説明

椅子

【課題】操作レバーに過度の力が加わっても、破損や変形するおそれが少なく、構造および組立が簡単な肘掛装置を備える椅子を提供する。
【解決手段】椅子の肘掛装置9における高さ調節装置15を、肘掛支持杆14に枢着された操作レバー21と、上下方向の中間部を中心に上下部が前後方向に回動可能として、肘掛支持杆14内に配設され、かつ上端部が、操作レバー21と連係された回動レバー22と、肘掛支持筒11に上下多段状に設けられた複数の係合部25bと、回動レバー22に設けられ、肘掛支持筒11に対する肘掛支持杆14の高さに応じて、複数の係合部25bに選択的に係脱しうる係合ピン24と、回動レバー22を、係合ピン24がいずれかの係合部25bに係合する方向に向けて付勢する付勢手段28とを備えるものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肘掛けの高さを簡単な操作により、段階的に調整し得るようにした椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
高級仕様の事務用椅子には、座板の高さ調整機構や、背板のリクライニング機構を備えるほか、肘掛けの高さを調節可能とした肘掛装置を設けたものがある。
【0003】
この種の肘掛装置の従来例として、例えば下記特許文献1〜3に記載されているようなものがある。
【0004】
これらのものは、いずれも、座板の側方より起立する筒状の下部支杆と、肘掛を上面に配設した上部支杆とからなり、下部支杆に上部支杆を上下方向に摺動可能として外嵌し、上部支杆の側面より突出する操作部を有する操作レバーを操作することにより、上部支杆内に設けた係合軸(または係合ピン)を、前後方向に移動させ、係合軸を、下部支杆の内側に形成した上下方向の連絡孔に連通する上下多段の係合孔のいずれか1つに、選択的に係合させることにより、上部支杆を所定の高さ位置に保持するようになっている。
【0005】
そのうち、特許文献1および2においては、係合軸を前後動させる部材を、操作レバーと一体に、側面視ほぼ倒立U字状に形成してある。
特許文献3においては、下端部で係合ピンを保持した回動レバー型の操作杆の上端部を、押しボタン式とした操作ノブの後端により、後方に押動することにより、操作杆を、中間部を支点として前後方向に回動させ、係合ピンを係合孔に係脱させるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−173178号公報
【特許文献2】特開2000−279268号公報
【特許文献3】特開2005−185629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1および2のものにおいては、操作レバーの操作部と係合軸を前後動させる延出部とが倒立U字形をなして一体化されており、そのU字形の折れ曲がり部分において、ピンをもって上部支杆に回動可能に枢着されるとともに、延出部の枢着部分から作用点までの長さが長いため、操作時に、操作部に過度な力が加わった場合には、枢着部分や延出部の中間部分が容易に変形したり破損しやすく、このため、この部材を高剛性の素材で構成する必要がある。
【0008】
また、特許文献3のものにおいては、操作杆の上端部前面に、操作ノブの後端を当接させてあるだけで、操作ノブと操作杆とが確実に連係されていないため、万一、係合ピンがいずれかの係合孔に引っ掛かり、操作杆が復帰できなくなったとき、操作ノブが空振りし、操作不能となったり、操作ノブの前後動を規制する手段の構造が複雑となったり、高精度を要求される等の問題がある。
【0009】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、操作レバーに過度の力が加わっても、破損や変形するおそれが少なく、しかも、構造および組立が簡単で、確実に作動するようにした肘掛装置を備える椅子を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1)座の側方より起立する肘掛支柱と、前記肘掛支柱に、上下方向に移動可能、かつ上下方向の位置を調整可能として嵌合された肘掛支持杆と、前記肘掛支持杆の上端に支持された肘掛けと、前記肘掛支持杆の上下方向の位置を調整するための高さ調整装置とを備える椅子において、前記高さ調整装置が、前記肘掛支持杆に、左右方向を向く軸をもって枢着された操作レバーと、上下方向の中間部を中心に上下部が前後方向に回動可能として、前記肘掛支持杆内に配設され、かつ上端部が、前記操作レバーの上下方向の回動に連動して、前後方向に回動するようにして、前記操作レバーと連係された回動レバーと、前記肘掛支柱に上下多段状に設けられた複数の係合部と、前記回動レバーに設けられ、前記肘掛支柱に対する肘掛支持杆の高さに応じて、前記複数の係合部に選択的に係脱しうる係合部材と、前記回動レバーを、係合部材がいずれかの係合部に係合する方向に向けて付勢する付勢手段とを備え、前記操作レバーと回動レバーとは、操作レバーを上向きに回動させることにより、回動レバーが、前記係合部材を係合部から離脱させる方向に回動させられるように、互いに連係されているものとする。
【0011】
このような構成によると、操作レバーと回動レバーが別体であり、それぞれの回動時のモーメントを小さくすることができ、ロック解除操作時に、過度の力が操作レバーに加わったとしても、モーメントが小さいため、破損や変形のおそれを小さくすることができる。
【0012】
(2)上記(1)項において、操作レバーと回動レバーとのいずれか一方に、左右方向を向く軸部を設け、かつ他方に、前記回動レバーを肘掛支持杆の下端より上方に向けて押し入れたとき、前記軸部を受け入れて係合する係合凹部を設ける。
【0013】
このような構成によると、従来一体であった操作レバーと回動レバーとを、2部材に分割したとしても、操作レバーを肘掛支持杆に枢着して、位置決めしておき、かつ回動レバーを、肘掛支持杆の下端から上方に向けて差し込むだけで、操作レバーの後端部と回動レバーの上端部とが、係合凹部を介して互いに係合し、簡単に組み立てることができる。
また、操作レバーの後端部と回動レバーの上端部とが、係合凹部を介して互いに係合しているので、確実に作動することができ、誤作動のおそれが少ない。
【0014】
(3)上記(1)または(2)項において、操作レバーにおける前後方向の中間部を、左右方向を向く軸をもって肘掛支持杆に枢着し、前記操作レバーの前部を、肘掛けの下方において肘掛支持杆より前方に突出する操作部とし、かつ前記操作レバーの後部を、回動レバーの上端部と連結する。
【0015】
このような構成によると、操作レバーの回動時のモーメントを小さくすることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、操作レバーに過度の力が加わっても、破損や変形するおそれが少なく、しかも、構造および組立が簡単で、確実に作動するようにした椅子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の椅子の一実施形態の斜視図である。
【図2】同じく、側面図である。
【図3】肘掛装置の分解斜視図である。
【図4】肘掛装置における高さ調節装置の部分の拡大分解斜視図である。
【図5】図4図示の状態から、一部の部材を組み付けた状態を示す分解斜視図である。
【図6】同じく、組立完成状態を示す斜視図である。
【図7】完成した肘掛装置を斜め下方より見た斜視図である。
【図8】同じく、縦断側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の椅子の一実施形態の斜視図、図2は、同じく側面図である。
この椅子は、先端部にキャスタ1が設けられた放射状の5本の脚杆2の中心部に支持された脚柱3と、この脚柱3の上端に設けられた支基4と、この支基4の上方に、支持リンク5を介して支持された座6と、支基4に左右方向を向く軸7をもって枢着され、後傾可能とした背凭れ8と、座6の両側方(片方のみとすることもある)より起立する肘掛装置9とを備えている。
【0019】
図3〜図8は、肘掛装置9の詳細を示す。
肘掛装置9は、下端部内面に設けたブラケット10を、座6の側部下面に固着することにより、座6の側方より若干前傾姿勢で起立するようにした肘掛支柱である肘掛支持筒11と、この肘掛支持筒11内面に内接するように嵌合された中筒12と、肘掛け13を支持するとともに、中筒12内に上下方向に摺動可能として嵌合された筒状の肘掛支持杆14と、肘掛支持筒11に対する肘掛支持杆14の高さを調節する高さ調節装置15とを備えている。
【0020】
肘掛支持筒11と中筒12と肘掛支持杆14とは、前後方向を向く長軸を、左右方向を向く短軸よりわずかに長くした楕円形断面の筒状としてあるが、断面円弧状その他の形状としてもよい。
【0021】
中筒12は、左右に2分割した2個の半割片12A、12Bを向き合わせて接合することにより形成されている。両半割片12A、12Bの対向面の4隅部には、正規の位置関係したとき、互いに嵌合するようにした位置決め用の凹部16と凸部17とが設けられている。
【0022】
両半割片12A、12Bの対向部の下端前後部には、下端部に前後外向きの爪18aを有する弾性係止爪18が垂下するように設けられており、両半割片12A、12Bを向き合わせて接合したとき、左右に対向する弾性係止爪18、18の側面同士が互いに接合し、この接合した2個の弾性係止爪18、18を、肘掛支持筒11の下端を閉塞する底壁11aに設けた係合孔19(図7および図8参照)に嵌合係止することにより、中筒12は、両半割片12A、12Bが位置ずれすることなく、肘掛支持筒11より抜け止めされている。
【0023】
高さ調節装置15は、肘掛支持杆14の上部前面に設けられた切欠き20を通って前下方に突出する操作部21aを有するとともに、後端部に、下向きU字状の係合凹部21bを有し、かつ中間部が左右方向を向く軸21cをもって、肘掛支持杆14の上部に枢着された操作レバー21と、側面形が上下方向に長いほぼ菱形をなし、中間部を中心に回動可能として、肘掛支持杆14内に嵌合され、上端部に、操作レバー21の係合凹部21bに受け入れられて係合する、左右方向を向く軸部22aが設けられ、かつ下端部に、肘掛支持杆14のやや下部の両側壁に設けられた前後方向を向く長孔23を通って、肘掛支持杆14を左右方向に貫通する係合部材である係合ピン24の中間部が貫通する左右方向を向くピン挿入孔22bが設けられた回動レバー22と、中筒12の各半割片12A、12Bにそれぞれ設けられ、かつ肘掛支持杆14の両側方に突出する係合ピン24の各端部が嵌合するようにした係合孔25とを備えている。
【0024】
操作レバー21は、その中間部両側面に突設した軸21cを、肘掛支持杆14の上端の開口縁に設けた上方に開口する左右1対の凹部26に上方より嵌合し、かつ操作レバー21の中間部の上面に、肘掛支持杆14の上端開口部を閉塞する閉塞部材27の下面を当接させることにより、軸21cを、凹部26より抜け止めして、肘掛支持杆14の上部に簡単に装着しうるようにしてある。
【0025】
回動レバー22の上下方向の中間部には、肘掛支持杆14の前後の内面に内接するとともに、菱形の前後の頂部に相当する部分において、曲率中心が同一の円弧状をなして前後に突出する膨出部22cが設けられ、回動レバー22は、特別に枢軸を設けることなく、この膨出部22cの曲率中心を中心として、肘掛支持杆14内において回動しうるようになっている。
【0026】
各半割片12A、12Bに設けられた係合孔25は、中筒12の軸線方向を向く長孔状の連絡孔25aと、その前縁に、前方を向く凹溝状をなして上下多段状に設けられた複数の係合部25bとからなり、肘掛支持杆14より両側方に突出する係合ピン24の各端部が、前記連絡孔25aに嵌合しているときは、係合ピン24およびは肘掛支持杆14は、中筒12および肘掛支持筒11に対して、上下方向に自由に移動することができ、係合ピン24が、いずれかの係合部25bに係合しているときは、係合ピン24および肘掛支持杆14の上下方向の移動は阻止されるようになっている。
【0027】
回動レバー22の下端部には、後上方を向く弾性舌片28が一体的に形成されており、この弾性舌片28の先端部が、肘掛支持杆14の後部内面に圧接することにより、回動レバー22は、図8に実線で示すように、係合ピン24が係合孔25におけるいずれかの係合部25bに係合する係止位置に向けて常時付勢されている。
すなわち、この弾性舌片28は、回動レバー22を、係合ピン24がいずれかの係合部25bに係合する方向に向けて付勢する付勢手段をなしている。
【0028】
したがって、図8に実線で示すように、常時は、この付勢手段の作用により、係合ピン24はいずれかの係合部25bに係合し、肘掛け13は、その係合部25bに対応する高さに保持され、操作レバー21は、その操作部21aが切欠き20より前下方に突出する非操作位置に位置している。
【0029】
この状態から、肘掛け13の高さを変更したい場合は、まず、操作レバー21の操作部21aを、この弾性舌片28の付勢力に抗して、非操作位置から、図8に想像線で示すように、上方の操作位置に向かって上向きに回動させる。
すると、操作レバー21の後部の係合凹部21bが、前方に回動し、それに伴って、係合凹部21bと上端の軸部22aが係合している回動レバー22は、図8に想像線で示すように、反時計回りに回動させられ、係合ピン24は、係合孔25の係合部25bから離脱して、連絡孔25a内に嵌合する係止解除位置へ移動させられる。
【0030】
ついで、操作レバー21の操作部21aを操作位置に保持したままの状態で、肘掛け13および肘掛支持杆14を、所望の高さまで上昇または下降させる。
このとき、係合ピン24は、連絡孔25a内に位置しているので、その連絡孔25a内を自由に上下動することができる。
【0031】
所望の高さに到達した後、操作レバー21の操作部21aから手を離すか、または操作力を緩めると、弾性舌片28の付勢力により、回動レバー22は、元の係止位置に向かって付勢させられ、係合ピン24は、そのときの最も近い係合部25bに係合させられる。なお、係合ピン24が、いずれかの係合部25bに適正に係合しないときは、肘掛け13を若干上下いずれかに移動させればよい。
【0032】
係合ピン24がいずれかの係合部25bに適正に係合し、回動レバー22が係止位置に復帰させられると、それに伴って、操作レバー21も非操作位置に復帰させられる。
【0033】
また、この肘掛装置9の組立てに際しては、肘掛支持杆14に操作レバー21を装着した後、操作レバー21を位置決めしておき、かつ回動レバー22を、肘掛支持杆14の下端から上方に向けて差し込むだけで、操作レバー21の後端部と回動レバー22の上端部とが、係合凹部21bを介して互いに係合するとともに、肘掛支持杆14の長孔23と回動レバー22のピン挿入孔22bとを整合させた状態で、簡単に組み立てることができる。このとき、操作レバー21は、重心が軸21cより操作部21a寄りに位置するように、操作部21aを重く形成しておくことにより、自重で非操作位置に位置決めされ、また、回動レバー22は、弾性舌片28を、肘掛支持杆14の後部内面に圧接させることにより、係止位置に位置決めされるので、操作レバー21および回動レバー22のための特別な位置決め手段を設ける必要はない。
【0034】
この状態で、互いに整合した肘掛支持杆14の長孔23と回動レバー22のピン挿入孔22bとに、係合ピン24を貫通させた後、その左右両側方より、両半割片12A、12Bを、互いに向き合わせて、かつ係合ピン24の両端が予め定めた係合部25bに係合するようにして、肘掛支持杆14を挟んで接合させ、それらを一体として、肘掛支持筒11内に上方より挿入し、互いに接合された左右に対応する弾性係止爪18、18を、肘掛支持筒11の底壁11aにおける係合孔19に嵌合係止させることにより、ねじ等を全く使用することなく、肘掛支持筒11、中筒12、肘掛支持杆14、操作レバー21、回動レバー22等を、簡単かつ確実に組み立てることができる。
【0035】
肘掛け13は、本発明には直接関係しないので、その詳細な説明は省略するが、この例では、図3に示すように、肘掛基板29と、チルト部材30と、固定円板31と、芯材32と、クッション材33と、肘掛パッド34とを、順次積み重ねて、合体させることにより、左右方向に旋回可能で、しかも、左右方向に平行移動もできるような構成としてある。
【0036】
なお、上記実施形態においては、肘掛支持筒11内に、2分割型の中筒12を別体として設けたが、中筒12を廃し、中筒12の機能を肘掛支持筒11に持たせるようにしてもよい。
また、操作レバー21の後端部に、左右方向を向く軸部を設け、回動レバー22の上端部に、回動レバー22を肘掛支持杆14の下端より上方に向けて押し入れたとき、上記軸部を受け入れて係合するようにした上向きU字状の係合凹部を設けてもよい。
【符号の説明】
【0037】
1 キャスタ
2 脚杆
3 脚柱
4 支基
5 支持リンク
6 座
7 軸
8 背凭れ
9 肘掛装置
10 ブラケット
11 肘掛支持筒(肘掛支柱)
11a底壁
12 中筒
12A、12B 半割片
13 肘掛け
14 肘掛支持杆
15 高さ調節装置
16 凹部
17 凸部
18 弾性係止爪
18a爪
19 係合孔
20 切欠き
21 操作レバー
21a操作部
21b係合凹部
21c軸
22 回動レバー
22a軸部
22bピン挿入孔
22c膨出部
23 長孔
24 係合ピン(係合部材)
25 係合孔
25a連絡孔
25b係合部
26 凹部
27 閉塞部材
28 弾性舌片(付勢手段)
29 肘掛基板
30 チルト部材
31 固定円板
32 芯材
33 クッション材
34 肘掛パッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
座の側方より起立する肘掛支柱と、
前記肘掛支柱に、上下方向に移動可能、かつ上下方向の位置を調整可能として嵌合された肘掛支持杆と、
前記肘掛支持杆の上端に支持された肘掛けと、
前記肘掛支持杆の上下方向の位置を調整するための高さ調整装置とを備える椅子において、
前記高さ調整装置が、
前記肘掛支持杆に、左右方向を向く軸をもって枢着された操作レバーと、
上下方向の中間部を中心に上下部が前後方向に回動可能として、前記肘掛支持杆内に配設され、かつ上端部が、前記操作レバーの上下方向の回動に連動して、前後方向に回動するようにして、前記操作レバーと連係された回動レバーと、
前記肘掛支柱に上下多段状に設けられた複数の係合部と、
前記回動レバーに設けられ、前記肘掛支柱に対する肘掛支持杆の高さに応じて、前記複数の係合部に選択的に係脱しうる係合部材と、
前記回動レバーを、係合部材がいずれかの係合部に係合する方向に向けて付勢する付勢手段とを備え、
前記操作レバーと回動レバーとは、操作レバーを上向きに回動させることにより、回動レバーが、前記係合部材を係合部から離脱させる方向に回動させられるように、互いに連係されていることを特徴とする椅子。
【請求項2】
操作レバーと回動レバーとのいずれか一方に、左右方向を向く軸部を設け、かつ他方に、前記回動レバーを肘掛支持杆の下端より上方に向けて押し入れたとき、前記軸部を受け入れて係合する係合凹部を設けた請求項1記載の椅子。
【請求項3】
操作レバーにおける前後方向の中間部を、左右方向を向く軸をもって肘掛支持杆に枢着し、前記操作レバーの前部を、肘掛けの下方において肘掛支持杆より前方に突出する操作部とし、かつ前記操作レバーの後部を、回動レバーの上端部と連結した請求項1または2記載の椅子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−223639(P2012−223639A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−183894(P2012−183894)
【出願日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【分割の表示】特願2007−32412(P2007−32412)の分割
【原出願日】平成19年2月13日(2007.2.13)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 1.カタログの名称「Visconteオフィスシーティング[ヴィスコンテ]シリーズ 2.カタログの発行者 株式会社岡村製作所 3.公開日 平成18年11月15日
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)