説明

植物によって製造されるウエストナイルウイルス(WNV)ワクチン、ベクターおよび植物コドン最適化配列

本願は、ウエストナイル(West Nile)ウイルス(WNV)ポリペプチドおよびそのフラグメントに関する多様な組成物、ならびに本明細書に記載のWNVポリペプチドの発現をコード、指令するか、またはWNVポリペプチドを産生するポリヌクレオチド、ベクターおよび形質転換された宿主細胞を提供する。本明細書では、個体における免疫応答を起こすためにポリペプチドおよびポリヌクレオチドを使用する方法、またはWNV特異的もしくは中和抗体の存在を検出する方法も提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a) 配列番号5、9、11、13もしくは15を含んでなる単離された、精製された、および/または組み換えポリペプチド;
b) 配列番号5、9、11、13、15に記載のポリペプチドのフラグメント、または「YからZ」である配列番号5、9、11、13もしくは15のフラグメントであって、Yは指定配列のN−末端アミノ酸であり、そしてZは表9、10、11、もしくは12のいずれか1つに記載の特定の配列のC−末端アミノ酸であるフラグメント、または表15もしくは16に記載のポリペプチドのフラグメント;
c) 個体に投与する場合中和抗体応答を生じる、配列番号5、9、11、13もしくは15のいずれか1つに記載のE−ペプチド、または配列番号5、9、11、13もしくは15のいずれか1つに記載のE−ペプチドのフラグメント;
d) 異種ポリペプチド配列をさらに含んでなる、a)、b)またはc)に記載のポリペプチド;
e) a)、b)、c)またはd)に記載の植物由来のポリペプチド;
f) キャリア、およびa)、b)、c)、d)またはe)のいずれか1つに記載のポリペプチドを含んでなる組成物であって、前記キャリアは、緩衝液中に懸濁されていてもよい植物、哺乳動物もしくは細菌発現系由来の細胞材料、アジュバントまたは薬学的に許容可能な賦形剤を含んでなる組成物;
g) 配列番号5、9、11、13もしくは15を含んでなるポリペプチドをコードするか、または(b)または(c)に記載の配列番号5、9、11、13もしくは15の1つもしくはそれ以上のポリペプチドフラグメントをコードするポリヌクレオチド配列であって、前記ポリヌクレオチド配列は、少なくとも40%かつ50%未満のG+C含有量または表13に記載のG+C含有量を有してもよいポリヌクレオチド配列;
h) 配列番号1に少なくとも70%(または表14において特定されるパーセンテージ)同一であり、配列番号2を含んでなるポリペプチドをコードし、そして約40%〜約50%の間のG+C含有量(または表13において特定される特定のG+C含有量)を有するポリヌクレオチド配列;
i) (g)または(h)に記載のポリヌクレオチド配列のポリヌクレオチド配列少なくとも8連続ヌクレオチド;
j) 配列番号3、4、6、7、8、10、12、もしくは14、または配列番号3、4、6、7、8、10、12、もしくは14の少なくとも8連続ヌクレオチドのフラグメントを含んでなるポリヌクレオチド配列;
k) (g)、(h)、(i)、または(j)に記載のポリヌクレオチドに相補的であるポリヌクレオチド;
l)低、中もしくは高ストリンジェンシー下で、(g)、(h)、(i)、(i)または(k)に記載のポリヌクレオチド配列にハイブリダイズするポリヌクレオチド;
m) (g)、(h)、(i)、(i)または(k)に記載のポリヌクレオチド配列を含んでなる遺伝子構築物;
n) (g)、(h)、(i)、(i)、(j)、(k)もしくは(l)に記載のポリヌクレオチドまたは遺伝子構築物を含んでなるベクター;
o) (n)に記載のベクター、(m)に記載の遺伝子構築物、または(g)、(h)、(i)、(j)もしくは(k)のいずれか1つに記載のポリヌクレオチドを含んでなる宿主細胞;
p) (n)に記載のベクター、(m)に記載の遺伝子構築物、または(g)、(h)、(i)、(j)もしくは(k)のいずれか1つに記載のポリヌクレオチドを含んでなるトランスジェニック植物、植物細胞、または植物部分;あるいは
q) (g)、(h)、(i)、(j)、(k)もしくは(l)に記載のポリヌクレオチド、および任意選択的に、標識またはマーカーを含んでなるプローブ、
を含んでなる、組成物。
【請求項2】
前記ポリペプチドが植物細胞において産生され、
a) 前記ポリペプチドまたはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドを含んでなる組み換えベクターで植物細胞を形質転換して、形質転換植物細胞を形成すること;
b) 前記ポリペプチドの発現に適切な条件下で前記形質転換植物細胞を培養すること;および
c) 前記形質転換植物細胞から前記ポリペプチドを回収すること
を含んでなる、請求項1に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項3】
前記ポリペプチドまたはポリペプチドフラグメントが異種ポリペプチド配列に融合される、請求項2または3に記載の単離されたポリペプチド。
【請求項4】
ウエストナイル(West Nile)ウイルスに対して個体を免疫するための方法であって、前記個体において免疫応答を誘導するのに十分な量の組成物を投与することを含んでなり、前記組成物は:キャリア、および(i)配列番号5、9、11、13もしくは15;(ii)個体に投与する場合中和抗体応答を生じる、配列番号5、9、11、13もしくは15のいずれか1つに記載のE−ペプチド、または配列番号5、9、11、13もしくは15のいずれか1つに記載のE−ペプチドのフラグメント;(iii)配列番号5、9、11、13もしくは15の少なくとも5連続アミノ酸のフラグメント;あるいは(iv)表9、10、11、12、15、もしくは16に記載のフラグメントを含んでなるポリペプチドを含んでなり、前記ポリペプチドもしくはフラグメントは、感染性ウエストナイル(West Nile)ウイルスに対する免疫防御応答または感染性ウエストナイル(West Nile)ウイルスを中和する抗体応答を誘導する、方法。
【請求項5】
前記ポリペプチドまたは前記ポリペプチドフラグメントが異種ポリペプチド配列に融合される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ポリペプチドまたはそのフラグメントが、植物産生ポリペプチドまたは植物産生ポリペプチドフラグメントである、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
ウエストナイル(West Nile)ウイルス(WNV)株に対する免疫応答を誘導する方法であって:(A):(i)配列番号5、9、11、13もしくは15;(ii)個体に投与する場合中和抗体応答を生じる、配列番号5、9、11、13もしくは15のいずれか1つに記載のE−ペプチド、または配列番号5、9、11、13もしくは15のいずれか1つに記載のE−ペプチドのフラグメント;(iii)配列番号5、9、11、13もしくは15の少なくとも5連続アミノ酸のフラグメント;あるいは(iv)表9、10、11、12、15、もしくは16に記載のフラグメントを含んでなるポリペプチドをコードする核酸配列(ここで、前記ポリペプチドもしくはフラグメントは、感染性ウエストナイル(West Nile)ウイルスに対する免疫防御応答または感染性ウエストナイル(West Nile)ウイルスに対する中和抗体応答を誘導する);(B):配列番号5、9、11、13もしくは15;(ii)個体に投与する場合中和抗体応答を生じる、配列番号5、9、11、13もしくは15のいずれか1つに記載のE−ペプチド、または配列番号5、9、11、13もしくは15のいずれか1つに記載のE−ペプチドのフラグメント;(iii)配列番号5、9、11、13もしくは15の少なくとも5連続アミノ酸のフラグメント;または(iv)表9、10、11、12、15、もしくは16に記載のフラグメントを含んでなるポリペプチドをコードする核酸配列を含んでなるウイルスベクター(ここで、前記ポリペプチドもしくはフラグメントは、感染性ウエストナイル(West Nile)ウイルスに対する免疫防御応答または感染性ウエストナイル(West Nile)ウイルスに対する中和抗体応答を誘導する);あるいは(C):配列番号5、9、11、13もしくは15;(ii)個体に投与する場合中和抗体応答を生じる、配列番号5、9、11、13もしくは15のいずれか1つに記載のE−ペプチド、または配列番号5、9、11、13もしくは15のいずれか1つに記載のE−ペプチドのフラグメント;(iii)配列番号5、9、11、13もしくは15の少なくとも5連続アミノ酸のフラグメント;または(iv)表9、10、11、12、15、もしくは16に記載のフラグメントを含んでなる少なくとも1つのポリペプチド(ここで、前記ポリペプチドもしくはフラグメントは、感染性ウエストナイル(West Nile)ウイルスに対する免疫防御応答または感染性ウエストナイル(West Nile)ウイルスに対する中和抗体応答を誘導する)を個体に、前記動物において免疫応答を誘導するのに十分な量で投与することを含んでなる、方法。
【請求項8】
前記方法が、配列番号5、9、11、13もしくは15;(ii)個体に投与する場合中和抗体応答を生じる、配列番号5、9、11、13もしくは15のいずれか1つに記載のE−ペプチド、または配列番号5、9、11、13もしくは15のいずれか1つに記載のE−ペプチドのフラグメント;(iii)配列番号5、9、11、13もしくは15の少なくとも5連続アミノ酸のフラグメント;あるいは(iv)表9、10、11、12、15、もしくは16に記載のフラグメントを含んでなるポリペプチドを含んでなる組成物の投与によって、前記動物の免疫応答を追加免疫することをさらに含んでなり、前記ポリペプチドもしくはフラグメントは、感染性ウエストナイル(West Nile)ウイルスに対する免疫防御応答または感染性ウエストナイル(West Nile)ウイルスに対する中和抗体応答を誘導する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ポリペプチドまたは前記ポリペプチドのフラグメントが、異種ポリペプチド配列に融合される、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記ポリペプチドの前記ポリペプチドまたはフラグメントが植物由来であるか、またはトランスジェニック植物もしくは植物部分から得られる、請求項7、8または9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記ポリペプチドが原核細胞または真核細胞において調製される、請求項4、5、8または9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
抗体をポリペプチドに結合させる方法であって、抗体を含有するサンプルと、a)配列番号5、9、11、13もしくは15を含んでなる単離された、精製された、および/または組み換えポリペプチド;b)配列番号5、9、11、13、15に記載のポリペプチドのフラグメント、または「YからZ」である配列番号5、9、11、13もしくは15のフラグメント(ここで、Yは指定配列のN−末端アミノ酸であり、そしてZは表9、10、11、もしくは12のいずれか1つに記載の指定配列のC−末端アミノ酸である)、表15もしくは16に記載のポリペプチドのフラグメント;c)個体に投与する場合中和抗体応答を生じる、配列番号5、9、11、13もしくは15のいずれか1つに記載のE−ペプチド、または配列番号5、9、11、13もしくは15のいずれか1つに記載のE−ペプチドのフラグメント;あるいはd)抗体−抗原複合体の形成を可能にする条件下で異種ポリペプチド配列をさらに含んでなるa)、b)またはc)のいずれか1つに記載のポリペプチドを含んでなるポリペプチドとを接触させることを含んでなる、方法。
【請求項13】
前記抗体−抗原複合体の形成を検出する工程をさらに含んでなる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記方法がイムノアッセイである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記イムノアッセイが、酵素免疫測定法(ELISA)、ラジオイムノアッセイ(RIA)、側方流動アッセイ、免疫クロマトグラフストラップアッセイ、自動化流動分析、ウエスタンブロット、免疫沈降アッセイ、逆流クロマトグラフィー結合アッセイ、凝集アッセイ、およびバイオセンサからなる群から選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記方法が、同じポリペプチドを含んでなるポリペプチド、あるいは他のウイルスから誘導されるポリペプチドを含んでなるポリペプチドと、a)配列番号5、9、11、13もしくは15を含んでなる単離された、精製された、および/または組み換えポリペプチド;b)配列番号5、9、11、13、15に記載のポリペプチドのフラグメント、または「YからZ」である配列番号5、9、11、13もしくは15のフラグメント(ここで、Yは指定配列のN−末端アミノ酸であり、そしてZは表9、10、11、もしくは12のいずれか1つに記載の指定配列のC−末端アミノ酸である)、表15もしくは16に記載のポリペプチドのフラグメント;c)個体に投与する場合中和抗体応答を生じる、配列番号5、9、11、13もしくは15のいずれか1つに記載のE−ペプチド、または配列番号5、9、11、13もしくは15のいずれか1つに記載のE−ペプチドのフラグメント;あるいはd)異種ポリペプチド配列をさらに含んでなるa)、b)またはc)のいずれか1つに記載のポリペプチドから選択される1つもしくはそれ以上のポリペプチドとの組み合わせのアレイを使用して実施される、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
ポリペプチドを製造する方法であって:
a) (i)配列番号5、9、11、13もしくは15;(ii)配列番号5、9、11、13、15に記載のポリペプチドのフラグメント、または「YからZ」である配列番号5、9、11、13もしくは15のフラグメント(ここで、Yは指定配列のN−末端アミノ酸であり、そしてZは表9、10、11、もしくは12のいずれか1つに記載の指定配列のC−末端アミノ酸である)、または表15もしくは16に記載のポリペプチドのフラグメント;(iii)個体に投与する場合中和抗体応答を生じる、配列番号5、9、11、13もしくは15のいずれか1つに記載のE−ペプチド、または配列番号5、9、11、13もしくは15のいずれか1つに記載のE−ペプチドのフラグメント;あるいはiv)異種ポリペプチド配列をさらに含んでなる(i)、(ii)または(iii)のいずれか1つに記載のポリペプチドを含んでなる少なくとも1つのポリペプチドをコードするポリヌクレオチドで細胞を形質転換すること;
b) 前記形質転換植物細胞の増殖および前記ポリペプチドの蓄積を可能にする条件下で、前記形質転換細胞を培養すること;ならびに
c) 前記細胞から前記少なくとも1つのポリペプチドを回収または精製すること
を含んでなる、方法。
【請求項18】
細胞が、下等植物細胞、単子葉植物細胞、および双子葉植物細胞;原核細胞;または哺乳動物細胞系統からなる群から選択される形質転換植物細胞である、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
形質転換植物細胞がタバコ細胞系統である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記タバコ細胞系統がNT−1である、請求項19に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公表番号】特表2010−514698(P2010−514698A)
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−543249(P2009−543249)
【出願日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【国際出願番号】PCT/US2007/088512
【国際公開番号】WO2008/143713
【国際公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.PYREX
【出願人】(390039192)ダウ・アグロサイエンス・エル・エル・シー (20)
【氏名又は名称原語表記】Dow AgroSciences LLC
【出願人】(509175425)
【氏名又は名称原語表記】The United States of America as Represented by the Secretary of Agriculture
【Fターム(参考)】