植物種子用虫害防除組成物および虫害の予防方法
【課題】植物種子に適用することで各種虫害を効果的に予防可能な植物種子用虫害防除組成物および虫害の予防方法を提供する。
【解決手段】一般式(1)で表されるアミド誘導体の少なくとも1種を有効成分として含有する植物種子用虫害防除組成物を植物種子に適用することを含む虫害の予防方法である。
{一般式(1)中、Aは、炭素原子、酸素原子、窒素原子、酸化された窒素原子、または硫黄原子を示す。Kは、AおよびAが結合する2個の炭素原子と共に、ベンゼン、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、フラン、チオフェン、オキサジアゾール、チオジアゾール、トリアゾールなどに由来する環状連結基を形成する非金属原子群を示す。}
【解決手段】一般式(1)で表されるアミド誘導体の少なくとも1種を有効成分として含有する植物種子用虫害防除組成物を植物種子に適用することを含む虫害の予防方法である。
{一般式(1)中、Aは、炭素原子、酸素原子、窒素原子、酸化された窒素原子、または硫黄原子を示す。Kは、AおよびAが結合する2個の炭素原子と共に、ベンゼン、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、フラン、チオフェン、オキサジアゾール、チオジアゾール、トリアゾールなどに由来する環状連結基を形成する非金属原子群を示す。}
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)
【化1】
{一般式(1)中、
Aは、炭素原子、酸素原子、窒素原子、酸化された窒素原子、または硫黄原子を示す。
Kは、AおよびAが結合する2個の炭素原子と共に、ベンゼン、ピリジン、ピリジン−N−オキシド、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、トリアジン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、フラン、チオフェン、オキサジアゾール、チオジアゾールまたはトリアゾールに由来する環状連結基を形成するのに必要な非金属原子群を示す。
Xは、水素原子、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C9シクロアルキル基、C3−C9ハロシクロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基,C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C2−C6アルケニルオキシ基、C2−C6ハロアルケニルオキシ基、C2−C6アルキニルオキシ基、C2−C6ハロアルキニルオキシ基、C3−C9シクロアルコキシ基、C3−C9ハロシクロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、C1−C6アルキルスルホニルオキシ基、C1−C6ハロアルキルスルホニルオキシ基、C2−C7アルキルカルボニル基、C2−C7ハロアルキルカルボニル基、C3−C7アルケニルカルボニル基、C3−C7ハロアルケニルカルボニル基、C3−C7アルキニルカルボニル基、C3−C7ハロアルキニルカルボニル基、C4−C10シクロアルキルカルボニル基、C4−C10ハロシクロアルキルカルボニル基、C2−C7アルキルカルボニルオキシ基、C2−C7ハロアルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基、C2−C7アルコキシカルボニル基、C2−C7ハロアルコキシカルボニル基、C3−C7アルケニルオキシカルボニル基、C3−C7ハロアルケニルオキシカルボニル基、C3−C7アルキニルオキシカルボニル基、C3−C7ハロアルキニルオキシカルボニル基、C4−C10シクロアルキルオキシカルボニル基、C4−C10ハロシクロアルキルオキシカルボニル基、C2−C7アルキルカルボニルアミノ基、C2−C7ハロアルキルカルボニルアミノ基、C2−C7アルコキシカルボニルアミノ基、C2−C7ハロアルコキシカルボニルアミノ基、C2−C7アルコキシカルボニルオキシ基、C2−C7ハロアルコキシカルボニルオキシ基、アリールカルボニルアミノ基、アミノ基、カルバモイル基、シアノ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロスルファニル基、C1−C6アルキルアミノ基、C1−C6ハロアルキルアミノ基、C2−C6アルケニルアミノ基、C2−C6ハロアルケニルアミノ基、C2−C6アルキニルアミノ基、C2−C6ハロアルキニルアミノ基、C3−C9シクロアルキルアミノ基、C3−C9ハロシクロアルキルアミノ基、C2−C7アルキルアミノカルボニル基、C2−C7ハロアルキルアミノカルボニル基、C3−C7アルケニルアミノカルボニル基、C3−C7ハロアルケニルアミノカルボニル基、C3−C7アルキニルアミノカルボニル基、C3−C7ハロアルキニルアミノカルボニル基、C4−C10シクロアルキルアミノカルボニル基、C4−C10ハロシクロアルキルアミノカルボニル基、フェニル基、または、複素環基を示し、Xが複数ある場合、それぞれのXは互いに同一または異なっていてもよい。
nは、0〜4の整数を示す。
Tは、−C(=G1)−Q1、または−C(=G1)−G2Q2を示す。
G1およびG2はそれぞれ独立に酸素原子または硫黄原子を示し、
Q1およびQ2は、
水素原子、
C1−C6アルキル基、
C1−C6ハロアルキル基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6ハロアルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
C2−C6ハロアルキニル基、
C3−C9シクロアルキル基、
C3−C9ハロシクロアルキル基、
ベンジル基、
置換基を有していてもよいフェニル基、
ナフチル基、
または、置換基を有していてもよい複素環基、
を示す。
Y1およびY5はそれぞれ独立に、ハロゲン原子、C1−C6ハロアルコキシ基、またはC1−C3ハロアルキル基を示し、
Y2およびY4はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、またはC1−C4アルキル基を示し、
Y3は、C2−C5ハロアルキル基を示す。
尚、Q1およびQ2における、置換基を有していてもよいフェニル基および置換基を有していてもよい複素環基の置換基は、
ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C9シクロアルキル基、C3−C9ハロシクロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C2−C6アルケニルオキシ基、C2−C6ハロアルケニルオキシ基、C2−C6アルキニルオキシ基、C2−C6ハロアルキニルオキシ基、C3−C9シクロアルコキシ基、C3−C9ハロシクロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、C2−C7アルキルカルボニル基、C2−C7ハロアルキルカルボニル基、C3−C7アルケニルカルボニル基、C3−C7ハロアルケニルカルボニル基、C3−C7アルキニルカルボニル基、C3−C7ハロアルキニルカルボニル基、C4−C10シクロアルキルカルボニル基、C4−C10ハロシクロアルキルカルボニル基、C2−C7アルキルカルボニルオキシ基、C2−C7ハロアルキルカルボニルオキシ基、C1−C6アルキルスルホニルオキシ基、C1−C6ハロアルキルスルホニルオキシ基、C2−C7アルコキシカルボニル基、C2−C7ハロアルコキシカルボニル基、C3−C7アルケニルオキシカルボニル基、C3−C7ハロアルケニルオキシカルボニル基、C3−C7アルキニルオキシカルボニル基、C3−C7ハロアルキニルオキシカルボニル基、C4−C10シクロアルキルオキシカルボニル基、C4−C10ハロシクロアルキルオキシカルボニル基、C2−C7アルキルカルボニルアミノ基、C2−C7ハロアルキルカルボニルアミノ基、C2−C7アルコキシカルボニルアミノ基、C2−C7ハロアルコキシカルボニルアミノ基、C1−C6アルキルアミノ基、C1−C6ハロアルキルアミノ基、C2−C6アルケニルアミノ基、C2−C6ハロアルケニルアミノ基、C2−C6アルキニルアミノ基、C2−C6ハロアルキニルアミノ基、C3−C9シクロアルキルアミノ基、C3−C9ハロシクロアルキルアミノ基、C2−C7アルキルアミノカルボニル基、C2−C7ハロアルキルアミノカルボニル基、C3−C7アルケニルアミノカルボニル基、C3−C7ハロアルケニルアミノカルボニル基、C3−C7アルキニルアミノカルボニル基、C3−C7ハロアルキニルアミノカルボニル基、C4−C10シクロアルキルアミノカルボニル基、C4−C10ハロシクロアルキルアミノカルボニル基、アミノ基、カルバモイル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロスルファニル基、置換基を有していてもよいフェニル基、及び置換基を有していてもよい複素環基から選択される1以上の置換基を示し、置換基が2以上ある場合には、それぞれの置換基は同一であっても異なっていてもよい。
更に、X、Q1、およびQ2における複素環基は、ピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、またはテトラゾリル基を示す。
G3は酸素原子または硫黄原子を示す。
R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、酸素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、ニトロソ基、トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、シアノ基、アミノ基、置換基を有していてもよいC1−C6アルキル基、置換基を有していてもよいC1−C6ハロアルキル基、C2−C7アルキルカルボニル基、C2−C7ハロアルキルカルボニル基、置換基を有していてもよいC2−C6アルケニル基、置換基を有していてもよいC2−C6ハロアルケニル基、置換基を有していてもよいC2−C6アルキニル基、置換基を有していてもよいC2−C6ハロアルキニル基、C2−C7アルコキシカルボニル基、C2−C7ハロアルコキシカルボニル基、C3−C7アルケニルオキシカルボニル基、C3−C7ハロアルケニルオキシカルボニル基、C3−C7アルキニルオキシカルボニル基、C3−C7ハロアルキニルオキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、C2−C7アルキルアミノカルボニル基、C2−C7ハロアルキルアミノカルボニル基、C2−C7アルキルカルボニルオキシ基、C2−C7ハロアルキルカルボニルオキシ基、ベンゾイル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、ベンジルスルホニル基、ベンジル基、または、−C(=O)C(=O)R7(式中、R7はC1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基またはC1−C6ハロアルコキシ基を示す。)を示す。
}で表されるアミド誘導体の少なくとも1種を有効成分として含有する植物種子用虫害防除組成物。
但し、上記一般式(1)で表されるアミド誘導体が、以下の(A)〜(I)のいずれかである場合を除く。
(A)前記一般式(1)において、Kが、AおよびAが結合する2個の炭素原子と共に、ピリジンに由来する環状連結基を形成するのに必要な非金属原子群であって、Y1がハロゲン原子であり、Y5がC1−C6ハロアルコキシ基であり、Tが−C(=G1)−Q1である場合。
(B)前記一般式(1)において、Kが、AおよびAが結合する2個の炭素原子と共に、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、フラン、チオフェン、オキサジアゾール、チオジアゾールまたはトリアゾールに由来する環状連結基を形成するのに必要な非金属原子群であって、Y1およびY5がそれぞれ独立にハロゲン原子であって、Tが−C(=G1)−G2Q2である場合。
(C)前記一般式(1)において、Kが、AおよびAが結合する2個の炭素原子と共に、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、フラン、チオフェン、オキサジアゾール、チオジアゾールまたはトリアゾールに由来する環状連結基を形成するのに必要な非金属原子群であって、Tが−C(=G1)−Q1であり、Y1がハロゲン原子であり、Y5がハロゲン原子またはハロアルコキシ基である場合。
(D)下記一般式(2)
【化2】
{一般式(2)中、Y2〜Y4、Q1、G1、G3、R1、およびR2は、一般式(1)におけるY2〜Y4、Q1、G1、G3、R1、およびR2とそれぞれ同義であり、Y1がハロゲン原子であり、Y5がC1−C2ハロアルコキシ基である。}で表されるアミド誘導体である場合。
(E)前記一般式(2)中、Y1およびY5は、ハロゲン原子であって、Y3がC2−C3ハロアルキル基である場合。
(F)下記一般式(3)
【化3】
{一般式(3)中、Y1およびY5はそれぞれ独立に、ハロゲン原子であり、X1およびX3はそれぞれ独立に、水素原子もしくはフッ素原子であり、Q1は、一般式(1)におけるQ1と同義であって、R1は水素原子またはメチル基であって、Y3はC3−C4パーフルオロアルキル基である。}で表されるアミド誘導体である場合。
(G)下記一般式(4)
【化4】
{一般式(4)中、X1がフッ素原子、X2、X3、およびX4が水素原子であり、Y1およびY5は互いに異なって、臭素原子、もしくはトリフルオロメトキシ基であり、Y2およびY4は水素原子であり、Y3はヘプタフルオロイソプロピル基であり、Q1はフェニル基もしくは、2−クロロピリジン−3−イル基であり、R1およびR2は互いに異なって、水素原子、もしくはメチル基である。
または、X1がフッ素原子、X2、X3、およびX4が水素原子であり、Y1およびY5は臭素原子であり、Y2およびY4は水素原子であり、Y3はペンタフルオロエチル基であり、Q1は2−フルオロフェニル基であり、R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、もしくはメチル基である。
}で表されるアミド誘導体である場合。
(H)下記一般式(5)
【化5】
{一般式(5)中、Y1およびY5はそれぞれ独立に、ハロゲン原子であり、X1は水素原子もしくはフッ素原子であり、Q2は、2,2,2−トリクロロエチル基および、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル基であり、Y3は、C2−C4ハロアルキル基である。}で表されるアミド誘導体である場合。
(I)下記一般式(6)
【化6】
{一般式(6)中、Y1およびY5はそれぞれ独立に、ハロゲン原子であり、Q2は、一般式(1)におけるQ2と同義であり、R1は、水素原子またはメチル基であり、Y3はC3−C4ハロアルキル基である。}で表されるアミド誘導体である場合。
【請求項2】
一般式(1)で表されるアミド誘導体が、下記一般式(7)
【化7】
{一般式(7)中、nは4であり、X、Y1〜Y5、Q1、G1、G3、R1、およびR2は、一般式(1)におけるX、Y1〜Y5、Q1、G1、G3、R1、およびR2とそれぞれ同義である。}で表される請求項1に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項3】
一般式(7)で表されるアミド誘導体が、下記一般式(8)
【化8】
{一般式(8)中、Q1は置換基を有してもよいフェニル基または置換基を有してもよいピリジル基を示す。
X1、X2、X3、およびX4はそれぞれ独立に、水素原子またはフッ素原子を示す。
R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子またはC1−C3アルキル基を示す。
Y1およびY5はそれぞれ独立に、ハロゲン原子、C1−C3ハロアルコキシ基またはC1−C3ハロアルキル基を示し、Y2およびY4はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子またはC1−C4アルキル基を示し、Y3はC3−C4ハロアルキル基を示す。
但し、Y1およびY5が同時にハロゲン原子の場合、X1およびX2の少なくとも一方はフッ素原子である。また、Y1またはY5が、C1−C3ハロアルコキシ基の場合、X2はフッ素原子である。
}で表される請求項2に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項4】
前記一般式(8)において、Y3はC3−C4パーフルオロアルキル基である請求項3に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項5】
前記一般式(8)において、Y1およびY5はそれぞれ独立に、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメトキシ基、トリフルオロメチル基、またはペンタフルオロエチル基であり、Y2およびY4は水素原子である請求項4に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項6】
前記一般式(8)において、X1およびX2はそれぞれ独立に、水素原子またはフッ素原子であり、X3およびX4は水素原子である請求項5に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項7】
前記一般式(8)において、R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子またはメチル基である請求項6に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項8】
前記一般式(8)において、Q1は、ハロゲン原子、C1ハロアルキル基、ニトロ基およびシアノ基から選ばれる置換基を有していてもよいフェニル基またはピリジル基である請求項7に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項9】
前記一般式(8)において、Q1における前記置換基の数が1もしくは2である請求項8に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項10】
前記一般式(7)において、Y3はC2−C4パーフルオロアルキル基であり、Y2およびY4は、水素原子であり、Y1およびY5は、ハロゲン原子またはC1−C3ハロアルキル基であって、Y1およびY5のいずれか一方は、C1−C3ハロアルキル基である請求項2に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項11】
前記一般式(7)において、4つのXはそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、またはシアノ基である請求項10に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項12】
一般式(1)で表されるアミド誘導体が、下記一般式(9)
【化9】
{一般式(9)中、nは4であり、X、Y1〜Y5、Q2、G1〜G3、R1、およびR2は、一般式(1)におけるX、Y1〜Y5、Q2、G1〜G3、R1、およびR2とそれぞれ同義である。}で表される請求項1に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項13】
前記一般式(9)において、Y3はC2−C4パーフルオロアルキル基であり、Y2およびY4は水素原子であり、Y1およびY5は、ハロゲン原子もしくはC1−C3ハロアルキル基であって、Y1、Y5のいずれか一方は、C1−C3ハロアルキル基である請求項12に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項14】
前記一般式(9)において、4つのXはそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、またはシアノ基である請求項13に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項15】
前記一般式(1)において、Kは、AおよびAが結合する2個の炭素原子と共に、ピリジン、ピリジン−N−オキシド、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、トリアジン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、フラン、チオフェン、オキサジアゾール、チオジアゾールまたはトリアゾールに由来する環状連結基を形成するのに必要な非金属原子群である請求項1に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項16】
前記一般式(1)において、Y3はC2−C4パーフルオロアルキル基であり、Y2およびY4は水素原子であり、Y1およびY5は、ハロゲン原子もしくはC1−C3ハロアルキル基であって、Y1およびY5のどちらか一方は、C1−C3ハロアルキル基である請求項15に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項17】
前記一般式(1)において、Kは、AおよびAが結合する2個の炭素原子と共に、ピリジン、ピリジン−N−オキシド、ピロール、チアゾール、フラン、またはチオフェンに由来する環状連結基を形成するのに必要な非金属原子群である請求項16に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項18】
請求項1〜17の何れか1項に記載の植物種子用虫害防除組成物を植物種子に適用することを含む、虫害の予防方法。
【請求項19】
前記植物種子へ適用する方法が、種子への吹きつけ処理、塗沫処理、浸漬処理または粉衣処理である請求項18に記載の虫害の予防方法。
【請求項20】
前記植物種子が、トウモロコシ、大豆、綿、稲、サトウダイコン、小麦、大麦、ヒマワリ、トマト、キュウリ、ナス、ホウレンソウ、サヤエンドウ、カボチャ、サトウキビ、タバコ、ピーマン、及びセイヨウアブラナの種子、サトイモ、ジャガイモ、サツマイモ、及びコンニャクの種芋、食用ゆり及びチューリップの球根、から選択される請求項18または請求項19に記載の虫害の予防方法。
【請求項21】
請求項1〜17の何れか1項に記載の植物種子用虫害防除組成物を適用した植物種子。
【請求項1】
下記一般式(1)
【化1】
{一般式(1)中、
Aは、炭素原子、酸素原子、窒素原子、酸化された窒素原子、または硫黄原子を示す。
Kは、AおよびAが結合する2個の炭素原子と共に、ベンゼン、ピリジン、ピリジン−N−オキシド、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、トリアジン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、フラン、チオフェン、オキサジアゾール、チオジアゾールまたはトリアゾールに由来する環状連結基を形成するのに必要な非金属原子群を示す。
Xは、水素原子、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C9シクロアルキル基、C3−C9ハロシクロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基,C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C2−C6アルケニルオキシ基、C2−C6ハロアルケニルオキシ基、C2−C6アルキニルオキシ基、C2−C6ハロアルキニルオキシ基、C3−C9シクロアルコキシ基、C3−C9ハロシクロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、C1−C6アルキルスルホニルオキシ基、C1−C6ハロアルキルスルホニルオキシ基、C2−C7アルキルカルボニル基、C2−C7ハロアルキルカルボニル基、C3−C7アルケニルカルボニル基、C3−C7ハロアルケニルカルボニル基、C3−C7アルキニルカルボニル基、C3−C7ハロアルキニルカルボニル基、C4−C10シクロアルキルカルボニル基、C4−C10ハロシクロアルキルカルボニル基、C2−C7アルキルカルボニルオキシ基、C2−C7ハロアルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基、C2−C7アルコキシカルボニル基、C2−C7ハロアルコキシカルボニル基、C3−C7アルケニルオキシカルボニル基、C3−C7ハロアルケニルオキシカルボニル基、C3−C7アルキニルオキシカルボニル基、C3−C7ハロアルキニルオキシカルボニル基、C4−C10シクロアルキルオキシカルボニル基、C4−C10ハロシクロアルキルオキシカルボニル基、C2−C7アルキルカルボニルアミノ基、C2−C7ハロアルキルカルボニルアミノ基、C2−C7アルコキシカルボニルアミノ基、C2−C7ハロアルコキシカルボニルアミノ基、C2−C7アルコキシカルボニルオキシ基、C2−C7ハロアルコキシカルボニルオキシ基、アリールカルボニルアミノ基、アミノ基、カルバモイル基、シアノ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロスルファニル基、C1−C6アルキルアミノ基、C1−C6ハロアルキルアミノ基、C2−C6アルケニルアミノ基、C2−C6ハロアルケニルアミノ基、C2−C6アルキニルアミノ基、C2−C6ハロアルキニルアミノ基、C3−C9シクロアルキルアミノ基、C3−C9ハロシクロアルキルアミノ基、C2−C7アルキルアミノカルボニル基、C2−C7ハロアルキルアミノカルボニル基、C3−C7アルケニルアミノカルボニル基、C3−C7ハロアルケニルアミノカルボニル基、C3−C7アルキニルアミノカルボニル基、C3−C7ハロアルキニルアミノカルボニル基、C4−C10シクロアルキルアミノカルボニル基、C4−C10ハロシクロアルキルアミノカルボニル基、フェニル基、または、複素環基を示し、Xが複数ある場合、それぞれのXは互いに同一または異なっていてもよい。
nは、0〜4の整数を示す。
Tは、−C(=G1)−Q1、または−C(=G1)−G2Q2を示す。
G1およびG2はそれぞれ独立に酸素原子または硫黄原子を示し、
Q1およびQ2は、
水素原子、
C1−C6アルキル基、
C1−C6ハロアルキル基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6ハロアルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
C2−C6ハロアルキニル基、
C3−C9シクロアルキル基、
C3−C9ハロシクロアルキル基、
ベンジル基、
置換基を有していてもよいフェニル基、
ナフチル基、
または、置換基を有していてもよい複素環基、
を示す。
Y1およびY5はそれぞれ独立に、ハロゲン原子、C1−C6ハロアルコキシ基、またはC1−C3ハロアルキル基を示し、
Y2およびY4はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、またはC1−C4アルキル基を示し、
Y3は、C2−C5ハロアルキル基を示す。
尚、Q1およびQ2における、置換基を有していてもよいフェニル基および置換基を有していてもよい複素環基の置換基は、
ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C9シクロアルキル基、C3−C9ハロシクロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C2−C6アルケニルオキシ基、C2−C6ハロアルケニルオキシ基、C2−C6アルキニルオキシ基、C2−C6ハロアルキニルオキシ基、C3−C9シクロアルコキシ基、C3−C9ハロシクロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、C2−C7アルキルカルボニル基、C2−C7ハロアルキルカルボニル基、C3−C7アルケニルカルボニル基、C3−C7ハロアルケニルカルボニル基、C3−C7アルキニルカルボニル基、C3−C7ハロアルキニルカルボニル基、C4−C10シクロアルキルカルボニル基、C4−C10ハロシクロアルキルカルボニル基、C2−C7アルキルカルボニルオキシ基、C2−C7ハロアルキルカルボニルオキシ基、C1−C6アルキルスルホニルオキシ基、C1−C6ハロアルキルスルホニルオキシ基、C2−C7アルコキシカルボニル基、C2−C7ハロアルコキシカルボニル基、C3−C7アルケニルオキシカルボニル基、C3−C7ハロアルケニルオキシカルボニル基、C3−C7アルキニルオキシカルボニル基、C3−C7ハロアルキニルオキシカルボニル基、C4−C10シクロアルキルオキシカルボニル基、C4−C10ハロシクロアルキルオキシカルボニル基、C2−C7アルキルカルボニルアミノ基、C2−C7ハロアルキルカルボニルアミノ基、C2−C7アルコキシカルボニルアミノ基、C2−C7ハロアルコキシカルボニルアミノ基、C1−C6アルキルアミノ基、C1−C6ハロアルキルアミノ基、C2−C6アルケニルアミノ基、C2−C6ハロアルケニルアミノ基、C2−C6アルキニルアミノ基、C2−C6ハロアルキニルアミノ基、C3−C9シクロアルキルアミノ基、C3−C9ハロシクロアルキルアミノ基、C2−C7アルキルアミノカルボニル基、C2−C7ハロアルキルアミノカルボニル基、C3−C7アルケニルアミノカルボニル基、C3−C7ハロアルケニルアミノカルボニル基、C3−C7アルキニルアミノカルボニル基、C3−C7ハロアルキニルアミノカルボニル基、C4−C10シクロアルキルアミノカルボニル基、C4−C10ハロシクロアルキルアミノカルボニル基、アミノ基、カルバモイル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロスルファニル基、置換基を有していてもよいフェニル基、及び置換基を有していてもよい複素環基から選択される1以上の置換基を示し、置換基が2以上ある場合には、それぞれの置換基は同一であっても異なっていてもよい。
更に、X、Q1、およびQ2における複素環基は、ピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、またはテトラゾリル基を示す。
G3は酸素原子または硫黄原子を示す。
R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、酸素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、ニトロソ基、トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、シアノ基、アミノ基、置換基を有していてもよいC1−C6アルキル基、置換基を有していてもよいC1−C6ハロアルキル基、C2−C7アルキルカルボニル基、C2−C7ハロアルキルカルボニル基、置換基を有していてもよいC2−C6アルケニル基、置換基を有していてもよいC2−C6ハロアルケニル基、置換基を有していてもよいC2−C6アルキニル基、置換基を有していてもよいC2−C6ハロアルキニル基、C2−C7アルコキシカルボニル基、C2−C7ハロアルコキシカルボニル基、C3−C7アルケニルオキシカルボニル基、C3−C7ハロアルケニルオキシカルボニル基、C3−C7アルキニルオキシカルボニル基、C3−C7ハロアルキニルオキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、C2−C7アルキルアミノカルボニル基、C2−C7ハロアルキルアミノカルボニル基、C2−C7アルキルカルボニルオキシ基、C2−C7ハロアルキルカルボニルオキシ基、ベンゾイル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、ベンジルスルホニル基、ベンジル基、または、−C(=O)C(=O)R7(式中、R7はC1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基またはC1−C6ハロアルコキシ基を示す。)を示す。
}で表されるアミド誘導体の少なくとも1種を有効成分として含有する植物種子用虫害防除組成物。
但し、上記一般式(1)で表されるアミド誘導体が、以下の(A)〜(I)のいずれかである場合を除く。
(A)前記一般式(1)において、Kが、AおよびAが結合する2個の炭素原子と共に、ピリジンに由来する環状連結基を形成するのに必要な非金属原子群であって、Y1がハロゲン原子であり、Y5がC1−C6ハロアルコキシ基であり、Tが−C(=G1)−Q1である場合。
(B)前記一般式(1)において、Kが、AおよびAが結合する2個の炭素原子と共に、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、フラン、チオフェン、オキサジアゾール、チオジアゾールまたはトリアゾールに由来する環状連結基を形成するのに必要な非金属原子群であって、Y1およびY5がそれぞれ独立にハロゲン原子であって、Tが−C(=G1)−G2Q2である場合。
(C)前記一般式(1)において、Kが、AおよびAが結合する2個の炭素原子と共に、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、フラン、チオフェン、オキサジアゾール、チオジアゾールまたはトリアゾールに由来する環状連結基を形成するのに必要な非金属原子群であって、Tが−C(=G1)−Q1であり、Y1がハロゲン原子であり、Y5がハロゲン原子またはハロアルコキシ基である場合。
(D)下記一般式(2)
【化2】
{一般式(2)中、Y2〜Y4、Q1、G1、G3、R1、およびR2は、一般式(1)におけるY2〜Y4、Q1、G1、G3、R1、およびR2とそれぞれ同義であり、Y1がハロゲン原子であり、Y5がC1−C2ハロアルコキシ基である。}で表されるアミド誘導体である場合。
(E)前記一般式(2)中、Y1およびY5は、ハロゲン原子であって、Y3がC2−C3ハロアルキル基である場合。
(F)下記一般式(3)
【化3】
{一般式(3)中、Y1およびY5はそれぞれ独立に、ハロゲン原子であり、X1およびX3はそれぞれ独立に、水素原子もしくはフッ素原子であり、Q1は、一般式(1)におけるQ1と同義であって、R1は水素原子またはメチル基であって、Y3はC3−C4パーフルオロアルキル基である。}で表されるアミド誘導体である場合。
(G)下記一般式(4)
【化4】
{一般式(4)中、X1がフッ素原子、X2、X3、およびX4が水素原子であり、Y1およびY5は互いに異なって、臭素原子、もしくはトリフルオロメトキシ基であり、Y2およびY4は水素原子であり、Y3はヘプタフルオロイソプロピル基であり、Q1はフェニル基もしくは、2−クロロピリジン−3−イル基であり、R1およびR2は互いに異なって、水素原子、もしくはメチル基である。
または、X1がフッ素原子、X2、X3、およびX4が水素原子であり、Y1およびY5は臭素原子であり、Y2およびY4は水素原子であり、Y3はペンタフルオロエチル基であり、Q1は2−フルオロフェニル基であり、R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、もしくはメチル基である。
}で表されるアミド誘導体である場合。
(H)下記一般式(5)
【化5】
{一般式(5)中、Y1およびY5はそれぞれ独立に、ハロゲン原子であり、X1は水素原子もしくはフッ素原子であり、Q2は、2,2,2−トリクロロエチル基および、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル基であり、Y3は、C2−C4ハロアルキル基である。}で表されるアミド誘導体である場合。
(I)下記一般式(6)
【化6】
{一般式(6)中、Y1およびY5はそれぞれ独立に、ハロゲン原子であり、Q2は、一般式(1)におけるQ2と同義であり、R1は、水素原子またはメチル基であり、Y3はC3−C4ハロアルキル基である。}で表されるアミド誘導体である場合。
【請求項2】
一般式(1)で表されるアミド誘導体が、下記一般式(7)
【化7】
{一般式(7)中、nは4であり、X、Y1〜Y5、Q1、G1、G3、R1、およびR2は、一般式(1)におけるX、Y1〜Y5、Q1、G1、G3、R1、およびR2とそれぞれ同義である。}で表される請求項1に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項3】
一般式(7)で表されるアミド誘導体が、下記一般式(8)
【化8】
{一般式(8)中、Q1は置換基を有してもよいフェニル基または置換基を有してもよいピリジル基を示す。
X1、X2、X3、およびX4はそれぞれ独立に、水素原子またはフッ素原子を示す。
R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子またはC1−C3アルキル基を示す。
Y1およびY5はそれぞれ独立に、ハロゲン原子、C1−C3ハロアルコキシ基またはC1−C3ハロアルキル基を示し、Y2およびY4はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子またはC1−C4アルキル基を示し、Y3はC3−C4ハロアルキル基を示す。
但し、Y1およびY5が同時にハロゲン原子の場合、X1およびX2の少なくとも一方はフッ素原子である。また、Y1またはY5が、C1−C3ハロアルコキシ基の場合、X2はフッ素原子である。
}で表される請求項2に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項4】
前記一般式(8)において、Y3はC3−C4パーフルオロアルキル基である請求項3に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項5】
前記一般式(8)において、Y1およびY5はそれぞれ独立に、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメトキシ基、トリフルオロメチル基、またはペンタフルオロエチル基であり、Y2およびY4は水素原子である請求項4に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項6】
前記一般式(8)において、X1およびX2はそれぞれ独立に、水素原子またはフッ素原子であり、X3およびX4は水素原子である請求項5に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項7】
前記一般式(8)において、R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子またはメチル基である請求項6に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項8】
前記一般式(8)において、Q1は、ハロゲン原子、C1ハロアルキル基、ニトロ基およびシアノ基から選ばれる置換基を有していてもよいフェニル基またはピリジル基である請求項7に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項9】
前記一般式(8)において、Q1における前記置換基の数が1もしくは2である請求項8に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項10】
前記一般式(7)において、Y3はC2−C4パーフルオロアルキル基であり、Y2およびY4は、水素原子であり、Y1およびY5は、ハロゲン原子またはC1−C3ハロアルキル基であって、Y1およびY5のいずれか一方は、C1−C3ハロアルキル基である請求項2に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項11】
前記一般式(7)において、4つのXはそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、またはシアノ基である請求項10に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項12】
一般式(1)で表されるアミド誘導体が、下記一般式(9)
【化9】
{一般式(9)中、nは4であり、X、Y1〜Y5、Q2、G1〜G3、R1、およびR2は、一般式(1)におけるX、Y1〜Y5、Q2、G1〜G3、R1、およびR2とそれぞれ同義である。}で表される請求項1に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項13】
前記一般式(9)において、Y3はC2−C4パーフルオロアルキル基であり、Y2およびY4は水素原子であり、Y1およびY5は、ハロゲン原子もしくはC1−C3ハロアルキル基であって、Y1、Y5のいずれか一方は、C1−C3ハロアルキル基である請求項12に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項14】
前記一般式(9)において、4つのXはそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、またはシアノ基である請求項13に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項15】
前記一般式(1)において、Kは、AおよびAが結合する2個の炭素原子と共に、ピリジン、ピリジン−N−オキシド、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、トリアジン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、フラン、チオフェン、オキサジアゾール、チオジアゾールまたはトリアゾールに由来する環状連結基を形成するのに必要な非金属原子群である請求項1に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項16】
前記一般式(1)において、Y3はC2−C4パーフルオロアルキル基であり、Y2およびY4は水素原子であり、Y1およびY5は、ハロゲン原子もしくはC1−C3ハロアルキル基であって、Y1およびY5のどちらか一方は、C1−C3ハロアルキル基である請求項15に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項17】
前記一般式(1)において、Kは、AおよびAが結合する2個の炭素原子と共に、ピリジン、ピリジン−N−オキシド、ピロール、チアゾール、フラン、またはチオフェンに由来する環状連結基を形成するのに必要な非金属原子群である請求項16に記載の植物種子用虫害防除組成物。
【請求項18】
請求項1〜17の何れか1項に記載の植物種子用虫害防除組成物を植物種子に適用することを含む、虫害の予防方法。
【請求項19】
前記植物種子へ適用する方法が、種子への吹きつけ処理、塗沫処理、浸漬処理または粉衣処理である請求項18に記載の虫害の予防方法。
【請求項20】
前記植物種子が、トウモロコシ、大豆、綿、稲、サトウダイコン、小麦、大麦、ヒマワリ、トマト、キュウリ、ナス、ホウレンソウ、サヤエンドウ、カボチャ、サトウキビ、タバコ、ピーマン、及びセイヨウアブラナの種子、サトイモ、ジャガイモ、サツマイモ、及びコンニャクの種芋、食用ゆり及びチューリップの球根、から選択される請求項18または請求項19に記載の虫害の予防方法。
【請求項21】
請求項1〜17の何れか1項に記載の植物種子用虫害防除組成物を適用した植物種子。
【公開番号】特開2011−157295(P2011−157295A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−19743(P2010−19743)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【出願人】(303020956)三井化学アグロ株式会社 (70)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【出願人】(303020956)三井化学アグロ株式会社 (70)
【Fターム(参考)】
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