説明

植物繊維糸条、植物繊維含有布帛およびその製造法

【課題】幹繊維や葉繊維を使用し、木綿紡績糸と同程度に細く、衣類や寝具類に使用し得る植物繊維糸条を得る。
【解決手段】線状に途切れることなく並んだ植物繊維11A・11B………のそれぞれに連結糸12を巻き付け、その線状に並んで隣合う植物繊維11Aと植物繊維11Bの間を連結糸12によって連結して植物繊維糸条15とする。その連結箇所13において隣合う植物繊維11Aと植物繊維11Bの重なり代Gを5mm以上にする。植物繊維11と連結糸12、および、植物繊維11と補強糸14は、それぞれ互いに溶剤に対する溶解性が異なるものとする。連結糸12と補強糸14は、植物繊維糸条15によって布帛を織編成してから溶解除去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、亜麻、大麻、黄麻、苧麻、葛繊維等の幹繊維や、マニラ麻、サイザル麻、バナナ繊維等の葉繊維に成る糸条(以下、植物繊維糸条と言う。)および植物繊維糸条が使用されている布帛(以下、植物繊維含有布帛と言う。)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
竹繊維、月桃繊維、ケナフ繊維、亜麻、大麻、苧麻は、吸湿性に富み、マイナスイオンを発生する特異な性質を有することが知られている(例えば、特許文献1参照)。バナナ繊維は、バナナの収穫後の廃木のリサイクルにもなるので、その活用が期待されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2004−150002号公報
【特許文献2】特開2004−052176号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
幹繊維や葉繊維(以下、これらを“植物繊維”と総称する。)の繊維細胞の太さは、木綿繊維の太さと同様に、概して20μm前後であり、そのバラツキは少ない。しかし、繊維細胞の長さは、木綿繊維の長さに比してバラツキが大きく、それには5mm未満のものも多く含まれている。このため、繊維細胞を植物繊維として採取し、木綿繊維と同じ方式(綿紡方式)によって紡績することは出来ない。そこで、植物繊維(幹繊維と葉繊維)は、それを繊維細胞としてではなく、多数の繊維細胞が膠質樹脂(ペクトース)に接合されて長く連続した繊維細胞集合体として採取し、それを綿紡方式とは異なる方式で紡績している。しかし、植物繊維(幹繊維と葉繊維)の紡績糸の原料素材である繊維細胞集合体が太さ20μm前後の多数の繊維細胞の集合体であり、その繊維細胞集合体の太さが繊維細胞の太さの数倍乃至数十倍にもなるので、その繊維細胞集合体の集合体として構成される植物繊維(幹繊維と葉繊維)の紡績糸は、衣料布帛には不向きなものとなる。
【0004】
そこで本発明は、木綿紡績糸と同程度に細く、衣類や寝具類に使用し得る植物繊維糸条を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る植物繊維糸条は、線状に途切れることなく並んだ植物繊維11A・11B………のそれぞれに連結糸12が巻き付いており、その線状に並んで隣合う植物繊維11Aと植物繊維11Bの間が連結糸12によって連結されており、その連結箇所13において隣合う植物繊維11Aと植物繊維11Bが5mm以上重なり合っていることを第1の特徴とする。
【0006】
本発明に係る植物繊維糸条の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、線状に並んで隣合う植物繊維11Aと植物繊維11Bの連結箇所13において、3本以上の植物繊維11A・11B・11C・11D………が重なり合っている点にある。
【0007】
本発明に係る植物繊維糸条の第3の特徴は、上記第1と第2の何れかの特徴に加えて、線状に途切れることなく並んだ植物繊維11A・11B………に補強糸14が引き揃えられており、その補強糸14と植物繊維11に連結糸12が巻き付いており、その補強糸14と植物繊維11が連結糸13によって結束されている点にある。
【0008】
本発明に係る植物繊維糸条の第4の特徴は、上記第1と第2と第3の何れかの特徴に加えて、線状に並んで隣合う植物繊維11Aと植物繊維11Bを連結している連結糸12が複数本であり、その何れか1本の連結糸12Aの巻き付き方向が、他の連結糸12Bの巻き付き方向と逆向きになっている点にある。
【0009】
本発明に係る植物繊維糸条の第5の特徴は、上記第1と第2と第3と第4の何れかの特徴に加えて、植物繊維11と連結糸12の溶剤に対する溶解性が異なる点にある。
【0010】
本発明に係る植物繊維糸条の第6の特徴は、上記第3と第4の何れかの特徴に加えて、植物繊維11と補強糸14の溶剤に対する溶解性が異なる点にある。
【0011】
本発明に係る植物繊維含有布帛は、上記第1と第2と第3と第4と第5と第6の何れかの特徴を有する植物繊維糸条が織編込まれていることを特徴とする。
【0012】
本発明に係る植物繊維含有布帛の製造法は、上記第1と第2と第3と第4と第5と第6の何れかの特徴を有する植物繊維糸条を織編込んで植物繊維含有布帛を織編成した後、その含有する連結糸12を溶解する溶剤と補強糸14を溶解する溶剤を付与し、その含有する連結糸12と補強糸14を溶解除去することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
繊維細胞集合体として幹や葉から採取される植物繊維11は、その太さが概して100〜200μmであり、それは総繊度70〜280dtexの合成繊維マルチフィラメント糸の太さに相当し、その長さが20cm以上で概して50〜120cmのものが多い。このため、繊度が20dtex前後の合成繊維モノフィラメント糸を連結糸12や補強糸14に使用すると、それらの糸条によって結び目を補強しつつ植物繊維11A・11Bの端々を結び合わせたもののように、繊度が100〜300dtexの植物繊維糸条15Aが得られることになる。しかし本発明では、植物繊維の端々を結び合わせるのではなく、線状に途切れることなく並んだ植物繊維11A・11B………のそれぞれに連結糸12を巻き付け、その線状に並んで隣合う植物繊維11Aと植物繊維11Bの間を連結糸12によって連結するので、連結糸12の長さ方向に途切れずに並んで隣合う植物繊維11A・11Bの端々に結び目が出来ず、植物繊維11A・11Bが連結糸の長さ方向に途切れることなく絡み付き、連結糸12を介して植物繊維11A・11Bが珠子繋ぎ状に連続し(図1−a)、その隣合う植物繊維の端々が重なり合う連結箇所13が異常に太くなることはない。
【0014】
植物繊維糸条15は、長く連続する連結糸12によって連結箇所13における連続性が保たれるので、その連結箇所13において重なり合う植物繊維11A・11Bの端々の長さG(重なり代)は、5mm前後にすることも出来、そうすることによって、植物繊維糸条15Aを、太さ斑(バラツキ)のないものとすることが出来る(図1−a)。
【0015】
そして、連結糸12の単位長さの間に並べられる植物繊維11A・11B・11C・11D………の本数を増やし、連結糸の長さ方向において隣合う植物繊維11Aと植物繊維11Bの連結箇所において、それらとは異なる他の植物繊維11C・11Dを加えて重ね合わせると、連結糸12によってだけではなく、その重なり合う他の植物繊維11C・11Dによっても、連結箇所13における植物繊維糸条15Bの連続性が確保される(図1−b)。連結箇所13における植物繊維糸条15Cの連続性は、長く連続した補強糸14を植物繊維11A・11Bに引き揃え、植物繊維11と補強糸14に連結糸12を巻き付ける場合でも、同様に確保されることになる(図1−c)。
【0016】
連結糸を2本とし、その2本の連結糸12A・12Bの巻き付け方向を互いに逆向きにすると、連結箇所13において植物繊維11A・11Bが、その2本の連結糸12A・12Bの間に挟み込まれる恰好になるので、その連結箇所13から植物繊維の端末が突き出て毛羽立つことがなく、筬や綜絖に擦られて織編込まれる編糸や織物の経糸としての使用に耐える植物繊維糸条15Dが得られることになる(図1−d)。
【0017】
植物繊維11と連結糸12、および、植物繊維11と補強糸14を、それぞれ互いに溶剤に対する溶解性が異なるものとし、植物繊維糸条15によって布帛を織編成してから連結糸12と補強糸14を溶解除去すると、植物繊維糸条15は100%植物繊維に成るものとなる。
【0018】
布帛を構成している糸条は、織目や編目において交絡し、糸条としての形態が維持されるので、布帛に織編込まれる前に糸条としての形態を維持するために必要とされた連結糸12と補強糸14は不要となる。従って、植物繊維含有布帛から、連結糸12や補強糸14を溶解除去しても植物繊維11が解れ出ることはなく、その不要となった連結糸12や補強糸14を溶解除去することによって、植物繊維糸条15を構成している植物繊維11A・11Bの間がフリーの状態になり、植物繊維含有布帛は、柔らかく好風合いに仕上がる。このように、本発明によると、総繊度が100dtex前後の紡績糸やマルチフィラメント糸によって織編された布帛と同等の可撓性を有し、薄手で肌触りがよく、衣類や寝具類等に適した植物繊維含有布帛を得ることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明において「植物繊維含有布帛」とは、植物繊維糸条だけで構成される布帛の他に、布帛の表面や内部や裏面等の使用上必要とされる一部分、或いは、パイル糸、経糸、緯糸、編糸、挿入糸、地糸、表糸、裏糸等の布帛を構成する一部の糸条に植物繊維糸条が使用されている布帛が、本発明に包含されることを意味する。従って、植物繊維糸条15は、その複数本を合撚し、或いは、他の繊維糸条と合撚して使用することも出来る。
【0020】
植物繊維糸条15には、苧麻や芭蕉等の周知の植物繊維のほか、ユウナ、ハイビスカス、オクラ、蘭、百合、生姜、鬱金、ストレリチア等、薬用効果、消臭抗菌効果、芳香性等の点で特長のある種々の植物繊維11を適用することが出来、植物の種類に応じた特異な布帛を得ることが出来る。植物繊維11には、植物繊維糸条15の連結箇所13の数(密度)を少なくするうえでも、長さLは20cm以上のものを使用する。植物繊維糸条15の繊度を、ワイシャツその他の衣類に使用されている在来の糸条と同程度にするには、植物繊維11の繊度を細くすると共に、連結箇所13において重なり合う植物繊維11A・11B・11C・11D………の数を5本以下、好ましくは2本とし、植物繊維間の重なり代Gを20mm以下、概して10mm前後にし、植物繊維糸条15を、恰も1本の植物繊維11が連結糸12に沿って連続しているかのようにする。
【0021】
連結糸12や補強糸14には、植物繊維11に比して柔らかく、植物繊維11に密着して絡み付き易いビニロン、特に水溶性ビニロン、ナイロン、ポリエステル繊維、特にカチオン可染型ポリエステル繊維、アクリル繊維等の熱可塑性合成繊維を使用する。これらの熱可塑性合成繊維は、溶剤に対する溶解性が植物繊維とは異なり、植物繊維含有布帛を織編成してから溶解除去することが出来る。その溶剤としては、ビニロンに対しては水、ナイロンに対してはパラトルエンスルホン酸、キシレンスルフォン酸、ポリエステル繊維に対しては水酸化テトラメチルアンモニウム、塩化カルボン酸、トリエタノールアミン、塩化第1錫、および、塩酸グアニジン、酢酸グアニジン、炭酸グアニジン等のグアニジン類と、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、酢酸カリウム等のアルカリ金属塩の併用、アクリル繊維に対してはエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等が適用される。
【0022】
植物繊維含有布帛を織編成してから連結糸12や補強糸14を溶解除去する場合、それらの糸条の繊度は格別問題視されない。植物繊維含有布帛を織編成してから連結糸12や補強糸14を溶解除去しない場合、それらの糸条の繊度は、植物繊維11の繊度の半分以下、概して20dtex前後とする。
【0023】
連結糸12によって連結された植物繊維11は、無撚りの状態にある。その植物繊維11を、植物繊維糸条15を連結糸12の巻き付き方向に加撚して捩り、加撚状態にすることが出来る。植物繊維11は、多数の繊維細胞24A・24B・24C・24D………が膠質樹脂25(ペクトース)に接合されて長く連続した繊維細胞集合体であり、島成分と海成分とから成る海島複合合成繊維と同様に、繊維細胞24を島成分とし、膠質樹脂25(ペクトース)を海成分とする一種の海島複合繊維でもある(図2−a)。従って、植物繊維糸条15を連結糸12の巻き付き方向に加撚して捩り、植物繊維11を加撚状態にした後、その海成分である膠質樹脂25(ペクトース)を可溶性ペクチン物質に変えて溶解除去すると、連結糸12に連結されて線状に並んで隣合う各植物繊維11は、多数の単繊維(紡績スライバー)から成る加撚紡績単糸のように、細分化された多数の繊維細胞や繊維細胞集合体24A・24B・24C・24D………が撚り合わされた加撚単糸片26となる(図2−b)。
【0024】
ところで、線状に並んで隣合う植物繊維11Aと植物繊維11Bの間を連結糸12によって連結して成る複数本の植物繊維糸条15・15・15………から成る合撚糸では、その各植物繊維糸条の植物繊維11Aと植物繊維11Bの間が、他の植物繊維糸条の植物繊維11によって連結されることにもなるので、合撚前に植物繊維11Aと植物繊維11Bの間を連結するために必要とされた連結糸12と補強糸14は不要となる。又、布帛を構成している糸条は、織目や編目において交絡し、糸条としての形態が維持されるので、布帛に織編込まれる前に糸条としての形態を維持するために必要とされた連結糸12と補強糸14は不要となる。
【0025】
従って、連結糸12の巻き付き方向に加撚した植物繊維糸条15を合撚後、或いは、布帛に織編後、植物繊維糸条15の含有する膠質樹脂25(ペクトース)を溶解除去すると共に、連結糸12と補強糸14を溶解除去すると、植物繊維糸条15は、細分化された多数の繊維細胞や繊維細胞集合体24A・24B・24C・24D………から成る加撚紡績単糸と同様の糸条に変化し、加撚紡績糸やそれに成る布帛と同様の糸条や布帛が得られることになる。このように、本発明の植物繊維含有布帛は、繊維細胞間を接合して太い植物繊維11を構成している膠質樹脂25(ペクトース)を可溶性ペクチン物質に変え、それを溶解除去して植物繊維11を極細化し、柔軟可撓に仕上げることも出来る。
【0026】
図3は、植物繊維に連結糸を巻き付ける装置を図示する。図において、符号17は、ベルト16によって回転駆動される中空スピンドルを示し、連結糸12が巻装されたコーン18が装着される。符号19は、植物繊維11を中空スピンドル17の中空洞21に導く投入ガイドを示し、その投入口20に投入された植物繊維11は中空スピンドルの中空洞21を通って引き出され、そのとき、ガイド22・23を通ってコーン18から引き出された連結糸12が植物繊維11に巻き付く。植物繊維11は、1本づつ間欠的に投入口20へと供給される。中空スピンドル17からの植物繊維糸条15の引出速度は、連結糸12の巻付ピッチPが連結箇所13の重なり代Gの半分以下になるようにするとよい。
【0027】
そのように、身近にあるパイプを糸巻コーン18に利用し、それを手で回しつつ、その中に植物繊維を間欠的に続けて通すことによって、植物繊維糸条を手軽に得ることが出来、従って、手工芸的に一般家庭で本発明を実施し、植物繊維含有布帛の創作の喜びを味わうことが出来る。又、植物繊維には山野に叢生する植物を利用することが出来、地方に応じた特長のある植物を原料とし、その地方に応じた特長のある繊維製品を得ることが出来るので、地場産業を振興する上でも本発明の産業上利とするところ多大である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に係る植物繊維糸条の側面図である。
【図2】本発明に係る植物繊維糸条の斜視図である。
【図3】本発明に係る植物繊維糸条の製造装置の要部斜視図である。
【符号の説明】
【0029】
11:植物繊維
12:連結糸
13:連結箇所
14:補強糸
15:植物繊維糸条
16:ベルト
17:スピンドル
18:コーン
19:投入ガイド
20:投入口
21:中空洞
22:ガイド
23:ガイド
24:繊維細胞(細分化された繊維細胞集合体)
25:膠質樹脂(ペクトース)
26:加撚単糸片
G :重なり代
P :ピッチ
L :長さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
線状に途切れることなく並んだ植物繊維(11A・11B………)のそれぞれに連結糸(12)が巻き付いており、その線状に並んで隣合う植物繊維(11A)と植物繊維(11B)の間が連結糸(12)によって連結されており、その連結箇所(13)において隣合う植物繊維(11A)と植物繊維(11B)が5mm以上重なり合っている植物繊維糸条。
【請求項2】
線状に並んで隣合う植物繊維(11A)と植物繊維(11B)の連結箇所(13)において、3本以上の植物繊維(11A・11B・11C・11D………)が重なり合っている前掲請求項1に記載の植物繊維糸条。
【請求項3】
線状に途切れることなく並んだ植物繊維(11A・11B………)に補強糸(14)が引き揃えられており、その補強糸(14)と植物繊維(11)に連結糸(12)が巻き付いており、その補強糸(14)と植物繊維(11)が連結糸(13)によって結束されている前掲請求項1と請求項2の何れかに記載の植物繊維糸条。
【請求項4】
線状に並んで隣合う植物繊維(11A)と植物繊維(11B)を連結している連結糸(12)が複数本であり、その何れか1本の連結糸(12A)の巻き付き方向が、他の連結糸(12B)の巻き付き方向と逆向きになっている前掲請求項1と請求項2と請求項3の何れかに記載の植物繊維糸条。
【請求項5】
植物繊維(11)と連結糸(12)の溶剤に対する溶解性が異なる前掲請求項1と請求項2と請求項3と請求項4の何れかに記載の植物繊維糸条。
【請求項6】
植物繊維(11)と補強糸(14)の溶剤に対する溶解性が異なる前掲請求項3と請求項4の何れかに記載の植物繊維糸条。
【請求項7】
前掲請求項1と請求項2と請求項3と請求項4の請求項5と請求項7の何れかに記載の植物繊維糸条(15)が織編込まれている植物繊維含有布帛。
【請求項8】
前掲請求項8に記載の植物繊維含有布帛に、その含有する連結糸(12)を溶解する溶剤と補強糸(14)を溶解する溶剤を付与し、その含有する連結糸(12)と補強糸(14)を溶解除去する植物繊維含有布帛の製造法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−52504(P2006−52504A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−235919(P2004−235919)
【出願日】平成16年8月13日(2004.8.13)
【出願人】(504310663)有限会社中嶋プランニング (2)
【Fターム(参考)】