説明

検体処理システム

【課題】検体回収部に複数の検体を収納する収納トレイを備えた検体処理システムにおいて、簡単な構成で収納トレイの情報を読み取ることができる検体処理システムを提供する。
【解決手段】検体処理システムにおいて、検体投入部と、検体処理部と、検体回収部と、検体搬送ライン10と、制御装置とを備え、検体回収部は、複数の検体を収納する収納トレイ1a〜1dを配置するための収納トレイ設置場所3と、複数の収納トレイ設置場所3に、収納トレイ1a〜1dが配置されたか、および収納トレイ1a〜1dが取り出されたかの少なくとも1つを検知する検知手段と、複数の収納トレイ設置場所3のそれぞれに設置され、収納トレイ1a〜1dに設けられた識別情報をそれぞれ読み取る複数のRFIDリーダ/ライタ4とを有し、制御装置は、検知手段の検知情報に基づいて、RFIDリーダ/ライタ4を動作させ、識別情報の読み取りを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血液や尿などの検体サンプルの分析や前処理を行う自動分析システム、検体前処理システム(あわせて、検体処理システムと称する)に関し、特に複数の前処理ユニット、分析ユニットなどを検体搬送ラインを介して接続した検体処理システムの検体回収部での情報の読み取りに関するものである。
【背景技術】
【0002】
血液、尿などの生体サンプルの分析を自動で行うための検体処理システムとして、検査のために採取した血液や尿などの検体を遠心分離や分注処理、ラベリング処理などを行う検体前処理システム、検体前処理システムで処理された検体を分析する自動分析システムがある。
【0003】
これらの処理、分析は多種のものがあるため、それぞれの処理を別々の処理(分析)ユニットとし、それら処理(分析)ユニット間で検体を搬送する検体搬送ラインを介して接続した検体処理システムが用いられる。
【0004】
このような検体処理システムでは処理済、分析済の検体を検体回収部(収納部)にて回収(収納)するが、処理、分析内容はそれぞれの検体ごとに異なるため、検体搬送ラインに投入した検体の順番と、回収された検体の順番が異なる事態が発生する。
【0005】
この場合、装置オペレータは、検体に付与されたIDを目で読み取って、必要な検体を見つける必要があった。この課題を解決するため、例えば、特開2000−266761号公報(特許文献1)に記載のような、検体のIDが連続して収納トレイに入るように振り分け部を設けたり、特開平8−240595号公報(特許文献2)に記載のような、ロボットアームにより、投入された順番と同じ順番になるように収納するなどの技術が提案されている。
【0006】
また、例えば、特開2006−58219号公報(特許文献3)に記載のような、収納される順番が分からなくても、収納トレイ上にどのような検体が収納されているかを判別するため、収納トレイ(ラック)に、収納トレイ上の検体の輸送保管に必要な情報を書き込んだ無線タグを設け、無線タグを読み取るようにした技術が提案されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000−266761号公報
【特許文献2】特開平8−240595号公報
【特許文献3】特開2006−58219号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1、2に記載の技術は、オペレータにとっては使い易い技術であるが、振り分け部やロボットアームなどを設ける必要がありコストがかかるという問題があった。また、特許文献3に記載の技術は収納トレイが1つのみである場合は問題ないが、複数の収納トレイがある場合は、特定の収納トレイの情報を読み取るために何らかの工夫が必要であるという問題があった。
【0009】
また、特許文献3に記載の技術は、識別情報を読み取るRFIDリーダ/ライタが1つであるため、トレイの情報の読み取りを行う際にRFIDリーダ/ライタを必ず通らなければならなく動作制限が生じる問題があった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、検体回収部に複数の収納トレイを備えた検体処理システムにおいて、簡単な構成で複数の収納トレイのそれぞれの識別情報を読み取ることができる検体処理システムを提供することにある。
【0011】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
【0013】
すなわち、代表的なものの概要は、検体投入部と、検体処理部と、検体回収部と、検体搬送ラインと、制御装置とを備え、検体回収部は、複数の検体を収納する収納トレイを配置するための収納トレイ設置場所と、複数の収納トレイ設置場所に、収納トレイが配置されたか、および収納トレイが取り出されたかの少なくとも1つを検知する検知手段と、複数の収納トレイ設置場所のそれぞれに設置され、収納トレイに設けられた識別情報をそれぞれ読み取る複数の識別情報アクセス手段とを有し、制御装置は、検知手段の検知情報に基づいて、識別情報アクセス手段を動作させ、識別情報の読み取りを行うものである。
【発明の効果】
【0014】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
【0015】
すなわち、代表的なものによって得られる効果は、検体回収部に複数の収納トレイを備えた検体処理システムにおいて、簡単な構成で複数の収納トレイのそれぞれの識別情報を読み取ることができる。
【0016】
また、従来のトレイの設置や交換作業のみで識別情報の読み取り及び書き込みが出来るため、オペレータの作業が増えずに識別情報の読み取り及び書き込みが可能となる。そのため、制御装置、制御回路、RFIDリーダ/ライタ、RFIDタグの故障時以外は確実な識別情報の読み取り、書き込みが可能となる。
【0017】
また、交換されたトレイのみのRFIDリーダ/ライタを動作させ、識別情報の読み取り動作を行うため、常時、RFIDリーダ/ライタを動作させる場合と比べ、省電力稼動が可能となる。
【0018】
また、不良品や偽造品が使用された場合、装置トラブルに見舞われていたが、アラームを出すことでトラブルを防ぐことが可能となる。また、トレイとRFIDリーダ/ライタが1対1のため短時間で見つけることができ、かつ、どの位置のトレイが該当するのか判別することが可能となる。
【0019】
また、RFIDリーダ/ライタとトレイの識別情報を1対1で構成することで動作制限が無くなる。また、RFIDリーダ/ライタがトレイの識別情報を読み取り及び書き込み可能な位置にあるため、リアルタイムで読み取り及び書き込みを行うことが出来る。
【0020】
また、RFIDリーダ/ライタがリアルタイムで読み取り及び書き込み可能なため、回収部で1本以上の検体が回収された直後に検体の情報を書き込むことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施の形態に係る検体処理システムの全体構成を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る検体処理システムの検体回収部の構成を示す構成図である
【図3】本発明の一実施の形態に係る検体処理システムの検体回収部内のRFIDリーダ/ライタの接続を示す接続図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る検体処理システムの検体回収部内のRFIDリーダ/ライタの接続を示す接続図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る検体処理システムの収納トレイの識別IDの認識処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施の形態に係る検体処理システムの収納トレイの識別IDの認識処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施の形態に係る検体処理システムの収納トレイの識別IDの認識処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施の形態に係る検体処理システムの収納トレイの識別IDの認識処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施の形態に係る検体処理システムの収納トレイの識別IDの認識処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施の形態に係る検体処理システムの収納トレイの識別IDの認識処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0023】
図1〜図4により、本発明の一実施の形態に係る検体処理システムの構成について説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る検体処理システムの全体構成を示す構成図、図2は本発明の一実施の形態に係る検体処理システムの検体回収部の構成を示す構成図、図3および図4は本発明の一実施の形態に係る検体処理システムの検体回収部内のRFIDリーダ/ライタの接続を示す接続図である。
【0024】
図1において、検体処理システムは、検体を投入する検体投入部21、検体を処理する検体処理部22、処理された検体を回収する検体回収部23を備えている前処理ユニット、前処理ユニット全体を制御する制御装置20、前処理ユニットで処理された検体の生体試料の成分を分析する自動分析装置30から構成されている。
【0025】
検体処理部22とは、検体の前処理、検体の分析処理のいずれかの処理をするユニットである。検体は、検体容器に収容されて検体搬送ライン上を搬送されるが、搬送にあたっては、検体容器そのものを搬送する方式、1つの検体容器を保持する検体ホルダーを搬送する方式、複数本の検体容器を保持する検体ラックを搬送する方式のいずれの搬送方式を採用しても良い。収納トレイとは、検体容器そのもの、検体ホルダー、検体ラックのいずれか、またはそれらが混在した形で検体を収納可能な収納トレイ(台)であれば良い。
【0026】
図2において、検体回収部23は、収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)、収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)を収納トレイ固定ベース5から引き出すための収納トレイ引き出し用取っ手2、それぞれの収納トレイ設置場所3に設置された識別情報アクセス手段となるRFIDリーダ/ライタ4、検体搬送ライン10、バーコードリーダ11、から構成されている。
【0027】
検体回収部23では、収納トレイ設置場所3上に収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)が設置され、収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)は収納トレイ引き出し用取っ手2により収納トレイ固定ベース5より引き出され、収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)の交換作業が可能な構造になっている。
【0028】
図2に示す例では、収納トレイ引き出し用取っ手2によって、収納トレイ1(1a、1b)、収納トレイ1(1c、1d)が1組となって引き出されるようになっている。
【0029】
収納トレイ引き出し用取っ手2の位置または周辺に、収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)が収納トレイ設置場所3に正常に設置された際に押される検知手段となるロックボタン(図示せず)などのスイッチが設けられており、このロックボタンによるロックボタン信号により、RFIDリーダ/ライタ4の動作制御が開始される。
【0030】
RFIDリーダ/ライタ4は、収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)の配置場所全てに設置されており、図2に示す例では、8箇所(Z1〜Z8)に設置されている。
【0031】
また、複数個設置されたRFIDリーダ/ライタ4は、それぞれその上に設置された収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)に内蔵された識別情報のみを処理するようになっている。
【0032】
また、検体回収部23には、検体搬送ライン10を介して検体処理部22で処理の終了した識別IDのある検体が搬送されてくる。搬送された検体はバーコードリーダ11にて識別IDが読み取られ、制御装置20により指示された収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)のいずれかのポジションに、図示されていない移載機構を用いて設置される。
【0033】
収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)には、例えば、底面などにRFタグなどが内蔵されており、複数の収納トレイ1に対応して設置されたRFIDリーダ/ライタ4で読み取った情報と検体の識別IDとを制御装置20で管理する。
【0034】
収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)に内蔵されたRFタグの読み取りは収納トレイ設置場所3に収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)を設置して収納トレイ引き出し用取っ手2に実装されているスイッチ入力などにより収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)のそれぞれの識別ID情報を自動認識するようになっている。
【0035】
図3において、検体回収部23のRFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)は、それぞれ、例えば、検体回収部23に内蔵された制御回路6内の接続回路7(Y1、Y2、Y3、Y4、…、Y8)に接続されて、動作するようになっており、接続回路7(Y1、Y2、Y3、Y4、…、Y8)は、制御装置20の1つの通信ポートと接続されている。
【0036】
また、接続回路7(Y1、Y2、Y3、Y4、…、Y8)は、デコーダ8から出力される信号により制御され、デコーダ8は制御装置20から出力される信号により制御されている。
【0037】
制御装置20から出力される信号の必要なビット数は、2を底とするRFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)の使用個数の対数で求められる。
【0038】
但し、個数が1を越える場合のみ適用し、個数が1の場合は、デコーダ8は不要である。また、解が小数点の場合は切り上げた個数となる。例えば、図2に示すようにRFIDリーダ/ライタ4の個数が8個の場合は3本となる。
【0039】
図3に示す回路構成の例は、接続回路7(Y1、Y2、Y3、Y4、…、Y8)を1個ずつ制御する構成であり、後述するRFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)を1個ずつ動作させる際に使用される回路構成である。
【0040】
図4において、検体回収部23のRFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)は、それぞれ、例えば、検体回収部23に内蔵された制御回路6内の接続回路7(Y1、Y2、Y3、Y4、…、Y8)に接続されて、動作するようになっており、接続回路7(Y1、Y2、Y3、Y4、…、Y8)は、収納トレイ引き出し用取っ手2により収納トレイ固定ベース5より一緒に引き出される組ごとの接続回路(例えば、図2に示すように、縦方向に2つが並んでいる状態の場合で、Y1とY2、Y3とY4、Y5とY6、Y7とY8の2つの接続回路)が制御装置20の通信ポート(図2の例では2つの通信ポート)と接続されている。
【0041】
また、接続回路7(Y1、Y2、Y3、Y4、…、Y8)は、デコーダ8から出力される信号により、収納トレイ引き出し用取っ手2により収納トレイ固定ベース5より一緒に引き出される組ごとに制御され、デコーダ8は制御装置20から出力される信号により制御されている。
【0042】
制御装置20から出力される信号の必要なビット数は、2を底とするRFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)の使用個数の2分の1の対数で求められる。
【0043】
但し、個数が2を越える場合のみ適用し、個数が2の場合は、デコーダ8は不要である。また、解が小数点の場合は切り上げた個数となる。例えば、図2に示すようにRFIDリーダ/ライタ4の個数が8個の場合は2本となる。
【0044】
図4に示す回路構成の例は、接続回路7(Y1、Y2、Y3、Y4、…、Y8)を、収納トレイ引き出し用取っ手2により収納トレイ固定ベース5より一緒に引き出される組の個数ごと(図2に示す例では2個)に制御する構成であり、後述するRFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)を2個ずつ動作させる際に使用される回路構成である。
【0045】
次に、図5〜図10により、本発明の一実施の形態に係る検体処理システムの収納トレイの識別IDの認識処理について説明する。図5〜図10は本発明の一実施の形態に係る検体処理システムの収納トレイの識別IDの認識処理を示すフローチャートであり、図5〜図7はRFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)を1個ずつ全て動作させて、収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)のRFIDの情報を読み取る処理を示し、図8〜図10はRFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)を収納トレイ引き出し用取っ手2により収納トレイ固定ベース5より一緒に引き出される組ごとに(図8〜図10では、図2に示す構成の例で2個ずつ)動作させて、収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)のRFIDの情報を読み取る処理を示している。
【0046】
まず、どの収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)が配置された場合にも、全てのRFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)を1個ずつ動作させる場合は、図5に示すように、まず、収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)が配置され、収納トレイ引き出し用取っ手2により収納トレイ固定ベース5より一緒に引き出される組ごとの、RFタグ読み取りタイミングの信号となるロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)が発生すると(S10)、接続回路7(Y1)が接続され(S11)、RFIDリーダ/ライタ4(Z1)が動作し、収納トレイ1(1a)に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行う(S12)。
【0047】
そして、接続回路7(Y2)が接続され(S13)、RFIDリーダ/ライタ4(Z2)が動作し、収納トレイ1(1b)に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行い(S14)、接続回路7(Y3)が接続され(S15)、RFIDリーダ/ライタ4(Z3)が動作し、収納トレイ1(1c)に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行い(S16)、接続回路7(Y4)が接続され(S17)、RFIDリーダ/ライタ4(Z4)が動作し、収納トレイ1(1d)に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行う(S18)。
【0048】
以後、同様に、接続回路7(Y5)〜接続回路7(Y8)が接続され、RFIDリーダ/ライタ4(Z5)〜RFIDリーダ/ライタ4(Z8)を動作させて、読み取り処理を行い(S19〜S26)、S10に戻る。図2に示す例では、RFIDリーダ/ライタ4(Z5)〜RFIDリーダ/ライタ4(Z8)の上には、収納トレイ1が配置されていないので、RFタグの認識は行われない。
【0049】
また、ロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)に基づいて、そのロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)の発生場所に対応したRFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)を1個ずつ動作させる場合は、図6に示すように、収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)が配置され、収納トレイ引き出し用取っ手2により収納トレイ固定ベース5より一緒に引き出される組ごとの、RFタグ読み取りタイミングの信号となるロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)が発生すると(S30)、そのロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)の発生場所に対応して処理が分岐される。
【0050】
ロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)が、ロックボタン信号(X1)の場合は、接続回路7(Y1)が接続され(S31)、RFIDリーダ/ライタ4(Z1)が動作し、収納トレイ1(1a)に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行う(S32)。
【0051】
そして、接続回路7(Y2)が接続され(S33)、RFIDリーダ/ライタ4(Z2)が動作し、収納トレイ1(1b)に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行い(S34)、S30に戻る。
【0052】
また、ロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)が、ロックボタン信号(X2)の場合は、接続回路7(Y3)が接続され(S35)、RFIDリーダ/ライタ4(Z3)が動作し、収納トレイ1(1c)に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行う(S36)。
【0053】
そして、接続回路7(Y4)が接続され(S37)、RFIDリーダ/ライタ4(Z4)が動作し、収納トレイ1(1d)に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行い(S38)、S30に戻る。
【0054】
また、ロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)が、ロックボタン信号(X3)の場合は、接続回路7(Y5)が接続され(S39)、RFIDリーダ/ライタ4(Z5)が動作し、RFIDリーダ/ライタ4(Z5)上に配置された収納トレイ1に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行う(S40)。
【0055】
そして、接続回路7(Y6)が接続され(S41)、RFIDリーダ/ライタ4(Z6)が動作し、RFIDリーダ/ライタ4(Z6)上に配置された収納トレイ1に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行い(S42)、S30に戻る。
【0056】
また、ロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)が、ロックボタン信号(X4)の場合は、接続回路7(Y7)が接続され(S43)、RFIDリーダ/ライタ4(Z7)が動作し、RFIDリーダ/ライタ4(Z7)上に配置された収納トレイ1に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行う(S44)。
【0057】
そして、接続回路7(Y8)が接続され(S45)、RFIDリーダ/ライタ4(Z8)が動作し、RFIDリーダ/ライタ4(Z8)上に配置された収納トレイ1に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行い(S46)、S30に戻る。
【0058】
また、収納トレイ引き出し用取っ手2による収納トレイ1の引き出し、および配置を検知手段(図示せず)で検知されることによる引き出し位置検出信号(S1〜S4)に基づいて、その引き出し位置検出信号に対応したRFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)を1個ずつ動作させる場合は、図7に示すように、まず、収納トレイ引き出し用取っ手2による収納トレイ1の引き出し、および配置による引き出し位置検出信号に変化(例えば、1⇒0⇒1)が発生した際に、その信号発生場所の信号(S1〜S4)が発生し、その値が「1」となる(S50)。
【0059】
そして、収納トレイ引き出し用取っ手2により収納トレイ1が正常に配置され、RFタグ読み取りタイミングの信号となるロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)が発生すると(S51)、信号発生場所の信号(S1〜S4)に対して、S1に0bit、S2に1bit、S3に2bit、S4に3bitの割り付けを行い、その割り付け後の値Sが10進数のSに変換される(S52)。
【0060】
例えば、図2に示す例において、収納トレイ1(1a、1b)が引き出し、および配置されると、S1が「1」となり、S2は「0」、S3が「0」、S4が「0」のため、値Sが「0001」となり、その値Sを10進数に変換されSは「1」という値になる。
【0061】
そして、Sが、S≧8の場合、すなわち、値Sの3bitが「1」の場合(S53)、接続回路7(Y7)が接続され(S54)、RFIDリーダ/ライタ4(Z7)が動作し、RFIDリーダ/ライタ4(Z7)上に配置された収納トレイ1に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行う(S55)。
【0062】
そして、接続回路7(Y8)が接続され(S56)、RFIDリーダ/ライタ4(Z8)が動作し、RFIDリーダ/ライタ4(Z8)上に配置された収納トレイ1に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行う(S57)。
【0063】
また、Sが、S≧12、7≦S≦4の場合、すなわち、値Sの2bitが「1」の場合(S58)、接続回路7(Y5)が接続され(S59)、RFIDリーダ/ライタ4(Z5)が動作し、RFIDリーダ/ライタ4(Z5)上に配置された収納トレイ1に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行う(S60)。
【0064】
そして、接続回路7(Y6)が接続され(S61)、RFIDリーダ/ライタ4(Z6)が動作し、RFIDリーダ/ライタ4(Z6)上に配置された収納トレイ1に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行う(S62)。
【0065】
また、Sが奇数の場合、すなわち、値Sの0bitが「1」の場合(S63)、接続回路7(Y1)が接続され(S64)、RFIDリーダ/ライタ4(Z1)が動作し、収納トレイ1(1a)に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行う(S65)。
【0066】
そして、接続回路7(Y2)が接続され(S66)、RFIDリーダ/ライタ4(Z2)が動作し、収納トレイ1(1b)に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行う(S67)。
【0067】
また、SがS=2、3、6、7、10、11、14、15の場合、すなわち、値Sの1bitが「1」の場合(S68)、接続回路7(Y3)が接続され(S69)、RFIDリーダ/ライタ4(Z3)が動作し、収納トレイ1(1c)に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行う(S70)。
【0068】
そして、接続回路7(Y4)が接続され(S71)、RFIDリーダ/ライタ4(Z4)が動作し、収納トレイ1(1d)に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行い(S72)、全ての処理が終了するとS50に戻る。
【0069】
以上の図5〜図7のフローチャートによる処理は、RFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)を1個ずつ動作させるので、例えば、図3に示す制御回路6の構成で制御される。
【0070】
図5〜図7のフローチャートによる処理では、RFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)を1個ずつ動作させているため、制御装置20の通信ポートとの接続は1本のみで通信可能である。
【0071】
また、RFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)を収納トレイ引き出し用取っ手2により収納トレイ固定ベース5より一緒に引き出される組ごとに動作させる場合は、図8に示すように、まず、収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)が配置され、収納トレイ引き出し用取っ手2により収納トレイ固定ベース5より一緒に引き出される組ごとの、RFタグ読み取りタイミングの信号となるロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)が発生すると(S80)、接続回路7(Y1、Y2)が接続され(S81)、RFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2)が動作し、収納トレイ1(1a、1b)に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行う(S82)。
【0072】
そして、接続回路7(Y3、Y4)が接続され(S83)、RFIDリーダ/ライタ4(Z3、Z4)が動作し、収納トレイ1(1c、1d)に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行う(S84)。
【0073】
以後、同様に、接続回路7(Y5、Y6)、接続回路7(Y7、Y8)が接続され、RFIDリーダ/ライタ4(Z5、Z6)、RFIDリーダ/ライタ4(Z7、Z8)を動作させて、読み取り処理を行い(S85〜S88)、S80に戻る。図2に示す例では、RFIDリーダ/ライタ4(Z5)〜RFIDリーダ/ライタ4(Z8)の上には、収納トレイ1が配置されていないので、RFタグの認識は行われない。
【0074】
また、ロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)に基づいて、そのロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)の発生場所に対応したRFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)を、収納トレイ引き出し用取っ手2により収納トレイ固定ベース5より一緒に引き出される組ごとに動作させる場合は、図9に示すように、収納トレイ1(1a、1b、1c、1d)が配置され、収納トレイ引き出し用取っ手2により収納トレイ固定ベース5より一緒に引き出される組ごとの、RFタグ読み取りタイミングの信号となるロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)が発生すると(S90)、そのロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)の発生場所に対応して処理が分岐される。
【0075】
ロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)が、ロックボタン信号(X1)の場合は、接続回路7(Y1、Y2)が接続され(S91)、RFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2)が動作し、収納トレイ1(1a、1b)に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行い(S92)、S90に戻る。
【0076】
また、ロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)が、ロックボタン信号(X2)の場合は、接続回路7(Y3、Y4)が接続され(S93)、RFIDリーダ/ライタ4(Z3、Z4)が動作し、収納トレイ1(1c、1d)に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行い(S94)、S90に戻る。
【0077】
また、ロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)が、ロックボタン信号(X3)の場合は、接続回路7(Y5、Y6)が接続され(S95)、RFIDリーダ/ライタ4(Z5、Z6)が動作し、RFIDリーダ/ライタ4(Z5、Z6)上に配置された収納トレイ1に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行い(S96)、S90に戻る。
【0078】
また、ロックボタン信号(X1、X2、X3、X4)が、ロックボタン信号(X4)の場合は、接続回路7(Y7、Y8)が接続され(S97)、RFIDリーダ/ライタ4(Z7、Z8)が動作し、RFIDリーダ/ライタ4(Z7、Z8)上に配置された収納トレイ1に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行い(S98)、S90に戻る。
【0079】
また、収納トレイ引き出し用取っ手2による収納トレイ1の引き出し、および配置による引き出し位置検出信号(S1〜S4)に基づいて、その引き出し位置検出信号に対応したRFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)を、収納トレイ引き出し用取っ手2により収納トレイ固定ベース5より一緒に引き出される組ごとに動作させる場合は、図10に示すように、まず、収納トレイ引き出し用取っ手2による収納トレイ1の引き出し、および配置による引き出し位置検出信号に変化(例えば、1⇒0⇒1)が発生した際に、その信号発生場所の信号(S1〜S4)が発生し、値が「1」となる(S100)。
【0080】
そして、その信号発生場所の信号(S1〜S4)に対応して処理が分岐される。
【0081】
信号発生場所の信号(S1〜S4)が、信号発生場所の信号(S1)の場合は、接続回路7(Y1、Y2)が接続され(S101)、RFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2)が動作し、収納トレイ1(1a、1b)に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行い(S102)、S100に戻る。
【0082】
また、信号発生場所の信号(S1〜S4)が、信号発生場所の信号(S2)の場合は、接続回路7(Y3、Y4)が接続され(S103)、RFIDリーダ/ライタ4(Z3、Z4)が動作し、収納トレイ1(1c、1d)に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行い(S104)、S100に戻る。
【0083】
また、信号発生場所の信号(S1〜S4)が、信号発生場所の信号(S3)の場合は、接続回路7(Y5、Y6)が接続され(S105)、RFIDリーダ/ライタ4(Z5、Z6)が動作し、RFIDリーダ/ライタ4(Z5、Z6)上に配置された収納トレイ1に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行い(S106)、S100に戻る。
【0084】
また、信号発生場所の信号(S1〜S4)が、信号発生場所の信号(S4)の場合は、接続回路7(Y7、Y8)が接続され(S107)、RFIDリーダ/ライタ4(Z7、Z8)が動作し、RFIDリーダ/ライタ4(Z7、Z8)上に配置された収納トレイ1に内蔵されたRFタグの識別IDの読み取りを行い(S108)、S100に戻る。
【0085】
以上の図8〜図10のフローチャートによる処理は、RFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)を2個ずつ動作させるので、例えば、図4に示す制御回路6の構成で制御される。
【0086】
図8〜図10のフローチャートによる処理では、RFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)を2個ずつ動作させているため、制御装置20の通信ポートとの接続は2本で通信し、2個のRFIDリーダ/ライタ4(Z1、Z2、Z3、Z4、…、Z8)の通信を同時に行うことが可能である。
【0087】
以上のように、本実施の形態では、収納トレイ1の識別IDを管理することにより収納トレイ設置場所3に予め決められた収納トレイ1以外の収納トレイ1が実装された場合は、制御装置20などの処理により、アラームを発生させるなどの誤実装防止の対応も可能となる。
【0088】
また、収納トレイ1に実装されているRFタグをRFIDリーダ/ライタ4で読み取り動作をするときにベリファイ処理をすることにより誤読み込みや誤書き込みを防止することも可能である。
【0089】
検体回収部23の収納トレイ1に回収された検体に再検査処理の依頼があった場合は検体投入部21に収納トレイ1を設置して該当処理を開始することで、制御装置20などで収納トレイ1内の検体情報が管理されており、収納トレイ1内から再検査処理の依頼のある検体のみを取り出し再検査処理に必要な処理を検体処理部22に搬送して行うことも可能である。
【0090】
また、検体は再検査処理依頼の検体に限らず、検体処理部22で分注エラーや開栓エラー、ラベル貼り付けエラーなどにより該当処理が未処理状態の検体であれば同様の手段で処理を行う。
【0091】
また、検体回収部23において収納トレイ1への検体実装が終了し、収納トレイ1の交換要求が、制御装置20などからあった場合、例えば図示しないスイッチを入力することによりスイッチの入力信号をトリガにして収納トレイ1に実装されたRFIDリーダ/ライタ4に検体の識別IDなどの情報を書き込むこともできる。
【0092】
これにより、制御装置20で管理している情報に頼らずに収納トレイ1内に実装されている検体のID情報が識別でき、複数台の検体処理システム間にまたがる収納トレイ1の移動の対応も可能となる。
【0093】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0094】
例えば、本実施の形態においては、収納トレイ1の識別としてRFタグを使用し、RFIDリーダ/ライタ4で読み取るようにされていたが、識別の読み取り手段はこれに限定されず、例えば、ICチップやミューチップなどの読み/書きの可能なチップを使用しても良い。また、収納トレイ1の識別情報を読み取る手段としてはバーコードラベルを使用してバーコードリーダで読み取っても良い。
【0095】
また、収納トレイ1の識別IDを読み取るタイミングとしてスイッチを使用した入力信号をトリガにしたがこれに限定されず、例えば、収納トレイ設置場所3と収納トレイ固定ベース5の位置センサや検体回収部23の図示されていないカバーの開閉動作により生じる信号をトリガとして使用しても良い。
【0096】
また、検体処理システムは前処理システムのみを備えた構成、自動分析装置のみを備えた構成の他、前処理ユニットと自動分析装置が混在するシステムであっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本発明は、血液や尿などの検体サンプルの分析や前処理を行う検体処理システムに関し、検体の収納トレイの情報を読み取る装置やシステムなどに広く適用可能である。
【符号の説明】
【0098】
1(1a〜1d)…収納トレイ、2…収納トレイ引き出し用取っ手、3…収納トレイ設置場所、4(Z1〜Z8)…RFIDリーダ/ライタ、5…収納トレイ固定ベース、6…制御回路、7(Y1〜Y8)…接続回路、8…デコーダ、10…検体搬送ライン、11…バーコードリーダ、20…制御装置、21…検体投入部、22…検体処理部、23…検体回収部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検体を投入する検体投入部と、
前記検体を処理する検体処理部と、
前記検体処理部で処理された検体を回収する検体回収部と、
前記検体投入部、前記検体処理部、および前記検体回収部の間で前記検体を搬送する検体搬送ラインと、
前記検体投入部、前記検体処理部、前記検体回収部、および前記検体搬送ラインを制御する制御装置とを備え、
前記検体回収部は、複数の前記検体を収納する収納トレイを配置するための収納トレイ設置場所と、前記複数の収納トレイ設置場所に、前記収納トレイが配置されたか、および前記収納トレイが取り出されたかの少なくとも1つを検知する検知手段と、前記複数の収納トレイ設置場所のそれぞれに設置され、前記収納トレイに設けられた識別情報をそれぞれ読み取る複数の識別情報アクセス手段とを有し、
前記制御装置は、前記検知手段の検知情報に基づいて、前記識別情報アクセス手段を動作させ、前記識別情報の読み取りを行うことを特徴とする検体処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の検体処理システムにおいて、
前記識別情報アクセス手段は、前記収納トレイに設けられた前記識別情報を読み書きし、
前記制御装置は、前記検知手段の検知情報に基づいて、前記識別情報アクセス手段を動作させ、前記識別情報の読み取り、または書き込みを行うことを特徴とする検体処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の検体処理システムにおいて、
前記収納トレイ設置場所は、引き出し式になっており、
前記検知手段は、前記引き出し式の収納トレイ設置場所が移動したことを検知することを特徴とする検体処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の検体処理システムにおいて、
前記識別情報は無線タグに記録されていることを特徴とする検体処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の検体処理システムにおいて、
前記制御装置は、前記識別情報アクセス手段からの前記識別情報に基づいて、前記検体回収部の前記収納トレイ設置場所に間違って前記収納トレイが設置されたか、または不良品の前記収納トレイが設置されたかを判断し、前記検体回収部の前記収納トレイ設置場所に間違って前記収納トレイが設置された場合、または不良品の前記収納トレイが設置された場合にアラームを出すことを特徴とする検体処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の検体処理システムにおいて、
前記識別情報には、前記収納トレイ上にある1つ以上の検体の情報が書き込まれていることを特徴とする検体処理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の検体処理システムにおいて、
常時、前記識別情報と前記識別情報アクセス手段が接近していることを特徴とする検体処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−21911(P2012−21911A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−160947(P2010−160947)
【出願日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(501387839)株式会社日立ハイテクノロジーズ (4,325)
【Fターム(参考)】