説明

検出された光レベルで作動する噴霧ディスペンサ

図1に示されたディスペンサ1は、一定量の定量吐出可能な材料(たとえば殺虫剤)を保持するキャニスタ2を組み込んだり、受け入れたりする。前記ディスペンサは表示手段と、検出手段7とを有し、検出手段7は前記ディスペンサ1をじかに取り囲む環境で一定のレベルの光を検出することが可能である。前記ディスペンサは使用時には、あらためて決められたレベルの光を検出する前記検出手段に応答して前記検出手段を定量吐出するように設定することが可能なように構成される。ディスペンサ1は前記定量吐出可能な材料を定量吐出するように作動されると、前記定量吐出可能な材料が前記ディスペンサの設定にしたがって定量吐出を完了するまで停止できないように構成されている。さらに、前記設定にしたがって前記定量吐出可能な材料の定量吐出が完了すると、前記表示手段はその完了を知らせるように構成されている。本発明はコンテナ内でディスペンサを用いて、定量吐出可能な材料(たとえば殺虫剤)を暗い状況でのみ定量吐出する、貨物コンテナを処理するための方法を含む。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はディスペンサに関する。本発明の好ましい態様は、貨物コンテナまたは他の貨物容器内の大気に噴霧を自動的に定量吐出する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
航空貨物業界においては通常、国境を越えて物品または他の材料を適切な貨物コンテナに入れて海路、陸路、空路を介して輸送する。物品または他の材料を1つの国から他の国へと国境を越えて運搬する際に、害虫類、動物類または他の生物体などが好ましくない態様で侵入する危険性を防止する、あるいは最小限に抑えるために、生物の安全性に関する要求事項があげられている。したがって本発明の少なくとも1つの態様の目的は、航空貨物業界内で生物安全性に向けた、あるいは一般大衆に有用な選択を提供するための少なくとも何らかの方法に取り組むことである。
【発明の開示】
【0003】
本発明の1つの態様にしたがうと、一定量の定量吐出が可能な材料を保持する収納部分を組み込んだ、あるいは受けいれるディスペンサであって、ディスペンサは表示手段と、ディスペンサを直接取り囲む環境で一定のレベルの光を検出できる検出手段とを含み、使用中に、あらかじめ決められたレベルの光を検出する検出手段に応答して定量吐出可能な材料を定量吐出するために設定されうるように構成され、定量吐出可能な材料を定量吐出するために作動されると、ディスペンサの設定にしたがって定量吐出可能な材料の定量吐出を完了するまで停止することができないように設定され、かつ、設定にしたがって定量吐出可能な材料の定量吐出が完了されると、表示手段がその完了を示す。
【0004】
表示手段は任意に光を含む。
【0005】
ディスペンサは任意に、保持手段が一度ディスペンサに取り付けられるとそこから取り外しができないような形状になされてもよい。
【0006】
ディスペンサは任意に、検出手段が光の実質的な不足を検出すると、定量吐出可能な材料を定量吐出するように設定されてもよい。
【0007】
ディスペンサは任意に、検出手段が窓のない閉鎖された貨物コンテナ内の環境に特徴的な一定のレベルの光を検出すると、定量吐出可能な材料を定量吐出するように設定されてもよい。
【0008】
ディスペンサは任意に、収納部分から外の領域へと定量吐出可能な材料の流れを制御するために配置された弁を有するものであってもよい。
【0009】
ディスペンサは任意に、定量吐出可能な材料を定められた時間の間隔で自動的に定量吐出するように作業者により設定されてもよい。
【0010】
検出手段は任意に、ディスペンサが実質的に暗い環境にない場合には定量吐出可能な材料を定量吐出することを防止するようになされてもよい。
【0011】
定量吐出可能な材料は任意に、ディスペンサにより噴霧可能な材料であってもよい。
【0012】
定量吐出可能な材料は任意に、害虫、微生物、げっ歯類を駆逐したり忌避したりするのに適切なものであってもよい。
【0013】
定量吐出可能な材料は任意に、臭気中和剤または殺菌剤を含んでもよい。
【0014】
定量吐出可能な材料は任意に、昼光(たとえば太陽の光)にさらされると容易に分解するタイプのものであってもよい。
【0015】
ディスペンサは任意に、収納部分を組み込んでもよい。
【0016】
収納部分は任意に、ディスペンサまたはディスペンサの他の部分から取り外しできるものであってもよい。
【0017】
ディスペンサは任意に、手で持ち運びできる範囲に携帯可能なものであってもよい。
【0018】
ディスペンサは任意に、壁部または構造的な支持部に取り付けるための取り付け手段を有してもよい。取り付け手段は自己接着部分および/または受け部を含むものであってもよい。
【0019】
ディスペンサは任意に、ディスペンサが作動された場合、あるいは定量吐出可能な材料を定量吐出した場合には、これを示すための警告光を有してもよい。
【0020】
本発明の他の態様にしたがうと、1)コンテナ内の光を検出し、かつ、光が予め決められたレベル以下である場合にはコンテナ内に定量吐出可能な材料を放出することが可能なタイプであるディスペンサをコンテナ内に配置したり保持したりするステップと、2)ディスペンサを作動させたり、ディスペンサがすでに作動している場合には作動状態に保持させたりするステップと、3)閉じられたコンテナ内の光の量は予め決められたレベル以下であり、コンテナが開かれた場合よりコンテナ内の光が少なくなるようにコンテナを閉じるステップと、4)ディスペンサは定められた時間の間隔でコンテナ内の定量吐出可能な材料(例えば殺虫剤)を自動的に放出することを可能にするステップと、を含む貨物コンテナを取り扱うための手段が提供される。
【0021】
ディスペンサは任意に、ディスペンサが一度作動されると、予め設定された定量吐出可能な材料の定量吐出サイクルが終了するまで停止されないタイプであってもよい。
【0022】
ディスペンサは任意に、方法態様に先立って示された個々の特徴のいずれか、またはこれらの任意の組み合わせを有するものであってもよい。
【発明の詳細な説明】
【0023】
図1および図2を参照すると、本発明の好ましい形態はエアゾルキャニスタ2に取り付け可能なディスペンサ1を含む。キャニスタ2は、一定量の光に感応する農業用化学物質、たとえば適切な殺虫剤を含む。キャニスタ2はディスペンサ1にねじで取り付けられ、空になると取り外されて交換されてもよい。
【0024】
ディスペンサ1は液体噴霧ノズル5に結合された開口部4を有する外部ハウジング3を含む。ディスペンサは殺虫剤噴霧を行なうと、殺虫剤がノズル5から前方へ噴出する。作動スイッチ6が設けられてディスペンサのオンオフを切り替える。
【0025】
ディスペンサ1は回路板8および電源に電池9の形態で電気的に接続される光検出スイッチ7を有する。本発明の装置の電源が入れられるとLED警告灯10が点滅する。ディスペンサはまた、弁拡張部12によりキャニスタ2に連結された電磁弁11を含む。光検出スイッチ7と、回路板8と、LED警告灯10と、弁11とは全て電池9により作動する。
【0026】
ディスペンサがオンにされると、直接取り囲む環境で光検出スイッチ7が光レベルを検出する。貨物コンテナは通常、扉が閉じられるとその内部が暗くなる。暗い状況を検出すると即座に、スイッチが回路板8で始動される信号を送る。検出スイッチ7に関連して、「暗い」という言葉が光の全体的な欠乏を示すもののみではないということであり、薄暗い光の状態をまた内包するものであることを理解されたい。したがってディスペンサ1は真暗闇よりほの明るい状況で機能することが可能である。光検出スイッチ7からの信号を受けると即座に、回路板8により弁11は予め定められた間隔で開閉する。弁が開くたびに、一定量の殺虫剤がキャニスタ2からディスペンサ1を経由して大気内に進む。これは、予め設定された時間中、あるいはキャニスタが空になるまでの間続けられてもよい。このようにしてディスペンサ1は、コンテナ内で望ましくない生命体を根絶するための移行時であってもコンテナを消毒することが可能である。
【0027】
ディスペンサ1は、定量吐出を行なうためにオンされると、予め設定された定量吐出サイクルが完了するまで停止されないことが好ましい。サイクルが完了されると、特定の色の光が警告灯10により放出されるなどの表示が行なわれる。これらにより定量吐出サイクルの完了前、つまりコンテナ内での作業の完了前に故意にまたは不注意にディスペンサ1が停止されることを防止する。キャニスタ2はディスペンサに取り付けられたのちにも、定量吐出サイクルに故意にまたは不注意に干渉する傾向を抑えるために取り外し可能になされてもよい。
【0028】
本発明の他の形態において、取り外し可能なキャニスタ2の内容物の詳細を記したバーコードラベルを含んでもよい。ラベルは一般的にキャニスタ2またはディスペンサ1から取り外し可能なものであってもよく、これにより正しい定量吐出可能な材料が使用されるとともに、コンテナが正しく処理されたことを当局が確認するために走査可能なものであってもよい。
【0029】
ディスペンサにより処理される生命体は、微生物、害虫(蜘蛛類を含む)、マウス、ネズミ、蛇などであってもよい。ディスペンサはこのように、より高価かつ在来型のコンテナ燻蒸消毒技術の代わりになるものとなる可能性がある。たとえばコンテナ扉が開かれた場合など、より高いレベルの光を検出すると、検出スイッチ7によりディスペンサ1は定量吐出を停止する。
【0030】
ディスペンサの使用中には、たとえば図3に示されるタイプおよび13で図示される位置に貨物コンテナの壁部に取り付けられてもよい。また、ディスペンサ1およびキャニスタ2は自己接着部分または適切な受け部により取り付けられてもよい。所望の場合には、ディスペンサは、地上レベルまたはコンテナの適切な任意の他の部分に配置されてもよい。
【0031】
図2はディスペンサ弁11のさらなる詳細を示す。図示されるように、弁11はプラスチック製のハウジング14と、鉄鋼製の内部コンテナ15と、電機子16と、電気式ボビン巻取り装置17と、プラスチック製のボビン18と、ばね19と、ゴム弁座20とを含む。
【0032】
電流が巻取り装置17を通過すると、電機子が弁座20から離れ、噴霧材料が噴霧ノズル5を介して流出することができるようにする。ばね19により電機子は、電流の巻取り装置17内への流入を停止すると、密封された位置に戻る。鉄鋼製のコンテナ15は、弁の内部に生成される磁界を高める作用がある。
【0033】
本発明の好ましい形態においてディスペンサ1は、単一または任意の好ましい組み合わせにより、以下の特性を含んでもよい。
【0034】
(a)輸送コンテナ内の空いている領域の大部分または全てに浸透する極めて微細な液滴の大きさでの殺虫剤噴霧能力。噴霧の散布は輸送コンテナ内部で自然発生しうる対流空気の流れにより促進されてもよい。これにより殺虫剤その他が貨物内に隠れている害虫または他の有害生物にいきわたることが可能となる。
【0035】
(b)噴霧ノズル5を出るとほとんど即時に蒸発する微細な噴霧である殺虫剤その他を遊離させる能力。この能力が発揮されると、殺虫剤その他の微分子はブラウン運動により輸送コンテナ内部の空いている空間を自由に満たしていく。これにより殺虫剤が貨物内に隠れている害虫または同様の生物体にいきわたることを促進する。
【0036】
(c)殺虫剤が暗い状況においてのみ遊離される能力により、残留性でない殺虫性の化学物質、たとえば天然のピレトリン類および複数のピレスロイド類などの使用を促進する。これらの化学物質は一般に、光に対し不安定状態にあり、したがって暗所においてはより効果的である。これらの化学物質はまた、輸送コンテナが目的地で開かれた場合には自然光、たとえば太陽光で迅速に分解する。このように化学物質が残留性でないため、輸送コンテナを揚げ卸ししたり、またはのちに同コンテナを使用したりする人々にとって安全性の高いものとなりうる。
【0037】
(d)貨物が食品または他の園芸産物類などである場合においては非残留性で光に感応する殺虫剤、または他の化学物質のいずれかの選択性。殺虫剤その他は、光の状態において数時間以内で無害物質に分解できる能力により選択することが好ましい。
【0038】
(e)孵化中の害虫、動き回る害虫その他を殺虫するために、規則的な時間間隔で殺虫剤を散布することができる自動定量吐出能力。
【0039】
(f)ディスペンサが設定されたのちは人間の干渉を経る必要なく、1週から26週の期間中、効果的に殺虫剤の自動噴霧放出する能力。
【0040】
(g)輸送コンテナ内のどこにでもディスペンサを事実上配置することができる完全な携帯性。
【0041】
(h)コンテナの内容物への火災損失の危険を最小限に抑えるための低圧電池電気回路。
【0042】
(i)使用において、使いきりのディスペンサ、または回収されて再使用が可能なタイプのいずれも可能であること。
【0043】
(j)考えうる害虫の蔓延レベル、有害生物の危険性、コンテナの大きさに依存して、輸送コンテナ内部の複数のディスペンサの使用を促進する携帯性。
【0044】
(k)様々な必要性に応じた種々のエアゾルキャニスタ配合の能力。種々のキャニスタ類は、様々な貨物のタイプに応じた生物安全性の要求事項に対して迅速な遵守することが可能となるために、番号コードが入れられてもよい。荷積みまたは輸送監督員は適切なエアゾルキャニスタをその番号で容易に選択することができ、そのエアゾルキャニスタを輸送コンテナでの使用のためにディスペンサに容易に取り付けることができる。エアゾルキャニスタコードは次いで目的地での生物安全性部署により検査され、正しいものではないと判断された場合、かかる輸送コンテナを閉鎖して燻蒸消毒を行なうことが可能である。
【0045】
本発明の好ましい態様において使用者は、少なくとも複数の伝統的なコンテナ燻蒸消毒技術と比較して、作業上の節約、大気内の化学物質レベルの低減、労働コストの低減、危険性をはらんだ濃縮された農業化学物質の貯蔵および混合における要求事項の緩和等を含む商用的な利益を享受することが可能である。
【0046】
当業者であれば本発明の好ましい形態が、燻蒸消毒または全検査のいずれかのために港で輸送コンテナを保留することに関して発生する従来の遅延、ならびに特別に貯蔵し特別に燻蒸消毒、検査その他を行うことにより直接発生する各商用コストに対処するものであることを理解することであろう。本発明を用いることにより、国境地帯における有効な生物安全性のための当局のコストを低減することが可能である。
【0047】
ディスペンサは、一連射のそれぞれの噴霧期間を規制するような設定が可能であることが好ましい。ディスペンサはまた、定められた時間の一連射のそれぞれの間の遅延を規制することも可能である。
【0048】
本発明の実施例の中には、非毒性で不燃の噴射性化学物質により設けられたキャニスタエアロゾル圧縮を有する光に感応する安全な殺虫剤を含むものもある。一方「bag in a can」システムを採用してもよい。本発明で用いられる定量吐出可能な材料は液体または気体の形態であってもよい。かかる材料は液体または気体段階で溶解されるか散布されて、海上輸送または空輸貨物コンテナにおいて全体にわたって制御される連続的な流れの噴霧として定量吐出されてもよい。
【0049】
以上、本発明を実施例により説明してきたが、本願明細書に添付された特許請求項の範囲を逸脱することなく、改変および改良がなされてもよいことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
本発明の好ましい形態をいくつか例示により、および添付の図面を参照しながら以下に示す。
【図1】ディスペンサの部分を示す断面図である。
【図2】ディスペンサの詳細を示す断面図である。
【図3】本発明の使用に適したタイプの貨物コンテナを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一定量の定量吐出が可能な材料を保持する収納部分を組み込んだ、あるいは受けいれるディスペンサであって、前記ディスペンサは表示手段と、前記ディスペンサを直接取り囲む環境で一定のレベルの光を検出できる検出手段とを含み、前記ディスペンサは使用中に、あらためて決められたレベルの光を検出する検出手段に応答して定量吐出可能な材料を定量吐出するために設定されうるように形状され、前記ディスペンサは前記定量吐出可能な材料を定量吐出するために作動されると、前記ディスペンサの設定にしたがって前記定量吐出可能な材料が定量吐出し終えるまで停止することができないように設定され、かつ、設定にしたがって前記定量吐出可能な材料が定量吐出されると、前記表示手段はその状態を示すディスペンサ。
【請求項2】
前記検出手段が実質的な光の欠乏を検出すると、前記定量吐出可能な材料を定量吐出するように設定することが可能であることを特徴とする請求項3に記載のディスペンサ。
【請求項3】
前記検出手段が、窓のない閉じられた貨物コンテナ内の環境に特有の一定のレベルの光を検出すると、定量吐出可能な材料を定量吐出するように設定することが可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のディスペンサ。
【請求項4】
前記定量吐出可能な材料の前記収納部分から外部領域への流れを制御するために配置された電磁弁を有することを特徴とする請求項1、2または3に記載のディスペンサ。
【請求項5】
前記定量吐出可能な材料を定められた時間の間隔で自動的に定量吐出するように作業者により設定されうることを特徴とする前述の請求項のいずれか1項に記載のディスペンサ。
【請求項6】
前記検出手段は、前記ディスペンサが実質的に暗い環境におかれていない場合には前記定量吐出可能な材料の定量吐出を防止するように動作することを特徴とする前述の請求項のいずれか1項に記載のディスペンサ。
【請求項7】
前記定量吐出可能な材料は、前記ディスペンサにより噴霧されうる材料であることを特徴とする前述の請求項のいずれか1項に記載のディスペンサ。
【請求項8】
前記定量吐出可能な材料は害虫、微生物、げっ歯類を駆逐したり忌避したりするのに適切であることを特徴とする前述の請求項のいずれか1項に記載のディスペンサ。
【請求項9】
前記定量吐出可能な材料は、臭気中和剤であるか、あるいは臭気中和剤を含むことを特徴とする前述の請求項のいずれか1項に記載のディスペンサ。
【請求項10】
前記定量吐出可能な材料は、昼光にさらされた結果、容易に分解するタイプであることを特徴とする前述の請求項のいずれか1項に記載のディスペンサ。
【請求項11】
前記ディスペンサは前記収納部分を組み込むことを特徴とする前述の請求項のいずれか1項に記載のディスペンサ。
【請求項12】
前記収納部分は、前記ディスペンサから、または前記ディスペンサの残りの部分から取り外し可能であることを特徴とする前述の請求項のいずれか1項に記載のディスペンサ。
【請求項13】
前記収納部分は前記ディスペンサに取り付けられたのちは、前記装置から取り外しができないような形状になされたことを特徴とする前述の請求項のいずれか1項に記載のディスペンサ。
【請求項14】
前記ディスペンサは前記装置を壁部または構造的な支持部に取り付けるための取り付け手段を有することを特徴とする前述の請求項のいずれか1項に記載のディスペンサ。
【請求項15】
前記ディスペンサは、前記ディスペンサの始動時および/または前記定量吐出可能な材料の定量吐出時を知らせる光を有することを特徴とする前述の請求項のいずれか1項に記載のディスペンサ。
【請求項16】
貨物コンテナを取り扱うための方法であって、
1)前記コンテナ内の光を検出し、かつ、前記光が予め決められたレベル以下である場合には前記コンテナ内に前記定量吐出可能な材料を放出することが可能なタイプである前記ディスペンサを前記コンテナ内に配置したり保持したりするステップと、
2)前記ディスペンサを作動させたり、前記ディスペンサがすでに作動している場合には作動状態に保持させたりするステップと、
3)閉じられたコンテナ内の光の量は予め決められたレベル以下であり、前記コンテナが開かれた場合より前記コンテナ内の光が少なくなるように前記コンテナを閉じるステップと、
4)前記ディスペンサは定められた時間の間隔で前記コンテナ内の前記定量吐出可能な材料を自動的に放出することを可能にするステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
前記定量吐出可能な材料は昼光にさらされると容易に分解することを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記定量吐出可能な材料は、前記ディスペンサから離れると実質的に即座に蒸発するとともに、コンテナの空いた部分のほとんど全てに分散することが可能であることを特徴とする請求項16または17に記載の方法。
【請求項19】
前記ディスペンサは請求項1ないし15のいずれか1項にしたがって構成されたことを特徴とする請求項16、17または18に記載の方法。
【請求項20】
前記定量吐出可能な材料は、殺虫剤と、微生物を死滅させる作用薬と、げっ歯類を死滅させる作用薬と、臭気中和剤とを含むことを特徴とする請求項16ないし19に記載の方法。
【請求項21】
容易に取り外し可能なバーコードラベルは前記ディスペンサに取り付けられ、前記バーコードは前記定量吐出可能な材料を識別するために配置されることを特徴とする請求項16ないし20に記載の方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−505010(P2007−505010A)
【公表日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−525296(P2006−525296)
【出願日】平成16年9月9日(2004.9.9)
【国際出願番号】PCT/NZ2004/000211
【国際公開番号】WO2005/023679
【国際公開日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(506076721)イプテック リミティッド (1)
【Fターム(参考)】