説明

検出システム及び検出方法

【課題】RFIDタグを検出することができる。
【解決手段】検出システム1はRFIDタグを内蔵するICカード2の周囲に配置され、RFIDタグとの間で信号をそれぞれ送受信する少なくとも3つのリーダライタ部3と、検出処理装置4とを有する。検出処理装置4は、リーダライタ部3にRFIDタグへ第1信号をそれぞれ送信させ、第1信号を送信した送信時刻と、第1信号の受信に応じてRFIDタグから送信された第2信号をリーダライタ部3が受信した受信時刻とをリーダライタ部3ごとに計測させる。また、送信時刻と受信時刻とを取得して、送信時刻と受信時刻とに基づきリーダライタ部3からRFIDタグまでの距離を伝搬する信号の伝搬時間をそれぞれ測定し、伝搬時間を基に距離をリーダライタ部3ごとに演算し、距離からRFIDタグの位置を演算する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
検出システム及び検出方法において、RFIDタグを検出する検出システム及びRFIDタグの検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、RFID(Radio Frequency IDentification)タグを利用したシステムの実用化が進んでいる。当該システムでは、RFIDタグと、例えば、PC等に接続されて制御されるリーダライタ部とを備える。
【0003】
RFIDタグはICチップと、ICチップに接続された送受信アンテナとを内部に備えた、例えばカード型の形状をしている。さらに、RFIDタグは、内部にバッテリを備えるアクティブ型と、バッテリを具備しておらず、自力で電力供給を行うネガティブ型とに分かれる。なお、ネガティブ型のRFIDタグでは、リーダライタ部から送信される高周波を受信した際の電磁誘導により生じる電力が供給される。
【0004】
リーダライタ部は、RFIDタグに対して電波を送信し、RFIDタグからの電波を受信する送受信機を内部に備える。リーダライタ部は、RFIDタグ中に予め記憶させた情報を非接触で検出することが可能である。
【0005】
このようなシステムでは、例えば、管理対象となる商品の情報(商品、管理番号等)を予め記憶させておいたRFIDタグを、当該商品を梱包するダンボールの外部にそれぞれ貼付しておく。また、ダンボールの管理保持する倉庫内にリーダライタ部を設置しておく。倉庫内にこのようなダンボールを搬入搬出するごとに、リーダライタ部によりRFIDタグが検出されて、例えば、倉庫内のダンボールの数を常に把握することが可能となる。このようなシステムは、上記に限らずその他様々な分野で運用されている。
【0006】
しかし、RFIDタグが貼付されたダンボールが数多く倉庫内に搬入されると、例えば搬入を行った者以外には、ダンボールの位置が分からなくなる。
ダンボールの位置が分かるように、例えば、LEDを具備した、RFIDタグを有する商品識別装置をダンボールに貼付し、必要に応じてLEDを点灯させることにより、ダンボールの位置を照会する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005―330020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記の場合でもダンボールが密着し、積層された場合にはLEDの点灯を確認することができなくなるという問題点があった。
また、ダンボールにそれぞれ貼付する商品識別装置はLEDを点灯させるためにLED等を揃える必要があり、コストが増加するという別の問題点もあった。
【0009】
上記の点を鑑みて、本発明は、RFIDタグの位置が検出できる検出システム及び、RFIDタグの検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、RFIDタグを検出する検出システムが提供される。
このような検出システムは、前記RFIDタグの周囲に配置され、前記RFIDタグとの間で信号をそれぞれ送受信する少なくとも3つのリーダライタ部と、前記リーダライタ部から前記RFIDタグに第1信号をそれぞれ送信させる送信命令部と、前記第1信号を送信した送信時刻と、前記第1信号の受信に応じて前記RFIDタグから送信された第2信号を前記リーダライタ部が受信した受信時刻とを前記リーダライタ部ごとに計測させるリーダライタ制御部と、前記送信時刻と前記受信時刻とを取得して、前記送信時刻と前記受信時刻とに基づき前記リーダライタ部から前記RFIDタグまでの距離を伝搬する信号の伝搬時間をそれぞれ測定する時間測定部と、前記伝搬時間を基に前記距離を前記リーダライタ部ごとに演算する距離演算部と、前記距離から前記RFIDタグの位置を演算する位置演算部と、を有する検出処理装置と、を有する。
【0011】
この検出システムは、送信命令部により、リーダライタ部からRFIDタグに第1信号をそれぞれ送信させ、リーダライタ制御部により、第1信号を送信した送信時刻と、第1信号の受信に応じてRFIDタグから送信された第2信号をリーダライタ部が受信した受信時刻とをリーダライタ部ごとに計測させ、時間測定部により、送信時刻と受信時刻とを取得して、送信時刻と受信時刻とに基づきリーダライタ部からRFIDタグまでの距離を伝搬する信号の伝搬時間がそれぞれ測定され、距離演算部により、伝搬時間を基に距離がリーダライタ部ごとに演算され、位置演算部により、距離からRFIDタグの位置が演算される。
【0012】
また、上記目的を達成するために、RFIDタグを検出する検出方法が提供される。
このような検出方法は、送信命令部は、前記RFIDタグの周囲に配置され、前記RFIDタグとの間で信号をそれぞれ送受信する少なくとも3つのリーダライタ部に、前記RFIDタグへ第1信号をそれぞれ送信させ、リーダライタ制御部は、前記第1信号を送信した送信時刻と、前記第1信号の受信に応じて前記RFIDタグから送信された第2信号を前記リーダライタ部が受信した受信時刻とを前記リーダライタ部ごとに計測させ、時間測定部は、前記送信時刻と前記受信時刻とを取得して、前記送信時刻と前記受信時刻とに基づき前記リーダライタ部から前記RFIDタグまでの距離を伝搬する信号の伝搬時間をそれぞれ測定し、距離演算部は、前記伝搬時間を基に前記距離を前記リーダライタ部ごとに演算し、位置演算部は、前記距離から前記RFIDタグの位置を演算する。
【0013】
この検出方法は、送信命令部により、リーダライタ部に、RFIDタグへ第1信号をそれぞれ送信させ、リーダライタ制御部により、第1信号を送信した送信時刻と、第1信号の受信に応じてRFIDタグから送信された第2信号をリーダライタ部が受信した受信時刻とをリーダライタ部ごとに計測させ、時間測定部により、送信時刻と受信時刻とを取得して、送信時刻と受信時刻とに基づきリーダライタ部からRFIDタグまでの距離を伝搬する信号の伝搬時間がそれぞれ測定され、距離演算部により、伝搬時間を基に距離がリーダライタ部ごとに演算され、位置演算部により、距離からRFIDタグの位置が演算される。
【発明の効果】
【0014】
RFIDタグを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施の形態における検出システムを説明するための図である。
【図2】検出システムを構成するICカードのハードウェア構成を説明するための図である。
【図3】ICカードを構成するRFIDタグ部のハードウェア構成を説明するための図である。
【図4】検出システムを構成するリーダライタ部のハードウェア構成を説明するための図である。
【図5】検出システムを構成する検出処理装置のハードウェア構成を説明するための図である。
【図6】検出処理装置の機能ブロック図である。
【図7】物品情報ライブラリに保持されるRFIDタグ情報の一例を説明する表である。
【図8】演算上のRFIDタグ部の位置を説明するための図である。
【図9】立方体状の倉庫を説明するための図である。
【図10】リーダライタ部からRFIDタグ部に対する信号の伝搬の時刻情報の取得方法を説明するためのフローチャートである。
【図11】検出処理装置のRFIDタグ部の位置の検出方法を説明するためのフローチャートである。
【図12】モニタの画面表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、実施の形態について説明する。
図1は実施の形態における検出システムを説明するための図である。なお、図1において、ICカード2は、x軸、y軸及びz軸が交わる原点Oに配置されている。
【0017】
検出システム1は、後述するRFIDタグ部23を内蔵するICカード2と、ICカード2の周辺に配置された少なくとも3つのリーダライタ部3と、各リーダライタ部3に接続された検出処理装置4とから構成される。
【0018】
また、リーダライタ部3はICカード2の周辺に4つ配置されることが好ましく、図1ではこの場合を示している。なお、リーダライタ部3の配置数の詳細については後述する。
【0019】
このような構成を有する検出システム1では、検出処理装置4により、各リーダライタ部3からICカード2に内蔵されているRFIDタグ部23までの信号の伝搬時間が測定される。当該伝搬時間と光速との積に基づき、各リーダライタ部3からRFIDタグ部23までの距離が演算される。例えば、上記ICカード2を管理対象の物品に予め貼付しておく。各リーダライタ部3からICカード2に内蔵されているRFIDタグ部23までの距離を測定し、測定した距離を利用してRFIDタグ部23の位置、すなわち、ICカード2が貼付された物品の位置が検出される。
【0020】
以下に、ICカード2、リーダライタ部3、検出処理装置4、これらを有する検出システム1によるICカード2に内蔵されているRFIDタグ部23の検出方法について説明する。
【0021】
まず、ICカード2について説明する。
図2は検出システムを構成するICカードのハードウェア構成を説明するための図、図3はICカードを構成するRFIDタグ部のハードウェア構成を説明するための図である。
【0022】
ICカード2は、図2に示されるように、アンテナ部21と、アンテナ部21と接続されたICチップ22とを備える。
アンテナ部21は、例えば、UHFの周波数帯の電磁波を送受信するためのアンテナである。アンテナ部21は、他の通信装置から受信した電磁波に含まれる受信信号をICチップ22に出力する。また、アンテナ部21は、ICチップ22から取得する送信信号を他の通信装置に送信する。
【0023】
ICチップ22は、例えば、UHFの周波数帯での通信について、それぞれの通信可能距離が運用に際して適切な距離となるよう調整される。このために、例えば、ICカード2を誘電体により覆われた構成とする。誘電体の比誘電率は、インピーダンスマッチングにより各周波数帯の通信可能距離が適切な距離となるよう選択される。
【0024】
さらに、ICチップ22は、図3に示されるように、RFIDタグ部23が内蔵されている。
RFIDタグ部23は、アンテナ部21に接続されたアンテナ端231、記憶部232、電源制御部233、送信部234、受信部235及び制御部236を備える。
【0025】
アンテナ端231は、アンテナ部21と接続される。アンテナ端231は、アンテナ部21から取得する受信信号を電源制御部233及び受信部235にそれぞれ出力する。また、アンテナ端231は、送信部234から取得する送信信号をアンテナ部21に出力し、出力された送信信号はアンテナ部21から他の通信装置に送信される。
【0026】
記憶部232は、制御部236の処理に必要なプログラムや他の通信装置から送信された送信信号の情報を格納するための不揮発性のメモリである。また、記憶部232には、当該RFIDタグ部23が内蔵されたICカード2が貼付される物品の商品名、管理番号等の情報、及びRFIDタグ部23の個別識別情報が予め記憶されている。
【0027】
電源制御部233は、RFIDタグ部23に接続されるアンテナ部21がリーダライタ部3からの受信信号によりRFIDタグ部23を駆動する電力を生成して、RFIDタグ部23の各部に供給する。
【0028】
送信部234は、制御部236から取得する処理結果を変調及びUHFの周波数帯の送信信号に周波数変換してアンテナ端231に出力する。
受信部235は、アンテナ端231から取得するUHFの周波数帯の受信信号を周波数変換及び復調して、受信信号に含まれる処理要求を抽出し、制御部236に出力する。
【0029】
制御部236は、受信部235から取得する処理要求に応じた処理を実行し、その結果を送信部234に出力する。
このようなRFIDタグ部23を内蔵するICカード2が、管理対象となる物品等に貼付される。
【0030】
次に、リーダライタ部3について説明する。
図4は検出システムを構成するリーダライタ部のハードウェア構成を説明するための図である。
【0031】
リーダライタ部3は、アンテナ部31aに接続されたアンテナ端31、記憶部32、送信部34、受信部35、制御部36及び通信インタフェース37を備える。
アンテナ部31aは、上記アンテナ部21と同様に、例えば、UHFの周波数帯の電磁波を送受信するためのアンテナである。アンテナ部31aは、RFIDタグ部23から受信した電磁波に含まれる受信信号をアンテナ端31に出力する。また、アンテナ部31aは、アンテナ端31から取得する送信信号をRFIDタグ部23に送信する。
【0032】
アンテナ端31は、アンテナ部31aと接続される。アンテナ端31は、アンテナ部31aから取得する受信信号を受信部35に出力する。また、アンテナ端31は、送信部34から取得する送信信号をアンテナ部31aに出力し、出力された送信信号はアンテナ部31aからRFIDタグ部23に送信される。
【0033】
記憶部32は、制御部36の処理に必要なプログラム等を格納するための不揮発性のメモリである。
送信部34は、制御部36から取得する処理結果を変調及びUHFの周波数帯の送信信号に周波数変換してアンテナ端31に出力する。
【0034】
受信部35は、アンテナ端31から取得するUHFの周波数帯の受信信号を周波数変換及び復調して、受信信号に含まれる処理要求を抽出し、制御部36に出力する。
制御部36は、受信部35及び後述する検出処理装置4による処理要求に応じた処理を行う。また、制御部36は、送信部34からアンテナ部31aを介して送信信号を送信した送信時刻と、受信部35がICカード2からの受信信号をアンテナ部31aを介して受信した受信時刻とをそれぞれ計測する。
【0035】
通信インタフェース37は、制御部36及び検出処理装置4にそれぞれ接続されている。通信インタフェース37は検出処理装置4からの処理要求の信号を制御部36に送信し、制御部36からの信号を検出処理装置4に送信する。
【0036】
このようなリーダライタ部3がRFIDタグ部23を内蔵するICカード2の周辺に少なくとも3つ配置されている。
次に、検出処理装置4について説明する。
【0037】
図5は検出システムを構成する検出処理装置のハードウェア構成を説明するための図である。
検出処理装置4は、CPU(Central Processing Unit)41によって装置全体が制御されている。CPU41には、バスを介してRAM(Random Access Memory)42、HDD(Hard Disk Drive)43、グラフィックインタフェース44、入力インタフェース45及び通信インタフェース46がそれぞれ接続されている。
【0038】
RAM42には、CPU41に実行させるOS(Operating System)のプログラム及びアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM42には、CPU41による処理に必要な各種情報及び処理の過程で生成される各種情報が格納される。
【0039】
HDD43には、OSやアプリケーションが扱うデータが格納される。また、HDD43には、CPU41による処理に必要な各種データが格納される。
グラフィックインタフェース44には、モニタ51が接続されている。グラフィックインタフェース44は、CPU41からの命令に従って、画像をモニタ51の画面に表示させる。
【0040】
入力インタフェース45は、外部装置からのデータの入力を受け付けるインタフェースである。入力インタフェース45には、キーボード52とマウス53とが接続されている。入力インタフェース45は、キーボード52やマウス53から送られてくる信号をCPU41に出力する。
【0041】
通信インタフェース46は、各リーダライタ部3と、通信インタフェース37を介して接続されている。リーダライタ部3に制御信号を送信し、リーダライタ部3から受信信号を受信する。また、通信インタフェース46は、カメラ54に接続されている。通信インタフェース46は、カメラ54から画像データを受信する。なお、カメラ54は、例えば、倉庫内に設置され、倉庫内に保管されているICカード2が貼付された物品の保管状況の撮影に用いられる。また、カメラ54は上記の入力インタフェース45に接続するようにしても構わない。
【0042】
次に、検出システム1の検出処理装置4の機能について説明する。
図6は検出処理装置の機能ブロック図、図7は物品情報ライブラリに保持されるRFIDタグ情報の一例を説明する表である。
【0043】
検出処理装置4は、物品情報ライブラリ4a、ログ記憶部4b、受付部4c、リーダライタ制御部4d、演算部4e及び画像処理部4fを備える。
物品情報ライブラリ4aは、ICカード2が貼付され、管理対象となる物品の情報が予め格納されている。物品の情報は、例えば、図7に示されるように、物品の商品名、各物品に割り当てられた管理番号等である。さらに、物品情報ライブラリ4aには、物品に貼付されるICカード2に内蔵されたRFIDタグ部23の個別識別情報も、管理番号に対応して、格納されている。
【0044】
ログ記憶部4bは、各リーダライタ部3で計測された送信時刻及び受信時刻の時刻情報が物品情報ごとに格納される。
受付部4cは、キーボード52及びマウス53等を用いた操作入力により管理番号又は物品名を受け付ける。受付部4cは受け付けた管理番号又は物品名が物品情報ライブラリ4aに登録されているか否かを判別する。
【0045】
リーダライタ制御部4dは、各リーダライタ部3に対して以下の処理を行わせる。なお、以下では、1つのリーダライタ部3に対して行わせる処理について説明する。実際には、同様の処理を設置した全てのリーダライタ部3に対して行わせる。
【0046】
まず、リーダライタ部3からRFIDタグ部23に対して送信信号(1回目の送信信号)を送信させて、当該送信信号を送信した送信時刻の時刻情報を計測させて、計測した送信時刻の時刻情報をRFIDタグ部23に記録させる。
【0047】
次いで、再び、リーダライタ部3からRFIDタグ部23に送信信号(2回目の送信信号)を送信させる。この時、リーダライタ部3に、2回目の送信信号を送信した送信時刻tを計測させる。さらに、リーダライタ部3に1回目の送信信号に対する時刻情報を検知させ、当該時刻情報が記録されたRFIDタグ部23を特定させる。特定されたRFIDタグ部23は2回目の送信信号の受信に応じて、リーダライタ部3に返信信号を送信する。
【0048】
リーダライタ部3にRFIDタグ部23からの返信信号を受信した受信時刻Tを計測させる。リーダライタ制御部4dはリーダライタ部3に計測させた送信時刻t及び受信時刻Tの時刻情報をログ出力させる。リーダライタ制御部4dは出力された時刻情報をログ記憶部4bに書き込む。
【0049】
演算部4eは、ログ記憶部4bに書き込まれた、各リーダライタ部3から得られた時刻情報を利用して以下の演算処理を行って、RFIDタグ部23の位置を演算することにより検出する。
【0050】
まず、受信時刻Tと送信時刻tとの差を取り、さらに、当該差を2分の1にする。すなわち、リーダライタ部3からRFIDタグ部23までのそれぞれの信号の伝搬時間を演算する。これは次式により表される。
【0051】
(受信時刻Tn−送信時刻tn)×1/2 = 伝搬時間Tpn ・・・(1)式
但し、nはリーダライタ部3の設置数に依存し、n=1〜4である。
次に、伝搬時間Tpnと光速cとの積を演算する。すなわち、リーダライタ部3からRFIDタグ部23までのそれぞれの距離Lnを演算する。これは次式により表される。
【0052】
伝搬時間Tpn×光速c = 距離Ln ・・・・・・・・・・・・・・(2)式
但し、nは同様にn=1〜4である。
次に、RFIDタグ部23に対して、上記(2)式により得られた距離Ln(n=1〜4)を次式で表される式に代入して、RFIDタグ部23の位置(x、y、z)が演算される。
【0053】
(Xn−x)2+(Yn−y)2+(Zn−z)2 = Ln2 ・・・・・(3)式
但し、(Xn、Yn、Zn)はリーダライタ部3の設置位置を表す。nは同様にn=1〜4である。
【0054】
以下に、リーダライタ部3の設置数について(3)式を利用して説明する。
図8は演算上のRFIDタグ部の位置を説明するための図である。
1つのICカード2(RFIDタグ部23)の周囲にリーダライタ部3を3つ設置した場合には、(3)式はn=1、2、3についてそれぞれ式が立てられ、3元の連立方程式となる。当該3元の連立方程式を解くことで、RFIDタグ部23の位置を検出することが可能である。
【0055】
しかし、3つのリーダライタ部3では、RFIDタグ部23の位置が複数検出される場合がある。すなわち、図8に示されるように、3つのリーダライタ部3が設置された位置RW1,RW2,RW3を含む平面に対して距離Lだけ離れて、対称となる2つの位置T1,T2にRFIDタグ部23が検出されてしまう。このため、3つのリーダライタ部3では、RFIDタグ部23の正確な位置を検出できない。
【0056】
そこで、3つのリーダライタ部3でもRFIDタグ部23の位置を1つだけ検出するために、例えば、次の方法が考えられる。
図9は立方体状の倉庫を説明するための図である。
【0057】
例えば、RFIDタグ部23を含む物品が保管される立方体状の倉庫に座標の第1象限(x,y,z>0の領域)を対応させる。さらに、倉庫の床の四隅の一点を原点O、床をx−y平面(A面)、側壁をy−z平面(B面)及びz−x平面(C面)にそれぞれ対応させる。3つのリーダライタ部3を床又は側壁に配置して、物品Gに貼付したRFIDタグ部23の距離を検出する。
【0058】
このようなリーダライタ部3で検出した距離を用いた検出処理装置4の演算結果は、RFIDタグ部23の位置として2つ得られる。これは上記の通り、リーダライタ部3を含む平面に対して対称となる2つの位置にRFIDタグ部23が検出されることに起因する。そこで、RFIDタグ部23を含む物品の保管場所を第1象限内に限定しているために、2つ得られた演算結果のうち、正の値をRFIDタグ部23の位置として採用することにより、RFIDタグ部23の位置を検出することができる。
【0059】
また、倉庫の床の四隅の一点を原点O、天井をx−y平面(A面)に所定の間隔で対向配置した、例えば天井(D面)、側壁をy−z平面(B面)に所定の間隔で対向配置した一方の側壁(E面)及びz−x平面(C面)に所定の間隔で対向配置した一方の側壁(F面)に3つのリーダライタ部3を配置して、RFIDタグ部23の距離を検出する。
【0060】
このようなリーダライタ部3で検出した距離を用いた検出処理装置4の演算結果は、RFIDタグ部23の位置として前記と同様に2つ得られる。これは上記の通り、リーダライタ部3を含む平面に対して対称となる2つの位置にRFIDタグ部23が検出されることに起因する。そこで、RFIDタグ部23を含む物品の保管場所を第1象限内に限定しているために、2つ得られた演算結果のうち、原点に近い値をRFIDタグ部23の位置として採用することにより、RFIDタグ部23の位置を検出することもできる。
【0061】
しかし、この方法を用いたとしても3つのリーダライタ部3では、RFIDタグ部23の正確な位置を検出することが出来ない場合がある。
そこで、3つのリーダライタ部3を含む平面に含まれない位置に、さらにもう1つリーダライタ部3を追加して、4つで検出する方法が考えられる。このように3次元的に4つのリーダライタ部3を配置することにより、2つ得られたRFIDタグ部23の位置を1つに限定することができる。
【0062】
したがって、上記の説明で用いたnは、n=1〜3、好ましくはn=1〜4である。前者の場合には、(3)式は3元の連立方程式であり、後者の場合には4元の連立方程式となる。なお、以下ではリーダライタ部3を4つ設置した場合を例に挙げて説明する。
【0063】
画像処理部4fは、カメラ54によって撮影されたICカード2が貼付されて、管理対象とされた物品の画像データを取得して、物品の管理状況をモニタ51に表示させる。物品をモニタ51に表示させる際には、画面上に座標を定義しておく。また、画像処理部4fは、RFIDタグ部23の位置情報を取得して、画面上の座標に対してRFIDタグ部23の位置を表示させる。
【0064】
次に、このような構成を有する検出システム1において、RFIDタグ部23の位置を検出するための検出処理装置4の処理について説明する。
まず、受信時刻T及び送信時刻tの時刻情報の取得処理について説明する。
【0065】
図10はリーダライタ部からRFIDタグ部に対する信号の伝搬の時刻情報の取得方法を説明するためのフローチャートである。
[ステップS11] 受付部4cは、ユーザのキーボード52及び/又はマウス53を用いた操作入力により指定した、RFIDタグ部23を内蔵するICカード2が貼付された物品の管理番号を受け付ける。受付部4cは受け付けた管理番号が物品情報ライブラリ4aにあるか否かを判別する。受け付けた情報が物品情報ライブラリ4a内に無い場合には、モニタ51にその旨を表示させる。受け付けた情報がある場合には、処理が次のステップS12に進められる。
【0066】
[ステップS12] リーダライタ制御部4dは、全てのリーダライタ部3に、ステップS11で指定した管理番号の物品に貼付されたRFIDタグ部23に対して送信信号(1回目の送信信号)を送信させる。
【0067】
なお、1回目の送信信号を受信したRFIDタグ部23はリーダライタ部3が送信した送信時刻の時刻情報を内部に保持する。
[ステップS13] 再び、ステップS11で指定した管理番号のRFIDタグ部23に対して送信信号(2回目の送信信号)を送信させる。この時、リーダライタ部3に2回目の送信信号を送信した送信時刻tを計測させる。さらに、リーダライタ部3に1回目の送信信号に対する時刻情報を検知させ、当該時刻情報が記録されたRFIDタグ部23を特定させる。
【0068】
特定されたRFIDタグ部23は2回目の送信信号の受信に応じて、リーダライタ部3に返信信号を送信する。そして、リーダライタ部3に、送信された返信信号を受信した受信時刻を計測させる。
【0069】
[ステップS14] リーダライタ制御部4dは、ステップS13で計測させた送信時刻及び受信時刻の時刻情報をログ出力させる。
[ステップS15] リーダライタ制御部4dは、ログ出力させた時刻情報をログ記憶部4bに書き込む。
【0070】
以上の処理により、RFIDタグ部23に対するリーダライタ部3の信号の送信時刻及び受信時刻の時刻情報が得られる。
次に、上記の処理により得られた時刻情報を利用してRFIDタグ部23の位置の検出方法について説明する。
【0071】
図11は検出処理装置のRFIDタグ部の位置の検出方法を説明するためのフローチャートである。
[ステップS21] 演算部4eは、ログ記憶部4bに書き込んだ時刻情報から上記(1)式を用いて、各リーダライタ部3からRFIDタグ部23までの信号の伝搬時間Tpn(n=1〜4)を演算する。
【0072】
[ステップS22] 演算部4eは、伝搬時間Tpnと光速cとを上記(2)式に適用させて、各リーダライタ部3からRFIDタグ部23までのそれぞれの距離Ln(n=1〜4)を演算する。
【0073】
[ステップS23] 演算部4eは、ステップS22で演算したLn(n=1〜4)と、各リーダライタ部3の配置位置(Xn、Yn、Zn)(n=1〜4)とを上記(3)式に適用させて、4元連立方程式を解いて、RFIDタグ部23の位置(x、y、z)を演算する。
【0074】
[ステップS24] 画像処理部4fは、カメラ54によって撮影された管理対象とされた物品の画像データを取得して、物品の管理状況をモニタ51に表示させる。物品をモニタ51に表示させる際には、画面上に座標を定義しておく。また、画像処理部4fは、ステップS23で演算したRFIDタグ部23の位置情報を取得して、画面上の座標に対してRFIDタグ部23の位置に印(マーク)を付して、RFIDタグ部23の位置を可視化させる。
【0075】
このように上記の検出システム1及び検出システム1による検出処理により、RFIDタグ部23の位置を検出することができる。さらに、検出できた位置情報を用いて、RFIDタグ部23の位置を可視化させることでユーザに当該位置を容易に認識させることが可能となる。
【0076】
したがって、物品の数が増加しても所望の物品の位置を正確に容易に検索することができる。
上記を踏まえて具体的な例を説明する。
【0077】
(実施例1)
実施例1では、RFIDタグ部23の検出するために、上記の実施の形態のように管理番号ではなく、物品の商品名を行う場合について説明する。
【0078】
図12は、モニタの画面表示例を示す図である。
図12に示すモニタ51はタッチパネル方式が採用されたディスプレイであって、表示のみでなくユーザによるタッチ操作も検出できる。また、図12では、RFIDタグ部23を内蔵するICカード2は、物品を梱包する箱(ダンボール)5の外面に貼付されているものとする。
【0079】
モニタ51の画面51aは次の構成を有する。まず、管理されている物品の状況を表示する表示領域51b、検索したい物品の管理番号又は商品名が入力される入力領域51cを備える。また、管理番号又は商品名を入力した後で物品の検索を開始させる実行ボタン51d、入力及び検索をリセットするクリアボタン51e及び検索結果を表示する結果表示領域51fを備える。
【0080】
検出処理装置4に電源を投入すると、カメラ54の撮影により、表示領域51bには、ICカード2が外面に貼付された複数のダンボール5が倉庫内に保管されている状況が映し出される。なお、表示領域51bの画面上には座標が定義されている。
【0081】
ユーザは、所望の物品を検索するために、入力領域51cに当該物品の商品名(図7参照)である、例えば、「C」を入力して、実行ボタン51dをタッチして検索を実行させる。実行ボタン51dは、マウス53を操作して、画面51aに表示されるカーソル(図示を省略)を実行ボタン51dに位置あわせし、クリックして検索を実行させることもできる。
【0082】
検出処理装置4では、受け付けた商品名に対応する全ての管理番号が物品情報ライブラリ4aにあるか否かを判別する。全ての管理番号が物品情報ライブラリ4aにある場合には、結果表示領域51fの「検索結果」に「OK」、「商品名」に「C」、「数量」に商品名に対応する管理番号の数の「3」をそれぞれ表示させる。
【0083】
また、検出処理装置4では、全てのリーダライタ部3に、当該商品名に対応する管理番号の物品を梱包するダンボールにそれぞれ貼付されたICカード2に内蔵されたRFIDタグ部23に対して送信信号(1回目の送信信号)を送信させる。
【0084】
以下、検出処理装置4において、ステップS13〜S15、ステップS21〜S23の処理が商品名「C」に対応する全てのRFIDタグ部23ごとに、リーダライタ部3との間で行われて、ダンボールに貼付されたICカード2に内蔵されるRFIDタグ部23の位置が検出される。
【0085】
商品名「C」は、物品情報ライブラリ4aには3つ存在するために、表示領域51bに表示されているダンボール5のうち、検索対象の「C」の物品を梱包するダンボールのRDIFタグ部23にマーク(図12中では丸印)が付される。
【0086】
なお、所望の物品を管理番号で検索する場合には、入力領域51cに管理番号を入力して、同様に実行ボタン51dをタッチして検索を実行させる。そして、結果表示領域51fの「商品名」には管理番号に対応した商品名が、「数量」には「1」がそれぞれ表示される。さらに、表示領域51bにおいて、当該管理番号の物品を梱包するダンボールのRDIFタグ部23のみにマークが付される。
【0087】
このようにして、ユーザは、管理番号又は商品名でRFIDタグ部23が貼付された物品の位置を検出することができる。さらに、検出したRFIDタグ部23の位置を可視化させることにより、ユーザにより指定された商品の物品の全ての位置を容易に特定することが可能となる。
【0088】
(実施例2)
実施例2では、RFIDタグ部23を特定するために、上記の実施の形態のようにRFIDタグ部23に記録させた1回目の送信信号の送信時刻ではなく、RFIDタグ部23の個別識別情報を用いる。
【0089】
具体的には、既に説明したステップS11の処理終了後に次の処理を行う。
[ステップS13’] ステップS11で指定した管理番号のRFIDタグ部23に対して送信信号を送信させる。この時、リーダライタ部3に送信信号を送信した送信時刻tを計測させる。さらに、リーダライタ部3に当該管理番号に対応する個別識別情報を検知させ、当該個別識別情報が付されたRFIDタグ部23を特定させる。
【0090】
特定されたRFIDタグ部23は送信信号の受信に応じて、リーダライタ部3に返信信号を送信する。そして、リーダライタ部3に、送信された返信信号を受信した受信時刻Tを計測させる。
【0091】
以下、ステップS14,S15、ステップS21〜S24の処理を実施の形態と同様に行うことにより、RFIDタグ部23の位置を検出することができる。
このようにRFIDタグ部23に予め付された個別識別情報を利用することにより、送信信号を送信する処理を省略することができる。
【0092】
また、RFIDタグ部23を特定するために個別識別情報を利用する方法は実施例1に適用させて、上記と同様の効果が得られる。
なお、上記の実施の形態、実施例1及び実施例2は、リーダライタ部3を3つ又は4つ配置した場合を1セットとした場合を例に挙げて説明した。1つのリーダライタ部3からの通信範囲は3m〜5mである。物品を保管する場所の広さが1セットの通信範囲を超える場合には、2セット、3セット等、適宜セット数を場所の形状に応じて、縦方向及び/又は横方向に増設することで対応できる。
【符号の説明】
【0093】
1 検出システム
2 ICカード
3 リーダライタ部
4 検出処理装置
4a 物品情報ライブラリ
4b ログ記憶部
4c 受付部
4d リーダライタ部
4e 演算部
4f 画像処理部
5 箱(ダンボール)
21,31a アンテナ部
22 ICチップ
23 RFIDタグ部
31,231 アンテナ端
32,232 記憶部
34,234 送信部
35,235 受信部
36,236 制御部
37,46 通信インタフェース
41 CPU
42 RAM
43 HDD
44 グラフィックインタフェース
45 入力インタフェース
51 モニタ
51a 画面
51b 表示領域
51c 入力領域
51d 実行ボタン
51e クリアボタン
51f 結果表示領域
52 キーボード
53 マウス
54 カメラ
233 電源制御部
G 物品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
RFIDタグを検出する検出システムにおいて、
前記RFIDタグの周囲に配置され、前記RFIDタグとの間で信号をそれぞれ送受信する少なくとも3つのリーダライタ部と、
前記リーダライタ部から前記RFIDタグに第1信号をそれぞれ送信させる送信命令部と、前記第1信号を送信した送信時刻と、前記第1信号の受信に応じて前記RFIDタグから送信された第2信号を前記リーダライタ部が受信した受信時刻とを前記リーダライタ部ごとに計測させるリーダライタ制御部と、前記送信時刻と前記受信時刻とを取得して、前記送信時刻と前記受信時刻とに基づき前記リーダライタ部から前記RFIDタグまでの距離を伝搬する信号の伝搬時間をそれぞれ測定する時間測定部と、前記伝搬時間を基に前記距離を前記リーダライタ部ごとに演算する距離演算部と、前記距離から前記RFIDタグの位置を演算する位置演算部と、を有する検出処理装置と、
を備えることを特徴とする検出システム。
【請求項2】
前記距離演算部は前記伝搬時間と光速との積を基に前記距離を演算することを特徴とする請求項1記載の検出システム。
【請求項3】
前記検出処理装置は、
前記RFIDタグの配置位置をx,y,z軸の三次元座標の第1象限内に対応させた場合に、3つの前記リーダライタ部は、x−y平面、y−z平面又はz−x平面のいずれかに配置され、前記検出処理装置の演算結果の正の値を前記RFIDタグの位置として採用することを特徴とする請求項1記載の検出システム。
【請求項4】
前記検出処理装置は、
前記RFIDタグの配置位置をx,y,z軸の三次元座標の第1象限内に対応させた場合に、3つの前記リーダライタ部は、x−y平面と平行に向き合いzの距離にある平面、y−z平面と平行に向き合いxの距離にある平面又はz−x平面と平行に向き合うyの距離にある平面のいずれかに配置され、前記検出処理装置の演算結果のうち前記x,y,z軸の原点に近い値を前記RFIDタグの位置として採用することを特徴とする請求項1記載の検出システム。
【請求項5】
前記リーダライタ部は前記RFIDタグの周囲に3次元的に4つ配置されていることを特徴とする請求項1記載の検出システム。
【請求項6】
前記検出処理装置は、
前記リーダライタ部から前記RFIDタグに識別信号を送信させ、前記識別信号が送信された識別時刻を表す識別時刻情報を前記RFIDタグに記録させる記録部と、
前記リーダライタ部に前記識別時刻情報を検出させ、前記識別時刻情報が記録された前記RFIDタグを特定させるタグ特定部と、
をさらに有し、
前記送信命令部は前記タグ特定部で特定させた前記RFIDタグに前記第1信号を送信させることを特徴とする請求項1記載の検出システム。
【請求項7】
前記検出処理装置は、
前記リーダライタ部に、前記RFIDタグに予め割り当てられた個別識別情報を検出させ、前記個別識別情報を備える前記RFIDタグを特定させるタグ特定部をさらに有し、
前記送信命令部は前記タグ特定部で特定させた前記RFIDタグに前記第1信号を送信させることを特徴とする請求項1記載の検出システム。
【請求項8】
RFIDタグを検出する検出方法において、
送信命令部は、前記RFIDタグの周囲に配置され、前記RFIDタグとの間で信号をそれぞれ送受信する少なくとも3つのリーダライタ部に、前記RFIDタグへ第1信号をそれぞれ送信させ、
リーダライタ制御部は、前記第1信号を送信した送信時刻と、前記第1信号の受信に応じて前記RFIDタグから送信された第2信号を前記リーダライタ部が受信した受信時刻とを前記リーダライタ部ごとに計測させ、
時間測定部は、前記送信時刻と前記受信時刻とを取得して、前記送信時刻と前記受信時刻とに基づき前記リーダライタ部から前記RFIDタグまでの距離を伝搬する信号の伝搬時間をそれぞれ測定し、
距離演算部は、前記伝搬時間を基に前記距離を前記リーダライタ部ごとに演算し、
位置演算部は、前記距離から前記RFIDタグの位置を演算する、
ことを特徴とする検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−228896(P2010−228896A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−80787(P2009−80787)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(000237639)富士通フロンテック株式会社 (667)
【Fターム(参考)】