説明

検索支援装置及びその方法

【課題】一般には知られていないが、共通の興味を有するコミュニティの中では知られているクエリを、一般のユーザであっても使用可能な検索支援装置及び方法を提供する。
【解決手段】検索支援装置1は、所定のコミュニティに関連するコミュニティ関連語を記憶するコミュニティ関連語データベース21と、コミュニティの所属ユーザが検索で使用し、かつ、コミュニティ関連語データベース21に記憶されたコミュニティ関連語を含むクエリをコミュニティ関連クエリとして記憶するコミュニティ関連クエリ抽出記憶部11と、コミュニティの未所属ユーザが使用した一般クエリとコミュニティ関連クエリとを比較した結果、部分一致しないクエリを特徴的クエリとする特徴的クエリ特定部12と、部分一致したクエリを誘導用クエリとする誘導用クエリ特定部13とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報の検索を支援する検索支援装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のユーザが電子的にコミュニケーションを取るシステムとして、メーリングリストや電子掲示板等を利用したコミュニケーションシステムが利用されている(例えば、特許文献1参照)。特に、特定の共通の興味を有する複数のユーザが構成するコミュニティにおいては、当該特定の共通の興味に関連して、一般のユーザには知られていない独特のクエリが入力されることがある。このような独特のクエリには、当該コミュニティに属するユーザの知識やノウハウが含まれていることが多くあり、いわゆるメジャーな話題に飽き足らない一般ユーザがこれらの独特のクエリを知ることができれば、有益である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−108519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、コミュニティに属していないユーザに対して自動的にコミュニティに独特のクエリを用いた検索を効果的に提供することは、何ら開示されていない。
【0005】
本発明は、一般にはほとんど知られていないが、特定の共通の興味を有する複数のユーザが構成するコミュニティの中で入力されている独特のクエリを、コミュニティに属していないユーザが使用して情報の検索をすることの可能な検索支援装置及びその方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0007】
(1) 所定のコミュニティに関連するコミュニティ関連語を記憶するコミュニティ関連語記憶手段と、ユーザの端末からクエリを受け付けたことに応じて記憶されたクエリログであって、当該クエリと、当該ユーザの識別情報と、当該ユーザの所属コミュニティがある場合にはさらに当該所属コミュニティの識別情報とが関連付けて記憶されたクエリログから、前記コミュニティに所属するユーザが検索で使用したクエリであって、かつ、前記コミュニティ関連語記憶手段に記憶された前記コミュニティ関連語を含むクエリをコミュニティ関連クエリとして抽出して記憶するコミュニティ関連クエリ抽出記憶手段と、前記クエリログから、前記所定のコミュニティに所属していないユーザが使用したクエリを一般クエリとして抽出し、当該一般クエリと前記コミュニティ関連クエリとを比較することにより、前記一般クエリと部分一致する前記コミュニティ関連クエリのうち、当該部分一致した部分以外のクエリを特徴的クエリとして特定して記憶する特徴的クエリ特定手段と、前記部分一致した部分のクエリを誘導用クエリとして特定して前記特徴的クエリと関連付けて記憶する誘導用クエリ特定手段とを備える検索支援装置。
【0008】
(1)に記載の発明によれば、特徴的クエリ特定手段は、クエリログから、所定のコミュニティに所属していないユーザが使用したクエリを一般クエリとして抽出し、当該一般クエリとコミュニティ関連クエリとを比較することにより、一般クエリと部分一致するコミュニティ関連クエリのうち、当該部分一致した部分以外のクエリを特徴的クエリとして特定して記憶する。そして、誘導用クエリ特定手段は、上記の部分一致した部分のクエリを誘導用クエリとして特定して特徴的クエリと関連付けて記憶する。このようにすることで、当該コミュニティに所属していない一般のユーザの間ではほとんど知られていないが、特定の共通の興味を有する複数のユーザが構成するコミュニティの中で入力されている独特のクエリを、ユーザ自身が検索条件を特定することなく生成することの可能な検索支援装置を提供できる。
【0009】
(2) (1)に記載の検索支援装置であって、前記所定のコミュニティに属していないユーザの端末からクエリを受け付けたことに応じて、受け付けた当該クエリが前記誘導用クエリを含む場合に、前記誘導用クエリに関連付けて記憶された前記特徴的クエリを前記ユーザの端末に表示させるために送信する特徴的クエリ推薦手段をさらに備える検索支援装置。
【0010】
(2)に記載の発明によれば、上記特徴的クエリがどのようなクエリであるかを、誘導用クエリを入力した一般のユーザに知らせることの可能な検索支援装置を提供できる。そして、一般のユーザに、このような特徴的クエリを使った検索を行う機会を与えることができる。
【0011】
(3) (1)に記載の検索支援装置であって、前記所定のコミュニティに属していないユーザの端末からクエリを受け付けたことに応じて、受け付けた当該クエリが前記誘導用クエリを含む場合に、前記誘導用クエリに関連付けて記憶された前記特徴的クエリを検索条件に付加する特徴的クエリ付加手段と、前記特徴的クエリ付加手段が付加した前記検索条件により検索を実行する検索手段をさらに備える検索支援装置。
【0012】
(3)に記載の発明によれば、一般のユーザであっても、一般に広く用いられる誘導用クエリを入力するだけで特徴的クエリを付加した検索結果を取得することの可能な検索支援装置を提供できる。
【0013】
(4) 制御手段及び記憶手段を備えるコンピュータが情報の検索の支援を実行する検索支援方法であって、前記記憶手段は、所定のコミュニティに関連するコミュニティ関連語が記憶されるコミュニティ関連語記憶手段を含み、前記制御手段は、前記記憶手段に設けられ、ユーザの端末からクエリを受け付けたことに応じて記憶されたクエリログであって、当該クエリと、当該ユーザの識別情報と、当該ユーザの所属コミュニティがある場合にはさらに当該所属コミュニティの識別情報とが関連付けて記憶されたクエリログから、前記コミュニティに所属するユーザが検索で使用したクエリであって、かつ、前記コミュニティ関連語記憶手段に記憶された前記コミュニティ関連語を含むクエリをコミュニティ関連クエリとして抽出して記憶するコミュニティ関連クエリ抽出記憶工程と、前記クエリログから、前記所定のコミュニティに所属していないユーザが使用したクエリを一般クエリとして抽出し、当該一般クエリと前記コミュニティ関連クエリとを比較することにより、前記一般クエリと部分一致する前記コミュニティ関連クエリのうち、当該部分一致した部分以外のクエリを特徴的クエリとして特定して記憶する特徴的クエリ特定工程と、前記部分一致した部分のクエリを誘導用クエリとして特定して前記特徴的クエリと関連付けて記憶する誘導用クエリ特定工程とを実行する検索支援方法。
【0014】
(4)に記載の方法によれば、当該方法に係る発明を実施することにより、(1)と同様の効果が期待できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、コミュニティに所属していない一般のユーザの間ではほとんど知られていないが、特定の共通の興味を有する複数のユーザが構成するコミュニティの中で入力されている独特のクエリを、コミュニティに属していないユーザが使用して情報の検索をすることの可能な検索支援装置及びその方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態に係る検索支援装置1を説明するための全体構成を示す図である。
【図2】本発明の第1及び第2の実施形態に係るコミュニティ関連語データベース21を示す図である。
【図3】本発明の第1及び第2の実施形態に係るクエリログ22を示す図である。
【図4】本発明の第1及び第2の実施形態に係るコミュニティ関連クエリデータベース23を示す図である。
【図5】本発明の第1及び第2の実施形態に係る特徴的クエリ・誘導用クエリデータベース24を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る検索支援装置1のフローチャートである。
【図7】本発明の第1実施形態に係る検索支援装置1を用いたときの端末2の表示例を示す図である。
【図8】図7に続く表示例を示す図である。
【図9】図8に続く表示例を示す図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る検索支援装置1を説明するための全体構成を示す図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る検索支援装置1のフローチャートである。
【図12】本発明の第2実施形態に係る検索支援装置1を用いたときの端末2の表示例を示す図である。
【図13】図12に続く表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態について図を参照しながら説明する。
【0018】
[全体構成]
図1は、第1実施形態に係る検索支援装置1を説明するための全体構成を示す図である。検索支援装置1は、ユーザの端末2とネットワークを介して接続され、検索支援装置1に係る各機能を統括的に制御する制御部10と、この制御部10の動作に必要な情報等が記憶される記憶部20とを備える。
【0019】
記憶部20は、コミュニティ関連語データベース21を備え、所定のコミュニティに関連するコミュニティ関連語の内容は、このコミュニティ関連語データベース21に記憶される。コミュニティ関連語データベース21は、コミュニティ関連語記憶手段として機能する。「所定のコミュニティ」は、特定の共通の興味を有する複数のユーザが構成するコミュニティであり、例えば、SNS上のコミュニティ、メーリングリストや電子掲示板を利用したコミュニケーションシステムによるコミュニティ(図示は省略)が挙げられる。
【0020】
ところで、コミュニティ関連語データベース21は、図2に例示される。コミュニティ関連語データベース21は、コミュニティの名称を示す「コミュニティ」フィールドと、このコミュニティに関連するコミュニティ関連語を示す「コミュニティ関連語」フィールドとを有する。例えば、九州ラーメンが大好きな人が集まるコミュニティ「九州ラーメン大好き」について、このコミュニティに関連するコミュニティ関連語が「福岡 博多 久留米 九州 豚骨 ラーメン 煮玉子」である場合、「コミュニティ」フィールドには「九州ラーメン大好き」が記憶され、「コミュニティ関連語」フィールドには「福岡 博多 久留米 九州 豚骨 ラーメン 煮玉子」が記憶される。
【0021】
図1に戻り、制御部10は、ユーザの端末からクエリを受け付けたことに応じて、そのクエリを、ユーザの識別情報等と関連づけてクエリログ22に記憶する。クエリログ22は、記憶部20に設けられている。
【0022】
クエリログ22は、図3に例示される。クエリログ22は、クエリを入力したユーザを識別する「ユーザ識別情報」フィールドと、このユーザが入力したクエリを示す「クエリ」フィールドと、このユーザが所属するコミュニティを示す「所属コミュニティ」フィールドとを有する。
【0023】
例えば、ユーザ識別情報「01」に対応するユーザの所属するコミュニティが上記「九州ラーメン大好き」であり、このユーザがクエリ「ラーメン AND 豚骨 AND 辛め AND 基山町」を入力した場合、「ユーザ識別情報」には「01」が記憶され、「クエリ」フィールドには「ラーメン AND 豚骨 AND 辛め AND 基山町」が記憶され、「所属コミュニティ」フィールドには「九州ラーメン大好き」が記憶される。また、同じユーザがクエリ「そば AND 信州」を入力した場合、「ユーザ識別情報」には「01」が記憶され、「クエリ」フィールドには「そば AND 信州」が記憶され、「所属コミュニティ」フィールドには「九州ラーメン大好き」が記憶される。
また、ユーザ識別情報「02」に対応するユーザの所属するコミュニティが上記「九州ラーメン大好き」であり、このユーザがクエリ「豚骨 ラーメン AND 唐人町 AND 穴場 AND 煮玉子」を入力した場合、「ユーザ識別情報」には「02」が記憶され、「クエリ」フィールドには「豚骨 ラーメン AND 唐人町 AND 穴場 AND 煮玉子」が記憶され、「所属コミュニティ」フィールドには「九州ラーメン大好き」が記憶される。
また、ユーザ識別情報「03」に対応し、いずれのコミュニティにも属しないユーザがクエリ「ラーメン AND 豚骨」を入力した場合、「ユーザ識別情報」には「03」が記憶され、「クエリ」フィールドには「ラーメン AND 豚骨」が記憶される。「所属コミュニティ」フィールドには、情報が記憶されない。
また、ユーザ識別情報「04」に対応するユーザの所属するコミュニティが上記「札幌ラーメン大好き」であり、このユーザがクエリ「ラーメン AND 煮玉子」を入力した場合、「ユーザ識別情報」には「04」が記憶され、「クエリ」フィールドには「ラーメン AND 煮玉子」が記憶され、「所属コミュニティ」フィールドには「札幌ラーメン大好き」が記憶される。
【0024】
図1に戻り、制御部10は、コミュニティに所属するユーザが検索で使用したクエリであって、かつ、コミュニティ関連語データベース21に記憶されたコミュニティ関連語を含むクエリを、コミュニティ関連クエリとして上記クエリログ22から抽出して記憶するコミュニティ関連クエリ抽出記憶部11を備える。また、記憶部20は、コミュニティ関連クエリデータベース23を備え、コミュニティ関連クエリ抽出記憶部11が抽出したコミュニティ関連クエリの内容は、このコミュニティ関連クエリデータベース23に記憶される。これらコミュニティ関連クエリ抽出記憶部11及びコミュニティ関連クエリデータベース23は、コミュニティ関連クエリ抽出記憶手段として機能する。
【0025】
コミュニティ関連クエリデータベース23は、図4に例示される。コミュニティ関連クエリデータベース23は、コミュニティ関連クエリを入力したユーザを識別する「ユーザ識別情報」フィールドと、このユーザが入力したコミュニティ関連クエリを示す「コミュニティ関連クエリ」フィールドと、このユーザが所属するコミュニティを示す「所属コミュニティ」フィールドとを有する。
【0026】
例えば、クエリ「ラーメン AND 豚骨 AND 辛め AND 基山町」は、ユーザ識別情報「01」に対応し、コミュニティ「九州ラーメン大好き」に所属するユーザが検索で使用したクエリであって、かつ、コミュニティ関連語データベース21に記憶されたコミュニティ関連語「ラーメン」及び「豚骨」を含む。そのため、コミュニティ関連クエリ抽出記憶部11は、当該クエリをユーザ識別情報及びユーザの所属コミュニティと関連づけてコミュニティ関連クエリデータベース23に記憶する。
一方、クエリ「そば AND 信州」は、ユーザ識別情報「01」に対応し、コミュニティ「九州ラーメン大好き」に所属するユーザが検索で使用したクエリであるが、コミュニティ関連語データベース21に記憶されたコミュニティ関連語を含まない。そのため、コミュニティ関連クエリ抽出記憶部11が、当該クエリをコミュニティ関連クエリデータベース23に記憶することはない。
【0027】
図1に戻り、制御部10は、クエリログ22から、上記コミュニティに所属していないユーザが使用したクエリを一般クエリとして抽出し、当該一般クエリと上記コミュニティ関連クエリとを比較することにより、一般クエリと部分一致するコミュニティ関連クエリのうち、当該部分一致した部分以外のクエリを特徴的クエリとして特定して記憶する特徴的クエリ特定部12を備える。また、記憶部20は、特徴的クエリ及び誘導用クエリデータベース24を備え、特徴的クエリ特定部12が特定した特徴的クエリの内容は、この特徴的クエリ及び誘導用クエリデータベース24に記憶される。これら特徴的クエリ特定部12並びに特徴的クエリ及び誘導用クエリデータベース24は、特徴的クエリ特定手段として機能する。
【0028】
「コミュニティに所属していないユーザ」は、いかなるコミュニティにも所属してないユーザのほか、何らかのコミュニティには所属しているが、そのコミュニティが図4の「所属コミュニティ」フィールドに記憶されているコミュニティとは異なるコミュニティであるユーザも含む。図4の「所属コミュニティ」フィールドに記憶されているコミュニティが「九州ラーメン大好き」である場合を例にすると、「コミュニティに所属していないユーザ」は、図2のユーザ識別情報「03」に対応するユーザのように、いかなるコミュニティにも所属してないユーザのほか、図2のユーザ識別情報「04」に対応するユーザのように、何らかのコミュニティには所属しているが、そのコミュニティが図4の「所属コミュニティ」フィールドに記憶されている「九州ラーメン大好き」とは異なるコミュニティであるユーザも含む。また、図4の「所属コミュニティ」フィールドに記憶されているコミュニティが「札幌ラーメン大好き」である場合を例にすると、「コミュニティに所属していないユーザ」は、図2のユーザ識別情報「03」に対応するユーザのように、いかなるコミュニティにも所属してないユーザのほか、図2のユーザ識別情報「01」及び「02」に対応するユーザのように、何らかのコミュニティには所属しているが、そのコミュニティが図4の「所属コミュニティ」フィールドに記憶されている「札幌ラーメン大好き」とは異なるコミュニティであるユーザも含む。
【0029】
また、制御部10は、部分一致した部分のクエリを誘導用クエリとして特定して特徴的クエリと関連付けて記憶する誘導用クエリ特定部13を備える。この誘導用クエリ特定部13並びに特徴的クエリ・誘導用クエリデータベース24は、誘導用クエリ特定手段として機能する。
【0030】
特徴的クエリ・誘導用クエリデータベース24は、図5に例示される。特徴的クエリ・誘導用クエリデータベース24は、特徴的クエリを含むクエリを入力したユーザを識別する「ユーザ識別情報」フィールドと、当該特徴的クエリを示す「特徴的クエリ」フィールドと、後に説明する誘導用クエリを示す「誘導用クエリ」フィールドと、上記ユーザが所属するコミュニティを示す「所属コミュニティ」フィールドとを有する。
【0031】
例えば、特徴的クエリ特定部12は、クエリログ22から、コミュニティ「九州ラーメン大好き」に所属していない、ユーザ識別情報「03」及び「04」に対応するユーザが使用したクエリ「ラーメン AND 豚骨」を一般クエリとして抽出し、当該一般クエリと上記コミュニティ関連クエリ「ラーメン AND 豚骨 AND 辛め AND 基山町」及び「豚骨 ラーメン AND 唐人町 AND 穴場」とを比較する。一般クエリ「ラーメン AND 豚骨」とコミュニティ関連クエリ「ラーメン AND 豚骨 AND 辛め AND 基山町」とを比較した場合、当該一般クエリは、「ラーメン」及び「豚骨」でコミュニティ関連クエリと部分一致し、「辛め」及び「基山町」で一致しない。そのため、特徴的クエリ特定部12は、一般クエリと部分一致するコミュニティ関連クエリのうち、当該部分一致した部分以外のクエリである「辛め AND 基山町」を特徴的クエリとして特定し、誘導用クエリ特定部13は、当該部分一致した部分のクエリである「ラーメン AND 豚骨」を誘導用クエリとして特定する。そして、特徴的クエリ特定部12及び誘導用クエリ特定部13は、これら特徴的クエリ及び誘導用クエリをユーザ識別情報及びユーザの所属コミュニティと関連づけて特徴的クエリ・誘導用クエリデータベース24に記憶する。
また、一般クエリ「ラーメン AND 豚骨」とコミュニティ関連クエリ「豚骨 ラーメン AND 唐人町 AND 穴場」とを比較した場合、当該一般クエリは、「ラーメン」、「豚骨」及び「煮玉子」でコミュニティ関連クエリと部分一致し、「唐人町」及び「穴場」で一致しない。そのため、特徴的クエリ特定部12は、一般クエリと部分一致するコミュニティ関連クエリのうち、当該部分一致した部分以外のクエリである「唐人町 AND 穴場」を特徴的クエリとして特定し、誘導用クエリ特定部13は、部分一致した部分のクエリである「ラーメン AND 豚骨 AND 煮玉子」を誘導用クエリとして特定する。そして、特徴的クエリ特定部12及び誘導用クエリ特定部13は、これら特徴的クエリ及び誘導用クエリをユーザ識別情報及びユーザの所属コミュニティと関連づけて特徴的クエリ・誘導用クエリデータベース24に記憶する。
【0032】
図1に戻り、制御部10は、上記コミュニティに属していないユーザの端末2からクエリを受け付けたことに応じて、受け付けた当該クエリが上記誘導用クエリを含む場合に、この誘導用クエリに関連付けて記憶された特徴的クエリをユーザの端末2に表示させるために当該ユーザの端末2に送信する特徴的クエリ推薦部14を備える。この特徴的クエリ推薦部14は、特徴的クエリ推薦手段として機能する。
【0033】
例えば、制御部10が上記コミュニティに属していないユーザの端末2からクエリ「ラーメン AND 豚骨」を受け付けた場合、制御部10は、このクエリが特徴的クエリ・誘導用クエリデータベース24に記憶された誘導用クエリを含むか否かを判別する。上記したとおり、クエリ「ラーメン AND 豚骨」は、誘導用クエリ「ラーメン AND 豚骨」を含むので、特徴的クエリ推薦部14は、この誘導用クエリ「ラーメン AND 豚骨」に関連付けて特徴的クエリ・誘導用クエリデータベース24に記憶された特徴的クエリ「辛め AND 基山町」及び「唐人町 AND 穴場」をユーザの端末2に表示させるために当該ユーザの端末2に送信する。
【0034】
特徴的クエリがどのようなコミュニティに属するユーザの検索ノウハウを示すものであるかを、当該クエリを入力したユーザに知らせるため、特徴的クエリ推薦部14は、特徴的クエリを入力したユーザが属するコミュニティを示す識別情報を併せて送信することが好ましい。「識別情報」は、コミュニティを示すアイコンであってもよいし、当該コミュニティに係るWebページを示すURLであってもよいし、その両方であってもよい。
【0035】
[第1及び第2の実施形態のハードウェア及びソフトウェアの構成]
本実施形態及び後述する第2実施形態のハードウェア及びソフトウェアの構成について説明する。検索支援装置1のハードウェアには、制御装置(制御部)としてのCPUの他、記憶装置(記憶部)、通信装置(通信部)、表示装置(表示部)及び入力装置(入力部)が含まれる。記憶装置(記憶部)としては、例えば、メモリ(RAM、ROM等)、ハードディスクドライブ(HDD)又は光ディスク(CD、DVD等)ドライブ等が挙げられる。通信装置(通信部)としては、例えば、各種有線又は無線インターフェース装置等が挙げられる。表示装置(表示部)としては、例えば、液晶ディスプレイ又はプラズマディスプレイ等の各種ディスプレイが挙げられる。入力装置(入力部)としては、例えば、キーボード、ポインティング・デバイス(マウス等)又はリモコン装置等が挙げられる。
【0036】
検索支援装置1のソフトウェアには、上記ハードウェアを制御するプログラムやデータが含まれる。プログラムやデータは、記憶装置(記憶部)により記憶され、制御装置(制御部)により適宜実行、参照される。また、コンピュータ・プログラムやデータは、電磁的方法により配布することも可能であり、CD−ROM等のコンピュータ可読媒体に記録して配布することも可能である。
【0037】
[フローチャート]
図6は、第1実施形態に係る検索支援装置1のフローチャートである。
【0038】
まず、コミュニティ関連クエリ抽出記憶部11は、コミュニティ関連クエリ抽出記憶処理を実行する(S1)。この処理では、コミュニティ関連クエリ抽出記憶部11は、コミュニティに所属するユーザが検索で使用したクエリであって、かつ、コミュニティ関連語データベース21に記憶されたコミュニティ関連語を含むクエリを、コミュニティ関連クエリとして上記クエリログ22から抽出して記憶する処理を実行する。
【0039】
次に、特徴的クエリ特定部12は、特徴的クエリ特定処理を実行する(S2)。この処理では、特徴的クエリ特定部12は、クエリログ22から、上記コミュニティに所属していないユーザが使用したクエリを一般クエリとして抽出し、当該一般クエリと上記コミュニティ関連クエリとを比較する。そして、特徴的クエリ特定部12は、この比較により、一般クエリと部分一致するコミュニティ関連クエリのうち、当該部分一致した部分以外のクエリを特徴的クエリとして特定し、この特定した特徴的クエリを特徴的クエリ・誘導用クエリデータベース24に記憶する。
【0040】
次に、誘導用クエリ特定部13は、誘導用クエリ特定処理を実行する(S3)。この処理では、誘導用クエリ特定部13は、部分一致した部分のクエリを誘導用クエリとして特徴的クエリ・誘導用クエリデータベース24に記憶する。
【0041】
次に、特徴的クエリ推薦部14は、特徴的クエリ推薦処理を実行する(S4)。この処理では、特徴的クエリ推薦部14は、上記コミュニティに属していないユーザの端末2からクエリを受け付けたことに応じて、受け付けた当該クエリが上記誘導用クエリを含む場合に、この誘導用クエリに関連付けて記憶された特徴的クエリをユーザの端末2に表示させるために当該ユーザの端末2に送信する。特徴的クエリ推薦部14は、特徴的クエリに加え、特徴的クエリを入力したユーザが属するコミュニティを示す識別情報も送信する。この処理を終えると、制御部10は、一連の処理を終了する。
【0042】
[第1実施形態に係る検索支援装置1の実施例]
図7〜図9は、第1実施形態に係る検索支援装置1を用いたときの、コミュニティに属していないユーザが所有する端末2の表示画面30での表示例を示す図である。「コミュニティに所属していないユーザ」は、いかなるコミュニティにも所属してないユーザのほか、何らかのコミュニティには所属しているが、対象となるコミュニティとは異なるコミュニティであるユーザも含む。
【0043】
図7において、表示画面30には、クエリを入力するクエリ入力領域31と、このクエリ入力領域31に入力されたクエリの検索を実行する検索ボタン32と、カーソル33とが設けられている。クエリ入力領域31には「ラーメン 豚骨」と表示され、カーソル33は検索ボタン32の位置に合わせられている。
【0044】
図8は、図7において、検索ボタン32が押されたときの表示画面30での表示例を示す。検索支援装置1の制御部10は、コミュニティに属していないユーザの端末2からクエリ「ラーメン 豚骨」を受け付けたため、このクエリが特徴的クエリ・誘導用クエリデータベース24に記憶された誘導用クエリを含むか否かを判別する。図5の例では、クエリ「ラーメン 豚骨」は、誘導用クエリ「ラーメン AND 豚骨」を含むので、特徴的クエリ推薦部14は、この誘導用クエリ「ラーメン AND 豚骨」に関連付けて特徴的クエリ・誘導用クエリデータベース24に記憶された特徴的クエリ「辛め AND 基山町」及び「唐人町 AND 穴場」をユーザの端末2に表示させるために当該ユーザの端末2に送信する。その際、特徴的クエリ推薦部14は、特徴的クエリを入力したユーザが属するコミュニティを示す識別情報として、当該コミュニティに係るWebページを示すURLを併せて送信する。
【0045】
図8は、このときの表示画面30での表示例である。クエリ入力領域31及び検索ボタン32の下方には、特徴的クエリを一覧形式で表示することを指令する特徴的クエリ一覧表示指令ボタン34と、特徴的クエリを個別に表示することを指令する特徴的クエリ個別表示指令ボタン35とが表示される。特徴的クエリ一覧表示指令ボタン34には、検索条件であった「ラーメン AND 豚骨」に関する達人の検索ワードと表示され、特徴的クエリ個別表示指令ボタン35には、特徴的クエリ推薦部14から送信された特徴的クエリである「辛め AND 基山町」及び「唐人町 AND 穴場」が表示される。特徴的クエリ個別表示指令ボタン35の右方には、その特徴的クエリがどのコミュニィに関するものであるのかを示唆する表示がなされる。
【0046】
そして、特徴的クエリ個別表示指令ボタン35の下方には、「ラーメン 豚骨」を検索条件としたときの通常の検索結果が表示される。
【0047】
図9は、図8において、特徴的クエリ一覧表示指令ボタン34が押されたときの表示画面30での表示例を示す。この表示例では、特徴的クエリである「辛め AND 基山町」及び「唐人町 AND 穴場」が、コミュニティ「九州ラーメン大好き」に係るWebページを示すURL「http://www.kyusyuramenfan.・・・」と併せて表示されている。なお、図8において、特徴的クエリ個別表示指令ボタン35が押されたときは、端末2の制御部は、クエリ入力領域31に「ラーメン 豚骨 辛め 基山町」又は「ラーメン 豚骨 唐人町 穴場」を自動的に入力し、これを条件とした絞り込み検索を要求する。
【0048】
第1実施形態に記載の発明によれば、特徴的クエリ特定部12は、クエリログ22から、コミュニティに所属していないユーザが使用したクエリ「ラーメン AND 豚骨」を一般クエリとして抽出し、当該一般クエリとコミュニティ関連クエリ「ラーメン AND 豚骨 AND 辛め AND 基山町」及び「豚骨 AND ラーメン AND 唐人町 AND 穴場 AND 煮玉子」とを比較することにより、一般クエリと部分一致するコミュニティ関連クエリのうち、当該部分一致した部分以外のクエリである「辛め AND 基山町」及び「唐人町 AND 穴場」を特徴的クエリとして特定し、特徴的クエリ・誘導用クエリデータベース24に記憶する。そして、誘導用クエリ特定部13は、上記の部分一致した部分のクエリである「ラーメン AND 豚骨」を誘導用クエリとして特定して特徴的クエリと関連付けて記憶し、特徴的クエリ推薦部14は、所定のコミュニティに属していないユーザの端末2からクエリ「ラーメン 豚骨」を受け付けた場合、受け付けた当該クエリ「ラーメン 豚骨」が誘導用クエリである「ラーメン AND 豚骨」を含むことから、この誘導用クエリに関連付けて記憶された特徴的クエリである「辛め AND 基山町」及び「唐人町 AND 穴場」をユーザの端末2に送信する。このようにすることで、当該コミュニティに所属していない一般のユーザの間ではほとんど知られていないが、特定の共通の興味を有する複数のユーザが構成するコミュニティの中で入力されている独特のクエリである「辛め AND 基山町」及び「唐人町 AND 穴場」を、ユーザ自身が検索条件を特定することなく端末2に表示することの可能な検索支援装置1を提供できる。
【0049】
また、特徴的クエリ推薦部14は、特徴的クエリを入力したユーザが属するコミュニティに係るWebページを示すURLを併せて送信する。そのため、特徴的クエリがどのようなコミュニティに属するユーザの検索ノウハウを示すものであるかを、推薦を受けたユーザに知らせることができる。そして、上記コミュニティに属していない一般のユーザであっても、特徴的クエリ推薦部14が示したURLを選択するだけで、コミュニティに属しているユーザの仲間うちで関心の高い情報を的確に取得できる。
【0050】
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態について図を参照しながら説明する。
【0051】
[全体構成]
図10は、第2実施形態に係る検索支援装置1を説明するための全体構成を示す図である。図1と対比して、添え字が同じ構成は第1実施形態と同じである。図1及び図10を対比すると、第2実施形態に係る検索支援装置1は、第1実施形態に係る検索支援装置1が備えていた特徴的クエリ推薦部14が特徴的クエリ付加部15及び検索部16に置き換わっている点で異なる。
【0052】
特徴的クエリ付加部15は、特徴的クエリ付加手段として機能する。特徴的クエリ付加部15は、所定のコミュニティに属していないユーザの端末2からクエリを受け付けたことに応じて、受け付けた当該クエリが誘導用クエリを含む場合に、誘導用クエリに関連付けて記憶された特徴的クエリを検索条件に付加する。
【0053】
検索部16は、検索手段として機能する。検索部16は、特徴的クエリ付加部15が付加した検索条件により検索を実行する。
【0054】
[フローチャート]
図11は、第2実施形態に係る検索支援装置1のフローチャートである。図6と対比して、添え字が同じ工程は第1実施形態と同じである。図6及び図11を対比すると、第2実施形態に係る検索支援装置1は、第1実施形態に係る検索支援装置1が実行していた特徴的クエリ推薦処理(S4)を実行しない代わりに、特徴的クエリ付加処理(S5)及び検索処理(S6)を実行する点で異なる。
【0055】
特徴的クエリ付加部15は、誘導用クエリ特定処理(S3)の後に特徴的クエリ付加処理を実行する(S5)。この処理では、特徴的クエリ付加部15は、所定のコミュニティに属していないユーザの端末2からクエリを受け付けたことに応じて、受け付けた当該クエリが誘導用クエリを含むか否かを判別し、誘導用クエリを含むと判別した場合、誘導用クエリに関連付けて記憶された特徴的クエリを検索条件に付加する処理を実行する。
【0056】
続いて、検索部16は、検索処理を実行する(S6)。この処理では、検索部16は、特徴的クエリ付加部15が付加した検索条件により検索を実行する処理を実行する。この処理を終えると、制御部10は、一連の処理を終了する。
【0057】
[第2実施形態に係る検索支援装置1の実施例]
図12及び図13は、第2実施形態に係る検索支援装置1を用いたときの、コミュニティに属していないユーザが所有する端末2の表示画面30での表示例を示す図である。
【0058】
図12において、表示画面30には、クエリを入力するクエリ入力領域31と、このクエリ入力領域31に入力されたクエリの検索を実行する検索ボタン32と、カーソル33とが設けられている。クエリ入力領域31には「ラーメン 豚骨」と表示され、カーソル33は検索ボタン32の位置に合わせられている。
【0059】
図13は、図12において、検索ボタン32が押されたときの表示画面30での表示例を示す。特徴的クエリ付加部15は、所定のコミュニティに属していないユーザの端末2からクエリ「ラーメン 豚骨」を受け付けたことに応じて、受け付けた当該クエリが誘導用クエリを含むか否かを判別する。この例では、受け付けたクエリは、誘導用クエリ「ラーメン AND 豚骨」を含むので、特徴的クエリ付加部15は、誘導用クエリ「ラーメン AND 豚骨」に関連付けて記憶された特徴的クエリ「辛め AND 基山町」及び「唐人町 AND 穴場」を検索条件に付加する。そして、検索部16は、特徴的クエリ付加部15が付加した検索条件、すなわち「ラーメン AND 豚骨 AND 辛め AND 基山町」及び「ラーメン AND 豚骨 AND 唐人町 AND 穴場」により検索を実行する。
【0060】
図13は、このときの表示画面30での表示例である。この表示例では、達人の検索ワードで検索した結果として、「ラーメン AND 豚骨 AND 辛め AND 基山町」を検索条件とした検索結果と、「ラーメン AND 豚骨 AND 唐人町 AND 穴場」を検索条件とした検索結果とが表示されている。
【0061】
第2実施形態に記載の発明によれば、一般のユーザであっても、一般に広く用いられる誘導用クエリを入力するだけで特徴的クエリを付加した検索結果を取得することの可能な検索支援装置1を提供できる。
【0062】
なお、第1及び第2の実施形態に記載された効果は、いずれも、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、第1及び第2の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0063】
1 検索支援装置
2 端末
10 制御部
11 コミュニティ関連クエリ抽出記憶部
12 特徴的クエリ特定部
13 誘導用クエリ特定部
20 記憶部
21 コミュニティ関連語データベース
22 クエリログ
23 コミュニティ関連クエリデータベース
24 特徴的クエリ・誘導用クエリデータベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のコミュニティに関連するコミュニティ関連語を記憶するコミュニティ関連語記憶手段と、
ユーザの端末からクエリを受け付けたことに応じて記憶されたクエリログであって、当該クエリと、当該ユーザの識別情報と、当該ユーザの所属コミュニティがある場合にはさらに当該所属コミュニティの識別情報とが関連付けて記憶されたクエリログから、前記コミュニティに所属するユーザが検索で使用したクエリであって、かつ、前記コミュニティ関連語記憶手段に記憶された前記コミュニティ関連語を含むクエリをコミュニティ関連クエリとして抽出して記憶するコミュニティ関連クエリ抽出記憶手段と、
前記クエリログから、前記所定のコミュニティに所属していないユーザが使用したクエリを一般クエリとして抽出し、当該一般クエリと前記コミュニティ関連クエリとを比較することにより、前記一般クエリと部分一致する前記コミュニティ関連クエリのうち、当該部分一致した部分以外のクエリを特徴的クエリとして特定して記憶する特徴的クエリ特定手段と、
前記部分一致した部分のクエリを誘導用クエリとして特定して前記特徴的クエリと関連付けて記憶する誘導用クエリ特定手段とを備える検索支援装置。
【請求項2】
請求項1に記載の検索支援装置であって、
前記所定のコミュニティに属していないユーザの端末からクエリを受け付けたことに応じて、受け付けた当該クエリが前記誘導用クエリを含む場合に、前記誘導用クエリに関連付けて記憶された前記特徴的クエリを前記ユーザの端末に表示させるために送信する特徴的クエリ推薦手段をさらに備える検索支援装置。
【請求項3】
請求項1に記載の検索支援装置であって、
前記所定のコミュニティに属していないユーザの端末からクエリを受け付けたことに応じて、受け付けた当該クエリが前記誘導用クエリを含む場合に、前記誘導用クエリに関連付けて記憶された前記特徴的クエリを検索条件に付加する特徴的クエリ付加手段と、
前記特徴的クエリ付加手段が付加した前記検索条件により検索を実行する検索手段をさらに備える検索支援装置。
【請求項4】
制御手段及び記憶手段を備えるコンピュータが情報の検索の支援を実行する検索支援方法であって、
前記記憶手段は、所定のコミュニティに関連するコミュニティ関連語が記憶されるコミュニティ関連語記憶手段を含み、
前記制御手段は、
前記記憶手段に設けられ、ユーザの端末からクエリを受け付けたことに応じて記憶されたクエリログであって、当該クエリと、当該ユーザの識別情報と、当該ユーザの所属コミュニティがある場合にはさらに当該所属コミュニティの識別情報とが関連付けて記憶されたクエリログから、前記コミュニティに所属するユーザが検索で使用したクエリであって、かつ、前記コミュニティ関連語記憶手段に記憶された前記コミュニティ関連語を含むクエリをコミュニティ関連クエリとして抽出して記憶するコミュニティ関連クエリ抽出記憶工程と、
前記クエリログから、前記所定のコミュニティに所属していないユーザが使用したクエリを一般クエリとして抽出し、当該一般クエリと前記コミュニティ関連クエリとを比較することにより、前記一般クエリと部分一致する前記コミュニティ関連クエリのうち、当該部分一致した部分以外のクエリを特徴的クエリとして特定して記憶する特徴的クエリ特定工程と、
前記部分一致した部分のクエリを誘導用クエリとして特定して前記特徴的クエリと関連付けて記憶する誘導用クエリ特定工程とを実行する検索支援方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−128528(P2012−128528A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−277408(P2010−277408)
【出願日】平成22年12月13日(2010.12.13)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】