説明

検索装置及び検索方法

【課題】データを効率よく検索する技術を提供する。
【解決手段】検索サーバ100は、データファイルを格納するファイルサーバから、データファイルを格納する複数のフォルダの情報を取得するファイル情報取得部106と、複数のフォルダの中からフォルダを絞り込むための条件をユーザから受け付けて設定する条件設定部110と、ファイル情報取得部106が取得した情報を参照して、条件設定部110が設定した条件に合致するフォルダを抽出する抽出部120と、抽出部120により抽出されたフォルダを提示するフォルダリスト生成部130とを備える。条件設定部110は、フォルダに関する複数の項目の条件をユーザから受け付けるための複数のユーザインタフェースを提示して、ユーザから条件を受け付ける。抽出部120は、条件を受け付けるたびに、提示されているフォルダの中から、新たに受け付けた条件に更に合致するフォルダを逐次抽出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索技術に関し、特に、ネットワークを介してアクセス可能な情報の中から所望の条件に合致する情報を検索する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、各企業は、業務の効率化を目指して、情報の電子化を推し進めている。業務に伴って作成される文書は、ほとんどが電子化されて蓄積されている。これにより、業務の効率化や、書類を保存するための物理的なスペースの省スペース化が図られると期待されてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、膨大な情報が電子データとして蓄積されても、それらを再利用することができなければ、業務の効率化は望めない。体系化されずに蓄積されたデータの中から、所望のデータを見つけ出すことは簡単なことではなく、膨大なデータの中に重要なデータが埋もれていく恐れがある。
【0004】
業務の現場では、担当者が異動したり、データをファイルサーバに記録する際のルールが途中で変わったりして、後日、そのデータを検索する際には、データに関する確かな情報が失われ、曖昧な記憶を頼りに検索を行わなければならない場面が多い。それにもかかわらず、従来の検索方法においては、ユーザが、検索のためのキーワードや、データの作成者、作成日時、ファイル名など、何らかの情報を知っていないと検索を実行することが困難であるという問題があった。
【0005】
所望のデータがファイルサーバのどこかに格納されていることが分かっていたとしても、それを発見するための作業が繁雑であるというイメージが浸透してしまうと、既存のデータを探すよりは新しく作成することを選択する場面が増えかねない。これでは、業務の効率化どころか、日々増加するデータを格納するために必要なファイルサーバに対するコストがかさむばかりとなってしまう。
【0006】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、データを効率よく検索するための操作性のよいユーザインタフェースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の検索装置は、データファイルを格納するファイルサーバから、データファイルを格納する複数のフォルダの情報を取得するフォルダ情報取得部と、前記複数のフォルダの中からフォルダを絞り込むための条件をユーザから受け付けて設定する条件設定部と、前記フォルダ情報取得部が取得した情報を参照して、前記条件設定部が設定した条件に合致するフォルダを抽出する抽出部と、前記抽出部により抽出されたフォルダを提示する提示部と、を備え、前記条件設定部は、前記フォルダに関する複数の項目の条件をユーザから受け付けるための複数のユーザインタフェースを提示して、前記ユーザから前記条件を受け付け、前記抽出部は、前記条件設定部が前記条件を受け付けるたびに、前記提示部に提示されているフォルダの中から、新たに受け付けた条件に更に合致するフォルダを逐次抽出することを特徴とする。
【0008】
前記条件設定部は、ユーザが操作可能なタイムスライダーを提示することにより日時情報の入力を受け付け、前記フォルダ又は前記フォルダに格納されたデータファイルに関連する日時情報に関する条件を設定する日時条件設定部を含んでもよい。データファイルに関連する日時情報は、データファイルの作成日時、更新日時、又はアクセス日時であってもよい。
【0009】
前記条件設定部は、前記提示部に提示されているフォルダ又は前記フォルダに格納されたデータファイルに対して設定されたキーワード、又は、前記フォルダに格納されたデータファイルに含まれるキーワードを取得し、取得したキーワードの中からいずれかをユーザが選択可能に前記キーワードのリストを提示することにより、前記キーワードに関する前記条件を受け付けるキーワード条件設定部を含んでもよい。
【0010】
前記条件設定部は、前記提示部に提示されているフォルダ又は前記フォルダに格納されたデータファイルの作成者の情報を取得し、取得した作成者の中からいずれかをユーザが選択可能に前記作成者のリストを提示することにより、前記作成者に関する前記条件を受け付ける作成者条件設定部を含んでもよい。
【0011】
前記条件設定部は、前記提示部に提示されているフォルダ又は前記フォルダに格納されたデータファイルの名称を取得し、取得した名称の中からいずれかをユーザが選択可能に前記名称のリストを提示することにより、前記名称に関する前記条件を受け付ける名称条件設定部を含んでもよい。
【0012】
前記条件設定部は、前記フォルダに格納されたデータファイルの種別の中からいずれかをユーザが選択可能に前記種別のリストを提示することにより、前記データファイルの種別に関する前記条件を受け付けるファイルタイプ条件設定部を含んでもよい。
【0013】
前記条件設定部は、その他、データファイル又はデータファイルが格納されたフォルダが有する属性情報に関する条件を受け付けてもよい。
【0014】
前記タイムスライダー及び前記リストをともに提示し、前記タイムスライダーの操作による日時に関する条件を受け付けると、受け付けた条件に合致するフォルダ又は前記フォルダに格納されたデータファイルに基づいて前記リストを更新してもよい。
【0015】
前記提示部は、前記抽出部により抽出されたフォルダを含むフォルダツリーのみをツリー状に表示してもよい。
【0016】
前記提示部は、前記抽出部により抽出されたフォルダを含むフォルダツリーに含まれる各階層のフォルダを、フォルダに格納されたデータファイルの数又はデータ量に応じた面積を有する図形を用いて階層的なグラフ状に表示してもよい。
【0017】
本発明のある態様の検索方法は、コンピュータに備えられたフォルダ情報取得部が、データファイルを格納するファイルサーバから、データファイルを格納する複数のフォルダの情報を取得するステップと、コンピュータに備えられた条件設定部が、前記複数のフォルダの中からフォルダを絞り込むための条件をユーザから受け付けて設定するステップと、コンピュータに備えられた抽出部が、前記フォルダ情報取得部が取得した情報を参照して、前記条件設定部が設定した条件に合致するフォルダを抽出するステップと、コンピュータに備えられた提示部が、前記抽出部により抽出されたフォルダを提示するステップと、を備え、前記条件設定部は、前記フォルダに関する複数の項目の条件をユーザから受け付けるための複数のユーザインタフェースを提示して、前記ユーザから前記条件を受け付け、前記抽出部は、前記条件設定部が前記条件を受け付けるたびに、前記提示部に提示されているフォルダの中から、新たに受け付けた条件に更に合致するフォルダを逐次抽出することを特徴とする。
【0018】
本発明のある態様のコンピュータプログラムは、コンピュータに備えられたフォルダ情報取得部が、データファイルを格納するファイルサーバから、データファイルを格納する複数のフォルダの情報を取得する機能と、コンピュータに備えられた条件設定部が、前記複数のフォルダの中からフォルダを絞り込むための条件をユーザから受け付けて設定する機能と、コンピュータに備えられた抽出部が、前記フォルダ情報取得部が取得した情報を参照して、前記条件設定部が設定した条件に合致するフォルダを抽出する機能と、コンピュータに備えられた提示部が、前記抽出部により抽出されたフォルダを提示する機能と、前記条件設定部が、前記フォルダに関する複数の項目の条件をユーザから受け付けるための複数のユーザインタフェースを提示して、前記ユーザから前記条件を受け付ける機能と、前記抽出部が、前記条件設定部が前記条件を受け付けるたびに、前記提示部に提示されているフォルダの中から、新たに受け付けた条件に更に合致するフォルダを逐次抽出する機能と、をコンピュータに実現させる。
【0019】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、データを効率よく検索する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施の形態に係る検索システムの構成を示す図である。
【図2】検索サーバの構成を示す図である。
【図3】フォルダテーブルの内部データの例を示す図である。
【図4】ファイルテーブルの内部データの例を示す図である。
【図5】ユーザ端末の構成を示す図である。
【図6】ユーザ端末に表示される画面の例を示す図である。
【図7】ユーザ端末に表示される画面の例を示す図である。
【図8】ユーザ端末に表示される画面の例を示す図である。
【図9】ユーザ端末に表示される画面の例を示す図である。
【図10】ユーザ端末に表示される画面の例を示す図である。
【図11】ユーザ端末に表示される画面の例を示す図である。
【図12】ユーザ端末に表示される画面の例を示す図である。
【図13】ユーザ端末に表示される画面の例を示す図である。
【図14】ユーザ端末に表示される画面の例を示す図である。
【図15】ユーザ端末に表示される画面の例を示す図である。
【図16】ユーザ端末に表示される画面の例を示す図である。
【図17】ユーザ端末に表示される画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
実施の形態では、データファイル又はフォルダの作成日時、更新日時、アクセス日時などの日時情報や、データファイル又はフォルダの作成者又は名称、データファイルのファイルタイプなど、複数の情報に関する条件を、マウス操作などにより、容易に組み合わせて設定することが可能なユーザインターフェースを提供し、直感的な検索を支援する技術を提案する。また、業務の現場においては、単一のデータファイルではなく、同種の業務に関連したデータファイル群が格納されているフォルダが検索対象になることが多いとの認識のもと、条件の設定によりフォルダを絞り込んでいくという新しい検索技術を提案する。
【0023】
図1は、実施の形態に係る検索システム10の構成を示す。検索システム10において、データファイルを格納するファイルサーバ30と、ファイルサーバ30に格納されているデータファイルの検索を支援する検索サーバ100と、ユーザ端末40とは、ネットワークの一例であるLAN20に接続されている。本実施の形態では、ファイルサーバ30と検索サーバ100とを別個に設ける例を用いて説明するが、ファイルサーバ30と検索サーバ100とは同一の装置により実現されてもよい。また、検索サーバ100の機能の一部又は全部が、ファイルサーバ30又はユーザ端末40により実現されてもよい。
【0024】
図2は、検索サーバ100の構成を示す。検索サーバ100は、通信部102、フォルダテーブル150、ファイルテーブル152、制御部104を備える。これらの構成は、ハードウエアコンポーネントでいえば、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0025】
通信部102は、LAN20を介した他の装置との間の通信を制御する。ファイルテーブル152は、ファイルサーバ30に格納されたデータファイルに関する情報を格納する。フォルダテーブル150は、データファイルを格納したフォルダに関する情報を格納する。制御部104は、ファイル情報取得部106、条件設定部110、抽出部120、フォルダリスト生成部130、ファイルリスト生成部140を含む。
【0026】
図3は、フォルダテーブル150の内部データの例を示す。フォルダテーブル150には、フォルダID欄200、フォルダ名欄202、パス欄204、作成者名欄206、作成日時欄208、更新日時欄210、最終アクセス日時欄212、キーワード欄214、ファイル数欄216、データサイズ欄218、抽出フラグ欄220が設けられている。フォルダID欄200は、フォルダを一意に識別するためのIDを格納する。フォルダ名欄202は、そのフォルダの名称を格納する。パス欄204は、そのフォルダのパスを格納する。作成者名欄206は、そのフォルダの作成者名を格納する。作成日時欄208は、そのフォルダが作成された日時を格納する。更新日時欄210は、そのフォルダに格納されたデータファイルが更新された日時を格納する。更新日時欄210には、そのフォルダに格納された複数のデータファイルのうち最後に更新されたデータファイルの更新日時を格納してもよいし、更新日時の範囲を格納してもよい。最終アクセス日時欄212は、そのフォルダに最後にアクセスされた日時を格納する。キーワード欄214は、そのフォルダに設定されたキーワードを格納する。ファイル数欄216は、そのフォルダに格納されているデータファイルの数を格納する。データサイズ欄218は、そのフォルダに格納されているデータファイルのデータサイズの合計を格納する。抽出フラグ欄220は、現在そのフォルダが抽出されているか否かを示すフラグを格納する。抽出フラグとして、例えば、抽出されていれば「1」、抽出されていなければ「0」が格納される。
【0027】
図4は、ファイルテーブル152の内部データの例を示す。ファイルテーブル152には、ファイルID欄230、ファイル名欄232、フォルダID欄234、作成者名欄236、作成日時欄238、更新日時欄240、最終アクセス日時欄242、キーワード欄244、ファイルタイプ欄246、データサイズ欄248、抽出フラグ欄250が設けられている。ファイルID欄230は、データファイルを一意に識別するためのIDを格納する。ファイル名欄232は、そのデータファイルの名称を格納する。フォルダID欄234は、そのデータファイルを格納したフォルダのIDを格納する。作成者名欄236は、そのデータファイルの作成者名を格納する。作成日時欄238は、そのデータファイルが作成された日時を格納する。更新日時欄240は、そのデータファイルが更新された日時を格納する。最終アクセス日時欄242は、そのデータファイルに最後にアクセスされた日時を格納する。キーワード欄244は、そのデータファイルに設定されたキーワードを格納する。ファイルタイプ欄246は、そのデータファイルの種別を格納する。データサイズ欄248は、そのデータファイルのデータサイズを格納する。抽出フラグ欄250は、現在そのデータファイルが抽出されているか否かを示すフラグを格納する。抽出フラグとして、例えば、抽出されていれば「1」、抽出されていなければ「0」が格納される。
【0028】
ファイル情報取得部106は、ファイルサーバ30に格納されたデータファイル及びディレクトリ(フォルダ)に関する情報を取得する。ファイル情報取得部106は、ファイルサーバ30のファイルシステムのディレクトリ構造を取得し、ディレクトリ構造に含まれるそれぞれのフォルダの属性情報と、フォルダに格納されているデータファイルの属性情報を取得する。ファイル情報取得部106は、取得したフォルダの情報をフォルダテーブル150に登録し、データファイルの情報をファイルテーブル152に登録する。ファイル情報取得部106は、所定のタイミングで定期的に又は不定期にファイルサーバ30から情報を取得してもよいし、ユーザ端末40から検索要求を受け付けたときにファイルサーバ30から情報を取得してもよい。また、ファイルサーバ30に新しくデータファイルが格納されたり、ファイルサーバ30に格納されているデータファイルが更新されたりして、データファイル又はフォルダに関する情報が更新されるたびに、ファイルサーバ30から更新された情報を取得してもよい。
【0029】
条件設定部110は、フォルダを絞り込むための条件をユーザ端末40から受け付け、受け付けた条件を設定する。条件設定部110は、日時条件設定部111、キーワード条件設定部112、作成者条件設定部113、名称条件設定部114、ファイルタイプ条件設定部115を含む。
【0030】
日時条件設定部111は、データファイル又はフォルダの作成日時、更新日時、又はアクセス日時に関する条件を設定する。日時条件設定部111は、日時に関する条件を受け付けるために、ユーザが操作可能なタイムスライダーを表示する画面を生成し、ユーザ端末40に提示する。
【0031】
キーワード条件設定部112は、フォルダの属性情報として設定されているキーワードに関する条件を設定する。キーワード条件設定部112は、現在抽出されているフォルダ又はフォルダに格納されたデータファイルに設定されているキーワードをフォルダテーブル150又はファイルテーブル152から取得し、それらのリストを表示する画面を生成して、ユーザ端末40に提示する。キーワード条件設定部112は、取得したキーワードの総数が所定数よりも多い場合は、同一のキーワードが設定されているフォルダ又はデータファイルの総数又はデータサイズ、キーワードの重要度、キーワードが過去に検索に用いられた回数などに応じてキーワードを順序づけ、上位から所定数のキーワードを提示してもよい。
【0032】
キーワード条件設定部112は、データファイル又はフォルダに対してキーワードを設定してフォルダテーブル150又はファイルテーブル152に登録してもよい。データファイルのキーワードを設定する場合、キーワード条件設定部112は、データファイルに含まれる単語を抽出し、単語の使用回数などに応じて単語の重要度を算出し、上位から所定数の単語をデータファイルのキーワードに設定してもよい。フォルダのキーワードを設定する場合、キーワード条件設定部112は、フォルダに格納されたデータファイルに設定されたキーワードの中から、キーワードが設定されたデータファイルの数、単語の使用回数、単語の重要度などに応じてキーワードを順序づけ、上位から所定数の単語をフォルダのキーワードに設定してもよい。データファイル及びフォルダのキーワードは、ユーザから受け付けて設定してもよい。データファイル及びフォルダのキーワードは、データファイル又はフォルダが作成又は更新されたときに設定されてもよいし、所定のタイミングで設定されてもよいし、ユーザ端末40が検索サーバ100に検索を要求したときに設定されてもよい。
【0033】
作成者条件設定部113は、データファイル又はフォルダの作成者に関する条件を設定する。作成者条件設定部113は、現在抽出されているフォルダ又はフォルダに格納されたデータファイルの作成者をフォルダテーブル150又はファイルテーブル152から取得し、それらのリストを表示する画面を生成して、ユーザ端末40に提示する。作成者条件設定部113は、取得した作成者の総数が所定数よりも多い場合は、作成者が同一であるフォルダ又はデータファイルの総数又はデータサイズ、作成者が過去に検索に用いられた回数などに応じて作成者を順序づけ、上位から所定数の作成者を提示してもよい。
【0034】
名称条件設定部114は、データファイル又はフォルダの名称に関する条件を設定する。名称条件設定部114は、現在抽出されているフォルダ又はフォルダに格納されたデータファイルの名称をフォルダテーブル150又はファイルテーブル152から取得し、それらのリストを表示する画面を生成して、ユーザ端末40に提示する。名称条件設定部114は、取得した名称の総数が所定数よりも多い場合は、名称が過去に検索に用いられた回数などに応じて名称を順序づけ、上位から所定数の名称を提示してもよい。名称条件設定部114は、データファイル又はフォルダの名称をそのままリストにしてもよいし、名称を単語に分割し、名称に含まれる単語をリストにしてもよい。後者の場合、名称条件設定部114は、同一の単語を名称に含むフォルダ又はデータファイルの総数又はデータサイズ、単語の重要度などに応じて単語を順序づけ、上位から所定数の単語を提示してもよい。
【0035】
ファイルタイプ条件設定部115は、データファイルの種別に関する条件を設定する。ファイルタイプ条件設定部115は、典型的なデータファイルの種別を予め保持し、それらのリストを表示する画面を生成して、ユーザ端末40に提示する。ファイルタイプ条件設定部115は、リストに追加すべきデータファイルの種別をユーザから受け付け、受け付けた種別をリストに追加してもよい。ファイルタイプ条件設定部115は、現在抽出されているフォルダに格納されたデータファイルの種別をファイルテーブル152から取得し、それらのリストを提示してもよい。ファイルタイプ条件設定部115は、取得した種別の総数が所定数よりも多い場合は、同一の種別のデータファイルの総数又はデータサイズ、種別が過去に検索に用いられた回数などに応じて種別を順序づけ、上位から所定数の種別を提示してもよい。
【0036】
抽出部120は、条件設定部110がユーザから受け付けた条件を設定すると、フォルダテーブル150と、必要に応じてファイルテーブル152を参照して、現在抽出されているフォルダの中から、今回受け付けた条件に更に合致するフォルダを抽出する。抽出部120は、フォルダテーブル150において、抽出されたフォルダの抽出フラグは「1」のまま変更せず、抽出されなかったフォルダの抽出フラグを「0」に変更する。これにより、ユーザが条件を入力するたびに、フォルダが逐次絞り込まれていく。抽出部120は、同様に、受け付けた条件に合致するデータファイルを抽出し、ファイルテーブル152の抽出フラグを更新する。
【0037】
フォルダリスト生成部130は、抽出部120により抽出されたフォルダのリストを生成し、フォルダのリストを表示する画面を生成する。フォルダリスト生成部130は、ツリービュー生成部131及びスタービュー生成部132を含む。
【0038】
ツリービュー生成部131は、抽出されたフォルダの一覧をツリー形式で表示する画面を生成する。ツリービュー生成部131は、フォルダテーブル150を参照して、現在抽出されているフォルダを取得し、そのフォルダを含むフォルダツリーを生成する。ツリービュー生成部131は、現在抽出されているフォルダの上位のフォルダのみをリストにし、下位のフォルダを省略してもよい。
【0039】
スタービュー生成部132は、抽出されたフォルダを含むフォルダツリーに含まれる各階層のフォルダを、フォルダに格納されたデータファイルの数又はデータ量に応じた面積を有する図形を用いて階層的なグラフ状に表示する画面を生成する。スタービュー生成部132は、現在抽出されているフォルダの上位のフォルダのみをリストにし、下位のフォルダを省略してもよい。
【0040】
ファイルリスト生成部140は、抽出されたフォルダに格納されたデータファイルのリストを生成し、データファイルのリストを表示する画面を生成する。ファイルリスト生成部140は、ツリービュー生成部131又はスタービュー生成部132により生成されたフォルダのリストの中から、ユーザにより選択されたフォルダに格納されたデータファイルの情報をファイルテーブル152から読み出してリストを生成する。ファイルリスト生成部140は、選択されたフォルダに格納されたデータファイルの情報のみをリストにしてもよいし、選択されたフォルダの下位のフォルダに格納されたデータファイルの情報も含めてリストにしてもよい。
【0041】
図5は、ユーザ端末40の構成を示す。ユーザ端末40は、通信部302、制御部304及び表示装置350を備える。制御部304は、入力受付部306、表示制御部308、条件受付部310、フォルダリスト表示部330、ファイルリスト表示部340を含む。これらの構成も、ハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できる。
【0042】
通信部302は、LAN20を介した他の装置との間の通信を制御する。表示装置350は、制御部304の制御により画面を表示する。制御部304は、入力受付部306、表示制御部308、条件受付部310、フォルダリスト表示部330、ファイルリスト表示部340を含む。
【0043】
入力受付部306は、マウスやキーボードなどの入力装置を介してユーザから入力を受け付ける。表示制御部308は、検索サーバ100から取得した画面の表示装置350への表示を制御する。表示制御部308は、HTMLなどで記述された画面を表示するブラウザであってもよい。この場合、検索サーバ100は、HTMLなどで記述された画面を生成する。
【0044】
条件受付部310は、フォルダを絞り込むための条件をユーザから受け付ける。条件受付部310は、日時条件受付部311、キーワード条件受付部312、作成者条件受付部313、名称条件受付部314、ファイルタイプ条件受付部315を含む。
【0045】
日時条件受付部311は、データファイル又はフォルダの作成日時、更新日時、又はアクセス日時に関する条件を受け付ける。日時条件受付部311は、日時に関する条件を受け付けるために、ユーザが操作可能なタイムスライダーを画面に表示し、タイムスライダーの操作入力を入力受付部306を介して受け付けることにより、日時に関する条件を受け付ける。日時条件受付部311は、受け付けた日時に関する条件を検索サーバ100へ送信する。
【0046】
キーワード条件受付部312は、フォルダの属性情報として設定されているキーワードに関する条件を受け付ける。キーワード条件受付部312は、検索サーバ100から取得したキーワードのリストを画面に表示し、キーワードの選択入力を入力受付部306を介して受け付けることにより、キーワードに関する条件を受け付ける。キーワード条件受付部312は、受け付けたキーワードに関する条件を検索サーバ100へ送信する。
【0047】
作成者条件受付部313は、データファイル又はフォルダの作成者に関する条件を受け付ける。作成者条件受付部313は、検索サーバ100から取得した作成者のリストを画面に表示し、作成者の選択入力を入力受付部306を介して受け付けることにより、作成者に関する条件を受け付ける。作成者条件受付部313は、受け付けた作成者に関する条件を検索サーバ100へ送信する。
【0048】
名称条件受付部314は、データファイル又はフォルダの名称に関する条件を受け付ける。名称条件受付部314は、検索サーバ100から取得した名称のリストを画面に表示し、名称の選択入力を入力受付部306を介して受け付けることにより、名称に関する条件を受け付ける。名称条件受付部314は、受け付けた名称に関する条件を検索サーバ100へ送信する。
【0049】
ファイルタイプ条件受付部315は、データファイルの種別に関する条件を受け付ける。ファイルタイプ条件受付部315は、検索サーバ100から取得したファイルタイプのリストを画面に表示し、ファイルタイプの選択入力を入力受付部306を介して受け付けることにより、ファイルタイプに関する条件を受け付ける。ファイルタイプ条件受付部315は、受け付けたファイルタイプに関する条件を検索サーバ100へ送信する。
【0050】
以上の構成による本実施の形態に係る検索方法について、画面例を示しながら説明する。まず、ツリービュー生成部131により生成されたツリービューを用いてフォルダを絞り込む過程について説明し、その後、スタービュー生成部132により生成されたスタービューを用いてフォルダを絞り込む過程について説明する。
【0051】
図6は、ユーザ端末に表示される画面の例を示す。本図は、ユーザ端末40が最初に検索サーバ100にアクセスしたときに表示される画面を示しており、まだフォルダは絞り込まれていないので、ツリービュー表示領域400には、ファイルサーバ30に格納されている全てのフォルダがツリー表示されている。画面上部には、タイムスライダー402、条件選択領域404、ファイルタイプ選択領域406など、フォルダを絞り込むためのインタフェースが表示されている。なお、ユーザが条件を選択しているとき、例えば、マウスポインタがフォルダを絞り込むためのインタフェース上にあるときには、ツリービュー表示領域400を省略してインタフェースを全画面に表示してもよい。
【0052】
タイムスライダー402の近傍には、タイムスライダー402により指定する条件として、作成日時、更新日時、アクセス日時のうちいずれかを選択するための日時種別選択領域408が設けられている。また、タイムスライダー402の上部には、現在抽出されているデータファイルの数又はデータサイズを、作成日時、更新日時、又はアクセス日時ごとにグラフ表示するグラフ表示領域410が設けられている。グラフ表示領域410に表示されるグラフは、検索サーバ100の日時条件設定部111により生成される。日時条件設定部111は、ファイルテーブル152を参照して、データファイルの作成日時、更新日時、又はアクセス日時ごとのデータファイルの数又はデータサイズをグラフ表示する画面を生成する。このとき、ファイルタイプごとにグラフを色分けするなどして、ファイルタイプごとのデータ量を識別可能としてもよい。これにより、ユーザは、条件を指定するごとに、条件に合致したデータファイルの量の時間分布を視覚的に容易に把握することができる。
【0053】
条件選択領域404は、キーワードのリスト、作成者のリスト、名称のリストを切替可能に表示する。ユーザは、タブをクリックすることにより、リストの内容を切り替えることができる。条件選択領域404は、これらのリストを同時に表示してもよい。
【0054】
ツリービュー表示領域400において、各フォルダには、現在の条件に合致する下位のフォルダの数が合わせて表示されている。条件に合致するデータファイルの数が表示されてもよい。
【0055】
図7は、ユーザ端末に表示される画面の例を示す。ユーザが、日時種別選択領域408において、作成日時、更新日時、アクセス日時のうちいずれかを選択し、タイムスライダー402の始期スライダー412と終期スライダー414をマウスポインタでドラッグすることにより移動させると、日時条件受付部311は、始期スライダー412と終期スライダー414の位置に対応する日時の範囲を条件として受け付け、受け付けた条件を設定するよう検索サーバ100へ要求する。検索サーバ100の日時条件設定部111は、受け付けた日時に関する条件を設定し、抽出部120は、条件に合致するフォルダを抽出する。ツリービュー生成部131は、抽出されたフォルダのリストを生成し、ユーザ端末40に送信する。ユーザ端末40のツリービュー表示部331は、検索サーバ100から受信したフォルダのツリービューをツリービュー表示領域400に表示する。ツリービュー表示部331は、ツリービューに表示されたフォルダの更新日時を合わせて表示する。
【0056】
このとき、キーワード条件設定部112、作成者条件設定部113、名称条件設定部114は、それぞれ、キーワード、作成者、名称のリストを更新する。すなわち、抽出部120により新たに抽出されたフォルダのキーワード、作成者、名称のリストを生成してユーザ端末40へ提示する。ユーザ端末40のキーワード条件受付部312、作成者条件受付部313、又は名称条件受付部314は、条件選択領域404に現在表示されているリストを更新する。これにより、ユーザがタイムスライダー402を操作して日時に関する条件でフォルダを絞り込むたびに、絞り込まれたフォルダのキーワード、作成者、名称が表示されるので、ユーザは、表示された情報を確認しながら日時の範囲を逐次調整し、所望のデータファイルを検索することができる。
【0057】
図8は、ユーザ端末に表示される画面の例を示す。ユーザが、タイムスライダー402の始期スライダー412と終期スライダー414を操作したときに、日時の範囲が所定値よりも狭くなった場合、日時条件受付部311は、タイムスライダー402のスケールを自動的に調整する。例えば、タイムスライダー402に表示されている日時の範囲が1年よりも狭くなると、日時条件受付部311は、全体で約1年の範囲が表示されるようにスケールを調整する。これにより、ユーザが日時の範囲をより細かく設定することができる。
【0058】
図9は、ユーザ端末に表示される画面の例を示す。ユーザが、条件選択領域404において、キーワードのリストの中からいずれかをマウスポインタのクリックにより選択すると、キーワード条件受付部312は、選択されたキーワードを条件として受け付け、受け付けた条件を設定するよう検索サーバ100へ要求する。検索サーバ100のキーワード条件設定部112は、受け付けたキーワードに関する条件を設定し、抽出部120は、条件に合致するフォルダを抽出する。ツリービュー生成部131は、抽出されたフォルダのリストを生成し、ユーザ端末40に送信する。ユーザ端末40のツリービュー表示部331は、検索サーバ100から受信したフォルダのツリービューをツリービュー表示領域400に表示する。ツリービュー表示部331は、ツリービューに表示されたフォルダのキーワードを合わせて表示するとともに、現在選択されているキーワードを強調表示する。
【0059】
図10は、ユーザ端末に表示される画面の例を示す。ユーザが、条件選択領域404において、作成者のリストの中からいずれかをマウスポインタのクリックにより選択すると、作成者条件受付部313は、選択された作成者を条件として受け付け、受け付けた条件を設定するよう検索サーバ100へ要求する。検索サーバ100の作成者条件設定部113は、受け付けた作成者に関する条件を設定し、抽出部120は、条件に合致するフォルダを抽出する。ツリービュー生成部131は、抽出されたフォルダのリストを生成し、ユーザ端末40に送信する。ユーザ端末40のツリービュー表示部331は、検索サーバ100から受信したフォルダのツリービューをツリービュー表示領域400に表示する。ツリービュー表示部331は、ツリービューに表示されたフォルダの作成者を合わせて表示するとともに、現在選択されている作成者を強調表示する。
【0060】
図11は、ユーザ端末に表示される画面の例を示す。ユーザが、条件選択領域404において、フォルダ名のリストの中からいずれかをマウスポインタのクリックにより選択すると、名称条件受付部314は、選択されたフォルダ名を条件として受け付け、受け付けた条件を設定するよう検索サーバ100へ要求する。検索サーバ100の名称条件設定部114は、受け付けた名称に関する条件を設定し、抽出部120は、条件に合致するフォルダを抽出する。ツリービュー生成部131は、抽出されたフォルダのリストを生成し、ユーザ端末40に送信する。ユーザ端末40のツリービュー表示部331は、検索サーバ100から受信したフォルダのツリービューをツリービュー表示領域400に表示する。
【0061】
条件選択領域404において、キーワード、作成者、名称が選択されると、選択されたキーワード、作成者、名称は他と識別可能に表示される。キーワード条件受付部312、作成者条件受付部313、及び名称条件受付部314は、選択されているキーワード、作成者、又は名称がユーザにより再度クリックされると、選択されていたキーワード、作成者、又は名称に関する条件を取り消すよう検索サーバ100に要求する。これにより、ユーザは、リストに提示されているキーワード、作成者、名称をクリックすることにより条件を追加し、再度クリックすることにより条件を解除することができるので、さまざまな条件を任意に組み合わせて検索を行うことが容易な操作性のよいユーザインタフェースを提供することができる。
【0062】
図12は、ユーザ端末に表示される画面の例を示す。ユーザが、ツリービュー表示領域400において、フォルダのリストの中からいずれかをマウスポインタのクリックにより選択すると、ファイルリスト表示部340は、選択されたフォルダと、その下位の階層のフォルダに格納されているデータファイルのリストを検索サーバ100へ要求する。検索サーバ100のファイルリスト生成部140は、要求されたデータファイルのリストを生成し、ユーザ端末40へ送信する。ユーザ端末40のファイルリスト表示部340は、検索サーバ100から受信したデータファイルのリストをファイルリスト表示領域420に表示する。このとき、現在指定されている条件に合致するデータファイルのみが表示されてもよいし、選択されたフォルダに格納されている全てのデータファイルのリストが表示されてもよい。
【0063】
図13は、ユーザ端末に表示される画面の例を示す。ユーザが、ファイルタイプ選択領域406において、ファイルタイプのリストの中からいずれかをマウスポインタのクリックにより選択すると、ファイルタイプ条件受付部315は、選択されたファイルタイプを条件として受け付け、受け付けた条件を設定するよう検索サーバ100へ要求する。検索サーバ100のファイルタイプ条件設定部115は、受け付けたファイルタイプに関する条件を設定し、抽出部120は、条件に合致するフォルダ及びデータファイルを抽出する。ツリービュー生成部131は、抽出されたフォルダのリストを生成し、ユーザ端末40に送信する。ユーザ端末40のツリービュー表示部331は、検索サーバ100から受信したフォルダのツリービューをツリービュー表示領域400に表示する。ファイルリスト生成部140は、抽出されたデータファイルのリストを生成し、ユーザ端末40に送信する。ユーザ端末40のファイルリスト表示部340は、検索サーバ100から受信したデータファイルのリストをファイルリスト表示領域420に表示する。
【0064】
図14は、ユーザ端末に表示される画面の例を示す。本図は、図6と同様に、ユーザ端末40が最初に検索サーバ100にアクセスしたときに表示される画面を示しているが、ツリービュー表示領域400に代えて、スタービュー表示領域430が設けられている。スタービュー生成部132は、フォルダツリーに含まれる各階層のフォルダを、フォルダに格納されたデータファイルの数又はデータ量に応じた面積を有する四角形を用いて階層的なグラフ状に表示する画面を生成し、スタービュー表示部332は、生成されたスタービューを表示する。これにより、各フォルダのデータ量や、フォルダの階層の深さなどを、視覚的に容易に把握することができる。
【0065】
検索の方法については、図6から図13までで説明したツリービューの場合と同様である。図8と同様に、日時に関する条件によりフォルダが絞り込まれたときの画面を図15に示し、図9と同様に、キーワードに関する条件によりフォルダが絞り込まれたときの画面を図16に示し、図10と同様に、作成者に関する条件によりフォルダが絞り込まれたときの画面を図17に示す。このように、スタービューによれば、フォルダが絞り込まれていく過程を視覚的に把握することができる。これらの図においては、絞り込まれたフォルダに対応する四角形のみを表示する例を示したが、別の例においては、図14に示した全ての四角形を表示した状態のまま、設定された条件に該当するフォルダの四角形をハイライト表示するなど、他と識別可能に表示してもよい。これにより、条件に該当するフォルダが全体のどのあたりの位置に存在するのかを視覚的に容易に把握することができる。
【0066】
従来の検索方法のように、ユーザに検索のためのキーワード、フォルダ又はデータファイルの名称又は作成者などの情報を直接入力させるのではなく、それらの情報のリストを提示してユーザによる選択を受け付けるので、ユーザが所望のデータファイルやフォルダの情報を正しく記憶していなくても、容易かつ適切にフォルダを絞り込み、所望のデータファイルを発見することができる。また、ユーザはキーボードなどを用いてキーワードを入力する手間から解放され、提示されたキーワードのリストの中から所望のキーワードをマウスなどを用いて選択するだけでフォルダを絞り込んで所望のデータファイルを発見することができるので、ユーザフレンドリーなインタフェースを提供することができる。また、さまざまな条件を適宜組み合わせてフォルダを絞り込むことができるので、検索の効率を向上させることができる。
【0067】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【符号の説明】
【0068】
10 検索システム、30 ファイルサーバ、40 ユーザ端末、100 検索サーバ、104 制御部、106 ファイル情報取得部、110 条件設定部、111 日時条件設定部、112 キーワード条件設定部、113 作成者条件設定部、114 名称条件設定部、115 ファイルタイプ条件設定部、120 抽出部、130 フォルダリスト生成部、131 ツリービュー生成部、132 スタービュー生成部、140 ファイルリスト生成部、150 フォルダテーブル、152 ファイルテーブル、304 制御部、306 入力受付部、308 表示制御部、310 条件受付部、311 日時条件受付部、312 キーワード条件受付部、313 作成者条件受付部、314 名称条件受付部、315 ファイルタイプ条件受付部、330 フォルダリスト表示部、331 ツリービュー表示部、332 スタービュー表示部、340 ファイルリスト表示部、350 表示装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データファイルを格納するファイルサーバから、データファイルを格納する複数のフォルダの情報を取得するフォルダ情報取得部と、
前記複数のフォルダの中からフォルダを絞り込むための条件をユーザから受け付けて設定する条件設定部と、
前記フォルダ情報取得部が取得した情報を参照して、前記条件設定部が設定した条件に合致するフォルダを抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出されたフォルダを提示する提示部と、を備え、
前記条件設定部は、前記フォルダに関する複数の項目の条件をユーザから受け付けるための複数のユーザインタフェースを提示して、前記ユーザから前記条件を受け付け、
前記抽出部は、前記条件設定部が前記条件を受け付けるたびに、前記提示部に提示されているフォルダの中から、新たに受け付けた条件に更に合致するフォルダを逐次抽出する
ことを特徴とする検索装置。
【請求項2】
前記条件設定部は、ユーザが操作可能なタイムスライダーを提示することにより日時情報の入力を受け付け、前記フォルダ又は前記フォルダに格納されたデータファイルに関連する日時情報に関する条件を設定する日時条件設定部を含むことを特徴とする請求項1に記載の検索装置。
【請求項3】
前記条件設定部は、前記提示部に提示されているフォルダ又は前記フォルダに格納されたデータファイルに対して設定されたキーワード、又は、前記フォルダに格納されたデータファイルに含まれるキーワードを取得し、取得したキーワードの中からいずれかをユーザが選択可能に前記キーワードのリストを提示することにより、前記キーワードに関する前記条件を受け付けるキーワード条件設定部を含むことを特徴とする請求項2に記載の検索装置。
【請求項4】
前記条件設定部は、前記提示部に提示されているフォルダ又は前記フォルダに格納されたデータファイルの作成者の情報を取得し、取得した作成者の中からいずれかをユーザが選択可能に前記作成者のリストを提示することにより、前記作成者に関する前記条件を受け付ける作成者条件設定部を含むことを特徴とする請求項2に記載の検索装置。
【請求項5】
前記条件設定部は、前記提示部に提示されているフォルダ又は前記フォルダに格納されたデータファイルの名称を取得し、取得した名称の中からいずれかをユーザが選択可能に前記名称のリストを提示することにより、前記名称に関する前記条件を受け付ける名称条件設定部を含むことを特徴とする請求項2に記載の検索装置。
【請求項6】
前記条件設定部は、前記フォルダに格納されたデータファイルの種別の中からいずれかをユーザが選択可能に前記種別のリストを提示することにより、前記データファイルの種別に関する前記条件を受け付けるファイルタイプ条件設定部を含むことを特徴とする請求項2に記載の検索装置。
【請求項7】
前記タイムスライダー及び前記リストをともに提示し、前記タイムスライダーの操作による日時に関する条件を受け付けると、受け付けた条件に合致するフォルダ又は前記フォルダに格納されたデータファイルに基づいて前記リストを更新することを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の検索装置。
【請求項8】
前記提示部は、前記抽出部により抽出されたフォルダを含むフォルダツリーのみをツリー状に表示することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の検索装置。
【請求項9】
前記提示部は、前記抽出部により抽出されたフォルダを含むフォルダツリーに含まれる各階層のフォルダを、フォルダに格納されたデータファイルの数又はデータ量に応じた面積を有する図形を用いて階層的なグラフ状に表示することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の検索装置。
【請求項10】
コンピュータに備えられたフォルダ情報取得部が、データファイルを格納するファイルサーバから、データファイルを格納する複数のフォルダの情報を取得するステップと、
コンピュータに備えられた条件設定部が、前記複数のフォルダの中からフォルダを絞り込むための条件をユーザから受け付けて設定するステップと、
コンピュータに備えられた抽出部が、前記フォルダ情報取得部が取得した情報を参照して、前記条件設定部が設定した条件に合致するフォルダを抽出するステップと、
コンピュータに備えられた提示部が、前記抽出部により抽出されたフォルダを提示するステップと、を備え、
前記条件設定部は、前記フォルダに関する複数の項目の条件をユーザから受け付けるための複数のユーザインタフェースを提示して、前記ユーザから前記条件を受け付け、
前記抽出部は、前記条件設定部が前記条件を受け付けるたびに、前記提示部に提示されているフォルダの中から、新たに受け付けた条件に更に合致するフォルダを逐次抽出する
ことを特徴とする検索方法。
【請求項11】
コンピュータに備えられたフォルダ情報取得部が、データファイルを格納するファイルサーバから、データファイルを格納する複数のフォルダの情報を取得する機能と、
コンピュータに備えられた条件設定部が、前記複数のフォルダの中からフォルダを絞り込むための条件をユーザから受け付けて設定する機能と、
コンピュータに備えられた抽出部が、前記フォルダ情報取得部が取得した情報を参照して、前記条件設定部が設定した条件に合致するフォルダを抽出する機能と、
コンピュータに備えられた提示部が、前記抽出部により抽出されたフォルダを提示する機能と、
前記条件設定部が、前記フォルダに関する複数の項目の条件をユーザから受け付けるための複数のユーザインタフェースを提示して、前記ユーザから前記条件を受け付ける機能と、
前記抽出部が、前記条件設定部が前記条件を受け付けるたびに、前記提示部に提示されているフォルダの中から、新たに受け付けた条件に更に合致するフォルダを逐次抽出する機能と、
をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−150582(P2012−150582A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−7541(P2011−7541)
【出願日】平成23年1月18日(2011.1.18)
【出願人】(390024350)株式会社ジャストシステム (123)
【Fターム(参考)】