説明

検索語入力補助アプリケーションプログラム及び該プログラムを搭載した携帯端末

【課題】検索式の作成知識を不要とするとともに携帯端末での入力を容易化し、最小限の通信量で検索サイトの詳細な検索式の作成を可能とする。
【解決手段】携帯端末の検索語入力補助アプリケーションは、所定のURLの検索サイトに検索式を送信して閲覧する一般的なブラウザアプリケーションに対して詳細な検索式を作成して提供することができる。ブラウザアプリケーションから検索語入力補助アプリケーションが起動され、ブラウザアプリケーションで閲覧中の検索サイトのURL情報が送信されると、検索語入力補助アプリケーションは受信したURL情報から当該検索サイトに適した入力画面(UI)を表示し、利用者が前記入力画面に入力した検索語に基づいて検索式を生成しブラウザアプリケーションに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索語入力補助アプリケーションに関し、特に検索サイトの詳細検索を行う検索語入力補助アプリケーション及び該アプリケーションを搭載した携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機からのインターネット接続は増加を続けており、携帯電話機により閲覧されることを前提としたコンテンツも多様化している。携帯電話機から目的とするコンテンツを探すには、検索サイトでキーワードを入力しサーチする方法が一般的であるが、期待する検索結果を導き出すためには、キーワードおよび検索式・条件式を適切に入力する必要がある。
【0003】
図10は従来の一般的な携帯電話機の構成を示す図である。携帯電話機(cell phone1)1におけるインターネット上の検索サイトを閲覧・操作するための機能ブロックを示している。
【0004】
本実施の形態の携帯電話機(cell phone1)1は、文字入力を行うためのキー操作部(Key device)2、画面表示部(display device)3を備え、更に本体内部にキー操作部2と画面表示部3をI/Oとする各種のソフトウェアを搭載しており、このうち図10ではブラウザアプリケーション(Browser application)4及びテキスト入力アプリケーション(text input application)5を示している。
【0005】
図11は一般的な携帯電話機から検索サイトを閲覧する例を示す図である。携帯電話機1からインターネット上の検索サイトを閲覧・操作する場合、ブラウザアプリケーション4で検索サイトのコンテンツ上の入力タグ(Input Tag)を判定し、図11(a)に示す検索画面においてテキスト入力アプリケーション5を連携起動して図11(b)に示すように所望の検索語を入力し、図11(c)に示す入力結果(本例では「キーワード」)を検索サイトへ送信して所望の検索結果を取得する。ここで検索サイトの詳細な検索を行う場合は、利用者が検索語と検索語を演算子で結ぶなどして複数の検索語による検索式を直接入力することが必要である。
【0006】
また、特許文献1には、クライアント側のブラウザを介して第1のサーバから入力画面を取得し、利用者が該入力画面に1又は複数のキーワードを入力し、検索先サーバ(第2のサーバ)を選択すると、第1のサーバは入力されたキーワードなどの検索条件を第2のサーバの検索エンジンの仕様に合うように変換して第2のサーバに検索を要求する。第2のサーバは検索要求を受け取ってデータベースを検索し、第1のサーバに回答を送信し、第1のサーバはこれを検索結果としてクライアントに送信することにより、クライアントは第2のサーバ毎に異なる可能性のある検索コマンドなどに煩わされることなく必要な情報の検索を可能とする検索代理方法及びシステムが記載されている。
【特許文献1】特開平10−260985号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の携帯電話機のブラウザ機能による検索操作においては、利用者は検索サイト毎に異なる演算子や条件式の知識が必要となるのみならず、携帯電話機のような限られた入力手段しか持たない端末から検索式を入力することになり、通常のキーワード(全角かな漢字等)と演算子(半角英字や記号)の文字種別をその都度切り替えて、検索語と検索語を演算子で結ぶなどして検索式を入力する必要があり、非常に煩雑な作業となっており操作性が悪かった。
【0008】
また、特許文献1記載の検索代理システムでは、利用者が第1のサーバを介して検索要求を行うことにより、検索先サーバである第2のサーバ毎に異なる可能性のある検索コマンドなどに煩わされることなく必要な情報の検索が可能であるものの、検索開始時に第1のサーバとの接続や第1のサーバからの入力画面の取得を必須としておりパケット通信量が増大するとともに、第2のサーバの増設、仕様変更などに応じて第1のサーバの仕様変更などが必要となるという問題がある。
【0009】
(目的)
本発明の目的は、以上の課題を解決するものであり、検索式の作成知識を不要とし最小限の通信量で検索サイトの詳細な検索式の作成を可能とする検索語入力補助アプリケーション及び該アプリケーションを搭載した携帯端末を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、検索式の作成知識を不要とし、検索サイトの追加、変更などへの対応が容易で検索サイトの詳細な検索式の作成を可能とする検索語入力補助アプリケーション及び該アプリケーションを搭載した携帯端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は検索エンジン等の使用の際に、利用者が検索式や演算子を直接入力する代わりにグラフィカルな入力画面(UI:User Interface)により必要項目を選択し検索語を入力することで、自動的に検索式を生成できる検索語入力補助アプリケーションソフトウェアに関する。検索語入力補助アプリケーションは、ブラウザアプリケーションで検索中の検索サイトのURL情報から、その検索サイトに適した条件式を生成するための入力画面を選択的に表示し、利用者が入力画面に検索語を入力することにより検索式を自動的に生成し、生成した検索式はブラウザアプリケーションの当該検索サイトの詳細検索に利用される。検索語入力補助アプリケーションの起動は、ブラウザアプリケーションで閲覧されるコンテンツのHTML構文をブラウザアプリケーションが解釈し、その有効(起動可)/無効(起動不可)を判定し、有効判定時に利用者がブラウザアプリケーション上から行うことができる。
【0012】
本発明の検索語入力補助アプリケーションプログラムは、所定のURLの検索サイトに検索式を送信して閲覧するブラウザアプリケーションプログラムと該ブラウザアプリケーションプログラムに対し詳細な検索式を作成可能な検索語入力補助アプリケーションプログラムであって、コンピュータに、前記ブラウザアプリケーションプログラムから閲覧中の検索サイトのURL情報を受信する機能(例えば図5のS1)と、受信したURL情報から当該検索サイトに適した検索語の入力画面を表示する機能(例えば図5のS2、S3)と、前記入力画面に入力された検索語に基づいて検索式を生成する機能(例えば図5のS4、S5、S6)と、生成した検索式を前記ブラウザアプリケーションプログラムに送信する機能(例えば図5のS6)と、を実現させることを特徴とし、前記入力画面を表示する機能(例えば図5のS2、S3)は、検索サイトのRUL情報毎に予め保存されたHTMLデータで定義された入力画面を選択的に表示する機能(例えば図2の8)であること、前記URL情報を受信する機能(例えば図5のS1)は、前記ブラウザアプリケーションプログラムによる閲覧表示状態で利用者の補助メニューの操作によるプログラムの起動時に実行される機能であることを特徴とする。
【0013】
また、前記ブラウザアプリケーションプログラムは、閲覧中の検索サイトから受信した入力画面のHTML構文を解析し、プログラムの起動可又は起動不可の状態に制御する機能を実現させることを特徴とし、前記HTML構文の解析は、HTML文書の入力タグとアンカータグがコンタクト状態か否かの解析であることを特徴とする。
【0014】
また、前記入力画面は、少なくとも検索条件と該検索条件で入力すべき検索語の入力ウインドウとで構成(例えば図6)されていることを特徴とし、検索サイトに適した検索語の入力画面を表示するための情報及び検索式を生成するための情報は、前記URL情報別のHTML等のファイルデータとして格納(例えば図8の106)することを特徴とし、前記URL情報別のファイルデータは、ネットワーク上からダウンロードして利用することを特徴とする。
【0015】
本発明の携帯端末は、前記ブラウザアプリケーションプログラム及び検索語入力補助アプリケーションプログラムを搭載したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、携帯端末からインターネット検索サイトを利用する際、検索語入力手段を改善することが可能である。つまり、携帯端末内に検索語入力補助アプリケーションを搭載することにより、利用者は当該検索サイトに好適な検索条件と当該検索条件で入力する検索語の入力ウインドウを有する入力画面UIを自動的に表示させ、個々の条件を選択しキーワード(検索語)を入力するだけで正しい条件式を得ることができる。
【0017】
また、利用者は検索語入力補助アプリケーションのグラフィカルな入力画面から条件選択と検索語入力を行うだけで正しい条件式を得ることができるため、検索サイトごとの条件式自体の知識を必要とせず、また、条件式入力にともなう携帯端末の入力文字種別の煩雑な変更操作から開放される。
【0018】
更に、検索サイトごとの入力画面部及び条件式処理部の情報をURLごとの個別のファイルデータとして携帯端末内に格納するように構成することで、検索サイトの追加/削除等に対応することが可能である。
【0019】
また、インターネット上に公開された検索サイトごとの入力画面等の条件式処理部の情報により、利用者は自分の使用頻度に合わせて、好みの検索サイト用の条件式処理部の情報を情報処理部データとして携帯端末内にダウンロードしたり、機能のカスタマイズをすることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
(発明の実施の形態1)
(構成の説明)
本発明の検索語入力補助アプリケーション及び該アプリケーションを搭載した携帯端末の構成例として、携帯電話機の利用例を以下説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施の形態の携帯電話機の構成を示す図である。携帯電話機のネットワーク上の検索・閲覧機能に関する構成のみを示しており、図1(a)に示すように画面表示部101、ネットワークと接続するネットワークインターフェース部102、キー操作部103、ROM、RAM等の記憶部104及びこれらを制御するコンピュータを構成するCPU(中央処理装置)でなる制御部105から構成される。
【0022】
本実施の形態の記憶部104には図1(b)に示すように携帯電話機の発着信等の通信制御、通話、インターネット通信、機能メニューの表示及び機能制御等に加え、各種のプログラムが格納されるとともに、本発明の検索語入力等のテキスト入力アプリケーション、ネットワーク上のURL閲覧用のブラウザアプリケーション及び前記ブラウザアプリケーションに対し検索式作成を補助する検索語入力補助アプリケーションが格納され、検索語入力補助アプリケーションには、検索サイト毎に当該検索サイトに適した検索語入力用の入力画面(UI:User Interface)の情報と、当該入力画面で入力された検索語から条件式を作成するための演算子を含む検索式の情報等が組み込まれている。また、制御部(CPU)105は記憶部104の各種プログラムを読み込み、読み込んだプログラムにより制御され、各部を制御して以下のアプリケーション構成により本発明の検索語入力の補助入力機能を実現する。
【0023】
図2は本実施の形態のアプリケーション構成を示す図である。図10に示す一般的な携帯電話機の構成要素のブラウザアプリケーション4及びテキスト入力アプリケーション5等に加え、検索語入力補助アプリケーション(Keyword input assistance application)6を有している。検索語入力補助アプリケーション6は、起動時にブラウザアプリケーション4で閲覧中のURLを判定するURL解析部(URL Parser)7と、判定したURLに適した入力画面でその条件式の作成を補助するため複数の条件式処理部(Condition processor)8からなる。
【0024】
条件式処理部8は、入力画面部(Entry screen)9および条件式生成部(condition generator)10から構成され、検索サイトごとに適した検索式が生成できるように複数用意され、URL解析部7で判定された検索サイトのURLに基づき使用する条件式処理部8が選択される構成となっている。これは検索サイトにより詳細な検索式の検索条件及び演算子等が異なるからである。
【0025】
図3は、検索サイト毎の検索条件と演算子の対応関係の例を示す図である。検索サイト(1)〜(3)の例では、検索語AとB等に対する同じ検索条件で演算子が全て一致しているのは「and」のみであり、検索条件によっては演算子が存在しないこともある。
【0026】
従って、検索サイトで利用できる条件式や演算子は基本的なものについては同一であるとしても、詳細な条件については検索サイトごとに差異が存在し、検索サイト毎の入力画面の情報を出力する入力画面部9と該入力画面による入力で検索条件式を生成する条件式生成部9が選択されるように構成されている。
【0027】
図2に示す携帯電話機1の各部相互の入出力信号に関する機能概要は以下のとおりである。キー操作部2は、URL、検索語等を含むテキスト入力等(a1)、各アプリケーション4、6の起動、終了制御等(a2、a11)の入力機能を有し、テキスト入力アプリケーション5は、仮名漢字変換処理及びテキストデータの表示出力(a3)、ブラウザアプリケーション4及び検索語入力補助アプリケーション6における入力画面への検索語の入力等(a6、a10)の機能を有する。ブラウザアプリケーション4は、入力画面への検索語の入力のためのテキスト入力アプリケーション5の起動、終了制御等(a5)、検索サイトの検索、閲覧情報の表示出力(a4)、検索語入力補助アプリケーション6の起動時、閲覧中のURL情報の同アプリケーション6への出力(a9)及び検索語入力補助アプリケーション6が作成した検索式の入力等(a8)及び該検索式をネットワークインターフェース102を介して検索サイトに送信し、検索結果を受信する機能を有する。検索語入力補助アプリケーション6は前記入出力又は制御に加えて、起動時の入力画面及び該入力画面への検索語の入力の表示出力等(a7)の機能を有する。
【0028】
(動作の説明)
次に本実施の形態の検索語入力補助アプリケーション及び該アプリケーションを搭載した携帯電話機による検索語入力補助動作について説明する。
図4は入力画面(UI)を定義するHTML文書を示す図である。一般に検索サイトの検索語入力の画面は、図3に示すようにHTMLのForm部品やInputタグを用いて表現されている。
【0029】
ブラウザアプリケーション4は表示しているコンテンツ上のForm部品/Inputタグ(<…maxlength=“20”>)にアンカー(</td>)が当たっていることを判別できるので、これをトリガーとして、検索語入力補助アプリケーション6を使用できる状態か否かを判断する。そして、Inputタグにアンカーが当たっている場合は検索語入力補助アプリケーション6を呼び出し(起動)可能、それ以外の場合は呼び出し不可、とし、呼び出し可能な状況の場合は、ブラウザの補助メニューなどから利用者が検索語入力補助アプリケーション6を起動させることを許容する。
【0030】
検索語入力補助アプリケーション6が起動可能な状況下において、ブラウザの補助メニューの操作により直ちに同アプリケーション6を起動可能とすることも、前記補助メニューの操作時に複数の機能選択を可能とし、そのなかの詳細検索等の選択により同アプリケーション6が起動可能に構成することもできる。何れにしても前記状況下で利用者が同アプリケーション6の起動を操作した場合、ブラウザアプリケーション4は現在表示しているURL情報を検索語入力補助アプリケーション6へ通知する。
【0031】
図5は検索語入力補助アプリケーションの処理フローを示す図である。ブラウザアプリケーション4が現在表示しているURL情報を検索語入力補助アプリケーション6に通知すると、図5に示す処理フローの動作が開始される(START)。検索語入力補助アプリケーション6がブラウザアプリケーション4からURL情報を受信すると(ステップS1)、検索語入力補助アプリケーション6内のURL解析部7は通知されたURL情報をもとに、どの検索サイトに対する操作かを判別し、用意された条件式処理部8が存在するか否かを判断し(ステップS2)、存在する場合に当該条件式処理部8を起動して該当する入力画面(入力UI)を携帯電話機1の画面表示部3に表示する(ステップS3)。
【0032】
図6は起動された条件式処理部8の特有の入力画面を示す図である。入力画面には「すべて含む」、「いれか含む」等、ブラウザアプリケーション4から通知されたURL情報(検索サイト)特有の検索式作成用の条件と、それぞれの条件に対応して単一又は複数の検索語の入力箇所が表示され、検索語の入力のみで検索語と条件を個別に入力できるように構成されており、利用者は検索語を含む検索式や検索語を結合する演算子等を意識することなく入力することが可能である。
【0033】
利用者が入力画面上の所定条件の箇所に検索語を入力して確定すると(ステップS4)、入力内容が当該条件式生成部10へ通知され、当該条件式生成部10では構文を解析し(ステップS5)、利用者が入力した検索語を演算子で結合した所定の条件式を作成してブラウザアプリケーション4に出力し(ステップS6)、条件式処理部8の処理を終了する(END)。ブラウザアプリケーション4は検索語入力補助アプリケーション6の条件式生成部10から受け取った条件式により当該検索サイトを検索して検索結果を表示して閲覧可能とする。
なお、図5に示す検索サイトに対する条件式処理部8の存否判断のステップS2において、ブラウザアプリケーション4から通知されたURL情報(検索サイト)に対応する条件式処理部8が用意されていない場合には処理を終了する(END)。
【0034】
図7は一連の画面操作例を示す図である。利用者がブラウザアプリケーション4を起動してURLを指定し、当該URLの検索サイトから取得した検索語入力の入力画面(a)において、検索語入力補助アプリケーション6の起動は利用者のメニュー表示のクリック操作等により任意に行うことができる。本例ではブラウザからのメニュー表示のクリック操作時に複数の機能メニューの起動を選択可能な機能メニュー画面(d)を一旦表示し、当該機能メニュー内に本発明の入力画面(e)を表示するための詳細検索の選択を可能とし、この選択操作により同アプリケーション6を起動可能に構成している。また、検索語が1語だけの場合は、ブラウザの入力画面(a)の入力位置にカーソルを設定(アンカー選択)し、従来通りテキスト入力アプリケーション5の起動により同図画面(b)から(c)に示す入力及び検索を行うことも可能である。
【0035】
更に、図7に示す画面(e)、(f)に示すように、利用者が入力画面(e)の条件「すべて含む」に検索語入力「1」、「2」を、条件「含まない」に検索語入力「3」を入力し、入力確定(OK)等を行うと同図画面(f)に示す検索式「1and2not3」が生成され、当該検索式が検索サイトへ送信される。なお、同図画面(f)で検索式を表示するか否かは適宜変更が可能である。
【0036】
(発明の他の実施の形態2)
以上の実施の形態1においては、検索語入力補助アプリケーション内に、検索サイトごとの入力画面の情報及び演算子等の情報を組み込んでいることにより複数の条件式処理部8として情報を管理するように構成した例を説明したが、この情報を個別のファイルデータとして携帯電話機(移動機)内に格納するように構成することにより、検索サイトの追加/削除に対応できるようにすることができる。
【0037】
図8は本発明の他の実施の形態の携帯電話機の構成を示す図であり、図9は本実施の形態のアプリケーション構成を示す図である。本実施の形態2の携帯電話機の各部の構成及び機能は図1、2に示す実施の形態1と同様であるが、本実施の形態2では検索語入力補助アプリケーション6に、入力画面部12及び条件式生成部13を備える単一の条件式処理部11を備え、携帯電話機1の記憶部106に条件式処理部11で処理するための情報として検索サイトごとのURL(URL1〜n)情報と、各URL情報と関連付けて条件等を含む入力画面の情報(入力画面情報1〜n)及び演算子等を含む条件式生成の情報(条件式生成情報1〜n)をファイルデータ等として格納する構成を採用している。
【0038】
本実施の形態2では、検索語入力補助アプリケーション6がブラウザアプリケーション4から検索中の検索サイトのURL情報を受信すると、URL解析部7は当該URLの検索サイトに対する検索語入力補助用の入力画面及び条件式生成等の情報が記憶部106に保存されているか否かを判断し、保存されていると判断した場合に条件処理部11に通知し、条件処理部11の入力画面部12は記憶部106から当該URLの入力画面の情報を読み出すとともに、条件生成部13は条件式生成のための演算子等の情報を読み出し、入力画面部12は画面表示部3に入力画面の情報を出力して表示し、利用者が表示された入力画面により検索語を入力すると、条件生成部13は演算子と結合して条件式を生成してブラウザアプリケーション4に出力する。以下、ブラウザアプリケーション4は、検索語入力補助アプリケーション6から入力した条件式により検索サイトでの詳細な検索結果を取得し閲覧を可能とする。
【0039】
本実施の形態2では検索サイトごとの条件式処理部の情報をファイルデータとして記憶部106に格納したことにより、検索サイトの追加、削除、変更等に対して検索語入力補助アプリケーション6の改変を不要とし、ファイルデータの追加、削除、変更等で対応できるから携帯電話機側の対応が容易である。また、ファイルデータはインターネット上に公開されることにより、利用者は自分の使用頻度等に合わせて、好みの検索サイト用のファイルデータ等を情報処理部データとして携帯電話機内にダウンロードすることが可能となり、利用者にとって好適な検索機能のカスタマイズをも実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施の形態1の携帯電話機の構成を示す図である。
【図2】本実施の形態のアプリケーション構成を示す図である。
【図3】検索サイト毎の検索条件と演算子の対応関係の例を示す図である。
【図4】入力画面(UI)を定義するHTML文書を示す図である。
【図5】検索語入力補助アプリケーションの処理フローを示す図である。
【図6】起動された条件式処理部8の特有の入力画面を示す図である。
【図7】本実施の形態の一連の画面操作例を示す図である。
【図8】本発明の他の実施の形態2の携帯電話機の構成を示す図である。
【図9】本実施の形態のアプリケーション構成を示す図である。
【図10】従来の一般的な携帯電話機の構成を示す図である。
【図11】一般的な携帯電話機から検索サイトを閲覧する例を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
1 携帯電話機
2、103 キー操作部
3、101 画面表示部
4 ブラウザアプリケーション
5 テキスト入力アプリケーション
6 検索語入力補助アプリケーション
7 URL解析部
8、11 条件式処理部
9、12 入力画面部
10、13 条件式生成部
102 ネットワークインターフェース
104、106 記憶部
105 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索サイトを検索、閲覧するブラウザアプリケーションプログラムに対する検索語入力補助アプリケーションプログラムであって、
コンピュータに、前記ブラウザアプリケーションプログラムから閲覧中の検索サイトのURL情報を受信する機能と、受信したURL情報から当該検索サイトに適した検索語の入力画面を表示する機能と、前記入力画面に入力された検索語に基づいて検索式を生成する機能と、生成した検索式を前記ブラウザアプリケーションプログラムに送信する機能と、を実現させることを特徴とする検索語入力補助アプリケーションプログラム。
【請求項2】
前記入力画面を表示する機能は、検索サイトのRUL情報毎に予め保存されたHTMLデータで定義された入力画面を選択的に表示する機能であることを特徴とする請求項1記載の検索語入力補助アプリケーションプログラム。
【請求項3】
前記URL情報を受信する機能は、前記ブラウザアプリケーションプログラムによる閲覧表示状態で利用者の補助メニューの操作によるプログラムの起動時に実行される機能であることを特徴とする請求項1又は2記載の検索語入力補助アプリケーションプログラム。
【請求項4】
前記ブラウザアプリケーションプログラムは、閲覧中の検索サイトから受信した入力画面のHTML構文を解析し、プログラムの起動可又は起動不可の状態に制御する機能を実現させることを特徴とする請求項3記載の検索語入力補助アプリケーションプログラム。
【請求項5】
前記HTML構文の解析は、HTML文書の入力タグとアンカータグがコンタクト状態か否かの解析であることを特徴とする請求項4記載の検索語入力補助アプリケーションプログラム。
【請求項6】
前記入力画面は、少なくとも検索条件と該検索条件で入力すべき検索語の入力ウインドウとで構成されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れかの請求項記載の検索語入力補助アプリケーションプログラム。
【請求項7】
検索サイトに適した検索語の入力画面を表示するための情報及び検索式を生成するための情報は、前記URL情報別のファイルデータとして格納することを特徴とする請求項1ないし6記載の検索語入力補助アプリケーションプログラム。
【請求項8】
前記URL情報別のファイルデータは、ネットワーク上からダウンロードして利用することを特徴とする請求項7記載の検索語入力補助アプリケーションプログラム。
【請求項9】
請求項1ないし8の何れかの請求項記載の前記ブラウザアプリケーションプログラム及び検索語入力補助アプリケーションプログラムを搭載したことを特徴とする携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−210287(P2008−210287A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−48036(P2007−48036)
【出願日】平成19年2月27日(2007.2.27)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】