説明

検針システム

【課題】 多大な費用と時間をかけることなく、また美観を損ねることなく、アナログ回線からISDN回線への切り替えに対処できるようにする。
【解決手段】 屋内側に屋内アダプタ12を、屋外側に屋外アダプタ13を設け、伝送装置2とガス漏れ無電圧警報器7とを屋内アダプタ12に接続し、ガスメータ1を屋外アダプタ13に接続し、屋内アダプタ12と屋外アダプタ13との間を通信線L1で結ぶ。屋内アダプタ12には、ガス漏れ無電圧警報器7からの警報信号を高周波にて振幅変調して伝送装置2からの信号(低周波のパルス信号)に重畳する信号重畳手段12Aを設け、屋外アダプタ13には、屋内アダプタ12において重畳された伝送装置2からの信号と警報装置7からの警報信号とを分離・復調する分離・復調手段13Aを設ける。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガスの使用量や水道の使用量などを検針する検針システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の検針システムとして、電話回線を介して需用者宅のガスの使用量などを検針するガス検針システムが用いられている。このガス検針システムでは、図3に示すように屋外に設置されたガスメータ1に付設して伝送装置2を設け、保安器3を介してアナログ回線4を伝送装置2に引き込んでいる。また、この伝送装置2に引き込んだアナログ回線4を、需用者宅の壁面に開設した穴5を通して屋内の電話機6に接続している。屋内にはガス漏れ無電圧警報器7が設けられており、ガス漏れ無電圧警報器7とガスメータ1とは需用者宅の壁面に開設した穴8を通して通信線(2線の通信線)L1で結ばれ、伝送装置2とガスメータ1とは通信線(2線の通信線)L2で結ばれている。なお、ガス漏れ無電圧警報器7は、ガスメータ1側から電圧がかけられる警報器であって、ガス漏れを検出するとその電圧がかけられた接点をオンとする。
【0003】このガス検針システムにおいて、伝送装置2には、アナログ回線4を介してセンタからの検針要求が与えられる。伝送装置2はこの検針要求を通信線L2を通してガスメータ1へ送る。この検針要求を受けて、ガスメータ1は、ガス使用量などの検針情報を通信線L2を通して伝送装置2へ送る。伝送装置2はこのガスメータ1からの検針情報をアナログ回線4を介してセンタへ返送する。
【0004】一方、ガス漏れ無電圧警報器7は、屋内でのガス漏れを監視し、ガス漏れが生じたことを検出すれば、ブザーを鳴動させるなどして異常を知らせる。また、これと同時に、通信線L1を通して警報信号をガスメータ1へ送り、ガスメータ1でもアラーム情報を表示するなどして異常を知らせる。また、ガスメータ1は、通信線L2を通して伝送装置2へガス漏れ無電圧警報器7からの警報信号を転送する。伝送装置2は、ガスメータ1から転送されてくる警報信号を受けて、ガス漏れが発生していることをアナログ回線4を介してセンタへ通報する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近、このようなガス検針システムが設置済みの家庭において、インターネットなどの普及により電話回線がアナログ回線からISDN回線(総合デジタル通信サービス網)へ切り替わる家庭が増えてきている。ISDN回線を使用する場合、屋内側に、ターミナルアダブタ(TA)が配置される。ターミナルアダブタとは、アナログ回線で通信可能なアナログ機器(例えば、電話機、ファックス、モデムなど)やデジタル機器(ISDN回線に直接接続できないパソコン)のデータをISDN回線に流せるようなデータに変換するための装置であり、デジタルサービスユニット(DSU:回線終端装置)と対として使用される。
【0006】図4は、電話回線がアナログ回線からISDN回線へ切り替えられた場合のガス検針システムの設置変更例を示す図であり、ターミナルアダブタ9としてDSU内蔵タイプのものを使用した例を示している。この場合、ISDN回線10を保安器3を介し、需用者宅の壁面に既に開設されている穴5を通して、ターミナルアダブタ9に引き込む。また、ターミナルアダプタ9のアナログポートに電話機6および伝送装置2を接続し、需用者宅の壁面に新たな穴11を開設したうえ、この穴11を通して伝送装置2とガスメータ1とを通信線L2で結ぶ。ガス漏れ無電圧警報器7とガスメータ1との間の接続はそのままでよい。
【0007】しかしながら、このような方式では、需用者宅の壁面に新たな穴11を開設しなければならず、伝送装置2とガスメータ1との間の配線工事に多大な費用と時間がかかる。また、壁面を通過する配線がISDN回線10と通信線L1と通信線L2との3ラインとなり、従来の2ラインに対して1ライン多くなり、美観を損ねる。
【0008】本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、多大な費用と時間をかけることなく、また美観を損ねることなく、アナログ回線からISDN回線への切り替えに対処することのできる検針システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成するために、本発明は、屋外側に配置されたメータと、屋内側に配置された伝送装置と、屋内側に配置された警報装置とを備え、伝送装置とメータとの間の通信により検針を行う一方、警報装置とメータとの間の通信を行う検針システムにおいて、伝送装置からメータへの信号に警報装置からメータへの信号を異なる周波数の信号として重畳する信号重畳手段を設けたものである。この発明によれば、伝送装置からメータへの信号に警報装置からメータへの信号を異なる周波数の信号として重畳するので、伝送装置とメータとの間の通信線および警報装置とメータとの間の通信線は、その重畳信号を通す1ライン(2線の通信線では一対)の通信線で済む。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づき詳細に説明する。図1はこの発明の一実施の形態を示すガス検針システムのシステム構成図である。同図において、図4と同一符号は同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。
【0011】この実施の形態では、屋内側に屋内アダプタ12を、屋外側に屋外アダプタ13を設け、伝送装置2とガス漏れ無電圧警報器7とを屋内アダプタ12に接続し、ガスメータ1を屋外アダプタ13に接続し、屋内アダプタ12と屋外アダプタ13との間を通信線L1で結んでいる。
【0012】屋内アダプタ12には、ガス漏れ無電圧警報器7からの警報信号を高周波にて振幅変調して伝送装置2からの信号(低周波のパルス信号)に重畳する信号重畳手段12Aが設けられ、屋外アダプタ13には、屋内アダプタ12において重畳された伝送装置2からの信号と警報装置7からの警報信号とを分離・復調する分離・復調手段13Aが設けられている。
【0013】〔検針時〕このガス検針システムにおいて、伝送装置2には、ISDN回線10→保安器3→ターミナルアダプタ9の経路でセンタからの検針要求が与えられる。伝送装置2は、この検針要求を屋内アダプタ12→通信線L1→屋外アダプタ13の経路で、ガスメータ1へ送る。
【0014】ここで、屋内アダプタ12では、伝送装置2からの信号(低周波のパルス信号)にガス漏れ無電圧警報器7からの警報信号を高周波にて振幅変調して重畳するが、警報信号は生じていないので、結果的に高周波成分を零として伝送装置2からの信号のみを屋外アダプタ13へ送る。
【0015】屋外アダプタ13では、高周波成分と低周波成分とを分離するが、この場合、高周波成分は零であるので、低周波成分のみを取り出し、すなわち伝送装置2からの信号のみを取り出し、ガスメータ1へ送る。
【0016】ガスメータ1は、伝送装置2からの検針要求を受けて、ガス使用量などの検針情報を屋外アダプタ13→通信線L1→屋内アダプタ12→伝送装置2→ターミナルアダプタ9→保安器3→ISDN回線10の経路でセンタへ返送する。
【0017】〔警報時〕ガス漏れ無電圧警報器7は、屋内でのガス漏れを監視し、ガス漏れが生じたことを検出すれば、ブザーを鳴動させるなどして異常を知らせる。また、これと同時に、屋内アダプタ12→通信線L1→屋外アダプタ13の経路で、ガスメータ1へ警報信号を送る。
【0018】ここで、屋内アダプタ12では、伝送装置2からの信号(低周波のパルス信号)にガス漏れ無電圧警報器7からの警報信号を高周波にて振幅変調して重畳するが、伝送装置2からの信号は受けていないので、結果的に低周波成分を零として高周波にて振幅変調された警報信号のみを屋外アダプタ13へ送る。
【0019】屋外アダプタ13では、高周波成分と低周波成分とを分離するが、この場合、低周波成分は零であるので、高周波成分のみを取り出し、すなわちガス漏れ無電圧警報器7からの高周波にて振幅変調された警報信号のみを取り出し、この警報信号を復調して、ガスメータ1へ送る。
【0020】ガスメータ1は、ガス漏れ無電圧警報器7からの復調された警報信号を受けて、アラーム情報を表示するなどして異常を知らせる。また、ガスメータ1は、屋外アダプタ13→通信線L1→屋内アダプタ12の経路で伝送装置2へガス漏れ無電圧警報器7からの復調された警報信号を転送する。伝送装置2は、ガスメータ1から転送されてくる警報信号を受けて、ガス漏れが発生していることをターミナルアダプタ9→保安器3→ISDN回線10の経路でセンタへ通報する。
【0021】〔検針時+警報時〕ガス漏れ無電圧警報器7は、屋内でのガス漏れを監視し、ガス漏れが生じたことを検出すれば、ブザーを鳴動させるなどして異常を知らせる。また、これと同時に、屋内アダプタ12→通信線L1→屋外アダプタ13の経路で、ガスメータ1へ警報信号を送る。
【0022】ここで、屋内アダプタ12では、伝送装置2からの信号(低周波のパルス信号)にガス漏れ無電圧警報器7からの警報信号を高周波にて振幅変調して重畳する。すなわち、伝送装置2とガスメータ1との間が通信中であるので、伝送装置2からの信号に高周波にて振幅変調された警報信号を重畳し、この2つの信号を通信線L1を通して同時に屋外アダプタ13へ送る。
【0023】屋外アダプタ13では、高周波成分と低周波成分とを分離し、すなわちガス漏れ無電圧警報器7からの高周波にて振幅変調された警報信号と伝送装置2からの信号とを分離し、ガス漏れ無電圧警報器7からの警報信号については復調のうえ、ガスメータ1へ送る。
【0024】〔図1の方式(本願)と図4の方式(従来)との比較〕図4の方式では、需用者宅の壁面に新たな穴11を開設し、通信線L2で伝送装置2とガスメータ1とを接続しなければならない。これに対し、図1の方式では、既に開設されている穴8および既に配線されている通信線L1を流用し、通信線L1の一端を屋内アダプタ12を介して伝送装置2およびガス漏れ無電圧警報器7に、通信線L1の他端を屋外アダプタ13を介してガスメータ1へ接続するのみでよい。
【0025】すなわち、本実施の形態では、新たな穴11を開設する必要がなく、また通信線L2を敷設する必要もなく、配線工事済みの通信線L1の1ラインのみで、伝送装置2とガスメータ1との間の通信およびガス漏れ無電圧警報器7とガスメータ1との間の通信を同時に行うことができる。これにより、配線工事が大幅に簡略化され、多大な費用と時間をかけることなく、アナログ回線からISDN回線への切り替えに対処することができるようになる。また、壁面を通過する配線は、ISDN回線10と通信線L1の2ラインであり、図3に示したアナログ回線を使用したシステムと同数であるので、美観を損ねることもない。
【0026】図2はガスメータ1,屋外アダプタ13,屋内アダプタ12,ガス漏れ無電圧警報器7,伝送装置2の内部構成およびその接続関係を示すブロック図である。ガスメータ1は主制御部1−1,伝送装置I/F・1−2,センサI/F・1−3,警報器I/F・1−4,表示部1−5,検針部1−6および電源回路1−7を備えている。なお、警報器I/F・1−4は、図示せぬガス漏れ有電圧警報器に接続されている。ガス漏れ有電圧警報器は、ガス漏れを検出した場合、例えば12Vの電圧を出力する。ガス漏れを検出していない場合、例えば6Vの電圧を出力する。
【0027】屋外アダプタ13は分離・復調回路13−1,アダプタI/F・13−2,メータI/F・13−3,センサI/F・13−4および電源回路13−5を備えている。屋内アダプタ13において、分離・復調回路13−1が、図1における分離・復調手段13Aに相当する。
【0028】屋内アダプタ12は合成回路12−1,変調器12−2,高周波発振回路12−3,伝送装置I/F・12−4,警報器I/F・12−5,アダプタI/F・12−16,電源回路12−7および電源供給回路12−8を備えている。屋内アダプタ12において、合成回路12−1,変調器12−2および高周波発振回路12−3が、図1における信号重畳手段12Aに相当する。
【0029】ガス漏れ無電圧警報器7は主制御部7−1,センサ部7−2,表示/ブザー部7−3,接点出力部7−4および電源回路7−5を備えている。伝送装置2は主制御部2−1,設定器I/F・2−2,回線I/F・2−3,通信制御部2−4,メータI/F・2−5および電源回路2−6を備えている。
【0030】この構成において、センタからの検針要求は、ISDN回線10→保安器3→ターミナルアダプタ9→伝送装置2(回線I/F・2−3→通信制御部2−4→主制御部2−1→メータI/F2−5)→屋内アダプタ12(伝送装置I/F・12−4→合成回路12−1→アダプタI/F・12−6)→通信線L1→屋外アダプタ13(アダプタI/F・13−2→分離・復調回路13−1→メータI/F13−3)→ガスメータ1(伝送装置I/F・1−2→主制御部1−1)へと伝達される。このセンタからの検針要求を受けて、ガスメータ1の主制御部1−1は、ガス使用量などの検針情報を上述とは逆の経路でセンタへ返送する。
【0031】ガス漏れ無電圧警報器7において、そのセンサ部7−2がガス漏れを検出した場合、主制御部7−1は警報信号を生成し、表示/ブザー部7−3を介して異常を知らせる。また、主制御部7−1は、生成した警報信号を接点出力部7−4を介して屋内アダプタ12へ送る。
【0032】屋内アダプタ12では、ガス漏れ無電圧警報器7からの警報信号が警報器I/F・12−5を介して変調器12−2に与えられ、高周波発振回路12−3からの高周波にて振幅変調される。この振幅変調された警報信号は合成回路12−1へ与えられ、伝送装置2とガスメータ1との間が通信中であれば、伝送装置I/F・12−4を介する伝送装置2からの信号と合成され、アダプタI/F・12−6を介し、通信線L1を通して、屋外アダプタ13へ送られる。
【0033】屋外アダプタ13では、屋内アダプタ12からの合成信号(重畳信号)がアダプタI/F・13−2を介して分離・復調回路13−1へ与えられる。分離・復調回路13−1は、屋内アダプタ12からの合成信号を高周波成分と低周波成分とに分離し、低周波成分すなわち伝送装置2からの信号をメータI/F・13−3を介してガスメータ1へ送り、高周波成分成分すなわちガス漏れ無電圧警報器7からの高周波にて振幅変調された警報信号を復調のうえセンサI/F・13−4を介してガスメータ1へ送る。
【0034】ガスメータ1では、メータI/F・13−3からの信号(伝送装置2からの信号)が伝送装置I/F・1−2を介して主制御部1−1へ与えられ、センサI/F・13−4からの信号(復調されたガス漏れ無電圧警報器7からの警報信号)がセンサI/F・1−3を介して主制御部1−1へ与えられる。
【0035】主制御部1−1は、センサI/F・1−3からの信号を受けて、すなわちガス漏れ無電圧警報器7からの警報信号を受けて、表示部1−5にアラーム情報を表示する。また、主制御部1−1は、ガス漏れ無電圧警報器7からの警報信号を伝送装置I/F・1−2→屋外アダプタ13(メータI/F・13−1→分離・復調回路13−1→アダプタI/F13−2)→通信線L1→屋内アダプタ12(アダプタI/F12−6→合成回路12−1→伝送装置I/F・12−4)の経路で伝送装置2へ転送する。伝送装置2は、ガスメータ1から転送されてくる警報信号を受けて、ガス漏れが発生していることを主制御部2−1→通信制御部2−4→回線I/F・2−3→ターミナルアダプタ9→保安器3→ISDN回線10の経路でセンタへ通報する。
【0036】なお、上述した実施の形態では、屋内アダプタ12や屋外アダプタ13を独立して設けたが、伝送装置2に屋内アダプタ12を内蔵させたり、ガスメータ1に屋外アダプタ13を内蔵させたりしてもよい。
【0037】また、上述した実施の形態では、ガス検針システムに適用した場合について説明したが、水道の使用量などを検針する水道検針システムなどにも同様にして適用可能である。また、信号伝送時の変調周波数を変えることにより、さらに複数の信号を同時に伝送することが可能であり、ガスメータ1に他の機器を接続する場合においても配線を増やすことなく運用することができる。すなわち、ガス漏れ無電圧警報器7に代えてガスメータ1との間で通信を行う他の装置を設ける場合においても、配線を増やすことなく運用することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本発明によれば、伝送装置からメータへの信号に警報装置からメータへの信号を異なる周波数の信号として重畳するようにしたので、伝送装置とメータとの間の通信線および警報装置とメータとの間の通信線を、その重畳信号を通す1ラインの通信線で済ませることができ、警報装置とメータとの間の既存の通信線を流用することによって、配線工事を大幅に簡略化し、多大な費用と時間をかけることなく、アナログ回線からISDN回線への切り替えに対処することができるようになる。また、壁面を通過する配線は、アナログ回線を使用したシステムと同数となるので、美観を損ねることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示すガス検針システムのシステム構成図である。
【図2】 このガス検針システムにおけるガスメータ,屋外アダプタ,屋内アダプタ,ガス漏れ無電圧警報器,伝送装置の内部構成およびその接続関係を示すブロック図である。
【図3】 アナログ回線を用いた従来のガス検針システムのシステム構成図である。
【図4】 電話回線がアナログ回線からISDN回線へ切り替えられた場合のガス検針システムの設置変更例を示す図である。
【符号の説明】
1…ガスメータ、2…伝送装置、7…ガス漏れ無電圧警報器、L1…通信線、9…ターミナルアダプタ、10…ISDN回線、12…屋内アダプタ、12A…信号重畳手段、13…屋外アダプタ、13A…分離・復調手段、1−1…主制御部、1−2…伝送装置I/F、1−3…センサI/F、1−4…警報器I/F、1−5…表示部、1−6…検針部、1−7…電源回路、2−1…主制御部、2−2…設定器I/F、2−3…回線I/F、2−4…通信制御部、2−5…メータI/F、2−6…電源回路、7−1…主制御部、7−2…センサ部、7−3…表示/ブザー部、7−4…接点出力部、7−5…電源回路、12−1…合成回路、12−2…変調器、12−3…高周波発振回路、12−4…伝送装置I/F、12−5…警報器I/F、12−6…アダプタI/F、12−7…電源回路、13−1…分離・復調回路、13−2…アダプタI/F、13−3…メータI/F、13−4…センサI/F、13−5…電源回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 屋外側に配置されたメータと、屋内側に配置された伝送装置と、屋内側に配置された警報装置とを備え、前記伝送装置と前記メータとの間の通信により検針を行う一方、前記警報装置と前記メータとの間の通信を行う検針システムにおいて、前記伝送装置から前記メータへの信号に前記警報装置から前記メータへの信号を異なる周波数の信号として重畳する信号重畳手段を備えたことを特徴とする検針システム。
【請求項2】 請求項1において、前記伝送装置から前記メータへの信号は低周波、前記警報装置から前記メータへの信号は高周波とされていることを特徴とする検針システム。
【請求項3】 請求項1において、前記伝送装置と前記警報装置とが屋内アダプタに接続され、前記メータが屋外アダプタに接続され、前記屋内アダプタと前記屋外アダプタとが通信線で結ばれ、この通信線中を前記信号重畳手段によって重畳された信号が伝送されることを特徴とする検針システム。
【請求項4】 請求項3において、前記屋内アダプタは、前記信号重畳手段として、前記警報装置からの信号を変調する変調手段と、この変調手段によって変調された信号を前記伝送装置からの信号と合成する合成手段とを備え、前記外部アダプタは、前記屋内アダプタにおいて合成された前記伝送装置からの信号と前記警報装置からの信号とを分離・復調する分離・復調手段を備えていることを特徴とする検針システム。
【請求項5】 請求項3において、前記屋内アダプタが前記伝送装置の内部に設けられ、前記屋外アダプタが前記メータの内部に設けられていることを特徴とする検針システム。
【請求項6】 請求項1において、前記警報装置に代えて前記メータとの間で通信を行う他の装置が設けられていることを特徴とする検針システム。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図2】
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【公開番号】特開2000−165552(P2000−165552A)
【公開日】平成12年6月16日(2000.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平10−339234
【出願日】平成10年11月30日(1998.11.30)
【出願人】(000003632)株式会社田村電機製作所 (18)
【Fターム(参考)】