業務管理システム及び方法、並びにプログラム
【課題】 低い運用負荷でタイムリー且つ精度の高い業務管理を実現することができるスケジュール管理システム及び業務管理システム及び方法、並びにプログラムを提供する。
【解決手段】 スケジュール管理サーバ100は、業務PC110から受信した追加情報に基づいてスケジュールDB101及び進捗情報ワーク103を更新し、受信した追加情報に基づいて、追加情報を反映した新しい画面表示用の画面情報を生成し、「ログアウト」ボタンが押下されたときは、進捗情報ワーク103に記憶した追加情報及びユーザIDに基づいて、業務管理サーバ130の進捗管理DB131を更新するための進捗情報を生成し、生成した進捗情報を業務管理サーバ130に送信し、業務管理サーバ130は、進捗情報に基づいて進捗管理DB131を更新する。
【解決手段】 スケジュール管理サーバ100は、業務PC110から受信した追加情報に基づいてスケジュールDB101及び進捗情報ワーク103を更新し、受信した追加情報に基づいて、追加情報を反映した新しい画面表示用の画面情報を生成し、「ログアウト」ボタンが押下されたときは、進捗情報ワーク103に記憶した追加情報及びユーザIDに基づいて、業務管理サーバ130の進捗管理DB131を更新するための進捗情報を生成し、生成した進捗情報を業務管理サーバ130に送信し、業務管理サーバ130は、進捗情報に基づいて進捗管理DB131を更新する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務管理システム及び方法、並びにプログラムに関し、特に、各担当者の業務の進捗情報を管理する業務管理システム及び方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の業務管理システムは、期初めや月初めに各担当者が処理すべき業務の目標数値を入力し、各担当者が処理した業務の実績数値を適宜入力し、これらの目標数値と実績数値を比較することにより、各担当者が目標を達成したか否かの業務管理を行う。特に、最近では、PDCA(計画−実行−確認−対策)というサイクルを廻していくBPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング)が生産性向上のために盛んになっており、例えば、業務に従事する各担当者の業務状況を進捗状況と進捗状況の報告率という両面から把握し、目標プロセス実現の観点から評価する業務管理システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。この業務管理システムによれば、進捗状況の報告率が低い担当者が一目瞭然になるので、実績数値の入力が促進される。
【0003】
一方、多くの会社では、各担当者はスケジュール管理ソフトを利用して会議や各種作業等のスケジュールを管理している。
【特許文献1】特開2002−334192号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記業務管理システムは業種や職種により管理内容が異なるのに対し、スケジュール管理ソフトは業種や職種に関係なく汎用的に作成されているので、スケジュール管理ソフトと業務管理システムは連携していない。そのため、スケジュール管理ソフトと業務管理システムに二重に実績数値を入力する必要があり、業務管理システムへの実績数値の入力が大きな負担となっている。進捗状況の異なる多数の案件を並行して進めていく必要がある営業職やスタッフ職にとって、実績数値入力の負担の重さは特に顕著である。きめ細かい業務管理が可能な優れた機能を有する業務管理システムであっても、担当者が実績数値を入力しなければ、月末や期末に近くなってから目標数値に到達しそうもないことが判明し、担当者や管理者が慌てるといった事態がしばしば生じていた。
【0005】
本発明の目的は、低い運用負荷でタイムリー且つ精度の高い業務管理を実現することができるスケジュール管理システム及び業務管理システム及び方法、並びにプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的を達成するために、請求項1記載の業務管理システムは、各担当者の業務の進捗情報を管理する業務管理システムにおいて、各担当者のスケジュール情報を入力する入力手段と、前記スケジュール情報を記憶する第1の記憶手段と、前記入力されたスケジュール情報を前記進捗情報と関連付ける関連付け手段と、前記関連付けられた進捗情報を記憶する第2の記憶手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の業務管理システムは、請求項1記載の業務管理システムにおいて、前記関連付け手段は、前記スケジュール情報に関連するテーマの情報と、前記テーマを完了したか否かの情報とを取得することを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の業務管理システムは、請求項2記載の業務管理システムにおいて、前記第2の記憶手段は、前記テーマを完了したか否かの情報に基づいて、前記テーマに対する実績数値をインクリメントすることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の業務管理システムは、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の業務管理システムにおいて、前記担当者に関連する1つ以上のテーマの情報を格納する格納手段と、前記1つ以上のテーマを表示する表示手段とを備え、前記関連付け手段は、前記表示された1つ以上のテーマから選択された1つを前記スケジュール情報に関連するテーマとして取得することを特徴とする。
【0010】
上述の目的を達成するために、請求項5記載の業務管理方法は、各担当者の業務の進捗情報を管理する業務管理方法において、各担当者のスケジュール情報を入力する入力ステップと、前記スケジュール情報を記憶する第1の記憶ステップと、前記入力されたスケジュール情報を前記進捗情報と関連付ける関連付けステップと、前記関連付けられた進捗情報を記憶する第2の記憶ステップとを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の業務管理方法は、請求項5記載の業務管理方法において、前記第2の関連付けステップは、前記スケジュール情報に関連するテーマの情報と、前記テーマを完了したか否かの情報とを取得することを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の業務管理方法は、請求項6記載の業務管理方法において、前記第2の記憶ステップは、前記テーマを完了したか否かの情報に基づいて、前記テーマに対する実績数値をインクリメントすることを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の業務管理方法は、請求項5又は7記載の業務管理方法において、前記担当者に関連する1つ以上のテーマの情報を格納する格納ステップと、前記1つ以上のテーマを表示する表示ステップとを備え、前記関連付けステップは、前記表示された1つ以上のテーマから選択された1つを前記スケジュール情報に関連するテーマとして取得することを特徴とする。
【0014】
上述の目的を達成するために、請求項9記載の業務管理プログラムは、各担当者の業務の進捗情報を管理する業務管理プログラムにおいて、各担当者のスケジュール情報を入力する入力モジュールと、前記スケジュール情報を記憶する第1の記憶モジュールと、前記スケジュール情報を前記進捗情報と関連付ける関連付けモジュールと、前記進捗情報を記憶する第2の記憶モジュールとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の業務管理システム、請求項5記載の業務管理方法、及び請求項9記載の業務管理プログラムによれば、入力されたスケジュール情報を進捗情報と関連付け、この関連付けられた進捗情報を記憶するので、スケジュール情報と進捗情報を容易に関連付けて登録することができ、もって低い運用負荷でタイムリー且つ精度の高い業務管理を実現することができる。
【0016】
請求項2記載の業務管理システム、請求項6記載の業務管理方法によれば、スケジュール情報に関連するテーマの情報と、テーマを完了したか否かの情報とを取得するので、スケジュール情報と進捗情報を容易に関連付けて登録することができる。
【0017】
請求項3記載の業務管理システム、請求項7記載の業務管理方法によれば、テーマを完了したか否かの情報に基づいて、テーマに対する実績数値をインクリメントするので、精度の高い業務管理を実現することができる。
【0018】
請求項4記載の業務管理システム、請求項8記載の業務管理方法によれば、担当者に関連する1つ以上のテーマの情報を表示し、表示された1つ以上のテーマから選択された1つをスケジュール情報に関連するテーマとして取得するで、スケジュール情報と進捗情報を容易に関連付けて登録することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態に係る業務管理システムの構成を概略的に示す図である。
【0021】
図1において、業務管理システムは、各担当者のスケジュール情報を管理するスケジュール管理サーバ100(図2)と、業務管理システムを利用する各担当者が操作する業務PC110と、印刷を行う印刷装置120と、各担当者が処理した業務の進捗情報を管理する業務管理サーバ130とから成り、これらは通信回線150を介して互いに接続されている。
【0022】
スケジュール管理サーバ100は、スケジュール情報を記憶するスケジュールDB101(図6)と、スケジュール情報と進捗情報を関連付けて後述する進捗管理DB131を更新するための進捗情報ワーク103(図7)と、進捗情報ワーク103がスケジュール情報と進捗情報を関連付けるのに用いられる後述する図11、図12、図13の各テーブルを有する各種マスタ102とを備える。
【0023】
業務管理サーバ130は、進捗情報を記憶する進捗管理DB131(図8)と、各種マスタ102と同期した上記各テーブルを有する各種マスタ132と、商談に関する情報を記憶する商談DB133(図14)とを備える。
【0024】
業務PC110にはブラウザがインストールされており、スケジュールDB101及び業務管理サーバ130に記憶された情報の閲覧及び更新が可能である。業務PC110は図1では1台だけ記載されているが、これに限らず複数台であってもよい。実際には、社員1名につき業務PCを1台程度を使用するので、全体では数十台乃至数千台になる場合もある。
【0025】
本実施の形態において、スケジュール管理サーバ100及び業務管理サーバ130は独立した構成として説明するが、1つのサーバがスケジュール管理サーバ100及び業務管理サーバ130の機能を具備してもよい。
【0026】
スケジュール管理サーバ100、業務PC110、及び業務管理サーバ130の各コンピュータの各ハードウェア構成は基本的に同じであり(CPUの数や、ハードディスク及びメモリの数や容量が異なる程度)、以下、スケジュール管理サーバ100を例として説明する。
【0027】
図2は、図1におけるスケジュール管理サーバ100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0028】
スケジュール管理サーバ100は、スケジュール管理サーバ100全体の制御を行うと共にプログラムを実行するCPU21と、CPU21のプログラム実行時のワークエリア等を有するRAM22と、CPU21が実行するBIOS(ベーシック・インプット・アウトプット・システム)等のプログラムが格納されたROM23と、LANに接続するためのLANアダプタ24と、画像表示装置に画像を表示するためのビデオアダプタ25と、入力手段としてのキーボード26及びマウス27と、オペレーションシステム(OS)及びアプリケーションプログラムや画面表示用の書式データ等を記憶しているハードディスク28と、CD−ROMを読込むためのCD−ROMドライブ29とを備え、これらはシステムバス20を介して互いに接続される。なお、ROM23にOS及びアプリケーションプログラムを記憶してもよい。
【0029】
図3は、図1の業務管理システムによって実行されるDB更新処理のフローチャートである。
【0030】
図3の処理の前に、業務PC110は、所定のURLを指定してスケジュール管理サーバ100に接続し、ユーザID及びパスワードの送信によりスケジュール管理サーバ100にログインしているものとする。ユーザIDは、具体的には社員番号であり、ユーザID及びパスワードは業務PC110のRAM22のワークエリアにセッション情報として記憶している。このワークエリアは、各担当者毎に確保される一時記憶領域であり、各担当者毎に一時ファイルを記憶している。
【0031】
図3において、業務PC110は、ログイン後にスケジュール管理サーバ100からメイン画面を表示するためのHTML情報(以下、「画面情報」という)を受信し、受信した画面情報により、業務PC110のディスプレイに画面を表示する(ステップS301)。
【0032】
メイン画面は、横軸見出しに日付、縦軸見出しに同じ部署に所属する各メンバーの名前を表示し、表の各セルには該当する日付の該当するメンバーの予定を表示している。例えば、横軸見出しが「5/12(月)」、縦軸見出しが「山田一郎」の欄に「13時30分〜15時00分 A株式会社様プレゼン」という予定を表示している。
【0033】
次いで、業務PC110は、参照要求が入力されたか否かを判別する(ステップS302)。参照要求の入力は、特定のリンク(例えば、メイン画面における図4のスケジュール登録・変更画面を表示するためのリンク)を選択するか、又は、特定の参照用のボタン(例えば、図4の「会議室予約」ボタン51)を押下することにより行う。
【0034】
ステップS302の判別の結果、参照要求が入力されたときは、業務PC110は入力された参照要求をスケジュール管理サーバ100に送信し(ステップS303)、スケジュール管理サーバ100は、参照要求を受信してRAM22のワークエリアに記憶し(ステップS321)、参照要求に対応するデータをスケジュールDB101から、画面表示用の書式データをハードディスク28から夫々RAM22に読み出して画面情報を生成し(ステップS322)、生成した画面情報を業務PC110に送信し(ステップS323)、ステップS301に戻って、業務PC110は、受信した画面情報によりディスプレイに画面を表示する。
【0035】
例えば、図3のステップS302において、メイン画面の横軸見出しが「5/12(月)」、縦軸見出しが「山田一郎」の欄のリンクが選択されると、ステップS301に戻って、業務PC110はディスプレイに図4のスケジュール登録・変更画面を表示する。
【0036】
図4の画面において、日時、予定、場所、内容等の入力欄に情報を入力して「新規登録」ボタン52を押下することによりスケジュール情報を登録することができる。また、既に登録されたスケジュール情報の入力欄を変更して「変更」ボタン53を押下することによりスケジュール情報を変更することができる。予定の入力は、テキストを入力することもできるが、「予定」リスト表示ボタン54を押下することにより「予定」リストを表示し、リストから選択して入力することもできる。さらに、「会議室予約」ボタン51を押下することにより、不図示の予約画面を表示して、入力された日時に会議室を予約することができる。
【0037】
図3に戻り、ステップS302の判別の結果、参照要求が入力されなかったときは、業務PC110は、追加情報が入力されたか否かを判別する(ステップS304)。追加情報の入力とは、例えば、図4の入力欄に情報を入力して「新規登録」ボタン52を押下すること、図5の進捗関連付登録・変更画面のチェックボックス61にチェックマークを入力すること、又は、図4の「予定」リスト表示ボタン54を押下すること等をいう。
【0038】
図3のステップS304において図4の「進捗関連付登録」ボタン55を押下することにより、CPU21は処理をステップS303に進め、スケジュール管理サーバ側の処理であるステップS321乃至ステップS323を経て、ステップS301に戻って、業務PC110はディスプレイに図5の進捗関連付登録・変更画面を表示する。図5の画面において、商談No.、関連テーマ、達成目標、報告事項等の入力欄に情報を入力し、チェックボックス61にチェックマークを入れて「新規登録」ボタン62を押下することによりスケジュール情報と進捗情報を関連付けて登録することができる。また、既に登録された進捗情報の入力欄を変更して「変更」ボタン63を押下することにより進捗情報を変更することができる。商談No.、関連テーマ、達成目標の入力は、「商談No.」リスト表示ボタン64、「関連テーマ」リスト表示ボタン65、又は「達成目標」リスト表示ボタン66を押下することによりリストを表示し、リストから選択して入力することもできる。
【0039】
図3に戻り、ステップS304の判別の結果、追加情報(詳細情報を参照するためのボタンの押下ではなく、テキストを入力したり、チェックマークを変更したり、リストから選択して入力する等して追加された情報)が入力されたときは、業務PC110は、入力された追加情報をスケジュール管理サーバ100に送信し(ステップS305)、スケジュール管理サーバ100は、追加情報を受信してRAM22のワークエリアに記憶し(ステップS324)、後述する図10のスケジュール情報更新処理を実行して、業務PC110から受信した追加情報に基づいて図6のスケジュールDB101及び図7の進捗情報ワーク103を更新し、受信した追加情報とハードディスクに記憶されている画面表示用の書式データに基づいて、追加情報を反映した新しい画面表示用の画面情報を生成し(ステップS325)、生成した画面情報を業務PC110に送信し(ステップS326)、ステップS301に戻って、業務PC110は、受信した画面情報によりディスプレイに画面を表示する。
【0040】
図6のスケジュールDB101のデータは、図4の画面で登録された社員コード、日時、予定、場所、内容等の情報を含む。進捗フラグには、登録済を示す「1」、異常終了により未登録であることを示す「2」、又は削除を示す「3」が記憶される。
【0041】
図7の進捗情報ワーク103の進捗情報は、図5の画面で登録された社員コード、商談番号、関連テーマコード1〜3、テーマ区分(T区分)1〜3、達成目標1〜3、目標区分(M区分)1〜3、報告事項、更新年月日、及び更新フラグを含む。各区分には、「完了」又は「成功」の場合は「1」、「未完了」又は「不成功」の場合は「2」の値が記憶される。更新フラグには、新規登録を示す「0」、更新を示す「1」、異常終了を示す「2」、又は、削除を示す「3」が記憶される。
【0042】
図3に戻り、ステップS304の判別の結果、追加情報が入力されなかったときは、スケジューラのメイン画面で「ログアウト」ボタンが押下されたか否かを判別し(ステップS306)、「ログアウト」ボタンが押下されなかったときは、ステップS301に戻る。
【0043】
ステップS306の判別の結果、「ログアウト」ボタンが押下されたときは、スケジューラの利用を終了する旨の情報(セッション終了情報)をスケジュール管理サーバ100に送信し(ステップS307)、スケジュール管理サーバ100は、セッション終了情報を受信してRAM22のワークエリアに記憶し(ステップS327)、ステップS325で進捗情報ワーク103に記憶した追加情報及びユーザIDに基づいて、業務管理サーバ130の進捗管理DB131を更新するための進捗情報を生成し(ステップS328)、生成した進捗情報を業務管理サーバ130に送信する(ステップS329)。
【0044】
次いで、業務管理サーバ130は、進捗情報を受信し(ステップS341)、進捗情報に基づいて図8の進捗管理DB131を更新する(ステップS342)。このとき、図7の進捗情報ワーク103の更新フラグを参照して、更新フラグが新規登録を示す「0」のときは対応する関連テーマの実績数値を1つ増やし、更新フラグが削除を示す「3」のときは実績数値を1つ減らし、更新を示す「1」、及び異常終了を示す「2」のときは実績数値を変更しない。
【0045】
図8の進捗管理DB131のデータは、各関連テーマを一意に特定するテーマ番号と、テーマの階層を示す1〜4の値をとるレベルと、関連付けられた上位テーマのテーマ番号(上位テーマ)と、上位テーマに対するサブテーマの連番(No.)と、関連テーマの内容と、関連テーマの達成期限と、関連する部門の部門コードと、社員コードと、目標数値(目標)と、現在までの実績数値(実績)とを含む。
【0046】
各関連テーマは、複数の階層からなり、再上位のレベル1のテーマを除いて上位テーマを持つ。例えば、図8において、テーマ番号01876の「プレゼン20件」というテーマはテーマ番号02387の「カラープリンタ新機種の販売促進」という上位テーマと関連付けられており、この「カラープリンタ新機種の販売促進」というテーマはテーマ番号03018の「重点プロダクトの販売拡大」という上位テーマに関連付けられている。
【0047】
図3のステップS302において図5の「実績参照」ボタンが押下されると、CPU21は処理をステップS303に進め、スケジュール管理サーバ側の処理であるステップS321乃至ステップS323を経て、ステップS301において業務PC101はディスプレイに図9の進捗管理画面を表示する。この進捗管理画面により進捗管理DB131に記憶された進捗情報を参照することができる。
【0048】
図9の進捗管理画面には、関連テーマの一覧と、各関連テーマの月毎の目標数値及び実績数値と、期毎の目標数値及び実績数値とが表示される。階層からなる関連テーマは、上位レベルのテーマが下位レベルのテーマを内包するように表示される。各関連テーマの番号は図8の上位テーマに対するサブテーマの連番(No.)をハイフンで結合した形式で表示される。また、印刷装置120により図9と同様の内容の帳票を出力することもできる。
【0049】
図3に戻り、業務管理サーバ130は、当該更新が正常に終了した場合は正常に終了した旨を通知するメッセージを、異常終了した場合は異常終了した旨を通知するメッセージを、スケジュール管理サーバ100に送信し(ステップS343)、スケジュール管理サーバ100は、図6のスケジュールDB101の進捗フラグを登録済を示す「1」、異常終了により未登録であることを示す「2」、又は削除を示す「3」に更新し(ステップS330)、本処理を終了する。
【0050】
図3の処理によれば、スケジュール管理サーバ100は、業務PC110から受信した追加情報に基づいてスケジュールDB101及び進捗情報ワーク103を更新し(ステップS325)、生成した進捗情報を業務管理サーバ130に送信し(ステップS329)、業務管理サーバ130は、進捗情報に基づいて進捗管理DB131を更新する(ステップS342)ので、スケジュール情報と進捗情報を容易に関連付けて登録することができ、もって低い運用負荷でタイムリー且つ精度の高い業務管理を実現することができる。
【0051】
図10は、図3のステップS325のスケジュール情報更新処理の詳細を示すフローチャートである。
【0052】
図10のステップS411、S413、S415、S417、S419の各ステップは業務管理サーバ130により実行され、その他のステップはスケジュール管理サーバ100により実行される。
【0053】
図10において、スケジュール管理サーバ100は、受信した追加情報及びRAM22のワークに記憶されている画面遷移情報から、業務PC110の操作内容を判定し(ステップS401)、図4の「新規登録」ボタン52が押下されたか否か(ステップS402)、図4の「変更」ボタン53が押下されたか否か(ステップS404)、図4の「キャンセル」ボタン56が押下されたか否か(ステップS406)、図4の「内容」欄57にテキストが入力されたか否か(ステップS407)、図4の「進捗関連付登録」ボタン55が押下されたか否か(ステップS409)、図4の「予定」リスト表示ボタン54が押下されたか否か(ステップS410)、図5の「関連テーマ」リスト表示ボタン65が押下されたか否か(ステップS412)、図5の「商談No.」リスト表示ボタン64が押下されたか否か(ステップS414)、図5の「商談検索」ボタン67が押下されたか否か(ステップS416)、図5の「達成目標」リスト表示ボタン66が押下されたか否か(ステップS418)、図5の「報告事項」欄68にテキストが入力されたか否か(ステップS420)、図5のチェックマーク欄61にチェックマークが入力されたか否か(ステップS422)を夫々判別する。
【0054】
ステップS402の判別の結果、図4の「新規登録」ボタン52が押下されたときは、RAM22にワークエリアに記憶されている各情報に基づき図6のスケジュールDB101に新規のスケジュール情報を登録し(ステップS403)、前ステップの情報(前ステップがどのステップであるか)と該前ステップで指定された画面遷移情報をRAM22の共通領域に記憶し(ステップS424)、RAM22の共通領域に記憶した画面遷移情報、進捗情報ワーク103を含むワークエリアの情報、及びハードディスク28に記憶されている画面表示用の書式データに基づいて、対応する画面情報を生成し(ステップS425)、本処理を終了する。ここでは、スケジューラのメイン画面に戻る。
【0055】
ステップS404の判別の結果、図4の「変更」ボタン53が押下されたときは、RAM22にワークエリアに記憶されていた各情報に基づき図6のスケジュールDBの登録済み情報を変更し(ステップS405)、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。ここでは、スケジューラのメイン画面に戻る。
【0056】
ステップS406の判別の結果、図4の「キャンセル」ボタン56が押下されたときは、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。ここでは、スケジューラのメイン画面に戻る。
【0057】
ステップS407の判別の結果、図4の「内容」欄57にテキストが入力されたときは、受信した追加情報を図4の「内容」欄57の入力データである旨の区分を付してRAM22のワークエリアに記憶し(ステップS408)、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。
【0058】
ステップS409の判別の結果、図4の「進捗関連付登録」ボタン55が押下されたときは、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。ここでは、図5の進捗情報関連付登録・変更画面を表示する。
【0059】
ステップS410の判別の結果、図4の「予定」リスト表示ボタン54が押下されたときは、セッション情報に含まれる社員番号をキーにして業務管理サーバ130の各種マスタ132に含まれる図11の担当者テーブルを検索し、対応する職種コード及び部門コードを読み出してRAM22のワークエリアに記憶し、職種コードをキーにして図12の職種別活動区分テーブルを検索し、対応する職種に対応する活動区分名称、及び各活動区分に対応する達成目標の目標コードをRAM22のワークエリアに読み出し、達成目標の目標コードをキーにして図13の達成目標テーブルの対応する目標内容をRAM22のワークエリアに読み出し(ステップS411)、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。これにより、図4の画面の「予定」リストに、担当者に関連する活動区分名称の一覧が表示される。
【0060】
図11の担当者テーブルは、各担当者の職種コード、部門コード等を含み、図12の職種別活動区分テーブルは、各職種に関連する活動区分名称、及び各活動区分に対応する達成目標の目標コードを含み、図13の達成目標テーブルは、目標コードに対応する目標内容を含む。図11〜図13の各テーブルは、業務管理サーバ130の各種マスタ132、及びスケジュール管理サーバ100の各種マスタ102に含まれており、ステップS411において、スケジュール管理サーバ100の各種マスタ102を参照する形態をとってもよい。
【0061】
ステップS412の判別の結果、図5の「関連テーマ」リスト表示ボタン65が押下されたときは、ステップS411でワークエリアに記憶された社員番号と部門コードをキーにして図8の進捗管理DB131を検索し、当該担当者が関係している関連テーマの内容及び実績数値をRAM22のワークエリアに読み出し(ステップS413)、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。これにより、図5の画面の「関連テーマ」リストに、担当者に関連する関連テーマの内容の一覧が表示される。
【0062】
ステップS414の判別の結果、図5の「商談No.」リスト表示ボタン64が押下されたときは、ステップS411でワークエリアに記憶された社員番号と部門コードをキーにして図14の商談DB133を検索し、当該担当者が関係している商談の商談番号と商談名称をRAM22のワークエリアに読み出し(ステップS415)、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。これにより、図5の画面の「商談No.」リストに、担当者に関連する商談の商談番号の一覧が表示される。
【0063】
ステップS416の判別の結果、図5の「商談検索」ボタン67が押下されたときは、選択された商談No.をキーにして図14の商談DB133を検索し、対応する商談の詳細情報をRAM22のワークエリアに読み出し(ステップS417)、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。これにより、業務PC110は、ディスプレイに不図示の商談の詳細情報を表示する画面を表示する。
【0064】
ステップS418の判別の結果、図5の「達成目標」リスト表示ボタン66が押下されたときは、ステップS411で図13の達成目標テーブルから検索された対応する目標内容をRAM22のワークエリアに読み出し(ステップS419)、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。これにより、図5の画面の「達成目標」リストに、活動区分に対応する達成目標の目標内容の一覧が表示される。
【0065】
ステップS420の判別の結果、図5の「報告事項」欄68にテキストが入力されたときは、受信した追加情報を図5の画面の「報告事項」欄68の入力データである旨の区分を付してRAM22のワークエリアに記憶し(ステップS421)、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。
【0066】
ステップS422の判別の結果、図5のチェックマーク欄61にチェックマークが入力されたときは、RAM22に記憶されている図7の進捗情報ワーク103の対応する区分を、完了又は成功を示す「1」、又は未完了又は不成功を示す「2」に更新し(ステップS423)、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。
【0067】
図10の処理によれば、スケジュール管理サーバ100は、各種マスタ132、進捗管理DB131、及び商談DB133を参照して(ステップS411、S413、S415、S417、S419)、担当者の職種に応じて異なる画面を表示するための画面遷移情報を記憶するので(ステップS424)、スケジュール情報に当該担当者の担当している関連テーマや達成目標を容易に関連付けることができると共に、スケジューラから簡単に実績数値の入力を行うことができ、もって低い運用負荷でタイムリー且つ精度の高い業務管理を実現することができる。
【0068】
また、本発明の目的は、上記実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出して実行することによっても達成されることは言うまでもない。
【0069】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0070】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0071】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0072】
また、上記プログラムは、上述した実施の形態の機能をコンピュータで実現することができればよく、その形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給されるスクリプトデータ等の形態を有するものでもよい。
【0073】
プログラムを供給する記録媒体としては、例えば、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−R、CD−RW、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW)、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、他のROM等の上記プログラムを記憶できるものであればよい。又は、上記プログラムは、インターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施の形態に係る業務管理システムの構成を概略的に示す図である。
【図2】図1におけるスケジュール管理サーバ100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図1の業務管理システムによって実行されるDB更新処理のフローチャートである。
【図4】図3のステップS301で表示されるスケジュール登録・変更画面の一例を示す図である。
【図5】図3のステップS301で表示される進捗関連付登録・変更画面の一例を示す図である。
【図6】図1におけるスケジュールDB101のデータを示す図である。
【図7】図1における進捗情報ワーク103のデータを示す図である。
【図8】図1における進捗管理DB131のデータを示す図である。
【図9】図3のステップS301で表示される進捗管理画面の一例を示す図である。
【図10】図3のステップS325のスケジュール情報更新処理の詳細を示すフローチャートである。
【図11】図10のステップS411で読み出される担当者テーブルの一例を示す図である。
【図12】図10のステップS411で読み出される職種別活動区分テーブルの一例を示す図である。
【図13】図10のステップS411で読み出される達成目標テーブルの一例を示す図である。
【図14】図1における商談DB133のデータを示す図である。
【符号の説明】
【0075】
100 スケジュール管理サーバ
101 スケジュールDB
102 各種マスタ
103 進捗情報ワーク
110 業務PC
130 業務管理サーバ
131 進捗管理DB
132 各種マスタ
133 商談DB
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務管理システム及び方法、並びにプログラムに関し、特に、各担当者の業務の進捗情報を管理する業務管理システム及び方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の業務管理システムは、期初めや月初めに各担当者が処理すべき業務の目標数値を入力し、各担当者が処理した業務の実績数値を適宜入力し、これらの目標数値と実績数値を比較することにより、各担当者が目標を達成したか否かの業務管理を行う。特に、最近では、PDCA(計画−実行−確認−対策)というサイクルを廻していくBPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング)が生産性向上のために盛んになっており、例えば、業務に従事する各担当者の業務状況を進捗状況と進捗状況の報告率という両面から把握し、目標プロセス実現の観点から評価する業務管理システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。この業務管理システムによれば、進捗状況の報告率が低い担当者が一目瞭然になるので、実績数値の入力が促進される。
【0003】
一方、多くの会社では、各担当者はスケジュール管理ソフトを利用して会議や各種作業等のスケジュールを管理している。
【特許文献1】特開2002−334192号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記業務管理システムは業種や職種により管理内容が異なるのに対し、スケジュール管理ソフトは業種や職種に関係なく汎用的に作成されているので、スケジュール管理ソフトと業務管理システムは連携していない。そのため、スケジュール管理ソフトと業務管理システムに二重に実績数値を入力する必要があり、業務管理システムへの実績数値の入力が大きな負担となっている。進捗状況の異なる多数の案件を並行して進めていく必要がある営業職やスタッフ職にとって、実績数値入力の負担の重さは特に顕著である。きめ細かい業務管理が可能な優れた機能を有する業務管理システムであっても、担当者が実績数値を入力しなければ、月末や期末に近くなってから目標数値に到達しそうもないことが判明し、担当者や管理者が慌てるといった事態がしばしば生じていた。
【0005】
本発明の目的は、低い運用負荷でタイムリー且つ精度の高い業務管理を実現することができるスケジュール管理システム及び業務管理システム及び方法、並びにプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的を達成するために、請求項1記載の業務管理システムは、各担当者の業務の進捗情報を管理する業務管理システムにおいて、各担当者のスケジュール情報を入力する入力手段と、前記スケジュール情報を記憶する第1の記憶手段と、前記入力されたスケジュール情報を前記進捗情報と関連付ける関連付け手段と、前記関連付けられた進捗情報を記憶する第2の記憶手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の業務管理システムは、請求項1記載の業務管理システムにおいて、前記関連付け手段は、前記スケジュール情報に関連するテーマの情報と、前記テーマを完了したか否かの情報とを取得することを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の業務管理システムは、請求項2記載の業務管理システムにおいて、前記第2の記憶手段は、前記テーマを完了したか否かの情報に基づいて、前記テーマに対する実績数値をインクリメントすることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の業務管理システムは、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の業務管理システムにおいて、前記担当者に関連する1つ以上のテーマの情報を格納する格納手段と、前記1つ以上のテーマを表示する表示手段とを備え、前記関連付け手段は、前記表示された1つ以上のテーマから選択された1つを前記スケジュール情報に関連するテーマとして取得することを特徴とする。
【0010】
上述の目的を達成するために、請求項5記載の業務管理方法は、各担当者の業務の進捗情報を管理する業務管理方法において、各担当者のスケジュール情報を入力する入力ステップと、前記スケジュール情報を記憶する第1の記憶ステップと、前記入力されたスケジュール情報を前記進捗情報と関連付ける関連付けステップと、前記関連付けられた進捗情報を記憶する第2の記憶ステップとを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の業務管理方法は、請求項5記載の業務管理方法において、前記第2の関連付けステップは、前記スケジュール情報に関連するテーマの情報と、前記テーマを完了したか否かの情報とを取得することを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の業務管理方法は、請求項6記載の業務管理方法において、前記第2の記憶ステップは、前記テーマを完了したか否かの情報に基づいて、前記テーマに対する実績数値をインクリメントすることを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の業務管理方法は、請求項5又は7記載の業務管理方法において、前記担当者に関連する1つ以上のテーマの情報を格納する格納ステップと、前記1つ以上のテーマを表示する表示ステップとを備え、前記関連付けステップは、前記表示された1つ以上のテーマから選択された1つを前記スケジュール情報に関連するテーマとして取得することを特徴とする。
【0014】
上述の目的を達成するために、請求項9記載の業務管理プログラムは、各担当者の業務の進捗情報を管理する業務管理プログラムにおいて、各担当者のスケジュール情報を入力する入力モジュールと、前記スケジュール情報を記憶する第1の記憶モジュールと、前記スケジュール情報を前記進捗情報と関連付ける関連付けモジュールと、前記進捗情報を記憶する第2の記憶モジュールとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の業務管理システム、請求項5記載の業務管理方法、及び請求項9記載の業務管理プログラムによれば、入力されたスケジュール情報を進捗情報と関連付け、この関連付けられた進捗情報を記憶するので、スケジュール情報と進捗情報を容易に関連付けて登録することができ、もって低い運用負荷でタイムリー且つ精度の高い業務管理を実現することができる。
【0016】
請求項2記載の業務管理システム、請求項6記載の業務管理方法によれば、スケジュール情報に関連するテーマの情報と、テーマを完了したか否かの情報とを取得するので、スケジュール情報と進捗情報を容易に関連付けて登録することができる。
【0017】
請求項3記載の業務管理システム、請求項7記載の業務管理方法によれば、テーマを完了したか否かの情報に基づいて、テーマに対する実績数値をインクリメントするので、精度の高い業務管理を実現することができる。
【0018】
請求項4記載の業務管理システム、請求項8記載の業務管理方法によれば、担当者に関連する1つ以上のテーマの情報を表示し、表示された1つ以上のテーマから選択された1つをスケジュール情報に関連するテーマとして取得するで、スケジュール情報と進捗情報を容易に関連付けて登録することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態に係る業務管理システムの構成を概略的に示す図である。
【0021】
図1において、業務管理システムは、各担当者のスケジュール情報を管理するスケジュール管理サーバ100(図2)と、業務管理システムを利用する各担当者が操作する業務PC110と、印刷を行う印刷装置120と、各担当者が処理した業務の進捗情報を管理する業務管理サーバ130とから成り、これらは通信回線150を介して互いに接続されている。
【0022】
スケジュール管理サーバ100は、スケジュール情報を記憶するスケジュールDB101(図6)と、スケジュール情報と進捗情報を関連付けて後述する進捗管理DB131を更新するための進捗情報ワーク103(図7)と、進捗情報ワーク103がスケジュール情報と進捗情報を関連付けるのに用いられる後述する図11、図12、図13の各テーブルを有する各種マスタ102とを備える。
【0023】
業務管理サーバ130は、進捗情報を記憶する進捗管理DB131(図8)と、各種マスタ102と同期した上記各テーブルを有する各種マスタ132と、商談に関する情報を記憶する商談DB133(図14)とを備える。
【0024】
業務PC110にはブラウザがインストールされており、スケジュールDB101及び業務管理サーバ130に記憶された情報の閲覧及び更新が可能である。業務PC110は図1では1台だけ記載されているが、これに限らず複数台であってもよい。実際には、社員1名につき業務PCを1台程度を使用するので、全体では数十台乃至数千台になる場合もある。
【0025】
本実施の形態において、スケジュール管理サーバ100及び業務管理サーバ130は独立した構成として説明するが、1つのサーバがスケジュール管理サーバ100及び業務管理サーバ130の機能を具備してもよい。
【0026】
スケジュール管理サーバ100、業務PC110、及び業務管理サーバ130の各コンピュータの各ハードウェア構成は基本的に同じであり(CPUの数や、ハードディスク及びメモリの数や容量が異なる程度)、以下、スケジュール管理サーバ100を例として説明する。
【0027】
図2は、図1におけるスケジュール管理サーバ100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0028】
スケジュール管理サーバ100は、スケジュール管理サーバ100全体の制御を行うと共にプログラムを実行するCPU21と、CPU21のプログラム実行時のワークエリア等を有するRAM22と、CPU21が実行するBIOS(ベーシック・インプット・アウトプット・システム)等のプログラムが格納されたROM23と、LANに接続するためのLANアダプタ24と、画像表示装置に画像を表示するためのビデオアダプタ25と、入力手段としてのキーボード26及びマウス27と、オペレーションシステム(OS)及びアプリケーションプログラムや画面表示用の書式データ等を記憶しているハードディスク28と、CD−ROMを読込むためのCD−ROMドライブ29とを備え、これらはシステムバス20を介して互いに接続される。なお、ROM23にOS及びアプリケーションプログラムを記憶してもよい。
【0029】
図3は、図1の業務管理システムによって実行されるDB更新処理のフローチャートである。
【0030】
図3の処理の前に、業務PC110は、所定のURLを指定してスケジュール管理サーバ100に接続し、ユーザID及びパスワードの送信によりスケジュール管理サーバ100にログインしているものとする。ユーザIDは、具体的には社員番号であり、ユーザID及びパスワードは業務PC110のRAM22のワークエリアにセッション情報として記憶している。このワークエリアは、各担当者毎に確保される一時記憶領域であり、各担当者毎に一時ファイルを記憶している。
【0031】
図3において、業務PC110は、ログイン後にスケジュール管理サーバ100からメイン画面を表示するためのHTML情報(以下、「画面情報」という)を受信し、受信した画面情報により、業務PC110のディスプレイに画面を表示する(ステップS301)。
【0032】
メイン画面は、横軸見出しに日付、縦軸見出しに同じ部署に所属する各メンバーの名前を表示し、表の各セルには該当する日付の該当するメンバーの予定を表示している。例えば、横軸見出しが「5/12(月)」、縦軸見出しが「山田一郎」の欄に「13時30分〜15時00分 A株式会社様プレゼン」という予定を表示している。
【0033】
次いで、業務PC110は、参照要求が入力されたか否かを判別する(ステップS302)。参照要求の入力は、特定のリンク(例えば、メイン画面における図4のスケジュール登録・変更画面を表示するためのリンク)を選択するか、又は、特定の参照用のボタン(例えば、図4の「会議室予約」ボタン51)を押下することにより行う。
【0034】
ステップS302の判別の結果、参照要求が入力されたときは、業務PC110は入力された参照要求をスケジュール管理サーバ100に送信し(ステップS303)、スケジュール管理サーバ100は、参照要求を受信してRAM22のワークエリアに記憶し(ステップS321)、参照要求に対応するデータをスケジュールDB101から、画面表示用の書式データをハードディスク28から夫々RAM22に読み出して画面情報を生成し(ステップS322)、生成した画面情報を業務PC110に送信し(ステップS323)、ステップS301に戻って、業務PC110は、受信した画面情報によりディスプレイに画面を表示する。
【0035】
例えば、図3のステップS302において、メイン画面の横軸見出しが「5/12(月)」、縦軸見出しが「山田一郎」の欄のリンクが選択されると、ステップS301に戻って、業務PC110はディスプレイに図4のスケジュール登録・変更画面を表示する。
【0036】
図4の画面において、日時、予定、場所、内容等の入力欄に情報を入力して「新規登録」ボタン52を押下することによりスケジュール情報を登録することができる。また、既に登録されたスケジュール情報の入力欄を変更して「変更」ボタン53を押下することによりスケジュール情報を変更することができる。予定の入力は、テキストを入力することもできるが、「予定」リスト表示ボタン54を押下することにより「予定」リストを表示し、リストから選択して入力することもできる。さらに、「会議室予約」ボタン51を押下することにより、不図示の予約画面を表示して、入力された日時に会議室を予約することができる。
【0037】
図3に戻り、ステップS302の判別の結果、参照要求が入力されなかったときは、業務PC110は、追加情報が入力されたか否かを判別する(ステップS304)。追加情報の入力とは、例えば、図4の入力欄に情報を入力して「新規登録」ボタン52を押下すること、図5の進捗関連付登録・変更画面のチェックボックス61にチェックマークを入力すること、又は、図4の「予定」リスト表示ボタン54を押下すること等をいう。
【0038】
図3のステップS304において図4の「進捗関連付登録」ボタン55を押下することにより、CPU21は処理をステップS303に進め、スケジュール管理サーバ側の処理であるステップS321乃至ステップS323を経て、ステップS301に戻って、業務PC110はディスプレイに図5の進捗関連付登録・変更画面を表示する。図5の画面において、商談No.、関連テーマ、達成目標、報告事項等の入力欄に情報を入力し、チェックボックス61にチェックマークを入れて「新規登録」ボタン62を押下することによりスケジュール情報と進捗情報を関連付けて登録することができる。また、既に登録された進捗情報の入力欄を変更して「変更」ボタン63を押下することにより進捗情報を変更することができる。商談No.、関連テーマ、達成目標の入力は、「商談No.」リスト表示ボタン64、「関連テーマ」リスト表示ボタン65、又は「達成目標」リスト表示ボタン66を押下することによりリストを表示し、リストから選択して入力することもできる。
【0039】
図3に戻り、ステップS304の判別の結果、追加情報(詳細情報を参照するためのボタンの押下ではなく、テキストを入力したり、チェックマークを変更したり、リストから選択して入力する等して追加された情報)が入力されたときは、業務PC110は、入力された追加情報をスケジュール管理サーバ100に送信し(ステップS305)、スケジュール管理サーバ100は、追加情報を受信してRAM22のワークエリアに記憶し(ステップS324)、後述する図10のスケジュール情報更新処理を実行して、業務PC110から受信した追加情報に基づいて図6のスケジュールDB101及び図7の進捗情報ワーク103を更新し、受信した追加情報とハードディスクに記憶されている画面表示用の書式データに基づいて、追加情報を反映した新しい画面表示用の画面情報を生成し(ステップS325)、生成した画面情報を業務PC110に送信し(ステップS326)、ステップS301に戻って、業務PC110は、受信した画面情報によりディスプレイに画面を表示する。
【0040】
図6のスケジュールDB101のデータは、図4の画面で登録された社員コード、日時、予定、場所、内容等の情報を含む。進捗フラグには、登録済を示す「1」、異常終了により未登録であることを示す「2」、又は削除を示す「3」が記憶される。
【0041】
図7の進捗情報ワーク103の進捗情報は、図5の画面で登録された社員コード、商談番号、関連テーマコード1〜3、テーマ区分(T区分)1〜3、達成目標1〜3、目標区分(M区分)1〜3、報告事項、更新年月日、及び更新フラグを含む。各区分には、「完了」又は「成功」の場合は「1」、「未完了」又は「不成功」の場合は「2」の値が記憶される。更新フラグには、新規登録を示す「0」、更新を示す「1」、異常終了を示す「2」、又は、削除を示す「3」が記憶される。
【0042】
図3に戻り、ステップS304の判別の結果、追加情報が入力されなかったときは、スケジューラのメイン画面で「ログアウト」ボタンが押下されたか否かを判別し(ステップS306)、「ログアウト」ボタンが押下されなかったときは、ステップS301に戻る。
【0043】
ステップS306の判別の結果、「ログアウト」ボタンが押下されたときは、スケジューラの利用を終了する旨の情報(セッション終了情報)をスケジュール管理サーバ100に送信し(ステップS307)、スケジュール管理サーバ100は、セッション終了情報を受信してRAM22のワークエリアに記憶し(ステップS327)、ステップS325で進捗情報ワーク103に記憶した追加情報及びユーザIDに基づいて、業務管理サーバ130の進捗管理DB131を更新するための進捗情報を生成し(ステップS328)、生成した進捗情報を業務管理サーバ130に送信する(ステップS329)。
【0044】
次いで、業務管理サーバ130は、進捗情報を受信し(ステップS341)、進捗情報に基づいて図8の進捗管理DB131を更新する(ステップS342)。このとき、図7の進捗情報ワーク103の更新フラグを参照して、更新フラグが新規登録を示す「0」のときは対応する関連テーマの実績数値を1つ増やし、更新フラグが削除を示す「3」のときは実績数値を1つ減らし、更新を示す「1」、及び異常終了を示す「2」のときは実績数値を変更しない。
【0045】
図8の進捗管理DB131のデータは、各関連テーマを一意に特定するテーマ番号と、テーマの階層を示す1〜4の値をとるレベルと、関連付けられた上位テーマのテーマ番号(上位テーマ)と、上位テーマに対するサブテーマの連番(No.)と、関連テーマの内容と、関連テーマの達成期限と、関連する部門の部門コードと、社員コードと、目標数値(目標)と、現在までの実績数値(実績)とを含む。
【0046】
各関連テーマは、複数の階層からなり、再上位のレベル1のテーマを除いて上位テーマを持つ。例えば、図8において、テーマ番号01876の「プレゼン20件」というテーマはテーマ番号02387の「カラープリンタ新機種の販売促進」という上位テーマと関連付けられており、この「カラープリンタ新機種の販売促進」というテーマはテーマ番号03018の「重点プロダクトの販売拡大」という上位テーマに関連付けられている。
【0047】
図3のステップS302において図5の「実績参照」ボタンが押下されると、CPU21は処理をステップS303に進め、スケジュール管理サーバ側の処理であるステップS321乃至ステップS323を経て、ステップS301において業務PC101はディスプレイに図9の進捗管理画面を表示する。この進捗管理画面により進捗管理DB131に記憶された進捗情報を参照することができる。
【0048】
図9の進捗管理画面には、関連テーマの一覧と、各関連テーマの月毎の目標数値及び実績数値と、期毎の目標数値及び実績数値とが表示される。階層からなる関連テーマは、上位レベルのテーマが下位レベルのテーマを内包するように表示される。各関連テーマの番号は図8の上位テーマに対するサブテーマの連番(No.)をハイフンで結合した形式で表示される。また、印刷装置120により図9と同様の内容の帳票を出力することもできる。
【0049】
図3に戻り、業務管理サーバ130は、当該更新が正常に終了した場合は正常に終了した旨を通知するメッセージを、異常終了した場合は異常終了した旨を通知するメッセージを、スケジュール管理サーバ100に送信し(ステップS343)、スケジュール管理サーバ100は、図6のスケジュールDB101の進捗フラグを登録済を示す「1」、異常終了により未登録であることを示す「2」、又は削除を示す「3」に更新し(ステップS330)、本処理を終了する。
【0050】
図3の処理によれば、スケジュール管理サーバ100は、業務PC110から受信した追加情報に基づいてスケジュールDB101及び進捗情報ワーク103を更新し(ステップS325)、生成した進捗情報を業務管理サーバ130に送信し(ステップS329)、業務管理サーバ130は、進捗情報に基づいて進捗管理DB131を更新する(ステップS342)ので、スケジュール情報と進捗情報を容易に関連付けて登録することができ、もって低い運用負荷でタイムリー且つ精度の高い業務管理を実現することができる。
【0051】
図10は、図3のステップS325のスケジュール情報更新処理の詳細を示すフローチャートである。
【0052】
図10のステップS411、S413、S415、S417、S419の各ステップは業務管理サーバ130により実行され、その他のステップはスケジュール管理サーバ100により実行される。
【0053】
図10において、スケジュール管理サーバ100は、受信した追加情報及びRAM22のワークに記憶されている画面遷移情報から、業務PC110の操作内容を判定し(ステップS401)、図4の「新規登録」ボタン52が押下されたか否か(ステップS402)、図4の「変更」ボタン53が押下されたか否か(ステップS404)、図4の「キャンセル」ボタン56が押下されたか否か(ステップS406)、図4の「内容」欄57にテキストが入力されたか否か(ステップS407)、図4の「進捗関連付登録」ボタン55が押下されたか否か(ステップS409)、図4の「予定」リスト表示ボタン54が押下されたか否か(ステップS410)、図5の「関連テーマ」リスト表示ボタン65が押下されたか否か(ステップS412)、図5の「商談No.」リスト表示ボタン64が押下されたか否か(ステップS414)、図5の「商談検索」ボタン67が押下されたか否か(ステップS416)、図5の「達成目標」リスト表示ボタン66が押下されたか否か(ステップS418)、図5の「報告事項」欄68にテキストが入力されたか否か(ステップS420)、図5のチェックマーク欄61にチェックマークが入力されたか否か(ステップS422)を夫々判別する。
【0054】
ステップS402の判別の結果、図4の「新規登録」ボタン52が押下されたときは、RAM22にワークエリアに記憶されている各情報に基づき図6のスケジュールDB101に新規のスケジュール情報を登録し(ステップS403)、前ステップの情報(前ステップがどのステップであるか)と該前ステップで指定された画面遷移情報をRAM22の共通領域に記憶し(ステップS424)、RAM22の共通領域に記憶した画面遷移情報、進捗情報ワーク103を含むワークエリアの情報、及びハードディスク28に記憶されている画面表示用の書式データに基づいて、対応する画面情報を生成し(ステップS425)、本処理を終了する。ここでは、スケジューラのメイン画面に戻る。
【0055】
ステップS404の判別の結果、図4の「変更」ボタン53が押下されたときは、RAM22にワークエリアに記憶されていた各情報に基づき図6のスケジュールDBの登録済み情報を変更し(ステップS405)、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。ここでは、スケジューラのメイン画面に戻る。
【0056】
ステップS406の判別の結果、図4の「キャンセル」ボタン56が押下されたときは、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。ここでは、スケジューラのメイン画面に戻る。
【0057】
ステップS407の判別の結果、図4の「内容」欄57にテキストが入力されたときは、受信した追加情報を図4の「内容」欄57の入力データである旨の区分を付してRAM22のワークエリアに記憶し(ステップS408)、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。
【0058】
ステップS409の判別の結果、図4の「進捗関連付登録」ボタン55が押下されたときは、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。ここでは、図5の進捗情報関連付登録・変更画面を表示する。
【0059】
ステップS410の判別の結果、図4の「予定」リスト表示ボタン54が押下されたときは、セッション情報に含まれる社員番号をキーにして業務管理サーバ130の各種マスタ132に含まれる図11の担当者テーブルを検索し、対応する職種コード及び部門コードを読み出してRAM22のワークエリアに記憶し、職種コードをキーにして図12の職種別活動区分テーブルを検索し、対応する職種に対応する活動区分名称、及び各活動区分に対応する達成目標の目標コードをRAM22のワークエリアに読み出し、達成目標の目標コードをキーにして図13の達成目標テーブルの対応する目標内容をRAM22のワークエリアに読み出し(ステップS411)、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。これにより、図4の画面の「予定」リストに、担当者に関連する活動区分名称の一覧が表示される。
【0060】
図11の担当者テーブルは、各担当者の職種コード、部門コード等を含み、図12の職種別活動区分テーブルは、各職種に関連する活動区分名称、及び各活動区分に対応する達成目標の目標コードを含み、図13の達成目標テーブルは、目標コードに対応する目標内容を含む。図11〜図13の各テーブルは、業務管理サーバ130の各種マスタ132、及びスケジュール管理サーバ100の各種マスタ102に含まれており、ステップS411において、スケジュール管理サーバ100の各種マスタ102を参照する形態をとってもよい。
【0061】
ステップS412の判別の結果、図5の「関連テーマ」リスト表示ボタン65が押下されたときは、ステップS411でワークエリアに記憶された社員番号と部門コードをキーにして図8の進捗管理DB131を検索し、当該担当者が関係している関連テーマの内容及び実績数値をRAM22のワークエリアに読み出し(ステップS413)、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。これにより、図5の画面の「関連テーマ」リストに、担当者に関連する関連テーマの内容の一覧が表示される。
【0062】
ステップS414の判別の結果、図5の「商談No.」リスト表示ボタン64が押下されたときは、ステップS411でワークエリアに記憶された社員番号と部門コードをキーにして図14の商談DB133を検索し、当該担当者が関係している商談の商談番号と商談名称をRAM22のワークエリアに読み出し(ステップS415)、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。これにより、図5の画面の「商談No.」リストに、担当者に関連する商談の商談番号の一覧が表示される。
【0063】
ステップS416の判別の結果、図5の「商談検索」ボタン67が押下されたときは、選択された商談No.をキーにして図14の商談DB133を検索し、対応する商談の詳細情報をRAM22のワークエリアに読み出し(ステップS417)、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。これにより、業務PC110は、ディスプレイに不図示の商談の詳細情報を表示する画面を表示する。
【0064】
ステップS418の判別の結果、図5の「達成目標」リスト表示ボタン66が押下されたときは、ステップS411で図13の達成目標テーブルから検索された対応する目標内容をRAM22のワークエリアに読み出し(ステップS419)、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。これにより、図5の画面の「達成目標」リストに、活動区分に対応する達成目標の目標内容の一覧が表示される。
【0065】
ステップS420の判別の結果、図5の「報告事項」欄68にテキストが入力されたときは、受信した追加情報を図5の画面の「報告事項」欄68の入力データである旨の区分を付してRAM22のワークエリアに記憶し(ステップS421)、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。
【0066】
ステップS422の判別の結果、図5のチェックマーク欄61にチェックマークが入力されたときは、RAM22に記憶されている図7の進捗情報ワーク103の対応する区分を、完了又は成功を示す「1」、又は未完了又は不成功を示す「2」に更新し(ステップS423)、ステップS424以降の処理を実行して本処理を終了する。
【0067】
図10の処理によれば、スケジュール管理サーバ100は、各種マスタ132、進捗管理DB131、及び商談DB133を参照して(ステップS411、S413、S415、S417、S419)、担当者の職種に応じて異なる画面を表示するための画面遷移情報を記憶するので(ステップS424)、スケジュール情報に当該担当者の担当している関連テーマや達成目標を容易に関連付けることができると共に、スケジューラから簡単に実績数値の入力を行うことができ、もって低い運用負荷でタイムリー且つ精度の高い業務管理を実現することができる。
【0068】
また、本発明の目的は、上記実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出して実行することによっても達成されることは言うまでもない。
【0069】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0070】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0071】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0072】
また、上記プログラムは、上述した実施の形態の機能をコンピュータで実現することができればよく、その形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給されるスクリプトデータ等の形態を有するものでもよい。
【0073】
プログラムを供給する記録媒体としては、例えば、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−R、CD−RW、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW)、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、他のROM等の上記プログラムを記憶できるものであればよい。又は、上記プログラムは、インターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施の形態に係る業務管理システムの構成を概略的に示す図である。
【図2】図1におけるスケジュール管理サーバ100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図1の業務管理システムによって実行されるDB更新処理のフローチャートである。
【図4】図3のステップS301で表示されるスケジュール登録・変更画面の一例を示す図である。
【図5】図3のステップS301で表示される進捗関連付登録・変更画面の一例を示す図である。
【図6】図1におけるスケジュールDB101のデータを示す図である。
【図7】図1における進捗情報ワーク103のデータを示す図である。
【図8】図1における進捗管理DB131のデータを示す図である。
【図9】図3のステップS301で表示される進捗管理画面の一例を示す図である。
【図10】図3のステップS325のスケジュール情報更新処理の詳細を示すフローチャートである。
【図11】図10のステップS411で読み出される担当者テーブルの一例を示す図である。
【図12】図10のステップS411で読み出される職種別活動区分テーブルの一例を示す図である。
【図13】図10のステップS411で読み出される達成目標テーブルの一例を示す図である。
【図14】図1における商談DB133のデータを示す図である。
【符号の説明】
【0075】
100 スケジュール管理サーバ
101 スケジュールDB
102 各種マスタ
103 進捗情報ワーク
110 業務PC
130 業務管理サーバ
131 進捗管理DB
132 各種マスタ
133 商談DB
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各担当者の業務の進捗情報を管理する業務管理システムにおいて、各担当者のスケジュール情報を入力する入力手段と、前記スケジュール情報を記憶する第1の記憶手段と、前記入力されたスケジュール情報を前記進捗情報と関連付ける関連付け手段と、前記関連付けられた進捗情報を記憶する第2の記憶手段とを備えることを特徴とする業務管理システム。
【請求項2】
前記関連付け手段は、前記スケジュール情報に関連するテーマの情報と、前記テーマを完了したか否かの情報とを取得することを特徴とする請求項1記載の業務管理システム。
【請求項3】
前記第2の記憶手段は、前記テーマを完了したか否かの情報に基づいて、前記テーマに対する実績数値をインクリメントすることを特徴とする請求項2記載の業務管理システム。
【請求項4】
前記担当者に関連する1つ以上のテーマの情報を格納する格納手段と、前記1つ以上のテーマを表示する表示手段とを備え、前記関連付け手段は、前記表示された1つ以上のテーマから選択された1つを前記スケジュール情報に関連するテーマとして取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の業務管理システム。
【請求項5】
各担当者の業務の進捗情報を管理する業務管理方法において、各担当者のスケジュール情報を入力する入力ステップと、前記スケジュール情報を記憶する第1の記憶ステップと、前記入力されたスケジュール情報を前記進捗情報と関連付ける関連付けステップと、前記関連付けられた進捗情報を記憶する第2の記憶ステップとを備えることを特徴とする業務管理方法。
【請求項6】
前記第2の関連付けステップは、前記スケジュール情報に関連するテーマの情報と、前記テーマを完了したか否かの情報とを取得することを特徴とする請求項5記載の業務管理方法。
【請求項7】
前記第2の記憶ステップは、前記テーマを完了したか否かの情報に基づいて、前記テーマに対する実績数値をインクリメントすることを特徴とする請求項6記載の業務管理方法。
【請求項8】
前記担当者に関連する1つ以上のテーマの情報を格納する格納ステップと、前記1つ以上のテーマを表示する表示ステップとを備え、前記関連付けステップは、前記表示された1つ以上のテーマから選択された1つを前記スケジュール情報に関連するテーマとして取得することを特徴とする請求項5又は7記載の業務管理方法。
【請求項9】
各担当者の業務の進捗情報を管理する業務管理プログラムにおいて、各担当者のスケジュール情報を入力する入力モジュールと、前記スケジュール情報を記憶する第1の記憶モジュールと、前記スケジュール情報を前記進捗情報と関連付ける関連付けモジュールと、前記進捗情報を記憶する第2の記憶モジュールとをコンピュータに実行させることを特徴とする業務管理プログラム。
【請求項1】
各担当者の業務の進捗情報を管理する業務管理システムにおいて、各担当者のスケジュール情報を入力する入力手段と、前記スケジュール情報を記憶する第1の記憶手段と、前記入力されたスケジュール情報を前記進捗情報と関連付ける関連付け手段と、前記関連付けられた進捗情報を記憶する第2の記憶手段とを備えることを特徴とする業務管理システム。
【請求項2】
前記関連付け手段は、前記スケジュール情報に関連するテーマの情報と、前記テーマを完了したか否かの情報とを取得することを特徴とする請求項1記載の業務管理システム。
【請求項3】
前記第2の記憶手段は、前記テーマを完了したか否かの情報に基づいて、前記テーマに対する実績数値をインクリメントすることを特徴とする請求項2記載の業務管理システム。
【請求項4】
前記担当者に関連する1つ以上のテーマの情報を格納する格納手段と、前記1つ以上のテーマを表示する表示手段とを備え、前記関連付け手段は、前記表示された1つ以上のテーマから選択された1つを前記スケジュール情報に関連するテーマとして取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の業務管理システム。
【請求項5】
各担当者の業務の進捗情報を管理する業務管理方法において、各担当者のスケジュール情報を入力する入力ステップと、前記スケジュール情報を記憶する第1の記憶ステップと、前記入力されたスケジュール情報を前記進捗情報と関連付ける関連付けステップと、前記関連付けられた進捗情報を記憶する第2の記憶ステップとを備えることを特徴とする業務管理方法。
【請求項6】
前記第2の関連付けステップは、前記スケジュール情報に関連するテーマの情報と、前記テーマを完了したか否かの情報とを取得することを特徴とする請求項5記載の業務管理方法。
【請求項7】
前記第2の記憶ステップは、前記テーマを完了したか否かの情報に基づいて、前記テーマに対する実績数値をインクリメントすることを特徴とする請求項6記載の業務管理方法。
【請求項8】
前記担当者に関連する1つ以上のテーマの情報を格納する格納ステップと、前記1つ以上のテーマを表示する表示ステップとを備え、前記関連付けステップは、前記表示された1つ以上のテーマから選択された1つを前記スケジュール情報に関連するテーマとして取得することを特徴とする請求項5又は7記載の業務管理方法。
【請求項9】
各担当者の業務の進捗情報を管理する業務管理プログラムにおいて、各担当者のスケジュール情報を入力する入力モジュールと、前記スケジュール情報を記憶する第1の記憶モジュールと、前記スケジュール情報を前記進捗情報と関連付ける関連付けモジュールと、前記進捗情報を記憶する第2の記憶モジュールとをコンピュータに実行させることを特徴とする業務管理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−12043(P2006−12043A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−191467(P2004−191467)
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(390002761)キヤノン販売株式会社 (656)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(390002761)キヤノン販売株式会社 (656)
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