説明

構内交換機、着信転送方法および着信転送プログラム

【課題】転送元端末の操作者の操作により着信転送操作がなされた際に、転送先の不応答の場合や転送先への着信が不可能な場合の動作を転送元端末において任意に設定することが可能な構内交換機を提供する。
【解決手段】転送元端末の電話機端末21の操作で、電話機端末23を転送先端末として指定した際に、電話機端末23への着信転送のための呼出動作と並行して、着信転送失敗時の次の再転送先として再転送先端末の電話機端末24の情報も合わせて設定する(図2(B))。電話機端末23に不応答の際の転送先を指定する不応答転送があらかじめ設定されていても、再転送先として電話機端末24が設定されていた場合には、転送先の電話機端末23に対する着信転送が失敗した際に、電話機端末23が指定する不応答転送の動作や転送元端末の電話機端末21への呼戻しの動作よりも優先して、再転送先端末の電話機端末24への再転送動作を実施する(図2(D))。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構内交換機、着信転送方法および着信転送プログラムに関し、特に、転送元端末における転送設定操作時において転送先への着信転送が失敗した場合の動作も合わせて設定することが可能な機能を有する構内交換機、着信転送方法および着信転送プログラムに関する。本発明は、オフィスなどに設置されている電話機用端末やコンピュータによって制御される通話装置などにも好適に適用することが可能である。
【背景技術】
【0002】
現在の構内交換機の機能の一つとして、特許文献1の特開2008−160885号公報「交換装置ならびに着信呼の転送処理方法」にも記載されているように、着信した電話呼の通話相手を保留して、該電話呼を他の端末に転送した後に、転送先の他の端末が応答しない場合には、転送元端末へ呼戻しを行うという機能が備えられている。これにより、転送先の他の端末が不応答の場合は、一旦、該電話呼を転送元端末の操作者と被転送端末(発信元端末)の通話相手との通話に戻し、転送元端末の操作者の判断によって、さらに別の端末へ転送を行ったりする等、該電話呼に対応することが可能になっている。
【0003】
また、不応答に対する別のアプローチとして、特許文献2の特開2008−148002号公報「不在転送機能を有する電話交換システム」に開示されているように、着信した電話呼に対して、あらかじめ定めた一定時間の間に応答しなかった場合には、あらかじめ設定しておいた別の電話番号の端末へと順次転送する不応答転送機能を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−160885号公報(第3−6頁)
【特許文献2】特開2008−148002号公報(第4−6頁)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述したような現状の構内交換機における転送技術においては、着信した電話呼の通話相手を保留にした状態で、該電話呼を他の端末に着信転送する際に、次のような問題点がある。
【0006】
第一の問題点は、着信した電話呼の転送操作が行われてから、該電話呼の転送元端末に対して呼戻しが行われるのは、或る程度の時間が経過してからであり、呼戻しが行われた際に、転送元端末の操作者が離席していたために呼戻しに対して応答することができない場合も起こり得るということにある。したがって、かかる事態を防ぐためには、着信した電話呼の転送元端末の操作者は、発生するか否かが不明の転送先端末不応答時の呼戻しに対しても、その対応を考慮しておくことが必要になってしまうという状況を解消することができない。
【0007】
第二の問題点は、転送先端末において、着信に対して応答監視時間としてあらかじめ定めた一定時間経過しても応答しなかった場合として、あらかじめ設定しておいた電話番号の端末に対して転送するという不応答転送が設定されていた場合、着信した電話呼の転送元端末の操作者は、不応答時の転送先を任意に選択して指定することができないということにある。したがって、被転送端末(発信元端末)の通話相手からの要求や電話呼の発着信状況に応じて転送先端末を選択しようとしても、該転送先端末を選択することができないという問題を解消することができない。
【0008】
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、転送元端末の操作者の操作により着信転送操作がなされた際に、転送先の不応答の場合や転送先への着信が不可能な場合の動作を転送元端末において任意に設定することが可能な構内交換機、着信転送方法および着信転送プログラムを提供することを、その目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の課題を解決するため、本発明による構内交換機、着信転送方法および着信転送プログラムは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
【0010】
(1)本発明による構内交換機は、被転送端末から転送元端末に着信した電話呼を、転送先として指定した転送先端末に対して転送する機能を有する構内交換機であって、前記転送元端末の操作者が、前記転送先端末を転送先として指定する際に、該転送先端末に対する着信転送が失敗した場合の次の再転送先となる再転送先端末を合わせて指定することを可能とする機能を有していることを特徴とする。
【0011】
(2)本発明による着信転送方法は、被転送端末から転送元端末に着信した電話呼を、転送先として指定した転送先端末に対して転送する構内交換機における着信転送方法であって、前記転送元端末の操作者が、前記転送先端末を転送先として指定する際に、該転送先端末に対する着信転送が失敗した場合の次の再転送先となる再転送先端末を合わせて指定することを可能とすることを特徴とする。
【0012】
(3)本発明による着信転送プログラムは、少なくとも前記(2)に記載の着信転送方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の構内交換機、着信転送方法および着信転送プログラムによれば、以下のような効果を奏することができる。
【0014】
第一の効果は、転送先端末への転送操作を行った転送元端末側の操作者は、転送操作の際に、転送先端末の状況如何によって発生する呼戻しを気にする必要がなくなることにある。その理由は、転送操作を行う際に、転送先端末が不応答であったり着信不可能な状態であったりした場合における次の再転送先となる再転送先端末をあらかじめ設定する操作を実施しているので、転送元端末への呼戻し動作自体が発生しなくなるからである。
【0015】
第二の効果は、着信転送先として指定された転送先端末があらかじめ不応答転送の設定を行っていた場合であっても、該転送先端末の不応答転送設定によらずに、転送元端末の操作者が転送先端末への転送操作を行った際に次の再転送先の端末として任意に指定した再転送先端末に確実に転送することができることにある。その理由は、転送元端末において指定した次の再転送先となる再転送先端末に関する情報が設定されている場合には、転送先端末に設定されている不応答転送動作よりも優先して、転送元端末において再転送先端末として指定した端末に対する再転送動作を実施するためである。
【0016】
これにより、例えば、転送先端末が不応答転送設定として不応答時の転送先をメールボックスにあらかじめ設定しているような場合であっても、緊急性の高い用件であるので、転送先端末が不応答になった際は、当該転送先端末の操作者が携帯している携帯電話機へ転送したいという場合には、転送元端末において再転送先端末として該携帯電話機を指定するようにすれば、かかる事態に対しても十分に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明による構内交換機の構成の一例を示す装置構成図である。
【図2】図1の構内交換機における着信転送動作の一例を説明するための説明図である。
【図3】図1の構内交換機における再転送先端末に関する情報の入力時の詳細な動作例を説明するための説明図である。
【図4】図1の構内交換機における再転送先端末への再転送動作の図2とは異なる動作例を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明による構内交換機、着信転送方法および着信転送プログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による構内交換機および着信転送方法について説明するが、かかる着信転送方法をコンピュータにより実行可能な着信転送プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、着信転送プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。また、本発明の構内交換機として、オフィスなどに設置されている電話機用端末やコンピュータによって制御される通話装置などにも好適に適用することが可能である。
【0019】
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、転送元端末の操作者が着信した電話呼の転送操作を行う際に、転送先端末への着信転送呼が失敗する場合に備えて、該転送元端末の操作者が次の再転送先端末を任意に指定する操作を合わせて行うことにより、転送先端末が不応答だったり着信動作が不可能であったりした場合の対応を、転送元端末の操作者が指定した状態に設定することが可能な構内交換機を実現することを主要な特徴としている。
【0020】
具体的には、着信した電話呼を転送元端末から転送先端末に対して着信転送を行う際に、転送先端末に対して着信転送の呼出し動作を実施中の段階または呼出し動作を実施しようとする段階で、転送元端末において、転送先端末が応答監視時間としてあらかじめ定めた一定時間が経過しても応答しなかった場合や、転送先端末がビジー状態、故障中状態、着信拒否の状態等のいずれかを少なくとも含む着信動作そのものが不可能な状態であった場合における動作を設定するようにしている。例えば、転送先端末への着信転送動作と並行して、該転送先端末に対する着信転送に失敗した場合、着信した電話呼を、転送元端末の操作者が指定した次の転送先端末すなわち再転送先端末へ再転送するように設定するようにしている。
【0021】
つまり、構内交換機において、転送先端末に対して着信転送の呼出し動作を実施中の段階または呼出し動作を実施しようとする段階で、転送先端末の電話番号を先行してダイヤル操作した転送元端末においては、かかる構内交換機の動作と並行して、転送先端末の電話番号のダイヤル操作に引き続いて、転送先端末に対する着信転送ができなかった場合(応答監視時間の間不応答の場合や着信動作の不可能な場合等)の動作を指示する入力操作の開始を示す開始操作がなされた場合、該開始操作に引き続いて入力されてくるダイヤル情報を受け取って、転送先端末に対する着信転送失敗時の動作を指示する情報として記憶領域に保存する。
【0022】
保存した着信転送失敗時の動作としては、例えば、さらに次の再転送先を示す再転送先端末に関する情報を保存することにより、当該再転送先端末への再転送を指示することができる。したがって、例えば、転送先端末に対して呼出信号を送信してから、応答監視時間としてあらかじめ定めた一定時間を経過しても、該転送先端末が不応答であった場合には、前記記憶領域を参照して、次の再転送先となる端末すなわち再転送先端末に関する情報が保存されていた場合には、不応答となって着信転送に失敗した前記転送先端末にあらかじめ設定されている不応答転送動作や、該着信転送呼の転送元端末への呼戻し動作よりも優先して、次の転送先端末すなわち再転送先端末への再度の転送動作を強制的に行うように制御する。
【0023】
而して、転送元端末の操作者が所望する再転送先端末に再度の転送動作が実施されることによって、該着信転送呼として保留されていた被転送端末の通話相手は、必要としていた相手とより確実に通話を行うことができる。
【0024】
なお、転送元端末の操作者は、着信転送を行うために、被転送端末(発信元端末)との間の通話を一旦保留した後、最初に転送しようとする転送先端末の電話番号をダイヤル入力する操作を行い、着信転送失敗時における次の動作を指定する場合には、該ダイヤル入力の操作に引き続いて、着信転送失敗時における次の動作を指定する入力の開始を示す開始操作を行った後、着信転送失敗時における次の動作を指定するダイヤル入力を行う。
【0025】
一方、転送元端末からのダイヤル入力を受信する構内交換機においては、入力されてくるダイヤル入力の桁数が、転送先端末の電話番号として確定した時点で、直ちに、転送先端末に対する呼出動作に移行し、ビジー状態や故障中状態や着信拒否状態等の着信呼出動作が不可能な状態になっていない場合には、該転送先端末に対して呼出信号を送信して、応答を監視する状態に移行する。
【0026】
さらに、構内交換機においては、転送先端末に対する着信転送失敗時における次の動作を指示する開始操作を転送元端末から受け取ると、該開始操作に引き続いて転送元端末から入力されてくる、着信転送失敗時における次の動作を指定するダイヤル入力を順次受け取って、着信転送失敗時における次の動作を指定する番号として確定した段階で、構内交換機内に設けている記憶領域に保存する。
【0027】
また、転送先端末に対する呼出動作に移行した構内交換機において、該転送先端末の状態が、ビジー状態や故障中状態や着信拒否状態等の着信呼出動作が不可能な状態になっていることを検出した場合には、転送先端末に対する着信転送失敗時における次の動作を指示する開始操作を転送元端末から受け付けると、該開始操作に引き続いて入力されてくるダイヤル入力の桁数が、着信転送失敗時における次の動作を指定する番号として確定した段階で、該番号によって指定された動作に直ちに移行する。例えば、再転送先端末への再転送を指示されていた場合には、転送先端末への着信転送に失敗した電話呼を、該再転送先端末へ再転送する動作を行う。
【0028】
(実施形態の構成例)
次に、本発明による構内交換機の構成について、その一例を、図1を用いて説明する。図1は、本発明による構内交換機の構成の一例を示す装置構成図であり、当該構内交換機に接続される電話機端末とともに示している。
【0029】
図1に示す構内交換機10は、本実施形態の説明に必須の部位のみを抽出して示しており、電話呼を制御する呼制御部11、接続している電話機端末を制御する端末制御部12、転送されてきた電話呼の再転送先端末に関する情報を格納する再転送先記憶領域13、電話着信時に電話発信者や電話着信者に対する音声メッセージの送出や留守電の録音や各種の音声の制御を行う音声制御部14を、少なくとも備えている。また、構内交換機10の端末制御部12には、複数の構内用の電話機端末が接続されており、図1には、接続されている電話機端末のうち、電話機端末21,22,23,24の4台を示している。
【0030】
再転送先記憶領域13は、転送元端末の電話機端末において、被転送端末の電話機端末から着信した電話呼を転送先端末の電話機端末に転送する操作がなされた際に、転送元端末の電話機端末において、転送先端末への着信転送失敗時における次の動作を指示する情報の一例として、引き続いて再転送先を示す情報として入力されてくる再転送先端末に関する情報を保存するための記憶領域である。
【0031】
ここで、再転送先端末に関する情報とは、転送元端末の電話機端末において指定した転送先端末の電話機端末に対して着信(呼出)してから、応答監視時間としてあらかじめ定めた一定時間を経過しても応答がない転送先端末の不応答状態が発生した場合に、あるいは、転送先端末が着信不可能な状態(例えば、ビジー状態、故障中状態、着信拒否状態等)にあった場合に、さらに次に再転送すべき電話機端末の宛先(電話番号やメールアドレス)等を示すものである。
【0032】
また、転送元端末の電話機端末において、最初の着信転送先である転送先端末の電話機端末を指定するダイヤル情報に引き続いて、該転送先端末への着信転送失敗時における次の動作を指示する情報を入力する際には、転送先端末への着信転送失敗時における次の動作を指示する情報の入力開始を示す開始操作(例えば、再転送指示ボタンの押下操作、あるいは、特定番号のダイヤル情報の入力操作)をまず行った後、引き続いて、転送先端末への着信転送失敗時における次の動作を指示するダイヤル情報の入力を行う。
【0033】
構内交換機10の呼制御部11は、転送先端末の電話機端末における不応答状態が発生した場合には、再転送先記憶領域13を参照して、再転送先端末に関する情報が格納されていた場合、転送先端末にあらかじめ設定されている不応答時の転送先への転送動作や転送元端末への呼返し動作に優先して、被転送端末の電話機端末からの電話呼を、再転送先記憶領域13に格納されている再転送先端末に対して再転送する動作を実施する。
【0034】
あるいは、呼制御部11は、転送先端末が着信不可能な状態であった場合には、転送先端末への着信転送失敗時における次の動作を指示するダイヤル情報の入力が完了するまで待ち合わせて、次の動作を指示するダイヤル情報が例えば再転送すべき再転送先端末の電話機端末を示す電話番号として確定した段階で、転送先端末にあらかじめ設定されている不応答時の転送先への転送動作や転送元端末への呼返し動作に優先して、被転送端末の電話機端末からの電話呼を、確定した再転送先端末に対して再転送する動作を実施する。
【0035】
なお、以下に説明する本実施形態においては、電話機端末21,22,23,24の4台について、それぞれ、以下のような動作を行う電話機端末であったものとして説明する。電話機端末21は、転送元端末であり、電話機端末22からの電話着信呼を転送する動作を制御する端末である。また、電話機端末22は、被転送端末であり、電話機端末21に電話着信した際に、該着信呼が転送元端末の電話機端末21から他の電話機端末に転送される端末である。
【0036】
また、電話機端末23は、転送先端末であり、転送元端末の電話機端末21が被転送端末の電話機端末22からの電話着信呼を最初に転送しようとしている端末である。また、電話機端末24は、再転送先端末であり、転送先端末の電話機端末23への着信転送に失敗した場合に該電話着信呼を転送先端末の電話機端末23の次に再転送しようとしている端末である。
【0037】
ここで、被転送端末の電話機端末22、再転送先端末の電話機端末24は、構内交換機10に内線接続されている内線電話機に限るものではなく、外線を介して構内交換機10に外線接続されている電話機であっても構わない。
【0038】
(実施形態の動作の説明)
次に、図1に示す構内電話機の動作の一例について説明する。ここでは、被転送端末の電話機端末22から転送元端末の電話機端末21に着信した電話呼が、転送先端末の電話機端末23に一旦転送されたにも関わらず、該電話器端末23が応答監視時間としてあらかじめ定めた一定時間経過しても応答しない不応答状態にあった場合に、再転送先端末の電話機端末24へ再転送する動作について、図2の説明図を用いて説明する。図2は、図1の構内交換機10における着信転送動作の一例を説明するための説明図であり、図2(A)〜図2(D)までの4段階の動作について説明している。
【0039】
まず、図2(A)に示すように、被転送端末の電話機端末22からの電話着信があった転送元端末の電話機端末21の操作者と電話機端末22の操作者との間で通話中の状態にあった際に、該通話内容に応じて、被転送端末の電話機端末22からの電話呼を転送先端末の電話機端末23へと転送することが必要になった場合、転送元端末の電話機端末21の操作者は、被転送端末の電話機端末22との回線を一旦保留状態にした後、着信転送操作として、転送先端末の電話機端末23の電話番号をダイヤル入力する動作を開始することによって、図2(B)の状態に遷移する。
【0040】
図2(B)において、転送元端末の電話機端末21の操作者から入力されてくるダイヤル情報を、構内交換機10の端末制御部12を介して順次受け取った呼制御部11は、該ダイヤル情報の解析結果に基づいて、転送先端末の電話機端末23の電話番号として確定するまで待ち合わせて、確定した時点で、当該転送元端末の電話機端末21と被転送端末の電話機端末22との電話呼を保留状態に設定したまま、転送先として指定された転送先端末の電話機端末23への着信転送動作を行い、音声制御部14を制御して、該電話機端末23に対して呼出信号を送信する。
【0041】
さらに、呼制御部11は、転送元端末の電話機端末21の操作者から、引き続いて、該転送先端末の電話機端末23への着信転送動作が失敗した場合の次の動作を指示する情報の入力を開始する開始操作の一例として、再転送先を指示する再転送指示ボタンの押下操作に関する情報が入力されてきた場合、転送元端末の電話機端末21の操作者から引き続いて入力されてくるダイヤル情報を、端末制御部12を介して順次受け取る。しかる後、呼制御部11は、順次受け取った該ダイヤル情報の解析結果に基づいて、再転送先端末の電話機端末24の電話番号として確定するまで待ち合わせて、該電話番号として確定すると、再転送先に関する設定登録動作に移行する。
【0042】
次いで、呼制御部11は、開始操作に関する情報と確定したダイヤル情報とをデコードして、転送先端末の電話機端末23が応答監視時間としてあらかじめ定めた一定時間内に応答しない不応答状態になっていた場合に、保留している被転送端末の電話機端末22からの電話呼をさらに次に再転送すべき再転送先端末の電話機端末24に関する情報として、再転送先記憶領域13に格納する。
【0043】
なお、呼制御部11は、転送先端末の電話機端末23に対する着信転送動作として呼出信号を送信する呼出状態に移行した動作と並行して、該着信転送動作の失敗時における次の転送先を設定する動作を行った場合、図2(C)の状態に移行して、図2(C)に示すように、転送先端末の電話機端末23に対する呼出状態から、転送先端末の電話機端末23への着信転送動作の失敗時には、被転送端末の電話機端末22からの電話呼を再転送先端末の電話機端末24に再転送する状態であることを示す呼出中転送状態に切り替えて、応答信号が返送されてくるか、または、応答監視時間としてあらかじめ定めた一定時間の間、転送先端末の電話機端末23に対する呼出中転送状態を継続する。
【0044】
着信転送による呼出動作に対して、転送先端末の電話機端末23が応答監視時間としてあらかじめ定めた一定時間内に応答しなかった場合には、構内交換機10の呼制御部11は、再転送先記憶領域13の記憶内容を参照し、次の転送先となる再転送先端末に関する情報が格納されていた場合には、図2(D)に示すように、格納されている再転送先端末に関する情報に基づいて、該再転送先端末の電話機端末24に対して再転送する動作を自動的に行う。つまり、呼制御部11は、転送先端末の電話機端末23にあらかじめ設定されている不在転送先への転送動作や、転送元端末の電話機端末21への呼戻し動作よりも優先して、再転送先端末の電話機端末24に対する転送動作を実施する。
【0045】
なお、転送元端末の電話機端末21の操作者の着信転送用の操作としては、前述のように、転送先端末の電話機端末23への転送指示の操作を先行して、その後に、着信転送失敗時の再転送に関する情報の入力の開始を示す特定の操作(例えば、再転送指示ボタンの押下操作や特定番号のダイヤル操作等)を行い、さらに引き続いて、再転送先端末に関する情報を入力する操作を行うことになる。
【0046】
ここで、該再転送先端末に関する情報を入力する操作は、呼制御部11が、先に受け取った転送指示の操作に基づいて転送先端末の電話機端末23への着信転送に伴う呼出動作と並行して実施されることになるが、転送先端末の電話機端末23が応答する前に、あるいは、前記応答監視時間が経過するまでの間に、確実に終了するように実施すれば良い。あるいは、場合によっては、転送先端末の電話機端末23への転送着信動作が遅れることになるが、転送先端末の電話機端末23への転送指示と後続する着信転送失敗時の再転送に関する情報との双方の入力が終了して、それぞれの指示内容が確定した段階で、転送先端末の電話機端末23への転送着信動作を開始するようにしても構わない。
【0047】
次に、転送先端末の電話機端末23への着信転送を実施している動作と並行して、再転送先端末に関する情報を入力する操作を実施する場合の詳細な動作例を、図3を用いて、説明する。図3は、図1の構内交換機10における再転送先端末に関する情報の入力時の詳細な動作例を説明するための説明図であり、転送元端末の電話機端末21におけるダイヤル入力が、転送先端末の電話機端末23の電話番号として確定して、転送元端末の電話機端末21と被転送端末の電話機端末22との間の着信電話呼を一旦保留状態にした状態で、転送先端末の電話機端末23に対して呼出信号を送信している状態に達している以降の状態について示している。
【0048】
図3(A)に示すように、図2(B)と同一の状態になって、転送元端末の電話機端末21と被転送端末の電話機端末22との電話呼を一旦保留状態にして、転送先として指定された転送先端末の電話機端末23への着信転送動作を行い、該電話機端末23に対して呼出信号を送信し、呼出中の状態に移った後、転送元端末の電話機端末21において、再転送先端末に関する情報の入力操作を開始することを示す開始操作、例えば、再転送指示ボタンの押下操作または再転送先の入力の開始を示すための特定番号のダイヤル操作が行われると、図3(B)に示すように、該開始操作を受け取った構内交換機10の呼制御部11は、再転送先端末に関する情報となるダイヤルの入力待ちの状態に遷移する。
【0049】
図3(B)に示すダイヤル入力待ちの状態において、転送元端末の電話機端末21から再転送先端末に関する情報となるダイヤル情報が入力されて、再転送先を指定する情報として確定すると、構内交換機10の呼制御部11は、再転送先端末に関する情報を再転送先記憶領域13に格納するとともに、図3(C)に示すように、転送元端末の電話機端末21を待受け状態に戻し、さらに、転送先端末の電話機端末23の呼出中状態を、不応答発生時に再転送先端末の電話機端末24へ転送する状態を示す呼出中転送状態に切り替える。
【0050】
なお、再転送先端末に関する情報については、再転送先となる端末が電話機端末に限るものではなく、メール受信を行うメールボックスであっても良いし、また、転送元端末の電話機端末21において任意に指定した電話機端末であっても良いし、再転送先端末としてあらかじめ固定して登録されている特定の電話機端末であっても良い。転送元端末の電話機端末21において再転送先端末に関する情報を設定する操作の一例について、次の表1に示している。表1に示すように、再転送先端末に関する情報を入力する操作は、再転送先端末に関する情報の入力の開始操作の一例としてあらかじめ定めた再転送指示ボタンの押下操作によって開始される。
【0051】
【表1】

【0052】
表1のNo.1のように、再転送指示ボタンとしてあらかじめ定めたボタン1を押下操作した場合には、再転送先として、再転送先の端末に電話着信する代わりに、転送先端末の電話機端末23に備えられているメールボックス宛にメール送信することを指示している場合であり、再転送先記憶領域13には、"メールボックスへのアクセスコード+23(転送先端末の電話機端末23を示す情報)"が設定される。
【0053】
表1のNo.2のように、再転送指示ボタンとしてあらかじめ定めたボタン2を押下操作した場合には、再転送先として、特定の電話機端末に固定してあらかじめ登録されている再転送先端末の電話機端末24に着信転送することを指示している場合であり、再転送先記憶領域13には、あらかじめ固定登録されている電話機端末を示す"24(特定の電話機端末を示す番号)"が設定される。この場合、再転送先端末は、再転送先の標準端末として固定した特定の端末で良い場合を意味しており、再転送先端末を指定するためのダイヤル入力操作を省略することができる。
【0054】
表1のNo.3のように、再転送指示ボタンとしてあらかじめ定めたボタン3の押下操作+ダイヤル操作(例えば3桁の内線番号のダイヤル操作)をした場合には、再転送先として、ダイヤル操作された任意の内線番号の電話機端末24に対して着信転送することを指示している場合であり、再転送先記憶領域13には、ダイヤル操作によって指定された電話機端末を示す"ダイヤル情報"が設定される。
【0055】
表1のNo.4のように、再転送指示ボタンとしてあらかじめ定めたボタン4の押下操作+ダイヤル操作(例えば2桁の内線グループ番号のダイヤル操作)をした場合には、再転送先として、ダイヤル操作された任意の内線グループ番号に属する複数の電話機端末24群に対して一斉着信転送することを指示している場合であり、再転送先記憶領域13には、ダイヤル操作によって指定された内線グループの電話機端末群を示す"ダイヤル情報"が設定される。
【0056】
なお、転送先端末に関する情報の入力開始を示す開始操作に関しては、表1のような再転送指示ボタンを用いる代わりに、前述したように、特定番号(サービス特番)としてあらかじめ設定した任意のダイヤル番号の入力操作等を行うことによって指示するようにしても良い。
【0057】
また、再転送先端末に関する情報として、再転送先記憶領域13に格納する際は、次の表2に示すように、転送元端末の電話機端末21、被転送端末の電話機端末22、転送先端末の電話機端末23、再転送先端末の電話機端末24のそれぞれを、関連付けて格納するようにしている。
【0058】
【表2】

【0059】
(実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本実施形態においては、以下のような効果が得られる。
【0060】
第一の効果は、転送先端末の電話機端末23への転送操作を行った転送元端末の電話機端末21側の操作者は、転送操作の際に、転送先端末の電話機端末23の状況如何によって発生する呼戻しを気にする必要がなくなることにある。その理由は、転送操作を行う際に、転送先端末の電話機端末23が不応答であったり着信不可能な状態であったりした場合における次の再転送先となる再転送先端末の電話機端末24をあらかじめ設定する操作を実施しているので、転送元端末の電話機端末21への呼戻し動作自体が発生しなくなるからである。
【0061】
第二の効果は、着信転送先として指定された転送先端末の電話機端末23があらかじめ不応答転送の設定を行っていた場合であっても、該転送先端末の電話機端末23の不応答転送設定によらずに、転送元端末の電話機端末21の操作者が転送先端末の電話機端末23への転送操作を行った際に次の再転送先の端末として任意に指定した再転送先端末の電話機端末24に確実に転送することができることにある。その理由は、転送元端末の電話機端末21において指定した次の再転送先となる再転送先端末の電話機端末24に関する情報が、再転送先記憶領域13に設定されている場合には、転送先端末の電話機端末23に設定されている不応答転送動作よりも優先して、転送元端末の電話機端末21において再転送先端末として指定した電話機端末24に対する再転送動作を実施するためである。
【0062】
これにより、例えば、転送先端末の電話機端末23が不応答転送設定として不応答時の転送先を該電話機端末23のメールボックスにあらかじめ設定しているような場合であっても、緊急性の高い用件であるので、転送先端末の電話機端末23が不応答になった際は、当該電話機端末23の操作者が携帯している携帯電話機へ転送したいという場合には、転送元端末の電話機端末21において再転送先端末として該携帯電話機を指定するようにすれば、かかる事態に対しても十分に対応することができる。
【0063】
(他の実施形態)
なお、前述した実施形態においては、着信した電話呼の転送先として指定された転送先端末の電話機端末23が応答監視時間としてあらかじめ定めた一定時間内に応答しない不応答状態になっていた場合について、再転送先端末として指定されている端末に対して再転送する動作を行っているが、本発明は、かかる場合に限るものではない。例えば、前述したように、転送先端末の電話機端末23が、他の通話相手との通話中の状態にあってビジー状態になっていた場合や、あるいは、何らかの異常状態に陥っていて着信動作ができない故障中状態になっていた場合や、あるいは、着信を拒否している状態の場合においても、再転送先端末として指定されている端末に対して再転送する動作を行うようにしても良い。
【0064】
転送先端末の電話機端末23が、着信転送動作としてかくのごとき着信動作が不可能な状態にあった場合には、構内交換機10の呼制御部11は、転送先端末の電話機端末23の呼出動作に移行しようとする時点または呼出動作実施直後に、即座に、着信動作が不可能であり、再転送先端末の電話機端末24への再転送動作に移行すべきであると判別することができる。転送先端末の電話機端末23が他の端末と通話中の状態にあってビジー状態であった場合の詳細な動作例について、図4を用いて、さらに説明する。
【0065】
図4は、図1の構内交換機10における再転送先端末への再転送動作の図2とは異なる動作例を説明するための説明図であり、転送元端末の電話機端末21におけるダイヤル入力が、転送先端末の電話機端末23の電話番号として確定して、転送元端末の電話機端末21と被転送端末の電話機端末22との間の着信電話呼を一旦保留状態にした状態で、転送先端末の電話機端末23に対して呼出信号を送信している状態に達している以降の状態について示している。
【0066】
図4(A)に示すように、図2(B)と同一の状態になって、転送元端末の電話機端末21と被転送端末の電話機端末22との電話呼を一旦保留状態にして、転送先として指定された転送先端末の電話機端末23への着信転送動作を行い、該電話機端末23に対して呼出信号を送信し、呼出中の状態に移行する。
【0067】
しかる後、転送元端末の電話機端末21において、再転送先端末に関する情報の入力操作を開始することを示す開始操作、例えば、再転送指示ボタンの押下操作または再転送先の入力を示すための特定番号のダイヤル操作が行われると、図4(B)に示すように、該開始操作を受け取った構内交換機10の呼制御部11は、再転送先端末に関する情報を示すダイヤルの入力待ちの状態に遷移する。なお、図4(A),(B)に示すように、呼出信号が送信された転送先端末の電話機端末23からは、他の端末と通話中の状態にあることを示すビジー信号が返送されてきているので、構内交換機10の呼制御部11は、転送先端末の電話機端末23に対して着信転送を行うことができない旨を判別して、直ちに、再転送先端末に対して再転送すべきことを認識する。
【0068】
図4(B)に示すダイヤル入力待ちの状態において、転送元端末の電話機端末21から再転送先端末に関する情報となるダイヤル情報が入力されて、再転送先を指定する情報として確定すると、構内交換機10の呼制御部11は、転送先端末の電話機端末23からビジー信号が返送されてきて、該電話機端末23への着信転送に失敗したこと(すなわち、該電話機端末23への着信転送は不可能であること)を認識しているので、再転送先端末に関する情報を再転送先記憶領域13に格納することなく、直ちに、図4(C)に示すように、再転送先端末の電話機端末24に対して呼出信号を送信する状態に移行する。
【0069】
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
【符号の説明】
【0070】
10 構内交換機
11 呼制御部
12 端末制御部
13 再転送先記憶領域
14 音声制御部
21 電話機端末(転送元端末)
22 電話機端末(被転送端末)
23 電話機端末(転送先端末)
24 電話機端末(再転送先端末)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被転送端末から転送元端末に着信した電話呼を、転送先として指定した転送先端末に対して転送する機能を有する構内交換機であって、前記転送元端末の操作者が、前記転送先端末を転送先として指定する際に、該転送先端末に対する着信転送が失敗した場合の次の再転送先となる再転送先端末を合わせて指定することを可能とする機能を有していることを特徴とする構内交換機。
【請求項2】
前記転送先端末に対する着信転送が失敗して前記再転送先端末への再転送動作に移行する場合として、前記転送先端末に対する呼出信号の送信を行った時点から応答監視時間としてあらかじめ定めた一定時間が経過するまでに前記転送先端末の応答がなかった場合、または、前記転送先端末がビジー状態、故障中状態、着信拒否状態のいずれかの状態を少なくとも含む前記転送先端末が着信不可能な状態にあった場合であることを特徴とする請求項1に記載の構内交換機。
【請求項3】
前記転送元端末から、前記転送先端末を指定するダイヤル情報の受信後に、前記再転送先端末を指定するダイヤル情報の入力を開始することを示す開始操作としてあらかじめ設定した情報を受信した際には、該開始操作に引き続いて入力されてくる前記再転送先端末を指定するダイヤル情報を受信して、前記再転送先端末に関する情報として保存することを特徴とする請求項1または2に記載の構内交換機。
【請求項4】
前記開始操作として、再転送先の入力開始を示す再転送先ボタンの押下操作、または、再転送先の入力開始を示す特定の番号としてあらかじめ割り当てたダイヤル情報の入力操作を用いることを特徴とする請求項3に記載の構内交換機。
【請求項5】
被転送端末から転送元端末に着信した電話呼を、転送先として指定した転送先端末に対して転送する構内交換機における着信転送方法であって、前記転送元端末の操作者が、前記転送先端末を転送先として指定する際に、該転送先端末に対する着信転送が失敗した場合の次の再転送先となる再転送先端末を合わせて指定することを可能とすることを特徴とする着信転送方法。
【請求項6】
前記転送先端末に対する着信転送が失敗して前記再転送先端末への再転送動作に移行する場合として、前記転送先端末に対する呼出信号の送信を行った時点から応答監視時間としてあらかじめ定めた一定時間が経過するまでに前記転送先端末の応答がなかった場合、または、前記転送先端末がビジー状態、故障中状態、着信拒否状態のいずれかの状態を少なくとも含む前記転送先端末が着信不可能な状態にあった場合であることを特徴とする請求項5に記載の着信転送方法。
【請求項7】
前記転送元端末から、前記転送先端末を指定するダイヤル情報の受信後に、前記再転送先端末を指定するダイヤル情報の入力を開始することを示す開始操作としてあらかじめ設定した情報を受信した際には、該開始操作に引き続いて入力されてくる前記再転送先端末を指定するダイヤル情報を受信して、前記再転送先端末に関する情報として保存することを特徴とする請求項5または6に記載の着信転送方法。
【請求項8】
前記開始操作として、再転送先の入力開始を示す再転送先ボタンの押下操作、または、再転送先の入力開始を示す特定の番号としてあらかじめ割り当てたダイヤル情報の入力操作を用いることを特徴とする請求項7に記載の着信転送方法。
【請求項9】
前記転送先端末に不応答の際の転送先を指定する不応答転送があらかじめ設定されていても、前記転送元端末において前記再転送先端末が指定されていた場合には、前記転送先端末に対する着信転送が失敗した際に、前記転送先端末が指定する該不応答転送の動作や前記転送元端末への呼戻しの動作よりも優先して、前記転送元端末において指定された前記再転送先端末への再転送動作を実施することを特徴とする請求項5ないし8のいずれかに記載の着信転送方法。
【請求項10】
請求項5ないし9のいずれかに記載の着信転送方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする着信転送プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−142815(P2012−142815A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−97(P2011−97)
【出願日】平成23年1月4日(2011.1.4)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】