説明

構築されたウィルス性ペプチド組成物及び使用方法

本発明は、治療及びワクチン接種薬剤として使用するための、及び治療薬剤としての適用を包含する多数の適用に用いる抗体生成のための、構造的に拘束されたウィルス性ペプチドを提供する。本発明はさらに、本発明の構造的に拘束されたペプチド及び抗体を使用する方法及びキットを提供する。本発明は、少なくとも一部が、炭化水素架橋された螺旋ウィルス性ペプチドが、対応する非修飾ペプチドと比較して、優れたタンパク質分解、酸、及び熱安定性を示し、ペプチドの元の螺旋構造を回復して、ウィルスの融合過程を非常に効果的に妨害して、優れた薬物動態特性を保持することを明らかにしている、本明細書に提供される結果に基づいている。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
MPERドメインの3〜22のアミノ酸を含有してなる、構造的に拘束されたペプチド。
【請求項2】
MPERドメインの3〜22のアミノ酸が、炭化水素架橋、アミノ酸突然変異、及び非天然アミノ酸の取り込みからなる群由来の少なくとも1つの修飾を含有している、請求項1に記載の構造的に拘束されたペプチド。
【請求項3】
MPERドメインの3〜22のアミノ酸が、少なくとも3連続のアミノ酸、又は少なくとも2つのアミノ酸を螺旋の単一面上に、又は少なくとも2つの相互作用面アミノ酸;又はそれらの同類置換を含有している、請求項1又は2に記載の構造的に拘束されたペプチド。
【請求項4】
螺旋の単一面が1つ、2つ、3つ、又は4つのアミノ酸の隣接するスタックドカラムを含有して、ここで、アミノ酸のスタックドカラムが2回転当り7個のアミノ酸を有するα螺旋中の、位置a、d及びg;位置b及びe;又は位置c及びfで定義され;ここでアミノ酸が、2回転当り2つのアミノ酸を有する310螺旋中の位置a〜g:及び位置a及びd:位置b及びe;又は位置c及びfに連続して且つ一連に割当てられ;ここでアミノ酸は位置a〜fに連続して且つ一連に割当てられている、又はそれらの相同体を含有してなる、請求項3に記載の構造的に拘束されたペプチド。
【請求項5】
ペプチドが、位置17及び20の間に炭化水素架橋を、そして随意に位置3と7の間に炭化水素架橋を含有している配列番号137に記載の配列(ELDKWASLWNWFNITNWLWYIK)の少なくとも10〜22のアミノ酸;配列番号17〜23に記載の配列の37〜57のアミノ酸、配列番号50〜57及び64〜70に記載の配列の19〜36のアミノ酸;配列番号24〜25、配列番号41〜43、及び配列番号75〜128及び135〜140に記載の配列よりなる群から選ばれるアミノ酸配列の、少なくと3連続アミノ酸、螺旋の単一面上の少なくとも2つのアミノ酸、又は少なくとも2つの相互作用面アミノ酸の間に炭化水素架橋を含有している配列番号45に記載の配列;よりなる群から選ばれるかペプチド;又はそれらの相同体を含有してなる、請求項1〜4の何れか一項に記載の構造的に拘束されたペプチド。
【請求項6】
アミノ酸のスタックドkラムが配列番号1に記載の配列上の位置に対応する位置によって定義され、ここでアミノ酸のスタックドカラムは、Glu−662、Lys−665、Trp−666、Leu−669、及びTrp−672;Leu−663、Trp−666、Ala−667、及びTrp−670;Asp−664、Ala−667、Ser−668、及びAsn−671;Lys−665、Ser−668、Leu−669、及びTrp−672;Trp−666、Leu−669、及びTrp−670;Ala−667、Trp−670、及びAsn−671;Ser−668、Asn−671、及びTrp−672;Ile−675、Trp−678、及びTyr−681;Asn−676、Leu−679、及びIle−682;Thr−677、Trp−680、及びLys−683;Ile−675、Trp−678、Trp−679、及びIle−682;Thr−676、Leu−679、Trp−680、及びLys−683;Asn−677、Trp−680、Tyr−681;Trp−678、Tyr−681、Ile−682;Leu−679、Ile−682、及びLys−683;よりなる群から選ばれるアミノ酸の群又はそれらの相同体を含有している、請求項5に記載の構造的に拘束されたペプチド。
【請求項7】
配列番号1よりなる群から選ばれるペプチド配列由来の、少なくとも3つの相互作用面アミノ酸又は相互作用面アミノ酸の同類置換、又はそれらの相同体を含有してなり、ここで、相互作用面アミノ酸がTrp−672、Phe−673、Asn−674、Ile−675、Thr−676、Leu−679、W−680よりなる群のアミノ酸と対応する位置から選ばれる、請求項3に記載の構造的に拘束されたペプチド。
【請求項8】
ペプチドが更に、HR−2ペプチドの少なく3つの連続アミノ酸、又はHR−2ペプチドの螺旋の単一面上の少なくとも2つのアミノ酸、又はHR−2ペプチドの少なくとも2つの相互作用面アミノ酸、又はこれらの同類置換を含有してなる、請求項1〜4の何れか一項に記載の構造的に拘束されたペプチド。
【請求項9】
HR−2ペプチドの螺旋の単一面が、アミノ酸の隣接スタックドカラムを1つ、2つ、3つ又は4つ;又はその相同体を含有してなり、ここでアミノ酸スタックドカラムはα螺旋内の位置a、d、及びg;位置b及びe;又は位置c及びfによって定義され、ここで位置aは螺旋中のアミノ酸であり、そしてアミノ酸はα螺旋内でaからgの文字を連続して且つ一連に割り当てられる、請求項8に記載の構造的に拘束されたペプチド。
【請求項10】
螺旋がα螺旋であって、ペプチドの単一面が、配列番号10〜23、配列番号26〜40、配列番号45〜48、配列番号58〜63、配列番号71〜74に記載の配列の位置1、4、5、8、11、12、15、18、19、22、25、26、29、32、及び33;又は位置2、5、6、9、12、13、16、19、20、23、26、27、30、33、及び34;又は位置3、6、7、10、13、14、17、20、21、24、27、28、31、及び34;又は位置4、7、8、11、14、15、18、21、22、25、28、29、32、及び35;又は位置5、8、9、12、15、16、19、22、23、26、29、30、及び33;又は位置6、9、10、13、16、17、20、23、24、27、30、31、及び34;又は7、10、11、14、17、18、21、24、25、28、31、32、及び35;及び配列番号49〜57に記載の配列の1〜25のアミノ酸、配列番号64〜70に記載の配列の1〜25のアミノ酸;及び配列番号76〜128及び135〜140に記載の配列、又はこれらの相同体として定義される、請求項3に記載の構造的に拘束されたペプチド。
【請求項11】
HR−2ペプチドの相互作用面アミノ酸が、配列番号1に記載の配列の位置Thr−627、Trp−628、Trp−631、Asp−632、Arg−633、Ile−635、Tyr−638、Ile−642、Leu−645、Ile−646、Ser−649、Gln−650、Gln−652、Gln−653、Glu−654、Lys−655、Asn−656、Glu−657、Glu−659、Leu−660、Glu−662、及びLeu−663に対応するアミノ酸よりなる群から選ばれる、請求項8〜10の何れか一項に記載の構造的に拘束されたペプチド。
【請求項12】
HR−2ペプチドの相互作用面アミノ酸が、配列番号1に記載の配列の位置Trp−628、Trp−631、Ile−635、Tyr−638、Ile−642、Leu−645、Ser−649、Gln−652、Asn−656、Glu−659、及びLeu−663に対応するアミノ酸よりなる群から選らばれる、請求項8〜11の何れか一項に記載の構造的に拘束されたペプチド。
【請求項13】
配列番号17〜23に記載の配列の37〜57のアミノ酸;配列番号50〜57及び64〜70に記載の配列の19〜36のアミノ酸;配列番号24〜25、配列番号41〜43、及び配列番号75〜89に記載の配列よりなる群から選ばれるアミノ酸配列の、少なくとも3つの連続アミノ酸、又は螺旋の単一面の少なくとも2つのアミノ酸、又は少なくとも2つの相互作用面アミノ酸を含有してなるペプチドが、配列番号10〜23、配列番号26〜40、配列番号45〜48、配列番号58〜63、配列番号71〜74に記載の配列、及び配列番号49〜57に記載の配列の1〜25のアミノ酸、配列番号64〜70に記載の配列の1〜25のアミノ酸、及び配列番号76〜128及び135〜140に記載の配列よりなる群から選ばれる、少なくとも3つの連続アミノ酸、又は螺旋の単一面の少なくとも2つのアミノ酸、又はアミノ酸配列の少なくとも2つの相互作用面アミノ酸を含有しているペプチドのカルボキシ末端に直接又は間接的に操作可能に結合している、請求項8〜12の何れか一項に記載の構造的に拘束されたペプチド。
【請求項14】
HR−2配列の3〜38のアミノ酸を含有してなり、ここでペプチドがHR−2ペプチドの少なくとも3つの連続アミノ酸、又はHR−2ペプチドの螺旋の単一面上の少なくとも2つのアミノ酸、又はHR−2ペプチドの少なくとも2つの相互作用面アミノ酸、又はその同類置換を含有してなる、構造的に拘束されたペプチド。
【請求項15】
薬学的に許容される担体中の請求項1〜14の何れか1項に記載の組成物。
【請求項16】
薬学的に許容される担体がワクチンアジュバントを含有してなる、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
組成物の構造的に拘束されたペプチドが担体タンパク質と機能的に結合している、請求項15又は16に記載の組成物。
【請求項18】
組成物の構造的に拘束されたペプチドが担体タンパク質と、部位特異的結合によって確定されるように特定された配置で結合している、請求項15〜17の何れか一項に記載の組成物
【請求項19】
請求項1〜14の何れか一項に記載の構造的に拘束されたペプチドの何れかを特異的に結合する抗体。
【請求項20】
抗体が中和抗体を含有してなる、請求項19に記載の抗体。
【請求項21】
抗体が広範囲中和抗体を含有してなる、請求項19又は20に記載の抗体。
【請求項22】
抗体が、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、単鎖抗体、Fab分子、Fabタンパク質、一価抗体、二重特異性抗体、及びヒト化抗体よりなる群から選ばれる、請求項19〜21の何れか一項に記載の抗体。
【請求項23】
請求項1〜14の何れか一項に記載の構造的に拘束されたペプチド又は請求項15〜18の何れか一項に記載の組成物を、免疫応答を促進するのに有効な用量で対象に投与することを含有してなる、抗体を作成する方法。
【請求項24】
抗体が、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、単鎖抗体、Fab分子、Fabタンパク質、一価抗体、二重特異性抗体、及びヒト化抗体よりなる群から選ばれる、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
対象から抗体を単離することを更に含有してなる、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
対象からの抗体の単離が、対象から抗体を発現しているB細胞を単離することを含有してなる、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
請求項1〜14の何れか一項に記載の構造的に拘束されたペプチド、請求項15〜18の何れか一項に記載の組成物、又は請求項19〜22に記載の抗体を治療有効量で投与することを含有してなる、ウィルス感染の予防、改善、又は治療の方法。
【請求項28】
対象がウィルス感染の予防、改善、又は治療を必要としていることを確認することを更に含有してなる、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
ウィルス感染の予防、改善、又は治療について対象をモニタリングすることを更に含有してなる、請求項27又は28に記載の方法。
【請求項30】
ウィルス感染がHIV感染を含有してなる、請求項27〜29の何れか一項に記載の方法。
【請求項31】
方法が、ウィルス融合又はウィルス感染性の阻害又は抑制のうちの少なくとも1つを含有してなる、請求項27〜30の何れか一項に記載の方法。
【請求項32】
請求項1〜14の何れか一項に記載の構造的に拘束されたペプチド、請求項15〜18の何れか一項に記載の組成物、又は請求項19〜22に記載の抗体の少なくとも1つ、及び使用説明書を含有してなる、キット。
【請求項33】
炭化水素架橋がR3−S6対合、R6−S3対合、R3−S5対合及びR5−S3対合よりなる群から選ばれる対合を含有してなる、請求項1〜18の何れか一項に記載の組成物。

【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B−1】
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【図10B−2】
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【図11】
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【図12−1】
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【図12−2】
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【図13A−1】
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【図13A−2】
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【図13B】
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【図13C】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15−1】
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【図15−2】
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【図15−3】
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【図16−1】
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【図16−2】
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【図16−3】
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【図16−4】
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【図16−5】
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【図16−6】
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【図17−1】
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【図17−2】
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【図17−3】
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【図17−4】
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【図17−5】
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【図17−6】
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【図18】
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【図19−1】
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【図19−2】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公表番号】特表2012−530720(P2012−530720A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−516346(P2012−516346)
【出願日】平成22年6月18日(2010.6.18)
【国際出願番号】PCT/US2010/039223
【国際公開番号】WO2010/148335
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(510084149)ダナ ファーバー キャンサー インスティテュート インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】