説明

構造物の目地止水継手

【課題】 構造物の間に形成される目地がいずれの方向に開いても、これに充分に余裕を持って追随して伸縮変形させ、止水を維持することができるとともに、目地に追随させて容易に原状に復帰させることができる構造物の目地止水継手を提供すること。
【解決手段】 可撓性材料で横断面形状がアーチ状の目地を覆う伸縮部11とその両側の平板状の構造物への固定部12とを有する可撓止水部材13a、13b同士を構造物の目地形状に対応する形状に形成し、これら可撓止水部材同士の交差部14に交差中心から切込部15を形成し、切込部に連続させて伸縮を許容する伸縮用傾斜部16とこれらに連続して伸縮を許容する伸縮用略角錐部17とを水密に形成してある。
これにより、伸縮用傾斜部に加え、伸縮用略角錐部でも伸縮でき、目地がいずれの方向に開いても、充分に余裕を持って追随して伸縮変形させて止水を維持するようにし、目地が閉じる場合にも傾斜部および略角錐部の初期形状で容易に原状に復帰させるようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、構造物の目地止水継手に関し、特に配水池の床板等のコンクリート構造物の十字状またはT字状などの目地の止水継手として好適なものである。
【背景技術】
【0002】
構造物の目地部分を止水する必要がある場合の1つに配水池等のコンクリート構造物の床部分等の目地部分があり、例えば十字状やT字状に形成される目地部分の変位を許容しつつ漏水などを防止するため目地止水継手が用いられている。
【0003】
コンクリート構造物の十字状の目地部分に用いられる目地止水継手としては、例えば図6に示しように、横断面形状がU字形(またはV字形)のアーチ状の可撓止水部材を使用するものがある。
【0004】
この目地止水継手では、可撓止水部材aが十字状に一体成形された伸縮部bと、その両側の平板状の固定部cからなり、この可撓止水部材aの伸縮部bで隣接する4つのコンクリート構造物間の目地eを覆うようにして配置し、固定部cをアンカーfで各コンクリート構造物に固定するようにしている。
【0005】
このような十字状の可撓止水部材を使用する目地止水継手では、目地が地震等のため開く場合には、交差部d以外の部分のU字形断面のアーチ状の伸縮部bが拡開することによって目地の変位に追随して伸びることができるが、交差部dにおいては、可撓止水部材の横断面形状がU字形のアーチ状ではなく直線状であるため、この部分の材料の許容弾性変形の範囲内でしか変位することができず、目地の大きな開きに追随することができない。
【0006】
そこで、目地の大きな開きに追随することができる目地止水継手として、特許文献1に示すものを提案している。
【0007】
この目地止水継手は、図7に示すように、横断面形状がアーチ形状の伸縮部4とその両側の平板状の固定部5を有する可撓止水部材を、直線状に延長する第1の可撓止水部材2と、これと交差するようにして延長する第2の可撓止水部材3とを一体成形するとともに、第1および第2の可撓止水部材の交差部6に伸縮を許容する傾斜部7を形成して構成されており、伸縮部を隣接する複数のコンクリート構造物間の目地を覆うようにして配置し、固定部5を各コンクリート構造物に固定して使用する。
【特許文献1】特開2003−328454号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような特許文献1の目地止水継手によれば、隣接するコンクリート構造物間の十字状またはT字状などの目地がいずれの方向に開いても、これに追随して伸縮部および傾斜部が変形することによって止水状態を維持することができるとともに、伸長した状態から原状に復帰することもできる。
【0009】
ところが、この目地止水継手でも目地部分の変位に追随できる範囲に限界があり、さらに大きな目地部分の変位が生じても十分な余裕を有して追随でき、伸長状態から原状に容易に復帰させることができる構造物の目地止水継手の開発が望まれている。
【0010】
この発明は、上記要望に鑑みてなされたものであって、構造物の間に形成される目地が交差する場合に、目地がいずれの方向に開いても、これに充分に余裕を持って追随して伸縮変形させることで止水を維持することができるとともに、目地が開いた状態から閉じるように変位した場合にも容易に原状に復帰させることができる構造物の目地止水継手を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そこで、従来の目地止水継手について鋭意検討を重ねた結果、交差部の変位に追随できる範囲は、傾斜部が平板状になるまでの範囲であり、伸縮部の高さによって限界があることから、傾斜部に加え、さらに伸縮できる部分を設けることが有効であることを見出し、この発明を完成したものである。
【0012】
すなわち、上記課題を解決するため、この発明の請求項1記載の構造物の目地止水継手は、可撓性材料からなり横断面形状がアーチ状の目地を覆う伸縮部とその両側の平板状の構造物への固定部とを有する可撓止水部材同士を前記構造物の目地形状に対応する形状に形成する一方、これら可撓止水部材同士の交差部に交差中心から切込部を形成し、これら切込部に連続させて伸縮を許容する伸縮用傾斜部とこれら伸縮用傾斜部に連続して伸縮を許容する伸縮用略角錐部とを水密に形成してなることを特徴とするものである。
【0013】
この構造物の目地止水継手によれば、可撓止水部材同士の交差部に形成した切込部に伸縮用傾斜部と伸縮用略角錐部とを連続して形成するようにしてあり、傾斜部に加え、さらに略角錐部でも伸縮でき、目地がいずれの方向に開いても、これに充分に余裕を持って追随して伸縮変形させることで止水を維持することができるとともに、目地が開いた状態から閉じるように変位した場合にも傾斜部および略角錐部の初期形状で容易に原状に復帰させることができるようにしている。
【0014】
また、この発明の請求項2記載の構造物の目地止水継手は、請求項1記載の構成に加え、前記切込部を前記交差中心から前記目地形状に対応させて形成してなることを特徴とするものである。
【0015】
この構造物の目地止水継手によれば、前記切込部を前記交差中心から前記目地形状に対応させて形成するようにしており、十字状やT字状などの目地形状で目地がいずれの方向に開いても、これに充分に余裕を持って追随して伸縮変形させることで止水を維持することができるようになる。
【0016】
さらに、この発明の請求項3記載の構造物の目地止水継手は、請求項1または2記載の構成に加え、前記伸縮用傾斜部を凹状に傾斜させて形成する一方、この傾斜部に連続する前記伸縮用略角錐部を凸状に形成したことを特徴とするものである。
【0017】
この構造物の目地止水継手によれば、前記伸縮用傾斜部を凹状に傾斜させ、この傾斜部に連続する前記伸縮用略角錐部を凸状に形成してあり、凹状の傾斜部と凸状の略角錐部とを折りたたむようにし、初期状態でコンパクトな形状としながら目地がいずれの方向に開いても、これに充分に余裕を持って追随して伸縮変形させ、止水を維持するとともに、目地が開いた状態から閉じるように変位した場合にも容易に原状に復帰するようになる。
【0018】
また、この発明の請求項4記載の構造物の目地止水継手は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前記伸縮用略角錐部を、前記伸縮用傾斜部内に収納可能に形成してなることを特徴とするものである。
【0019】
この構造物の目地止水継手によれば、前記伸縮用略角錐部を、前記伸縮用傾斜部内に収納可能に形成してあり、初期状態でコンパクトな形状としながら目地がいずれの方向に開いても、これに充分に余裕を持って追随して伸縮変形させ、止水を維持するとともに、目地が開いた状態から閉じるように変位した場合にも容易に原状に復帰するようになる。
【発明の効果】
【0020】
この発明の請求項1記載の構造物の目地止水継手によれば、可撓止水部材同士の交差部に形成した切込部に伸縮用傾斜部と伸縮用略角錐部とを連続して形成したので、傾斜部に加え、さらに略角錐部でも伸縮でき、目地がいずれの方向に開いても、これに充分に余裕を持って追随して伸縮変形させることで止水を維持することができるとともに、目地が開いた状態から閉じるように変位した場合にも傾斜部および略角錐部の初期形状で容易に原状に復帰させることができる。
【0021】
また、この発明の請求項2記載の構造物の目地止水継手によれば、前記切込部を前記交差中心から前記目地形状に対応させて形成したので、十字状やT字状などの目地形状で目地がいずれの方向に開いても、これに充分に余裕を持って追随して伸縮変形させることができ、止水を維持することができる。
【0022】
さらに、この発明の請求項3記載の構造物の目地止水継手によれば、前記伸縮用傾斜部を凹状に傾斜させ、この傾斜部に連続する前記伸縮用略角錐部を凸状に形成したので、凹状の傾斜部と凸状の略角錐部とを折りたたむことで、初期状態でコンパクトな形状としながら目地がいずれの方向に開いても、これに充分に余裕を持って追随して伸縮変形させ、止水を維持することができるとともに、目地が開いた状態から閉じるように変位した場合にも容易に原状に復帰させることができる。
【0023】
また、この発明の請求項4記載の構造物の目地止水継手によれば、前記伸縮用略角錐部を、前記伸縮用傾斜部内に収納可能に形成したので、伸縮変形代を大きくしながら初期状態ではコンパクトな形状とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図3は、この発明の構造物の目地止水継手の一実施の形態にかかり、図1(a)は組立状態の概略斜視図、(b)は伸縮用傾斜部のみを示す概略斜視図、(c)は伸縮用略角錐部のみを下から見て示す概略斜視図、図2は伸縮用傾斜部と伸縮用略角錐部の部分拡大斜視図、図3(a)は取り付け状態の中央断面図、(b)は目地が開いた状態の伸縮部および交差部それぞれの中央断面図である。
【0025】
この構造物の目地止水継手10は、例えば十字状にコンクリート構造物C同士が交差する目地部分の止水に用いるもので、可撓性材料であるゴム・合成樹脂からなり横断面が上方に突出するアーチ状の目地を覆う伸縮部11とその両側の平板状のコンクリート構造物への固定部12を有する可撓止水部材13を備えており、この可撓止水部材13は十字状の目地形状に対応して直線状に延長する第1の可撓止水部材13aと、この第1の可撓止水部材13aと十字状に交差して延長する第2の可撓止水部材13bとを一体成形して十字状に構成されている。
【0026】
この構造物の目地止水継手10では、可撓止水部材13の交差部14、すなわち第1および第2の可撓止水部材13a、13bの交差部14には、交差部14の中心から目地形状に対応して十字状の切込部15が伸縮部11の頂部に沿って形成され、各角部にR加工15aを施すとともに、各端部に切込み幅より大きい円の打抜き加工15bが施されて変形による裂けを防止するようにしてある。
【0027】
この十字状の切込部15の縁部に連続して伸縮用傾斜部16が形成され、図1(b)に示すように、略直角に折り曲げた4枚の可撓性部材16aを十字状の空間を形成するように重ねて接着することで構成され、ここでは、伸縮用傾斜部16は切込部15からそれぞれ下方に傾斜する傾斜面16bとされ、隣接する伸縮用傾斜部16同士でV字状の谷部を形成するように伸縮用傾斜部16が凹状に形成してある。
【0028】
さらに、この構造物の目地止水継手10では、伸縮用傾斜部16の内側に伸縮用略角錐部17が形成され、図1(c)に反転した状態で示すように、十字状の目地形状に対応した中空の略四角錐状に形成され、4つの側面を形成する可撓性部材17aをそれぞれ中央で折り曲げて接着した略4角錐状とされて構成され、ここでは、伸縮用略角錐部17の底縁17bをそれぞれ伸縮用傾斜部16の下端縁部16cと接着してあり、構造物の目地止水継手10全体として水密になっている。
【0029】
したがって、この構造物の目地止水継手10では、図3(a)に中央断面を示すように、十字状の切込部15の縁部に連続して伸縮用傾斜部16が形成されて下方に傾斜する傾斜面で凹状の伸縮用傾斜部16が構成され、隣接する傾斜面の下端縁部に伸縮用略角錐部17の各側面の底縁がそれぞれ接着されて凸状の伸縮用略角錐部17が構成されている。
【0030】
これにより、この構造物の目地止水継手10では、各目地に直交する方向に、隣接する伸縮用傾斜部16の傾斜面と伸縮用略角錐部17の側面とで形成される略V字状の谷部がそれぞれ4つの連続した状態で形成されており、それぞれがコンクリート構造物C間の目地の変位に追随して伸縮を許容するようになっている。
【0031】
なお、このような構造物の目地止水継手10は、次のようにして製造することができ、例えば図1に示す十字状の第1,2可撓止水部材13a,13b、伸縮用傾斜部16、伸縮用略角錐部17を一体化する専用の成形金型を用いて一体成形したり(プレス加硫)、伸縮用傾斜部16と伸縮用略角錐部17とを予め一体成形した後、十字状の第1,2可撓止水部材13a,13bを押し出し成形して成形金型に入れて、これらを取り付けてプレス加硫する。
【0032】
次に、このように構成した構造物の目地止水継手10の動作について説明する。
この構造物の目地止水継手10では、アーチ状の各伸縮部11をそれぞれコンクリート構造物C間の十字状の目地を覆うようにして配置し、平板状の各固定部12を図示しない押え板を介してアンカーボルトにより各コンクリート構造物Cに固定して使用する。
【0033】
この使用状態で、地震等によりコンクリート構造物Cの1または複数が伸縮変位すると、第1および第2の可撓止水部材13a、13bの対応する伸縮部11は、コンクリート構造物Cの変位に追随して伸縮し、例えば図3(b)中に伸長状態を示すように、最大伸縮部11がほぼ平坦になるまで伸長することができる。
【0034】
この場合、構造物の目地止水継手10の交差部14においては、伸縮部11は伸縮用傾斜部16および伸縮用略角錐部17が伸長または収縮することが可能であるので、伸縮部11の交差部14以外の他の部分と同様にコンクリート構造物Cの変位に追随して伸縮することができ、例えば図3(b)中に伸長状態を示すように、伸縮用傾斜部16および伸縮用略角錐部17がそれぞれ伸長し、谷部が広がるように変形する。
【0035】
したがって、この構造物の目地止水継手10では、伸縮部11はもちろん、交差部14の伸縮用傾斜部16および伸縮用略角錐部17が伸縮することで、全体として充分に伸縮変形することができ、止水性を充分に維持することができる。
【0036】
なお、この発明の構造物の目地止水継手10は、例えば図4に示すように、コンクリート構造物C間の目地に溝C1が形成される場合には、表裏を反転した状態で使用するようにし、可撓止水部材13a、13bの伸縮部11は横断面がU字状のアーチ形状をなすようにして溝C1内に収容し、平板状の固定部12をコンクリート構造物Cの溝C1上部の表面に当て、押え板を介してアンカーボルトにより各コンクリート構造物Cに固定するようにする。
【0037】
このような表裏を反転した構造物の目地止水継手10によっても、すでに説明したものと同様に、地震等によりコンクリート構造物Cの1または複数が伸縮変位すると、伸縮部11はもちろん、交差部14の伸縮用傾斜部16および伸縮用略角錐部17が伸縮することで、全体として充分に伸縮変形することができ、止水性を充分に維持することができる。
【0038】
以上のように、この構造物の目地止水継手の伸縮部11の「アーチ状」とは逆U字状およびU字状のいずれであっても良く、また、U字状に限らずV字状などの他の形状で構成することができるとともに、さらにV字形またはU字形等の形状を1つに限らず複数備えて波状に構成しても良い。
【0039】
例えば、構造物の目地止水継手10Aでは、図5に示すように、アーチ状の伸縮部11Aを2つの略U字形状が連続する波状に形成してあり、伸縮部11Aの頂部が谷部に位置することから、交差部14の伸縮用傾斜部16および伸縮用略角錐部17は図1で説明したものと異なり、図4の場合と同様に反転した状態で設けてある。
【0040】
このように構成した構造物の目地止水継手10Aでは、伸縮部11のアーチ状の高さを低く抑えながら、より大きな伸縮変形代を確保することができるとともに、初期状態でのコンクリート構造物C間の目地の幅が広い場合にも対応することができる。
【0041】
なお、上記実施の形態では、コンクリート構造物の目地の形状が十字状の場合を例に説明したが、これに限らずT字状の目地形状であっても良く、この場合には、T字状の切込部とこれに連続する伸縮用傾斜部を設けるのに加え、伸縮用略角錐部を略三角錘状にするようにし、さらに目地形状が目地中心から放射方向に多数形成される場合には、それに対応した多角形状の切込部および伸縮用傾斜部を設けるのに加え、対応した多角形状の伸縮用略角錐部を設けるようにすれば良い。
【0042】
また、上記実施の形態では、コンクリート構造物の目地が平面上に位置する場合を例に説明したが、底部とこれに続く側面などの立体的に配置される目地部分に用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】この発明の構造物の目地止水継手の一実施の形態にかかり、(a)は組立状態の概略斜視図、(b)は伸縮用傾斜部のみを示す概略斜視図、(c)は伸縮用略角錐部のみを下から見て示す概略斜視図である。
【図2】この発明の構造物の目地止水継手の一実施の形態にかかる伸縮用傾斜部と伸縮用略角錐部の部分拡大斜視図である。
【図3】この発明の構造物の目地止水継手の一実施の形態にかかり、(a)は取り付け状態の中央断面図、(b)は目地が開いた状態の伸縮部および交差部それぞれの中央断面図である。
【図4】この発明の構造物の目地止水継手の他の一実施の形態にかかる組立状態の概略斜視図である。
【図5】この発明の構造物の目地止水継手のさらに他の一実施の形態にかかる組立状態の概略斜視図である。
【図6】従来の構造物の目地止水継手の概略斜視図である。
【図7】従来の構造物の目地止水継手の概略斜視図およびA−A断面図である。
【符号の説明】
【0044】
10,10A 構造物の目地止水継手
11 伸縮部
12 固定部
13 可撓止水部材
13a,13b 第1,第2の可撓止水部材
14 交差部
15 切込部
15a R加工
15b 打抜き加工
16 伸縮用傾斜部
16a 可撓性部材
16b 傾斜面
16c 下端縁
17 伸縮用略角錐部
17a 可撓性部材
17b 下端縁
C コンクリート構造物
C1 溝


【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性材料からなり横断面形状がアーチ状の目地を覆う伸縮部とその両側の平板状の構造物への固定部とを有する可撓止水部材同士を前記構造物の目地形状に対応する形状に形成する一方、これら可撓止水部材同士の交差部に交差中心から切込部を形成し、これら切込部に連続させて伸縮を許容する伸縮用傾斜部とこれら伸縮用傾斜部に連続して伸縮を許容する伸縮用略角錐部とを水密に形成してなることを特徴とする構造物の目地止水継手。
【請求項2】
前記切込部を前記交差中心から前記目地形状に対応させて形成してなることを特徴とする請求項1記載の構造物の目地止水継手。
【請求項3】
前記伸縮用傾斜部を凹状に傾斜させて形成する一方、この傾斜部に連続する前記伸縮用略角錐部を凸状に形成したことを特徴とする請求項1または2記載の構造物の目地止水継手。
【請求項4】
前記伸縮用略角錐部を、前記伸縮用傾斜部内に収納可能に形成してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の構造物の目地止水継手。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−257712(P2006−257712A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−74986(P2005−74986)
【出願日】平成17年3月16日(2005.3.16)
【出願人】(000196624)西武ポリマ化成株式会社 (60)
【Fターム(参考)】