説明

標的化ニトロキシド剤

ミトコンドリアに対して特に選択性を有する、フリーラジカル捕捉のために有用な組成物および関連する方法が、本明細書中で提供される。化合物は、ミトコンドリア-標的化基に結合するニトロキシド-含有基を含む。化合物は、活性を失うことなく、二量体に架橋することができる。放射線照射により引き起こされる損傷を予防し、緩和しそして治療するための方法もまた、本明細書中で提供される。この方法は、本明細書中に記載されるように、放射線照射により引き起こされる損傷を予防し、緩和し、または治療するために有効な量および投与方法で、患者に対して化合物を送達する工程を含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構造:
【化1】

を有する化合物であって、
ここで、Xは
【化2】

の一方であり;
R1およびR2は、水素、C1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、または未置換であるかまたはメチル-、ヒドロキシル-またはフルオロ-置換されたフェニル(C6H5)基をさらに含むC1-C6直鎖または分岐鎖アルキルであり;R4は、水素、C1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、または未置換であるかまたはメチル-、ヒドロキシル-またはフルオロ-置換されたフェニル(C6H5)基をさらに含むC1-C6直鎖または分岐鎖アルキルであり;R3は、-NH-R5、-O-R5または-CH2-R5であり、そしてR5は、-N-O・、-N-OHまたはN=O含有基であり;Rは、-C(O)-R6、-C(O)O-R6、または-P(O)-(R62であり、ここで、R6は、C1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、または独立して未置換であるかまたはメチル-、エチル-、ヒドロキシル-またはフルオロ-置換されている1またはそれ以上のフェニル(-C6H5)基をさらに含むC1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、であり;そしてここで化合物はXJB-5-208ではない、前記化合物。
【請求項2】
以下の構造
【化3】

または以下の構造
【化4】

を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
以下の構造
【化5】

を有する、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
以下の構造
【化6】

を有する、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
以下の構造
【化7】

を有する、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
Rが、Ac、Boc、Cbz、または-P(O)-Ph2である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
R1、R2、R4、およびR6が、独立して、水素、メチル、エチル、プロピル、2-プロピル、ブチル、t-ブチル、ペンチル、ヘキシル、ベンジル、ヒドロキシベンジル、フェニル、およびヒドロキシフェニルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
Xが-CH=CR4-である場合、R4は、水素、メチル、またはエチルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
R5が、2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジン1-オキシル、1-メチル2-アザアダマンタンN-オキシル、または1,1,3,3-テトラメチルイソインドリン-2-イルオキシルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
以下の構造:
【化8】

または以下の構造:
【化9】

を有し、ここでRは-NH-R1、-O-R1または-CH2-R1であり、そしてR1は-N-O・、-N-OHまたはN=O含有基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
以下の構造:
【化10】

を有し、ここでR1、R2およびR3は、独立して、水素、C1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、または未置換であるかまたはメチル-、ヒドロキシル-またはフルオロ-置換されているフェニル(C6H5)基を含むC1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、であり;R4は、-N-O・、-N-OHまたはN=O含有基であり;そしてRは、-C(O)-R5、-C(O)O-R5、または-P(O)-(R5)2であり、ここでR5は、C1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、または未置換であるかまたはメチル-、ヒドロキシル-またはフルオロ-置換されているフェニル(Ph、C6H5)基を含むC1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、である、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
Rが、Ac、Boc、Cbz、または-P(O)-Ph2である、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
R1、R2およびR3は、独立して、メチル、エチル、プロピル、2-プロピル、ブチル、t-ブチル、ペンチル、ヘキシル、ベンジル、ヒドロキシベンジル、フェニル、およびヒドロキシフェニルである、請求項11に記載の化合物。
【請求項14】
R4は、2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジン1-オキシル、1-メチル2-アザアダマンタンN-オキシル)、または1,1,3,3-テトラメチルイソインドリン-2-イルオキシルである、請求項11に記載の化合物。
【請求項15】
以下の構造:
【化11】

【化12】

【化13】

から選択され、ここで、Acはアセチルである、請求項11に記載の化合物。
【請求項16】
以下の構造:
【化14】

を有し、ここでR1、R2およびおR3は、独立して、水素、C1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、または未置換であるかまたはメチル-、ヒドロキシル-またはフルオロ-置換されたものであるフェニル(C6H5)基を含むC1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、であり;R4は、-N-O・、-N-OHまたはN=O含有基であり;Rは、-C(O)-R5、-C(O)O-R5、または-P(O)-(R5)2であり、ここでR5は、C1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、または未置換であるかまたはメチル-、ヒドロキシル-またはフルオロ-置換されたものであるフェニル(C6H5)基を含むC1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、である、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
Rは、Ac、Boc、Cbz、または-P(O)-Ph2である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
R1、R2およびR3は、独立して、メチル、エチル、プロピル、2-プロピル、ブチル、t-ブチル、ペンチル、ヘキシル、ベンジル、ヒドロキシベンジル、フェニル、およびヒドロキシフェニルである、請求項16に記載の化合物。
【請求項19】
R4は、2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジン1-オキシル、1-メチル2-アザアダマンタンN-オキシル)、または1,1,3,3-テトラメチルイソインドリン-2-イルオキシルである、請求項16に記載の化合物。
【請求項20】
以下の構造:
【化15】

【化16】

【化17】

から選択される構造を有し、ここでAcはアセチルである、請求項16に記載の化合物。
【請求項21】
以下の構造:
【化18】

を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
以下の構造:
【化19】

を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項23】
以下の構造:
【化20】

を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項24】
以下の構造:
【化21】

を有する化合物であって、
ここで、Xは、
【化22】

の一方であり;そして
R1は、水素、C1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、または未置換であるかまたはメチル-、ヒドロキシル-またはフルオロ-置換されているフェニル(C6H5)基をさらに含むC1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、であり;R4は、水素、C1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、または未置換であるかまたはメチル-、ヒドロキシル-、またはフルオロ-置換されたものであるフェニル(C6H5)基をさらに含むC1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、であり;R3は、-NH-R5、-O-R5または-CH2-R5であり、そしてR5は、-N-O・、-N-OHまたはN=O含有基であり;そしてRは、-C(O)-R6、-C(O)O-R6、または-P(O)-(R62であり、ここで、R6は、C1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、または独立して未置換であるかまたはメチル-、エチル-、ヒドロキシル-、またはフルオロ-置換されたものである1またはそれ以上のフェニル(-C6H5)基をさらに含むC1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、である、前記化合物。
【請求項25】
以下の構造:
【化23】

または、以下の構造
【化24】

を有する、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
以下の構造:
【化25】

を有し、ここでR4は、水素またはメチルである、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
以下の工程:
a. 構造R1-C(O)-のアルデヒドを(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドと反応させて、イミンを形成する工程、ここでR1は、C1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、または未置換であるかまたはメチル-、ヒドロキシル-またはフルオロ-置換されているフェニル(C6H5)基を含むC1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、であり;
b. R2は存在しないかまたは分岐鎖または直鎖アルキレンである末端アルキン-1-オール(HCC-R2-CH2-OH)を、tert-ブチル)ジフェニルシランエンと反応させて、アルキンを生成する工程;
c. 有機ジルコニウム触媒の存在下でイミンをアルキンと反応させて、アルケンを生成する工程;
d. アルケンをアシル化して、カルバメートを生成する工程;
e. カルバメートからt-ブチルジフェニルシリル基を除去して、アルコールを生成する工程;
f. アルコールを酸化して、カルボン酸を生成する工程;そして
g. カルボン酸をヒドロキシルまたはアミンの一方を含むニトロキシド-含有化合物と、縮合反応で反応させて、抗酸化物質化合物を生成する工程;
を含む、標的化抗酸化物質化合物を作成する方法。
【請求項28】
アルケンをアシル化する工程の前に、アルケンをシクロプロパン化して、カルバメートを生成する工程をさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
R1およびR3が同一であるかまたは異なるものであり、そして構造-R4-R5を有し、ここでR4はミトコンドリア標的化基であり、そしてR5は-NH-R6、-O-R6または-CH2-R6であり、ここでR6は-N-O・、-N-OHまたはN=O含有基であり、そしてR1およびR3のそれぞれについてのR4およびR5は、同一であっても異なっていてもよく;そしてR2がリンカーである;構造R1-R2-R3を有する化合物。
【請求項30】
R1およびR2が同一である、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
R1およびR2の一方または両方についてのR6が、2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジン1-オキシルである、請求項29に記載の化合物。
【請求項32】
R1およびR3が以下の構造:
【化26】


を有し、ここでXが
【化27】

の一方であり;
R1およびR2が水素、C1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、または未置換であるかまたはメチル-、ヒドロキシル-、またはフルオロ-置換されたものであるフェニル(C6H5)基をさらに含むC1-C6直鎖または分岐鎖アルキルであり;R4は、水素、C1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、または未置換であるかまたはメチル-、ヒドロキシル-、またはフルオロ-置換されたものであるフェニル(C6H5)基をさらに含むC1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、であり;R3は、-NH-R5、-O-R5または-CH2-R5であり、そしてR5は、-N-O・、-N-OHまたはN=O含有基であり;そしてRは、-C(O)-R6、-C(O)O-R6、または-P(O)-(R62であり、ここで、R6は、C1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、または独立して未置換であるかまたはメチル-、エチル-、ヒドロキシル-、またはフルオロ-置換されたものである1またはそれ以上のフェニル(-C6H5)基をさらに含むC1-C6直鎖または分岐鎖アルキル、である、請求項29に記載の化合物。
【請求項33】
化合物が、JED-E71-58およびJED-E71-37の一方である、請求項29に記載の化合物。
【請求項34】
R4が、R1およびR3のそれぞれとは独立して、β-ターンを含むヘミグラミシジン(hemigramicidin)誘導体およびTEMPOを含む、請求項29に記載の化合物。
【請求項35】
R1およびR3が、独立してXJB-5-131およびXJB-5-125から選択される、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
R2が、直鎖または分岐鎖の飽和C4-C20アルキルを含む、請求項29に記載の化合物。
【請求項37】
R2が、以下の構造:
【化28】

を含み、ここでnは4〜18である、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
nが10である、請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
被検体への放射線照射の前、間、または後に、被検体中のラジカルを捕捉するために有効な量の請求項1、24または29のいずれか1項に記載の化合物を、被検体に対して投与することを含む、被検体中のラジカルを捕捉する方法。

【図1−1】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図2−3】
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【図3】
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【図26A】
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【図26B】
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【図29】
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【図1−2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21A】
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【図21B】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図27】
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【図28】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【公表番号】特表2011−528378(P2011−528378A)
【公表日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−518936(P2011−518936)
【出願日】平成21年7月17日(2009.7.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/051004
【国際公開番号】WO2010/009405
【国際公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TEFLON
【出願人】(501102988)ユニバーシティ オブ ピッツバーグ オブ ザ コモンウェルス システム オブ ハイヤー エデュケイション (24)
【Fターム(参考)】