説明

横臥位置に対する患者の応答を監視することによる鬱血の検知

患者の体の横臥位置に対する患者の応答を監視することによって患者が鬱血になっているかどうかの検知を可能にする情報を得るシステムと方法は。患者は、立っているなど非横臥位置に対する呼吸パターンと、横になっているなど横臥位置に対する呼吸パターンを決定するために監視される。2つのパターンが、2つの呼吸パターンの差を決定するために、処理機器か医師のいずれかによって比較される。また、患者が横臥位置で費やす時間量を検知することから、または患者が取る横臥角度を検知することから、鬱血が推測されてもよく、そのいずれかが、横臥位置が、鬱血の存在のために患者に不快感を与えるかどうかを示すことが仮定される。機器は、横臥センサ(202)、呼吸センサ(208)、プロセッサ(206)、メモリ(212)、遠隔通信手段(214)を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、患者の鬱血の検知に関する。より具体的には、本発明は、患者の体の横臥位置に対する患者の応答を監視することを通じた鬱血の検知に関する。
【背景技術】
【0002】
心臓が血液を体へ効果的に送り返すことができないために、体から心臓への血液の戻りの結果生じる心臓の充満圧が比較的高いとき、患者は鬱血を被る。このように、鬱血は心不全を示すものであり、心不全患者のために厳密に監視されるべき一要素である。鬱血は、心不全患者の体内でいくつかの方式で現れる。
【0003】
鬱血に大きく関連する1つの状態は、横になっているときの呼吸困難である。鬱血はしばしば、患者がいったん横になると、肺内が流体で部分的に充填される結果となり、肺は、患者が直立するまで部分的に充填された状態を維持する。この充填は、横臥位置にある間、患者に呼吸困難を生じさせ、肺が流体で充填され続けている結果生じる呼吸困難は、鬱血の良いインジケータである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
肺が流体で充填されているときに減少する、患者の平均経胸腔インピーダンスに対する患者の姿勢の観察から鬱血を算定しようとする試みがされている。しかし、平均経胸腔インピーダンスは、患者の呼吸パターンで生じるいかなる変化も隠す。すなわち、平均経胸腔インピーダンスの測定は、横臥位置の結果生じる患者の呼吸困難のレベルを示すことができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施態様は、患者の呼吸困難を評価することによって鬱血の検知を可能にする情報を得るシステムと方法を提供することによって、上記で議論した問題やその他の問題に対処する。呼吸困難は、患者が横臥位置になる前と後の呼吸パターンの比較を基にして評価される。別法として、患者が横臥位置を維持できる時間量、または患者が取ることができる横臥角から呼吸困難を推測することによって呼吸困難を評価してもよい。
【0006】
鬱血に関する情報は、患者が横臥位置にあるかどうかを最初に検知することによって得られる。患者が横臥位置にないとき、患者の呼吸を監視し、第1の呼吸パターンを検知する。患者が横臥位置にあるとき、患者の呼吸を監視し、第2の呼吸パターンを検知する。2つの呼吸パターンの差が横臥位置による呼吸困難を示し、これは鬱血のサインとなる。
【0007】
鬱血に関する情報を、患者をある時間にわたって連続的に監視し、患者が横臥位置にある時間量を決定することによって得てもよい。患者が横臥位置にいる時間量は、横臥位置から生じる呼吸困難による患者の不快感を示し、これは鬱血のサインとなる。
【0008】
鬱血に関する情報を、ある時間にわたって患者を連続的に監視し、患者がその間に取ることができる横臥角を決定することによって得てもよい。横臥角は、横臥位置から生じる呼吸困難により、水平に近いより大きな角度で患者の不快感を示すことがあり、これは鬱血のサインとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の実施形態は、患者の体の横臥位置に対する患者の応答を監視することによって、患者の鬱血状態に関する情報を得ることおよび/または情報から患者の鬱血状態を診断しようとする。鬱血になっている患者にとって、患者の体が横臥位置に達した後のある時点で呼吸困難が生じやすい。呼吸困難は、横臥位置中と非横臥位置中に検知された呼吸パターンの比較によって測定できる。別法として、呼吸困難は、患者が横臥位置を維持する時間量を測定することによって、その時間量が鬱血状態に関する所定の閾値よりも短い場合、患者が呼吸困難を体験していると仮定することによっても検知できる。別の代替形態として、呼吸困難が、患者の位置の鉛直方向からの角度を測定することによって、横臥角度が通常の横臥角度よりも小さい場合、それよりも大きな角度の横臥で呼吸困難を体験していると仮定することによって検知できる。
【0010】
図1は、体100がいったん横臥位置になった後に生じる呼吸困難を検知および/または推測するために、体100に接続された1つまたは複数の機器を有する患者の体100を示している。たとえば、ペース・メーカーまたは鬱血検知専用の機器などの埋込み可能な医療機器(IMD)102が、体100の中に埋め込まれ、かつ呼吸パターンの変化を検知すること、患者が横臥位置を維持する時間量を見出すこと、患者が取ることができる横臥角度を見出すことなどによって、横臥位置に関連する患者の挙動を監視するように構成される。別法として、呼吸パターンによって生じる胸の運動を測定することによって横臥位置に関連する患者の呼吸を監視するために、呼吸力バンド104などの外部機器を体100の胴部に結合させてもよい。
【0011】
IMD102が使用されている状況では、IMD102が、患者の心臓108の心拍数を制御するために呼吸速度を測定するペース・メーカーなど、患者に対して治療を提供するためのその通常機能の一部として呼吸測定を行ってもよい。これらの呼吸測定は、IMD102か、患者の呼吸パターンを検知するための別の機器かのいずれによっても使用できる。呼吸パターンを検知する1つの方式は、個々の吸気と呼気サイクルのそれぞれの間、1つまたは複数の導線106を通して経胸腔インピーダンスの変化を監視することを通してである。体100に結合されたIMD102またはその他の機器は、横臥位置または非横臥位置にある体100を区別するために、傾斜スイッチなどの横臥センサを含む。また、横臥センサは、患者の横臥角度を測定する加速度計であってもよい。
【0012】
外部機器104が使用されている状況では、外部機器104が同様に、呼吸測定を行い、体100の横臥位置を感知することができる。たとえば、呼吸力バンドが、呼吸サイクルの結果生じる体100の胴部の膨張と収縮を測定し、患者の呼吸パターンを表す信号を発生させる。外部機器104またはその他の機器もまた、横臥位置と非横臥位置とを区別するために、傾斜スイッチまたは加速度計を使用して横臥を検知する。外部機器104は、鬱血に関する情報を得るために以下で議論する電気回路を含むモジュール110を備え、得られた情報からも鬱血を検知してよい。
【0013】
別法として、IMD102または外部機器104は、患者の横臥を測定し、次に、体10が横臥位置にある時間量を追跡するためにクロックを採用してもよい。次に、患者が横臥位置の間呼吸困難にあるかどうかを推測するために、時間量を所定の閾値と比較してもよい。いったん呼吸困難が生じ始めると、不快感を和らげるために患者が非横臥位置になると仮定されるため、推測することができる。
【0014】
別の代替形態として、IMD102または外部機器104は、睡眠中患者が達成する最大横臥角度または平均横臥角度など、ある時間の間に患者によって取られた横臥角度を測定してもよい。次に、横臥角度が、患者に対して実際に測定された横臥角度よりも大きな横臥角度で患者が呼吸困難を被るかどうかを推測するために、健康な患者に対する典型的な横臥角度などの所定の閾値と比較される。休息の間、患者は呼吸困難による不快とならない、可能な限り最大の横臥角度をとることが仮定されるため、推測が可能である。
【0015】
図2は、体100の横臥位置によって生じる呼吸困難を検知する例示的なシステム200の主要な構成要素である。上記で議論したように、システム200の構成要素のいずれかまたはすべては、体100の内部または外部にある。たとえば、構成要素のいずれかまたはすべてを、IMD102および/または外部機器104のモジュール110内に含ませることができる。
【0016】
システム200は、重力に対する横臥センサ202の方向を表す電気信号を発生する横臥センサ202を含む。横臥センサ202の1つの例は、傾斜スイッチである。別の例は、DC加速度計である。いずれの場合でも、重力に対して特定の方向を有する横臥センサ202に応答して、横臥センサ202によって信号が発生される。このため、横臥センサ202は、横臥センサ202が、横臥位置または非横臥位置を有する体100に応答して検知可能な信号を発生するように、既知の方向で体100に結合される。横臥センサ202は、横臥位置にある間の体100の方向(すなわち、横向きに寝ているに対する仰向けに寝ている)にかかわらず検知可能な信号を発生するように、多軸応答である。
【0017】
横臥回路204が、横臥センサ信号を処理されるデジタル・データに変換するために、横臥センサ202と電気的に接続される。傾斜スイッチ用の変換は、一方の状態が横臥している患者を示し、他方の状態が横臥していない患者を示す、単純な開または閉を認識する切換であってよい。。加速度計については、横臥回路204は、体100の横臥角度をより正確に決定するために十分な細分性を維持するために、加速度計信号をデジタル信号への変換前に増幅および/またはフィルタリングする。次に、横臥回路204が、体100の横臥角度を鬱血の判定に分解することができる処理機器206に横臥データを提供する。
【0018】
横臥センサ208が、体100の横臥パターンを検知し、呼吸パターンを表す信号を発生する。横臥センサ208は、IMD102の経胸腔インピーダンス・センサなどの様々な形態であってよい。体100の胸の膨張と収縮に関係してストラップ104が伸長し、収縮するとき、そのインピーダンスが変化する、呼吸力バンド104を含む他の形態も同様に利用可能である。
【0019】
呼吸を表す信号が呼吸回路210に供給される。その回路は呼吸信号からデジタル・データを作成する。そのデータは、さらに処理され、鬱血の検知に分解される。呼吸回路210は、呼吸センサ208から受信された呼吸信号を増幅および/またはフィルタリングする。次に、呼吸回路210が、呼吸パターンを識別する呼吸データを処理機器206に供給する。
【0020】
処理機器206は、プログラム可能な汎用プロセッサ、配線デジタル論理回路、またはその他の横臥データと呼吸データに論理オペレーションを適用する適切な処理機器である。処理機器206の論理オペレーションの一例が、図3を参照にして以下で説明される。プロセッサ206は、図3の論理オペレーションを実行している間、受信し、処理されたデータをプログラミングおよび/または格納するためにメモリ212を使用する。
【0021】
図2に示す実施形態では、システム200は、プロセッサ206が、患者を監視中の医師によって使用される外部機器(図示せず)に情報を通信する遠隔計測器214を含む。たとえば、IMD102は、機器プログラマと双方向にかつ無線で通信するために遠隔計測器214を採用している。外部機器104もまた、プログラマなどの機器と、無線か配線された接続を通じてかのいずれかで通信するために遠隔計測器214を採用してもよい。プログラマもまた、図3の論理オペレーションを遂行するために、プロセッサ206によって採用されたメモリ212内に格納された命令を更新するなどのために、機器200と通信することができる。
【0022】
図3の例示的な論理オペレーション300は、横臥時に呼吸困難が経験されるかどうかを見出すことによって、患者が鬱血になっているかを検知するためにプロセッサ206によって行われる。論理オペレーションは、プロセッサ206が横臥回路204から横臥データを受信するデータ・オペレーション302から始まる。判断オペレーション304では、プロセッサ206が、体100の胴部の横臥が、メモリ212内に格納された横臥閾値よりも大きいかどうかを検知する。横臥閾値は、考慮された横臥に必要な横臥の所望の量を基にして選択できる。この値は、何人かの患者が、異なる角度で睡眠または横臥することを選択してもよいため、患者特有であってよい。たとえば、鉛直方向から少なくとも65度の横臥が、ある患者に対して横臥位置とする一方、鉛直方向から少なくとも85度の横臥を、別の患者に対する横臥位置とする。
【0023】
横臥が、判断オペレーション304によって横臥閾値よりも大きくないと決定された場合、プロセッサ206が、データ・オペレーション306で呼吸回路210からデータを受け入れ、フラグ・オペレーション308で、受信されたデータを非横臥データとしてフラグ付けする。横臥が、判断オペレーション304で横臥閾値よりも大きいと決定された場合、プロセッサ206が、データ・オペレーション310で呼吸回路210からデータを受け入れ、フラグ・オペレーション308で、受信されたデータを横臥データとしてフラグ付けする。
【0024】
判断オペレーション314が、プロセッサ206が横臥データと非横臥データの両方の十分な量を受信し、フラグ付けしたかどうかを検知する。そうでない場合、オペレーション・フローは、データ・オペレーション302へ戻り、プロセッサ206が横臥データを受信し続ける。判断オペレーション314が、横臥データと非横臥データの両方の十分な量が受信され、フラグ付けされたとした場合、オペレーション・フローは、解析オペレーション316へ進む。
【0025】
解析オペレーション316では、プロセッサ206が、横臥データと非横臥データとしてフラグ付けされた呼吸データによって表された2つの呼吸パターンを比較する。図4は、2つの例示的な仮想の呼吸パターンを示している。非横臥呼吸パターンは、パターンの比較的低い周波数と高い振幅によってわかるように、患者が比較的ゆっくりとした深い呼吸をしていることを示している。しかし、横臥呼吸パターンは、パターンの比較的高い周波数と低い振幅によってわかるように、患者が比較的速く浅い呼吸をしていることを示している。横臥呼吸パターンの速く浅い呼吸は、患者が、横臥の際に最終的に起こる起座呼吸、または発作性夜間呼吸困難(「PND」)になっていることを示している。
【0026】
図4に示したような起座呼吸またはPNDの存在は、鬱血のサインであることが知られている。しかし、横臥によって生じる他の横臥呼吸パターンの変化も鬱血を示すものである。したがって、解析オペレーション316で、プロセッサ206が、速い呼吸と浅い呼吸の両方を探すことに加えてまたはその代替として様々な比較を行ってもよい。たとえば、プロセッサ206が、直立呼吸と比較して速い横臥呼吸のみを探してもよい。同様に、プロセッサ206が、直立呼吸と比較して浅い、すなわち低い1回換気量の横臥呼吸のみを探してもよい。別の例として、プロセッサ206は、横臥と非横臥呼吸パターンの間の呼吸速度と1回換気量の組合せの差を探してもよい。このような組合せは、1回換気量に対する呼吸速度の比であってよい。また、プロセッサ206は、吸気回数と呼気回数の差、非横臥パターンの吸気時間に対する横臥パターンの吸気時間、および/または非横臥パターンの呼気時間に対する横臥パターンの呼気時間を探してもよい。
【0027】
次に、解析の結果を医師が見るために、リアル・タイムかあるいは後の時間のいずれかに、プログラマに遠隔通信される。別法として、外部機器に対して、発光ダイオードまたはディスプレイ・スクリーンなどのインジケータが、患者にまたは患者を診察中の医師に直接のフィードバックを提供するために備えられてもよい。
【0028】
図3の論理オペレーション300では示されていないが、患者の鬱血の進行を医師に追跡させるために、横臥と非横臥呼吸パターンの間の解析結果を長時間にわたって傾向分析できるように、論理オペレーション300に対して傾向分析オペレーションを行ってもよい。また、鬱血を示す呼吸パターンの差の検知は、速度、容積またはそれらのいくつかの組合せを基にしてもよい。また、閾値の差は、この閾値を超える差が鬱血のインジケータであるとみなされるように、人々にとって正常であると知られている呼吸パターンの差に基づいてもよい。また、パターンそれ自体および/またはいずれかの検知された差を含む呼吸パターン情報が、鬱血が存在するかどうかの判定を行う医師による再検討のために、医療機器から通信されてもよい。
【0029】
図5は、患者が横臥位置を維持することができる時間量を決定することによって、および時間量を鬱血状態に関する閾値と比較することによって、鬱血を検知するシステム500の別の例示的な実施形態の主な構成要素を示している。図2のシステム200で議論したように、システム500の構成要素のいずれかまたはすべてが、体100の内部または外部に配置されてもよい。システム500は、システム200に対して前に議論したような横臥センサ502や横臥回路504を含む。
【0030】
システム200の処理機器206などの処理機器506が、システム500に備えられ、横臥回路504から横臥データを受信する。プロセッサ506は、図6を参照にして以下で議論されるものなど、論理オペレーションを行うためのプログラミングにアクセスするためにメモリ510を使用している。また、プロセッサ506は、横臥位置が維持された時間量の決定の結果、および鬱血状態が存在すると仮定されるかどうかを記述するデータを保管するためにメモリ510を使用する。すなわち、メモリ510は、患者が鬱血を経験しているかどうか、および状態が時間とともに悪化しているかどうかを検知するために、傾向分析情報を管理するために使用できる。
【0031】
また、遠隔計測器512も、システム200に対して上記で議論したように設けられている。遠隔計測器512は、患者が鬱血になっていると仮定できるかどうかに関してプログラマに命令を供給するために使用される。別法として、遠隔計測器は、患者が横臥位置を維持する時間量を、医師による観察のためにプログラマに供給してもよい。また、遠隔計測器512を使用して、メモリ510内に保管されたプロセッサ506のためのプログラミングを更新できる。
【0032】
プロセッサ506が、患者がどれだけ長く横臥位置を維持するかを決定するために、クロック508が設けられている。クロック508は、プロセッサ506のオペレーションを駆動するために使用されるクロックなどの簡単なタイマ回路、または、実際の日時を管理する時計などのより精密な時間記録機器であってよい。クロック508は、プロセッサ506が時間間隔を決定するために使用する計時データまたはパルスをプロセッサ506に供給する。
【0033】
プロセッサ506によって実施される例示的な論理オペレーション600が、図6に示されている。論理オペレーション600は、プロセッサ506に、患者が横臥位置を維持する時間量を決定させる。次に、この決定によって、患者が横になった際の呼吸困難によってもたられされる鬱血になっているかどうかについての推測を引き出す。論理オペレーション600は、プロセッサ506が横臥回路504から横臥データを受信するデータ・オペレーション602で始まる。
【0034】
次に、判断オペレーション604で、横臥がメモリ510内で特定された横臥閾値よりも大きいかどうかを検知する。上記で議論したように、横臥閾値は、ある患者が別の患者よりも大きい角度で横臥して、横になるまたは眠ることを選択するように患者特有であってよい。判断オペレーション604で横臥が横臥閾値よりも大きくないと決定された場合、データ・オペレーション602で、プロセッサ506が横臥データの次の組を受信する。横臥が横臥閾値よりも大きい場合、患者が横臥した時間から患者が直立する時間までの間隔がわかるように、プロセッサ506が計時オペレーション606で時間を記録し始める。
【0035】
判断オペレーション608で、横臥が横臥閾値よりも大きいかどうかを検知する。そうである場合、患者はまだ横臥しており、判断オペレーション608が繰り返される。横臥が横臥閾値よりも大きくない場合、プロセッサ506が計時オペレーション610で時間を記録するのを中止する。プロセッサ506による計時から、患者が横臥位置になっていた時間に対する時間間隔を知ることができる。
【0036】
この実施形態では、プロセッサ506が次に、比較オペレーション612で鬱血状態に関する時間閾値までの時間間隔を比較する。この閾値は、横臥位置での特定の時間量の後に呼吸困難となる、鬱血になっている患者の調査から知られてもよい。また、この閾値は、論理オペレーション600の適用を通じて患者が試験されている鬱血の程度に応じて様々であってよい。また、閾値は、人々に対する平均正常睡眠時間の50%の間横臥を維持する患者が重篤な鬱血状態として診断されるなど、鬱血の特定の程度に対応する平均正常睡眠時間の特定の割合に基づいてもよい。別法として、生の数値または割合が、医療機器から傾向分析されおよび/または医師へ報告され、医師が鬱血が存在するかどうかを決定するために情報を解釈することができる。
【0037】
図6に示した実施形態について、患者の鬱血レベルが、健康問題全体の一部として傾向分析されてもよい。すなわち、比較オペレーション612の完了の際、メモリ510内または別の外部機器のメモリ内に保管された傾向分析情報が、傾向分析オペレーション614で比較オペレーション612の結果を基にして連続的に更新される。これらの傾向分析の更新を通じて、医師は、患者の鬱血の進行を理解し、鬱血と同時に監視されてもよい患者の付加的な状態を理解することができる。
【0038】
プロセッサ506によって別法として実施されてもよい例示的な論理オペレーション700が図7に示されている。ここでは、加速度計などの横臥センサが、横臥対非横臥位置を単に示す信号ではなく、横臥角度を表す信号を供給する。論理オペレーション700によって、プロセッサ506が、さらなる処理および/または医師への送信のために、患者が取ることができる横臥角度を得る。決定された横臥角度によって、患者が、ある横臥角度に達した際に呼吸困難によってもたらされる鬱血になっているかどうかについての推測を引き出することができる。
【0039】
プロセッサ506がある期間にわたって横臥回路504から横臥データを受信するデータ・オペレーション702で論理オペレーション700が開始する。横臥データは、その時間中に患者が取る横臥角度を表す。処理オペレーション704で、プロセッサ506が、横臥データによって特定された最大横臥角度を見出すこと、または横臥角度値をその期間で平均することなどによって、その期間に対する横臥データから横臥角度を計算する。期間は、平均値を歪めるであろう患者が直立している間の横臥データがほとんどまたは全く得られないように、患者が休息していると予想されるまたは知られている日時に限定される。別法として、直立横臥角度を示す期間中に得られた横臥データを放出するために、プロセッサ506が判断オペレーションを採用してもよい。
【0040】
比較オペレーション706が次に、横臥角度が、メモリ510内の指定された横臥角度閾値よりも大きいかどうかを決定する。その値が図6の横臥閾値とは異なるこの横臥閾値もまた、ある患者が、別の患者よりも大きい横臥角度で横臥しながら、横になるまたは眠ることを選択できるように患者特有であってもよい。横臥角度が横臥角度閾値よりも大きくない場合、この実施形態のプロセッサ506は、鬱血に関する不快感によって患者は横臥閾値を超えては横臥しないと仮定しているため、患者が鬱血になっていると決定する。横臥が横臥閾値よりも大きい場合、この実施形態のプロセッサ506は、鬱血があれば不快感による横臥閾値を超えて横臥するはずがないと仮定しているため、患者が鬱血になっていないと決定する。
【0041】
図7の実施形態では、横臥角度閾値が、いったん横臥角度が鉛直方向からある量を超えると鬱血を経験する、鬱血になっている患者の調査から知られてもよい。また、この横臥角度閾値は、論理オペレーション700の適用を通して患者が試験している鬱血の程度に応じて様々であってよい。また、横臥角度閾値は、人々に対する平均正常横臥角度の50%である横臥角度でしか休息できない患者が重篤に鬱血していると診断されるなど、鬱血の特定の程度に対応する平均正常横臥角度の特定の割合を基にしてよい。
【0042】
図7に示した実施形態について、患者の鬱血レベルが、健康問題全体の一部として傾向分析されてもよい。すなわち、比較オペレーション706の完了の際、メモリ510内または別の外部機器のメモリ内に保管された傾向分析情報が、傾向分析オペレーション708で計算オペレーション704および/または比較オペレーション706の結果を基にして連続的に更新されてもよい。これらの傾向分析の更新を通じて、医師は、患者の鬱血の進行ならびに、鬱血と同時に監視されてもよい患者の付加的な状態を理解することができる。
【0043】
別の実施形態では、プロセッサ506が、鬱血が存在するかどうかを判定しなくてもよい。その代わりに、医療機器が、そのときに判定を行うために情報を解釈することができる医師に横臥角度情報を送信してもよい。上記で議論したように、生の横臥角度データが、医療機器から鬱血が存在するかどうかを判定するために情報を解釈する医師へ、傾向分析および/または報告されることができる。
【0044】
本発明は、その好ましい実施形態を参照にして特に示され、説明されてきたが、形態および詳細の様々な他の変更が、本発明の精神および範囲を逸脱することなく行われることができることを当業者なら理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】横臥位置に対する患者の応答を監視することによって鬱血の検知を可能にする情報を得るために患者に結合された1つまたは複数の機器を示す図である。
【図2】患者の直立呼吸パターンを横臥呼吸パターンと比較することによって鬱血の検知を可能にする情報を得るためのシステムの一実施形態の主な構成要素を示す図である。
【図3】鬱血に関する情報を得るためおよび情報から鬱血を検知するための図2のシステムのためのオペレーション・フローの例を示す図である。
【図4】その差が鬱血を示す第1および第2の呼吸パターンを示す図である。
【図5】鬱血を示す閾値に対する患者が横臥位置を維持する時間量を決定することによって、および/または通常の横臥角度を示す閾値に対する患者が取る横臥角度を決定することによって、鬱血の検知を可能にする情報を得るためのシステムの一実施形態の主な構成要素を示す図である。
【図6】患者が横臥位置を維持する時間量を決定するための、図5のシステムに対するオペレーション・フローの例を示す図である。
【図7】患者が取る横臥角度を決定するための、図5のシステムに対するオペレーション・フローの例を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者が横臥位置にあるかどうかを検知するステップと、
前記患者が前記横臥位置にないとき、第1の呼吸パターンを検知するために前記患者の呼吸を監視するステップと、
前記患者が前記横臥位置にあるとき、第2の呼吸パターンを検知するために前記患者の呼吸を監視するステップとを含む
患者の鬱血に関する情報を得る方法。
【請求項2】
前記第1の呼吸パターンと前記第2の呼吸パターンとの間に差が存在するかどうかを検知するために、前記第1の呼吸パターンを前記第2の呼吸パターンと比較するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記患者が前記横臥位置にあるかどうかを検知するステップが、前記患者の胴部の横臥を閾値と比較するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
傾斜スイッチによって前記胴部の前記横臥を検知するステップをさらに含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
加速度計によって前記胴部の前記横臥を検知するステップをさらに含む請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記呼吸を監視するステップが、経胸腔インピーダンスを監視するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
差が存在するかどうかを検知するために前記第1の呼吸パターンを前記第2の呼吸パターンと比較するステップが、前記第1のパターンの呼吸速度を前記第2のパターンの呼吸速度と比較するステップを含む請求項2に記載の方法。
【請求項8】
差が存在するかどうかを検知するために前記第1の呼吸パターンを前記第2の呼吸パターンと比較するステップが、前記第1の呼吸パターンの呼吸の1回換気量を前記第2の呼吸パターンの呼吸の1回換気量と比較するステップを含む請求項2に記載の方法。
【請求項9】
差が存在するかどうかを検知するために前記第1の呼吸パターンを前記第2の呼吸パターンと比較するステップが、前記第1の呼吸パターンに対する呼吸の1回換気量と呼吸速度の組合せを、前記第2の呼吸パターンに対する呼吸の1回換気量と呼吸速度の組合せと比較するステップを含む請求項2に記載の方法。
【請求項10】
差が存在するかどうかを検知するために前記第1の呼吸パターンを前記第2の呼吸パターンと比較するステップが、吸気時間の第1の呼吸パターンを、第2の呼吸パターンの吸気時間と比較するステップと、呼気時間の第1の呼吸パターンを第2の呼吸パターンに対する呼気時間と比較するステップとを含む請求項2に記載の方法。
【請求項11】
前記患者が横臥位置にあるかどうかを長時間にわたって検知するステップと、
各時間中、前記患者が横臥位置にない場合、現在の時間に対する第1の呼吸パターンを検知するために前記患者の呼吸を監視するステップと、
各時間中、前記患者が横臥位置にある場合、現在の時間に対する第2の呼吸パターンを検知するために前記患者の呼吸を監視するステップと、
各時間について前記第1の呼吸パターンと前記第2の呼吸パターンの間に差が存在するかどうかを検知するために前記第1の呼吸パターンを前記第2の呼吸パターンと比較するステップと、
傾向分析を決定するために各時間に対する前記比較を解析するステップとをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも1つの機器によってある時間中患者を連続的に監視するステップであって、前記少なくとも1つの機器が、患者が横臥位置にある時間量を計算するために、患者が横臥位置にあるかどうかを検知しながら時間を監視するステップを含む患者の鬱血に関する情報を得る方法。
【請求項13】
前記患者が横臥位置にある時間量を、鬱血状態と関連する時間閾値と比較するステップをさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記患者を連続的に監視するステップが、前記患者の前記胴部の横臥が横臥閾値を超えているかどうかを検知するステップを含む請求項12に記載の方法。
【請求項15】
横臥が横臥閾値を超えているかどうかを検知するステップが、前記少なくとも1つの機器の傾斜スイッチを使用することによって前記横臥とするステップを含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】
横臥が横臥閾値を超えているかどうかを検知するステップが、前記少なくとも1つの機器の加速度計を使用することによって前記横臥とするステップを含む請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記患者が横臥位置にあるそれぞれの時間の間の時間量を決定するために複数の期間で前記患者を連続的に監視するステップと、
傾向分析を決定するために各期間に対して前記時間量を解析するステップとをさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項18】
ある時間の間患者の横臥角度を連続的に監視するステップと、
前記患者の前記横臥角度を、鬱血状態に関連する横臥角度閾値と比較するステップとを含む
患者の鬱血に関する情報を得る方法。
【請求項19】
前記患者の横臥角度を連続的に監視するステップが、加速度計を使用することによって前記横臥角度を得るステップを含む請求項18に記載の方法。
【請求項20】
各時間に対する横臥角度値を決定するために複数の期間で前記患者の前記横臥角度を連続的に監視するステップと、
傾向分析を決定するために各期間に対する前記横臥角度値を解析するステップとをさらに含む請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記横臥角度を監視するステップが、前期時間の間の横臥角度値を得るステップと、前記期間に対する最大横臥角度値を得るステップとを含む請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記横臥角度を監視するステップが、前期時間の間の横臥角度値を得るステップと、前記期間に対する平均横臥角度値を得るステップとを含む請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記患者の前記横臥を示す横臥信号を発生する横臥センサと、
前記横臥信号から横臥データを作成する検知回路と、
前記患者の呼吸パターンを示す呼吸信号を発生する呼吸センサと、
前記呼吸信号から呼吸データを作成する呼吸回路と、
前記呼吸パターン・データと横臥データを監視し、前記横臥データを閾値と比較することによって前記患者が横臥位置にあるかどうかを検知し、ある時点で得られた前記呼吸パターン・データをある前記時点で得られた前記横臥データと関連付ける処理機器とを含む
患者の鬱血に関する情報を得るためのシステム。
【請求項24】
前記処理機器が、差が存在するかどうかを検知するために、前記関連する横臥データによって示されるような非横臥位置の間に得られた呼吸パターン・データを、前記関連する横臥データによって示されるような横臥位置の間に得られた前記呼吸パターン・データと比較する請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記横臥センサが、傾斜スイッチである請求項23に記載のシステム。
【請求項26】
前記横臥センサが、加速度計である請求項23に記載のシステム。
【請求項27】
前記呼吸センサが、経胸腔インピーダンスの変化に応答して呼吸信号を発生する請求項23に記載のシステム。
【請求項28】
前記処理機器が、呼吸速度に差が存在するかどうかを検知するために、非横臥位置の間に得られた前記呼吸パターン・データを、横臥位置の間に得られた呼吸データと比較する請求項24に記載のシステム。
【請求項29】
前記処理機器が、呼吸の1回換気量に差が存在するかどうかを検知するために、非横臥位置の間に得られた呼吸パターン・データを、横臥位置の間に得られた呼吸データと比較する請求項24に記載のシステム。
【請求項30】
前記処理機器が、呼吸速度と呼吸の1回換気量の比に差が存在するかどうかを検知するために、非横臥位置の間に得られた呼吸パターン・データを、横臥位置の間に得られた呼吸データと比較する請求項24に記載のシステム。
【請求項31】
呼吸データの横臥データとの関連を別のシステムに送信するための通信機器をさらに含む請求項23に記載のシステム。
【請求項32】
患者の横臥を示す信号を発生する横臥センサと、
前記横臥信号から横臥データを作成する横臥回路と、
計時信号を発生するクロックと、
メモリと、
前記横臥データと計時信号から前記患者が横臥位置にある時間量を決定するために前記横臥回路とクロックと通信し、前記時間量をメモリ内に保管する処理機器とを含む
患者の鬱血に関する情報を得るためのシステム。
【請求項33】
前記処理機器が、メモリ内に保管された前記時間量を鬱血状態に関する時間閾値と比較し、前記比較の結果をメモリ内に保管する請求項32に記載のシステム。
【請求項34】
前記横臥センサが傾斜スイッチである請求項32に記載のシステム。
【請求項35】
前記横臥センサが加速度計である請求項32に記載のシステム。
【請求項36】
メモリ内に保管された前記時間量を別のシステムに送信する通信機器をさらに含む請求項32に記載のシステム。
【請求項37】
患者の横臥を示す信号を発生する横臥センサと、
前記横臥信号から横臥データを作成する横臥回路と、
前記横臥データから前記患者の横臥角度を決定するために前記横臥回路と通信し、前記横臥角度を鬱血状態に関する時間閾値と比較する処理機器とを含む
患者の鬱血に関する情報を得るためのシステム。
【請求項38】
前記横臥センサが、加速度計である請求項37に記載のシステム。
【請求項39】
前記横臥角度を別のシステムに送信する通信機器をさらに含む請求項36に記載のシステム。
【請求項40】
前記患者が横臥位置にあるかどうかを検知するための手段と、
前記患者が横臥位置にある間の第1の呼吸パターンを測定するため、と前記患者が非横臥位置にある間の第2の呼吸パターンを測定するための手段とを含む
患者の鬱血に関する情報を得るためのシステム。
【請求項41】
差を検知するために、前記第1の呼吸パターンを前記第2の呼吸パターンと比較するための手段をさらに含む請求項40に記載のシステム。
【請求項42】
前記患者が横臥位置にあるかどうかを検知するための前記手段が、傾斜スイッチを含む請求項40に記載のシステム。
【請求項43】
前記患者が横臥位置にあるかどうかを検知するための前記手段が、加速度計を含む請求項40に記載のシステム。
【請求項44】
第1と第2の呼吸パターンを測定するための前記手段が、経胸腔インピーダンス・センサを含む請求項40に記載のシステム。
【請求項45】
比較するための手段が、マイクロプロセッサを含む請求項41に記載のシステム。
【請求項46】
比較するための手段が、前記第1と第2の呼吸パターンの間の呼吸速度の差を検知する請求項41に記載のシステム。
【請求項47】
比較するための手段が、前記第1と第2の呼吸パターンの間の1回換気量の差を検知する請求項41に記載のシステム。
【請求項48】
前記第1と第2の呼吸パターンを別のシステムに通信するための手段をさらに含む請求項41に記載のシステム。
【請求項49】
時間を追跡するための手段と、
前記患者が横臥位置にあるかどうかを検知するための手段と、
患者が横臥位置にある時間量を保管するための手段とを含む患者の鬱血に関する情報を得るためのシステム。
【請求項50】
前記患者が横臥位置にある時間量を、鬱血状態に関連する時間閾値と比較するための手段をさらに備える請求項49に記載のシステム。
【請求項51】
前記検知するための手段が、傾斜スイッチとクロックとを含む請求項49に記載のシステム。
【請求項52】
前記比較するための手段が、マイクロプロセッサを含む請求項50に記載のシステム。
【請求項53】
前記保管された時間量を別のシステムに通信するための手段をさらに含む請求項49に記載のシステム。
【請求項54】
患者の横臥角度を決定するための手段と、
前記横臥角度を鬱血状態に関する横臥角度閾値と比較するための手段とを含む患者の鬱血に関する情報を得るためのシステム。
【請求項55】
横臥角度を決定するための前記手段が、加速度計である請求項54に記載のシステム。
【請求項56】
前記横臥角度を別のシステムに送信するための手段をさらに含む請求項54に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−521043(P2007−521043A)
【公表日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−510603(P2005−510603)
【出願日】平成15年10月14日(2003.10.14)
【国際出願番号】PCT/US2003/032553
【国際公開番号】WO2005/046472
【国際公開日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願人】(505003528)カーディアック・ペースメーカーズ・インコーポレーテッド (466)
【Fターム(参考)】