説明

機器操作支援システム、機器操作支援端末装置、機器操作支援サーバ装置、機器操作支援方法及び機器操作支援プログラム

【課題】様々な電子機器について、どのような言語を用いるユーザであっても、戸惑うことなく操作できるようにする。
【解決手段】端末装置4は、特定情報取得手段42を通じて取得した操作対象機器の特定情報と、言語選択受付手段41を通じて選択された使用言語種別とを含む操作案内情報の提供要求を、提供要求送信手段43を通じてサーバ装置1に送信する。サーバ装置1の制御部120は、端末装置4からの提供要求を、通信部102を通じて受信し、当該提供要求に応じた操作案内情報を操作案内DBから取得して、これを端末装置4に送信する。端末装置4は当該操作案内情報を、操作案内出力手段44を通じて出力し、ユーザに提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、スマートフォンなどと呼ばれる高機能携帯電話端末等の多言語対応端末装置を用いて、使用言語に応じた種々の機器の操作支援を行うシステム、装置、方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、事務機器、自動販売機、切符等の券売機、ATM(Automatic teller machine)やCD(Cash dispenser)、家電製品等、様々な電子機器が提供され、これらを利用することによって様々な利便性を享受することができるようになっている。しかし、初めて操作する電子機器の場合には、操作に戸惑うことがよくある。ましてや外国で電子機器を操作しなければならない場合、操作ガイダンスなどはその国の言語で提示されるので、目的とする操作がなかなかできなかったり、操作を間違えてしまったりすることがある。
【0003】
このため、電子機器の中には多言語に対応し、選択された言語でガイダンス情報等を出力できるようにしているものもある。その一例として、特許文献1には、多言語対応ナビゲーション装置に関する発明が開示されている。このように、多言語対応の電子機器の場合には、自分の使い慣れた言語でガイダンス情報等が提供されるので、ユーザは戸惑うことなく操作することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−096289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、観光やビジネスで日本を訪れる外国人について考えてみると、コンビニエンスストアや会社ではコピー機などの事務機器を利用し、外出先などでは自動販売機を利用し、駅では券売機を利用する。また、銀行やコンビニエンスストア等ではATMやCDを利用し、ホテルなどの宿泊先ではテレビを始めとする家電製品を利用する。このように、種々の場面で操作対象となる電子機器は数多くある。
【0006】
これらの種々の電子機器のそれぞれを多言語対応にするにはコストが掛かるし、また、既に利用されている電子機器を多言語対応にすることは容易ではない。現状においては、ごく一部の電子機器を除き、ほとんどの電子機器は多言語対応になっていない。このため、既に利用されている様々な電子機器について、外国人であっても戸惑うことなく操作できるようにすることが求められている。同様のことは、日本人が外国に出かけた場合にもいえることである。
【0007】
以上のことに鑑み、様々な電子機器について、どのような言語を用いるユーザであっても、戸惑うことなく操作できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の機器操作支援システムは、
端末装置とサーバ装置とがネットワークを通じて接続されて形成される機器操作支援システムであって、
前記端末装置は、
使用言語の選択入力を受け付ける言語選択受付手段と、
操作対象機器を特定するための特定情報を取得する特定情報取得手段と、
前記特定情報と選択された前記使用言語の種別を示す使用言語種別とを含む、操作案内情報の提供要求を前記サーバ装置に送信する提供要求送信手段と、
前記サーバ装置からの前記操作対象機器の前記使用言語に応じた操作案内情報を受信する案内情報受信手段と、
前記操作案内情報を出力する出力手段と
を備え、
前記サーバ装置は、
操作対象機器毎に、操作案内情報を記憶する記憶手段と、
前記端末装置からの前記操作案内情報の提供要求を受信する提供要求受信手段と、
前記記憶手段に記憶されている情報を用いて、前記提供要求の前記特定情報により特定される操作対象機器の前記使用言語種別に応じた操作案内情報を取得する案内情報取得手段と、
取得した前記案内情報を前記端末装置に送信する案内情報送信手段と
を備えることを特徴とする。
【0009】
この請求項1に記載の発明の機器操作支援システムによれば、端末装置においては、提供要求送信手段を通じて、操作案内情報の提供要求がサーバ装置に送信される。当該提供要求は、特定情報取得手段を通じて取得された特定情報と、言語選択受付手段を通じて選択された使用言語についての種別を示す使用言語種別とを含むものである。
【0010】
一方、サーバ装置では、提供要求受信手段により端末装置からの提供要求が受信される。そして、案内情報取得手段によって、記憶手段に記憶されている情報が用いられ、受信した提供要求に含まれる特定情報と使用言語種別に応じた操作案内情報が取得され、これが案内情報送信手段を通じて要求元の端末装置に対して送信される。
【0011】
そして、サーバ装置からの操作案内情報は、端末装置の案内情報受信手段を通じて受信され、これが出力手段を通じて出力されて端末装置のユーザに提供される。当該操作案内情報は、端末装置からの特定情報により特定される操作対象機器についてのものであり、しかも端末装置からの使用言語手段により特定される使用言語に応じたものである。
【0012】
これにより、当該端末装置のユーザは、出力される操作案内情報を利用して、操作対象機器を操作することができる。そして、上述したように、特定情報と使用言語種別とに応じて、種々の操作対象機器についての種々の使用言語で表現された操作案内情報を取得することができる。したがって、種々の操作対象機器を操作する場合に、どのような言語を用いるユーザに対しても、戸惑うことなく操作ができるように支援することができる。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、様々な電子機器について、どのような言語を用いるユーザであっても、戸惑うことなく操作できるように支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施の形態の機器操作支援システムの概略構成を説明するための図である。
【図2】操作案内データベース103に格納される登録データの例を説明するための図である。
【図3】実施の形態の端末装置4の構成例を説明するためのブロック図である。
【図4】端末装置4で実行される操作案内情報の取得処理について説明するためのフローチャートである。
【図5】サーバ装置1で実行される操作案内情報の提供処理について説明するためのフローチャートである。
【図6】端末装置4で実行される操作案内情報の利用処理について説明するためのフローチャートである。
【図7】操作案内画面の一例について説明するための図である。
【図8】操作案内画面の一例について説明するための図である。
【図9】操作案内画面の一例について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図を参照しながら、この発明のシステム、装置、方法、プログラムの一実施の形態について説明する。
【0016】
[システムの全体構成]
図1は、この発明のシステムの一実施の形態を実現する機器操作支援システムの概略構成を説明するための図である。図1に示すように、この実施の形態の機器操作支援システムは、操作案内提供サーバ装置1と携帯端末装置4とが、ネットワーク2を通じて接続されることにより形成される。すなわち、操作案内提供サーバ装置1は、この発明の機器操作支援サーバ装置の一実施の形態が適用されたものであり、携帯端末装置4は、この発明の機器操作支援端末装置が適用されたものである。
【0017】
なお、図1においては携帯端末装置4を1つしか示していないが、実際には多数の携帯端末装置4がネットワーク2を通じて操作案内提供サーバ装置1に接続される。また、携帯端末装置4としては、スマートフォンなどと呼ばれる高機能携帯電話端末やタブレット型端末やパッド型端末などと呼ばれる情報端末など種々のものを用いることが可能である。しかし、この実施の形態において、携帯端末装置4は、広く利用されている高機能携帯電話端末であるものとして説明する。また、以下においては、説明を簡単にするため、操作案内提供サーバ装置1を単にサーバ装置1といい、また、高機能携帯電話端末である携帯端末装置4を単に端末装置4という。
【0018】
サーバ装置1は、端末装置4からの要求に応じて、当該端末装置4に対して種々の電子機器についての操作案内情報を提供するものである。ネットワーク2は、主にインターネットを意味する。インターネットは、全世界規模で構築されている、インターネット・プロトコルによるネットワークを相互接続して構築されたネットワークである。
【0019】
なお、ネットワーク2は、インターネットへの接続経路を提供する公衆交換電話網(PSTN(Public Switched Telephone Network))、デジタル回線網(ISDN(Integrated Services Digital Network))、光通信網などをも含む。また、ネットワーク2は、携帯電話網や、Wi−Fiなどと呼ばれる無線LAN(Local Area Network)、WiMAXなどと呼ばれる高速無線通信規格に準じた無線通信網などをも含む。このため、この実施の形態においては、図1に示すように、端末装置4は、携帯電話網の近隣の基地局3を通じてネットワーク2に接続できる。
【0020】
そして、端末装置4は、上述もしたように、スマートフォンなど呼ばれる高機能携帯電話端末であり、対応可能な数十言語の中からユーザが目的とする使用言語(表示言語や入力言語)を選択して設定することができる。そして、端末装置4は、通信機能を備えると共に、操作及び操作説明に十分な大きさの表示画面と、当該表示画面上にはタッチパネルとを備え、柔軟な情報の表示と柔軟な情報の入力とが可能なものである。当該端末装置4は、例えば、空港などにおいて、外国からの旅行者やビジネスマンに対して貸し出され、ユーザは端末装置4の使用言語を自国の言語に設定して利用することができる。また、既にその滞在地で使用できる端末装置を所有している場合には機能を実現する操作支援アプリケーションをその端末装置で使えるようにすることで利用することができる。
【0021】
そして、外国人である端末装置4のユーザが、何らかの電子機器を操作する場合を考える。この場合、操作しようとしている電子機器(操作対象機器)のガイダンス表示等は端末装置4のユーザが使用する言語で表示されていないのが通常である。この場合、端末装置4は、ユーザからの指示に応じて、操作対象機器を特定するための特定情報と当該ユーザが用いている言語を示す使用言語種別とをサーバ装置1に通知する。そして、端末装置4は、サーバ装置1から当該操作対象機器についての目的する使用言語に対応した操作案内情報の提供を受ける。端末装置4では、サーバ装置1からの操作案内情報に含まれるガイダンス情報等を表示するなどしてユーザに提供する。
【0022】
このようにして、この実施の形態の機器操作支援システムは、端末装置4とサーバ装置1とが協働し、ユーザが操作しようとしている操作対象機器の当該ユーザの使用言語に応じたガイダンス情報等を提供する。これにより、どのような言語を使用するユーザが、どのような操作対象機器を操作する場合であっても戸惑うことなく、確実に操作できるようにしている。
【0023】
[サーバ装置1の構成例]
サーバ装置1は、図1に示すように、制御部120に対して、通信部102、操作案内データベース(以下、操作案内DBと略称する。)103、翻訳処理部104、ハードディスクドライブ(以下、HDDと略称する。)110が接続されて構成されている。
【0024】
制御部120は、サーバ装置1の各部を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)121とROM(Read Only Memory)122とRAM(Random Access Memory)123とがCPUバス124を通じて接続されて構成されたコンピュータ装置である。HDD110はハードディスクを備え、種々のアプリケーションプログラム、多言語辞書、種々の処理により得られたデータ等のハードディスクへの書込み/記録保持/読み出し/削除を行う。
【0025】
図1に示すように、通信部102は接続端子101を通じて、ネットワーク2に接続される。通信部102は、ネットワーク2からの信号を受信し、自機が処理可能なデータに変換し制御部120に供給する。また、通信部102は、制御部120を通じて供給される送信用の種々のデータを、プロトコルに準拠した信号に変換してネットワーク2に送出する。
【0026】
操作案内DB103は、この実施の形態においては、メーカー別、製品(製品型番)別、言語別に、操作案内情報を記憶保持する。この実施の形態において、操作案内DB103は、記録媒体ドライブ装置のハードディスクや光磁気ディスクなどの大容量記録媒体に格納されている。
【0027】
図2は、操作案内DB103に格納される登録データの例を説明するための図であり、コピー機能とファックス機能とを備えたいわゆる複合事務機についての登録データの例である。この複合事務機は、例えば、コンビニエンスストアなどに設置されて不特定多数のユーザによって利用されるものである。図2に示すように、操作案内DB103に格納される登録データは、メーカーID、製品型番、言語種別、操作部画像データ、操作案内画像データ及び操作支援アプリケーション、ガイダンス情報からなる。メーカーIDはメーカーの識別情報である。言語種別は、当該登録データがどの言語用のものかを示す情報であり、図2に示した例においては「英語」である。
【0028】
そして、製品型番と操作部画像データとは、操作対象機器を特定するための情報である。この内、操作部画像データは、操作対象機器の製品型番が分からない場合に、撮影されて提供される操作対象機器の操作部の画像データとのマッチング対象となる情報である。したがって、端末装置4のユーザは、操作対象機器の製品型番が分からなくても、操作対象機器の操作部の画像データを撮影して得て、サーバ装置1に送信すれば、サーバ装置1において、操作案内DB103の操作部画像データに基づいて、操作対象機器を特定できる。
【0029】
また、図2の登録データにおいて、操作案内画像データ及び操作支援アプリケーションと、ガイダンス情報とは、操作案内情報を構成する。操作案内画像データは、言語種別で特定される言語が用いられた操作案内画面を形成するものである。また、操作支援アプリケーションは、当該操作案内画面等を端末装置4において表示して利用できるようにするアプリケーションプログラムである。
【0030】
図2に示した例において、操作案内画像データは、AR(Augmented Reality)技術(拡張現実感技術)を用いて、ユーザにガイダンスを提供するために用いられるAR画像データAR1を有する。AR技術は、カメラ等が捉える現実環境にコンピュータ等を用いて情報を付加して提示する技術である。具体的に、図2に示した例のAR画像データAR1は、後述する端末装置4のカメラ部が捉えた画像が、AR画像データAR1と一致する場合に、当該複合事務機のコインの投入口を具体的に示すと共に、コインの投入を促すメッセージを表示するために用いられる。そして、AR画像データには、概念的に示すと図2のAR画像データAR1の部分に点線矢印で示したように、どの位置にガイダンス情報を付すかを示す指示情報(指示子)が付加されている。
【0031】
また、図2に示した例において、操作案内画像データは、「Copy」ボタンと「Fax」ボタンを有する初期操作画面を形成する画像データD1と、コピー用の操作案内画面を形成する画像データD2と、ファクス用の操作案内画面を形成する画像データD3をも有する。そして、各画像データD1、D2、D3等においては、端末装置4の表示部413の表示画面のどの位置にどのような操作ボタンを表示するかを端末装置4の制御部420において認識することができるようになっている。また、各画像データD1、D2、D3等においては、各操作ボタンに対応する他の表示画面がある場合には、当該他の表示画面を特定する情報や、リモコン用の操作案内画面の場合には、各操作ボタンに対応して、どのようなリモコン信号を発生させるかを示す情報も付加されている。また、操作案内画像データのそれぞれには、AR画像データかそれ以外の画像データかを区別するための情報も付加されている。
【0032】
また、操作支援アプリケーションは、操作案内画像データに基づいて、操作案内画面を表示するものであるが、ユーザからの操作入力をも考慮して、操作案内画面を切り替えたり、リモコン信号を生成して送信するように制御したりすることができるものである。例えば、図2に示した例の場合、操作支援アプリケーションは、最初にAR技術を用いて端末装置4のカメラ部を通じて撮影される操作対象機器の画像において、コインの投入口にコインを投入することを案内するガイダンス表示を行う。次に、画像データD1による初期操作画面を表示する。そして、当該操作支援アプリケーションは、「Copy」ボタンが操作されると画像データD2によるコピー用の操作案内画面を表示し、「Fax」ボタンが操作されると画像データD3によるファックス用の操作案内画面を表示するといったことができるものである。
【0033】
また、詳しくは後述もするが、リモコン用の操作案内画面を表示した操作支援アプリケーションは、ユーザにより操作された操作ボタンに対応するリモコン信号を生成するように各部を制御する機能をも実現する。また、操作支援アプリケーションは、必要に応じて、種々のガイダンス情報を出力する処理も行う。
【0034】
ガイダンス情報は、AR技術を用いたガイダンス情報の他、対応する操作案内画面を表示したときに出力する表示用ガイダンス情報や音声ガイダンス情報をも含む。図2に示した例では、AR画像データには、「コイン投入口にコインを投入することを要求する英語のメッセージ」と「OK」ボタン用の表示情報が設けられている。また、画像データD1に対しては、表示用ガイダンス情報として、「操作前にコインを投入することを要求する英語のメッセージ」と「コピー機能とファックス機能とのいずれかを選択するように促す英語のメッセージ」とが設けられている場合を示している。
【0035】
このような登録データが、上述もしたように、メーカー別、製品(製品型番)別、言語別に形成され、操作案内DB103に格納されている。すなわち、種々の事務機器、種々の自動販売機、種々の券売機、種々のATMやCD、種々の家電製品についての種々の言語の登録データが形成され、これらが操作案内DB103に格納されている。なお、種々の事務機器、種々の自動販売機、種々の券売機、種々のATMやCD、種々の家電製品についての操作案内情報は、図2に示した複合事務機の場合と同様に、種々の言語で表現された操作案内画像データ及び操作支援アプリケーションやガイダンス情報が含まれる。
【0036】
なお、ガイダンス情報として、映像ガイダンス情報と音声ガイダンス情報との一方または両方を用いることができる。また、使用言語としては、英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語等、当該端末装置4において使用可能な言語に対応して用意しておくことが好ましい。また、上述もしたように、操作対象機器が、遠隔操作可能なものである場合、操作案内用画像データには、各操作ボタンに対応して、どのようなリモコン信号を発生させるかを示す情報も付加されている。したがって、遠隔操作可能な操作対象機器の操作案内情報は、その操作対象機器に応じたリモコン制御仕様情報を含んだものとなる。
【0037】
また、翻訳処理部104は、端末装置4に提供する提供情報であって、当該提供情報が指示された使用言語に翻訳されていないものである場合に、当該提供情報をHDD110の多言語辞書の情報を用いて翻訳する機能を実現する。例えば、サーバ装置1から端末装置4に提供するEPG(Electric Program Guide)などは翻訳処理部104により翻訳されて形成されたものが提供される。
【0038】
そして、サーバ装置1の制御部120は、端末装置4からの要求に応じて、操作案内DB103から操作案内情報を抽出して送信する。すなわち、要求された操作案内情報の取得(抽出)は、制御部120が行う。また、端末装置4との通信は、接続端子101及び通信部102を通じ行う。このように、サーバ装置1は、端末装置4からの要求に応じた操作案内情報を提供する機能を実現する。
【0039】
[端末装置4の基本機能と具体的な構成例]
端末装置4は、図1に示すように、言語選択受付手段41と、特定情報取得手段42と、提供要求送信手段43と、操作案内受信手段44と、操作案内出力手段45と、遠隔操作手段46とを備える。言語選択受付手段41は、ユーザからの当該端末装置4で用いる使用言語(表示言語や入力言語)の選択入力を受け付ける。特定情報取得手段42は、端末装置4のユーザが操作しようとしている操作対象機器を特定するための特定情報を取得する。ここで、特定情報は、操作対象機器の製品型番や操作対象機器の操作部部分を撮影することにより得られる画像データである。
【0040】
そして、選択された使用言語の種別を示す使用言語種別と取得された操作対象機器の特定情報とを含む操作対象機器の操作案内情報の提供要求を、提供要求送信手段43がサーバ装置1に送信する。これに応じて、サーバ装置1から送信されてくる操作対象機器の操作案内情報を操作案内受信手段44が受信する。操作案内情報は、上述もしたように、操作案内画像データ及び操作支援アプリケーションとガイダンス情報とを含む。
【0041】
そして、操作案内出力手段45は、サーバ装置1からの操作案内画像データ及び操作支援アプリケーションとガイダンス情報とに応じて、操作案内画面やガイダンス情報を出力し、端末装置4のユーザに提供する。これにより、端末装置4のユーザは、出力される操作案内画面やガイダンス情報に応じて、事務機器等5の操作対象機器を操作することができる。また、ユーザからの操作入力に応じて、操作支援アプリケーションが機能し、操作案内出力手段45を通じて出力する操作案内画面の表示を切り替えたり、遠隔操作手段46を通じてリモコン信号を生成して送出したりする。
【0042】
このような機能を有する端末装置4の具体的な構成例を図3に示す。図3に示すように、この実施の形態の端末装置4は、ネットワーク2を通じて通信を行う部分として、送受信アンテナ401、無線通信部402、受話器(スピーカ)403、送話器(マイクロホン)404を備える。また、端末装置4は、ユーザインターフェースとしての機能を実現する部分として、キー操作部411、表示制御部412、表示部413、タッチパネル414、音声処理部415、スピーカ416を備える。さらに、端末装置4は、多言語辞書431、リモコン信号送信部432を備えると共に、端末装置4の各部を制御する制御部420を備える。
【0043】
制御部420は、CPU421、ROM422、RAM423、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)424が、CPUバス425を通じて接続されて構成されたコンピュータ装置である。キー操作部411は、数字キーや各種のファンクションキーが設けられ、ユーザからの操作入力を受け付けるものである。
【0044】
なお、制御部420は、キー操作411を通じて使用言語の選択入力を受け付けると、当該選択入力に応じた使用言語種別をEEPROM424に設定する。これにより、当該端末装置4は、以後、EEPROM424に設定された使用言語種別により特定される言語を使用言語(表示言語、入力言語)とする。
【0045】
表示制御部412と表示部413とは、種々の画像や表示メッセージなどの表示情報を表示するためのものである。表示部413は、例えば、有機ELディスプレイ(organic electroluminescence display)やLCD(Liquid Crystal Display)等のいわゆる薄型の表示素子が用いられている。また、タッチパネル414は、表示部413の表示画面に貼付され、ユーザの指等の指示体による接触位置(接触座標)を検出し、これを制御部420に通知するものである。したがって、タッチパネル414は、制御部420によって表示位置が制御される表示部413の表示画面に表示される表示情報と共に入力インターフェースを構成する。また、音声処理部415とスピーカ416とは、種々の音声情報を出力するためのものである。
【0046】
カメラ部417は、撮像レンズ、撮像素子、カメラ信号処理回路などからなる。この実施の形態においてカメラ部417は、操作対象機器の操作部部分を撮影する場合に用いられる。カメラ部417を通じて撮影されて得られた操作対象機器の操作部部分の画像データは、上述もしたように、操作機器を特定するための特定情報の1つとして用いられる。また、カメラ部417は、上述したAR技術を用いてガイダンスを行う場合に、操作対象機器の画像を取り込む場合にも用いられる。
【0047】
また、多言語辞書431は、端末装置4における多言語対応機能を実現するために設けられたものであり、端末装置4において対応している複数の言語のそれぞれについて、文字表示や文字入力を実現するために必要となる種々の情報を保持する。また、リモコン信号送信部432は、赤外線発光部と発光制御部とからなり、制御部420の制御に応じたリモコン信号(赤外線信号)を生成し、これを送出するものである。
【0048】
そして、図3において、参照符号41〜46を付して示した部分が、図1に示した端末装置4の各手段の機能を実現する。すなわち、キー操作部411が言語選択受付手段41としての機能を実現し、キー操作部411及びカメラ部417が特定情報取得手段42としての機能を実現している。また、送受信アンテナ401及び無線通信部402が提供要求送信手段43及び操作案内受信手段44の機能を実現している。また、表示制御部412及び表示部413、音声処理部415及びスピーカ416が操作案内出力手段45の機能を実現し、制御部420とリモコン信号送信部432とが遠隔操作手段46の機能を実現している。
【0049】
したがって、サーバ装置1との間の通信は、送受信アンテナ401及び無線通信部402を通じて行い、操作案内情報の出力は、表示制御部412及び表示部413、音声処理部415及びスピーカ416を通じて行う。なお、サーバ装置1から提供される操作案内情報は、EEPROM424に格納し、これを利用する。また、言語選択入力は、キー操作部411を通じて受け付け、操作対象機器の特定情報の取得は、キー操作部411またはカメラ部417を通じて行う。また、遠隔操作が可能な機器に対しては、制御部420とリモコン信号送信部432とが協働して遠隔操作できるようにしている。
【0050】
このような構成を有する端末装置4は、操作対象機器の特定情報と端末装置4の使用言語種別とを含む操作案内情報の提供要求をサーバ装置1に送信し、サーバ装置1から操作対象機器についての指示の使用言語に応じた操作案内情報の提供を受ける。そして、端末装置4は、当該操作案内情報を出力して、操作対象機器を操作するユーザをアシストする。また、操作対象機器が遠隔操作可能なものである場合には、端末装置4はリモコン信号を生成して送出することによって遠隔操作することもできる。
【0051】
[サーバ装置1の処理と端末装置4の処理]
次に、図1、図2を用いて説明した構成を有するサーバ装置1での処理と、図1、図3を用いて説明した構成を有する端末装置4での処理とについて、フローチャートを参照しながら具体的に説明する。以下では、(1)端末装置4の操作案内情報の取得処理、(2)サーバ装置1の操作案内情報の提供処理、(3)端末装置4の操作案内情報の利用処理の順で説明する。
【0052】
[(1)端末装置4の操作案内情報の取得処理]
図4は、端末装置4で実行される操作案内情報の取得処理について説明するためのフローチャートである。端末装置4の制御部420は、キー操作部411を通じて、操作対象機器の操作案内情報の提供を受けるための所定の操作入力を受け付けると、図4に示す処理を実行する。ここで、当該所定の操作入力は、例えば、当該処理に対応付けられたアイコンやメニュー項目等を選択するものである。そして、制御部420は、サーバ装置1の各種の機器の操作案内情報を提供するサイトのURL(Uniform Resource Locator)を用いて、当該サイトにアクセスする(ステップS101)。
【0053】
そして、制御部420は、サーバ装置1から操作対象機器の操作案内情報の提供を受けるための準備処理を実効する(ステップS102)。ステップS102では、制御部420は、サーバ装置1からサービスの提供を受けるためのサービスアプリケーションの提供を受けて、これを実行する処理を行う。
【0054】
次に、制御部420は、ステップS102において実行したサービスアプリケーションにしたがって、まず、操作対象機器の特定情報を取得する(ステップS103)。このステップS103の処理は、キー操作部411を通じて操作対象機器の型番の入力を受け付けたり、あるいは、ユーザの操作に応じて、カメラ部417を通じて、操作対象機器の操作部部分の画像を撮影して画像データを取得したりする処理を行う。次に、制御部420は、上述もしたように、EEPROM424に設定されている使用言語種別を取得する(ステップS104)。
【0055】
この後、制御部420は、ステップS103で取得した操作対象機器の特定情報とステップS104で取得した使用言語種別とを含む、操作対象機器の操作案内情報の提供要求を生成し、これをサーバ装置1に送信する(ステップS105)。そして、制御部420は、ステップS105で送信した提供要求に応じてサーバ装置から送信されてくる操作案内情報を受信し(ステップS106)、操作案内情報が受信できたか否かを判別する(ステップS107)。
【0056】
ステップS107において、操作案内情報が受信できたと判別したときには、制御部420は、サーバ装置1との間の接続を解放する(ステップS108)。そして、制御部420は、ステップS106において受信した操作支援アプリケーションを実行し(ステップS109)、この図4に示す処理を終了する。なお、ステップS109で操作支援アプリケーションが実行されることにより、後述する(3)端末装置4の操作案内情報の利用処理が行われる。
【0057】
また、ステップS107の判別処理において、操作案内情報が受信できなかったと判別したときには、制御部420は、操作案内情報が受信できなかったことを示すメッセージを、表示制御部412を通じて表示部413に表示する(ステップS110)。例えば、サーバ装置1において、該当する操作案内情報が見つからなかったときには、サーバ装置1から「該当する操作案内情報が見つかりません。」といったメッセージが提供されるので、これを表示する。また、サーバ装置1からの応答自体が受信できなかったときには、制御部420は、「応答がありません。」といったメッセージを形成し、これを表示する。
【0058】
そして、制御部420は、キー操作部411を通じて、再度、操作案内情報の提供を要求するか、あるいは、当該操作案内情報の取得処理を終了するかの選択入力を受け付ける(ステップS111)。この後、制御部420は、終了指示を受け付けたか否かを判別し(ステップS112)、終了指示を受け付けていないと判別したときには、ステップS103からの処理を行うようにして、再度、操作案内情報の提供を要求する処理を行う。また、ステップS112の判別処理で終了指示を受け付けたと判別したときには、制御部420は、サーバ装置1との間の接続を解放し(ステップS113)、この図4に示す処理を終了する。
【0059】
このようにして、端末装置4は、サーバ装置1から操作対象機器の操作案内情報を取得して、これを利用することができる。
【0060】
[(2)サーバ装置1の操作案内情報の提供処理]
図5は、サーバ装置1で実行される操作案内情報の提供処理について説明するためのフローチャートである。この図5に示す処理は、サーバ装置1の主に制御部120が、常時、実行している処理である。
【0061】
まず、サーバ装置1の制御部120は、端末装置4からのアクセスを受け付ける(ステップS201)。ステップS201においては、端末装置4からのアクセスを受け付けるまで待ち状態にある。ステップS201において、端末装置4からのアクセスを受け付けたときには、制御部120は、操作案内情報を提供するための準備処理を行う(ステップS202)。このステップS202では、アクセス元の端末装置4がサーバ装置1からのサービスの提供を受けることができるようにするサービスアプリケーションの提供が行われる。
【0062】
この後、サーバ装置1の制御部120は、端末装置4から送信されてくる操作案内情報の提供要求を受信する(ステップS203)。当該操作案内情報の提供要求は、上述もしたように、操作対象機器の特定情報と使用言語種別とが含まれるものである。このため、制御部120は、当該提供要求から特定情報と使用言語種別とを抽出し、これに基づいて操作案内DB103の登録データを参照し、該当する操作案内情報を検索する(ステップS204)。
【0063】
ステップS204においては、特定情報が操作対象機器の製品型番であるときには、これをキー情報として用いて操作案内DB103を参照する。また、特定情報が操作対象機器の操作部部分の画像データであるときには、当該画像データと操作案内DB103の各登録データの操作部画像データとのマッチング処理を行って、目的とする登録データを検索する。
【0064】
そして、制御部120は、該当する登録データが検索できたか否かを判別する(ステップS205)。ステップS205の判別処理において、該当する登録データが検索できたと判別したときには、制御部120は、当該登録データから操作案内情報を抽出する(ステップS206)。この後、制御部120は、ステップS206で抽出した情報をアクセス元の端末装置4に送信する(ステップS207)。また、ステップS205の判別処理において、該当する登録データが検索できなかったと判別したときには、制御部120は、登録データが検出できなかった旨の応答メッセージを形成する(ステップS208)。そして、制御部120は、ステップS208で形成した応答メッセージをアクセス元の端末装置4に送信する(ステップS209)。
【0065】
そして、ステップS207、ステップS209の処理の後においては、制御部120は、アクセス元の端末装置4から自機との間の接続が解放するようにされたか否かを判別する(ステップS210)。ステップS210の判別処理において、解放されていないと判別したときには、ステップS203からの処理を繰り返し、操作案内情報の提供処理を続行する。ステップS210の判別処理において、解放されたと判別したときには、制御部120もまた、アクセス元の端末装置4との接続を解放するようにし(ステップS211)、ステップS201からの処理を繰り返し、新たなアクセスに対応できるようにする。
【0066】
このように、サーバ装置1は、アクセス元の端末装置4からの提供要求に応じて、アクセス元の端末装置4のユーザが操作しようとしている操作対象機器の、アクセス元の端末装置4の使用言語に応じた操作案内情報を特定して、これを提供することができる。
【0067】
[(3)端末装置4の操作案内情報の利用処理]
図6は、端末装置4で実行される操作案内情報の利用処理について説明するためのフローチャートである。この図6に示す処理は、図4に示したステップS109において実行される操作支援アプリケーションにより行われる処理である。
【0068】
この場合、まず、端末装置4の制御部420は、表示制御部412を制御し、サーバ装置1から提供を受けた操作案内情報の最初に処理対象の操作案内画像データが、AR画像データか否かを判別する(ステップS301)。当該判別は上述もしたように、操作案内画像データに付加されている情報に基づいて判別することができる。ステップS301の判別処理において、処理すべき操作案内画像データがAR画像データであると判別したときには、制御部420はカメラ部417を起動させる(ステップS302)。これにより、カメラ部417を通じて取り込んだ画像が、制御部420及び表示処理部412を通じて表示部413の表示画面に表示される。このとき、操作対象機器を撮影することを促す使用言語に応じたメッセージを表示部413の表示画面に表示させることにより、ユーザに端末装置4を通じて行うべき操作を適切に指示できる。
【0069】
次に、制御部420は、カメラ部417を通じて取り込んだ操作対象機器の画像上に、ガイダンス情報を透過して表示させる処理を行う(ステップS303)。具体的に、ステップS303において制御部420は、カメラ部417を通じて取り込んだ操作対象機器の画像データと、サーバ装置1から提供を受けたAR画像データとのマッチングを行う。そして、カメラ部417を通じて取り込んだ操作対象機器の画像上において、ガイダンス情報を表示させる目的位置を特定し、特定した目的位置にガイダンス情報を表示させる。
【0070】
この後、制御部420は、タッチパネル414を通じて操作入力を受け付ける(ステップS304)。そして、ステップS304で受け付けた操作入力に応じて、サーバ装置1から提供を受けた操作案内情報の次に処理すべき操作案内画像データは、AR画像データか否かを判別する(ステップS305)。ステップS305において、次に処理すべき操作案内画像データがAR画像データであると判別した時には、制御部420は、カメラ部417を既に起動済みか否かを判別する(ステップS306)。
【0071】
ステップS306の判別処理において、カメラ部417が既に起動済みであると判別したときには、ステップS303からの処理を繰り返し、カメラ部417は起動されていないと判別したときには、ステップS302からの処理を繰り返す。これにより、AR技術を用い、カメラ部417を通じて取り込む操作対象機器の実際の画像を用いて、当該操作対象機器についての操作案内を使用言語に応じて行うことができる。
【0072】
また、ステップS301の判別処理において、処理すべき操作案内画像データがAR画像データではないと判別したときには、最初に処理すべき操作案内画像データに応じた画像(操作画面の画像)を表示画面に表示する処理を行う(ステップS307)。なお、出力すべき映像ガイダンス情報や音声ガイダンス情報が存在する場合には、これらも出力する。次に、制御部420は、ステップS307において表示部413に表示した操作案内画面に対する操作入力を、タッチパネル414を通じて受け付ける(ステップS308)。
【0073】
この後、制御部420は、ステップS308において受け付けた操作入力は、どのような操作入力かを判別する。すなわち、上述したように、操作案内画面を形成する画像データにおいては、端末装置4の表示部413の表示画面のどの位置にどのような操作ボタンを表示するかを端末装置4の制御部420において認識することができるようになっている。また、各画像データにおいては、各操作ボタンに対応する他の表示画面がある場合には、当該他の表示画面を特定する情報や、リモコン用の操作案内画面の場合には、各操作ボタンに対応して、どのようなリモコン信号を発生させるかを示す情報も付加されている。このため、制御部420は、当該操作案内画面を形成する画像データの情報と、タッチパネル414からの座標データとに基づいて、どのような操作入力が行われたのかを判別することができる。
【0074】
そこで、制御部420は、ステップS308において受け付けた操作入力は、リモコン操作に対応するものか否かを判別する(ステップS309)。ステップS309の判別処理において、リモコン操作に対応するものであると判別したときには、制御部420は、操作された操作ボタンに対応するリモコン信号を生成して送出する処理を行う(ステップS310)。すなわち、ステップS310において制御部420は、ユーザによって操作された操作ボタンに対応するリモコン信号を生成して送出するように、リモコン信号送信部432を制御する。この後、制御部420は、ステップS308からの処理を繰り返す。
【0075】
また、ステップS309の判別処理において、受け付けた操作入力は、リモコン操作に対応するものではないと判別したときには、ステップS305の判別処理に進む。この場合には、ステップS308で受け付けた操作入力に応じて、サーバ装置1から提供を受けた操作案内情報の次に処理すべき操作案内画像データは、AR画像データか否かを判別する(ステップS305)。ステップS305において、次に処理すべき操作案内画像データがAR画像データではないと判別した時には、操作された操作ボタンには対応する他の操作案内画面が存在するか否かを判別する(ステップS311)。ステップS311の判別処理は、ステップS304またはステップS308で受け付けた操作入力が判別の対象となる。
【0076】
ステップS311の判別処理において、他の操作画面が存在すると判別したときには、制御部420は、操作された操作ボタンに対応付けられている他の表示画面を表示部413に表示する処理を行う(ステップS312)。この後、制御部420は、ステップS308からの処理を繰り返す。
【0077】
また、ステップS311の判別処理において、他の操作画面が存在しないと判別したときには、制御部420は、受け付けた操作入力は、終了操作か否かを判別する(ステップS313)。ステップS313の判別処理において、受け付けた操作入力は終了操作ではないと判別したときには、ステップS308からの処理を繰り返し、操作案内画面に対する操作入力の受け付けを続行する。また、ステップS313の判別処理において、受け付けた操作入力は終了操作であると判別したときには、制御部420は、所定の終了処理を実行し(ステップS314)、この図6に示す処理を終了する。なお、所定の終了処理は、提供を受けた操作案内情報をEEPROMから削除したり、表示部413の表示画面の表示を所定の表示に戻したり、カメラ部417が起動されているときにはこれを停止させたりする処理が含まれる。
【0078】
このようにして、端末装置4のユーザは、端末装置4を通じて操作対象機器を操作するに当たって、AR技術を用いた実画像上のガイダンス情報や操作案内画面を通じて支援を受けることができる。また、操作対象機器が、遠隔操作が可能な機器である場合には、端末装置4を通じてリモコン信号を送信し、遠隔操作を行うこともできる。
【0079】
次に、図6を用いて説明した操作案内情報の利用処理において、端末装置4の表示部413の表示画面に表示される操作案内画面の具体例について説明する。図7〜図9は、操作案内画面の一例について説明するための図である。この内、図7、図8は、例えば日本語対応の複合事務機の英語で表現された操作案内画面の例を示している。当該複合事務機は、遠隔操作されることはないが、操作案内画面が複数あるものである。なお、当該複合事務機については、図2を用いて説明した登録情報に応じた操作案内情報がサーバ装置1から端末装置4に提供されるものである。また、図9は、遠隔操作が可能な例えば日本語対応のテレビ受像機のリモートコントローラ(以下、リモコン装置という。)の英語で表現された操作案内画面について説明するための図である。
【0080】
まず、図7、図8に示した複合事務機の操作案内画面について説明する。図7Aは、AR技術が用いられて表示される操作案内画面を示している。この図7Aに示す操作案内画面は、図6に示したステップS303において表示される。図7Aに示すように、端末装置4の表示画面413Gには、カメラ部417を通じて取り込まれた複合事務機を含む画像(実画像)が表示される。そして、カメラ部417を通じて取り込まれた画像と、図2を用いて説明した操作案内情報の比較対象となるAR画像データAR1とのマッチング処理により、表示画像上においてガイダンス情報を表示すべき目的位置(コイン投入口の位置)を特定する。そして、この実施の形態においては、図7Aに示したように、特定した目的位置からいわゆる吹き出しの態様で、「Put a coin」というコイン投入口の位置を示すと共に、そこにコインを投入することを促すメッセージが表示されている例を示している。このように、AR技術を用いることにより、実画像を用いて具体的に操作案内を行うことができる。
【0081】
そして、図7Aの状態にあるときに、表示画面413の右下端部に表示されている「OK」ボタンが操作されたとする。この場合に、図2の例に示したように、複合事務機器の初期操作画面が存在していたとする。この場合、図7Bに示したように、当該複合事務機の初期操作画面に応じた操作案内画面が表示される。この図7Bに示す操作案内画面は、図6に示したステップS312あるいはステップS307において表示される。図7Bに示した操作案内画面においては、「Copy」ボタンと、「Fax」ボタンとが表示されている。また、当該操作案内画面には、「操作前にコインを投入することを要求する英語のメッセージ」と「コピー機能とファックス機能とのいずれかを選択するように促す英語のメッセージ」とが表示されている。この図7Bに示した初期操作画面に対応する操作案内画面を参照して、ユーザは操作対象機器の操作部を実際に操作する。
【0082】
そして、ユーザが操作対象機器の操作部の日本語表示された「コピー」ボタンを操作することにより、コピー機能を使うようにしたとする。この場合、ユーザによって実際に操作された操作対象機器(複合事務機)の操作画面には、日本語のコピー機能を使うための操作画面が表示される。そこで、端末装置4のユーザは、図7Aにおいて、指(指示体)fgが示すように、端末装置4に表示された操作案内画面の「Copy」ボタンを操作する。つまり、「Copy」ボタンが表示されている位置のタッチパネル414上に指等を接触させる。
【0083】
すると、図6に示したステップS312の処理において、図8に示すように、コピー機能を使うための英語による操作案内画面が端末装置4の表示部413の表示画面に表示される。この時、音声情報としてのガイダンス情報がある場合には、端末装置4のスピーカ416から放音される。この場合、例えば、図8にも示したように、「用紙サイズを選択してください。」、「コピー枚数を入力してください。」、「コピーを濃くする場合には、左矢印キーを押してください。」、「コピーを淡くする場合には、右矢印キーを押してください。」といった英語のガイダンス音声が、端末装置4のスピーカ416から放音される。
【0084】
また、図7Bの操作案内画面において、「Fax」ボタンが操作されたときには、図示しないが、ファックス機能を使うための英語による操作案内画面が端末装置4の表示部413の表示画面に表示され、ファックス機能を用いる場合の支援を行う。
【0085】
このように、操作対象機器が複合事務機などの場合には、端末装置4の操作案内画面やガイダンス情報にしたがって、目的とする操作対象機器を操作することができる。そして、操作対象機器の操作画面が変化する場合であっても、操作対象機器に対して行った操作を端末装置4側においても辿るように操作して、その操作画面の変化を端末装置4においても使用言語に対応した操作案内画面で再現することができる。したがって、複数の操作画面が変化する操作対象機器についても戸惑うことなく目的とする操作を行うことができる。
【0086】
次に、図9に示したテレビ受像機のリモコンの操作案内画面について説明する。図9Aは、所定のテレビ受像機のリモコン装置に応じた操作案内画面を示している。図9Aは、日本語では「電源」、「音量」、「チャンネル」などと表記される部分が、使用言語である英語で「Powre」、「Volume」、「Channel」などと表記されたものである。このようなリモコン装置の操作案内画面は、図6に示したステップS307あるいはステップS312において端末装置4の表示部413の表示画面に表示される。
【0087】
そして、図9Aに示したように、端末装置4の表示部413の表示画面に表示された操作案内画面に表示された操作ボタンに対して操作を行ったとする。図9Aに示した操作案内画面のどの操作ボタンも、リモコン信号を送信するものである。このため、図6に示したステップS310の処理により、操作された操作ボタンに応じたリモコン信号が、制御部420に制御されるリモコン信号送信部432から送信され、操作対象機器である当該テレビ受像機を遠隔操作することができる。
【0088】
また、図9Bに示したように、EPGに応じた使用言語対応の操作案内画面の提供を受けることができる場合には、図6に示したステップS307あるいはステップS312において、当該操作案内画面を端末装置4の表示部413の表示画面に表示する。当該EPGに応じた使用言語対応の操作案内画面は、上述もしたように、サーバ装置1の翻訳処理部104の機能が用いられ、サーバ装置1において形成され、端末装置4に提供される情報である。そして、ユーザが視聴したい番組を選択した場合には、図6のステップS310の処理において、選択された番組の選局を指示するリモコン信号を生成し、これを出力することもできる。
【0089】
すなわち、操作案内画面は、操作対象機器に対して操作を行わなければならない場合には、当該操作対象機器の操作画面に対応したものとなる。しかし、操作対象機器を遠隔操作する場合には、ユーザの利便性を考慮し、操作しやすい態様とすることも可能である。
【0090】
なお、図7〜図9に示した操作案内画面はあくまでも一例であり、種々の操作対象機器の種々の操作案内画面を形成し、これを用いることができる。したがって、ハードディスクレコーダなどの操作案内画面をサーバ装置1に用意しておくことにより、ユーザが使いなれた言語の操作案内画面を、端末装置4を通じて用いて、録画をおこなったり、録画予約を行ったりすることももちろんできる。
【0091】
[実施の形態の効果]
外国で当該外国の言語で操作案内が表示されている種々の電子機器を操作する場合に、ユーザが使い慣れた言語で表現された操作案内画面やガイダンス情報をサーバ装置1から端末装置4が得て、これらをユーザに対して提供(表示や放音)する。これにより、ユーザは、提供された情報を参考にして、操作対象機器を戸惑うことなく操作できる。すなわち、操作対象機器を操作するユーザを適切に支援することができる。また、操作対象機器が、遠隔操作が可能なものである場合には、ユーザが使い慣れた言語で表現された操作案内画面を用い、端末装置4を通じて、当該操作対象機器を遠隔操作することができる。
【0092】
[変形例等]
なお、操作対象機器に対応する登録情報が操作案内DB103に存在するが、使用言語種別に応じた言語のものが存在しなかったとする。この場合には、サーバ装置1は、当該登録情報の操作案内画像データに含まれる文字情報やガイダンス情報を、ネットワーク2上の翻訳サーバの翻訳機能を用いて、指示された使用言語種別の言語に翻訳し、これを提供することもできる。したがって、使用頻度の高い1つ以上の言語で、操作案内画像データやガイダンス情報を形成しておく。そして、サーバ装置1が、操作案内情報の提供要求を受信したときに、指示された使用言語種別に応じた操作案内情報が存在しない場合には、指示された使用言語種別に応じた言語に翻訳して提供することもできる。翻訳はサーバ装置1の翻訳処理部104の機能を用いて行ってもよいし、ネットワーク2上の翻訳サーバ装置の機能を用いて行ってもよい。
【0093】
また、操作対象機器が自動販売機の場合には、操作案内情報として、使用言語で表現された商品説明や、商品の価格をカメラ映像から読み取り、自国の通貨に換算した情報を含めるようにすることができる。この場合には、上述したAR技術を用いて、商品の価格の表示位置に自国の通貨に換算した情報を吹き出し表示させることで利便性を向上させることができる。なお、使用言語に応じて、ユーザの母国を特定できない場合もある。例えば、使用言語が英語であっても、母国は英国か米国か区別できない。このような場合には、使用言語を公用語として用いている複数の国の通貨換算情報を表示できるようにすればよい。また、端末装置4のユーザに出身国の入力を求め、これをサーバ装置1に通知するようにしてもよい。
【0094】
また、電子機器の操作案内は、AR技術を用い、カメラ部417を通じて取り込む実画像にガイダンス情報を表示する手法だけを用いて操作案内を行うことができる。また、図7Bに示したような、操作対象機器の操作画面を模した案内画面だけで操作案内を行うこともできる。もちろん、上述した実施の形態のように、両方を用いて操作案内を行うこともできる。
【0095】
また、音声ガイダンス情報をユーザからの操作に応じて繰り返し提供したり、また、表示ガイダンス情報についても、ユーザからの操作に応じて、表示を消去したり、再表示したりすることもできる。
【0096】
また、操作案内画面は、ユーザが分かりやすいように、幾つかの部分に分割し、スクロールさせたり、改ページさせたりすることができるようにされ、端末装置4の表示部413の表示画面に対して、効果的に表示することができるようにされる。
【0097】
また、端末装置の中には、リモコン信号の送信機能が搭載されていないものもある。この場合には、例えば、デジタルインターフェースを通じて接続可能なリモコン信号の送信装置を端末装置に接続すればよい。
【0098】
また、図8Bでは記載を簡略化しているが、EPGには番組内容を示す情報なども含まれる。このため、図8Bを用いて説明したように、EPGに応じた操作案内情報の取得を可能にすれば、観光やビジネスで日本を訪れたユーザが、自国語音声で放送される日本語字幕番組や、言葉が分からなくても楽しめるスポーツ番組を確実に見つけて視聴することができる。すなわち、操作対象機器の操作以前に、必要な情報の選択にも貢献できる。
【0099】
また、端末装置4自体が翻訳機能を有するものである場合には、サーバ装置1から所定の言語の操作案内情報を得て、操作案内画面やガイダンス情報については、端末装置4側で翻訳して利用することも可能である。
【0100】
[その他]
上述した実施の形態の説明からも明らかなように、端末装置の言語選択受付手段としての機能は、端末装置4のキー操作部411が実現し、端末装置の特定情報取得手段としての機能は、キー操作部411及びカメラ部417が実現している。また、端末装置の提供要求送信手段及び操作案内受信手段としての機能は、端末装置4の送受信アンテナ401及び無線通信部402が実現している。また、操作案内出力手段としての機能は、端末装置4の表示制御部412及び表示部413、音声処理部415及びスピーカ416が実現し、端末装置の遠隔操作手段としての機能は、端末装置4の制御部420とリモコン信号送信部432とが実現している。
【0101】
また、サーバ装置の記憶手段としての機能は、サーバ装置1の操作案内DB103が実現し、サーバ装置の提供要求受信手段、案内情報送信手段としての機能は、サーバ装置1の接続端子101及び通信部102が実現している。また、サーバ装置の案内情報取得手段としての機能は、サーバ装置1の制御部120が実現している。
【0102】
また、図4、図6のフローチャートに示した処理は、端末装置側で用いられる機器操作支援方法に対応するものである。また、図5のフローチャートに示した処理は、サーバ装置側で用いられる機器操作支援方法に対応するものである。また、図4、図6のフローチャートに応じた処理を実行するプログラムが、端末装置側で実行される機器操作支援プログラムに対応するものである。また、図5のフローチャートに応じた処理を実行するプログラムが、サーバ装置側で実行される機器操作支援プログラムに対応するものである。
【0103】
したがって、図4、図6に示した処理を実行するプログラムを形成し、これを高機能携帯電話端末等に搭載して、当該装置において実行可能にしておくことにより、この発明の機器操作支援端末装置を容易に実現することができる。また、図5に示した処理を実行するプログラムを形成し、これをサーバ装置に搭載して、当該装置において実行可能にしておくことにより、この発明の機器操作支援サーバ装置を容易に実現することができる。
【符号の説明】
【0104】
1…操作案内提供サーバ装置、101…接続端子、102…通信部、103…操作案内DB、110…HDD、120…制御部、2…ネットワーク、3…基地局、4…高機能携帯電話端末、41…言語選択受付手段、42…特定情報取得手段、43…提供要求送信手段、44…操作案内受信手段、45…操作案内出力手段、46…遠隔操作手段、401…送受信アンテナ、402…無線通信部、403…受話器(スピーカ)、404…送話器(マイクロホン)。411…キー操作部、412…表示制御部、413…表示部、414…タッチパネル、415…音声処理部、416…スピーカ、420…制御部、431…多言語辞書、432…リモコン信号送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置とサーバ装置とがネットワークを通じて接続されて形成される機器操作支援システムであって、
前記端末装置は、
使用言語の選択入力を受け付ける言語選択受付手段と、
操作対象機器を特定するための特定情報を取得する特定情報取得手段と、
前記特定情報と選択された前記使用言語の種別を示す使用言語種別とを含む、操作案内情報の提供要求を前記サーバ装置に送信する提供要求送信手段と、
前記サーバ装置からの前記操作対象機器の前記使用言語に応じた操作案内情報を受信する案内情報受信手段と、
前記操作案内情報を出力する出力手段と
を備え、
前記サーバ装置は、
操作対象機器毎に、操作案内情報を記憶する記憶手段と、
前記端末装置からの前記操作案内情報の提供要求を受信する提供要求受信手段と、
前記記憶手段に記憶されている情報を用いて、前記提供要求の前記特定情報により特定される操作対象機器の前記使用言語種別に応じた操作案内情報を取得する案内情報取得手段と、
取得した前記案内情報を前記端末装置に送信する案内情報送信手段と
を備えることを特徴とする機器操作支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の機器操作支援システムであって、
前記サーバ装置の前記記憶手段には、操作対象機器毎に、1以上の使用言語に対応した操作案内情報が記憶されていることを特徴とする機器操作支援システム。
【請求項3】
請求項2に記載の機器操作支援システムであって、
前記記憶手段に記憶されている前記特定情報により特定される操作対象機器の前記操作案内情報が、前記提供要求に含まれる前記使用言語種別に応じた言語に対応するものでない場合に、前記取得手段は、当該操作案内情報を当該使用言語種別の言語に翻訳した操作案内情報を取得することを特徴とする機器操作支援システム。
【請求項4】
請求項1、請求項2または請求項3に記載の機器操作支援システムであって、
前記操作案内情報は、表示情報と、前記表示情報を利用するためのアプリケーションプログラムを含み、
前記端末装置は、
ユーザからの操作入力を受け付ける受付手段と
を備えることを特徴とする機器操作支援システム。
【請求項5】
請求項1、請求項2または請求項3に記載の機器操作支援システムであって、
前記操作案内情報は、前記操作対象機器が遠隔操作可能なものである場合には、表示情報、遠隔操作信号を形成するための情報、操作に応じた遠隔操作信号を形成して送信するためのアプリケーションソフトウェアを含み、
前記端末装置は、
ユーザからの操作入力を受け付ける受付手段と、
遠隔操作信号を生成して出力する遠隔操作信号生成手段と
を備えることを特徴とする機器操作支援システム。
【請求項6】
端末装置とサーバ装置とがネットワークを通じて接続されて形成される機器操作支援システムで用いられる前記端末装置であって、
使用言語の選択入力を受け付ける言語選択受付手段と、
操作対象機器を特定するための特定情報を取得する特定情報取得手段と、
前記特定情報と選択された前記使用言語の種別を示す使用言語種別とを含む操作案内情報の提供要求を前記サーバ装置に送信する提供要求送信手段と、
前記サーバ装置からの前記使用言語に応じた前記操作対象機器の操作案内情報を受信する案内情報受信手段と、
前記操作案内情報を出力する出力手段と
を備えることを特徴とする機器操作支援端末装置。
【請求項7】
端末装置とサーバ装置とがネットワークを通じて接続されて形成される機器操作支援システムで用いられる前記サーバ装置であって、
操作対象機器毎に、操作案内情報を記憶する記憶手段と、
前記端末装置からの前記操作案内情報の提供要求を受信する提供要求受信手段と、
前記記憶手段に記憶されている情報を用いて、前記提供要求の前記特定情報により特定される操作対象機器の前記使用言語種別に応じた操作案内情報を取得する案内情報取得手段と、
取得した前記案内情報を前記端末装置に送信する案内情報送信手段と
を備えることを特徴とする機器操作支援サーバ装置。
【請求項8】
端末装置とサーバ装置とがネットワークを通じて接続されて形成される機器操作支援システムの前記端末装置で用いられる機器操作支援方法あって、
言語選択受付手段を通じて使用言語の選択入力を受け付ける言語選択受付工程と、
特定情報取得手段を通じて操作対象機器を特定するための特定情報を取得する特定情報取得工程と、
前記特定情報と選択された前記使用言語の種別を示す使用言語種別とを含む操作案内情報の提供要求を、提供要求送信手段を通じて前記サーバ装置に送信する提供要求送信工程と、
前記サーバ装置からの前記使用言語に応じた前記操作対象機器の操作案内情報を、案内情報受信手段を通じて受信する案内情報受信工程と、
出力手段を通じて前記操作案内情報を出力する出力工程と
を有することを特徴とする機器操作支援方法。
【請求項9】
端末装置とサーバ装置とがネットワークを通じて接続されて形成される機器操作支援システムの前記サーバ装置で用いられる機器操作支援方法であって、
前記端末装置からの前記操作案内情報の提供要求を、提供要求受信手段を通じて受信する提供要求受信工程と、
操作対象機器毎に、操作案内情報を記憶する記憶手段に記憶されている情報を用いて、案内情報取得手段が前記提供要求の前記特定情報により特定される操作対象機器の前記使用言語種別に応じた操作案内情報を取得する案内情報取得工程と、
取得した前記案内情報を、案内情報送信手段を通じて前記端末装置に送信する案内情報送信工程と
を有することを特徴とする機器操作支援方法。
【請求項10】
端末装置とサーバ装置とがネットワークを通じて接続されて形成される機器操作支援システムの前記端末装置に搭載されたコンピュータで実行されるプログラムあって、
言語選択受付手段を通じて使用言語の選択入力を受け付ける言語選択受付ステップと、
特定情報取得手段を通じて操作対象機器を特定するための特定情報を取得する特定情報取得ステップと、
前記特定情報と選択された前記使用言語の種別を示す使用言語種別とを含む操作案内情報の提供要求を、提供要求送信手段を通じて前記サーバ装置に送信する提供要求送信ステップと、
前記サーバ装置からの前記使用言語に応じた前記操作対象機器の操作案内情報を、案内情報受信手段を通じて受信する案内情報受信ステップと、
出力手段を通じて前記操作案内情報を出力する出力ステップと
を実行することを特徴とする端末装置側の機器操作支援プログラム。
【請求項11】
端末装置とサーバ装置とがネットワークを通じて接続されて形成される機器操作支援システムの前記サーバ装置に搭載されたコンピュータで実行されるプログラムであって、
前記端末装置からの前記操作案内情報の提供要求を、提供要求受信手段を通じて受信する提供要求受信ステップと、
操作対象機器毎に、操作案内情報を記憶する記憶手段に記憶されている情報を用いて、案内情報取得手段が前記提供要求の前記特定情報により特定される操作対象機器の前記使用言語種別に応じた操作案内情報を取得する案内情報取得ステップと、
取得した前記案内情報を、案内情報送信手段を通じて前記端末装置に送信する案内情報送信ステップと
を有することを特徴とするサーバ装置側の機器操作支援プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−105404(P2013−105404A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−250244(P2011−250244)
【出願日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【出願人】(500578216)株式会社ゼンリンデータコム (231)
【Fターム(参考)】