説明

機器管理システム、機器管理装置、ライセンス認証方法、ライセンス認証プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体

【課題】認証サーバが接続するネットワークと、管理対象機器が接続するネットワークとが、切り離された状態であっても、機器搭載プログラムのライセンス認証を行うことができる機器管理システム、機器管理装置、ライセンス認証方法、ライセンス認証プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供する。
【解決手段】機器管理システム1は、認証装置300が接続する第1のネットワーク90と、機器200が接続する第2のネットワーク90とが、切り離された状態であって、機器管理装置100で機器200を管理するシステムであって、機器管理装置100が、ライセンス認証の処理段階を判断する判断手段21と、認証装置300にライセンス認証要求を行うことができるか否かを判定する判定手段22と、を有し、認証処理段階の判断結果及び認証要求可否の判定結果とに基づき、切り離されたネットワーク90間で行うライセンス認証処理を制御することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークなどのデータ伝送路を介して接続される少なくとも1台以上の機器を管理する機器管理システム、機器管理装置に関し、特に、管理対象である機器で動作するアプリケーションプログラムのライセンス認証(アクティベーション)を行う技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ネットワークなどの所定のデータ伝送路を介して複合機やプリンタと言った画像処理装置などの状態を監視するシステム(以下、「機器管理システム」と言う。)はすでに知られており、ユーザは管理対象の機器(以下、「管理対象機器」と言う。)に自ら出向くことなく、管理対象機器の異常を検知する(知る)ことが可能となっている(例えば「特許文献1」を参照)。
【0003】
上記管理対象機器では、ユーザに提供する機能を実現するための様々なアプリケーションプログラムが動作している。これらのプログラムが動作するプラットフォームには、UNIX(登録商標)などの汎用の基本ソフトウェアが用いられるようになった。
【0004】
このことから、近年の管理対象機器は、機能拡張性の高い環境を備えており、他社(サードベンダ)が開発したアプリケーションプログラムを導入するケースも増えてきている。
【0005】
そこで懸念されるのが、管理対象機器において、不正なプログラムをインストールし、使用する点である。
【0006】
そこで、機器管理システムにおいても、正規のプログラム(管理対象機器で動作しても良いプログラム)であることを証明するライセンスコード(証明書)に基づき、機器内で動作するプログラムが正規のプログラムであるか否かを認証するライセンス認証機能(アクティベーション機能)を、機器管理機能の1つとして有している。
【0007】
上記ライセンス認証に関する技術としては、例えば、特許文献2に、ネットワークを介して接続されるクライアントPC(Personal Computer)とライセンス認証サーバ(以下、「認証サーバ」と言う。)から構成され、クライアントPCで動作するプログラムのライセンス認証を、ライセンスの発行及び解除を行うことが可能なライセンス管理機能を有するサーバにより行うソフトウェアライセンス認証システムが提案されている。
【特許文献1】特開2003−131763号公報
【特許文献2】特開2007−34389号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の機器管理システムでは、認証対象のプログラムが動作する管理対象機器と、ライセンス認証を行う認証サーバとが、同一ネットワーク内に設置されることが前提となっている。
【0009】
ライセンス認証では、認証に必要な情報に基づいて認証サーバへ認証要求を行い、その結果、サーバからライセンスコードが、認証要求元に発行される。
【0010】
そのため、認証要求を行う機器と認証を行う機器とを、同一ネットワーク内に配置し、相互にデータのやり取り(双方向通信)が行えるシステム環境が前提となる。
【0011】
しかし、機器管理システムが導入される環境は、オフィス環境などのような外部からの不正アクセスを防止することを目的とした機密性の高い環境が構築されており、業務データを取り扱う複合機やプリンタと言った管理対象機器は、例えば、外部に接続可能な他のネットワークと切り離されたローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)に接続されていることが多い。
【0012】
よって、認証サーバが他のネットワークに接続されている場合など、必ずしも、認証要求を行う機器と、認証対象のプログラムが動作する機器と、認証を行う機器とが通信可能な状態であるとは限らない。
【0013】
もし、上記ローカルエリアネットワーク(以下、「ネットワーク」と言う。)により構築された機器管理システムにおいて、ライセンス認証を行おうとした場合に、従来のシステム構成では、各機器管理システムにおいて、1台ずつ認証サーバを設置することになり、保守・運用面及びコスト面において問題があり現実的ではない。
【0014】
このように、従来のシステム構成では、認証対象のプログラムが動作する機器と、認証を行う機器とが通信不可能な状態(ネットワークが切り離された状態)である場合に、認証対象のプログラムに対してライセンス認証を行うことができなかった。
【0015】
本発明は上記従来技術の問題点を鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、認証サーバが接続するネットワークと、管理対象機器が接続するネットワークとが、切り離された状態の機器管理システムであっても、管理対象機器で動作する認証対象のプログラムに対してライセンス認証を行うことができる機器管理システム、機器管理装置、ライセンス認証方法、ライセンス認証プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するため、本発明にあっては、ソフトウェアのライセンス認証を行う認証装置が接続する第1のネットワークと、認証対象のソフトウェアが動作する機器が接続する第2のネットワークとが、切り離された状態で、前記機器の状態を機器管理装置で監視し、状態情報を含む機器情報を基に前記機器を管理する機器管理システムが、前記機器管理装置において、ライセンス認証処理に関する一連の処理段階を判断する認証処理段階判断手段と、前記認証装置にライセンス認証要求を行うことができるか否かを判定する認証要求可否判定手段と、前記認証処理段階判断手段による判断結果及び前記認証要求可否判定手段による判定結果とに基づき、切り離された前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークとの間で行うライセンス認証処理を制御するライセンス認証制御手段と、を有するシステムであることを要旨としている。
【0017】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理システムは、記憶装置に対してデータ書き込み及び読み出し可能な、前記第1のネットワークに接続される第1の機器管理装置、及び前記第2のネットワークに接続される第2の機器管理装置とを備え、前記ライセンス認証制御手段が、前記第1の機器管理装置における、前記認証装置に前記ライセンス認証を要求し、認証結果であるライセンス情報を取得するライセンス取得プログラムを記憶装置に記録する処理と、前記第2の機器管理装置における、前記記憶装置に記録されたライセンス取得プログラムを起動し、前記認証装置から取得したライセンス情報を記憶装置に記録する処理と、前記第1の機器管理装置における、前記記憶装置に記録されたライセンス情報を読み出し、前記ライセンス情報を前記機器へ送信する処理と、の各処理段階からなるライセンス認証処理を切替制御する。
【0018】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理システムは、前記第1の機器管理装置が、前記ライセンス認証を要求する際に必要な認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記ライセンス情報を取得し、取得したライセンス情報を記憶装置に記録する処理を実現する前記ライセンス取得プログラムを記憶装置に記録するプログラム記録手段と、前記ライセンス取得プログラムが実行されることにより記録されたライセンス情報を、前記記憶装置から読み出すライセンス情報読み出し手段と、前記ライセンス情報読み出し手段により読み出したライセンス情報を前記機器へ送信するライセンス情報送信手段と、を有する。
【0019】
このような構成によって、本発明に係る機器管理システムは、ライセンス認証の処理段階と認証要求可否の判定結果とに応じて、以下の処理制御を行う。
【0020】
まず、管理対象機器と同一ネットワークに接続される第1の機器管理装置において、認証サーバにライセンス認証要求が行えないと判定された場合に、ライセンス認証要求を行うライセンス取得プログラムを記録する。
【0021】
次に、認証サーバと同一ネットワークに接続される第2の機器管理装置において、第1の機器管理装置により記録されたプログラムを実行することで、認証サーバにライセンス認証要求を行い、ライセンスコードを取得し、管理対象機器へのライセンス登録時に必要な情報を記録する。
【0022】
次に、第1の機器管理装置において、第2の機器管理装置により記録された情報を読み出し、読み出した情報に基づき、認証対象のプログラムが動作する管理対象機器にライセンスコードを送信し登録する。
【0023】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理システムは、前記ライセンス認証制御手段が、前記認証要求可否判定手段による判定結果に基づき、前記プログラム記録手段による前記ライセンス取得プログラムの記録を制御する。
【0024】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理システムは、前記第1の機器管理装置が、前記機器から機器情報を取得する機器情報取得手段を有し、前記プログラム記録手段は、前記機器情報取得手段により取得された機器情報と、予め保持していたプロダクトキーとからなる前記認証要求情報を含む、前記ライセンス取得プログラムを記憶装置に記録する。
【0025】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理システムは、記憶装置に対してデータ書き込み/読み出し可能な機器管理装置を備え、前記ライセンス認証制御手段が、前記機器管理装置における、前記ライセンス認証を要求する際に必要な認証要求情報を記憶装置に記録する処理と、前記記憶装置に記録された認証要求情報を読み出す処理と、読み出した認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記認証装置から取得したライセンス情報を記憶装置に記録する処理と、前記記憶装置に記録されたライセンス情報を読み出し、前記ライセンス情報を前記機器へ送信する処理と、の各処理段階からなるライセンス認証処理を切替制御する。
【0026】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理システムは、前記機器管理装置が、前記認証要求情報を記憶装置に記録する認証要求情報記録手段と、前記認証要求情報記録手段により記録された認証要求情報を、前記記憶装置から読み出す認証要求情報読み出し手段と、前記認証要求情報読み出し手段により読み出した認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記ライセンス情報を取得するライセンス取得手段と、前記ライセンス取得手段により取得したライセンス情報を記憶装置に記録するライセンス記録手段と、前記ライセンス記録手段により記録されたライセンス情報を、前記記憶装置から読み出すライセンス情報読み出し手段と、前記ライセンス情報読み出し手段により読み出したライセンス情報を前記機器へ送信するライセンス情報送信手段と、を有する。
【0027】
このような構成によって、本発明に係る機器管理システムは、ライセンス認証の処理段階と認証要求可否の判定結果とに応じて、以下の処理制御を行う。
【0028】
まず、管理対象機器と同一ネットワークに接続される第1の機器管理装置において、認証サーバにライセンス認証要求が行えないと判断された場合に、ライセンス認証要求時に必要な情報(認証要求情報)を記録する。
【0029】
次に、認証サーバと同一ネットワークに接続される第2の機器管理装置において、第1の機器管理装置により記録された情報を読み出し、読み出した情報に基づき、認証サーバにライセンス認証要求を行い、ライセンスコードを取得し、管理対象機器へのライセンス登録時に必要な情報を記録する。
【0030】
次に、第1の機器管理装置において、第2の機器管理装置により記録された情報を読み出し、読み出した情報に基づき、認証対象のプログラムが動作する管理対象機器にライセンスコードを送信し登録する。
【0031】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理システムは、前記ライセンス認証制御手段が、前記認証要求可否判定手段による判定結果に基づき、前記認証要求情報記録手段による前記認証要求情報の記録を制御する。
【0032】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理システムは、前記機器から機器情報を取得する機器情報取得手段を有し、前記機器情報取得手段により取得された機器情報と、予め保持していたプロダクトキーとを含む前記認証要求情報を記憶装置に記録する。
【0033】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理システムは、前記認証要求可否判定手段が、前記認証装置と前記機器管理装置との間におけるデータ通信の可否状態に基づき、前記認証装置にライセンス認証要求が行えるか否かを判定する。
【0034】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理システムは、前記ライセンス認証制御手段が、前記認証処理段階判断手段による判断結果に基づき、前記ライセンス情報読み出し手段による前記ライセンス情報の読み出しを制御する。
【0035】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理システムは、前記認証処理段階判断手段が、前記記憶装置に記録されたデータ及び/又はプログラムの有無に基づき、前記ライセンス認証処理に関する一連の処理段階を判断する。
【0036】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理システムは、前記データ書き込み及び読み出しを行う記憶装置が、前記機器管理装置が備える記憶装置及び/又は前記機器管理装置から着脱可能な外部記憶装置である。
【0037】
これによって、本発明に係る機器管理システムは、認証サーバが接続するネットワークと、管理対象機器が接続するネットワークとが、切り離された状態の機器管理システムであっても、管理対象機器で動作する認証対象のプログラムに対してライセンス認証を行うことができ、管理対象機器における不正プログラム(使用期限切れや認証されていないプログラム)の実行を防ぐことができる。
【0038】
上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理装置は、ソフトウェアのライセンス認証を行う認証装置が接続する第1のネットワークと、認証対象のソフトウェアが動作する機器が接続する第2のネットワークとが、切り離された状態で、前記機器の状態を監視し、状態情報を含む機器情報を基に前記機器を管理する機器管理装置であって、ライセンス認証処理に関する一連の処理段階を判断する認証処理段階判断手段と、前記認証装置にライセンス認証要求を行うことができるか否かを判定する認証要求可否判定手段と、前記認証処理段階判断手段による判断結果及び前記認証要求可否判定手段による判定結果とに基づき、切り離された前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークとの間で行うライセンス認証処理を制御するライセンス認証制御手段と、を有する。
【0039】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理装置は、前記第1のネットワークに接続され、記憶装置に対してデータ書き込み及び読み出し可能であって、前記ライセンス認証制御手段が、前記認証装置に前記ライセンス認証を要求し、認証結果であるライセンス情報を取得するライセンス取得プログラムを記憶装置に記録する処理と、前記ライセンス取得プログラムが実行されることで、前記認証装置から取得され、前記記憶装置に記録されたライセンス情報を読み出し、前記ライセンス情報を前記機器へ送信する処理と、の各処理段階からなるライセンス認証処理を切替制御する。
【0040】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理装置は、前記ライセンス認証を要求する際に必要な認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記ライセンス情報を取得し、取得したライセンス情報を記憶装置に記録する処理を実現する前記ライセンス取得プログラムを記憶装置に記録するプログラム記録手段と、前記ライセンス取得プログラムが実行されることにより記録されたライセンス情報を、前記記憶装置から読み出すライセンス情報読み出し手段と、前記ライセンス情報読み出し手段により読み出したライセンス情報を前記機器へ送信するライセンス情報送信手段と、を有する。
【0041】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理装置は、前記第1のネットワーク又は第2のネットワークに接続され、記憶装置に対してデータ書き込み及び読み出し可能であって、前記ライセンス認証制御手段が、前記ライセンス認証を要求する際に必要な認証要求情報を記憶装置に記録する処理と、前記記憶装置に記録された認証要求情報を読み出す処理と、読み出した認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記認証装置から取得したライセンス情報を記憶装置に記録する処理と、前記記憶装置に記録されたライセンス情報を読み出し、前記ライセンス情報を前記機器へ送信する処理と、の各処理段階からなるライセンス認証処理を切替制御する。
【0042】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理装置は、前記認証要求情報を記憶装置に記録する認証要求情報記録手段と、前記認証要求情報記録手段により記録された認証要求情報を、前記記憶装置から読み出す認証要求情報読み出し手段と、前記認証要求情報読み出し手段により読み出した認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記ライセンス情報を取得するライセンス取得手段と、前記ライセンス取得手段により取得したライセンス情報を記憶装置に記録するライセンス記録手段と、前記ライセンス記録手段により記録されたライセンス情報を、前記記憶装置から読み出すライセンス情報読み出し手段と、前記ライセンス情報読み出し手段により読み出したライセンス情報を前記機器へ送信するライセンス情報送信手段と、を有する。
【0043】
このような構成によって、本発明に係る機器管理装置は、認証サーバが接続されるネットワークと、認証対象のプログラムが動作する管理対象機器が接続されるネットワークとの、切り離された2つのネットワーク環境で、ライセンス認証に関する処理を継続して行える。
【0044】
これによって、本発明に係る機器管理装置は、認証サーバが接続するネットワークと、管理対象機器が接続するネットワークとが、切り離された状態の機器管理システムであっても、管理対象機器で動作する認証対象のプログラムに対してライセンス認証を行うことができ、管理対象機器における不正プログラム(使用期限切れや認証されていないプログラム)の実行を防ぐことができる。
【0045】
上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理システムにおけるライセンス認証方法は、ソフトウェアのライセンス認証を行う認証装置が接続する第1のネットワークと、認証対象のソフトウェアが動作する機器が接続する第2のネットワークとが、切り離された状態で、前記機器の状態を機器管理装置で監視し、状態情報を含む機器情報を基に前記機器を管理する機器管理システムにおけるライセンス認証方法であって、ライセンス認証処理に関する一連の処理段階を判断する認証処理段階判断手順と、前記認証装置にライセンス認証要求を行うことができるか否かを判定する認証要求可否判定手順と、前記認証処理段階判断手順による判断結果及び前記認証要求可否判定手順による判定結果とに基づき、切り離された前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークとの間で行うライセンス認証処理を制御するライセンス認証制御手順と、を有する。
【0046】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理システムにおけるライセンス認証方法は、前記機器管理システムが、記憶装置に対してデータ書き込み及び読み出し可能な、前記第1のネットワークに接続される第1の機器管理装置、及び前記第2のネットワークに接続される第2の機器管理装置とを備え、前記ライセンス認証制御手順が、前記第1の機器管理装置において、前記認証装置に前記ライセンス認証を要求し、認証結果であるライセンス情報を取得するライセンス取得プログラムを記憶装置に記録し、前記第2の機器管理装置において、前記記憶装置に記録されたライセンス取得プログラムを起動し、前記認証装置から取得したライセンス情報を記憶装置に記録し、前記第1の機器管理装置において、前記記憶装置に記録されたライセンス情報を読み出し、前記ライセンス情報を前記機器へ送信する、各処理段階からなるライセンス認証処理を切替制御する。
【0047】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理システムにおけるライセンス認証方法は、前記機器管理システムが、記憶装置に対してデータ書き込み及び読み出し可能な機器管理装置を備え、前記ライセンス認証制御手順が、前記機器管理装置において、前記ライセンス認証を要求する際に必要な認証要求情報を記憶装置に記録する処理と、前記記憶装置に記録された認証要求情報を読み出し、読み出した認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記認証装置から取得したライセンス情報を記憶装置に記録し、前記記憶装置に記録されたライセンス情報を読み出し、前記ライセンス情報を前記機器へ送信する、各処理段階からなるライセンス認証処理を切替制御する。
【0048】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理装置におけるライセンス認証方法は、ソフトウェアのライセンス認証を行う認証装置が接続する第1のネットワークと、認証対象のソフトウェアが動作する機器が接続する第2のネットワークとが、切り離された状態で、前記機器の状態を監視し、状態情報を含む機器情報を基に前記機器を管理する機器管理装置におけるライセンス認証方法であって、ライセンス認証処理に関する一連の処理段階を判断する認証処理段階判断手順と、前記認証装置にライセンス認証要求を行うことができるか否かを判定する認証要求可否判定手順と、前記認証処理段階判断手順による判断結果及び前記認証要求可否判定手順による判定結果とに基づき、切り離された前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークとの間で行うライセンス認証処理を制御するライセンス認証制御手順と、を有する。
【0049】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理装置におけるライセンス認証方法は、前記ライセンス認証を要求する際に必要な認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記ライセンス情報を取得し、取得したライセンス情報を記憶装置に記録する処理を実現する前記ライセンス取得プログラムを記憶装置に記録するプログラム記録手順と、前記ライセンス取得プログラムが実行されることにより記録されたライセンス情報を、前記記憶装置から読み出すライセンス情報読み出し手順と、前記ライセンス情報読み出し手順により読み出したライセンス情報を前記機器へ送信するライセンス情報送信手順と、を有する。
【0050】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る機器管理装置におけるライセンス認証方法は、前記ライセンス認証を要求する際に必要な認証要求情報を記憶装置に記録する認証要求情報記録手順と、前記認証要求情報記録手順により記録された認証要求情報を、前記記憶装置から読み出す認証要求情報読み出し手順と、前記認証要求情報読み出し手順により読み出した認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記ライセンス情報を取得するライセンス取得手順と、前記ライセンス取得手順により取得したライセンス情報を記憶装置に記録するライセンス記録手順と、前記ライセンス記録手順により記録されたライセンス情報を、前記記憶装置から読み出すライセンス情報読み出し手順と、前記ライセンス情報読み出し手順により読み出したライセンス情報を前記機器へ送信するライセンス情報送信手順と、を有する。
【0051】
このような手順によって、本発明に係るライセンス認証方法は、認証サーバが接続されるネットワークと、認証対象のプログラムが動作する管理対象機器が接続されるネットワークとの、切り離された2つのネットワーク環境で、ライセンス認証に関する処理を継続して行えると言う認証動作を実現する。
【0052】
これによって、本発明に係るライセンス認証方法は、認証サーバが接続するネットワークと、管理対象機器が接続するネットワークとが、切り離された状態の機器管理システムであっても、管理対象機器で動作する認証対象のプログラムに対してライセンス認証を行うことができる認証環境を提供できる。
【発明の効果】
【0053】
本発明によれば、認証サーバが接続されるネットワークと、認証対象のプログラムが動作する管理対象機器が接続されるネットワークとの、切り離された2つのネットワーク環境で、ライセンス認証に関する処理を継続して行えるようにしたことで、
認証サーバが接続するネットワークと、管理対象機器が接続するネットワークとが、切り離された状態の機器管理システムであっても、管理対象機器で動作する認証対象のプログラムに対してライセンス認証を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0054】
以下、本発明の好適な実施の形態(以下、「実施形態」という。)について、図面を用いて詳細に説明する。
【0055】
[第1の実施形態]
<システム構成>
では、本実施形態に係る機器管理システム(ライセンス認証システム)との構成について説明する。図1及び図2は、本発明の第1の実施形態に係る機器管理システム1の構成例を示す図である。
【0056】
図1に示す機器管理システム1では、MFP(Multifunction Peripheral)200やLP(Laser Printer)200と言った少なくとも1台以上の管理対象機器200と、機器管理装置100と、認証サーバ300とが、LANなどのネットワーク(所定のデータ伝送路)90で相互に接続されている。
【0057】
また、各装置において、機器管理装置100では、機器管理機能の1つである管理対象機器200で動作するプログラムのライセンス認証に関する処理(ライセンス認証要求やライセンスコード取得など)を制御するプログラムが動作し、管理対象機器200では、各種機能を実現するアプリケーションプログラム(認証対象ソフト)が動作し、認証サーバ300では、要求に応じてライセンス認証を行う(ライセンスに関する情報を発行する)プログラムが動作する。
【0058】
上記システム構成において、機器管理装置100は、管理対象機器200からライセンス認証要求に必要な情報を取得し、取得した情報を認証サーバ300へ送信することでプログラムのライセンス認証を要求し、要求に対して認証サーバ300から発行されるライセンスに関する情報を取得し、取得した情報を管理対象機器200へ送信することでライセンス登録する。
【0059】
このように、ライセンス認証要求を行う機器管理装置100と、認証対象のプログラムが動作する管理対象機器200と、ライセンス認証を行う認証サーバ300とが通信可能な状態である場合には、従来通りのライセンス認証を行うことができる。
【0060】
しかし、図2に示すようなシステム構成の場合には、機器管理装置100により上記に説明を行ったようなライセンス認証を制御することができない。
【0061】
図2には、ネットワーク90により構築されるシステムS1と、ネットワーク90により構築されるシステムS2との2つのシステムから構成される機器管理システム1の例が示されており、システムS1とシステムS2とは、所定のデータ伝送路で接続されておらず、各システムSの接続される装置同士で通信を行うことができない構成となっている。
【0062】
上記システム構成の場合、システムS2に接続される管理対象機器200で動作するプログラムに対しては、機器管理装置100によりライセンス認証を制御することができるが、システムS1に接続される管理対象機器200で動作するプログラムに対しては、機器管理装置100と管理対象機器200とが、認証サーバ300と通信不可能な状態であることから、ライセンス認証を行うことができない。
【0063】
なぜなら、機器管理装置100は、認証サーバ300に対して、ライセンス認証を要求することができないからである。その結果、管理対象機器200は、自装置で動作するプログラムに必要なライセンスコードを取得できない。
【0064】
そこで、本実施形態では、上記システム構成のような機器管理システム1(認証サーバ300と管理対象機器200とが接続されていないシステム)であっても、管理対象機器200で動作する認証対象のプログラムに対してライセンス認証を行うことができる環境(認証環境)を提供するものである。
【0065】
<ハードウェア構成>
次に、上記機器管理システム1において、本実施形態に係るライセンス認証処理を制御するライセンス認証制御機能を含む機器管理を行う機器管理装置100のハードウェア構成について説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係る機器管理装置100のハードウェア構成例を示す図である。
【0066】
図2に示すように、機器管理装置100は、入力装置101と、表示装置102と、ドライブ装置103と、RAM(Random Access Memory)104と、ROM(Read Only Memory)105と、CPU(Central Processing Unit)106と、ネットワークI/F装置107と、HDD(Hard Disk Drive)108と、外部記憶I/F装置109とから構成され、それぞれがバスで相互に接続されている。
【0067】
入力装置101は、キーボード及びマウスなどで構成され、機器管理装置100に各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置102は、ディスプレイなどで構成され、機器管理装置100による処理結果(例えば「管理対象機器200から取得した状態に関する各種情報」)などを表示する。
【0068】
ネットワークI/F装置107は、機器管理装置100をネットワーク90に接続するインタフェースである。上記システム構成において説明を行ったように、機器管理装置100は、管理対象機器200や認証サーバ300などと、ネットワークI/F装置107を介してネットワーク90で接続されていれば、各装置とのデータ通信が可能である。
【0069】
HDD108は、機器管理装置100全体を制御し情報処理システム(例えば「Windows(登録商標)」や「UNIX(登録商標)」などの基本ソフトウェアであるOS(Operating System))を提供するなどのプログラムやデータ、情報処理システム上において各種機能(例えば「機器管理機能」や「データ通信機能」など)を提供するなどのプログラムやデータ(例えば「アプリケーションプログラム」や「アプリケーションデータ」)などを格納している不揮発性の記憶装置である。また、HDD108は、格納している上記プログラムやデータを、所定のファイルシステムやDB(Data Base)により管理している。
【0070】
なお、上記プログラムやデータは、例えばCD(Compact Disk)などの記録媒体103aによって機器管理装置100に提供されるか、ネットワーク90からネットワークI/F装置107を介してダウンロードされる。例えば、記録媒体103aから提供される場合は、記録媒体103aを読み取り可能なドライブ装置103を介してHDD108にインストールされる。
【0071】
外部記憶I/F装置109は、外部記憶装置を機器管理装置100に接続するインタフェースである。外部記憶装置には、不揮発性の半導体メモリであるフィラッシュメモリ109aなどが一例として挙げられる。
【0072】
ROM105は、電源を切っても内部データを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM105には、機器管理装置100が起動されるときに実行されるBIOS(Basic Input/Output System)や、機器管理装置100のシステム設定やネットワーク関連の設定などのデータが格納されている。
【0073】
RAM104は、上記各種記憶装置から読み出されたプログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)であり、CPU106は、このRAM104上に読み出したプログラムを実行することにより、機器管理装置100の全体制御や機器管理装置100が搭載する各種機能を動作させる。
【0074】
このようなハードウェア構成により、機器管理装置100は、例えば、HDD108からRAM104上に読み出した機器管理機能を実現するためのプログラムをCPU106により実行し、同一ネットワーク90に接続される管理対象機器200の状態監視や各種情報の収集、並びにユーザ端末(PC)への情報提供、また、後述するライセンス認証処理の制御などを行ったりすることができる。
【0075】
<ライセンス認証制御機能>
図2を用いて前述したように、認証サーバ300が接続するネットワーク90と、管理対象機器200が接続するネットワーク90とが、切り離された状態(接続されていない状態)の機器管理システム1において、管理対象機器200で動作するプログラムに対してライセンス認証を行うためには、切り離された2つのネットワーク環境(上記ネットワーク90と上記ネットワーク90)で、ライセンス認証に関する一連の処理を継続して行うことで対応可能である。
【0076】
前述したように、機器管理装置100では、管理対象機器200で動作するプログラムのライセンス認証処理を制御するプログラムが動作することにより、以下に示すライセンス認証に関する一連の処理が行われる。
【0077】
(手順1)
管理対象機器200からライセンス認証要求に必要な情報(以下、「認証要求情報」と言う。)を取得する。
(手順2)
取得した認証要求情報を認証サーバ300へ送信し、ライセンス認証を要求する。
(手順3)
認証サーバ300から発行されるライセンスに関する情報(以下、「ライセンス情報」と言う。)を取得する。
(手順4)
取得したライセンス情報を管理対象機器200へ送信し、ライセンス登録する。
【0078】
上記処理内容からも分かるように、(手順1)及び(手順4)は、管理対象機器200が接続するネットワーク90の環境で処理可能な手順であり、一方、(手順2)及び(手順3)は、認証サーバ300が接続するネットワーク90の環境で処理可能な手順である。
【0079】
そこで、本実施形態では、上記の点に着目し、ライセンス認証に関する一連の処理を、切り離された各ネットワーク90及び90において段階的に行う。
【0080】
そのため、本実施形態に係る機器管理装置100では、認証要求情報に基づきライセンス認証を認証サーバ300に要求し、ライセンス情報を取得するライセンス取得プログラムを、当該機器管理装置100から着脱可能な外部記憶装置に記録し、さらに、ライセンス取得プログラムが、認証サーバ300が接続するネットワーク90の環境で実行されることで取得されるライセンス情報を、外部記憶装置から読み出し、読み出したライセンス情報を管理対象機器200へ送信するライセンス認証制御機能を有している。
【0081】
また、機器管理装置100では、ライセンス認証の処理段階と認証要求可否の判定結果とに応じて、「ライセンス取得プログラムの記録」と「ライセンス情報の読み出し」とのどちらの処理を行うかを切替制御する。
【0082】
これによって、本実施形態に係る機器管理装置100では、認証サーバ300が接続するネットワーク90と、管理対象機器200が接続するネットワーク90とが、切り離された状態の機器管理システム1であっても、管理対象機器200で動作する認証対象のプログラムに対してライセンス認証を行うことができる。
【0083】
では、上記ライセンス認証制御機能の構成とその動作について説明する。
【0084】
《機能構成》
図4は、本発明の第1の実施形態に係るライセンス認証制御機能の構成例を示す図である。
【0085】
ライセンス認証制御機能は、主に、機器管理装置100に搭載(インストール)される機器管理コンポーネント(アプリケーション)のライセンス認証制御機能に関するプログラムが実行されることにより実現される機能である。すなわち、ライセンス認証処理を制御するプログラム(アクティベーションツール)により実現される。
【0086】
図5に示すように、ライセンス認証制御機能は、主に、認証処理段階判断部21と、機器情報取得部22と、第1の認証要求可否判定部23と、第1のライセンス取得部24と、ライセンス登録部25と、第1の記録部26と、第1の読み出し部27とから構成される。
【0087】
認証処理段階判断部21は、ライセンス認証に関する一連の処理において、どの段階の処理を行うのかを判断する機能である。
【0088】
認証処理段階判断部21は、後述する第1の記録部26及び第2の記録部36により記録されたライセンス情報の有無により判断する。
【0089】
前述したように、ライセンス認証に関する一連の処理において、(手順1)及び(手順4)は、管理対象機器200が接続するネットワーク90の環境で処理可能な手順である。
【0090】
よって、管理対象機器200と同一ネットワーク90に接続される機器管理装置100において動作する、認証処理段階判断部21により判断するライセンス認証の処理段階には、「(手順1)管理対象機器200から認証要求情報を取得する」と、「(手順4)取得したライセンス情報を管理対象機器200へ送信し、ライセンス登録する」との2つの段階があり、これらの段階は、外部記憶装置に、認証サーバ300から取得したライセンス情報が記録されているか否かにより判断できる。具体的には、ライセンス情報が記録されていれば、ライセンス認証に関する一連の処理において(手順4)を行う段階と判断し、一方、ライセンス情報が記録されていなければ、(手順1)を行う段階と判断する。
【0091】
機器情報取得部22は、管理対象機器200から機器情報を取得する機能である。
【0092】
機器情報取得部22は、認証処理段階判断部21により、(手順1)を行う段階と判断された場合に機能する。このようにして取得した機器情報には、機器名やシリアル番号、オプション構成などの管理対象機器200に関する基本情報や、アプリケーション名などの管理対象機器200が搭載する機能に関する情報などが含まれる。本実施形態では、認証要求情報の一例として、管理対象機器200を識別するシリアル番号と、認証対象のプログラムに対応するアプリケーション名とを、機器管理コンポーネントが、ソフトウェア部品として予め保持しているプロダクトキーと合わせて用いる。
【0093】
機器情報取得部22は、上記機器情報を、例えばSNMP(Simple Network Management Protocol)などの通信方式に従って、管理対象機器200が搭載するMIB(Management Information Base)から取得する。
【0094】
第1の認証要求可否判定部23は、当該機器管理装置100が、認証サーバ300に対してライセンス認証要求が可能か否かを判定する機能である。
【0095】
第1の認証要求可否判定部23は、相互に通信可能か否かにより認証要求の可否を判定する。例えば、"ping"などのネットワーク診断プログラムにより、相互に通信可能か否か調べたい認証サーバ300のIPアドレスを指定すると、ICMP(Internet Control Message Protocol)を使って所定のデータを送信し、認証サーバ300から返信があるかどうかなどを基に判定可能である。
【0096】
このようにして第1の認証要求可否判定部23により判定された認証要求可否の判定結果は、後述する第1の記録部26により、ライセンス取得プログラムを外部記憶装置に記録するか否かの制御に用いられる。
【0097】
例えば、当該機器管理装置100が、認証サーバ300と同一ネットワーク90に接続されている環境であれば、認証要求情報に基づき、自装置から認証サーバ300へライセンス認証の要求が可能であり、ライセンス取得プログラムを外部記憶装置に記録する必要がない。
【0098】
そのため、認証要求可否の判定結果に基づき、ライセンス取得プログラムを外部記憶装置に記録するか否かの制御する。
【0099】
第1のライセンス取得部24は、認証要求情報に基づき、当該機器管理装置100が認証サーバ300からライセンス情報を取得する機能である。
【0100】
第1のライセンス取得部24は、「シリアル番号」や「アプリケーション名」などの機器情報及びプロダクトキーなどの認証要求情報を、認証サーバ300が有する認証部41へ送信することで、ライセンス認証の要求を行う。その結果、認証サーバ300が有する認証部41によりライセンス認証処理が行われ、ライセンス発行部42により発行されたライセンス情報を取得する。
【0101】
第1のライセンス取得部24は、第1の認証要求可否判定部23により、当該機器管理装置100が、認証サーバ300に対してライセンス認証の要求が可能である認証要求可否の判定結果に基づき機能する。
【0102】
ライセンス登録部25は、ライセンス情報をアプリケーションプログラムAP(認証対象ソフト)が動作する管理対象機器200へ登録する機能である。これにより、管理対象機器200では、アプリケーションプログラムAPを動作させることができる。
【0103】
ライセンス登録部25は、第1のライセンス取得部24により取得されたライセンス情報、又は後述する第1の読み出し部27により読み出されたライセンス情報を管理対象機器200へ送信することで、管理対象機器200において、受信したライセンス情報を所定の記憶領域に格納し登録を行う。
【0104】
第1の記録部26は、認証要求情報に基づきライセンス認証を認証サーバ300に要求し、ライセンス情報を取得するライセンス取得プログラムを記録する機能である。すなわち、認証サーバ300が接続するネットワーク90の環境で処理される「(手順2)取得した認証要求情報を認証サーバ300へ送信し、ライセンス認証を要求する」と、「(手順3)認証サーバ300から発行されるライセンス情報を取得する」との2つの段階を実行するプログラムを記録する。
【0105】
第1の記録部26は、外部記憶I/F装置109を介して、当該機器管理装置100から着脱可能なフラッシュメモリ109aのような外部記憶装置に、ライセンス取得プログラムを記録する(フラッシュメモリ109aにおける所定の記憶領域に格納する)。このとき、ライセンス取得プログラムだけでなく、プログラムが実行された場合のライセンス認証要求時に用いられる認証要求情報も記録しておく。
【0106】
また、ライセンス取得プログラムは、プロダクトキーと同様に、機器管理コンポーネントが、ソフトウェア部品として予め保持している。
【0107】
なお、以降の説明では、外部記憶装置として、外部記憶I/F装置109を介して記録(書き込み)/読み出し可能なフラッシュメモリ109aを一例に説明する。
【0108】
第1の記録部26は、第1の認証要求可否判定部23により、当該機器管理装置100が、認証サーバ300に対してライセンス認証の要求が不可能である認証要求可否の判定結果に基づき機能する。
【0109】
第1の読み出し部27は、後述する第2の記録部36により記録されたライセンス情報を読み出す機能である。
【0110】
第1の読み出し部27は、フラッシュメモリ109aにおける所定の記憶領域からライセンス情報を読み出す。
【0111】
(ライセンス取得プログラム実行時に実現される各機能部)
上記第1の記録部26により、フラッシュメモリ109aに記録されたライセンス取得プログラムは、認証サーバ300が接続するネットワーク90の環境で実行される。
【0112】
具体的には、ライセンス取得プログラムが保持されたフラッシュメモリ109aは、当該機器管理装置100から取り外され、認証サーバ300と同一ネットワーク90に接続される機器管理装置100に取り付けられる。その結果、機器管理装置100においてフラッシュメモリ109aが検出され、ライセンス取得プログラムを起動可能な状態となる。
【0113】
このようにして、ライセンス取得プログラムが実行されると、以下の各機能が実現される。つまり、ライセンス取得プログラムは、起動部以外に、以下の各機能部を有している。
【0114】
第2の認証要求可否判定部33は、ライセンス取得プログラムが実行される機器管理装置100が、認証サーバ300に対してライセンス認証要求可能か否かを判定する機能である。前述した第1の認証要求可否判定部23と同様の方法により、ライセンス認証要求可能か否かを判定する。
【0115】
第2の読み出し部37は、前述した第1の記録部26により記録された認証要求情報を読み出す機能である。
【0116】
第2の読み出し部37は、フラッシュメモリ109aにおける所定の記憶領域から、ライセンス取得プログラムを記録する際に同じように記録された認証要求情報を読み出す。また、第2の読み出し部37は、第2の認証要求可否判定部33により、機器管理装置100が、認証サーバ300に対してライセンス認証の要求が可能である認証要求可否の判定結果に基づき機能する。
【0117】
第2のライセンス取得部34は、前述した第2の読み出し部37により読み出された認証要求情報に基づき、機器管理装置100が認証サーバ300からライセンス情報を取得する機能である。前述した第1のライセンス取得部24と同様の方法により、ライセンス情報を取得する。
【0118】
第2の記録部36は、前述した第2のライセンス取得部34により取得されたライセンス情報を記録する機能である。
【0119】
第2の記録部36は、ライセンス情報を、フラッシュメモリ109aにおける所定の記憶領域に格納する。
【0120】
なお、上記各記録部26及び36、また上記各読み出し部27及び37では、それぞれの機能動作を行う前段階に、記録先/参照先となるフラッシュメモリ109aへアクセス可能か否かの状態判定を行い、アクセス可能な状態のときに、各機能部の動作を開始する。
【0121】
このようにして、ライセンス情報が保持されたフラッシュメモリ109aは、機器管理装置100から取り外され、再び、管理対象機器200と同一ネットワーク90に接続される機器管理装置100に取り付けられる。その結果、機器管理装置100においてフラッシュメモリ109aが検出され、上記第1の読み出し部27によりライセンス情報が読み出される。
【0122】
・外部記憶装置(フラッシュメモリ)を介した記録/読み出しの動作について
図5は、本発明の第1の実施形態に係るフラッシュメモリ109aを介した記録/読み出しの動作例を示す図である。
【0123】
本実施形態では、管理対象機器200が接続するネットワーク90の環境と、認証サーバ300が接続するネットワーク90の環境との間で、ライセンス認証の処理段階に応じたデータ(プログラムを含む)が、フラッシュメモリ109aを介してやり取りされる。
【0124】
例えば図5に示すように、まず、管理対象機器200と同一ネットワーク90に接続される機器管理装置100は、第1の記録部26により、フラッシュメモリ109aに、ライセンス取得プログラム51(図中では、機器情報及びプロダクトキーなどの認証要求情報を含んでいる)を記録する。
【0125】
フラッシュメモリ109aは、機器管理装置100から、認証サーバ300と同一ネットワーク90に接続される機器管理装置100に取り付けられ(接続され)、フラッシュメモリ109aに記録されたライセンス取得プログラム51が実行され、第2のライセンス取得部34により、認証サーバ300にライセンス認証要求を行い、ライセンスコード61が取得される。
【0126】
その結果、機器管理装置100は、取得したライセンスコード61を、第2の記録部36により、フラッシュメモリ109aに記録する。
【0127】
フラッシュメモリ109aは、再び、機器管理装置100に取り付けられ、機器管理装置100において、第1の読み出し部27により、フラッシュメモリ109aに記録されたライセンスコード61を読み出し、読み出した情報に基づき、アプリケーションプログラムAPが動作する管理対象機器200にライセンスコード61を送信し登録する。
【0128】
以上の方法により、切り離された2つのシステムS1及びS2との間で、ライセンス認証を継続して行うことができる。
【0129】
《機能動作》
ここからは、上記に説明を行った各機能部によるライセンス認証制御の動作について説明する。ライセンス認証制御機能は、上記各機能部が連携動作することにより機能し、機器管理装置100に搭載されるライセンス認証制御機能を実現するためのプログラム(機器管理コンポーネントに含まれるモジュール群)が、CPU106により格納先(例えば「ROM105」など)からRAM104に読み出され、以下の処理が実行されることで実現される。
【0130】
(機器管理機能100における認証制御処理)
図6は、本発明の第1の実施形態に係るライセンス認証制御の処理手順例を示すフローチャートである。
【0131】
図6に示すように、機器管理装置100は、認証処理段階判断部21が、ライセンス認証に関する一連の処理において、ライセンスコード取得前の段階か否かを、当該機器管理装置100に接続されるフィラッシュメモリ109aを参照し、ライセンスコードの記録の有無により判断する(ステップS101)。
【0132】
ステップS101において、ライセンス取得前の段階と判断された場合には(ステップS101:YES)、機器情報取得部22が、アプリケーションプログラムAP(認証対象ソフト)が動作する管理対象機器200から機器情報(シリアル番号とアプリケーション名)を取得し(ステップS102)、第1の認証要求可否判定部23が、ネットワーク診断プログラム("ping")などを用いて、当該機器管理装置100が、認証サーバ300に対してライセンス認証要求が可能か否かを判定する(ステップS103)。
【0133】
ステップS103において、ライセンス認証要求が可能と判断された場合には(ステップS103:YES)、第1のライセンス取得部24が、認証要求情報に基づき、認証サーバ300からライセンスコード61を取得し(ステップS104)、ライセンス登録部25が、ライセンスコード61をアプリケーションプログラムAP(認証対象ソフト)が動作する管理対象機器200へ送信し登録する(ステップS105)。
【0134】
一方、ステップS103において、ライセンス認証要求が不可能と判断された場合には(ステップS103:NO)、第1の記録部26が、ライセンス取得プログラム51を、外部記憶I/F装置109を介して、フラッシュメモリ109aに記録する(ステップS106)。図に示す処理を終了する。
【0135】
また、ステップS101において、ライセンス取得後の段階と判断された場合には(ステップS101:NO)、第1の読み出し部27が、外部記憶I/F装置109を介して、フラッシュメモリ109aからライセンスコード61を読み出し(ステップS107)、ステップS105へ移行する。
【0136】
このように、機器管理装置100では、ライセンス認証の処理段階と認証要求可否の判定結果とに応じて、「ライセンス取得プログラム51の記録」と「ライセンスコード61の読み出し」とのどちらの処理を行うかを切替制御する。
【0137】
(機器管理装置100におけるライセンス取得処理)
図7は、本発明の第1の実施形態に係るライセンス取得の処理手順例を示すフローチャートである。
【0138】
図7に示すように、機器管理装置100は、外部記憶I/F装置109を介して、フラッシュメモリ109aが接続されると、起動部が、ライセンス取得プログラム51を起動する(ステップS201)。
【0139】
機器管理装置100は、ライセンス取得プログラム51が起動されると、第2の認証要求可否判定部33が、ネットワーク診断プログラム("ping")などを用いて、当該機器管理装置100が、認証サーバ300に対してライセンス認証要求が可能か否かを判定する(ステップS202)。
【0140】
ステップS202において、ライセンス認証要求が可能と判断された場合には(ステップS202:YES)、第2の読み出し部37が、外部記憶I/F装置109を介して、フラッシュメモリ109aから認証要求情報を読み出し(ステップS203)、第2のライセンス取得部34が、認証要求情報に基づき、認証サーバ300からライセンスコード61を取得し(ステップS204)、第2の記録部36が、ライセンスコード61を、外部記憶I/F装置109を介して、フラッシュメモリ109aに記録する(ステップS205)。図に示す処理を終了する。
【0141】
一方、ステップS202において、ライセンス認証要求が不可能と判断された場合には(ステップS202:NO)、図に示す処理を終了する。
【0142】
このように、機器管理装置100では、フラッシュメモリ109aにより提供されたライセンス取得プログラム51が実行されることにより、認証要求情報に基づき、ライセンス認証を認証サーバ300に要求し、ライセンス情報を取得するライセンス取得を実現している。
【0143】
よって、当該機器管理装置100が、ライセンス取得プログラムを予め保持しておく必要がなく、フラッシュメモリ109aが読み取り可能なインタフェース(I/F)を備えた情報処理装置であれば、どのような装置であっても良い。
【0144】
<まとめ>
以上のように、本発明の第1の実施形態によれば、本実施形態に係る機器管理装置100は、認証要求情報に基づきライセンス認証を認証サーバ300に要求し、ライセンスコード61を取得するライセンス取得プログラム51を、当該機器管理装置100から着脱可能なフラッシュメモリ109aに記録する。さらに、ライセンス取得プログラム51が、認証サーバ300が接続するネットワーク90の環境で実行されることで取得されるライセンスコード61を、フラッシュメモリ109aから読み出し、読み出したライセンスコード61を管理対象機器200へ送信する。
【0145】
また、機器管理装置100では、ライセンス認証の処理段階と認証要求可否の判定結果とに応じて、「ライセンス取得プログラム51の記録」と「ライセンスコード61の読み出し」とのどちらの処理を行うかを切替制御する。
【0146】
これによって、本発明に係る機器管理システム1は、ライセンス認証の処理段階と認証要求可否の判定結果とに応じて、以下の処理制御を行う。
【0147】
まず、管理対象機器200と同一ネットワーク90に接続される機器管理装置100において、認証サーバ300にライセンス認証要求が行えない場合に、ライセンス認証要求を行うライセンス取得プログラム51をフラッシュメモリ109aに記録する。
【0148】
次に、認証サーバ300と同一ネットワーク90に接続される機器管理装置100において、機器管理装置100によりフラッシュメモリ109aに記録されたライセンス取得プログラム51を実行することで、認証サーバ300にライセンス認証要求を行い、ライセンスコード61を取得し、取得したライセンスコード61をフラッシュメモリ109aに記録する。
【0149】
再び、機器管理装置100において、機器管理装置100によりフラッシュメモリ109aに記録されたライセンスコード61を読み出し、アプリケーションプログラムAP(認証対象ソフト)が動作する管理対象機器200にライセンスコード61を送信し登録する。
【0150】
つまり、本実施形態に係る機器管理装置100は、認証サーバ300が接続するネットワーク90と、管理対象機器200が接続するネットワーク90とが、切り離された状態の機器管理システム1であっても、管理対象機器200で動作する認証対象のプログラムに対してライセンス認証を行うことができ、管理対象機器200における不正プログラム(使用期限切れや認証されていないプログラム)の実行を防ぐことができる。
【0151】
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、ライセンス認証に関する一連の処理を、切り離された各ネットワーク90及び90において段階的に行うため、機器管理装置100が、認証要求情報に基づきライセンス認証を認証サーバ300に要求し、ライセンス情報を取得するライセンス取得プログラム51を、当該機器管理装置100から着脱可能なフラッシュメモリ109aに記録し、さらに、ライセンス取得プログラム51が、認証サーバ300が接続するネットワーク90の環境で実行されることで取得されるライセンスコード61を、フラッシュメモリ109aから読み出し、読み出したライセンスコード61を管理対象機器200へ送信するライセンス認証制御機能を有していた。
【0152】
上記ライセンス認証制御機能の場合、フラッシュメモリ109aの記憶容量が、ライセンス取得プログラム51のデータ量より大きくなければならない。
【0153】
近年の半導体メモリに関する技術の高度化に伴い、大容量の記憶領域を実現する半導体メモリも存在するが、必ずしもユーザが持ち合わせているとは限らず、場合によっては、記録するライセンス取得プログラム51のデータ量に比べて、記憶容量が小さいことも考えられる。
【0154】
そこで、本実施形態では、切り離された各ネットワーク90及び90それぞれに接続される機器管理装置100及び100において、同じライセンス認証を制御するプログラム(アクティベーションツール)を動作させ、かつ、フラッシュメモリ109aには、ライセンス認証の処理段階において必要な情報(認証要求情報やライセンス情報)のみを、作業ファイルとして記録する。
【0155】
これによって、本実施形態に係る機器管理装置100では、第1の実施形態に比べて少ない情報量を基に、ライセンス認証を制御することが可能となる。
【0156】
なお、以降の説明では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明を行い、同一の点については、同一図面及び同一符号を用いて、便宜説明を省略する。
【0157】
<ライセンス認証制御機能>
《機能構成》
図8は、本発明の第2の実施形態に係るライセンス認証制御機能の構成例を示す図である。
【0158】
第1の実施形態では、管理対象機器200と同一ネットワーク90に接続する機器管理装置100が、図8に示す参照符号20の各機能部を有し、また、図8に示す参照符号30の各機能部は、認証サーバ300と同一ネットワーク90に接続する機器管理装置100で機能する構成となっていた。
【0159】
しかし、本実施形態に係る機器管理装置100では、上記参照符号20及び30の各機能部を全て有する構成となっており、この点が、第1の実施形態との機能構成の違いである。
【0160】
このような構成により、本実施形態では、ライセンス認証の処理段階と認証要求可否の判定結果とに応じて、「認証要求情報の記録」、「ライセンスコード61の読み出し」、及び参照符号30に示す機能部群により実現される「ライセンスコード61の記録」の3つの処理のうち、その処理を行うかを切替制御する。
【0161】
(認証要求情報の記録)
第1の実施形態では、認証要求情報を含むライセンス取得プログラム51を、第1の記録部26によりフラッシュメモリ109aへ記録し、認証サーバ300と同一ネットワーク90に接続する機器管理装置100で、フラッシュメモリ109aに記録されたライセンス取得プログラム51を実行することで、ライセンスコード61を取得していた。
【0162】
しかし、本実施形態では、メモリフラッシュ109aの記憶容量を考慮し、ライセンス認証要求に必要な最小のデータのみを記録し、ライセンス取得プログラムについては、ライセンス認証を制御するプログラム(アクティベーションツール)に含まれる構成とした。
【0163】
よって、本実施形態に係る第1の記録部26では、機器情報取得部22により取得した機器情報(シリアル番号やアプリケーション名)と、プロダクトキーとを、作業ファイルとして記録する。つまり、これらの情報を、作業ファイルとして、フラッシュメモリ109aの所定の記憶領域に格納する。
【0164】
また、本実施形態に係る第2の読み出し部37は、第1の記録部26により記録された作業ファイルの認証要求情報を読み出す機能である。
【0165】
これにより、本実施形態では、第1の実施形態で制御していた「ライセンス取得プログラム51の記録」が、「認証要求情報の記録」となっている。
【0166】
・外部記憶装置(フラッシュメモリ)を介した記録/読み出しの動作について
図9は、本発明の第2の実施形態に係るフラッシュメモリ109aを介した記録/読み出しの動作例を示す図である。
【0167】
本実施形態では、管理対象機器200が接続するネットワーク90の環境と、認証サーバ300が接続するネットワーク90の環境との間で、ライセンス認証の処理段階に応じたデータ(プログラムを含まない)が、フラッシュメモリ109aを介してやり取りされる。
【0168】
例えば図9に示すように、まず、管理対象機器200と同一ネットワーク90に接続される機器管理装置100は、第1の記録部26により、フラッシュメモリ109aに、作業ファイル51a(図中では、機器情報及びプロダクトキーなどの認証要求情報)を記録する。
【0169】
フラッシュメモリ109aは、機器管理装置100から、認証サーバ300と同一ネットワーク90に接続される機器管理装置100に取り付けられ(接続され)、フラッシュメモリ109aに記録された作業ファイル51aが、第2の読み出し部37により読み出され、第2のライセンス取得部34により、作業ファイル51aの認証要求情報に基づき、認証サーバ300にライセンス認証要求を行い、ライセンスコード61が取得される。
【0170】
その結果、機器管理装置100は、取得したライセンスコード61を、第2の記録部36により、作業ファイル52bとしてフラッシュメモリ109aに記録する。
【0171】
フラッシュメモリ109aは、再び、機器管理装置100に取り付けられ、機器管理装置100において、第1の読み出し部27により、フラッシュメモリ109aに記録された作業ファイル52bのライセンスコード61を読み出し、読み出した情報に基づき、アプリケーションプログラムAPが動作する管理対象機器200にライセンスコード61を送信し登録する。
【0172】
以上の方法により、切り離された2つのシステムS1及びS2との間で、ライセンス認証を継続して行うことができる。
【0173】
(ライセンス認証の処理段階に応じた制御)
第1の実施形態では、ライセンス認証に関する一連の処理において、「(手順1)管理対象機器200から認証要求情報を取得する」と、「(手順4)取得したライセンス情報を管理対象機器200へ送信し、ライセンス登録する」との2つの段階のみを判断する。
【0174】
第1の実施形態では、「(手順2)取得した認証要求情報を認証サーバ300へ送信し、ライセンス認証を要求する」と、「(手順3)認証サーバ300から発行されるライセンス情報を取得する」とを、ライセンス取得プログラム51としてフラッシュメモリ51に記録する構成であった。
【0175】
このことから、第1の実施形態では、とくに(手順2)及び(手順3)の各段階について判断する必要がなかった。
【0176】
しかし、本実施形態では、ライセンス認証に関する一連の処理段階全てを、同一のソフトウェア環境により動作させることから、これらの各段階を判断し、制御する必要がある。
【0177】
そこで、本実施形態に係る認証処理段階判断部21は、まず、第1の記録部26及び第2の記録部36により記録されたライセンス情報の有無により、「(手順1)管理対象機器200から認証要求情報を取得する」と、「(手順4)取得したライセンス情報を管理対象機器200へ送信し、ライセンス登録する」との2つの段階を判断する。
【0178】
認証処理段階判断部21は、上記判断において、(手順1)を行う段階であると判断した場合に、さらに、「(手順2)取得した認証要求情報を認証サーバ300へ送信し、ライセンス認証を要求する」と、「(手順3)認証サーバ300から発行されるライセンス情報を取得する」とを行う段階か否かを判断する。
【0179】
認証処理段階判断部21は、機器情報取得部22により取得され、第1の記録部26により認証要求情報として記録された機器情報の有無により、(手順2)及び(手順3)とを行う段階か否かの判断を行う。
【0180】
認証処理段階判断部21において、(手順1)を行う段階であると判断したときに、フラッシュメモリ109aに機器情報が記録されていると言うことは、第1の実施形態におけるライセンス取得プログラム51でも説明を行ったように、ライセンス認証に関する一連の処理において、(手順2)及び(手順3)の各段階を行い、フラッシュメモリ109aに、認証サーバ300から取得したライセンスコード61を記録する。
【0181】
このように、認証処理段階判断部21では、フラッシュメモリ109aに記録されたライセンス情報と機器情報とに基づき、ライセンス認証に関する一連の処理の各段階を判定する。
【0182】
これによって、本実施形態に係る機器管理装置100では、管理対象機器200が接続するネットワーク90の環境と、認証サーバ300が接続するネットワーク90の環境とで、ライセンス認証を制御する同一のプログラム(同一のアクティベーションツール)を動作させることで、フラッシュメモリ109aに最小限の必要情報を記録し、切り離された2つのシステムS1及びS2との間で、ライセンス認証を継続して行うことができる。
【0183】
《機能動作》
図10は、本発明の第2の実施形態に係るライセンス認証制御の処理手順例を示すフローチャートである。
【0184】
図10に示すように、機器管理装置100は、認証処理段階判断部21が、ライセンス認証に関する一連の処理において、ライセンスコード取得前の段階か否かを、当該機器管理装置100に接続されるフィラッシュメモリ109aを参照し、ライセンスコードの記録の有無により判断する(ステップS301)。
【0185】
ステップS301において、ライセンス取得前の段階と判断された場合には(ステップS301:YES)、続いて、機器情報取得前の段階か否かを、機器情報の記録の有無により判断する(ステップS302)。
【0186】
ステップS302において、機器情報取得前の段階と判断された場合には(ステップS302:YES)、機器情報取得部22が、アプリケーションプログラムAP(認証対象ソフト)が動作する管理対象機器200から機器情報(シリアル番号とアプリケーション名)を取得し(ステップS303)、第1の認証要求可否判定部23が、ネットワーク診断プログラム("ping")などを用いて、当該機器管理装置100が、認証サーバ300に対してライセンス認証要求が可能か否かを判定する(ステップS304)。
【0187】
ステップS304において、ライセンス認証要求が可能と判断された場合には(ステップS304:YES)、第1のライセンス取得部24が、認証要求情報に基づき、認証サーバ300からライセンスコード61を取得し(ステップS305)、ライセンス登録部25が、ライセンスコード61をアプリケーションプログラムAP(認証対象ソフト)が動作する管理対象機器200へ送信し登録する(ステップS306)。
【0188】
一方、ステップS304において、ライセンス認証要求が不可能と判断された場合には(ステップS304:NO)、第1の記録部26が、認証要求情報を作業ファイルとして、外部記憶I/F装置109を介して、フラッシュメモリ109aに記録する(ステップS307)。図に示す処理を終了する。
【0189】
また、ステップS301において、ライセンス取得後の段階と判断された場合には(ステップS301:NO)、第1の読み出し部27が、外部記憶I/F装置109を介して、フラッシュメモリ109aからライセンスコード61を読み出し(ステップS308)、ステップS306へ移行する。
【0190】
また、ステップS302において、機器情報取得後の段階と判断された場合には(ステップS302:NO)、外部記憶I/F装置109を介して、フラッシュメモリ109aが接続されると、第2の認証要求可否判定部33が、ネットワーク診断プログラム("ping")などを用いて、当該機器管理装置100が、認証サーバ300に対してライセンス認証要求が可能か否かを判定する(ステップS309)。
【0191】
ステップS309において、ライセンス認証要求が可能と判断された場合には(ステップS309:YES)、第2の読み出し部37が、外部記憶I/F装置109を介して、フラッシュメモリ109aから認証要求情報を読み出し(ステップS310)、第2のライセンス取得部34が、認証要求情報に基づき、認証サーバ300からライセンスコード61を取得し(ステップS311)、第2の記録部36が、ライセンスコード61を、外部記憶I/F装置109を介して、フラッシュメモリ109aに記録する(ステップS312)。図に示す処理を終了する。
【0192】
一方、ステップS309において、ライセンス認証要求が不可能と判断された場合には(ステップS309:NO)、図に示す処理を終了する。
【0193】
このように、機器管理装置100では、ライセンス認証の処理段階と認証要求可否の判定結果とに応じて、「認証要求情報の記録」、「ライセンスコード61の読み出し」、及び「ライセンスコード61の記録」とのどちらの処理を行うかを切替制御し、認証要求情報に基づき、ライセンス認証を認証サーバ300に要求し、ライセンス情報を取得するライセンス取得を実現している。
【0194】
よって、当該機器管理装置100が、ライセンス取得プログラム51を予め保持しておく必要がなく、フラッシュメモリ109aが読み取り可能なインタフェース(I/F)を備えた情報処理装置であれば、どのような装置であっても良い。
【0195】
<記録先の変形例>
上記実施形態では、機器管理装置100から着脱可能なフラッシュメモリ109aに、切り離された2つのシステムS1及びS2との間で、ライセンス認証を継続して行うために必要なデータ(プログラムを含む)を記録する構成について説明を行った。
【0196】
このような外部記憶装置に記録する構成では、ユーザが必要情報を携帯しやすく、利便性が高い点で優れている。
【0197】
しかし、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば図11に示すような機能構成であってもよい。
【0198】
《機能構成》
図11は、本発明の変形例に係るライセンス認証制御機能の構成例を示す図である。図11に示すように、本変形例では、フラッシュメモリ109aの外部記憶装置の代わりに、例えば機器管理装置100が備える記憶装置であるHDD108を用いる。
【0199】
図中の情報保持部71は、プロダクトキーをはじめ、管理対象機器200から取得した機器情報などの認証要求情報や、認証サーバ300から発行されたライセンスコード61を、所定の記憶領域に格納し保持する。
【0200】
情報保持部71へのデータ記録・読み出しについては、上記実施形態において説明を行ったように、第1の記録部26、第1の読み出し部27、第2の記録部36、及び第2の読み出し部37により行われる。
【0201】
《機能動作》
図12は、本発明の変形例に係るライセンス認証制御の処理手順例を示すフローチャートである。図12のステップS401〜S412に示すように、本変形例に係るライセンス認証制御の処理手順は、図10のステップS301〜S312に示した処理手順と同じである。
【0202】
本変形例の場合には、データ記録先・参照先が、フラッシュメモリ109aでなく、情報保持部71(例えば「HDD108」の内蔵記憶装置)である。
【0203】
このような構成により、本変形例では、管理対象機器200が接続するネットワーク90の環境と、認証サーバ300が接続するネットワーク90の環境との間で、ライセンス認証の処理段階に応じたデータ(プログラムを含まない)を保持した機器管理装置100を介してやり取りされる。
【0204】
例えば、まず、管理対象機器200と同一ネットワーク90に接続される機器管理装置100は、第1の記録部26により、情報保持部71に、作業ファイル51a(図中では、機器情報及びプロダクトキーなどの認証要求情報)を記録する。
【0205】
機器管理装置100は、認証サーバ300と同一ネットワーク90に接続され、情報保持部71に記録された作業ファイル51aが、第2の読み出し部37により読み出され、第2のライセンス取得部34により、作業ファイル51aの認証要求情報に基づき、認証サーバ300にライセンス認証要求を行い、ライセンスコード61が取得される。
【0206】
その結果、機器管理装置100は、取得したライセンスコード61を、第2の記録部36により、作業ファイル52bとして情報保持部71に記録する。
【0207】
機器管理装置100は、再び、管理対象機器200と同一ネットワーク90に接続され、第1の読み出し部27により、情報保持部71に記録された作業ファイル52bのライセンスコード61を読み出し、読み出した情報に基づき、アプリケーションプログラムAPが動作する管理対象機器200にライセンスコード61を送信し登録する。
【0208】
以上の方法により、切り離された2つのシステムS1及びS2との間で、ライセンス認証を継続して行うことができる。
【0209】
なお、本実施形態では、外部記憶装置と内蔵記憶装置とを、記憶領域の空き領域に応じてデータ記録先として切替制御してもよい。
【0210】
例えば、外部記憶装置であるフラッシュメモリ109aの記憶領域の空き領域が、記憶したいデータ量より小さい場合には、記録先を内蔵記憶装置であるHDD108へ切り替える。そして切り替えた旨をユーザへ通知し、ユーザは、通知内容を確認の上、切り離された2つのシステムS1及びS2との間で、ライセンス認証を継続して行うために、機器管理装置100を用いて行うか、また外部記憶装置を用いて行うかを判断する。
【0211】
<まとめ>
以上のように、本発明の第2の実施形態によれば、本実施形態に係る機器管理装置100は、ライセンス認証を認証サーバ300に要求し、ライセンスコード61を取得するときに必要な認証要求情報を、当該機器管理装置100から着脱可能なフラッシュメモリ109a又は情報保持部71のHDD108に作業ファイル52として記録する。さらに、認証サーバ300が接続するネットワーク90の環境において、作業ファイル52から読み出した認証要求情報に基づき、ライセンス認証を認証サーバ300に要求し、取得されるライセンスコード61を、フラッシュメモリ109a又は情報保持部71のHDD108に記録された作業ファイル52から読み出し、読み出したライセンスコード61を管理対象機器200へ送信する。
【0212】
また、機器管理装置100では、ライセンス認証の処理段階と認証要求可否の判定結果とに応じて、「認証要求情報の記録」、「ライセンスコード61の読み出し」、及び「ライセンスコード61の記録」とのどちらの処理を行うかを切替制御する。
【0213】
これによって、本発明に係る機器管理システム1は、ライセンス認証の処理段階と認証要求可否の判定結果とに応じて、以下の処理制御を行う。
【0214】
まず、管理対象機器200と同一ネットワーク90に接続される機器管理装置100において、認証サーバ300にライセンス認証要求が行えない場合に、ライセンス認証要求時に必要な情報(認証要求情報)をフラッシュメモリ109a又は情報保持部71のHDD108に記録する。
【0215】
次に、認証サーバ300と同一ネットワーク90に接続される機器管理装置100において、機器管理装置100によりフラッシュメモリ109aに記録された情報を読み出し、読み出した情報に基づき、認証サーバ300にライセンス認証要求を行い、ライセンスコード61を取得し、取得したライセンスコード61をフラッシュメモリ109a又は情報保持部71のHDD108に記録する。
【0216】
再び、機器管理装置100において、機器管理装置100によりフラッシュメモリ109a又は情報保持部71のHDD108に記録されたライセンスコード61を読み出し、アプリケーションプログラムAP(認証対象ソフト)が動作する管理対象機器200にライセンスコード61を送信し登録する。
【0217】
つまり、本実施形態に係る機器管理装置100は、第1の実施形態と同様の効果を奏することができ、管理対象機器200における不正プログラム(使用期限切れや認証されていないプログラム)の実行を防ぐことができる。
【0218】
ここまで、上記各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記各実施形態に係る機器管理装置100が有する「ライセンス認証制御機能」は、図を用いて説明を行った各処理手順を、動作環境(プラットフォーム)にあったプログラミング言語でコード化したプログラムとしてCPU106により実行することで実現される。よって、上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体103aに格納することができる。
【0219】
また、上記プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD、DVD(Digital Versatile Disk)などの記録媒体103aに記憶させることによって、これらの記録媒体103aを読み取り可能なドライブ装置103を介して機器管理装置100にインストールすることができる。また、機器管理装置100は、ネットワークI/F装置107を備えていることから、インターネットなどの電気通信回線を用いて上記プログラムをダウンロードし、インストールすることもできる。
【0220】
また、上記実施形態において、認証要求情報などの記録を作業ファイルとして行う構成について説明を行った。この作業ファイルは、例えば機器情報(シリアル番号やアプリケーション名など)やプロダクトキーのみから構成される他、XML(Extensible Markup Language)などの所定の記述言語により情報定義を行うものであってもよい。
【0221】
最後に、上記実施形態に挙げた形状や構成に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0222】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る機器管理システム(ライセンス認証システム)の構成例(その1)を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る機器管理システム(ライセンス認証システム)の構成例(その2)を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る機器管理装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るライセンス認証制御機能の構成例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るフラッシュメモリを介した記録/読み出しの動作例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るライセンス認証制御の処理手順例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態に係るライセンス取得の処理手順例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るライセンス認証制御機能の構成例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係るフラッシュメモリを介した記録/読み出しの動作例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係るライセンス認証制御の処理手順例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の変形例に係るライセンス認証制御機能の構成例を示す図である。
【図12】本発明の変形例に係るライセンス認証制御の処理手順例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0223】
1 機器管理システム(ライセンス認証システム)
21 認証処理段階判断部
22 機器情報取得部
23 第1の認証要求可否判定部
24 第1のライセンス取得部
25 ライセンス登録部
26 第1の記録部
27 第1の読み出し部
33 第2の認証要求可否判定部
34 第2のライセンス取得部
36 第2の記録部
37 第2の読み出し部
41 認証部
42 ライセンス発行部
51 ライセンス取得プログラム
52 作業ファイル
61 ライセンスコード
71 情報保持部
90 ネットワーク(LAN)
100 機器管理装置
101 入力装置
102 表示装置
103 ドライブ装置(a:記録媒体)
104 RAM(揮発性の半導体メモリ)
105 ROM(不揮発性の半導体メモリ)
106 CPU(中央処理装置)
107 ネットワークI/F装置(NIC:Network I/F Card)
108 HDD(不揮発性の記憶装置)
109 外部記憶I/F装置(a:フラッシュメモリ)
200 管理対象機器(画像処理装置)
300 認証サーバ(情報処理装置)
AP アプリケーションプログラム(認証対象ソフト)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトウェアのライセンス認証を行う認証装置が接続する第1のネットワークと、認証対象のソフトウェアが動作する機器が接続する第2のネットワークとが、切り離された状態で、前記機器の状態を機器管理装置で監視し、状態情報を含む機器情報を基に前記機器を管理する機器管理システムであって、
前記機器管理装置が、
ライセンス認証処理に関する一連の処理段階を判断する認証処理段階判断手段と、
前記認証装置にライセンス認証要求を行うことができるか否かを判定する認証要求可否判定手段と、
前記認証処理段階判断手段による判断結果及び前記認証要求可否判定手段による判定結果とに基づき、切り離された前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークとの間で行うライセンス認証処理を制御するライセンス認証制御手段と、を有することを特徴とする機器管理システム。
【請求項2】
当該機器管理システムは、
記憶装置に対してデータ書き込み及び読み出し可能な、前記第1のネットワークに接続される第1の機器管理装置、及び前記第2のネットワークに接続される第2の機器管理装置とを備え、
前記ライセンス認証制御手段は、
前記第1の機器管理装置における、
前記認証装置に前記ライセンス認証を要求し、認証結果であるライセンス情報を取得するライセンス取得プログラムを記憶装置に記録する処理と、
前記第2の機器管理装置における、
前記記憶装置に記録されたライセンス取得プログラムを起動し、前記認証装置から取得したライセンス情報を記憶装置に記録する処理と、
前記第1の機器管理装置における、
前記記憶装置に記録されたライセンス情報を読み出し、前記ライセンス情報を前記機器へ送信する処理と、の各処理段階からなるライセンス認証処理を切替制御することを特徴とする請求項1に記載の機器管理システム。
【請求項3】
前記第1の機器管理装置が、
前記ライセンス認証を要求する際に必要な認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記ライセンス情報を取得し、取得したライセンス情報を記憶装置に記録する処理を実現する前記ライセンス取得プログラムを記憶装置に記録するプログラム記録手段と、
前記ライセンス取得プログラムが実行されることにより記録されたライセンス情報を、前記記憶装置から読み出すライセンス情報読み出し手段と、
前記ライセンス情報読み出し手段により読み出したライセンス情報を前記機器へ送信するライセンス情報送信手段と、を有することを特徴とする請求項2に記載の機器管理システム。
【請求項4】
前記ライセンス認証制御手段は、
前記認証要求可否判定手段による判定結果に基づき、
前記プログラム記録手段による前記ライセンス取得プログラムの記録を制御することを特徴とする請求項3に記載の機器管理システム。
【請求項5】
前記第1の機器管理装置が、
前記機器から機器情報を取得する機器情報取得手段を有し、
前記プログラム記録手段は、
前記機器情報取得手段により取得された機器情報と、予め保持していたプロダクトキーとからなる前記認証要求情報を含む前記ライセンス取得プログラムを記憶装置に記録することを特徴とする請求項3又は4に記載の機器管理システム。
【請求項6】
当該機器管理システムは、
記憶装置に対してデータ書き込み/読み出し可能な機器管理装置を備え、
前記ライセンス認証制御手段は、
前記機器管理装置における、
前記ライセンス認証を要求する際に必要な認証要求情報を記憶装置に記録する処理と、
前記記憶装置に記録された認証要求情報を読み出す処理と、
読み出した認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記認証装置から取得したライセンス情報を記憶装置に記録する処理と、
前記記憶装置に記録されたライセンス情報を読み出し、前記ライセンス情報を前記機器へ送信する処理と、の各処理段階からなるライセンス認証処理を切替制御することを特徴とする請求項1に記載の機器管理システム。
【請求項7】
前記機器管理装置が、
前記認証要求情報を記憶装置に記録する認証要求情報記録手段と、
前記認証要求情報記録手段により記録された認証要求情報を、前記記憶装置から読み出す認証要求情報読み出し手段と、
前記認証要求情報読み出し手段により読み出した認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記ライセンス情報を取得するライセンス取得手段と、
前記ライセンス取得手段により取得したライセンス情報を記憶装置に記録するライセンス記録手段と、
前記ライセンス記録手段により記録されたライセンス情報を、前記記憶装置から読み出すライセンス情報読み出し手段と、
前記ライセンス情報読み出し手段により読み出したライセンス情報を前記機器へ送信するライセンス情報送信手段と、を有することを特徴とする請求項6に記載の機器管理システム。
【請求項8】
前記ライセンス認証制御手段は、
前記認証要求可否判定手段による判定結果に基づき、
前記認証要求情報記録手段による前記認証要求情報の記録を制御することを特徴とする請求項7に記載の機器管理システム。
【請求項9】
前記機器管理装置が、
前記機器から機器情報を取得する機器情報取得手段を有し、
前記認証要求情報記録手段は、
前記機器情報取得手段により取得された機器情報と、予め保持していたプロダクトキーとを含む前記認証要求情報を記憶装置に記録することを特徴とする請求項7又は8に記載の機器管理システム。
【請求項10】
前記認証要求可否判定手段は、
前記認証装置と前記機器管理装置との間におけるデータ通信の可否状態に基づき、前記認証装置にライセンス認証要求が行えるか否かを判定することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の機器管理システム。
【請求項11】
前記ライセンス認証制御手段は、
前記認証処理段階判断手段による判断結果に基づき、
前記ライセンス情報読み出し手段による前記ライセンス情報の読み出しを制御することを特徴とする請求項3又は7に記載の機器管理システム。
【請求項12】
前記認証処理段階判断手段は、
前記記憶装置に記録されたデータ及び/又はプログラムの有無に基づき、
前記ライセンス認証処理に関する一連の処理段階を判断することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の機器管理システム。
【請求項13】
前記データ書き込み及び読み出しを行う記憶装置は、
前記機器管理装置が備える記憶装置及び/又は前記機器管理装置から着脱可能な外部記憶装置であることを特徴とする請求項2ないし12のいずれか一項に記載の機器管理システム。
【請求項14】
ソフトウェアのライセンス認証を行う認証装置が接続する第1のネットワークと、認証対象のソフトウェアが動作する機器が接続する第2のネットワークとが、切り離された状態で、前記機器の状態を監視し、状態情報を含む機器情報を基に前記機器を管理する機器管理装置であって、
ライセンス認証処理に関する一連の処理段階を判断する認証処理段階判断手段と、
前記認証装置にライセンス認証要求を行うことができるか否かを判定する認証要求可否判定手段と、
前記認証処理段階判断手段による判断結果及び前記認証要求可否判定手段による判定結果とに基づき、切り離された前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークとの間で行うライセンス認証処理を制御するライセンス認証制御手段と、を有することを特徴とする機器管理装置。
【請求項15】
当該機器管理装置は、
前記第1のネットワークに接続され、記憶装置に対してデータ書き込み及び読み出し可能であって、
前記ライセンス認証制御手段は、
前記認証装置に前記ライセンス認証を要求し、認証結果であるライセンス情報を取得するライセンス取得プログラムを記憶装置に記録する処理と、
前記ライセンス取得プログラムが実行されることで、前記認証装置から取得され、前記記憶装置に記録されたライセンス情報を読み出し、前記ライセンス情報を前記機器へ送信する処理と、の各処理段階からなるライセンス認証処理を切替制御することを特徴とする請求項14に記載の機器管理装置。
【請求項16】
前記ライセンス認証を要求する際に必要な認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記ライセンス情報を取得し、取得したライセンス情報を記憶装置に記録する処理を実現する前記ライセンス取得プログラムを記憶装置に記録するプログラム記録手段と、
前記ライセンス取得プログラムが実行されることにより記録されたライセンス情報を、前記記憶装置から読み出すライセンス情報読み出し手段と、
前記ライセンス情報読み出し手段により読み出したライセンス情報を前記機器へ送信するライセンス情報送信手段と、を有することを特徴とする請求項15に記載の機器管理装置。
【請求項17】
前記ライセンス認証制御手段は、
前記認証要求可否判定手段による判定結果に基づき、
前記プログラム記録手段による前記ライセンス取得プログラムの記録を制御することを特徴とする請求項16に記載の機器管理装置。
【請求項18】
当該機器管理装置が、
前記機器から機器情報を取得する機器情報取得手段を有し、
前記プログラム記録手段は、
前記機器情報取得手段により取得された機器情報と、予め保持していたプロダクトキーとからなる前記認証要求情報を含む前記ライセンス取得プログラムを記憶装置に記録することを特徴とする請求項16又は17に記載の機器管理装置。
【請求項19】
当該機器管理装置は、
前記第1のネットワーク又は第2のネットワークに接続され、記憶装置に対してデータ書き込み及び読み出し可能であって、
前記ライセンス認証制御手段は、
前記ライセンス認証を要求する際に必要な認証要求情報を記憶装置に記録する処理と、
前記記憶装置に記録された認証要求情報を読み出す処理と、
読み出した認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記認証装置から取得したライセンス情報を記憶装置に記録する処理と、
前記記憶装置に記録されたライセンス情報を読み出し、前記ライセンス情報を前記機器へ送信する処理と、の各処理段階からなるライセンス認証処理を切替制御することを特徴とする請求項14に記載の機器管理装置。
【請求項20】
前記認証要求情報を記憶装置に記録する認証要求情報記録手段と、
前記認証要求情報記録手段により記録された認証要求情報を、前記記憶装置から読み出す認証要求情報読み出し手段と、
前記認証要求情報読み出し手段により読み出した認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記ライセンス情報を取得するライセンス取得手段と、
前記ライセンス取得手段により取得したライセンス情報を記憶装置に記録するライセンス記録手段と、
前記ライセンス記録手段により記録されたライセンス情報を、前記記憶装置から読み出すライセンス情報読み出し手段と、
前記ライセンス情報読み出し手段により読み出したライセンス情報を前記機器へ送信するライセンス情報送信手段と、を有することを特徴とする請求項19に記載の機器管理装置。
【請求項21】
前記ライセンス認証制御手段は、
前記認証要求可否判定手段による判定結果に基づき、
前記認証要求情報記録手段による前記認証要求情報の記録を制御することを特徴とする請求項20に記載の機器管理装置。
【請求項22】
当該機器管理装置が、
前記機器から機器情報を取得する機器情報取得手段を有し、
前記認証要求情報記録手段は、
前記機器情報取得手段により取得された機器情報と、予め保持していたプロダクトキーとを含む前記認証要求情報を記憶装置に記録することを特徴とする請求項20又は21に記載の機器管理装置。
【請求項23】
前記認証要求可否判定手段は、
前記認証装置と当該機器管理装置との間におけるデータ通信の可否状態に基づき、前記認証装置にライセンス認証要求が行えるか否かを判定することを特徴とする請求項14ないし22のいずれか一項に記載の機器管理装置。
【請求項24】
前記ライセンス認証制御手段は、
前記認証処理段階判断手段による判断結果に基づき、
前記ライセンス情報読み出し手段による前記ライセンス情報の読み出しを制御することを特徴とする請求項16又は20に記載の機器管理装置。
【請求項25】
前記認証処理段階判断手段は、
前記記憶装置に記録されたデータ及び/又はプログラムの有無に基づき、
前記ライセンス認証処理に関する一連の処理段階を判断することを特徴とする請求項14ないし24のいずれか一項に記載の機器管理装置。
【請求項26】
前記データ書き込み及び読み出しを行う記憶装置は、
前記機器管理装置が備える記憶装置及び/又は前記機器管理装置から着脱可能な外部記憶装置であることを特徴とする請求項15ないし25のいずれか一項に記載の機器管理装置。
【請求項27】
ソフトウェアのライセンス認証を行う認証装置が接続する第1のネットワークと、認証対象のソフトウェアが動作する機器が接続する第2のネットワークとが、切り離された状態で、前記機器の状態を機器管理装置で監視し、状態情報を含む機器情報を基に前記機器を管理する機器管理システムにおけるライセンス認証方法であって、
ライセンス認証処理に関する一連の処理段階を判断する認証処理段階判断手順と、
前記認証装置にライセンス認証要求を行うことができるか否かを判定する認証要求可否判定手順と、
前記認証処理段階判断手順による判断結果及び前記認証要求可否判定手順による判定結果とに基づき、切り離された前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークとの間で行うライセンス認証処理を制御するライセンス認証制御手順と、を有することを特徴とするライセンス認証方法。
【請求項28】
前記機器管理システムは、
記憶装置に対してデータ書き込み及び読み出し可能な、前記第1のネットワークに接続される第1の機器管理装置、及び前記第2のネットワークに接続される第2の機器管理装置とを備え、
前記ライセンス認証制御手順は、
前記第1の機器管理装置において、
前記認証装置に前記ライセンス認証を要求し、認証結果であるライセンス情報を取得するライセンス取得プログラムを記憶装置に記録し、
前記第2の機器管理装置において、
前記記憶装置に記録されたライセンス取得プログラムを起動し、前記認証装置から取得したライセンス情報を記憶装置に記録し、
前記第1の機器管理装置において、
前記記憶装置に記録されたライセンス情報を読み出し、前記ライセンス情報を前記機器へ送信する、各処理段階からなるライセンス認証処理を切替制御することを特徴とする請求項27に記載のライセンス認証方法。
【請求項29】
前記機器管理システムは、
記憶装置に対してデータ書き込み/読み出し可能な機器管理装置を備え、
前記ライセンス認証制御手順は、
前記機器管理装置において、
前記ライセンス認証を要求する際に必要な認証要求情報を記憶装置に記録する処理と、
前記記憶装置に記録された認証要求情報を読み出し、
読み出した認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記認証装置から取得したライセンス情報を記憶装置に記録し、
前記記憶装置に記録されたライセンス情報を読み出し、前記ライセンス情報を前記機器へ送信する、各処理段階からなるライセンス認証処理を切替制御することを特徴とする請求項27に記載のライセンス認証方法。
【請求項30】
ソフトウェアのライセンス認証を行う認証装置が接続する第1のネットワークと、認証対象のソフトウェアが動作する機器が接続する第2のネットワークとが、切り離された状態で、前記機器の状態を監視し、状態情報を含む機器情報を基に前記機器を管理する機器管理装置におけるライセンス認証方法であって、
ライセンス認証処理に関する一連の処理段階を判断する認証処理段階判断手順と、
前記認証装置にライセンス認証要求を行うことができるか否かを判定する認証要求可否判定手順と、
前記認証処理段階判断手順による判断結果及び前記認証要求可否判定手順による判定結果とに基づき、切り離された前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークとの間で行うライセンス認証処理を制御するライセンス認証制御手順と、を有することを特徴とするライセンス認証方法。
【請求項31】
前記ライセンス認証を要求する際に必要な認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記ライセンス情報を取得し、取得したライセンス情報を記憶装置に記録する処理を実現する前記ライセンス取得プログラムを記憶装置に記録するプログラム記録手順と、
前記ライセンス取得プログラムが実行されることにより記録されたライセンス情報を、前記記憶装置から読み出すライセンス情報読み出し手順と、
前記ライセンス情報読み出し手順により読み出したライセンス情報を前記機器へ送信するライセンス情報送信手順と、を有することを特徴とする請求項30に記載のライセンス認証方法。
【請求項32】
前記ライセンス認証を要求する際に必要な認証要求情報を記憶装置に記録する認証要求情報記録手順と、
前記認証要求情報記録手順により記録された認証要求情報を、前記記憶装置から読み出す認証要求情報読み出し手順と、
前記認証要求情報読み出し手順により読み出した認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記ライセンス情報を取得するライセンス取得手順と、
前記ライセンス取得手順により取得したライセンス情報を記憶装置に記録するライセンス記録手順と、
前記ライセンス記録手順により記録されたライセンス情報を、前記記憶装置から読み出すライセンス情報読み出し手順と、
前記ライセンス情報読み出し手順により読み出したライセンス情報を前記機器へ送信するライセンス情報送信手順と、を有することを特徴とする請求項30に記載のライセンス認証方法。
【請求項33】
ソフトウェアのライセンス認証を行う認証装置が接続する第1のネットワークと、認証対象のソフトウェアが動作する機器が接続する第2のネットワークとが、切り離された状態で、前記機器の状態を監視し、状態情報を含む機器情報を基に前記機器を管理する機器管理装置におけるライセンス認証プログラムであって、
コンピュータを、
ライセンス認証処理に関する一連の処理段階を判断する認証処理段階判断手段と、
前記認証装置にライセンス認証要求を行うことができるか否かを判定する認証要求可否判定手段と、
前記認証処理段階判断手段による判断結果及び前記認証要求可否判定手順による判定結果とに基づき、切り離された前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークとの間で行うライセンス認証処理を制御するライセンス認証制御手段として機能させるライセンス認証プログラム。
【請求項34】
当該ライセンス認証プログラムは、
さらに、コンピュータを、
前記ライセンス認証を要求する際に必要な認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記ライセンス情報を取得し、取得したライセンス情報を記憶装置に記録する処理を実現する前記ライセンス取得プログラムを記憶装置に記録するプログラム記録手段と、
前記ライセンス取得プログラムが実行されることにより記録されたライセンス情報を、前記記憶装置から読み出すライセンス情報読み出し手段と、
前記ライセンス情報読み出し手段により読み出したライセンス情報を前記機器へ送信するライセンス情報送信手段として機能させる請求項33に記載のライセンス認証プログラム。
【請求項35】
当該ライセンス認証プログラムは、
さらに、コンピュータを、
前記ライセンス認証を要求する際に必要な認証要求情報を記憶装置に記録する認証要求情報記録手段と、
前記認証要求情報記録手段により記録された認証要求情報を、前記記憶装置から読み出す認証要求情報読み出し手段と、
前記認証要求情報読み出し手順により読み出した認証要求情報に基づき、前記認証装置にライセンス認証を要求し、前記ライセンス情報を取得するライセンス取得手段と、
前記ライセンス取得手段により取得したライセンス情報を記憶装置に記録するライセンス記録手段と、
前記ライセンス記録手段により記録されたライセンス情報を、前記記憶装置から読み出すライセンス情報読み出し手段と、
前記ライセンス情報読み出し手段により読み出したライセンス情報を前記機器へ送信するライセンス情報送信手段として機能させる請求項33に記載のライセンス認証プログラム。
【請求項36】
請求項33ないし35のいずれか一項に記載のプログラムを記録した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−72875(P2010−72875A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−238627(P2008−238627)
【出願日】平成20年9月17日(2008.9.17)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】