説明

機器管理装置、機器管理方法及び機器管理プログラム

【課題】通信において宛先を指定する際に用いられる情報以外の情報に基づいて機器が管理されているシステムにおいて、管理者の負担を軽減すること。
【解決手段】ネットワークを介して接続された機器を管理する機器管理サーバ3であって、MACアドレスに基づいて前記機器が識別されて管理されているMACアドレス管理情報を取得する管理情報取得部301と、ネットワークを介して接続された機器のMACアドレス及びIPアドレスをネットワークを介して取得する機器検索部と、MACアドレスを取得した機器が管理対象か否か判定する登録判定部303と、管理対象であると判定された機器の詳細な情報を取得する詳細情報取得部304と、取得された詳細な情報をIPアドレスに基づいて機器が識別されて管理されるIPアドレス管理情報として記憶する機器情報記憶部305とを含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器管理装置、機器管理方法及び機器管理プログラムに関し、特に、通信において宛先を指定する際に用いられる情報以外の情報に基づいて機器が管理されているシステムにおける機器管理に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ及び書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能なMFP(MultiFunction Peripheral:複合機)として構成されることが多い。
【0003】
このような画像処理装置は、ネットワークに接続されて共用されることがオフィス環境では一般的である。これらネットワークに接続された機器は、例えば、SNMP(Simple Network Protocol)等のプロトコルを用いた通信によって、同じくネットワークに接続されたPC(Personal Computer)等からその稼動状況等を監視することができる(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された発明においては、IP(Internet Protocol)アドレスによって機器が管理されていることを前提として、機器管理の効率化が図られており、各機器がIPアドレスによって識別されて管理されることが一般的な場合においては有効である。しかしながら、各機器がIPアドレス以外のアドレス情報によって識別されて管理される環境においては、特許文献1に開示されているような管理方法をそのまま適用することができない。
【0005】
これは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)環境における通信の際、宛先の指定に用いられるのはIPアドレスであるため、機器がIPアドレスによって識別されている場合、その識別情報をそのまま通信の宛先として用いることが出来るが、MAC(Media Access Control)アドレス等の他のアドレス情報によって管理されている場合、管理のための通信の際には、IPアドレスへの変換が必要になるからである。このような変換のためのテーブルを、例えば管理者が手動で生成する場合、管理者の負担が大きくなる。
【0006】
尚、上記課題は、IPアドレスに限らず、通信において宛先を指定する際に用いられる情報以外の情報に基づいて機器が管理されているシステムにおいて同様に問題となり得る。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、通信において宛先を指定する際に用いられる情報以外の情報に基づいて機器が管理されているシステムにおいて、管理者の負担を軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、ネットワークを介して接続された機器を管理する機器管理装置であって、前記ネットワークにおける通信に際して宛先を指定する際に用いられる情報とは異なる第1の識別情報に基づいて前記機器が識別されて管理されている第1の機器管理情報を取得する第1の機器管理情報取得部と、前記ネットワークを介して接続された機器の第1の識別情報及び前記ネットワークにおける通信に際して宛先を指定する際に用いられる第2の識別情報をネットワークを介して取得する識別情報取得部と、取得された前記第1の識別情報が、取得された前記第1の機器管理情報に含まれるか否かに基づいて前記第1の識別情報を取得した機器が管理対象か否か判定する機器登録判定部と、取得された前記第2の識別情報に基づき、前記判定により管理対象であると判定された機器の詳細な情報を取得する機器詳細情報取得部と、取得された前記機器の詳細な情報を、前記第2の識別情報に基づいて前記機器が識別されて管理される第2の機器管理情報として格納する第2の機器管理情報格納部とを含むことを特徴とする。
【0009】
また、前記機器管理情報取得部に、前記第1の機器管理情報を取得させる命令をユーザが入力する画面と、前記識別情報取得部に前記第1の識別情報及び前記第2の識別情報を取得させる命令をユーザが入力する画面とを表示するための情報を記憶している画面表示情報記憶部を更に含むことが好ましい。
【0010】
また、取得された前記機器の詳細な情報を表示するための表示情報を出力する機器詳細表示情報出力部を更に含むことが好ましい。
【0011】
また、前記識別情報取得部は、前記ネットワークを介して接続された機器に対してブロードキャストにより前記第1の識別情報及び前記第2の識別情報を要求することができる。
【0012】
また、前記識別情報取得部は、前記ネットワークを介して接続された機器に対して個別に前記第1の識別情報及び前記第2の識別情報を要求することができる。
【0013】
また、ネットワークを介して接続された機器を管理する機器管理方法であって、前記ネットワークにおける通信に際して宛先を指定する際に用いられる情報とは異なる第1の識別情報に基づいて前記機器が識別されて管理されている第1の機器管理情報を取得して記憶媒体に記憶し、前記ネットワークを介して接続された機器の第1の識別情報及び前記ネットワークにおける通信に際して宛先を指定する際に用いられる第2の識別情報をネットワークを介して取得して記憶媒体に記憶し、取得された前記第1の識別情報が、取得された前記第1の機器管理情報に含まれるか否かに基づいて前記第1の識別情報を取得した機器が管理対象か否か判定し、取得された前記第2の識別情報に基づき、前記判定により管理対象であると判定された機器の詳細な情報を取得して記憶媒体に記憶し、取得された前記機器の詳細な情報を、前記第2の識別情報に基づいて前記機器が識別されて管理される第2の機器管理情報として格納することを特徴とする。
【0014】
また、ネットワークを介して接続された機器を管理する機器管理プログラムであって、前記ネットワークにおける通信に際して宛先を指定する際に用いられる情報とは異なる第1の識別情報に基づいて前記機器が識別されて管理されている第1の機器管理情報を取得して記憶媒体に記憶するステップと、前記ネットワークを介して接続された機器の第1の識別情報及び前記ネットワークにおける通信に際して宛先を指定する際に用いられる第2の識別情報をネットワークを介して取得して記憶媒体に記憶するステップと、取得された前記第1の識別情報が、取得された前記第1の機器管理情報に含まれるか否かに基づいて前記第1の識別情報を取得した機器が管理対象か否か判定するステップと、取得された前記第2の識別情報に基づき、前記判定により管理対象であると判定された機器の詳細な情報を取得して記憶媒体に記憶するステップと、取得された前記機器の詳細な情報を、前記第2の識別情報に基づいて前記機器が識別されて管理される第2の機器管理情報として格納するステップとを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、通信において宛先を指定する際に用いられる情報以外の情報に基づいて機器が管理されているシステムにおいて、管理者の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係るシステムの運用形態を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置、ユーザ端末及び機器管理サーバのハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係るユーザ端末の機能構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施形態に係る機器管理サーバの機能構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施形態に係るMACアドレス管理情報の例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係るシステムの動作を示すシーケンス図である。
【図8】本発明の実施形態に係るIPアドレス管理情報の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、MAC(Media Access Control)アドレスによってMFP(MultiFunction Peripheral:複合機)等の機器が識別されているシステムを例として説明する。
【0018】
図1は、本実施の形態に係るシステムの運用形態の例を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係るシステムは、管理対象の装置である画像形成装置1a〜1d(以降、総じて画像形成装置1とする)、管理者であるユーザの情報処理端末であるユーザ端末2及び装置を管理する機能を提供する機器管理サーバ3が、ネットワークを介して接続されている。
【0019】
画像形成装置1は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能な複合機である。ユーザ端末2は、画像形成装置1を管理する管理者が操作する情報処理端末であり、PC(Personal Computer)等の情報処理装置によって実現される。機器管理サーバ3は、画像形成装置1を管理する機能を有し、機器管理装置として機能するサーバである。
【0020】
前提として、本実施形態に係るシステムにおいて、画像形成装置1は、MACアドレスにより管理されている。即ち、各画像形成装置1をMACアドレスによって識別して管理する情報(以降、MACアドレス管理情報とする)は、予め生成されている。機器管理サーバ3が、MACアドレスによって管理されている画像形成装置1をIPアドレスによっても管理可能とするために行う処理が、本実施形態に係る要旨の1つである。本実施形態において管理者は、ユーザ端末2にインストールされているブラウザのアプリケーションを介して、機器管理サーバ3に含まれる機能を動作させる。
【0021】
次に、本実施形態に係る画像形成装置1、ユーザ端末2及び機器管理サーバ3のハードウェア構成について説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置1、ユーザ端末2及び機器管理サーバ3のハードウェア構成を示すブロック図である。尚、画像形成装置1は、図2に示すハードウェア構成に加えて、スキャナ、プリンタ等を実現するためのエンジンを備える。以下の説明においては、画像形成装置1のハードウェア構成を例として説明するが、ユーザ端末2及び機器管理サーバ3についても同様である。
【0022】
図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、一般的なサーバやPC等と同様の構成を含む。即ち、本実施形態に係る画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40及びI/F50がバス80を介して接続されている。また、I/F50にはLCD(Liquid Crystal Display)60及び操作部70が接続されている。
【0023】
CPU10は演算手段であり、画像形成装置1全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納される。
【0024】
I/F50は、バス80と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD60は、ユーザが画像形成装置1の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部70は、キーボードやマウス、タッチパネル等、ユーザが画像形成装置1に情報を入力するためのユーザインタフェースである。尚、機器管理サーバ3については、LCD60及び操作部70等のユーザインタフェースは省略可能である。
【0025】
このようなハードウェア構成において、ROM30やHDD40若しくは図示しない光学ディスク等の記憶媒体に格納されたプログラムがRAM20に読み出され、CPU10
が、そのプログラムに従って動作することにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像形成装置1やユーザ端末2及び機器管理サーバ3の機能を実現する機能ブロックが構成される。
【0026】
次に、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、コントローラ100、ADF(Auto Documennt Feeder:原稿自動搬送装置)101、スキャナユニット102、排紙トレイ103、ディスプレイパネル104、給紙テーブル105、プリントエンジン106、排紙トレイ107及びネットワークI/F108を有する。
【0027】
また、コントローラ100は、主制御部110、エンジン制御部120、画像処理部130、操作表示制御部140及び入出力制御部150を含む。図3に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、スキャナユニット102、プリントエンジン106を有する複合機として構成されている。尚、図3においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙若しくは文書束の流れを破線の矢印で示している。
【0028】
ディスプレイパネル104は、画像形成装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像形成装置1を直接操作し、若しくは画像形成装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェースでもある。即ち、ディスプレイパネル104は、ユーザによる操作を受けるための画像を表示する機能を含む。ディスプレイパネル104は、図2に示すLCD60及び操作部70によって実現される。
【0029】
本実施形態に係る操作部であるディスプレイパネル104は、タッチパネルとして画面上に画像として表示される各ボタンの他、画面の表示領域外に機械的に設けられたハードキーを操作単位として含む。これらのハードキーに対する操作案内を画面上に表示することにより、ユーザに対する操作案内をより理解しやすくすることが本実施形態に係る要旨である。
【0030】
ネットワークI/F108は、画像形成装置1がネットワークを介してユーザ端末2や機器管理サーバ3等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)インタフェースが用いられる。ネットワークI/F108は、図2に示すI/F50によって実現される。また、ネットワークI/F108には、FAXモデムとしての機能も含まれ、画像形成装置1がネットワークを介してFAX送受信を行うためのインタフェースとしても機能する。
【0031】
コントローラ100は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、ROM30や不揮発性メモリ並びにHDD40や光学ディスク等の不揮発性記憶媒体に格納されたプログラムが、RAM20等の揮発性メモリにロードされ、CPU10がそのプログラムに従って動作することにより構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ100が構成される。コントローラ100は、画像形成装置1全体を制御する制御部として機能する。
【0032】
主制御部110は、コントローラ100に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ100の各部に命令を与える。エンジン制御部120は、プリントエンジン106やスキャナユニット102等を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担う。画像処理部130は、主制御部110の制御に従い、印刷出力すべき画像情報に基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、画像形成部であるプリントエンジン106が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。また、画像処理部130は、スキャナユニット102から入力される撮像データを処理し、画像データを生成する。この画像データとは、スキャナ動作の結果物として画像形成装置1の記憶領域に格納され若しくはネットワークI/F108を介して他の装置に送信される情報である。
【0033】
操作表示制御部140は、ディスプレイパネル104に情報表示を行い若しくはディスプレイパネル104を介して入力された情報を主制御部110に通知する。入出力制御部150は、ネットワークI/F108を介して入力される情報を主制御部110に入力する。また、主制御部110は、入出力制御部150を制御し、ネットワークI/F108及びネットワークを介して他の機器にアクセスする。
【0034】
画像形成装置1がプリンタとして動作する場合は、まず、入出力制御部150がネットワークI/F108を介して印刷ジョブを受信する。入出力制御部150は、受信した印刷ジョブを主制御部110に転送する。主制御部110は、印刷ジョブを受信すると、画像処理部130を制御して印刷ジョブに含まれる文書情報若しくは画像情報に基づいて描画情報を生成する。
【0035】
画像処理部130によって描画情報が生成されると、エンジン制御部120は、プリントエンジン106を制御し、上記生成された描画情報に基づき、給紙テーブル105から搬送される用紙に対して画像形成を実行させる。プリントエンジン106の具体的態様としては、インクジェット方式による画像形成機構や電子写真方式による画像形成機構等を用いることが可能である。プリントエンジン106によって画像形成が施された文書は排紙トレイ107に排紙される。
【0036】
画像形成装置1がスキャナとして動作する場合は、ユーザによるディスプレイパネル104の操作若しくはネットワークI/F108を介して外部の装置から入力されるスキャン実行指示に応じて、操作表示制御部140若しくは入出力制御部150が主制御部110にスキャン実行信号を転送する。主制御部110は、受信したスキャン実行信号に基づき、エンジン制御部120を制御する。
【0037】
エンジン制御部120は、ADF101を駆動し、ADF101にセットされた撮像対象原稿をスキャナユニット102に搬送する。また、エンジン制御部120は、スキャナユニット102を駆動し、ADF101から搬送される原稿を撮像する。また、ADF101に原稿がセットされておらず、スキャナユニット102に直接原稿がセットされた場合、スキャナユニット102は、エンジン制御部120の制御に従い、セットされた原稿を撮像する。即ち、スキャナユニット102が撮像部として動作する。
【0038】
撮像動作においては、スキャナユニット102に含まれるCCD等の撮像素子が原稿を光学的に走査し、光学情報に基づいて生成された撮像情報が生成される。エンジン制御部120は、スキャナユニット102が生成した撮像情報を画像処理部130に転送する。画像処理部130は、主制御部110の制御に従い、エンジン制御部120から受信した撮像情報に基づき画像情報を生成する。画像処理部130が生成した画像情報はHDD40等の画像形成装置1に装着された記憶媒体に保存される。即ち、スキャナユニット102、エンジン制御部120及び画像処理部130が連動して、画像入力部として機能する。
【0039】
画像処理部130によって生成された画像情報は、ユーザの指示に応じてそのままHDD40等に格納され若しくは入出力制御部150及びネットワークI/F108を介して外部の装置に送信される。
【0040】
また、画像形成装置1が複写機として動作する場合は、エンジン制御部120がスキャナユニット102から受信した撮像情報若しくは画像処理部130が生成した画像情報に基づき、画像処理部130が描画情報を生成する。その描画情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様に、エンジン制御部120がプリントエンジン106を駆動する。尚、描画情報と撮像情報との情報形式が同一である場合は、撮像情報をそのまま描画情報として用いることも可能である。
【0041】
また、画像形成装置1がファクシミリとして動作する場合は、まず、スキャナ動作の場合と同様に画像処理部130によって画像情報が生成される。そして、主制御部110が入出力制御部150を制御し、FAX送信を実行させる。FAX送信に際しては、入出力制御部150が、主制御部110の制御に従い、ネットワークI/F108のうちFAXモデムの機能を駆動して指定された送信先に画像を送信する。
【0042】
次に、本実施形態に係るユーザ端末2の機能構成について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係るユーザ端末2の機能構成を示すブロック図である。図4に示すように、本実施形態に係るユーザ端末2は、図2において説明したLCD60及び操作部70に加えて、コントローラ200、ネットワークI/F201を含む。また、コントローラ200は、ブラウザアプリ210、入出力制御部220及び表示制御部230を含む。
【0043】
ネットワークI/F201は、画像形成装置1と同様に、ユーザ端末2がネットワークを介して画像形成装置1等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)インタフェースが用いられる。
【0044】
コントローラ200は、画像形成装置1と同様に、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。ブラウザアプリ210は、ユーザ端末2にインストールされたソフトウェア・プログラムがRAM20にロードされ、CPU10がそのプログラムに従って動作することにより実現されるものであり、html(HyperText Markup Language)情報等に基づいてウェブサイトを表示する。
【0045】
本実施形態に係るシステムにおいては、機器管理サーバ3に含まれる機器管理の機能のユーザインタフェースがウェブサイトして提供され、管理者は、ユーザ端末2のブラウザアプリ210を操作することにより、機器管理を行う。
【0046】
入出力制御部220は、ネットワークI/F201を介して入力される情報をブラウザアプリ210に入力する。また、ブラウザアプリ210は、入出力制御部220を制御し、ネットワークI/F201及びネットワークを介して画像形成装置1等の他の機器にアクセスする。表示制御部230は、ブラウザアプリ210が出力する画面の状態に基づき、ウェブサイトをLCD60に表示する。本実施形態において、表示制御部230は、機器管理サーバ3に含まれる機器管理機能のGUI(Graphical Usert Interface)をLCD60に表示する。
【0047】
次に、本実施形態に係る機器管理サーバ3の機能構成について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る機器管理サーバ3の機能構成を示すブロック図である。図5に示すように、本実施形態に係る機器管理サーバ3は、コントローラ300及びネットワークI/F310を含む。また、コントローラ300は、管理情報取得部301、機器検索部302、登録判定部303、詳細情報取得部304及び機器情報記憶部305を含む、
【0048】
ネットワークI/F310は、画像形成装置1と同様に、機器管理サーバ3がネットワークを介して画像形成装置1等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)インタフェースが用いられる。コントローラ300は、画像形成装置1と同様に、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。管理情報取得部301は、管理者の操作に基づくユーザ端末2からの命令に基づき、上述したMACアドレス管理情報を取得して記憶する機器管理情報取得部である。
【0049】
図6に、管理情報取得部301が取得するMACアドレス管理情報の例を示す。図6に示すように、本実施形態に係るMACアドレス管理情報は、画像形成装置1が属するグループを示す“Group”、画像形成装置1を識別するための識別情報として用いている情報のタイプを示す“Type”、管理対象の画像形成装置1を識別するための情報の一覧である“List”の情報を含む。図6の例においては、“開発1グループ”というグループにおいて管理されている画像形成装置1は、“MacAddress”によって管理されており、“AA−AA−AA−AA−AA−AA”、“BB−BB−BB−BB−BB−BB”、“CC−CC−CC−CC−CC−CC”・・・というMACアドレスの画像形成装置1が含まれていることが示されている。
【0050】
機器検索部302は、管理者の操作に基づくユーザ端末2からの命令に基づき、ネットワークに接続されている画像形成装置1からMACアドレス及びIPアドレスを取得する。即ち、機器検索部302は、画像形成装置1を識別する識別情報を取得する識別情報取得部として機能する。登録判定部303は、機器検索部302が取得したMACアドレスと、管理情報取得部301が取得したMACアドレス管理情報とを照合し、機器検索部302がMACアドレスを取得した画像形成装置1が管理対象であるか否かを判定する。
【0051】
詳細情報取得部304は、機器判定部303による判定の結果、機器検索部302がMACアドレスを取得した画像形成装置1が管理対象であった場合に、その画像形成装置1の詳細な情報を取得する。機器情報記憶部305は、詳細情報取得部304が取得した画像形成装置1の詳細な情報を記憶する。詳細情報取得部304が取得し、機器情報記憶部305が記憶する情報の例としては、画像形成装置1のIPアドレス、シリアルナンバー、ホスト名、機器の状態、モデル名等である。
【0052】
このような画像形成装置1、ユーザ端末2及び機器管理サーバ3を含むシステムにおいて、本実施形態に係る要旨は、予め生成されているMACアドレス管理情報に基づいてIPアドレスによる管理情報(以降、IPアドレス管理情報とする)を自動的に生成することにある。本実施形態におけるIPアドレス管理情報の生成動作について、図7を参照して説明する。
【0053】
図7は、本実施形態に係るシステムの動作を示すシーケンス図である。図7に示すように、先ずは、ユーザ端末2が管理者による操作に応じて、識別情報であるMACアドレス管理情報を機器管理サーバ3に入力する(S701)。機器管理サーバ3においては、管理情報取得部301が、ユーザ端末2から入力されたMACアドレス管理情報を記憶する(S702)。上述したように、MACアドレス管理情報は、本実施形態に係るシステムにおいて前提として予め生成されている情報である。図7の例においては、ユーザ端末2から機器管理サーバ3に入力される場合を例としているが、他の装置から入力されることもあり得る。
【0054】
尚、S701において、ユーザは、機器管理サーバ3によってウェブサイトとして提供されている機器管理サーバ3のインタフェースを、ブラウザアプリ210を介して取得して表示し、操作部70を介してブラウザアプリ210を操作することにより、MACアドレス管理情報の入力を行う。上記ウェブサイトを表示するための情報は、機器管理サーバ3を構成するHDD40に格納されており、ユーザ端末2は、機器管理サーバ3から上記ウェブサイトを表示するための情報をダウンロードすることにより、ブラウザアプリ210を介してLCD60にウェブサイトを表示する。即ち、機器管理サーバ3において、HDD40が画面表示情報記憶部として機能する。
【0055】
機器管理サーバ3にMACアドレス管理情報を入力した後、ユーザ端末2は、管理者の操作に応じて画像形成装置1の検索開始の指示を機器管理サーバ3に入力する(S703)。S703においても、ユーザは、ブラウザアプリ210を介して表示された機器管理サーバ3のインタフェースを操作することにより、ユーザ端末2に検索開始指示を実行させる。ユーザ端末2による検索開始指示は、機器管理サーバ3において機器検索部302に入力される。機器検索部302は、ユーザ端末2から検索開始指示を受信すると、自身が属するネットワークセグメントに含まれる画像形成装置1の識別情報であるMACアドレスを、ブロードキャストにより取得する(S704)。
【0056】
S704において、機器検索部302は、機器管理サーバ3のIPアドレスが192.168.0.10であり、サブネットマスクが255.255.255.0である場合、192.168.0以下に含まれるIPアドレスに対して、ネットワークを介してMACアドレスを要求する。尚、この場合のブロードキャスト用のアドレスは、192.168.0.255である。
【0057】
S704において、MACアドレスの要求を受けた画像形成装置1は、自身のMACアドレスとIPアドレスとが関連付けられた情報を機器管理サーバ3に送信することにより応答する。S704により同一ネットワークセグメント内の画像形成装置1のMACアドレスを取得すると、機器検索部702は、取得したMACアドレスを登録判定部303に入力して、夫々のMACアドレスが管理対象か否かの判定を要求する(S705)。
【0058】
機器検索部302から判定要求を受けると、登録判定部303は、機器検索部302から取得したMACアドレスを、管理情報取得部301が記憶しているMACアドレス管理情報と照合することにより、機器検索部302から入力されたMACアドレスが登録されているか否かを判定し、その判定結果を機器検索部302に通知する(S706)。
【0059】
S706において、登録判定部303は、機器検索部302から取得したMACアドレスのうち、MACアドレス管理情報の“List”に含まれているMACアドレスについて管理対象であると判定する。機器検索部302は、登録判定部303から判定結果を取得すると、管理対象であると判定されたMACアドレスに関連付けられているIPアドレスを宛先として、その画像形成装置1の詳細な情報(以降、詳細情報とする)の取得を詳細情報取得部304に要求する(S707)。
【0060】
詳細情報取得部304は、機器検索部302から詳細情報の取得要求及び宛先のIPアドレスを取得すると、取得したIPアドレスの画像形成装置1宛てに情報取得要求を送信して、上述したシリアルナンバー等の情報を取得し、IPアドレスによって各画像形成装置1が識別されて管理されるIPアドレス管理情報として機器情報記憶部305に格納する(S708、S709)。即ち、詳細情報取得部304が、機器管理情報格納部としても機能する。このような処理により、本実施形態に係るシステムの動作が完了する。
【0061】
S709の処理により機器情報記憶部305が記憶したIPアドレス管理情報の例を図8に示す。図8に示すように、機器情報記憶部305が記憶したIPアドレス管理情報には、S706において管理対象であると判定された画像形成装置1夫々について、“IPアドレス”、“シリアルナンバー”、“ホスト名”、“機器状態”、“モデル名”・・・といった情報が含まれている。尚、S706において管理対象であると判定される画像形成装置1は、S701において入力されたMACアドレス管理情報の“List”にMACアドレスが登録されている画像形成装置1、即ち、あるグループに含まれる画像形成装置1である。
【0062】
以上説明したように、本実施形態に係るシステムにおいては、同一のネットワークセグメントに接続されている画像形成装置1のMACアドレスをブロードキャストにより取得した上で、予め管理されているMACアドレス管理情報を参照し、それぞれのMACアドレスが管理対象か否かを判定する。このため、S701の識別情報の入力指示及びS703の検索開始指示以外は、管理者によるユーザ端末2の操作が不要であり、自動的にIPアドレス管理情報が生成されることとなり、管理者の負担を低減することができる。
【0063】
尚、上記実施形態においては、前提として、画像形成装置1がMACアドレスにより識別されて管理されている場合を例として説明した。この他、画像形成装置1を識別するために用いられている情報は、MACアドレスに限らず、IPアドレスのように通信において宛先を指定する際に用いられる情報以外の情報であれば、上記実施形態を同様に適用することが可能である。この場合、S704において取得されるのは、上記通信において宛先を指定する際に用いられる情報である。
【0064】
また、上記実施形態においては、S704において、ブロードキャストにより画像形成装置1のMACアドレスを取得する場合を例として説明した。ブロードキャストの場合、同一ネットワークセグメント内の装置の情報を効率的に収集することが可能であるが、ネットワーク負荷等を考慮して無効化されている環境もあり得る。また、異なるセグメントに配置された装置の情報を取得することが不可能という問題がある。
【0065】
従って、S704においては、ブロードキャストではなくピングスウィープ等、個別に宛先を指定して情報を収集しても良い。これにより、異なるセグメントに配置された装置であっても、情報を収集することが可能となる。この場合、同一ネットワークセグメントに配置された機器の情報を収集する場合は、機器管理サーバ3が属するセグメントの全IPアドレスに対してピングスウィープにより情報を要求すれば良いが、他のネットワークセグメントに配置された機器の情報を収集する場合は、S703において、ユーザが対象のIPアドレス若しくは対象のネットワークセグメントを指定することにより実現可能である。また、S704及びS705における処理は、MACアドレスを取得する対象の夫々のIPアドレス毎に取得及び判定を繰り返しても良いし、MACアドレスを取得するべき対象のIPアドレス全てについてMACアドレスを取得した後で、判定を行っても良い。
【0066】
また、図7の例においては、機器情報記憶部305に情報を記憶して処理を終了しているが、S708の後、詳細情報取得部304が、取得した情報を機器検索部302に通知し、機器検索部302がユーザ端末2に転送することにより、ユーザ端末2のブラウザアプリ210を介してユーザ端末2のLCD60に表示するようにしても良い。これにより、管理者が、IPアドレス管理情報の生成結果を確認することが可能となる。この場合、機器検索部302が、機器の詳細な情報を表示するための表示情報を出力する機器詳細表示情報出力部として機能する。
【0067】
また、上記実施形態においては、機器管理サーバ3を機能させるためのインタフェースがウェブサイトとして提供され、ユーザ端末2にインストールされたブラウザアプリ210を介して、管理者が機器管理サーバ3を操作する場合を例として説明した。この他、機器管理サーバ3を機能させるための専用のアプリケーションがユーザ端末2にインストールされており、専用のアプリケーションを介して機器管理サーバ3を操作する態様も可能である。また、管理者が機器管理サーバ3を直接操作する態様も可能である。
【符号の説明】
【0068】
1、1a、1b、1c、1d 画像形成装置
2 ユーザ端末
3 機器管理サーバ
10 CPU
20 RAM
30 ROM
0 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 バス
100 コントローラ
101 ADF
102 スキャナユニット
103 排紙トレイ
104 ディスプレイパネル
105 給紙テーブル
106 プリントエンジン
107 排紙トレイ
108 ネットワークI/F
110 主制御部
120 エンジン制御部
130 画像処理部
140 操作表示制御部
150 入出力制御部
200 コントローラ
201 ネットワークI/F
210 ブラウザアプリ
220 入出力制御部
230 表示制御部
300 コントローラ
301 識別情報取得部
302 機器検索部
303 登録判定部
304 詳細情報取得部
305 機器情報記憶部
310 ネットワークI/F
【先行技術文献】
【特許文献】
【0069】
【特許文献1】特開2007−221565号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続された機器を管理する機器管理装置であって、
前記ネットワークにおける通信に際して宛先を指定する際に用いられる情報とは異なる第1の識別情報に基づいて前記機器が識別されて管理されている第1の機器管理情報を取得する第1の機器管理情報取得部と、
前記ネットワークを介して接続された機器の第1の識別情報及び前記ネットワークにおける通信に際して宛先を指定する際に用いられる第2の識別情報をネットワークを介して取得する識別情報取得部と、
取得された前記第1の識別情報が、取得された前記第1の機器管理情報に含まれるか否かに基づいて前記第1の識別情報によって識別される機器が管理対象か否か判定する機器登録判定部と、
取得された前記第2の識別情報に基づき、前記判定により管理対象であると判定された機器の詳細な情報を取得する機器詳細情報取得部と、
取得された前記機器の詳細な情報を、前記第2の識別情報に基づいて前記機器が識別されて管理される第2の機器管理情報として格納する第2の機器管理情報格納部とを含むことを特徴とする機器管理装置。
【請求項2】
前記機器管理情報取得部に、前記第1の機器管理情報を取得させる命令をユーザが入力する画面と、前記識別情報取得部に前記第1の識別情報及び前記第2の識別情報を取得させる命令をユーザが入力する画面とを表示するための情報を記憶している画面表示情報記憶部を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の機器管理装置。
【請求項3】
取得された前記機器の詳細な情報を表示するための表示情報を出力する機器詳細表示情報出力部を更に含むことを特徴とする請求項1または2に記載の機器管理装置。
【請求項4】
前記識別情報取得部は、前記ネットワークを介して接続された機器に対してブロードキャストにより前記第1の識別情報及び前記第2の識別情報を要求することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の機器管理装置。
【請求項5】
前記識別情報取得部は、前記ネットワークを介して接続された機器に対して個別に前記第1の識別情報及び前記第2の識別情報を要求することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の機器管理装置。
【請求項6】
ネットワークを介して接続された機器を管理する機器管理方法であって、
前記ネットワークにおける通信に際して宛先を指定する際に用いられる情報とは異なる第1の識別情報に基づいて前記機器が識別されて管理されている第1の機器管理情報を取得して記憶媒体に記憶し、
前記ネットワークを介して接続された機器の第1の識別情報及び前記ネットワークにおける通信に際して宛先を指定する際に用いられる第2の識別情報をネットワークを介して取得して記憶媒体に記憶し、
取得された前記第1の識別情報が、取得された前記第1の機器管理情報に含まれるか否かに基づいて前記第1の識別情報によって識別される機器が管理対象か否か判定し、
取得された前記第2の識別情報に基づき、前記判定により管理対象であると判定された機器の詳細な情報を取得して記憶媒体に記憶し、
取得された前記機器の詳細な情報を、前記第2の識別情報に基づいて前記機器が識別されて管理される第2の機器管理情報として格納することを特徴とする機器管理方法。
【請求項7】
ネットワークを介して接続された機器を管理する機器管理プログラムであって、
前記ネットワークにおける通信に際して宛先を指定する際に用いられる情報とは異なる第1の識別情報に基づいて前記機器が識別されて管理されている第1の機器管理情報を取得して記憶媒体に記憶するステップと、
前記ネットワークを介して接続された機器の第1の識別情報及び前記ネットワークにおける通信に際して宛先を指定する際に用いられる第2の識別情報をネットワークを介して取得して記憶媒体に記憶するステップと、
取得された前記第1の識別情報が、取得された前記第1の機器管理情報に含まれるか否かに基づいて前記第1の識別情報によって識別される機器が管理対象か否か判定するステップと、
取得された前記第2の識別情報に基づき、前記判定により管理対象であると判定された機器の詳細な情報を取得して記憶媒体に記憶するステップと、
取得された前記機器の詳細な情報を、前記第2の識別情報に基づいて前記機器が識別されて管理される第2の機器管理情報として格納するステップとを情報処理装置に実行させることを特徴とする機器管理プログラム

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−33014(P2012−33014A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−172243(P2010−172243)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】