機器遠隔制御システムおよび機器遠隔制御方法
【課題】センサー搭載機器からデータを取得した場合にユーザの指示を受けることなく制御が可能な機器遠隔制御システムを得ること。
【解決手段】センサー搭載機器12〜18の状態を示す機器データを記憶し、条件選択されたセンサー搭載機器と制御実行選択されたセンサー搭載機器との組み合わせである連携制御設定を記憶するセンシング・コントローラサーバ23と、センサー搭載機器12〜18と外部との通信を中継するゲートウェイ11と、センシング・コントローラサーバ23およびゲートウェイ11と通信し、センサー搭載機器の連携制御設定を行う携帯端末30と、を備え、センシング・コントローラサーバ23は、条件選択されたセンサー搭載機器において設定した条件の機器データを検出した場合、制御実行選択されたセンサー搭載機器に対して動作を制御するための制御コードを送信する。
【解決手段】センサー搭載機器12〜18の状態を示す機器データを記憶し、条件選択されたセンサー搭載機器と制御実行選択されたセンサー搭載機器との組み合わせである連携制御設定を記憶するセンシング・コントローラサーバ23と、センサー搭載機器12〜18と外部との通信を中継するゲートウェイ11と、センシング・コントローラサーバ23およびゲートウェイ11と通信し、センサー搭載機器の連携制御設定を行う携帯端末30と、を備え、センシング・コントローラサーバ23は、条件選択されたセンサー搭載機器において設定した条件の機器データを検出した場合、制御実行選択されたセンサー搭載機器に対して動作を制御するための制御コードを送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器の動作を遠隔から制御する機器遠隔制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、機器の動作を遠隔から制御するシステムとして、宅内に無線通信機能を持つセンサーを搭載した機器を複数設置してセンサーネットワークを構築し、このセンサーネットワークから収集した検出データをサーバ等へ送り、サーバ等がユーザへ検出データまたはその加工データを通知するものがある。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、家庭内に設置した機器の識別情報と遠隔操作用コンテンツを管理するセンター装置、ユーザが携帯する端末との構成により、稼動情報等を取得したユーザが、携帯端末から家庭内機器をセンター装置経由で遠隔操作する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−319471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の技術によれば、センサー搭載機器等からデータを収集するセンター装置では、データを収集した場合、そのデータをユーザ側へ通知し、ユーザからの指令により機器の制御を行う。そのため、センサー搭載機器の動作を制御するためには、ユーザ側から指令をしなければならない、という問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、センサー搭載機器からデータを取得した場合に、ユーザからの指示を受けることなくセンサー搭載機器の制御が可能な機器遠隔制御システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、施設に設置されたセンサー搭載機器から受信した、当該センサー搭載機器の状態を示す機器データを記憶するセンシングサーバと、条件選択されたセンサー搭載機器と制御実行選択されたセンサー搭載機器との組み合わせである連携制御設定を記憶するコントローラサーバと、前記施設に設置され、前記センサー搭載機器と施設外との通信を中継するゲートウェイと、前記各サーバおよび前記ゲートウェイと通信し、センサー搭載機器の連携制御設定を行う端末と、を備え、前記コントローラサーバは、前記センシングサーバを確認し、前記条件選択されたセンサー搭載機器において設定した条件の機器データを検出した場合、前記制御実行選択されたセンサー搭載機器に対して動作を制御するための制御コードを送信する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、センサー搭載機器からデータを取得した場合に、ユーザからの指示を受けることなくセンサー搭載機器の制御ができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、機器遠隔制御システムの構成例を示す図である。
【図2】図2は、ゲートウェイを導入する手続き処理を示す図である。
【図3】図3は、ゲートウェイを導入する手続き処理の際の携帯端末の表示を示す図である。
【図4】図4は、センサー搭載機器を導入する手続き処理を示す図である。
【図5】図5は、センサー搭載機器を導入する手続き処理の際の携帯端末の表示を示す図である。
【図6】図6は、センサー搭載機器連携制御設定手続き処理を示す図である。
【図7】図7は、センサー搭載機器連携制御設定手続き処理の際の携帯端末の表示を示す図である。
【図8】図8は、センサー搭載機器連携制御設定手続き処理の際の携帯端末の表示を示す図である。
【図9】図9は、ユーザの位置情報を用いた連携制御動作の設定方法を示す図である。
【図10】図10は、ユーザの位置情報を用いた連携制御動作の設定方法を示す図である。
【図11】図11は、センサー搭載機器の連携制御処理を示す図である。
【図12】図12は、センシング・コントローラサーバからメッセージを受信したときの携帯端末の表示を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明にかかる機器遠隔制御システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0011】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態の機器遠隔制御システムの構成例を示す図である。機器遠隔制御システムは、ユーザの自宅10とデータセンター上に構築されたクラウド20と、ユーザが携帯する携帯端末30と、から構成される。
【0012】
自宅10は、ゲートウェイ11と、センサー搭載機器12〜18と、を備える。ゲートウェイ11は、インターネットとセンサー搭載機器12〜18とを接続して通信を中継する。センサー搭載機器12〜18は、それぞれ特定小電力無線モジュール(特小モジュール)を搭載しており、ゲートウェイ11を介して、インターネット経由でクラウド20上に設置されたサーバや、携帯端末30との通信を行うことができる。センサー搭載機器12〜18は、一般家庭に設置された機器であり、図1に示すように、例えば、冷蔵庫12、リモコン13、テレビ14、窓15、エアコン16、太陽光発電機17、温度センサー18、などがある。なお、特に個々の機器を区別する必要がないときはセンサー搭載機器12〜18とする。
【0013】
クラウド20は、自宅10からインターネットを経由して接続するデータセンターに構築されており、間取り図カタログサーバ21と、機器カタログサーバ22と、センシング・コントローラサーバ23と、ルーター24と、を備える。間取り図カタログサーバ21は、携帯端末30からの問い合わせに対して施設の間取り図の候補となる間取り図データを提供する。機器カタログサーバ22は、センサー搭載機器12〜18を設置するときに各機器の情報(制御コード、センサーデータ形式など)を提供する。センシング・コントローラサーバ23は、インターネット、ゲートウェイ11を経由してセンサー搭載機器12〜18と通信を行うことができる。また、センシング・コントローラサーバ23は、ユーザが携帯端末30から登録した各センサー搭載機器のセンサー情報を蓄積し、ユーザが設定した各センサー搭載機器の連携制御設定を記憶し、設定条件を検出したときに制御実行対象のセンサー搭載機器に対して動作を制御するための制御コードを送信する。なお、本実施の形態では、センシング・コントローラサーバ23を1台で構成した場合について説明するが、これに限定するものではない。センシングサーバと、コントローラサーバの2つのサーバに分割してもよい。ルーター24は、各サーバを接続する通信機器である。
【0014】
携帯端末30は、自宅10に居住するユーザが携帯する通信端末である。携帯端末30は、ユーザが各センサー搭載機器の登録や各センサー搭載機器の連携制御の組み合わせを設定するアプリケーションを搭載した端末(例えば、スマートフォンなど)である。
【0015】
図1に示すように、自宅10のゲートウェイ11とセンシング・コントローラサーバ23との間の通信は、例えば、FTTH(Fiber To The Home)やNGN(Next Generation Network)で行う。ゲートウェイ11からはセンシングデータ(機器データなど)を送信し、センシング・コントローラサーバ23からはコントロールデータ(制御コードなど)を送信する。また、クラウド20の各サーバと携帯端末30との間の通信は、例えば、3GやLTE(Long Term Evolution)で行う。各サーバからはセンシングデータ等を送信し、携帯端末30からはコントロールデータ(連携制御設定の情報など)を送信する。また、携帯端末30と自宅10のゲートウェイ11との間の通信は、例えば、WiFiで行うことができる。携帯端末30からは、コントロールデータ(アドレスなど)を送信し、ゲートウェイ11からはセンシングデータ(鍵の情報など)を送信する。なお、これらの通信方式は一例であり、他の通信方式を用いることも可能である。
【0016】
つづいて、機器遠隔制御システムにおいて、最初にゲートウェイ11を導入するときの手続き処理について説明する。図2は、ゲートウェイ11を導入する手続き処理を示す図である。まず、ユーザがゲートウェイ11を自宅10に設置すると、ゲートウェイ11は、自宅10に設置された各センサー搭載機器における機器間通信用の鍵(認証/暗号)を生成する(ステップS1)。そして、ゲートウェイ11は、センシング・コントローラサーバ23へ生成した鍵を送信し、登録する(ステップS2)。
【0017】
つぎに、携帯端末30では、ユーザの操作によって当該機器遠隔制御システムとして機能するアプリケーションを起動してゲートウェイ11と接続する(ステップS3)。このとき、携帯端末30では、ゲートウェイ11からIDやパスワードの入力を求められた場合は、これらを入力して接続(ログイン)する。なお、以降の動作においても同様、携帯端末30では、起動したアプリケーションの機能によって各種処理を行うが、携帯端末30を主体にして説明する。そして、携帯端末30は、ゲートウェイ11から生成された鍵を取得する(ステップS4)。
【0018】
つぎに、携帯端末30は、間取り図カタログサーバ21から間取り図サンプルの一覧を取得する(ステップS5)。ユーザは、携帯端末30上で間取り図サンプルの中から自宅10の構造に近い間取り図を選択して、自宅10の間取り図を作成する(ステップS6)。なお、住宅デベロッパが用意してくれる正確な間取り図を選択するようにしてもよい。ユーザは、携帯端末30を操作して、必要に応じてこの間取り図の部屋の定義(名前など)を現状に合わせて、または自分の好みにあわせて変更することができる。そして、携帯端末30は、ユーザが選択・設定して決定した間取り図データをセンシング・コントローラサーバ23へ送信する(ステップS7)。
【0019】
センシング・コントローラサーバ23は、間取り図のメタデータ(部屋の名前など)に基づいて、自身が備えるセンシングデータベースに機器一覧テーブルを自動的に生成する(ステップS8)。これにより、ゲートウェイ11が設置され、遠隔制御の対象となるセンサー搭載機器12〜18が設置された自宅10の間取りを決定することができる。
【0020】
ここで、上記処理の際に携帯端末30に表示される内容について説明する。図3は、ゲートウェイ11を導入する手続き処理の際の携帯端末30の表示を示す図である。例えば、携帯端末30からゲートウェイ11へ接続するときにIDやパスワードの入力を求められた場合は、携帯端末30から入力して接続(ログイン)する(図3(a))。そして、携帯端末30では、間取り図カタログサーバ21から間取り図サンプルを用いて自宅10の間取り図を作成する。作成する方法としては、例えば、施設(ここでは自宅10)の大きさと間取りの構成を最初に選択し(図3(b))、選択された条件にあう間取り図(レイアウト)の候補を順次表示し(図3(c))、その中から最適な候補を選択することができる。
【0021】
つづいて、自宅10へセンサー搭載機器を導入するときの手続き処理について説明する。図4は、センサー搭載機器を導入する手続き処理を示す図である。まず、ユーザが携帯端末30でアプリケーションを起動し、携帯端末30がセンシング・コントローラサーバ23から間取り図の情報および機器一覧テーブルに登録されている情報である登録済み(導入設定済み)の機器一覧情報を取得する(ステップS11)。
【0022】
携帯端末30は、間取り図を表示し、ユーザの操作により間取り図上で今回導入するセンサー搭載機器の設置位置を選択する(ステップS12)。このとき、携帯端末30は機器IDを要求し、ユーザは手入力またはカメラでのバーコード等の入力、あるいはRFIDなどの手段で機器IDを入力する。
【0023】
携帯端末30は、入力された機器IDをクラウド20上の機器カタログサーバ22へ送信し、機器カタログサーバ22から機器情報を取得し、取得した機器情報のうち、製品名などを表示する(ステップS13)。
【0024】
ユーザが携帯端末30上でセンサー搭載機器の同一性を確認すると、携帯端末30は、ゲートウェイ11経由で今回導入したセンサー搭載機器へアドレスおよび鍵を設定する。
【0025】
今回導入されたセンサー搭載機器では、設定されたアドレスおよび鍵の情報を記憶する(ステップS14)。このとき、ユーザは、携帯端末30から、導入したセンサー搭載機器の名前(デフォルトは製品名)を自分の好みで変更することも可能である。
【0026】
そして、携帯端末30は、取得した機器一覧情報を更新してセンシング・コントローラサーバ23へ送信する(ステップS15)。
【0027】
センシング・コントローラサーバ23は、センシングデータベースに今回導入されたセンサー搭載機器のデータを記録するための機器センサーテーブルを追加する(ステップS16)。この機器センサーテーブルは、機器一覧テーブル上に追加される当該センサー搭載機器のレコードと関連付けられる。これにより、今回導入されたセンサー搭載機器は、他のセンサー搭載機器同様、自宅10の中での通信およびゲートウェイ11を経由した通信が可能となる。また、センシング・コントローラサーバ23において、今回導入されたセンサー搭載機器がセンサーで検出したデータを記録することができる。
【0028】
ここで、上記処理の際に携帯端末30に表示される内容について説明する。図5は、センサー搭載機器を導入する手続き処理の際の携帯端末30の表示を示す図である。ステップS12の処理において、ユーザの操作により間取り図上でセンサー搭載機器の設置位置を選択する場合、携帯端末30に表示された間取り図においてセンサー搭載機器を設置する位置をタップ(クリック)して選択する(図5(a))。携帯端末30は、機器IDを要求するので、ユーザは手入力またはRFIDなどの手段で機器IDを入力する(図5(b))。そして、携帯端末30がゲートウェイ11経由で今回導入されたセンサー搭載機器へアドレスおよび鍵を設定し、センサー搭載機器が設定されたアドレスおよび鍵の情報を記憶する。このとき、ユーザは、携帯端末30からセンサー搭載機器の名前を自分の好みで変更可能である(図5(c))。
【0029】
つづいて、機器遠隔制御システムにおいて、センサー搭載機器の連携制御設定を行う手続き処理について説明する。図6は、センサー搭載機器連携制御設定手続き処理を示す図である。まず、ユーザが携帯端末30でアプリケーションを起動し、携帯端末30が、センシング・コントローラサーバ23から間取り図の情報および機器一覧情報(機器情報・設置位置・アドレス)を取得する(ステップS21)。携帯端末30では、ユーザの操作により、表示された間取り図上で2つ(あるいは3つ以上の複数でもよい)の連携制御設定の対象となるセンサー搭載機器を選択する(ステップS22)。
【0030】
このとき、携帯端末30は、選択された順にセンサー搭載機器についてユーザへ条件選択か制御実行選択かを問い合わせるので、ここではユーザは携帯端末30から条件選択を選択する(ステップS23)。なお、最初に表示するセンサー搭載機器については、条件選択がデフォルトとする。携帯端末30は、そのセンサー搭載機器にあらかじめ定義されている条件の候補を表示する。ここで表示する条件の候補は、機器情報に含まれている。携帯端末30では、ユーザの操作により、候補の中から設定する条件を選択する。
【0031】
つぎに、携帯端末30は、選択された2つ目のセンサー搭載機器について、ユーザへ条件選択か制御実行選択かを問い合わせるので、ここではユーザは携帯端末30から制御実行選択を選択する。なお、次のセンサー搭載機器でも条件選択をしたい場合は、上記ステップS23からの処理を繰り返し実行する。携帯端末30は、選択されたセンサー搭載機器にあらかじめ定義されている制御コードの候補を表示する。制御コードの候補は機器情報に含まれている。携帯端末30は、ユーザの操作により、候補の中から設定する制御コードを選択する(ステップS24)。携帯端末30は、条件選択として選択されたセンサー搭載機器とその条件、および制御実行選択として選択されたセンサー搭載機器とその制御コードとの組み合わせを連携制御設定としてセンシング・コントローラサーバ23へ送信する(ステップS25)。
【0032】
センシング・コントローラサーバ23は、受信した連携制御設定から、連携制御実行指令データを生成して、自身が備える連携制御実行指令テーブルに記憶する(ステップS26)。なお、最初にセンサー搭載機器を2つ以上選択し、その後それぞれのセンサー搭載機器について条件選択か制御実行選択を確認したが、これに限定するものではない。例えば、センサー搭載機器を1つ選択して条件選択か制御実行選択を確認し、その後2つ目のセンサー搭載機器を選択して条件選択か制御実行選択を確認し、3つ目以降があれば順次選択と確認を繰り返すようにしてもよい。
【0033】
ここで、上記処理の際に携帯端末30に表示される内容について説明する。図7、8は、センサー搭載機器連携制御設定手続き処理の際の携帯端末30の表示を示す図である。例えば、条件選択として自宅10のセンサー搭載機器からリビングに設置された温度センサー18を選択する(図7(a))。このときの、選択方法は図5(a)と同様である。そして、温度センサー18の条件の候補からリビングの室温として「やや暑い」を選択する(図7(b)、(c))。つぎに制御実行選択として自宅10のセンサー搭載機器からリビングに設置されたエアコン16を選択する(図8(a))。そして、エアコン16の制御コードの候補から「ON(冷房)」を選択する(図8(b))。このとき、温度センサー18とエアコン16で選択された設定が組み合わせられ(図8(c))、組み合わせた設定(連携制御設定)をセンシング・コントローラサーバ23へ登録する。なお、温度の好みは個人差があるため、導入時に「暑い」、「やや暑い」等の定義をあらかじめ温度と湿度の組み合わせで用意しておき、ユーザが定義できるようにする。
【0034】
温度センサー18は、温度変化があるたび、または定期的に、室温情報(機器データ)をゲートウェイ11経由でセンシング・コントローラサーバ23へ送信し、センシング・コントローラサーバ23にある当該機器用(温度センサー18)の機器センサーテーブルへ記録する。センシング・コントローラサーバ23は、機器センサーテーブルを更新するたびに連携制御実行指令テーブルを参照し、温度センサー18が送信してきた温度が条件「やや暑い」に一致した場合、組み合わせて設定されたエアコン16の「ON(冷房)」制御コードを、ゲートウェイ11経由でエアコン16へ送信する。エアコン16は、受信した制御コードを実行して冷房をONする。
【0035】
なお、センサー搭載機器の組み合わせとして、条件選択及び制御実行選択されたセンサー搭載機器がそれぞれ1つの場合について説明したが、これに限定するものではない。例えば、条件選択のセンサー搭載機器を2つ以上、制御実行選択のセンサー搭載機器を1つの組み合わせとすることや、条件選択のセンサー搭載機器を1つ、制御実行選択のセンサー搭載機器を2つ以上の組み合わせとすることもでき、また、条件選択のセンサー搭載機器を2つ以上、制御実行選択のセンサー搭載機器を2つ以上の組み合わせにすることも可能である。
【0036】
従来のシステムでは、検出データにしたがい、何らかのアクションをユーザ側で起こす必要がある。例えば、部屋の温度が暑いことを検出したら部屋の温度を下げるためにエアコンを動作させる。一方、本実施の形態の機器遠隔制御システムでは、2つまたは複数のセンサー搭載機器の組み合わせを設定し、条件選択されたセンサー搭載機器で条件を設定し、当該センサー搭載機器で設定した条件を検出した場合に、このセンサー搭載機器と組み合わせて設定され、制御実行選択されたセンサー搭載機器の動作を制御する処理を実行する。これにより、あるセンサー搭載機器で所定の条件を検出した場合、ユーザが携帯端末30から何らかの指示を行うことなく、ユーザの好みで設定した内容に基づいて別のセンサー搭載機器の動作の制御を実行することができる。
【0037】
施設およびユーザによってアクションの決め方は異なり、個人差もあるから工事業者が一概に決めることはできない。これに対して、ユーザが設定を自由に決められることができるため、ユーザの好みの状態に制御することができる。
【0038】
また、従来では、ユーザがセンサー搭載機器を自宅内に複数設置すると、ユーザが受け取る検出データがどの位置にあるデータであるかを特定することが困難であった。これに対して、本実施の形態では、センサー搭載機器が設置された施設(自宅10)、およびセンサー搭載機器が設置された位置を間取り図の形式でユーザが持つ携帯端末30に表示する。これにより、センサー搭載機器の導入時やセンサー搭載機器を組み合わせて連携制御設定を行うとき、ユーザ側では視覚的にセンサー搭載機器の位置関係を容易に認識できることから、設定等の際のユーザの負担を軽減することができる。
【0039】
以上説明したように、本実施の形態では、2つ以上のセンサー搭載機器の組み合わせを設定し、条件選択されたセンサー搭載機器で設定した条件を検出した場合に、このセンサー搭載機器と組み合わせて設定され、制御実行選択されたセンサー搭載機器の動作を制御する処理を実行することとした。これにより、条件選択されたセンサー搭載機器で所定の条件を検出した場合、ユーザが携帯端末30から何らかの指示を行うことなく、制御実行選択されたセンサー搭載機器の動作の制御を実行することができる。
【0040】
また、本実施の形態では、センサー搭載機器が設置された自宅や設置位置を間取り図の形式でユーザが持つ携帯端末30に表示することとした。これにより、ユーザ側では視覚的にセンサー搭載機器の位置関係を容易に認識できることから、設定等の際のユーザの負担を軽減でき、快適な施設管理を行うことができる。
【0041】
なお、前述のようにセンシング・コントローラサーバ23を、センシングサーバとコントローラサーバとに分割した場合、センシングサーバが各センサー搭載機器からの機器データを収集し、コントローラサーバが連携制御設定されたセンサー搭載機器の情報を記憶し、条件を検出した場合に制御コードを送信する。また、センシング・コントローラサーバ23が備える各テーブルについては、センシングサーバ側で、上述の機器一覧テーブル、機器センサーテーブルを備え、コントローラサーバ側で、連携制御実行指令テーブルを備える。
【0042】
実施の形態2.
実施の形態1では、条件選択されたセンサー搭載機器において設定した条件を検出したときに、制御実行選択されたセンサー搭載機器の動作を制御した。しかしながら、自宅10にユーザが存在しないときにこのような制御を行うことは効率的ではない。本実施の形態では、ユーザの在室状態に応じてセンサー搭載機器の制御を行う。実施の形態1と異なる部分について説明する。
【0043】
本実施の形態におけるシステムの構成は実施の形態1と同様である。また、ゲートウェイ11の導入およびセンサー搭載機器の導入についての手続き処理も同様である。
【0044】
つづいて、ユーザの位置情報を用いてセンサー搭載機器の制御を行う場合について説明する。図9、10は、ユーザの位置情報を用いた連携制御動作の設定方法を示す図である。ユーザがアプリケーションを起動した携帯端末30では、機器連携設定を開始し、センシング・コントローラサーバ23から間取り図の情報と機器一覧情報(機器情報・設置位置・アドレス)を取得する(図9(a))。そして、携帯端末30では、条件選択として、ユーザの操作により表示される間取り図から、自宅10に設置されたセンサー搭載機器ではなく「人」を選択する。携帯端末30は、「人」の条件の候補について表示する(図9(b))。条件の候補としては、例えば、全員在宅、全員不在、在宅(パパ)、在宅(ママ)などである。これらの候補の定義は一例であり、システムの用途によって定義されるものとする。ここでは、携帯端末30と持ち主であるユーザとがあらかじめセンシング・コントローラサーバ23で登録済みであるとして、携帯端末30の端末IDとGPS(Global Positioning System)センサーによる現在位置、またはNFC(Near Field Communication)による出入りチェックなどの方法により、人の在不在を判断できる。なお、GPSの場合は、現在位置がだいたい正確に把握できるので、帰宅途中かどうかの簡易的な判断にも用いることができる。ここでは、携帯端末30において、ユーザの操作により「人」の条件の候補から「全員不在」を選択する(図9(c))。
【0045】
つぎに、携帯端末30では、ユーザの操作により、制御実行選択のセンサー搭載機器を選択する(図10(a))。選択するセンサー搭載機器は複数でもよい。このとき、携帯端末30では、選択されたセンサー搭載機器についてユーザへ条件選択か制御実行選択かを問い合わせる。
【0046】
ここでユーザが条件選択を選んだ場合、携帯端末30は、そのセンサー搭載機器にあらかじめ定義されている条件の候補を表示する。条件の候補は機器情報に含まれている。ユーザは条件の候補からセンサー搭載機器で設定する条件を選択する。
【0047】
ユーザが制御実行選択を選択した場合、携帯端末30は、そのセンサー搭載機器(ここではエアコン16とする)にあらかじめ定義されている制御コードの候補を表示する。制御コードの候補は機器情報に含まれている。ユーザは携帯端末30を操作してセンサー搭載機器(エアコン16)に設定する制御コードとしてOFFを選択する(図10(b))。携帯端末30は、選択された人の条件およびセンサー搭載機器とその制御コードとを組み合わせて連携制御設定として、センシング・コントローラサーバ23へ送信する(図10(c))。センシング・コントローラサーバ23は、受信した連携制御設定から、連携制御実行指令データを生成して、連携制御実行指令テーブルに記憶する。
【0048】
このように設定した場合の機器遠隔制御システムにおける、センサー搭載機器の連携制御処理について説明する。図11は、センサー搭載機器の連携制御処理を示す図である。まず、携帯端末30では、自身を携帯するユーザが自宅10から離れていき、自身のGPS機能により一定距離離れたことから外出したということを確定する。このとき、携帯端末30は、ユーザ(携帯端末30の端末IDとのひも付けされている)が不在になったことをセンシング・コントローラサーバ23へ位置情報として送信し、センシング・コントローラサーバ23にある人条件状態テーブルへ記録する(ステップS31)。
【0049】
センシング・コントローラサーバ23は、登録済みの全ての携帯端末30について留守・在宅状態を判定する(ステップS32)。センシング・コントローラサーバ23は、人条件状態テーブル更新のたびに連携制御実行指令テーブルを参照し、登録済みの全ての携帯端末30経由で送信されてきた人の条件が「全員不在」に一致すると、連携制御設定として組み合わせて設定されたエアコン16の「OFF」制御コードを、ゲートウェイ11経由でエアコン16に送信する(ステップS33)。エアコン16は、受信した制御コードを実行して電源をOFFにする。
【0050】
これとは逆に、携帯端末30を携帯するユーザが自宅10に近づいてくる(帰宅する)場合にも応用することができる。例えば、携帯端末30は、現在位置が自宅10に近づいていき、一定距離近づいたことから帰宅途中であるということを確定する。この場合に、人の条件「帰宅途中」とエアコン16の制御コード「ON(冷房)」が連携制御設定されていれば、前述とは逆に帰宅前にエアコン16の運転を開始させておけることが可能である。
【0051】
なお、実施の形態1と同様、条件を2つ以上とし、人の条件とセンサー搭載機器の条件を組み合わせることも可能である。例えば、複合的に温度センサー18の条件も組み合わせておくことができる。これにより、暑くない場合に不要な冷房運転を帰宅前に起動させることを回避できる。ユーザの好みで設定することができる。
【0052】
また、設定が複雑になるとユーザの操作も煩雑になる。そのため、連携制御設定サンプルをセンシング・コントローラサーバ23から携帯端末30へ提示し、それをユーザが選択するだけで簡単に設定できるようにしてもよい。これにより、ユーザ側では、複雑な設定処理を行うことなく、センサー搭載機器の連携制御設定を行うことができる。
【0053】
以上説明したように、本実施の形態では、ユーザの在不在を条件選択とし、ユーザが不在となった場合、またはユーザが帰宅してきた場合など、自宅10とユーザが保持する携帯端末30との距離に応じて、制御実行選択されたセンサー搭載機器の動作を制御することとした。これにより、ユーザの在室状態に応じてセンサー搭載機器の制御を行うことができ、効率的な制御を行うことができる。
【0054】
なお、前述のようにセンシング・コントローラサーバ23を、センシングサーバとコントローラサーバとに分割した場合、本実施の形態における人条件状態テーブルは、センシングサーバが備える。コントローラサーバが、センシングサーバの人条件状態テーブルを確認し、設定された条件の検出を行う。
【0055】
実施の形態3.
例えば、実施の形態2と同様の設定において、全員不在でエアコン16を自動停止した場合に、センシング・コントローラサーバ23は、制御コードを実行した(エアコン16を自動停止した)ことおよびその結果を、携帯端末30へメッセージを送信する。
【0056】
携帯端末30を見たユーザは、そのメッセージで自動制御が実行されたことを知ることができる。例えば、エアコン16をつけっぱなしで消し忘れて留守にし、OFFにさせられたことを知ると、消し忘れていたことを意識づけられる。これにより、管理意識をユーザに忘れさせないようにすることができる。あるいは、設定が間違っているかどうかの確認として、この通知の有無などからユーザはフィードバックすることができる。
【0057】
図12は、センシング・コントローラサーバ23からメッセージを受信したときの携帯端末30の表示を示す図である。例えば、機器遠隔制御システムの処理を実行するアプリケーションを起動していないとき、当該アプリケーションのアイコン上に新着メッセージを知らせるマークが表示されるようにしておく(図12(a))。ユーザは、アプリケーションを起動して、新着メッセージをタップ(クリック)して開き(図12(b))、内容を確認することができる(図12(c))。
【0058】
なお、通知を受けたくない場合は(設定が確定して通知が煩わしくなった場合など)、携帯端末30は、ユーザの総裁により、センシング・コントローラサーバ23へ通知OFFを設定することができる。
【0059】
なお、上記実施の形態1〜3では、住宅と住宅オーナーを例に説明したが、これに限定するものではない。例えば、ビルやオフィス、工場、公共施設(公園なども含む)、プラントなどと、それらのオーナーまたは管理人などの組み合わせなど、多くの施設に適用可能である。
【0060】
さらに、自動車の車内、電車の車両内、船の船室内、などにも適用可能である。建物、乗り物、構造物など、センサーをつけ、センサーの検出データによって何らかの動作を制御(コントロール)する必要があるとき、ユーザが機器連携を設定したい場面で適用することができる。
【0061】
また、間取り図カタログサーバ21には、これらの施設のデータを蓄積することもでき、施設のデベロッパ(建設会社など)から提供してもらうこともできる。なお、非公開にする必要があれば、間取り図カタログサーバ21との認証によりオーナーだけが施設間取り図情報を入手できるようにするなど、施設情報の漏洩を防ぐ手段を追加してもよい。
【0062】
機器の導入について、あらかじめ施設のデベロッパ(不動産、建設業者など)が温度センサー、煙センサーなど、建築法上義務付けられているものを設置する際に初期導入設定を行い、購入者へ引き渡してもよい。この場合、購入者へデータへのアクセス権も譲渡し、以降は購入者しかアクセスできないようにする。
【産業上の利用可能性】
【0063】
以上のように、本発明にかかる機器遠隔制御システムは、遠隔に設置された機器の制御に有用であり、特に、センサーを搭載した機器の制御に適している。
【符号の説明】
【0064】
10 自宅
11 ゲートウェイ
12、13、14、15、16、17、18 センサー搭載機器
20 クラウド
21 間取り図カタログサーバ
22 機器カタログサーバ
23 センシング・コントローラサーバ
24 ルーター
30 携帯端末
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器の動作を遠隔から制御する機器遠隔制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、機器の動作を遠隔から制御するシステムとして、宅内に無線通信機能を持つセンサーを搭載した機器を複数設置してセンサーネットワークを構築し、このセンサーネットワークから収集した検出データをサーバ等へ送り、サーバ等がユーザへ検出データまたはその加工データを通知するものがある。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、家庭内に設置した機器の識別情報と遠隔操作用コンテンツを管理するセンター装置、ユーザが携帯する端末との構成により、稼動情報等を取得したユーザが、携帯端末から家庭内機器をセンター装置経由で遠隔操作する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−319471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の技術によれば、センサー搭載機器等からデータを収集するセンター装置では、データを収集した場合、そのデータをユーザ側へ通知し、ユーザからの指令により機器の制御を行う。そのため、センサー搭載機器の動作を制御するためには、ユーザ側から指令をしなければならない、という問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、センサー搭載機器からデータを取得した場合に、ユーザからの指示を受けることなくセンサー搭載機器の制御が可能な機器遠隔制御システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、施設に設置されたセンサー搭載機器から受信した、当該センサー搭載機器の状態を示す機器データを記憶するセンシングサーバと、条件選択されたセンサー搭載機器と制御実行選択されたセンサー搭載機器との組み合わせである連携制御設定を記憶するコントローラサーバと、前記施設に設置され、前記センサー搭載機器と施設外との通信を中継するゲートウェイと、前記各サーバおよび前記ゲートウェイと通信し、センサー搭載機器の連携制御設定を行う端末と、を備え、前記コントローラサーバは、前記センシングサーバを確認し、前記条件選択されたセンサー搭載機器において設定した条件の機器データを検出した場合、前記制御実行選択されたセンサー搭載機器に対して動作を制御するための制御コードを送信する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、センサー搭載機器からデータを取得した場合に、ユーザからの指示を受けることなくセンサー搭載機器の制御ができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、機器遠隔制御システムの構成例を示す図である。
【図2】図2は、ゲートウェイを導入する手続き処理を示す図である。
【図3】図3は、ゲートウェイを導入する手続き処理の際の携帯端末の表示を示す図である。
【図4】図4は、センサー搭載機器を導入する手続き処理を示す図である。
【図5】図5は、センサー搭載機器を導入する手続き処理の際の携帯端末の表示を示す図である。
【図6】図6は、センサー搭載機器連携制御設定手続き処理を示す図である。
【図7】図7は、センサー搭載機器連携制御設定手続き処理の際の携帯端末の表示を示す図である。
【図8】図8は、センサー搭載機器連携制御設定手続き処理の際の携帯端末の表示を示す図である。
【図9】図9は、ユーザの位置情報を用いた連携制御動作の設定方法を示す図である。
【図10】図10は、ユーザの位置情報を用いた連携制御動作の設定方法を示す図である。
【図11】図11は、センサー搭載機器の連携制御処理を示す図である。
【図12】図12は、センシング・コントローラサーバからメッセージを受信したときの携帯端末の表示を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明にかかる機器遠隔制御システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0011】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態の機器遠隔制御システムの構成例を示す図である。機器遠隔制御システムは、ユーザの自宅10とデータセンター上に構築されたクラウド20と、ユーザが携帯する携帯端末30と、から構成される。
【0012】
自宅10は、ゲートウェイ11と、センサー搭載機器12〜18と、を備える。ゲートウェイ11は、インターネットとセンサー搭載機器12〜18とを接続して通信を中継する。センサー搭載機器12〜18は、それぞれ特定小電力無線モジュール(特小モジュール)を搭載しており、ゲートウェイ11を介して、インターネット経由でクラウド20上に設置されたサーバや、携帯端末30との通信を行うことができる。センサー搭載機器12〜18は、一般家庭に設置された機器であり、図1に示すように、例えば、冷蔵庫12、リモコン13、テレビ14、窓15、エアコン16、太陽光発電機17、温度センサー18、などがある。なお、特に個々の機器を区別する必要がないときはセンサー搭載機器12〜18とする。
【0013】
クラウド20は、自宅10からインターネットを経由して接続するデータセンターに構築されており、間取り図カタログサーバ21と、機器カタログサーバ22と、センシング・コントローラサーバ23と、ルーター24と、を備える。間取り図カタログサーバ21は、携帯端末30からの問い合わせに対して施設の間取り図の候補となる間取り図データを提供する。機器カタログサーバ22は、センサー搭載機器12〜18を設置するときに各機器の情報(制御コード、センサーデータ形式など)を提供する。センシング・コントローラサーバ23は、インターネット、ゲートウェイ11を経由してセンサー搭載機器12〜18と通信を行うことができる。また、センシング・コントローラサーバ23は、ユーザが携帯端末30から登録した各センサー搭載機器のセンサー情報を蓄積し、ユーザが設定した各センサー搭載機器の連携制御設定を記憶し、設定条件を検出したときに制御実行対象のセンサー搭載機器に対して動作を制御するための制御コードを送信する。なお、本実施の形態では、センシング・コントローラサーバ23を1台で構成した場合について説明するが、これに限定するものではない。センシングサーバと、コントローラサーバの2つのサーバに分割してもよい。ルーター24は、各サーバを接続する通信機器である。
【0014】
携帯端末30は、自宅10に居住するユーザが携帯する通信端末である。携帯端末30は、ユーザが各センサー搭載機器の登録や各センサー搭載機器の連携制御の組み合わせを設定するアプリケーションを搭載した端末(例えば、スマートフォンなど)である。
【0015】
図1に示すように、自宅10のゲートウェイ11とセンシング・コントローラサーバ23との間の通信は、例えば、FTTH(Fiber To The Home)やNGN(Next Generation Network)で行う。ゲートウェイ11からはセンシングデータ(機器データなど)を送信し、センシング・コントローラサーバ23からはコントロールデータ(制御コードなど)を送信する。また、クラウド20の各サーバと携帯端末30との間の通信は、例えば、3GやLTE(Long Term Evolution)で行う。各サーバからはセンシングデータ等を送信し、携帯端末30からはコントロールデータ(連携制御設定の情報など)を送信する。また、携帯端末30と自宅10のゲートウェイ11との間の通信は、例えば、WiFiで行うことができる。携帯端末30からは、コントロールデータ(アドレスなど)を送信し、ゲートウェイ11からはセンシングデータ(鍵の情報など)を送信する。なお、これらの通信方式は一例であり、他の通信方式を用いることも可能である。
【0016】
つづいて、機器遠隔制御システムにおいて、最初にゲートウェイ11を導入するときの手続き処理について説明する。図2は、ゲートウェイ11を導入する手続き処理を示す図である。まず、ユーザがゲートウェイ11を自宅10に設置すると、ゲートウェイ11は、自宅10に設置された各センサー搭載機器における機器間通信用の鍵(認証/暗号)を生成する(ステップS1)。そして、ゲートウェイ11は、センシング・コントローラサーバ23へ生成した鍵を送信し、登録する(ステップS2)。
【0017】
つぎに、携帯端末30では、ユーザの操作によって当該機器遠隔制御システムとして機能するアプリケーションを起動してゲートウェイ11と接続する(ステップS3)。このとき、携帯端末30では、ゲートウェイ11からIDやパスワードの入力を求められた場合は、これらを入力して接続(ログイン)する。なお、以降の動作においても同様、携帯端末30では、起動したアプリケーションの機能によって各種処理を行うが、携帯端末30を主体にして説明する。そして、携帯端末30は、ゲートウェイ11から生成された鍵を取得する(ステップS4)。
【0018】
つぎに、携帯端末30は、間取り図カタログサーバ21から間取り図サンプルの一覧を取得する(ステップS5)。ユーザは、携帯端末30上で間取り図サンプルの中から自宅10の構造に近い間取り図を選択して、自宅10の間取り図を作成する(ステップS6)。なお、住宅デベロッパが用意してくれる正確な間取り図を選択するようにしてもよい。ユーザは、携帯端末30を操作して、必要に応じてこの間取り図の部屋の定義(名前など)を現状に合わせて、または自分の好みにあわせて変更することができる。そして、携帯端末30は、ユーザが選択・設定して決定した間取り図データをセンシング・コントローラサーバ23へ送信する(ステップS7)。
【0019】
センシング・コントローラサーバ23は、間取り図のメタデータ(部屋の名前など)に基づいて、自身が備えるセンシングデータベースに機器一覧テーブルを自動的に生成する(ステップS8)。これにより、ゲートウェイ11が設置され、遠隔制御の対象となるセンサー搭載機器12〜18が設置された自宅10の間取りを決定することができる。
【0020】
ここで、上記処理の際に携帯端末30に表示される内容について説明する。図3は、ゲートウェイ11を導入する手続き処理の際の携帯端末30の表示を示す図である。例えば、携帯端末30からゲートウェイ11へ接続するときにIDやパスワードの入力を求められた場合は、携帯端末30から入力して接続(ログイン)する(図3(a))。そして、携帯端末30では、間取り図カタログサーバ21から間取り図サンプルを用いて自宅10の間取り図を作成する。作成する方法としては、例えば、施設(ここでは自宅10)の大きさと間取りの構成を最初に選択し(図3(b))、選択された条件にあう間取り図(レイアウト)の候補を順次表示し(図3(c))、その中から最適な候補を選択することができる。
【0021】
つづいて、自宅10へセンサー搭載機器を導入するときの手続き処理について説明する。図4は、センサー搭載機器を導入する手続き処理を示す図である。まず、ユーザが携帯端末30でアプリケーションを起動し、携帯端末30がセンシング・コントローラサーバ23から間取り図の情報および機器一覧テーブルに登録されている情報である登録済み(導入設定済み)の機器一覧情報を取得する(ステップS11)。
【0022】
携帯端末30は、間取り図を表示し、ユーザの操作により間取り図上で今回導入するセンサー搭載機器の設置位置を選択する(ステップS12)。このとき、携帯端末30は機器IDを要求し、ユーザは手入力またはカメラでのバーコード等の入力、あるいはRFIDなどの手段で機器IDを入力する。
【0023】
携帯端末30は、入力された機器IDをクラウド20上の機器カタログサーバ22へ送信し、機器カタログサーバ22から機器情報を取得し、取得した機器情報のうち、製品名などを表示する(ステップS13)。
【0024】
ユーザが携帯端末30上でセンサー搭載機器の同一性を確認すると、携帯端末30は、ゲートウェイ11経由で今回導入したセンサー搭載機器へアドレスおよび鍵を設定する。
【0025】
今回導入されたセンサー搭載機器では、設定されたアドレスおよび鍵の情報を記憶する(ステップS14)。このとき、ユーザは、携帯端末30から、導入したセンサー搭載機器の名前(デフォルトは製品名)を自分の好みで変更することも可能である。
【0026】
そして、携帯端末30は、取得した機器一覧情報を更新してセンシング・コントローラサーバ23へ送信する(ステップS15)。
【0027】
センシング・コントローラサーバ23は、センシングデータベースに今回導入されたセンサー搭載機器のデータを記録するための機器センサーテーブルを追加する(ステップS16)。この機器センサーテーブルは、機器一覧テーブル上に追加される当該センサー搭載機器のレコードと関連付けられる。これにより、今回導入されたセンサー搭載機器は、他のセンサー搭載機器同様、自宅10の中での通信およびゲートウェイ11を経由した通信が可能となる。また、センシング・コントローラサーバ23において、今回導入されたセンサー搭載機器がセンサーで検出したデータを記録することができる。
【0028】
ここで、上記処理の際に携帯端末30に表示される内容について説明する。図5は、センサー搭載機器を導入する手続き処理の際の携帯端末30の表示を示す図である。ステップS12の処理において、ユーザの操作により間取り図上でセンサー搭載機器の設置位置を選択する場合、携帯端末30に表示された間取り図においてセンサー搭載機器を設置する位置をタップ(クリック)して選択する(図5(a))。携帯端末30は、機器IDを要求するので、ユーザは手入力またはRFIDなどの手段で機器IDを入力する(図5(b))。そして、携帯端末30がゲートウェイ11経由で今回導入されたセンサー搭載機器へアドレスおよび鍵を設定し、センサー搭載機器が設定されたアドレスおよび鍵の情報を記憶する。このとき、ユーザは、携帯端末30からセンサー搭載機器の名前を自分の好みで変更可能である(図5(c))。
【0029】
つづいて、機器遠隔制御システムにおいて、センサー搭載機器の連携制御設定を行う手続き処理について説明する。図6は、センサー搭載機器連携制御設定手続き処理を示す図である。まず、ユーザが携帯端末30でアプリケーションを起動し、携帯端末30が、センシング・コントローラサーバ23から間取り図の情報および機器一覧情報(機器情報・設置位置・アドレス)を取得する(ステップS21)。携帯端末30では、ユーザの操作により、表示された間取り図上で2つ(あるいは3つ以上の複数でもよい)の連携制御設定の対象となるセンサー搭載機器を選択する(ステップS22)。
【0030】
このとき、携帯端末30は、選択された順にセンサー搭載機器についてユーザへ条件選択か制御実行選択かを問い合わせるので、ここではユーザは携帯端末30から条件選択を選択する(ステップS23)。なお、最初に表示するセンサー搭載機器については、条件選択がデフォルトとする。携帯端末30は、そのセンサー搭載機器にあらかじめ定義されている条件の候補を表示する。ここで表示する条件の候補は、機器情報に含まれている。携帯端末30では、ユーザの操作により、候補の中から設定する条件を選択する。
【0031】
つぎに、携帯端末30は、選択された2つ目のセンサー搭載機器について、ユーザへ条件選択か制御実行選択かを問い合わせるので、ここではユーザは携帯端末30から制御実行選択を選択する。なお、次のセンサー搭載機器でも条件選択をしたい場合は、上記ステップS23からの処理を繰り返し実行する。携帯端末30は、選択されたセンサー搭載機器にあらかじめ定義されている制御コードの候補を表示する。制御コードの候補は機器情報に含まれている。携帯端末30は、ユーザの操作により、候補の中から設定する制御コードを選択する(ステップS24)。携帯端末30は、条件選択として選択されたセンサー搭載機器とその条件、および制御実行選択として選択されたセンサー搭載機器とその制御コードとの組み合わせを連携制御設定としてセンシング・コントローラサーバ23へ送信する(ステップS25)。
【0032】
センシング・コントローラサーバ23は、受信した連携制御設定から、連携制御実行指令データを生成して、自身が備える連携制御実行指令テーブルに記憶する(ステップS26)。なお、最初にセンサー搭載機器を2つ以上選択し、その後それぞれのセンサー搭載機器について条件選択か制御実行選択を確認したが、これに限定するものではない。例えば、センサー搭載機器を1つ選択して条件選択か制御実行選択を確認し、その後2つ目のセンサー搭載機器を選択して条件選択か制御実行選択を確認し、3つ目以降があれば順次選択と確認を繰り返すようにしてもよい。
【0033】
ここで、上記処理の際に携帯端末30に表示される内容について説明する。図7、8は、センサー搭載機器連携制御設定手続き処理の際の携帯端末30の表示を示す図である。例えば、条件選択として自宅10のセンサー搭載機器からリビングに設置された温度センサー18を選択する(図7(a))。このときの、選択方法は図5(a)と同様である。そして、温度センサー18の条件の候補からリビングの室温として「やや暑い」を選択する(図7(b)、(c))。つぎに制御実行選択として自宅10のセンサー搭載機器からリビングに設置されたエアコン16を選択する(図8(a))。そして、エアコン16の制御コードの候補から「ON(冷房)」を選択する(図8(b))。このとき、温度センサー18とエアコン16で選択された設定が組み合わせられ(図8(c))、組み合わせた設定(連携制御設定)をセンシング・コントローラサーバ23へ登録する。なお、温度の好みは個人差があるため、導入時に「暑い」、「やや暑い」等の定義をあらかじめ温度と湿度の組み合わせで用意しておき、ユーザが定義できるようにする。
【0034】
温度センサー18は、温度変化があるたび、または定期的に、室温情報(機器データ)をゲートウェイ11経由でセンシング・コントローラサーバ23へ送信し、センシング・コントローラサーバ23にある当該機器用(温度センサー18)の機器センサーテーブルへ記録する。センシング・コントローラサーバ23は、機器センサーテーブルを更新するたびに連携制御実行指令テーブルを参照し、温度センサー18が送信してきた温度が条件「やや暑い」に一致した場合、組み合わせて設定されたエアコン16の「ON(冷房)」制御コードを、ゲートウェイ11経由でエアコン16へ送信する。エアコン16は、受信した制御コードを実行して冷房をONする。
【0035】
なお、センサー搭載機器の組み合わせとして、条件選択及び制御実行選択されたセンサー搭載機器がそれぞれ1つの場合について説明したが、これに限定するものではない。例えば、条件選択のセンサー搭載機器を2つ以上、制御実行選択のセンサー搭載機器を1つの組み合わせとすることや、条件選択のセンサー搭載機器を1つ、制御実行選択のセンサー搭載機器を2つ以上の組み合わせとすることもでき、また、条件選択のセンサー搭載機器を2つ以上、制御実行選択のセンサー搭載機器を2つ以上の組み合わせにすることも可能である。
【0036】
従来のシステムでは、検出データにしたがい、何らかのアクションをユーザ側で起こす必要がある。例えば、部屋の温度が暑いことを検出したら部屋の温度を下げるためにエアコンを動作させる。一方、本実施の形態の機器遠隔制御システムでは、2つまたは複数のセンサー搭載機器の組み合わせを設定し、条件選択されたセンサー搭載機器で条件を設定し、当該センサー搭載機器で設定した条件を検出した場合に、このセンサー搭載機器と組み合わせて設定され、制御実行選択されたセンサー搭載機器の動作を制御する処理を実行する。これにより、あるセンサー搭載機器で所定の条件を検出した場合、ユーザが携帯端末30から何らかの指示を行うことなく、ユーザの好みで設定した内容に基づいて別のセンサー搭載機器の動作の制御を実行することができる。
【0037】
施設およびユーザによってアクションの決め方は異なり、個人差もあるから工事業者が一概に決めることはできない。これに対して、ユーザが設定を自由に決められることができるため、ユーザの好みの状態に制御することができる。
【0038】
また、従来では、ユーザがセンサー搭載機器を自宅内に複数設置すると、ユーザが受け取る検出データがどの位置にあるデータであるかを特定することが困難であった。これに対して、本実施の形態では、センサー搭載機器が設置された施設(自宅10)、およびセンサー搭載機器が設置された位置を間取り図の形式でユーザが持つ携帯端末30に表示する。これにより、センサー搭載機器の導入時やセンサー搭載機器を組み合わせて連携制御設定を行うとき、ユーザ側では視覚的にセンサー搭載機器の位置関係を容易に認識できることから、設定等の際のユーザの負担を軽減することができる。
【0039】
以上説明したように、本実施の形態では、2つ以上のセンサー搭載機器の組み合わせを設定し、条件選択されたセンサー搭載機器で設定した条件を検出した場合に、このセンサー搭載機器と組み合わせて設定され、制御実行選択されたセンサー搭載機器の動作を制御する処理を実行することとした。これにより、条件選択されたセンサー搭載機器で所定の条件を検出した場合、ユーザが携帯端末30から何らかの指示を行うことなく、制御実行選択されたセンサー搭載機器の動作の制御を実行することができる。
【0040】
また、本実施の形態では、センサー搭載機器が設置された自宅や設置位置を間取り図の形式でユーザが持つ携帯端末30に表示することとした。これにより、ユーザ側では視覚的にセンサー搭載機器の位置関係を容易に認識できることから、設定等の際のユーザの負担を軽減でき、快適な施設管理を行うことができる。
【0041】
なお、前述のようにセンシング・コントローラサーバ23を、センシングサーバとコントローラサーバとに分割した場合、センシングサーバが各センサー搭載機器からの機器データを収集し、コントローラサーバが連携制御設定されたセンサー搭載機器の情報を記憶し、条件を検出した場合に制御コードを送信する。また、センシング・コントローラサーバ23が備える各テーブルについては、センシングサーバ側で、上述の機器一覧テーブル、機器センサーテーブルを備え、コントローラサーバ側で、連携制御実行指令テーブルを備える。
【0042】
実施の形態2.
実施の形態1では、条件選択されたセンサー搭載機器において設定した条件を検出したときに、制御実行選択されたセンサー搭載機器の動作を制御した。しかしながら、自宅10にユーザが存在しないときにこのような制御を行うことは効率的ではない。本実施の形態では、ユーザの在室状態に応じてセンサー搭載機器の制御を行う。実施の形態1と異なる部分について説明する。
【0043】
本実施の形態におけるシステムの構成は実施の形態1と同様である。また、ゲートウェイ11の導入およびセンサー搭載機器の導入についての手続き処理も同様である。
【0044】
つづいて、ユーザの位置情報を用いてセンサー搭載機器の制御を行う場合について説明する。図9、10は、ユーザの位置情報を用いた連携制御動作の設定方法を示す図である。ユーザがアプリケーションを起動した携帯端末30では、機器連携設定を開始し、センシング・コントローラサーバ23から間取り図の情報と機器一覧情報(機器情報・設置位置・アドレス)を取得する(図9(a))。そして、携帯端末30では、条件選択として、ユーザの操作により表示される間取り図から、自宅10に設置されたセンサー搭載機器ではなく「人」を選択する。携帯端末30は、「人」の条件の候補について表示する(図9(b))。条件の候補としては、例えば、全員在宅、全員不在、在宅(パパ)、在宅(ママ)などである。これらの候補の定義は一例であり、システムの用途によって定義されるものとする。ここでは、携帯端末30と持ち主であるユーザとがあらかじめセンシング・コントローラサーバ23で登録済みであるとして、携帯端末30の端末IDとGPS(Global Positioning System)センサーによる現在位置、またはNFC(Near Field Communication)による出入りチェックなどの方法により、人の在不在を判断できる。なお、GPSの場合は、現在位置がだいたい正確に把握できるので、帰宅途中かどうかの簡易的な判断にも用いることができる。ここでは、携帯端末30において、ユーザの操作により「人」の条件の候補から「全員不在」を選択する(図9(c))。
【0045】
つぎに、携帯端末30では、ユーザの操作により、制御実行選択のセンサー搭載機器を選択する(図10(a))。選択するセンサー搭載機器は複数でもよい。このとき、携帯端末30では、選択されたセンサー搭載機器についてユーザへ条件選択か制御実行選択かを問い合わせる。
【0046】
ここでユーザが条件選択を選んだ場合、携帯端末30は、そのセンサー搭載機器にあらかじめ定義されている条件の候補を表示する。条件の候補は機器情報に含まれている。ユーザは条件の候補からセンサー搭載機器で設定する条件を選択する。
【0047】
ユーザが制御実行選択を選択した場合、携帯端末30は、そのセンサー搭載機器(ここではエアコン16とする)にあらかじめ定義されている制御コードの候補を表示する。制御コードの候補は機器情報に含まれている。ユーザは携帯端末30を操作してセンサー搭載機器(エアコン16)に設定する制御コードとしてOFFを選択する(図10(b))。携帯端末30は、選択された人の条件およびセンサー搭載機器とその制御コードとを組み合わせて連携制御設定として、センシング・コントローラサーバ23へ送信する(図10(c))。センシング・コントローラサーバ23は、受信した連携制御設定から、連携制御実行指令データを生成して、連携制御実行指令テーブルに記憶する。
【0048】
このように設定した場合の機器遠隔制御システムにおける、センサー搭載機器の連携制御処理について説明する。図11は、センサー搭載機器の連携制御処理を示す図である。まず、携帯端末30では、自身を携帯するユーザが自宅10から離れていき、自身のGPS機能により一定距離離れたことから外出したということを確定する。このとき、携帯端末30は、ユーザ(携帯端末30の端末IDとのひも付けされている)が不在になったことをセンシング・コントローラサーバ23へ位置情報として送信し、センシング・コントローラサーバ23にある人条件状態テーブルへ記録する(ステップS31)。
【0049】
センシング・コントローラサーバ23は、登録済みの全ての携帯端末30について留守・在宅状態を判定する(ステップS32)。センシング・コントローラサーバ23は、人条件状態テーブル更新のたびに連携制御実行指令テーブルを参照し、登録済みの全ての携帯端末30経由で送信されてきた人の条件が「全員不在」に一致すると、連携制御設定として組み合わせて設定されたエアコン16の「OFF」制御コードを、ゲートウェイ11経由でエアコン16に送信する(ステップS33)。エアコン16は、受信した制御コードを実行して電源をOFFにする。
【0050】
これとは逆に、携帯端末30を携帯するユーザが自宅10に近づいてくる(帰宅する)場合にも応用することができる。例えば、携帯端末30は、現在位置が自宅10に近づいていき、一定距離近づいたことから帰宅途中であるということを確定する。この場合に、人の条件「帰宅途中」とエアコン16の制御コード「ON(冷房)」が連携制御設定されていれば、前述とは逆に帰宅前にエアコン16の運転を開始させておけることが可能である。
【0051】
なお、実施の形態1と同様、条件を2つ以上とし、人の条件とセンサー搭載機器の条件を組み合わせることも可能である。例えば、複合的に温度センサー18の条件も組み合わせておくことができる。これにより、暑くない場合に不要な冷房運転を帰宅前に起動させることを回避できる。ユーザの好みで設定することができる。
【0052】
また、設定が複雑になるとユーザの操作も煩雑になる。そのため、連携制御設定サンプルをセンシング・コントローラサーバ23から携帯端末30へ提示し、それをユーザが選択するだけで簡単に設定できるようにしてもよい。これにより、ユーザ側では、複雑な設定処理を行うことなく、センサー搭載機器の連携制御設定を行うことができる。
【0053】
以上説明したように、本実施の形態では、ユーザの在不在を条件選択とし、ユーザが不在となった場合、またはユーザが帰宅してきた場合など、自宅10とユーザが保持する携帯端末30との距離に応じて、制御実行選択されたセンサー搭載機器の動作を制御することとした。これにより、ユーザの在室状態に応じてセンサー搭載機器の制御を行うことができ、効率的な制御を行うことができる。
【0054】
なお、前述のようにセンシング・コントローラサーバ23を、センシングサーバとコントローラサーバとに分割した場合、本実施の形態における人条件状態テーブルは、センシングサーバが備える。コントローラサーバが、センシングサーバの人条件状態テーブルを確認し、設定された条件の検出を行う。
【0055】
実施の形態3.
例えば、実施の形態2と同様の設定において、全員不在でエアコン16を自動停止した場合に、センシング・コントローラサーバ23は、制御コードを実行した(エアコン16を自動停止した)ことおよびその結果を、携帯端末30へメッセージを送信する。
【0056】
携帯端末30を見たユーザは、そのメッセージで自動制御が実行されたことを知ることができる。例えば、エアコン16をつけっぱなしで消し忘れて留守にし、OFFにさせられたことを知ると、消し忘れていたことを意識づけられる。これにより、管理意識をユーザに忘れさせないようにすることができる。あるいは、設定が間違っているかどうかの確認として、この通知の有無などからユーザはフィードバックすることができる。
【0057】
図12は、センシング・コントローラサーバ23からメッセージを受信したときの携帯端末30の表示を示す図である。例えば、機器遠隔制御システムの処理を実行するアプリケーションを起動していないとき、当該アプリケーションのアイコン上に新着メッセージを知らせるマークが表示されるようにしておく(図12(a))。ユーザは、アプリケーションを起動して、新着メッセージをタップ(クリック)して開き(図12(b))、内容を確認することができる(図12(c))。
【0058】
なお、通知を受けたくない場合は(設定が確定して通知が煩わしくなった場合など)、携帯端末30は、ユーザの総裁により、センシング・コントローラサーバ23へ通知OFFを設定することができる。
【0059】
なお、上記実施の形態1〜3では、住宅と住宅オーナーを例に説明したが、これに限定するものではない。例えば、ビルやオフィス、工場、公共施設(公園なども含む)、プラントなどと、それらのオーナーまたは管理人などの組み合わせなど、多くの施設に適用可能である。
【0060】
さらに、自動車の車内、電車の車両内、船の船室内、などにも適用可能である。建物、乗り物、構造物など、センサーをつけ、センサーの検出データによって何らかの動作を制御(コントロール)する必要があるとき、ユーザが機器連携を設定したい場面で適用することができる。
【0061】
また、間取り図カタログサーバ21には、これらの施設のデータを蓄積することもでき、施設のデベロッパ(建設会社など)から提供してもらうこともできる。なお、非公開にする必要があれば、間取り図カタログサーバ21との認証によりオーナーだけが施設間取り図情報を入手できるようにするなど、施設情報の漏洩を防ぐ手段を追加してもよい。
【0062】
機器の導入について、あらかじめ施設のデベロッパ(不動産、建設業者など)が温度センサー、煙センサーなど、建築法上義務付けられているものを設置する際に初期導入設定を行い、購入者へ引き渡してもよい。この場合、購入者へデータへのアクセス権も譲渡し、以降は購入者しかアクセスできないようにする。
【産業上の利用可能性】
【0063】
以上のように、本発明にかかる機器遠隔制御システムは、遠隔に設置された機器の制御に有用であり、特に、センサーを搭載した機器の制御に適している。
【符号の説明】
【0064】
10 自宅
11 ゲートウェイ
12、13、14、15、16、17、18 センサー搭載機器
20 クラウド
21 間取り図カタログサーバ
22 機器カタログサーバ
23 センシング・コントローラサーバ
24 ルーター
30 携帯端末
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設に設置されたセンサー搭載機器から受信した、当該センサー搭載機器の状態を示す機器データを記憶するセンシングサーバと、
条件選択されたセンサー搭載機器と制御実行選択されたセンサー搭載機器との組み合わせである連携制御設定を記憶するコントローラサーバと、
前記施設に設置され、前記センサー搭載機器と施設外との通信を中継するゲートウェイと、
前記各サーバおよび前記ゲートウェイと通信し、センサー搭載機器の連携制御設定を行う端末と、
を備え、
前記コントローラサーバは、前記センシングサーバを確認し、前記条件選択されたセンサー搭載機器において設定した条件の機器データを検出した場合、前記制御実行選択されたセンサー搭載機器に対して動作を制御するための制御コードを送信する、
ことを特徴とする機器遠隔制御システム。
【請求項2】
前記端末は、前記条件選択されたセンサー搭載機器と当該条件選択されたセンサー搭載機器に対する前記条件の設定、および当該条件選択されたセンサー搭載機器に対応する前記制御実行選択されたセンサー搭載機器と当該制御実行選択されたセンサー搭載機器に対する前記制御コードの設定を行い、これらの設定の組み合わせを前記連携制御設定として前記コントローラサーバへ送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の機器遠隔制御システム。
【請求項3】
さらに、
センサー搭載機器が設置された施設の間取り図の候補となる間取り図情報を記憶する間取り図カタログサーバ、
を備え、
前記端末は、前記ゲートウェイを前記施設に設置する場合、前記間取り図カタログサーバから設置する施設の間取り図情報を取得して施設の間取りを決定する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の機器遠隔制御システム。
【請求項4】
さらに、
センサー搭載機器の製品情報および制御コードの情報を記憶する機器カタログサーバ、
を備え、
前記端末は、前記センサー搭載機器を前記施設に設置する場合、前記機器カタログサーバから設置するセンサー搭載機器の情報を取得して当該施設内での通信を可能とする設定処理を行う、
ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の機器遠隔制御システム。
【請求項5】
前記端末は、自身の位置を特定するGPS機能を備え、前記施設と自身との距離を用いて前記条件選択を設定する、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の機器遠隔制御システム。
【請求項6】
前記コントローラサーバは、前記制御実行選択されたセンサー搭載機器に対して制御を行った場合、前記端末に対して通知を行う、
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の機器遠隔制御システム。
【請求項7】
前記端末は、複数の条件選択および制御実行選択の設定を可能とする、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の機器遠隔制御システム。
【請求項8】
前記端末は、前記施設および前記施設において前記センサー搭載機器が設置されている箇所を実際の間取りに即して表示する、
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の機器遠隔制御システム。
【請求項9】
センシングサーバ、コントローラサーバ、およびユーザが携帯する携帯端末を備えた機器遠隔制御システムにおける機器遠隔制御方法であって、
前記携帯端末において、条件選択されたセンサー搭載機器と制御実行選択されたセンサー搭載機器との組み合わせを連携制御設定とし、前記コントローラサーバに記憶する連携制御設定ステップと、
前記センシングサーバが、施設に設置されたセンサー搭載機器から当該センサー搭載機器の状態を示す機器データを受信して記憶する機器データ記憶ステップと、
前記コントローラサーバが、前記センシングサーバに記憶されている機器データを確認する機器データ確認ステップと、
前記コントローラサーバが、前記機器データを確認した結果、前記条件選択されたセンサー搭載機器において設定した条件の機器データを検出した場合、前記制御実行選択されたセンサー搭載機器に対して動作を制御するための制御コードを送信する連携制御実行ステップと、
を含むことを特徴とする機器遠隔制御方法。
【請求項10】
前記連携制御設定ステップでは、前記条件選択されたセンサー搭載機器と当該条件選択されたセンサー搭載機器に対する前記条件の設定、および当該条件選択されたセンサー搭載機器に対応する前記制御実行選択されたセンサー搭載機器と当該制御実行選択されたセンサー搭載機器に対する前記制御コードの設定を行い、これらの設定の組み合わせを前記連携制御設定とする、
ことを特徴とする請求項9に記載の機器遠隔制御方法。
【請求項11】
さらに、機器遠隔制御システムが、センサー搭載機器が設置された施設の間取り図の候補となる間取り図情報を記憶する間取り図カタログサーバを備え、
前記ゲートウェイを前記施設に設置する場合、前記間取り図カタログサーバから設置する施設の間取り図情報を取得して施設の間取りを決定するゲートウェイ設置ステップ、
を含むことを特徴とする請求項9または10に記載の機器遠隔制御方法。
【請求項12】
さらに、機器遠隔制御システムが、センサー搭載機器の製品情報および制御コードの情報を記憶する機器カタログサーバを備え、
前記センサー搭載機器を前記施設に設置する場合、前記機器カタログサーバから設置するセンサー搭載機器の情報を取得して当該施設内での通信を可能とする設定処理を行うセンサー搭載機器設置ステップ、
を含むことを特徴とする請求項9、10または11に記載の機器遠隔制御方法。
【請求項13】
前記端末が自身の位置を特定するGPS機能を備える場合に、
前記連携制御設定ステップでは、前記施設と前記携帯端末との距離を用いて前記条件選択を設定する、
ことを特徴とする請求項9〜12のいずれか1つに記載の機器遠隔制御方法。
【請求項14】
さらに、
前記制御実行選択されたセンサー搭載機器に対して制御を行った場合、前記端末に対して通知を行う制御実行通知ステップ、
を含むことを特徴とする請求項9〜13のいずれか1つに記載の機器遠隔制御方法。
【請求項15】
前記連携制御設定ステップでは、複数の条件選択および制御実行選択の設定を可能とする、
ことを特徴とする請求項9〜14のいずれか1つに記載の機器遠隔制御方法。
【請求項16】
前記端末は、前記施設および前記施設において前記センサー搭載機器が設置されている箇所を実際の間取りに即して表示する、
ことを特徴とする請求項9〜15のいずれか1つに記載の機器遠隔制御方法。
【請求項1】
施設に設置されたセンサー搭載機器から受信した、当該センサー搭載機器の状態を示す機器データを記憶するセンシングサーバと、
条件選択されたセンサー搭載機器と制御実行選択されたセンサー搭載機器との組み合わせである連携制御設定を記憶するコントローラサーバと、
前記施設に設置され、前記センサー搭載機器と施設外との通信を中継するゲートウェイと、
前記各サーバおよび前記ゲートウェイと通信し、センサー搭載機器の連携制御設定を行う端末と、
を備え、
前記コントローラサーバは、前記センシングサーバを確認し、前記条件選択されたセンサー搭載機器において設定した条件の機器データを検出した場合、前記制御実行選択されたセンサー搭載機器に対して動作を制御するための制御コードを送信する、
ことを特徴とする機器遠隔制御システム。
【請求項2】
前記端末は、前記条件選択されたセンサー搭載機器と当該条件選択されたセンサー搭載機器に対する前記条件の設定、および当該条件選択されたセンサー搭載機器に対応する前記制御実行選択されたセンサー搭載機器と当該制御実行選択されたセンサー搭載機器に対する前記制御コードの設定を行い、これらの設定の組み合わせを前記連携制御設定として前記コントローラサーバへ送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の機器遠隔制御システム。
【請求項3】
さらに、
センサー搭載機器が設置された施設の間取り図の候補となる間取り図情報を記憶する間取り図カタログサーバ、
を備え、
前記端末は、前記ゲートウェイを前記施設に設置する場合、前記間取り図カタログサーバから設置する施設の間取り図情報を取得して施設の間取りを決定する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の機器遠隔制御システム。
【請求項4】
さらに、
センサー搭載機器の製品情報および制御コードの情報を記憶する機器カタログサーバ、
を備え、
前記端末は、前記センサー搭載機器を前記施設に設置する場合、前記機器カタログサーバから設置するセンサー搭載機器の情報を取得して当該施設内での通信を可能とする設定処理を行う、
ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の機器遠隔制御システム。
【請求項5】
前記端末は、自身の位置を特定するGPS機能を備え、前記施設と自身との距離を用いて前記条件選択を設定する、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の機器遠隔制御システム。
【請求項6】
前記コントローラサーバは、前記制御実行選択されたセンサー搭載機器に対して制御を行った場合、前記端末に対して通知を行う、
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の機器遠隔制御システム。
【請求項7】
前記端末は、複数の条件選択および制御実行選択の設定を可能とする、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の機器遠隔制御システム。
【請求項8】
前記端末は、前記施設および前記施設において前記センサー搭載機器が設置されている箇所を実際の間取りに即して表示する、
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の機器遠隔制御システム。
【請求項9】
センシングサーバ、コントローラサーバ、およびユーザが携帯する携帯端末を備えた機器遠隔制御システムにおける機器遠隔制御方法であって、
前記携帯端末において、条件選択されたセンサー搭載機器と制御実行選択されたセンサー搭載機器との組み合わせを連携制御設定とし、前記コントローラサーバに記憶する連携制御設定ステップと、
前記センシングサーバが、施設に設置されたセンサー搭載機器から当該センサー搭載機器の状態を示す機器データを受信して記憶する機器データ記憶ステップと、
前記コントローラサーバが、前記センシングサーバに記憶されている機器データを確認する機器データ確認ステップと、
前記コントローラサーバが、前記機器データを確認した結果、前記条件選択されたセンサー搭載機器において設定した条件の機器データを検出した場合、前記制御実行選択されたセンサー搭載機器に対して動作を制御するための制御コードを送信する連携制御実行ステップと、
を含むことを特徴とする機器遠隔制御方法。
【請求項10】
前記連携制御設定ステップでは、前記条件選択されたセンサー搭載機器と当該条件選択されたセンサー搭載機器に対する前記条件の設定、および当該条件選択されたセンサー搭載機器に対応する前記制御実行選択されたセンサー搭載機器と当該制御実行選択されたセンサー搭載機器に対する前記制御コードの設定を行い、これらの設定の組み合わせを前記連携制御設定とする、
ことを特徴とする請求項9に記載の機器遠隔制御方法。
【請求項11】
さらに、機器遠隔制御システムが、センサー搭載機器が設置された施設の間取り図の候補となる間取り図情報を記憶する間取り図カタログサーバを備え、
前記ゲートウェイを前記施設に設置する場合、前記間取り図カタログサーバから設置する施設の間取り図情報を取得して施設の間取りを決定するゲートウェイ設置ステップ、
を含むことを特徴とする請求項9または10に記載の機器遠隔制御方法。
【請求項12】
さらに、機器遠隔制御システムが、センサー搭載機器の製品情報および制御コードの情報を記憶する機器カタログサーバを備え、
前記センサー搭載機器を前記施設に設置する場合、前記機器カタログサーバから設置するセンサー搭載機器の情報を取得して当該施設内での通信を可能とする設定処理を行うセンサー搭載機器設置ステップ、
を含むことを特徴とする請求項9、10または11に記載の機器遠隔制御方法。
【請求項13】
前記端末が自身の位置を特定するGPS機能を備える場合に、
前記連携制御設定ステップでは、前記施設と前記携帯端末との距離を用いて前記条件選択を設定する、
ことを特徴とする請求項9〜12のいずれか1つに記載の機器遠隔制御方法。
【請求項14】
さらに、
前記制御実行選択されたセンサー搭載機器に対して制御を行った場合、前記端末に対して通知を行う制御実行通知ステップ、
を含むことを特徴とする請求項9〜13のいずれか1つに記載の機器遠隔制御方法。
【請求項15】
前記連携制御設定ステップでは、複数の条件選択および制御実行選択の設定を可能とする、
ことを特徴とする請求項9〜14のいずれか1つに記載の機器遠隔制御方法。
【請求項16】
前記端末は、前記施設および前記施設において前記センサー搭載機器が設置されている箇所を実際の間取りに即して表示する、
ことを特徴とする請求項9〜15のいずれか1つに記載の機器遠隔制御方法。
【図1】
【図2】
【図4】
【図6】
【図11】
【図3】
【図5】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図12】
【図2】
【図4】
【図6】
【図11】
【図3】
【図5】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図12】
【公開番号】特開2013−90141(P2013−90141A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−228917(P2011−228917)
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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