説明

機械式クラッチギアを利用したパワートランクの駆動モジュール

【課題】電力を使用せずに手動でパワートランクを開け閉めする時、トランクドアが駆動モータに拘束されないようにすることで、手動開閉作動力を低減させることができるパワートランクの駆動モジュールを提供する。
【解決手段】モータの動力の伝達を受け、一面に突出部が形成された第1ミッドギアと、内側の円周上に多数の突起が形成された第2ミッドギアと、第2ミッドギアの内側に位置するストッパーとを含み、ストッパーには突出部と接合可能な2つの支持部が形成されて、第1ミッドギアの時計方向または反時計方向への回転運動によって、突出部が2つの支持部のうちいずれか一つを接合加圧してストッパーの外側に突出するようにし、突出した支持部の一先端が第2ミッドギアの突起に引っ掛かって第1ミッドギアの回転力が第2ミッドギアに伝達される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は機械式クラッチギアを利用したパワートランクの駆動モジュールに係り、更に詳しくは、電気モータを使用せずに手動でパワートランクを開け閉めする時、トランクドアが駆動モータに拘束されないようにすることで、手動開閉作動力を低減させることができるパワートランクの駆動モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
パワートランクは電気モータを利用してドアを自動で開閉できる自動車トランク装置であり、自動車の高級化及び付加機能の発達によりその適用が次第に拡大している。
図5は従来のパワートランクの駆動モジュールの構造を表している。図5に図示したように、従来のパワートランクの駆動モジュールの構成は、モータ10に結合して回転力を伝達する駆動ギア20、駆動ギア20にかみ合う従動ギア30、従動ギア30に結合するアーム600及びアーム600とトランクドアのヒンジ(図示しない)に結合したロッド700からなっている。
パワートランクの作動開閉作動によってモータ10が駆動ギア20を回転させると、駆動ギア20にかみ合った従動ギア30が回転し、従動ギア30の回転力は従動ギア30に結合した後、アーム600に伝達されてアーム600を回転させる。このとき、アーム600の回転力はロッド700を通してトランクドアのヒンジに伝達されることで、トランクドアを自動で開閉することができる(特許文献1参照)。
【0003】
一方、パワートランクは電気モータを使用せずに使用者が手動で直接開閉することもできる。しかし、使用者がトランクドアを手動で開閉する場合、ドアヒンジの回転力がロッド700を通してアーム600に伝達され、アーム600の回転力はアームに結合している従動ギア30、駆動ギア20及びモータ10を同時に回転させる。即ち、パワートランクのモータ10、ギア20、30、アーム600、ロッド700及びドアヒンジは互いに結合された形態であり、パワートランクの自動開閉時だけでなく手動開閉時にも共に動くことになる。
よって、前述した従来のパワートランクモジュールの場合、トランクドアを手動で開閉する場合、多くの力を必要とした。即ち、一般的なトランクドアとは異なりパワートランクドアはドアヒンジが回転することによってモータ10が共に回転する構造であるため、トランクドアの手動開閉時にドアがモータ10に拘束されて一般的なトランクドアに比べて多くの力を必要とした。
従って、従来のパワートランクモジュールはこのような手動開閉作動力の過多を解決することのできる新しいモジュール構造を必要とした。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−68871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、パワートランクを電気モータの駆動力を使用せずに手動で開閉する時に開閉作動力を低減させることで、少ない力でトランクドアを開閉することができるパワートランクの駆動モジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明の機械式クラッチギアを利用したパワートランクの駆動モジュールは、モータの動力の伝達を受け、一面に突出部が形成された第1ミッドギアと、内側の円周上に多数の突起が形成された第2ミッドギアと、第2ミッドギアの内側に位置するストッパーとを含み、ストッパーには突出部と接合可能な2つの支持部が形成されて、第1ミッドギアの時計方向または反時計方向への回転運動によって、突出部が2つの支持部のうちいずれか一つを接合加圧してストッパーの外側に突出するようにし、突出した支持部の一先端が第2ミッドギアの突起に引っ掛かって第1ミッドギアの回転力が第2ミッドギアに伝達されることを特徴とする。
【0007】
更に、2つの支持部は、ストッパーが突出部と接合する両先端面に垂直に貫通形成されることを特徴とする。
このとき、支持部は弾性部材を更に含み、突出部が支持部を回転方向に接合加圧するときは、支持部の一先端がストッパーの外側に突出されるようにし、突出部が支持部を加圧しないときは、弾性部材の弾性力により支持部の一先端がストッパーの外側に突出されないように形成されることを特徴とする。
【0008】
更に、突出部は円弧形状に形成されることを特徴とする。
また、第2ミッドギアと回転力を伝達するアームと、アーム及びパワートランクのドアヒンジに結合されてパワートランクの開閉作動力を伝達するロッドを更に含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の機械式クラッチギアを利用したパワートランクの駆動モジュールによると、パワートランクのドアを手動で開閉する時にトランクドアが駆動モータに拘束されないようにすることで、少ない力でトランクドアを開閉することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施例によるパワートランクの駆動モジュールの構成を表す構成図である。
【図2】(a)は本発明の実施例による第1ミッドギア、第2ミッドギア及びストッパーの結合関係を表す斜視図であり、(b)はその断面図である。
【図3】本発明の実施例によってパワートランクが自動開閉作動する過程を表す図面である。
【図4】本発明の実施例によってパワートランクが手動開閉作動する過程を表す図面である。
【図5】従来技術によるパワートランクの駆動モジュールの構成を表す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例について詳しく説明する。
図1は本発明の実施例によるパワートランクの駆動モジュールの構成を表している。駆動モジュールは、モータ10、ピニオンギア12、第1ミッドギア100、第2ミッドギア200、ストッパー300、メインギア400、アーム600及びロッド700で構成される。このとき、ピニオンギア12、第1ミッドギア100、第2ミッドギア200、ストッパー300及びメインギア400はベースプレート520とカバープレート540の内部に位置するように形成される。
【0012】
ピニオンギア12はモータ10に直接結合されて、モータ10の動力を伝達することができる。第1ミッドギア100はピニオンギア12にかみ合ってモータ10の動力が伝達され、一面には突出部120が形成される。一方、第1ミッドギア100は第2ミッドギア200と一面が接合されており、好ましくは第1ミッドギア100の突出部120が第2ミッドギア200と接合する面に形成される。
【0013】
第2ミッドギア200の内側にはストッパー300が位置している。ストッパー300には第1ミッドギア100の突出部120と接合可能な2つの支持部320a、320bが形成されている。本発明で支持部320a、320bはストッパー300上に各々突出部120の円周方向の両側部に接合可能となるように形成される。従って、第1ミッドギア100が時計方向または反時計方向に回転することによって、突出部120の一側部が2つの支持部320a、320bのうちいずれか一つと接合できる。
一方、第2ミッドギア200はメインギア400とかみ合うことができ、メインギア400上に締結されたアームシャフト420を介してアーム600と回転力をやり取りすることができる。アーム600はロッド700を介してトランクドアのヒンジ(図示しない)と連結されており、ドアヒンジと回転力をやり取りすることができる。
【0014】
図2は本発明の実施例による第1ミッドギア100、第2ミッドギア200及びストッパー300の結合関係を表している。図2に示すように、本発明によるパワートランクの駆動モジュールは第1ミッドギア100、第2ミッドギア100及びストッパー300を含む。
第1ミッドギア100と第2ミッドギア200は一面が接合され、第1ミッドギア100には第2ミッドギア200と接合される面に突出部120が形成される。突出部120は円弧形状に形成されるのが好ましく、突出部120の円周方向の両側部は各々ストッパー300上に形成された2つの支持部320a、320bのうちいずれか一つと接合できる。
本発明の実施例においてストッパー300は第2ミッドギア200の内側に位置し、円弧形状に形成される。図2の断面図は第2ミッドギア200の内部で突出部120とストッパー300が接合した状態を表している。
【0015】
ストッパー300は第1ミッドギア100の突出部120と同一な円周上に配置される。好ましくはストッパー300と突出部120との間には円周方向に適当な裕隔(空間)が形成される。これによって、後述するように、第1ミッドギア100にモータの回転力が伝達されない場合は、突出部120がストッパー300と離れて、ストッパー300及びストッパー上に形成された支持部320を円周方向に加圧しないようにする。
本発明においてストッパー300上に形成された支持部320a、320bは各々突出部120の円周方向の両側部に接合可能に形成される。従って、第1ミッドギア100が時計方向または反時計方向に回転することによって、突出部120が支持部320a、320bのうちいずれか一つと円周方向に接合して加圧し、このとき加圧された支持部はストッパー300の外側に突出する。
【0016】
本発明の実施例において、ストッパー300上に形成された支持部320a、320bはストッパー300が突出部120と接合する両先端面に貫通形成される。更に好ましくは、支持部320a、320bが各々ストッパー300の両先端面を垂直方向に貫通して、ストッパー300の外側に突出するように形成される。これにより、突出部120が支持部320a、320bを加圧するとき、支持部が突出部120の加圧方向にストッパー300の内部で動けるようになる。
このとき、支持部320a、320bの長さはストッパー300上に支持部320が貫通するために形成された貫通孔(図示しない)の長さより長く形成され、従って、支持部320a、320bがストッパー300の突出部120の接合側またはストッパー300の外側のうち少なくとも一側に突出する。
【0017】
本発明の実施例によって、支持部320a、320bは各々弾性部材322a、322bを含み、弾性部材322a、322bはストッパー300の内部に形成された溝324a、324bに安着されて、弾性力にて支持部320a、320bを突出部120の接合側に押し出す。
これによって、支持部320a、320bが突出部120により円周方向に加圧されないときは、弾性部材322a、322bにより作用する弾性力によって支持部320a、320bがストッパー300の外側に突出しないようになる。更に、好ましくは支持部320a、320bの長さがストッパー300上に形成された貫通孔より長く形成されることによって、支持部320a、320bが突出部120の接合側にのみ突出する。
一方、第1ミッドギア100がモータの動力の電力を受けて時計方向または反時計方向に回転すると、回転方向によって支持部320a、320bのうちいずれか一つが第1ミッドギア100上に形成された突出部120と接合する。
【0018】
図2は第1ミッドギア100が反時計方向に回転するときの状態を表している。第1ミッドギア100が反時計方向に回転すると、突出部120が支持部320aを加圧し、加圧された支持部320aは弾性部材322aの弾性力に勝って、ストッパー300の外側方向に突出する。
本発明の好ましい実施例において、ストッパー300の外側に位置する第2ミッドギア200は内側に円周上に多数の突起220が形成される。従って、支持部320aがストッパー300の外側方向に突出することによって、突出された支持部320aの一先端は第2ミッドギア200の内側に形成された突起220に引っ掛かる。
【0019】
支持部320aの一先端が突起220に引っ掛かると、第1ミッドギア100の回転力は突出部120、支持部320aを介して第2ミッドギア200に伝達され、第2ミッドギア200が回転可能になる。即ち、モータの回転動力が第1ミッドギア100を介して第2ミッドギア200に伝達される。
このように、本発明によるストッパー300は第1ミッドギア100がモータにより回転する場合のみ、ストッパー300上に形成された支持部320がストッパーの外側方向に突出されるようにすることで、第2ミッドギア200に回転力を伝達することができる。一方、第1ミッドギア100がモータにより回転せず、第2ミッドギア200が先に回転する場合は、突出部120が支持部320a、320bをどちらにも加圧せず、これによって、支持部320a、320bがストッパー300の外側方向に突出しないので第2ミッドギア200のみが回転することになる。
【0020】
図3は本発明の実施例によってパワートランクがモータ10により自動開閉作動する過程を表している。
本発明においてパワートランクドアを電力により自動開閉する場合、ドアの開閉作動の状態によってモータ10が時計方向または反時計方向に回転する。図3はモータ10が時計方向に回転してトランクドアが自動に開く過程を表している。
まず、モータ10が時計方向に回転すると、モータ10に結合されたピニオンギア12が時計方向に回転する(図3(a))。ピニオンギア12が時計方向に回転すると、ピニオンギア12に直接かみ合う第1ミッドギア100は反時計方向に回転する(図3(b))。
【0021】
第1ミッドギア100が反時計方向に回転すると、第1ミッドギアの一面に形成された突出部120が反時計方向に回転して同一円周上に位置したストッパー300の一面に接合する。このとき、突出部120はストッパー300上に形成された支持部320aを加圧する。加圧された支持部320aは弾性部材322aの弾性力に勝ち、ストッパー300の外側方向に突出する(図3(c))。
ストッパー300の外側方向に突出した支持部320aは、ストッパー300の外側に位置した第2ミッドギア200に形成された突起220に引っ掛かり、支持部320aが突起220に突出部120の回転力を伝達して第2ミッドギア200を反時計方向に回転させる(図3(c)。これにより、モータ10の回転力が第1ミッドギア100を介して第2ミッドギア200に伝達される。
【0022】
第2ミッドギア200が反時計方向に回転することによって、第2ミッドギア200にかみ合うメインギア400を時計方向に回転させることができる(図3(d))。メインギア400が時計方向に回転することによって、メインギア400及びアーム600に締結されたアームシャフト420はメインギア400の回転をアーム600に伝達し、アーム600が時計方向に回転する(図3(e))。このとき、アーム600及びトランクドアのヒンジ(図示しない)と結合するロッド700はアームの回転によってヒンジを押し出し、トランクドアが自動で開く。
本発明に実施例においてトランクドアが自動で閉まる過程は、前述したトランクドアが自動で開く過程と各構成部の回転及び移動方向が反対となってなされる。
【0023】
一方、図4は本発明の実施例によりパワートランクが手動で開閉作動する過程を表している。手動でトランクドアを閉めると、トランクドアのヒンジ800が反時計方向に回転し、ヒンジ800及びアーム600に結合されたロッド700がヒンジ800の回転運動をアーム600に伝達する。これによりアーム600が反時計方向に回転する(図4(a))。
アーム600が反時計方向に回転することによって、アーム600及びメインギア400に締結されたアームシャフト420が反時計方向に回転し、アームシャフト420がアーム600の回転力をメインギア400に伝達してメインギア400が反時計方向に回転する(図4(b))。
【0024】
メインギア400が反時計方向に回転することによって、メインギア400とかみ合う第2ミッドギア200が時計方向に回転する。このとき、第2ミッドギア200の内側に位置したストッパー300は第2ミッドギア200の回転力の伝達を受けず、第2ミッドギア200が自由状態で回転できるようになる(図4(c))。
即ち、第1ミッドギア100に形成された突出部120がストッパー300に形成された支持部のうちいずれも加圧せず、支持部はストッパー300の外側方向に突出されず、支持部が第2ミッドギア200の内側に形成された突起220に引っ掛からない。このため、第2ミッドギア200はストッパー及び第1ミッドギア100を回転させることがなく、モータにも回転力が伝達されることがない。
【0025】
即ち、本発明によるストッパー300の支持部320a、320bは、モータの回転力により第1ミッドギア100が回転する場合のみ、第1ミッドギア100上に形成された突出部120により加圧されて、ストッパー300の外側方向に突出し、トランクドアの手動開閉作動によって第2ミッドギア200が回転する場合は、ストッパー300の外側方向に突出しない。
従って、パワートランクの自動開閉時にはモータの回転力が第1ミッドギア100、ストッパーの支持部320a、320b及び第2ミッドギア200を介してトランクドアのヒンジ800に伝達されるが、パワートランクの手動開閉時にはトランクドアヒンジ800の回転力は第2ミッドギア200まで伝達され、第1ミッドギア100及びモータには伝達されない。このため、手動での開閉する力を減少させることができる。
【0026】
本発明の実施例においてトランクドアが手動で開けられる過程は、前述したトランクドアが手動で閉められる過程と各構成部の回転及び移動方向が反対となってなされる。トランクドアが手動で閉められる時と同様にドアを開ける力は第2ミッドギア200にまでしか伝わらず、第1ミッドギア100及びモータには伝達されない。このため、手動での開閉する力を減少させることができる。
以上、本発明の実施例によるピニオンギア12及びメインギア400は、モータの駆動力を適切なギア比率でパワートランクのドアに伝達するための構成であり、本発明の目的を満足する範囲内で省略可能であり、当業者であれば容易に変更可能であることは自明である。
【0027】
本発明の別の実施例によると、パワートランクの駆動モジュールは自動開閉ダウ差によってモータが時計方向または反時計方向に回転してトランクドアを開けたり閉めた後、回転方向の反対方向(反時計方向または時計方向)に所定の回転運動をするように構成される。
自動開閉動作において、本発明による第1ミッドギア100の突出部120はストッパー300上に形成された支持部320a、320bがストッパー300の外側方向に突出して第2ミッドギア200の突起220に引っ掛かるようにしている。開閉動作を完了した後、モータが開閉動作のために行なった回転方向の反対方向に所定の回転(好ましくは1回転)をすることで、支持部320a、320bが突出部120と離れるようにすることができる。
これによって、突出部120が支持部320a、320bはストッパー300の外側方向に突出せず、支持部320a、320bが第2ミッドギア200の突起220に引っ掛からないようにすることができる。これにより、自動開閉に続いてトランクドアを手動で開閉する場合にも、第2ミッドギア200が第1ミッドギア100と連動されず、自由状態で回転できるようにする。
【0028】
以上説明したように、本発明によるパワートランクの駆動モジュールはモータによりドアを自動開閉することができると同時に、トランクドアを手動で開閉時にはトランクドアがモータに拘束されないようにすることで、トランクドアの手動開閉力を低減させることができる。
【符号の説明】
【0029】
10 モータ
12 ピニオンギア
20 駆動ギア
30 従動ギア
100 第1ミッドギア
120 突出部
200 第2ミッドギア
220 突起
300 ストッパー
320、320a、320b 支持部
322a、322b 弾性部材
324a、324b 溝
400 メインギア
420 アームシャフト
520 ベースプレート
540 カバープレート
600 アーム
700 ロッド
800 ヒンジ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータの動力の伝達を受け、一面に突出部が形成された第1ミッドギアと、
内側の円周上に多数の突起が形成された第2ミッドギアと、
前記第2ミッドギアの内側に位置するストッパーとを含み、
前記ストッパーには前記突出部と接合可能な2つの支持部が形成されて、
前記第1ミッドギアの時計方向または反時計方向への回転運動によって、前記突出部が前記2つの支持部のうちいずれか一つを接合加圧して前記ストッパーの外側に突出するようにし、
前記突出した支持部の一先端が前記第2ミッドギアの前記突起に引っ掛かって前記第1ミッドギアの回転力が前記第2ミッドギアに伝達されることを特徴とする機械式クラッチギアを利用したパワートランクの駆動モジュール。
【請求項2】
前記2つの支持部は、前記ストッパーが前記突出部と接合する両先端面に垂直に貫通形成されることを特徴とする請求項1記載の機械式クラッチギアを利用したパワートランクの駆動モジュール。
【請求項3】
前記支持部は弾性部材を更に含み、
前記突出部が前記支持部を回転方向に接合加圧するときは、前記支持部の一先端が前記ストッパーの外側に突出されるようにし、前記突出部が前記支持部を加圧しないときは、前記弾性部材の弾性力により前記支持部の一先端が前記ストッパーの外側に突出されないように形成されることを特徴とする請求項1記載の機械式クラッチギアを利用したパワートランクの駆動モジュール。
【請求項4】
前記突出部は円弧形状に形成されることを特徴とする請求項1記載の機械式クラッチギアを利用したパワートランクの駆動モジュール。
【請求項5】
前記第2ミッドギアと回転力を伝達するアームと、
前記アーム及びパワートランクのドアヒンジに結合されてパワートランクの開閉作動力を伝達するロッドを更に含むことを特徴とする請求項1記載の機械式クラッチギアを利用したパワートランクの駆動モジュール。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−51543(P2012−51543A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−255158(P2010−255158)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【出願人】(591251636)現代自動車株式会社 (1,064)
【出願人】(500518050)起亞自動車株式会社 (449)
【出願人】(508353776)平和精工株式会社 (2)
【Fターム(参考)】