機械読取り用コードデータの管理システム
【課題】 プリンタ出力物を、同出力物上に出力された機械読取り用コードパターンを用いて正否を判別する際に、機械読取り用コードパターンのコードデータが種々異なったコード体系であっても、コードデータを統一的に一つの管理システムで扱えるようなコードデータ管理システムを提供することを課題とする。
【解決手段】 プリンタ20から出力された帳票22のコードパターンをスキャナ15で読み取り、管理システム1のデータベース12が持つコードデータと照合する。同コードデータは、コード種、フォーマット定義テーブルなどと関連付けられてデータベース12に格納されており、読み取られたコードパターンのコードデータのコード体系によらず照合可能とする。
【解決手段】 プリンタ20から出力された帳票22のコードパターンをスキャナ15で読み取り、管理システム1のデータベース12が持つコードデータと照合する。同コードデータは、コード種、フォーマット定義テーブルなどと関連付けられてデータベース12に格納されており、読み取られたコードパターンのコードデータのコード体系によらず照合可能とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ出力物上に出力された機械読取り用コードパターンを利用して前記出力物の正否を判別する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ダイレクトメールや請求書など大量の書類を発行する工程では、生産工程の管理や履歴管理のために、バーコードなどの管理用パターンを利用することが多い。特に、宛先ごとに内容が異なる帳票類では、厳格な工程管理が必須であり、管理用パターンを利用した種々の方法や装置が提案されている。
特許文献1は、本発明と同一発明者による検査装置および検査方法の発明であり、管理コードが印刷された帳票からコードパターンを取得し検査する方法について述べている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−151513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1によれば、予め定めた特定の体系からなるコードデータを対象といるため、複数の異なる体系からなるコードデータや新規な体系のコードデータを合理的に扱うことが困難であるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、予めデータベースに登録されていない新規なコード体系からなる機械読取り用コードの登録を可能とし、この新規コード体系からなるコードデータを含む複数の異なる体系のコードデータを一つの管理システムで扱えるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する本発明の機械読取り用コードデータの管理システムは、
データベースに格納された所定フォーマットの機械読取り用コードデータからプリンタ出力用イメージデータを生成し、プリンタを介して前記イメージデータをコードパターンとして用紙上に出力し、該用紙上に出力されたコードパターンをスキャナで読み取り、読み取ったコードパターンをデコードしてコードデータに変換し、変換されたコードデータと前記データベースに格納されたコードデータとを照合することによって検証する検証手段を備えた機械読取り用コードデータの管理システムであって、
前記データベースには、複数の異なる体系からなるコードデータ群が格納され、前記コードデータ群を構成する個々のコードデータの集合毎に異なる登録名を付与する登録名付与手段と、前記登録名と対応するコードデータの集合のデータフォーマットを記述したフォーマット定義テーブルと、を備え、
前記フォーマット定義テーブルに基いて機械読取り用コードデータの生成・変換を行うことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の機械読取り用コードデータの管理システムの構成図
【図2】本発明の機械読取り用コードデータの管理システムの機能ブロック図
【図3】コードパターンを示す図
【図4】コードデータ管理テーブルの模式図
【図5】フォーマット定義テーブルのデータ構造の模式図
【図6】コードパターン生成までのフローを示す図
【図7】照合過程のフローを示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
<機械読取り用コードデータの管理システムの構成>
図1は、機械読取り用コードデータの管理システム(以下、管理システムと呼ぶ)の構成図である。なお、図1では、プリンタ出力を含めた態様を示しており、本発明の管理システムは帳票の製造システムの一部として表わされている。
図1に示す帳票の製造システムでは、プリンタ20により用紙21から帳票22が製造される際に、帳票22上には同時に帳票22を個別に識別するためのコードパターン24が出力されており、本発明の管理システム1はこのコードパターン24の生成、管理、読取り、照合を担うものである。
【0009】
本発明の管理システム1において、管理装置11はコードパターン24に係わるコードデータや管理データを格納するデータベース12を持ち、コードデータの生成から管理までを担う。さらに管理装置11は、ネットワーク13を介して、プリンタ20やスキャナ15とコードパターン24に関するデータの授受を行い、帳票22上へのコードパターン24の出力や、帳票22上に出力されたコードパターン24の読取りを制御する。
【0010】
図2は、管理システム1の機能ブロック図である。
管理システム1の管理装置11は、登録名付与手段31、フォーマット設定手段32、コードパターン生成手段33、デコード手段34、照合手段35、読取り手段36で構成され、上記データ処理や制御を行う。
【0011】
登録名付与手段31は、管理者の指示に基き、管理の単位を識別するための登録名を付与するものであり、図1の帳票の製造システムであれば、登録名としては品目名や得意先名を設定する。ここでは、登録名として品目名を用い、管理システム1説明を続ける。
【0012】
フォーマット設定手段32は、品目別に用いるコードの種類と同コードの書式を設定する。コードパターン生成手段33は、フォーマット設定手段32で設定したフォーマット定義テーブルにしたがって帳票22上に出力すべきコードパターンを生成する。読取り手段36は、スキャナ15により帳票22上のコードパターン24を読み取る。デコード手段34は、読取り手段36で読み取ったコードパターンをコードデータに変換する。照合手段35は、デコード手段34で得たコードデータをデータベースに格納されているコードデータと照合する。
【0013】
データベース12には、品目名41、各品目に用いるコードの種別42、コードデータの書式を記述するフォーマット定義テーブル43などが関連付けられて格納されており、後述のコードデータ管理テーブル40を形成している。
また、データベース12には、品目名に関連付けられたコードデータ群44が格納されている。コードデータ群44は帳票22上に出力されるコードデータの集合であり、個々の帳票22につき1対1で割り当てられる。例えば、ある品目が100件の個別帳票からなり、これらを個別に識別するなら、100件のコードデータを要することになる。
【0014】
ここで、品目別に用いるコードの種類について説明する。
図3は、帳票22上に出力されるコードパターンの例である。機械読取り可能なコードパターンで、かつ、プリンタによる出力に適したものとしてはバーコード241、二次元コード242、OCR文字243などがある。例えば、二次元コードは記録する情報量が多いこと、OCR文字は機械読取りとともに人間が読取ることが可能、などそれぞれに特徴を持ち、用途により使い分けられる。
このように、コードパターンには種々のものがあり、さらに、例えばバーコードであればNW−7、CODE39など、また、OCR文字であればOCR−A、OCR−Bなどのように細分化され規格化されており、それぞれの規格でコード体系を形成している。
【0015】
図4は、コードデータ管理テーブルの構成例である。
図4のコードデータ管理テーブル40では、製造する品目毎にコードの種別(コード種)42が割当てられており、コードの書式がフォーマット定義テーブル43として表わされている。フォーマット定義テーブルとは、コードパターン24の元となるコードデータの各桁のデータの並びの意味を説明(定義)するものであり、例えばコードデータを読み解く場合は、同定義テーブルを参照し意味を解釈することになる。
【0016】
図5は、フォーマット定義テーブルのデータ構造を示す図である。
図は、二次元コードのフォーマット定義テーブルの例を表わしており、それぞれの桁の文字数字の種別や意味が定義表51により定義付けされている。コードデータに盛り込む情報は品目により異なるため、フォーマット定義テーブルの書式は品目ごとに設定される。
【0017】
以上述べたように、コードデータ管理テーブル40がコード種42およびフォーマット定義テーブル43を持つことにより、本発明の管理システム1では、複数の異なる体系のコードデータを統一的に管理することが可能となる。
【0018】
<管理システムの動作>
図6、7を用いて本発明の管理システムの動作について説明する。
図6は、コードパターン生成までのフローを表わしたものであり、言い換えれば帳票22の製造の作業設定のフローである。
【0019】
まず、管理装置11は、登録名付与手段31により品目名41を登録する(S61)。図4のコードデータ管理テーブル40の1番目の行では「○△商事××DM」にあたる。
次に、フォーマット設定手段32により、同品目で用いるコードの種類を、規格421を含めて設定し(S62)、さらにそのデータ構造を所定の書式で記述しフォーマット定義テーブル43として設定する(S63)。図4の例ではコードは「NW−7のバーコード」、データ構造は「xxxxxxx##########」ということになる。
このような情報が品目ごとにデータベース(DB)12に格納され(S64)、さらに
個々のコードデータがフォーマット定義テーブル43に従って生成される(S65)。
【0020】
帳票22の製造時には、製造する品目のコードデータ群44がプリンタ20に送られ(S66)、コードパターン24となって帳票22上に出力される。なお、プリンタ20に送られるコードデータは、コードデータのままであっても、コードデータをコードパターンに変換したイメージデータであってもよい。
【0021】
図7は、コードデータ照合に係わるフローを表わす。
照合にあたっては、まず、データベース12のコードデータ管理テーブル40から対象とする品目を指定し(S71)、続いて、読取り手段36のスキャナ15により帳票22上のコードパターン24を読み取る(S72)。デコード手段34は読み取られたコードパターンをコードデータに変換する(S73)。
【0022】
次いで照合手段35により不正摘出の処理を行う(S75)。不正摘出の処理とは、例えば以下のような処理である。
照合手段35により、指定された品目のコードデータ群44の中から変換されたコードデータと等しいものを探し出す。ここで合致するものがあれば、適正な帳票22が出力されたことになり、合致するものがなければ何らかの不適正が生じたことになる。これがもっとも単純な照合の例である。
その他、例えば合致するものが他の品目のコードデータの中に発見された場合は、異品種の帳票が対象とする帳票に混入していると推定できる。
また、コードパターンが検知できないような場合は、2枚給紙によるプリント不良などが考えられる。
このように、照合により消し込み、異品種混入、過不足など製造工程での事故が発見できる。
【符号の説明】
【0023】
1 コードデータ管理システム
11 管理装置
12 データベース
13 ネットワーク
15 スキャナ
22 帳票
20 プリンタ
24 識別コード
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ出力物上に出力された機械読取り用コードパターンを利用して前記出力物の正否を判別する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ダイレクトメールや請求書など大量の書類を発行する工程では、生産工程の管理や履歴管理のために、バーコードなどの管理用パターンを利用することが多い。特に、宛先ごとに内容が異なる帳票類では、厳格な工程管理が必須であり、管理用パターンを利用した種々の方法や装置が提案されている。
特許文献1は、本発明と同一発明者による検査装置および検査方法の発明であり、管理コードが印刷された帳票からコードパターンを取得し検査する方法について述べている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−151513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1によれば、予め定めた特定の体系からなるコードデータを対象といるため、複数の異なる体系からなるコードデータや新規な体系のコードデータを合理的に扱うことが困難であるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、予めデータベースに登録されていない新規なコード体系からなる機械読取り用コードの登録を可能とし、この新規コード体系からなるコードデータを含む複数の異なる体系のコードデータを一つの管理システムで扱えるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する本発明の機械読取り用コードデータの管理システムは、
データベースに格納された所定フォーマットの機械読取り用コードデータからプリンタ出力用イメージデータを生成し、プリンタを介して前記イメージデータをコードパターンとして用紙上に出力し、該用紙上に出力されたコードパターンをスキャナで読み取り、読み取ったコードパターンをデコードしてコードデータに変換し、変換されたコードデータと前記データベースに格納されたコードデータとを照合することによって検証する検証手段を備えた機械読取り用コードデータの管理システムであって、
前記データベースには、複数の異なる体系からなるコードデータ群が格納され、前記コードデータ群を構成する個々のコードデータの集合毎に異なる登録名を付与する登録名付与手段と、前記登録名と対応するコードデータの集合のデータフォーマットを記述したフォーマット定義テーブルと、を備え、
前記フォーマット定義テーブルに基いて機械読取り用コードデータの生成・変換を行うことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の機械読取り用コードデータの管理システムの構成図
【図2】本発明の機械読取り用コードデータの管理システムの機能ブロック図
【図3】コードパターンを示す図
【図4】コードデータ管理テーブルの模式図
【図5】フォーマット定義テーブルのデータ構造の模式図
【図6】コードパターン生成までのフローを示す図
【図7】照合過程のフローを示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
<機械読取り用コードデータの管理システムの構成>
図1は、機械読取り用コードデータの管理システム(以下、管理システムと呼ぶ)の構成図である。なお、図1では、プリンタ出力を含めた態様を示しており、本発明の管理システムは帳票の製造システムの一部として表わされている。
図1に示す帳票の製造システムでは、プリンタ20により用紙21から帳票22が製造される際に、帳票22上には同時に帳票22を個別に識別するためのコードパターン24が出力されており、本発明の管理システム1はこのコードパターン24の生成、管理、読取り、照合を担うものである。
【0009】
本発明の管理システム1において、管理装置11はコードパターン24に係わるコードデータや管理データを格納するデータベース12を持ち、コードデータの生成から管理までを担う。さらに管理装置11は、ネットワーク13を介して、プリンタ20やスキャナ15とコードパターン24に関するデータの授受を行い、帳票22上へのコードパターン24の出力や、帳票22上に出力されたコードパターン24の読取りを制御する。
【0010】
図2は、管理システム1の機能ブロック図である。
管理システム1の管理装置11は、登録名付与手段31、フォーマット設定手段32、コードパターン生成手段33、デコード手段34、照合手段35、読取り手段36で構成され、上記データ処理や制御を行う。
【0011】
登録名付与手段31は、管理者の指示に基き、管理の単位を識別するための登録名を付与するものであり、図1の帳票の製造システムであれば、登録名としては品目名や得意先名を設定する。ここでは、登録名として品目名を用い、管理システム1説明を続ける。
【0012】
フォーマット設定手段32は、品目別に用いるコードの種類と同コードの書式を設定する。コードパターン生成手段33は、フォーマット設定手段32で設定したフォーマット定義テーブルにしたがって帳票22上に出力すべきコードパターンを生成する。読取り手段36は、スキャナ15により帳票22上のコードパターン24を読み取る。デコード手段34は、読取り手段36で読み取ったコードパターンをコードデータに変換する。照合手段35は、デコード手段34で得たコードデータをデータベースに格納されているコードデータと照合する。
【0013】
データベース12には、品目名41、各品目に用いるコードの種別42、コードデータの書式を記述するフォーマット定義テーブル43などが関連付けられて格納されており、後述のコードデータ管理テーブル40を形成している。
また、データベース12には、品目名に関連付けられたコードデータ群44が格納されている。コードデータ群44は帳票22上に出力されるコードデータの集合であり、個々の帳票22につき1対1で割り当てられる。例えば、ある品目が100件の個別帳票からなり、これらを個別に識別するなら、100件のコードデータを要することになる。
【0014】
ここで、品目別に用いるコードの種類について説明する。
図3は、帳票22上に出力されるコードパターンの例である。機械読取り可能なコードパターンで、かつ、プリンタによる出力に適したものとしてはバーコード241、二次元コード242、OCR文字243などがある。例えば、二次元コードは記録する情報量が多いこと、OCR文字は機械読取りとともに人間が読取ることが可能、などそれぞれに特徴を持ち、用途により使い分けられる。
このように、コードパターンには種々のものがあり、さらに、例えばバーコードであればNW−7、CODE39など、また、OCR文字であればOCR−A、OCR−Bなどのように細分化され規格化されており、それぞれの規格でコード体系を形成している。
【0015】
図4は、コードデータ管理テーブルの構成例である。
図4のコードデータ管理テーブル40では、製造する品目毎にコードの種別(コード種)42が割当てられており、コードの書式がフォーマット定義テーブル43として表わされている。フォーマット定義テーブルとは、コードパターン24の元となるコードデータの各桁のデータの並びの意味を説明(定義)するものであり、例えばコードデータを読み解く場合は、同定義テーブルを参照し意味を解釈することになる。
【0016】
図5は、フォーマット定義テーブルのデータ構造を示す図である。
図は、二次元コードのフォーマット定義テーブルの例を表わしており、それぞれの桁の文字数字の種別や意味が定義表51により定義付けされている。コードデータに盛り込む情報は品目により異なるため、フォーマット定義テーブルの書式は品目ごとに設定される。
【0017】
以上述べたように、コードデータ管理テーブル40がコード種42およびフォーマット定義テーブル43を持つことにより、本発明の管理システム1では、複数の異なる体系のコードデータを統一的に管理することが可能となる。
【0018】
<管理システムの動作>
図6、7を用いて本発明の管理システムの動作について説明する。
図6は、コードパターン生成までのフローを表わしたものであり、言い換えれば帳票22の製造の作業設定のフローである。
【0019】
まず、管理装置11は、登録名付与手段31により品目名41を登録する(S61)。図4のコードデータ管理テーブル40の1番目の行では「○△商事××DM」にあたる。
次に、フォーマット設定手段32により、同品目で用いるコードの種類を、規格421を含めて設定し(S62)、さらにそのデータ構造を所定の書式で記述しフォーマット定義テーブル43として設定する(S63)。図4の例ではコードは「NW−7のバーコード」、データ構造は「xxxxxxx##########」ということになる。
このような情報が品目ごとにデータベース(DB)12に格納され(S64)、さらに
個々のコードデータがフォーマット定義テーブル43に従って生成される(S65)。
【0020】
帳票22の製造時には、製造する品目のコードデータ群44がプリンタ20に送られ(S66)、コードパターン24となって帳票22上に出力される。なお、プリンタ20に送られるコードデータは、コードデータのままであっても、コードデータをコードパターンに変換したイメージデータであってもよい。
【0021】
図7は、コードデータ照合に係わるフローを表わす。
照合にあたっては、まず、データベース12のコードデータ管理テーブル40から対象とする品目を指定し(S71)、続いて、読取り手段36のスキャナ15により帳票22上のコードパターン24を読み取る(S72)。デコード手段34は読み取られたコードパターンをコードデータに変換する(S73)。
【0022】
次いで照合手段35により不正摘出の処理を行う(S75)。不正摘出の処理とは、例えば以下のような処理である。
照合手段35により、指定された品目のコードデータ群44の中から変換されたコードデータと等しいものを探し出す。ここで合致するものがあれば、適正な帳票22が出力されたことになり、合致するものがなければ何らかの不適正が生じたことになる。これがもっとも単純な照合の例である。
その他、例えば合致するものが他の品目のコードデータの中に発見された場合は、異品種の帳票が対象とする帳票に混入していると推定できる。
また、コードパターンが検知できないような場合は、2枚給紙によるプリント不良などが考えられる。
このように、照合により消し込み、異品種混入、過不足など製造工程での事故が発見できる。
【符号の説明】
【0023】
1 コードデータ管理システム
11 管理装置
12 データベース
13 ネットワーク
15 スキャナ
22 帳票
20 プリンタ
24 識別コード
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データベースに格納された所定フォーマットの機械読取り用コードデータからプリンタ出力用イメージデータを生成し、
プリンタを介して前記イメージデータをコードパターンとして用紙上に出力し、
該用紙上に出力されたコードパターンをスキャナで読み取り、読み取ったコードパターンをデコードしてコードデータに変換し、
変換されたコードデータと前記データベースに格納されたコードデータとを照合することによって検証する検証手段を備えた機械読取り用コードデータの管理システムであって、
前記データベースには、複数の異なる体系からなるコードデータ群が格納され、
前記コードデータ群を構成する個々のコードデータの集合毎に異なる登録名を付与する登録名付与手段と、
前記登録名と対応するコードデータの集合のデータフォーマットを記述したフォーマット定義テーブルと、
を備え、
前記フォーマット定義テーブルに基いて機械読取り用コードデータの生成・変換を行うことを特徴とする機械読取り用コードデータの管理システム。
【請求項1】
データベースに格納された所定フォーマットの機械読取り用コードデータからプリンタ出力用イメージデータを生成し、
プリンタを介して前記イメージデータをコードパターンとして用紙上に出力し、
該用紙上に出力されたコードパターンをスキャナで読み取り、読み取ったコードパターンをデコードしてコードデータに変換し、
変換されたコードデータと前記データベースに格納されたコードデータとを照合することによって検証する検証手段を備えた機械読取り用コードデータの管理システムであって、
前記データベースには、複数の異なる体系からなるコードデータ群が格納され、
前記コードデータ群を構成する個々のコードデータの集合毎に異なる登録名を付与する登録名付与手段と、
前記登録名と対応するコードデータの集合のデータフォーマットを記述したフォーマット定義テーブルと、
を備え、
前記フォーマット定義テーブルに基いて機械読取り用コードデータの生成・変換を行うことを特徴とする機械読取り用コードデータの管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2012−14303(P2012−14303A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−148414(P2010−148414)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】
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