説明

機構ベースの標的化した膵臓β細胞画像化および治療

β細胞を画像化するための組成物は、キレート化剤−抗糖尿病薬剤結合体、および必要に応じてキレート化される金属を含む。抗糖尿病薬剤と、キレート化剤とキレート化される金属イオンとを含む、膵臓を画像化するための組成物が、開示される。膵臓疾患を処置する方法もまた、開示される。この方法は、抗糖尿病薬剤と、キレート化剤とキレート化される金属イオンとを含む組成物を、該膵臓疾患の処置が必要な被験体に投与する工程を包含し、この組成物において、金属イオンはβ放射体である。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
(発明の背景)
米国では、約1600万人の人々(人口の6%)が、真性糖尿病に罹患している。毎年、約800,000の新たな症例が診断され、さらに600万人の人々は、彼らがその疾患を有するということを知らないままである。真性糖尿病は、毎年約193,000名の米国在住者を死に至らしめ、真性糖尿病は、全ての死亡の中で第7位の原因であり、疾患により引き起こされる全ての死亡の中で第6位の原因である。2型糖尿病を発症している小児では増加し続けている。カナダでは、220万人を超える在住者(人口の7%)が、真性糖尿病を有し、その疾患は、毎年25,000名を超える死亡の原因である。
【0002】
膵臓の腺癌は、米国における癌による死亡の第5位の一般的な原因である。米国において、ほぼ45,000名の人々は、毎年膵臓癌に罹患している。癌は、膵頭で最も頻繁に生じ、しばしば胆道閉鎖に至り、臨床的に無痛の黄疸を示す。切除可能な患者の5年生存率は、約10%であり、生存の中央値は、12〜18ヶ月である。切除不能な患者は、約6ヶ月しか生きられない。両方の疾患が、膵臓の機能に関連している。または、膵臓癌の危険性は、成人で発症する糖尿病において増大する。
【0003】
膵臓において、ランゲルハンス島は、4種の細胞型から構成される。この細胞型の各々は、異なるポリペプチドホルモン(β細胞ではインスリン(60%)、α細胞ではグルカゴン(25%)、D細胞ではソマトスタチン(10%)、F細胞では膵ポリペプチド(5%))を合成して分泌する。β細胞は、膵臓において主要な型の細胞である。特定の栄養素および増殖因子が、膵臓β細胞増殖を刺激し得る。しかし、β細胞における適切な有糸分裂促進シグナル伝達経路は、比較的規定されていない。このことが、有効な画像化技術の欠如に少なくとも一部起因して、これらの重要なシグナル伝達経路を規定できなくしている。
【0004】
膵臓疾患における画像化の現在の技術水準は、非特許文献1によって、最近総説が書かれている。この総説に書かれた技術としては、CTスキャン、MRIスキャン、EUSスキャンおよびPETスキャンが挙げられる。
【非特許文献1】Kalraら、Journal of Computer Assisted Tomography 26:661−675
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、β細胞機能を画像化するために有用な、新規なDTPA−抗糖尿病薬剤結合体を提供することによって、先行技術のいくつかの欠点に、少なくとも一部対処する。膵臓βレセプターへの放射性標識された結合体(例えば、ガンマシンチグラフィーによって検出可能な99mTc−DTPA−抗糖尿病薬剤結合体)の結合を介して、膵臓機能がモニターされる。4種のDTPA−抗糖尿病薬剤結合体が、合成および評価された。動物研究により、DTPA−ナテグリニドおよびDTPA−グリピジドは、膵臓β細胞を選択的に画像化することができ、所定の用量で急性の毒性がないことが示された。これらの薬剤は、処置前および処置後両方の糖尿病患者またはインスリノーマ患者におけるβ細胞機能を評価するために、放射性同位体で標識される。これらの組成物および方法は、初期診断を提供するために、および処置の間の膵臓疾患の応答をモニターするために有用である。
【0006】
本発明は、従って、抗糖尿病薬剤と、キレート化剤とキレート化される金属イオンとを含む組成物として、特定の実施形態において記載され得る。この組成物は、キレート化剤に結合された抗糖尿病薬剤を含むプロドラッグ(これに金属が添加され得る)であり得ることがさらに理解される。このような実施形態において、種々の金属が、種々の診断適用もしくは治療適用に適切な組成物、または本明細書に記載の種々の型の画像化に適切な組成物に添加され得る。金属または金属イオンを含む組成物を、哺乳動物の組織または器官(ヒトの器官を含む)のインビボでの画像化に使用することは、当該分野で周知であり、特定の型の検出のための適切な金属のこのような使用のいずれも、本開示によって企図される。
【0007】
本開示の組成物は、従って、コントラストが増強された画像化またはシンチグラフィー画像化、PET画像化、MRI画像化、もしくはさらにCT画像化に適した金属を含み得る。金属は、放射性核種(β放射体もしくはγ放射体を含む)であってもよいし、必要であれば、磁性金属イオンまたは常磁性金属イオンであってもよい。記載される組成物および方法における使用に好ましい金属および金属イオンとしては、以下の金属のイオンおよび放射性同位体が挙げられるが、これらに限定されない:鉄、マンガン、クロム、銅、ニッケル、ガドリニウム、エルビウム、ユーロピウム、ジスプロシウム、ホルミウム、ガリウム、ゲルマニウム、コバルト、カルシウム、ルビジウム、イットリウム、テクネチウム、ルテニウム、レニウム、インジウム、イリジウム、白金、タリウム、サマリウム、またはホウ素。画像化に最も好ましい金属イオンとしては、テクネチウム(Tc−99m)、ガリウム(Ga−67、Ga−68)、銅(Cu−60〜Cu−64)、ガドリニウム(Gd)、ホルミウム(Ho−166)、またはレニウム(Re−187、Re−188)が挙げられ、治療剤に好ましい金属イオンは、イットリウムの放射性同位体、レニウムの放射性同位体、銅およびホルミウムの放射性同位体が挙げられる。
【0008】
開示される組成物のキレート化剤は、当該分野で公知の任意の適切なキレート化剤であり得る。このキレート化剤としては、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、シクロヘキシル1,2−ジアミン四酢酸(CDTA)、ジメルカプトコハク酸(DMSA)、トリグリシンベンゾイルチオール(MAG−3)、メチレンビスホスホネート(MDP)、エチレングリコール−0,0’ビス(2−アミノエチル)−N,N,N’,N’−四酢酸(EGTA)、N,N−ビス(ヒドロキシベンジル)−エチレンジアミン−N,N’−二酢酸(HBED)、トリエチレンテトラアミン六酢酸(TTHA)、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N,N’,N”,N”’−四酢酸(DOTA)、ヒドロキシエチルジアミン三酢酸(HEDTA)、または1,4,8,11−テトラ−アザシクロ−テトラデカン−N,N’,N”,N”’−四酢酸(TETA)が挙げられるが、これらに限定されない。最も好ましい実施形態において、このキレート化剤はDTPAである。
【0009】
開示される発明の抗糖尿病薬剤は、当該分野で公知の任意の抗糖尿病薬物、または膵臓のβ細胞と優先的に結合するかもしくは会合することが任意の化合物であり得る。最も好ましい薬剤は、β細胞の表面レセプターに結合するものであり、これらの薬剤としては、種々のスルホニル尿素レセプター(例えばSUR−1、SUR2AおよびSUR2B)、および他のレセプター(例えば、GLP−1レセプターまたはソマトスタチンレセプター)が挙げられる。好ましい抗糖尿病薬剤としては、ナテグリニド、L−ナテグリニド、レパグリニド、トルブタミド、グリベンクラミド、アマリール、グリピジド、グリブリド、グリクラジド、グリメピリドが挙げられ、最も好ましくは、ナテグリニド、グリピジド、グリブリド、またはグリメピリドが挙げられる。
【0010】
特定の実施形態において、本発明の組成物は、任意の組み合わせで言及される化合物または要素のいずれかを含み得る。好ましくは、本発明の組成物は、γ画像化のための99mTc−DTPA−ナテグリニド、99mTc−DTPA−グリピジド、99mTc−DTPA−グリブリドまたは99mTc−DTPA−グリメピリドを含み得る。
【0011】
特定の実施形態において、本発明は、膵臓疾患を処置する方法として記載され得、この方法は、膵臓疾患の処置が必要な被験体に、抗糖尿病薬剤と、キレート化剤とキレート化される金属イオンとを含む組成物を投与する工程を包含し、この組成物において、この金属イオンは、β放射体である。この処置が必要な被験体としては、膵臓疾患を有するかまたは膵臓疾患を発症しやすい、任意の動物被験体またはヒト被験体が挙げられ得る。この膵臓疾患としては、糖尿病、膵炎、高インスリン血症またはインスリノーマが挙げられるが、これらに限定されない。被験体は、臨床分野で公知の種々の方法によって同定され得る。この方法としては、ブドウ糖負荷、インスリン負荷、血中インスリンレベル、血糖レベル、主要組織適合性遺伝子複合体型の決定、特定の抗体、体重増加もしくは体重減少、肥満、またはさらに家族歴および遺伝的プロフィールをモニターすることが挙げられる。
【0012】
本明細書に記載される組成物は、多くの適用において、診断、予後および治療のいずれにも有用である。このように、本発明の特定の実施形態は、哺乳動物の膵臓を画像化する方法として記載され得、この方法は、抗糖尿病薬剤と、キレート化剤とキレート化される金属イオンとを含む組成物を哺乳動物に投与する工程、ならびに膵臓の画像を検出する工程を包含する。記載されるように、この画像は、γ画像、PET画像、MRI画像、または当該分野で公知の他の型の画像であり得る。
【0013】
例示的な方法としては、哺乳動物における膵臓β細胞の塊または形状をモニターする方法(罹患しやすい被験体における膵臓の状態を膵臓疾患の発症前にモニターするために有用である)、または疾患の進行をモニターする方法、またはさらに膵臓疾患の処置もしくは管理の間に特定の治療の結果をモニターする方法が挙げられる。本発明の方法は、従って、β細胞の塊、細胞数、機能またはβ細胞塊へのリンパ球浸潤をモニターするために使用され得る。
【0014】
この開示全体を通して、文脈が異なることを示さなければ、語句「含む(comprise)」またはその変化形(例えば、「含む(comprises)」、「含む(含有する、含んでいる)(comprising)」)は、「〜が挙げられる(〜を含む)が、それらに限定されない(includes,but is not limited to)」を意味し、よって明示的に言及されていない他の要素もまた含まれ得るようになることが理解される。さらに、文脈が異なることを示さなければ、用語「1つの(a)」または「この(その)、上記の(the)」の使用は、単数のものまたは要素を意味してもよいし、複数を意味してもよいし、1以上のこのようなものまたは要素を意味してもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(詳細な説明)
本開示は、インビボでのβ細胞の画像化のための組成物および方法、ならびに膵臓のβ細胞に対して特異的に治療的価値がある薬剤の送達の発見に基づいて、膵臓関連疾患の診断および処置を改善する、組成物および方法を提供する。この膵臓関連疾患としては、糖尿病、膵炎、インスリノーマ、腺癌、ランゲルハンス島細胞腫瘍、糖尿病と高インスリン血症における膵島肥大が挙げられるが、これらに限定されない。
【0016】
本開示は、画像化目的および治療目的のための、機構ベースのβ細胞の標的化のための組成物および方法の開発に基づく。好ましい実施形態において、開示される組成物は、抗糖尿病薬剤と、キレート化剤と、必要に応じてキレート化される金属イオンとを含む。本発明者らは、ラットおよびウサギの動物モデルにおいて、このような組成物(99mTc−DTPA−ナテグリニド(NGN)および99mTc−DTPA−グリピジドが挙げられる)を用いて膵臓のシンチグラフィーによる可視化が成功したことを実証した。
【0017】
本開示の抗糖尿病薬剤は、好ましくは、膵臓のβ細胞上にある特異的レセプターと優先的に相互作用するかまたはこのようなレセプターに優先的に結合する薬剤である。このような薬剤は、スルホニル尿素レセプター(SUR1、SUR2AおよびSUR2Bが挙げられる)、GLP−1レセプター、ソマトスタチンレセプター、アンジオテンシンIIレセプター、および/またはブラジキニンレセプターに結合し得る。好ましい薬剤としては、ナテグリニド、L−ナテグリニド、レパグリニド、トルブタミド、グリベンクラミド、アマリール、グリピジド、グリブリド、グリクラジド、およびグリメピリドが挙げられるが、これらに限定されない。
【0018】
特定の好ましい実施形態において、開示される組成物のキレート化剤は、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)である。他のキレート化剤もまた、本開示の実施において使用され得る。このようなキレート化剤としては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、シクロヘキシル1,2−ジアミン四酢酸(CDTA)、エチレングリコール−0,0’ビス(2−アミノエチル)−N,N,N’,N’−四酢酸(EGTA)、N,N−ビス(ヒドロキシベンジル)−エチレンジアミン−N,N’−二酢酸(HBED)、トリエチレンテトラアミン六酢酸(TTHA)、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N,N’,N”,N”’−四酢酸(DOTA)、ヒドロキシエチルジアミン三酢酸(HEDTA)、1,4,8,11−テトラ−アザシクロ−テトラデカン−N,N’,N”,N”’−四酢酸(TETA)、ジメルカプトコハク酸(DMSA)、トリグリシンベンゾイルチオール(MAG−3)およびメチレンビスホスホネート(MDP)が挙げられるが、これらに限定されない。画像化のために好ましい金属イオンとしては、テクネチウム(Tc−99m)、ガリウム(Ga−67、Ga−68)、銅(Cu−60〜Cu−64)、ガドリニウム(Gd)、ホルミウム(Ho−166)またはレニウム(Re−187、Re−188)が挙げられ;治療剤のための好ましい金属イオンとしては、イットリウム、レニウム、銅およびホルミウムが挙げられる。
【0019】
本開示において有用な金属キレート化剤としては、カチオン性基、塩基性基、および塩基性アミン基を含み、かつ金属および金属イオン、遷移元素および遷移元素イオン、ならびにランタニド系の元素およびイオンをキレート化する、キレート化剤が挙げられる。カチオン性キレート化剤、塩基性キレート化剤、およびアミン含有キレート化剤によりキレート化される本質的に全ての単一原子元素またはイオンもまた、本開示において有用であり得ることが、当業者にとって明らかである。
【0020】
本発明の水性組成物は、薬学的に受容可能なキャリアおよび/または水性媒体中に溶解および/または分散されている、有効量の上記組成物を含む。「薬学的に受容可能および/または薬理学的に受容可能」とは、動物(かつ/または適切な場合には、ヒト)に投与された場合に有害な反応も、アレルギー反応も、かつ/または他の望ましくない反応も生じない、分子実体および/もしくは組成物を指す。
【0021】
本明細書中で使用される場合、「薬学的に受容可能なキャリア」とは、任意および/または全ての、溶媒、分散媒体、コーティング剤、抗菌剤および/もしくは抗真菌剤、等張剤および/もしくは吸収遅延剤などを包含する。薬学的に活性な物質のためにこのような媒体および/または薬剤を使用することは、当該分野で周知である。いかなる従来の媒体および/または薬剤も、活性成分と非適合性ではない限り、上記組成物におけるそれらの媒体および/または薬剤の使用が、企図される。補助活性成分もまた、上記組成物中に組み込まれ得る。
【0022】
水性キャリアとしては、水、アルコール溶液/水溶液、生理食塩水、非経口ビヒクル(例えば、塩化ナトリウム、リンゲルデキストロース)などが、挙げられる。静脈内ビヒクルとしては、流体および栄養補給剤が挙げられ得る。保存剤としては、抗酸化剤、キレート化剤、および不活性ガスが挙げられ得る。上記薬剤における種々の成分のpHおよび正確な濃度は、周知のパラメーターに従って調整される。
【0023】
この開示のために、好ましい金属イオンは、一般的には、画像化技術のために有用であることが当該分野で周知である金属イオンであり、そのような画像化技術としては、ガンマシンチグラフィー、磁気共鳴、陽子射出断層撮影、およびコンピュータ断層撮影が挙げられるが、これらに限定されない。常磁性T1型MRI造影剤組成物およびその使用におけるキレート化のために有用な金属イオンとしては、鉄、マンガン、クロム、銅、ニッケル、ガドリニウム、エルビウム、ユーロピウム、ジスプロシウム、およびホルミウムから選択される金属の二価カチオンおよび三価カチオンが挙げられ得る。放射性核種画像化のためおよび放射線治療組成物およびその使用において一般的に有用であるキレート化される金属イオンとしては、ガリウム、ゲルマニウム、コバルト、カルシウム、ルビジウム、イットリウム、テクネチウム、ルテニウム、レニウム、インジウム、イリジウム、白金、タリウム、およびサマリウムから選択される金属イオンが、挙げられ得る。中性子捕獲放射線療法において有用な金属イオンとしては、ホウ素、および大きな核断面を有する他の金属イオンが挙げられ得る。超音波造影組成物およびX線造影組成物およびその使用において有用な金属イオンとしては、それが十分な部位濃度を達成する場合には、上記に列挙された金属イオンのいずれかが挙げられ得、特に、鉄と少なくとも等しい原子数の金属イオンが挙げられ得る。
【0024】
上記組成物は、「冷たい(cold)」(放射性同位体標識を含まない)状態で提供されても、標識を備えて提供されてもよい。種々の放射性標識が、特定の適用に適切なように、使用され得る。例えば、99mTc標識が、γ画像化のために好ましいものであり得る。61Cu標識が、PET画像化のために好ましいものであり得る。ガドリニウムが、MRIのために好ましいものであり得る。188Re(166Ho)が、内部放射線治療適用のために好ましいものであり得る。
【0025】
以下の実施例は、本発明の好ましい実施形態を示すために含まれる。以下の実施例において開示される技術は、本発明の実施において充分に機能することが本発明者らによって発見され、従って、本発明の実施のために好ましい溶液を構成すると考えられる技術を示すことが、当業者によって認識されるべきである。しかし、当業者は、本開示を考慮して、開示される具体的な実施形態において多くの変更がなされ得、そのような変更によって、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく同様または類似の結果を依然として得ることができることを、認識すべきである。
【実施例】
【0026】
(実施例1)
(DTPA−ナテグリニド(DTPA−NGN)の合成)
DTPA−ナテグリニドを、2工程様式で合成した。この合成スキームを、図1において示す。
【0027】
(工程1.ナテグリニドのアミノエチルアミドアナログの合成)
ナテグリニド(3.1742g、10mmol)を、20mLのエチルアルコール中に溶解した。塩化チオニル(5.1mL、70mmol)を、上記溶液に滴下した。この反応混合物を、一晩攪拌し、その溶媒を、減圧下でエバポレートした。図2および図3は、ナテグリニドおよびそのエステル形態のH−NMRを示した。
【0028】
エチルアルコール(20mL)およびエチレンジアミン(3.4mL,50mmol)を、添加した。この混合物を、一晩攪拌した。この溶媒を、減圧下でエバポレートした。この固体を、クロロホルム(50mL)中に溶解し、そして水(50mL)で2回洗浄した。そのクロロホルム層を、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。この溶媒を、濾過し、減圧下でエバポレートした。ナテグリニドのアミノエチルアミドアナログを、白色固体(3.559g、99%収率)として得た。図4および図5は、ナテグリニドのアミノエチルアミドアナログのH NMRおよび質量分析を示した。
【0029】
(工程2.DTPA−ナテグリニドの合成)
ナテグリニドのアミノエチルアミド(359.5mg、1.0mmol)を、DMSO(無水、10ml)中に溶解した。DTPA−二無水物(178.7mg、0.5mmol)およびトリエチルアミン(279μL、2.0mmol)を、上記溶液に添加し、その混合物を、60℃にて4時間加熱した。冷却後、水(8mL)および1N炭酸水素ナトリウム溶液(8mL)を、添加した。この混合物を、2時間攪拌した。その水相を、膜(MW CO<500)で2日間透析した。DTPA−NGN(413.9mg、87.7%収率)を、凍結乾燥後に、白色固体として収集した。図6および図7は、DTPA−ナテグリドのH NMRおよび質量分析を示した。
【0030】
(実施例2)
(DTPA−グリピジド(DTPA−GLP)の合成)
グリピジド(445.5mg、1.0mmol)を、DMSO(無水、10ml)中に溶解した。その後、ナトリウムアミド(76.03mg、2.0mmol)を添加した。この反応混合物を、室温にて10分間攪拌した。DTPA−二無水物(357.32mg、1.0mmol)を、DMSO(無水、10ml)中に溶解させた。その後、ナトリウムアミド(76.03mg、2.0mmol)を添加した。その反応混合物を、室温にて10分間攪拌した。5ml DMSO(無水)中に溶解したDTPA−二無水物(357.32mg、1.0mmol)を、添加し、その混合物を、4時間攪拌した。その混合物に、水(10mL)を添加し、その後、1N水酸化ナトリウム溶液(3mL)を添加し、2時間攪拌した。その固体を、濾過し、水で洗浄した。この回収した出発物質は、減圧下で乾燥した後に142.6mg(32%)であった。その水相を、膜(MW CO<500)で2日間透析した。DTPA−GLP(506.6mg、61.7%収率)を、凍結乾燥後に、白色固体として収集した。この合成スキームを、図8において示す。図9〜17は、DTPA−グリピジドのH NMRスペクトル、13C NMRスペクトルおよび質量分析を示した。
【0031】
(実施例3)
(DTPA−グリブリド(DTPA−GLB)の合成)
グリブリド(494.0mg、1.0mmol)を、DMSO(無水、5ml)中に溶解した。その後、ナトリウムアミド(195.0mg、5.0mmol)を添加した。この反応混合物を、室温にて10分間攪拌した。5ml DMSO(無水)中に溶解したDTPA−二無水物(357.32mg、1.0mmol)を、添加し、その混合物を、22時間攪拌した。冷却後の暗緑色の混合物に、水(10mL)を添加し、その後、1N水酸化ナトリウム溶液(5mL)を添加し、2時間攪拌した。その固体を、濾過し、水で洗浄した。この回収した出発物質は、減圧下で乾燥した後に88.9mg(18%)であった。その水相を、膜(MW CO<500)で2日間透析した。DTPA−GLB(695.5mg、80%収率)を、凍結乾燥後に、白色固体として収集した。この合成スキームを、図18において示す。図19〜25は、DTPA−グリブリドのH NMRスペクトル、13C NMRスペクトルおよび質量分析を示した。
【0032】
(実施例4)
(DTPA−グリメピリド(DTPA−GLMP)の合成)
グリメピリド(490.6mg、1.0mmol)を、DMSO(無水、10ml)中に溶解した。その後、ナトリウムアミド(195.0mg、5.0mmol)を添加した。この反応混合物を、室温にて10分間攪拌した。5ml DMSO(無水)中に溶解したDTPA−二無水物(357.32mg、1.0mmol)を、添加し、その混合物を、18時間攪拌した。冷却後の暗褐色の混合物に、水(10mL)を添加し、その後、1N水酸化ナトリウム溶液(5mL)を添加し、2時間攪拌した。その固体を、濾過し、水で洗浄した。その水相を、膜(MW CO<500)で2日間透析した。DTPA−GLMP(782.3mg、90.3%収率)を、凍結乾燥後に、白色固体として収集した。この合成スキームを、図27において示す。図28〜34は、DTPA−グリメピリドのH NMRスペクトル、13C NMRスペクトルおよび質量分析を示した。
【0033】
(実施例5)
(放射標識DTPA−抗糖尿病剤結合体)
99mTc−DTPA−抗糖尿病剤の放射線合成を、必要量のDTPA−抗糖尿病剤(5〜10mg)および塩化スズ(II)(SnCl、100μg)およびパーテクレネート(pertechnetate)(Na99mTcO,5mCi)を添加することによって、達成した。放射化学純度を、1M酢酸アンモニウム:メタノール(4:1)を溶出液として使用する放射性TLC(Bioscan,Washington,D.C.)によって評価した。NaI検出器とUV検出器(254nm)とを備えた高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を、流量1.0ml/分を使用してゲル透過カラム(Biosep SEC−S3000、7.8×300mm、Phenomenex、Torrance CA)にて実施した。その溶出液は、リン酸緩衝化生理食塩水(PBS 10mM、pH=7.4)における0.1% LiBrであった。放射化学純度は、4種すべての薬剤について<96%であった。99mTc−DTPA−ナテグリドの放射性TLCを、図35において示す。
【0034】
(実施例6)
(シンチグラフィー画像化)
(齧歯類におけるシンチグラフィー画像化を、以下の通りに実施した)
雌Fischer 344ラット(150〜175g)(Harlan Sprague−Dawley,Inc.,Indianapolis,IN)に、13762NF細胞株(DMBA誘導性乳腺癌細胞株として公知である)に由来する乳腺癌細胞(10細胞/ラット)を、右脚中に皮下接種した。シンチグラフィー画像化を、接種後14日目に連続して実施した。平面画像を、尾静脈経由で300μCiの99mTc−DTPA−NGNまたは99mTc−DTPA−GLPの注射後0.5時間、1時間、および2時間に得た。コントロール群には、99mTc−DTPAを与えた。画像化を、低エネルギー平行ホールコリメーターを備えたDigirad(2020tc Imager,San Diego,CA)から得たガンマカメラを用いて実行した。視野は、20cm×20cmであり、1.3cmの縁を備える。固有空間分解能は、3mmであり、そのマトリックスは、64×64である。このシステムは、感度56カウント/秒(cps)/MBqおよび空間分解能7.6mmである平面画像のために設計されている。図36〜44は、膵臓が、正常ラットおよび腫瘍保有ラットにおいて、99mTc−DTPA−ナテグリニド(NGN)または99mTc−DTPA−グリピジドのいずれかを用いて可視化され得ることを示した。
【0035】
(ウサギにおけるシンチレーション画像化を、以下の通りに実施した)
雄(n=4)ニュージーランド白ウサギ(Raynichols Rabbitry,Lumberton,TX)に、VX−2細胞(ウサギ由来乳房扁平上皮細胞癌)を接種した。接種後14日目に、シンチグラフィー画像化研究を、99mTc−DTPA−NGN(1mCi、静脈内)を用いて実施した。目的とするコンピューター輪郭領域を使用して、標的対非標的比を分析した。図45および図46は、膵臓が、99mTc−DTPA−ナテグリニド(NGN)を用いて可視化され得ることを示した。図47および図48は、膵臓取り込みが、コントロール群よりも高いことを示した。
【0036】
要約すると、上記の画像化データは、膵臓が、放射標識ナテグリドおよび放射標識グリピジドで画像化され得ることを示した。従って、膵臓における取り込みの変化は、この特定の分子マーカーを使用して評価され得る。
【0037】
本明細書中において開示および特許請求される組成物および方法はすべて、本開示を考慮すれば、過度の実験を伴わずに生成し実行され得る。本発明の組成物および方法は、好ましい実施形態に関して記載されているが、本発明の概念、趣旨、および範囲から逸脱することなく、上記組成物および/または方法に対して、そして本明細書に記載される方法の工程もしくは工程の順序において、変化が適用され得ることが、当業者にとって明らかである。より具体的には、化学的に関連する特定の薬剤および生理的に関連する特定の薬剤の両方が、本明細書中に記載される薬剤の代わりになり得、同じ結果または類似する結果が達成されることが、明らかである。当業者にとって明らかであるそのような類似する置換物および改変は、添付される特許請求の範囲によって規定される本発明の趣旨、範囲、および概念の範囲内にあると見なされる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
以下の図面は、本明細書の一部を構成し、本発明の特定の局面をさらに示すために含まれる。本発明は、本明細書に示される特定の実施形態の詳細な説明と合わせ、これらの図面の1以上を参照することによって、よりよく理解され得る。
【図1】図1は、金属−(99mTc, Gd)DTPA−NGN2の合成スキームである。
【図2】図2は、ナテグリニドのH−NMRスペクトルである。
【図3】図3は、NGN−EtのH−NMRスペクトルである。
【図4】図4は、NGN−EAのH−NMRスペクトルである。
【図5】図5は、NGN−EAの質量スペクトルである。
【図6】図6は、NGN2のH−NMRスペクトルである。
【図7】図7は、DTPA−NGN2の質量スペクトルである。
【図8】図8は、DTPA−GLPの合成スキームである。
【図9】図9は、グリピジドのH−NMRデータである。
【図10】図10は、グリピジドのH−NMRスペクトルである。
【図11】図11は、グリピジドの13C−NMRデータである。
【図12】図12は、グリピジドの13C−NMRスペクトルである。
【図13】図13は、DTPA−グリピジドのH−NMRデータである。
【図14】図14は、DTPA−グリピジドのH−NMRスペクトルである。
【図15】図15は、DTPA−グリピジドの13C−NMRデータである。
【図16】図16は、DTPA−グリピジドの13C−NMRスペクトルである。
【図17】図17は、DTPA−グリピジドの質量スペクトルである。
【図18】図18は、DTPA−グリブリドの合成スキームである。
【図19】図19は、グリブリドのH−NMRデータである。
【図20】図20は、グリブリドのH−NMRスペクトルである。
【図21】図21は、グリブリドの13C−NMRデータである。
【図22】図22は、グリブリドの13C−NMRスペクトルである。
【図23】図23は、DTPA−グリブリドのH−NMRデータである。
【図24】図24は、DTPA−グリブリドのH−NMRスペクトルである。
【図25】図25は、DTPA−グリブリドの13C−NMRスペクトルである。
【図26】図26は、DTPA−GLMPの合成スキームである。
【図27】図27は、GLMPのH−NMRデータである。
【図28】図28は、GLMPのH−NMRスペクトルである。
【図29】図29は、GLMPの13C−NMRデータである。
【図30】図30は、GLMPの13C−NMRスペクトルである。
【図31】図31は、DTPA−GLMPのH−NMRデータである。
【図32】図32は、DTPA−GLMPのH−NMRスペクトルである。
【図33】図33は、DTPA−GLMPの13C−NMRデータである。
【図34】図34は、DTPA−GLMPの13C−NMRスペクトルである。
【図35】図35は、Tc−DTPA−NGN2についてのITLCデータである。
【図36】図36は、99mTc−DTPA−ナテグリドの核画像化である。乳腺腫瘍を保有するマウスを、99mTc−DTPA(300μCi、静脈内)で画像化(左図)および99mTc−DTPA−NGN2(300μCi、静脈内)で画像化(右図)した。注射の5分間後および50分間後の99mTc−DTPA−NGN2の選択された平面画像が、示される。矢印は、膵臓を示す。
【図37】図37は、99mTc−DTPA−NGN2(300μCi、静脈内)で画像化された乳腺腫瘍保有ラットの画像である。注射して50分後の、99mTc−DTPA−NGN2の選択された平面画像が、示される。矢印は、膵臓を示す。
【図38】図38は、13762腫瘍保有ラットにおける99mTc−DTPA(300μCi/ラット、静脈内注射)の平面シンチグラフィー画像である。
【図39】図39は、13762腫瘍保有ラットにおける99mTc−DTPA−NGN(300μCi/ラット、静脈内注射)の平面シンチグラフィー画像(2)である。
【図40】図40は、13762腫瘍保有ラットにおける99mTc−DTPA−NGN(300μCi/ラット、静脈内注射)の平面シンチグラフィー画像(1)である。
【図41】図41は、99mTc−DTPA(左図)、99mTc−DTPA−NGN2(中央図)、およびブロック用量(blocking dose)の4mg/kg NGN2とともに99mTc−DTPA−NGN2で画像化した乳房腫瘍保有ラット(右図)の画像である(300μCi、静脈内)。選択された平面画像は、注射して150分後のものが示されている。
【図42】図42は、99mTc−DTPA(左図)、99mTc−DTPA−NGN2(中央図)、およびブロック用量の4mg/kg NGN2とともに99mTc−DTPA−NGN2(右図)で画像化された乳房腫瘍保有ラットの画像である(300μCi、静脈内)。選択された平面画像は、注射して150分後のものが示されている。矢印は、膵臓を示す。
【図43】図43は、注射して5分後のラットにおける99mTc−DTPAおよび99mTc−DTPA−グリピジド(GLUCOTROL)の平面シンチグラフィー画像である(300μCi/ラット、静脈内注射)。
【図44】図44は、注射して15分後のラットにおける99mTc−DTPAおよび99mTc−DTPA−グリピジド(GLUCOTROL)の平面シンチグラフィー画像(300μCi/ラット、静脈内注射)である。
【図45】図45は、VX2腫瘍保有ウサギにおける99mTc−DTPA(1mCi/ウサギ、静脈内注射)の平面シンチグラフィー画像である。
【図46】図46は、VX2腫瘍保有ウサギにおける99mTc−DTPA−NGN(1mCi/ウサギ、静脈内注射)の平面シンチグラフィー画像である。Pは、膵臓を示す。
【図47】図47は、乳房腫瘍保有ラット(n=3/時間間隔、20μCi、静脈内、p=0.11、p=0.05、およびp=0.01)における99mTc−DTPAと99mTc−DTPA−NGNとについての膵臓取り込みを比較するグラフ図である。
【図48】図48は、乳房腫瘍保有ラット(n=3/時間間隔、20μCi/ラット、静脈内、p=0.19、p=0.19、およびp=0.029)における99mTc−DTPAと99mTc−NGNとの膵臓:筋肉の計数密度のグラフ図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗糖尿病薬剤と、キレート化剤とキレート化される金属イオンとを含む、膵臓を画像化するための組成物。
【請求項2】
前記金属イオンは、前記組成物が使用中に哺乳動物に投与される場合にコントラストが増強された画像化に有効である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記キレート化剤は、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、シクロヘキシル1,2−ジアミン四酢酸(CDTA)、エチレングリコール−0,0’ビス(2−アミノエチル)−N,N,N’,N’−四酢酸(EGTA)、N,N−ビス(ヒドロキシベンジル)−エチレンジアミン−N,N’−二酢酸(HBED)、トリエチレンテトラアミン六酢酸(TTHA)、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−N,N’,N”,N”’−四酢酸(DOTA)、ヒドロキシエチルジアミン三酢酸(HEDTA)、1,4,8,11−テトラ−アザシクロ−テトラデカン−N,N’,N”,N”’−四酢酸(TETA)、ジメルカプトコハク酸(DMSA)、トリグリシンベンゾイルチオール(MAG−3)およびメチレンビスホスホネート(MDP)である、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記キレート化剤は、DTPAである、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記抗糖尿病薬剤は、前記膵臓のβ細胞に優先的に結合する、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記抗糖尿病薬剤は、前記膵臓のβ細胞スルホニル尿素レセプターSUR−1、アンジオテンシンIIレセプター、またはブラジキニンレセプターに優先的に結合する、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
前記抗糖尿病薬剤は、ナテグリニド、グリピジド、グリブリド、またはグリメピリドである、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記金属イオンは放射性核種である、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記金属イオンはβ放射体である、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記金属イオンはγ放射体である、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記金属イオンは、Tc−99m、Cu−60〜Cu−64、Gd、Ho−166、またはRe−187、Re−188である、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
99mTc−DTPA−ナテグリニド、99mTc−DTPA−グリピジド、99mTc−DTPA−グリブリド、または99mTc−DTPA−グリメピリドとしてさらに規定される、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
膵臓疾患を処置する方法であって、該方法は、抗糖尿病薬剤と、キレート化剤とキレート化される金属イオンとを含む組成物を、該膵臓疾患の処置が必要な被験体に投与する工程を包含し、該組成物において、該金属イオンはβ放射体である、方法。
【請求項14】
前記キレート化される金属イオンは、188Re、90Yまたは166Hoである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記膵臓疾患は、糖尿病、膵炎、高インスリン血症またはインスリノーマである、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
哺乳動物の膵臓を画像化する方法であって、該方法は、抗糖尿病薬剤と、キレート化剤とキレート化される金属イオンとを含む組成物を該哺乳動物に投与する工程、ならびに該膵臓の画像を検出する工程、を包含する、方法。
【請求項17】
前記画像は、γ画像、PET画像、またはMRI画像である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記組成物は、99mTc−DTPA−ナテグリニドを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
哺乳動物における膵臓β細胞の塊または形態をモニターする方法であって、該方法は、抗糖尿病薬剤と、キレート化剤とキレート化される金属イオンとを含む組成物を該哺乳動物に投与する工程、ならびに該膵臓の画像を検出する工程、を包含する、方法。
【請求項20】
前記金属イオンは、DTPA−ナテグリニド、DTPA−グリピジド、DTPA−グリブリドまたはDTPA−グリメピリドにキレート化される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
DTPA−抗糖尿病薬剤キットとしてさらに規定される、請求項1に記載の組成物。
【請求項22】
糖尿病を処置する方法がDTPA−抗糖尿病薬剤を使用する、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記薬物送達法は、血管内送達法、チューイングガム送達法またはエアロゾル送達法として規定される、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記画像化用量は、0.1〜5mg/キットとして規定される、請求項1に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図37】
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【図41】
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【図42】
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【公表番号】特表2007−505915(P2007−505915A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−527025(P2006−527025)
【出願日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【国際出願番号】PCT/US2004/030374
【国際公開番号】WO2005/027981
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(506093500)ボード オブ リージェンツ, ザ ユニバーシティー オブ テキサス システム (4)
【Fターム(参考)】