説明

機能性シート体の貼付装置

【課題】機能性シートの搬送終端を、最後まで確実に吸着保持した状態で接着ローラーへ送り込んで、搬送終端に気泡が生じるのを確実に防止し、貼付対象の生産性を向上する。
【解決手段】接着ローラー3と、吸引テーブル4と、吸引テーブル4の空気室11・12に負圧を作用させる真空源7と、通気切換え弁6を含む。通気切換え弁6は、前段室23および後段室24と、これら両室23・24を連通する状態と遮断する状態とに切り換える遮断弁25と、ばね26とを備えている。第1空気室11と前段室23を第1分岐通路19で接続し、第2空気室12と後段室24を第2分岐通路20で接続する。後段室24と真空源7は供給通路18を介して接続する。機能性シート2の通過によって第1空気室11が大気状態になるのと同時に、遮断弁25が遮断状態に切り換わって第2空気室12の吸引状態を維持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶セル基板やプラズマディスプレイ基板などの貼付対象に、偏光板や反射防止フィルムなどの機能性シートを貼り付けるための貼付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の貼付装置の基本構造は、例えば特許文献1の背景技術として開示されている。そこでは、吸引テーブルの内部に第1空気室と第2空気室を隣接形成し、テーブル上面に各空気室に連通する吸引穴の一群を形成している。各空気室は、それぞれ通路を介して専用の真空ポンプに接続してあり、第1空気室に作用する吸引圧が、第2空気室に作用する吸引圧より大きく設定してある。機能性シートは、第1空気室と第2空気室を記載順に経由して接着ローラーへ送り込まれ、液晶セル基板に貼り付けられる。
【0003】
【特許文献1】特開2005−141139号公報(段落番号0006〜0007、図9)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の貼付装置によれば、機能性シートを第2空気室に設けた吸引穴で吸引保持して、機能性シートの搬送終端を最後まで吸着保持することにより、機能性シートの搬送終端部分と液晶セル基板との間に気泡が生じるのを防止している。しかし、第2空気室には直線状の吸引穴列が、搬送方向の前後に形成してある。そのため、機能性シートの搬送終端縁が搬送方向上手側の吸引穴列に到達した時点で、第2空気室が大気と連通して真空状態が解除される。その結果、機能性シートの搬送終端縁を最後まで吸引保持することができず、搬送終端縁が自己の弾性で跳ね上がって、接着ローラーを通過するよりも前に液晶セル基板に接触して接着され、搬送終端部分と液晶セル基板との間に空気をかみこむことがある。このような貼付不良の発生率は1%前後に及ぶ。
【0005】
上記のように、空気をかみこんだ液晶セル基板は不良品として製造ラインから排除され、機能性シートを剥離したのち液晶セル基板のみが再利用される。剥離した機能性シートは廃棄処分するが、その一枚単価が嵩むので、廃棄処分される機能性シートの全体コストは年間で相当な額に達する。また、不良品となった液晶セル基板を再利用するのにも、多くの手間と時間が掛かる。
【0006】
さらに、上記の貼付装置では、第1・第2の空気室ごとに専用の真空ポンプを設けて、各空気室にそれぞれ異なる真空圧を作用させるので、貼付装置の全体コストが嵩むのを避けられない。このようなコスト増を避けるには、例えば1個の真空ポンプで真空圧を作用させるとよい。詳しくは、1個の真空ポンプと、各空気室に対応する真空圧を調整する調整弁と、調整された真空圧を各空気室に順次作用させるための電磁弁などで、各空気室に作用する真空圧を制御すると、空気室ごとに専用の真空ポンプを設ける場合に比べてコストを節約できる。しかし、機能性シートの搬送速度が相当速く、しかも電磁弁などの応答遅れがあるため、実用には供し得ない。因みに、機能性シートは、吸引テーブルと接着ローラーの間を0.1〜0.3秒で通過する。
【0007】
本発明の目的は、機能性シートの搬送終端を、最後まで確実に吸着保持した状態で接着ローラーへ適正に送り込むことができ、これにより搬送終端に気泡が生じるのを確実に防止して貼付不良の発生率を低減し、その分だけ貼付対象の生産性を向上できる機能性シートの貼付装置を提供することにある。本発明の目的は、1個の真空源だけで、吸引テーブルに設けた複数の空気室に、順次真空圧を作用させて機能性シートを最後まで吸着保持でき、したがって、従来装置に比べてより簡単な構造で、全体コストを削減できる機能性シートの貼付装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の貼付装置は、貼付対象1と機能性シート2とを同方向へ搬送しながら、機能性シート2を貼付対象1に接着する接着ローラー3と、接着ローラー3の搬送方向上手側に傾斜配置される吸引テーブル4と、吸引テーブル4に設けられる複数個の空気室11・12に負圧を作用させる真空源7とを含む。吸引テーブル4の貼付対象1との対向面には、各空気室11・12に連通する吸引穴14・15の一群が開口してある。真空源7と各空気室11・12とは、供給通路18と、通気切換え弁6と、通気切換え弁6から分岐導出される2個の分岐通路19・20を介して接続されている。通気切換え弁6は、ハウジング22の内部に前段室23および後段室24と、これら両室23・24を連通する連通路33と、連通路33を連通する状態と遮断する状態とに切り換える遮断弁25と、遮断弁25を連通する向きに移動付勢するばね26とを備えている。搬送方向上手側の第1空気室11と通気切換え弁6の前段室23とが第1分岐通路19を介して接続され、搬送方向下手側の第2空気室12と通気切換え弁6の後段室24とが第2分岐通路20を介して接続され、後段室24と真空源7とが供給通路18を介して接続される。以て、機能性シート2の搬送終端縁2Eの通過によって、第1空気室11の吸引状態が解除されるのと同時に、遮断弁25が遮断状態に切り換わって第2空気室12の吸引状態を維持することを特徴とする。
【0009】
通気切換え弁6のハウジング22に、遮断弁25の開放位置を調整する弁調整ねじ27と、ばね26の付勢力を調整するばね調整ねじ28とを設ける。
【0010】
前段室23と後段室24とは、ハウジング22の内部に設けた弁座壁31と、弁座壁31に固定される隔壁体32とで区分する。遮断弁25は、前段室23の内部に収容される第1弁体35と、後段室24の内部に収容される第2弁体36と、両弁体35・36を繋ぐ弁軸37とを備えている。第1弁体35と、第1弁体35と対向する弁座壁31とのいずれか一方にパッキン41を固定する。隔壁体32は、弁座壁31の後段室24側に固定されるベース部32aと、ベース部32aに連続して遮断弁25の弁軸37の周囲を囲む筒部32bとを備えている。筒部32bと弁軸37との間、および第1弁体35と弁座壁31との間に前段室23と後段室24とを連通する連通路33を設ける。
【0011】
貼付対象1および機能性シート2を同方向へ搬送しながら、機能性シート2を貼付対象1に接着する接着ローラー3と、接着ローラー3の搬送方向上手側に傾斜配置される吸引テーブル4と、吸引テーブル4に設けられる3個の空気室11・12・45に負圧を作用させる真空源7とを含む。吸引テーブル4の貼付対象1との対向面には、各空気室11・12・45に連通する吸引穴14・15・46の一群を開口する。真空源7と各空気室11・12・45とは、供給通路18と、第1通気切換え弁6と、第2通気切換え弁47と、両通気切換え弁6・47から分岐導出される分岐通路19・20・48・49を介して接続する。両通気切換え弁6・47は、ハウジング22の内部に前段室23および後段室24と、これら両室23・24を連通する状態と遮断する状態とに切り換える遮断弁25と、遮断弁25を連通する向きに移動付勢するばね26とを備えている。第1通気切換え弁6の後段室24と真空源7とが供給通路18を介して接続され、第1切換え弁6の前段室23と第1空気室11とが第1分岐通路19を介して接続され、第1通気切換え弁6の後段室24と第2通気切換え弁47の後段室24とが第2分岐通路20を介して接続されている。第1空気室11の搬送方向下手側に隣接する第2空気室12と、第2通気切換え弁47の前段室23とが第3分岐通路48を介して接続され、第2空気室12の搬送方向下手側に隣接する第3空気室45と、第2通気切換え弁47の後段室24とが第4分岐通路49を介して接続されている。以て、機能性シート2の搬送終端縁2Eの通過によって、搬送方向上手側の空気室11・12の吸引状態が解除されるのと同時に、各通気切換え弁6・47の遮断弁25が順次遮断状態に切り換わって、第1空気室11、第2空気室12、第3空気室45の順に、各空気室11・12・45の吸引状態が解除されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明においては、複数個の空気室11・12を備えた吸引テーブル4と真空源7との間に通気切換え弁6を設け、通気切換え弁6の内部に設けた前段室23と後段室24とを、遮断弁25で連通する状態と遮断する状態とに切り換えることにより、両空気室11・12を負圧状態に維持できるようにし、あるいは搬送方向上手側の空気室11が大気状態になったとき、残る空気室12を負圧状態に維持できるようにした。
【0013】
上記の貼付装置によれば、機能性シート2の搬送終端を、最後まで確実に吸着保持した状態で接着ローラー3へ適正に送り込むことができるので、搬送終端に気泡が生じるのを確実に防止して貼付不良の発生率を低減し、その分だけ貼付対象1の生産性を向上できる機能性シートの貼付装置が得られる。さらに、1個の真空源7だけで吸引テーブル4に設けた複数の空気室11・12に、順次負圧を作用させて機能性シート2を最後まで吸着保持するので、従来装置に比べて貼付装置の構造を簡素化して、全体コストを削減できる。
【0014】
通気切換え弁6のハウジング22に、遮断弁25の開放位置を調整する弁調整ねじ27と、ばね26の付勢力を調整するばね調整ねじ28が設けてあると、機能性シート2の厚みや重量の変化、あるいは機能性シート2の搬送速度の変化などに応じて、遮断弁25の開閉ストロークや、ばね26の付勢力を調整変更することにより、遮断弁25の開閉動作を好適化し、機能性シート2をさらに適正に接着できる。
【0015】
前段室23と後段室24を、弁座壁31と、弁座壁31に固定される隔壁体32とで区分し、前段室23に収容される第1弁体35と、後段室24に収容される第2弁体36と、両弁体35・36を繋ぐ弁軸37などで遮断弁25を構成した通気切換え弁6において、隔壁体32の筒部32bと遮断弁25の弁軸37との間、および第1弁体35と弁座壁31との間に連通路33を設け、この連絡通路33を遮断弁25で遮断する弁構造によれば、遮断弁25の第1弁体35に大気圧が作用するとき、同時に第2弁体36に負圧を作用させることができる。さらに大気圧の空気が後段室24へ流入しようとするのを、狭く隘路状の連通路33によって抑止できる。したがって、遮断弁25の遮断応答動作を迅速化して、機能性シート2の搬送速度が速い場合にも問題なく対応できる。
【0016】
3個の空気室11・12・45を備えた吸引テーブル4と真空源7との間に2個の通気切換え弁6・47を設け、各通気切換え弁6・47の内部に設けた前段室23と後段室24とを、遮断弁25で連通する状態と遮断する状態とに切り換えることにより、各空気室11・12・45を負圧状態に維持できるようにし、あるいは搬送方向上手側の空気室11・12が大気状態になったとき、残る空気室12・45を負圧状態に維持できるようにした貼付装置によれば、機能性シート2が搬送されるのに追随して、各空気室11・12・45の内部を負圧状態に維持して、機能性シート2の搬送終端部分を最後まで確実に吸着保持した状態で接着ローラー3へ適正に送り込むことができ、これにより搬送終端に気泡が生じるのを確実に防止して貼付不良の発生率を低減し、その分だけ貼付対象1の生産性を向上できる機能性シートの貼付装置が得られる。3個の空気室11・12・45に応じて、2個の通気切換え弁6・47を設けるだけで、各空気室11・12・45を所定の負圧状態に順次切り換えることができるので、各空気室11・12・45に応じて専用の真空ポンプを設ける場合に比べて、貼付装置の全体構造を簡素化し、その製造に要するコストを削減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
(実施例1) 図1ないし図4は本発明に係る機能性シートの貼付装置の実施例を示す。図2において符号1は液晶セル基板(貼付対象)、符号2は液晶セル基板1の表面側に貼り付けられるフィルム状の偏光板(機能性シート)、符号3は液晶セル基板1と偏光板2とを同時に搬送しながら偏光板2を液晶セル基板1に接着するウレタンゴム製の接着ローラー、符号4は接着ローラー3の搬送方向上手側に傾斜配置される吸引テーブル、符号5は吸引テーブル4の搬送方向上手側に隣接配置される補助テーブル、符号6は通気切換え弁、符号7は真空ポンプ(真空源)である。
【0018】
偏光板2は、液晶セル基板1との接着面の側に粘着層2aと剥離紙2bとが記載順に積層され、吸引テーブル4で吸着される側に保護紙2cが積層されており、剥離紙2bを剥離しながら接着ローラー3に送り込まれる。このとき、偏光板2を吸引テーブル4で吸着保持しながら送り込むことにより、偏光板2が自重で垂れ下がり、あるいは自己の弾性で跳ね上がるのを防止する。液晶セル基板1の裏面側は保護紙1aで覆ってある。
【0019】
図3に示すように、吸引テーブル4は、テーブル本体10と、テーブル本体10の幅方向両端を塞ぐ一対の側端板13とで構成してある。テーブル本体10の内部には、第1空気室11と第2空気室12とが、それぞれ独立した区画として形成してある。テーブル本体10の上面側、すなわち液晶セル基板1との対向面には、各空気室11・12に連通する吸引穴14・15の一群が開口してある。第2空気室12に連通する吸引穴15の群は、幅方向に伸びる1個の直線列として形成するが、第1空気室11に連通する吸引穴14の群は、搬送方向に隣接する2個の直線列として構成してある。そのために、第1空気室11の搬送方向の幅寸法は、第2空気室12の幅寸法の概ね2倍に設定してある。
【0020】
真空ポンプ7と各空気室11・12とは、供給通路18と、通気切換え弁6と、通気切換え弁6から分岐導出される第1・第2の分岐通路19・20を介して接続する。図1に示すように、通気切換え弁6は、ハウジング22の内部に前段室23および後段室24と、これら両室23・24を連通する状態と遮断する状態とに切り換える遮断弁25と、遮断弁25を連通する向きに移動付勢するばね26と、弁調整ねじ27、およびばね調整ねじ28を備えている。前段室23と後段室24は、ハウジング22の内部に設けた弁座壁31と、弁座壁31に固定される隔壁体32とで緩やかに区分されており、弁座壁31および隔壁体32に沿って設けられる連通路33を介して連通できる。
【0021】
遮断弁25は、前段室23の内部に収容される第1弁体35と、後段室24の内部に収容される第2弁体36と、両弁体35・36を繋ぐ弁軸37とを備えている。図4に示すように、各弁体35・36はそれぞれ円盤状に形成されており、その円弧周面が3個のガイド軸38・39で支持される。これにより遮断弁25の全体は、弁軸37の軸心に沿って往復スライドできる。また、ガイド軸38・39を設けることによって、前段室23の内周面と第1弁体35との間、および後段室24と第2弁体36の内周面との間のそれぞれに通気隙間が確保してある。
【0022】
ばね26の付勢力に抗して遮断弁25の閉じ方向応答速度を向上するために、第2弁体36の面積は、第1弁体35の面積より大きく設定してある。この実施例では、第1弁体35の直径寸法を19.5mmとするとき、第2弁体36の直径寸法を30mmとした。第1弁体35の弁座壁31との対向面には、気密状態を維持するパッキン41が固定してある。
【0023】
隔壁体32は、弁座壁31の後段室側の側面に固定されるベース部32aと、ベース部32aに連続して遮断弁25の弁軸37の周囲を囲む筒部32bとを一体に備えている。筒部32bと弁軸37との間、および第1弁体35と弁座壁31との間に、先に説明した連通路33が形成され、この連通路33を遮断弁25で遮断することにより、前段室23と後段室24を通気不能に遮断することができる。
【0024】
ばね26は圧縮コイル形のばねからなり、その一端は第2弁体36に設けたばね受穴の奥端に受け止められ、他端はばね調整ねじ28の軸端部に固定したばね受座42で受け止められている。これにより、ハウジング22の端壁にねじ込んだばね調整ねじ28のねじ込み量を加減することでばね26の張力を大小に調整して、遮断弁25の動作速度を調整できる。第1弁体35と対向するハウジング22の端壁には、弁調整ねじ27がねじ込んである。この弁調整ねじ27のねじ込み量を調整することにより、遮断弁25の開放限界位置を大小に調整して、第1弁体35の開閉ストロークを変更調整できる。
【0025】
以上のように構成した通気切換え弁6は、真空ポンプ7および吸引テーブル4に対して次のように接続する。図2に示すように後段室24に連通するポートを、真空ポンプ7の吸引口に供給通路18を介して接続する。また、図3に示すように前段室23に連通するポートを、吸引テーブル4の搬送方向上手側に位置する第1空気室11に第1分岐通路19を介して接続する。さらに、後段室24に連通するポートを、搬送方向下手側の第2空気室12に第2分岐通路20を介して接続する。
【0026】
次に、通気切換え弁6の動作を説明する。図2に示すように、偏光板2が吸引テーブル4の上面に載置されて、第1空気室11の吸引穴14と、第2空気室12の吸引穴15のそれぞれが偏光板2で塞がれている状態では、遮断弁25がばね26で開放位置に保持されるので、前段室23と後段室24とは、それぞれ負圧(真空圧)が作用する状態で連通路33を介して連通している(図1参照)。このとき、偏光板2は、第1・第2の両空気室11・12に作用する負圧によって吸引穴14・15を介して吸着され、吸引テーブル4に密着した状態を維持しながら摺動移動する。
【0027】
偏光板2の大半が液晶セル基板1に接着され、その搬送終端縁2Eが搬送方向上手側の吸引穴14の列に到達すると、吸引穴14が大気に晒されるため、第1空気室11の真空状態が解除される。このように、第1空気室11の吸引状態が解除されると、前段室23に大気圧が作用するが、後段室24には依然として負圧が作用している。そのため、遮断弁25は、前段室23と後段室24との気圧差によって、ばね26の付勢力に抗して連通路33を遮断する側へ急速に移動し、その第1弁体35に固定したパッキン41が弁座壁31に密着して後段室24を気密状態に保持する。したがって、第1空気室11が大気圧になっているにもかかわらず、第2空気室12を負圧状態に維持し続けることができる。
【0028】
上記のように、遮断弁25が連通状態から遮断状態に切り換わるとき、第1弁体35には大気圧が作用し、第1弁体35より断面積が大きな第2弁体36には負圧が作用する。しかも、前段室23に作用する大気圧の空気は、連通路33を介して後段室24へと流れ込もうとするが、連通路33が狭く、しかも隘路状に形成してあるので、大気圧の空気が後段室24に流入するよりも先に、遮断弁25がばね26の付勢力に逆らって急速に閉じ方向へ移動する。これにより、後段室24の内部圧力は僅かに上昇するものの、依然として負圧状態を維持できる。したがって、第2空気室12の吸引穴15によって、偏光板2の搬送終端部分を確実に吸着保持できる。
【0029】
引き続き偏光板2が搬送されて、その搬送終端縁2Eが第2空気室12の吸引穴15の列に到達すると、吸引穴15が大気に晒されるため、第2空気室12の真空状態が解除され、偏光板2は第2空気室12による吸着から開放される。しかし、接着ローラー3に送り込まれていない部分は、偏光板2の搬送終端縁2Eのみであるため、搬送終端縁2Eと液晶セル基板1との間に空気をかみこむ余地はない。たとえ搬送終端縁2Eが自己の弾性で跳ね上がろうとしても、吸引穴15と接着ローラー3の圧着部分との距離が充分に小さいため、搬送終端縁2Eは液晶セル基板1に対して適正に接着され、気泡の発生を阻止できる。この後、第2空気室12が大気圧になった状態では、遮断弁25はばね26に押し戻されて連通路33を連通状態にする。
【0030】
本発明者は当初、隔壁体32を省略した状態で通気切換え弁6を構成していた。その場合には、遮断弁25の開放方向への移動動作が遅く、ばね26の張力を調整してみても遮断弁25の移動動作を迅速化できなかった。しかし、隔壁体32を付加した途端、ばね26の張力にばらつきがあったとしても、遮断弁25の開放方向への移動動作を迅速できることを見出した。その理由は定かではないが、隔壁体32で囲まれる連通路33の空間形状が狭くしかも隘路状となり、連通路33における空気の流動抵抗が他の空間部位より大きい点が、要因のひとつであるかもしれない。
【0031】
新規な偏光板2が送り込まれてくると、まず第1空気室11の吸引穴14が塞がれ、ついで、第2空気室12の吸引穴15が塞がれる。このとき、第1空気室11内の空気が排気され、さらに第2空気室12の空気が排気されるまでの間、遮断弁25は開放状態を維持し、両空気室11・12を負圧状態にする。以後、先の動作を繰り返すことにより、偏光板2を最後まで吸着保持して、液晶セル基板1に対して適正に接着できる。
【0032】
以上のように本発明の貼付装置によれば、吸引テーブル4に設けた2個の空気室11・12に作用する負圧状態を速やかに切り換えて、偏光板2の搬送終端縁2Eを最後まで確実に吸着保持した状態で接着ローラー3へ適正に送り込むことができる。したがって、搬送終端部分に気泡が生じるのを確実に防止して貼付不良の発生率を低減でき、その分だけ液晶セル基板1の生産性を向上できる。また、1個の真空ポンプ7を真空源にして、偏光板2の搬送終端縁2Eを最後まで確実に吸着保持できるので、従来装置に比べて貼付装置をより簡単な構造として全体コストを削減できる。
【0033】
(実施例2) 図5は貼付装置の別の実施例を示す。そこでは、吸引テーブル4に、第1空気室11と、第2空気室12と第3空気室45を設け、テーブル本体10の上面に各空気室11・12・45に連通する吸引穴14・15・46をそれぞれ形成した。このとき、第2空気室12と第3空気室45に直線列状に設けた各吸引穴15・46の直径を、第1空気室11の吸引穴14の直径より小さく設定した。第2空気室12と第3空気室45が、大気状態になるのをより遅らせるためである。
【0034】
真空ポンプ7と各空気室11・12・45とは、供給通路18と、第1通気切換え弁6と、第2通気切換え弁47と、両通気切換え弁6・47から分岐導出される第1〜第4の分岐通路19・20・48・49を介して接続する。第1通気切換え弁6と第2通気切換え弁47は、先の実施例で説明した通気切換え弁6と同じ構造であり、第1・第2の各空気室11・12が、記載順に大気状態になるとき、搬送方向下手側の第2・第3の各空気室12・46の負圧状態を維持できるように接続する。
【0035】
詳しくは、第1通気切換え弁6の後段室24と真空ポンプ7を、供給通路18を介して接続し、第1切換え弁6の前段室23と第1空気室11を、第1分岐通路19を介して接続する。また、第1通気切換え弁6の後段室24と第2通気切換え弁47の後段室24を、第2分岐通路20を介して接続する。さらに、第2空気室12と第2通気切換え弁47の前段室23を、第3分岐通路48を介して接続し、第3空気室45と第2通気切換え弁47の後段室24を、第4分岐通路49を介して接続する。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
【0036】
以上のように構成した貼付装置によれば、偏光板2の搬送終端縁2Eの通過によって、第1空気室11の吸引状態が解除されると、第1通気切換え弁6の遮断弁25が遮断状態に切り換わって、その後段室24を負圧状態に維持する。したがって、第2通気切換え弁47の前段室23および後段室24はいずれも負圧状態に維持され、これら両室23・24に繋がる第2空気室12、および第3空気室45によって偏光板2の搬送終端部分を吸着保持できる。
【0037】
偏光板2の搬送終端縁2Eが、第2空気室12の吸引穴15に到達して、第2空気室12の吸引状態が解除されると、第2通気切換え弁47の遮断弁25が遮断状態に切り換わって、その後段室24を負圧状態に維持する。したがって、第1・第2の両空気室11・12が大気状態になっても、依然として第3空気室45を負圧状態に維持して、偏光板2の搬送終端部分を最後まで吸着保持できる。
【0038】
以上のように、吸引テーブルに複数個の空気室を設ける場合には、空気室の配置個数から1を引いた個数の通気切換え弁を設けることで、偏光板の搬送終端縁が各空気室の吸引穴に到達するごとに、各通気切換え弁の遮断弁を順次遮断状態に切り換えて、搬送方向上手側から下手側へ向かって各空気室の吸引状態を解除することができる。なお、実施例2において第1分岐通路19の吸引テーブル4側の端を第2空気室12に連通し、第3分岐通路48の吸引テーブル4側の端を第1空気室11に連通した場合にも、第1・第2・第3の各空気室11・12・45を記載順に大気状態にして、上記と同様に偏光板2を最後まで吸着保持できる。以上に説明した貼付装置は、液晶セル基板に反射防止フィルムを貼り付ける場合にも適用できる。
【0039】
(実施例3) 図6は貼付装置のさらに別の実施例を示す。そこでは、機能性シート2が搬送方向終端へ向かって幅狭に形成してある場合の貼付装置を示す。機能性シート2の幅寸法は、吸引テーブル4の幅寸法より僅かに小さいが、その搬送方向終端部分に限って等脚台形状に幅狭に形成してある。吸引テーブル4には、幅方向両側から中央部分へ向かって、2個の第1空気室51および第2空気室52と、1個の第3空気室53および第4空気室54が形成してあり、それぞれの空気室51〜54に吸引穴55〜58が形成してある。
【0040】
第1空気室51〜第4空気室54に対応して、第1通気切換え弁61〜第3通気切換え弁63が設けられており、これらの弁は先に説明した通気切換え弁6と同じ構造になっている。3個の切換え弁61〜63は次のように接続する。第1通気切換え弁61の後段室24を真空ポンプ7に供給通路18を介して接続する。隣接する各通気切換え弁61・62・63の各後段室24どうしを、第2分岐通路66、第4分岐通路68を介して接続する。第1通気切換え弁61の前段室23を、第1分岐通路65を介して第1空気室51に接続する。第2通気切換え弁62の前段室23を、第3分岐通路67を介して第2空気室52に接続する。第3通気切換え弁63の前段室23を、第5分岐通路69を介して第3空気室53に接続する。第3通気切換え弁63の後段室24を、第6分岐通路70を介して第4空気室54に接続する。
【0041】
以上のように構成した吸引テーブル4によれば、機能性シート2の等脚台形状の側縁部分(斜辺部分)が、第1空気室51〜第3空気室53の吸引穴55〜57に達するとき、第1通気切換え弁61〜第3通気切換え弁63の遮断弁25を次々に遮断状態に切り換えて、各弁61〜63の後段室24を負圧状態に維持できるので、等脚台形状に形成された機能性シート2の搬送終端部分を吸引テーブル4で最後まで確実に吸引保持できる。
【0042】
吸引テーブル4における複数の空気室の配置パターンを異ならせることにより、図7(a)〜(c)に示すような各種形状の機能性シート2を、最後まで吸引テーブル4で吸引保持した状態で貼付対象に接着固定できる。図7(a)の機能性シート2は、搬送終端部分がU字状に切り欠かれている。図7(b)の機能性シート2は、搬送終端部分が三角形状に形成してある。図7(c)の機能性シート2は、搬送終端部分が舌片状に形成してある。
【0043】
図8は貼付装置のさらに別の実施例を示す。そこでは、下面側の接着ローラー3がサクションローラーを兼ねている場合を示している。接着ローラー3の周面には、一群の吸引溝81が幅方向にわたって形成してあり、各吸引溝81は、接着ローラー3の側端上部に設けた吸引ブロック82の2個の吸引ポート83・84と連通穴85を介して連通できる。搬送方向上手側の第1吸引ポート83は通気切換え弁6と第1分岐通路19を介して接続され、搬送方向下手側の第2吸引ポート84は通気切換え弁6と第2分岐通路20を介して接続されている。上面側の接着ローラー3と共同して偏光板2を押圧接着する、時計の文字盤における12時の位置の吸引溝81を基準にして、これより搬送方向上手側に隣接する1個の吸引溝81bの連通穴85が第2吸引ポート84と連通するとき、先の吸引溝81bより搬送方向上手側に隣接する2個の吸引溝81aの連通穴85が第1吸引ポート83と連通するようになっている。
【0044】
したがって、偏光板2の搬送終端縁2Eが第1吸引ポート83と連通する吸引溝81aに達すると、第1吸引ポート83は大気圧になるものの、第2吸引ポート84と連通する吸引溝81bは負圧状態に維持され、偏光板2の搬送終端縁2Eが吸引溝81bに達するまで偏光板2の搬送終端部分を吸着保持する。したがって、偏光板2の搬送終端縁2Eが跳上がって空気をかみこむのを確実に防止できる。
【0045】
因みに、サクションローラーを兼ねる従来の接着ローラーにおいては、時計の文字盤における12時の位置の吸引溝を基準にして、これより搬送方向上手側の一定角度範囲に位置する吸引溝に同時に負圧を作用させるので、偏光板の搬送終端縁が搬送方向の最も上手に位置する吸引溝に達すると、一定角度範囲に位置する吸引溝の全てが大気圧になるので、偏光板の搬送終端縁が跳上がるのを完全に防止することができず、空気をかみこむことがあった。
【0046】
上記の実施例以外に、接着ローラー3は上下一対である必要はなく、上下いずれか一方に設けた接着ローラー3と、貼付対象1を支持するテーブルとで、貼付対象1と機能性シート2を挟んで接着することができる。さらに、固定支持した貼付対象1に対して、接着ローラー3および吸引テーブル4が移動しながら機能性シート2を接着することができる。貼付対象1および機能性シート2は、垂直面に沿って起立した状態で貼り付けることができる。
【0047】
各空気室に作用する負圧を異ならせる場合には、供給通路18、および第2分岐通路20・66、第4分岐通路49・68、第6分岐通路70などに負圧を調整する調整弁を設けることができる。前段室23と後段室24とは、弁座壁31のみで区分することができる。その場合には、遮断弁25の弁軸37を弁座壁31に設けたボスでスライド自在に支持し、前記ボスの周囲に複数の連通穴を形成する。その場合の連通路33は、複数の連通穴と、第1弁体35と弁座壁31との間の空間で構成する。あるいは、弁軸37の内部に設けられて、後段室24側の軸端と、前段室23に臨む軸部周面とで開口する連通路と、第1弁体35と弁座壁31との間の空間とで連通路33を構成することができる。真空源7は真空タンクであってもよく、負圧を生成するファンであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】通気切換え弁の断面図である。
【図2】貼付装置を概念的に示す縦断側面図である。
【図3】遮断状態に切り換わった通気切換え弁を示す断面図である。
【図4】図3におけるA−A線断面図である。
【図5】実施例2に係る貼付装置を概念的に示す説明図である。
【図6】実施例3に係る貼付装置を概念的に示す説明図である。
【図7】貼付可能な機能性シートの形状例を示す平面図である。
【図8】別の実施例に係る貼付装置を概念的に示す説明図である。
【符号の説明】
【0049】
1 液晶セル基板(貼付対象)
2 偏光板(機能性シート)
3 接着ローラー
4 吸引テーブル
6 通気切換え弁
7 真空ポンプ(真空源)
11 第1空気室
12 第2空気室
14 吸引穴
15 吸引穴
18 供給通路
19 第1分岐通路
20 第2分岐通路
23 前段室
24 後段室
25 遮断弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貼付対象(1)と機能性シート(2)とを同方向へ搬送しながら、機能性シート(2)を貼付対象(1)に接着する接着ローラー(3)と、接着ローラー(3)の搬送方向上手側に傾斜配置される吸引テーブル(4)と、吸引テーブル(4)に設けられる複数個の空気室(11・12)に負圧を作用させる真空源(7)とを含み、
吸引テーブル(4)の貼付対象(1)との対向面には、各空気室(11・12)に連通する吸引穴(14・15)の一群が開口されており、
真空源(7)と各空気室(11・12)とは、供給通路(18)と、通気切換え弁(6)と、通気切換え弁(6)から分岐導出される2個の分岐通路(19・20)を介して接続されており、
通気切換え弁(6)は、ハウジング(22)の内部に前段室(23)および後段室(24)と、これら両室(23・24)を連通する連通路(33)と、連通路(33)を連通する状態と遮断する状態とに切り換える遮断弁(25)と、遮断弁(25)を連通する向きに移動付勢するばね(26)とを備えており、
搬送方向上手側の第1空気室(11)と通気切換え弁(6)の前段室(23)とが第1分岐通路(19)を介して接続され、搬送方向下手側の第2空気室(12)と通気切換え弁(6)の後段室(24)とが第2分岐通路(20)を介して接続され、後段室(24)と真空源(7)とが供給通路(18)を介して接続されており、
機能性シート(2)の搬送終端縁(2E)の通過によって、第1空気室(11)の吸引状態が解除されるのと同時に、遮断弁(25)が遮断状態に切り換わって第2空気室(12)の吸引状態を維持することを特徴とする機能性シートの貼付装置。
【請求項2】
通気切換え弁(6)のハウジング(22)に、遮断弁(25)の開放位置を調整する弁調整ねじ(27)と、ばね(26)の付勢力を調整するばね調整ねじ(28)とが設けられてある請求項1記載の機能性シートの貼付装置。
【請求項3】
前段室(23)と後段室(24)とが、ハウジング(22)の内部に設けた弁座壁(31)と、弁座壁(31)に固定される隔壁体(32)とで区分されており、
遮断弁(25)が、前段室(23)の内部に収容される第1弁体(35)と、後段室(24)の内部に収容される第2弁体(36)と、両弁体(35・36)を繋ぐ弁軸(37)とを備えており、
第1弁体(35)と、第1弁体(35)と対向する弁座壁(31)とのいずれか一方にパッキン(41)が固定されており、
隔壁体(32)は、弁座壁(31)の後段室(24)側に固定されるベース部(32a)と、ベース部(32a)に連続して遮断弁(25)の弁軸(37)の周囲を囲む筒部(32b)とを備えており、
筒部(32b)と弁軸(37)との間、および第1弁体(35)と弁座壁(31)との間に前段室(23)と後段室(24)とを連通する連通路(33)が設けられてある請求項1または2記載の機能性シートの貼付装置。
【請求項4】
貼付対象(1)および機能性シート(2)を同方向へ搬送しながら、機能性シート(2)を貼付対象(1)に接着する接着ローラー(3)と、接着ローラー(3)の搬送方向上手側に傾斜配置される吸引テーブル(4)と、吸引テーブル(4)に設けられる3個の空気室(11・12・45)に負圧を作用させる真空源(7)とを含み、
吸引テーブル(4)の貼付対象(1)との対向面には、各空気室(11・12・45)に連通する吸引穴(14・15・46)の一群が開口されており、
真空源(7)と各空気室(11・12・45)とは、供給通路(18)と、第1通気切換え弁(6)と、第2通気切換え弁(47)と、両通気切換え弁(6・47)から分岐導出される分岐通路(19・20・48・49)を介して接続されており、
両通気切換え弁(6・47)は、ハウジング(22)の内部に前段室(23)および後段室(24)と、これら両室(23・24)を連通する状態と遮断する状態とに切り換える遮断弁(25)と、遮断弁(25)を連通する向きに移動付勢するばね(26)とを備えており、
第1通気切換え弁(6)の後段室(24)と真空源(7)とが供給通路(18)を介して接続され、第1切換え弁(6)の前段室(23)と第1空気室(11)とが第1分岐通路(19)を介して接続され、第1通気切換え弁(6)の後段室(24)と第2通気切換え弁(47)の後段室(24)とが第2分岐通路(20)を介して接続されており、
第1空気室(11)の搬送方向下手側に隣接する第2空気室(12)と、第2通気切換え弁(47)の前段室(23)とが第3分岐通路(48)を介して接続され、第2空気室(12)の搬送方向下手側に隣接する第3空気室(45)と、第2通気切換え弁(47)の後段室(24)とが第4分岐通路(49)を介して接続されており、
機能性シート(2)の搬送終端縁(2E)の通過によって、搬送方向上手側の空気室(11・12)の吸引状態が解除されるのと同時に、各通気切換え弁(6・47)の遮断弁(25)が順次遮断状態に切り換わって、第1空気室(11)、第2空気室(12)、第3空気室(45)の順に、各空気室(11・12・45)の吸引状態が解除されることを特徴とする機能性シートの貼付装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2008−162100(P2008−162100A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−353275(P2006−353275)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(507001014)
【出願人】(507001025)
【Fターム(参考)】