説明

欠陥検出のための方法およびシステム

【課題】欠陥検出、特にフォトリソグラフィープロセスに使用されるマスクの欠陥検出のためのシステム、方法およびコンピュータプログラム製品を提供する。
【解決手段】(i)オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索するステップであって、該第1の画像および第2の画像は異なる取得方法を使用して得られたステップ150と、(ii)該第2の画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するような該第2の画像の該第3の画素を探すステップ160と、(iii)該第3の画素に対応する該第1の画像の第4の画素を検索するステップ170と、(iv)該テスト済み画素と該第4の画素を比較するステップ180とを含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
[0001]本出願は、2006年7月31日に出願された米国仮特許出願第60/820,924号の優先権を特許請求するものである。
【発明の分野】
【0002】
[0002]本発明は概して、半導体ウェーハ、プリント回路基板および(マスクとも称される)レチクルなどのパターン製品の自動光学検査の分野に関する。
【発明の背景】
【0003】
[0003]現在のマイクロ電子デバイスは普通フォトリソグラフィックプロセスを使用して生成される。このプロセスにおいて、半導体ウェーハはまず1層のフォトレジストによってコーティングされる。このフォトレジスト層は次いで、マスクを使用して照明光に暴露されてから続いて現像される。現像後、非暴露フォトレジストは除去されて、暴露されたフォトレジストはウェーハ上にマスクの画像を生成する。その後、ウェーハの最上層はエッチングされる。その後、残りのフォトレジストが剥がされる。多層ウェーハについて、上記手順は次いで、後続のパターン層を生成するために反復される。
【0004】
[0004]上記フォトリソグラフィックプロセスを使用して生成されたマイクロ電子回路のコンポーネント数の増大は、フォトレジスト暴露における極めて高い解像度画像の使用を必要とする。
【0005】
[0005]動作的マイクロ電子回路を生成するために、マスクが可能な限り欠陥のないもの、好ましくは完全に欠陥のないものでなければならない点が当業者によって認識されるべきである。従って、マスク検査ツールは、マイクロ電子回路製作歩留まりを潜在的に減少させる恐れのあるマスクの種々の欠陥を検出するために必要とされる。
【0006】
[0006](過剰パターン、欠落パターンあるいは粒子などの)特定の種類のマスク欠陥が種々の検査方法によって検出可能である。既知の欠陥検出技術はダイ−ダイ比較として既知である。ダイ−ダイ比較は、あるダイの画像を別のダイの画像と比較するステップを伴う。ダイ−ダイ比較は、シングルダイマスクやマスクの非ダイエリアにおいては効果的ではない。
【0007】
[0007]欠陥検出、特にマスクの欠陥検出のためのシステムおよび方法を提供する必要がある。
【発明の概要】
【0008】
[0008]欠陥検出のための方法、コンピュータ読み取り可能な媒体およびシステムが提供される。便宜的に、1つ以上の「テスト済み」画素が選択されてから、1つ以上の対応する「参照」画素が発見される。1つ以上の「テスト済み」画素は、生じる可能性のある欠陥を発見するために該1つ以上の「参照」画素と比較される。テスト済み画素と「参照」画素との不一致は、欠陥が存在していることを示している可能性がある。
【0009】
[0009]一方法が提供される。該方法は、オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素を選択するステップと、該テスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索するステップであって、該第1の画像および第2の画像は異なる取得方法を使用して得られたステップと、該第2の画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するような該第2の画像の該第3の画素を探すステップと、該第3の画素に対応する該第1の画像の第4の画素を検索するステップと、該テスト済み画素と該第4の画素を比較するステップとを含んでいる。
【0010】
[00010]コンピュータ読み取り可能なコードをその中に具現化している欠陥検出用のコンピュータ読み取り可能な媒体であって、該コンピュータ読み取り可能なコードは、オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素を選択する命令と、該テスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索する命令であって、該第1の画像および第2の画像は異なる取得方法を使用して得られた命令と、該第2の画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するような該第2の画像の該第3の画素を探す命令と、該第3の画素に対応する該第1の画像の第4の画素を検索する命令と、該テスト済み画素と該第4の画素を比較する命令とを備える。
【0011】
[00011]欠陥検出システムであって、該システムは、オブジェクトの第1の画像内およびオブジェクトの第2の画像内の画素の隣接部分を表す情報を記憶するように適合されたメモリユニットと、該メモリユニットに結合されたプロセッサとを含んでおり、該プロセッサは、オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素を選択し、該テスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索し(該第1の画像および第2の画像は異なる取得方法を使用して得られた)、該第2の画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するような該第2の画像の該第3の画素を探し、該第3の画素に対応する該第1の画像の第4の画素を検索し、該テスト済み画素と該第4の画素を比較するように適合されている。
【0012】
[00012]一方法であって、該方法は、オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索するステップであって、該第1の画像および第2の画像は異なる取得方法を使用して得られたステップと、該第2の画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するようなオブジェクトの複数の画像内の該第3の画素を探すステップと、該第3の画素に対応する該第1の画像の第4の画素を検索するステップと、該テスト済み画素と該第4の画素を比較するステップとを含んでいる。
【0013】
[00013]欠陥検出方法であって、該方法は、オブジェクトの第1の画像の第1の特徴に対応する第2の画像の特徴を検索するステップであって、該第1の画像および第2の画像は異なる取得方法を使用して得られたステップと、該第2の特徴の隣接部分が第3の特徴の隣接部分に類似するような該第2の画像の該第3の特徴を探すステップと、該第3の特徴に対応する該第1の画像の第4の特徴を検索するステップと、該第1の特徴と該第4の特徴を比較するステップとを含んでいる。
【0014】
[00014]欠陥検出方法であって、該方法は、オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索するステップであって、該第1の画像および第2の画像が異なる取得方法を使用して得られたステップと、ゴールデン一致画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するような第2のゴールデン画像の該ゴールデン一致画素を探すステップと、該ゴールデン一致画素に対応する第1のゴールデン画像の対応するゴールデン画素を検索するステップと、該テスト済み画素と該対応するゴールデン画素を比較するステップとを含んでいる。
【0015】
[00015]便宜的に、該方法は、該第2の画素の隣接部分に一致する複数の隣接部分を有する該第2の画像の複数の画素を探すステップを含んでいる。
【0016】
[00016]便宜的に、該方法は、複数のテスト済み画素を探す該ステップを反復するステップと、該探すステップ中に発見された画素の数を表す統計を発生させるステップとを含んでいる。
【0017】
[00017]便宜的に、該方法は、テスト済み画素を参照画素で置換して合成画像を発生させるステップを含んでいる。
【0018】
[00018]便宜的に、該コンピュータ読み取り可能なコードは、オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索する命令であって、該第1の画像および第2の画像は異なる取得方法を使用して得られた命令と、該第2の画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するようなオブジェクトの複数の画像内の該第3の画素を探す命令と、該第3の画素に対応する該第1の画像の第4の画素を検索する命令と、該テスト済み画素と該第4の画素を比較する命令とを含んでいる。
【0019】
[00019]便宜的に、該コンピュータ読み取り可能なコードは、オブジェクトの第1の画像の第1の特徴に対応する第2の画像の特徴を検索する命令であって、該第1の画像および第2の画像は異なる取得方法を使用して得られた命令と、該第2の特徴の隣接部分が第3の特徴の隣接部分に類似するような該第2の画像の該第3の特徴を探す命令と、該第3の特徴に対応する該第1の画像の第4の特徴を検索する命令と、該第1の特徴と該第4の特徴を比較する命令を含んでいる。
【0020】
[00020]便宜的に、該コンピュータ読み取り可能なコードは、オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索する命令であって、該第1の画像および第2の画像は異なる取得方法を使用して得られた命令と、ゴールデン一致画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するような第2のゴールデン画像の該ゴールデン一致画素を探す命令と、該ゴールデン一致画素に対応する第1のゴールデン画像の対応するゴールデン画素を検索する命令と、該テスト済み画素と該対応するゴールデン画素を比較する命令とを含んでいる。
【0021】
[00021]便宜的に、該コンピュータ読み取り可能なコードは、該第2の画素の隣接部分に一致する複数の隣接部分を有する該第2の画像の複数の画素を探す命令を含んでいる。
【0022】
[00022]便宜的に、該コンピュータ読み取り可能なコードは、複数のテスト済み画素を探す該ステップを反復する命令と、該探すステップ中に発見された画素の数を表す統計を発生させる命令とを含んでいる。
【0023】
[00023]便宜的に、該コンピュータ読み取り可能なコードは、テスト済み画素を参照画素で置換して合成画像を発生させる命令を含んでいる。
【0024】
[00024]欠陥検出システムであって、該システムは、オブジェクトの第1の画像内およびオブジェクトの第2の画像内の画素の隣接部分を表す情報を記憶するように適合されたメモリユニットと、該オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索し(該第1の画像および第2の画像は異なる取得方法を使用して得られた)、ゴールデン一致画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するような第2のゴールデン画像の該ゴールデン一致画素を探し、該ゴールデン一致画素に対応する第1のゴールデン画像の対応するゴールデン画素を検索し、該テスト済み画素と該対応するゴールデン画素を比較するように適合されたプロセッサとを含んでいる。
【0025】
[00025]便宜的に、該プロセッサは、該第2の画素の隣接部分に一致する複数の隣接部分を有する該第2の画像の複数の画素を探すように適合されている。
【0026】
[00026]便宜的に、該プロセッサは、複数のテスト済み画素を探す該ステップを反復し、該探すステップ中に発見された画素の数を表す統計を発生させるように適合されている。
【0027】
[00027]便宜的に、該プロセッサはさらに、テスト済み画素を参照画素で置換して合成画像を発生させるように適合されている。
【0028】
[00028]欠陥検出システムであって、該システムは、オブジェクトの第1の画像内の画素の隣接部分を表す情報を記憶するように適合されたメモリユニットと、該メモリユニットに結合されたプロセッサとを含んでおり、該プロセッサは、オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索し(該第1の画像および第2の画像は異なる取得方法を使用して得られた)、該第2の画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するようなオブジェクトの複数の画像内の該第3の画素を探し、該第3の画素に対応する該第1の画像の第4の画素を検索し、該テスト済み画素と該第4の画素を比較するように適合されている。
【0029】
[00029]欠陥検出システムであって、該システムは、オブジェクトの第1の画像内の画素の隣接部分を表す情報を記憶するように適合されたメモリユニットと、該メモリユニットに結合されたプロセッサとを含んでおり、該プロセッサは、該オブジェクトの第1の画像の第1の特徴に対応する第2の画像の特徴を検索し(該第1の画像および第2の画像は異なる取得方法を使用して得られた)、該第2の特徴の隣接部分が第3の特徴の隣接部分に類似するような該第2の画像の該第3の特徴を探し、該第3の特徴に対応する該第1の画像の第4の特徴を検索し、該第1の特徴と該第4の特徴を比較するように適合されている。
【0030】
[00030]本発明を理解して、実際に実施される様子を見るために、次に非制限的例として、添付の図面を参照して実施形態について説明する。
【例示的実施形態の詳細な説明】
【0031】
[00040]システム、方法およびコンピュータプログラム製品が提供される。欠陥は、異なる取得方法を使用して取得された同一オブジェクトの2つの画像を分析することによって発見可能である。これら2つの画像は、同一オブジェクトの反射画像および透過画像を含むことが可能である。
【0032】
[00041]システム、方法およびコンピュータプログラム製品は、マスクの非ダイエリアのソフト欠陥を発見するために使用可能である。
【0033】
[00042]方法、システムおよびコンピュータプログラム製品は、2つの画像のうちの一方にのみ見える欠陥を検出可能である。
【0034】
[00043]方法、システムおよびコンピュータプログラム製品は以下の想定、欠陥のないオブジェクトにおいて、1つの画像内の類似する2つの場所は第2の画像内でも類似しているという想定を利用する。欠陥が1つの画像に現れると、場所間の類似性が破壊される。
【0035】
[00044]説明の簡略化のために、以下の説明は、同一オブジェクトの透過画像および反射画像の分析について言及する。当業者は、方法、システムおよびコンピュータプログラム製品は、互いに異なる他の画像取得方法に必要な変更を加えて適用可能である点を認識するであろう。
【0036】
[00045]図1は2つの画像を図示している。各画像は極めて多数の画素を含んでおり、このうちの少数の画素のみが示されている。この図面ならびに他の図面は当縮尺ではない点に注目する。
【0037】
[00046]第1の画像I1 21は、テスト済み画素1、第4の画素4、第6の画素6および第7の画素7などの複数の画素を含んでいるが、これらに制限されない。第2の画像I2 22は、第2の画素2、第3の画素3、第5の画素5および第8の画素8などの複数の画素を含んでいるが、これらに制限されない。
【0038】
[00047]第1〜第8の画素1−8は複数の隣接画素によって囲まれており、複数の隣接部分11−18を形成する。正方形の隣接部分が示されているが、他の形状の隣接部分も使用可能である点に注目する。
【0039】
[00048]画素に関して使用されている用語「第2の」、「第3の」、「第4の」、「第5の」、「第6の」、「第7の」および「第8の」は便宜のためにすぎない点に注目する。これらの用語は、優先レベルおよび場所関連情報などのメタデータを表しているのではない。
【0040】
[00049]図2は、本発明の種々の実施形態に従った画素1の少数の隣接部分11、11’および11”を図示している。
【0041】
[00050]隣接部分11”は9個の精解像度画素を含んでおり、テスト済み画素1を中心にセンタリングされる。隣接部分11’は9個の粗解像度画素を含んでおり、テスト済み画素1を中心にセンタリングされる。隣接部分11は、隣接部分11’の9個の粗解像度画素と隣接部分11”の精解像度画素の組み合わせである。
【0042】
[00051]便宜的に、隣接部分11および11’は、1画素当たり1要素の9個の要素を含むベクトルによって表される。隣接部分11は、1画素当たり1要素の18個の要素を含むベクトルによって表される。各ベクトル要素は単一画素の強度値であり得るが、これは必ずしもそうではない。形状および、代替的または付加的に隣接部分11および11’内の画素数は互いに異なる可能性がある点にさらに注目する。
【0043】
[00052]精解像度画素の使用は、粗解像度画素の使用に対してより小さなエリアに関するより良好な説明を提供する。粗および精の画素の両方で隣接部分を表すことによって、1つの画素の周りにより大きなエリアを表し、一方でその画素の近接部分に関するより詳細な情報を提供することができる。
【0044】
[00053]精解像度は粗解像度とは所定の係数だけ異なる可能性がある。およそ2〜4の係数が選択可能であるが、これは必ずしもそうではない。
【0045】
[00054]図2は9個または18個の画素隣接部分を図示しているが、より多数(または少数)の隣接部分が選択可能である点にさらに注目する。
【0046】
[00055]第1の画像および第2の画像は、ダイ−ダイまたはセル−セル分析を適用することによっては分析できないスクライブラインや他の領域を含むマスクのエリアの画像であり得る点に注目する。マスクの他の場所は、ダイ−ダイ比較およびセル−セル比較などの他の欠陥検出方法によって分析可能である点にさらに注目する。
【0047】
[00056]マスクの種々のエリアは、クリアエリア、ライン、コンタクトなどの特殊マスクエリアに対して設計されたより簡単な検出方法を適用して分析可能である点にさらに注目する。この組み合わせは解像度の時間複雑さ全体を減少させる。
【0048】
[00057]図3Aは、本発明の実施形態に従った第1の画像および第2の画像データ構造を発生させるための方法400のフローチャートである。
【0049】
[00058]方法400は、異なる画像取得方法を使用して取得された同一オブジェクトの第1の画像および第2の画像を検索するステージ410から開始する。
【0050】
[00059]例えば、特定の画像は、高NA光学系を使用して取得可能であるのに対して、他の画像は低NA光学系を使用して取得可能であり、特定の画像は明るいフィールド照明を使用して取得可能であり、他の画像は暗いフィールド照明を使用して取得可能であり、第1および他の画像は異なる画素サイズを有することが可能であり、また異なる解像度で特徴付けられることが可能であり、特定の画像が取得可能であるのに対して、他の画像はゴールデン画像、(履歴から)選択された画像、データベース表示などであり得る。
【0051】
[00060]第1の画像内および第2の画像内の選択済み画素を選択するステージ420がステージ410に続く。
【0052】
[00061]選択済み画素は、例えば第1の画像に現れると予想される特徴を表すために選択可能である。この選択は自動的に、(ユーザー特徴定義やユーザー画素選択に応答して)手動で、あるいは半自動的に実行可能である。この選択は、メモリサイズ制約、プロセッサ制約、データ構造検索のスピード、対象特徴の数および複雑さなどの種々のパラメータに応答的である可能性がある。第2の画像の複数の画素もまた選択され、これらの隣接部分(あるいはこれらの隣接部分の低次元表示)が第2の画像データ構造に記憶される点に注目する。
【0053】
[00062]この選択はまた、種々の欠陥を検出するのに適用されるべき欠陥検出方法に応答的である可能性がある。欠陥検出方法の選択は、欠陥検出方法のリソース消費レベルと、欠陥を発見するための欠陥検出方法の適切さとに基づいていてもよい。例えば、マスクの特定のエリアは、クリアエリア、ライン、コンタクトなどの特殊マスクエリアに対して設計されたより簡単な検出方法を使用して分析可能である。この場合、このようなエリアに属する画素(いわゆる「他の画素」)は、ステージ340で図示されるように、別の検出スキームを使用して分析される。
【0054】
[00063]選択済み画素の隣接部分の表示を発生させるステージ430がステージ420に続く。これは、隣接部分を表すM個の要素ベクトルをN次元表示に変換する圧縮スキームを適用するステップを含むことができる。NはMより小さい。
【0055】
[00064]第1の画像データ構造および第2の画像データ構造においてこれらの隣接部分(あるいはこれらの隣接部分の低次元表示)を配列するステージ440がステージ430に続く。第1の画像データ構造および第2の画像データ構造は高速検索時間によって特徴付けられることが可能である点に注目する。例えば、これらのデータ構造は、高速最近隣接部分サーチをサポートする多次元KDツリーであってもよい。
【0056】
[00065]図3Bは、本発明の実施形態に従った、第2の画像データ構造を発生させるための方法401のフローチャートである。
【0057】
[00066]第2の画像データ構造のみを発生させる点で、方法401は方法400と異なっている。方法401は第1の画像の欠陥評価時に適用可能である。
【0058】
[00067]方法401は、オブジェクトの第2の画像を検索するステージ411から開始する。
【0059】
[00068]便宜的に、評価中の第1の画像(特に、第1の画像内の欠陥が検出および評価中である)もまた存在する。同一オブジェクトの第1の画像および第2の画像は異なる画像取得方法を使用して取得された。
【0060】
[00069]第2の画像内の選択済み画素を選択するステージ421がステージ411に続く。
【0061】
[00070]選択済み画素の隣接部分の表示を発生させるステージ431がステージ421に続く。
【0062】
[00071]第2の画像データ構造においてこれらの隣接部分(あるいはこれらの隣接部分の低次元表示)を配列するステージ441がステージ431に続く。第2の画像データ構造は高速検索時間によって特徴付けられることが可能である点に注目する。例えば、これらのデータ構造は、高速最近隣接部分サーチをサポートする多次元KDツリーであってもよい。
【0063】
[00072]図4は、本発明の実施形態に従った欠陥検出方法300のフローチャートである。図5〜図6は、本発明の実施形態に従った欠陥検出方法100および200を図示している。図5は、第1の画像のテスト済み画素に対して適用されるステージ150〜180を図示している。図6は、第2の画像の第5の画素に対して実行されるステージ250〜280を図示している。
【0064】
[00073]図4を参照すると、方法300はステージ310および320のいずれかから開始する。
【0065】
[00074]ステージ310は、第1の画像および第2の画像データ構造の発生を表しているのに対して、ステージ320はこれらのデータ構造の受信を図示している。ステージ310は、方法400の種々のステージを適用するステップを含むことができる。ステージ320は、方法400の種々のステージを適用して発生されたデータ構造を受信するステップを含むことができる。
【0066】
[00075]ステージ310および320が完了された後、分析が始まる。分析は、ステージ310および320に続くステージ330によって図示されるように、画素ベースで行われる。
【0067】
[00076]ステージ330は、評価する画素を選択するステップ−「新たな」テスト済み画素を選択するステップを含む。
【0068】
[00077]類似性ベース欠陥検出スキームを適用して「新たな」テスト済み画素を分析するステージ340がステージ330に続く。ステージ340は、(図5の)方法100のステージを適用するステップと、付加的または代替的に(図6の)方法200のステージを適用するステップとを含むことができる。
【0069】
[00078]より多くの画素が調べられるべきであるか否か−「類似性ベース欠陥検出スキームを適用して評価するより多数の画素」をチェックするステージ350がステージ340に続く。
【0070】
[00079]答えが「はい」の場合、新たなテスト済み画素を選択するステージ330がステージ350に続く。第1の画像の被検欠陥のマップおよび第2の画像の被検欠陥のマップを提供するステージ360がステージ350に続くことも可能である。方法300は第1の画像および第2の画像のうちの一方の画像における欠陥を発見するのに適用可能であり、この場合ステージ360の結論は一方の画像の被検欠陥マップである点に注目する。
【0071】
[00080]当業者は、類似性ベース欠陥検出スキームの結果は他の方法で提供可能であり、かつマップは一例として提供されるにすぎない点を認識するであろう。マップは複数のマップ画素を含むことが可能であり、各々は、同一画像の画素差を示す値を有している。
【0072】
[00081]図5の方法100は、第1の画像内のテスト済み画素に対応する第2の画素を第2の画像内で検索するステージ150から開始する。
【0073】
[00082]本発明の実施形態によると、テスト済み画素はユーザーによって、または自動プロセスなどによって選択可能である。テスト済み画素はマスクの予想構造、潜在的には欠陥傾向領域に関して選択可能である。テスト済み画素はまた、第1の画像内の任意の画素を表すことも可能である。例えば第1の画像内の全画素が分析される場合、テスト済み画素は第1の画像内のいずれかの画素を表すことが可能である。
【0074】
[00083]第1および第2の画素はオブジェクト内の同一場所を表しているはずである。ステージ150に、第1の画像および第2の画像の登録が先行することも可能である。
【0075】
[00084]第2の画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するような第2の画像の第3の画素を探すステージ160がステージ150に続く。このような第3の画素が発見されない場合、方法100は終了可能であるか、「新たな」テスト済み画素が選択可能であり、ステージ160〜180がこの新たな画素に対して反復可能である。このような第3の画素が発見されない場合、デフォルト比較結果が発生および記憶可能である。図1を参照すると、隣接部分13を有する第3の画素3が発見されると想定される。第3の画素3の隣接部分13は、テスト済み画素1の隣接部分11のほとんど最近の隣接部分である可能性がある。
【0076】
[00085]ステージ160は便宜的にステージ162および164を含む。ステージ162は、第2の画素の隣接部分のN次元表示を発生させるステップを含んでいる。ステージ164は、第2の画素の隣接部分のほとんど最近の隣接部分である第3の画素の隣接部分のN次元KDツリーを探すステップを含んでいる。
【0077】
[00086]N次元KDツリー以外のデータ構造を探すことが可能であり、かつ最近の隣接部分を近似する他のアルゴリズムが適用可能である点に注目する。
【0078】
[00087]このような第3の画素が発見される場合、第3の画素に対応する第1の画像の第4の画素を検索するステージ170がステージ160に続く。第3および第4の画素は、オブジェクト内の同一場所を表しているはずである。
【0079】
[00088]テスト済み画素と第4の画素を比較するステージ180がステージ170に続く。これらの画素が互いに類似している場合、欠陥はないと想定され、そうでなければ(これらの画素が類似していなければ)欠陥が発見されたと想定される。ステージ180は、テスト済み画素および第4の画素の隣接部分を比較するステップと、これら隣接部分の一部の画素を比較するステップなどを含むことも可能である。この比較は、各画素の強度、各画素のエネルギーなどを比較するステップを含むことが可能である。
【0080】
[00089]欠陥は、理想的な類似の特徴を表す3つ以上の画素を比較することによって通知可能である点に注目する。
【0081】
[00090]便宜的に、この比較は、第1および第4の画素の隣接部分のサブ画素登録を含んでおり(あるいはこれに先行され)、隣接部分は、雑音、ビジュアルアーチファクトなどを除去する(あるいは減少させる)ためにさらに処理可能である。
【0082】
[00091]同じプロセスが第2の画像の画素に適用可能である点に注目する。多くの場合第1の画像および第2の画像の画素が評価されることになる点にさらに注目するが、これは必ずしもそうではない。
【0083】
[00092]図6の方法200は、方法100のステージ150〜180に類似するステージ250〜280を含んでいる。
【0084】
[00093]方法200は、第1の画像の第5の画素に対応する第1の画像の第6の画素を検索するステージ250から開始する。
【0085】
[00094]第7の画素の隣接部分が第6の画素の隣接部分に類似するような第1の画像の第7の画素を探すステージ260がステージ250に続く。このような第7の画素が発見されない場合、方法200は終了可能であり、あるいは「新たな」第5の画素が選択可能であり、またステージ260〜280が新たな第5の画素に対して反復可能である。このような第7の画素が発見されない場合、デフォルト比較結果が発生および記憶可能である。
【0086】
[00095]このような第7の画素が発見される場合、第7の画素に対応する第8の画素を第2の画像内で検索するステージ270がステージ260に続く。第7および第8の画素はオブジェクト内の同一場所を表しているはずである。
【0087】
[00096]第5の画素の隣接部分と第8の画素の隣接部分を比較するステージ280がステージ270に続く。これらの隣接部分が互いに類似している場合、欠陥はないと想定され、そうでなければ(これらの隣接部分が類似していなければ)欠陥が発見されたと想定される。
【0088】
[00097]当業者は、図4の方法300に類似の欠陥検出方法時にステージ250〜280が適用可能であることを認識するであろう。この場合、第1の画像内でテスト済み画素を探すのではなく、テスト済み画素は第2の画像において探されることになる。
【0089】
[00098]図7は、マスクの透過画像410と、被検欠陥を囲む反射画像420および円と、反射画像420の実質的にすべての画素に対する方法100の適用を表すマップ430とを図示している。
【0090】
[00099]図8は、本発明の実施形態に従ったシステム60を図示している。システム60は、マスク66の透過および反射画像を取得し、方法100、200または300などの類似性ベース検出スキームを適用して画像を処理することができる。
【0091】
[000100]このようなシステムの一部ではないプロセッサは、マスクの反射および透過画像を受信した後に類似性ベース検出スキームを適用可能である点に注目する。
【0092】
[000101]システム60は、反射光ソース74と、透過光ソース72と、対物レンズ82と、ビームスプリッタ84と、光学系86と、検出ユニット88と、プロセッサ90とメモリユニット92とを含んでいる。付加的または代替的に、単一の光ソースおよび(マスク60の上下の)複数の検出器が使用可能である。
【0093】
[000102]反射光ソース74からの光は、ビームスプリッタ84を介してマスク60に向けられる。透過光ソース72からの光はマスク60を通過する。(反射または透過され、起動された光ソースに左右される)光は対物レンズ82、ビームスプリッタ84および光学系86を通過して、検出器ユニット88によって検出される。検出ユニット88はマスク60の一部を表すフレームを提供可能である。マスク60の画像またはマスク60の一部はフレームの少なくとも一部から形成可能である。
【0094】
[000103]メモリユニット92は画像を記憶可能であり、また付加的あるいは代替的に、オブジェクトの第1の画像内およびオブジェクトの第2の画像内の画素の複数の隣接部分を表す情報を記憶可能である。
【0095】
[000104]プロセッサ90はメモリユニット92に接続されている。プロセッサ90は、(i)オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索する(第1の画像および第2の画像は異なる取得方法を使用して得られた)、(ii)第2の画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するような第2の画像の第3の画素を探し、(iii)第3の画素に対応する第1の画像の第4の画素を検索し、テスト済み画素と第4の画素を比較するように適合されている。
【0096】
[000105]光学系86は、(例えば、参照として本明細書に組み込まれている米国特許第7133548号に図示されているように検出ユニット88が複数の間隔をあけられたカメラを含んでいる場合)、アパーチャと、(チューブレンズなどの)焦点レンズと、ズーム拡大レンズともう1つのビームスプリッタとを含むことが可能である。
【0097】
[000106]種々の上記の方法の各々は、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されているコンピュータプログラムを実行するコンピュータによって実行可能である。
【0098】
[000107]上記説明は、テスト済み画素の選択と、テスト済み画素と参照画素の比較とに言及している。本発明は必要な変更を加えて複数の特徴に適用可能である点に注目する。従って、テスト済み特徴が選択可能であり、対応する特徴がオブジェクトの別の画像から検索され、類似の特徴が他の画像において探されて、一度発見されると、参照特徴が検索され、かつテスト済み特徴と比較されることが可能である。
【0099】
[000108]上記説明は第1の画像および第2の画像内の画素の比較に言及した。本発明の実施形態によると、各画像はマスクの一部を表しており、類似性ベースサーチは第2の画像に縛られないが、むしろ、類似の隣接部分を有する画素をレチクルの異なる部分の複数の画像内で発見することに拡張可能である。従って、複数の画像のデータ構造が発生可能である。
【0100】
[000109]上記説明は第1の画像および第2の画像内の画素の比較に言及した。本発明の実施形態によると、データベースまたは「ゴールデン」画像が欠陥を発見するために使用される。第1の「ゴールデン」画像は、第1の画像を取得するために適用される取得方法時にイメージングされたような欠陥のない(理想的な)レチクルを表すことができる。第2の「ゴールデン」画像は、第2の画像を取得するために適用される取得方法時にイメージングされたような欠陥のない(理想的な)レチクルを表すことが可能である。第2の画像内に類似性ベースサーチを適用する代わりに、類似性ベースサーチは、第2の画像内に配置された第2の画素の隣接部分に類似の隣接部分を有する第2の「ゴールデン」画像内で一致画素(ゴールデン一致画素)を探す。ゴールデン一致画素が発見された後、(第1の「ゴールデン」画像内の)対応するゴールデン画素が検索される。ゴールデン一致画素の場所は対応するゴールデン画素の場所と同じである。対応するゴールデン画素は次いでテスト済み画素と比較される。これらの画素が互いに異なる場合(閾値ベース判断が適用可能な場合)、テスト済み画素は欠陥を表すことができる。この場合テスト済み画素はテスト済み画素であり、対応するゴールデン画素は参照画素である。第2の画像の画素が評価される場合に類似のプロセスが適用可能である点に注目する。
【0101】
[000110]図9は、第1のゴールデン画像G1 21’と、第2のゴールデン画像G2 22と、第1および第2の画素1および2とその隣接部分11および12と、ゴールデン一致画素3’およびその隣接部分13’と、対応するゴールデン画素4’およびその隣接部分14’とを図示している。テスト済み画素1がテスト済み画素として選択される。第2の画素2が第1の画像I1 21内のテスト済み画素1と同じ(第2の画像I2 22内の)場所にあるものとして検索される。(第2のゴールデン画像G2 22’内の)ゴールデン一致画素3’は、第2の画素2の隣接部分に類似の隣接部分を有する(第2のゴールデン画像内の)画素を探した後に発見される。対応するゴールデン画素4’が検索されて、ゴールデン一致画素3’の場所と同じ(第1のゴールデン画像G1 21’内の)場所を有している。対応するゴールデン画素4’はテスト済み画素1の参照画素であり、欠陥を検出するためにテスト済み画素と比較される。
【0102】
[000111]本発明の実施形態によると、類似性ベースサーチは、ターゲット画素ごとに複数の類似画素の検索を試みることが可能である。プロセスは、画素の関係性および類似(参照)画素の数(または他の属性)を表す統計を発生させることによって継続可能である。
【0103】
[000112]本発明の別の実施形態に従って、合成画像が発生される。この合成画像において、参照画素がターゲット画素と置換され、また反対も同様である。類似画素を有していないターゲット画素はフィルタリング可能である。
【0104】
[000113]当業者は、種々の修正および変更が、添付の請求項によって定義された範囲から逸脱せずに上記本発明の実施形態に適用可能である点を容易に認識するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明の実施形態に従った2つの画像と、少数の画素と、これら少数の画素の少数の隣接部分とを図示している。
【図2】本発明の実施形態に従った画素の少数の隣接部分を図示している。
【図3A】本発明の実施形態に従った第1の画像および第2の画像データ構造を発生させるための方法のフローチャートである。
【図3B】本発明の実施形態に従った第1の画像データ構造を発生させるための方法のフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に従った欠陥検出方法のフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に従った欠陥検出方法のフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に従った欠陥検出方法のフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に従った、マスクの反射画像、マスクの透過画像および欠陥マップを図示している。
【図8】本発明の実施形態に従った欠陥検出システムを図示している。
【図9】本発明の別の実施形態に従った4つの画像と、少数の画素と、これら少数の画素の少数の隣接部分とを図示している。
【符号の説明】
【0106】
60…システム、72…透過光ソース、74…反射光ソース、82…対物レンズ、84…ビームスプリッタ、86…光学系、88…検出ユニット、90…プロセッサ、92…メモリユニット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
欠陥検出方法であって、
オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索するステップであって、前記第1の画像および第2の画像が異なる取得方法を使用して得られたステップと、
前記第2の画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するような前記第2の画像の前記第3の画素を探すステップと、
前記第3の画素に対応する前記第1の画像の第4の画素を検索するステップと、
前記テスト済み画素と前記第4の画素を比較するステップと、
を備える方法。
【請求項2】
前記第1の画像の第5の画素に対応する前記第2の画像の第6の画素を検索するステップと、
第7の画素の隣接部分が前記第6の画素の隣接部分に類似するような前記第1の画像の前記第7の画素を探すステップと、
前記第7の画素に対応する前記第2の画像の第8の画素を検索するステップと、
前記第5の画素の隣接部分と前記第8の画素の隣接部分を比較するステップと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記異なる取得方法が透過取得方法および反射取得方法を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記発見ステージが、第3の画素の隣接部分が前記第2の画素の前記隣接部分のほとんど最近の隣接部分であるような前記第3の画素を発見するステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の画素の前記隣接部分がM個の要素を備えており、前記第3の画素を発見する前記ステージが、前記第2の画素の前記隣接部分のN次元表示を利用するステップを備えており、ここでM>Nである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記発見ステージが、前記第2の画素の前記隣接部分の前記N次元表示を発生させるために、主要コンポーネント分析を適用するステップを備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記発見ステージがN次元KDツリーを探すステップを備える、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
欠陥検出方法のリソース消費レベルおよび欠陥検出方法の適切さに応じて前記欠陥検出方法を選択するステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の画素の前記隣接部分が複数の粗解像度画素および複数の精解像度画素を備えており、前記複数の精画素が前記隣接部分の一部を表す、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第4の画素と前記テスト済み画素を比較する前にサブ画素登録を実行するステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
リクエストを受信する前記ステージに、前記第1の画像内および前記第2の画像内の画素を選択するステップと、前記選択済み画素の隣接部分の表示を発生させるステップとが先行する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
欠陥検出システムであって、オブジェクトの第1の画像内およびオブジェクトの第2の画像内の画素の隣接部分を表す情報を記憶するように適合されたメモリユニットと、前記メモリユニットに結合されたプロセッサとを備えており、前記プロセッサが:
前記オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索し;
前記第1の画像および第2の画像は、異なる取得方法を使用して得られ;
前記第2の画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するような前記第2の画像の前記第3の画素を探し;
前記第3の画素に対応する前記第1の画像の第4の画素を検索し;
前記テスト済み画素と前記第4の画素を比較する;
ように適合されている、前記システム。
【請求項13】
前記プロセッサが、
前記第1の画像の第5の画素に対応する前記第2の画像の第6の画素を検索し、
第7の画素の隣接部分が前記第6の画素の隣接部分に類似するような前記第1の画像の前記第7の画素を探し、
前記第7の画素に対応する前記第2の画像の第8の画素を検索し、
前記第5の画素の隣接部分と前記第8の画素の隣接部分を比較するように適合されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記異なる取得方法が透過取得方法および反射取得方法を備える、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記プロセッサが、第3の画素の隣接部分が前記第2の画素の前記隣接部分のほとんど最近の隣接部分であるような前記第3の画素を発見するように適合されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
前記第2の画素の前記隣接部分がM個の要素を備えており、前記プロセッサが、前記第2の画素の前記隣接部分のN次元表示を利用するように適合されており、ここでM>Nである、請求項12に記載のシステム。
【請求項17】
前記プロセッサが、前記第2の画素の前記隣接部分の前記N次元表示を発生させるために、主要コンポーネント分析を適用するように適合されている、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記プロセッサが、N次元KDツリーを探すように適合されている、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記プロセッサが、欠陥検出方法のリソース消費レベルおよび欠陥検出方法の適切さに応じて前記欠陥検出方法を選択するように適合されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項20】
前記第2の画素の前記隣接部分が複数の粗解像度画素および複数の精解像度画素を備えており、前記複数の精画素が前記隣接部分の一部を表す、請求項12に記載のシステム。
【請求項21】
前記プロセッサが、前記第4の画素と前記テスト済み画素を比較する前にサブ画素登録を実行するように適合されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項22】
前記プロセッサが、前記第1の画像内および前記第2の画像内の画素を選択し、前記選択済み画素の隣接部分の表示を発生させるように適合されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項23】
コンピュータ読み取り可能なコードをその中に具現化している欠陥検出用のコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能なコードが、
オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索する命令であって、前記第1の画像および第2の画像が異なる取得方法を使用して得られた命令と、
前記第2の画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するような前記第2の画像の前記第3の画素を探す命令と、
前記第3の画素に対応する前記第1の画像の第4の画素を検索する命令と、
前記テスト済み画素と前記第4の画素を比較する命令と、
を備える、前記コンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項24】
前記コンピュータ読み取り可能なコードが、
前記第1の画像の第5の画素に対応する前記第2の画像の第6の画素を検索する命令と、
第7の画素の隣接部分が前記第6の画素の隣接部分に類似するような前記第1の画像の前記第7の画素を探す命令と、
前記第7の画素に対応する前記第2の画像の第8の画素を検索する命令と、
前記第5の画素の隣接部分と前記第8の画素の隣接部分を比較する命令と、
を備える、請求項23に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項25】
前記コンピュータ読み取り可能なコードが、第3の画素の隣接部分が前記第2の画素の前記隣接部分のほとんど最近の隣接部分であるような前記第3の画素を発見する命令を備える、請求項23に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項26】
前記第2の画素の前記隣接部分がM個の要素を備えており、前記コンピュータ読み取り可能なコードが、前記第2の画素の前記隣接部分のN次元表示を利用する命令を備えており、ここでM>Nである、請求項23に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項27】
前記コンピュータ読み取り可能なコードが、前記第2の画素の前記隣接部分の前記N次元表示を発生させるために、主要コンポーネント分析を適用する命令を備える、請求項26に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項28】
前記コンピュータ読み取り可能なコードが、N次元KDツリーを探す命令を備える、請求項26に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項29】
前記コンピュータ読み取り可能なコードが、欠陥検出方法のリソース消費レベルおよび欠陥検出方法の適切さに応じて前記欠陥検出方法を選択する命令を備える、請求項23に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項30】
前記第2の画素の前記隣接部分が複数の粗解像度画素および複数の精解像度画素を備えており、前記複数の精画素が前記隣接部分の一部を表す、請求項23に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項31】
前記コンピュータ読み取り可能なコードが、前記第4の画素と前記テスト済み画素を比較する前にサブ画素登録を実行する命令を備える、請求項23に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項32】
前記コンピュータ読み取り可能なコードが、
前記第1の画像内および前記第2の画像内の画素を選択する命令と、
前記選択済み画素の隣接部分の表示を発生させる命令と、
を備える、請求項23に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項33】
前記異なる取得方法が透過取得方法および反射取得方法を備える、請求項23に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項34】
欠陥検出方法であって、
オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索するステップであって、前記第1の画像および第2の画像が異なる取得方法を使用して得られたステップと、
前記第2の画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するようなオブジェクトの複数の画像内の前記第3の画素を探すステップと、
前記第3の画素に対応する前記第1の画像の第4の画素を検索するステップと、
前記テスト済み画素と前記第4の画素を比較するステップと、
を備える方法、
【請求項35】
欠陥検出方法であって、
オブジェクトの第1の画像の第1の特徴に対応する第2の画像の特徴を検索するステップであって、前記第1の画像および第2の画像が異なる取得方法を使用して得られたステップと、
前記第2の特徴の隣接部分が第3の特徴の隣接部分に類似するような前記第2の画像の前記第3の特徴を探すステップと、
前記第3の特徴に対応する前記第1の画像の第4の特徴を検索するステップと、
前記第1の特徴と前記第4の特徴を比較するステップと、
を備える方法。
【請求項36】
欠陥検出方法であって、
オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索するステップであって、前記第1の画像および第2の画像が異なる取得方法を使用して得られたステップと、
ゴールデン一致画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するような第2のゴールデン画像の前記ゴールデン一致画素を探すステップと、
前記ゴールデン一致画素に対応する第1のゴールデン画像の対応するゴールデン画素を検索するステップと、
前記テスト済み画素と前記対応するゴールデン画素を比較するステップと、
を備える方法。
【請求項37】
前記第2の画素の隣接部分に一致する複数の隣接部分を有する前記第2の画像の複数の画素を探すステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項38】
複数のテスト済み画素を探す前記ステップを反復するステップと、前記探すステップ中に発見された画素の数を表す統計を発生させるステップと、
をさらに備える、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
テスト済み画素を参照画素で置換して合成画像を発生させるステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項40】
コンピュータ読み取り可能なコードをその中に具現化している欠陥検出用のコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能なコードが、
オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索する命令であって、前記第1の画像および第2の画像が異なる取得方法を使用して得られた命令と、
前記第2の画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するようなオブジェクトの複数の画像内の前記第3の画素を探す命令と、
前記第3の画素に対応する前記第1の画像の第4の画素を検索する命令と、
前記テスト済み画素と前記第4の画素を比較する命令と、
を備えるコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項41】
コンピュータ読み取り可能なコードをその中に具現化している欠陥検出用のコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能なコードが、
オブジェクトの第1の画像の第1の特徴に対応する第2の画像の特徴を検索する命令であって、前記第1の画像および第2の画像が異なる取得方法を使用して得られた命令と、
前記第2の特徴の隣接部分が第3の特徴の隣接部分に類似するような前記第2の画像の前記第3の特徴を探す命令と、
前記第3の特徴に対応する前記第1の画像の第4の特徴を検索する命令と、
前記テスト済み特徴と前記第4の特徴を比較する命令と、
を備えるコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項42】
コンピュータ読み取り可能なコードをその中に具現化している欠陥検出用のコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能なコードが、
オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索する命令であって、前記第1の画像および第2の画像が異なる取得方法を使用して得られた命令と、
ゴールデン一致画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するような第2のゴールデン画像の前記ゴールデン一致画素を探す命令と、
前記ゴールデン一致画素に対応する第1のゴールデン画像の対応するゴールデン画素を検索する命令と、
前記テスト済み画素と前記対応するゴールデン画素を比較する命令と、
を備えるコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項43】
前記コンピュータ読み取り可能なコードが、前記第2の画素の隣接部分に一致する複数の隣接部分を有する前記第2の画像の複数の画素を探す命令を備える、請求項42に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項44】
前記コンピュータ読み取り可能なコードが、
複数のテスト済み画素を探す前記ステップを反復する命令と、
前記探すステップ中に発見された画素の数を表す統計を発生させる命令と、
を備える、請求項43に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項45】
前記コンピュータ読み取り可能なコードが、テスト済み画素を参照画素で置換して合成画像を発生させる命令を備える、請求項42に記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項46】
欠陥検出システムであって:
オブジェクトの第1の画像内およびオブジェクトの第2の画像内の画素の隣接部分を表す情報を記憶するように適合されたメモリユニットと;
前記オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索し、前記第1の画像および第2の画像は、異なる取得方法を使用して得られ、ゴールデン一致画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するような第2のゴールデン画像の前記ゴールデン一致画素を探し、前記ゴールデン一致画素に対応する第1のゴールデン画像の対応するゴールデン画素を検索し、前記テスト済み画素と前記対応するゴールデン画素を比較するように適合されているプロセッサと;
を備えるシステム。
【請求項47】
前記プロセッサが、前記第2の画素の隣接部分に一致する複数の隣接部分を有する前記第2の画像の複数の画素を探すように適合されている、請求項46に記載のシステム。
【請求項48】
前記プロセッサが、複数のテスト済み画素を探す前記ステップを反復し、前記探すステップ中に発見された画素の数を表す統計を発生させるように適合されている、請求項47に記載のシステム。
【請求項49】
前記プロセッサが、テスト済み画素と参照画素で置換して合成画像を発生させるようにさらに適合されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項50】
欠陥検出システムであって、
前記システムが、オブジェクトの第1の画像内の画素の隣接部分を表す情報を記憶するように適合されているメモリユニットと、前記メモリユニットに結合されたプロセッサとを備えており、前記プロセッサが:
前記オブジェクトの第1の画像のテスト済み画素に対応する第2の画像の第2の画素を検索し;
前記第1の画像および第2の画像は、異なる取得方法を使用して得られ;
前記第2の画素の隣接部分が第3の画素の隣接部分に類似するようなオブジェクトの複数の画像内の前記第3の画素を探し;
前記第3の画素に対応する前記第1の画像の第4の画素を検索し;
前記テスト済み画素と前記第4の画素を比較する;
ように適合されている、前記システム。
【請求項51】
欠陥検出システムであって、
前記システムが、オブジェクトの第1の画像内の画素の隣接部分を表す情報を記憶するように適合されているメモリユニットと、前記メモリユニットに結合されたプロセッサとを備えており、前記プロセッサが:
前記オブジェクトの第1の画像の第1の特徴に対応する第2の画像の特徴を検索し;
前記第1の画像および第2の画像は、異なる取得方法を使用して得られ;
前記第2の特徴の隣接部分が第3の特徴の隣接部分に類似するような前記第2の画像の前記第3の特徴を探し;
前記第3の特徴に対応する前記第1の画像の第4の特徴を検索し;
前記第1の特徴と前記第4の特徴を比較する;
ように適合されている、前記システム。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−76383(P2008−76383A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−199482(P2007−199482)
【出願日】平成19年7月31日(2007.7.31)
【出願人】(504273782)アプライド マテリアルズ イスラエル リミテッド (18)
【Fターム(参考)】