説明

欠陥画素検出装置、撮像装置、および、欠陥画素の検出方法

【課題】撮像素子を有する撮像装置に備えられる欠陥画素検出装置において、撮像時に、欠陥画素を、逐次、詳細に検出する。
【解決手段】撮像装置100が備える欠陥画素検出部20において、画素データ取得部20aは、欠陥画素の検出対象となる注目画素、および、注目画素の周辺に配置された複数の周辺画素の画素データを順次取得する。第1演算部20bは、所定の複数の周辺画素間の画素データの差の絶対値(第1の絶対値)をそれぞれ算出する。欠陥画素判定用閾値設定部20cは、複数の第1の絶対値と所定の閾値とのそれぞれの差に基づいて、欠陥画素判定用閾値を切り換える。第2演算部20dは、注目画素の画素データと所定の複数の周辺画素の画素データとの差の絶対値(第2の絶対値)をそれぞれ算出する。欠陥画素判定部20eは、複数の第2の絶対値、および、欠陥画素判定用閾値に基づいて、注目画素が欠陥画素であるか否かを判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に備えられる欠陥画素検出装置に関し、詳しくは、撮像装置によって撮像された画像を構成する複数の画素の中から、撮像装置が備える撮像素子の動作不良等に起因する欠陥画素を検出する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ディジタルスチルカメラや、ディジタルビデオカメラ等の撮像装置が普及している。そして、この撮像装置には、レンズ等を介して受光した光を電気信号に変換する撮像素子が備えられている。この撮像素子としては、一般に、CCD(Charge Coupled Device)や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等が用いられる。これらの撮像素子は、撮像された画像を構成する複数の画素にそれぞれ対応する複数の受光素子(フォトダイオード)を備え、各画素の画素値をそれぞれ表す画素データをそれぞれ出力する。そして、撮像装置によって撮像された画像を表示装置に表示する場合、撮像時に、例えば、いずれかの受光素子において、動作不良等が生じていると、本来出力されるべき値よりも高い値の画素データが出力されて、その受光素子に対応する画素が、いわゆる白キズとして認識されたり、本来出力されるべき値よりも低い値の画素データが出力されて、その受光素子に対応する画素が、いわゆる黒キズとして認識されたりする場合がある。
【0003】
そこで、従来、撮像装置において、撮像された画像を構成する複数の画素の中から、撮像素子の動作不良等による欠陥画素を検出し、欠陥画素の画素値を表す画素データを補正する種々の技術が提案されている。例えば、下記特許文献1には、単板式カラービデオカメラにおける画素欠陥である例えば白キズを検出する場合に、検査を行う画素が持つ色とは別の色フィルタを持つ周辺の画素における周波数特性から検査対象画素が高周波成分を持たないことをチェックした後、その検査対象画素が高周波成分を持つことが検出されたときに、その画素がキズであると検出する技術が記載されている。また、下記特許文献2には、撮像時に、注目画素を中心とする3×3の9画素からなる画素ブロックを順次バッファに蓄積し、注目画素と各周辺画素との値を比較して、注目画素よりも値の大きい周辺画素の数Hnと、注目画素よりも値の小さい周辺画素の数Lnとをカウントし、注目画素よりも値の大きい周辺画素の数Hnが5つ以上あれば黒キズとみなし、注目画素の値を、値が大きかった周辺画素の平均値に置換して出力し、注目画素よりも値の小さい周辺画素の数Lnが5つ以上あれば白キズとみなし、注目画素の値を、値が小さかった周辺画素の平均値に置換して出力する技術が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2001−86517号公報
【特許文献2】特開2002−344814号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1,2に記載された技術では、欠陥画素の検出方法に関して、未だ改善の余地があった。本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、撮像素子を有する撮像装置に備えられる欠陥画素検出装置において、撮像時に、欠陥画素を、逐次、詳細に検出する新たな技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1]撮像装置に備えられ、該撮像装置によって撮像された画像を構成する複数の画素の中から、欠陥画素を検出する欠陥画素検出装置であって、
前記欠陥画素の検出対象となる注目画素の画素値を表す画素データと、前記注目画素の周辺に配置された複数の周辺画素の画素値を表す画素データとを順次取得する画素データ取得部と、
前記複数の周辺画素のうちの、所定の複数の周辺画素間の画素値の差の絶対値を、それぞれ第1の絶対値として算出する第1の演算部と、
複数の前記第1の絶対値と所定の閾値とのそれぞれの差に基づいて、前記注目画素が欠陥画素であるか否かの判定に用いられる欠陥画素判定用閾値を設定する欠陥画素判定用閾値設定部と、
前記注目画素の画素値と前記所定の複数の周辺画素の画素値との差の絶対値を、それぞれ第2の絶対値として算出する第2の演算部と、
複数の前記第2の絶対値、および、前記設定された欠陥画素判定用閾値に基づいて、前記注目画素が欠陥画素であるか否かを判定する欠陥画素判定部と、
を備えることを要旨とする。
【0008】
本願発明者は、欠陥画素の検出対象となる注目画素の周辺に配置された周辺画素の画素データによって、注目画素が、欠陥画素として視認されやすい場合と、視認されにくい場合とがあることに着目した。すなわち、周辺画素の各画素値が比較的近い値である場合には、注目画素の画素値と周辺画素の画素値との差が比較的小さくても、注目画素が欠陥画素として視認されやすく、周辺画素の各画素値が比較的離散した値である場合には、注目画素の画素値と周辺画素の画素値との差が比較的大きくても注目画素が欠陥画素として視認されにくいことに着目した。これは、欠陥画素が、いわゆる白キズであっても、黒キズであっても同じである。
【0009】
本適用例では、まず、欠陥画素の検出対象となる注目画素の画素値を表す画素データと、注目画素の周辺に配置された複数の周辺画素の画素値を表す画素データとを順次取得する。このとき、取得する画素データの数は、任意に設定可能であり、撮像装置に備えられた撮像素子において、例えば、受光素子がマトリクス状に配列されている場合には、例えば、注目画素を中心とする5×5の画素からなる画素ブロックの画素データをそれぞれ取得する。次に、複数の周辺画素のうちの所定の複数の周辺画素間の画素値の差の絶対値を、それぞれ第1の絶対値として算出し、複数の第1の絶対値と所定の閾値とのそれぞれの差に基づいて、注目画素が欠陥画素であるか否かの判定に用いられる欠陥画素判定用閾値を設定する。ここで、所定の複数の周辺画素、および、所定の閾値は、例えば、撮像素子における受光素子の配列や、受光素子にカラーフィルタが備えられているか否か等に応じて、任意に設定可能である。こうすることによって、注目画素が、欠陥画素として視認されやすい画素であるか否かに応じて、欠陥画素判定用閾値を適切に設定することができる。そして、注目画素の画素値と所定の複数の周辺画素の画素値との差の絶対値を、それぞれ第2の絶対値として算出し、複数の第2の絶対値、および、欠陥画素判定用閾値設定部によって設定された欠陥画素判定用閾値に基づいて、注目画素が欠陥画素であるか否かを判定する。このようにすることによって、撮像素子を有する撮像装置に備えられる欠陥画素検出装置において、撮像時に、個々の注目画素が、比較的欠陥画素として視認されやすい画素であるのか、比較的欠陥画素として視認されにくい画素であるのかを判定し、この判定結果を用いて、個々の注目画素が、欠陥画素であるか否かを、逐次、詳細に検出することができる。
【0010】
なお、本適用例において、撮像素子としては、CCDや、CMOSセンサ等が挙げられる。また、撮像素子において、受光素子は、例えば、マトリクス状に配列されているものとしてもよいし、ハニカム状に配列されているものとしてもよい。
【0011】
[適用例2]適用例1記載の欠陥画素検出装置であって、
前記欠陥画素判定用閾値設定部は、
前記複数の第1の絶対値が、それぞれ、前記所定の閾値以上であるときには、前記欠陥画素判定用閾値を第1の欠陥画素判定用閾値に設定し、
前記複数の第1の絶対値が、それぞれ、前記所定の閾値未満であるときには、前記欠陥画素判定用閾値を前記第1の欠陥画素判定用閾値よりも値が小さい第2の欠陥画素判定用閾値に設定する、
欠陥画素検出装置。
【0012】
本適用例では、欠陥画素判定用閾値設定部は、複数の第1の絶対値が、それぞれ、所定の閾値以上であるとき、すなわち、上記所定の複数の周辺画素の画素値が比較的離散した値である場合には、注目画素が、欠陥画素として比較的視認されにくい画素であるものと判断し、欠陥画素判定用閾値を第1の欠陥画素判定用閾値に設定する。また、欠陥画素判定用閾値切換部は、複数の第1の絶対値が、それぞれ、所定の閾値未満であるとき、すなわち、上記所定の複数の周辺画素の画素値が比較的近い値である場合には、注目画素が、欠陥画素として比較的視認されやすい画素であるものと判断し、欠陥画素判定用閾値を第1の欠陥画素判定用閾値よりも値が小さいた第2の欠陥画素判定用閾値に設定する。つまり、本適用例では、欠陥画素判定用閾値設定部は、注目画素が欠陥画素として比較的視認されやすい画素である場合には、注目画素が欠陥画素として比較的視認されにくい場合よりも、注目画素が欠陥画素であるか否かの判定基準を厳しくしている。こうすることによって、欠陥画素判定部は、注目画素が欠陥画素として比較的視認されやすい画素である場合に、この注目画素が欠陥画素であるか否かを、より厳密に判定することができる。
【0013】
なお、本適用例において、欠陥画素判定用閾値設定部は、複数の第1の絶対値のうちの少なくとも1つが、所定の閾値以上であるときに、欠陥画素判定用閾値を第1の欠陥画素判定用閾値に設定し、複数の第1の絶対値の全てが、所定の閾値未満であるときに、欠陥画素判定用閾値を第2の欠陥画素判定用閾値に設定するようにしてもよい。また、欠陥画素判定用閾値設定部は、複数の第1の絶対値の全てが、所定の閾値以上であるときに、欠陥画素判定用閾値を第1の欠陥画素判定用閾値に設定し、複数の第1の絶対値のうちの少なくとも1つが、所定の閾値未満であるときに、欠陥画素判定用閾値を第2の欠陥画素判定用閾値に設定するようにしてもよい。
【0014】
[適用例3]適用例2記載の欠陥画素検出装置であって、
前記欠陥画素判定用閾値設定部は、さらに、前記所定の複数の周辺画素の画素値に基づいて、前記第1の欠陥画素判定用閾値、および、前記第2の欠陥画素判定用閾値の少なくとも一方を設定する、
欠陥画素検出装置。
【0015】
上記所定の複数の周辺画素の画素値大きいほど、すなわち、輝度が高いほど、注目画素は、いわゆる黒キズとして視認されやすくなり、上記所定の複数の用周辺画素の画素値が小さいほど、すなわち、輝度が低いほど、注目画素は、いわゆる白キズとして視認されやすくなる。逆に、上記所定の複数の周辺画素の画素値が大きいほど、すなわち、輝度が高いほど、注目画素は、いわゆる白キズとして視認されにくくなり、上記所定の複数の周辺画素の画素値が小さいほど、すなわち、輝度が低いほど、注目画素は、いわゆる黒キズとして視認されにくくなる。
【0016】
本適用例では、欠陥画素判定用閾値設定部は、さらに、上記所定の複数の周辺画素の画素値に基づいて、第1の欠陥画素判定用閾値、および、第2の欠陥画素判定用閾値の少なくとも一方を設定するので、欠陥画素判定部は、注目画素が欠陥画素であるか否かを、より厳密に判定することができる。
【0017】
なお、所定の複数の周辺画素の画素値に基づいて、第1の欠陥画素判定用閾値、および、第2の欠陥画素判定用閾値の少なくとも一方を設定する態様としては、例えば、所定の複数の周辺画素の画素値の平均値や、加重平均値に基づいて、第1の欠陥画素判定用閾値、および、第2の欠陥画素判定用閾値の少なくとも一方を設定する態様が挙げられる。この場合、所定の複数の周辺画素の画素値の平均値や、加重平均値と、欠陥画素判定用閾値との関係は、線形としてもよいし、非線形としてもよい。
【0018】
[適用例4]適用例1ないし3のいずれかに記載の欠陥画素検出装置であって、
前記欠陥画素判定部は、前記複数の第2の絶対値が、それぞれ、前記欠陥画素判定用閾値よりも大きいときに、前記注目画素が欠陥画素であると判定する、
欠陥画素検出装置。
【0019】
本適用例によって、欠陥画素判定部は、注目画素が欠陥画素であるか否かを容易に判定することができる。なお、本適用例において、欠陥画素判定部は、複数の第2の絶対値のうちの少なくとも1つが、欠陥画素判定用閾値よりも大きいときに、注目画素が欠陥画素であると判定するようにしてもよい。また、欠陥画素判定部は、複数の第2の絶対値の全てが、欠陥画素判定用閾値よりも大きいときに、注目画素が欠陥画素であると判定するようにしてもよい。
【0020】
[適用例5]適用例1ないし4のいずれかに記載の欠陥画素検出装置であって、
前記撮像装置は、前記複数の画素にそれぞれ対応し、該対応する画素の画素値を表す画素データをそれぞれ出力する複数の受光素子からなる撮像素子を備えており、
前記複数の受光素子に、それぞれ、互いに異なる色光を透過する複数種類のカラーフィルタが、所定の配列で備えられており、
前記所定の複数の周辺画素は、それぞれ、前記注目画素に対応する受光素子に備えられたカラーフィルタと同一種類のカラーフィルタが備えられた受光素子に対応する画素である、
欠陥画素検出装置。
【0021】
本適用例によって、複数の受光素子に、それぞれ、互いに異なる色光を透過する複数種類のカラーフィルタが、所定の配列で備えられている場合に、欠陥画素判定部は、注目画素が欠陥画素であるか否かを、より詳細に判定することができる。
【0022】
[適用例6]適用例5記載の欠陥画素検出装置であって、
前記所定の閾値は、前記カラーフィルタの種類ごとに設定されている、
欠陥画素検出装置。
【0023】
本適用例によって、複数の受光素子に、それぞれ、互いに異なる色光を透過する複数種類のカラーフィルタが、所定の配列で備えられている場合に、欠陥画素判定部は、注目画素が欠陥画素であるか否かを、カラーフィルタの種類に応じて、詳細に判定することができる。
【0024】
[適用例7]適用例5または6記載の欠陥画素検出装置であって、
前記欠陥画素判定用閾値は、前記カラーフィルタの種類ごとに設定されている、
欠陥画素検出装置。
【0025】
本適用例によって、複数の受光素子に、それぞれ、互いに異なる色光を透過する複数種類のカラーフィルタが、所定の配列で備えられている場合に、欠陥画素判定部は、注目画素が欠陥画素であるか否かを、カラーフィルタの種類に応じて、さらに詳細に判定することができる。
【0026】
[適用例8]撮像装置であって、
撮像された画像を構成する複数の画素にそれぞれ対応し、該対応する画素の画素値を表す画素データをそれぞれ出力する複数の受光素子からなる撮像素子を有する撮像部と、
前記複数の受光素子からそれぞれ出力された複数の前記画素データに基づいて、前記複数の画素の中から、欠陥画素を検出する欠陥画素検出部と、
前記検出された欠陥画素の画素値を表す画素データを補正する画素データ補正部と、を備え、
前記欠陥画素検出部として、適用例1ないし7のいずれかに記載の欠陥画素検出装置を備える撮像装置。
【0027】
本適用例によって、撮像装置に撮像された画像に欠陥画素が含まれる場合に、撮像時に、欠陥画素を、逐次、詳細に検出し、欠陥画素の画像データを補正することができる。
【0028】
[適用例9]適用例8記載の撮像装置であって、
前記画素データ補正部は、前記欠陥画素の画素データを、前記所定の複数の周辺画素の画素値の平均値に置換する、
撮像装置。
【0029】
本適用例によって、画素データ補正部は、欠陥画素の画素データを容易に補正することができる。なお、欠陥画素の画素データの補正は、上記所定の複数の周辺画素の画素値の平均値の代わりに、例えば、加重平均値を適用するものとしてもよい。
【0030】
本発明は、上述の欠陥画素検出装置、撮像装置としての構成の他、欠陥画素の検出方法の発明として構成することもできる。また、これらを実現するコンピュータプログラム、およびそのプログラムを記録した記録媒体、そのプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など種々の態様で実現することが可能である。なお、それぞれの態様において、先に示した種々の付加的要素を適用することが可能である。
【0031】
本発明をコンピュータプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合には、欠陥画素検出装置、撮像装置の動作を制御するプログラム全体として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分のみを構成するものとしてもよい。また、記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
A1.撮像装置の構成:
A2.欠陥画素検出処理、および、画像データ補正処理:
A2.1.注目画素の色が赤(R)である場合:
A2.2.注目画素の色が緑(G)である場合:
A2.3.注目画素の色が青(B)である場合:
B.第2実施例:
B1.撮像装置の構成:
B2.欠陥画素検出処理、および、画像データ補正処理:
C.変形例:
【0033】
A.第1実施例:
A.撮像装置の構成:
図1は、本発明の第1実施例としての撮像装置100の概略構成を示す説明図である。この撮像装置100は、撮像部10と、欠陥画素検出部20と、画素データ補正部30と、出力部40とを備えており、後述するように、撮像部10によって撮像された画像を構成する複数の画素の中から、欠陥画素(いわゆる白キズや黒キズ)を、逐次、検出し、補正して出力することができる。本実施例では、欠陥画素検出部20や、画素データ補正部30や、出力部40は、ハードウェアによって構成されているものとした。これらの一部をソフトウェアによって構成するものとしてもよい。なお、図示は省略しているが、撮像装置100は、撮像した画像を表示する液晶パネル等の表示部や、撮像した画像をフラッシュメモリ等の記録媒体に保存するための記録部等も備えている。また、撮像装置100は、CPU,RAM,ROM等を有し、撮像装置100の各部を制御する制御ユニット50を備えている。
【0034】
撮像部10は、図示しないズームレンズや、フォーカスレンズや、絞りや、これらを介して受光した光を電気信号に変換する撮像素子12を備えている。そして、この撮像素子12は、撮像された画像を構成する複数の画素にそれぞれ対応し、対応する画素の画素値を表す画素データをそれぞれ出力する複数の受光素子(フォトダイオード)を備えている。
【0035】
図2は、撮像素子12における受光素子12dの配列を示す説明図である。本実施例の撮像装置100は、1つの撮像素子12を備える、いわゆる単板式の撮像装置である。そして、本実施例では、撮像素子12には、複数の受光素子12dがマトリクス状に配列されている。撮像素子12において、複数の受光素子12dをハニカム状に配列するようにしてもよい。また、各受光素子12dには、それぞれ、カラーフィルタが備えられている。本実施例では、各受光素子12dは、原色系のカラーフィルタ、すなわち、赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタを、図示した配列で備えるものとした。各受光素子12dは、補色系のカラーフィルタ、すなわち、シアン、マゼンタ、イエロのカラーフィルタを所定の配列で備えるようにしてもよい。なお、撮像素子12において、受光素子12dの数は、要求される光学解像度に応じて、任意に設定可能である。
【0036】
図1に示した撮像装置100において、欠陥画素検出部20は、画素データ取得部20aと、第1演算部20bと、欠陥画素判定用閾値設定部20cと、第2演算部20dと、欠陥画素判定部20eとを備えており、撮像部10によって撮像された画像を構成する複数の画素の中から、欠陥画素を検出する。画素データ取得部20aには、バッファ20abが備えられている。欠陥画素検出部20は、本発明における欠陥画素検出装置に相当する。以下、欠陥画素検出部20における各部の機能、欠陥画素検出処理、および、画素データ補正部30による画素データ補正処理の流れについて説明する。
【0037】
A2.欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理:
まず、欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理の流れの概略を説明し、後に、これらの処理の詳細を説明する。
【0038】
図3は、第1実施例における欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理の流れの概略を模式的に示す説明図である。本実施例では、(1)撮像された画像を構成する複数の画素の中から、図中に破線で囲った5×5の画素からなる画素ブロックPB(i,j)の画素データをそれぞれ取得し(画素ブロックPB(i,j)における“i”および“j”は、画像の左上から右に向かってi番目、左上から下に向かってj番目の画素ブロックであることを表している)、(2)画素ブロックPB(i,j)の中央に配置され、図中にハッチングが付された注目画素(欠陥画素の検出対象となる画素)が、欠陥画素として視認されやすい画素であるか否かを、注目画素の周辺に配置された周辺画素の画素値に基づいて判定し、(3)この判定結果に基づいて、注目画素が欠陥画素であるか否かの判定基準を設定し、(4)この判定基準を用いて、注目画素が欠陥画素であるか否かを判定する。(5)そして、注目画素が欠陥画素であると判定された場合に、注目画素の画素値を補正する。なお、これらの処理は、図3に示したように、画素ブロックPB(1,1)→画素ブロックPB(2,1)→画素ブロックPB(3,1)→・・・→画素ブロックPB(1,2)→・・・の順に、最後の画素ブロックまで、つまり、最後の注目画素まで行われる。
【0039】
図4〜7は、第1実施例における欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理の流れの詳細を示す説明図である。また、図8は、先に説明した5×5の画素からなる画素ブロックにおける各画素の配置を模式的に示す説明図である。図8(a),(b),(c)に、注目画素が赤(R)である場合、緑(G)である場合、青(B)である場合の各画素ブロックにおける各画素の配置を、それぞれ示した。図8に示した各画素ブロックにおいて、中央に配置され、太線で囲われた各画素は、それぞれ、欠陥画素の検出対象となる注目画素であり、これらの注目画素の周辺に配置された複数の周辺画素のうち、ハッチングが付された各画素は、それぞれ、後述する欠陥画素判定用周辺画素である。
【0040】
図4に示したように、まず、画素データ取得部20aは、撮像素子12の各受光素子12dから出力されるアナログの画素データのうち、図8に示した5×5の画素からなる画素ブロックの画素データを、それぞれA/D変換して、各画素の画素値として、バッファ20abに格納し、画素ブロックのうちの中央に配置された画素を注目画素として設定する(ステップS100)。そして、画素データ取得部20aは、注目画素の色、すなわち、注目画素に対応する受光素子12dに備えられたカラーフィルタの色が、赤(R)であるか、緑(G)であるか、青(B)であるかを判定する(ステップS110)。撮像素子12において、複数の受光素子12dに備えられたカラーフィルタの色の配列は、予め規定されているので、注目画素の色は、処理対象の画素ブロックが、処理開始から何番目の画素ブロックであるかをカウントすることによって判定することができる。
【0041】
そして、画素データ取得部20aは、注目画素の周辺に配置された周辺画素のうち、注目画素に対応する受光素子12dと同一種類(同一色)のカラーフィルタが備えられた受光素子12dに対応する画素を、注目画素が欠陥画素であるか否かの判定に用いられる欠陥画素判定用周辺画素として設定する。すなわち、画素データ取得部20aは、ステップS110において、注目画素の色が赤(R)である場合には、図8(a)に示した周辺画素R1〜R8を、欠陥画素判定用周辺画素をして設定し(ステップS120)、注目画素の色が緑(G)である場合には、図8(b)に示した周辺画素G1〜G12を、欠陥画素判定用周辺画素をして設定し(ステップS130)、注目画素の色が青(R)である場合には、図8(c)に示した周辺画素B1〜B8を、欠陥画素判定用周辺画素をして設定する(ステップS140)。なお、本実施例では、図8において、ハッチングが付された全ての周辺画素を欠陥画素判定用周辺画素としたが、欠陥画素判定用周辺画素は、撮像素子12における受光素子12dの配列や、受光素子12dに備えられたカラーフィルタの配列等に応じて、任意に設定可能である。
【0042】
A2.1.注目画素の色が赤(R)である場合:
図4のステップS110において、注目画素の色が赤(R)である場合、図4のステップS120の後(図5参照)、第1演算部20bは、図8(a)に示した赤(R)の注目画素Rtに対応する欠陥画素判定用周辺画素間の画素値の差の絶対値Vabs1(R)を、それぞれ算出する(ステップS200)。これらの絶対値Vabs1(R)は、それぞれ、注目画素Rtが欠陥画素として視認されやすい画素であるか否かの判定に用いられる値であり、後述するように、欠陥画素判定用閾値設定部20cが、赤(R)の注目画素用の欠陥画素判定用閾値Vjth(R)を設定するために用いられる。この絶対値Vabs1(R)は、本発明における第1の絶対値に相当する。
【0043】
本実施例では、第1演算部20bは、Vabs1(R)として、図8(a)に示した欠陥画素判定用周辺画素R1の画素値と欠陥画素判定用周辺画素R2の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素R2の画素値と欠陥画素判定用周辺画素R3の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素R3の画素値と欠陥画素判定用周辺画素R5の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素R5の画素値と欠陥画素判定用周辺画素R8の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素R8の画素値と欠陥画素判定用周辺画素R7の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素R7の画素値と欠陥画素判定用周辺画素R6の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素R6の画素値と欠陥画素判定用周辺画素R4の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素R4の画素値と欠陥画素判定用周辺画素R5の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素R2の画素値と欠陥画素判定用周辺画素R7の画素値との差の絶対値とを、それぞれ算出するものとした。
【0044】
次に、欠陥画素判定用閾値設定部20cは、上述した複数の絶対値Vabs1(R)のうちの少なくとも1つが、赤(R)の注目画素用の閾値Vth(R)以上であるか否かを判定する(ステップS210)。この処理によって、注目画素Rtが欠陥画素として視認されやすい画素であるか否かが判定される。すなわち、本実施例では、複数の絶対値Vabs1(R)のうちの少なくとも1つが、閾値Vth(R)以上である場合には、注目画素Rtは、欠陥画素として視認されにくい画素であると判定される。また、複数の絶対値Vabs1(R)の全てが、閾値Vth(R)未満である場合には、注目画素Rtは、欠陥画素として視認されやすい画素であると判定される。これは、欠陥画素検出用周辺画素の各画素値が比較的離散した値である場合には、注目画素が欠陥画素として視認されにくく、欠陥画素判定用周辺画素の各画素値が比較的近い値である場合には、注目画素が欠陥画素として視認されやすいという知見による。閾値Vth(R)は、本発明における所定の閾値に相当する。
【0045】
そして、複数の絶対値Vabs1(R)のうちの少なくとも1つが閾値Vth(R)以上である場合には(ステップS210:YES)、欠陥画素判定用閾値設定部20cは、欠陥画素判定部20eで用いられる、赤(R)の注目画素用の欠陥画素判定用閾値Vjth(R)を、Vjth(R)=Vjth1(R)に設定する(ステップS211)。閾値Vjth1(R)は、本発明における第1の欠陥画素判定用閾値に相当する。
【0046】
そして、第2演算部20dは、注目画素Rtの画素値と、この注目画素に対応する欠陥画素判定用周辺画素R1〜R8の画素値との差の絶対値Vabs2(R)を、それぞれ算出する(ステップS212)。これらの絶対値Vabs2(R)は、後述するように、欠陥画素判定部20eが、注目画素Rtが欠陥画素であるか否かの判定に用いられる値である。この絶対値Vabs2(R)は、本発明における第2の絶対値に相当する。
【0047】
次に、欠陥画素判定部20eは、上述した複数の絶対値Vabs2(R)の全てが、閾値Vjth1(R)よりも大きいか否かを判定する(ステップS213)。複数の絶対値Vabs2(R)の全てが、閾値Vjth1(R)よりも大きい場合には(ステップS213:YES)、欠陥画素判定部20eは、注目画素Rtが欠陥画素であるものと判定する(ステップS220)。
【0048】
そして、画素データ補正部30は、注目画素Rtの画素データを補正する(ステップS230)。本実施例では、画素データ補正部30は、バッファ20abから、注目画素Rtに対応する欠陥画素判定用周辺画素R1〜R8の画素値を取得し、これらの平均値を算出して、その値を注目画素Rtの画素値と置換することによって、注目画素Rtの画素データの補正を行うものとした。そして、出力部40は、画素データを出力する(ステップS240)。
【0049】
一方、ステップS213において、複数の絶対値Vabs2(R)のうちの少なくとも1つが、閾値Vjth1(R)以下である場合には(ステップS213:NO)、欠陥画素判定部20eは、注目画素Rtが欠陥画素ではないものと判定し、画素データ補正部30による注目画素Rtの画素データの補正を行うことなく、出力部40は、画素データを出力する(ステップS240)。
【0050】
そして、全画素について、画素データの出力が終了した場合には(ステップS250:YES)、欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理を終了する。一方、全画素について、画素データの出力が終了していない場合には(ステップS250:NO)、次の画素ブロックの注目画素について、欠陥画素の検出を行うべく、図4のステップS100に戻る。
【0051】
また、ステップS210において、複数の絶対値Vabs1(R)の全てが閾値Vth(R)未満である場合には(ステップS210:NO)、欠陥画素判定用閾値設定部20cは、欠陥画素判定部20eで用いられる、赤(R)の注目画素用の欠陥画素判定用閾値Vjth(R)を、Vjth(R)=Vjth2(R)に設定する(ステップS214)。なお、Vjth2(R)には、Vjth1(R)よりも小さい値が設定されている。これは、ステップS210において、複数の絶対値Vabs1(R)の全てが、閾値Vth(R)未満であり、注目画素Rtが欠陥画素として視認されやすい画素であると判定されたため、注目画素Rtが欠陥画素であるか否かの判定基準を厳しくするためである。閾値Vjth2(R)は、本発明における第2の欠陥画素判定用閾値に相当する。
【0052】
そして、第2演算部20dは、先に説明したステップ212における処理と同様に、注目画素Rtの画素値と、この注目画素Rtに対応する欠陥画素判定用周辺画素R1〜R8の画素値との差の絶対値Vabs2(R)を、それぞれ算出する(ステップS215)。
【0053】
次に、欠陥画素判定部20eは、上述した複数の絶対値Vabs2(R)の全てが、閾値Vjth2(R)よりも大きいか否かを判定する(ステップS216)。複数の絶対値Vabs2(R)の全てが、閾値Vjth2(R)よりも大きい場合には(ステップS216:YES)、欠陥画素判定部20eは、注目画素Rtが欠陥画素であるものと判定する(ステップS220)。
【0054】
そして、画素データ補正部30は、注目画素Rtの画素データを補正する(ステップS230)。そして、出力部40は、画素データを出力する(ステップS240)。
【0055】
一方、ステップS216において、複数の絶対値Vabs2(R)のうちの少なくとも1つが、閾値Vjth2(R)以下である場合には(ステップS216:NO)、欠陥画素判定部20eは、注目画素Rtが欠陥画素ではないものと判定し、画素データ補正部30による注目画素Rtの画素データの補正を行うことなく、出力部40は、画素データを出力する(ステップS240)。
【0056】
そして、全画素について、画素データの出力が終了した場合には(ステップS250:YES)、欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理を終了する。一方、全画素について、画素データの出力が終了していない場合には(ステップS250:NO)、次の画素ブロックの注目画素について、欠陥画素の検出を行うべく、図4のステップS100に戻る。
【0057】
図5を用いて説明した、注目画素の色が赤(R)である場合の欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理は、注目画素の色が緑(G)である場合や、注目画素の色が青(B)である場合にも、同様の流れで実行される。
【0058】
A2.2.注目画素の色が緑(G)である場合:
図4のステップS110において、注目画素の色が緑(G)である場合、図4のステップS130の後(図6参照)、第1演算部20bは、図8(b)に示した緑(G)の注目画素Gtに対応する欠陥画素判定用画素間の画素値の差の絶対値Vabs1(G)を、それぞれ算出する(ステップS300)。これらの絶対値Vabs1(G)は、それぞれ、注目画素Gtが欠陥画素として視認されやすい画素であるか否かの判定に用いられる値であり、後述するように、欠陥画素判定用閾値設定部20cが、緑(G)の注目画素用の欠陥画素判定用閾値Vjth(G)を設定するために用いられる。この絶対値Vabs1(G)は、本発明における第1の絶対値に相当する。
【0059】
本実施例では、第1演算部20bは、Vabs1(G)として、図8(b)に示した欠陥画素判定用周辺画素G1の画素値と欠陥画素判定用周辺画素G2の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素G2の画素値と欠陥画素判定用周辺画素G3の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素G3の画素値と欠陥画素判定用周辺画素G7の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素G7の画素値と欠陥画素判定用周辺画素G12の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素G12の画素値と欠陥画素判定用周辺画素G11の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素G11の画素値と欠陥画素判定用周辺画素G10の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素G10の画素値と欠陥画素判定用周辺画素G6の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素G6の画素値と欠陥画素判定用周辺画素G7の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素G2の画素値と欠陥画素判定用周辺画素G11の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素G4の画素値と欠陥画素判定用周辺画素G5の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素G5の画素値と欠陥画素判定用周辺画素G9の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素G9の画素値と欠陥画素判定用周辺画素G8の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素G8の画素値と欠陥画素判定用周辺画素G4の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素G4の画素値と欠陥画素判定用周辺画素G9の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素G5の画素値と欠陥画素判定用周辺画素G8の画素値との差の絶対値とを、それぞれ算出するものとした。
【0060】
次に、欠陥画素判定用閾値設定部20cは、上述した複数の絶対値Vabs1(G)のうちの少なくとも1つが、緑(G)の注目画素用の閾値Vth(G)以上であるか否かを判定する(ステップS310)。この処理によって、注目画素Gtが欠陥画素として視認されやすい画素であるか否かが判定される。すなわち、本実施例では、複数の絶対値Vabs1(G)のうちの少なくとも1つが、閾値Vth(G)以上である場合には、注目画素Gtは、欠陥画素として視認されにくい画素であると判定される。また、複数の絶対値Vabs1(G)の全てが、閾値Vth(G)未満である場合には、注目画素Gtは、欠陥画素として視認されやすい画素であると判定される。これは、先述した通り、欠陥画素検出用周辺画素の各画素値が比較的離散した値である場合には、注目画素が欠陥画素として視認されにくく、欠陥画素判定用周辺画素の各画素値が比較的近い値である場合には、注目画素が欠陥画素として視認されやすいという知見による。閾値Vth(G)は、本発明における所定の閾値に相当する。
【0061】
そして、複数の絶対値Vabs1(G)のうちの少なくとも1つが閾値Vth(G)以上である場合には(ステップS310:YES)、欠陥画素判定用閾値設定部20cは、欠陥画素判定部20eで用いられる、緑(G)の注目画素用の欠陥画素判定用閾値Vjth(G)を、Vjth(G)=Vjth1(G)に設定する(ステップS311)。閾値Vjth1(G)は、本発明における第1の欠陥画素判定用閾値に相当する。
【0062】
そして、第2演算部20dは、注目画素Gtの画素値と、この注目画素に対応する欠陥画素判定用周辺画素G1〜G12のうちの、注目画素Gtからの距離が比較的近く、右下がりのハッチングが付された8つの欠陥画素判定用周辺画素G2,G4,G5,G6,G7,G8,G9,G11の画素値との差の絶対値Vabs2(G)を、それぞれ算出する(ステップS312)。これらの絶対値Vabs2(G)は、後述するように、欠陥画素判定部20eが、注目画素Gtが欠陥画素であるか否かの判定に用いられる値である。この絶対値Vabs2(G)は、本発明における第2の絶対値に相当する。
【0063】
次に、欠陥画素判定部20eは、上述した複数の絶対値Vabs2(G)の全てが、閾値Vjth1(G)よりも大きいか否かを判定する(ステップS313)。複数の絶対値Vabs2(G)の全てが、閾値Vjth1(G)よりも大きい場合には(ステップS313:YES)、欠陥画素判定部20eは、注目画素Gtが欠陥画素であるものと判定する(ステップS320)。
【0064】
そして、画素データ補正部30は、注目画素Gtの画素データを補正する(ステップS330)。本実施例では、画素データ補正部30は、バッファ20abから、注目画素Gtに対応する欠陥画素判定用周辺画素G1〜G12のうちの、注目画素Gtからの距離が比較的近く、右下がりのハッチングが付された8つの欠陥画素判定用周辺画素G2,G4,G5,G6,G7,G8,G9,G11の画素値を取得し、これらの平均値を算出し、その値を注目画素Gtの画素値と置換することによって、注目画素Gtの画素データの補正を行うものとした。そして、出力部40は、画素データを出力する(ステップS340)。
【0065】
一方、ステップS313において、複数の絶対値Vabs2(G)のうちの少なくとも1つが、閾値Vjth1(G)以下である場合には(ステップS313:NO)、欠陥画素判定部20eは、注目画素Gtが欠陥画素ではないものと判定し、画素データ補正部30による注目画素Gtの画素データの補正を行うことなく、出力部40は、画素データを出力する(ステップS340)。
【0066】
そして、全画素について、画素データの出力が終了した場合には(ステップS350:YES)、欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理を終了する。一方、全画素について、画素データの出力が終了していない場合には(ステップS350:NO)、次の画素ブロックの注目画素について、欠陥画素の検出を行うべく、図4のステップS100に戻る。
【0067】
また、ステップS310において、複数の絶対値Vabs1(G)の全てが閾値Vth(G)未満である場合には(ステップS310:NO)、欠陥画素判定用閾値設定部20cは、欠陥画素判定部20eで用いられる、緑(G)の注目画素用の欠陥画素判定用閾値Vjth(G)を、Vjth(G)=Vjth2(G)に設定する(ステップS314)。なお、Vjth2(G)には、Vjth1(G)よりも小さい値が設定されている。これは、ステップS310において、複数の絶対値Vabs1(G)の全てが、閾値Vth(G)未満であり、注目画素Gtが欠陥画素として視認されやすい画素であると判定されたため、注目画素Gtが欠陥画素であるか否かの判定基準を厳しくするためである。閾値Vjth2(G)は、本発明における第2の欠陥画素判定用閾値に相当する。
【0068】
そして、第2演算部20dは、先に説明したステップ312における処理と同様に、注目画素Gtの画素値と、この注目画素Gtに対応する欠陥画素判定用周辺画素G1〜G12のうちの、注目画素Gtからの距離が比較的近く、右下がりのハッチングが付された8つの欠陥画素判定用周辺画素G2,G4,G5,G6,G7,G8,G9,G11の画素値との差の絶対値Vabs2(G)を、それぞれ算出する(ステップS315)。
【0069】
次に、欠陥画素判定部20eは、上述した複数の絶対値Vabs2(G)の全てが、閾値Vjth2(G)よりも大きいか否かを判定する(ステップS316)。複数の絶対値Vabs2(G)の全てが、閾値Vjth2(G)よりも大きい場合には(ステップS316:YES)、欠陥画素判定部20eは、注目画素Gtが欠陥画素であるものと判定する(ステップS320)。
【0070】
そして、画素データ補正部30は、注目画素Gtの画素データを補正する(ステップS330)。そして、出力部40は、画素データを出力する(ステップS340)。
【0071】
一方、ステップS316において、複数の絶対値Vabs2(G)のうちの少なくとも1つが、閾値Vjth2(G)以下である場合には(ステップS316:NO)、欠陥画素判定部20eは、注目画素Gtが欠陥画素ではないものと判定し、画素データ補正部30による注目画素Gtの画素データの補正を行うことなく、出力部40は、画素データを出力する(ステップS340)。
【0072】
そして、全画素について、画素データの出力が終了した場合には(ステップS350:YES)、欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理を終了する。一方、全画素について、画素データの出力が終了していない場合には(ステップS350:NO)、次の画素ブロックの注目画素について、欠陥画素の検出を行うべく、図4のステップS100に戻る。
【0073】
A2.3.注目画素の色が青(B)である場合:
図4のステップS110において、注目画素の色が青(B)である場合、図4のステップS140の後(図7参照)、第1演算部20bは、図8(c)に示した青(B)の注目画素Btに対応する欠陥画素判定用周辺画素間の画素値の差の絶対値Vabs1(B)を、それぞれ算出する(ステップS400)。これらの絶対値Vabs1(B)は、それぞれ、注目画素Btが欠陥画素として視認されやすい画素であるか否かの判定に用いられる値であり、後述するように、欠陥画素判定用閾値設定部20cが、青(B)の注目画素用の欠陥画素判定用閾値Vjth(B)を設定するために用いられる。この絶対値Vabs1(B)は、本発明における第1の絶対値に相当する。
【0074】
本実施例では、第1演算部20bは、Vabs1(B)として、図8(c)に示した欠陥画素判定用周辺画素B1の画素値と欠陥画素判定用周辺画素B2の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素B2の画素値と欠陥画素判定用周辺画素B3の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素B3の画素値と欠陥画素判定用周辺画素B5の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素B5の画素値と欠陥画素判定用周辺画素B8の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素B8の画素値と欠陥画素判定用周辺画素B7の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素B7の画素値と欠陥画素判定用周辺画素B6の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素B6の画素値と欠陥画素判定用周辺画素B4の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素B4の画素値と欠陥画素判定用周辺画素B5の画素値との差の絶対値と、欠陥画素判定用周辺画素B2の画素値と欠陥画素判定用周辺画素B7の画素値との差の絶対値とを、それぞれ算出するものとした。
【0075】
次に、欠陥画素判定用閾値設定部20cは、上述した複数の絶対値Vabs1(B)のうちの少なくとも1つが、青(B)の注目画素用の閾値Vth(B)以上であるか否かを判定する(ステップS410)。この処理によって、注目画素Btが欠陥画素として視認されやすい画素であるか否かが判定される。すなわち、本実施例では、複数の絶対値Vabs1(B)のうちの少なくとも1つが、閾値Vth(B)以上である場合には、注目画素Btは、欠陥画素として視認されにくい画素であると判定される。また、複数の絶対値Vabs1(B)の全てが、閾値Vth(B)未満である場合には、注目画素Btは、欠陥画素として視認されやすい画素であると判定される。これは、先述した通り、欠陥画素検出用周辺画素の各画素値が比較的離散した値である場合には、注目画素が欠陥画素として視認されにくく、欠陥画素判定用周辺画素の各画素値が比較的近い値である場合には、注目画素が欠陥画素として視認されやすいという知見による。閾値Vth(B)は、本発明における所定の閾値に相当する。
【0076】
そして、複数の絶対値Vabs1(B)のうちの少なくとも1つが閾値Vth(B)以上である場合には(ステップS410:YES)、欠陥画素判定用閾値設定部20cは、欠陥画素判定部20eで用いられる、青(B)の注目画素用の欠陥画素判定用閾値Vjth(B)を、Vjth(B)=Vjth1(B)に設定する(ステップS411)。閾値Vjth1(B)は、本発明における第1の欠陥画素判定用閾値に相当する。
【0077】
そして、第2演算部20dは、注目画素Btの画素値と、この注目画素に対応する欠陥画素判定用周辺画素B1〜B8の画素値との差の絶対値Vabs2(B)を、それぞれ算出する(ステップS412)。これらの絶対値Vabs2(B)は、後述するように、欠陥画素判定部20eが、注目画素Btが欠陥画素であるか否かの判定に用いられる値である。この絶対値Vabs2(B)は、本発明における第2の絶対値に相当する。
【0078】
次に、欠陥画素判定部20eは、上述した複数の絶対値Vabs2(B)の全てが、閾値Vjth1(B)よりも大きいか否かを判定する(ステップS413)。複数の絶対値Vabs2(B)の全てが、閾値Vjth1(B)よりも大きい場合には(ステップS413:YES)、欠陥画素判定部20eは、注目画素Btが欠陥画素であるものと判定する(ステップS420)。
【0079】
そして、画素データ補正部30は、注目画素Btの画素データを補正する(ステップS430)。本実施例では、画素データ補正部30は、バッファ20abから、注目画素Btに対応する欠陥画素判定用周辺画素B1〜B8の画素値を取得し、これらの平均値を算出して、その値を注目画素Btの画素値と置換することによって、注目画素Btの画素データの補正を行うものとした。そして、出力部40は、画素データを出力する(ステップS440)。
【0080】
一方、ステップS413において、複数の絶対値Vabs2(B)のうちの少なくとも1つが、閾値Vjth1(B)以下である場合には(ステップS413:NO)、欠陥画素判定部20eは、注目画素Btが欠陥画素ではないものと判定し、画素データ補正部30による注目画素Btの画素データの補正を行うことなく、出力部40は、画素データを出力する(ステップS440)。
【0081】
そして、全画素について、画素データの出力が終了した場合には(ステップS450:YES)、欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理を終了する。一方、全画素について、画素データの出力が終了していない場合には(ステップS450:NO)、次の画素ブロックの注目画素について、欠陥画素の検出を行うべく、図4のステップS100に戻る。
【0082】
また、ステップS410において、複数の絶対値Vabs1(B)の全てが閾値Vth(B)未満である場合には(ステップS410:NO)、欠陥画素判定用閾値設定部20cは、欠陥画素判定部20eで用いられる、青(B)の注目画素用の欠陥画素判定用閾値Vjth(B)を、Vjth(B)=Vjth2(B)に設定する(ステップS414)。なお、Vjth2(B)には、Vjth1(B)よりも小さい値が設定されている。これは、ステップS410において、複数の絶対値Vabs1(B)の全てが、閾値Vth(B)未満であり、注目画素Btが欠陥画素として視認されやすい画素であると判定されたため、注目画素Btが欠陥画素であるか否かの判定基準を厳しくするためである。閾値Vjth2(B)は、本発明における第2の欠陥画素判定用閾値に相当する。
【0083】
そして、第2演算部20dは、先に説明したステップ412における処理と同様に、注目画素Btの画素値と、この注目画素Btに対応する欠陥画素判定用周辺画素B1〜B8の画素値との差の絶対値Vabs2(B)を、それぞれ算出する(ステップS415)。
【0084】
次に、欠陥画素判定部20eは、上述した複数の絶対値Vabs2(B)の全てが、閾値Vjth2(B)よりも大きいか否かを判定する(ステップS416)。複数の絶対値Vabs2(B)の全てが、閾値Vjth2(B)よりも大きい場合には(ステップS416:YES)、欠陥画素判定部20eは、注目画素Btが欠陥画素であるものと判定する(ステップS420)。
【0085】
そして、画素データ補正部30は、注目画素Btの画素データを補正する(ステップS430)。そして、出力部40は、画素データを出力する(ステップS440)。
【0086】
一方、ステップS416において、複数の絶対値Vabs2(B)のうちの少なくとも1つが、閾値Vjth2(B)以下である場合には(ステップS416:NO)、欠陥画素判定部20eは、注目画素Btが欠陥画素ではないものと判定し、画素データ補正部30による注目画素Btの画素データの補正を行うことなく、出力部40は、画素データを出力する(ステップS240)。
【0087】
そして、全画素について、画素データの出力が終了した場合には(ステップS450:YES)、欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理を終了する。一方、全画素について、画素データの出力が終了していない場合には(ステップS450:NO)、次の画素ブロックの注目画素について、欠陥画素の検出を行うべく、図4のステップS100に戻る。
【0088】
なお、赤色光と、緑色光と、青色光とでは、視感度が異なるので、本実施例では、閾値Vth(R)と、閾値Vth(G)と、閾値Vth(B)とに、互いに異なる値が設定されているものとした。また、閾値Vjth1(R)と、閾値Vjth1(G)と、閾値Vjth1(B)とに、互いに異なる値が設定されているものとした。また、閾値Vjth2(R)と、閾値Vjth2(G)と、閾値Vjth2(B)とに、互いに異なる値が設定されているものとした。こうすることによって、欠陥画素判定部20eは、注目画素が欠陥画素であるか否かを、カラーフィルタの種類(色)に応じて、詳細に判定することができる。
【0089】
また、本明細書では、図示、および、詳細な説明は省略するが、上述したステップ240、ステップS340、ステップS440において、出力部40から出力された画素データは、図示しない画像処理回路や、ソフトウェアによって構成された画像処理部等によって、ホワイトバランス、ガンマ変換、色調補正、階調補正、コントラスト、シャープネス等の画像処理が施された後、液晶パネル等の表示装置に表示されたり、所定のフォーマットに従った圧縮処理が施されてフラッシュメモリ等の記録媒体に記録されたりする。
【0090】
以上説明した第1実施例の撮像装置100によれば、欠陥画素検出部20を備えているので、撮像時に、個々の注目画素Rt,Gt,Btが、比較的欠陥画素として視認されやすい画素であるのか、比較的欠陥画素として視認されにくい画素であるのかを判定し、この判定結果を用いて、個々の注目画素Rt,Gt,Btが、欠陥画素であるか否かを、白キズ、黒キズの種別を問わず、逐次、詳細に検出することができる。そして、撮像装置100は、欠陥画素検出部20によって、注目画素Rt,Gt,Btが欠陥画素であると判定された場合に、画素データ補正部30によって注目画素Rt,Gt,Btの画素データを補正し、出力部40によって出力することができる。
【0091】
B.第2実施例:
B1.撮像装置の構成:
図9は、本発明の第2実施例としての撮像装置100Aの概略構成を示す説明図である。この撮像装置100Aは、撮像部10Aが、3つの撮像素子12R,12G,12Bを備える、いわゆる3板式の撮像装置である。したがって、撮像部10Aは、先述したズームレンズや、フォーカスレンズや、絞り等の他に、これらを介して入射した入射光を赤(R),緑(G),青(B)の3色の光に分離する、プリズム等からなる色光分離光学系を備えている。撮像素子12R,12G,12Bは、それぞれ、赤(R)の画素データ、緑(G)の画素データ、青(B)の画素データを生成するための撮像素子である。そして、各撮像素子12R,12G,12Bには、第1実施例の撮像素子12と同様に、複数の受光素子がマトリクス状に配列されている(図示省略)。なお、撮像装置100Aは、撮像部10Aが上述した色光分離光学系を備えているため、各撮像素子12R,12G,12Bの各受光素子には、カラーフィルタは備えられていない。
【0092】
また、撮像装置100Aは、各撮像素子12R,12G,12Bにそれぞれ対応した欠陥画素検出部20R,20G,20B、画素データ補正部30R,30G,30B、および、出力部40Aを備えており、第1実施例の撮像装置100と同様に、撮像された画像を構成する複数の画素の中から、欠陥画素(いわゆる白キズや黒キズ)を、逐次、検出し、補正して出力することができる。本実施例では、各欠陥画素検出部20R,20G,20B、画素データ補正部30R,30G,30B、および、出力部40Aは、ハードウェアによって構成されているものとした。これらの一部をソフトウェアによって構成するものとしてもよい。なお、図示は省略しているが、撮像装置100Aは、撮像した画像を表示する液晶パネル等の表示部や、撮像した画像をフラッシュメモリ等の記録媒体に保存するための記録部等も備えている。また、撮像装置100Aは、CPU,RAM,ROM等を有し、撮像装置100Aの各部を制御する制御ユニット50Aを備えている。
【0093】
欠陥画素検出部20Rは、画素データ取得部20Raと、第1演算部20Rbと、欠陥画素判定用閾値設定部20Rcと、第2演算部20Rdと、欠陥画素判定部20Reとを備えている。また、欠陥画素検出部20Gは、画素データ取得部20Gaと、第1演算部20Gbと、欠陥画素判定用閾値設定部20Gcと、第2演算部20Gdと、欠陥画素判定部20Geとを備えている。また、欠陥画素検出部20Bは、画素データ取得部20Baと、第1演算部20Bbと、欠陥画素判定用閾値設定部20Bcと、第2演算部20Bdと、欠陥画素判定部20Beとを備えている。各画素データ取得部20Ra,20Ga,20Baには、それぞれ、バッファ20Rab,20Gab,20Babが備えられている。
【0094】
なお、欠陥画素検出部20R,20G,20B、画素データ補正部30R,30G,30B、および、出力部40Aの機能は、それぞれ、第1実施例における欠陥画素検出部20、画素データ補正部30、および、出力部40の機能とほぼ同じである。欠陥画素検出部20R,20G,20Bは、本発明における欠陥画素検出装置に相当する。
【0095】
B2.欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理:
第2実施例における欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理の流れは、第1実施例における欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理の流れとほぼ同じである。ただし、撮像装置100Aは、各撮像素子12R,12G,12Bにそれぞれ対応した欠陥画素検出部20R,20G,20B、および、画素データ補正部30R,30G,30Bを備えているので、第1実施例とは異なり、注目画素の色ごとにそれぞれ異なる処理を行うことはなく、各欠陥画素検出部20R,20G,20B、および、各画素データ補正部30R,30G,30Bは、それぞれ、同一の処理を並行して行う。
【0096】
図10は、第2実施例における欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理の流れを示す説明図である。また、図11は、後述する3×3の画素からなる画素ブロックにおける各画素の配置を模式的に示す説明図である。本実施例では、この画素ブロックにおいて、中央に配置され、太線で囲われた画素は、欠陥画素の検出対象となる注目画素Ptであり、この注目画素Ptの周辺に配置された周辺画素P1〜P8の全てが欠陥画素判定用周辺画素となる。なお、上述したように、欠陥画素検出部20R,20G,20Bの機能は、それぞれ同じであり、また、画素データ補正部30R,30G,30Bの機能も、それぞれ同じであるので、ここでは、赤(R)の画素についての欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理についてのみ説明し、緑(G),青(B)の画素についての欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理については、説明を省略する。また、第1実施例における欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理と同様の処理についても、説明を省略する。
【0097】
図10に示したように、まず、画素データ取得部20Raは、撮像素子12Rの各受光素子から出力されるアナログの画素データのうち、図11に示した3×3の画素からなる画素ブロックのデータを、それぞれA/D変換して、各画素の画素データとして、バッファ20Rabに格納し、画素ブロックのうちの中央に配置された画素を注目画素Ptとして設定する(ステップS500)。
【0098】
そして、これ以降(ステップS510〜ステップS560)は、図5に示した処理(ステップS200〜ステップS250)と同様の処理が実行される。
【0099】
なお、本実施例では、図10のステップS510において、本発明における第1の絶対値としての絶対値Vabs1は、図11に示した周辺画素P1の画素値と周辺画素P2の画素値との差の絶対値と、周辺画素R2の画素値と周辺画素P3の画素値との差の絶対値と、周辺画素P3の画素値と周辺画素P5の画素値との差の絶対値と、周辺画素P5の画素値と周辺画素P8の画素値との差の絶対値と、周辺画素P8の画素値と周辺画素P7の画素値との差の絶対値と、周辺画素P7の画素値と周辺画素P6の画素値との差の絶対値と、周辺画素P6の画素値と周辺画素P4の画素値との差の絶対値と、周辺画素P4の画素値と周辺画素P5の画素値との差の絶対値と、周辺画素P2の画素値と周辺画素P7の画素値との差の絶対値とを、それぞれ算出するものとした。
【0100】
また、本実施例では、図10のステップS520において、本発明における所定の閾値に相当する閾値Vthは、赤(R)、緑(G)、青(B)について、同一の値が設定されているものとした。第1実施例と同様に、赤(R)、緑(G)、青(B)ごとに、互いに異なる値を設定するようにしてもよい。
【0101】
また、本実施例では、ステップS521において、本発明の第1の欠陥画素判定用閾値に相当する欠陥画素判定用閾値Vjth1は、赤(R)、緑(G)、青(B)について、一の値が設定されているものとした。第1実施例と同様に、赤(R)、緑(G)、青(B)ごとに、互いに異なる値を設定するようにしてもよい。
【0102】
また、本実施例では、ステップS524において、本発明の第2の欠陥画素判定用閾値に相当する欠陥画素判定用閾値Vjth2は、赤(R)、緑(G)、青(B)について、同一の値が設定されているものとした。第1実施例と同様に、赤(R)、緑(G)、青(B)ごとに、互いに異なる値を設定するようにしてもよい。
【0103】
以上説明した第2実施例の撮像装置100Aによれば、撮像部10Aが3つの撮像素子12R,12G,12Bを備えており、これらにそれぞれ対応した欠陥画素検出部20R,20G,20Bを備えているので、撮像時に、個々の注目画素Ptが、比較的欠陥画素として視認されやすい画素であるのか、比較的欠陥画素として視認されにくい画素であるのかを判定し、この判定結果を用いて、個々の注目画素Ptが、欠陥画素であるか否かを、白キズ、黒キズの種別を問わず、逐次、詳細に検出することができる。そして、撮像装置100Aは、欠陥画素検出部20R,20G,20Bによって、注目画素Ptが欠陥画素であると判定された場合に、画素データ補正部30R,30G,30Bによって注目画素Ptの画素データを補正し、出力部40Aによって出力することができる。
【0104】
C.変形例:
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、以下のような変形が可能である。
【0105】
C1.変形例1:
上記第1実施例では、欠陥画素判定用閾値設定部20cは、例えば、複数の絶対値Vabs1(R)のうちの少なくとも1つが閾値Vth(R)以上である場合に、欠陥画素判定用閾値Vjth(R)を、Vjth(R)=Vjth1(R)に設定し、複数の絶対値Vabs1(R)の全てが閾値Vth(R)未満である場合に、欠陥画素判定用閾値Vjth(R)を、Vjth(R)=Vjth2(R)に設定するものとしたが、本発明は、これに限られない。例えば、欠陥画素判定用閾値設定部20cは、例えば、複数の絶対値Vabs1(R)の全てが閾値Vth(R)以上である場合に、欠陥画素判定用閾値Vjth(R)を、Vjth(R)=Vjth1(R)に設定し、複数の絶対値Vabs1(R)のうちの少なくとも1つが閾値Vth(R)未満である場合に、欠陥画素判定用閾値Vjth(R)を、Vjth(R)=Vjth2(R)に設定するものとしてもよい。これは、注目画素Gt,Btについても同様である。
【0106】
C2.変形例2:
上記第1実施例では、欠陥画素判定部20eは、例えば、複数の絶対値Vabs2(R)の全てが、閾値Vjth1(R)よりも大きい場合に、注目画素Rtが欠陥画素であるものと判定し、複数の絶対値Vabs2(R)のうちの少なくとも1つが、閾値Vjth1(R)以下である場合に、注目画素Rtが欠陥画素ではないものと判定するものとしたが、本発明は、これに限られない。例えば、欠陥画素判定部20eは、例えば、複数の絶対値Vabs2(R)のうちの少なくとも1つが、閾値Vjth1(R)よりも大きい場合に、注目画素Rtが欠陥画素であるものと判定し、複数の絶対値Vabs2(R)の全てが、閾値Vjth1(R)以下である場合に、注目画素Rtが欠陥画素ではないものと判定するものとしてもよい。これは、注目画素Gt,Btについても同様である。
【0107】
C3.変形例3:
上記第1実施例では、画素データ補正部30は、注目画素に対応する欠陥画素判定用周辺画素の画素データの平均値を、注目画素の画素データと置換することによって、注目画素の画素データの補正を行うものとしたが、本発明は、これに限られない。例えば、画素データ補正部30は、欠陥画素判定用周辺画素の画素データの平均値の代わりに、例えば、加重平均値を適用するものとしてもよい。これは、上記第2実施例においても同様である。
【0108】
C4.変形例4:
上記第1実施例では、画素データ取得部20aは、5×5の画素からなる画素ブロックの画素データを取得するものとし、上記第2実施例では、画素データ取得部20Ra,20Ga,20Baは、それぞれ、3×3の画素からなる画素ブロックの画素データを取得するものとしたが、本発明は、これに限られない。注目画素の画素データと、この注目画素の周辺に配置された周辺画素の画素データとを取得すればよい。ただし、先に説明した欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理を高速に実行する観点から、取得する画素データの数は、できるだけ少なくすることが好ましい。
【0109】
C5.変形例5:
上記第1実施例では、閾値Vth(R)と、閾値Vth(G)と、閾値Vth(B)とに、互いに異なる値が設定されているものとしたが、本発明は、これに限られない。閾値Vth(R)と、閾値Vth(G)と、閾値Vth(B)とに、同一の値を設定するものとしてもよい。
【0110】
また、上記第1実施例では、閾値Vjth1(R)と、閾値Vjth1(G)と、閾値Vjth1(B)とに、互いに異なる値が設定されているものとしたが、本発明は、これに限られない。閾値Vjth1(R)と、閾値Vjth1(G)と、閾値Vjth1(B)とに、同一の値を設定するものとしてもよい。
【0111】
また、上記第1実施例では、閾値Vjth2(R)と、閾値Vjth2(G)と、閾値Vjth2(B)とに、互いに異なる値が設定されているものとしたが、本発明は、これに限られない。閾値Vjth2(R)と、閾値Vjth2(G)と、閾値Vjth2(B)とに、同一の値を設定するものとしてもよい。
【0112】
C6.変形例6:
上記実施例では、閾値Vth,Vth(R),Vth(G),Vth(B)や、閾値Vjth1,Vjth1(R),Vjth1(G),Vjth1(B)や、閾値Vjth2,Vjth2(R),Vjth2(G),Vjth2(B)は、固定値であるものとしたが、本発明は、これに限られない。これらを、例えば、欠陥画素判定用周辺画素の画素値の大きさに基づいて、変化させるようにしてもよい。欠陥画素判定用周辺画素の画素値が大きいほど、すなわち、輝度が高いほど、注目画素が、いわゆる黒キズとして視認されやすくなり、欠陥画素判定用周辺画素の画素値が小さいほど、すなわち、輝度が低いほど、注目画素が、いわゆる白キズとして視認されやすくなり、逆に、欠陥画素判定用周辺画素の画素値が大きいほど、すなわち、輝度が高いほど、注目画素が、いわゆる白キズとして視認されにくくなり、欠陥画素判定用周辺画素の画素値が小さいほど、すなわち、輝度が低いほど、注目画素が、いわゆる黒キズとして視認されにくくなるからである。
【0113】
上記各閾値を、対応する欠陥画素判定用周辺画素の画素値の大きさに基づいて、変化させる態様としては、例えば、欠陥画素判定用周辺画素の画素値の平均値や、加重平均値に基づいて、設定する態様が挙げられる。この場合、欠陥画素判定用周辺画素の画素値の平均値や、加重平均値と、上記各閾値との関係は、線形としてもよいし、非線形としてもよい。そして、上記各閾値は、例えば、所定の演算によって算出して設定するようにしてもよいし、欠陥画素判定用周辺画素の画素値の平均値や、加重平均値と、上記各閾値との関係とを記録したテーブルを予め用意しておき、このテーブルに基づいて設定するようにしてもよい。
【0114】
C7.変形例7:
上記第1実施例では、撮像素子12として、CMOSセンサを用いるものとしたが、本発明は、これに限られない。撮像素子12として、CCDを用いるようにしてもよい。なお、撮像素子12としてCCDを用いる場合には、いわゆる1ショットタイプ(単板CCD方式)、マルチショットタイプ、スキャナタイプ、3CCDタイプ等、種々のタイプを適用可能である。これは、上記第2実施例においても同様である。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】本発明の第1実施例としての撮像装置100の概略構成を示す説明図である。
【図2】撮像素子12における受光素子12dの配列を示す説明図である。
【図3】第1実施例における欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理の流れの概略を模式的に示す説明図である。
【図4】第1実施例における欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理の流れの詳細を示す説明図である。
【図5】第1実施例における欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理の流れの詳細を示す説明図である。
【図6】第1実施例における欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理の流れの詳細を示す説明図である。
【図7】第1実施例における欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理の流れの詳細を示す説明図である。
【図8】5×5の画素からなる画素ブロックにおける各画素の配置を模式的に示す説明図である。
【図9】本発明の第2実施例としての撮像装置100Aの概略構成を示す説明図である。
【図10】第2実施例における欠陥画素検出処理、および、画素データ補正処理の流れを示す説明図である。
【図11】3×3の画素からなる画素ブロックにおける各画素の配置を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
【0116】
100,100A…撮像装置
10,10A…撮像部
12,12R,12G,12B…撮像素子
12d…受光素子
20,20R,20G,20B…欠陥画素検出部
20a,20Ra,20Ga,20Ba…画素データ取得部
20ab,20Rab,20Gab,20Bab…バッファ
20b,20Rb,20Gb,20Bb…第1演算部
20c,20Rc,20Gc,20Bc…欠陥画素判定用閾値設定部
20d,20Rd,20Gd,20Bd…第2演算部
20e,20Re,20Ge,20Be…欠陥画素判定部
30,30R,30G,30B…画素データ補正部
40,40A…出力部
50,50A…制御ユニット
Rt…注目画素
R1〜R8…欠陥画素判定用周辺画素
Gt…注目画素
G1〜G12…欠陥画素判定用周辺画素
Bt…注目画素
B1〜B8…欠陥画素判定用周辺画素
Pt…注目画素
P1〜P8…欠陥画素判定用周辺画素
Vth,Vth(R),Vth(G),Vth(B)…閾値
Vabs1,Vabs1(R),Vabs1(G),Vabs1(B)…絶対値(第1の絶対値)
Vabs2,Vabs2(R),Vabs2(G),Vabs2(B)…絶対値(第2の絶対値)
Vjth,Vth(R),Vth(G),Vth(B)…欠陥画素判定用閾値
Vjth1,Vjth1(R),Vjth1(G),Vjth1(B)…閾値(第1の欠陥画素判定用閾値)
Vjth2,Vjth2(R),Vjth2(G),Vjth2(B)…閾値(第2の欠陥画素判定用閾値)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置に備えられ、該撮像装置によって撮像された画像を構成する複数の画素の中から、欠陥画素を検出する欠陥画素検出装置であって、
前記欠陥画素の検出対象となる注目画素の画素値を表す画素データと、前記注目画素の周辺に配置された複数の周辺画素の画素値を表す画素データとを順次取得する画素データ取得部と、
前記複数の周辺画素のうちの、所定の複数の周辺画素間の画素値の差の絶対値を、それぞれ第1の絶対値として算出する第1の演算部と、
複数の前記第1の絶対値と所定の閾値とのそれぞれの差に基づいて、前記注目画素が欠陥画素であるか否かの判定に用いられる欠陥画素判定用閾値を設定する欠陥画素判定用閾値設定部と、
前記注目画素の画素値と前記所定の複数の周辺画素の画素値との差の絶対値を、それぞれ第2の絶対値として算出する第2の演算部と、
複数の前記第2の絶対値、および、前記設定された欠陥画素判定用閾値に基づいて、前記注目画素が欠陥画素であるか否かを判定する欠陥画素判定部と、
を備える欠陥画素検出装置。
【請求項2】
請求項1記載の欠陥画素検出装置であって、
前記欠陥画素判定用閾値設定部は、
前記複数の第1の絶対値が、それぞれ、前記所定の閾値以上であるときには、前記欠陥画素判定用閾値を第1の欠陥画素判定用閾値に設定し、
前記複数の第1の絶対値が、それぞれ、前記所定の閾値未満であるときには、前記欠陥画素判定用閾値を前記第1の欠陥画素判定用閾値よりも値が小さい第2の欠陥画素判定用閾値に設定する、
欠陥画素検出装置。
【請求項3】
請求項2記載の欠陥画素検出装置であって、
前記欠陥画素判定用閾値設定部は、さらに、前記所定の複数の周辺画素の画素値に基づいて、前記第1の欠陥画素判定用閾値、および、前記第2の欠陥画素判定用閾値の少なくとも一方を設定する、
欠陥画素検出装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の欠陥画素検出装置であって、
前記欠陥画素判定部は、前記複数の第2の絶対値が、それぞれ、前記欠陥画素判定用閾値よりも大きいときに、前記注目画素が欠陥画素であると判定する、
欠陥画素検出装置。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の欠陥画素検出装置であって、
前記撮像装置は、前記複数の画素にそれぞれ対応し、該対応する画素の画素値を表す画素データをそれぞれ出力する複数の受光素子からなる撮像素子を備えており、
前記複数の受光素子には、それぞれ、互いに異なる色光を透過する複数種類のカラーフィルタが、所定の配列で備えられており、
前記所定の複数の周辺画素は、それぞれ、前記注目画素に対応する受光素子に備えられたカラーフィルタと同一種類のカラーフィルタが備えられた受光素子に対応する画素である、
欠陥画素検出装置。
【請求項6】
請求項5記載の欠陥画素検出装置であって、
前記所定の閾値は、前記カラーフィルタの種類ごとに設定されている、
欠陥画素検出装置。
【請求項7】
請求項5または6記載の欠陥画素検出装置であって、
前記欠陥画素判定用閾値は、前記カラーフィルタの種類ごとに設定されている、
欠陥画素検出装置。
【請求項8】
撮像装置であって、
撮像された画像を構成する複数の画素にそれぞれ対応し、該対応する画素の画素値を表す画素データをそれぞれ出力する複数の受光素子からなる撮像素子を有する撮像部と、
前記複数の受光素子からそれぞれ出力された複数の前記画素データに基づいて、前記複数の画素の中から、欠陥画素を検出する欠陥画素検出部と、
前記検出された欠陥画素の画素値を表す画素データを補正する画素データ補正部と、を備え、
前記欠陥画素検出部として、請求項1ないし7のいずれかに記載の欠陥画素検出装置を備える撮像装置。
【請求項9】
請求項8記載の撮像装置であって、
前記画素データ補正部は、前記欠陥画素の画素データを、前記所定の複数の周辺画素の画素値の平均値に置換する、
撮像装置。
【請求項10】
撮像装置によって撮像された画像を構成する複数の画素の中から、欠陥画素を検出する欠陥画素検出方法であって、
前記欠陥画素の検出対象となる注目画素の画素値を表す画素データと、前記注目画素の周辺に配置された複数の周辺画素の画素値を表す画素データとを順次取得する画素データ取得工程と、
前記複数の周辺画素のうちの所定の複数の周辺画素間の画素値の差の絶対値を、それぞれ第1の絶対値として算出する第1の演算工程と、
複数の前記第1の絶対値と所定の閾値とのそれぞれの差に基づいて、前記注目画素が欠陥画素であるか否かの判定に用いられる欠陥画素判定用閾値を設定する欠陥画素判定用閾値設定工程と、
前記注目画素の画素値と前記所定の複数の周辺画素の画素値との差の絶対値を、それぞれ第2の絶対値として算出する第2の演算工程と、
複数の前記第2の絶対値、および、前記設定された欠陥画素判定用閾値に基づいて、前記注目画素が欠陥画素であるか否かを判定する欠陥画素判定工程と、
を備える欠陥画素検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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