説明

止具及び結束具。

【課題】
柔らかく伸縮する軸を用いて簡単に繰り返し着脱できると共に、動植物に対しても柔らかく止めるまたは傷のつきにくく安全な止具を実現する。
【解決手段】
先端が細く弾力に富む軸を、軸径よりも狭い漏斗状の孔に挿入する取り付け構造の止具であり、取り付け後においても軸の先端を長手方向に伸ばすことによって軸が細くなる変化を利用し、孔の最小孔寸法よりも細く保持しながら密着固定位置を戻す方向へ移動させて取り付け直すことが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伸縮する軸を用いた止具及び結束具に関するものであり、さらに詳細には止具の挿入操作が容易である、保持力の選定、着脱が可能な軸と穴の組み合わせ構成を有している。
【背景技術】
【0002】
従来より、軸を抜け止め孔付きの止め具に通し、抜け止め孔の弾性を利用し、食いつきによって軸を、抜け止めできる取り付け構造の例はあった。
【0003】
自己発明の、下記文献の特願2003−187971(特許3866690号)には、
板材より突出する弾力に富む軸と、弾性部材の平面に複数の爪となる凸部を有する孔とを組み合わせる構成にあって、
軸は、無負荷の状態において、所定の先端範囲は組み合わせる孔の爪間孔寸法より細く、根元は爪間孔寸法より太いものであり、
孔は、複数の爪を表裏どちらかの同じ面方向に起こしたものであり、
孔の爪が平面より出ていない面方向から軸を挿入し、孔の爪間孔寸法より軸が太い部位にて食いつき抜け止めして密着固定するものであり、
さらに、軸と孔とを挿入する間に取り付け物または、付帯物をはさむことが可能な取り付け構造であり、取り付け後においても弾力に富む軸の先端を伸ばす方向に引っ張ることによって軸が細くなる変化を利用し、軸を抜け止めできる太さの部位を、爪間孔寸法よりも細く保持しながら食いつく位置を戻す方向へ移動させて取り付け直すことと、取り付け後においても弾力に富む軸の先端を伸ばす方向に引っ張ることによって軸が細くなる変化を利用し、軸を抜け止めできる太さの部位を、爪間孔寸法よりも細く保持しながら食いつく位置を軸先端に設けられた引っ張り伸ばさない無負荷の状態において爪間孔寸法より細い範囲まで移動させて、その位置にて軸を伸ばすことをやめることにより食いつかせずに取りはずすことが可能となることを特徴とする軸と孔を用いた取り付け構造が知られているがこの特徴を継承しつつ別用途にも対応すべく改良している。
【0004】
【特許文献1】特開2005−23961
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特開2005−23961の発明は、弾力に富む軸と複数の爪を有する孔を用いた着脱可能な取り付け構造であるが、この構造の場合には強固な固定が得られるが、爪の加工が面倒あるいは加工部品が高価になる傾向が有るがもっと安価にすること、さらに同じ部位で繰り返し着脱固定すると爪部の磨耗や食い込みの傷の発生が早くなることもあり、着脱を頻繁に行なうには寿命が短いと思われる使用法も有り、さらに所望する固定保持力の設定する場合に軸材と孔材の材質を変えないと難しために同一素材による射出成型等が出来なく生産性が上がらないことがあったがこれらを改善する課題がある。
【0006】
また、必ずしも強固な固定を必要としない、例えば、動植物用など(柔らかく包む程度の結束)や、傷がつきやすい物体の固定や結束具において、むしろ柔らかく、伸びる固定、あるいは緩く移動する固定等の止具保持力についての、強弱を選定できることを実現する課題がある。
【0007】
さらに、表裏のどちらか側だけから止具の軸等を抱え込んで対象物を止めたい、あるいは束ねたい場合に簡単にしたい要求があり、例えとして高所の網戸では屋外に行けない場合に屋内から網目に軸先端を屋外に向け通し、軸を180度近く曲げて別の網目を通して屋内側にもどせば、安全に作業できることになり、遮光、断熱、目隠し等を網面に装着できるのだが、このようなことを実現することは難しく、装着するには網戸をはずして固定しなければならないことがあり、これを解決する課題がある。
【0008】
また、一般の結束具の場合には真っ直ぐに伸びる軸の根元部に止穴が有り、真っ直ぐに伸びる軸を束ねた後にループに曲げて根元の止穴を通すことになるが、真っ直ぐに伸びる軸を束ねた後にループに曲げる作業を面倒な作業と感じることがあり、さらに野菜栽培作業としてきゅうりの蔓を支柱に固定しようとしても、隙間が無く手が入らないので曲げることが難しい場合もあり、さらに、結束が強すぎる、あるいは固すぎて茎に傷をつける、または成長を妨げることがあるが、これらを改善する課題がある。
【0009】
さらに、複数の対象物を結束する必要がある場合にどちらかだけを緩めたい、あるいは、はずしたい作業時にこれを容易に実現する課題がある。
【0010】
また、孔と軸との隙間を少なくして液体や気体の漏れを防ぐことや、輪ゴムのように伸縮することにも対応でき、さらに軸をハサミ等で切断した切り口に触れて怪我をしたりしにくくできる止具または結束具を実現する課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、軸と孔を用いた取り付け構造によって止具、結束具、または連結具として、単一あるいは複数の目的に使われるものであり、図中の正背面、前後、上下、左右、表裏の各向きについては説明のための表現であり、本発明が限定されるものではない。
【0012】
本発明は、(請求項1)弾力に富む軸を、メス部材に設けた、漏斗状の孔に挿入して組み合わせる止構造部を有する固定具にあって、
前記軸は、無負荷の状態において、所定の先端範囲は組み合わせる孔の最小孔寸法より細く、根元は最小孔寸法より太いものであり、
前記漏斗状の孔は、入口が組み合わせる軸の根元太さよりも広く、出口が軸の根元太さよりも狭く設定すると共に、軸の根元太部にて外周囲を密着固定して取り付け物または付帯物をはさむ、あるいは束ねることが可能な取り付け構造であり、取り付け後においても弾力に富む軸の先端を長手方向に(引っ張り)伸ばすことによって軸が細くなる変化を利用し、軸を密着固定できる太さの部位を、孔の最小孔寸法よりも細く保持しながら密着固定位置を戻す方向へ移動させて取り付け直すことが可能となることを特徴とする止具または結束具であり、さらに詳しく説明すると取り付け後においても弾力に富む軸の先端を長手方向に伸ばすことによって軸が細くなる変化を利用し、軸を密着固定できる太さの部位を、孔の最小孔寸法よりも細く保持しながら密着固定位置を戻す方向へ移動させて軸先端に設けられた(引っ張り)伸ばさない無負荷の状態において孔の最小孔寸法より細い範囲まで移動させて、その位置にて軸を伸ばすことをやめることによりを密着固定させずに取りはずすことが可能となることを特徴としている。
また、孔の入口を漏斗状(カップ状の方が適した表現となる形状の場合も含む、以後省略)にすることで軸を孔に通す時の案内になり、特に細い軸を使う場合に遠視の人など視力の悪い人でも簡単に挿通できる。
しかも、挿入後においても漏斗部の空間が軸の伸縮バネの有効長さになる上、漏斗部にもバネ性が有れば、弾力をさらに上げ密着できる。
また、軸と漏斗状孔の係止固定部も密着する部分が互いに全周である場合は、気体あるいは液体が漏れにくい設定となり、さらに軸の根元の膨らんだフランジ部にも吸盤的な弾性ワッシャを用いて、ワッシャ穴と膨らんだフランジ部の形状を合致させて密着性を高めることもできる。
【0013】
本発明は、(請求項2)として
請求項1に記載の止具または結束具において、
複数の最小孔寸法が違う固定用孔(8)を有すると共にそれぞれの固定用孔(8)をつなぐスリット(12)を有し、組み合わせる軸(4)を前記スリット(12)に通して別の固定用孔(8)へ移動できる構成であり、軸(4)を組み合わせる最小孔寸法が違う固定用孔(8)を選ぶことによって固定保持力の設定が可能となることを特徴とする止具または結束具である。
【0014】
本発明は、(請求項3)として
請求項1に記載の止具または結束具において、
複数の最小孔寸法が違う固定用孔(8)を有すると共に、組み合わせる軸(4)を所望する固定用孔(8)に通すことで固定保持力の設定が可能となることを特徴とする止具または結束具である。
【0015】
本発明は、(請求項4)として
軸がJ字状に曲がったことを特徴とする前記請求項1、2、3のいずれかに記載の止具または結束具
である。
【0016】
本発明は、(請求項5)として
軸の根元太部にて凹凸を設けたことを特徴とする前記請求項1、2、3、4のいずれかに記載の止具または結束具である。
【0017】
本発明は、(請求項6)として
軸の根元太部にて、軸先端の細い範囲を貫通できる固定用孔を設けたことを特徴とする前記請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載の止具または結束具である。
【0018】
また、軸の材質は弾性を有するシリコン、やゴム等、エラストマー類的な素材を使用するが、開発中の物として熱可塑性が有り、再利用や焼却処分できることを考えてウレタン樹脂で試作している。
【0019】
さらに、孔部の材質はステンレス等の金属や、硬質プラスチック、セラミックのような素材を使って引用文献(特開2005−23961)のように実施すると爪部の磨耗や、軸に傷がついてしまう場合があったが、孔に爪が無ければ、爪のエッジ部が局所的に弾力に富む軸に食い込みにくいため磨耗や傷が発生しにくくなると共に軽度の固定に対応可能となるが、さらに、孔の止部にも軸と同様な弾性を有する素材を使うと孔部が柔らかく伸縮するので磨耗や傷が発生しにくい。
【0020】
漏斗状の孔と軸の組み合わせでは軸の太さと孔の最小孔寸法、材質(硬度)、漏斗状の孔の形状と厚み(漏斗状はテーパーのように表現したがRのようなカップ状に近いものであっても軸の根元太さよりも広く、出口が軸の根元太さよりも狭く設定する内容も含む)や軸の凹凸の形状(挿入時の角度は少なく挿入しやすく、脱去時の角度は大きく抜きにくくする調整も有る)によって固定保持力の設定ができる。
【0021】
本発明を現在開発中の柔らかいウレタン樹脂で軸と孔を一体成型したサンプルを組み合わせた場合に漏斗状の孔に軸を通してみた結果でわかったことは、当初挿入力を弱く設定しすぎたために脱去力も弱すぎて使い物にならないかと考えられたが、軸を締める孔と挿入して組み合わせた状態のままで、数時間程度の時間が経った後では、軸と孔の密着固定が強くなっていることを発見し、密着固定部を観察すると軸と孔との嵌め合い部で軸にくびれが有り、長時間密着して接圧することでずれにくく変形していることがわかった。さらに孔部についても同一な素材を用いたことでくびれに合致する変形し、なじんで密着固定が強くなることがあげられる。このことから実用可能な強度があることがわかった。
また、軸と孔を一体成型で製造できることによって生産が容易、安価にできる。
【0022】
また、樹脂はメーカーから着色設定された以外の色でも練りこみ等にて色設定することで好みの色(透ける材質の場合も有る)を使用することで内外部の透過色設定をかえられるため内外部のどちらの側からも好みのイメージの設定とすることができるがさらに、耐候材や強度(弾性)、におい付け(嫌獣虫性)や、撥水性を変更も可能となる場合も有る。
【0023】
また、建造物の窓、周囲壁や、窓枠や、戸枠や、網戸枠などには、柔らかい樹脂を用いることで、先端が尖っていても人、動物、設備を傷めるにくくできるが、これ以外にも玩具、医療、農林水産業や釣具、雑貨においても安全性と着脱性を求められる用途に使用できる。
特に網戸の網材と装着する目隠しまたは断熱作用材が可燃ゴミの場合に止具もが可燃ゴミであり、として廃棄できる場合は網張替え時の不要物の廃棄がまとめてできる利点がある。
【0024】
また、止具または結束具の外観を見えにくくしてすっきり見せたい場合や、紫外線等の経時劣化を抑えるために、カバーまたはキャップを設ける場合も有り、さらに、各部材は、耐候性、防錆、防腐、抗菌作用の有る材料が好ましい。
【発明の効果】
【0025】
上記特開2005−23961の発明に比べて、爪の加工が不要なため加工部品が安価になる点、さらに同じ部位で繰り返し着脱固定する場合でも磨耗や食い込みの傷の発生が少なくなり寿命が長くなった点、同一素材による射出成型等可能となりその場合は軸部と孔部が同時に成型加工できるので生産性が上がる点で優れている。
【0026】
また、必ずしも強固な固定を必要としない、例えば、動植物用など(柔らかく包む程度の結束)や、傷がつきやすい物体の固定や結束具において、むしろ柔らかく、伸びる固定、あるいは緩く移動する固定等の止具保持力についての、強弱を選定できる点で優れる場合がある。さらに、結束を弱く設定した場合は、植物の茎に傷をつける、または成長を妨げることを防止できる点で優れている。
【0027】
さらに、J字状の軸を採用した場合に表裏のどちらか側だけから止具の軸等を抱え込んで対象物を止めたい、あるいは束ねたい場合に簡単に安全に作業できる点で優れている。
また、真っ直ぐに伸びる軸を束ねた後にループに曲げて孔に通す作業を簡単にできる点で優れている。
【0028】
さらに、複数の軸とそれに対応して組み合わせる複数の固定孔部を設定した場合には、どちらかだけを緩める、あるいは、はずすことができる点で優れている。
また、孔と軸との隙間を少なくして液体や気体の漏れを防ぐことや、輪ゴムのように伸縮することにも対応でき、さらに軸をハサミ等で切断した切り口に触れて怪我をしたりしにくくできる止具または結束具を実現できる点で優れている。
【実施例1】
【0029】
図1は、本発明実施時の形態概要図例である。
弾力に富む軸(4)を、漏斗(6)状の孔(8)に挿入して組み合わせる止具にあって、前記軸(4)は、無負荷の状態において、所定の先端範囲は組み合わせる孔(8)の最小孔寸法(2)より細く、根元は最小孔寸法(2)より太いものであり、
前記漏斗(6)状の孔(8)は、入口が組み合わせる軸(4)の根元太さよりも広く、出口が軸(4)の根元太さよりも狭く設定すると共に、軸(4)の根元太部にて密着固定する取り付け構造であり、取り付け後においても弾力に富む軸(4)の先端を長手方向に伸ばすことによって軸(4)が細くなる変化を利用し、軸(4)を密着固定できる太さの部位を、孔(8)の最小孔寸法(2)よりも細く保持しながら密着固定位置を戻す方向へ移動させて取り付け直すことが可能となることを特徴とする止具の例である。
詳しくは弾性板材(5)より突出する軸(4)を、取り付け物(3)の穴に通し、メス部材(1)に設けた、漏斗(6)部の孔(8)に挿入するが、孔(8)は軸(4)の根元太さよりも3割程度狭く設定した場合において、密着したしまり嵌め合いになり、軸(4)挿入時は、所定の先端範囲までは押し込むことが容易だが、太くなる部分からは押し込みにくくなる(軸と穴の大きさの差が大きい、または、軸が柔らかいほど押し込みにくい)ため、貫通した先端の細い部分を引っ張ることで軸が伸びて細くなるので弱い力でも簡単に根元まで通すことができる。また、密着した部分は軸に圧縮力が働き続けるため時間がたつとリング状に凹んだ窪みが出来る。(軸の材質、硬度、形状によって変形具合は異なる)
この、窪みが出来ると孔の内形部となじんだ密着固定となるのでずれにくくなると共に、隙間もなくなるので、密封性がよくなる特徴がある。
【実施例2】
【0030】
図2は、引用文献止具の実施方法を示した説明図である。
弾性板材(5)より突出する軸(4)を、取り付け物(3)の孔に通し、弾性部材(7)に設けた、孔(8)の内形の凸爪部(35)を鈍角曲げ(9)によって抜け止めとなる孔(8)に挿入し、弾性部材(7)と弾性板材(5)をはさみ、板バネ部(10)が、取り付け物(3)に接した後も加圧し、空間(11)を減少させ、加圧後も、弾性板材(5)および板バネ部(10)を弾性変形させ、互いに密着する取り付け構造の例である。この例の場合は弾性を有する爪部にて軸と食いついて固定するため挿入は弱い力でも脱去には相当な力を必要とする強固な固定ができるが、無理抜きをすると軸が食い込みすぎて切れたりすることや爪部は変形、磨耗などで破損してしまうことがあり、頻繁に着脱する場合や、それほど強固な固定を必要としない用途には向いていないこともあった。
また、爪部には隙間があるため密封性はあまり期待できない。
さらに、孔と軸を同一素材で同時加工する場合は爪部のイレコ加工が難しく高価になるばかりか、エラストマーの中でも柔らかい素材の場合は爪にすると保持力が少なすぎて通常の止具としては役に立たない場合もあった。これは、エラストマーの成型が硬質プラスチックの成型よりも形状安定が悪いことも考えられるので、爪を形成する場合であっても切れ込み部を少なくすることが望ましい。
【実施例3】
【0031】
図3は、本発明実施時の形態概要図例である。
弾性板材(5)より延伸した複数の軸(4)を設けた例であって、軸(4)は側面に凹凸をつけることで、孔(8)との組み合わせの際に凹み部での位置決めまたは、固定保持力を強くできる。
この例のように複数の軸が柔らかい場合は、金属や硬質プラスチックの場合と比べて軸がひも状になって動くのと伸縮するため孔への挿入が容易になる。
また、板と軸を接合部で分割する、あるいは一本の紐状にしてもよい。
【実施例4】
【0032】
図4は、本発明実施時の形態概要図例である。
メス部材(1)に複数の固定用孔(8)を設けると共に、端部から延伸する軸(4)を有し、複数の固定用孔(8)はどちらも密着固定できる太さを有しているが、大きい孔(8A)と小さい孔(8B)とし、大きさが異なっており、軸(4)を大きい孔(8A)に通して固定する場合は位置ずれ保持力が弱く、小さい孔(8B)に通して固定する場合は位置ずれ保持力が弱くなる設定であり、どちらの孔を選択するかで、用途に合わせた保持力の結束具である。
また、軸をJ字状にすることで奥側に手が入りにくい場合にも弾性軸のJ字部を伸ばして対象を抱えた後に軸の復元力で元のJ字になったところでメス部材の固定用孔に通して結束できる。
また、電源コードを束ねる場合には軸側に近い方の孔で単線を束ねずれ止めし、電源コードを輪的に巻きこみ短くしてから再度軸で束ねて軸側に遠い方の孔に通して結束しても良い。(図示せず)また、たとえば意匠部(13)等に結束具の一部に文字を書けるように消えにくい表面処理あるいはシールを貼れる設定にする、あるいは模様、広告などを設けてもよい。(一体成型の場合等に製造時に設定しても良い)
【実施例5】
【0033】
図5は、図4の変形例として本発明実施時の形態概要図例である。
メス部材(1)に複数の最小孔寸法が違う固定用孔(8C、8D、8E)を有すると共にそれぞれの固定用孔(8C、8D、8E)をつなぐスリット(12)を有し、組み合わせる軸(4)を前記スリット(12)に通して別の固定用孔(8C、8D、8E)へ移動できる構成であり、軸(4)を組み合わせる最小孔寸法が違う固定用孔(8C、8D、8E)を選ぶことによって固定保持力の設定が可能となることを特徴とする結束具である。また、漏斗状の孔(8C、8D、8E)は軸(4)の凸部(16)の太さの組み合わせにて、位置決めまたは、保持力の設定ができる。また、漏斗状の孔(8C、8D、8E)はそれぞれが、8E、8C、8Dの順に大きく設定すれば、固定保持力も8E、8C、8Dの順に弱くなる。さらにJ字状に軸(4)は曲がっているが複数の凸部(16)よりも先端側に抜止節(15)があり、これは凸部(16)より太く設定することで結束保持を高めた複数の凸部(16)が全て抜けきった後で最後に抜けにくく設定している。
また、抜止節(15)よりも広いスルー穴(14)は軸(4)を通す際に通しやすくするために設定している。
【実施例6】
【0034】
図6は、本発明実施時の形態概要図例である。
網戸の網材に、着色してある板材を多数取り付けて、広告用途として使用した例である。また、板材に有色透明または、半透明あるいは反射材を設定する事により、光の透過量を設定できる場合がある。なお、夜間においては屋内に照明を灯らせると、光の透過により外から見る広告をなお目立たせることができる。さらに、板材に模様や、写真や、絵などの好みの物を取り付けることで、プライバシーの保護の他に、個人的に楽しむことができる。
【実施例7】
【0035】
図7は、本発明実施例の形態概要斜視図である。
左側のメス部材(1)は左右に所定幅にて固定用孔(8)が設定されており、手前側に突出しており、後側には漏斗状のさそい孔構造になっている。右側にはメス部材の左右に設けられた固定用孔幅に合致する軸を有するオス部材(17)があり、二ヶ所にて互いに挿入、通すことで回転止めになると共に、強固に固定できる。また、軸が柔らかい場合は伸縮するのではずすことも容易になり、それによって部分着脱が可能となる。
【実施例8】
【0036】
図8は、本発明実施例の形態概要図である。
(a)は、網材(18)に、防水用途、または遮光用途を持った付帯物(19)を、はさんで取り付けた構造の例である。また、付帯物(19)の材料を、色のついた物または、透明または、半透明に設定する事により、光の透過量を設定できる。
(b)は、網材(18)に、防水用途、または遮光用途を持った物を一体化した場合の取り付け構造の例である。これにより部品点数を少なくでき、取り付けも簡単にできる。
【実施例9】
【0037】
図9は、図8の発明内容をパネル網戸に装着した概要図である。
網戸(20)の網材(18)の水平方向長さに対応する付帯物(19)部材を切断し、屋外側に雨水が落下するように雨返し部を設定、取り付け基準部を網面に密着させて軸(4)を通し取り付けて姿勢保持する。これを所定の間隔で上下方向に複数並べて取り付けた例である。さらに網材または多孔材の水平方向の長さに対応する部材を切断する補助となる目印を設ければ長さをそろえることが容易になり、設置後の美観がよくできる。目印は、単に目盛り、目印線、色の差、または模様を設けることもあるが、切断の補助としては、孔、長孔、ノッチ、半抜き、または凹部を設定することも有効である。
【実施例10】
【0038】
図10は、本発明実施例の形態概要図である。
メス部材(1)に複数の固定用孔(8)を設けると共に、端部から延伸する軸(4)も複数有し、複数の固定用孔(8)はどちらも密着固定できる太さを有しているが、丸穴の漏斗を有する固定用孔(8F)は角穴の漏斗を有する固定用孔(8G)と比べ狭く設定しているので位置ずれ保持力が強くなる。また、視力の弱い人でも触って漏斗形状が確認できる。また、軸と選択できる固定用孔(8)が複数あることで片方だけの結束を緩めたり、別の固定用孔(8)に通すことで固定保持力の選択ができる。
【実施例11】
【0039】
図11は、本発明実施例の形態概要図である。
抜止節(15)を端部に有する軸(4)は、半球カップ形のワッシャ(21)の底穴に挿通し、取り付け物(3)の孔に通し、さらに、メス部材(1)の漏斗を有する固定用孔(8)にて密着保持されている。また、軸(4)、ワッシャ(21)、メス部材(1)に弾力に富む樹脂を使うと矢印の様に圧接する力がかかり、取り付け物(3)をはさむこととなるがそれぞれの密着部が弾性変形するため密封性が上がる。
また、ウレタン樹脂などで同一素材の金型成型すると、生産コストを抑えることができる。また、接合部でのなじみが良く、挿入時よりも少し時間が経ったほうがより強固な固定になる。また、抜止節(15)の根元部はメス部材(1)の漏斗を有する固定用孔(8)の形状に沿った形状にしているが、これは図5の凸部と固定用孔に応用することで機械的結合だけでなく物質的結合(粘着も含む)力も期待できる。
【実施例12】
【0040】
図12は、本発明実施例の形態概要図である。
メス部材(1)に縦方向に長い角穴に設定した漏斗状の固定用孔(8H)を設けると共に、端部から延伸する軸(4)は根元太部上下側面上下にて凸形状(挿入時の角度は少なく挿入しやすく、脱去時の角度は大きく抜きにくくする)によって固定保持力の設定ができる。さらに軸を90度回転させることで角穴をより圧接するので固定保持力が上がる。このように漏斗状の固定用孔の形状と軸の断面形状の組み合わせで固定保持力の設定が可能となる。
【実施例13】
【0041】
図13は、本発明実施例の形態概要図である。
弾力に富む軸(4)を、漏斗(6)状の孔(8)に挿入して組み合わせる結束具にあって、前記軸(4)は、無負荷の状態において、所定の先端範囲は組み合わせる孔(8)の最小孔寸法より細く、根元は最小孔寸法より太いものであり、
前記漏斗(6)状の孔(8)は、入口が組み合わせる軸(4)の根元太さよりも広く、出口が軸(4)の根元太さよりも狭く設定すると共に、軸(4)の根元太部にて密着固定する取り付け構造であり、取り付け後においても弾力に富む軸(4)の先端を長手方向に伸ばすことによって軸(4)が細くなる変化を利用し、軸(4)を密着固定できる太さの部位を、孔(8)の最小孔寸法よりも細く保持しながら密着固定位置を戻す方向へ移動させて取り付け直すことが可能となることを特徴とする結束具の例である。
詳しくは、メス部材(1)に設けられた漏斗(6)状の固定用孔(8)は端部から延伸する軸(4)の先端側に向いてテーパー状に広がり、メス部材(1)の下端部から延伸する軸(4)は右に略90度曲がり、さらに右側にてJ字状に約180度曲げた設定となっている。
なお、左側の破線部位置から取り付け物(3)を抱えることが可能な位置にあるが、これは取り付け物の隙間に軸先部を挿入し、弾性軸のJ字部を伸ばして無理に押し込んでも、しばらくすると軸の復元力で元のJ字に戻った状態である。
【実施例14】
【0042】
図14は、図13の後作業の説明概要図である。
取り付け物(3)を抱える位置にて結束具を左に移動して軸の先端が取り付け物(3)に当たって開いているが軸に弾性があり柔らかい紐のような設定であれば漏斗(6)状の固定用孔(8)に向けて挿通ことが可能である。
【実施例15】
【0043】
図15は、図14の後作業の説明概要図である。
漏斗(6)状の固定用孔(8)に通した軸(4)を締めることで取り付け物(3)と結束するこができる。この例では単に抱きかかえた状態であるが、他の付帯物を束ねることも可能であると共にハサミ等で切断位置(22)で切っても良い。
一般に普及している結束バンドの中にはナイロンのどを用いているため切り口が鋭く尖っているのと固いため、接触すると怪我(出血)をすることがあるが、弾力に富む軸が、柔らかい紐のように設定すれば触っても踏んでも怪我をする事はなくなる。
【実施例16】
【0044】
図16は、本発明実施例の形態概要図である。
土から立てられた支柱(23)と植物(24)が所定の間隔を保って束ねられているが、これは支柱(23)と植物(24)との間に板状のメス部材(1)に二箇所設けた漏斗(6)状の孔(8)にメス部材(1)から延伸した軸(4)をそれぞれ通して緩く締めた状態にある。この構成の場合はメス部材(1)の漏斗(6)状の孔(8)間にて束ねる物との間に間隔を保つことができる。
植物は成長に伴い支えが必要になり、土に支柱を立てて紐で縛って風や、植物の自重で折れ曲がりを防ぐことがあるが、紐を所定の長さに切って支柱と植物の茎(つる)とを縛る作業はコツが必要である共に、繰り返しの作業は長時間になると疲れ指が痛くなることがあった。また、成長を妨げない、または植物と支柱との間隔をあけてこすれて傷がつかないように8の字結びをする場合は、素人には難しい作業であり、植物の成長に伴って紐を切って新しく結びなおすことも必要になる。また、屋内やビニールハウス内など風等の外力の影響が無い環境の場合は植物の成長して太くなると結束の輪が広がる設定にすることも可能な他、図5に示すようなスリットや凸部及び抜止節を設定して植物の特性や用途に合わせた結束具を設定することも可能である。
【実施例17】
【0045】
図17は、図16の類似結束具の説明概要図である。
図16の結束具に対し、漏斗(6)状の孔(8)を増やすと共に、漏斗の広い側を表裏ともそれぞれ2箇所設けて、表裏のどちらかからでも軸(4)に連結しやすいように配慮している。
漏斗(6)状の固定用孔(8)に通した軸(4)を締めることで取り付け物(3)と結束するこができる。この例では単に抱きかかえた状態であるが、他の付帯物を束ねることも可能であると共にハサミ等で切断位置(22)で切っても良い。
一般に普及している結束バンドの中にはナイロンのどを用いているため切り口が鋭く尖っているのと固いため、接触すると怪我(出血)をすることがあるが、弾力に富む軸が、柔らかい紐のように設定すれば触っても踏んでも怪我をする事はなくなる。
【実施例18】
【0046】
図18は、本発明実施例の形態概要図である。
上図は止具を単体に示した図であり、下図は固定例を示した図であり軸先端の破線部を矢印方向に曲げて孔に挿入する図である。
軸(4)の根元太部にて、軸(4)先端の細い範囲を貫通できる固定用孔(8)を4ヶ所設けたことを特徴とする結束具である。
詳しくは、軸(4)を取り付け物(3)の穴に通し、太い根元の抜止節(15)に当たるまで貫通した状態にて軸側面の穴(8)の内一番左に設けられた穴(8)のみが取り付け物(3)よりも出るが、この孔(8)に軸先端を通して軸と取り付け物(3)とを止めた例である。この例では軸先端の細い範囲を軸の根元太部に通した際にはずれにくくなるように凸部(16)を設けている。また、軸の根元太部の孔(8)よりも軸先端の細い範囲の方を太くすると、組み合わせた後では軸の根元太部を太くする働きがあり、取り付け物(3)とのがたつきを少なくできる。また、軸の根元太部の孔(8)に軸先端を通した際のできる輪の部分を結束具として使うこともできる。さらに、軸先端を通した状態を目視することで固定してあるかを確認ができる。
【実施例19】
【0047】
図19は、図18の変形例であり、多孔幕または、シート固定の形態概要図である。
上図は左部にシートをかしめたハトメ(36)が二個あり、左側ハトメ(36)はシートの上部分にあたり、上部が短く下部に延伸したシートであり、右側ハトメ(36)はシートの下部分にあたり、下部が短く上部に延伸したシートであり、このハトメを連結する止具について説明する。
止具は前記ハトメ(36)を矢印のように通して太い根元の抜止節(15)に当たるまで貫通した状態とし、軸は軸側面の穴(8)に挿入するようにループに曲げて貫通し固定している。また、軸先端の細い範囲を軸の根元太部に通した際にはずれにくくなるように凸部(16)を設け戻りにくくしている。さらに、ハトメを軸の根元に挿入した後で抜け止めできる凸部(16)は入口角度が小さく、出口角度を強くして戻りにくく位置決めしている。
このように取り付けて固定すると、ハトメ部が圧接して張った状態で固定できることになりロープなどをシートのハトメにとおして縛る時にできるシワやタルミを減らしてシートを連結することが可能となる。
【実施例20】
【0048】
図20は、本発明実施例の形態概要図である。
三角形の孔(8)を設けたメス部材(1)と六角形の軸(4)を用いた取り付け構造の例である。軸側あるいは孔側のどちらかを回転させることで隙間ができ、取り外しもできる。取り付け状態で向かい合う辺が無いので回転しにくい。
【実施例21】
【0049】
図21は、本発明実施例の形態概要図である。
変形四角形の孔(8)を設けたメス部材(1)と四角形の軸(4)を用いた取り付け構造の例である。軸側あるいは孔側のどちらかを取手(37)を利用して回転させることで隙間ができ、取り外しもできる。孔に設けた凹部により回転止めになりクリック感もでる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
簡単に着脱できることを特徴とするので適応範囲は広く、特に小型、軽量、安全を必要とする用途に使用されることに適している。また、金属材料を使わない仕様では、シリコンなどをつかってピアスなどにする金属アレルギーの対策商品になる。
また、各部材には親水及び撥水処理または(無)光触媒処理を施しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例1)
【図2】引用文献止具の実施方法を示した説明図である。(実施例2)
【図3】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例3)
【図4】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例4)
【図5】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例5)
【図6】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例6)
【図7】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例7)
【図8】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例8)
【図9】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例9)
【図10】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例10)
【図11】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例11)
【図12】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例12)
【図13】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例13)
【図14】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例14)
【図15】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例15)
【図16】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例16)
【図17】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例17)
【図18】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例18)
【図19】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例19)
【図20】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例20)
【図21】止具または結束具の実施方法を示した説明図である。(実施例21)
【符号の説明】
【0052】
1 メス部材
2 最小孔寸法
3 取り付け物
4 軸
5 弾性板材
6 漏斗
7 弾性部材
8 (A,B,C,D,E,F,G,H,)孔
9 鈍角曲げ
10 板バネ部
11 空間
12 スリット
13 意匠部
14 スルー穴
15 抜止節
16 凸部
17 オス部材
18 網材
19 付帯物
20 網戸
21 ワッシャ
22 切断位置
23 支柱
24 植物
35 爪部
36 ハトメ
37 取手


【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾力に富む軸(4)を、メス部材(1)に設けた、漏斗状の孔(8)に挿入して組み合わせる止構造具にあって、前記軸(4)は、無負荷の状態において、所定の先端範囲は組み合わせる孔(8)の最小孔寸法(2)より細く、根元は最小孔寸法(2)より太いものであり、
前記漏斗(6)状の孔(8)は、入口が組み合わせる軸(4)の根元太さよりも広く、出口が軸(4)の根元太さよりも狭く設定すると共に、軸(4)の根元太部にて密着固定する取り付け構造であり、取り付け後においても弾力に富む軸(4)の先端を長手方向に伸ばすことによって軸(4)が細くなる変化を利用し、軸(4)を密着固定できる太さの部位を、孔(8)の最小孔寸法(2)よりも細く保持しながら密着固定位置を戻す方向へ移動させて取り付け直すことが可能となることを特徴とする止具または結束具。
【請求項2】
請求項1に記載の止具または結束具において、
複数の最小孔寸法が違う固定用孔(8)を有すると共にそれぞれの固定用孔(8)をつなぐスリット(12)を有し、組み合わせる軸(4)を前記スリット(12)に通して別の固定用孔(8)へ移動できる構成であり、軸(4)を組み合わせる最小孔寸法が違う固定用孔(8)を選ぶことによって固定保持力の設定が可能となることを特徴とする止具または結束具。
【請求項3】
請求項1に記載の止具または結束具において、
複数の最小孔寸法が違う固定用孔(8)を有すると共に、組み合わせる軸(4)を所望する固定用孔(8)に通すことで固定保持力の設定が可能となることを特徴とする止具または結束具。
【請求項4】
軸がJ字状に曲がったことを特徴とする前記請求項1、2、3のいずれかに記載の止具または結束具。
【請求項5】
軸の根元太部にて凹凸を設けたことを特徴とする前記請求項1、2、3、4のいずれかに記載の止具または結束具。
【請求項6】
軸の根元太部にて、軸先端の細い範囲を貫通できる固定用孔を設けたことを特徴とする前記請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載の止具または結束具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2010−38282(P2010−38282A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−202755(P2008−202755)
【出願日】平成20年8月6日(2008.8.6)
【出願人】(592002226)
【Fターム(参考)】