説明

止水栓

【課題】断水等の逆流要因が生じた時に二次側の水が一次側に流れないようにするのが容易であり、また、逆流防止機能低下の発見が容易であり、また、スピンドルを下降して弁により水抜きを行う時に止水から水抜きまでの間に一次側の水が排出しないように構成した止水栓を提供する。
【解決手段】一次側の入水口1及び二次側の出水口2を有する本体15と、逆止弁22を取付けた逆止弁室23と、入水口と逆止弁室との間及び逆止弁室と出水口との間に形成された通水路3と、通水路を遮断し、止水・通水・水抜きを可能にするシート部を有し、凸部を有する止水コマ17とを備え、止水コマ17は回転自在に本体15に配置され、止水コマ17と逆止弁室23との間にはドレイン室7が設けられ、ドレイン室7にはドレイン室7を外部と連通させる逆止弁の機能をテストするコックが取付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水道システムに用いられる水道部材に係り、水道水の流れを止める止水栓の構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
水道システムでは、本管から分岐した配管に給水装置(蛇口等)が設けられ、その間に止水栓が埋設されている。
従来の止水栓は、図14に示されている。この止水栓は、一次側に設けられた入水口104及び二次側に設けられた出水口105を有する本体101を備えている。入水口104及び出水口105との間にあり、本体101に斜めに取付けられた開口は、蓋107で密封されている。入水口104と出水口105の間にはピンにより通水路を開閉自在に移動するパッキン102を備えた弁103が配置されている。本体101上部には操作部が取付けられており、操作部のスピンドル106が本体101を上下して弁103の通水路を開閉する。操作部のスピンドル106にはその中心に球弁113を有する水抜き機構を備えている。
【0003】
ハンドル114を回してスピンドル106を最上部に上げると、スピンドル106は弁103を解放して止水栓は通水状態になる。その後、ハンドル114を逆に回してスピンドル106を下げて弁103を押し通水路を閉めると水は流れなくなり、二次側の水はスピンドル106の中心に設けた水抜き機構を通して外部に排出される。また、弁103には一次側で断水等の逆流要因(負圧)が生じた時に、二次側の水が一次側に流れるのを防ぐ、逆流防止機能をも備えている。
このような従来の止水栓は、弁部材が摩耗したり破損したりしてもその機能、特に逆流防止機能が損なわれていることを見つけ出すことは困難であった。また、スピンドルが下降して弁103により通水から止水を経て水抜きを行う時、通水から止水を経て水抜きまでの間に一次側水が排出するという問題があった。
【特許文献1】実公昭51−7542号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、このような事情によりなされたものであり、一次側に断水等の逆流要因(負圧)が発生した時に二次側の水が一次側に流れないようにするのが容易であり、逆流防止機能の低下の発見が容易であり、また、スピンドルが下降して弁により通水から止水を経て水抜きを行う時、通水から止水を経て水抜きまでの間に一次側水が排出しないように構成した止水栓を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の止水栓は、一次側に設けられた入水口及び二次側に設けられた出水口を有する本体と、逆止弁を取付けた逆止弁室と、前記入水口と前記逆止弁室との間及び前記逆止弁室と前記出水口との間に形成された通水路と、前記通水路を遮断し、止水、通水を可能にするシート部を有する止水コマとを具備し、前記止水コマは、回転自在に前記本体に配置され、前記止水コマと前記逆止弁室との間には、ドレイン室が設けられ、前記ドレイン室には、前記ドレイン室を外部と連通させるコックが取付けられることを特徴としている。
【0006】
前記止水コマは、凸部を有し、凸部小径部の側面に形成された垂直のシート部及び凸部大径部の小径側に形成された水平のシート部とを備え、前記本体に配置されているようにしてもよい。
【発明の効果】
【0007】
一次側に断水等の逆流要因(負圧)発生した時に二次側水を一次側へ確実に逆流しないようにすることができる。また、逆止弁の機能低下の発見を容易に行うことができる。また、スピンドルが下降して弁により止水と水抜きを行う時に止水から水抜きまでの間に一次側水が排出しないように構成した止水栓を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、実施例を参照して発明の実施の形態を説明する。
【実施例1】
【0009】
まず、図1乃至図7を参照して実施例1を説明する。
この実施例では、水抜き可能な止水栓について説明する。図1は、止水栓の断面図及び止水栓に設けられる逆止弁室断面図、図2は、止水栓の通水状態を示す断面図、図3は、止水栓の止水状態を示す断面図、図4は、止水栓の水抜き状態を示す断面図、図5は、止水栓の負圧状態を示す断面図、図6は、止水栓の逆止弁が正常時のコック開状態を示す断面図及びA−A線に沿う部分の断面図、図7は、止水栓の逆止弁が異常時のコック開状態を示す断面図及びA−A線に沿う部分の断面図である。
本体15には、一次側に設けられた入水口1及び二次側に設けられた出水口2を有している。本体15上部には、水抜き機構を有するスピンドル9が内部を上下に移動する水抜き室10が設けられた垂直な部分と、逆止弁22を取付けた逆止弁室23が配設される傾斜部分とが設けられ、逆止弁室23が配設される傾斜部分と水抜き室10との間にはバイパス路11が設けられている。入水口1及び出水口2の間に水平な軸線aを設けると、傾斜部分に配設された逆止弁室23の軸線bはこれに傾斜している。両軸線の為す角度は、例えば、30度である。また、逆止弁シート部はテーパー状になっている。
【0010】
通水路3は、入水口1と本体15に配設された逆止弁室23との間及び本体15に配設された逆止弁室23と出水口2との間に形成されている。止水もしくは通水を可能にするシート部18、19を有する止水コマ17は、例えば、四フッ化エチレン樹脂のような弾性を有する固めの樹脂を用い、この通水路3を遮断する。また、止水コマ17と本体15に配設された逆止弁室23との間にはドレイン室7が設けられている。ドレイン室7には、ドレイン室7を外部と連通させるコック27が取付けられている(図6参照)。
【0011】
操作部は、スピンドル9及びこれを本体15の外部から操作するハンドル4からなる。スピンドル9は、本体15の垂直な部分を上下して止水・通水・水抜きを行う。スピンドル9は、中空部分を有しており、これは水抜き孔16であり水抜き機構として水抜き水を外部に排出させる通路となる。スピンドル9の水抜き孔16のある端部は、ハンドル4に捩子止めされている。水抜孔16には水抜き機構を構成し逆流を防ぐ球弁6が装着されている。スピンドル9端部には、排水カバー5が装着されている。スピンドル9端部を覆うように、ボンネット8が装着されており、ボンネット8は、本体15に固定されている。スピンドル9の他端には排水コマ12を介してコマ押え14を取付けている。コマ押え14には、シート部を有する止水コマ17が回転自在に捩子止めされている。
止水コマ17は、凸部を有し、凸部小径側の側面に形成された垂直のシート部19及び凸部大径の小径側に形成された水平のシート部20とを備え、回転自在に本体15に配置される。
【0012】
次に、図2乃至図7を参照してこの実施例の止水栓の動作を説明する。
図2に示すように、ハンドル4操作によりスピンドル9は上に上昇してシート部18、19を有する止水コマ17は、入水口1から逆止弁室23を通って出水口2に至る通水路3から離れる。これにより止水栓は、通水状態になる。この時、逆止弁室23の逆止弁22は、水圧によりスプリング24の付勢に抗して一端に押し付けられ通水路3を維持する。
図3は、止水状態を示すものである。ハンドル4操作により、スピンドル9を止水コマ17凸部小径側の側面に形成された垂直シート部19が通水路3を閉じるまで下降させる。本管から供給される水道水が入水口1から入り、本体15内でシート部19により流れが止まる。一次側水は、流入が止まり、二次側水の水抜き室10への流入は、パッキン13により阻止されている。
【0013】
スピンドル9をさらに下げると、図4に示すように、パッキン13が下降し、水抜き室10とバイパス路11との間が開く。二次側水は逆止弁室23を通ってバイパス路11及び水抜き室10へ至り、さらに水抜き孔16を通って外部へ排出される。一方、入水口1からの一次側水は、シート部19で二次側への流通を阻止されているが、この状態は、シート部18が本体側シート面に完全に密着するまで続く。シート部18が本体側シート面に完全に密着する状態でスピンドル9の下降は止まる。
図5は、スピンドル9を上昇させて止水コマ17が本体15から離れた状態、即ち、一次側から二次側へ水が流れている通水状態において、入水口1より一次側にて、逆流要因( 負圧) を生じた場合に逆止弁22が作動した状態を示している。例えば、水道本管( 図13参照) に、断水等の異常が発生した時には、二次側から一次側へ水が逆流する逆流要因( 負圧) が発生し、出水口2( 二次側) から入水口( 一次側) へ水が逆流しようとする。このとき、一次側では逆流要因( 負圧) を生じているので、逆流要因( 負圧) に加え逆止弁スプリング24の付勢が働き、逆止弁22の逆止弁シートパッキン21が、本体15に取付けられた逆止弁室23内の逆止弁シート面25に密着し、出水口2からの水が入水口1側に流れるのを阻止する。
【0014】
図6及び図7は、逆止弁22の機能テスト機構を説明するものである。
水抜き状態(図4)や負圧状態(図5)では、逆止弁22が働いて出水口2側からの水が通水路3を流れるのを阻止している。この実施例では、ドレイン室を設けることにより逆止弁22の機能テストを逆止弁を止水栓本体から外さずに容易に行える。前述のように、止水コマ17と逆止弁室23との間にはドレイン室7が設けられ、ドレイン室7には、ドレイン室7を外部と連通させるコック27が取付けられている。
【0015】
図6は、ハンドル4を操作して、スピンドル9を下降させ、止水コマ17が通水路を閉じている状態で、逆止弁22が正常に作動している状態を示している。図6に示すように、逆止弁22が正常に作動しているので、ドレイン室7には二次側からの水が流れ込むことはなくドレイン室7には、残水が残っているにすぎない。この時、コック27を開栓状態にしてもドレイン室7への空気の流入路がコック27内の連通路しかなく、また、コック27内の連通路が細いためにドレイン室7に空気が流入せず、ドレイン室7の残水は流出されない。一方、図7は、ハンドル4を操作して、スピンドル9を下降させ、止水コマ17が通水路を閉じている状態で、逆止弁22に異常があり正常に作用していない状態を示している。図7に示すように、逆止弁22に異常があり正常に作動していないときは、逆止弁22と逆止弁室23内の逆止弁シート面25に空隙ができ、ドレイン室7と出水口2が連通し、出水口2以降の二次側配管内の水および空気がドレイン室7に流入される。この時、コック27を開栓状態にするとドレイン室7を経由して連通された出水口2以降の二次側配管内の水および空気がコック27より流出される。
【0016】
このように、ハンドル4を操作して、スピンドル9を下降させ、止水コマ17が通水路を閉じている状態で、コック27を開栓状態にした時に、コック27からの水の流出の有無により、逆止弁22の異常が判断できる。
以上のように、この実施例では、水抜き機構を有するスピンドルが取り付けられる構造を有する水抜き室とこの水抜き室と逆止弁室とを連通するバイパス路を有し、逆止弁シート面と逆止弁を備えた逆止弁室を備えているので、逆止弁を有しながらも1つのハンドル操作により通水、止水、水抜きが可能になる。更に、通水時において、逆流要因( 負圧) が、生じた場合でも逆止弁が作動し二次側から一次側へ水が逆流することを防ぐ事が可能である。また、ドレイン室とこのドレイン室にコックを設けたことにより、逆止弁機能テストを配管から止水栓を外すことなく行うことが可能になり、逆止弁機能テストを容易に行う事が、可能になる。
【0017】
止水コマが凸部を有し、凸部小径側の側面に形成された垂直のシート部及び凸部大径部の小径側に形成された水平のシート部とを備えていることにより、止水状態から水抜き状態までの移動時に排水孔より( ※) 一次側水が流出するのを防ぐことができる。止水コマが回転自在に装着されているので、余計な負荷が止水コマに掛からずシート部の不必要な摩耗を防ぐことができる。スピンドルが下降し、先に止水コマ凸部小径側側面の垂直シート部により止水を行うことにより、最初に小径部分で止水を行うので操作に掛かる力が少なくて済む。また、この実施例では、逆止弁シート面がテーパー状に形成されているので、取付けられる逆止弁の位置決め(センター出し)が容易になる。逆止弁はユニット(カートリッジ)式になっているので、修理時に配管から止水栓本体を外さないで簡単に交換できる。
また、操作部を含むスピンドル一式を交換することにより、水抜き可能な止水栓もしくは水抜きのない止水栓どちらにでも変更が可能になる。
【実施例2】
【0018】
次に、図8乃至図12を参照して実施例2を説明する。
図8は、止水栓の逆止弁室を有する本体断面図及びこれに装着される実施例1(A)及び実施例2(B)の操作部断面図である。図9は、止水栓の通水状態を示す断面図、図10は、止水栓の止水状態を示す断面図、図11は、止水栓の負圧状態を示す断面図、図12は、止水栓の逆止弁が異常時のコック開状態を示す断面図及びA−A線に沿う部分の断面図である。
本発明では、止水栓本体を共通にして操作部を交換することにより、水抜き機構を有する止水栓もしくは水抜き機構の無い止水栓のどちらを構成させることが可能である。この実施例では、水抜き機構のない止水栓について説明する。
本体15には、一次側に設けられた入水口1及び二次側に設けられた出水口2を有している。本体15上部には、操作部を構成するスピンドル9′が内部を上下に移動するようにボンネット8′が設けられた垂直な部分と、逆止弁22を取付けた逆止弁室23が配設される傾斜部分とが設けられている。入水口1及び出水口2の間に水平な軸線a′を設けると、逆止弁室23の軸線b′はこれに対して傾斜している。両軸線の為す角度は、例えば、30度である。また、逆止弁が当接するシート部はテーパー状になっている。
【0019】
通水路3は、入水口1と逆止弁室23との間及び逆止弁室23と出水口2との間に形成されている。止水、通水を可能にするシート部18を有する止水コマ17′は、例えば、四フッ化エチレン樹脂のような弾性を有する固めの樹脂を用い、この通水路3を遮断する。また、止水コマ17′と逆止弁室23との間にはドレイン室7が設けられている。ドレイン室7には、ドレイン室7を外部と連通させるコック27が取付けられている(図12参照)。
操作部は、スピンドル9′及びこれを本体15の外部から操作するハンドル4′から構成されている。スピンドル9′は、本体15の垂直な部分を上下して止水及び通水を行う。スピンドル9′の一端部は、ハンドル4′に捩子止めされている。このスピンドル9′端部には、この端部を覆うように、ボンネット8′が装着されている。スピンドル9′の他端にはコマ押え14′が取付けられている。コマ押え14′には、シート部18′を有する止水コマ17′が回転自在に捩子止めされている。
【0020】
次に、図9乃至図12を参照してこの実施例の止水栓の動作を説明する。
図9に示すように、ハンドル4′操作によりスピンドル9′は上に上昇してシート部18′を有する止水コマ17′は、入水口1から逆止弁室23を通って出水口2に至る通水路3から離れる。これにより止水栓は、通水状態になる。この時、逆止弁室23の逆止弁22は、水圧によりスプリング24の付勢に抗して一端に押し付けられ通水路3を維持する。
図10は、止水状態を示すものである。ハンドル4′操作により、スピンドル9′を止水コマ17′の水平シート部18′が通路を閉じるまで下降する。本管から供給される水道水が入水口1から入るが、本体15内でシート部18′により流れが止まる。一次側水は流入が止まる。
【0021】
図11は、スピンドル9を上昇させて止水コマ17が本体15から離れた状態、即ち、一次側から二次側へ水が流れている通水状態において、入水口1より一次側にて、逆流要因( 負圧) を生じた場合に逆止弁22が作動した状態を示している。例えば、水道本管( 図13参照) に、断水等の異常が発生した時には、二次側から一次側へ水が逆流する逆流要因( 負圧) が発生し、出水口2( 二次側) から入水口( 一次側) へ水が逆流しようとする。このとき、一次側では逆流要因( 負圧) を生じているので、逆流要因( 負圧) に加え逆止弁スプリング24の付勢が働き、逆止弁22の逆止弁シートパッキン21が、本体15に取付けられた逆、止弁室23内の逆止弁シート面25に密着し、出水口2からの水が入水口1側に流れるのを阻止する。
【0022】
図12は、逆止弁機能テスト機構を説明するものである。
負圧状態(図11)では、逆止弁22が働いて出水口2側からの水が通水路3を流れるのを阻止している。この実施例では、ドレイン室を設けることにより逆止弁22の機能テストを逆止弁を止水栓本体から外さずに容易に行える。前述のように、止水コマ17と逆止弁室23との間にはドレイン室7が設けられ、ドレイン室7には、ドレイン室7を外部と連通させるコック27が取付けられている。図12に示すように、コック27を開状態にすると、逆止弁22が作用しているので、ドレイン室7には二次側からの水が流れ込むことはない。逆止弁22が正常に作用している場合は、コック27から少量の残水しか排出されない。
【0023】
これに対して、図12は、ハンドル4′を操作して、スピンドル9′を下降させ、止水コマ17′が通水路を閉じている状態で、逆止弁22に異常があり正常に作用していない状態を示している。図12に示すように、逆止弁22に異常があり正常に作動していないときは、逆止弁22と逆止弁室23内の逆止弁シート面25に空隙ができ、ドレイン室7と出水口2が連通し、出水口2以降の二次側配管内の水および空気がドレイン室7に流入される。この時、コック27を開栓状態にするとドレイン室7を経由して連通された出水口2以降の二次側配管内の水および空気がコック27より流出される。一方、逆止弁22が正常に作動している時は、ドレイン室7には二次側からの水が流れ込むことはなくドレイン室7には、残水が残っているにすぎない。この時、コック27を開栓状態にしてもドレイン室7への空気の流入路がコック27内の連通路しかなく、また、コック27内の連通路が細いためにドレイン室7に空気が流入せず、ドレイン室7の残水は流出されない。このように、ハンドル4′を操作して、スピンドル9′を下降させ、止水コマ17′が通水路を閉じている状態で、コック27を開栓状態にした時に、コック27からの水の流出の有無により、逆止弁22の異常が判断できる。
【0024】
以上のように、この実施例では、逆止弁シート面と逆止弁を備えた逆止弁室を備えており、逆止弁はユニット(カートリッジ)式になっているので、修理時に配管から止水栓本体を外さないで簡単に交換できる。また、ドレイン室と概ドレイン室にコックを設けることにより、逆止弁の機能テストを配管から止水栓本体を外さずに容易に可能になる。また、この実施例では、逆止弁シート面がテーパー状に形成されているので、取付けられる逆止弁の位置決め(センター出し)が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施例1に係る止水栓の正面断面図及び止水栓に設けられる逆止弁室断面図。
【図2】本発明の実施例1に係る止水栓の通水状態を示す正面断面図。
【図3】本発明の実施例1に係る止水栓の止水状態を示す正面断面図。
【図4】本発明の実施例1に係る止水栓の水抜き状態を示す正面断面図。
【図5】本発明の実施例1に係る止水栓の負圧状態を示す正面断面図。
【図6】本発明の実施例1に係る止水栓の逆止弁が正常時の正面断面図及びコック開状態を示すA−A線に沿う部分断面図。
【図7】本発明の実施例1に係る止水栓の逆止弁が異常時の正面断面図及びコック開状態を示すA−A線に沿う部分断面図
【図8】本発明の実施例2に係る止水栓の逆止弁室を有する本体正面断面図及びこれに装着される実施例1(A)及び実施例2(B)の操作部断面図。
【図9】本発明の実施例2に係る止水栓の通水状態を示す正面断面図。
【図10】本発明の実施例2に係る止水栓の止水状態を示す正面断面図。
【図11】本発明の実施例2に係る止水栓の負圧状態を示す正面断面図。
【図12】本発明の実施例2に係る止水栓の逆止弁が異常時の正面断面図及びコック開状態を示すA−A線に沿う部分断面図。
【図13】本発明の止水栓を用いる水道システム概略図。
【図14】従来の止水栓正面断面図。
【符号の説明】
【0026】
1・・・入水口 2・・・出水口 3・・・通水路
4、4′・・・ハンドル 5・・・排水カバー
6・・・球弁 7・・・ドレイン室 8、8′・・・ボンネット
9、9′・・・スピンドル 10・・・水抜き室
11・・・バイパス路 12・・・排水コマ
13、21・・・パッキン 14、14′・・・コマ押さえ
15・・・本体 16・・・水抜き孔 17、17′・・・止水コマ
18、18′、19・・・シート部 22・・・逆止弁
23・・・逆止弁室 24・・・逆止弁スプリング
25・・・シート面 27・・・コック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一次側に設けられた入水口及び二次側に設けられた出水口を有する本体と、逆止弁を取付けた逆止弁室と、前記入水口と前記逆止弁室との間及び前記逆止弁室と前記出水口との間に形成された通水路と、前記通水路を遮断し、止水、通水を可能にするシート部を有する止水コマとを具備し、前記止水コマは、回転自在に前記本体に配置され、前記止水コマと前記逆止弁室との間にはドレイン室が設けられ、前記ドレイン室には、前記ドレイン室を外部と連通させるコックが取付けられたことを特徴とする止水栓。
【請求項2】
前記止水コマは、凸部を有し、凸部小径側の側面に形成された垂直のシート部及び凸部大径の小径側に形成された水平のシート部とを備え、前記本体に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の止水栓。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2008−308984(P2008−308984A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−194429(P2008−194429)
【出願日】平成20年7月29日(2008.7.29)
【分割の表示】特願2005−191113(P2005−191113)の分割
【原出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(000150095)株式会社竹村製作所 (16)
【Fターム(参考)】