説明

歩数計測装置、情報通信端末及び歩数計測システム

【課題】無線通信を用いた歩数測定において送信頻度を減少させるとともに、ユーザの体感に近い歩数カウント値の更新が実現可能な歩数計測装置、情報通信端末及び歩数計測システムを提供すること。
【解決手段】歩数計測のセンサー120と、外部の無線通信機器と無線通信を行う無線通信部130と、前記センサーからの入力信号に基づき歩行イベントを検出して、当該歩行イベントに基づき歩数を計測する歩数計測部112と、歩行イベントの発生時の時刻に関する情報である歩行タイミングを計測する歩行タイミング計測部114と、計測された歩数と歩行タイミングを含む歩行データを所与の間隔で外部の無線通信機器に無線で送信するため制御を行う通信制御部118と、を含む歩数計測装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歩数計測装置、情報通信端末及び歩数計測システムに関する。
【背景技術】
【0002】
健康維持のため歩数計等を携帯する人が増えている。そして最近では、無線通信機能を備えた歩数計の計測結果を携帯電話や携帯型デジタル音楽プレイヤー等の携帯情報通信端末に無線で送信し、携帯情報通信端末で歩数カウントを確認可能な歩数計測システムも開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−190007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
歩数計に無線機能を追加した場合、リアルタイムでデータを送信すると、消費電流が多くなってしまう。かかる消費電流を押さえるため、送信頻度を少なくすることが考えられる。例えば送信頻度をn秒に1回とすることも可能であるが、そのような場合、携帯電話側の表示が数秒に1回しか更新されず、歩数カウント値の増加がギクシャクしてしまうという問題点があった。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものである。本発明のいくつかの態様によれば、無線通信を用いた歩数測定において送信頻度を減少させるとともに、ユーザーの体感に近い歩数カウント値の更新が実現可能な歩数計測装置、情報通信端末及び歩数計測システムを提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の一態様は、歩数計測のセンサーと、外部の無線通信機器と無線通信を行う無線通信部と、前記センサーからの入力信号に基づき歩行イベントを検出して、当該歩行イベントに基づき歩数を計測する歩数計測部と、歩行イベントの発生時の時刻に関する情報である歩行タイミングを計測する歩行タイミング計測部と、計測された歩数と歩行タイミングを含む歩行データを所与の間隔で外部の無線通信機器に無線で送信するため制御を行う通信制御部と、を含む歩数計測装置に関する。
【0007】
歩行イベントの発生時の時刻に関する情報である歩行タイミングは、歩行イベント発生時の相対時刻でもよいし、絶対時刻でもよい。相対時刻としては、例えば歩数測定開始からの相対時刻でもよいし、前回の歩行イベント発生からの相対時刻(歩行間隔に相当)等でもよい。
【0008】
歩行タイミングを送信することにより、歩行データを受信する外部の無線通信機器(例えば歩数表示を行う歩数出力機器)は、歩行タイミングに基づき、歩行予測を行って、歩数表示を行うことが可能になる。従って歩数計測装置と外部の無線通信機器とが無線通信を行う歩数計測システムにおいて、歩数測定装置の送信頻度を減少させるとともに、ユーザーの体感に近い歩数カウント値の更新が実現可能な歩数計測装置を提供することができる。
【0009】
(2)この歩数計測装置において、計測した前記歩行タイミングに基づき、歩行データに含まれた期間以降の歩行タイミングの予測情報を求める歩行タイミング予測部を、含み、前記通信制御部は、前記歩行タイミングの予測情報と前記歩数を含む歩行データを所与の間隔で外部の無線通信機器に無線送信する制御を行ってもよい。
【0010】
歩行データは、少なくとも歩数と歩行タイミングの予測情報を含めばよく、歩行タイミング自体は含まなくてもよいし、含んでもよい。歩行タイミングの予測情報は、発生する歩行イベントの歩行タイミングでもよいし、歩行タイミングの歩行間隔の平均値でもよい。
【0011】
第1の期間の歩数データに含まれる歩行タイミングの予測情報は、第1の期間の後の第2の期間における歩数の更新タイミングを決定可能な情報であればよい。第2の期間における歩行タイミングは、第1の期間の歩行データにより求めてもよいし、第1の期間以前の歩行データも含めて求めてもよい。
【0012】
このようにすると歩数計測装置と外部の無線通信機器とが無線通信を行う歩数計測システムにおいて、外部の無線通信機器は、歩数測定装置から受信した歩行タイミングの予測情報に基づいて、ユーザーの体感に近い歩数カウント値の更新を行うことができる。
【0013】
(3)この歩数計測装置において、前記通信制御部は、前記歩行データに基づき、歩行データの送信間隔を決定し、決定した送信間隔で、歩行データを送信する制御を行ってもよい。
【0014】
歩行データの送信間隔(送信頻度でもよい)は、歩行データの内容によって変更することができる。例えば、歩行データが示す歩行間隔が一定である場合には、変化している場合に比べ送信間隔をより長くなるように決定してもよい。
【0015】
歩行データが示す歩行タイミングに変化が少ない場合には、歩行タイミングの予測情報が変化する確率低い。従って歩行データが示す歩行タイミングに変化が少ない場合に比べて、歩行データの送信間隔を長くしても実際のユーザーの歩行タイミングとずれにくいので、歩数測定装置の送信頻度の減少による影響を少なくすることができる。
【0016】
(4)本発明の一態様は、外部の無線通信機器と無線通信を行う無線通信部と、前記外部の無線通信機器から歩数と歩行イベントの発生タイミングの時刻に関する情報である歩行タイミングを含む歩行データを受信する制御を行う通信制御部と、前記歩数に基づき、受信時までの歩数を記録する歩数記録部と、前記歩行タイミングに基づき、歩行データに含まれた期間以降の歩行タイミングの予測情報を求める歩行タイミング予測部と、歩数カウントを出力する歩数カウント出力部と、前記歩数と前記歩行タイミングの予測情報に基づき、前記歩数カウント出力部に出力される歩数カウントを制御する歩数カウント制御部と、を含む情報通信端末に関する。
【0017】
情報通信端末は、携帯電話や携帯型デジタル音楽プレイヤーや携帯型ゲーム機等の既存の携帯情報通信端末でもよいし、歩数計測システム用の専用の携帯情報通信端末でもよい。
【0018】
このようにすると歩数計測装置と外部の無線通信機器とが無線通信を行う歩数計測システムにおいて、外部の無線通信機器は、歩数測定装置から受信した歩数と歩行イベントの発生タイミングの時刻に関する情報である歩行タイミングを含む歩行データに基づいて歩行データに含まれた期間以降の歩行タイミングの予測情報を求め、ユーザーの体感に近い歩数カウント値の更新を行うことができる。
【0019】
(5)本発明の一態様は、無線で通信可能な歩数計測装置と情報通信端末とを含む歩数計測システムであって、前記歩数計測装置は、歩数計測のセンサーと、前記情報通信端末と無線通信を行う無線通信部と、前記センサーからの入力信号に基づき歩行イベントを検出して、当該歩行イベントに基づき歩数を計測する歩数計測部と、歩行イベントの発生タイミングの時刻に関する情報である歩行タイミングを計測する歩行タイミング計測部と、計測した前記歩行タイミングに基づき、歩行データに含まれた期間以降の歩行タイミングの予測情報を求める歩行タイミング予測部と、前記歩数と前記歩行タイミングの予測情報を含む歩行データを所与の間隔で外部の無線通信機器に無線で送信する制御を行う通信制御部と、を含み、前記情報通信端末は、前記歩数計測装置と無線通信を行う無線通信部と、前記歩数計測装置から歩数と前記歩行タイミングの予測情報を含む歩行データを受信する制御を行う通信制御部と、前記歩数に基づき、受信時までの歩数を記録する歩数記録部と、歩数カウントを出力する歩数カウント出力部と、前記歩数と前記歩行タイミングの予測情報に基づき、前記歩数カウント出力部に出力される歩数カウントを制御する歩数カウント制御部と、を含む歩数計測システムに関する。
【0020】
(6)本発明の一態様は、無線で通信可能な歩数計測装置と情報通信端末とを含む歩数計測システムであって、前記歩数計測装置は、歩数計測のセンサーと、前記情報通信端末と無線通信を行う無線通信部と、前記センサーからの入力信号に基づき歩行イベントを検出して、当該歩行イベントに基づき歩数を計測する歩数計測部と、歩行イベントの発生タイミングの時刻に関する情報である歩行タイミングを計測する歩行タイミング計測部と、前記歩数と前記歩行タイミングを含む歩行データを所与の間隔で外部の無線通信機器に無線で送信する制御を行う通信制御部と、を含み、前記情報通信端末は、前記歩数計測装置と無線を行う無線通信部と、前記歩数計測装置から歩数と前記歩行タイミングを含む歩行データを受信する制御を行う通信制御部と、前記歩数に基づき、受信時までの歩数を記録する歩数記録部と、前記歩行タイミングに基づき、前記歩行データに含まれた期間以降の歩行タイミングの予測情報を求める歩行タイミング予測部と、歩数カウントを出力する歩数カウント出力部と、前記歩数と、求めた前記歩行タイミングの予測情報に基づき、前記歩数カウント出力部に出力される歩数カウントを制御する歩数カウント制御部と、を含む歩数計測システムに関する。
【0021】
(7)この歩数計測システムにおいて、前記歩数計測装置の前記通信制御部は、前記歩行タイミングに基づき、歩行データの送信間隔を変更して、第1のタイミングで送信する第1の歩行データの次の第2の歩行データの送信タイミングに関する情報を決定し、第1の歩行データに関連づけて、決定した第2の歩行データの送信タイミングに関する情報を送信する制御を行い、前記情報通信端末の前記通信制御部は、第1の歩行データに関連づけて受信した第2の歩行データの送信タイミングに関する情報に基づき、第2の歩行データの受信タイミングを決定して、決定した受信タイミングで歩行データを受信する制御を行ってもよい。
【0022】
第2の歩行データの送信タイミングに関する情報は、例えば第2の歩行データの送信タイミング自体の相対時刻や絶対時刻でもよいし、情報通信端末側で第2の歩行データの送信タイミングを特定可能な情報でもよい。後者の場合第2の歩行データの送信タイミングに関する情報として、例えば歩行データの通信間隔や通信頻度に関する情報でもよい。通信間隔や通信頻度に関する情報の場合、第2の送信タイミング以降の送信タイミングの情報も含むので、変更がある場合だけ、送るようにしてもよい。
【0023】
例えば歩行計測装置は、今回送信する歩行データの次の歩行データの送信タイミング(歩行データの送信間隔や送信頻度でもよい)である次回送信タイミング情報を決定し、前回の歩行データに関連づけて送信した旧次回送信タイミング情報に基づくタイミングで今回の歩行データを送信し、今回の歩行データに関連づけて、決定した次回送信タイミング情報送信してもよい。
【0024】
また情報通信端末は、今回受信した歩行データに関連づけて受信した次回送信タイミング情報に基づき、次回の受信タイミングを判定して、判定した受信タイミングを含む所定期間の間、受信待機を行い歩行データを受信してもよい。
【0025】
(8)この歩数計測システムにおいて、前記歩数計測装置の前記通信制御部は、前記情報通信端末に送信する歩行データに基づき、歩行データの送信間隔を決定し、決定した送信間隔で歩行データを送信する制御を行い、前記情報通信端末の前記通信制御部は、前記歩数計測装置から受信した歩行データに基づき、歩行データの受信間隔を決定し、決定した受信間隔で歩行データを受信する制御を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本実施形態に係る歩数計測システムの具体例を示す図。
【図2】本実施形態に係る歩数計測装置100、情報通信端末200、それらを含む歩数計測システム1の機能ブロック図の一例。
【図3】本実施形態に係る歩数計測装置100、情報通信端末200、それらを含む歩数計測システム1の機能ブロック図の他の一例。
【図4】歩数計測装置側で、歩行タイミングの予測を行う場合(第1実施例)の歩行イベントと歩数表示について説明する図。
【図5】情報通信端末側で、歩行タイミングの予測を行う場合(第2実施例)の歩行イベントと歩数表示について説明する図。
【図6】第1の実施例における機能ブロック図。
【図7】歩数計測装置側の処理の流れを示すフローチャート。
【図8】情報通信端末側の処理の流れを示すフローチャート。
【図9】歩数計測装置側の処理の流れを示すフローチャート。
【図10】情報通信端末側の処理の流れを示すフローチャート。
【図11】第2の実施例における機能ブロック図。
【図12】歩数計測装置側の処理の流れを示すフローチャート。
【図13】情報通信端末側の処理の流れを示すフローチャート。
【図14】歩数計測装置側の処理の流れを示すフローチャート。
【図15】情報通信端末側の処理の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。
【0028】
1.構成
図1は、本実施形態に係る歩数計測システムの具体例を示す図である。
【0029】
本実施の形態の歩数計測システム1は歩数計測装置100と、情報通信端末200を含んで構成してもよい。情報通信端末200は、歩数計測装置100と無線通信可能な携帯電話や携帯型デジタル音楽プレイヤー等で実現可能であり、ユーザーYが携帯する歩数計測装置100から歩行データを無線で受信して、情報通信端末200の表示部240(歩数カウント出力部の一例)等に出力する。
【0030】
図2は、本実施形態に係る歩数計測装置100、情報通信端末200、それらを含む歩数計測システム1の機能ブロック図の一例を示す。なお本実施形態の歩数計測装置100、情報通信端末200、それらを含む歩数計測システム計測システムは、図2の構成要素の一部を省略した構成としてもよい。
【0031】
図2に示す歩数計測システム1は、歩行タイミングの予測を歩数計測装置100が行う場合の構成を示している。
【0032】
歩数計測装置100は、処理部110、センサー120、無線通信部130、記憶部140等を含む。
【0033】
センサー120は、歩数計測装置100を携帯(装着する)利用者の歩数を計測可能な動き(慣性力)を検出するものであり、例えば、加速度を検出する加速度センサーでもよいし、角速度を検出するジャイロセンサー(角速度センサー)でもよい。センサー120は、歩数計測装置100に対して相対位置が固定された状態で設けられており、歩数計測装置100の動きを検出することができる。センサー120の出力はA/D変換器(図示省略)に入力され、A/D変換器の出力が処理部110に入力されるようにしてもよい。
【0034】
記憶部140は、処理部110のワーク領域となり、また、処理110の各部として歩数計測装置100を機能させるプログラムやデータなどを格納するものであり、その機能はRAMやROMなどにより実現することができる。
【0035】
無線通信部130は、情報通信端末200との間で無線通信を行う各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサーや通信用ASICなどにより実現することができる。無線通信部130は、例えば、ブルートゥース、無線LAN或いはANTなどの方式の近距離無線通信を実現する。
【0036】
処理部110は、記憶部140をワーク領域として、センサー120の出力に基づき各種データ処理及び機器の制御を行うものであり、その機能は、CPUなどのプロセッサーやプログラムにより実現できる。処理部110は、歩数計測部112、歩行タイミング計測部114、歩行タイミング予測部116、通信制御部118を含む。
【0037】
歩数計測部112は、センサーか120らの入力信号に基づき歩行イベントを検出して、当該歩行イベントに基づき歩数を計測し、歩行タイミング計測部114は、歩行イベントの発生時の時刻に関する情報である歩行タイミングを計測し、通信制御部118は、計測された歩数と歩行タイミングを含む歩行データを所与の間隔で外部の無線通信機器に無線で送信するため制御を行う。
【0038】
歩行タイミング予測部116は、計測した前記歩行タイミングに基づき、歩行データに含まれた期間以降の歩行タイミングの予測情報を求め、通信制御部118は、前記歩行タイミングの予測情報と前記歩数を含む歩行データを所与の間隔で外部の無線通信機器に無線送信する制御を行ってもよい。
【0039】
また通信制御部118は、前記歩行データに基づき、歩行データの送信間隔を決定し、決定した送信間隔で、歩行データを送信する制御を行ってもよい。
【0040】
歩数計測部112は、センサー120の出力に基づき歩数を計測する処理を行う。例えば、歩数計測部112は、センサー110の出力値が所定の閾値を超えたと判断した場合に歩数を検出して、歩数のカウントを行う。歩数のカウント値(計測値)は、記憶部120に一時的に記憶される。
【0041】
情報通信端末200は、処理部210、無線通信部230、歩数カウント出力部240、記憶部250等を含む。
【0042】
記憶部250は、処理部210のワーク領域となり、また、処理210の各部として情報通信端末200を機能させるプログラムやデータなどを格納するものであり、その機能はRAMやROMなどにより実現することができる。
【0043】
無線通信部230は、歩数計測装置100との間で無線通信を行う各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサーや通信用ASICなどにより実現することができる。無線通信部230は、例えば、ブルートゥース、無線LAN或いはANTなどの方式の近距離無線通信を実現する。
【0044】
処理部210は、記憶部250をワーク領域として、受診した歩行データに基づき各種データ処理や機器の制御を行うものであり、その機能は、CPUなどのプロセッサーやプログラムにより実現できる。処理部210は、歩数記録部212、歩数カウント制御部214、通信制御部218を含む。
【0045】
通信制御部218は、歩数計測装置100から歩数と前記歩行タイミングの予測情報を含む歩行データを受信する制御を行い、歩数記録部210は、歩数計測装置から受信した前記歩行データに含まれる前記歩数に基づき、受信時までの歩数を記録し、歩数カウント制御部214は、歩行データに含まれる前記歩数と前記歩行タイミングの予測情報に基づき、前記歩数カウント出力部に出力される歩数カウントを制御する。
【0046】
歩数カウント出力部240は、歩数カウントを出力するもので、表示部でもよいし、音出力部でもよい。表示部として実現する場合には、LCD、タッチパネル型ディスプレイなどにより実現できる。
【0047】
また歩数計測装置100の通信制御部118は、歩行タイミングに基づき、歩行データの送信間隔を変更して、第1のタイミングで送信する第1の歩行データの次の第2の歩行データの送信タイミングに関する情報を決定し、第1の歩行データに関連づけて、決定した第2の歩行データの送信タイミングに関する情報を送信する制御を行い、情報通信端末200の通信制御部218は、第1の歩行データに関連づけて受信した第2の歩行データの送信タイミングに関する情報に基づき、第2の歩行データの受信タイミングを決定して、決定した受信タイミングを含む所定期間の間、受信待機を行い歩行データを受信する制御を行ってもよい。
【0048】
また歩数計測装置100の通信制御部118は、情報通信端末200に送信する歩行データに基づき、歩行データの送信間隔を決定し、決定した送信間隔で歩行データを送信する制御を行い、前記情報通信端末200の通信制御部230は、歩数計測装置100から受信した歩行データに基づき、歩行データの受信間隔を決定し、決定した受信間隔で歩行データを受信する制御を行ってもよい。
【0049】
図3は、本実施形態に係る歩数計測装置100、情報通信端末200、それらを含む歩数計測システム1の機能ブロック図の他の一例を示す。なお本実施形態の歩数計測装置100、情報通信端末200、それらを含む歩数計測システム計測システムは、図3の構成要素の一部を省略した構成としてもよい。
【0050】
図3に示す歩数計測システム1’は、歩行タイミングの予測を情報通信端末200’が行う場合の構成を示している。図3において、図2と共通する構成要素については対応する符号(nに対応する符号はn’)を付し、その説明を適宜省略する。
【0051】
歩数計測装置100は、歩行タイミング予測部116(図2参照)を含む必要はなく、また報通信端末200は、前記歩行タイミングに基づき、歩行データに含まれた期間以降の歩行タイミングの予測情報を求める歩行タイミング予測部216’を含む点で図2と相違している。
【0052】
また図2で送受信される歩行データ190は少なくとも歩数と歩行タイミングの予測情報を含むが、図3で送受信される歩行データ190’は、少なくとも歩数と歩行タイミングを含む点で相違している。
【0053】
2.第1の実施例
図4は、歩数計測装置側で、歩行タイミングの予測を行う場合(第1実施例)の歩行イベントと歩数表示について説明する図である。
【0054】
320は、歩数計測装置のセンサーの検出した歩行イベントのカウント値(歩数)を示している。また330は、各歩行イベントの歩行タイミング(各歩行イベントの発生タイミングの時刻に関する情報)を示している。ここでは歩行タイミングは計測開始時を0とする相対時刻で計測している例を示す。歩数計測装置のシステム時計から計測開始時の絶対時刻を取得するとともに相対時刻タイマーをリセットして、歩行イベントが発生したタイミングで相対時刻タイマーの値を取得してもよい。330は、1歩目の歩行タイミングが’0.5’、2歩目の歩行タイミングが’1’、3歩目の歩行タイミングが’1,5’、・・・であることを示している。
【0055】
340は、各歩行イベント間の歩行タイミングの差分を示している。歩数計測装置は、計測した歩行タイミングに基づき、歩行データに含まれた期間以降の歩行タイミングの予測情報を求める。この差分を歩行タイミングの予測情報としてもよい。
【0056】
例えば310−1が歩数計測装置の1回目の歩行データの送信タイミングであり、312−1が情報通信端末の1回目の歩行データの受信タイミングである。また310−2が歩数計測装置の2回目の歩行データの送信タイミングであり、312−2が情報通信端末の2回目の歩行データの受信タイミングであるとする。そして、計測開始から1回目の送受信タイミング310−1、312−1までを第1の期間410−1、1回目の送受信タイミング310−1、312−1から2回目の送受信タイミング310−2、312−2までを第2の期間410−2、420−2とする。1回目の歩行データに含まれるのは第1の期間410−1の歩行イベント320、歩行タイミング330、歩行間隔(歩行タイミングの予測情報の一例)でもよい(歩数計測装置で歩行予測を行う場合には歩行タイミングは含まなくてもよい)。ここでは1歩目(歩行イベントが1)の歩行タイミングと2歩目(歩行イベントが2)の歩行タイミングの歩行間隔’0.5’を歩行タイミングの予測情報としてもよい。
【0057】
外部からの入力等により、歩数計測が開始されると歩数計測装置では歩数計測が開始される。しかし情報通信端末では1回目の歩行データを受信するまでは、ユーザーの歩行間隔(1歩あたりの時間に相当)は把握できないため、図4に示すように1回目の歩行データの受信後の第2の期間420−2から表示部への歩数のカウント表示を始めてもよい。
【0058】
また情報通信端末は、1回目の歩行データを受信(312−1)するまでの第1の期間420−1では、デフォルト値の歩行間隔で表示部に表示される歩数カウントの更新を行うようにしてもよい。そして情報通信端末は1回目の歩行データを受信すると(312−1)、受信した歩行データに基づき、表示部に表示される歩数カウントを補正する。例えばユーザーの歩行間隔(1歩あたりの時間)がデフォルト値の歩行間隔よりも小さい場合には、1回目の受信タイミングの時点のユーザーの歩数が表示部に表示されている歩数を上回っているので、表示部に表示されている歩数をさらにカウントアップさせる補正を行ってもよい。また例えばユーザーの歩行間隔がデフォルト値の歩行間隔よりも大きい場合には、1回目の受信タイミングの時点のユーザーの歩数が表示部に表示されている歩数を下回っているので、表示部に表示されている歩数をカウンドダウンさせる補正を行ってもよい。
【0059】
情報通信端末は、1回目の歩行データを受信(312−1)後の第2の期間420−2では、1回目の歩行データに含まれた歩数と歩行タイミングの予測情報に基づき、表示部の歩数カウントを更新する。ここで1回目の歩行データに含まれた歩行タイミングの予測情報は、1歩目(歩行イベントが1)と2歩目(歩行イベントが1)の間の歩行間隔である’0.5’(342参照)となる。従って情報通信端末は、第2の期間420−2では、第1の歩数データに基づき(第1の期間の最終歩数’2’(322参照)と、歩行間隔’0,5’(342参照)に基づき、2回目の歩行データを受信(312−2)するまでの第2の期間420−2の歩数のカウント表示を行う。具体的には、第1の期間の最終歩数’2’(322参照)の次の値である歩数「3」(392参照)から歩行間隔’0.5’で歩数カウントを開始する。(第2の期間420−2の歩数表示390参照)。
【0060】
そして情報通信端末は2回目の歩行データを受信すると(312−2)、受信した歩行データに基づき、表示部に表示される歩数表示390を補正する。例えば第2の期間410−2におけるユーザーの実際の歩行間隔340が情報通信端末の予測に基づく歩行間隔360よりも小さい場合には、2回目の受信タイミングの時点のユーザーの歩数が表示部に表示されている歩数390を上回っているので、表示部に表示されている歩数390をさらにカウントアップさせる補正を行ってもよい。また例えば第2の期間410−2におけるユーザーの実際の歩行間隔340が情報通信端末の予測に基づく歩行間隔370よりも大きい場合には、2回目の受信タイミングの時点のユーザーの歩数が表示部に表示されている歩数390を下回っているので、表示部に表示されている歩数390をカウンドダウンさせる補正を行ってもよい。
【0061】
情報通信端末は、2回目の歩行データを受信(312−2)後の第3の期間420−3では、2回目の歩行データに含まれた歩数と歩行タイミングの予測情報に基づき、表示部の歩数表示394を更新する。ここで2回目の歩行データに含まれた歩行タイミングの予測情報は、2回目の歩行データに含まれた歩行間隔344である’0.5’(2歩目と3歩目の間の歩行間隔)、’0.5’(3歩目と4歩目の間の歩行間隔)、’0.5’(4歩目と5歩目の間の歩行間隔)、’0.5’(5歩目と6歩目の間の歩行間隔)でもよい。情報通信端末は、第3の期間420−3では、第2の歩行データに基づき(第2の期間の最終歩数’6’(324参照)と、3歩目から6歩目までの歩行間隔’0.5’(344参照)に基づき)、3回目の歩行データを受信するまでの第3の期間420−3の歩数表示394を行う。具体的には、第2の期間の最終歩数’6’(324参照)の次の値である歩数「7」(394参照)から歩行間隔’0.5’で歩数カウントを開始する。第3の期間410−3の歩行間隔は3歩目から6歩目までの歩行間隔344の平均値を用いてもよいし、3歩目から6歩目までの歩行間隔344の最新の値(例えば6歩めの値)を用いてもよい。
【0062】
また3歩目から6歩目までの歩行間隔344を繰り返し用いても良い。具体的には3歩目から6歩目までの歩行間隔344を7歩目から10歩目までの歩行間隔として使用してもよい。このように複数の歩行間隔を使用することで、スキップなどの不規則な歩数を予測することも可能になる。
【0063】
図6は第1の実施例における機能ブロック図であり、図7、図9は、歩数計測装置側の処理の流れを示すフローチャートであり、図8、図10は情報通信端末側の処理の流れを示すフローチャートである。
【0064】
歩数計測装置500(図2の歩数計測装置100に相当)は、歩数計測機能530(図2の歩数計測装置100のセンサー120、歩数計測部112等に相当)、歩行予測機能510(図2の歩数計測装置100の歩行タイミング計測部114、歩行タイミング予測部116等に相当)、時間管理機能540(システム時計、タイマー等で実現)、無線送信機能520(図2の歩数計測装置100の通信制御部118、無線通信部130等で実現)を含む。なお、歩数計測装置500が歩行データに基づく歩行データの送信間隔(送信頻度)を設定又は変更を行なう場合には、送信タイミング決定機能550(図2の歩数計測装置100の通信制御部118、無線通信部130等に相当)を含む。
【0065】
情報通信端末600(図2の情報通信端末200に相当)は、歩行管理機能610(図2の情報通信端末200の歩数記録部212、歩数カウント制御部214等に相当)、時間管理機能640(システム時計、タイマー等で実現)、無線受信機能620(図2の情報通信端末200の通信制御部218、無線通信部230等に相当)、歩数表示機能630(図2の情報通信端末200の歩数カウント出力部240に相当)を含む。
【0066】
まず歩行データの送信間隔の調整を行わない場合の歩数計測装置と情報通信端末の処理について説明する。
【0067】
図7は、第1の実施例において歩数データに基づく歩行データの送信間隔の調整を行わない場合の歩数計測装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【0068】
歩数計測装置は、定期的に情報通信端末に時刻合わせの時間情報を送信している。時間情報送信タイミングがくると(ステップS10)、時間情報を情報通信端末に無線で送信する(ステップS20)。
【0069】
歩行イベントが発生して、歩数計測機能が歩数1(歩数計測装置の歩数カウント値)を計測すると(ステップS30)、歩行イベントの発生タイミングに対応する時間情報を取得して歩行タイミング(図4の330に相当)を生成して、歩数1と歩行タイミングを歩行データとして記録する(ステップS40)。
【0070】
所定の送受信タイミングになると(ステップS50)、歩行データに基づき歩行予定タイミング(歩行タイミングの予測情報)を作成する(ステップS60)。例えば図4において、第1の期間410−1終了後に、第2の期間410−2の歩行タイミング330を予測して歩行予定タイミング(歩行タイミングの予測情報)としてもよい。そして、歩数1と歩行予定タイミングを歩行データとして情報通信端末に無線で送信する(ステップS80)。
【0071】
図8は、第1の実施例において歩数データに基づく歩行データの送信間隔の調整を行わない場合の情報通信端末の処理の流れを示すフローチャートである。
【0072】
情報通信端末は、歩数計測装置から、定期的に情報通信端末に時刻合わせの時間情報を受信している。時間情報を受信すると(ステップS110)、受信した時間情報に基づき情報通信端末の時間を設定する(ステップS120)。
【0073】
所定の間隔で送受信される歩行データ(歩数1と歩行予定タイミングを含む)の送受信タイミングがくると、以下の処理を行う(ステップS130)。まず受信した歩行予定タイミングを保存する(ステップS140)。そして、受信した歩数1の値で、情報通信端末の歩数カウントである歩数2を更新する(ステップS160)。そして歩数2で歩数表示を更新する(ステップS170)。
【0074】
そして、歩行予定タイミングがくると(ステップS180)、歩数2のカウントアップ(歩数2=歩数2+1)を行い(ステップS190)、表示部の歩数表示を更新する(ステップS200)。
【0075】
次に歩行データの送信間隔の調整を行う場合の歩数計測装置と情報通信端末の処理について説明する。
【0076】
図9は、第1の実施例において歩数データに基づく歩行データの送信間隔の調整を行う場合の歩数計測装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【0077】
図9のステップS10〜S60までの処理の流れは、図7のステップS10〜S60までの処理の流れと同様である。図9ではステップS60のあとに、歩行データから送受信タイミングを決定する(ステップS70)。例えば歩行データが示す過去の歩行間隔や将来の歩行予定タイミングに基づき歩行状態にあまり変化がないと判断される場合には送信間隔を現在の送信間隔より長くなるように次の送受信タイミングを決定してもよい。
【0078】
そして、歩数1と歩行予定タイミングと送受信タイミングを歩行データとして情報通信端末に無線で送信する(ステップS80’)。
【0079】
図10は、第1の実施例において歩数データに基づく歩行データの送信間隔の調整を行う場合の情報通信端末の処理の流れを示すフローチャートである。
【0080】
図10のステップS110〜S120、ステップS140、ステップS160〜S200の処理の流れは、図8のステップS110〜S120、ステップS140、ステップS160〜S200の処理の流れと同様である。図10ではステップS120のあとに、前回の歩行データとして受信して保存されている送受信タイミングがくると、以下の処理を行う(ステップS130’)。まず受信した歩行予定タイミングを保存する(ステップS140)。次に受信した送受信タイミングを保存する(ステップS150)。以下ステップS160〜S200の処理の流れは、図8のステップS160〜S200の処理の流れと同様である。
【0081】
3.第2の実施例
図5は、情報通信端末側で、歩行タイミングの予測を行う場合(第2実施例)の歩行イベントと歩数表示について説明する図である。
【0082】
対応する番号(図4のnは図5のn’に対応)については図4と同様であるので説明を省略する。第2実施例では、歩数計測装置は歩行タイミングの予測情報を生成しないで、情報通信端末側で歩行間隔を予測して歩数表示を行う。
【0083】
第2実施例では、情報通信端末に送信される歩行データには、歩行イベント320’、歩行タイミング330’が含まれ、歩行間隔は含まれない。従って情報通信端末は、1回目の歩行データに基づき、第2の区間の歩行間隔を予測して歩数表示390’を行う。
【0084】
情報通信端末は、1回目の歩行データを受信すると(312’−1)、1回目の歩行データに含まれた歩数と歩行タイミングに基づき、第2の期間420’−2の歩数表示390’を更新する。例えば1回目の歩行データに含まれた歩行タイミング(1歩目と2歩目)の間の歩行間隔である’0.5’を、第2の期間420’−2の予想歩行間隔として第2の期間歩行タイミング382’を演算し、歩数表示392’をおこなってもよい。
【0085】
そして情報通信端末は、2回目の歩行データを受信すると(312’−2)、2回目の歩行データに含まれた歩数と歩行タイミングに基づき、第3の期間420’−3の歩数表示390’を更新する。例えば2の期間の最終歩数’6’(324’参照)の次の値である歩数「7」(394’参照)から歩行間隔’0.5’で歩数カウントを開始する。この歩行間隔は3歩目から6歩目までの歩行タイミング332’の歩行間隔の平均値を用いてもよいし、3歩目から6歩目までの歩行タイミング332’の歩行間隔の最新の値(例えば5歩目と6歩目の歩行タイミングの差分値)を用いてもよいし、3歩目から6歩目までの歩行タイミング332’の歩行間隔をくりかえし用いてもよい。
【0086】
図11は第2の実施例における機能ブロック図であり、図12、図14は、歩数計測装置側の処理の流れを示すフローチャートであり、図13、図15は情報通信端末側の処理の流れを示すフローチャートである。
【0087】
歩数計測装置500’(図3の歩数計測装置100’に相当)は、歩数計測機能530’(図3の歩数計測装置100’のセンサー120’、歩数計測部112’等に相当)、時間管理機能540’(システム時計、タイマー等で実現)、無線送信機能520’(図3の歩数計測装置100’の通信制御部118’、無線通信部130’等に相当)を含む。なお、歩数計測装置500’が歩行データに基づく歩行データの送受信間隔(送信頻度)を設定又は変更を行なう場合には、送受信タイミング決定機能550’(図3の歩数計測装置100’の通信制御部118’、無線通信部130’等に相当)を含む。
【0088】
情報通信端末600’(図3の情報通信端末200’に相当)は、歩行管理機能610’(図3の情報通信端末200’の歩数記録部212’、歩数カウント制御部214’に相当)、時間管理機能640’(システム時計、タイマー等で実現)、無線送信機能620’(図3の情報通信端末200’の通信制御部218’、無線通信部230’等に相当)、歩行予測機能650’(図3の情報通信端末200’の歩行タイミング予測部216’に相当)、歩数表示機能(図3の情報通信端末200’の歩数カウント出力部240’に相当)を含む。なお、情報通信端末600’が歩行データに基づく歩行データの送受信間隔(送受信頻度)を設定又は変更を行なう場合には、送受信タイミング決定機能660’(図3の情報通信端末200’の通信制御部218’、無線通信部230’等で実現)を含む。
【0089】
まず歩行データの送信間隔の調整を行わない場合の歩数計測装置と情報通信端末の処理について説明する。
【0090】
図12は、第2の実施例において歩数データに基づく歩行データの送信間隔の調整を行わない場合の歩数計測装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【0091】
歩数計測装置は、定期的に情報通信端末に時刻合わせの時間情報を送信している。時間情報送信タイミングがくると(ステップS210)、時間情報を情報通信端末に無線で送信する(ステップS220)。
【0092】
歩行イベントが発生して、歩数計測機能が歩数1(歩数計測装置の歩数カウント値)を計測すると(ステップS230)、歩行イベントの発生タイミングに対応する時間情報を取得して歩行タイミング(図4の320に相当)を生成して、歩数1と歩行タイミングを歩行データとして記録する(ステップS240)。
【0093】
所定の送受信タイミングになると(ステップS250)、歩行データを情報通信端末に無線で送信する(ステップS260)。
【0094】
図13は、第2の実施例において歩数データに基づく歩行データの送信間隔の調整を行わない場合の情報通信端末の処理の流れを示すフローチャートである。
【0095】
情報通信端末は、歩数計測装置から、定期的に時刻合わせの時間情報を受信している。時間情報を受信すると(ステップS310)、受信した時間情報に基づき情報通信端末の時間を設定する(ステップS320)。
【0096】
所定の間隔で送受信される歩行データ(歩数1と歩行タイミングを含む)の送受信タイミングがくると、以下の処理を行う(ステップS330)。まず受信した歩数1の値で、情報通信端末の歩数カウントである歩数2を更新する(ステップS340)。そして、そして歩数2で歩数表示を更新する(ステップS350)。次に、歩行データと時間情報に基づき歩行間隔を予測し歩行予定タイミングを作成する(ステップS360)。
【0097】
そして、歩行予定タイミングがくると(ステップS380)、歩数2をカウントアップ(歩数2=歩数2+1)を行い(ステップS390)、表示部の歩数表示を更新する(ステップS400)。
【0098】
次に歩行データの送信間隔の調整を行う場合の歩数計測装置と情報通信端末の処理について説明する。
【0099】
図14は、第2の実施例において歩数データに基づく歩行データの送信間隔の調整を行う場合の歩数計測装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【0100】
図14のステップS210〜S260までの処理の流れは、図12のステップS210〜S260までの処理の流れと同様である。図14ではステップS260の後に、歩行データから送受信タイミングを決定する(ステップS270)。例えば歩行データが示す過去の歩行間隔や将来の歩行予定タイミングに基づき歩行状態にあまり変化がないと判断される場合には歩行間隔を現在の送信間隔より長くなるように次の送受信タイミングを決定してもよい。
【0101】
図15は、第2の実施例において歩数データに基づく歩行データの送信間隔の調整を行う場合の情報通信端末の処理の流れを示すフローチャートである。
【0102】
図15のステップS310〜S320、ステップS340〜S360、ステップS380〜S400の処理の流れは、図13のS310〜S320、ステップS340〜S360、ステップS380〜S400の処理の流れと同様である。図15ではステップS320のあとに、前回の歩行データに基づき決定した送受信タイミングがくると、以下のステップS340〜S360の処理を行う(ステップS330’)。そしてステップS370で、受信した歩行データに基づき送受信タイミングを決定する。例えば受信した歩行データが示す過去の歩行間隔や将来の歩行予定タイミングに基づき歩行状態にあまり変化がないと判断される場合には歩行間隔を現在の送信間隔より長くなるように次の送受信タイミングを決定してもよい。
【0103】
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
【符号の説明】
【0104】
1 歩数計測システム、100 歩数計測装置、110 処理部(CPU)、112 歩数計測部、114 歩数タイミング計測部、116 歩行タイミング予測部、118 通信制御部、120 センサー、130 無線通信部、140 記憶部、190 歩行データ、200 携帯情報通信端末、210 処理部(CPU)、212 歩数記録部、214 歩数カウント制御部、218 通信制御部、230 無線通信部、240 歩数カウント出力部、250 記憶部、1’ 歩数計測システム、100’ 歩数計測装置、110’ 処理部(CPU)、112’ 歩数計測部、114’ 歩数タイミング計測部、118’ 通信制御部、120’ センサー、130’ 無線通信部、140’ 記憶部、200’ 携帯情報通信端末、210’ 処理部(CPU)、212’ 歩数記録部、214’ 歩数カウント制御部、216’ 歩行タイミング予測部、218’ 通信制御部、230’ 無線通信部、240’ 歩数カウント出力部、250’ 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
歩数計測のセンサーと、
外部の無線通信機器と無線通信を行う無線通信部と、
前記センサーからの入力信号に基づき歩行イベントを検出して、当該歩行イベントに基づき歩数を計測する歩数計測部と、
歩行イベントの発生時の時刻に関する情報である歩行タイミングを計測する歩行タイミング計測部と、
計測された歩数と歩行タイミングを含む歩行データを所与の間隔で外部の無線通信機器に無線で送信するため制御を行う通信制御部と、を含む歩数計測装置。
【請求項2】
請求項1において、
計測した前記歩行タイミングに基づき、歩行データに含まれた期間以降の歩行タイミングの予測情報を求める歩行タイミング予測部を、含み、
前記通信制御部は、
前記歩行タイミングの予測情報と前記歩数を含む歩行データを所与の間隔で外部の無線通信機器に無線送信する制御を行う歩数計測装置。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記通信制御部は、
前記歩行データに基づき、歩行データの送信間隔を決定し、決定した送信間隔で、歩行データを送信する制御を行う歩数計測装置。
【請求項4】
外部の無線通信機器と無線通信を行う無線通信部と、
前記外部の無線通信機器から歩数と歩行イベントの発生タイミングの時刻に関する情報である歩行タイミングを含む歩行データを受信する制御を行う通信制御部と、
前記歩数に基づき、受信時までの歩数を記録する歩数記録部と、
前記歩行タイミングに基づき、歩行データに含まれた期間以降の歩行タイミングの予測情報を求める歩行タイミング予測部と、
歩数カウントを出力する歩数カウント出力部と、
前記歩数と前記歩行タイミングの予測情報に基づき、前記歩数カウント出力部に出力される歩数カウントを制御する歩数カウント制御部と、を含む情報通信端末。
【請求項5】
無線で通信可能な歩数計測装置と情報通信端末とを含む歩数計測システムであって、
前記歩数計測装置は、
歩数計測のセンサーと、
前記情報通信端末と無線通信を行う無線通信部と、
前記センサーからの入力信号に基づき歩行イベントを検出して、当該歩行イベントに基づき歩数を計測する歩数計測部と、
歩行イベントの発生タイミングの時刻に関する情報である歩行タイミングを計測する歩行タイミング計測部と、
計測した前記歩行タイミングに基づき、歩行データに含まれた期間以降の歩行タイミングの予測情報を求める歩行タイミング予測部と、
前記歩数と前記歩行タイミングの予測情報を含む歩行データを所与の間隔で外部の無線通信機器に無線で送信する制御を行う通信制御部と、を含み、
前記情報通信端末は、
前記歩数計測装置と無線通信を行う無線通信部と、
前記歩数計測装置から歩数と前記歩行タイミングの予測情報を含む歩行データを受信する制御を行う通信制御部と、
前記歩数に基づき、受信時までの歩数を記録する歩数記録部と、
歩数カウントを出力する歩数カウント出力部と、
前記歩数と前記歩行タイミングの予測情報に基づき、前記歩数カウント出力部に出力される歩数カウントを制御する歩数カウント制御部と、を含む歩数計測システム。
【請求項6】
無線で通信可能な歩数計測装置と情報通信端末とを含む歩数計測システムであって、
前記歩数計測装置は、
歩数計測のセンサーと、
前記情報通信端末と無線通信を行う無線通信部と、
前記センサーからの入力信号に基づき歩行イベントを検出して、当該歩行イベントに基づき歩数を計測する歩数計測部と、
歩行イベントの発生タイミングの時刻に関する情報である歩行タイミングを計測する歩行タイミング計測部と、
前記歩数と前記歩行タイミングを含む歩行データを所与の間隔で外部の無線通信機器に無線で送信する制御を行う通信制御部と、を含み、
前記情報通信端末は、
前記歩数計測装置と無線を行う無線通信部と、
前記歩数計測装置から歩数と前記歩行タイミングを含む歩行データを受信する制御を行う通信制御部と、
前記歩数に基づき、受信時までの歩数を記録する歩数記録部と、
前記歩行タイミングに基づき、前記歩行データに含まれた期間以降の歩行タイミングの予測情報を求める歩行タイミング予測部と、
歩数カウントを出力する歩数カウント出力部と、
前記歩数と、求めた前記歩行タイミングの予測情報に基づき、前記歩数カウント出力部に出力される歩数カウントを制御する歩数カウント制御部と、を含む歩数計測システム。
【請求項7】
請求項5又は6において、
前記歩数計測装置の前記通信制御部は、
前記歩行タイミングに基づき、歩行データの送信間隔を変更して、第1のタイミングで送信する第1の歩行データの次の第2の歩行データの送信タイミングに関する情報を決定し、第1の歩行データに関連づけて、決定した第2の歩行データの送信タイミングに関する情報を送信する制御を行い、
前記情報通信端末の前記通信制御部は、
第1の歩行データに関連づけて受信した第2の歩行データの送信タイミングに関する情報に基づき、第2の歩行データの受信タイミングを決定して、決定した受信タイミングで歩行データを受信する制御を行う歩数計測システム。
【請求項8】
請求項5又は6において、
前記歩数計測装置の前記通信制御部は、
前記情報通信端末に送信する歩行データに基づき、歩行データの送信間隔を決定し、決定した送信間隔で歩行データを送信する制御を行い、
前記情報通信端末の前記通信制御部は、
前記歩数計測装置から受信した歩行データに基づき、歩行データの受信間隔を決定し、決定した受信間隔で歩行データを受信する制御を行う歩数計測システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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