説明

歯列矯正ブラケット

【課題】 透明性と耐久性の高い歯列矯正ブラケットの提供。
【解決手段】 合成樹脂30〜95質量%とガラス繊維5〜70質量%を含む樹脂組成物からなる、歯列矯正ブラケットであり、前記樹脂組成物から得られる成形体が下記の(a)〜(d)の要件を満たしている歯列矯正ブラケット。
(a)曲げ強度(ISO178)が100〜200MPa
(b)曲げ弾性率(ISO178)が3,800〜15,000MPa
(c)シャルピー衝撃強度(ノッチ付)(ISO179/1eA)が2〜20kJ/m2
(d)全光線透過率(厚さ3mm)(ISO489)が20%以上

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯列の矯正に使用される歯列矯正ブラケットに関する。
【背景技術】
【0002】
歯列の矯正に使用される歯列矯正ブラケットとして、ステンレス等の金属製のものが使用されてきたが、美観を損なうという点で課題がある。
【0003】
特許文献1、2には、ポリマー材料を用いた歯科矯正具が開示されているが、強度及び耐久性の点で改善の余地がある。
【0004】
特許文献3、4には、透明セラミックス製の歯列矯正ブラケットが開示されているが、剛性が劣るため、耐久性の点で改善の余地がある。
【0005】
【特許文献1】特開2004−81837号公報
【特許文献2】特開2005−60353号公報
【特許文献3】特開2005−330164号公報
【特許文献4】特開2006−346188号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、透明性が高いので使用時に美観を損なうことがなく、機械的強度が高いので耐久性も優れている歯列矯正ブラケットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、課題の解決手段として、
合成樹脂30〜95質量%とガラス繊維5〜70質量%を含む樹脂組成物からなる、歯列矯正ブラケットであり、前記樹脂組成物から得られる成形体が下記の(a)〜(d)の要件を満たしている歯列矯正ブラケットを提供する。
(a)曲げ強度(ISO178)が100〜200MPa
(b)曲げ弾性率(ISO178)が3,800〜15,000MPa
(c)シャルピー衝撃強度(ノッチ付)(ISO179/1eA)が2〜20kJ/m2
(d)全光線透過率(厚さ3mm)(ISO489)が20%以上
【発明の効果】
【0008】
本発明の歯列矯正ブラケットは、透明性が高いので、使用時においても目立ち難く、剛性や衝撃強度が高いので耐久性が良く、一般的な使用期間である1〜2年程度の間に破損したりすることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
<樹脂組成物>
【0010】
合成樹脂は、厚さ3mmの成形体の全光線透過率(ISO489)が70%以上のものが好ましく、80%以上のものがより好ましく、85%以上のものが更に好ましく、88%以上のものが特に好ましい。
【0011】
合成樹脂は、屈折率(ISO13468-1)(Np)は1.45〜1.65の範囲が好ましく、1.48〜1.60の範囲がより好ましい。
【0012】
合成樹脂は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂から選ばれるものを用いることができる。これらの中でも、ポリスチレン(屈折率1.59-1.60)、AS樹脂、ABS樹脂、スチレン−メタクリレート樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン(屈折率1.49)等のオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂(ポリアミド;屈折率1.53)から選ばれる熱可塑性樹脂、環状オレフィン樹脂、ポリ乳酸等の生分解性樹脂が好ましい。
【0013】
樹脂中のガラス繊維は、繊維径が3〜20μmのものが好ましく、アスペクト比(長さ/直径)が10〜300の範囲のものが好ましく、30〜200の範囲のものがより好ましい。
【0014】
ガラス繊維は、屈折率(ISO13468-1)(NF)が1.5〜1.62の範囲のものが好ましく、1.53〜1.60の範囲のものがより好ましい。
【0015】
合成樹脂の屈折率(Np)とガラス繊維の屈折率(NF)差(絶対値)は、0.1未満であることが好ましく、0.05以下がより好ましく、できるだけ0に近似していることが特に好ましい。
【0016】
樹脂組成物中の合成樹脂とガラス繊維の割合は、
合成樹脂は30〜95質量%であり、好ましくは50〜90質量%、より好ましくは60〜85質量%であり、
ガラス繊維は5〜70質量%であり、好ましくは10〜50質量%、より好ましくは15〜40質量%である。
【0017】
本発明で用いる樹脂組成物には、本発明の課題を解決できる質及び量の公知の樹脂用添加剤を含有させることができる。公知の樹脂用添加剤としては、ポリメチルメタクリレートやポリスチレンのような熱可塑性樹脂からなるコアと、ブタジエンゴムやアクリルゴムからなるコア/シェル構造の耐衝撃性向上剤を挙げることができる。耐衝撃性向上剤の組成物中の含有量は10質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましい。
【0018】
本発明で用いる樹脂組成物は、それから得られる成形体が下記の各要件(a)〜(d)を満たしている。
【0019】
要件(a):曲げ強度
ISO178規格に準じて実施例1に記載の方法により測定した曲げ強度は、100〜200MPaであり、好ましくは120〜190MPa、より好ましくは130〜180MPaである。
【0020】
要件(b):曲げ弾性率
ISO178規格に準じて実施例1に記載の方法により測定した曲げ弾性率は、3,800〜15,000MPaであり、好ましくは4,500〜13,000MPa、より好ましくは5,500〜11,000MPaである。
【0021】
要件(c):シャルピー衝撃強度(ノッチ付)
ISO179/1Ea規格に準じて実施例1に記載の方法により測定したシャルピー衝撃強度は2〜20kJ/m2であり、好ましくは3〜15kJ/m2、より好ましくは4〜10kJ/m2である。
【0022】
要件(d):全光線透過率
ISO489規格に準じて実施例1に記載の方法により測定した全光線透過率は20%以上であり、好ましくは40%以上、より好ましくは60%以上である。
【0023】
<歯列矯正ブラケット>
次に、図1、図2により、上記した樹脂組成物を用いた歯列矯正ブラケットについて説明する。図1は、本発明の歯列矯正ブラケット2の斜視図であり、図2は、歯列矯正ブラケット2の使用説明図である。
【0024】
図1に示す歯列矯正ブラケット2は、上記した樹脂組成物を用いて、公知の射出成形法により得ることができる。また、歯列矯正ブラケット2の形状自体は公知のものと同じであり、例えば、特開2005−330164号公報(特許文献3)の図1、特開2006−346188号公報(特許文献4)の図4に示されたものと同じである。
【0025】
図1に示すとおり、ベースプレート12の一面12a側には、2つの結束翼4、5が固定されている。これらのベースプレート12と2つの結束翼4、5の両方が、上記した樹脂組成物から形成されている。ベースプレート12と2つの結束翼4、5は、一体に成形されたものでもよいし、別々に成形したベースプレート12と2つの結束翼4、5が固着されたものでもよい。
【0026】
ベースプレート12の他面12bは、使用時に歯に接触するものであるため、歯の形状に応じて、図1に示すように湾曲された状態でもよい。
【0027】
結束翼4は、2つの分離した翼4a、4bと、それらの間のワイヤ保持用の凹部7からなり、同様に結束翼5は、2つの分離した翼5a、5bと、それらの間のワイヤ保持用の凹部8からなる。
【0028】
凹部7、8には、使用時には、図2に示すようにして、ワイヤ16を通す。このため、凹部7、8は、ワイヤ16の幅方向の断面形状と一致した形状であり、かつワイヤ16の幅方向の断面積よりも僅かに小さくなるようにしておくことが好ましい。このようにすると、ワイヤ16は、凹部7、8に対して動かないようにしっかりと嵌め込まれることになる。
【0029】
歯列矯正ブラケット2の大きさは、小児用、大人用、男性用、女性用等で適宜調整することができるが、通常、ベースプレート12の大きさは1辺が数mm程度である。
【0030】
歯列矯正ブラケット2は、下記の群から選ばれる方法により、表面を改質することができる。
(1)カルボキシル基、カルボニル基、アミノ基等を有する薄い層形成して、表面のポリマー構造を変える方法(特開2004-81837号公報)。
(2)薄い金属酸化物フィルムを形成する方法(Y.Oshida,Bioscience and Bioengineering of Titanium Materials,Elsevier UK,2006;pp.314-379)。
【0031】
(1)の方法は、通常のプラズマ処理、紫外線照射処理、オゾン又はコロナ放電処理、高エネルギー高電圧放電処理を利用する;
(2)の方法は、PI3(プラズマ イマージョン イオン インプランテーション)、ECR(エレクトロン サイクロトン リソーナンス)スパッタリング、KECD(運動エネルギー制御蒸着)等の先端技術である。
【0032】
これらの技術は、金属酸化物(例えば、MgO、TiO2、Al2O3、B2O3)或いは有機又は無機粒子の薄いフィルムを透明プラスチック上に付着させる技術である。その結果、歯列矯正ブラケットは、化学的に不活性になり、表面が堅く強くなり、歯列矯正用ワイヤに対する摩擦係数が減少される。
【0033】
次に、図2により、歯列矯正ブラケット2の使用方法を説明する。人の歯に適用するときは、複数枚の歯列矯正ブラケット2を使用し、それらの凹部7、8にワイヤ16を嵌め込む。そして、1枚の歯に少なくとも1つの歯列矯正ブラケット2の面12bが当接された状態にて、ワイヤ16で歯列が矯正できるように締め付けて固定する。
【0034】
このような使用状態において、歯列矯正ブラケットは、全光線透過率で評価される透明性が高いので、装着した場合でも目立たなくなり、使用者の精神的な負担が軽くなる。そして、本発明の歯列矯正ブラケットは、機械的強度が高いので、通常の歯列矯正に要する期間内(1〜2年程度)は、充分な耐久性を維持できる。更に、本発明の歯列矯正ブラケットは、ベースプレート12が合成樹脂製であるため、歯に溶着することもなく、使用終了時には、容易に取り外すことができる。
【実施例】
【0035】
実施例1
アクリロニトリル−スチレン共重合体AS(AS CEVIAN-N050;ダイセルポリマー(株)製)90質量%と、ガラス繊維T351(ECS03 T-351;日本電気硝子(株)製)10質量%を用いた。
【0036】
二軸押出機(TEX30;日本製鋼所(株)製)により、シリンダー温度230℃で、共重合体ASを溶融混練し、ガラス繊維はサイドフィーダーから供給して、ペレットを得た。得られたペレットを用いて射出成形して、試験片を得た。射出成形は、射出成形機(SH100,住友重機械工業(株)製)により、シリンダー温度240℃、金型温度60℃で行った。試験片は、機械的及び物理的試験に使用した。
【0037】
・曲げ強度及び曲げ弾性は、ISO178規格に準じ、テンシロンUTM-5T(東洋ボールドウィン(株)製)により測定した。
・シャルピー衝撃試験(ノッチ付)は、ISO179/1eAに準じ、シャルピー衝撃試験機DG-CB((株)東洋精機製作所製)により測定した。
・全光線透過率と屈折率は、それぞれISO489規格とISO13468-1規格に準じ、自動ヘーズメーターTC-H III DP((有)東京電色製)により測定した。全光線透過率は、厚さ3mmのサンプルで測定した。
・全ての試験は室温(23℃)で行った。上述した機械的及び物理的評価は、5枚の試験片で行った。5つのデータポイントの平均値は、標準偏差と共に計算した。結果を表1に示す。結果は、平均値と括弧内の標準偏差で示している。
【0038】
実施例2
アクリロニトリル−スチレン共重合体AS80質量%とガラス繊維T35120質量%を用いて、実施例1と同様にしてペレットを得た。機械的性質と光学的性質は、実施例1と同じ装置で同様にして測定した。結果を表1に示す。結果は、平均値と括弧内の標準偏差で示している。
【0039】
実施例3
アクリロニトリル−スチレン共重合体AS70質量%とガラス繊維T35130質量%を用いて、実施例1と同様にしてペレットを得た。機械的性質と光学的性質は、実施例1と同じ装置で同様にして測定した。結果を表1に示す。結果は、平均値と括弧内の標準偏差で示している。
【0040】
実施例4
熱可塑性シクロオレフィン共重合体TCOC(TOPAS5013;ポリプラスチックス(株)製)90質量%と、ガラス繊維T480(ECS03 T-480;日本電気硝子(株)製)10質量%を用いて、実施例1と同様にしてペレットを得た。
【0041】
強化繊維T480とT351の主な違いは、マトリックス樹脂相へのファイバーフィラメントの結合強度を高めるためのガラス繊維の表面処理タイプの違いである。ガラス繊維T351は、スチレン樹脂に適した表面処理がなされており、ガラス繊維T480は、オレフィン樹脂に適した表面処理がなされている。
【0042】
機械的性質と光学的性質は、実施例1と同じ装置で同様にして測定した。結果を表1に示す。結果は、平均値と括弧内の標準偏差で示している。
【0043】
実施例5
熱可塑性シクロオレフィン共重合体TCOC80質量%と、ガラス繊維T48020質量%を用いて、実施例1と同様にしてペレットを得た。機械的性質と光学的性質は、実施例1と同じ装置で同様にして測定した。結果を表1に示す。結果は、平均値と括弧内の標準偏差で示している。
【0044】
実施例6
熱可塑性シクロオレフィン共重合体TCOC70質量%と、ガラス繊維T48030質量%を用いて、実施例1と同様にしてペレットを得た。機械的性質と光学的性質は、実施例1と同じ装置で同様にして測定した。結果を表1に示す。結果は、平均値と括弧内の標準偏差で示している。
【0045】
【表1】

【0046】
実施例7、8
表2に示す各成分を用い、実施例1と同様にしてペレットを得た。但し、ガラス繊維(T351とT480)は、アスペクト比が異なる2種類のものを用いた。T351とT480は、平均直径13μmである。全ての機械的及び物理的試験は、実施例1〜6と同様に行った。結果を表2に示す。結果は、平均値と括弧内の標準偏差で示している。
【0047】
【表2】

【0048】
実施例9
プラスチックとして、ポリ乳酸(PLLA)(商品名:Ecodear,東レ(株)製)90質量%を用い、ガラス繊維として、T120(ECS03-T-120;日本電気硝子(株)製)10質量%を用いて、実施例1と同様にしてペレットを得た。全ての機械的及び物理的試験は、上記の実施例と同様に行った。結果を表3に示す。結果は、平均値と括弧内の標準偏差で示している。
【0049】
実施例10
Ecodear95質量%とT4805質量%を用いて、実施例1と同様にしてペレットを得た。全ての機械的及び物理的試験は、上記の実施例と同様に行った。結果を表3に示す。結果は、平均値と括弧内の標準偏差で示している。
【0050】
実施例11
AS75質量%、T35120質量%、耐衝撃向上剤(商品名ParaloidEXL2602,ローム&ハース社製)5質量%を用いて、実施例1と同様にしてペレットを得た。全ての機械的及び物理的試験は、上記の実施例と同様に行った。結果を表3に示す。結果は、平均値と括弧内の標準偏差で示している。
【0051】
【表3】

【0052】
実施例12〜15
表4に示すAS共重合体とガラス繊維(GF FT2A;オーウェンス コーニング ジャパン(株)製;平均直径6μm)を用いて、実施例1と同様にしてペレットを得た。得られたペレットを用いて実施例1と同様に射出成形した試験片(実施例12、13)に対して、下記の順序で表面処理した。
(1)ポリアクリルエマルジョン(TT153C:ダイセルファインケム(株)製)による直接コーティング
(2)水分除去のための乾燥(120℃,3分間)
(3)アクリル樹脂を重合して、表面に硬質層を形成する
表面処理した実施例12、13と表面処理していない実施例14、15の試験片について、実施例1と同様にして機械的及び物理的試験を行った。結果を表4に示す。結果は、平均値と括弧内の標準偏差で示している。
【0053】
【表4】

【0054】
実施例16、17
表5に示す熱可塑性シクロオレフィン共重合体TCOC(TOPAS5013;ポリプラスチックス(株)製)とガラス繊維(GFFT2A;オーウェンス コーニング ジャパン(株)製)を用いて、実施例1と同様にしてペレットを得た。得られたペレットを用いて実施例1と同様に射出成形した試験片(実施例16)に対して、実施例12、13と同様にして表面処理した。表面硬化処理をした実施例16と、表面硬化処理をしていない実施例17の機械的性質を比較した。全ての機械的及び物理的試験は、実施例1と同様に行った。結果を表5に示す。結果は、平均値と括弧内の標準偏差で示している。
【0055】
【表5】

【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の歯列矯正ブラケットの斜視図。
【図2】図1の歯列矯正ブラケットの使用説明図。
【符号の説明】
【0057】
2 歯列矯正ブラケット
4、5 結束翼
7、8 凹部
12 ベースプレート
16 ワイヤ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂30〜95質量%とガラス繊維5〜70質量%を含む樹脂組成物からなる、歯列矯正ブラケットであり、前記樹脂組成物から得られる成形体が下記の(a)〜(d)の要件を満たしている歯列矯正ブラケット。
(a)曲げ強度(ISO178)が100〜200MPa
(b)曲げ弾性率(ISO178)が3,800〜15,000MPa
(c)シャルピー衝撃強度(ノッチ付)(ISO179/1eA)が2〜20kJ/m2
(d)全光線透過率(厚さ3mm)(ISO489)が20%以上
【請求項2】
前記合成樹脂の屈折率(Np)が1.45〜1.65で、前記ガラス繊維の屈折率(NF)が1.5〜1.62であり、Np−NFの絶対値が0.1未満である、請求項1記載の歯列矯正ブラケット。
【請求項3】
前記合成樹脂が、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、スチレン−メタクリレート樹脂、オレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂から選ばれるものである、請求項1又は2記載の歯列矯正ブラケット。
【請求項4】
前記合成樹脂が環状オレフィン樹脂である、請求項1又は2記載の歯列矯正ブラケット。
【請求項5】
前記合成樹脂が生分解性樹脂である、請求項1又は2記載の歯列矯正ブラケット。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−72588(P2009−72588A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−237766(P2008−237766)
【出願日】平成20年9月17日(2008.9.17)
【出願人】(501041528)ダイセルポリマー株式会社 (144)
【出願人】(396010937)
【Fターム(参考)】