説明

歯科用栓塞子ポイント

(a)ポリマーと(b)粒状フィラーとを含む複合材料を含有する閉塞体を有する歯科用栓塞子ポイントであって、前記閉塞体が少なくとも3mm/mm Alの放射線不透過性を有し、前記複合材料が、(i)5MPA〜70MPAの引張強度、(ii)5MPA〜90MPAの曲げ強度、(iii)0.1GPa〜2.5GPaの曲げ弾性率を有し、かつ(iv)−1〜7.00の範囲の、37℃における300rpmの穿孔係数を有することを特徴とする、歯科用栓塞子ポイント。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、卓越した機械的特性を有すると共に、本発明の歯科用栓塞子ポイントで塞いだ歯根管の治療時及びまた再治療時の優れた特性を有する、歯科用栓塞子ポイントに関する。本発明の歯科用栓塞子ポイントは、とりわけ長手方向における優れた寸法安定性を有する。
【背景技術】
【0002】
歯科用栓塞子ポイントは既知のものである(特許文献1)。歯科用栓塞子ポイントは、形成された根管を充填するような歯内療法において歯科医により使用されている。根管の寸法が小さいこと、また根管が往々にしてまっすぐでなく、複数のねじれ及びスクリュー状部分から形づくられていることに鑑みれば、歯科目的で使用される任意の栓塞子ポイントは、高い強度と高い可撓性とを共にもたらすものでなければならない。
【0003】
さらに、歯科用栓塞子ポイントの放射線不透過性がその後の診断方法に必要不可欠であることに鑑みると、栓塞子ポイントは、相当量の放射線不透過性物質、例えば特定の無機フィラーを含有することが必要とされる。
【0004】
さらに、歯科用栓塞子ポイントで以前に充填した歯根管の再治療時には、従来の歯科用器具を用いて歯根管から歯科用栓塞子ポイントを完全に取り除くことが必要である。
【0005】
さらに、歯科用栓塞子ポイントが標準化されたサイズで流通することを考えれば、歯科用栓塞子ポイントの寸法安定性が貯蔵時に必要不可欠である。根管内における歯科用栓塞子ポイントの寸法安定性も根管療法の成功のためには重要である。
【0006】
ガッタパーチャは従来、歯内療法を経た後に根管を塞ぐのに用いられる主な材料である。不活性及び生体適合性、融点、並びに展性及び延性を含むガッタパーチャの物理的特性及び化学的特性、並びに卓越した再治療特性は、歯科用栓塞子ポイントが通例、約70重量パーセントの酸化亜鉛で充填されるガッタパーチャからなるという理由からである。しかしながら、ガッタパーチャ閉塞ポイントの機械的特性は満足のいくものではないと考えられている。
【0007】
特許文献2は、形成された根管に入れた場合に膨潤性である親水性の高分子組成物を含む歯内ポイントを開示している。親水性の高分子組成物は、親水性の高分子ウレタンであってもよい。しかしながら、該歯内ポイントの機械的特性は依然として満足のいくものではない。
【0008】
特許文献3は、無機粒状フィラーとして粉末タングステンを任意に含有する、UDELポリスルホンMG−11(AMOCO Performance Products, Ine)又はVectra VC−3(Hoechst Celanese Corp.)等のプラスチック材料の閉塞体を有する歯科用栓塞子ポイントを開示している。
【0009】
特許文献3の歯科用栓塞子ポイントは、閉塞体として示唆される材料が過度に硬い点で問題となる。さらに、示唆されるプラスチック材料は、歯根管の再治療の場合に歯根管から容易に取り除くことができない。
【0010】
特許文献4は、(a)ポリマーブレンドであって、(a1)該ポリマーブレンドの総量の5wt%〜95wt%の熱可塑性エポキシドアミン付加重合体と、(a2)該ブレンド全体の95wt%〜5wt%の高性能ポリマーとを含む、ポリマーブレンドと;(b)粒状フィラーと、を含む材料の閉塞体を有する歯科用栓塞子ポイントであって、該閉塞体が少なくとも3mm/mm Alの放射線不透過性を有する、歯科用栓塞子ポイントを開示している。特許文献4の栓塞子ポイントは、強度及び可撓性に関する機械的特性の改善をもたらすものの、歯根管の再治療に関する該栓塞子ポイントの特性は依然として改善を必要としている。
【0011】
特許文献5は、熱可塑性エポキシドアミン付加重合体及び高性能ポリマーのポリマーブレンドと、フィラーとを含む歯科用栓塞子ポイントを開示している。該歯科用栓塞子ポイントの機械的特性は卓越しているものの、該歯科用栓塞子ポイントで治療された根管の再治療はまず不可能である(比較例1を参照されたい)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】国際公開第2006/082078号
【特許文献2】米国特許第4,425,094号
【特許文献3】米国特許第5,118,297号
【特許文献4】国際公開第2008046557号
【特許文献5】欧州特許第1911433号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
したがって、本発明の目的は、高い強度、卓越した可撓性、及び高い放射線不透過性を持つ閉塞体を有する歯科用栓塞子ポイントであって、容易に製造し得ると同時に、根管の治療に用いられる従来の歯科用器具を用いて歯根管から容易に取り除き得る、歯科用栓塞子ポイントを提供することである。
【0014】
さらに、歯科用栓塞子ポイントは、特に脆性試験に関するISO 6877の要件、及び1mmのアルミニウムに対して少なくとも6mmの必要とされる放射線不透過性を満たしていることが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、(a)ポリマーと、(b)粒状フィラーとを含む複合材料を含有する閉塞体を有する歯科用栓塞子ポイントであって、前記閉塞体が少なくとも3mm/mm Alの放射線不透過性を有し、前記複合材料が、(i)5MPa〜70MPaの引張強度、(ii)5MPa〜90MPaの曲げ強度、(iii)0.1GPa〜2.5GPaの曲げ弾性率を有し、かつ(iv)−1〜7.00の範囲の、37℃における300rpmの穿孔係数を有することを特徴とする、歯科用栓塞子ポイントを提供する。
【0016】
前記歯科用栓塞子ポイントが、37℃及び90%の相対湿度における5日間の貯蔵後に、前記栓塞子ポイントの全長1mm当たり0.25%以下の、長手方向における寸法安定性を有することが好ましい。
【0017】
さらに、本発明は、歯科用栓塞子ポイントを製造する方法であって、(1)ポリマーと粒状フィラーとを含む熱可塑性の複合材料を準備する工程と、(2)少なくとも3mm/mm Alの放射線不透過性を有する閉塞体を有する歯科用栓塞子ポイントをもたらす、前記複合材料を成形する工程とを含み、前記複合材料が、(i)5MPa〜70MPaの引張強度、(ii)5MPa〜90MPaの曲げ強度、(iii)0.1GPa〜2.5GPaの曲げ弾性率を有し、かつ(iv)−1〜7.00の範囲の、37℃における300rpmの穿孔係数を有することを特徴とする、歯科用栓塞子ポイントを製造する方法を提供する。
【0018】
前記歯科用栓塞子ポイントが、機能部分の遠位端で一体的に結合されるテーパー形閉塞体を備えていてもよく、前記機能部分は、(1)前記閉塞体に隣接するネック部分と、(2)ハンドル部分とを備える。
【0019】
さらに、本発明は、本発明による歯科用栓塞子ポイントを複数備えるシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明による好ましい歯科用栓塞子ポイントを示す図である。
【図2】本発明による、37℃における300rpmの穿孔係数を求めるために使用される、VDW GmbHから入手可能なMtwo再治療用ファイル(赤)(サイズ/テーパー 025/.05)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明による歯科用栓塞子ポイントは閉塞体を有する。閉塞体のサイズ及び形状は、根管の典型的なサイズ及び形状、並びに根管の形成に用いられるファイルのサイズに適合する。
【0022】
歯科用栓塞子ポイントは好ましくは、37℃及び90%の相対湿度における5日間の貯蔵後に、栓塞子ポイントの全長1mm当たり0.25%以下の、長手方向における寸法安定性を有する。より好ましくは、長手方向の歯科用栓塞子ポイントの長手方向における寸法安定性は、37℃及び90%の相対湿度における5日間の貯蔵後に、栓塞子ポイントの全長1mm当たり0.20%以下、更に好ましくは0.15%以下、更に好ましくは0.12%以下である。
【0023】
さらに、歯科用栓塞子ポイントは好ましくは、50℃及び90%の相対湿度における5日間の貯蔵後に、栓塞子ポイントの全長1mm当たり0.40%以下の、長手方向における寸法安定性を有する。より好ましくは、長手方向の歯科用栓塞子ポイントの長手方向における寸法安定性は、37℃及び90%の相対湿度における5日間の貯蔵後に、栓塞子ポイントの全長1mm当たり0.35%以下、更に好ましくは0.33%以下、更に好ましくは0.30%以下である。
【0024】
根管の形状及びサイズ、並びに根管の形成に用いられるファイルのサイズのバリエーションに鑑みれば、歯科用栓塞子ポイントは、特定のサイズ及び形状の閉塞体を有する1つ又は複数の歯科用栓塞子ポイントを、異なる特定のサイズ及び形状の閉塞体を有する1つ又は複数の栓塞子ポイント、並びに対応するサイズのファイルと組み合わせた部品キットに組み込まれていてもよい。好ましくは、閉塞体の遠位部分の輪郭が、根管の最終形成に用いられるファイルの遠位部分の輪郭に対応する。
【0025】
本発明による歯科用栓塞子ポイントは、閉塞体に一体的に取り付けられるハンドル部分又はネック部分等のさらなる部分を備えていてもよい。任意選択的なさらなる部分の材料は、閉塞体の材料と同じであっても異なっていてもよい。閉塞体は、少なくとも3mm/mm Alの放射線不透過性を有する。好ましくは、放射線不透過性は、少なくとも5mm/mm Al、より好ましくは少なくとも6mm/mm Alである。
【0026】
閉塞体は複合材料を含有する。好ましい実施形態において、閉塞体は複合材料からなる。複合材料は、物理的特性又は化学的特性が顕著に異なる2つ以上の構成材料から作られており、これらは、最終構造内においても巨視的レベルでは依然として分離した状態で区別される。本発明の複合材料は、ポリマーと粒状フィラーとを含む。
【0027】
閉塞体の複合材料は、一連の機械的特性を特徴とする。具体的には、複合材料は、引張強度と、曲げ強度と、曲げ弾性率との特定の組合せを表す。さらに、本発明の必要不可欠な特徴として、複合材料は同時に、37℃における300rpmの穿孔係数として定められる特定のパラメータを満たす必要がある。最終的に、閉塞体の複合材料は、長手方向における高い寸法安定性をもたらす。
【0028】
本発明は、歯根管内に据え付けられた閉塞体の再治療特性が、一般的な機械的特性と関連付けられないという認識に基づいている。したがって、引張強度、曲げ強度又は曲げ弾性率等の通常の機械的特性を変える場合に、再治療特性における一貫した傾向を示すことはできない。とりわけ、複合材料の多くの種々の特性は、再治療時に根管から閉塞体を完全に除去することに影響を及ぼすと考えられる。
【0029】
実際には、歯根管の再治療とは、根管の壁から閉塞体を分離、閉塞体の粉砕、及び根管からの粉砕された閉塞体の除去を目的とする一連の機械的な工程において、閉塞体の材料を除去する複合的なプロセスを表す。
【0030】
根管の再治療のための従来の器具を用いると、分離、粉砕及び除去が並行して起こることにより、引張強度、曲げ強度又は曲げ弾性率を含む機械的特性が、再治療の進行に関与する分離、粉砕及び除去に反対の影響を及ぼすと考えられる。したがって、機械的特性に関する一連の一般的なパラメータによって再治療特性を説明することはできない。
【0031】
驚くべきことに、再治療プロセスに対する栓塞子ポイントの特性の影響を単一のパラメータでマッピングすること、また、閉塞及び再治療に関して共に卓越した特性を有する閉塞体の種類を特定することが可能である。閉塞体の種類から選択することにより、長手方向における高い寸法安定性を有するさらなる種類、すなわち、優れた閉塞ポイントがもたらされ得る。
【0032】
具体的には、複合材料が、本発明により規定されるような37℃における300rpmの特定の穿孔係数を満たす必要がある。再治療特性は、下記式(I):
穿孔係数=(D−DGP)/DGP
(式中、
D=負荷×時間/厚み(gs/mm)であり、
xは複合材料を示し、GPは従来のガッタパーチャ材料(ガッタパーチャ/酸化亜鉛 30/70(重量%))を示す)
と相関関係にあることが見出された。
【0033】
したがって、本発明により使用される複合材料は、
(i)5MPa〜70MPaの引張強度、
(ii)5MPa〜90MPaの曲げ強度、
(iii)0.1GPa〜2.5GPaの曲げ弾性率
を有し、かつ
(iv)−1〜7.00の範囲の、37℃における300rpmの穿孔係数
を有する。
【0034】
寸法安定性は、栓塞子ポイントの長さ1mm当たりの、(例えば射出成形による)製造後の初期長に対する歯科用栓塞子ポイントの長さの変化を示す。それ故、寸法安定性は、下記式に従って算出することができる。
((製造後の長さ(mm))−(貯蔵後の長さ(mm)))×100/(製造後の長さ(mm))
【0035】
したがって、歯科用栓塞子ポイントは好ましくは、37℃及び90%の相対湿度における5日間の貯蔵後に、栓塞子ポイントの全長1mm当たり0.25%以下の、長手方向における寸法安定性を有する。
【0036】
パラメータ(i)〜パラメータ(iii)は、本発明の歯科用閉塞ポイントの閉塞特性に関して重要なものであるのに対して、パラメータ(iv)は、本発明の歯科用閉塞ポイントの再治療特性を決定するものである。
【0037】
長手方向における寸法安定性は、歯科用栓塞子ポイントの貯蔵特性及び取扱特性を決定するものである。
【0038】
引張強度は、歯科用閉塞ポイントの複合材料のネッキング(necking)が開始し、応力−ひずみ曲線の最大値を示す応力である。複合材料の引張強度は、5MPA〜70MPA、好ましくは10MPA〜60MPAに調節される。引張強度は、ISO 527−1:1993に従って求められる。複合材料がこの範囲外の引張強度を有する場合、閉塞特性は低下すると考えられる。
【0039】
曲げ強度は、歯科用閉塞ポイントの複合材料内で受ける、その破壊モーメントでの最大応力を反映している。複合材料の曲げ強度は、5MPa〜90MPa、好ましくは10MPA〜80MPAに調節される。曲げ強度は、DIN EN ISO 178:2006−04(D)に従って求めることができる。
【0040】
曲げ弾性率は、力をかけた際に弾性的に変形する歯科用閉塞ポイントの複合材料の傾向を説明するものである。複合材料の曲げ弾性率は、0.1GPa〜2.5GPa、好ましくは0.5GPa〜50GPaに調節される。曲げ弾性率は、DIN EN ISO 178:2006−04(D)に従って求めることができる。
【0041】
37℃における300rpmの穿孔係数は、歯科用閉塞ポイントの複合材料の再治療特性を反映している。再治療特性は、37℃における300rpmの穿孔係数が−1〜7の範囲、好ましくは−0.9〜5の範囲、より好ましくは−0.6〜4の範囲に調節される場合に、本発明により許容可能である。
【0042】
37℃における300rpmの穿孔係数は、以下のように測定することができる。約10mm×10mm×3mmの寸法(L×W×T)を有する試験片を、複合材料を用いて調製する。続いて、最終的な試験片の厚みを精密に測定し、パラメータの算出のために記録する。試験片は、37℃に維持される恒温の支持体に取り付けて、試験片を所定の位置に固定及び保持させる。試験片の温度の平衡化後、毎分300回転で作動する歯科用ドリルを用いて試験片に穴をあける(ドリルは100g〜500gの規定の負荷を受ける)時間を測定する。測定に使用するドリルは、歯根管の治療のための従来の歯科用ファイルである。概して、パラメータは、歯科用ファイルをカッティングモードで使用する限り、使用するファイルの特定のタイプに対するわずかな依存性を示す。歯冠充填材を除去するためのNiTiファイルを使用することが好ましい。具体的には、図2に示されるようなNiTiファイルである、VDW GmbHから入手可能なMtwo再治療用ファイル(赤)(サイズ/テーパー 025/.05)を使用する。負荷、時間及び厚みを、対象材料及びガッタパーチャについて記録し、37℃における300rpmの穿孔係数を式(I)に従って算出する。
【0043】
本発明による歯科用栓塞子ポイントの閉塞体の複合材料はポリマーを含む。ポリマーは、一種類のポリマーであっても、2つ以上の異なる種類のポリマーのブレンドであってもよい。本発明の複合材料中に使用されるポリマーは、ポリアクリレート/メタクリレート、ポリウレタン、ポリプロピレン及びポリエチレン等のポリアルキレン、ポリアミド、ポリエステル、フルオロポリマー、ポリホスファゼン、ポリ無水物、ポリスルフィド、ポリエーテル、エポキシ、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリフェニレンオキシド、シリコーンゴム、ポリグリコリド、ポリラクチド、ポリカプロラクトン、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリオルトエステル、ポリジオキサノン、ポリアセタール、ポリケタール、ポリオルトカーボネート、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロキシバレレート、ポリアルキレンオキサレート、ポリエチレンオキシド、ポリアルキレンスクシネート、ポリ(リンゴ酸)ポリマー、ポリマレイン酸無水物、ポリ(メチルビニル)エーテル、ポリ(アミノ酸)、キチン、キトサン、ポリアミド、ポリエステル、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリアリレート、スチレン、ポリウレタン、ビニルエステル若しくはエポキシ系材料、スチレンアクリロニトリル、ABSポリマー、ポリスルホン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリールスルフィド、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンコポリマー、ポリウレタンジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ウレタンジメタクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレート、及びポリカーボネートジメタクリレート(以下、「PCDMA」と略す)、並びにそれらのコポリマー、ターポリマー、又は組合せ又は混合物から選択され得る。好ましくは、ポリウレタン、フルオロポリマー及びポリアルキレンを本発明において使用する。
【0044】
本発明において使用されるポリマーは好ましくは、少なくとも40℃、より好ましくは少なくとも45℃のガラス転移温度Tgを有する。
【0045】
ポリウレタンは、脂肪族ポリウレタン又は芳香族ポリウレタンであってもよい。ポリウレタンは、ジイソシアネートと、ジオールと、任意に鎖延長剤との反応生成物であってもよく、これにより、ポリマー鎖の硬いドメイン及び軟らかいドメインが形成される。ここで、ジイソシアネート及び延長剤は硬いドメインを構成し、ジオールは軟らかいドメインを構成する。好ましくは、好適なポリウレタンのショアA硬度が、55A〜90A、好ましくは60A〜80Aの範囲である。
【0046】
好ましくは、ポリウレタンは、下記繰返し単位:
−[NHCOOROCONR
(式中、Rは直鎖状又は分岐鎖状のC1〜C8アルキレン基を表し、Rは芳香族部分を表す)
を含むポリマーである。好ましくは、Rは、直鎖状又は分岐鎖状のC2〜C6アルキレン基を表す。好ましくは、Rにかかる芳香族部分は、4,4’−メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)、2,4−トルエンジイソシアネート(TDI)又は1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)に由来する。Tecothane(登録商標)及びTecoplast(登録商標)樹脂は、芳香族部分Rをもたらす、メチレンジイソシアネート(MDI)を用いた市販のポリウレタンの例である。好適な鎖延長剤の例は、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMEG)及び1,4−ブタンジオールである。
寸法安定性に関して好ましいポリマーはTecothane(登録商標)である。
【0047】
代替的に、ポリウレタンは、R部分をもたらすような脂肪族化合物、例えば水素化メチレンジイソシアネート(HMDI)を用いて製造される樹脂であってもよい。市販材料についての例は、Tecoflex(登録商標)、Tecophilic(登録商標)及びCarbothane(登録商標)である。
本発明による歯科用栓塞子ポイントの閉塞体の複合材料はフィラーを含む。
【0048】
複合体は、全組成に基づき少なくとも20wt.%の粒状フィラーを含んでいてもよく、好ましくはフィラー含量が、25wt.%〜70wt.%、より好ましくは30wt.%〜50wt.%の範囲である。
【0049】
なお、複合体は、全組成に基づき少なくとも1vol.%の粒状フィラーを含んでいてもよく、好ましくはフィラー含量が、2vol.%〜40vol.%、より好ましくは3vol.%〜20vol.%の範囲である。
【0050】
フィラーとしては、タングステン、BiOCl等のビスマス化合物、シリカ、シリケートガラス、石英、酸化亜鉛、硫酸バリウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、ホウケイ酸バリウム、ホウケイ酸ストロンチウム、ホウケイ酸塩、ケイ酸リチウム、非晶質シリカ、リン酸カルシウム及びアルミナ、ジルコニア、酸化スズ、並びにチタニアを含む、無機及び有機の粒状物及び繊維状物が挙げられ得る。好ましくは、フィラーは、W若しくはBiのような金属、又はLa、ZrO、BiPO、CaWO、BaWO、SrF、Bi等の放射線不透過性/高屈折率材料として作用する。
【0051】
フィラーは、少なくとも3mm/mm Al、好ましくは少なくとも5mm/mm Al〜7mm/mm Al、最も好ましくは少なくとも6mm/mm Alの放射線不透過性をもたらすように組み込まれる。
【0052】
本発明による歯科用栓塞子ポイントは、安定化剤、可塑剤又は生理活性物質等の添加剤を含有していてもよい。生理活性材料としては、細胞、組織及び骨の成長及び生存を促すことができる任意の物質又はその代謝前駆体が挙げられ得る。好適な骨の成長促進物質としては、バイオガラス、リン酸カルシウム、ポルトランドセメント、ハイドロキシアパタイト、リン酸三カルシウム、ジホスホン酸又はポリホスホン酸、フッ化ナトリウム製剤、水酸化カルシウム、他の好適なカルシウム含有化合物が挙げられる。充填材料としては、歯科分野において代表的な添加剤、例えば可塑剤、抗生物質、抗齲蝕剤、抗細菌薬、又は他の抗炎症剤、生理活性材料若しくは治療用材料が挙げられ得る。
【0053】
機能部分の遠位端で一体的に結合されるテーパー形閉塞体を備える、好ましい実施形態による歯科用栓塞子ポイントは、機能部分が、
(1)閉塞体に隣接するネック部分と、
(2)ハンドル部分と
を備えることを特徴とする。
【0054】
好ましい歯科用栓塞子ポイントはまた、取扱特性を改善し、根管閉塞の精度を高める。歯科用栓塞子ポイントのハンドル部分は、作業者の指によって又はピンセットのような器具で間接的に、しっかりとつかむことができる。圧力をかけると、テーパー形閉塞体がその最終位置に押し込まれる。ハンドル部分は、好ましくは平らであり、手順の最後にポイントを切り詰めるのに使用される器具によって容易に排除することができる。ハンドル部分に設けられることが好ましい平面はまた、ポイントのサイズ及びテーパーを識別する押印のための空間をもたらす。
【0055】
好ましい歯科用栓塞子ポイントのネック部分は、管内テーパー形閉塞体とハンドル部分を接続する。ネック部分は、テーパー形閉塞体に比べて小さい直径を有していてもよく、これにより、手順の最後でポイントを切り詰めることが容易となる。ネック部分には、用いられる根管形成器具の長さに等しい最終位置にテーパー形閉塞体が達するような制御に役立つシリコンストップが、備え付けられていてもよい。
【0056】
管内テーパー形閉塞体は好ましくは、対応する根管器具と同じように形づくられる。それは、過剰なシーラントを歯冠方向に流出させる、軸方向の溝を示すものであってもよい。管内テーパー形閉塞体の表面は、根管シーラントによるポイントの表面の容易かつ完全な湿潤を可能とし、また根管ポイントと根管シーラントとの間の付着強度を改善する、微細構造を有し得る。
【0057】
図1に示されるように、歯科用栓塞子ポイントは、機能部分3の遠位端で一体的に結合されるテーパー形閉塞体2を備え、機能部分3は、閉塞体2に隣接するネック部分32と、ハンドル部分33とを備える。ハンドル部分33は、平らな形状を有するため、押印のための表面をもたらす。さらに、ハンドル部分の平らな形状は、望ましくない視覚的な障害をいくらか低減させる。ネック部分32には、シリコンストッパ等のストッパ手段4が設けられる。ストッパ手段は、テーパー形閉塞体2のタイプ又はサイズを示すように色分けされていてもよい。ネック部分32は、テーパー形閉塞体2に比べて小さい直径を有するため、望ましくない視覚的な障害がいくらか低減される。さらに、ネック部分32の小さな直径は、テーパー形閉塞体2を治療中に根管内に正しく配置した後に機能部分を除去する際の切断効率を改善する。テーパー形閉塞体2は、根管形成に用いられる根管器具の形状に合わせてもよい。さらに、テーパー形閉塞体2は、過剰なシーラントを排出させるための1つ又は複数の細長いチャンネル部分22を備え得る。
【0058】
好ましい実施形態において、本発明による歯科用栓塞子ポイントのテーパー形閉塞体は、歯内シーラントの湿潤及び接着を高めるために、粗い表面構造、又はそうでなければ、機械的若しくは化学的に改質された表面構造を有する。テーパー形閉塞体は、過剰なシーラントを排出させるための1つ又は複数の細長いチャンネル部分を備え得る。
【0059】
好ましい実施形態において、ハンドル部分は非円形の断面を有する。ネック部分は円筒形の断面を有し得る。さらに、ネック部分が、閉塞体の最大直径と同じか又はそれよりも小さい直径を有することが好ましい。
【0060】
本発明による歯科用栓塞子ポイントは、ネック部分に摺動自在に設けられるストッパ手段を更に備え得る。
【0061】
本発明による歯科用栓塞子ポイントは、成形法によって得ることができる。本発明による歯科用栓塞子ポイントを調製するための成形法は、具体的に限定されない。所要のサイズの製品を形づくるのに従来用いられてきたいずれの成形法、例えば、組成物がモールド内で重合する鋳造法、熱圧力成形法、及び、射出成形を使用してもよい。
【0062】
本明細書中の一製造方法によれば、歯科用栓塞子ポイントは、ダイプロセス(die processes)、オートクレーブ成形、樹脂射出成形(RIM)、シート、プレミックス、及びバルク成形、プレス成形、射出成形、反応射出成形、樹脂トランスファ成形(RTM)、圧縮成形、開放成形(open molding)、ハンドローリング、浸漬及び圧延、プレス、押出、引抜、並びにフィラメントワインディングによって製造される。好ましい成形技法は射出成形である。代替的に、ロッド形状の材料を製造した後に、研削、切断、粉砕等によって所望の形状及びサイズに形づくってもよい。
【0063】
歯科用栓塞子ポイントは、美観の理由から不透明な歯の色で設けてもよい。歯科用栓塞子ポイントは、適切な量の放射線不透過性材料、例えばタングステン、酸化チタン、オキシ塩化ビスマス、硫酸バリウム、及びX線資料作成(X-ray documentation)を保証する類似の材料を含んでいてもよく、これらは歯科用栓塞子ポイントの製造中にポスト材料(post material)に添加され得る。
ここで、以下の実施例及び比較例に基づき本発明を更に説明する。
【実施例】
【0064】
実施例1:
表1に示される組成に従って複合材料を調製し、穿孔係数を求めた。このため、表1において特定される複合材料を用いて約10mm×10mm×3mmの寸法(L×W×T)を有する試験片を調製した。その後、最終試験片の厚みは、高精度で測定し、パラメータの算出のために記録した。試験片は、37℃に維持された恒温の支持体に取り付けて、試験片を所定の位置に固定及び保持させた。試験片の温度の平衡化後、毎分300回転で作動する、VDW GmbHから入手可能なMtwo再治療用ファイル(赤)(サイズ/テーパー 025/.05)を用いて試験片に穴をあける(ドリルは100g〜500gの規定の負荷を受けた)時間を測定する。負荷、時間及び厚みを、対象材料及びガッタパーチャについて記録し、37℃における300rpmの穿孔係数を式(I)に従って算出する。
【0065】
【表1】

【0066】
比較例1
特許文献5に記載の、エポキシド−アミン付加重合体と、VECTRAと、タングステンとからなる、ポリマーブレンドの調製。
1.エポキシド−アミン付加重合体
72.183g(0.212mol)のN,N’−ジベンジル−5−オキサノナンジアミン−1,9と、32.274g(0.212mol)の1−アミノ−アダマンタンと、145.544g(0.424mol)のビス−2,2−[4−(2,3−エポキシプロポキシ)−フェニル]−プロパンとを、50℃で120時間重合させた。得られたエポキシド−アミン付加重合体は、THF、CHCl及びCHCl/CHOHのような有機溶媒に可溶である。
【0067】
2.ポリマーブレンド
250gのエポキシド−アミン付加重合体と、1050gのVECTRA(商標)A−950と、1400gのタングステン粉末とを、280℃〜310℃の範囲の温度で押出機により配合した。
【0068】
得られた熱可塑性複合材料を射出成形に用いて、150.3±7.3MPaの曲げ強度及び穿孔係数D=19gsmm−2を有する根管用コーン及び円筒ロッドを作製した。
【0069】
【表2】

【0070】
比較例2
欧州特許第1843714号に記載のエポキシド−アミン付加重合体の調製。
128.313g(337.67mmol)のビスフェノール−Aジグリシジルエーテル(M 380g/mol)と、10.535g(33.77mmol)のビスフェノール−Fジグリシジルエーテルと、28.140g(185.72mmol)の1−アミノ−アダマンタンと、63.241g(185.72mmol)のN,N’−ジベンジル−5−オキサノナンジアミン−1,9と、660.070gのCaWOと、165.018gのZrOと、9.980gのAerosil 200とを、均質に混合し、60℃で24時間重合させた。
【0071】
組成物は、放射線不透過性RO=10.1mm/mm Al、ガラス転移温度Tg=64℃、及び体積収縮率1.13vol.%という値を特徴とする。
【0072】
得られた熱可塑性複合材料を射出成形に用いて、44±3MPaの曲げ強度及び穿孔係数D=19gsmm−2を有する根管用コーン及び円筒ロッドを作製した。
【0073】
【表3】

【0074】
実施例2
テーパー02/40(ISO 6877:2006)サイズの歯内根管充填用ポイントを、55wt.%のTecothane TT−1075D(Lubrizol)と、40wt.%のタングステンと、5wt.%の二酸化チタンからなるポリマーブレンドを用いて射出成形した。ポイントは、37℃及び90%の相対湿度における5日間の貯蔵後に、−1.644±0.029mmの長さの変化を示し、また50℃における5日間の貯蔵後に、−4.027±0.065mmの長さの変化を示す。
【0075】
比較例3
テーパー02/40(ISO 6877:2006)サイズの歯内根管充填用ポイントを、55wt.%のCarbothane PC3572D(Lubrizol)と、40wt.%のタングステンと、5wt.%の二酸化チタンとからなるポリマーブレンドを用いて射出成形した。
【0076】
ポイントは、37℃及び90%の相対湿度における5日間の貯蔵後に、−7.062±0.135mmの長さの変化を示し、また50℃における5日間の貯蔵後に、−8.340±0.024mmの長さの変化を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)ポリマーと、
(b)粒状フィラーと
を含む複合材料を含有する閉塞体を有する歯科用栓塞子ポイントであって、
前記閉塞体が少なくとも3mm/mm Alの放射線不透過性を有し、前記複合材料が、
(i)5MPA〜70MPAの引張強度、
(ii)5MPA〜90MPAの曲げ強度、
(iii)0.1GPa〜2.5GPaの曲げ弾性率
を有し、かつ
(iv)−1〜7.00の範囲の、37℃における300rpmの穿孔係数
を有することを特徴とする、歯科用栓塞子ポイント。
【請求項2】
前記歯科用栓塞子ポイントは、37℃及び90%の相対湿度における5日間の貯蔵後に、前記栓塞子ポイントの全長1mm当たり0.25%以下の、長手方向における寸法安定性を有する、請求項1に記載の歯科用栓塞子ポイント。
【請求項3】
前記複合材料は、前記複合材料の総重量に基づき80重量パーセント〜20重量パーセントの前記ポリマーを含む、請求項1又は2に記載の歯科用栓塞子ポイント。
【請求項4】
前記ポリマーは、下記繰返し単位:
−[NHCOOROCONR
(式中、Rは直鎖状又は分岐鎖状のC1〜C8アルキレン基を表し、Rは芳香族部分を表す)
を含むポリウレタンである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の歯科用栓塞子ポイント。
【請求項5】
前記複合材料は、前記複合材料の総重量に基づき20重量パーセント〜80重量パーセントの前記粒状フィラーを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の歯科用栓塞子ポイント。
【請求項6】
前記フィラーは、タングステン、タングステン酸バリウム、タングステン酸カルシウム、酸化ビスマス、酸化アルミニウム、オキシ塩化ビスマス、酸化バリウム、硫酸バリウム、酸化ストロンチウム、酸化タングステン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、イッテルビウム、イットリウム、炭酸ランタン及び炭酸ジルコニウムからなる群から選択される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の歯科用栓塞子ポイント。
【請求項7】
前記歯科用栓塞子ポイントは、前記複合材料を成形することによって得ることができる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の歯科用栓塞子ポイント。
【請求項8】
前記歯科用栓塞子ポイントは、機能部分の遠位端で一体的に結合されるテーパー形閉塞ポイント部分を備え、前記機能部分が、
(a)前記閉塞ポイント部分に隣接するネック部分と、
(b)ハンドル部分と
を備える、請求項1〜7のいずれか一項に記載の歯科用栓塞子ポイント。
【請求項9】
歯科用栓塞子ポイントを製造する方法であって、
(1)ポリマーと粒状フィラーとを含む熱可塑性の複合材料を準備する工程と、
(2)少なくとも3mm/mm Alの放射線不透過性を有する閉塞体を有する歯科用栓塞子ポイントをもたらす、前記複合材料を成形する工程と
を含み、前記複合材料が、
(i)5MPA〜70MPAの引張強度、
(ii)5MPA〜90MPAの曲げ強度、
(iii)0.1GPa〜2.5GPaの曲げ弾性率
を有し、かつ
(iv)−1〜7.00の範囲の、37℃における300rpmの穿孔係数
を有することを特徴とする、歯科用栓塞子ポイントを製造する方法。
【請求項10】
前記複合材料は、前記複合材料の総重量に基づき80重量パーセント〜20重量パーセントの前記ポリマーを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ポリマーは、下記繰返し単位:
−[NHCOOROCONR
(式中、Rは直鎖状又は分岐鎖状のC1〜C8アルキレン基を表し、Rは芳香族部分を表す)
を含むポリウレタンである、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
前記複合材料は、前記複合材料の総重量に基づき20重量パーセント〜80重量パーセントの前記粒状フィラーを含む、請求項9〜11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記フィラーは、タングステン、タングステン酸バリウム、タングステン酸カルシウム、酸化ビスマス、酸化アルミニウム、オキシ塩化ビスマス、酸化バリウム、硫酸バリウム、酸化ストロンチウム、酸化タングステン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、イッテルビウム、イットリウム、炭酸ランタン及び炭酸ジルコニウムからなる群から選択される、請求項9〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記歯科用栓塞子ポイントは射出成形によって製造する、請求項9〜13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
請求項1〜8のいずれか一項に記載の歯科用栓塞子ポイントを複数備え、前記歯科用栓塞子ポイントの前記閉塞体は少なくとも2つの異なるサイズを有し、好ましくは根管封止組成物を更に備える、システム。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−532165(P2012−532165A)
【公表日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−518816(P2012−518816)
【出願日】平成22年7月6日(2010.7.6)
【国際出願番号】PCT/EP2010/004121
【国際公開番号】WO2011/003592
【国際公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【出願人】(502289695)デンツプライ デトレイ ゲー.エム.ベー.ハー. (28)
【Fターム(参考)】