説明

段差解消リフト装置

【課題】軽量でしかも十分な撓み強度を有するブリッジ構造を形成させることができる段差解消リフト装置の提供。
【解決手段】昇降手段により昇降し、踏面4a,4b,4c,4dを有するテーブルと、このテーブル内に収納され、進退手段により進退するブリッジとを備え、ブリッジは、進退方向と交差する方向に並べて配列された右側ブリッジ11と左側ブリッジ12とから成り、これらのブリッジ11,12は、進退方向と直交する方向の断面が水平部分11a,12a、及びこれらの水平部分11a,12aの両端側に形成された起立部分11b,11c,12b,12cを有するとともに、これら水平部分11a,12aと起立部分11b,11c,12b,12cとを一体に形成した構成にしてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、段差を有する箇所に活用され、車椅子等を搭載可能なテーブルを備えた段差解消リフト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の従来技術として、パンタグラフ式の昇降機構と、この昇降機構の上に支持されたテーブルすなわちプラットフォームと、このプラットフォームの下に設置され、進退自在なブリッジ、すなわち副プラットフォームとを備えたものが知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平6−40698号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述の従来技術は、階段の最上段に対して進退するブリッジ、すなわち副プラットフォームは平板状に製作されている。そのため、そのままの構造では撓み易くなり、撓みを抑制するための何らかの補強を施す必要があり、副プラットフォームの高さ方向の寸法および重量が大きくなる。また、副プラットフォームの後退時、これを収容するプラットフォームの高さ方向の寸法も大きくなる。すなわち従来技術は、装置が重くなり、また大型になってしまう問題があった。
【0004】
なお、従来技術は、副プラットフォームの上面がフラットであるため、車椅子等の車輪が脱輪する虞もあり、介添え者は細心の注意を払って副プラットフォーム上を走行させなければならない。
【0005】
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、軽量でしかも十分な撓み強度を有するブリッジ構造を形成させることができる段差解消リフト装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、本発明は、段差を有する箇所の前に設置されるものであって、昇降手段により昇降するテーブルと、このテーブル内に収納され、進退手段により進退するブリッジとを備え、前記テーブルを上昇させた後、前記進退手段により前記ブリッジを前記段差を有する箇所に向かって進出させて前記ブリッジの先端部を前記段差を有する箇所の上面とオーバーラップさせる段差解消リフト装置において、前記ブリッジが、前記進退方向と交差する方向に並べて配列された少なくとも2つのブリッジ部材を含み、これらのブリッジ部材のそれぞれは、前記進退方向と直交する方向の断面が、水平部分、及びこの水平部分の両端側に形成された起立部分を有するとともに、これらの水平部分と起立部分とを一体に形成したことを特徴としている。
【0007】
また、本発明は前記発明において、前記ブリッジ部材のそれぞれは、前記起立部分の端部から水平に延びるつば状部分を有することを特徴としている。
【0008】
また、本発明は前記発明において、前記ブリッジが、2つのブリッジ部材から成るとともに、各ブリッジ部材の隣接しているつば状部分同士を結合する連結片を備えたことを特徴としている。
【0009】
また、本発明は、段差を有する箇所の前に設置されるものであって、昇降手段により昇降するテーブルと、このテーブル内に収納され、進退手段により進退するブリッジとを備え、前記テーブルを上昇させた後、前記進退手段により前記ブリッジを前記段差を有する箇所に向かって進出させて前記ブリッジの先端部を前記段差を有する箇所の上面とオーバーラップさせる段差解消リフト装置において、前記ブリッジが、前記進退方向と交差する方向に並べて配列された2つのブリッジ部材を含み、これらのブリッジ部材のそれぞれは、前記進退方向と直交する方向の断面が、水平部分、この水平部分の両端側に形成された起立部分、及びこれらの起立部分の端部から水平に延びるつば状部分を有するとともに、前記起立部分、及びつば状部分に当接し、前記ブリッジの進退移動を案内するローラを備えたことを特徴としている。
【0010】
このように構成した本発明は、車椅子等の車輪が走行するブリッジ部材を少なくとも2つ備え、各ブリッジ部材は車椅子等の片側の車輪を支えればよいので、各ブリッジ部材が負担する荷重を小さくすることができる。また、各ブリッジ部材は、車椅子等の車輪が走行する水平部分と一体に形成した起立部分を有するので、高さ方向の変形すなわち撓みを抑えることができる。これにより、軽量でしかも十分な撓み強度を有するブリッジ構造を形成させることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、上述の構成にしてあることから、軽量でしかも十分な撓み強度を有するブリッジ構造を形成させることができ、これにより従来では困難であった装置の軽量化と小型化を実現させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明に係る段差解消リフト装置を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
【0013】
図1は本発明に係る段差解消リフト装置の一実施形態を示す平面図である。図2,3,4は、本実施形態の基本動作を示す図で、図2は下降状態にある場合を示す側面図、図3は上昇状態にある場合を示す側面図、図4は上昇状態にあり、しかもブリッジが引き出された状態を示す側面図である。図5は図1のV−V断面図、図6は図1のVI−VI断面図、図7は図1のV−V線に対応し、ブリッジが引き出された状態を示す断面図、図8は図1のVI−VI線に対応し、ブリッジが引き出された状態を示す断面図である。図9は図1のIX−IX断面図、図10は図1のX−X断面図、図11は図1のXI−XI断面図、図12は図1のXII−XII断面図である。図13は本実施形態に備えられるブリッジが引き出された状態を示す平面図である。
【0014】
本実施形態に係る段差解消リフト装置1は、図13に示すように、上面に例えば4分割された踏面4a、4b、4c、4dを有し、図5に示すように下面に下側板9を有する。これらの踏面4a、4b、4c、4dと下側板9とは、図9に示すように側面フレーム15と中央フレーム16により接合され、車椅子等が搭載されるテーブルを形成している。
【0015】
なお、段差解消リフト装置1は、下降している状態では図2に示すように、その端面を段差を有する箇所、例えば階段2の最下段の蹴上げ面近傍に位置し、反対側の他端面には、車椅子等を踏面4a、4b、4c、4dに搭載しやすくする傾斜した床面スロープ3が配置される。
【0016】
上昇時には、図3に示すように、例えば油圧ジャッキを含む昇降手段により、回転可能なピンで軸固定されている外側交差支柱5と内側交差支柱6のそれぞれの端部に設けられたローラが、下側板9に設置される上側レール7と、建物床に設置される下側レール8の走行面を転動し、X字状になって踏面4a、4b、4c、4dを上昇させ、踏面4a、4b、4c、4dに搭載される車椅子等を上昇させる。
【0017】
そして、段差解消リフト装置1の内部に収納されていた進退可能なブリッジ、例えば右側ブリッジ11と左側ブリッジ12の2枚のブリッジ部材から成るブリッジが引き出され、図4に示すように、その先端部が階段2の最上段部に載置され、踏面4a、4b、4c、4dに搭載された車椅子等を、右側ブリッジ11と左側ブリッジ12を介して階段2の最上部まで搬送させることができる。
【0018】
段差解消リフト装置1の下側板9の下方に設けられ、踏面4a、4b、4c、4dと下側板9を昇降させる油圧ジャッキを含むパンタグラフ式昇降手段は、公知であるのでここでは説明を省略する。以下にあっては、主に段差解消リフト装置1に進退可能に収納されるブリッジを含めた構造について詳述する。
【0019】
段差解消リフト装置1の上面を形成する前述の踏面4a、4b、4c、4dは、左右及び出入口側奥側の4分割構造となっている。これらの踏面4a〜4dは、図9,10に示すように、左右端部においては側面フレーム15で、下側板9と接合され、また中央部においては、中央フレーム16により接合される。すなわち、踏面4a〜4dと下側板9は一体構造となってテーブルを形成し、このテーブルの内部空間に、左右2枚のブリッジ部材である右側ブリッジ11と左側ブリッジ12が収納される。これらの右側ブリッジ11と左側ブリッジ12とは、装置の中心に対して対称構造となっている。これらの右側ブリッジ11と左側ブリッジ12は、引き出される側において、連結ブラケット13とねじ、または溶接構造を介して互いに連結されている。
【0020】
各ブリッジ11,12は、図9に示すように、水平部分11a,12aと、これらの水平部分11a,12aの両端から垂直に起立している起立部分11b,11c,12b,12cと、これらの起立部分11b,11c,12b,12cの上端から外方に向かって水平に延びるつば状部分11d,11e,12d,12eとを有し、少なくとも、水平部分11a,12aと起立部分11b,11c,12b,12cとは一体に構成されている。必要に応じて、つば状部分11d,11e,12d,12eをも一体に構成してもよい。
【0021】
側面フレーム15の出入口側には、図1,10に示すように、水平方向に回転する出入口側横案内ローラー21が、側面フレーム15に固定された固定軸24に挿入され、出入口側横案内ローラー21は、右側ブリッジ11の起立部分11bに当接している。反対側に位置する出入口側案内ローラー22も同構造で設置されている。出入口側案内ローラー21と出入口側案内ローラー22とにより、右側ブリッジ11の引き出し時あるいは収納時の走行が案内される。左側ブリッジ12側においても同構造であり、出入口側横案内ローラー23等が配置されている。
【0022】
また、側面フレーム15の出入口側には、図1,9に示すように、鉛直方向に回転する出入口側縦案内ローラー27が側面フレーム15に固定された固定軸30に挿入され、出入口側縦案内ローラー27は、右側ブリッジ11のつば状部分11d下面に当接している。反対側に位置する出入口側縦案内ローラー28も同構造で設置されている。出入口側縦案内ローラー27と出入口側縦案内ローラー28とにより、右側ブリッジ11の引き出し時あるいは収納時の走行が案内される。左側ブリッジ12側も同構造であり、出入口側縦案内ローラー29等が配置されている。
【0023】
右側ブリッジ11のつば状部分11d奥側には、図5に示すように固定軸36が固定され、つば状部分11e奥側には、図11に示すように固定軸37が固定され、これらの固定軸36,37のそれぞれには、奥側横走行ローラー33、奥側横走行ローラー34が挿入されている。奥側横走行ローラー33は、図1,7に示すように側面フレーム15の内側面に当接し、奥側横走行ローラー34は図1,11に示すように、下側板9に固設される中央フレーム16の内側面に当接している。奥側横走行ローラー33と奥側横走行ローラー34により、右側ブリッジ11の奥側の走行が案内される。左側ブリッジ12側においても同様であり、固定軸38等に挿入された奥側横走行ローラー35等が配置され、これらによって走行が案内される。
【0024】
また、右側ブリッジ11の奥側には、図1に示すように、右側ブリッジ11の起立部分11bに固定された固定軸42に、奥側縦走行ローラー39が挿入され、この奥側縦走行ローラー39は、側面フレーム15の内面に当接している。図1,12に示すように、反対側に位置する奥側縦走行ローラー40も同構造で設置されている。奥側縦走行ローラー39と奥側縦走行ローラー40とにより、右側ブリッジ11の走行が案内される。左側ブリッジ12側においても同様であり、固定軸44等に挿入された奥側縦走行ローラー41等が配置され、走行が案内される。
【0025】
図1に示すように、中央フレーム16の奥側には、モータ固定ブラケット51が固設され、このモータ固定ブラケット51には、ブリッジ駆動用モータ52が固設されている。一方、中央フレーム16の出入口側には、プーリ固定ブラケット53が固設され、このプーリ固定ブラケット53に固設された固定軸54に、従動プーリ55が挿入されている。
【0026】
ブリッジ駆動用モータ52と従動プーリ55の間には、ブリッジ駆動用ベルト56が巻回されている。このブリッジ駆動用ベルト56は、右側ブリッジ11の奥側端部近傍にベルト固定ブラケット57で固定されている。ブリッジ駆動用モータ52により、右側ブリッジ11と、この右側ブリッジ11に連結された左側ブリッジ12が、出入口方向に同時に駆動されるようになっている。
【0027】
図1に示すように、左側ブリッジ12には、収納ストッパー固定ブラケット66が固設され、下側板9には収納ブラケット64が固設されている。収納ストッパー固定ブラケット66には、収納ストッパー65が固設されている。この収納ストッパー65の先端部が、収納ブラケット64に接触する位置で、左側ブリッジ12と、この左側ブリッジ12に連結された右側ブリッジ11が正しい収納位置にあるように規定されている。
【0028】
また同図1に示すように、左側ブリッジ12には、磁性体で構成された収納固定ブラケット63が設けられ、下側板9には、スイッチ62が固設され、前記スイッチ62にはマグネット61が設けられている。収納固定ブラケット63が、スイッチ62に設けたマグネット61の磁力によって接触する位置で、左側ブリッジ12と、この左側ブリッジ12に連結された右側ブリッジ11が正しい収納位置にあるように規定されている。
【0029】
また、収納固定ブラケット63が、スイッチ62に設けたマグネット61に接触することによりスイッチ62が動作する。その動作信号は図示しない制御装置に送信され、この制御装置において、左側ブリッジ12に設けた収納固定ブラケット63が、スイッチ62に設けたマグネット61に接触する際に、左側ブリッジ12と、この左側ブリッジ12に連結された右側ブリッジ11が正しい位置に収納されているか否かが判断される。
【0030】
また、前述した収納ストッパー65は、左側ブリッジ12が正しく収納された位置で、収納ブラケット64に接触し、それ以上の左側ブリッジ12の収納方向の横動量が規制されることにより、収納固定ブラケット63の接触による、スイッチ62、マグネット61の破損が防止される。
【0031】
また、側面フレーム15の出入口側には、図1に示すように、出入口側ストッパー71が固設され、右側ブリッジ11が完全に引き出された位置で、右側ブリッジ11と同期して転動する奥側横走行ローラー33が接触するよう設置されている。反対側に位置する出入口側ストッパー72も中央フレーム16に同構造で設置されている。出入口側ストッパー71,72により、右側ブリッジ11が、ある一定以上を超えて引き出されない構成となっている。左側ブリッジ12側も同構造であり、出入口側ストッパー73等により、左側ブリッジ12が、ある一定以上を超えて引き出されない構成となっている。
【0032】
また同図1に示すように、右側ブリッジ11には、この右側ブリッジ11が完全に引き出された状態でブリッジ11の上面と踏面4c,4dをつなぐ位置に、傾斜スロープ14がねじ、または溶接構造で固設されている。左側ブリッジ12側も同構造で構成されている。
【0033】
次に主に、図7,8,9,13により本実施形態において車椅子等を階段2の最上段まで移動させる動作について説明する。
【0034】
なお、本実施形態に係る段差解消リフト装置1の踏面4a、4b、4c、4dに、車椅子等を搭載させ、一定位置まで上昇させた時点では、段差解消リフト装置1内部の2枚のブリッジ11、12は、図6に例示するように収納状態となっている。
【0035】
この状態において、ブリッジ駆動用ベルト56をブリッジ駆動用モータ52により駆動すると、右側ブリッジ11及び左側ブリッジ12が引き出され、右側ブリッジ11及び左側ブリッジ12の先端が、図7に示すように、階段2の最上段にオーバーラップする状態となる。このように、右側ブリッジ11及び左側ブリッジ12が引き出された状態では、出入口側ストッパー71,72,73等に奥側横走行ローラー33,34,35等が接触し、それ以上の転動が阻止される。
【0036】
図8に示すように、ブリッジ11、12が完全に引き出された状態では、ブリッジ11、12上の傾斜スロープ14が、ブリッジ11、12の上面と踏面4a、4b、4c、4d上をつなぐことにより、踏面4a、4b、4c、4d上の車椅子等が、スムーズに2枚のブリッジ11、12へ移動することが可能となる。
【0037】
また、ブリッジ11,12は、水平部分11a,12aの両端から垂直に起立している起立部分11b,11c,12b,12cを有するので、ブリッジを車椅子等の車輪が走行する際、これらの起立部分11b,11c,12b,12cの案内によって車椅子等の車輪の脱輪を防ぐことができる。これに伴って車椅子等を移動させる際の、介添え者の精神的負担を軽減できる。
【0038】
なお、車椅子等を階段2の最上段に搬送し終え、ブリッジ11、12を内部に収納し、段差解消リフト装置1を下降させる際に、ブリッジ11、12が正しい位置に収納されていなければ、下降終端部で階段2の最下段に接触し、故障を招く虞がある。これに対応するために、本実施形態では、前述したように、スイッチ62の動作、非動作に応じて、図示しない制御装置で、ブリッジ11,12が正しい位置に収納されているか否かが判断される。スイッチ62からの信号により、ブリッジ11、12が正しい収納位置に収納されていない場合には、例えば段差解消リフト装置1を下降できないようになっている。これにより、段差解消リフト装置1上に搭載された車椅子等の安全な搬送が可能になり、また段差解消リフト装置1の安全な下降動作が可能となる。
【0039】
以上のように構成した本実施形態によれば、図示しない車椅子等の車輪が走行するブリッジが、右側ブリッジ11と左側ブリッジ12の2枚のブリッジ部材から成り、右側ブリッジ11、左側ブリッジ12のそれぞれは、車椅子等の片側の車輪を支えればよいので、ブリッジ11,12のそれぞれに作用する荷重を小さくすることができる。また、ブリッジ11,12のそれぞれは、車椅子等の車輪が走行する水平部11a,12aと一体形成される起立部分11b,11c,12b,12cを有するので、高さ方向の変形すなわち撓みを抑えることができる。これらにより、軽量でしかも十分な撓み強度を有するブリッジ構造を形成させることができ、今までは困難であった装置の軽量化と小型化を実現させることができる。
【0040】
なお、本実施形態は、テーブルに含まれる踏面を4枚の当面4a、4b、4c、4dで構成したが、この踏面は4枚以外にも2,3枚、あるいは5枚以上の複数枚で構成してもよい。
【0041】
また、本実施形態は、ブリッジを、右側ブリッジ11と左側ブリッジ12の2枚のブリッジ部材で構成したが、このブリッジを3枚以上のブリッジ部材で構成してもよい。
【0042】
また、本実施形態は、収納ブラケット64、収納ストッパー65と、収納ストッパー固定ブラケット66との組み合わせ、及び収納固定ブラケット63と、スイッチ62、マグネット61との組み合わせを左側ブリッジ12側に設けた構成にしてあるが、これらを右側ブリッジ11側に設けた構成にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係る段差解消リフト装置の一実施形態を示す平面図である。
【図2】本実施形態の基本動作を示す図で、下降状態にある場合を示す側面図である。
【図3】本実施形態の基本動作を示す図で、上昇状態にある場合を示す側面図である。
【図4】本実施形態の基本動作を示す図で、上昇状態にあり、しかもブリッジが引き出された状態を示す側面図である。
【図5】図1のV−V断面図である。
【図6】図1のVI−VI断面図である。
【図7】図1のV−V線に対応し、ブリッジが引き出された状態を示す断面図である。
【図8】図1のVI−VI線に対応し、ブリッジが引き出された状態を示す断面図である。
【図9】図1のIX−IX断面図である。
【図10】図1のX−X断面図である。
【図11】図1のXI−XI断面図である。
【図12】図1のXII−XII断面図である。
【図13】本実施形態に備えられるブリッジが引き出された状態を示す平面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 段差解消リフト装置
2 階段
3 床面スロープ
4a,4b,4c,4d 踏面
5 外側交差支柱
6 内側交差支柱
7 上側レール
8 下側レール
9 下側板
11 右側ブリッジ(ブリッジ部材)
12 左側ブリッジ(ブリッジ部材)
11a,12a 水平部分
11b,11c,12b,12c 起立部分
11d,11e,12d,12e つば状部分
13 連結ブラケット
14 傾斜スロープ
15 側面フレーム
16 中央フレーム
21,22,23 出入口側横案内ローラー
24,25,26 固定軸、
27,28,29 出入口側縦案内ローラー
30,31,32 固定軸
33,34,35 奥側横走行ローラー
36,37,38 固定軸
39,40,41 奥側縦走行ローラー
42,43,44 固定軸、
51 モータ固定ブラケット
52 ブリッジ駆動用モータ
53 プーリ固定ブラケット
54 固定軸
55 従動プーリ
56 ブリッジ駆動用ベルト
57 ベルト固定ブラケット
61 マグネット
62 スイッチ
63 収納固定ブラケット
64 収納ブラケット
65 収納ストッパー
66 収納ストッパー固定ブラケット
71,72,73 出入口側ストッパー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
段差を有する箇所の前に設置されるものであって、昇降手段により昇降するテーブルと、このテーブル内に収納され、進退手段により進退するブリッジとを備え、前記テーブルを上昇させた後、前記進退手段により前記ブリッジを前記段差を有する箇所に向かって進出させて前記ブリッジの先端部を前記段差を有する箇所の上面とオーバーラップさせる段差解消リフト装置において、
前記ブリッジが、前記進退方向と交差する方向に並べて配列された少なくとも2つのブリッジ部材を含み、これらのブリッジ部材のそれぞれは、前記進退方向と直交する方向の断面が、水平部分、及びこの水平部分の両端側に形成された起立部分を有するとともに、これらの水平部分と起立部分とを一体に形成したことを特徴とする段差解消リフト装置。
【請求項2】
前記請求項1記載の発明において、
前記ブリッジ部材のそれぞれは、前記起立部分の端部から水平に延びるつば状部分を有することを特徴とする段差解消リフト装置。
【請求項3】
前記請求項2記載発明において、
前記ブリッジが、2つのブリッジ部材から成るとともに、各ブリッジ部材の隣接しているつば状部分同士を結合する連結片を備えたことを特徴とする段差解消リフト装置。
【請求項4】
段差を有する箇所の前に設置されるものであって、昇降手段により昇降するテーブルと、このテーブル内に収納され、進退手段により進退するブリッジとを備え、前記テーブルを上昇させた後、前記進退手段により前記ブリッジを前記段差を有する箇所に向かって進出させて前記ブリッジの先端部を前記段差を有する箇所の上面とオーバーラップさせる段差解消リフト装置において、
前記ブリッジが、前記進退方向と交差する方向に並べて配列された2つのブリッジ部材を含み、これらのブリッジ部材のそれぞれは、前記進退方向と直交する方向の断面が、水平部分、この水平部分の両端側に形成された起立部分、及びこれらの起立部分の端部から水平に延びるつば状部分を有するとともに、前記起立部分、及びつば状部分に当接し、前記ブリッジの進退移動を案内するローラを備えたことを特徴とする段差解消リフト装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−308291(P2007−308291A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−141791(P2006−141791)
【出願日】平成18年5月22日(2006.5.22)
【出願人】(000232955)株式会社日立ビルシステム (895)
【出願人】(591106118)サイタ工業株式会社 (10)
【Fターム(参考)】