説明

殺真菌剤

置換基が請求項(1)で定義される一般式の化合物は、殺真菌剤として有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規キノリニルオキシアルカン酸アミド、それらの調製法、それらを含有する組成物、及びそれらを使用する真菌、特に植物の真菌感染症の根絶法に関する。
【背景技術】
【0002】
ある種のキノリニルオキシアルカン酸アミド誘導体及びそれらの農業用及び園芸用殺菌剤としての使用は、例えば国際公開公報第04/047538号及び日本国特開2001-89453において開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、植物殺真菌剤として主に使用するための、特定の置換されたキノリン−6−イルオキシアルカン酸アミドの提供に関する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従って本発明に従い、一般式Iの化合物:
【化1】

(式中、Q1、Q2及びQ3は、互いに独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アジド、任意に置換されたC1-6アルキル、任意に置換されたC3-6シクロアルキル、硫黄、酸素もしくはNR0(式中、R0は、水素又は任意に置換されたC1-6アルキルである。)から選択された少なくとも1個のヘテロ原子を含む任意に置換されたC3-6−複素環式基、任意に置換されたC3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、任意に置換されたC2-6アルケニル、任意に置換されたC2-6アルキニル、任意に置換されたC1-6アルコキシ、任意に置換されたC2-6アルケニルオキシ、任意に置換されたC2-6アルキニルオキシ、任意に置換されたアリール、任意に置換されたアリールオキシ、任意に置換されたアリール(C1-6)アルキル、任意に置換されたアリール(C1-6)アルコキシ、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、任意に置換されたヘテロアリール(C1-6)アルキル、任意に置換されたヘテロアリール(C1-6)アルコキシ、−SF5又は−S(O)u(C1-6)アルキル(式中、uは0、1もしくは2であり、及びアルキル基は、ハロゲンにより任意に置換されている。)であるか、又は
1、Q2及びQ3は、互いに独立して、−OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は、ハロゲンにより任意に置換されている。)であるか、又は
1、Q2及びQ3は、互いに独立して、−CONRUV、−CORU、−CO2U、−CRU=NRV、−NRUV、−NRUCORV、−NRUCO2V、−SO2NRUV又は−NRUSO2Wである(式中、RWは、任意に置換されたC1-6アルキルであり、並びにRU及びRVは、互いに独立して、水素又はハロゲンにより任意に置換されたC1-6アルキルであるか、又は−CONRUVもしくは−SO2NRUVの場合、RUVは、結合され、5−もしくは6−員の炭素環、もしくは硫黄、酸素及びNR0(式中、R0は、水素又は任意に置換されたC1-6アルキルである。)から選択されたヘテロ原子を含む複素環を形成してよいか、又は−CRU=NRVの場合、RVは、ヒドロキシもしくは任意に置換されたC1-6アルコキシ、任意に置換されたアリールオキシ又は任意に置換されたヘテロアリールオキシである。)か、又は
1及びQ2は、互いに独立して、追加的に水素を意味し、
1は、任意に置換されたC1-4アルキル、任意に置換されたC2-4アルケニル、任意に置換されたC2-4アルキニル、又は任意に置換されたC3-4シクロアルキルであり、
2は、水素、C1-8アルキル、C3-4シクロアルキル、C2-8アルケニル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、シアノ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルコキシ(C1-4)アルキル、又はベンジルオキシ(C1-4)アルキルであり、ここでフェニル環は、C1-4アルコキシにより任意に置換されており、
3は、−(CRabp(CRcdq(X)r(CRefs4であり、ここで
a、Rb、Rc、Rd、Re及びRfは、互いに独立して、水素、C1-4アルキル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1-4アルコキシ、もしくはC1-4アルコキシカルボニルであるか、又は
ab、Rcd又はRefは、結合して、3〜8員の炭素環、もしくは硫黄、酸素及びNR0(式中、R0は、水素又は任意に置換されたC1-6アルキルである。)から選択されたヘテロ原子を含む複素環を形成してよく、
Xは、(CO)、(CO)O、O(CO)、O、S(O)tであり、ここでtは、0、1もしくは2であるか、又はXは、NHもしくはN(C1-6)アルキルであり、
p、r及びsは、互いに独立して、0もしくは1であり、
qは、0、1もしくは2であり、
4は、任意に置換されたC1-6アルキル、任意に置換されたC2-6アルケニル、−CRUU=NRVV(式中、Ruuは、水素もしくはC1-6アルキルであり、及びRVVは、ヒドロキシ又は任意に置換されたC1-6アルコキシ、任意に置換されたアリールオキシもしくは任意に置換されたヘテロアリールオキシである。)、又は−CH2−C≡C−R5であり、ここで、
5は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-3アルコキシ(C1-3)アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ−もしくはジ(C1-4)−アルキルアミノカルボニルオキシ、トリ(C1-4)アルキルシリルオキシ、又は−S(O)g(C1-6)アルキル(式中、gは、0、1もしくは2である。)により任意に置換されたC1-8アルキルであるか、又は
5は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-3アルコキシ−(C1-3)アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ−もしくはジ(C1-4)アルキル−アミノカルボニルオキシ、トリ(C1-4)アルキルシリルオキシ、又は−S(O)g(C1-6)アルキル(式中、gは、0、1もしくは2である。)により任意に置換されたC3-6シクロアルキルであるか、又は
5は、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキルであり、ここでアルキル及び/又はシクロアルキル部分は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-3アルコキシ(C1-3)アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ−もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、トリ(C1-4)アルキル−シリルオキシ、もしくは−S(O)g(C1-6)アルキル(式中、gは、0、1もしくは2である。)により任意に置換されているか、又は
5は、任意に置換されたアリール、任意に置換されたアリール(C1-4)アルキル、任意に置換されたアリールオキシ(C1-4)アルキル、任意に置換されたヘテロアリール、もしくは任意に置換されたヘテロアリール(C1-4)アルキル、もしくは任意に置換されたヘテロアリールオキシ(C1-4)アルキルであるか、又は
4は、任意に置換されたC3-6シクロアルキル、任意に置換されたC5-6シクロアルケニル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、もしくは硫黄、酸素もしくはNR0(式中、R0は、水素もしくは任意に置換されたC1-6アルキルである。)から選択されたヘテロ原子を任意に含む任意に置換された5−〜8−員環であるか、又は
3が、−(CRabp(CRcdq(X)r(CRefs4である場合、R2及びR3は、結合して、ハロゲン、C1-4アルキル、モノ−もしくはジ−(C1-4)アルキルアミノカルボニルにより任意に置換され、並びに硫黄、酸素及びNR00(式中、R00は、ハロゲン、C1-6アルコキシもしくはシアノにより任意に置換されたC1-4アルキルであるか、又はR00は、ニトロ、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)−アルキル、C1-4アルキルカルボニルもしくはヘテロアリールにより任意に置換されたフェニルである。)から選択されたヘテロ原子を任意に含む、5−もしくは6−員環を形成するか、又は、R2及びR3は結合し、任意に置換された6,6−員の二環を形成してよく、
3は、−(CR3040)C≡CR50であり、ここで
30及びR40は、互いに独立して、水素、C1-6アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-3)アルキル、C2-3アルケニル、もしくはC2-3アルキニルであるか、又は
30及びR40は、それらが結合している炭素原子と結合し、3〜6員の炭素環、又は硫黄、酸素もしくはNR000(式中、R000は、水素もしくはC1-4アルキルである。)から選択されたヘテロ原子を含む複素環を形成し、ここで炭素環又は複素環は、ハロもしくはC1-4アルキルにより任意に置換されており、
50は、水素、任意に置換されたC1-4アルキル、任意に置換されたC3-6シクロアルキル、任意に置換されたアリール、もしくは硫黄、酸素もしくはNR000(式中、R000は、水素もしくはC1-6アルキルである。)から選択されたヘテロ原子を含む任意に置換されたヘテロアリールであり、
Lは、硫黄又は酸素であり、並びに
nは、0、1又は2である。)、並びに
式Iの化合物の塩及びN−酸化物が提供される。
【0005】
本発明の化合物は、少なくとも1個の不斉炭素原子を含み、エナンチオマー(又はジアステレオマーの対として)又はそれらの混合物として存在してよい。更に、nが1である場合、本発明の化合物は、スルホキシドであり、これは、ふたつのエナンチオマー型で存在することができ、この隣接炭素は、ふたつのエナンチオマー型で存在することもできる。従って一般式(I)の化合物は、ラセミ体、ジアステレオマー、又は単独のエナンチオマーとして存在することができ、本発明は可能性のある異性体又はあらゆる割合の異性体混合物の全てを含む。任意の所与の化合物に関して、一方の異性体は、他方よりもより殺真菌活性が高くなり得ることが予想されている。
【0006】
式Iの化合物のN−酸化物は好ましくは、キノリン部分により形成されたN−酸化物を意味する。
式Iの化合物が形成することができる塩は、好ましくは、これらの化合物の酸との相互作用により形成されるものである。用語「酸」は、ハロゲン化水素、硫酸、リン酸などの無機酸、更には有機酸、好ましくは通常使用されるアルカン酸、例えば、ギ酸、酢酸及びプロピオン酸などを含んでなる。
【0007】
特に言及される場合を除いて、アルキル基及びアルコキシ、アルキルチオなどのアルキル部分は好適には、直鎖又は分枝鎖の形で、1〜6個、典型的には1〜4個の炭素原子を含む。例として、メチル、エチル、n−及びiso−プロピル、並びにn−、sec−、iso−及びtert−ブチルがある。アルキル部分が5又は6個の炭素原子を含む場合、例としては、n−ペンチル及びn−ヘキシルがある。アルキル基及び部分の好適な任意の置換基の例は、ハロ、ヒドロキシ、C1-4アルコキシ及びC1-4アルコキシ(C1-4)アルコキシ、シアノ、任意に置換されたアリール及び任意に置換されたヘテロアリールを含む。任意の置換基がハロである場合、ハロアルキル基又は部分は、典型的にはモノクロロメチル、モノフルオロメチル、ジクロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル又はトリフルオロメチルである。
【0008】
特に言及される場合を除いて、アルケニル部分及びアルキニル部分も好適には、直鎖又は分枝鎖の形で、2〜6個、典型的には2〜4個の炭素原子を含む。例としては、アリル、エチニル及びプロパルギルがある。任意の置換基は、ハロ、アルコキシ、任意に置換されたアリール及び任意に置換されたヘテロアリールを含む。
ハロは、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを含む。
【0009】
アリールは通常フェニルであるが、ナフチル、アントリル及びフェナントリルを含む。
ヘテロアリールは典型的には、ヘテロ原子として1個又は複数の硫黄、酸素もしくはNR部分を含む、5−又は6−員の芳香環であり、これはベンゼン環のような1個又は複数の他の芳香環又は複素芳香環に縮合されてよい。例として、チエニル、フリル、ピロリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、イソチアゾリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンズイミダゾリル、インドリル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル及びキノキサリニル基、並びにここで好適であるならばそれらのN−酸化物及び塩がある。任意のアリール又はヘテロアリールを意味するもの(value)は、任意に置換されている。特に言及される場合を除いて、存在し得る置換基は、以下の1個又は複数を含む:ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-6アルキル(特にメチル及びエチル)、C2-6アルケニル(特にアリル)、C2-6アルキニル(特にプロパルギル)、C1-6アルコキシ(特にメトキシ)、C2-6アルケニルオキシ(特にアリルオキシ)、C2-6アルキニルオキシ(特にプロパルギルオキシ)、ハロ(C1-6)アルキル(特にトリフルオロメチル)、ハロ(C1-6)アルコキシ(特にトリフルオロメトキシ)、−S(O)m(C1-6)アルキル(式中、mは0、1又は2であり、及びアルキルは、ハロにより任意に置換されている。)、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルコキシ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、任意に置換されたアリール(特に任意に置換されたフェニル)、任意に置換されたヘテロアリール(特に任意に置換されたピリジル又はピリミジニル)、任意に置換されたアリールオキシ(特に任意に置換されたフェノキシ)、任意に置換されたヘテロアリールオキシ(特に任意に置換されたピリジルオキシ又はピリミジニルオキシ)、任意に置換された−S(O)mアリール(式中、mは0、1又は2である)(特に任意に置換されたフェニルチオ)、任意に置換された−S(O)mヘテロアリール(式中mは0、1又は2である)(特に任意に置換されたピリジルチオ又はピリミジニルチオ)、任意に置換されたアリール(C1-4)アルキル(特に任意に置換されたベンジル、任意に置換されたフェネチル及び任意に置換されたフェニルn−プロピル(ここでアルキル部分はヒドロキシにより任意に置換されている。))、任意に置換されたヘテロアリール(C1-4)アルキル(特に任意に置換されたピリジル−又はピリミジニル−(C1-4)アルキル)、任意に置換されたアリール(C2-4)アルケニル(特に任意に置換されたフェニルエテニル)、任意に置換されたヘテロアリール(C2-4)アルケニル(特に任意に置換されたピリジルエテニル又はピリミジニルエテニル)、任意に置換されたアリール(C1-4)アルコキシ(特に任意に置換されたベンジルオキシ及びフェネチルオキシ)、任意に置換されたヘテロアリール(C1-4)アルコキシ(特に任意に置換されたピリジル(C1-4)アルコキシ又はピリミジニル(C1-4)アルコキシ)、任意に置換されたアリールオキシ(C1-4)アルキル(特にフェノキシメチル)、任意に置換されたヘテロアリールオキシ−(C1-4)アルキル(特に任意に置換されたピリジルオキシ又はピリミジニルオキシ(C1-4)アルキル)、任意に置換された−S(O)m(C1-4)アルキルアリール(式中、mは0、1又は2である)(特に任意に置換されたベンジルチオ及びフェネチルチオ)、任意に置換された−S(O)m(C1-4)アルキルヘテロアリール(式中、mは0、1又は2である)(特に任意に置換されたピリジル(C1-4)アルキルチオ又はピリミジニル(C1-4)アルキルチオ)、任意に置換された−(C1-4)アルキルS(O)mアリール(式中、mは0、1又は2である)(特にフェニルチオメチル)、任意に置換された−(C1-4)アルキルS(O)mヘテロアリール(式中、mは0、1又は2である)(特に任意に置換されたピリジルチオ(C1-4)アルキル又はピリミジニルチオ(C1-4)アルキル)、C1-4アルカノイルオキシ(特にアセチルオキシ)及びベンゾイルオキシを含むアシルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアナト、イソチオシアナト、ニトロ、NRgh、−NHCORg、−NHCONRgh、−CONRgh、−CO2g、−SO2i、−OSO2i、−CORg、−CRg=NRh、又は−N=CRgh(式中、Riは、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル又はベンジルであり、フェニル基及びベンジル基は、ハロゲン、C1-4アルキル又はC1-4アルコキシにより任意に置換され、並びにRg及びRhは、独立して、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロ−アルキル(C1-4)アルキル、フェニル又はベンジルであり、フェニル基及びベンジル基は、ハロゲン、C1-4アルキル、又はC1-4アルコキシにより任意に置換されている。)。
【発明を実施するための形態】
【0010】
特に関心があるのは、Q2が、水素であり、Q1及びQ3が、前述のものである、式(I)の化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ハロゲン、アリール又はヘテロアリールであり、Q2が、水素であり、及びQ3が、前述のものである化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、アリールであり、Q2が、水素であり、及びQ3が、先に定義されたものである化合物である。
【0011】
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ヘテロアリールであり、Q2が、水素であり、及びQ3が、先に定義されたものである化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1及びQ3が、ハロゲンであり、並びにQ2が、水素である、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、アリール又はヘテロアリールであり、Q2が、水素であり、及びQ3が、ハロゲンである、化合物である。
【0012】
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1及びQ2が、水素であり、並びにQ3が、ハロゲン又は任意に置換されたアルキルである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ハロゲンであり、Q2が、水素であり、及びQ3が、任意に置換されたアルキルである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1及びQ2が、ハロゲンであり、並びにQ3が、任意に置換されたアルキルである、化合物である。
【0013】
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ブロモである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ヨードである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、クロロである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、フルオロである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q3が、ハロゲンである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q3が、フッ素である、化合物である。
【0014】
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ブロモであり、Q2が、水素であり、及びQ3が、フルオロである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ブロモであり、Q2が、水素であり、及びQ3が、クロロである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ヨードであり、Q2が、水素であり、及びQ3が、フルオロである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ヨードであり、Q2が、水素であり、及びQ3が、クロロである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、水素、ハロゲン、アリール又はヘテロアリールである、化合物である。
【0015】
好ましい式(I)の化合物の別の群は、R1が、C1-4アルキル又はハロ(C1-4)アルキルである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、R1が、メチルである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、R1が、エチルである、化合物である。
【0016】
好ましい式(I)の化合物の別の群は、R2が、水素又はメチルである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、R2が、水素である、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1、Q2及びQ3が、ハロゲンである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ハロゲンであり、Q2が、C1-4アルキルであり、及びQ3が、ハロゲンである、化合物である。
【0017】
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ハロゲンであり、Q2が、C1-4アルキルであり、及びQ3が、クロロである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ハロゲンであり、Q2が、C1-4アルキルであり、及びQ3が、フルオロである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ハロゲンであり、Q2が、メチルであり、及びQ3が、ハロゲンである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ハロゲンであり、Q2が、メチルであり、及びQ3が、クロロである、化合物である。
【0018】
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ハロゲンであり、Q2が、メチルであり、及びQ3が、フルオロである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ブロモであり、Q2が、メチルであり、及びQ3が、クロロである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ブロモであり、Q2が、メチルであり、及びQ3が、フルオロである、化合物である。
【0019】
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ヨードであり、Q2が、メチルであり、及びQ3が、クロロである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ヨードであり、Q2が、メチルであり、及びQ3が、フルオロである、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Q1が、ハロゲンであり、並びにQ2及びQ3が、C1-4アルキルである、化合物である。
【0020】
好ましい式(I)の化合物の別の群は、R3が、tert−ブチル、1−ハロ−2−メチルプロパ−2−イル、1,1−ジハロ−2−メチルプロパ−2−イル、1,1,1−トリハロ−2−メチルプロパ−2−イル、1−アルコキシ−2−メチルプロパ−2−イル、1−アルケニルオキシ−2−メチルプロパ−2−イル、1−アルキニルオキシ−2−メチルプロパ−2−イル、1−シアノ−2−メチル−プロパ−2−イル、1−アルコキシアルコキシ−2−メチル−プロパ−2−イル、1−ハロ−3−メチルブタ−3−イル、1,1−ジハロ−3−メチルブタ−3−イル、1,1,1−トリハロ−3−メチルブタ−3−イル、1−アルコキシ−3−メチルブタ−3−イル、1−アルケニルオキシ−3−メチルブタ−3−イル、1−アルキニルオキシ−3−メチルブタ−3−イル、1−シアノ−3−メチルブタ−3−イル、2−シアノプロパ−2−イル、2−メトキシカルボニルプロパ−2−イル又は2−メチルアミノカルボニルプロパ−2−イル、1−アルキルチオ−2−メチルプロパ−2−イル、1−アルキルスルフィニル−2−メチルプロパ−2−イル、1−アルキルスルホニル−2−メチルプロパ−2−イル、2−シアノ−1−アルコキシプロパ−2−イル、2−メチル−1−[(E及び/又はZ)−ヒドロキシイミノ]−プロパ−2−イル、2−メチル−1−[(E及び/又はZ)−アルコキシイミノ]−プロパ−2−イル、2−メチル−1−[(E及び/又はZ)−アリールオキシイミノ]−プロパ−2−イル、2−メチル−1−[(E及び/又はZ)−ヘテロアリールオキシイミノ]−プロパ−2−イル、1−アルコキシ−プロパ−2−イル、1−ハロ−プロパ−2−イル、3−メチル−ブチ−1−イン−3−イル、1−アルキル−3−メチル−ブチ−1−イン−3−イル、4−メチル−ペント−2−イン−4−イル、1−ヒドロキシ−4−メチル−ペント−2−イン−4−イル、1−アルコキシ−4−メチル−ペント−2−イン−4−イル、1−アルコキシアルコキシ−4−メチル−ペント−2−イン−4−イル、1−アルコキシアルコキシアルキル−4−メチル−ペント−2−イン−4−イル、1−シアノアルキル−3−メチルブタ−3−イル、1−ハロアルキル−3−メチルブタ−3−イル化合物であり、より好ましくは、R3が、tert−ブチル、1−ハロ−2−メチルプロパ−2−イル、1−フルオロ−2−メチルプロパ−2−イル、1−メトキシ−2−メチルプロパ−2−イル、1−エトキシ−2−メチルプロパ−2−イル、1−アリルオキシ−2−メチルプロパ−2−イル、1−(プロパ−2−イニルオキシ)−2−メチルプロパ−2−イル、2−シアノ−1−エトキシ−プロパ−2−イル、2−シアノ−1−メトキシプロパ−2−イル、1−ハロ−3−メチルブタ−3−イル、1−フルオロ−3−メチルブタ−3−イル、3−メチルブタ−1−イン−3−イル、4−メチルペンタ−2−イン−4−イル、5−メチル−ヘキセ−3−イン−5−イル、1−メトキシ−4−メチル−ペント−2−イン−4−イル、1−アリルオキシ−4−メチル−ペント−2−イン−4−イル、1−プロパルギルオキシ−4−メチル−ペント−2−イン−4−イル、1−エトキシ−4−メチル−ペント−2−イン−4−イルである、化合物である。
【0021】
好ましい式(I)の化合物の別の群は、R4が、C1-4アルコキシ−(C1-4)アルコキシ(C1-4)アルキルにより任意に置換されたC1-6アルキルであり、ここでアルキル基は、ハロ、モノ−もしくはジ−(C1-6)アルキルアミノ又はトリ(C1-4)アルキルシリルにより任意に置換されているか、又はR4が、ベンジルオキシ(C1-4)アルキルにより任意に置換されたC1-6アルキルであり、ここでアルキル基は、ハロ、モノ−もしくはジ−(C1-6)アルキルアミノ又はトリ(C1-4)アルキルシリルにより任意に置換されているか、又はR4が、C2-6アルケニルオキシもしくは−S(O)x(C1-6)アルキルにより任意に置換されたC1-6アルキルであり、ここでxは、0、1もしくは2であり、及びアルキル基は、ハロ、モノ−もしくはジ−(C1-6)アルキルアミノ、−NH(C1-4)アルキル=NORにより任意に置換されており、ここでRは、水素もしくはC1-4アルキルであるか、又はここでアルキル基は、トリ(C1-4)アルキルシリルにより任意に置換されているか、又はR4は、−CRUU=NRVVであり、ここでRUUは、水素又はC1-6アルキルであり、及びRVVは、ヒドロキシ又は任意に置換されたC1-6アルコキシである、化合物である。
【0022】
好ましい式(I)の化合物の別の群は、R5を意味するものの任意に置換されたアリール及び任意に置換されたヘテロアリール環又は部分が、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アジド、C1-6アルキル、ハロ(C1-6)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、C2-6アルケニル、ハロ(C2-6)アルケニル、C2-6アルキニル、ハロ(C2-6)アルキニル、C1-6アルコキシ、ハロ(C1-6)アルコキシ、C2-6アルケニルオキシ、ハロ(C2-6)アルケニルオキシ、C2-6アルキニルオキシ、ハロ(C2-6)アルキニルオキシ、アリール、アリールオキシ、アリール(C1-6)アルキル、アリール(C1-6)アルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリール(C1-6)アルキル、ヘテロアリール(C1-6)アルコキシ、−SF5、−S(O)g(C1-4)アルキルにより任意に置換されており、ここでgは、0、1又は2であり、並びにアルキルは、ハロにより任意に置換されているか、又はR5は、−OSO2(C1-4)アルキルにより任意に置換されており、ここでアルキル基は、ハロにより任意に置換されているか、又はR5は、−CONRgh、−CORg、−CO2g、−Rg=NRh、−NRgh、−NRgCORh、−NRgCO2h、−SO2NRgh、もしくは−NRgSO2iにより任意に置換されており、ここでRiは、ハロゲンにより任意に置換されたC1-6アルキルであり、並びにRg及びRhは、互いに独立して、水素、又はハロゲンにより任意に置換されたC1-6アルキルであるか、又は、−CONRghもしくは−SO2NRghの場合、Rghは、結合して、5−又は6−員の炭素環、又は硫黄、酸素もしくはNR0(式中、R0は、水素もしくは任意に置換されたC1-6アルキルである。)から選択されたヘテロ原子を含む複素環を形成してよい、化合物である。
【0023】
好ましい式(I)の化合物の別の群は、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール又は任意に置換された5−〜8−員の環において、R4が、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アジド、C1-6アルキル、ハロ(C1-6)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、C2-6アルケニル、ハロ(C2-6)アルケニル、C2-6アルキニル、ハロ(C2-6)アルキニル、C1-6アルコキシ、ハロ(C1-6)アルコキシ、C2-6アルケニルオキシ、ハロ(C2-6)アルケニルオキシ、C2-6アルキニルオキシ、ハロ(C2-6)アルキニルオキシ、−SF5、−S(O)x(C1-6)アルキルにより任意に置換されており、ここでxは、0、1もしくは2であり、及びアルキル基は、ハロにより任意に置換されているか、又はR4は、−OSO2(C1-4)アルキルにより任意に置換されており、ここでアルキル基は、ハロゲン、−CONRxy、−CON(ORx)Ry、−CORx、−CO2x、−CRx=NRy、−NRxy、−NRxCORy、−NRxCO2y、−SO2NRxy、もしくは−NRXSO2Zにより任意に置換されており、ここでRzは、ハロゲンにより任意に置換されたC1-8アルキルであり、並びにRx及びRyは、互いに独立して、水素又はハロゲンにより任意に置換されたC1-6アルキルである、化合物である。
【0024】
好ましい式(I)の化合物の別の群は、R50が、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C2-6アルケニル(特にアリル)、C2-6アルキニル(特にプロパルギル)、C1-4アルコキシ(C1-4)アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ−もしくはジ(C1-4)アルキルアミノ−カルボニルオキシ、S(O)p(C1-6)−アルキル(式中、pは、0、1又は2である。)、トリアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリ(C1-4)−アルキルシリルオキシ、任意に置換されたフェノキシ、任意に置換されたチエニルオキシ、任意に置換されたベンジルオキシ、又は任意に置換されたチエニルメトキシにより任意に置換されたC1-4アルキルである、化合物である。
【0025】
好ましい式(I)の化合物の別の群は、R50が、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-4アルコキシ(C1-4)アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ−もしくはジ(C1-4)アルキルアミノ−カルボニルオキシ、S(O)p(C1-6)−アルキル(式中、pは、0、1又は2である。)、トリアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリ(C1-4)−アルキルシリルオキシ、任意に置換されたフェノキシ、任意に置換されたチエニルオキシ、任意に置換されたベンジルオキシ、又は任意に置換されたチエニルメトキシにより任意に置換されたC3-6シクロアルキルである、化合物である。
【0026】
好ましい式(I)の化合物の別の群は、任意に置換されたアリール又は任意に置換されたヘテロアリールにおいて、R50が、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)−アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル−(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアナト、イソチオシアナト、ニトロ、NRpq、NHCORP、−NHCONRpq、CONRpq、−SO20、OSO20、CORP、CRp=NRq又はN=CRpqにより任意に置換されており、ここでR0は、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル又はベンジルであり、このフェニル基及びベンジル基は、ハロゲン、C1-4アルキル又はC1-4アルコキシにより任意に置換されており、並びにRp及びRqは、独立して、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル又はベンジルであり、このフェニル基及びベンジル基は、ハロゲン、C1-4アルキル又はC1-4アルコキシにより任意に置換されている、化合物である。
【0027】
好ましい式(I)の化合物の別の群は、Lが、酸素である、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、nが、0である、化合物である。
好ましい式(I)の化合物の別の群は、式Iの化合物においてキノリン部分により形成されたN−酸化物である。
【0028】
本発明の一部を形成している化合物は、下記表1から192に例示している。融点(mp)及び/又は特徴的な(diagnostic)分子イオン(例えば、M+、[M+1]+)値、及び/又は分光分析(1H NMR)データは、実施例1−5に提示されているが、生物活性は、実施例6に提示されている。
【0029】
表1
表1の化合物は、Q1がクロロであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表に記載の意味を有する、一般式(I)である。
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【表10】

【0030】
表2
表2の化合物は、Q1がブロモであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表2の化合物1は、表2の化合物1においてQ1がブロモであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表2の化合物2から323は、表2の化合物においてQ1がブロモであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0031】
表3
表3の化合物は、Q1がヨードであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表3の化合物1は、表3の化合物1においてQ1がヨードであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表3の化合物2から323は、表3の化合物においてQ1がヨードであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0032】
表4
表4の化合物は、Q1がフルオロであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表4の化合物1は、表4の化合物1においてQ1がフルオロであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表4の化合物2から323は、表4の化合物においてQ1がフルオロであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0033】
表5
表5の化合物は、Q1がクロロであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表5の化合物1は、表5の化合物1においてQ1がクロロであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表5の化合物2から323は、表5の化合物においてQ1がクロロであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0034】
表6
表6の化合物は、Q1がブロモであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表6の化合物1は、表6の化合物1においてQ1がブロモであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表6の化合物2から323は、表6の化合物においてQ1がブロモであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0035】
表7
表7の化合物は、Q1がヨードであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表7の化合物1は、表7の化合物1においてQ1がヨードであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表7の化合物2から323は、表7の化合物においてQ1がヨードであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0036】
表8
表8の化合物は、Q1がフルオロであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表8の化合物1は、表8の化合物1においてQ1がフルオロであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表8の化合物2から323は、表8の化合物においてQ1がフルオロであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0037】
表9
表9の化合物は、Q1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がクロロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表9の化合物1は、表9の化合物1においてQ1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表9の化合物2から323は、表9の化合物においてQ1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0038】
表10
表10の化合物は、Q1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表10の化合物1は、表10の化合物1においてQ1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表10の化合物2から323は、表10の化合物においてQ1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0039】
表11
表11の化合物は、Q1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がブロモであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表11の化合物1は、表11の化合物1においてQ1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がブロモであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表11の化合物2から323は、表11の化合物においてQ1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がブロモであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0040】
表12
表12の化合物は、Q1がクロロであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表12の化合物1は、表12の化合物1においてQ1がクロロであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表12の化合物2から323は、表12の化合物においてQ1がクロロであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0041】
表13
表13の化合物は、Q1がブロモであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表13の化合物1は、表13の化合物1においてQ1がブロモであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表13の化合物2から323は、表13の化合物においてQ1がブロモであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0042】
表14
表14の化合物は、Q1がヨードであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表14の化合物1は、表14の化合物1においてQ1がヨードであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表14の化合物2から323は、表14の化合物においてQ1がヨードであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0043】
表15
表15の化合物は、Q1がフルオロであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表15の化合物1は、表15の化合物1においてQ1がフルオロであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表15の化合物2から323は、表15の化合物においてQ1がフルオロであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0044】
表16
表16の化合物は、Q1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がメチルであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表16の化合物1は、表16の化合物1においてQ1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がメチルであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表16の化合物2から323は、表16の化合物においてQ1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がメチルであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0045】
表17
表17の化合物は、Q1がクロロであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであり、nが0であり、LがOであり、R1がエチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表17の化合物1は、表17の化合物1においてR1がエチルであり、Q1がクロロであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表17の化合物2から323は、表17の化合物においてR1がエチルであり、Q1がクロロであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0046】
表18
表18の化合物は、Q1がブロモであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであり、nが0であり、LがOであり、R1がエチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表18の化合物1は、表18の化合物1においてR1がエチルであり、Q1がブロモであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表18の化合物2から323は、表18の化合物においてR1がエチルであり、Q1がブロモであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0047】
表19
表19の化合物は、Q1がヨードであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであり、nが0であり、LがOであり、R1がエチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表19の化合物1は、表19の化合物1においてR1がエチルであり、Q1がヨードであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表19の化合物2から323は、表19の化合物においてR1がエチルであり、Q1がヨードであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0048】
表20
表20の化合物は、Q1がクロロであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がエチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表20の化合物1は、表20の化合物1においてR1がエチルであり、Q1がクロロであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表20の化合物2から323は、表20の化合物においてR1がエチルであり、Q1がクロロであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0049】
表21
表21の化合物は、Q1がブロモであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がエチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表21の化合物1は、表21の化合物1においてR1がエチルであり、Q1がブロモであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表21の化合物2から323は、表21の化合物においてR1がエチルであり、Q1がブロモであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0050】
表22
表22の化合物は、Q1がヨードであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がエチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表22の化合物1は、表22の化合物1においてR1がエチルであり、Q1がヨードであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表22の化合物2から323は、表22の化合物においてR1がエチルであり、Q1がヨードであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0051】
表23
表23の化合物は、Q1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がクロロであり、nが0であり、LがOであり、R1がエチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表23の化合物1は、表23の化合物1においてR1がエチルであり、Q1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表23の化合物2から323は、表23の化合物においてR1がエチルであり、Q1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0052】
表24
表24の化合物は、Q1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がエチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表24の化合物1は、表24の化合物1においてR1がエチルであり、Q1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表24の化合物2から323は、表24の化合物においてR1がエチルであり、Q1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0053】
表25
表25の化合物は、Q1がクロロであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであり、nが0であり、LがOであり、R1がエチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表25の化合物1は、表25の化合物1においてR1がエチルであり、Q1がクロロであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表25の化合物2から323は、表25の化合物においてR1がエチルであり、Q1がクロロであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0054】
表26
表26の化合物は、Q1がブロモであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであり、nが0であり、LがOであり、R1がエチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表26の化合物1は、表26の化合物1においてR1がエチルであり、Q1がブロモであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表26の化合物2から323は、表26の化合物においてR1がエチルであり、Q1がブロモであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0055】
表27
表27の化合物は、Q1がヨードであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであり、nが0であり、LがOであり、R1がエチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表27の化合物1は、表27の化合物1においてR1がエチルであり、Q1がヨードであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表27の化合物2から323は、表27の化合物においてR1がエチルであり、Q1がヨードであり、Q2が水素であり、Q3がメチルであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0056】
表28
表28の化合物は、Q1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がメチルであり、nが0であり、LがOであり、R1がエチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表28の化合物1は、表28の化合物1においてR1がエチルであり、Q1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がメチルであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表28の化合物2から323は、表28の化合物においてR1がエチルであり、Q1が水素であり、Q2が水素であり、Q3がメチルであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0057】
表29
表29の化合物は、Q1がチオフェン−3−イルであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表29の化合物1は、表29の化合物1においてQ1がチオフェン−3−イルであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表29の化合物2から323は、表29の化合物においてQ1がチオフェン−3−イルであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0058】
表30
表30の化合物は、Q1がチオフェン−3−イルであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表30の化合物1は、表30の化合物1においてQ1がチオフェン−3−イルであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表30の化合物2から323は、表30の化合物においてQ1がチオフェン−3−イルであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0059】
表31
表31の化合物は、Q1がチオフェン−2−イルであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表31の化合物1は、表31の化合物1においてQ1がチオフェン−2−イルであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表31の化合物2から323は、表31の化合物においてQ1がチオフェン−2−イルであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0060】
表32
表32の化合物は、Q1がチオフェン−2−イルであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表32の化合物1は、表32の化合物1においてQ1がチオフェン−2−イルであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表32の化合物2から323は、表32の化合物においてQ1がチオフェン−2−イルであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0061】
表33
表33の化合物は、Q1がチオフェン−3−イルであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであり、nが0であり、LがOであり、R1がエチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表33の化合物1は、表33の化合物1においてQ1がチオフェン−3−イルであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表33の化合物2から323は、表32の化合物においてQ1がチオフェン−3−イルであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0062】
表34
表34の化合物は、Q1がチオフェン−3−イルであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がエチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表34の化合物1は、表34の化合物1においてQ1がチオフェン−3−イルであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表34の化合物2から323は、表34の化合物においてQ1がチオフェン−3−イルであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0063】
表35
表35の化合物は、Q1がチオフェン−2−イルであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであり、nが0であり、LがOであり、R1がエチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表35の化合物1は、表35の化合物1においてQ1がチオフェン−2−イルであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表35の化合物2から323は、表35の化合物においてQ1がチオフェン−2−イルであり、Q2が水素であり、Q3がクロロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0064】
表36
表36の化合物は、Q1がチオフェン−2−イルであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がエチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表36の化合物1は、表36の化合物1においてQ1がチオフェン−2−イルであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表36の化合物2から323は、表36の化合物においてQ1がチオフェン−2−イルであり、Q2が水素であり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0065】
表37
表37の化合物は、Q1がクロロであり、Q2がメチルであり、Q3がクロロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表37の化合物1は、表37の化合物1においてQ1がクロロであり、Q2がメチルであり、Q3がクロロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表37の化合物2から323は、表37の化合物においてQ1がクロロであり、Q2がメチルであり、Q3がクロロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0066】
表38
表38の化合物は、Q1がブロモであり、Q2がメチルであり、Q3がクロロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表38の化合物1は、表38の化合物1においてQ1がブロモであり、Q2がメチルであり、Q3がクロロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表38の化合物2から323は、表38の化合物においてQ1がブロモであり、Q2がメチルであり、Q3がクロロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0067】
表39
表39の化合物は、Q1がヨードであり、Q2がメチルであり、Q3がクロロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表39の化合物1は、表39の化合物1においてQ1がヨードであり、Q2がメチルであり、Q3がクロロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表39の化合物2から323は、表39の化合物においてQ1がヨードであり、Q2がメチルであり、Q3がクロロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0068】
表40
表40の化合物は、Q1がフルオロであり、Q2がメチルであり、Q3がクロロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表40の化合物1は、表40の化合物1においてQ1がフルオロであり、Q2がメチルであり、Q3がクロロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表40の化合物2から323は、表40の化合物においてQ1がフルオロであり、Q2がメチルであり、Q3がクロロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0069】
表41
表41の化合物は、Q1がクロロであり、Q2がメチルであり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表41の化合物1は、表41の化合物1においてQ1がクロロであり、Q2がメチルであり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表41の化合物2から323は、表41の化合物においてQ1がクロロであり、Q2がメチルであり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0070】
表42
表42の化合物は、Q1がブロモであり、Q2がメチルであり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表42の化合物1は、表42の化合物1においてQ1がブロモであり、Q2がメチルであり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表42の化合物2から323は、表42の化合物においてQ1がブロモであり、Q2がメチルであり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0071】
表43
表43の化合物は、Q1がヨードであり、Q2がメチルであり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表43の化合物1は、表43の化合物1においてQ1がヨードであり、Q2がメチルであり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表43の化合物2から323は、表43の化合物においてQ1がヨードであり、Q2がメチルであり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0072】
表44
表44の化合物は、Q1がフルオロであり、Q2がメチルであり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表44の化合物1は、表44の化合物1においてQ1がフルオロであり、Q2がメチルであり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表44の化合物2から323は、表44の化合物においてQ1がフルオロであり、Q2がメチルであり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0073】
表45
表45の化合物は、Q1がクロロであり、Q2がメチルであり、Q3がブロモであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表45の化合物1は、表45の化合物1においてQ1がクロロであり、Q2がメチルであり、Q3がブロモであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表45の化合物2から323は、表45の化合物においてQ1がクロロであり、Q2がメチルであり、Q3がブロモであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0074】
表46
表46の化合物は、Q1がブロモであり、Q2がメチルであり、Q3がブロモであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表46の化合物1は、表46の化合物1においてQ1がブロモであり、Q2がメチルであり、Q3がブロモであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表46の化合物2から323は、表46の化合物においてQ1がブロモであり、Q2がメチルであり、Q3がブロモであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0075】
表47
表47の化合物は、Q1がヨードであり、Q2がメチルであり、Q3がブロモであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表47の化合物1は、表47の化合物1においてQ1がヨードであり、Q2がメチルであり、Q3がブロモであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表47の化合物2から323は、表47の化合物においてQ1がヨードであり、Q2がメチルであり、Q3がブロモであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0076】
表48
表48の化合物は、Q1がフルオロであり、Q2がメチルであり、Q3がブロモであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表48の化合物1は、表48の化合物1においてQ1がフルオロであり、Q2がメチルであり、Q3がブロモであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表48の化合物2から323は、表48の化合物においてQ1がフルオロであり、Q2がメチルであり、Q3がブロモであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0077】
表49
表49の化合物は、Q1がクロロであり、Q2がクロロであり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表49の化合物1は、表49の化合物1においてQ1がクロロであり、Q2がクロロであり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表49の化合物2から323は、表49の化合物においてQ1がクロロであり、Q2がクロロであり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0078】
表50
表50の化合物は、Q1がブロモであり、Q2がクロロであり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表50の化合物1は、表50の化合物1においてQ1がブロモであり、Q2がクロロであり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表50の化合物2から323は、表50の化合物においてQ1がブロモであり、Q2がクロロであり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0079】
表51
表51の化合物は、Q1がフルオロであり、Q2がクロロであり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表51の化合物1は、表51の化合物1においてQ1がフルオロであり、Q2がクロロであり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表51の化合物2から323は、表51の化合物においてQ1がフルオロであり、Q2がクロロであり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0080】
表52
表52の化合物は、Q1がヨードであり、Q2がクロロであり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表52の化合物1は、表52の化合物1においてQ1がヨードであり、Q2がクロロであり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表52の化合物2から323は、表52の化合物においてQ1がヨードであり、Q2がクロロであり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0081】
表53
表53の化合物は、Q1がクロロであり、Q2がブロモであり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表53の化合物1は、表53の化合物1においてQ1がクロロであり、Q2がブロモであり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表53の化合物2から323は、表53の化合物においてQ1がクロロであり、Q2がブロモであり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0082】
表54
表54の化合物は、Q1がブロモであり、Q2がブロモであり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表54の化合物1は、表54の化合物1においてQ1がブロモであり、Q2がブロモであり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表54の化合物2から323は、表54の化合物においてQ1がブロモであり、Q2がブロモであり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0083】
表55
表55の化合物は、Q1がフルオロであり、Q2がブロモであり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表55の化合物1は、表55の化合物1においてQ1がフルオロであり、Q2がブロモであり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表55の化合物2から323は、表55の化合物においてQ1がフルオロであり、Q2がブロモであり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0084】
表56
表56の化合物は、Q1がヨードであり、Q2がブロモであり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表56の化合物1は、表56の化合物1においてQ1がヨードであり、Q2がブロモであり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表56の化合物2から323は、表56の化合物においてQ1がヨードであり、Q2がブロモであり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0085】
表57
表57の化合物は、Q1がクロロであり、Q2がフルオロであり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表57の化合物1は、表57の化合物1においてQ1がクロロであり、Q2がフルオロであり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表57の化合物2から323は、表57の化合物においてQ1がクロロであり、Q2がフルオロであり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0086】
表58
表58の化合物は、Q1がブロモであり、Q2がフルオロであり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表58の化合物1は、表58の化合物1においてQ1がブロモであり、Q2がフルオロであり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表58の化合物2から323は、表58の化合物においてQ1がブロモであり、Q2がフルオロであり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0087】
表59
表59の化合物は、Q1がフルオロであり、Q2がフルオロであり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表59の化合物1は、表59の化合物1においてQ1がフルオロであり、Q2がフルオロであり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表59の化合物2から323は、表59の化合物においてQ1がフルオロであり、Q2がフルオロであり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0088】
表60
表60の化合物は、Q1がヨードであり、Q2がフルオロであり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表60の化合物1は、表60の化合物1においてQ1がヨードであり、Q2がフルオロであり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表60の化合物2から323は、表60の化合物においてQ1がヨードであり、Q2がフルオロであり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0089】
表61
表61の化合物は、Q1がチオフェン−3−イルであり、Q2がフルオロであり、Q3がフルオロであり、nが0であり、LがOであり、R1がメチルであり、R2及びR3が、表1に記載の意味を有する、一般式(I)である。従って、表61の化合物1は、表61の化合物1においてQ1がチオフェン−3−イルであり、Q2がフルオロであり、Q3がフルオロであること以外は、表1の化合物1と同じである。同様に、表61の化合物2から323は、表61の化合物においてQ1がチオフェン−3−イルであり、Q2がフルオロであり、Q3がフルオロであること以外は、各々、表1の化合物2から323と同じである。
【0090】
表62から121
表62から121は、厳密に表1から61に対応しており(すなわち、表62は、厳密に表1に対応し、表63は厳密に表2に対応しているなど)、唯一の違いは、表62から121の各々において、LはOの代わりにSであることである。
【0091】
表122から181
表122から181は、厳密に表1から61に対応しており(すなわち、表122は、厳密に表1に対応し、表123は厳密に表2に対応しているなど)、唯一の違いは、表122から181の各々において、nは、0の代わりに1である。
【0092】
表182から241
表182から241は、厳密に表1から61に対応しており(すなわち、表182は、厳密に表1に対応し、表183は厳密に表2に対応しているなど)、唯一の違いは、表182から241の各々において、nは、0の代わりに2である。
【0093】
本一般式(I)の化合物は、下記スキーム1から8に概説されたように調製されてよく、ここでQ1、Q2、Q3、R1、R2及びR3は、先に示された意味を有し、R14は、示されたように、H又はC1-4アルキルであり、R10は、C1-6アルキル、任意に置換されたベンジル、任意に置換されたC2-6アルケニル、任意に置換されたC2-4アルキニルであり、R6、R7、R8、R9、R12及びR13は独立して、H又はC1-4アルキルであり、Rgは、H又はC1-3アルキルであり、Rhは、H又はC1-3アルキルであり、Riは、C1-6アルキル、任意に置換されたベンジル、任意に置換されたC2-6アルケニル、任意に置換されたC2-4アルキニルであり、mは、0、1又は2であり、DMFは、N,N−ジメチルホルムアミドであり、NBSは、N−ブロモスクシンイミドであり、NCSは、N−クロロスクシンイミドであり、並びにMCPBAは、m−クロロ過安息香酸である。他の略号は、次に定義されている。
【0094】
典型的又は好ましい処理条件(反応温度、時間、溶媒、反応物の分子比)が与えられている場合には、特に指定されない限りは、他の処理条件も使用することができる。最適反応条件は、使用される特定の反応物又は溶媒で変動してよいが、そのような条件は、当業者による慣習的最適化手順により決定することができる。
【0095】
式(1)の化合物(式中、nは0であり、及びLはOである)は、スキーム1に示されたように調製されてよい。式(2)のエステル(式中、R5はC1-4アルキルである)は、四塩化炭素又はアセトニトリルなどの好適な溶媒中での、AIBN(アゾ−イソブチロニトリル)などのラジカル反応開始剤及び光源の存在下で、周囲温度と該溶媒の還流温度の間での、N−ブロモスクシンイミドなどのハロゲン化剤との反応により、ハロゲン化され、式(3)のハロエステル(式中、Halは、臭素、塩素もしくはヨウ素などのハロゲン原子である)を生じてよい。次に一般式(3)の化合物は、一般式R1SHのアルカンチオールと、DMFなどの好適な溶媒中で、水素化ナトリウムのような塩基の存在下で反応され、一般式(6)の化合物を生じるか、又はアルカンチオール塩R1-+(式中、Mは、ナトリウム又はリチウムなどの金属である)と、DMFなどの好適な溶媒中で反応し、一般式(6)の化合物を生じる。
【化2】

【0096】
あるいは、一般式(4)のエステルは、四塩化炭素又はアセトニトリルなどの好適な溶媒中での、0℃と該溶媒の還流温度の間での、N−クロロスクシンイミド又はN−ブロモスクシンイミドなどのハロゲン化剤との反応により、ハロゲン化され、式(5)のハロエステル(式中、Halは、臭素、塩素もしくはヨウ素などのハロゲン原子である)を生じる。式(5)のハロエステルは、6−ヒドロキシキノリン(式中、Q1、Q2及びQ3は、先に定義されたものである)と、t−ブタノール、1,4−ジオキサン又はDMFなどの好適な溶媒中、カリウムt−ブトキシド、炭酸カリウム又は水素化ナトリウムなどの塩基の存在下で、周囲温度と該溶媒の還流温度の間で反応し、式(6)の化合物を生じる。式(6)の化合物は、水性メタノール、エタノール、又はTHF(テトラヒドロフラン)などの好適な溶媒中の、周囲温度と該溶媒の還流温度の間での、アルカリ金属水酸化物M+OH-との反応、引き続きの酸性化により、式(7)の酸へ加水分解される。式(7)の酸は、HOBT(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール)及びEDC(1−エチル−3−N,N−ジメチルアミノプロピルカルボジイミド塩酸塩)などの好適な活性化剤を使用し、DMFなどの好適な溶媒中、0℃と周囲温度の間で、式(8)のアミンと縮合され、一般式(1)の化合物(式中、nは0であり、及びLはOである)を生じる。
【0097】
式(1)の化合物(式中、nは1又は2である)は、スキーム2に示されたように、化合物(1)(式中、n=0)の酸化により、スルホキシド(nは1である)又はスルホン(nは2である)酸化状態へ調製されてよい。例えば、一般式(6)のエステル(式中、R5はC1-4アルキルである)は、過ヨウ素酸ナトリウムのような酸化剤により、エタノールなどの好適な溶媒中、0℃と周囲温度の間で、式(9)のスルホキシドへ酸化することができる。式(10)のスルホンは、式(6)の化合物から、ジクロロメタンなどの好適な溶媒中、0℃と該溶媒の還流温度の間で、2当量もしくはそれよりも多いm−クロロ−過安息香酸(MCPBA)などの酸化剤により直接、又は、式(9)のスルホキシドから、1当量もしくはそれよりも多いm−クロロ過安息香酸によるかのいずれかにより生成することができる。式(6)のスルフィド、式(9)のスルホキシド又は式(10)のスルホンは、エタノールなどの好適な溶媒中での、0℃と該溶媒の還流温度の間での、アルカリ金属水酸化物との反応、引き続きの酸性化により、対応する酸(7)、(11)又は(12)へ、加水分解することができる。式(7)、(11)又は(12)の酸は、HOBT及びEDCなどの好適な活性化剤を使用し、0℃と周囲温度の間で、式(8)のアミンと縮合され、一般式(1)の化合物(式中、nは0、1もしくは2である)を生じる。
【化3】

【0098】
同様に、式(11)の及び式(1)(式中、nは1である)のスルホキシドは、各々、式(7)の及び式(1)(式中、nは0である)のスルフィドから、前述のように、メタ過ヨウ素酸ナトリウム又はm−クロロ過安息香酸を用い、調製することができる。式(12)の及び式(1)(式中、nは2である)のスルホンは、式(7)の及び式(1)(式中、nは0である)のスルフィドから、少なくとも2当量のm−クロロ過安息香酸などの酸化剤を使用することによるか、又は式(11)の及び式(1)(式中、nは1である)のスルホキシドから、前述のように、1当量又はそれよりも多いm−クロロ過安息香酸などの酸化剤を使用することによるかの、いずれかにより調製することができる。
【0099】
式(1)の化合物は同じく、スキーム3に示されたように調製することもできる。式(13)の酸は、式(8)のアミンと、HOBT及びEDCなどの好適な活性化剤を用い、0℃と周囲温度の間で縮合され、式(14)の化合物を生じる。式(14)の化合物は、N−クロロスクシンイミドなどのハロゲン化剤を用い、四塩化炭素又はアセトニトリルなどの好適な溶媒中で、0℃と周囲温度の間で、式(16)の化合物へハロゲン化することができる。式(16)のアミドは、式(15)の酸ハロゲン化物から、ジクロロメタンなどの好適な溶媒中、トリエチルアミンなどの塩基の存在下で、0℃と周囲温度の間で、式(8)のアミンと反応することにより調製することができる。
【化4】

【0100】
式(16)のハロスルフィドは、置換された6−ヒドロキシキノリンと、炭酸カリウム又は水素化ナトリウムなどの塩基の存在下、DMFなどの好適な溶媒中、0℃〜80℃で反応し、式(1)の化合物(式中、nは0である)を生成することができる。
【0101】
スキーム4に示されたように、一般式(8)のアミン(式中、R2はHである)の例である、一般式(18)又は(20)のアミンは、各々、一般式(17)又は(19)のアミノアルコールの、n−ブチルリチウム又は水素化ナトリウムなどの好適な塩基を使用する、アルキル化、引き続きの好適なアルキル化剤R10LG、例えばヨウ化メチルなどのヨウ化アルキルとの反応により調製され、一般式(18)又は(20)のアルキル化された化合物を形成してよい。例えばホルムアルデヒドなどのカルボニル誘導体R12COR13(21)は、通常塩化アンモニウムの形のアンモニア、及び好都合なことにはシアン化ナトリウム水溶液の形のシアン化物と反応することができ、α−アミノアルキン(22)を提供する(ストレッカー合成)。
【化5】

【0102】
スキーム5に示されたように、一般式(24)のシリル−保護されたアミノアルキンは、一般式(23)のアミンの、第3級有機アミン塩基、例えばトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下での、1,2−ビス−(クロロジメチルシリル)−エタンとの反応により、得ることができる。一般式(8)のアミンの例である(式中、R2はHであり、及びR3は−(CR3040)C≡CR50である)一般式(26)のアミンは、一般式(24)のシリル−保護されたアミノアルキンの、n−ブチルリチウムなどの好適な塩基を使用するアルキル化、それに続く好適なアルキル化剤R50LG、例えばヨウ化メチルなどのヨウ化アルキルとの反応により調製され、一般式(25)のアルキル化された化合物を形成してよい。その後シリル保護基が除去され、一般式(25)の化合物が形成されてよく、例えば、酸水溶液により、一般式(26)のアミノアルキンが形成される。
【化6】

【0103】
同様の手順で、一般式(24)のシリル−保護されたアミノアルキンは、n−ブチルリチウムなどの好適な塩基を用い、カルボニル誘導体RaCORb、例えばホルムアルデヒドと反応され、ヒドロキシアルキル部分を含むアミノアルキン(27)を提供してよい。一般式(27)の化合物は、最初に水素化ナトリウム又はカリウムビス(トリメチルシリル)アミドなどの塩基で、その後化合物RcLG(式中、LGはハロゲンなどの脱離基を表す)で処理され、又はOSO2Meなどのスルホン酸エステル、又はヨウ化エチルなどのOSO2−4−トリルにより処理され、一般式(29)の化合物を生じるかのいずれかであってよい。シリル保護基の除去後、一般式(30)の化合物が得られる。あるいは、シリル保護基は、最初に除去され、一般式(28)の化合物を生じることができる。一般式(28)のアミノアルキンは更に、t−ブチル−ジメチルシリルクロリドなどのシリル化剤との反応により、誘導体化され、一般式(31)の酸素がシリル化された誘導体を生じてよい。
【化7】

【0104】
スキーム6に示されたように、一般式(32)のシリル−保護されたアミノアルキンは、一般式(24)のシリル−保護されたアミンを、ブロミド又はヨージドなどの好適な脱離基を持つクロロアルカンと、ナトリウム又はリチウムアミド塩基などの好適な塩基、例えばナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド又はナトリウムアミドの存在下で、反応することにより得ることができる。一般式(8)のアミンの例である一般式(34)のアミン(式中、R2はHであり、及びR3は−(CR3040)C≡CR50である)は、クロリド陰イオンを、シアン化物により置換し、引き続き例えば酸水溶液により、シリル保護基を除去することにより、調製されてよく、一般式(34)のシアノ化合物を形成する。
同様の手順で、一般式(35)のアミドは、例えばシアン化カリウムと反応し、一般式(36)のシアノアミドアルキンを生じることができる。
【0105】
スキーム7に示されたように、一般式(1)の化合物(式中、R50はHである)は、ソノガシラ条件下で、例えば任意に置換されたアリール又はヘテロアリールの塩化物、臭化物、ヨウ化物又はトリフラートと反応し、一般式(1)の置換されたアリール又はヘテロアリール化合物(式中、R50は任意に置換されたアリール又はヘテロアリール基である)を形成してよい。好適なパラジウム触媒は、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリドである。
【化8】

【0106】
一般式(8)の他のアミン類は、市販されているか、又は標準の文献の方法もしくは標準の改変により調製されてよいかのいずれかである。
スキーム8に示されたように、一般式(1)の化合物(式中、Q1は臭素又はヨウ素である)は、スズキ条件下で、例えば任意に置換されたアリールボロン酸又はヘテロアリールボロン酸と反応され、一般式(1)の置換されたアリール又はヘテロアリール化合物(式中、Q1は任意に置換されたアリールもしくはヘテロアリール基である)を形成することができる。好適なパラジウム触媒は、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)である。
【化9】

【0107】
チオアミド(L=Sである一般式(1)の化合物)は、対応するアミドから、五硫化リンのような硫化剤、ラヴェッソン試薬もしくはデビ試薬を使用し調製されるか、又は対応するチオノ酸(thionoacid)もしくはチオノエステルから、標準の文献の方法もしくは標準の改変を用い調製されてよい。
【0108】
置換された6−ヒドロキシキノリンは、入手可能であるか、又は有機化学の簡単明瞭な技術を用い調製されてもよい。これらの化合物が市販されていない場合、これらは、入手可能な前駆体から、複素環化学の標準の教本に十分説明されている当該技術分野において周知の簡単明瞭な転換を使用し調製されてもよい。例えば、置換された芳香族アミンは、2,2,3−トリブロモプロパナルなどの適当な求電子試薬により、置換されたキノリン−6−オールへ容易に転換され得る。そのような反応の例は、実施例1から3に提示されている。
【0109】
式(I)の化合物は、活性のある殺真菌剤であり、以下の病原菌の1種又は複数を防除するために使用されてよい:米及び小麦に対するピリキュラリア・オリゼ(Pyricularia oryzae)(イネいもち病菌(Magnaporthe grisea))及び他の宿主に対する他のピリキュラリア属(Pyricularia)菌種;小麦に対するプシニア・トリチシナ(Puccinia triticina)(又は、プシニア・レコンジタ(Puccinia recondita))、プシニア・ストリイフォルミス(Puccinia striiformis)及び他のさび病、大麦に対するプシニア・ホルデイ(Puccinia hordei)、プシニア・ストリイフォルミス及び他のさび病、並びに他の宿主(例えば、芝、ライムギ、コーヒー、ナシ、リンゴ、ピーナツ、テンサイ、野菜及び観賞植物)に対するさび病;カボチャ(例えばメロン)に対するエリシフェ・シコラセアラム(Erysiphe cichoracearum);大麦、小麦、ライ麦及び芝に対するウドンコ病菌(ブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis))(又はエリシフェ・グラミニス)、並びに様々な宿主に対する他のうどん粉病、例えばホップに対するスファエロセカ・マキュラリス(Sphaerotheca macularis)、カボチャ(例えばキュウリ)に対するスファエロセカ・フスカ(Sphaerotheca fusca)(スファエロセカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea))、トマト、ナスビ及びピーマンに対するレベイルラ・タウリカ(Leveillula taurica)、リンゴに対するポドスフェラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha)、並びにワイン用ブドウに対するウンチヌラ・ネカトル(Uncinula necator);穀物(例えば小麦、大麦、ライ麦)、芝及び他の宿主に対するコクリオボルス属(Cochliobolus)菌種、ヘルミントスポリウム属(Helminthosporium)菌種、ドレックスレラ属(Drechslera)菌種(ピレノホラ属(Pyrenophora)菌種)、リンコスポリウム属(Rhynchosporium)菌種、マイコスフェレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)(セプトリア・トリチシ(Septoria tritici))及びファエオスフェリア・ノドルム(Phaeosphaeria nodorum)(スタゴノスポラ・ノドルム(Stagonospora nodorum)又はセプトリア・ノドルム(Septoria nodorum))、シュードセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides)及びガエウマノマイセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis);ピーナツに対する、セルコスポラ・アラキジコラ(Cercospora arachidicola)及びセルコスポリジウム・ペルソナツム(Cercosporidium personatum)、並びに他の宿主、例えばテンサイ、バナナ、ダイズ及び米に対する他のセルコスポラ属(Cercospora)菌種;トマト、イチゴ、野菜、ワイン用ブドウ及び他の宿主に対するボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)(灰色カビ病菌)、並びに他の宿主に対する他のボトリチス属(Botrytis)菌種;野菜(例えばニンジン)、ナタネ、リンゴ、トマト、ジャガイモ、穀物(例えば小麦)及び他の宿主に対する、アルテルナリア属(Alternaria)菌種;リンゴ、ナシ、核果、木の実(tree nuts)及び他の宿主に対する、ヴェントゥリア属(Venturia)菌種(ヴェントゥリア・イナクアリス(Venturia inaequalis)(そうか病)を含む);穀物(例えば小麦)及びトマトを含む広範な宿主に対する、クラドスポリウム属(Cladosporium)菌種;核果、木の実及び他の宿主に対する、モニリア属(Monilinia)菌種;トマト、芝、小麦、カボチャ及び他の宿主に対するジディメラ(Didymella)菌種;ナタネ、芝、米、ジャガイモ、小麦及び他の宿主に対するフォマ属(Phoma)菌種;小麦、木材及び他の宿主に対する、アスペルギルス属(Aspergillus)菌種及びオーレオバシディウム属(Aureobasidium)菌種;エンドウマメ、小麦、大麦及び他の宿主に対する、アスコキタ属(Ascochyta)菌種;リンゴ、ナシ、タマネギ及び他の宿主に対する、ステムフィリウム属(Stemphylium)菌種(プレオスポラ属(Pleospora)菌種);リンゴ及びナシに対する、夏枯れ病(summer diseases)(例えば、炭疽病(グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata))、黒斑病又は斑点病(ボトリオスファエリア・オブツサ(Botryosphaeria obtusa))、リンゴ黒点病(マイコスフェレラ・ポミ(Mycosphaerella pomi))、シダーアップルさび病(Gymnosporangium juniperi-virginianae)、すす斑病(グロエオデス・ポミゲナ(Gloeodes pomigena))、すす点病菌(シゾチリウム・ポミ(Schizothyrium pomi))及び白腐れ病(ボトリオスファエリア・ドチデア(Botryosphaeria dothidea)));ワイン用ブドウに対するプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola);レタスに対するブレミア・ラクツゥーカエ(Bremia lactucae)、大豆、タバコ、タマネギ及び他の宿主に対するペロノスポラ属(Peronospora)菌種、ホップに対するシュードペロノスポラ・フミリ(Pseudoperonospora humuli)、並びにカボチャに対するシュードペロノスポラ・キュベンシス(Pseudoperonospora cubensis)などの他のべと病菌;芝及び他の宿主に対する、フィチウム属(Pythium)菌種(フィチウム・ウルチマム(Pythium ultimum)を含む);ジャガイモ及びトマトに対するフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)、並びに野菜、イチゴ、アボカド、コショウ、観賞植物、タバコ、ココア及び他の宿主に対する、フィトフトラ属(Phytophthora)菌種;米及び芝に対するタナテフォーラス・ククメリス(Thanatephorus cucumeris)、並びに小麦及び大麦、ピーナツ、野菜、綿及び芝などの様々な宿主に対する他のリゾクトニア属(Rhizoctonia)菌種;芝、ピーナツ、ジャガイモ、ナタネ及び他の宿主に対するスクレロティニア属(Sclerotinia)菌種;芝、ピーナツ及び他の宿主に対するスクレロチウム属(Sclerotium)菌種;米に対するギベレラ・フジクロイ(Gibberella fujikuroi);芝、コーヒー及び野菜を含む広範な宿主に対するコレトトリカム属(Colletotrichum)菌種;芝に対するラエチサリア・フシフォルミス(Laetisaria fuciformis);バナナ、ピーナツ、シトラス、ピーカン、パパイヤ及び他の宿主に対するミコスフェレラ属(Mycosphaerella)菌種;シトラス、大豆、メロン、ナシ、ルピン及び他の宿主に対するディアポルテ属(Diaporthe)菌種;シトラス、ワイン用ブドウ、オリーブ、ピーカン、バラ及び他の宿主に対するエルシノエ属(Elsinoe)菌種;ホップ、ジャガイモ及びトマトを含む広範な宿主に対するバーティシリウム属(Verticillium)菌種;ナタネ及び他の宿主に対するピレノペジザ属(Pyrenopeziza)菌種;カカオのバスキュラーストリークダイバックを引き起こすオンコバシジウム・テオブロメ(Oncobasidium theobromae);様々な宿主に対する、特に小麦、大麦、芝及びトウモロコシに対する、フサリウム属(Fusarium)菌種、チフラ属(Typhula)菌種、ミクロドキウム・ニバレ(Microdochium nivale)、ウスチラゴ属(Ustilago)菌種、ウロシスチス属(Urocystis)菌種、テイレチア属(Tilletia)菌種及びクラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea);テンサイ、大麦及び他の宿主に対する、ラムラリア属(Ramularia)菌種;特に果実の収穫後病菌(例えば、オレンジに対するペニシリウム・ディジタータム(Penicillium digitatum)、ペニシリウム・イタリカム(Penicillium italicum)及びトリコデルマ ビリデイ(Trichoderma viride)、バナナに対するコレトトリカム・ムサエ(Colletotrichum musae)及びグロエオスポリウム・ムサルム(Gloeosporium musarum)、並びにブドウに対するボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea));ワイン用ブドウに対する他の病原菌、特にエウティパ・ラタ(Eutypa lata)、グイグナルジア・ビドウェリ(Guignardia bidwellii)、フェリヌス・イグニアルス(Phellinus igniarus)、フォモプシス・ビチコラ(Phomopsis viticola)、プシュードペジザ・トラケイヒラ(Pseudopeziza tracheiphila)及びステレウム・ヒルスタム(Stereum hirsutum);樹木に対する(例えば、ロフォデルミウム・セジチオサム(Lophodermium seditiosum))、又は材木に対する他の病原菌、特にセファロスカス・フラグランス(Cephaloascus fragrans)、ケラトシスティス属(Ceratocystis)菌種、オフィオストマ・ピセアエ(Ophiostoma piceae)、ペニシリウム属(Penicillium)菌種、トリコデルマ・シュードコニンギ(Trichoderma pseudokoningii)、トリコデルマ ビリデイ(Trichoderma viride)、トリコデルマ・ハルジアナム、アスペルギルス・ニジェール(Aspergillus niger)、レプトグラフィウム・リンドベルギ(Leptographium lindbergi)及びアウレオバシジウム・プルラン(Aureobasidium pullulan);並びに、ウイルス性疾患の真菌ベクター(例えば、大麦黄色モザイクウイルス(BYMV)のベクターとしての穀物に対するポリミキサ・グラミニス(Polymyxa graminis)、及びリゾマニアのベクターとしてのテンサイに対するポリミキサ・ベーテ(Polymyxa betae))。
【0110】
式(I)の化合物は、1種又は複数の真菌に対し活性があるように、植物組織へ、求頂的(acropetally)、求基的(basipetally)又は局所的に移動してよい。更に、式(I)の化合物は、植物上の1種又は複数の真菌に対し蒸気相で活性があるのに十分であるように、揮発してよい。
【0111】
従って本発明は、殺真菌的有効量の式(I)の化合物、又は式(I)の化合物を含有する組成物を、植物へ、植物の種子へ、植物もしくは種子の生育場所(locus)へ、又は土壌へ又は任意の他の植物成長培地、例えば栄養液へ適用することを含んでなる、植物病原性真菌を駆除又は防除する方法を提供する。
【0112】
本明細書において使用される用語「植物」は、実生、低木及び高木を含む。更に本発明の殺真菌法は、保護処理、治療的処理、浸透性(systemic)処理、根絶性処理及び抗胞子形成処理を含む。
式(I)の化合物は、組成物の形で、農業、園芸及び芝草目的のために使用されることが好ましい。
【0113】
式(I)の化合物を、植物、植物の種子、植物もしくは種子の生育場所、又は土壌へ又は任意の他の成長培地へ施用するために、式(I)の化合物は通常、式(I)の化合物に加え、好適な不活性の希釈剤又は担体、及び任意に界面活性剤(SFA)を含有する組成物へ製剤される。SFAは、界面張力を低下し、これにより他の特性(例えば分散、乳化及び湿潤)の変化を導くことにより、界面(例えば、液/固界面、液/気界面又は液/液界面)の特性を変更することができる化学物質である。全ての組成物(固形及び液体の両製剤)は、式(I)の化合物を0.0001〜95重量%、より好ましくは1〜85重量%、例えば5〜60重量%含有することが好ましい。本組成物は一般に、真菌の防除に使用され、その結果式(I)の化合物は、0.1g〜10kg/ヘクタール、好ましくは1g〜6kg/ヘクタール、より好ましくは1g〜1kg/ヘクタールの割合で施用される。
【0114】
種子粉衣において使用される場合、式(I)の化合物は、種子1kgにつき、0.0001g〜10g(例えば0.001g又は0.05g)、好ましくは0.005g〜10g、より好ましくは0.005g〜4gの割合で使用される。
別の態様において、本発明は、式(I)の化合物の殺真菌に有効な量並びにそれらについて好適な担体又は希釈剤を含有する、殺真菌組成物を提供する。
【0115】
より更なる態様において、本発明は、式(I)の化合物を含有する組成物の殺真菌に有効な量で、真菌を又は真菌の生育場所を処理することを含んでなる、生育場所において真菌を駆除及び防除する方法を提供する。本組成物は、粉剤(DP)、水溶剤(SP)、顆粒水溶剤(SG)、顆粒水和剤(WG)、水和剤(WP)、粒剤(GR)(徐放性又は即放性)、液剤(SL)、油剤(OL)、超低量液剤(UL)、乳剤(EC)、濃厚粉剤(DC)、エマルション製剤(水中油(EW)及び油中水(EO)の両方)、マイクロエマルション製剤(ME)、濃厚懸濁剤(SC)、エアゾル製剤、薫蒸/燻煙剤、カプセル懸濁剤(CS)及び種子処理用製剤を含む、多くの剤型から選択することができる。いずれかの場合において選択される剤型は、想定された特定の目的、並びに式(I)の化合物の物理的、化学的及び生物学的特性に応じて決まるであろう。
【0116】
粉剤(DP)は、式(I)の化合物を、1種又は複数の固形希釈剤(例えば、天然クレイ、カオリン、葉ろう石、ベントナイト、アルミナ、モンモリロナイト、キーゼルグール、チョーク、珪藻土、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウム、硫黄、石灰、小麦粉、タルク、並びに他の有機及び無機の固形担体)と混合し、この混合物を細かい粉末へ機械的に粉砕することにより調製されてよい。
【0117】
水溶剤(SP)は、水への分散性/溶解性を改善するために、式(I)の化合物を、1種もしくは複数の水溶性無機塩(例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム又は硫酸マグネシウム)又は1種もしくは複数の水溶性有機固形物(例えば多糖)、並びに任意に1種もしくは複数の湿潤剤、1種もしくは複数の分散剤又はこれらの物質の混合物と混合することにより、調製されてよい。その後この混合物は、細かい粉末へ粉砕される。同様の組成物を造粒し、顆粒水溶剤(SG)を形成してもよい。
【0118】
水和剤(WP)は、液体中の分散を促進するために、式(I)の化合物を、1種又は複数の固形希釈剤又は担体、1種又は複数の湿潤剤、並びに好ましくは1種又は複数の分散剤、及び任意に1種又は複数の懸濁化剤と混合することにより、調製されてよい。その後この混合物は、細かい粉末へ粉砕される。同様の組成物を造粒し、顆粒水和剤(WG)を形成してもよい。
【0119】
粒剤(GR)は、式(I)の化合物及び1種又は複数の粉末化された固形の希釈剤又は担体の混合物を造粒することによるか、又は式(I)の化合物(又は好適な物質中のそれらの溶液)を、多孔性顆粒物質(例えば、軽石、アタプルガイトクレイ、フラー土、キーゼルグール、珪藻土又は粉砕したトウモロコシの穂軸)中に吸収することによるか、もしくは式(I)の化合物(又は好適な物質中のそれらの溶液)を、硬質コア材(例えば砂、ケイ酸塩、無機の炭酸塩、硫酸塩もしくはリン酸塩)上に吸着し、必要ならば乾燥することにより、予め形成されたブランク顆粒(blank granule)から造粒することによるか、のいずれかにより、形成されてよい。吸収又は吸着を補助するために通常使用される物質は、溶媒(例えば脂肪族及び芳香族石油系溶媒、アルコール、エーテル、ケトン及びエステル)並びに固着剤(例えばポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、デキストリン、糖質及び植物油)を含む。その他の1種又は複数の添加剤(例えば、乳化剤、湿潤剤又は分散剤)も、顆粒中に含まれてよい。
【0120】
濃厚粉剤(DC)は、式(I)の化合物を、水、又はケトン、アルコールもしくはグリコールエーテルなどの有機溶媒中に溶解することにより調製されてよい。これらの溶液は、界面活性剤を含んでよい(例えば、水希釈を改善するか、又は噴霧タンク中での結晶化を防止するため)。
【0121】
乳剤(EC)又は水中油型エマルション製剤(EW)は、式(I)の化合物を、有機溶媒(任意に1種又は複数の湿潤剤、1種又は複数の乳化剤もしくはこれらの物質の混合物を含有する)中に溶解することにより調製されてよい。ECにおける使用に好適な有機溶媒は、芳香族炭化水素(例えばアルキルベンゼン又はアルキルナフタレン、例としてSOLVESSO 100、SOLVESSO 150及びSOLVESSO 200;SOLVESSOは登録商標である)、ケトン(例えばシクロヘキサノン又はメチルシクロヘキサノン)、及びアルコール(例えばベンジルアルコール、フルフリルアルコール又はブタノール)、N−アルキルピロリドン(例えばN−メチルピロリドン又はN−オクチルピロリドン)、脂肪酸のジメチルアミド(例えばC8−C1O脂肪酸ジメチルアミド)、及び塩素化された炭化水素がある。EC製品は、水への添加時に、自発的に乳化し、適当な装置による散布を可能にするのに十分な安定性を伴う乳液を作製することができる。EWの調製は、液体として(それが室温では液体ではない場合、これは妥当な温度、典型的には70℃未満で融解することができる)、又は溶液中(適当な溶媒中にこれを溶解することにより)のいずれかで式(I)の化合物を得ること、次に得られた液体もしくは溶液を、高剪断下で、1種もしくは複数のSFAを含有する水へ乳化し、エマルションを作製することが必要である。EWにおける使用に好適な溶媒は、植物油、塩素化された炭化水素(例えばクロロベンゼン)、芳香族溶媒(例えばアルキルベンゼン又はアルキルナフタレン)及び他の適当な水中の溶解度が低い有機溶媒を含む。
【0122】
マイクロエマルション製剤(ME)は、水を、1種又は複数のSFAを伴う1種又は複数の溶媒の配合物と混合し、自発的に熱力学的に安定した等方性(isotropic)液体製剤を作製することにより調製されてよい。式(I)の化合物は最初、水又は溶媒/SFA配合物のいずれかの中に存在する。MEにおける使用に好適な溶媒は、先にEC又はEWにおける使用について説明されたものを含む。MEは、水中油又は油中水システムのいずれかであってよく(どのシステムが存在するかは、伝導度測定により決定することができる)、並びに同じ製剤中で水溶性及び油溶性殺虫剤と混合するのに適することがある。MEは、水へ希釈するのに適しており、マイクロエマルションとして残存するか、又は通常の水中油型エマルションを形成するかのいずれかである。
【0123】
濃厚懸濁剤(SC)は、式(I)の化合物の微粉化された不溶性固体粒子の水性及び非水性懸濁液を含んでよい。SCは、化合物の細粒懸濁剤を作製するために、好適な媒体中で、固形の式(I)の化合物を、任意に1種又は複数の分散剤と共に、ボールミル粉砕又はビーズミル粉砕で調製してよい。1種又は複数の湿潤剤が、本組成物中に含まれてよく、並びに粒子が沈降する速度を遅くするために、懸濁化剤が含まれてよい。あるいは式(I)の化合物は、乾式ミル粉砕され、先に説明された物質を含有する水へ添加され、所望の最終生成物を作製してよい。
【0124】
エアゾル製剤は、式(I)の化合物及び好適な噴射剤(例えばn−ブタン)を含有する。式(I)の化合物は、好適な媒体(例えば水又はn−プロパノールのような水混和性液体)中に溶解又は分散され、非加圧式手動噴霧ポンプにおいて使用するための組成物を提供することもできる。
【0125】
閉鎖された空間において式(I)の化合物を含有する煙を発生するために適した組成物を形成するために、この化合物は、火工品(pyrotechnic)混合物中に乾燥状態で混合されてよい。
【0126】
カプセル懸濁剤(CS)は、EW製剤の調製に類似しているが、その中に各油滴が高分子シェルにより封入され、かつ式(I)の化合物及び任意にそれらの担体又は希釈剤を含む、油滴の水性分散を得るための追加の重合工程を伴う方法で調製されてよい。この高分子シェルは、界面重縮合反応によるか、又はコアセルベーション手順のいずれかにより作製することができる。これらの組成物は、式(I)の化合物の制御された放出を提供し、これらは種子処理に使用されてよい。式(I)の化合物は、化合物の遅い制御された放出を提供するために、生分解性高分子マトリックス中に製剤されてもよい。
【0127】
組成物は、組成物の生物学的性能を改善するために(例えば表面上の湿潤性、保持もしくは分布;処理された表面上の雨水への抵抗;又は、式(I)の化合物の取り込みもしくは移動を改善することによる)、1種又は複数の添加剤を含んでよい。このような添加剤は、界面活性剤、油分をベースにした噴霧添加剤、例えばある種の鉱物油又は天然植物油(ダイズ油及びナタネ油など);並びに、これらの物質の他の生体内増強(bio-enhancing)補助剤(式(I)の化合物の作用を補助又は修飾する成分)との配合物を含む。
【0128】
式(I)の化合物は、種子処理剤として、例えば乾燥種子処理粉剤(DS)、水溶性粉剤(SS)もしくはスラリー処理のための水分散性粉剤(WS)を含む粉末組成物として、又はフロアブル(FS)、液剤(LS)もしくはカプセル懸濁剤(CS)を含む液体組成物として使用するために製剤されてもよい。これらのDS、SS、WS、FS及びLS組成物の調製は、各々、先に説明したDP、SP、WP、SC及びDC組成物の調製に非常に類似している。種子を処理するための組成物は、種子への本組成物の接着を補助する物質(例えば鉱物油又はフィルム形成性バリヤ)を含んでよい。湿潤剤、分散剤及び乳化剤は、陽イオン系、陰イオン系、両性イオン系又は非イオン系のSFAであってよい。
【0129】
好適な陽イオン系SFAは、第4級アンモニウム化合物(例えばセチルトリメチル臭化アンモニウム)、イミダゾリン及びアミン塩である。好適な陰イオン系SFAは、脂肪酸のアルカリ金属塩、硫酸の脂肪族モノエステルの塩(例えばラウリル硫酸ナトリウム)、スルホン化された芳香族化合物の塩(例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、スルホン酸ブチルナフタレン並びにジ-イソプロピル-及びトリ-イソプロピル-ナフタレンスルホン酸ナトリウムの混合物)、硫酸エーテル、硫酸アルコールエーテル(例えばラウレス−3−硫酸ナトリウム)、カルボン酸エーテル(例えばラウレス−3−カルボン酸ナトリウム)、リン酸エステル(1種又は複数の脂肪族アルコールとリン酸(主にモノ-エステル)又は五酸化リン(主にジ-エステル)の間の反応の生成物、例えばラウリルアルコールとテトラリン酸の間の反応の生成物;加えてこれらの生成物は、エトキシル化されてよい。)、スルホコハク酸、パラフィン又はオレフィンスルホン酸、タウレート系及びリグノスルホン酸を含む。好適な両性イオン系SFAは、ベタイン、プロピオネート及びグリシネートを含む。好適な非イオン系SFAは、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド又はそれらの混合物のような酸化アルキレンの、脂肪族アルコール(例えばオレイルアルコールもしくはセチルアルコール)との、又はアルキルフェノール(例えばオクチルフェノール、ノニルフェノールもしくはオクチルクレゾール)との縮合生成物;長鎖脂肪酸又は無水ヘキシトール由来の部分エステル;該部分エステルのエチレンオキシドとの縮合生成物;ブロックポリマー(エチレンオキシド及びプロピレンオキシドを含んでなる);アルカノールアミド;単純なエステル(例えば脂肪酸ポリエチレングリコールエステル);アミンオキシド(例えばラウリルジメチルアミンオキシド);並びに、レシチンを含む。
【0130】
好適な懸濁化剤は、親水コロイド(例えば、多糖、ポリビニルピロリドン又はナトリウムカルボキシメチルセルロース)及び膨潤クレイ(例えばベントナイト又はアパタルジャイト)を含む。
【0131】
式(I)の化合物は、殺真菌化合物を施用する公知の手段のいずれかにより施用することができる。例えば、葉、茎、枝もしくは根を含む植物のいずれかの部分へ、もしくは植え付けられる前の種子へ、もしくはそこで植物が栽培されるかもしくはそこへ植物が植え付けられる他の媒体(例えば根の回りの土壌、土壌全般、田面水もしくは水耕栽培システム)へ、直接、製剤されるかもしくは製剤されずに施用されるか、又はこれは、噴霧、粉衣、浸漬による施用、クリーム剤もしくはペースト剤としての施用、蒸気としての施用、もしくは散布機を通じて施用されるか、又は土壌もしくは水性環境中に組成物(例えば顆粒組成物又は水溶性バッグに充填された組成物)が混入されてよい。
【0132】
式(I)の化合物は、植物へ注入するか、又は動電型噴霧技術もしくは他の低容積法を使用し植生へ噴霧するか、又は土地もしくは地域の潅漑システムにより施用することもできる。
【0133】
水性調製物(水溶液又は分散液)として使用するための組成物は一般に、高い割合で活性成分を含有する濃縮物の形で供給され、この濃縮物は、使用前に水へ添加される。DC、SC、EC、EW、ME、SG、SP、WP、WG及びCSを含み得るこれらの濃縮物は、長期間の貯蔵に耐え、かつそのような貯蔵後に、水へ添加し、通常の噴霧装置により施用され得るのに十分な時間均質であり続ける水性調製物を形成することが可能であることが必要である。このような水性調製物は、それらが使用される目的に応じて変動量の式(I)の化合物(例えば0.0001〜10重量%)を含有してよい。
【0134】
式(I)の化合物は、肥料(例えば窒素−、カリウム−又はリン−含有肥料)との混合物で使用されてよい。好適な剤型は、肥料の顆粒を含む。これらの混合物は好適なことに、式(I)の化合物を最大25重量%含有する。
従って本発明は、肥料及び式(I)の化合物を含有する肥料組成物も提供する。
【0135】
本発明の組成物は、生物活性を有する他の化合物、例えば微量栄養素、又は類似のもしくは補充的な殺真菌活性を有する化合物又は植物成長の調節活性、除草活性、殺虫活性、殺線虫活性もしくは殺ダニ活性を有する化合物を含有してもよい。
【0136】
別の殺真菌剤を含有することにより、得られる組成物は、式(I)の化合物単独よりも、より広範な活性スペクトル及びより大きいレベルの固有の活性を有することができる。更に他の殺真菌剤は、式(I)の化合物の殺真菌活性に対し相乗作用を有してよい。
【0137】
式(I)の化合物は、本組成物の単独の活性成分であってよいか、又はこれは、適宜殺虫剤、殺真菌剤、共力剤、除草剤又は植物成長調節剤などの1種又は複数の追加の活性成分と混合されてよい。追加の活性成分は、活性のより広いスペクトル又は生育場所での増大された残留を有する組成物を提供し;式(I)の化合物の活性を相乗するか、又は活性を補充し(例えば、作用速度を増大するか又は撥水性を克服することにより);もしくは、個々の成分に対する耐性の出現を克服又は防止することを補助する。特定の追加の活性成分は、本組成物の意図された有用性により左右される。
【0138】
本発明の組成物に含有されてよい殺真菌化合物の例は、AC 382042(N−(1−シアノ−1,2−ジメチルプロピル)−2−(2,4−ジクロロフェンオキシ)プロピオンアミド)、アシベンゾラル−S−メチル、アラニカルブ、アルジモルフ、アニラジン、アザコナゾール、アザフェニジン、アゾキシストロビン、ベナラキシル、ベノミル、ベンチアバリカルブ、ビロクサゾール、ビテルタノール、ブラストサイジンS、ボスカリド(ニコビフェンの新たな名称)、ブロムコンザゾール、ブピリメート、カプタホール、キャプタン、カルベンダジム、カルベンダジムクロルハイドレート、カルボキシン、カルプロパミド、カルボン、CGA 41396、CGA 41397、キノメチオナート、クロルベンズチアゾン、クロロタロニル、クロロゾリネート、クロジラコン、例えばオキシ塩化銅、オキシキノール酸銅(copper oxyquinolate)、硫酸銅、トール油酸銅及びボルドー液などの銅含有化合物、サイアミダゾスルファミド(cyamidazosulfamid)、シアゾファミド(IKF-916)、シフルフェナミド、シモキサニル、シブロコナゾール、シプロジニル、デバカルブ、ジ−2−ピリジルジスルフィド−1,1'−二酸化物、ジクロフルアニド、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジフェンゾコート、ジフルメトリム、O,O−ジ−イソ−プロピル−S−ベンジルチオリン酸、ジメフルアゾール、ジメトコナゾール、ジメチリモール、ジメトモルフ、ジモキシストロビン、ジニコナゾール、ジノカップ、ジチアノン、ドデシルジメチル塩化アンモニウム、ドデモルフ、ドジン、ドクグアジン、エディフェンホス、エポキシコナゾール、エタボキサム、エチリモール、エチル(Z)−N−ベンジル−N([メチル(メチル−チオエチリデンアミノオキシカルボニル)アミノ]チオ)−β−アラニナート、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェンアミドン、フェナリモル、フェンブコナゾール、フェンフラム、フェンヘキサミド、フェノキサニル(AC 382042)、フェンピクロニル、フェンプロピディン、フェンプロピモルフ、酢酸トリフェニルスズ、水酸化トリフェニルスズ、ファーバム、フェリムゾン、フルアジナム、フルジオキソニル、フルメトバー、フルモルフ、フルオルイミド、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルスルファミド、フルトラニル、フルトリアホール、フォルペット、ホセチル-アルミニウム、フベリダゾール、フララキシル、フラメトピル、グアザチン、ヘキサコナゾール、ヒドロキシイソオキサゾール、ヒメキサゾール、イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジン、イミノクタジン三酢酸塩、イプコナゾール、イプロベンホス、イプロジオン、イプロバリカルブ、イソプロパニルブチルカルバメート、イソプロチオラン、カスガマイシン、クレソキシム-メチル、LY186054、LY211795、LY 248908、マンコゼブ、マネブ、メフェノキサム、メパニピリム、メプロニル、メタラキシル、メタラキシルM、メトコナゾール、メチラム、メチラム−亜鉛、メトミノストロビン、メトラフェノン、MON65500(N−アリル−4,5−ジメチル−2−トリメチルシリルチオフェン−3−カルボキシアミド)、ミクロブタニル、NTN0301、ネオアソジン、ニッケルジチオカルバミン酸ジメチル、ニトロタール-イソプロピル、ヌアリモール、オフレース、有機水銀化合物、オリサストロビン、オキサジキシル、オキサスルフロン、オキソリン酸、オキスポコナゾール、オキシカルボキシン、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ペンシクロン、フェナジンオキシド、リン含有酸、フタリド、ピコキシストロビン、ポリオキシンD、ポリラム、プロベナゾール、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、プロピコナゾール、プロピネブ、プロピオン酸、プロキナジド、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、ピラゾホス、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピロキロン、ピロキシフル、ピロールニトリン、第4級アンモニウム化合物、キノメチオネート、キノキシフェン、キントゼン、シルチオファム(MON 65500)、S−イマザリル、シメコナゾール、シプコナゾール、ペンタクロロフェネートナトリウム、スピロキサミン、ストレプトマイシン、硫黄、テブコナゾール、テクロフタラム、テクナゼン、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チフルザミド、2−(チオシアノ−メチルチオ)ベンゾチアゾール、チオファネート−メチル、チラム、チアジニル、チミベンコナゾール、トルクロホス−メチル、トリルフルアニド、トリアジメホン、トリアジメノール、トリアズブチル、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリデモルフ、トリフロキシストロビン、トリフルミゾール、トリホリン、トリチコナゾール、バリダマイシンA、バパム(vapam)、ビンクロゾリン、XRD-563、ジネブ、ジラム、ゾキサミド、及び下記式の化合物である:
【化10】

【0139】
式(I)の化合物は、種子伝染病、土壌伝染病又は葉の真菌疾患に対する植物の保護のために、土壌、ピート又は他の発根媒体と混合されてよい。
【0140】
一部の混合物は、著しく異なる物理的、化学的又は生物学的特性を有する活性成分を含有することができ、その結果これらは容易にそれら自身を同じ通常の剤型にすることができない。これらの状況においては、その他の剤型が調製され得る。例えば、活性成分のひとつが水不溶性固体であり、他方が水不溶性液体である場合、それにもかかわらず、該固体活性成分を懸濁液として分散する(SCの調製に類似した調製を使用)が、該液体活性成分は乳液として分散する(EWの調製に類似した調製を使用)ことにより、各活性成分を同じ連続水相中に分散することは可能であろう。得られる組成物は、サスポエマルション(SE)製剤である。
【0141】
本発明は、以下の実施例により例示され、そこでは下記の略号が使用される:
ml=ミリリットル
m.p.=融点(補正なし)
g=グラム
b.p.=沸点
THF=テトラヒドロフラン
DMSO=ジメチルスルホキシド
+=質量イオン
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド
s=一重項
d=二重項
HOBT=1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
HOAT=7−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
bs=広幅一重項
NMR=核磁気共鳴
t=三重項
HPLC=高速液体クロマトグラフィー
q=四重項
TLC=薄層クロマトグラフィー
m=多重項
glc=気−液クロマトグラフィー
ppm=百万分率
EDC=1−エチル−3−N,N−ジメチルアミノプロピルカルボジイミド塩酸塩
M=モル
【実施例】
【0142】
実施例1
本実施例は、2−(3−ブロモ−7−クロロ−キノリン−6−イルオキシ)−N−tert−ブチル−2−メチルスルファニル−アセトアミド(表2の化合物12)の調製を例示している。
ステージ1:3−ブロモ−7−クロロ−キノリン−6−オールの調製
工程1
酢酸(100ml)中の3−クロロ−4−メトキシアニリン(10g)を、2,2,3−トリブロモプロパナル(18.8g)で処理し、この混合液を、室温で2時間攪拌し、その後これを、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を、2N NaOHで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させ、クロマトグラフィー(シリカ;ヘキサン/酢酸エチル)後、所望の生成物3−ブロモ−7−クロロ−6−メトキシ−キノリンを黄色固形物として得た(M+ 274)。1H NMR (CDCl3) δppm: 8.78 (1H, d); 8.21 (1H, d); 8.10 (1H, s); 7.03 (1H, s)。
【0143】
工程2
工程1の生成物(1.4g)及び臭化水素酸(水中48質量%溶液)の混合物(100mlx2)を、62時間還流した。この混合物を、周囲温度に冷却し、水で希釈し、炭酸水素ナトリウムで処理し、酢酸エチルで抽出した。この抽出物を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させ、必要とされる生成物3−ブロモ−7−クロロ−キノリン−6−オールを得た(M+ 260)。1H NMR (DMSO) δppm: 7.34 (1H, s); 7.07 (1H, s); 8.60 (1H, d); 8.73 (1H, d); 11.12 (1H, s)。
【0144】
ステージ2:(3−ブロモ−7−クロロ−キノリン−6−イルオキシ)−メチルスルファニル−酢酸メチルエステルの調製
工程1
−15℃に冷却したジクロロメタン(300ml)中の(メチルチオ)酢酸メチル(10.8ml)の攪拌溶液に、塩化スルフリル(8.1ml)を滴下した。この混合物を、2時間かけて室温に温め、次に減圧下で濃縮し、粗クロロ−メチルスルファニル−酢酸メチルエステルを無色の液体として得た。この生成物を更に精製することなく次工程で使用した。1H NMR (CDCl3) δ ppm: 2.33 (3H, s); 3.83 (3H, s); 5.49 (1H, s)。
【0145】
工程2
無水炭酸カリウム(3.1g)を含有する無水DMF(17ml)中のステージ1工程2の3−ブロモ−7−クロロ−キノリン−6−オール(1.1g)の周囲温度での攪拌溶液へ、クロロ−メチルスルファニル−酢酸メチルエステル(0.79g)を滴下した。この混合物を、60〜65℃で1時間加熱し、周囲温度に冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。これらの抽出物を一緒にし、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させた。粗物質のクロマトグラフィー(シリカ;酢酸エチル/ヘキサン容量比1:4)による精製は、表題化合物(3−ブロモ−7−クロロ−キノリン−6−イルオキシ)−メチルスルファニル−酢酸メチルエステルを生じた(M+ 378)。1H NMR (CDCl3) δ ppm: 2.29 (3H, s); 3.89 (3H, s); 5.74 (1H, s) 7.18 (1H, 8); 8.16 (1H, s); 8.23 (1H, s); 8.82 (1H, s)。
【0146】
ステージ3:(3−ブロモ−7−クロロ−キノリン−6−イルオキシ)−メチルスルファニル−酢酸の調製
エタノール(14ml)中のステージ2工程2の生成物の周囲温度の攪拌溶液(1.1g)へ、水を溶媒とする2N水酸化ナトリウム溶液(2.2ml)を添加した。この混合物を、室温で1時間攪拌し、次に氷−水へ注ぎ、2M塩酸で酸性とした。得られた沈殿物を溶液から濾過し、冷水で洗浄し、真空で乾燥し、(3−ブロモ−7−クロロ−キノリン−6−イルオキシ)−メチルスルファニル−酢酸を得た(M+ 364)。1H NMR (DMSO-d6) δ ppm: 2.20 (3H, s); 6.18 (1H, s) 7.57 (1H, s); 8.19 (1H, s); 8.28 (1H, d); 8.88 (1H, d); 13.7 (1H, bs)。
【0147】
ステージ4:2−(3−ブロモ−7−クロロ−キノリン−6−イルオキシ)−N−tert−ブチル−2−メチルスルファニル−アセトアミドの調製
無水N,N−ジメチルホルムアミド(2ml)中の前記ステージ3の生成物(3−ブロモ−7−クロロ−キノリン−6−イルオキシ)−メチルスルファニル−酢酸(85mg)を、t−ブチルアミン(17mg)、N−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(45mg)、HOAt(32mg)及びトリエチルアミン(24mg)により、周囲温度で3時間攪拌しながら処理した。この混合物を、水へ注ぎ、酢酸エチルで抽出し(3回)、これらの抽出物を一緒にし、飽和炭酸ナトリウム水溶液、水(3回)で洗浄し、次に硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させ、油状物を得た。この油状物を、クロマトグラフィー(シリカ;ヘキサン/酢酸エチル容積比3:1)により分画し、必要とされる生成物を白色固形物として生じた(m.p.172〜174℃、M+ 419)。1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.46 (9H, s); 2.18 (3H, s); 5.63 (1H, s); 6.89 (1H, bs); 7.28 (1H,s); 7.28 (1H, s); 8.18 (1H, s)、8.27 (1H, d); 8.83 (1H, d)。
【0148】
下記アミドを、同様の手順を用いて調製した。
表2の化合物238:1,1−ジメチル−プロパ−2−イニルアミンを使用、m.p.169〜171℃;1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.75 (6H,s); 2.19 (3H, s); 2.41 (1H, s); 5.69 (1H, s); 7.16 (1H, bs); 7.29 (1H, s); 8.18 (1H, s); 8.27 (1H, d); 8.83 (1H, d)。
【0149】
表2の化合物52:2−アミノ−3−メトキシ−2−メチル−プロピオニトリルを使用、1H NMR (CDCl3) δ ppm: ジアステレオマー混合物(1/1);1.82及び1.84 (3H, 2xs); 2.18及び2.20 (3H, 2xs);3.52及び3.53 (3H, 2xs); 3.64-3.84 (2H, 2xdd); 5.76及び5.77 (1H, 2xs); 7.29及び7.30 (1H, 2xs); 7.59及び7.61 (1H, 2xbs); 8.18 (1H, s); 8.29 (1H, d); 8.85 (1H, s)。
【0150】
表2の化合物244:1,1−ジメチル−ブチ−2−イニルアミンを使用、m.p.160〜162℃;1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.71 (6H,s); 1.83 (3H, s); 2.19 (3H, s); 5.66 (1H, s); 7.15 (1H, bs); 7.27 (1H, s); 8.18 (1H, s); 8.27 (1H, d); 8.83 (1H, d)。
【0151】
表2の化合物251:4−メトキシ−1,1−ジメチル−ブチ−2−イニルアミンを使用、m.p.124〜125℃;1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.75 (6H, s); 2.19 (3H, s); 3.39 (3H, s); 4.13 (2H, s); 5.67 (1H, s); 7.17 (1H, bs); 7.28 (1H, s); 8.18 (1H, s); 8.28 (1H, d); 8.84 (1H, d)。
【0152】
実施例2
本実施例は、2−(3−ブロモ−7−メチル−キノリン−6−イルオキシ)−N−tert−ブチル−2−メチルスルファニル−アセトアミド(表13の化合物12)の調製を例示している。
ステージ1:3−ブロモ−7−メチル−キノリン−6−オールの調製
酢酸(60ml)中の4−アミノ−2−メチル−フェノール(5g)を、2,2,3−トリブロモプロパナル(11.9g)で処理し、この混合物を、室温で3時間攪拌し、その後これを水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を、水性NH4OHで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発させ、必要な生成物3−ブロモ−7−メチル−6−キノリン−6−オールを得、これをそのまま次工程で使用した(M+ 240)。1H NMR (DMSO-d6) δ ppm: 2.32 (3H, s); 7.12 (1H, s); 7.75 (1H, s); 8.46 (1H, d); 8.64 (1H, d); 10.35 (1H, bs)。
【0153】
ステージ2:3−ブロモ−7−メチル−キノリニル−6−オキシ−2−メチルチオ酢酸メチルの調製
実施例1のステージ2工程2と同様の手順で、3−ブロモ−7−メチル−キノリン−6−オールを、2−ブロモ−2−メチルチオ酢酸メチルで処理し、3−ブロモ−7−メチル−キノリニル−6−オキシ−2−メチルチオ−酢酸メチルを得た(M+ 358)。1H NMR (CDCl3) δ ppm: 2.25 (3H, s); 2.50 (3H, s); 3.88 (3H, s); 5.73 (1H, s); 6.99 (1H,s); 7.86 (1H,s); 8.19 (1H, d)、8.76 (1H, d)。
【0154】
ステージ3:(3−ブロモ−7−メチル−キノリン−6−イルオキシ)−メチルスルファニル−酢酸の調製
実施例1のステージ3と同様の手順で、3−ブロモ−7−メチル−キノリニル−6−オキシ−2−メチルチオ−酢酸メチルを加水分解し、(3−ブロモ−7−メチル−キノリン−6−イルオキシ)−メチルスルファニル−酢酸を得た(M+ 344)。1H NMR (DMSO) δ ppm: 2.19 (3H, s); 2.42 (3H, s); 6.07 (1H, s); 7.42 (1H, s); 7.86 (1H, s); 8.52 (1H, s)、8.78 (1H, s)、13.55 (1H, bs)。
【0155】
ステージ4:2−(3−ブロモ−7−メチル−キノリン−6−イルオキシ)−N−tert−ブチル−2−メチルスルファニル−アセトアミドの調製
実施例1のステージ4と同様の手順で、2−(3−ブロモ−7−メチル−キノリニル−6−オキシ)−2−メチルチオ酢酸を、t−ブチルアミンと縮合し、2−(3−ブロモ−7−メチル−キノリン−6−イルオキシ)−N−tert−ブチル−2−メチルスルファニル−アセトアミドを得た(m.p.132〜134℃、M+ 344)。1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.44 (9H, s); 2.19 (3H, s); 2.49 (3H, s); 5.60 (1H, s); 6.48 (1H, bs); 7.10 (1H, s); 7.89 (1H, s); 8.21 (1H, d); 8.78 (1H, d)。
【0156】
以下のアミドを、同様の手順を用いて調製した。
表13の化合物16:1,1−ジメチル−プロピルアミンを使用、m.p.135〜137℃;1H NMR (CDCl3) δ ppm: 0.88 (3H, t); 1.39 (6H, s); 1.79 (2H, q); 2.20 (3H, s); 2.48 (3H, s); 5.59 (1H, s); 6.39 (1H, bs); 7.10 (1H, s); 7.89 (1H, s); 8.21 (1H, d); 8.78 (1H, d)。
【0157】
表13の化合物238:1,1−ジメチル−プロパ−2−イニルアミンを使用、m.p.141〜146℃;1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.74 (6H,s); 2.19 (3H, s); 2.41 (1H, s); 2.50 (3H, s); 5.65 (1H, s); 6.77 (1H, bs); 7.10 (1H, s); 7.89 (1H, s); 8.21 (1H, d); 8.78 (1H, d)。
【0158】
表13の化合物52:2-アミノ-3-メトキシ-2-メチル-プロピオニトリルを使用;1H NMR (CDCl3) δ ppm: ジアステレオマー混合物(1/1); 1.81及び1.83 (3H, 2xs); 2.20及び2.21 (3H, 2xs); 2.48 (3H, s); 3.50及び3.53 (3H, 2xs); 3.61-3.82 (2H, 2xdd); 5.72及び5.75 (1H, 2xs); 7.11及び7.13 (1H, 2xs); 7.32及び7.34 (1H, 2xbs); 7.90 (1H, s); 8.23 (1H, s); 8.79 (1H, s)。
【0159】
表13の化合物221:1,1−ジメチル−2−プロパ−2−イニルオキシ−エチルアミンの使用、m.p.114〜116℃;1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.41 (3H,s); 1.44 (3H,s); 2.18 (3H, s); 2.50 (1H, t); 3.54 (2H, dd); 4.19 (2H, d); 5.61 (1H, s); 6.92 (1H, bs); 7.10 (1H, s); 7.88 (1H, s); 8.22 (1H, d); 8.77 (1H, d)。
【0160】
表13の化合物251:4−メトキシ−1,1−ジメチル−ブチ−2−イニルアミンの使用、m.p.129〜132℃;1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.73 (6H, s); 2.20 (3H, s); 2.49 (3H, s); 3.37 (3H, s); 4.11 (2H, s); 5.63 (1H, s); 6.76 (1H, bs); 7.10 (1H, s); 7.89 (1H, s); 8.21 (1H, d); 8.78 (1H, d)。
【0161】
実施例3
本実施例は、2−(3−ブロモ−7−フルオロ−キノリン−6−イルオキシ)−N−tert−ブチル−2−メチルスルファニル−アセトアミド(表6の化合物12)の調製を例示している。
ステージ1:3−ブロモ−7−フルオロ−キノリン−6−オールの調製
工程1
実施例1のステージ1工程1と同様の手順で、酢酸(25ml)中の3−フルオロ−4−メトキシ−フェニルアミン(2g)を、2,2,3−トリブロモプロパナル(4.2g)で処理し、3−ブロモ−7−フルオロ−6−メトキシ−キノリンを得た(M+ 258)。1H NMR (CDCl3) δ ppm: 4.02 (3H, s); 7.07 (1H, d); 7.75 (1H, d); 8.23 (1H, d); 8.78 (1H, d)。
【0162】
工程2
実施例1のステージ2工程1と同様の手順で、先の工程から得た3−ブロモ−7−フルオロ−6−メトキシ−キノリンを、臭化水素酸で処理し、3−ブロモ−7−フルオロ−キノリン−6−オールを得た(M+ 244)。1H NMR (DMSO-d6) δ ppm: 7.35 (1H, d); 7.77 (1H, d); 8.59 (1H, d); 8.74 (1H, d)、10.93 (1H, s)。
【0163】
ステージ2:(3−ブロモ−7−フルオロ−キノリン−6−イルオキシ)−メチルスルファニル−酢酸メチルエステルの調製
実施例1のステージ2工程2と同様の手順で、先の工程から得た3−ブロモ−7−フルオロ−キノリン−6−オールを、実施例1のステージ2工程1から得た2−ブロモ−2−メチルチオ酢酸メチルと反応し、3−ブロモ−7−フルオロ−キノリニル−6−オキシ−2−メチルチオ酢酸メチルを得た(M+ 362)。1H NMR (CDCl3) δ ppm: 2.27 (3H, s); 3.89 (3H, s); 5.77 (1H, s) 7.26 (1H, d); 7.77 (1H, s); 8.23 (1H1 s); 8.83 (1H, s)。
【0164】
ステージ3:(3−ブロモ−7−フルオロ−キノリン−6−イルオキシ)−メチルスルファニル−酢酸の調製
実施例1のステージ3と同様の手順で、3−ブロモ−7−フルオロ−キノリニル−6−オキシ−2−メチルチオ−酢酸メチルを加水分解し、(3−ブロモ−7−フルオロ−キノリン−6−イルオキシ)−メチルスルファニル−酢酸を得た(M+ 348)。1H NMR (DMSO-d6) δ ppm: 6.16 (1H, s); 7.71 (1H, d) 7.90 (1H, d); 8.62 (1H, d)、8.88 (1H, d)、13.69 (1H, bs)。
【0165】
ステージ4:2−(3−ブロモ−7−フルオロ−キノリン−6−イルオキシ)−N−tert−ブチル−2−メチルスルファニル−アセトアミドの調製
実施例1のステージ4と同様の手順で、2−(3−ブロモ−7−フルオロ−キノリニル−6−オキシ)−2−メチルチオ酢酸を、t−ブチルアミンと縮合し、2−(3−ブロモ−7−フルオロ−キノリン−6−イルオキシ)−N−tert−ブチル−2−メチルスルファニル−アセトアミドを得た(m.p.144〜145℃、M+ 403)。1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.45 (9H, s); 2.19 (3H, s); 5.62 (1H, s); 6.62 (1H, bs); 7.30 (1H, d); 7.79 (1H, d); 8.26 (1H1 d)、8.84 (1H, d)。
【0166】
下記アミドを、同様の手順を用いて調製した。
表6の化合物238:1,1−ジメチル−プロパ−2−イニルアミンを使用、m.p. 167〜169℃;1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.75 (6H,s); 2.21 (3H, s); 2.41 (1H, s); 2.50 (3H, s); 5.68 (1H, s); 6.89 (1H, bs); 7.33 (1H, d); 7.79 (1H, d); 8.26 (1H, d); 8.84 (1H, d)。
【0167】
表6の化合物52:2-アミノ-3-メトキシ-2-メチル-プロピオニトリルを使用、1H NMR (CDCl3) δ ppm:ジアステレオマー混合物(1/1); 1.81及び1.83 (3H, 2xs); 2.21及び2.22 (3H, 2xs); 3.52及び3.54 (3H, 2xs); 3.64-3.84 (2H, 2xdd); 5.75及び5.76 (1H, 2xs); 7.33-7.36 (2H, m); 7.80 (1H, d); 8.28 (1H, d); 8.85 (1H, d)。
【0168】
表6の化合物221:1,1−ジメチル−2−プロパ−2−イニルオキシ−エチルアミンを使用、m.p.115〜117℃;1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.44 (3H,s); 1.46 (3H,s); 2.20 (3H, s); 2.45 (1H, t); 3.61 (2H, dd); 4.20 (2H, d); 5.63 (1H, s); 6.90 (1H, bs); 7.28 (1H, d); 7.78 (1H, d); 8.26 (1H, d); 8.83 (1H, d)。
【0169】
表6の化合物251:4−メトキシ−1,1−ジメチル−ブチ−2−イニルアミンを使用、m.p.115〜117℃;1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.74 (6H, s); 2.21 (3H, s); 2.49 (3H, s); 3.38 (3H, s); 4.12 (2H, s); 5.65 (1H, s); 6.88 (1H, bs); 7.31 (1H, d); 7.79 (1H, d); 8.26 (1H, d); 8.84 (1H, d)。
【0170】
表6の化合物244:1,1−ジメチル−ブチ−2−イニルアミンを使用、m.p.130〜132℃;1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.70 (6H, s); 1.83 (3H, s); 2.21 (3H, s); 5.65 (1H, s); 6.86 (1H, bs); 7.31 (1H, d); 7.78 (1H, d); 8.25 (1H, d); 8.84 (1H, d)。
【0171】
表6の化合物68:2−エトキシ−1,1−ジメチル−エチルアミンを使用、m.p.111〜113℃;1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.21 (3H, t); 1.43 (H, s); 1.46 (3H,s); 2.20 (3H, s); 3.43 (2H, dd); 3.51-3.58 (2H, m)、5.63 (1H, s); 7.17 (1H, bs); 7.28 (1H, d); 7.78 (1H, d); 8.25 (1H, d); 8.83 (1H, d)。
【0172】
表6の化合物277:5−メトキシ−1,1−ジメチル−ペント−2−イニルアミンを使用、m.p.104〜106℃;1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.71 (6H, s); 2.20 (3H, s); 2.48 (2H, t); 3.37 (3H, s); 3.50 (2H, t); 5.65 (1H, s); 6.88 (1H, bs); 7.31 (1H, d); 7.79 (1H, d); 8.26 (1H, d); 8.84 (1H, d)。
【0173】
表6の化合物256:6−クロロ−1,1−ジメチル−ヘキシ−2−イニルアミンを使用、m.p.95〜97℃;1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.70 (6H, s); 1.96 (2H, quin),2.20 (3H, s); 2.90 (2H, t); 3.68 (2H, t); 3.50 (2H, t); 5.66 (1H, s); 6.87 (1H, bs); 7.31 (1H, d); 7.79 (1H, d); 8.26 (1H, d); 8.84 (1H, d)。
【0174】
実施例4
本実施例は、2−(3−ヨード−7−フルオロ−キノリン−6−イルオキシ)−N−tert−ブチル−2−メチルスルファニル−アセトアミド(表7の化合物12)の調製を例示している。
ステージ1:3−ヨード−6−ヒドロキシキノリンの調製
ジオキサン(3.0ml)中の実施例3ステージ1工程2の3−ブロモ−7−フルオロ−6−ヒドロキシキノリン(0.50g)、ヨウ化ナトリウム(0.62g)及びヨウ化銅(0.08g)の攪拌混合物へ、密封チューブ内でN,N,N',N'−テトラメチル−エタン−1,2−ジアミン(0.07g)を添加した。この混合物を、120℃で14時間攪拌し、冷却時に、アンモニア水溶液で、引き続き塩酸水溶液で処理した。酢酸エチルによる抽出、有機相の硫酸マグネシウム上の乾燥、濾過及び減圧下での蒸発は、必要とされる生成物(M+ 290)を明茶色着色した粉末として生じ、これをそのまま次工程で使用した。1H NMR (CDCl3) δ ppm: 7.30 (1H, d); 7.72 (1H, d); 8.02 (1H,d)、8.73 (1H,d); 8.83 (1H, d)、10.88 (1H, s)。
【0175】
ステージ2:N−tert−ブチル−2−(3−ヨード−7−フルオロ−キノリン−6−イルオキシ)−2−メチルスルファニル−アセトアミドの調製
実施例1のステージ2工程1と同様の手順で、3−ヨード−7−フルオロ−6−ヒドロキシ−キノリンを、クロロメチルスルファニル−酢酸エチルエステルと反応し、(3−ヨード−7−フルオロ−キノリン−6−イルオキシ)−メチルスルファニル−酢酸エチルエステルを生じた(M+ 408)。実施例1のステージ3と同様の手順で、(3−ヨード−7−フルオロ−キノリン−6−イルオキシ)−メチルスルファニル−酢酸エチルエステルを加水分解し、(3−ヨード−7−フルオロ−キノリン−6−イルオキシ)−メチルスルファニル−酢酸(M+ 394)を得た。実施例1のステージ4と同様の手順で、(3−ヨード−7−フルオロ−キノリン−6−イルオキシ)−メチルスルファニル−酢酸を、t−ブチルアミンと縮合し、N−tert−ブチル−2−(3−ヨード−キノリン−6−イルオキシ)−2−メチルスルファニル−アセトアミドを白色固形物として得た(m.p.165〜166℃、M+ 449)。1H NMR (CDCl3)δ ppm: 1.44 (9H, s); 2.18 (3H, s); 5.60 (1H, s); 6.62 (1H, bs); 7.27 (1H, d); 7.76 (1H, dd); 8.47 (1H, d); 8.97 (1H, d)。
【0176】
下記のアミドを、同様の手順を用いて調製した。
表7の化合物238:1,1−ジメチル−プロパ−2−イニルアミンを使用、m.p.150〜152℃;1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.75 (6H, s); 2.20 (3H, s); 2.40 (1H, s); 5.66 (1H, s); 6.88 (1H, bs); 7.27 (1H, s); 7.77 (1H, s); 8.47 (1H, d); 8.97 (1H, d)。
【0177】
表7の化合物52:2−アミノ−3−メトキシ−2−メチル−プロピオニトリルを使用、1H NMR (CDCl3) δ ppm: ジアステレオマー混合物(1/1); 1.82及び1.84 (3H, 2xs); 2.20及び2.22 (3H, 2xs); 3.53及び3.54 (3H, 2xs); 3.64-3.84 (2H, 2xdd); 5.73 and 5.75 (1H, 2xs); 7.27-7.36 (3H, m); 7.77 (1H, d); 8.49 (1H, d); 8.98 (1H, s)。
【0178】
表7の化合物244:1,1−ジメチル−ブチ−2−イニルアミンを使用、m.p.142〜145℃;1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1 .70 (6H,s); 1.83 (3H, s); 2.20 (3H, s); 5.64 (1H, s); 6.87 (1H, bs); 7.27 (1H, d); 7.76 (1H, d); 8.47 (1H, d); 8.96 (1H, d)。
【0179】
表7の化合物251:4−メトキシ−1,1−ジメチル−ブチ−2−イニルアミンを使用、m.p.110〜112℃;1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.74 (6H, s); 2.20 (3H, s); 3.38 (3H, s); 4.13 (2H, s); 5.65 (1H, s); 6.89 (1H, bs); 7.27 (1H, d); 7.78 (1H, d); 8.47 (1H, d); 8.97 (1H, d)。
【0180】
実施例5
本実施例は、N−tert−ブチル−2−(7−フルオロ−3−チオフェン−3−イル−キノリン−6−イルオキシ)−2−メチルスルファニル−アセトアミド(表30の化合物12)の調製を例示している。
ステージ1:ジオキサン/水(1:1混合液、4.8ml)中の実施例3ステージ4の2−(3−ブロモ−7−フルオロ−キノリン−6−イルオキシ)−N−tert−ブチル−2−メチルスルファニル−アセトアミド(160mg)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(1.4mg)、3−チオフェンボロン酸(56mg)及び炭酸水素ナトリウム(101mg))の攪拌混合物を、70℃で14時間加熱した。冷却時に、反応混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5ml)で処理した。酢酸エチルによる抽出、有機相の硫酸マグネシウム上の乾燥、濾過及び減圧下での蒸発は、粗生成物を生じ、これはクロマトグラフィー(シリカ;ヘキサン/酢酸エチル容量比2:1)により分画し、必要とされる生成物を白色固形物として得た(m.p.170〜173℃、M+ 405)。1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.46 (9H, s); 2.20 (3H, s); 5.64 (1H, s); 6.66 (1H, bs); 7.42 (1H, d); 7.51 (2H, m); 7.66 (1H, m)、7.80 (1H, d)、8.22 (1H, d); 9.13 (1H, d)。
【0181】
下記アミドを、同様の手順により調製した。2−(7−フルオロ−3−チオフェン−3−イル−キノリン−6−イルオキシ)−N−(4−メトキシ−1,1−ジメチル−ブチ−2−イニル)−2−メチル−スルファニル−アセトアミド(表30の化合物251)m.p.132〜134℃;1H NMR (CDCl3) δ ppm: 1.75 (6H, s); 2.22 (3H, s); 3.39 (3H, s); 4.13 (2H, s); 5.68 (1H, s); 6.93 (1H, bs); 7.42 (1H, d); 7.51 (2H, m); 7.66 (1H, m)、7.82 (1H, d)、8.22 (1H, d); 9.13 (1H, d)は、前記実施例3ステージ4の2−(3−ブロモ−7−フルオロ−キノリン−6−イルオキシ)−N−(4−メトキシ−1,1−ジメチル−ブチ−2−イニル)−2−メチルスルファニル−アセトアミドから調製した。
【0182】
実施例6
本実施例は、式(I)の化合物の殺真菌特性を例示している。これらの化合物は、以下に詳述する方法により、葉ディスクアッセイにおいて試験した。試験化合物を、DMSOに溶解し、水で200ppmへ希釈した。フィチウム・ウルチマムの試験の場合、これらはDMSOに溶解し、水で20ppmに希釈した。
【0183】
エリシフェ・グラミニス(Erysiphe graminis f. sp. tritici)(小麦うどん粉病):小麦葉断片を、24−ウェルプレート内のカンテン上に配置し、試験化合物の溶液を噴霧した。12〜24時間完全に乾燥させた後、葉ディスクに、真菌の胞子浮遊液を接種した。適宜インキュベーションした後、化合物の活性を、防御的殺真菌活性として、接種後4日目に評価した。
【0184】
プシニア・レコンジタ(Puccinia recondita f. sp. tritici)(小麦赤さび病):小麦葉断片を、24−ウェルプレート内のカンテン上に配置し、試験化合物の溶液を噴霧した。12〜24時間完全に乾燥させた後、葉ディスクに、真菌の胞子浮遊液を接種した。適宜インキュベーションした後、化合物の活性を、防御的殺真菌活性として、接種後9日目に評価した。
【0185】
セプトリア・ノドルム(小麦ふ枯病):小麦葉断片を、24−ウェルプレート内のカンテン上に配置し、試験化合物の溶液を噴霧した。12〜24時間完全に乾燥させた後、葉ディスクに、真菌の胞子浮遊液を接種した。適宜インキュベーションした後、化合物の活性を、防御的殺真菌活性として、接種後4日目に評価した。
【0186】
ピレノフォラ・トレス(大麦網斑病):大麦葉断片を、24−ウェルプレート内のカンテン上に配置し、試験化合物の溶液を噴霧した。12〜24時間完全に乾燥させた後、葉ディスクに、真菌の胞子浮遊液を接種した。適宜インキュベーションした後、化合物の活性を、防御的殺真菌活性として、接種後4日目に評価した。
【0187】
ピリキュラリア・オリゼ(米イモチ病):米葉断片を、24−ウェルプレート内のカンテン上に配置し、試験化合物の溶液を噴霧した。12〜24時間完全に乾燥させた後、葉ディスクに、真菌の胞子浮遊液を接種した。適宜インキュベーションした後、化合物の活性を、防御的殺真菌活性として、接種後4日目に評価した。
【0188】
ボトリチス・シネレア(灰色カビ病):豆葉ディスクを、24−ウェルプレート内のカンテン上に配置し、試験化合物の溶液を噴霧した。12〜24時間完全に乾燥させた後、葉ディスクに、真菌の胞子浮遊液を接種した。適宜インキュベーションした後、化合物の活性を、防御的殺真菌活性として、接種後4日目に評価した。
【0189】
フィトフトラ・インフェスタンス(トマト接ぎ木ジャガイモの疫病):トマト葉ディスクを、24−ウェルプレート内の水カンテン上に配置し、試験化合物の溶液を噴霧した。12〜24時間完全に乾燥させた後、葉ディスクに、真菌の胞子浮遊液を接種した。適宜インキュベーションした後、化合物の活性を、防御的殺真菌活性として、接種後4日目に評価した。
【0190】
プラスモパラ・ビチコラ(ワイン用ブドウのべと病):ワイン用ブドウの葉ディスクを、24−ウェルプレート内のカンテン上に配置し、試験化合物の溶液を噴霧した。12〜24時間完全に乾燥させた後、葉ディスクに、真菌の胞子浮遊液を接種した。適宜インキュベーションした後、化合物の活性を、防御的殺真菌活性として、接種後7日目に評価した。
【0191】
セプトリア・トリチシ(葉枯病):凍結貯蔵した真菌の分生子を、栄養培養液(PDBジャガイモデキストロース培養液)中に直接混合した。試験化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96−ウェルフォーマット)内に配置した後、真菌胞子を含有する栄養培養液を添加した。これらの試験プレートを、24℃でインキュベーションし、72時間後、成長の阻害を測光法により決定した。
【0192】
フサリウム・カルモラム(根腐れ):凍結貯蔵した真菌の分生子を、栄養培養液(PDBジャガイモデキストロース培養液)中に直接混合した。試験化合物の(DMSO)溶液をマイクロタイタープレート(96−ウェルフォーマット)内に配置した後、真菌胞子を含有する栄養培養液を添加した。これらの試験プレートを、24℃でインキュベーションし、48時間後、成長の阻害を測光法により決定した。
【0193】
フィチウム・ウルチマム(立ち枯れ病):新鮮な液体培養物から調製した真菌の菌糸体断片を、ジャガイモデキストロース培養液と混合した。ジメチルスルホキシド中の試験化合物の溶液を、水で20ppmに希釈し、その後96−ウェルマイクロタイタープレートに配置し、真菌胞子を含有する栄養培養液を添加した。試験プレートを、24℃でインキュベーションし、48時間後、成長の阻害を測光法により決定した。
【0194】
下記化合物(最初に化合物の番号、それに続き括弧内に表の番号)は、200ppmで、以下の真菌感染の少なくとも60%の防除をもたらした:プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)、化合物9(6)、12(7)、38(6)、52(6)、52(7)、60(6)、95(6)、221(6)、221(13)、235(6)、238(7)、238(10)、244(6)、244(7)、251(2)、251(7)、251(10)、251(13)、251(30)、256(6)、264(6)、277(6)、278(6)、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)、化合物12(6)、12(10)、52(7)、52(13)、221(6)、221(13)、238(7)、238(10)、238(13)、244(6)、244(7)、251(7)、251(10)、256(6)、275(7)、277(6)、278(6)、エリシフェ・グラミニス(Erysiphe graminis f.sp. tritici)、化合物9(6)、12(6)、12(13)、28(6)、38(6)、52(6)、52(7)、52(13)、68(6)、86(6)、181(6)、189(6)、221(6)、221(13)、235(6)、238(6)、238(7)、238(10)、238(13)、244(6)、251(6)、251(7)、251(13)、251(30)、256(6)、264(6)、268(6)、275(6)、275(7)、277(6)、278(6)、281(6)、284(6)、ピリキュラリア・オリゼ(Pyricularia oryzae)、化合物9(6)、52(6)、52(7)、68(6)、221(6)、238(6)、244(7)、251(6)、251(7)、275(7)、277(6)、278(6)、コムギ赤さび病菌(Puccinia recondita f. sp. tritici)、化合物52(6)、52(7)、68(6)、221(6)、238(7)、251(2)、264(6)、セプトリア・ノドルム(Septoria nodorum)、化合物9(6)、12(2)、12(7)、12(10)、12(13)、12(30)、52(6)、52(7)、68(6)、221(6)、235(6)、238(6)、238(7)、244(6)、244(7)、244(13)、251(6)、251(7)、251(13)、256(6)、264(6)、277(6)、278(6)、281(6)、セプトリア・トリチシ(Septoria tritici)、化合物9(6)、12(6)、12(7)、12(13)、16(13)、38(6)、52(2)、52(6)、52(7)、52(13)、68(6)、95(6)、122(6)、221(6)、221(13)、224(6)、235(6)、238(6)、238(7)、238(13)、244(2)、244(6)、244(7)、251(6)、251(7)、251(13)、251(2)、251(30)、256(6)、264(6)、268(6)、275(7)、277(6)、278(6)、281(6)、284(6)、287(6)、291(6)、フサリウム・カルモラム(Fusarium culmorum)、化合物9(6)、12(6)、12(7)、221(6)、238(6)、238(7)、244(6)、244(7)、251(6)、251(7)、251(13)、284(6)。下記の化合物最初に化合物の番号、それに続き括弧内に表の番号)は、20ppmで、以下の真菌感染の少なくとも60%の防除をもたらした:フィチウム・ウルチマム(Pythium ultimum)、化合物9(6)、12(10)、52(6)、52(13)、221(6)、221(13)、235(6)、238(6)、244(6)、251(6)、251(10)、251(13)、251(30)、264(6)、275(7)、278(6)、281(6)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式Iの化合物:
【化1】

(式中、Q1、Q2及びQ3は、互いに独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アジド、任意に置換されたC1-6アルキル、任意に置換されたC3-6シクロアルキル、硫黄、酸素もしくはNR0(式中、R0は、水素又は任意に置換されたC1-6アルキルである。)から選択された少なくとも1個のヘテロ原子を含む任意に置換されたC3-6−複素環式基、任意に置換されたC3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、任意に置換されたC2-6アルケニル、任意に置換されたC2-6アルキニル、任意に置換されたC1-6アルコキシ、任意に置換されたC2-6アルケニルオキシ、任意に置換されたC2-6アルキニルオキシ、任意に置換されたアリール、任意に置換されたアリールオキシ、任意に置換されたアリール(C1-6)アルキル、任意に置換されたアリール(C1-6)アルコキシ、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロアリールオキシ、任意に置換されたヘテロアリール(C1-6)アルキル、任意に置換されたヘテロアリール(C1-6)アルコキシ、−SF5又は−S(O)u(C1-6)アルキル(式中、uは0、1もしくは2であり、及びアルキル基は、ハロゲンにより任意に置換されている。)であるか、又は
1、Q2及びQ3は、互いに独立して、−OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は、ハロゲンにより任意に置換されている。)であるか、又は
1、Q2及びQ3は、互いに独立して、−CONRUV、−CORU、−CO2U、−CRU=NRV、−NRUV、−NRUCORV、−NRUCO2V、−SO2NRUV又は−NRUSO2Wである(式中、RWは、任意に置換されたC1-6アルキルであり、並びにRU及びRVは、互いに独立して、水素又はハロゲンにより任意に置換されたC1-6アルキルであるか、又は−CONRUVもしくは−SO2NRUVの場合、RUVは、結合され、5−もしくは6−員の炭素環、もしくは硫黄、酸素及びNR0(式中、R0は、水素又は任意に置換されたC1-6アルキルである。)から選択されたヘテロ原子を含む複素環を形成してよく、又は−CRU=NRVの場合、RVは、ヒドロキシもしくは任意に置換されたC1-6アルコキシ、任意に置換されたアリールオキシ又は任意に置換されたヘテロアリールオキシである。)か、又は
1及びQ2は、互いに独立して、追加的に水素を意味し、
1は、任意に置換されたC1-4アルキル、任意に置換されたC2-4アルケニル、任意に置換されたC2-4アルキニル、又は任意に置換されたC3-4シクロアルキルであり、
2は、水素、C1-8アルキル、C3-4シクロアルキル、C2-8アルケニル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、シアノ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルコキシ(C1-4)アルキル、又はベンジルオキシ(C1-4)アルキルであり、ここでフェニル環は、C1-4アルコキシにより任意に置換されており、
3は、−(CRabp(CRcdq(X)r(CRefs4であり、ここで
a、Rb、Rc、Rd、Re及びRfは、互いに独立して、水素、C1-4アルキル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1-4アルコキシ、もしくはC1-4アルコキシカルボニルであるか、又は
ab、Rcd又はRefは、結合して、3〜8員の炭素環、もしくは硫黄、酸素及びNR0(式中、R0は、水素又は任意に置換されたC1-6アルキルである。)から選択されたヘテロ原子を含む複素環を形成してよく、
Xは、(CO)、(CO)O、O(CO)、O、S(O)tであり、ここでtは、0、1もしくは2であるか、又はXは、NHもしくはN(C1-6)アルキルであり、
p、r及びsは、互いに独立して、0もしくは1であり、
qは、0、1もしくは2であり、
4は、任意に置換されたC1-6アルキル、任意に置換されたC2-6アルケニル、−CRUU=NRVV(式中、Ruuは、水素もしくはC1-6アルキルであり、及びRVVは、ヒドロキシ又は任意に置換されたC1-6アルコキシ、任意に置換されたアリールオキシもしくは任意に置換されたヘテロアリールオキシである。)、又は−CH2−C≡C−R5であり、ここで、
5は、水素であるか、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-3アルコキシ(C1-3)アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ−もしくはジ(C1-4)−アルキルアミノカルボニルオキシ、トリ(C1-4)アルキルシリルオキシ、又は−S(O)g(C1-6)アルキル(式中、gは、0、1もしくは2である。)により任意に置換されたC1-8アルキルであるか、又は
5は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-3アルコキシ−(C1-3)アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ−もしくはジ(C1-4)アルキル−アミノカルボニルオキシ、トリ(C1-4)アルキルシリルオキシ、又は−S(O)g(C1-6)アルキル(式中、gは、0、1もしくは2である。)により任意に置換されたC3-6シクロアルキルであるか、又は
5は、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキルであり、ここでアルキル及び/又はシクロアルキル部分は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-3アルコキシ(C1-3)アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ−もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、トリ(C1-4)アルキル−シリルオキシ、もしくは−S(O)g(C1-6)アルキル(式中、gは、0、1もしくは2である。)により任意に置換されているか、又は
5は、任意に置換されたアリール、任意に置換されたアリール(C1-4)アルキル、任意に置換されたアリールオキシ(C1-4)アルキル、任意に置換されたヘテロアリール、もしくは任意に置換されたヘテロアリール(C1-4)アルキル、もしくは任意に置換されたヘテロアリールオキシ(C1-4)アルキルであるか、又は
4は、任意に置換されたC3-6シクロアルキル、任意に置換されたC5-6シクロアルケニル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、もしくは硫黄、酸素もしくはNR0(式中、R0は、水素もしくは任意に置換されたC1-6アルキルである。)から選択されたヘテロ原子を任意に含む任意に置換された5−〜8−員環であるか、又は
3が、−(CRabp(CRcdq(X)r(CRefs4である場合、R2及びR3は、結合して、ハロゲン、C1-4アルキル、モノ−もしくはジ−(C1-4)アルキルアミノカルボニルにより任意に置換され、並びに硫黄、酸素及びNR00(式中、R00は、ハロゲン、C1-6アルコキシもしくはシアノにより任意に置換されたC1-4アルキルであるか、又はR00は、ニトロ、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)−アルキル、C1-4アルキルカルボニルもしくはヘテロアリールにより任意に置換されたフェニルである。)から選択されたヘテロ原子を任意に含む、5−もしくは6−員環を形成するか、又は、R2及びR3は結合し、任意に置換された6,6−員の二環を形成してよく、
3は、−(CR3040)C≡CR50であり、ここで
30及びR40は、互いに独立して、水素、C1-6アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-3)アルキル、C2-3アルケニル、もしくはC2-3アルキニルであるか、又は
30及びR40は、それらが結合している炭素原子と結合し、3〜6員の炭素環、又は硫黄、酸素もしくはNR000(式中、R000は、水素もしくはC1-4アルキルである。)から選択されたヘテロ原子を含む複素環を形成し、ここで炭素環又は複素環は、ハロもしくはC1-4アルキルにより任意に置換されており、
50は、水素、任意に置換されたC1-4アルキル、任意に置換されたC3-6シクロアルキル、任意に置換されたアリール、もしくは硫黄、酸素もしくはNR000(式中、R000は、水素もしくはC1-6アルキルである。)から選択されたヘテロ原子を含む任意に置換されたヘテロアリールであり、
Lは、硫黄又は酸素であり、並びに
nは、0、1又は2である。)、並びに
式Iの化合物の塩及びN−酸化物。
【請求項2】
2が、水素であり、Q1及びQ3が、請求項1記載のものである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
1が、ハロゲン、アリール又はヘテロアリールであり、Q2が、水素であり、及びQ3が、請求項1記載のものである、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
1が、アリールであり、Q2が、水素であり、及びQ3が、請求項1記載のものである、請求項1記載の化合物。
【請求項5】
1が、ヘテロアリールであり、Q2が、水素であり、及びQ3が、請求項1記載のものである、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
1及びQ3が、ハロゲンであり、並びにQ2が、水素である、請求項1記載の化合物。
【請求項7】
1が、アリール又はヘテロアリールであり、Q2が、水素であり、及びQ3が、ハロゲンである、請求項1記載の化合物。
【請求項8】
1及びQ2が、水素であり、並びにQ3が、ハロゲン又は任意に置換されたアルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項9】
1が、ハロゲンであり、Q2が、水素であり、及びQ3が、任意に置換されたアルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項10】
1及びQ2が、ハロゲンであり、並びにQ3が、任意に置換されたアルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項11】
1が、ブロモである、請求項1記載の化合物。
【請求項12】
1が、ヨードである、請求項1記載の化合物。
【請求項13】
1が、クロロである、請求項1記載の化合物。
【請求項14】
1が、フルオロである、請求項1記載の化合物。
【請求項15】
3が、ハロゲンである、請求項1記載の化合物。
【請求項16】
3が、フッ素である、請求項1記載の化合物。
【請求項17】
1が、ブロモであり、Q2が、水素であり、及びQ3が、フルオロである、請求項1記載の化合物。
【請求項18】
1が、ブロモであり、Q2が、水素であり、及びQ3が、クロロである、請求項1記載の化合物。
【請求項19】
1が、ヨードであり、Q2が、水素であり、及びQ3が、フルオロである、請求項1記載の化合物。
【請求項20】
1が、ヨードであり、Q2が、水素であり、及びQ3が、クロロである、請求項1記載の化合物。
【請求項21】
1が、水素、ハロゲン、アリール又はヘテロアリールである、請求項1記載の化合物。
【請求項22】
1が、C1-4アルキル又はハロ(C1-4)アルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項23】
1が、メチルである、請求項1記載の化合物。
【請求項24】
1が、エチルである、請求項1記載の化合物。
【請求項25】
2が、水素又はメチルである、請求項1記載の化合物。
【請求項26】
2が、水素である、請求項1記載の化合物。
【請求項27】
1、Q2及びQ3が、ハロゲンである、請求項1記載の化合物。
【請求項28】
1が、ハロゲンであり、Q2が、C1-4アルキルであり、及びQ3が、ハロゲンである、請求項1記載の化合物。
【請求項29】
1が、ハロゲンであり、Q2が、C1-4アルキルであり、及びQ3が、クロロである、請求項28記載の化合物。
【請求項30】
1が、ハロゲンであり、Q2が、C1-4アルキルであり、及びQ3が、フルオロである、請求項28記載の化合物。
【請求項31】
1が、ハロゲンであり、Q2が、メチルであり、及びQ3が、ハロゲンである、請求項1記載の化合物。
【請求項32】
1が、ハロゲンであり、Q2が、メチルであり、及びQ3が、クロロである、請求項31記載の化合物。
【請求項33】
1が、ハロゲンであり、Q2が、メチルであり、及びQ3が、フルオロである、請求項31記載の化合物。
【請求項34】
1が、ブロモであり、Q2が、メチルであり、及びQ3が、クロロである、請求項31記載の化合物。
【請求項35】
1が、ブロモであり、Q2が、メチルであり、及びQ3が、フルオロである、請求項31記載の化合物。
【請求項36】
1が、ヨードであり、Q2が、メチルであり、及びQ3が、クロロである、請求項31記載の化合物。
【請求項37】
1が、ヨードであり、Q2が、メチルであり、及びQ3が、フルオロである、請求項31記載の化合物。
【請求項38】
1が、ハロゲンであり、並びにQ2及びQ3が、C1-4アルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項39】
3が、tert−ブチル、1−ハロ−2−メチルプロパ−2−イル、1,1−ジハロ−2−メチルプロパ−2−イル、1,1,1−トリハロ−2−メチルプロパ−2−イル、1−アルコキシ−2−メチルプロパ−2−イル、1−アルケニルオキシ−2−メチルプロパ−2−イル、1−アルキニルオキシ−2−メチルプロパ−2−イル、1−シアノ−2−メチル−プロパ−2−イル、1−アルコキシアルコキシ−2−メチル−プロパ−2−イル、1−ハロ−3−メチルブタ−3−イル、1,1−ジハロ−3−メチルブタ−3−イル、1,1,1−トリハロ−3−メチルブタ−3−イル、1−アルコキシ−3−メチルブタ−3−イル、1−アルケニルオキシ−3−メチルブタ−3−イル、1−アルキニルオキシ−3−メチルブタ−3−イル、1−シアノ−3−メチルブタ−3−イル、2−シアノプロパ−2−イル、2−メトキシカルボニルプロパ−2−イル又は2−メチルアミノカルボニルプロパ−2−イル、1−アルキルチオ−2−メチルプロパ−2−イル、1−アルキルスルフィニル−2−メチルプロパ−2−イル、1−アルキルスルホニル−2−メチルプロパ−2−イル、2−シアノ−1−アルコキシプロパ−2−イル、2−メチル−1−[(E及び/又はZ)−ヒドロキシイミノ]−プロパ−2−イル、2−メチル−1−[(E及び/又はZ)−アルコキシイミノ]−プロパ−2−イル、2−メチル−1−[(E及び/又はZ)−アリールオキシイミノ]−プロパ−2−イル、2−メチル−1−[(E及び/又はZ)−ヘテロアリールオキシイミノ]−プロパ−2−イル、1−アルコキシ−プロパ−2−イル、1−ハロ−プロパ−2−イル、3−メチル−ブチ−1−イン−3−イル、1−アルキル−3−メチル−ブチ−1−イン−3−イル、4−メチル−ペント−2−イン−4−イル、1−ヒドロキシ−4−メチル−ペント−2−イン−4−イル、1−アルコキシ−4−メチル−ペント−2−イン−4−イル、1−アルコキシアルコキシ−4−メチル−ペント−2−イン−4−イル、1−アルコキシアルコキシアルキル−4−メチル−ペント−2−イン−4−イル、1−シアノアルキル−3−メチルブタ−3−イル、1−ハロアルキル−3−メチルブタ−3−イルである、請求項1記載の化合物。
【請求項40】
3が、tert−ブチル、1−ハロ−2−メチルプロパ−2−イル、1−フルオロ−2−メチルプロパ−2−イル、1−メトキシ−2−メチルプロパ−2−イル、1−エトキシ−2−メチルプロパ−2−イル、1−アリルオキシ−2−メチルプロパ−2−イル、1−(プロパ−2−イニルオキシ)−2−メチルプロパ−2−イル、2−シアノ−1−エトキシ−プロパ−2−イル、2−シアノ−1−メトキシプロパ−2−イル、1−ハロ−3−メチルブタ−3−イル、1−フルオロ−3−メチルブタ−3−イル、3−メチルブタ−1−イン−3−イル、4−メチルペンタ−2−イン−4−イル、5−メチル−ヘキセ−3−イン−5−イル、1−メトキシ−4−メチル−ペント−2−イン−4−イル、1−アリルオキシ−4−メチル−ペント−2−イン−4−イル、1−プロパルギルオキシ−4−メチル−ペント−2−イン−4−イル、1−エトキシ−4−メチル−ペント−2−イン−4−イルである、請求項39記載の化合物。
【請求項41】
4が、C1-4アルコキシ−(C1-4)アルコキシ(C1-4)アルキルにより任意に置換されたC1-6アルキルであり、ここでアルキル基は、ハロ、モノ−もしくはジ−(C1-6)アルキルアミノ又はトリ(C1-4)アルキルシリルにより任意に置換されているか、又はR4が、ベンジルオキシ(C1-4)アルキルにより任意に置換されたC1-6アルキルであり、ここでアルキル基は、ハロ、モノ−もしくはジ−(C1-6)アルキルアミノ又はトリ(C1-4)アルキルシリルにより任意に置換されているか、又はR4が、C2-6アルケニルオキシもしくは−S(O)x(C1-6)アルキルにより任意に置換されたC1-6アルキルであり、ここでxは、0、1もしくは2であり、及びアルキル基は、ハロ、モノ−もしくはジ−(C1-6)アルキルアミノ、−NH(C1-4)アルキル=NORにより任意に置換されており、ここでRは、水素もしくはC1-4アルキルであるか、又はここでアルキル基は、トリ(C1-4)アルキルシリルにより任意に置換されているか、又はR4は、−CRUU=NRVVであり、ここでRUUは、水素又はC1-6アルキルであり、及びRVVは、ヒドロキシ又は任意に置換されたC1-6アルコキシである、請求項1記載の化合物。
【請求項42】
5を意味するもの(value)の任意に置換されたアリール及び任意に置換されたヘテロアリール環又は部分は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アジド、C1-6アルキル、ハロ(C1-6)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、C2-6アルケニル、ハロ(C2-6)アルケニル、C2-6アルキニル、ハロ(C2-6)アルキニル、C1-6アルコキシ、ハロ(C1-6)アルコキシ、C2-6アルケニルオキシ、ハロ(C2-6)アルケニルオキシ、C2-6アルキニルオキシ、ハロ(C2-6)アルキニルオキシ、アリール、アリールオキシ、アリール(C1-6)アルキル、アリール(C1-6)アルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリール(C1-6)アルキル、ヘテロアリール(C1-6)アルコキシ、−SF5、−S(O)g(C1-4)アルキルにより任意に置換されており、ここでgは、0、1又は2であり、並びにアルキルは、ハロにより任意に置換されているか、又はR5は、−OSO2(C1-4)アルキルにより任意に置換されており、ここでアルキル基は、ハロにより任意に置換されているか、又はR5は、−CONRgh、−CORg、−CO2g、−Rg=NRh、−NRgh、−NRgCORh、−NRgCO2h、−SO2NRgh、もしくは−NRgSO2iにより任意に置換されており、ここでRiは、ハロゲンにより任意に置換されたC1-6アルキルであり、並びにRg及びRhは、互いに独立して、水素、又はハロゲンにより任意に置換されたC1-6アルキルであるか、又は、−CONRghもしくは−SO2NRghの場合、Rghは、結合して、5−又は6−員の炭素環、又は硫黄、酸素もしくはNR0(式中、R0は、水素もしくは任意に置換されたC1-6アルキルである。)から選択されたヘテロ原子を含む複素環を形成してよい、請求項1記載の化合物。
【請求項43】
任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール又は任意に置換された5−〜8−員の環において、R4が、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アジド、C1-6アルキル、ハロ(C1-6)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、C2-6アルケニル、ハロ(C2-6)アルケニル、C2-6アルキニル、ハロ(C2-6)アルキニル、C1-6アルコキシ、ハロ(C1-6)アルコキシ、C2-6アルケニルオキシ、ハロ(C2-6)アルケニルオキシ、C2-6アルキニルオキシ、ハロ(C2-6)アルキニルオキシ、−SF5、−S(O)x(C1-6)アルキルにより任意に置換されており、ここでxは、0、1もしくは2であり、及びアルキル基は、ハロにより任意に置換されているか、又はR4は、−OSO2(C1-4)アルキルにより任意に置換されており、ここでアルキル基は、ハロゲン、−CONRxy、−CON(ORx)Ry、−CORx、−CO2x、−CRx=NRy、−NRxy、−NRxCORy、−NRxCO2y、−SO2NRxy、もしくは−NRXSO2Zにより任意に置換されており、ここでRzは、ハロゲンにより任意に置換されたC1-8アルキルであり、並びにRx及びRyは、互いに独立して、水素又はハロゲンにより任意に置換されたC1-6アルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項44】
50が、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ−もしくはジ(C1-4)アルキルアミノ−カルボニルオキシ、S(O)p(C1-6)−アルキル(式中、pは、0、1又は2である。)、トリアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリ(C1-4)−アルキルシリルオキシ、任意に置換されたフェノキシ、任意に置換されたチエニルオキシ、任意に置換されたベンジルオキシ、又は任意に置換されたチエニルメトキシにより任意に置換されたC1-4アルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項45】
50が、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-4アルコキシ(C1-4)アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ−もしくはジ(C1-4)アルキルアミノ−カルボニルオキシ、S(O)p(C1-6)−アルキル(式中、pは、0、1又は2である。)、トリアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリ(C1-4)−アルキルシリルオキシ、任意に置換されたフェノキシ、任意に置換されたチエニルオキシ、任意に置換されたベンジルオキシ、又は任意に置換されたチエニルメトキシにより任意に置換されたC3-6シクロアルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項46】
任意に置換されたアリール又は任意に置換されたヘテロアリールにおいて、R50が、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)−アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル−(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアナト、イソチオシアナト、ニトロ、NRpq、NHCORP、−NHCONRpq、CONRpq、−SO20、OSO20、CORP、CRp=NRq又はN=CRpqにより任意に置換されており、ここでR0は、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル又はベンジルであり、このフェニル基及びベンジル基は、ハロゲン、C1-4アルキル又はC1-4アルコキシにより任意に置換されており、並びにRp及びRqは、独立して、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル又はベンジルであり、このフェニル基及びベンジル基は、ハロゲン、C1-4アルキル又はC1-4アルコキシにより任意に置換されている、請求項1記載の化合物。
【請求項47】
Lが、酸素である、請求項1記載の化合物。
【請求項48】
nが、0である、請求項1記載の化合物。
【請求項49】
本明細書記載の請求項1記載の式Iの化合物の調製法。
【請求項50】
殺真菌的に有効量の請求項1記載の化合物及びそれらにとって好適な担体又は希釈剤を含有する、殺真菌組成物。
【請求項51】
殺真菌的に有効量の請求項1記載の化合物を、植物へ、植物の種子へ、植物もしくは種子の生育場所へ、又は土壌へ又は任意の他の植物成長培地へ施用することを含んでなる、植物病原性真菌を駆除又は防除する方法。

【公表番号】特表2010−502661(P2010−502661A)
【公表日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−527047(P2009−527047)
【出願日】平成19年9月4日(2007.9.4)
【国際出願番号】PCT/EP2007/007700
【国際公開番号】WO2008/028624
【国際公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(500584309)シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト (352)
【Fターム(参考)】