説明

殺菌されおよび発酵された乳製品およびそのような製品を調製するための方法

本発明は、製品それぞれ100gについて、カルシウムおよびビタミンDを以下の量、
‐少なくとも320mgのカルシウムおよび少なくとも4μgのビタミンD、または
‐150mg≦カルシウム<400mgおよび4μg≦ビタミンD、または
‐275mg≦カルシウムおよび1.6μg≦ビタミンD<4μg、または
‐150mg≦カルシウム<275mgおよび3.05μg≦ビタミンD<4μg
を含むことで特徴づけられる、殺菌されおよび発酵された乳製品に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規組成で殺菌されおよび発酵された乳製品、およびそのような製品を調製するための方法に関する。本発明の技術分野は、それゆえ乳業に関する。
【背景技術】
【0002】
ビタミンおよび/またはミネラルの大きな多様性を豊富に含んだ調製品が、知られている。乳製品のすべては、一般的な人口の食事中に少なくとも今日現在存在し、または最大限の可能な健康利益を提供するための食品用にもっとも必要である栄養を提供しようと努める。また、健康および耐久性の理由のためそれらの製品を殺菌することが知られている。
【0003】
強化に関しては、ミネラルの中で、カルシウムは、骨および歯の十分な健康のため、同様に、神経シグナル伝達、血液凝固、筋肉収縮などのいくつかの身体機能の正常な発達のため、ヒトの食事において重要な添加物である。これは、カルシウムで食料品の強化をする一般的な手法である。
【0004】
しかしながら、仮に非常に溶解できるカルシウム源が使用されると(塩化ナトリウムなど)、カルシウムは、乳タンパク質などのカルシウムに感受性の高い成分と相互作用するかもしれず、そしてそれは殺菌などの熱処理の間、それらの成分の凝固に繋がるであろう。
【0005】
本質的に不溶性であるカルシウム源は、それゆえ非液体製品を強化するために使用され、例えば安定剤を伴ったクエン酸カルシウムなどである。クエン酸ナトリウムは、強化された食品について使用されたとき、その高い生物学的利用能により、他のカルシウム塩に関して利点を有する。さらに、クエン酸カルシウムは、一般のカルシウムと対照的に、他のミネラル、特に鉄の吸収についてわずかに干渉する。クエン酸カルシウムで長期のカルシウムサプリメントは、クエン酸イオンが、石の形態に関わるカルシウム塩の結晶化を阻害するため、例えば、腎臓および尿中の石のリスクを減少する。
【0006】
ビタミンDを伴うカルシウム強化製品を強化することは、このビタミンが、カルシウムの骨内の取り込みを調節し、およびそれなしでは、添加されたカルシウムから利益を享受しないため、また重要である。ビタミンDは、またリンの血中レベルを調節し、腎臓でのカルシウムの再吸収を調節し、および副甲状腺から副甲状腺ホルモン(PTH)分泌の阻害に関与し、またはその免疫抑制作用、食作用の促進および抗腫瘍作用により、免疫システムに影響を与える。
【0007】
内科医は、普通、平均的なヒト(18‐50歳の間)にとっての最適血中レベルを維持するために、一日約800mgのカルシウムの摂取を推奨する。この用量は、小児ではよりかなり低く、および十代および大人では、特定の状況においてより高くなる(例えば、妊娠の間)。
【0008】
同様に、内科医は、また平均的なヒト(50歳まで)では、約5μgのビタミンDの一日摂取を推奨し、年齢と伴に増加する。
【発明の概要】
【0009】
本発明の目的は、それゆえ、乳製品、特に殺菌されおよび発酵された乳製品を提供することであり、そしてそれはカルシウムの高い量およびビタミンDの高い量を提供する。製品は、製品の部分あたり(125g)、上記のカルシウムの推奨量の少なくとも50%および上記のビタミンDの推奨量の少なくとも100%を、典型的に提供する。それぞれ製品の100gについて、以下の量を伴う殺菌されおよび発酵された乳製品:
‐少なくとも320mgのカルシウムおよび少なくとも4μgのビタミンD、または
‐150mg≦カルシウム<320mgおよび4μg≦ビタミンD、または
‐275mg≦カルシウムおよび1.6μg≦ビタミンD<4μg、または
‐150mg≦カルシウム<275mgおよび3.05μg≦ビタミンD<4μg
である。
【0010】
本発明の他の目的は、そのような殺菌されおよび発酵された乳製品を調製するための方法を提供することである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
発明の実施態様の詳細な説明
本適用において、他に言及がないかぎり、パーセンテージで表された任意の量は、総重量の重量パーセンテージを指す。
【0012】
本適用において、カルシウムの量は、好ましくは、製品の有効期限の量として提供される。有効期限は、製品の包装に提供される限界日付を指す。好ましい日付は、「消費期限(best before)」など、または「消費期限(consume before)」などの限界であろう。
【0013】
本明細書では、栄養的プロファイルにおいて「脂肪」は、脂肪含量または脂質含量を平凡に指す。
【0014】
本明細書では、栄養的プロファイルを提供する値は、前記値の値自体の±5%、好ましくは値自体の±1%をカバーする。
【0015】
本明細書では、製品の使用は、使用自体、場合により関係のある目的をカバーすることだけでなくまた、製品と関連する、商業上または法律上の潜在的な結果を伴う任意のコミュニケーション、例えば、広告、製品の包装の説明書または勧告、リーフレット、パンフレット、ポスター、ウェブサイト、などの商業用サポートの説明書または勧告、例えばヨーロッパのEFSAおよびUSAのFDAなどの行政に、安全目的、効能目的、消費者保護のために規定の登記を支援するために提出された書類もカバーする。
【0016】
本発明の製品は、製品それぞれ100gについて、以下の量のカルシウムおよびビタミンD、
‐少なくとも320mgのカルシウムおよび少なくとも4μgのビタミンD、および
‐150mg≦カルシウム<320mgおよび4μg≦ビタミンD、および
‐275mg≦カルシウムおよび1.6μg≦ビタミンD<4μg
を含む。
【0017】
製品100gあたりのこれらの量は、また「濃度」として称することができる。
【0018】
一つの実施態様において、濃度は以下の通りである:
‐カルシウム≦1200mg、好ましくはカルシウム≦1000mg、好ましくはカルシウム≦750mg、好ましくはカルシウム≦600mg、および
‐ビタミンD≦10μg、好ましくはビタミンD≦8μg、好ましくはビタミンD≦7μg、好ましくはビタミンD≦6μg。
【0019】
一つの実施態様において、濃度は以下の通りである:カルシウム<1000mgおよびビタミンD<8μg。
【0020】
一つの実施態様において、濃度は以下の通りである:カルシウム<750mgおよびビタミンD<7μg。
【0021】
一つの実施態様において、濃度は以下の通りである:カルシウム<600mgおよびビタミンD<6μg。
【0022】
一つの実施態様において、濃度は以下の通りである:320mg<カルシウム<1000mgおよび4μg<ビタミンD<10mg、好ましくは320mg<カルシウム<750mgおよび4μg<ビタミンD<8μg。
【0023】
一つの実施態様において、濃度は以下の通りである:150mg≦カルシウム<320mgおよび4μg≦ビタミンD<10μg、好ましくは200mg≦カルシウム<320mgおよび4μg≦ビタミンD<8μg。
【0024】
一つの実施態様において、濃度は以下の通りである:275mg≦カルシウム<1000mgおよび1.6μg≦ビタミンD<4μg、好ましくは300mg≦カルシウム<800mgおよび1.75μg≦ビタミンD<4μg。
【0025】
一つの実施態様において、濃度は以下の通りである:150mg≦カルシウム<275mgおよび3.05μg≦ビタミンD<4μg、好ましくは200mg≦カルシウム<275mgおよび3.1μg≦ビタミンD<4μg、例えば200mg≦カルシウム<275mgおよび3.5μg≦ビタミンD<4μg。
【0026】
一つの実施態様において、濃度は以下の通りである:カルシウム=320mgおよびビタミンD=4μg。一つの実施態様において、濃度は以下の通りである:カルシウム>320mgおよびビタミンD=4μg。一つの実施態様において、濃度は以下の通りである:カルシウム=320mgおよびビタミンD>4μg。一つの実施態様において、濃度は以下の通りである:320mg<カルシウムおよび4μg<ビタミンD。
【0027】
一つの実施態様において、濃度は以下の通りである:カルシウム≠320mgおよびビタミンD≠4μg。
【0028】
一つの実施態様において、製品は、125gの提供量を有するコンテナを含む製品と異なり、および以下の通りの濃度:カルシウム=320mgおよびビタミンD=4μgである。
【0029】
一つの実施態様において、製品は以下の栄養的プロファイルを有する製品と異なる:
【0030】
【表1】

【0031】
一つの実施態様において、製品は以下の栄養的プロファイルを有する製品と異なる:
【0032】
【表2】

【0033】
一つの実施態様において、製品は以下の栄養的プロファイルを有する製品と異なる:
【0034】
【表3】

【0035】
一つの実施態様において、製品は以下の栄養的プロファイルを有する製品と異なる:
【0036】
【表4】

【0037】
一つの実施態様において、製品は以下の栄養的プロファイルを有する製品と異なる:
【0038】
【表5】

【0039】
一つの実施態様において、製品は以下の栄養的プロファイルを有する製品と異なる:
【0040】
【表6】

【0041】
一つの実施態様において、製品は以下の栄養的プロファイルを有する製品と異なる:
【0042】
【表7】

【0043】
一つの実施態様において、製品は以下の栄養的プロファイルを有する製品と異なる:
【0044】
【表8】

【0045】
一つの実施態様において、製品は製品の100gあたりの以下の栄養的プロファイルを有する製品と異なる:
【0046】
【表9】

【0047】
【表10】

【0048】
本発明の製品は、典型的に、カップ、ボトルまたはカートンブリックなどのコンテナに含まれる。製品は、従って30g超‐60g、または60超‐90g、または90g超‐110g、または110g超‐130g、または130g超‐150g、または150g超‐200g、または200g超‐300g、または300g超‐700g、または700g超‐1000gの提供量において提供される。多くて300gの量が好ましい。
【0049】
カルシウムおよびビタミンDの絶対量は、提供量および濃度に依存する。本発明のいくつかの実施態様において、濃度および提供量は、提供における絶対量は以下の通りである:
‐少なくとも400mgのカルシウムおよび少なくとも5μgのビタミンD、または
‐187.5mg≦カルシウム<400mgおよび5μg≦ビタミンD、または
‐343.75mg≦カルシウムおよび2μg≦ビタミンD<5μg、または
‐187.5mg≦カルシウム<343.75mgおよび3.8μg≦ビタミンD<5μg。
【0050】
同様に、濃度および提供量は、提供について絶対量が、濃度について上で提供されるリミットおよび1.25をかけることにより得られる範囲であってよい。
【0051】
一つの実施態様において、提供における絶対量は、次の通りである:カルシウム<1500mgおよびビタミンD<12.5μg、好ましくはカルシウム<1000mgおよびビタミンD<10μg、好ましくはカルシウム<800mgおよびビタミンD<8μg。
【0052】
カルシウムは、任意の適当な形態で製品中に導入できる。例えば、クエン酸3カルシウムの形態で導入できる。
【0053】
本発明の製品は、任意の成分を含み、典型的に殺菌されたおよび発酵された乳製品中に含む。これらは、当業者に知られている。例は、発酵体、ミルク(動物由来)、ガム、砂糖またはシロップ、フルーツ片、ナッツ、フルーツ抽出物および/またはそれらの調製品(preparation)、香料、アロマ、さらにビタミン、アスパルテームおよび/またはアセスルファムおよび/またはステビオシドなどの甘味料、さらにミネラル、保存料、安定剤、増粘剤、繊維などの栄養添加物を含む。製品は典型的に、例えば50‐99重量%の水を含むことが述べられている。一つの実施態様において、製品はビタミンKを含まない。
【0054】
一つの実施態様によれば、製品はさらに、スターチ、グアー、キサンタン、ローカストビーン、場合により化学的に脱重合されおよび/または化学的に修飾されたガムを含む。
【0055】
製品は、典型的に乳由来、典型的に動物ミルク由来である。動物ミルクは、典型的にカウミルクであるが、シープミルクまたはゴートミルクなどの代替的な動物ミルクを使用できる。植物性のミルクは、例えば豆乳が使用できる。ミルク、動物または植物性のいずれも、典型的にタンパク質(少なくとも1重量%)を含む。動物ミルクは、例えば典型的にカゼインを含む。
【0056】
製品は、発酵製品であり、および従って、乳酸菌および/またはプロバイオティクス(プロバイオティクスは、乳酸菌でもよい)などの微生物を含む。これらは、また発酵体として称される。乳酸菌は、当業者により知られている。プロバイオティクスもまた、当業者に知られている。プロバイオティクスの例は、ビフィドバクテリウム ブレビス(bifidobacterium brevis)、ラクトバチルス アシドフィラス(lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス カゼイ(lactobacillus casei)、ビフィドバクテリウム アニマリス ラクティス(bifidobacterium animalis lactis)、ビフィドバクテリウム インファンティス(bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム ロンガム(bifidobacterium longum)、ラクトバチルス カゼイ(lactobacillus casei)、ラクトバチルス カゼイ パラカゼイ(lactobacillus casei paracasei)、ラクトバチルス ロイテリ(lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス プランタラム(lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス ラムノーサス(lactobacillus rhamnosus)などのいくつかのビフィズス菌およびラクトバチルスを含む。
【0057】
一つの実施態様において、製品は、発酵乳製品またはヨーグルトである。ヨーグルトは、発酵乳製品であるとみなされることが言及される。そのような形態はよい摂取およびカルシウムおよび/またはビタミンDの利用能に寄与すると考えられている。
【0058】
発酵動物乳製品は、当業者により知られている。そのような製品は、発酵ステップを受ける動物ミルクから本質的に構成される。発酵は、典型的に、細菌および/または酵母などの微生物、好ましくは少なくとも細菌で行われ、発酵製品、例えば乳酸の製造をもたらしおよび/または微生物の増殖をもたらす。名称「発酵乳」は、地域の法律制度によってもよいが、典型的に、少なくとも殺菌処理相当の熱処理を受けた、脱脂粉乳または無調整乳(full fat milk)、または濃縮または粉ミルクから調製され、およびラクトバチルス(lactobacilli)(ラクトバチルス アシドフィラス(lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス カゼイ(Lb.casei)、ラクトバチルス プランタラム(lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス ロイテリ(lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス ジョンソニー(Lb.johnsonil)、あるストレプトコッカス(streptococci)(ストレプトコッカス サーモフィラス(streptococcus thermophilus)、ビフィドバクテリウム(bifidobacteria)(ビフィドバクテリウム ビフィダム(bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム ロンガム(B.longum)、ビフィドバクテリウム ブレイブ(B.breve)、ビフィドバクテリウム アニマリス(B.animalis)および/またはラクトコッカス(lactococci)(ラクトコッカス ラクティス(Lactococcus lactis)などの乳酸産生微生物で接種された乳製品に与えられる。
【0059】
発酵植物性乳製品は、当業者により知られている。そのような製品は、水を超える主要な成分として植物性の抽出物を有し、発酵ステップを受ける植物性のミルクから本質的に構成される製品である。発酵は、典型的に、細菌および/または酵母、好ましくは少なくとも細菌などの微生物で行われ、発酵製品、例えば、乳酸の製造をもたらしおよび/または微生物の増殖をもたらす。主要な成分として植物性の抽出物により、典型的に、少なくとも乾燥物の50重量%相当、好ましくは70重量%‐100重量%の植物性含量(vegetal content)を指す。植物性ミルクは、豆乳、オーツミルク(oat milk)、ライスミルク、アーモンドミルク、またはそれらの混合物などであってもよい。
【0060】
一つの実施態様によれば、製品は、製品100gあたり2g未満の脂肪を有する。一つの実施態様によれば、製品は、製品100gあたり1g超の脂肪を有する。一つの実施態様によれば、製品は、製品100gあたり1g超‐2gの脂肪を有する。一つの実施態様によれば、製品は、フレッシュチーズまたは殺菌されたチーズなどのチーズと異なる。一つの実施態様によれば、製品は、殺菌されたデザートと異なる。
【0061】
製品は、任意の適当なプロセスにより調製できる。そのようなプロセスは、典型的に、ミルクを殺菌することを含み(場合により、粉末形態で導入し、その後水で混合)、およびその後発酵を許容する(発酵体添加後)。発酵後、添加物を添加できる。カルシウムおよびビタミンDは、その時点で、添加できる。カルシウムは、典型的に、フルーツまたはシロップ製品中に導入され、発酵後、添加される。ビタミンもまた、典型的に、フルーツまたはシロップ製品中に導入され、発酵後、添加される。
【0062】
感覚受容性の特性および/または安定性および/またはよい加工(processing)を満たす、カルシウム、特にクエン酸3カルシウム形態について導入されたカルシウム、およびビタミンD両方のかなり高い濃度を適応することができることを見出した。カルシウム化合物、例えばクエン酸3カルシウムは、かなり低い水溶解性および/またはかなり低い水親和性を有する。不適合性なしに、実質的にかなり高い量のカルシウムおよびビタミンDを適応することができることを驚くべきことに見出した。驚くべきことに、これは特に、十分な水含量および/またはかなり低い脂肪含量で発酵され殺菌された製品について見出された。そのような高い濃度は、驚くべきことに、食品摂取を増加することなく、カルシウムおよびビタミンDの高い含量を伴い、および従ってバランスのとれた食事を可能にする製品を提供することを許容する。特に、典型的にチーズ製品と異なる、バランスのとれた脂肪含量を伴うバランスのとれた製品を提供することができることを見出した。カルシウムおよびビタミンDの高い濃度が、発酵体の保存に著しく強い影響を与えないこともまた見出した。発酵後の殺菌または他の熱処理は、必要でないことを見出した。従って、非チーズまたはデザートミルクに基づかない、カルシウムおよびビタミンDの高い完全に(quite)高い負荷製品を提供することができることを見出した。
【0063】
本発明の一つの実施態様は、カルシウムおよびビタミンDで強化した伝統的なヨーグルト株(ラクトバチルス ブルガリカスおよびストレプトコッカス サーモフィラス)の共生における成長に基づく、本質的に発酵され殺菌されたミルクからなる。
【0064】
製品を調製するために可能なプロセスのいくつかの詳細を、以下に示す。
【0065】
より特に、ミルクは、例えば脂肪1.85%および乳タンパク質5.1%に標準化されたスターティングミルクを得るまで、脱脂粉乳を伴う粉ミルクを混合することで典型的に、標準化した。スターティングミルクは、典型的に92℃、典型的に8分の保持時間で殺菌した。殺菌されたミルクは、その後、pH<4.6に達するまで、約40℃の温度で、5時間超、発酵を行った。発酵され殺菌されたミルクは、その後、殺菌され発酵されたミルクが、約20℃の温度に達するまで、例えば、冷媒溶液として0℃近くの温度で水を伴うプレート熱交換器で、典型的に、冷却プロセスを行い、その後、冷たい殺菌され発酵されたミルクを得た。
【0066】
冷たい発酵され殺菌されたミルクは、その後、典型的に、クエン酸3カルシウム(例えば、約21%の純カルシウムを含む、約7.1%の強化調製物(preparation)、ビタミンD(例えば、約5×10-5%の強化製品)、場合によりさらに加工スターチ(アセチル化アジピン酸架橋デンプン)および水を含む強化製品を添加する。
【0067】
この点において、また人工甘味料および/または砂糖および/またはフルーツおよび/またはアロマを添加できることが知られている。
【0068】
これは、最終製品を製造する。
【0069】
最終的に、最終製品は包装され、および一旦包装され、最終製品が約8℃の温度に達するまで、二次冷却プロセスを行うことができ、このように最終製品を製造する。
【0070】
強化製品は、例えば、カルシウム含量約3.21%およびビタミンD含量約1×10-5%を伴う最終製品を提供することに関して十分な量について添加する。
【0071】
最終製品中のカルシウムの量を決定するために、強化製品によりおよびスターティングミルク自体よりの両方で寄与するカルシウムを熟考すべきであることを考慮すべきである。これは、言及することができる。上で言及したような(例えば3.21%)最終製品中のカルシウムの量で、カルシウム量の有効期限において、最終製品のそれぞれ100gについて例えば450mgのカルシウム量を到達できる。
【0072】
ビタミンDに関しては、強化製品のプロセッシング、強化製品の有効期限、強化製品の正確注入および最終製品の有効期限により起こる低下を考慮しなければならない。上で言及したような(例えば1×10-5%)最終製品中のビタミンDの量は、最終製品のそれぞれ100gについて、例えば約4.5μgの最小量を産生する。
【0073】
製品の使用
本発明の製品は、典型的に食品製品として、より典型的に機能性食品製品として使用される。
【0074】
従って、本発明の製品は、典型的に対象により、経口投与により使用できる。対象は、典型的に哺乳類、好ましくはヒトでよいことが言及される。対象は、典型的にメス、好ましくは女性である。
【0075】
対象は、典型的に、45歳またはそれ以上、好ましくは、中高年の女性、例えば、45歳またはそれ以上であってもよい。対象は、45‐50未満、または50‐55未満、または55‐65未満、または65‐70未満、または70‐75未満、または75‐80未満、80‐85未満、または85‐90未満、または96‐100未満であってもよい。そのような対象は、骨の健康低下のリスクのある群(群(複数)として)、進行している例えば骨粗しょう症のリスクのある群(群(複数)として)考慮される。
【0076】
投与は、例えば少なくとも3月、好ましくは少なくとも6月、好ましくは少なくとも12月の間、一日あたり1または2回の提供であってもよい。当該提供は、上で提供されるようでもよく、好ましくは、400mg超または相当の絶対量のカルシウムおよび5μg超または相当の絶対量のビタミンDの提供である。
【0077】
一つの好ましい実施態様において、対象は「運動」を実践している対象である。本明細書において、用語「運動」は、自発的な身体活動を含む。この用語は、運動、スポーツ、訓練、フィットネス運動、トレーニング、体操、筋肉トレーニング、低度筋肉トレーニングなどの活動を含む。
【0078】
運動は、さまざまなレベル、穏やかなレベルから激しいレベルまででもよい。身体活動のレベルは、例えば、年齢、フィットネス、および筋肉機能コンディションに応じて対象に適応できる。典型的に、三の異なるレベル:基本プログラム、中間プログラムおよび高度プログラムが定義できる。対象は、最初に「基本プログラム」を完了することを推奨し、および一旦、このレベルのためのすべての要件をうまく完了すれば、中間その後、高度プログラムと進行できる。そのようなプログラムは、特に骨の健康のために推奨される運動を含む。
【0079】
実際、骨の量、密度および/または構造は、機械的負荷により改善できる。しかしながら、以下に記載したように、運動のいくつかの種類は、骨の質量を増加しおよび維持する他のものよりもより効果的であるかもしれない。特に骨の健康を改善するために好ましい運動は、体重負荷/衝撃(impact)運動および強度/抵抗運動である。
【0080】
体重負荷または衝撃活動(ランニング、ジャンプなどの)は、無重量コンディションでの他の運動(サイクリング、漕艇など)よりも骨格により大きなストレスを適用する。骨格の構造は、相当な衝撃を受けたとき、負荷が、活発な身体活動の間、骨にあっても、骨が折れないように、十分な強度を提供するために著しく適応される。それゆえ、衝撃運動は、機械的負荷が、骨のための同化(anabolic)刺激を提供するので、骨形成を増強できる。適当な運動の詳細な例は、以下である:
最初の位置:手を体の側面に下ろし、および足を少し開いて直立する。
実行:連続様式で、その場で上下に垂直ジャンプし/上昇運動量を生じることについて支援するためおよびバランスを支援するために腕を振り/膝をわずかに曲げて着地することを試みるが、膝曲げを最小にし/着地の間、膝が足とインラインで追跡することを確実にする。
警告/諸注意:運動の間、肩を回さずまたは脊椎を前方に曲げない/脚を伸ばして地面に着地せずまたは膝を内側に曲げることを許容しない/運動の間、地面にかかとをつけるべきではない。
【0081】
強度または抵抗活動(ウェイトリフティング)は、毎日の活動で見られるものを超える骨の負荷のレベルに置く。強度または抵抗運動は、また骨形成を促進するための骨の機械的ストレスを増加し、および筋肉を造るために最適である。圧縮、伸張または回旋のような行為は、骨細胞活性を刺激する電気的信号を発生でき、および筋肉収縮により、ストレスポイントでミネラル堆積が起こる。適当な運動の詳細な例は、以下である:
最初の位置:弾性のある運動バンドまたはロープを据えつけの物に結び/バンドが、わずかに曲げた膝および胴体を直立で固定された場所から約半メートルに立ち/わずかに前方に傾いて、腕がほとんど完全に肩で伸ばすためにバンドを掴む。
実行:低速制御された動作で、体のわきに両腕を引き出す。肘で動作を先導させ/肩は、胸に向かってバンドを引くように後方に傾け/肘は、指を胸に近づけて、肩よりもわずかにさらに後ろに引くべきであり/しばらく維持し、およびその後、開始位置にゆっくり戻り、および繰り返す。
警告/諸注意:バンドは、堅く固定することを確実にする/運動の間、脊椎を前方に曲げない/運動の間ずっと、膝がわずかに曲がることを確実にする。
【0082】
トレーニング負荷は変動できる。典型的に、レベルで増加する。典型的に、トレーニングの負荷は、以下のようである:
‐セット中の運動率:リフティング段階(phase):2‐3秒;より低い段階;2‐3秒
‐セット中の反復回数:8‐20反復
‐セットの回数:1‐3
‐さまざまな運動の数:8‐12
‐休憩時間:セットおよびさまざまな運動の間に1‐2分
【0083】
運動強度は、少なくとも2メッツの例から、好ましくは少なくとも3メッツ、典型的に3‐6メッツであってもよい。3メッツは、基本レベルに相当できる。6メッツは、高度レベルに相当できる。この強度は、示唆されたように、セットについて送達できる。この強度および/またはセットは、少なくとも15分、好ましくは少なくとも30分、通常最大で1時間の期間の間、送達できる。身体運動は、少なくとも15分の間、例えば少なくとも3メッツであってもよい。身体運動は、例えば最大で1時間、例えば30分未満、好ましくは少なくとも15分の時間で、例えば少なくとも100kcal、好ましくは200kcal、およびさらに300kcalのエネルギー消費をできる。
【0084】
メッツは、運動代謝率(work metabolic rate)と1.0(4.184kJ)/kgの標準安静時代謝率(standard resting metabolic rate)の比として定義されることを言及する。1メッツは、安静座位の間に得られる安静時代謝率を考慮する。活動(活性)は、安静時メッツレベルおよび0.9(睡眠)‐18メッツ(10.9mphでランニング)の範囲の倍数としてリスト化されている(Ainsworth et al.,2000)。
【0085】
本発明の製品は、骨量減少防止などのいくつかの骨健康利益を提供するために寄与できると思われる。いかなる理論にも束縛されることなしに、製品の投与および運動の組み合わせが、そのような骨に関する効果をさらに改善できると思われる。
【0086】
骨健康は、以下に関連できる:
‐骨ミネラル密度を増加すること
‐骨密度を維持することおよび骨量を維持すること
‐骨脆弱性を防止することまたは低減すること
‐骨変性を防止することまたは低減すること
‐骨破壊発生を防止することまたは低減すること
‐骨粗しょう症を防止することまたは治療すること、および/または
‐加齢で発生する骨量減少を防止することまたは低減すること。
【0087】
従って、本発明は、以下のための本発明の製品の使用に関する:
‐骨健康を促進すること、
‐骨ミネラル密度を増加すること
‐骨密度を維持することおよび骨量を維持すること
‐骨脆弱性を防止することまたは低減すること
‐骨変性を防止することまたは低減すること
‐骨破壊発生を防止することまたは低減すること
‐骨粗しょう症を防止することまたは治療すること、および/または
‐加齢で発生する骨量減少を防止することまたは低減すること。
【0088】
本発明は、以下における使用のための製品に関し、また、本発明は、以下のための本発明の製品の使用に関する:
‐骨健康を促進すること、
‐骨ミネラル密度を増加すること
‐骨密度を維持することおよび骨量を維持すること
‐骨脆弱性を防止することまたは低減すること
‐骨変性を防止することまたは低減すること
‐骨破壊発生を防止することまたは低減すること
‐骨粗しょう症を防止することまたは治療すること、および/または
‐加齢で発生する骨量減少を防止することまたは低減すること。
【0089】
本発明は、また以下の使用のための医薬(機能性食品製品を含む)を調製するための製品の使用に関する:
‐骨健康を促進すること、
‐骨ミネラル密度を増加すること
‐骨密度を維持することおよび骨量を維持すること
‐骨脆弱性を防止することまたは低減すること
‐骨変性を防止することまたは低減すること
‐骨破壊発生を防止することまたは低減すること
‐骨粗しょう症を防止することまたは治療すること、および/または
‐加齢で発生する骨量減少を防止することまたは低減すること。
【0090】
本発明は、また
‐骨健康を促進する
‐骨ミネラル密度を増加する
‐骨密度を維持するおよび骨量を維持する
‐骨脆弱性を防止するまたは低減する
‐骨変性を防止するまたは低減する
‐骨破壊発生を防止するまたは低減する
‐骨粗しょう症を防止するまたは治療する、および/または
‐加齢で発生する骨量減少を防止するまたは低減する方法であって、
対象に製品を経口投与するステップを含む、方法に関する。
【0091】
骨量の進化は、同時に、遺伝子的、ホルモンおよび機械的要因により決定される。模式的に言えば、遺伝学は、骨格の基本構造を定義し、ホルモンは、ミネラル交換を調節し、および機械的な力は、長さ成長に影響を及ぼすそれらの環境に骨を適応することを助ける。現実的には、骨の備蓄の組成に関係する因子の80%近くが、遺伝性である。環境要因(栄養、身体活動、内分泌の因子)は、20%を示すにすぎない。
【0092】
実際、身体活動は、骨健康に寄与できることを示してきた。体重負荷または衝撃に関係する活動は、骨量を維持するためにもっとも有用である。体重負荷でないおよび低衝撃であるいくつかの活動は、バランスおよび協調を改善しおよび筋肉量を維持することを助けてもよく、そしてそれは低下を防止することを助けることができる。
【0093】
さらに、身体活動と結合する機械的要求および骨組織を製造するため栄養の利用可能性の間に、重要な相互作用がある。十分な栄養、特に、食物由来のカルシウム摂取は、また負荷に応じて産生される構造の十分な石灰化を確実するための骨格の発達のために重要な因子である。成人について、カルシウムおよび身体活動試験のメタアナリシスにおいて、身体活動の陽性反応は、カルシウム摂取が十分なとき、唯一達成され、および同様に、身体活動が増加したとき、増加したカルシウムの反応が、唯一観察される(Specker BL,1996)。運動の主な効果は、機械的負荷による刺激の結果、新しい骨の形成および骨量減少の阻害であるので、従って身体活動は、十分なカルシウムの摂取に加えて、全人口および特に、骨粗しょう症のリスクを有する閉経期周りおよび閉経後の女性のために奨励されるべきである。いかなる理論にも束縛されることなしに、身体活動並びに本発明の乳製品由来のカルシウムおよびビタミンDの摂取の組み合わせは、特に、女性対象、特に、少なくとも45歳の年齢の骨健康を提供するために、特に効果的であると考えられる。この組み合わせにおいて、本発明の乳製品由来のカルシウムおよびビタミンDの摂取および身体活動の間に、または身体活動を伴うカルシウムの摂取およびさらに本発明の乳製品由来のビタミンDの摂取の間に、相乗効果があると思われる。
【0094】
使用は、パッケージ上および/またはコマーシャルでおよび/またはウェブサイトで(これらは製品を指す)、女性のためおよび/または少なくとも45歳の年齢の女性のための製品を推奨することにより、具体化できる。
【0095】
付加的にまたは代替的に、使用は、本製品が、上記のように骨の健康に寄与できることを、パッケージ上および/またはコマーシャルでおよび/またはウェブサイトで(これらは製品を指す)推奨することにより、具体化することができる。これは、例えばパッケージ上で、例えばパッケージの蓋またはキャップ上で運動のイメージを提供することにより、または製品に関連する身体活動の伝達を開発することにより:例えば、本発明の製品を消費することと並行して運動するためのトレーニングプログラムを規定することにより、具体化できる。
【0096】
以下で提供されるのは、上で開示された本発明の実施態様による最終製品のための組成の3つの例である。
【0097】
【表11】

【0098】
【表12】

【0099】
【表13】

【0100】
実施例4:
実施例1‐3の製品を、125gヨーグルトカップに調製した。
【0101】
実施例5:
実施例4の製品を、6月超の間毎日、125gヨーグルトカップ1つの量を、少なくとも45歳の女性20人の群に経口投与した。
【0102】
実施例6:
実施例4の製品を、6月超の間毎日、125gヨーグルトカップ1つの量を、一週間に少なくとも3回、運動を実施している少なくとも45歳の女性20人の群に経口投与した。
【0103】
当然、本発明の本質は、同じままなので、以下の請求項により規定された保護の範囲を超えることなく、実施態様の詳細は、非限定的実施例として明細書に記述されおよび説明されたもの関して、大きく変動し得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
殺菌され発酵された乳製品あって、当該製品それぞれ100gあたり、以下の量のカルシウムおよびビタミンD:
‐少なくとも320mgのカルシウムおよび少なくとも4μgのビタミンD、または
‐150mg≦カルシウム<400mgおよび4μg≦ビタミンD、または
‐275mg≦カルシウムおよび1.6μg≦ビタミンD<4μg、または
‐150mg≦カルシウム<275mgおよび3.05μg≦ビタミンD<4μg
を含むことを特徴とする、前記製品。
【請求項2】
カルシウムが、クエン酸3カルシウムの形態で導入される、請求項1に記載の製品。
【請求項3】
さらにガムを含む、請求項1または2に記載の製品。
【請求項4】
ヨーグルトまたは発酵乳製品である、請求項1‐3のいずれか一項に記載の製品。
【請求項5】
前記量が、以下:
‐カルシウム=320mgおよびビタミンD=4μg、または
‐320mg<カルシウムおよび4μg<ビタミンD
である、請求項1‐4のいずれか一項に記載の製品。
【請求項6】
前記量が、以下の:
‐カルシウム≦1200mg、および
‐ビタミンD≦10μg
である、請求項1‐5のいずれか一項に記載の製品。
【請求項7】
30g超‐60g、または60g超‐90g、または90g超‐110g、または110g超‐130g、または130g超‐150g、または150g超‐200g、または200g超‐300g、または300g超‐700g、または700g超‐1000gの提供量をコンテナ中に含む、請求項1‐6のいずれか一項に記載の製品。
【請求項8】
新鮮に作られた殺菌されおよび発酵された乳製品が、約3.21%のカルシウム含量および約1×10-5%のビタミンD含量を含むことを特徴とする、請求項1‐7のいずれか一項に記載の、殺菌されおよび発酵された乳製品。
【請求項9】
前記製品のそれぞれ100gについて、製品の有効期限において、約450mgのカルシウムの量、および約4.5μgのビタミンDの量を含むことを特徴とする、請求項1‐8のいずれか一項に記載の、殺菌されおよび発酵された乳製品。
【請求項10】
新鮮に作られた殺菌されおよび発酵された乳製品が、以下:
【表1】

を含むことを特徴とする、請求項1‐8のいずれか一項に記載の、殺菌されおよび発酵された乳製品。
【請求項11】
新鮮に作られた殺菌されおよび発酵された乳製品が、以下:
【表2】

を含むことを特徴とする、請求項1‐8のいずれか一項に記載の、殺菌されおよび発酵された乳製品。
【請求項12】
新鮮に作られた殺菌されおよび発酵された乳製品が、以下:
【表3】

を含むことを特徴とする、請求項1‐8のいずれか一項に記載の、殺菌されおよび発酵された乳製品。
【請求項13】
前記製品が、製品100gあたり、以下の栄養上の特性:
【表4】

【表5】

を有する製品とは異なる、請求項1‐12のいずれか一項に記載の製品。
【請求項14】
前記製品が、製品100gあたり、2g未満の脂肪を有する、請求項1‐13に記載の製品。
【請求項15】
‐生乳を、脱脂粉乳を含む粉乳を混合することにより、1.85%の脂肪および5.1%の乳タンパク質に標準化されたスターティングミルクを得るまで、標準化し;
‐スターティングミルクを、保持時間8分、92℃で殺菌し;
‐殺菌した乳を、その後、約40℃で5時間超の間、pH<4.6に到達するまで発酵を行い;
‐発酵され殺菌された乳を、発酵され殺菌された乳が、約20℃の温度に達するまで、冷却剤液として0℃近くの温度の水を伴うプレート熱交換器で、冷却プロセスを行い、従って、冷却殺菌発酵乳を得;
‐冷たい発酵され殺菌された乳は、クエン酸3カルシウム、ビタミンD、加工デンプン(modified starch)および水を含む強化製品(preparation)を添加し;
‐場合により、人工甘味料および/または砂糖および/またはフルーツおよび/またはアロマを、冷たい強化され発酵され殺菌された乳に添加し、このようにして最終製品(end product)を得;
‐当該最終製品を、包装しおよび一旦包装中で、当該最終製品が、約8℃の温度に達するまで、第二冷却プロセスを行い、このように最終製品(final product)を製造すること
を特徴とする、請求項1‐14のいずれか一項に記載の、殺菌されおよび発酵された乳製品を調製する方法。
【請求項16】
当該強化製品が、カルシウム含量約3.21%およびビタミンD含量約1×10-5%を伴う最終製品を提供するように、十分量添加されることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
対象への経口投与による、請求項1‐14のいずれか一項に記載の前記製品の使用。
【請求項18】
当該対象が女性である、請求項17に記載の使用。
【請求項19】
当該対象が少なくとも45歳である、請求項15‐18のいずれか一項に記載の使用。
【請求項20】
当該対象が運動を実施する、請求項15‐19のいずれか一項に記載の使用。
【請求項21】
当該運動が、少なくとも15分間に少なくとも3メッツである、請求項20に記載の使用。
【請求項22】
‐骨の健康を促進し、
‐骨ミネラル密度を増加し、
‐骨密度を維持しまたは骨量を維持し
‐骨脆弱性を予防しまたは低減し、
‐骨変性を予防しまたは低減し、
‐骨破壊発生を予防しまたは低減し、
‐骨粗しょう症を予防しまたは治療し、および/または
‐加齢に伴う骨損失発生を予防しまたは低減する
ための、請求項15‐21のいずれか一項に記載の使用。

【公表番号】特表2013−505006(P2013−505006A)
【公表日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−529159(P2012−529159)
【出願日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際出願番号】PCT/EP2010/005702
【国際公開番号】WO2011/066880
【国際公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(512069614)ダノン,ソシエダ アノニマ (1)
【Fターム(参考)】