説明

殺菌剤組成物

【課題】新規な殺菌剤組成物の提供
【解決手段】式(1):
【化1】




で表される1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−〔2−メチル−3−ブロム−6−フルオロインドール−1−イル〕スルホニル−1,2,4−トリアゾールとホルペット、シモキサニル、ホセチルまたはマンゼブとを有効成分として含有することを特徴とする殺菌剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スルファモイル化合物と、公知の殺菌剤の有効成分化合物とを混合してなることを特徴とする殺菌剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術および課題】
WO99/21851には、スルファモイル化合物が殺菌活性を有することが記載されている。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、優れた殺菌剤を開発すべく種々検討を重ねた結果、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、式(1):
【0004】
【化2】



【0005】
で表される1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−〔2−メチル−3−ブロム−6−フルオロインドール−1−イル〕スルホニル−1,2,4−トリアゾール(以下、スルファモイル化合物と称する。)とホルペット、シモキサニル、ホセチルまたはマンゼブとを有効成分として含有することを特徴とする殺菌剤組成物である。
【0006】
【発明の実施の形態】
スルファモイル化合物は、WO99/21851に記載されており、優れた殺菌活性を有している。
【0007】
シモキサニル(一般名)は式(2a):
【0008】
【化3】



【0009】
で表されるトランス−1−(2−シアノ−2−メトキシイミノアセチル)−3−エチルウレアであり、公知の殺菌剤である。
【0010】
ホセチル(一般名)は式(2b):
【0011】
【化4】



【0012】
で表されるアルミニウムトリス(エチルホスホナート)であり、公知の殺菌剤である。
【0013】
マンゼブ(一般名)は式(2c):
【0014】
【化5】



【0015】
で表されるエチレンビスジチオカーバモエートマンガン塩と亜鉛塩との混合物であり、公知の殺菌剤である。
【0016】
ホルペット(一般名)は式(2d):
【0017】
【化6】



【0018】
で表されるN−(トリクロロメチルチオ)フタルイミドであり、公知の殺菌剤である。
【0019】
本発明殺菌剤組成物の特徴は、第1に各薬剤の単独での施用の場合に比べ、その殺菌効力が明らかに増強されるとともに即効的な殺菌効果が付与されることである。第2に、既存の殺菌剤に観られない広い殺菌スペクトラムや、長い残効性が誘導されることである。第3に、各薬剤を単独で使用した場合に比べ、投下薬量を低下させうることである。
【0020】
即ち、本発明殺菌剤組成物は、相乗的殺菌作用を有するものである。この相乗的殺菌作用は各単剤の有する殺菌特性からは予測し得ぬ相乗効果に基づくもので、本発明殺菌剤組成物の有用性は各種病害に対して各薬剤を単独で使用するよりも確実な防除効果を発揮し得る点にあるといえる。
【0021】
スルファモイル化合物とシモキサニルとの殺菌剤組成物における両者の好適な混合割合は、スルファモイル化合物の1重量部に対して対してシモキサニルが例えば0.001〜1000重量部、例えば0.01〜100重量部、例えば0.1〜10重量部である。
【0022】
スルファモイル化合物とシモキサニルとの殺菌剤組成物の好ましい処理薬量は防除すべき対象病害の種類などにより左右されるが、例えば有効成分としてスルファモイル化合物が0.1〜1000gai/ha(但し、gai/haは1ヘクタールあたりの活性成分のグラム数を表す、以下も同様。)、シモキサニルが0.1〜1000gai/haとなる処理量、例えば前者が1〜300gai/haであり、後者が1〜300gai/haとなる処理量等が挙げられる。
【0023】
スルファモイル化合物とホセチルとの殺菌剤組成物における両者の好適な混合割合は、スルファモイル化合物の1重量部に対して対してホセチルが例えば0.001〜2000重量部、例えば0.01〜500重量部、例えば0.1〜100重量部である。
【0024】
スルファモイル化合物とホセチルとの殺菌剤組成物の好ましい処理薬量は防除すべき対象病害の種類などにより左右されるが、例えば有効成分としてスルファモイル化合物が0.1〜1000gai/ha、ホセチルが0.1〜10000gai/haとなる処理量、例えば前者が1〜300gai/haであり、後者が1〜2000gai/haとなる処理量等が挙げられる。
【0025】
スルファモイル化合物とマンゼブとの殺菌剤組成物における両者の好適な混合割合は、スルファモイル化合物の1重量部に対して、マンゼブが例えば0.001〜2000重量部、例えば0.01〜500重量部、例えば0.1〜100重量部である。
【0026】
スルファモイル化合物とマンゼブとの殺菌剤組成物の好ましい処理薬量は防除すべき対象病害の種類などにより左右されるが、例えば有効成分としてスルファモイル化合物が0.1〜1000gai/ha、マンゼブが0.1〜10000gai/haとなる処理量、例えば前者が1〜300gai/haであり、後者が1〜5000gai/haとなる処理量等が挙げられる。
【0027】
スルファモイル化合物とホルペットとの殺菌剤組成物における両者の好適な混合割合は、スルファモイル化合物の1重量部に対して、ホルペットが例えば0.001〜2000重量部、例えば0.01〜500重量部、例えば0.1〜100重量部である。
【0028】
スルファモイル化合物とホルペットとの殺菌剤組成物の好ましい処理薬量は防除すべき対象病害の種類などにより左右されるが、例えば有効成分としてスルファモイル化合物が0.1〜1000gai/ha、ホルペットが0.1〜10000gai/haとなる処理量、例えば前者が1〜300gai/haであり、後者が1〜2000gai/haとなる処理量等が挙げられる。
【0029】
本発明殺菌剤組成物は農園芸作物および樹木などを加害するいわゆる農業病害に対して適用できる。本発明殺菌剤組成物を用いて防除しうる病害には具体的には次に示すものがあるが、それらのみに限定されるものではない。
【0030】
すなわち、病害としては、イネのいもち病(Pyricularia  oryzae)、ごま葉枯病(Cochliobolus  miyabeanus)、紋枯病(Rhizoctonia  solani)、ムギ類のうどんこ病(Erysiphe  graminis  f.sp.hordei,f.sp,tritici)、斑葉病(Pyrenophora graminea)、網斑病(Pyrenophora  teres)、赤かび病(Gibberella  zeae)、さび病(Puccinia  striiformis,P.graminis,P.recondita,P.hordei)、雪腐病(Tipula  sp.,Micronectriella nivais)、裸黒穂病(Ustilago  tritici,U.nuda)、アイスポット(Pseudocercosporella  herpotrichoides)、雲形病(Rhynchosporium  secalis)、葉枯病(Septoria  tritici)、ふ枯病(Leptosphaeria  nodorum)、カンキツの黒点病(Diaporthe  citri)、そうか病(Elsinoe  fawcetti)、果実腐敗病(Penicillium  digitalum,P.italicum)、リンゴのモニリア病(Selerotinia  mali)、腐らん病(Valsa  mali)、
うどんこ病(Podosphaera  lcucotricha)、斑点落葉病(Alternaria  mali)、黒星病(Venturia  inaequalis)、ナシの黒星病(Venturia  nashicola)、黒斑病(Alternaria  kikuchiana)、赤星病(Gymnosporangium  haracanum)、モモの灰星病(Sclerolinia  cinerea)、黒星病(Cleadosporium  carpophilum)、フォモプシス腐敗病(Phomopsis  sp.)、ブドウのべと病(Plasmopara  viticola)、黒とう病(Elsinoe  ampelina)、晩腐病(Glomerella  cingulata)、うどんこ病(Uncinula  necator)、さび病(Phakopsora  ampelopsidis)、カキの炭そ病(Gloeosporium  kakj)、落葉病(Cercospora  kakj,Mycosphaerella  nawae)、ウリ類のべと病(Pseudoperenospora  cubensis)、炭そ病(Colletotrichum  lagenarium)、うどんこ病(Sphaerotheca  fuliginea)、つる枯病(Mycosphaerella  melonis)、トマトの疫病(Phytophthora  infestans)、輪紋病(Alternaria  solani)、葉かび病(Cladosporium fulvum)、ナスの褐紋病(Phomopsis  vexans)、うどんこ病(Erysiphe  cichoracoarum)、
アブラナ科野菜の黒斑病(Alternaria  japonica)、白斑病(Cercosporella  brassicae)、ネギのさび病(Puccinia  allii)、ダイズの紫斑病(Cercospora  kikuchii)、黒とう病(Elsinoe  glycines)、黒点病(Diaporthe  phaseololum)、インゲンの炭そ病(Colletotrichum  lindemuthianum)、ラッカセイの黒渋病(Mycosphaerella  personatum)、褐斑病(Cercospora  arachidicola)、エンドウのうどんこ病(Erysiphe  pisi)、ジャガイモの夏疫病(Alternaria  solani)、イチゴのうどんこ病(Sphaerotheca  humuli)、チャの網もち病(Exobasidium  reticulatum)、白星病(Elsinoe  leucospila)、タバコの赤星病(Alternaria  lingipes)、うどんこ病(Erysiphe  cichoracearum)、炭そ病(Colletotrichum  tabacum)、テンサイの褐斑病(Cercospora  beticola)、バラの黒星病(Diplocarpon  rosae)、うどんこ病(Sphaerotheca  pannosa)、キクの褐斑病(Septoria  chrysanthemiindici)、白さび病(Puccinia  horiana)、種々の作物の灰色かび病(Botrytis  cinerea)および種々の作物の菌核病(Sclerotinia  sclerotiorum)等が挙げられる。
【0031】
また、本発明殺菌剤組成物は、更にもう1種以上の公知の殺菌剤と混合することもできる。そのような殺菌剤について、具体的にその一般名を例示すれば次の通りであるが、必ずしもこれらのみに限定されるものではない。
【0032】
アシベンゾラル−S−メチル(acibenzolar−S−methyl)、アシルアミノベンザミド(acylaminobenzamide)、アシペタックス(acypetacs)、アルジモルフ(aldimorph)、アンバム(amobam)、アムプロピルホス(ampropyfos)、アニラジン(anilazine)、アリルアルコール(allyl alcohol)、アウレロファンジン(aureofungin)、アザコナゾール(azaconazole)、アジチラム(azithiram)、アゾキシストロビン(azoxystrobin)、バリウムポリサルファイド(barium polysulfide)、ベナラキシル(benalaxyl)、ベノダニル(benodanil)、ベノミル(benomyl)、ベンキノックス(benquinox)、ベンタルロン(bentaluron)、ベンチアバリカルブ(benthiavalicarb)、ベンチアゾール(benthiazole)、ベンザルコニウムクロライド(benzalkonium chloride)、ベンザマクリル(benzamacril)、ベンズアモルフ(benzamorf)、ベンゾハイドロキサミックアシド(benzohydroxamic acid)、ビナパクリル(binapacryl)、ビフェニル(biphenyl)、ビテルタノール(bitertanol)、ビチオノール(bithionol)、ベトキサジン(bethoxazine)、ボルドー液(bordeaux mixture)、ブラストサイジン−S(blasticidin−S)、ブロモコナゾール(bromoconazole)、ブピリメート(bupirimate)、ブチオベート(buthiobate)、ブチルアミン(butylamine)、カルシウムポリスルフィド(calcium polysulfide)、キャプタフォール(captafol)、キャプタン(captan)、カッパーオキシクロリド(copper oxychloride)、カルプロパミド(carpropamid)、カルバモルフ(carbamorph)、カルベンダジン(carbendazim)、カルボキシン(carboxin)、カルボン(carvone)、チェシュントミクスチャ(Cheshunt mixture)、キノメチオネート(chinomethionat)、クロベンチアゾン(chlobenthiazone)、クロラニフォルメタン(Chloraniformethane)、クロラニル(Chloranil)、クロルフェナゾール(chlorfenazol)、クロロネブ(chloroneb)、クロロピクリン(Chloropicrin)、クロロタロニル(chlorothalonil)クロロキノックス(Chlorquinox)、クロゾリネート(chlozolinate)、クリムバゾール(Climbazole)、クロトリマゾール(Clotrimazole)、カッパーアセテエイト(copper acetate)、塩基性炭酸銅(copper carbonate, basic)、水酸化第二銅(copper hydroxide)、カッパーナフタレン(copper naphthenate)、カッパーオルアイト(copper oleate)、硫酸銅(copper sulfate)、塩基性硫酸銅(copper sulfate, basic)、カッパージンククロメイト(copper zinc chromate)、クレゾール(cresol)、クフラネブ(cufraneb)、クプロバム(cuprobam)、シアゾファミド(cyazofamid)、シクラフルアミド(cyclafuramid)、シクロヘキシミド(cycloheximide)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、シモキサニル(cymoxanil)、サイペンダゾール(cypendazole)、シプロコナゾール(cyproconazol)、シプロジニル(cyprodinil)、シプロフラム(cyprofuram)、ダゾメット(dazomet)、デービーシーピー(DBCP)、デバカルブ(debacarb)、デカフェンチン(Decafentin)、デハイドロアセテイト(dehydroacetic acid)、ジクロン(dichlone)ジクロロフェン(dichlorophen)、ジクロゾリン(dichlozoline)、ジクロブトラゾール(diclobutrazol)、ジクロフラニド(dichlofluanid)、ジクロメジン(diclomedine)、ジクロラン(dicloran)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、ジエチルピロカルボネイト(diethylpyrocarbonate)、ジクロシメット(diclocymet)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジフルメトリン(diflumetorim)、ジメチリモール(dimethirimol)、ジメトモルフ(dimethomorph)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニコナゾール−M(diniconazole−M)、ジノブトン(dinobuton)ジノカップ(dinocap)、ジノカップ−4(dinocap−4)、ジノカップ−6(dinocap−6)、ジノクトン(dinocton)、ジノスルフォン(dinosulfon)、ジノテルボン(dinoterbon)、ジフェニルアミン(diphenylamine)、ジピリチオン(dipyrithione)、ジノスルフィラム(disulfiram)、ジタリムホス(ditalimfos)、ジチアノン(dithianon)、デーエヌオーシー(DNOC)、ドデモルフ(dodemorph)、ドジン(dodine)、ドラゾクソロン(drazoxolon)、エデフェノホス(edifenphos)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、エタコナゾール(etaconazole)、エチリモル(ethirimol)、エトリジアノール(etridiazole)、エテム(Etem)、エトキシキン(Ethoxyquin)、エチルマーキュリーアセテイト(ethylmercury acetate)、エチルマーキュリーブロマイド(ethylmercury bromide)、塩化メチル水銀(ethylmercury chloride)、エチルマーキュリーフォスフェイト(ethylmercury phosphate)、ファモキサドン(famoxadone)、フェナリモル(fenarimol)、フェブコナゾール(febuconazole)、フェナミドン(fenamidone)、フェンダゾスラム(fendazosulam)、フェンフラム(fenfuram)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、フェノキサニル(fenoxanil)、フェンピクロニル(fenpiclonil)、フェンプロピジン(fenpropidin)、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、フェンチン(fentin)、フェルバン(ferbam)、フェリムゾン(ferimzone)、フルアジナム(fluazinam)、フルジオキソニル(fludioxonil)、フルオロイミド(fluoroimide)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルスルファミド(flusulfamide)、フルトラニル(flutolanil)、フルトリアフォール(flutriafol)、フォルペット(folpet)、ホセチル−アルミニウム(fosetyl−aluminium)、フベリダゾール(fuberidazole)、フララキシル(furalaxyl)、フラメトピル(furametpyr)、フェナミノスルフ(fenaminosulf)、フェナパニル(fenapanil)、フェニトロパン(fenitropan)、フェノキサニル(fenoxanil)、フルメトバー(flumetover)、フルモルフ(flumorph)、フルオトリマゾール(fluotrimazole)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、フラメトピル(furametpyr)、フルカルバニル(furcarbanil)、フルコナゾール(furconazole)、フルコナゾールーシス(furconazole−cis)、フルメシクロックス(furmecyclox)、フロファネート(furophanate)、グアザチン(guazatine)、グリオジン(glyodin)、グリセオフルビン(griseofulvin)、ヘキサクロロベンゼン(hexachlorobenzene)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、ヒメキサゾール(hymexazol)、ハラクリネイト(halacrinate)、ヘキサクロロブタジエン(hexachlorobutadiene)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、ヘキシルチオフォス(hexylthiofos)、ハイドロキシキノリンサルフェイト(8−hydroxyquinoline sulfate)、イマザリル(imazalil)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イミノクタジン(iminoctadine)、イプコナゾール(ipconazole)、イプロベンホス(iprobenfos)、イプロジオン(iprodione)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、イソバレジオン(isovaledione)、カスガマイシン(kasugamycin)、クレソキシムメチル(kresoxim−methyl)、マンカッパー(mancopper)、マンゼブ(mancozeb)、マンネブ(maneb)、メパニピリム(mepanipyrim)、メプロニル(mepronil)、メタラキシル(metalaxyl)、メトコナゾール(metconazole)、メタスルホカルブ(methasulfocarb)、メチラム(metiram)、メトミノストロビン(metominostrobin)、ミクロブタニル(myclobutanil)、MTF−753(試験名)、メベニル(mebenil)、メカルビンジド(mecarbinzid)、塩化第二水銀(mercuric chloride)、酸化第二水銀(mercuricoxide)、塩化第一水銀(mercurous chloride)、メタラキシルーM(metalaxyl−M)、メタム(metam)、メタロキソロン(metazoxolon)、メタスルフォカルブ(methasulfocarb)、メスフロキサム(methfuroxam)、メチルブロマイド(methyl bromide)、メチルイソチオシアネイト(methyl isothiocyanate)、メチルマーキュリーベンゾエイト(methylmercury benzoate)、メチルマーキュリージシアンジアミド(methylmercury dicyandiamide)、メトラフェノン(metrafenone)、メトスルフォバックス(metsulfovax)、ミルネブ(milneb)、ミクロゾリン(myclozolin)、メトキシメチルマーキュリークロライド(2−methoxyethylmercury chloride)ナバム(nabam)、ニッケルビス(ジメチルジチオカーバメート)(nickel bis(dimethyldithiocarbamate))、ニトロタールイソプロピル(nitrothal−isopropyl)、ヌアリモル(nuarimol)、ナタマイシン(natamycin)、ニコビフェン(nicobifen)、ニトロスチレン(nitrostyrene)、オクチリノン(octhilinone)、オフレース(ofurace)、オキサジキシル(oxadixyl)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、オキシポコナゾールフマール酸塩(oxpoconazole fumarate)、オーシーエイチ(OCH)、オリサストロビン(Orysastrobin)、有機銅(oxine copper)、ペフラゾエート(pefurzoate)、ペンコナゾール(penconazole)、ペンシクロン(pencycuron)、フタライド(phthalide)、ピペラリン(piperalin)、ポリオキシン(polyoxins)、炭酸水素カリウム(potassium hydrogen carbonate)、プロベナゾール(probenazole)、プロクロラズ(prochloraz)、プロシミドン(procymidone)、プロパモカルブ塩酸塩(propamocarb hydrochloride)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロピネブ(propineb)、ピラゾホス(pyrazophos)、ピリフェノックス(pyrifenox)、ピリメタニル(pyrimethanil)、ピロキロン(pyroquilon)、ペンタクロロフェノール(pentachlorophenol(PCP))、尿素フェニル水銀(phenylmercuriurea)、フェニルマーキュリーアセテイト(phenylmercury acetate)、フェニルメーキュリークロライド(phenylmercury chloride)、フェニルマーキュリーナイトレイト(phenylmercury nitrate)、フェニルマーキュリーサリシレイト(phenylmercury salicylate)、フォスジフェン(phosdiphen)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ポリカルバメイト(polycarbamate)、ポリオクソリム(polyoxorim)、ポタシウムアザイド(potassium azide)、ポタシウムポリサルファイド(potassium polysulfide)、プロキナジド(proquinazid)、プロチオカルブ(prothiocarb)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、ピラカルボリド(pyracarbolid)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ピリジニトリル(pyridinitril)、ピロキシクロア(pyroxychlor)、ピロキシサルファ(pyroxyfur)、フェニルフェノール(2−phenylphenol)、キノメチオネート(quinomethionate)、キノキシフェン(quinoxyfen)、キントゼン(quintozene)キナセトール(quinacetol)、キナザミド(quinazamid)、キンコナゾール(quinconazole)、ラベンザゾール(rabenzazole)、炭酸水素ナトリウム(sodium hydrogen carbonate)、次亜塩素酸ナトリウム(sodium hypochlorite)、硫黄(sulfur)、スピロキサミン(spiroxamine)、サリチルアニリド(salicylanilide)、シルチオファム(silthiofam)、シメコナゾール(simeconazole)、アジ化ナトリウム(sodium azide)、ソジウムオルトフェニルフェノキサイド(sodium orthophenylphenoxide)、ソジウムペンタクロロフェノキサイド(sodium pentachlorophenoxide)、ソジウムポリサルファイド(sodium polysulfide)、ストレプトマイシン(streptomycin)、テブコナゾール(tebuconazole)、テクナゼン(tecnazene)、テトラコナゾール(tetraconazole)、チアベンダゾール(thiabendazole)、チアジアジン(thiadiazin/milneb)、チフルザミド(thifluzamide)、チオファネートメチル(thiophanate−methyl)、チラム(thiram)、トルクロホスメチル(tolclofos−methyl)、トリルフラニド(tolylfluanid)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(toriadimenol)、トリアゾキシド(triazoxide)、トリシクラゾール(tricyclazole)、トリデモルフ(tridemorph)、トリフルミゾール(triflumizole)、トリホリン(triforine)、トリチコナゾール(triticonazole)、テーシーエムテービー(TCMTB)、テクロフタラム(tecloftalam)、テコラム(tecoram)、チアジフルア(thiadifluor)、チシオフェン(thicyofen)、チオクロルフェンフィム(thiochlorfenphim)、チオメルサム(thiomersal)、チオファネイト(thiophanate)、チオキノックス(thioquinox)、チアジニル(tiadinil)、チオキシミド(tioxymid)、トリマーキュリアセテイト(tolylmercury acetate)、トリアミフォス(triamiphos)、トリアリモル(triarimol)、トリアズブチル(triazbutil)、トリブチルチンオキサイド(tributyltin oxide)、トリクルアミド(trichlamide)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、バリダマイシン(validamycin)、ビンクロゾリン(vinclozolin)、硫酸亜鉛(zinc sulfate)、ジネブ(zineb)、ジラム(ziram)、ゾキサミド(zoxamide)、ザリルアミド(zarilamid)、ジンクナフテネイト(zinc naphthenate)、ゾキサミド(zoxamide)及びシイタケ菌糸体抽出物。
【0033】
なお、本願記載のスルファモイル化合物と上記殺菌剤との混合物も良好な殺菌活性を示す。
【0034】
殺菌剤組成物の相乗的殺菌効果については次のように説明することができる。即ち、個々の活性化合物は、その殺菌活性にそれぞれ欠点を示す場合が多くあるが、その場合2種の活性化合物を組合せた殺菌活性が、その2種の化合物各々の活性の単純な合計(期待される活性)よりも大きくなる場合にこれを相乗作用という。2種の殺菌剤の特定組合せにより期待される活性は、次のように計算することができる。(コルビー(Colby  S.R.)、除草剤の組合せの相乗および括抗作用反応の計算、ウィード(Weed)、第15巻、20〜22頁(1967年)を参照)
【0035】
【数1】
E=α+β−(αβ/100)
α:殺菌剤Aをagai/haの量で処理したときの抑制率
β:殺菌剤Bをbgai/haの量で処理したときの抑制率
E:殺菌剤Aをagai/ha、殺菌剤Bをbgai/haの量で処理した場合に期待される抑制率
即ち、実際の抑制率が上記計算結果Eより大きいならば組合せによる活性は相乗作用を示すということができる。
【0036】
本発明殺菌剤組成物を使用するにあたっては、通常適当な固体担体又は液体担体と混合し、更に所望により界面活性剤、浸透剤、展着剤、増粘剤、凍結防止剤、結合剤、固結防止剤、崩壊剤、消泡剤、防腐剤および分解防止剤等を添加して、液剤(soluble concentrate)、乳剤(emulsifiable concentrate)、水和剤(wettable powder)、水溶剤(water soluble powder)、顆粒水和剤(water dispersible granule)、顆粒水溶剤(water soluble granule)、懸濁剤(suspension concentrate)、乳濁剤(concentrated emulsion)、サスポエマルジョン(suspoemulsion)、マイクロエマルジョン(microemulsion)、粉剤(dustablepowder)、粒剤(granule)およびゲル剤(gel)等任意の剤型の製剤にて実用に供することができる。また、省力化および安全性向上の観点から、上記任意の剤型の製剤を、水溶性カプセルおよび水溶性フィルムの袋等の水溶性包装体に封入して供することもできる。
【0037】
固体担体としては、例えば石英、カオリナイト、パイロフィライト、セリサイト、タルク、ベントナイト、酸性白土、アタパルジャイト、ゼオライトおよび珪藻土等の天然鉱物質類、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウムおよび塩化カリウム等の無機塩類、合成シリカならびに合成シリケートが挙げられる。
【0038】
液体担体としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコールおよびイソプロパノール等のアルコール類、キシレン、アルキルベンゼンおよびアルキルナフタレン等の芳香族炭化水素類、ブチルセロソルブ等のエーテル類、シクロヘキサノン等のケトン類、γ−ブチロラクトン等のエステル類、N−メチルピロリドンおよびN−オクチルピロリドン等の酸アミド類、大豆油、ナタネ油、綿実油およびヒマシ油等の植物油ならびに水が挙げられる。
【0039】
これら固体および液体担体は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
【0040】
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等のノニオン性界面活性剤、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸および燐酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸および燐酸塩、ポリカルボン酸塩およびポリスチレンスルホン酸塩等のアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩およびアルキル4級アンモニウム塩等のカチオン性界面活性剤ならびにアミノ酸型およびベタイン型等の両性界面活性剤が挙げられる。
【0041】
これら界面活性剤の含有量は、特に限定されるものではないが、本発明の製剤100重量部に対し、通常0.05〜20重量部の範囲が望ましい。また、これら界面活性剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
【0042】
次に本発明殺菌剤組成物を用いる場合の製剤の配合例を示す。但し本発明の配合例は、これらのみに限定されるものではない。なお、以下の配合例において「部」は重量部を意味する。
【0043】
〔水和剤(wettable powder)〕
本発明殺菌剤組成物       0.1〜80部
固体担体               5〜98.9部
界面活性剤             1〜10部
その他               0〜 5部
その他として、例えば固結防止剤、分解防止剤等があげれらる。
【0044】
〔乳  剤(emulsifiable concentrate)〕
本発明殺菌剤組成物            0.1〜30部
液体担体                        45〜95部
界面活性剤                    4.9〜15部
その他                            0〜10部
その他として、例えば展着剤、分解防止剤等が挙げられる。
【0045】
〔懸濁剤(suspension concentrate)〕
本発明殺菌剤組成物            0.1〜70部
液体担体                  15〜98.89部
界面活性剤                        1〜12部
その他                      0.01〜30部
その他として、例えば凍結防止剤、増粘剤等が挙げられる。
【0046】
〔顆粒水和剤(water dispersible granule)〕
本発明殺菌剤組成物            0.1〜90部
固体担体                     0〜98.9部
界面活性剤                        1〜20部
その他                           0〜 10部
その他として、例えば結合剤、分解防止剤等が挙げられる。
【0047】
〔液  剤(soluble concentrate)〕
本発明殺菌剤組成物          0.01〜70部
液体担体                  20〜99.99部
その他                           0〜 10部
その他として、例えば凍結防止剤、展着剤等が挙げられる。
【0048】
〔粒  剤(granule)〕
本発明殺菌剤組成物          0.01〜80部
固体担体                  10〜99.99部
その他                            0〜10部
その他として、例えば結合剤、分解防止剤等が挙げられる。
【0049】
〔粉 剤(dustable powder)〕
本発明殺菌剤組成物          0.01〜30部
固体担体                  65〜99.99部
その他                             0〜5部
その他として、例えばドリフト防止剤、分解防止剤等が挙げられる。
【0050】
使用に際しては上記製剤を水で1〜10000倍に希釈してまたは希釈せずに、有効成分が1ヘクタール(ha) 当たり0.0001〜50kg、好ましくは0.001〜10kgになるように散布する。
【0051】
製剤例
次に具体的に本発明殺菌剤組成物を有効成分とする農薬製剤例を示すがこれらのみに限定されるものではない。なお、以下の配合例において「部」は重量部を意味する。また、HLBはグリフィンの式により求めた値を表す。
【0052】
〔配合例1〕水和剤(wettable powder)
スルファモイル化合物                  4部
ホルペット                             16部
パイロフィライト                        74部
ソルポール5039                        4部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
カープレックス#80D                    2部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
【0053】
〔配合例2〕乳  剤(emulsifiable concentrate)
スルファモイル化合物                  2部
ホルペット                              3部
キシレン                                75部
N−メチルピロリドン                    15部
ソルポール2680                        5部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
以上を均一に混合して乳剤とする。
【0054】
〔配合例3〕懸濁剤(suspension concentrate)
スルファモイル化合物                 5部
ホルペット                            20部
アグリゾールS−710                  10部
(非イオン性界面活性剤:花王(株)商品名)
ルノックス1000C                  0.5部
(アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名)
キサンタンガム                        0.2部
水                                  64.3部
以上を均一に混合した後、湿式粉砕して懸濁剤とする。
【0055】
〔配合例4〕顆粒水和剤(water dispersible granule)
スルファモイル化合物                 10部
ホルペット                            65部
ハイテノールNE−15                        5部
(アニオン性界面活性剤:第一工業製薬(株)商品名)
バニレックスN                          10部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙(株)商品名)
カープレックス#80D                  10部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて攪拌混合し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して顆粒水和剤とする。
【0056】
〔配合例5〕粒  剤(granule)
スルファモイル化合物                  2部
ホルペット                              3部
ベントナイト                            50部
タルク                                  45部
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて攪拌混合し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して粒剤とする。
【0057】
〔配合例6〕粉  剤(dustable powder)
スルファモイル化合物               1.5部
ホルペット                          1.5部
カープレックス#80D                0.5部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
カオリナイト                            95部
リン酸ジイソプロピル                  1.5部
以上を均一に混合粉砕して粉剤とする。
【0058】
〔配合例7〕水和剤(wettable powder)
スルファモイル化合物           4部
ホルペット               16部
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム塩(HLB15)
2.5部
カープレックス#80D        2.5部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
バニレックスN              9部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙(株)商品名)
フバサミKクレー            66部
(固体担体:フバサミクレー(株)商品名)
以上を均一に混合して水和剤とする。
【0059】
〔配合例8〕水和剤(wettable powder)
スルファモイル化合物           2部
ホルペット               20部
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム塩(HLB15)
2.5部
カープレックス#80D        2.5部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
バニレックスN              9部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙(株)商品名)
フバサミKクレー            64部
(固体担体:フバサミクレー(株)商品名)
以上を均一に混合して水和剤とする。
〔配合例9〕水和剤(wettable powder)
スルファモイル化合物           8部
シモキサニル              12部
パイロフィライト            74部
ソルポール5039            4部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
カープレックス#80D          2部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
【0060】
〔配合例10〕乳  剤(emulsifiable concentrate)
スルファモイル化合物           3部
シモキサニル               2部
キシレン                75部
N−メチルピロリドン          15部
ソルポール2680            5部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
以上を均一に混合して乳剤とする。
【0061】
〔配合例11〕懸濁剤(suspension concentrate)
スルファモイル化合物          15部
シモキサニル              10部
アグリゾールS−710         10部
(非イオン性界面活性剤:花王(株)商品名)
ルノックス1000C         0.5部
(アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名)
キサンタンガム            0.2部
水                 64.3部
以上を均一に混合した後、湿式粉砕して懸濁剤とする。
【0062】
〔配合例12〕顆粒水和剤(water dispersible granule)
スルファモイル化合物          35部
シモキサニル              40部
ハイテノールNE−15             5部
(アニオン性界面活性剤:第一工業製薬(株)商品名)
バニレックスN             10部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙(株)商品名)
カープレックス#80D         10部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて攪拌混合し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して顆粒水和剤とする。
【0063】
〔配合例13〕粒  剤(granule)
スルファモイル化合物           2部
シモキサニル               3部
ベントナイト              50部
タルク                 45部
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて攪拌混合し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して粒剤とする。
【0064】
〔配合例14〕粉  剤(dustable powder)
スルファモイル化合物         1.5部
シモキサニル             1.5部
カープレックス#80D        0.5部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
カオリナイト              95部
リン酸ジイソプロピル         1.5部
以上を均一に混合粉砕して粉剤とする。
【0065】
〔配合例15〕乳  剤(emulsifiable concentrate)
スルファモイル化合物           8部
シモキサニル               8部
ソルベッソ200            21部
(溶剤:エクソン(株)商品名)
N−メチルピロリドン          52部
ソルポール3005XL         11部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
以上を均一に混合して乳剤とする。
【0066】
〔配合例16〕乳  剤(emulsifiable concentrate)
スルファモイル化合物           8部
シモキサニル              16部
ソルベッソ200            20部
(溶剤:エクソン(株)商品名)
N−メチルピロリドン          47部
ソルポール3005XL          9部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
以上を均一に混合して乳剤とする。
【0067】
〔配合例17〕水和剤(wettable powder)
スルファモイル化合物           3部
ホセチル                17部
パイロフィライト            74部
ソルポール5039            4部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
カープレックス#80D          2部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
【0068】
〔配合例18〕乳  剤(emulsifiable concentrate)
スルファモイル化合物           2部
ホセチル                 3部
キシレン                75部
N−メチルピロリドン          15部
ソルポール2680            5部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
以上を均一に混合して乳剤とする。
【0069】
〔配合例19〕懸濁剤(suspension concentrate)
スルファモイル化合物           5部
ホセチル                20部
アグリゾールS−710         10部
(非イオン性界面活性剤:花王(株)商品名)
ルノックス1000C         0.5部
(アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名)
キサンタンガム            0.2部
水                 64.3部
以上を均一に混合した後、湿式粉砕して懸濁剤とする。
【0070】
〔配合例20〕顆粒水和剤(water dispersible granule)
スルファモイル化合物          10部
ホセチル                65部
ハイテノールNE−15             5部
(アニオン性界面活性剤:第一工業製薬(株)商品名)
バニレックスN             10部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙(株)商品名)
カープレックス#80D         10部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて攪拌混合し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して顆粒水和剤とする。
【0071】
〔配合例21〕粒  剤(granule)
スルファモイル化合物           2部
ホセチル                 3部
ベントナイト              50部
タルク                 45部
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて攪拌混合し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して粒剤とする。
【0072】
〔配合例22〕粉  剤(dustable powder)
スルファモイル化合物         1.5部
ホセチル               1.5部
カープレックス#80D        0.5部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
カオリナイト              95部
リン酸ジイソプロピル         1.5部
以上を均一に混合粉砕して粉剤とする。
【0073】
〔配合例23〕水和剤(wettable powder)
スルファモイル化合物           9部
ホセチル                12部
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム塩(HLB15)
2.5部
カープレックス#80D        2.5部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
バニレックスN              3部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙(株)商品名)
フバサミKクレー            71部
(固体担体:フバサミクレー(株)商品名)
以上を均一に混合して水和剤とする。
【0074】
〔配合例24〕水和剤(wettable powder)
スルファモイル化合物           1部
ホセチル                20部
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム塩(HLB15)
2.5部
カープレックス#80D        2.5部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
バニレックスN              3部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙(株)商品名)
フバサミKクレー            71部
(固体担体:フバサミクレー(株)商品名)
以上を均一に混合して水和剤とする。
【0075】
〔配合例25〕水和剤(wettable powder)
スルファモイル化合物                  4部
マンゼブ                              16部
パイロフィライト                        74部
ソルポール5039                        4部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
カープレックス#80D                    2部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
【0076】
〔配合例26〕乳  剤(emulsifiable concentrate)
スルファモイル化合物                  1部
マンゼブ                               4部
キシレン                                75部
N−メチルピロリドン                    15部
ソルポール2680                        5部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
以上を均一に混合して乳剤とする。
【0077】
〔配合例27〕懸濁剤(suspension concentrate)
スルファモイル化合物                 5部
マンゼブ                              20部
アグリゾールS−710                  10部
(非イオン性界面活性剤:花王(株)商品名)
ルノックス1000C                  0.5部
(アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名)
キサンタンガム                        0.2部
水                                  64.3部
以上を均一に混合した後、湿式粉砕して懸濁剤とする。
【0078】
〔配合例28〕顆粒水和剤(water dispersible granule)
スルファモイル化合物                 10部
マンゼブ                              65部
ハイテノールNE−15                        5部
(アニオン性界面活性剤:第一工業製薬(株)商品名)
バニレックスN                          10部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙(株)商品名)
カープレックス#80D                  10部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて攪拌混合し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して顆粒水和剤とする。
【0079】
〔配合例29〕粒  剤(granule)
スルファモイル化合物                  2部
マンゼブ                                3部
ベントナイト                            50部
タルク                                  45部
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて攪拌混合し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して粒剤とする。
【0080】
〔配合例30〕粉  剤(dustable powder)
スルファモイル化合物               1.5部
マンゼブ                            1.5部
カープレックス#80D                0.5部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
カオリナイト              95部
リン酸ジイソプロピル         1.5部
以上を均一に混合粉砕して粉剤とする。
【0081】
〔配合例31〕水和剤(wettable powder)
スルファモイル化合物           9部
マンゼブ                12部
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム塩(HLB15)2.5部
カープレックス#80D        2.5部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
バニレックスN              3部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙(株)商品名)
フバサミKクレー            71部
(固体担体:フバサミクレー(株)商品名)
以上を均一に混合して水和剤とする。
【0082】
〔配合例32〕水和剤(wettable powder)
スルファモイル化合物           1部
マンゼブ                15部
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム塩(HLB15)2.5部
カープレックス#80D        2.5部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
バニレックスN              3部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙(株)商品名)
フバサミKクレー            76部
(固体担体:フバサミクレー(株)商品名)
以上を均一に混合して水和剤とする。
【0083】
【実施例】
本発明組成物の有用性について、以下の試験例において具体的に説明する。但し、本発明組成物はこれらのみに制限されるものではない。
〔試験例〕
試験例1  ブドウベと病防除効果試験
直径7cmのポットで育成した3〜4葉期のブドウ(品種:カベルネ)に、ブドウベと病菌(Plasmopara viticola)の胞子懸濁液(2×105 個/ml)を噴霧し、温度20℃、湿度95%以上の接種箱に2日間入れた。風乾後、配合例7に準じて調製した本発明殺菌剤組成物の製剤を水で希釈することにより各薬量になるように調製した薬液をスプレーガンを用いポット当たり10ml散布した。
【0084】
その後、温室におき、接種10日後に形成された病斑面積の接種葉に占める割合を測定し、下記の式に従い、防除価を算出した。
【0085】
【数2】
防除価=〔1−(処理区病斑面積率/無処理区病斑面積率)〕×100
その結果を第1表に示す。
試験例2 ブドウべと病防除効果試験
配合例15に準じて調製した製剤を用いて、試験例1の試験方法に準じて試験を行った。結果を第2表に示す。
試験例3 ブドウべと病防除効果試験
配合例23に準じて調製した製剤を用いて、試験例1の試験方法に準じて試験を行った。結果を第3表に示す。
試験例4  バレイショ疫病防除効果試験
直径7cmのポットで育成したバレイショ(品種:ダンシャク)に、配合例8に準じて調製した本発明殺菌剤組成物の製剤を水で希釈することにより各薬量になるように調製した薬液をスプレーガンを用いポット当たり10ml散布した。10日間ガラス温室で生育した後、ジャガイモ疫病菌(Phytophthora infestans)の胞子懸濁液(2×105 個/ml)を噴霧し、温度20℃、湿度95%以上の接種箱に入れた。5日後に形成された病斑面積の接種葉に占める割合を測定し、試験例1の式と同じ式に従い、防除価を算出した。
【0086】
その結果を第4表に示す。
試験例5  バレイショ疫病防除効果試験
配合例24に準じて調製した製剤を用いて、試験例4の試験方法に準じて試験を行った。結果を第5表に示す。
試験例6  バレイショ疫病防除効果試験
配合例32に準じて調製した製剤を用いて、試験例4の試験方法に準じて試験を行った。結果を第6表に示す。
試験例7  バレイショ疫病防除効果試験
直径15cmのポットで育成したバレイショ(品種:ダンシャク)に、ジャガイモ疫病菌(Phytophthora infestans)の胞子懸濁液(2×105 個/ml)を噴霧し、温度20℃、湿度95%以上の接種箱に6時間入れた。風乾後、配合例16に準じて調製した本発明殺菌剤組成物の製剤を水で希釈して各濃度に調製した薬液をスプレーガンを用いポット当たり10ml散布した。
【0087】
その後、再び加湿条件におき、接種5日後に形成された病斑面積の接種葉に占める割合を測定し、試験例1の式と同じ式に従い、防除価を算出した。
【0088】
その結果を第7表に示す。なお、表中、Eはコルビーの式における期待値を表す。
〔第1表〕
【0089】
【表1】



〔第2表〕
【0090】
【表2】



〔第3表〕
【0091】
【表3】



〔第4表〕
【0092】
【表4】



〔第5表〕
【0093】
【表5】



〔第6表〕
【0094】
【表6】



〔第7表〕
【0095】
【表7】



【0096】
【発明の効果】
本発明組成物は優れた相乗的殺菌効果を示し、有用作物に対する薬害も認められないため、農園芸用殺菌剤として有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1):
【化1】



で表される1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−〔2−メチル−3−ブロム−6−フルオロインドール−1−イル〕スルホニル−1,2,4−トリアゾールとシモキサニルとを有効成分として含有することを特徴とする殺菌剤組成物。
【請求項2】
式(1)で表される1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−〔2−メチル−3−ブロム−6−フルオロインドール−1−イル〕スルホニル−1,2,4−トリアゾールとホセチルとを有効成分として含有することを特徴とする殺菌剤組成物。
【請求項3】
式(1)で表される1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−〔2−メチル−3−ブロム−6−フルオロインドール−1−イル〕スルホニル−1,2,4−トリアゾールとマンゼブとを有効成分として含有することを特徴とする殺菌剤組成物。
【請求項4】
式(1)で表される1−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−〔2−メチル−3−ブロム−6−フルオロインドール−1−イル〕スルホニル−1,2,4−トリアゾールとホルペットとを有効成分として含有することを特徴とする殺菌剤組成物。

【公開番号】特開2004−59569(P2004−59569A)
【公開日】平成16年2月26日(2004.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−369149(P2002−369149)
【出願日】平成14年12月20日(2002.12.20)
【出願人】(000003986)日産化学工業株式会社 (510)
【Fターム(参考)】