説明

殺菌剤組成物

【課題】 食品の製造環境における使用に際し、金属腐食を抑え、作業者の手指に対する刺激が少なく、低エタノール濃度であってもその濃度が長時間保持され、十分な殺菌効果を維持し得る殺菌剤組成物を提供すること。
【解決手段】 エタノール、乳酸、乳酸ナトリウム、グリセリン脂肪酸エステル、ならびにグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトールおよびマルチトールからなる群より選択される一種以上の成分を含有する液状殺菌剤組成物であって、該エタノールの濃度が15〜55重量%であり、該組成物のpHが3.0〜5.0であり、かつ、該組成物の酸度が0.03〜0.5である、液状殺菌剤組成物を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、殺菌剤組成物、具体的には、皮膚への刺激が少なく低金属腐食性の低揮発性エタノール殺菌剤組成物に関する。本発明はまた、該殺菌剤組成物を不織布に含浸させてなる殺菌剤組成物含有シートに関する。
【背景技術】
【0002】
食中毒や食品腐敗をまねく微生物汚染の原因の一つに、加工工程において器具や作業員の手指などを介して起こる二次汚染が挙げられる。二次汚染を防止するためには、製造環境、製造器具・用具や作業者の手指を殺菌し、微生物を死滅させることが必要である。殺菌方法としてはエタノールを主成分とする殺菌剤組成物を、製造器具・用具や作業者の手指に直接噴霧する方法や、不織布等に含浸させてふき取る方法が用いられている。
【0003】
しかしながら、エタノールを高濃度で含有する殺菌剤組成物は、殺菌効果が高い反面、引火性が高く安全性に問題がある。また、このような殺菌剤組成物は刺激が強く、作業者の手指に直接噴霧する方法で用いた場合には、手荒れの原因となっていた。一方、エタノールを低濃度で含有する殺菌剤組成物では、手指への刺激性の問題は発生し難いが殺菌が不十分になるという問題がある。特に、不織布等に殺菌剤組成物を含浸させて用いる場合には、時間の経過と共に不織布等に含まれるエタノールが揮発し、エタノール濃度がさらに低下するため、十分な殺菌力を維持することができなくなるという問題があった。
【0004】
上記のような背景から、比較的低濃度のエタノールに静菌効果を有する有機酸、有機酸塩およびグリセリン脂肪酸エステル等を添加し、殺菌効果を高めた製剤も提案されている。例えば、特許文献1には、低級アルコール、有機酸およびそのアルカリ金属塩、無機酸およびそのアルカリ金属塩、非イオン界面活性剤を特定の割合で含有し、組成物原液のpHを8〜12に調整した殺菌消毒剤が開示されている。しかしながら、この殺菌消毒剤はpHがアルカリ性領域にあり、アルコールや有機酸の濃度が低い場合には、十分な殺菌効果が得られないという問題があった。さらに、有機酸を多く含む殺菌剤組成物は、金属性の製造器具に使用した場合、錆等の金属腐食が発生する原因となっていた。
【0005】
従って、製造器具や作業者の手指に対する影響が少なく、不織布等に含浸させて用いた場合でもエタノール濃度が長時間保持され、微生物に対して十分な殺菌効果を維持し得る殺菌剤組成物が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−173641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、食品の製造環境における使用に際し、金属腐食を抑え、作業者の手指に対する刺激が少なく、エタノール濃度が長時間保持され、十分な殺菌効果を維持し得る殺菌剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らはエタノールにグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトールおよびマルチトールからなる群より選択される一種以上の成分、乳酸、乳酸ナトリウム、グリセリン脂肪酸エステルを特定の割合で加えることによって、金属腐食を抑え、手指に対する刺激が緩和されると共に、エタノールの揮発が抑制され、十分な殺菌効果を維持する液状殺菌剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
すなわち本発明は、エタノール、乳酸、乳酸ナトリウム、グリセリン脂肪酸エステル、ならびにグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトールおよびマルチトールからなる群より選択される一種以上の成分を含有する液状殺菌剤組成物であって、該エタノールの濃度が15〜55重量%であり、該組成物のpHが3.0〜5.0であり、かつ、該組成物の酸度が0.03〜0.5である液状殺菌剤組成物を提供する。
本発明はまた、該液状殺菌剤組成物を不織布に含浸させてなる殺菌剤組成物含有シートを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、金属腐食性試験の結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、エタノール、乳酸、乳酸ナトリウム、グリセリン脂肪酸エステル、ならびにグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトールおよびマルチトールからなる群より選択される一種以上の成分を含有する液状殺菌剤組成物であって、該エタノールの濃度が15〜55重量%であり、該組成物のpHが3.0〜5.0であり、かつ、該組成物の酸度が0.03〜0.5である液状殺菌剤組成物を提供する。
本発明はまた、エタノール15〜55重量%、乳酸0.05〜0.9重量%、乳酸ナトリウム0.01〜0.35重量%、グリセリン脂肪酸エステル0.01〜0.5重量%、ならびにグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトールおよびマルチトールからなる群より選択される一種以上の成分0.1〜3.0重量%を含有する液状殺菌剤組成物であって、該組成物のpHが3.0〜5.0であり、かつ、該組成物の酸度が0.03〜0.5である液状殺菌剤組成物を提供する。
【0012】
本発明の液状殺菌剤組成物としては、限定するものではないが、例えばエタノール17〜45重量%、乳酸0.1〜0.4重量%、乳酸ナトリウム0.02〜0.3重量%、グリセリン脂肪酸エステル0.04〜0.2重量%、ならびにグリセリン0.2〜0.6重量%を含有する液状殺菌剤組成物であって、該組成物のpHが3.3〜4.6であり、かつ、該組成物の酸度が0.05〜0.35である液状殺菌剤組成物が挙げられる。
【0013】
本発明の液状殺菌剤組成物の構成成分であるエタノールは特に制限はなく、工業用エタノールや変性剤として食品香料等を任意の割合で含有した変性エタノールであってもよい。
本発明の液状殺菌剤組成物中におけるエタノールの割合は、該組成物を殺菌対象物に対して使用しないとき、例えば高濃度液の形態で保管する際等においては特に限定されない。殺菌対象物に対して使用する際においては、本発明の液状殺菌剤組成物中におけるエタノールの割合は、該組成物全重量に対して15〜55重量%であればよく、16〜50重量%が好ましく、17〜45重量%がより好ましく、40〜45重量%がさらに好ましい。エタノールの割合が15重量%未満の場合、殺菌効果が不十分になる傾向があると共に、配合されるグリセリン脂肪酸エステルの種類や含有量によっては保存中に析出する場合がある。一方、エタノールの割合が55重量%を超える場合、手指に対する刺激が強くなる他、引火の危険性が高くなり、取り扱いにも注意が必要となる。
【0014】
本発明の液状殺菌剤組成物の構成成分である、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトールおよびマルチトールからなる群より選択される一種以上の成分としては、エタノールの揮発を抑制する効果の点からグリセリンが好ましい。
本発明の液状殺菌剤組成物中における、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトールおよびマルチトールからなる群より選択される一種以上の成分の割合は特に限定されないが、殺菌対象物に対して使用する際においては、該組成物全重量に対して0.1〜3.0重量%が好ましく、0.15〜1.0重量%がより好ましく、0.2〜0.6重量%がさらに好ましい。グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトールおよびマルチトールからなる群より選択される一種以上の成分の割合が0.1重量%未満の場合、エタノールの揮発を抑制する効果が低くなる傾向がある。3.0重量%を超える場合、使用時にべたつきが生じ、作業に支障をきたす傾向がある。
【0015】
本発明の液状殺菌剤組成物中における乳酸の割合は特に限定されないが、殺菌対象物に対して使用する際においては、該組成物全重量に対して0.05〜0.9重量%が好ましく、0.07〜0.6重量%がより好ましく、0.1〜0.4重量%がさらに好ましい。乳酸の割合が0.05重量%未満の場合、十分な殺菌効果が得られない傾向がある。0.9重量%を超える場合、pHが低下し、酸度が上昇するため手指への刺激が大きくなり、金属腐食を生じる傾向がある。
【0016】
本発明の液状殺菌剤組成物中における乳酸ナトリウムの割合は特に限定されないが、殺菌対象物に対して使用する際においては、該組成物全重量に対して0.01〜0.35重量%が好ましく、0.015〜0.33重量%がより好ましく、0.02〜0.3重量%がさらに好ましい。乳酸ナトリウムの割合が0.01重量%未満の場合、手指への刺激が強くなる傾向があり、0.35重量%を超える場合、酸度が低下するため十分な殺菌効果が得られない傾向がある。
【0017】
本発明の液状殺菌剤組成物の構成成分であるグリセリン脂肪酸エステルは、食品用乳化剤として用いられているものであればよいが、モノグリセリンカプリル酸エステルおよび/またはモノグリセリンカプリン酸エステルが好ましい。
本発明の液状殺菌剤組成物中におけるグリセリン脂肪酸エステルの割合は特に限定されないが、殺菌対象物に対して使用する際においては、該組成物全重量に対して0.01〜0.5重量%が好ましく、0.02〜0.3重量%がより好ましく、0.04〜0.2重量%がさらに好ましい。グリセリン脂肪酸エステルの割合が0.01重量%未満の場合、十分な殺菌効果が得られない傾向があり、0.5重量%を超える場合、臭気を生じ、液状殺菌剤組成物を保存中に析出する傾向が大きくなる。
【0018】
本発明の液状殺菌剤組成物のpHは、該組成物を殺菌対象物に対して使用しないとき、例えば高濃度液の形態で保管する際等においては特に限定されない。殺菌対象物に対して使用する際における本発明の液状殺菌剤組成物のpHは、3.0〜5.0であればよく、3.2〜4.8が好ましく、3.3〜4.6がより好ましい。pHが3.0未満の場合、殺菌効果は増すが手指の刺激への影響が大きくなり、金属の種類によっては錆等の腐食を生じる傾向がある。pHが5.0を超える場合、殺菌効果が低下する傾向がある。
【0019】
本発明の液状殺菌剤組成物の酸度は、該組成物を殺菌対象物に対して使用しないとき、例えば高濃度液の形態で保管する際等においては特に限定されない。殺菌対象物に対して使用する際における本発明の液状殺菌剤組成物の酸度は、0.03〜0.5であればよく、0.04〜0.4が好ましく、0.05〜0.35がより好ましい。酸度が0.03未満の場合、殺菌効果が低下する傾向がある。酸度が0.5を超える場合、殺菌効果は増すが手指の刺激への影響が大きくなり、金属の種類によっては錆等の腐食を生じる傾向がある。
【0020】
本発明の液状殺菌剤組成物の酸度は、以下の滴定試験により測定される。5mlのサンプル、15mlの水および10mlの0.1N−NaOHを、この順で100ml容共栓フラスコに加え、該フラスコを密栓して30分間室温に放置し、本試験溶液を調製する。フェノールフタレイン(1000ppm)を指示薬として用い、本試験溶液を0.1N−HClにより滴定して、本試験滴定数(ml)を得る。サンプルを水に代替することを除いて上記と同様の滴定試験を行い、空試験滴定数(ml)を得る。以下の式を用いて、得られた滴定数から酸度が算出される:
酸度 = (空試験滴定数[ml]−本試験滴定数[ml])/5[ml]。
【0021】
本発明の液状殺菌剤組成物を構成する、エタノール、乳酸、乳酸ナトリウム、グリセリン脂肪酸エステル、ならびにグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトールおよびマルチトールからなる群より選択される一種以上の成分以外の残部は、水である。
したがって、本発明の液状殺菌剤組成物を作製する方法は、特に限定されず、例えば、各成分と水を単純に混合することによって作製することができる。また、液状殺菌剤組成物における各成分の割合ならびに該組成物のpHおよび酸度が上記した範囲内であれば、例えば各成分と水との混合によって得られた液状殺菌剤組成物を水で希釈すること、またはさらに水と混合することによって作製してもよい。
【0022】
本発明の液状殺菌剤組成物の使用方法としては、当該組成物をスプレー容器等に充填し製造器具・用具や作業者の手指に直接噴霧する方法や、不織布等に当該組成物を含浸させて殺菌剤組成物含有シートとして拭き取る方法、あるいは当該組成物を洗浄用の容器等に移し製造器具・用具や作業者の手指を浸漬する方法等がある。
【0023】
不織布等に液状殺菌剤組成物を含浸させて使用する場合、不織布の原料としては、綿、パルプ、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレン、レーヨン、ナイロン、アクリル、ビニロン等が例示され、その中でも吸水性、速乾性の点においてパルプ、レーヨンおよびアクリルを用いたものが好ましい。
【0024】
本発明の液状殺菌剤組成物は食品加工工場、飲食店、学校やホテル等の調理場等において、調理機械・器具、作業台、冷蔵庫、トレー、テーブルおよび作業者の手指等の殺菌に用いることが出来る。
【0025】
以下、実施例により本発明をさらに説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例に限定されるものではない。
【実施例】
【0026】
実施例1〜3および比較例1〜7
殺菌力試験
試験方法:下記供試菌をBHI(ブレインハートインフュージョン)ブイヨン培地で30℃、24hr培養し、その菌液を適宜希釈して菌数が10CFU/mlとなるように調製した。該菌液0.1mLを表1に示す液状殺菌剤組成物10mLと混合して攪拌した後、25℃にて0.5分間保持した。感作時間経過後もう一度攪拌した後、各混合物から10μLを取り、BHIブイヨン培地10mLに接種した。これを30℃、48hr培養した。菌未接種のBHIブイヨン培地を基準とし、目視で培地の濁りを比較して、各組成物の殺菌効果を判定した。
供試菌:Escherichia-coli NBRC 3972
【0027】
結果を表2に示す。実施例1〜3の液状殺菌剤組成物は比較例1〜5の液状殺菌剤組成物に対し、優れた殺菌効果を有していた。表中の「−」は培地の濁りがなく殺菌されたことを、「+」は培地の濁りがあり殺菌されなかったことを示す。
【0028】
表1
【表1】

【0029】
表2
【表2】

【0030】
エタノール揮発量測定試験
試験方法:100mLビーカーに表3に示す液状殺菌剤組成物を各30g入れ、温度30℃、相対湿度55%の恒温恒湿器内に置き、30分間経過毎に重量を測定した。
表3
【表3】

【0031】
結果を表4および図1に示す。実施例1の液状殺菌剤組成物は比較例6の液状殺菌剤組成物よりも重量変化が小さく、エタノールの保持効果に優れていた。
表4
【表4】

【0032】
金属腐食性試験
試験方法:表5に示す組成の液状殺菌剤組成物各50mLに縦5cm×横3cm×厚さ0.1cmの鉄ピースを浸漬し、室温で4週間保存し、重量変化を調べた。重量変化は、試験開始前の鉄ピースと浸漬後の鉄ピースの重量差から、下記計算式によって算出した。
重量変化率(%)=
(浸漬後の鉄ピース重量−浸漬前の鉄ピース重量)/浸漬前の鉄ピース重量×100
表5
【表5】

【0033】
結果を表6に示す。実施例1の液状殺菌剤組成物で処理した鉄ピースは重量変化率が小さく、比較例7および8の液状殺菌剤組成物よりも金属腐食性が抑制されていた。
表6
【表6】

【0034】
外観観察
金属腐食性試験後の鉄ピースの外観観察を行った。実施例1の液状殺菌剤組成物を用いた当該試験後の鉄ピース表面は試験前の鉄ピースと比べて変化がなかったのに対し、比較例7の液状殺菌剤組成物を用いた場合では鉄ピース表面に白色の析出物が付着しており、また、比較例8の液状殺菌剤組成物を用いた場合には鉄ピース表面が黒色に変化していた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エタノール、乳酸、乳酸ナトリウム、グリセリン脂肪酸エステル、ならびにグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトールおよびマルチトールからなる群より選択される一種以上の成分を含有する液状殺菌剤組成物であって、該エタノールの濃度が15〜55重量%であり、該組成物のpHが3.0〜5.0であり、かつ、該組成物の酸度が0.03〜0.5である、液状殺菌剤組成物。
【請求項2】
エタノール15〜55重量%、乳酸0.05〜0.9重量%、乳酸ナトリウム0.01〜0.35重量%、グリセリン脂肪酸エステル0.01〜0.5重量%、ならびにグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトールおよびマルチトールからなる群より選択される一種以上の成分0.1〜3.0重量%を含有する液状殺菌剤組成物であって、該組成物のpHが3.0〜5.0であり、かつ、該組成物の酸度が0.03〜0.5である、液状殺菌剤組成物。
【請求項3】
エタノール、乳酸、乳酸ナトリウム、グリセリン脂肪酸エステル、ならびにグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトールおよびマルチトールからなる群より選択される一種以上の成分を含有する液状殺菌剤組成物であって、該組成物を水で希釈すること又は水と混合することにより請求項2記載の液状殺菌剤組成物となるものである、液状殺菌剤組成物。
【請求項4】
グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトールおよびマルチトールからなる群より選択される一種以上の成分が、グリセリンである請求項1〜3のいずれかに記載の液状殺菌剤組成物。
【請求項5】
グリセリン脂肪酸エステルがモノグリセリンカプリル酸エステルおよび/またはモノグリセリンカプリン酸エステルである請求項1〜4のいずれかに記載の液状殺菌剤組成物。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の液状殺菌剤組成物を不織布に含浸させてなる殺菌剤組成物含有シート。

【図1】
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【公開番号】特開2012−67089(P2012−67089A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−183631(P2011−183631)
【出願日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(000189659)上野製薬株式会社 (76)
【Fターム(参考)】