殺菌装置
【課題】工具を使用することなく、迅速に分解・組み立てを行うことができ、短時間で洗浄することができる殺菌装置を提供する。
【解決手段】ランプ収容筒10、包丁収容筒30及びトレイ1を、工具を使用することなく互いに着脱することができるように構成することで、殺菌装置を迅速に分解し、ランプ収容筒10、包丁収容筒30及びトレイ1を短時間で洗浄することができる。またランプ収容筒10、包丁収容筒30及びトレイ1を迅速に組み立てることができる。
【解決手段】ランプ収容筒10、包丁収容筒30及びトレイ1を、工具を使用することなく互いに着脱することができるように構成することで、殺菌装置を迅速に分解し、ランプ収容筒10、包丁収容筒30及びトレイ1を短時間で洗浄することができる。またランプ収容筒10、包丁収容筒30及びトレイ1を迅速に組み立てることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理道具などの対象物に光(例えば紫外線)を放射して対象物を殺菌する殺菌装置に関する。
【背景技術】
【0002】
料理店及び食品工場では、食品衛生上の観点から、包丁及びまな板などの調理道具は洗浄後に殺菌される。殺菌には熱湯による殺菌、化学薬品を使用した殺菌などが考えられるが、食品の安全性及び作業の容易性を考慮して、紫外線による殺菌が行われることが多い。そのため紫外線を使用した殺菌装置が提案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、包丁を収容する筐体内に紫外線を照射する蛍光燈を配置した殺菌装置が開示されている。該殺菌装置の筐体はヒンジ金具を介して回動することができる蓋体を備えている。殺菌装置は筐体に収容した包丁に紫外線を照射して殺菌を行うことができ、また蓋体を開いて殺菌装置の内側を洗浄することができるようにしてある。
【0004】
また特許文献2には殺菌灯を設けた天蓋を有する殺菌庫が開示されており、該殺菌庫には調理器具が保持される。天蓋は開閉自在またはスライド自在に構成されており、殺菌庫は開閉扉を備えている。前記殺菌庫は、天蓋を開くか又はスライドさせることによって、殺菌灯を容易に交換することができ、また天蓋の内側を洗浄することができる。また開閉扉を開くことで、殺菌庫の内側を洗浄することができる。
【0005】
しかし前記殺菌装置及び殺菌庫は蓋体や開閉扉を分離することができないため、蓋体や開閉扉によって作業者の洗浄作業が円滑に行われず、洗浄に長時間を要する。
【0006】
これに対し、特許文献3には殺菌灯を筐体から分離させることができる殺菌装置が開示されている。該殺菌装置は筐体を備え、該筐体内に取付板に連結した殺菌灯を配置し、取付板と筐体とを螺子にて連結して構成されており、螺子を取り外すことによって殺菌灯が筐体から分離する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−161796号公報
【特許文献2】特開2001−333963号公報
【特許文献3】特許第2978885号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら特許文献3に記載の殺菌装置は螺子の取り外しに工具を使用する必要があり、殺菌装置を迅速に洗浄することができない。
【0009】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、工具を使用することなく、迅速に分解・組み立てを行うことができ、短時間で洗浄することができる殺菌装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る殺菌装置は、殺菌灯から放射された光によって対象物を殺菌する殺菌装置において、前記殺菌灯を収容しており、前記殺菌灯から放射された光を前記対象物に照射する照射口を有する殺菌灯収容体と、前記照射口に対向する被照射口を有しており、前記対象物を収容する対象物収容体と、前記殺菌灯収容体及び対象物収容体が載置されるトレイとを備え、前記殺菌灯収容体、対象物収容体及びトレイを互いに着脱することができるようにしてあることを特徴とする。
【0011】
本発明においては、前記殺菌灯収容体、対象物収容体及びトレイを、工具を使用することなく互いに着脱することができるように構成することで、殺菌装置を迅速に分解し、組み立てることができる。
【0012】
本発明に係る殺菌装置は、前記照射口及び被照射口の縁部分に、前記殺菌灯収容体及び対象物収容体を連結する連結部がそれぞれ設けてあり、各連結部は着脱することができるようにしてあることを特徴とする。
【0013】
本発明においては、照射口の縁部分と対象物収容体の縁部分とを着脱可能に連結することで、殺菌灯の光の漏出を防ぎ、必要に応じて殺菌灯収容体及び対象物収容体を分離することができる。
【0014】
本発明に係る殺菌装置は、前記各連結部は、前記照射口(又は被照射口)の縁部分の一部に沿って伸びる係合部と、前記被照射口(又は照射口)の縁部分における前記係合部に対応した位置に配してあり、前記係合部に係合する溝を有する被係合部とを備えることを特徴とする。
【0015】
本発明においては、係合部を溝に案内させて連結することで、殺菌灯収容体及び対象物収容体を確実に連結し、また円滑に分離させることができる。
【0016】
本発明に係る殺菌装置は、前記トレイの側面に複数の係止孔が設けてあり、前記殺菌灯収容体及び対象物収容体の側面の内、前記係止孔に対向する箇所に、前記係止孔に係止する係止部が設けてあり、前記係止部は前記係止孔に挿脱することができるようにしてあることを特徴とする。
【0017】
本発明においては、殺菌灯収容体及び対象物収容体に設けた係止部をトレイの側面に設けた係止孔に挿入して、殺菌灯収容体及び対象物収容体を確実に固定し、係止部を係止孔から抜き出して、殺菌灯収容体及び対象物収容体をトレイから容易に分離させる。
【0018】
本発明に係る殺菌装置は、前記係止部は、弾性部材によって前記殺菌灯収容体又は対象物収容体の外側へ向けて付勢されていることを特徴とする。
【0019】
本発明においては、係止部は殺菌灯収容体又は対象物収容体の外側へ付勢されているので、殺菌灯収容体又は対象物収容体をトレイに押し込むことで容易に係止部は係止孔に係止し、また殺菌灯収容体又は対象物収容体をトレイから引き抜くことで容易に係止部は係止孔から外れる。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る殺菌装置にあっては、殺菌灯収容体、対象物収容体及びトレイを、工具を使用することなく各別に分離することができるように構成することで、殺菌装置を迅速に分解し、殺菌灯収容体、対象物収容体及びトレイを短時間で洗浄することができ、また殺菌灯収容体、対象物収容体及びトレイを迅速に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】殺菌装置の外観を略示する斜視図である。
【図2】図1におけるII方向から見た殺菌装置の略示側面図である。
【図3】トレイを略示する斜視図である。
【図4】ランプ収容筒を略示する斜視図である。
【図5】図4におけるV−V線での略示縦断面図である。
【図6】包丁収容筒を略示する斜視図である。
【図7】図6におけるVII−VII線での略示縦断面図である。
【図8】トレイ、ランプ収容筒及び包丁収容筒の組み立てを説明する略示分解斜視図である。
【図9】ストッパのストッパ孔への係止を説明する略示断面図である。
【図10】図1におけるX−X線での略示縦断面図である。
【図11】図1におけるXI−XI線での略示横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下本発明を実施の形態に係る殺菌装置を示す図面に基づいて詳述する。図1は殺菌装置の外観を略示する斜視図である。
図において1は細長い矩形状をなす深皿形のトレイである。該トレイ1の長手方向一端部側に、殺菌ランプ(殺菌灯)13を収容する直方体状のランプ収容筒10(殺菌灯収容体)が係合している。該ランプ収容筒10は上下に細長い。トレイ1の幅方向に沿うランプ収容筒10の寸法は、トレイ1の幅寸法よりも僅かに短い。トレイ1の長手方向他端部側には、包丁を収容する直方体状の包丁収容筒30(対象物収容体)が係合している。該包丁収容筒30の上下寸法はランプ収容筒10の上下寸法に略等しい。包丁収容筒30の幅寸法は、トレイ1の幅寸法よりも僅かに短い。前記幅方向に直交する包丁収容筒30の縦寸法は、トレイ1の長手寸法とトレイ1の長手方向に沿うランプ収容筒10の縦寸法との差に略等しい。そのためランプ収容筒10及び包丁収容筒30は隣接した状態でトレイ1にほとんど遊びなく係合している。
【0023】
図2は図1におけるII方向から見た殺菌装置の略示側面図、図3はトレイ1を略示する斜視図である。
トレイ1は細長い矩形の板状の枠部1aを備えており、幅方向に沿う枠部1aの各外縁部分から上側に第1側面部1b及び第2側面部1cが延出している。また長手方向に沿う枠部1aの各外縁部分から上側に第3側面部1d及び第4側面部1eが延出している。ランプ収容筒10及び包丁収容筒30が載置される載置板1fが枠部1aの上側に設けてあり、該載置板1fは枠部1aに対向し、第1側面部1b〜第4側面部1eの中途部に連なっている。載置板1fの内、包丁収容筒30が載置される部分には、水切を行うための水切開口1faが設けてある。
【0024】
第1側面部1b及び第2側面部1cの上部には、それぞれストッパ孔1ba、1ca(係止孔)が設けてある。該ストッパ孔1ba、1caには後述するストッパ17、36(係止部)が挿入される。前記第3側面部1dには切欠1da(導出部)が形成してあり、該切欠1daを通って、殺菌ランプ13に接続された導線100がトレイ1の外側へ延出している(図2参照)。導線100の延出端部は図示しない電源に接続される。
【0025】
第4側面部1eの下部には、長手方向に沿う細長い矩形の挿脱口1eaが設けてある。該挿脱口1eaの長手方向の寸法は第4側面部1eの長手方向の寸法よりも若干短い。挿脱口1eaには受皿2が出し入れされる。受皿2は前記水切開口1faから落下した水を受ける浅皿状の水受部2aと、該水受部2aの側面に固定された取手部2bとを備えている。水受部2aは平面視矩形状をなし、水受部2aの幅寸法及び縦寸法は前記枠部1aよりも若干短い。水受部2aの上下寸法は、後述する傾斜板30dが水切開口1faの内側に位置した場合に、傾斜板30dの下端部と前記枠部1aとの間の寸法よりも短くなっている。取手部2bは下側に開放した断面コの字形の杆状をなし、長手方向に沿って水受部2aの側面に固定されており、挿脱口1ea側に位置している。
【0026】
次にランプ収容筒10について説明する。図4はランプ収容筒10を略示する斜視図、図5は図4におけるV−V線での略示縦断面図である。
前述したようにランプ収容筒10は上下に細長い直方体状をなし、ランプ収容筒10の上面は開放されている。前記トレイ1に載置した場合に、包丁収容筒30と反対側に位置するランプ収容筒10の内側面には上下に伸びるソケット台11が設けてある。該ソケット台11に、二つのソケット12が上下に並設してある。ソケット12には紫外線を放射する細長い殺菌ランプ13が装着してある。ソケット台11の上端部には、上側に突出したスイッチ14が設けてあり、該スイッチ14を一方へ傾倒させた場合に殺菌ランプ13が点灯し、他方へ傾倒させた場合に殺菌ランプ13が消灯する。
【0027】
図5に示すように、照射開口に対向するランプ収容筒10の側面において、ソケット台11の下側に収容開口10aが設けてある。該収容開口10aに対向するように、ランプ収容筒10の内側面に取付板15が取り付けてある。該取付板15にはばね(弾性部材)16が装着してある。
【0028】
前記収容開口10aの内側には、ランプ収容筒10の外側へ向けて突出したストッパ17が配置してある。該ストッパ17はばね16に連結しており、図5の実線矢印にて示すように、ランプ収容筒10の外側へ向けて付勢されている。ストッパ17は、突出端部に向かうに従って上下幅が徐々に短くなるように傾斜した傾斜面17a、17bを上下に備えている。ストッパ17が押圧された場合には、図5の破線矢印にて示すように、ストッパ17は収容開口10aへ収容される。
【0029】
前記トレイ1に載置した場合に前記包丁収容筒30に隣接するランプ収容筒10の側面、すなわち前記殺菌ランプ13に対向する包丁収容筒30の側面には、殺菌ランプ13の紫外線を包丁へ照射するための照射口10bが設けてある。該照射口10bは、ランプ収容筒10の側面の上下幅全体に亘って形成されており、照射口10bの上下方向に沿う各縁部は、包丁収容筒30に係合するために内側へ延出した板状の係合縁部(係合部)10cになっている。係合縁部10cに対向するように、ランプ収容筒10の内側に上下に細長い支持レール18(支持部)が設けてある。該支持レール18は断面L形をなし、支持レール18の一面が係合縁部10cに対向し、前記一面に直角な支持レール18の他面が、前記一面と係合縁部10cとの間に位置するように、ランプ収容筒10の側面に固定されている。
【0030】
支持レール18の一面と係合縁部10cとの間に、包丁の移動を規制する規制網19が設けてある。規制網19は金属からなり、包丁が殺菌ランプ13側へ移動した場合に、包丁は規制網19に当接し、包丁の殺菌ランプ13への移動が規制される。規制網19の厚さ寸法は支持レール18の一面と係合縁部10cとの間の寸法よりも短い。そのため使用者は支持レール18の一面と係合縁部10cとの間に規制網19を挿入するか、又は支持レール18の一面と係合縁部10cとの間から規制網19を取り出すことができる。
【0031】
照射口10bが設けられた側面に直角なランプ収容筒10の側面の下部に円形の貫通孔10d(導出部)が設けてある。該貫通孔10dには環状の緩衝部材20が内嵌しており、緩衝部材20には密着した状態で導線100が挿通している。該導線100はソケット台11に接続してある。なお貫通孔10dは前記切欠1daに対応した位置に設けてあり、貫通孔10dを挿通した導線100は切欠1daからトレイ1の外側へ延出する。
【0032】
ランプ収容筒10に上端部には、縦寸法及び横寸法がランプ収容筒10よりも若干大きな矩形のランプ蓋21が設けられている。規制網19側のランプ蓋21の側面は開放されている。またランプ蓋21は前記スイッチ14に対応する位置に貫通したスイッチ孔21aを備えており、該スイッチ孔21aからスイッチ14が上方へ突出している。ランプ蓋21によってランプ収容筒10の上端部が塞がれている。
【0033】
次に包丁収容筒30について説明する。図6は包丁収容筒30を略示する斜視図、図7は図6におけるVII−VII線での略示縦断面図である。
前述したように包丁収容筒30は直方体状をなし、包丁収容筒30の上面は開放されている。前記トレイ1に載置した場合に、ランプ収容筒10に対向する包丁収容筒30の側面には、前記照射口10bからの光を受けるための被照射口30aが設けてある。該被照射口30aは、包丁収容筒30の側面の上下幅全体に亘って形成されており、被照射口30aの上下方向に沿う各縁部は、ランプ収容筒10の係合縁部10cを案内して係合する被係合レール30b、30b(被係合部)になっている。該被係合レール30bは断面形状がフック状になっている。被係合レール30bは、被照射口30aの上下方向に沿う縁部から被照射口30aの内側へ延出しており、延出端部がランプ収容筒10側へ湾曲している。被係合レール30bの湾曲した部分の内側面は、上下に長い溝30baになっている。
【0034】
包丁収容筒30の底面部に、一辺が開放された矩形の開口30cが設けてある。該開口30cは、被照射口30a側の底面部の縁を開放した状態で、前記底面部の縁から被照射口30aと反対側へ伸びている。被照射口30aと反対側へ伸びる開口30cの各縁部分には、下側へ伸びる傾斜板30dが設けてある。開口30cは、前述したトレイ1の水切開口1faに対応する位置に設けてあり、縦寸法及び横寸法は水切開口1faと略同じである。
【0035】
包丁収容筒30の上面の縁部分の内、被照射口30aと反対側の縁部分と該縁部分に直角な二つの縁部分とに、内側に延出した幅狭の案内縁30eが形成してある。該案内縁30eは板状をなす。該案内縁30eの下側には、案内縁30eに対向する幅狭の支持板31が設けてある。該支持板31と案内縁30eとの間には矩形の包丁蓋(蓋体)32が配置してあり、包丁蓋32には、被照射口30aから被照射口30aと反対側へ伸びる二つのスリット32a、32aが並設してある。包丁蓋32の縦寸法及び横寸法は包丁収容筒30の上面と略同じである。使用者は包丁蓋32を支持板31と案内縁30eとの間に挿入するか又は支持板31と案内縁30eとの間から取り出すことができる。
【0036】
被照射口30aが形成された側面に直角な包丁収容筒30の側面の上部に、固定孔33a、33aを有する固定板33が設けてある。該固定板33は包丁収容筒30の上面よりも上側に延出しており、固定孔33aは延出した部分に開設してある。固定孔33aにねじを挿入し、壁などの対象物にねじ止めすることで、殺菌装置を所定の箇所、例えば厨房内に固定できるようにしてある。
【0037】
図7に示すように、被照射口30aに対向する包丁収容筒30の側面の下部に収容開口30fが設けてある。該収容開口30fに対向するように、包丁収容筒30の内側面に取付板34が取り付けてある。該取付板34にはばね(弾性部材)35が装着してある。
【0038】
前記収容開口30fの内側には、包丁収容筒30の外側へ向けて突出したストッパ36が配置してある。該ストッパ36はばね35に連結しており、図7の実線矢印にて示すように、包丁収容筒30の外側へ向けて付勢されている。ストッパ36は、突出端部に向かうに従って上下幅が徐々に短くなるように傾斜した傾斜面36a、36bを上下に備えている。ストッパ36が押圧された場合には、図7の破線矢印にて示すように、ストッパ36は収容開口30fへ収容される。
【0039】
次にトレイ1、ランプ収容筒10及び包丁収容筒30の組み立てについて説明する。図8はトレイ1、ランプ収容筒10及び包丁収容筒30の組み立てを説明する略示分解斜視図、図9はストッパ36のストッパ孔1baへの係止を説明する略示断面図、図10は図1におけるX−X線での略示縦断面図である。
【0040】
図8に示すように、まずトレイ1の水切開口1faの上側に、被照射口30aが第2側面部1cに対向するように包丁収容筒30を配置し、包丁収容筒30の側面をトレイ1の側面に沿わせて包丁収容筒30を載置板1fに載置する。このときストッパ36は上側からトレイ1に接近し(図9(a)参照)、ストッパ36の下側の傾斜面36bがトレイ1の側面に当接して、ストッパ36は内側へ移動する(図9(b)参照)。そしてストッパ孔1baの位置に至り、ばね35の付勢力によってストッパ孔1baから包丁収容筒30の外側へ向けてストッパ36は突出し、ストッパ孔1baに係止する(図9(c)参照)。
【0041】
次に照射口10bが被照射口30aに対向するように、ランプ収容筒10をトレイ1の上側へ配置し、係合縁部10cを溝30baに案内させて、ランプ収容筒10を下側へ移動させる。このとき溝30baの案内によってランプ収容筒10は円滑に下側へ移動する。そしてランプ収容筒10の側面をトレイ1の側面に沿わせてランプ収容筒10を載置板1fに載置する。このときストッパ17は上側からトレイ1に接近し、ストッパ17の下側の傾斜面17bはトレイ1の側面に当接し、ストッパ17は内側へ移動する。そしてストッパ孔1caの位置に至り、ばね16の付勢力によってストッパ孔1caから包丁収容筒30の外側へ向けて突出し、ストッパ孔1caに係止する(図9のストッパ孔1ba、ばね35、ストッパ36、傾斜面36a及び36bをストッパ孔1ca、ばね16、ストッパ17、傾斜面17a及び17bに読み替えて参照)。そしてランプ蓋21をランプ収容筒10の上側に配置し、スイッチ14をスイッチ孔21aに挿通させて、ランプ収容筒10の上側に被せる。
【0042】
使用者は洗浄した包丁をスリット32aに差し込んで、包丁の柄をスリット32aの縁に当接させて包丁を保持させる。そしてスイッチ14を一方に傾倒させて、殺菌ランプ13を点灯させて、紫外線を包丁へ照射する。
【0043】
図10に示すように、トレイ1、ランプ収容筒10及び包丁収容筒30の組み立てによって、包丁収容筒30の下部に設けた傾斜板30dは水切開口1faの内側に位置し、包丁収容筒30に付着した水は傾斜板30dから流下して水受部2aに貯留される。使用者は必要に応じて取手部2bを把持して挿脱口1eaから受皿2を取り出し、水受部2aに貯留した水を除去して、受皿2を挿脱口1eaに挿入することができる。
【0044】
次に殺菌装置の分解について説明する。図11は図1におけるXI−XI線での略示横断面図である。
使用者はまず、包丁をスリット32aから抜き出して、スイッチ14を他方へ傾倒させて、殺菌ランプ13による照射を停止させる。そしてランプ収容部をトレイ1から上側に引き上げる。図11に示すように、係合縁部10cは被係合レール30bの溝30baに係合しており、係合縁部10cが溝30baに案内されて、ランプ収容部は円滑に上方へ移動する。このときストッパ17の上側の傾斜面17aがストッパ孔1caの縁に当接して、ストッパ17は内側へ移動する。このためストッパ17はストッパ孔1caから容易に外れる。そしてランプ蓋21を取り外し、規制網19を取り出す。また殺菌ランプ13をソケット12から取り外す。次に包丁収容筒30をトレイ1から上側に引き上げる。そして包丁蓋32を取り出す。
【0045】
使用者は分解したトレイ1、ランプ収容筒10、包丁収容筒30、規制網19、ランプ蓋21及び包丁蓋32を個別に洗浄することができる。複数人で各部材をそれぞれ洗浄することもできる。また各部材の一部又は全部が連結した状態で洗浄する場合に比べて、隅部分などの小さな部分を確実に洗浄することができ、洗浄装置をより清潔にすることができる。
【0046】
本発明に係る殺菌装置にあっては、前記ランプ収容筒10、包丁収容筒30及びトレイ1を、工具を使用することなく各別に着脱することができるように構成することで、殺菌装置を迅速に分解し、ランプ収容筒10、包丁収容筒30及びトレイ1を短時間で洗浄することができ、またランプ収容筒10、包丁収容筒30及びトレイ1を迅速に組み立てることができる。
【0047】
また照射口10bの係合縁部10cと包丁収容筒30の被係合レール30bとを着脱可能に連結することで、殺菌灯の光の漏出を防ぎ、必要に応じてランプ収容筒10及び包丁収容筒30を分離することができる。
【0048】
また係合縁部10cを溝30baに案内させて連結することで、ランプ収容筒10及び包丁収容筒30を確実に連結し、また円滑に分離させることができる。
【0049】
またランプ収容筒10及び包丁収容筒30に設けたストッパ17、36をトレイ1の側面に設けたストッパ孔1ba、1caに挿入して、ランプ収容筒10及び包丁収容筒30を確実に固定し、ストッパ17、36をストッパ孔1ba、1caから抜き出して、ランプ収容筒10及び包丁収容筒30をトレイ1から容易に分離させる。
【0050】
またストッパ17又は36はランプ収容筒10又は包丁収容筒30の外側へ付勢されているので、ランプ収容筒10又は包丁収容筒30をトレイ1に押し込むことで容易にストッパ17又は36はストッパ孔1ba又は1caに係止し、またランプ収容筒10又は包丁収容筒30をトレイ1から引き抜くことで容易にストッパ17又は36はストッパ孔1ba又は1caから外れる。また上方への力をランプ収容筒10又は包丁収容筒30に付与しない限り、ばね16、35の付勢力によってランプ収容筒10及び包丁収容筒30はトレイ1に確実に固定される。
【0051】
また包丁収容筒30に収容された対象物、例えば包丁に付着した水が包丁収容筒30の側面に付着して流下した場合に、流下した水は傾斜板30dによって円滑にトレイ1へ移動する。
【0052】
また殺菌灯に接続された導体は貫通孔10d及び切欠1daを通ってトレイ1の外側へ導出されるので、ランプ収容筒10及び包丁収容筒30とトレイ1との連結が導体によって妨げられることはなく、円滑にランプ収容筒10及び包丁収容筒30とトレイ1とを連結させることができる。
【0053】
また包丁から落下した水又は包丁収容筒30の側面から流下した水は受皿に貯留され、使用者は適宜受皿を取り出して、貯留した水を除去することができる。また使用者は取手部2bを把持して受皿を容易に移動させることができる。
【0054】
また使用者は挿脱口1eaからトレイ1を出し入れして、トレイ1を定位置に挿入することができ、挿脱口1eaをガイドとして容易にトレイ1を取り出すことができる。
【0055】
また対象物と殺菌灯との間に規制網19を配置することで、衝撃によって対象物が揺動しても、対象物は規制網19に当接し、対象物は殺菌灯に接触せず、殺菌灯の破損を回避することができる。
【0056】
また係合縁部10cに対向するように支持レール18を設けることで、支持レール18と係合縁部10cとの間で規制網19は安定に支持される。また規制網19は支持レール18と係合縁部10cとの間から容易に取り出すことができる。
【0057】
また蓋体のスリット32aに包丁を挿入し、スリット32aの縁部分に包丁の柄を当接させることで、包丁の刃物に付着した水は流下し、包丁を迅速に乾燥させることができる。
【0058】
なお実施の形態に係る殺菌装置は、係合縁部10cと被係合レール30bとを係合させているが、工具を使用することなく、ランプ収容筒10と包丁収容筒30とが着脱可能に連結していればよく、例えば係合縁部10cと被係合レール30bとに代えて凹部と凸部とを設けて、凹部と凸部とを着脱可能に係合する構成でもよく、また係合縁部10cと被係合レール30bとに代えて、それぞれ鈎状の部材を設けて、鈎状の部材同士を着脱可能に掛止させる構成でも良い。また板状の係合縁部10c及び被係合レール30bをランプ収容筒10及び包丁収容筒30にそれぞれ設けているが、板状の係合部を包丁収容筒30に設けて、係合部を係合する溝を有する被係合部をランプ収容筒10に設けても良い。
【0059】
また実施の形態に係る殺菌装置はストッパ17、36にばね16、35を連結してあるが、ばね16、35に代えてゴムなどの他の弾性部材を連結しても良い。また支持レール18は係合縁部10cに対向しているが、被係合レール30bに対向させても良い。この場合規制網19は被係合レール30bと支持レール18との間に配置される。
【0060】
以上の実施の形態は本発明を説明する一例であって、本発明は特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において、種々変更可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0061】
1 トレイ
1ba、1ca ストッパ孔(係止孔)
1da 切欠(導出部)
1ea 挿脱口
2 受皿
2a 水受部
2b 取手部
10 ランプ収容筒(殺菌灯収容体)
10b 照射口
10c 係合縁部(係合部、連結部)
10d 貫通孔(導出部)
13 殺菌ランプ(殺菌灯)
16、35 ばね(弾性部材)
17、36 ストッパ(係止部)
18 支持レール(支持部)
19 規制網
30 包丁収容筒(対象物収容体)
30a 被照射口
30b 被係合レール(被係合部、連結部)
30c 開口
30d 傾斜板
32 包丁蓋(蓋体)
32a スリット
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理道具などの対象物に光(例えば紫外線)を放射して対象物を殺菌する殺菌装置に関する。
【背景技術】
【0002】
料理店及び食品工場では、食品衛生上の観点から、包丁及びまな板などの調理道具は洗浄後に殺菌される。殺菌には熱湯による殺菌、化学薬品を使用した殺菌などが考えられるが、食品の安全性及び作業の容易性を考慮して、紫外線による殺菌が行われることが多い。そのため紫外線を使用した殺菌装置が提案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、包丁を収容する筐体内に紫外線を照射する蛍光燈を配置した殺菌装置が開示されている。該殺菌装置の筐体はヒンジ金具を介して回動することができる蓋体を備えている。殺菌装置は筐体に収容した包丁に紫外線を照射して殺菌を行うことができ、また蓋体を開いて殺菌装置の内側を洗浄することができるようにしてある。
【0004】
また特許文献2には殺菌灯を設けた天蓋を有する殺菌庫が開示されており、該殺菌庫には調理器具が保持される。天蓋は開閉自在またはスライド自在に構成されており、殺菌庫は開閉扉を備えている。前記殺菌庫は、天蓋を開くか又はスライドさせることによって、殺菌灯を容易に交換することができ、また天蓋の内側を洗浄することができる。また開閉扉を開くことで、殺菌庫の内側を洗浄することができる。
【0005】
しかし前記殺菌装置及び殺菌庫は蓋体や開閉扉を分離することができないため、蓋体や開閉扉によって作業者の洗浄作業が円滑に行われず、洗浄に長時間を要する。
【0006】
これに対し、特許文献3には殺菌灯を筐体から分離させることができる殺菌装置が開示されている。該殺菌装置は筐体を備え、該筐体内に取付板に連結した殺菌灯を配置し、取付板と筐体とを螺子にて連結して構成されており、螺子を取り外すことによって殺菌灯が筐体から分離する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−161796号公報
【特許文献2】特開2001−333963号公報
【特許文献3】特許第2978885号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら特許文献3に記載の殺菌装置は螺子の取り外しに工具を使用する必要があり、殺菌装置を迅速に洗浄することができない。
【0009】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、工具を使用することなく、迅速に分解・組み立てを行うことができ、短時間で洗浄することができる殺菌装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る殺菌装置は、殺菌灯から放射された光によって対象物を殺菌する殺菌装置において、前記殺菌灯を収容しており、前記殺菌灯から放射された光を前記対象物に照射する照射口を有する殺菌灯収容体と、前記照射口に対向する被照射口を有しており、前記対象物を収容する対象物収容体と、前記殺菌灯収容体及び対象物収容体が載置されるトレイとを備え、前記殺菌灯収容体、対象物収容体及びトレイを互いに着脱することができるようにしてあることを特徴とする。
【0011】
本発明においては、前記殺菌灯収容体、対象物収容体及びトレイを、工具を使用することなく互いに着脱することができるように構成することで、殺菌装置を迅速に分解し、組み立てることができる。
【0012】
本発明に係る殺菌装置は、前記照射口及び被照射口の縁部分に、前記殺菌灯収容体及び対象物収容体を連結する連結部がそれぞれ設けてあり、各連結部は着脱することができるようにしてあることを特徴とする。
【0013】
本発明においては、照射口の縁部分と対象物収容体の縁部分とを着脱可能に連結することで、殺菌灯の光の漏出を防ぎ、必要に応じて殺菌灯収容体及び対象物収容体を分離することができる。
【0014】
本発明に係る殺菌装置は、前記各連結部は、前記照射口(又は被照射口)の縁部分の一部に沿って伸びる係合部と、前記被照射口(又は照射口)の縁部分における前記係合部に対応した位置に配してあり、前記係合部に係合する溝を有する被係合部とを備えることを特徴とする。
【0015】
本発明においては、係合部を溝に案内させて連結することで、殺菌灯収容体及び対象物収容体を確実に連結し、また円滑に分離させることができる。
【0016】
本発明に係る殺菌装置は、前記トレイの側面に複数の係止孔が設けてあり、前記殺菌灯収容体及び対象物収容体の側面の内、前記係止孔に対向する箇所に、前記係止孔に係止する係止部が設けてあり、前記係止部は前記係止孔に挿脱することができるようにしてあることを特徴とする。
【0017】
本発明においては、殺菌灯収容体及び対象物収容体に設けた係止部をトレイの側面に設けた係止孔に挿入して、殺菌灯収容体及び対象物収容体を確実に固定し、係止部を係止孔から抜き出して、殺菌灯収容体及び対象物収容体をトレイから容易に分離させる。
【0018】
本発明に係る殺菌装置は、前記係止部は、弾性部材によって前記殺菌灯収容体又は対象物収容体の外側へ向けて付勢されていることを特徴とする。
【0019】
本発明においては、係止部は殺菌灯収容体又は対象物収容体の外側へ付勢されているので、殺菌灯収容体又は対象物収容体をトレイに押し込むことで容易に係止部は係止孔に係止し、また殺菌灯収容体又は対象物収容体をトレイから引き抜くことで容易に係止部は係止孔から外れる。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る殺菌装置にあっては、殺菌灯収容体、対象物収容体及びトレイを、工具を使用することなく各別に分離することができるように構成することで、殺菌装置を迅速に分解し、殺菌灯収容体、対象物収容体及びトレイを短時間で洗浄することができ、また殺菌灯収容体、対象物収容体及びトレイを迅速に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】殺菌装置の外観を略示する斜視図である。
【図2】図1におけるII方向から見た殺菌装置の略示側面図である。
【図3】トレイを略示する斜視図である。
【図4】ランプ収容筒を略示する斜視図である。
【図5】図4におけるV−V線での略示縦断面図である。
【図6】包丁収容筒を略示する斜視図である。
【図7】図6におけるVII−VII線での略示縦断面図である。
【図8】トレイ、ランプ収容筒及び包丁収容筒の組み立てを説明する略示分解斜視図である。
【図9】ストッパのストッパ孔への係止を説明する略示断面図である。
【図10】図1におけるX−X線での略示縦断面図である。
【図11】図1におけるXI−XI線での略示横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下本発明を実施の形態に係る殺菌装置を示す図面に基づいて詳述する。図1は殺菌装置の外観を略示する斜視図である。
図において1は細長い矩形状をなす深皿形のトレイである。該トレイ1の長手方向一端部側に、殺菌ランプ(殺菌灯)13を収容する直方体状のランプ収容筒10(殺菌灯収容体)が係合している。該ランプ収容筒10は上下に細長い。トレイ1の幅方向に沿うランプ収容筒10の寸法は、トレイ1の幅寸法よりも僅かに短い。トレイ1の長手方向他端部側には、包丁を収容する直方体状の包丁収容筒30(対象物収容体)が係合している。該包丁収容筒30の上下寸法はランプ収容筒10の上下寸法に略等しい。包丁収容筒30の幅寸法は、トレイ1の幅寸法よりも僅かに短い。前記幅方向に直交する包丁収容筒30の縦寸法は、トレイ1の長手寸法とトレイ1の長手方向に沿うランプ収容筒10の縦寸法との差に略等しい。そのためランプ収容筒10及び包丁収容筒30は隣接した状態でトレイ1にほとんど遊びなく係合している。
【0023】
図2は図1におけるII方向から見た殺菌装置の略示側面図、図3はトレイ1を略示する斜視図である。
トレイ1は細長い矩形の板状の枠部1aを備えており、幅方向に沿う枠部1aの各外縁部分から上側に第1側面部1b及び第2側面部1cが延出している。また長手方向に沿う枠部1aの各外縁部分から上側に第3側面部1d及び第4側面部1eが延出している。ランプ収容筒10及び包丁収容筒30が載置される載置板1fが枠部1aの上側に設けてあり、該載置板1fは枠部1aに対向し、第1側面部1b〜第4側面部1eの中途部に連なっている。載置板1fの内、包丁収容筒30が載置される部分には、水切を行うための水切開口1faが設けてある。
【0024】
第1側面部1b及び第2側面部1cの上部には、それぞれストッパ孔1ba、1ca(係止孔)が設けてある。該ストッパ孔1ba、1caには後述するストッパ17、36(係止部)が挿入される。前記第3側面部1dには切欠1da(導出部)が形成してあり、該切欠1daを通って、殺菌ランプ13に接続された導線100がトレイ1の外側へ延出している(図2参照)。導線100の延出端部は図示しない電源に接続される。
【0025】
第4側面部1eの下部には、長手方向に沿う細長い矩形の挿脱口1eaが設けてある。該挿脱口1eaの長手方向の寸法は第4側面部1eの長手方向の寸法よりも若干短い。挿脱口1eaには受皿2が出し入れされる。受皿2は前記水切開口1faから落下した水を受ける浅皿状の水受部2aと、該水受部2aの側面に固定された取手部2bとを備えている。水受部2aは平面視矩形状をなし、水受部2aの幅寸法及び縦寸法は前記枠部1aよりも若干短い。水受部2aの上下寸法は、後述する傾斜板30dが水切開口1faの内側に位置した場合に、傾斜板30dの下端部と前記枠部1aとの間の寸法よりも短くなっている。取手部2bは下側に開放した断面コの字形の杆状をなし、長手方向に沿って水受部2aの側面に固定されており、挿脱口1ea側に位置している。
【0026】
次にランプ収容筒10について説明する。図4はランプ収容筒10を略示する斜視図、図5は図4におけるV−V線での略示縦断面図である。
前述したようにランプ収容筒10は上下に細長い直方体状をなし、ランプ収容筒10の上面は開放されている。前記トレイ1に載置した場合に、包丁収容筒30と反対側に位置するランプ収容筒10の内側面には上下に伸びるソケット台11が設けてある。該ソケット台11に、二つのソケット12が上下に並設してある。ソケット12には紫外線を放射する細長い殺菌ランプ13が装着してある。ソケット台11の上端部には、上側に突出したスイッチ14が設けてあり、該スイッチ14を一方へ傾倒させた場合に殺菌ランプ13が点灯し、他方へ傾倒させた場合に殺菌ランプ13が消灯する。
【0027】
図5に示すように、照射開口に対向するランプ収容筒10の側面において、ソケット台11の下側に収容開口10aが設けてある。該収容開口10aに対向するように、ランプ収容筒10の内側面に取付板15が取り付けてある。該取付板15にはばね(弾性部材)16が装着してある。
【0028】
前記収容開口10aの内側には、ランプ収容筒10の外側へ向けて突出したストッパ17が配置してある。該ストッパ17はばね16に連結しており、図5の実線矢印にて示すように、ランプ収容筒10の外側へ向けて付勢されている。ストッパ17は、突出端部に向かうに従って上下幅が徐々に短くなるように傾斜した傾斜面17a、17bを上下に備えている。ストッパ17が押圧された場合には、図5の破線矢印にて示すように、ストッパ17は収容開口10aへ収容される。
【0029】
前記トレイ1に載置した場合に前記包丁収容筒30に隣接するランプ収容筒10の側面、すなわち前記殺菌ランプ13に対向する包丁収容筒30の側面には、殺菌ランプ13の紫外線を包丁へ照射するための照射口10bが設けてある。該照射口10bは、ランプ収容筒10の側面の上下幅全体に亘って形成されており、照射口10bの上下方向に沿う各縁部は、包丁収容筒30に係合するために内側へ延出した板状の係合縁部(係合部)10cになっている。係合縁部10cに対向するように、ランプ収容筒10の内側に上下に細長い支持レール18(支持部)が設けてある。該支持レール18は断面L形をなし、支持レール18の一面が係合縁部10cに対向し、前記一面に直角な支持レール18の他面が、前記一面と係合縁部10cとの間に位置するように、ランプ収容筒10の側面に固定されている。
【0030】
支持レール18の一面と係合縁部10cとの間に、包丁の移動を規制する規制網19が設けてある。規制網19は金属からなり、包丁が殺菌ランプ13側へ移動した場合に、包丁は規制網19に当接し、包丁の殺菌ランプ13への移動が規制される。規制網19の厚さ寸法は支持レール18の一面と係合縁部10cとの間の寸法よりも短い。そのため使用者は支持レール18の一面と係合縁部10cとの間に規制網19を挿入するか、又は支持レール18の一面と係合縁部10cとの間から規制網19を取り出すことができる。
【0031】
照射口10bが設けられた側面に直角なランプ収容筒10の側面の下部に円形の貫通孔10d(導出部)が設けてある。該貫通孔10dには環状の緩衝部材20が内嵌しており、緩衝部材20には密着した状態で導線100が挿通している。該導線100はソケット台11に接続してある。なお貫通孔10dは前記切欠1daに対応した位置に設けてあり、貫通孔10dを挿通した導線100は切欠1daからトレイ1の外側へ延出する。
【0032】
ランプ収容筒10に上端部には、縦寸法及び横寸法がランプ収容筒10よりも若干大きな矩形のランプ蓋21が設けられている。規制網19側のランプ蓋21の側面は開放されている。またランプ蓋21は前記スイッチ14に対応する位置に貫通したスイッチ孔21aを備えており、該スイッチ孔21aからスイッチ14が上方へ突出している。ランプ蓋21によってランプ収容筒10の上端部が塞がれている。
【0033】
次に包丁収容筒30について説明する。図6は包丁収容筒30を略示する斜視図、図7は図6におけるVII−VII線での略示縦断面図である。
前述したように包丁収容筒30は直方体状をなし、包丁収容筒30の上面は開放されている。前記トレイ1に載置した場合に、ランプ収容筒10に対向する包丁収容筒30の側面には、前記照射口10bからの光を受けるための被照射口30aが設けてある。該被照射口30aは、包丁収容筒30の側面の上下幅全体に亘って形成されており、被照射口30aの上下方向に沿う各縁部は、ランプ収容筒10の係合縁部10cを案内して係合する被係合レール30b、30b(被係合部)になっている。該被係合レール30bは断面形状がフック状になっている。被係合レール30bは、被照射口30aの上下方向に沿う縁部から被照射口30aの内側へ延出しており、延出端部がランプ収容筒10側へ湾曲している。被係合レール30bの湾曲した部分の内側面は、上下に長い溝30baになっている。
【0034】
包丁収容筒30の底面部に、一辺が開放された矩形の開口30cが設けてある。該開口30cは、被照射口30a側の底面部の縁を開放した状態で、前記底面部の縁から被照射口30aと反対側へ伸びている。被照射口30aと反対側へ伸びる開口30cの各縁部分には、下側へ伸びる傾斜板30dが設けてある。開口30cは、前述したトレイ1の水切開口1faに対応する位置に設けてあり、縦寸法及び横寸法は水切開口1faと略同じである。
【0035】
包丁収容筒30の上面の縁部分の内、被照射口30aと反対側の縁部分と該縁部分に直角な二つの縁部分とに、内側に延出した幅狭の案内縁30eが形成してある。該案内縁30eは板状をなす。該案内縁30eの下側には、案内縁30eに対向する幅狭の支持板31が設けてある。該支持板31と案内縁30eとの間には矩形の包丁蓋(蓋体)32が配置してあり、包丁蓋32には、被照射口30aから被照射口30aと反対側へ伸びる二つのスリット32a、32aが並設してある。包丁蓋32の縦寸法及び横寸法は包丁収容筒30の上面と略同じである。使用者は包丁蓋32を支持板31と案内縁30eとの間に挿入するか又は支持板31と案内縁30eとの間から取り出すことができる。
【0036】
被照射口30aが形成された側面に直角な包丁収容筒30の側面の上部に、固定孔33a、33aを有する固定板33が設けてある。該固定板33は包丁収容筒30の上面よりも上側に延出しており、固定孔33aは延出した部分に開設してある。固定孔33aにねじを挿入し、壁などの対象物にねじ止めすることで、殺菌装置を所定の箇所、例えば厨房内に固定できるようにしてある。
【0037】
図7に示すように、被照射口30aに対向する包丁収容筒30の側面の下部に収容開口30fが設けてある。該収容開口30fに対向するように、包丁収容筒30の内側面に取付板34が取り付けてある。該取付板34にはばね(弾性部材)35が装着してある。
【0038】
前記収容開口30fの内側には、包丁収容筒30の外側へ向けて突出したストッパ36が配置してある。該ストッパ36はばね35に連結しており、図7の実線矢印にて示すように、包丁収容筒30の外側へ向けて付勢されている。ストッパ36は、突出端部に向かうに従って上下幅が徐々に短くなるように傾斜した傾斜面36a、36bを上下に備えている。ストッパ36が押圧された場合には、図7の破線矢印にて示すように、ストッパ36は収容開口30fへ収容される。
【0039】
次にトレイ1、ランプ収容筒10及び包丁収容筒30の組み立てについて説明する。図8はトレイ1、ランプ収容筒10及び包丁収容筒30の組み立てを説明する略示分解斜視図、図9はストッパ36のストッパ孔1baへの係止を説明する略示断面図、図10は図1におけるX−X線での略示縦断面図である。
【0040】
図8に示すように、まずトレイ1の水切開口1faの上側に、被照射口30aが第2側面部1cに対向するように包丁収容筒30を配置し、包丁収容筒30の側面をトレイ1の側面に沿わせて包丁収容筒30を載置板1fに載置する。このときストッパ36は上側からトレイ1に接近し(図9(a)参照)、ストッパ36の下側の傾斜面36bがトレイ1の側面に当接して、ストッパ36は内側へ移動する(図9(b)参照)。そしてストッパ孔1baの位置に至り、ばね35の付勢力によってストッパ孔1baから包丁収容筒30の外側へ向けてストッパ36は突出し、ストッパ孔1baに係止する(図9(c)参照)。
【0041】
次に照射口10bが被照射口30aに対向するように、ランプ収容筒10をトレイ1の上側へ配置し、係合縁部10cを溝30baに案内させて、ランプ収容筒10を下側へ移動させる。このとき溝30baの案内によってランプ収容筒10は円滑に下側へ移動する。そしてランプ収容筒10の側面をトレイ1の側面に沿わせてランプ収容筒10を載置板1fに載置する。このときストッパ17は上側からトレイ1に接近し、ストッパ17の下側の傾斜面17bはトレイ1の側面に当接し、ストッパ17は内側へ移動する。そしてストッパ孔1caの位置に至り、ばね16の付勢力によってストッパ孔1caから包丁収容筒30の外側へ向けて突出し、ストッパ孔1caに係止する(図9のストッパ孔1ba、ばね35、ストッパ36、傾斜面36a及び36bをストッパ孔1ca、ばね16、ストッパ17、傾斜面17a及び17bに読み替えて参照)。そしてランプ蓋21をランプ収容筒10の上側に配置し、スイッチ14をスイッチ孔21aに挿通させて、ランプ収容筒10の上側に被せる。
【0042】
使用者は洗浄した包丁をスリット32aに差し込んで、包丁の柄をスリット32aの縁に当接させて包丁を保持させる。そしてスイッチ14を一方に傾倒させて、殺菌ランプ13を点灯させて、紫外線を包丁へ照射する。
【0043】
図10に示すように、トレイ1、ランプ収容筒10及び包丁収容筒30の組み立てによって、包丁収容筒30の下部に設けた傾斜板30dは水切開口1faの内側に位置し、包丁収容筒30に付着した水は傾斜板30dから流下して水受部2aに貯留される。使用者は必要に応じて取手部2bを把持して挿脱口1eaから受皿2を取り出し、水受部2aに貯留した水を除去して、受皿2を挿脱口1eaに挿入することができる。
【0044】
次に殺菌装置の分解について説明する。図11は図1におけるXI−XI線での略示横断面図である。
使用者はまず、包丁をスリット32aから抜き出して、スイッチ14を他方へ傾倒させて、殺菌ランプ13による照射を停止させる。そしてランプ収容部をトレイ1から上側に引き上げる。図11に示すように、係合縁部10cは被係合レール30bの溝30baに係合しており、係合縁部10cが溝30baに案内されて、ランプ収容部は円滑に上方へ移動する。このときストッパ17の上側の傾斜面17aがストッパ孔1caの縁に当接して、ストッパ17は内側へ移動する。このためストッパ17はストッパ孔1caから容易に外れる。そしてランプ蓋21を取り外し、規制網19を取り出す。また殺菌ランプ13をソケット12から取り外す。次に包丁収容筒30をトレイ1から上側に引き上げる。そして包丁蓋32を取り出す。
【0045】
使用者は分解したトレイ1、ランプ収容筒10、包丁収容筒30、規制網19、ランプ蓋21及び包丁蓋32を個別に洗浄することができる。複数人で各部材をそれぞれ洗浄することもできる。また各部材の一部又は全部が連結した状態で洗浄する場合に比べて、隅部分などの小さな部分を確実に洗浄することができ、洗浄装置をより清潔にすることができる。
【0046】
本発明に係る殺菌装置にあっては、前記ランプ収容筒10、包丁収容筒30及びトレイ1を、工具を使用することなく各別に着脱することができるように構成することで、殺菌装置を迅速に分解し、ランプ収容筒10、包丁収容筒30及びトレイ1を短時間で洗浄することができ、またランプ収容筒10、包丁収容筒30及びトレイ1を迅速に組み立てることができる。
【0047】
また照射口10bの係合縁部10cと包丁収容筒30の被係合レール30bとを着脱可能に連結することで、殺菌灯の光の漏出を防ぎ、必要に応じてランプ収容筒10及び包丁収容筒30を分離することができる。
【0048】
また係合縁部10cを溝30baに案内させて連結することで、ランプ収容筒10及び包丁収容筒30を確実に連結し、また円滑に分離させることができる。
【0049】
またランプ収容筒10及び包丁収容筒30に設けたストッパ17、36をトレイ1の側面に設けたストッパ孔1ba、1caに挿入して、ランプ収容筒10及び包丁収容筒30を確実に固定し、ストッパ17、36をストッパ孔1ba、1caから抜き出して、ランプ収容筒10及び包丁収容筒30をトレイ1から容易に分離させる。
【0050】
またストッパ17又は36はランプ収容筒10又は包丁収容筒30の外側へ付勢されているので、ランプ収容筒10又は包丁収容筒30をトレイ1に押し込むことで容易にストッパ17又は36はストッパ孔1ba又は1caに係止し、またランプ収容筒10又は包丁収容筒30をトレイ1から引き抜くことで容易にストッパ17又は36はストッパ孔1ba又は1caから外れる。また上方への力をランプ収容筒10又は包丁収容筒30に付与しない限り、ばね16、35の付勢力によってランプ収容筒10及び包丁収容筒30はトレイ1に確実に固定される。
【0051】
また包丁収容筒30に収容された対象物、例えば包丁に付着した水が包丁収容筒30の側面に付着して流下した場合に、流下した水は傾斜板30dによって円滑にトレイ1へ移動する。
【0052】
また殺菌灯に接続された導体は貫通孔10d及び切欠1daを通ってトレイ1の外側へ導出されるので、ランプ収容筒10及び包丁収容筒30とトレイ1との連結が導体によって妨げられることはなく、円滑にランプ収容筒10及び包丁収容筒30とトレイ1とを連結させることができる。
【0053】
また包丁から落下した水又は包丁収容筒30の側面から流下した水は受皿に貯留され、使用者は適宜受皿を取り出して、貯留した水を除去することができる。また使用者は取手部2bを把持して受皿を容易に移動させることができる。
【0054】
また使用者は挿脱口1eaからトレイ1を出し入れして、トレイ1を定位置に挿入することができ、挿脱口1eaをガイドとして容易にトレイ1を取り出すことができる。
【0055】
また対象物と殺菌灯との間に規制網19を配置することで、衝撃によって対象物が揺動しても、対象物は規制網19に当接し、対象物は殺菌灯に接触せず、殺菌灯の破損を回避することができる。
【0056】
また係合縁部10cに対向するように支持レール18を設けることで、支持レール18と係合縁部10cとの間で規制網19は安定に支持される。また規制網19は支持レール18と係合縁部10cとの間から容易に取り出すことができる。
【0057】
また蓋体のスリット32aに包丁を挿入し、スリット32aの縁部分に包丁の柄を当接させることで、包丁の刃物に付着した水は流下し、包丁を迅速に乾燥させることができる。
【0058】
なお実施の形態に係る殺菌装置は、係合縁部10cと被係合レール30bとを係合させているが、工具を使用することなく、ランプ収容筒10と包丁収容筒30とが着脱可能に連結していればよく、例えば係合縁部10cと被係合レール30bとに代えて凹部と凸部とを設けて、凹部と凸部とを着脱可能に係合する構成でもよく、また係合縁部10cと被係合レール30bとに代えて、それぞれ鈎状の部材を設けて、鈎状の部材同士を着脱可能に掛止させる構成でも良い。また板状の係合縁部10c及び被係合レール30bをランプ収容筒10及び包丁収容筒30にそれぞれ設けているが、板状の係合部を包丁収容筒30に設けて、係合部を係合する溝を有する被係合部をランプ収容筒10に設けても良い。
【0059】
また実施の形態に係る殺菌装置はストッパ17、36にばね16、35を連結してあるが、ばね16、35に代えてゴムなどの他の弾性部材を連結しても良い。また支持レール18は係合縁部10cに対向しているが、被係合レール30bに対向させても良い。この場合規制網19は被係合レール30bと支持レール18との間に配置される。
【0060】
以上の実施の形態は本発明を説明する一例であって、本発明は特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において、種々変更可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0061】
1 トレイ
1ba、1ca ストッパ孔(係止孔)
1da 切欠(導出部)
1ea 挿脱口
2 受皿
2a 水受部
2b 取手部
10 ランプ収容筒(殺菌灯収容体)
10b 照射口
10c 係合縁部(係合部、連結部)
10d 貫通孔(導出部)
13 殺菌ランプ(殺菌灯)
16、35 ばね(弾性部材)
17、36 ストッパ(係止部)
18 支持レール(支持部)
19 規制網
30 包丁収容筒(対象物収容体)
30a 被照射口
30b 被係合レール(被係合部、連結部)
30c 開口
30d 傾斜板
32 包丁蓋(蓋体)
32a スリット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
殺菌灯から放射された光によって対象物を殺菌する殺菌装置において、
前記殺菌灯を収容しており、前記殺菌灯から放射された光を前記対象物に照射する照射口を有する殺菌灯収容体と、
前記照射口に対向する被照射口を有しており、前記対象物を収容する対象物収容体と、
前記殺菌灯収容体及び対象物収容体が載置されるトレイとを備え、
前記殺菌灯収容体、対象物収容体及びトレイを互いに着脱することができるようにしてあることを特徴とする殺菌装置。
【請求項2】
前記照射口及び被照射口の縁部分に、前記殺菌灯収容体及び対象物収容体を連結する連結部がそれぞれ設けてあり、
各連結部は着脱することができるようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の殺菌装置。
【請求項3】
前記各連結部は、
前記照射口(又は被照射口)の縁部分の一部に沿って伸びる係合部と、
前記被照射口(又は照射口)の縁部分における前記係合部に対応した位置に配してあり、前記係合部に係合する溝を有する被係合部とを備えること
を特徴とする請求項2に記載の殺菌装置。
【請求項4】
前記トレイの側面に複数の係止孔が設けてあり、
前記殺菌灯収容体及び対象物収容体の側面の内、前記係止孔に対向する箇所に、前記係止孔に係止する係止部が設けてあり、
前記係止部は前記係止孔に挿脱することができるようにしてあること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の殺菌装置。
【請求項5】
前記係止部は、弾性部材によって前記殺菌灯収容体又は対象物収容体の外側へ向けて付勢されていることを特徴とする請求項4に記載の殺菌装置。
【請求項1】
殺菌灯から放射された光によって対象物を殺菌する殺菌装置において、
前記殺菌灯を収容しており、前記殺菌灯から放射された光を前記対象物に照射する照射口を有する殺菌灯収容体と、
前記照射口に対向する被照射口を有しており、前記対象物を収容する対象物収容体と、
前記殺菌灯収容体及び対象物収容体が載置されるトレイとを備え、
前記殺菌灯収容体、対象物収容体及びトレイを互いに着脱することができるようにしてあることを特徴とする殺菌装置。
【請求項2】
前記照射口及び被照射口の縁部分に、前記殺菌灯収容体及び対象物収容体を連結する連結部がそれぞれ設けてあり、
各連結部は着脱することができるようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の殺菌装置。
【請求項3】
前記各連結部は、
前記照射口(又は被照射口)の縁部分の一部に沿って伸びる係合部と、
前記被照射口(又は照射口)の縁部分における前記係合部に対応した位置に配してあり、前記係合部に係合する溝を有する被係合部とを備えること
を特徴とする請求項2に記載の殺菌装置。
【請求項4】
前記トレイの側面に複数の係止孔が設けてあり、
前記殺菌灯収容体及び対象物収容体の側面の内、前記係止孔に対向する箇所に、前記係止孔に係止する係止部が設けてあり、
前記係止部は前記係止孔に挿脱することができるようにしてあること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の殺菌装置。
【請求項5】
前記係止部は、弾性部材によって前記殺菌灯収容体又は対象物収容体の外側へ向けて付勢されていることを特徴とする請求項4に記載の殺菌装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−41655(P2011−41655A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−191265(P2009−191265)
【出願日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【出願人】(509235523)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【出願人】(509235523)
【Fターム(参考)】
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