説明

殺虫性アリールピロリジン類

本発明は、一般式(I)


(式中、A、X、X、X、X、R、R、R、R、およびGは、本出願において定義されるとおりである。)を有する新規な殺虫性アリールピロリジン化合物(アリールピロリジン類)、ならびに特に、農業および/または獣医学分野で発生する害虫を駆除するための、有害生物防除剤としての使用、ならびにこのような化合物を調製するための調製方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な殺虫性アリールピロリジン化合物(アリールピロリジン類)およびこれらの有害生物防除剤としての使用、ならびにこのような化合物を調製する調製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
WO2008/128711、特開2008−110971号公報、WO2010/043315およびWO2010/124845には、ある種のアリールピロリジン化合物が、薬理学的分野のみならず農業分野で有害生物防除剤として使用され得ることが記載されている。
【0003】
WO2008/128711には、表3において以下の式:
【0004】
【化1】

を有するいくつかのアリールピロリジン化合物が開示されている。
【0005】
(ヘテロ)環式環(ここでは環Bと呼ばれる)は、2つの化合物、すなわち、化合物番号3−1および3−2を除いて、置換基Yで常に置換されている。しかし、化合物3−1および3−2は、RおよびRとしてちょうど2個の水素原子を持っており、したがって、それらは、矢印で印を付けた炭素原子において不斉中心を有しない。
【0006】
WO2010/043315には、それぞれ、以下の式(A−1)および式(C−1):
【0007】
【化2】

を有するいくつかのアリールピロリジン化合物が開示されている。Y2−3が水素を意味し得ることが、WO2010/043315によって予示されているが、式(A−1)または式(C−1)を有し、Y2−3が水素である化合物は開示されていない。さらに、WO2010/043315の表1に開示された多数の化合物の中で、WO2010/043315の表1におけるように矢印で印を付けた炭素原子において不斉中心を有する化合物は開示されておらず、RおよびRは、単に水素であると考えられる。
【0008】
WO2010/124845には、さらに、以下の構造:
【0009】
【化3】

を有する殺虫性アリールピロリジン化合物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】国際公開第2008/128711号
【特許文献2】特開2008−110971号公報
【特許文献3】国際公開第2010/043315号
【特許文献4】国際公開第2010/124845号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
特に、適用される量、残留物形成、選択性、毒性および生分解性に関して、最新の植物処理剤に対する生態学的および経済的要求が絶えず増加している、ならびに、例えば、耐性問題が生じ得るので、少なくともある領域において、公知の薬剤を上回る利点を実証することができる新規な植物処理剤を開発する進行中の仕事がある。植物処理剤が、特に環境に優しくあるように、有利な生分解度を示す新規な植物処理剤を提供することが特に好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の発明者らは、高度の生物活性を示し、改善された物理化学的特性(例えば、生分解性、製剤活性/安定性、活性化合物の取り込み、効果の発現など)を有し、したがって、上述の思わぬ欠陥のすべてまたはいくつかのものを有しない新規なアリールピロリジン化合物を見出すべく研究を行った。さらに、それらは、獣医学分野で発生する(動物)有害生物(例えば、内部寄生虫または外部寄生虫)の駆除に有用である。
【0013】
したがって、本発明は、式(I)
【0014】
【化4】

(式中、
Aは、C−Xまたは窒素であり;好ましくは、Aは、C−Xであり;より好ましくは、Aは、C−H、C−F、C−Cl、C−Br、C−IまたはC−CFであり;最も好ましくは、Aは、C−H、C−ClまたはCCFであり;
、X、XおよびXは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、C1−4ハロアルキルチオ、C1−4ハロアルキルスルフィニルおよびC1−4ハロアルキルスルホニルであり;好ましくは、X、X、XおよびXは、それぞれ独立して、水素、ハロゲンまたはC1−4ハロアルキルであり;より好ましくは、X、X、XおよびXは、それぞれ独立して、水素、ハロゲンまたはCFであり;
は、C1−4ハロアルキルであり;好ましくは、Rは、トリフルオロメチルであり;
は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキルまたはシアノであり;好ましくは、Rは、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり;より好ましくは、Rは、メチルであり;
は、水素、C1−4アルキルまたはC1−4ハロアルキルであり;好ましくは、Rは、水素であり;
は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル;C3−6ハロシクロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−C1−4アルキル、C1−4ハロアルコキシ−C1−4アルキル、C1−4アルキルチオ−C1−4アルキル、C1−4アルキルスルフィニル−C1−4アルキル、C1−4アルキルスルホニル−C1−4アルキル、C1−4ハロアルキルチオ−C1−4アルキル、C1−4ハロアルキルスルフィニル−C1−4アルキル、C1−4ハロアルキルスルホニル−C1−4アルキルまたはC1−4アルキルアミノ、ハロゲン置換フェニルであり;好ましくは、Rは、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−メトキシエチル、メチルチオメチル、メチルスルフィニルメチル、メチルスルホニルメチルまたは2,4,6−トリフルオロフェニルであり;より好ましくは、Rは、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり;
Gは、OまたはSであり;好ましくは、GはOである。)
のアリールピロリジン化合物に関する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明によるアリールピロリジン化合物のピロリジン骨格中の窒素原子は、酸素原子で置換されていてもよく、もしくはハロゲンで置換されていてもよいC1−4アルキルで置換されていてもよく、またはそれは、塩を形成し得る。
【0016】
本発明によるアリールピロリジン化合物は、少なくとも1個の不斉炭素を有し、その結果、本明細書で示され、および本発明によっている化合物はすべて、星印で印した炭素原子において(R)−および(S)−配置で存在する(式(I−a)における(R)−配置および式(I−b)における(S)−配置を参照)。
【0017】
【化5】

【0018】
本発明によるアリールピロリジン化合物のラセミ混合物(ラセミ体)の生物活性は、非常に高いが、式(I)の(S)−配置アリールピロリジン化合物、すなわち、式(I−b)の化合物は、さらにより高い生物活性を示すことが見出されている。ある場合には、単離された式(I−b)の(S)−配置化合物の生物活性は、ラセミ体のものより最大5倍高い。したがって、(S)−配置アリールピロリジン化合物が好ましい。
【0019】
実施形態[A]において、本発明は、式(I−1)または式(I−2)のアリールピロリジン化合物、特に、上記式(I−b)の化合物について記載されたとおりの、それらの(S)−配置におけるものに関し、
【0020】
【化6】

式中、X、X、XおよびXは、それぞれ独立して、水素、ハロゲンまたはトリフルオロメチルであり;Rは、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり;Rは水素であり;Rは、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−メトキシエチル、メチルチオメチル、メチルスルフィニルメチル、メチルスルホニルメチルまたは2,4,6−トリフルオロフェニルである。
【0021】
実施形態[B]において、本発明は、式(I−3)のアリールピロリジン化合物、特に、上記式(I−b)の化合物について記載されたとおりの、それらの(S)−配置における化合物に関し、
【0022】
【化7】

式中、X、X、XおよびXは、それぞれ独立して、水素、塩素またはトリフルオロメチルであり;Rは、メチル、エチルまたはシクロプロピル、シクロプロピルメチル、メトキシエチル、2,4,6−トリフルオロフェニルである。
【0023】
実施形態[C]において、本発明は、式(I−b)のアリールピロリジン化合物に関し、
【0024】
【化8】

式中、Aは、C−Xまたは窒素であり;X、X、XおよびXは、それぞれ独立して、水素、ハロゲンまたはトリフルオロメチルであり;Rは、トリフルオロメチルであり;Rは、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり;Rは水素であり;Rは、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−メトキシエチル、メチルチオメチル、メチルスルフィニルメチル、メチルスルホニルメチルまたは2,4,6−トリフルオロフェニルであり;Gは0である。
【0025】
実施形態[C]を考慮すると、AがC−Xであり;X、X、XおよびXが、それぞれ独立して、水素、塩素またはトリフルオロメチルであり;Rがトリフルオロメチルであり;Rがメチルであり;Rが水素であり;Rが、メチル、エチルまたはシクロプロピル、シクロプロピルメチル、メトキシエチル、2,4,6−トリフルオロフェニルであり;Gが0である、式(1−b)のアリールピロリジン化合物が好ましい。
【0026】
実施形態[D]において、本発明は、AがC−Xであり;X、X、Rがそれぞれ、水素であり;X、X、Rがそれぞれ、CFであり;Rがメチルであり;Rが、メチル、エチルまたはシクロプロピル、シクロプロピルメチル、メトキシエチル、2,4,6−トリフルオロフェニルであり;Gが0である、式(I)または式(I−b)のアリールピロリジン化合物に関する。
【0027】
実施形態[E]において、本発明は、AがC−Xであり;X、X、Rがそれぞれ、水素であり;X、Xがそれぞれ塩素であり;RがCFであり;Rがメチルであり;Rが、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり;Gが0である、式(I)または式(I−b)のアリールピロリジン化合物に関する。
【0028】
実施形態[F]において、本発明は、AがC−Xであり;X、X、Rがそれぞれ、水素であり;Xが塩素であり;R、Xがそれぞれ、CFであり;Rが、メチルであり;Rが、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり、Gが0である、式(I)または式(I−b)のアリールピロリジン化合物に関する。
【0029】
実施形態[G]において、本発明は、AがC−Xであり;X、Rがそれぞれ、水素であり;X、X、Xがそれぞれ、塩素であり;RがCFであり;Rがメチルであり;Rが、メチル、エチルまたはシクロプロピル、シクロプロピルメチル、メトキシエチルであり;Gが0である、式(I)または式(I−b)のアリールピロリジン化合物に関する。
【0030】
実施形態[H]において、本発明は、Aが窒素であり;X、Xがそれぞれ、水素であり;X、X、Rがそれぞれ、CFであり;Rがメチルであり;Rがシクロプロピルであり;Gが0である、式(I)または式(I−b)のアリールピロリジン化合物に関する。
【0031】
実施形態[I]において、本発明は、昆虫類、クモ形類動物、蠕虫類、線虫類および軟体動物を防除するための少なくとも1種の本発明によるアリールピロリジン化合物を含む殺虫性組成物に関する。
【0032】
実施形態[J]において、本発明は、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、生物学的防除剤および殺菌剤から選択される少なくとも別の活性成分をさらに含む、実施形態[I]による殺虫性組成物に関する。
【0033】
実施形態[K]において、本発明は、内部寄生虫または外部寄生虫を防除するための少なくとも1種の本発明によるアリールピロリジン化合物を含む医薬組成物に関する。
【0034】
本発明によるアリールピロリジン化合物は、公知の方法によっておよび/または以下の調製方法によって調製され得る:
本発明によるアリールピロリジン化合物の調製のための方法(a)は、
式(II)
【0035】
【化9】

の化合物を、式(III)
【0036】
【化10】

の化合物と希釈剤中で、場合によって塩基の存在下、および場合によって触媒の存在下で反応させる工程を含み、ここで、式(II)および式(III)において、
Aは、C−Xまたは窒素であり;好ましくは、AはC−Xであり;より好ましくは、Aは、C−H、C−F、C−Cl、C−Br、C−IまたはC−CFであり;最も好ましくは、Aは、C−H、C−ClまたはCCFであり;
、X、XおよびXは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、C1−4ハロアルキルチオ、C1−4ハロアルキルスルフィニルおよびC1−4ハロアルキルスルホニルであり;好ましくは、X、X、XおよびXは、それぞれ独立して、水素、ハロゲンまたはC1−4ハロアルキルであり;より好ましくは、X、X、XおよびXは、それぞれ独立して、水素、ハロゲンまたはCFであり;
はC1−4ハロアルキルであり;好ましくは、Rはトリフルオロメチルであり;
は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキルまたはシアノであり;好ましくは、Rは、メチル、エチルまたはシクロプロピルを表し;より好ましくは、Rは、メチルであり;
は、水素、C1−4アルキルまたはC1−4ハロアルキルであり;好ましくは、Rは水素であり;
は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル;C3−6ハロシクロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−C1−4アルキル、C1−4ハロアルコキシ−C1−4アルキル、C1−4アルキルチオ−C1−4アルキル、C1−4アルキルスルフィニル−C1−4アルキル、C1−4アルキルスルホニル−C1−4アルキル、C1−4ハロアルキルチオ−C1−4アルキル、C1−4ハロアルキルスルフィニル−C1−4アルキル、C1−4ハロアルキルスルホニル−C1−4アルキルまたはC1−4アルキルアミノ、ハロゲン置換フェニルであり;好ましくは、Rは、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−メトキシエチル、メチルチオメチル、メチルスルフィニルメチル、メチルスルホニルメチルまたは2,4,6−トリフルオロフェニルであり;より好ましくは、Rは、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり;
Gは、OまたはSであり;好ましくは、GはOであり;
は、ハロゲンまたはC1−4ハロアルキルスルホニルオキシである。
【0037】
式(III)および式(II)の化合物は、一般に公知であり、公知の方法によって調製され得る。
【0038】
式(III)の化合物の代表例としては、
N−[1−(4−ブロモフェニル)エチル]アセトアミド、N−[(1S)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]アセトアミド、N−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]アセトアミド、N−[1−(4−ブロモフェニル)エチル]プロパンアミド、N−[(1S)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]プロパンアミド、N−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]プロパンアミド、N−[1−(4−ブロモフェニル)エチル]シクロプロパンカルボキサミド、N−[(1S)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]シクロプロパン−カルボキサミド、N−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]シクロプロパンカルボキサミド、N−[1−(4−ブロモフェニル)エチル]シクロプロパンアセトアミド、N−[(1S)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]シクロプロパン−アセトアミド、N−[1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3−メトキシプロパンアミド、N−[(1S)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3−メトキシプロパンアミド、N−[1−(4−ブロモフェニル)エチル]−2,4,6−トリフルオロベンズアミドおよびN−[(1S)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−2,4,6−トリフルオロベンズアミド
が挙げられる。
【0039】
式(II)の化合物の代表例としては、
2,6−ビス(トリフルオロメチル)−4−[3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−イル]ピリジン、3−(3−クロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン、3−(3−ブロモフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン、3−(トリフルオロメチル)−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ピロリジン、3−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン、3−(3,5−ジブロモフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン、3−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン、3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン、3−(3,4,5−トリクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン、3−[3,4−ジクロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピロリジンおよび2,6−ビス(トリフルオロメチル)−4−[3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−イル]ピリジン
が挙げられる。
【0040】
式(II)の化合物は、
(i)式(VI)
【0041】
【化11】

の化合物を、置換トリメチルシリルメチル(C1−6)アルキルアミン化合物(例えば、N−ベンジル−1−メトキシ−N−[(トリメチルシリル)メチル]メタナミン、N−ベンジル−1−ブトキシ−N−[(トリメチルシリル)メチル]−メタナミンまたはN−(ブトキシメチル)−N−[(トリメチルシリル)メチル]シクロヘキシルアミン)と、触媒(例えば、トリフルオロ酢酸、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート、ヨードトリメチルシランまたはフッ化セシウム)の存在下で反応させて、式(VII)
【0042】
【化12】

のアリールピロリジン化合物を得て、
(ii)式(VII)の化合物からベンジル基を除去すること(脱ベンジル化)によって調製することができ、ここで、式(VI)および式(VII)において、
Aは、C−Xまたは窒素であり;好ましくは、AはC−Xであり;より好ましくは、Aは、C−H、C−F、C−Cl、C−Br、C−IまたはC−CFであり;最も好ましくは、Aは、C−H、C−ClまたはCCFであり;
、X、XおよびXは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、C1−4ハロアルキルチオ、C1−4ハロアルキルスルフィニルおよびC1−4ハロアルキルスルホニルであり;好ましくは、X、X、XおよびXは、それぞれ独立して、水素、ハロゲンまたはC1−4ハロアルキルであり;より好ましくは、X、X、XおよびXは、それぞれ独立して、水素、ハロゲンまたはCFであり;
は、C1−4ハロアルキルであり;好ましくは、Rはトリフルオロメチルである。
【0043】
工程(i)は、Chemistry Letters、1984年、1117−1120頁および/またはTetrahedron Letters、1993年、34、3279−3282頁に記載された方法によって行われ得る。
【0044】
保護基(ここでは、ベンジル基)の除去である工程(ii)は、Journal of the Organic Chemistry、1984年、49、2081頁、およびPROTECTIVE GROUPS in ORGANIC SYNTHESIS 第3版、WILEY−INTERSCIENCE、1999年、579−580頁に記載された方法によって行われ得る。
【0045】
式(VI)の化合物は、一般に公知であり、公知の方法(The Journal of Organic Chemistry、1991年、第56巻、7336−7340頁、同、1994年、第59巻、2898−2901頁、Journal of Fluorine Chemistry、1999年、第95巻、167−170頁およびWO2005/05085216を参照されたい。)によって調製され得る。
【0046】
式(VI)の化合物の代表例としては、1−クロロ−3−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼン、1−ブロモ−3−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼン、1−トリフルオロメチル−3−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼン、1,3−ジクロロ−5−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼン、1,3−ジブロモ−5−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼン、1−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−5−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼン、1,3−ビス(トリフルオロメチル)−5−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼン、1,2,3−トリクロロ−5−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼン、1,2−ジクロロ−3−トリフルオロメチル−5−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]ベンゼンおよび2,6−ビス(トリフルオロメチル)−4−(3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン−2−イル)ピリジンが挙げられる。
【0047】
調製製法(a)は、適切な希釈剤中で行われる。好適な希釈剤としては、例えば、脂肪族炭化水素(例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタンなど)、脂肪族ハロゲン化炭化水素(例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタンなど)、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼンなど)、エーテル[例えば、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど]、エステル(例えば、酢酸エチル、プロピオン酸エチルなど)、酸アミド[例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、N−メチルピロリドンなど]、ニトリル(例えば、アセトニトリル、プロピオニトリルなど)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、水またはこれらの混合溶媒が挙げられる。
【0048】
調製方法(a)は、塩基の存在下で行われることが好ましい。好適な塩基は、アルカリ金属塩基(例えば、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、トリメチルシリルメチルリチウム、リチウムヘキサメチルジシラジド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸三カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシドおよびカリウムtert−ブトキシド)または有機塩基(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン、N−メチルホルホリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、4−tert−ブチル−N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、ピコリン、ルチジン、ジアザビシクロウンデセン、ジアザビシクロオクタンおよびイミダゾール)である。
【0049】
調製方法(a)は、均一系触媒の存在下で行われることがさらに好ましい。好ましい触媒は、P,N−リガンド安定化金属錯体である。このような錯体は、通常インサイチューで形成される。パラジウム化合物(例えば、Pd(dba)、Pd(dba)CHCl(dba=ジベンジリデンアセトン)、Pd(OAc))およびホスフィンリガンド(例えば、「BINAP」(2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン)、「Xantphos」(4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン)およびトリブチルホスフィン)を混合することによって形成されるP−リガンド安定化パラジウム錯体が好ましい。さらなる好ましい触媒は、銅化合物(例えば、CuI、CuO)およびアミンリガンド(例えば、8−キノリノール、プロリン、N,N−ジメチルグリシン)を混合することによって形成されるN−リガンド安定化銅錯体である。
【0050】
調製方法(a)は、実質的に広い温度範囲内で行われ得る。それは、一般に約−78℃から約200℃、好ましくは−10℃から約150℃の温度で行われてもよい。前記反応は、高圧または減圧下で行われてもよいが、通常は標準圧で行われる。反応時間は、0.1から72時間、好ましくは0.1から24時間である。
【0051】
調製方法(a)において、適切な希釈剤(例えば、トルエン)中、当モル量の式(II)および式(III)の化合物を使用する、または式(II)の化合物の1モル当たり1から3モルの量で式(III)の化合物を使用することが好ましい。塩基(例えば、ナトリウムtert−ブトキシド)は、触媒量の均一系触媒、例えば、P,N−リガンド安定化遷移金属錯体(例えば、Pd(dba)CHClおよびXantphos)に加えて、式(II)の化合物の1モル当たり1から3モルの量で存在することも好ましい。
【0052】
が水素である、本発明によるアリールピロリジン化合物の調製のための方法(b)は、式(IV)
【0053】
【化13】

の化合物を、式(r−1):
【0054】
【化14】

の化合物と希釈剤中で、場合によって塩基の存在下で反応させる工程を含み、ここで、式(IV)および式(r−1)において、
Aは、C−Xまたは窒素であり;好ましくは、AはC−Xであり;より好ましくは、Aは、C−H、C−F、C−Cl、C−Br、C−IまたはC−CFであり;最も好ましくは、Aは、C−H、C−ClまたはCCFであり;
、X、XおよびXは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、C1−4ハロアルキルチオ、C1−4ハロアルキルスルフィニルおよびC1−4ハロアルキルスルホニルであり;好ましくは、X、X、XおよびXは、それぞれ独立して、水素、ハロゲンまたはC1−4ハロアルキルであり;より好ましくは、X、X、XおよびXは、それぞれ独立して、水素、ハロゲンまたはCFであり;
は、C1−4ハロアルキルであり;好ましくは、Rはトリフルオロメチルであり;
は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキルまたはシアノであり;好ましくは、Rは、メチル、エチルまたはシクロプロピルを表し;より好ましくは、Rはメチルであり;
は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル;C3−6ハロシクロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−C1−4アルキル、C1−4ハロアルコキシ−C1−4アルキル、C1−4アルキルチオ−C1−4アルキル、C1−4アルキルスルフィニル−C1−4アルキル、C1−4アルキルスルホニル−C1−4アルキル、C1−4ハロアルキルチオ−C1−4アルキル、C1−4ハロアルキルスルフィニル−C1−4アルキル、C1−4ハロアルキルスルホニル−C1−4アルキルまたはC1−4アルキルアミノ、ハロゲン置換フェニルであり;好ましくは、Rは、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−メトキシエチル、メチルチオメチル、メチルスルフィニルメチル、メチルスルホニルメチルまたは2,4,6−トリフルオロフェニルであり;より好ましくは、Rは、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり;
Gは、OまたはSであり;好ましくは、GはOであり、
は、ヒドロキシ、フッ素、塩素、臭素、C1−4アルキル−カルボニルオキシ、C1−4アルコキシ−カルボニルオキシ、C1−4アルキル−スルホニルオキシ、C1−4ハロアルキル−スルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシまたはアゾリルである。
【0055】
式(IV)の化合物は、調製方法(a)によって調製される一方、式(IV)の化合物と式(r−1)の化合物との反応は、有機化学で知られた標準的な方法によって行われる(WO2008/128711、WO2010/043315を参照。)。
【0056】
式(r−1)の化合物は、公知である。代表的な化合物としては、酢酸、プロピオン酸、シクロプロパンカルボン酸、シクロプロピル酢酸、3,3,3−トリフルオロプロピオン酸、3−メトキシプロピオン酸、(メチルチオ)酢酸、(メチルスルフィニル)酢酸、メタンスルホニル酢酸、塩化アセチル、塩化プロピオニル、塩化シクロプロピルカルボニル、2,4,6−トリフルオロベンゾイルクロリド、無水酢酸、無水プロピオン酸が挙げられる。
【0057】
農薬分野に関して本明細書で使用される場合の「防除する」という用語は、活性化合物が、農業における個々の害虫の発生率の低減に有効であることを意味する。より具体的には、本明細書で使用される場合、「防除する」は、活性化合物が、個々の害虫の死滅、その成長の阻害、またはその増殖の阻害に有効であることを意味する。
【0058】
別に定義されない場合、「アルキル」という用語は、直鎖状または分枝状のC1−4アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−、イソ−、sec−または−tert−ブチルを意味する。さらに、それらの構成の部分として他の基に含まれるアルキル部分について、「アルキル」という用語についての定義が適用される。
【0059】
別に定義されない場合、「ハロアルキル」という用語または「ハロゲンで置換されたアルキル」という用語は、少なくとも1個のハロゲンで置換されている直鎖状または分枝状のC1−4アルキル、例えば、CHF、CHF、CF、CFCl、CFCl、CFBr、CFCF、CFHCF、CHCF、CFClCF、CClCF、CFCH、CFCHF、CFCHF、CFCFCl、CFCFBr、CFHCH、CFHCHF、CFHCHF、CHFCF、CHFCFCl、CHFCFBr、CFClCF、CClCF、CFCFCF、CHCFCF、CFCHCF、CFCFCH、CHFCFCF、CFCHFCF、CFCFCHF、CFCFCHF、CFCFCFCl、CFCFCFBr、CH(CHF)CF、CH(CF)CF、CF(CF)CF、CF(CF)CFBr、CFCFCFCF、CH(CF)CFCFおよびCF(CF)CFCF、またはアルキルの置換可能な水素原子のすべてがフッ素で置き換えられているペルフルオロアルキルなどを意味する。
【0060】
別に定義されていない場合、「アルコキシ」という用語は、直鎖状または分枝状のC1−4アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−、イソ−、sec−およびtert−ブトキシ)を意味する。アルコキシは、ハロゲンまたは場合による置換基で置換されていてもよい。
【0061】
別に定義されていない場合、「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素、好ましくはフッ素、塩素または臭素を意味する。
【0062】
別に定義されていない場合、「シクロアルキル」という用語は、C3−6シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルを意味する。さらに、それらの構成の一部として他の基に含まれるシクロアルキル部分について、「シクロアルキル」について上記に記載されたものも例示され得る。ハロゲンで置換されたシクロアルキルは、ハロシクロアルキルを意味し、これらの例としては、フルオロシクロプロピル、クロロシクロプロピル、ジフルオロシクロプロピル、ジクロロシクロプロピルおよびウンデカフルオロシクロヘキシルが挙げられる。
【0063】
本発明による化合物は、非常に強力な殺有害生物活性を示す。したがって、本発明による化合物は、農業分野または獣医学分野で有害生物防除剤として使用され得る。本発明による活性化合物は、適切な共力剤または他の活性化合物、例えば、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、生物学的防除剤および殺菌剤などと組み合わせて使用されてもよい。このような組合せも、相乗効果をもたらすことができ、すなわち、このような組合せの生物活性は、相乗的に増加する。このような組合せ相手の例は、それらの作用様式で分類される以下の殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤である:
(1)アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、例えば、カルバメート、例えば、アラニカルブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メチオカルブ、メソミル、メトルカルブ、オキサミル、ピリミカルブ、プロポクスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、トリメタカルブ、XMCおよびキシリルカルブ;または有機リン酸エステル系、例えば、アセフェート、アザメチホス、アジンホス(−メチル,−エチル)、カズサホス、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス(−メチル)、クマホス、シアノホス、ジメトン−S−メチル、ダイアジノン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ダイスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イソフェンホス、イソプロピルO−(メトキシアミノチオ−ホスホリル)サリチレート、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシデメトン−メチル、パラチオン(−メチル)、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホス(−メチル)、プロフェノホス、プロペタムホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、キナルホス、スルホテップ、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホンおよびバミドチオン。
【0064】
(2)GABA制御塩化物チャネルアンタゴニスト、例えば、有機塩素、例えばクロルデンおよびエンドスルファン(アルファ−);またはフィプロール(フェニルピラゾール)、例えばエチプロール、フィプロニル、ピラフルプロールおよびピリプロール。
【0065】
(3)ナトリウムチャネルモジュレータ/電位依存性ナトリウムチャネル遮断薬、例えばピレスロイド、例えばアクリナトリン、アレスリン(d−シス−トランス、d−トランス)、ビフェントリン、ビオアレスリン、ビオアレスリンS−シクロペンテニル、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン(ベータ−)、シハロトリン(ガンマ−、ラムダ−)、シペルメトリン(アルファ−、ベータ−、シータ−、ゼータ−)、シフェノトリン[(1R)−トランス異性体]、デルタメトリン、ジメフルトリン、エンペントリン[(EZ)−(1R)異性体]、エスフェンバレレート、エトフェンプロクス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、フルバリネート(タウ−)、ハルフェンプロクス、イミプロトリン、メトフルトリン、ペルメトリン、フェノトリン[(1R)−トランス異性体]、プラレトリン、プロフルトリン、ピレトリン(除虫菊)、レスメトリン、RU15525、シラフルオフェン、テフルトリン、テトラメトリン[(1R)異性体]、トラロメトリン、トランスフルトリンおよびZXI8901;またはDDT;またはメトキシクロル。
【0066】
(4)ニコチン性アセチルコリン受容体アゴニスト、例えばクロロニコチニル、例えばアセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム;またはニコチン。
【0067】
(5)アロステリックアセチルコリン受容体モジュレータ(アゴニスト)、例えばスピノシンス、例えばスピネトラムおよびスピノサド。
【0068】
(6)塩化物チャネル活性化因子、例えばアベルメクチン/ミルベマイシン、例えばアバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、レピメクチンおよびミルベメクチン。
【0069】
(7)幼若ホルモン類似体、例えばヒドロプレン、キノプレン、メトプレン;またはフェノキシカルブ;ピリプロキシフェン。
【0070】
(8)多種多様な非特異的(多部位)阻害剤、例えば燻蒸剤、例えば臭化メチルおよびその他のハロゲン化アルキル;またはクロロピクリン;フッ化スルフリル;ホウ砂;吐酒石。
【0071】
(9)選択的同翅類摂食阻害剤、例えばピメトロジンまたはフロニカミド。
【0072】
(10)ダニ成長阻害剤、例えばクロフェンテジン、ジフロビダジン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール。
【0073】
(11)昆虫腸膜の微生物崩壊剤、例えばバキルルス・トゥリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)亜種イスラエレンシス(israelensis)、バキルルス・スパエリクス(Bacillus sphaericus)、バキルルス・トゥリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)亜種アイザワイ(aizawai)、バキルルス・トゥリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)亜種クルスタキ(kurstaki)、バキルルス・トゥリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)亜種テネブリオニス(tenebrionis)、およびBT作物タンパク質:CrylAb、CrylAc、CrylFa、Cry2Ab、mCry3A、Cry3Ab、Cry3Bb、Cry34/35Ab1。
【0074】
(12)ミトコンドリアATP合成酵素阻害剤、例えば、ジアフェンチウロン;または有機スズ殺ダニ剤、例えばアゾシクロスズ、シヘキサチン、フェンブタチンオキシド;またはプロパルギット;テトラジホン。
【0075】
(13)プロトン勾配の破壊を介した酸化的リン酸化の脱共役剤、例えばクロルフェナピル、およびDNOC。
【0076】
(14)ニコチン性アセチルコリン受容体チャネル遮断薬、例えば、ベンスルタプ、カルタップ塩酸塩、チオシルアムおよびチオスルタップ−ナトリウム。
【0077】
(15)キチン生合成阻害剤、0型、例えばベンゾイル尿素、例えばビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクススロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、ペンフルロン(penfluron)、テフルベンズロンおよびトリフルムロン。
【0078】
(16)キチン生合成阻害剤、1型、例えばブプロフェジン。
【0079】
(17)脱皮破壊剤、例えばシロマジン。
【0080】
(18)エクジソン受容体アゴニスト/破壊剤、例えば、ジアシルヒドラジン、例えば、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジドおよびテブフェノジド。
【0081】
(19)オクタパミン受容体アゴニスト、例えば、アミトラズ。
【0082】
(20)ミトコンドリア複合体III電子伝達阻害剤、例えば、ヒドラメチルノン;アセキノシルまたはフルアクリピリム。
【0083】
(21)ミトコンドリア複合体I電子伝達阻害剤、例えば、METI殺ダニ剤、例えば、フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラドまたはロテノン。(デリス)。
【0084】
(22)電位依存性ナトリウムチャネル遮断薬、例えばインドキサカルブ;メタフルミゾン。
【0085】
(23)アセチル−CoAカルボキシラーゼ阻害剤、例えばテトロン酸誘導体、例えばスピロジクロフェンおよびスピロメシフェン;またはテトラミン酸誘導体、例えばスピロテトラマト。
【0086】
(24)ミトコンドリア複合体IV電子阻害剤、例えば、ホスフィン、例えば、リン化アルミニウム、リン化カルシウム、ホスフィン、およびリン化またはシアン化亜鉛。
【0087】
(25)ミトコンドリア複合体II電子伝達阻害剤、例えば、シエノピラフェン。
【0088】
(28)リアノジン受容体モジュレータ、例えばジアミド、例えばクロラントラニリプロール(リナキシピル)、シアントラニリプロール(シアジピル)およびフルベンジアミド。
【0089】
未知または不特定の作用様式を有するさらなる活性成分、例えば、アザジラクチン、アミドフルメット、ベンゾキシメート、ビフェナゼート、キノメチオネート、クリオライト、シフルメトフェン、ジコホール、フルエンスルホン(5−クロロ−2−[(3,4,4−トリフルオロブタ−3−エン−1−イル)スルホニル]−1,3−チアゾール)、フルフェネリム、ピリダリルおよびピリフルキナゾン;バキルルス・フィルムス(Bacillus firmus)に基づくさらなる製品(I−1582,BioNeem,Votivo)または以下の既知の活性化合物:
4−{[(6−ブロムピリド−3−イル)メチル](2−フルオルエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO2007/115644から既知)、4−{[(6−フルオルピリド−3−イル)メチル](2,2−ジフルオルエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO2007/115644から既知)、4−{[(2−クロル−1,3−チアゾール−5−イル)メチル](2−フルオルエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO2007/115644から既知)、4−{[(6−クロル−ピリド−3−イル)メチル](2−フルオルエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO2007/115644から既知)、4−{[(6−クロルピリド−3−イル)メチル](2,2−ジフルオルエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO2007/115644から既知)、4−{[(6−クロル−5−フルオルピリド−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO2007/115643から既知)、4−{[(5,6−ジクロルピリド−3−イル)メチル](2−フルオルエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO2007/115646から既知)、4−{[(6−クロル−5−フルオルピリド−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO2007/115643から既知)、4−{[(6−クロルピリド−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(EP−A−0539588から既知)、4−{[(6−クロルピリド−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(EP−A−0539588から既知)、[(6−クロルピリジン−3−イル)メチル](メチル)オキシド−λ4−スルファニリデンシアナミド(WO2007/149134から既知)、[1−(6−クロルピリジン−3−イル)エチル](メチル)オキシド−λ4−スルファニリデンシアナミド(WO2007/149134から既知)ならびにそのジアステレオマー(A)および(B)
【0090】
【化15】

(WO2007/149134からも既知)、[(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)メチル](メチル)オキシド−λ4−スルファニリデンシアナミド(WO2007/095229から既知)、またはスルホキサフロール(WO2007/149134からも既知)、11−(4−クロロ−2,6−ジメチル−フェニル)−12−ヒドロキシ−1,4−ジオキサ−9−アザジスピロ[4.2.4.2]テトラデカ−11−エン−10−オン(WO2006/089633から既知)、3−(4’−フルオロ−2,4−ジメチルビフェニル−3−イル)−4−ヒドロキシ−8−オキサ−1−アザスピロ[4.5]デカ−3−エン−2−オン(WO2008/067911から既知)、および1−[2−フルオロ−4−メチル−5−[(2,2,2−トリフルオロ−エチル)スルフィニル]フェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−アミン(WO2006/043635から既知)。
【0091】
さらなる組合せの相手の例は、以下の殺真菌剤である:
(1)エルゴステロール生合成の阻害剤、例えば、アルジモルフ、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジクロブトラゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、ドデモルフ、酢酸ドデモルフ、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェナリモール、フェンブコナゾール、フェンヘキサミド、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フルキンコナゾール、フルルプリミドール、フルシラゾール、フルトリアホール、フルコナゾール、フルコナゾール−シス、ヘキサコナゾール、イマザリル、硫酸イマザリル、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ナフチフィン、ヌアリモール、オキシポコナゾール、パクロブトラゾール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ピペラリン、プロクロラズ、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、ピリブチカルブ、ピリフェノックス、キンコナゾール、シメコナゾール、スピロキサミン、テブコナゾール、テルビナフィン、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリデモルフ、トリフルミゾール、トリホリン、トリチコナゾール、ウニコナゾール、ウニコナゾール−P、ビニコナゾール、ボリコナゾール、1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)シクロヘプタノール、メチル1−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボキシレート、N’−{5−(ジフルオロメチル)−2−メチル−4−[3−(トリメチル−シリル)プロポキシ]フェニル}−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド、N−エチル−N−メチル−N’−{2−メチル−5−(トリフルオロメチル)−4−[3−(トリメチルシリル)プロポキシ]フェニル}イミドホルムアミドおよびO−[1−(4−メトキシ−フェノキシ)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]1H−イミダゾール−1−カルボチオエート。
【0092】
(2)複合体IまたはIIにおける呼吸鎖の阻害剤、例えば、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、ジフルメトリム、フェンフラム、フルオピラム、フルトラニル、フルキサピロキサド、フラメトピル、フルメシクロキス、イソピラザム(syn−エピマーラセミ体1RS,4SR,9RSおよびanti−エピマーラセミ体1RS,4SR,9SRの混合物)、イソピラザム(anti−エピマーラセミ体1RS,4SR,9RS)、イソピラザム(anti−エピマーエナンチオマー1R,4S,9R)、イソピラザム(anti−エピマーエナンチオマー1S,4R,9S)、イソピラザム(syn−エピマーラセミ体1RS,4SR,9SR)、イソピラザム(syn−エピマーエナンチオマー1R,4S,9S)、イソピラザム(syn−エピマーエナンチオマー1S,4R,9R)、メプロニル、オキシカルボキシン、ペンフルフェン、ペンチオピラド、セダキサン、チフルザミド、1−メチル−N−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−N−[4−フルオロ−2−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシプロパン−2−イル]−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドおよびこれらの塩。
【0093】
(3)複合体IIIにおける呼吸鎖の阻害剤、例えば、アメトクトラジン、アミスルブロム、アゾキシストロビン、シアゾファミド、ジモキシストロビン、エネストロブリン、ファモキサドン、フェンアミドン、フルオキサストロビン、クレソキシム−メチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、ピリベンカルブ、トリフロキシストロビン、(2E)−2−(2−{[6−(3−クロロ−2−メチルフェノキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド、(2E)−2−(メトキシ−イミノ)−N−メチル−2−(2−{[({(1E)−1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン}アミノ)オキシ]−メチル}フェニル)エタンアミド、(2E)−2−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−{2−[(E)−({1−[3−(トリフルオロ−メチル)フェニル]エトキシ}イミノ)メチル]フェニル}エタンアミド、(2E)−2−{2−[({[(1E)−1−(3−{[(E)−1−フルオロ−2−フェニルエテニル]オキシ}フェニル)エチリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}−2−(メトキシ−イミノ)−N−メチルエタンアミド、(2E)−2−{2−[({[(2E,3E)−4−(2,6−ジクロロ−フェニル)ブタ−3−エン−2−イリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド、2−クロロ−N−(1,1,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)ピリジン−3−カルボキサミド、5−メトキシ−2−メチル−4−(2−{[({(1E)−1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン}アミノ)オキシ]メチル}フェニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、メチル(2E)−2−{2−[({シクロプロピル[(4−メトキシ−フェニル)イミノ]メチル}スルファニル)メチル]フェニル}−3−メトキシプロパ−2−エノエート、N−(3−エチル−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシル)−3−(ホルミルアミノ)−2−ヒドロキシベンズアミド、2−{2−[(2,5−ジメチル−フェノキシ)メチル]フェニル}−2−メトキシ−N−メチルアセトアミド、(2R)−2−{2−[(2,5−ジメチルフェノキシ)−メチル]フェニル}−2−メトキシ−N−メチルアセトアミドおよびこれらの塩。
【0094】
(4)有糸分裂および細胞分裂の阻害剤、例えば、ベノミル、カルベンダジム、クロルフェナゾール、ジエトフェンカルブ、エタボキサム、フルオピコリド、フベリダゾール、ペンシクロン、チアベンダゾール、チオファネート−メチル、チオファネート、ゾキサミド、5−クロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン、3−クロロ−5−(6−クロロピリジン−3−イル)−6−メチル−4−(2,4,6−トリフルオロフェニル)ピリダジンおよびこれらの塩。
【0095】
(5)多部位作用を示すことができる化合物、例えば、ボルドー混合物、カプタホール、キャプタン、クロロタロニル、水酸化銅、ナフテン酸銅、酸化銅、オキシ塩化銅、硫酸銅(2+)、ジクロフルアニド、ジチアノン、ドジン、ドジン遊離塩基、ファーバム、フルオロフォルペット、フォルペット、グアザチン、グアザチンアセテート、イミノクタジン、イミノタジンアルベシレート、イミノクタジントリアセテート、マン銅、マンコゼブ、マネブ、メチラム、メチラム亜鉛、オキシン銅、プロパミジン、プロピネブ、硫黄および硫黄調製物(多硫化カルシウムを含む)、チラム、トリルフルアニド、ジネブ、ジラムおよびこれらの塩など。
【0096】
(6)宿主防御を誘導することができる化合物、例えば、アシベンゾラル−S−メチル、イソチアニル、プロベナゾール、チアジニルおよびこれらの塩など。
【0097】
(7)アミノ酸および/またはタンパク質生合成の阻害剤、例えば、アンドプリム、ブラストサイジン−S、シプロジニル、カスガマイシン、塩酸カスガマイシン水和物、メパニピリム、ピリメタニルおよびこれらの塩。
【0098】
(8)ATP産生の阻害剤、例えば、フェンチンアセテート、フェンチンクロリド、フェンチンヒドロキシドおよびシルチオファム。
【0099】
(9)細胞壁合成の阻害剤、例えば、ベンチアバリカルブ、ジメトモルフ、フルモルフ、イプロバリカルブ、マンジプロパミド、ポリオキシンス、ポリオキソリム、バリダマイシンAおよびバレフェナレート。
【0100】
(10)脂質および膜合成の阻害剤、例えば、ビフェニル、クロロネブ、ジクロラン、エジフェンホス、エトリジアゾール、ヨードカルブ、イプロベンホス、イソプロチオラン、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、プロチオカルブ、ピラゾホス、キントゼン、テクナゼンおよびトルクロホス−メチル。
【0101】
(11)メラニン生合成の阻害剤、例えば、カルプロパミド、ジクロシメト、フェノキサニル、フタリド、ピロキロンおよびトリシクラゾール。
【0102】
(12)核酸合成の阻害剤、例えば、ベナラキシル、ベナラキシル−M(キララキシル)、ブピリメート、クロジラコン、ジメチリモール、エチリモール、フララキシル、ヒメキサゾール、メタラキシル、メタラキシル−M(メフェンノキサム)、オフラセ、オキサジキシルおよびオキソリン酸。
【0103】
(13)シグナル伝達の阻害剤、例えば、クロゾリネート、フェンピクロニル、フルジオキソニル、イプロジオン、プロシミドン、キノキシフェンおよびビンクロゾリン。
【0104】
(14)脱共力剤として作用することができる化合物、例えば、ビナパクリル、ジノキャップ、フェリムゾン、フルアジナムおよびメチルジノキャップなど。
【0105】
(15)さらなる化合物、例えば、ベンチアゾール、ベトキサジン、カプシマイシン、カルボン、キノメチオネート、クラザフェノン、クフラネブ、シフルフェナミド、シモキサニル、シプロスルファミド、ダゾメット、デバカルブ、ジクロロフェン、ジクロメジン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコートメチルスルフェート、ジフェニルアミン、エコメイト、フェンピラザミン、フルメトベル、フルオロイミド、フルスルファミド、フルチアニル、ホセチル−アルミニウム、ホセチル−カルシウム、ホセチル−ナトリウム、ヘキサクロロベンゼン、イルママイシン、メタスルホカルブ、メチルイソチオシアネート、メトラフェノン、ミルジオマイシン、ナタマイシン、ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、ニトロタールイソプロピル、オクチリノン、オキサモカルブ(oxamocarb)、オキシフェンチイン(oxyfenthiin)、ペンタクロロフェノールおよび塩、フェノトリン、リン酸およびその塩、プロパモカルブ−ホセチレート、プロパノシン−ナトリウム(propanosine−sodium)、プロキナジド、ピロールニトリン、テブフロキン、テクロフタラム、トルニファニド、トリアゾキシド、トリクラミド、ザリラミド、1−(4−{4−[(5R)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、1−(4−{4−[(5S)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、1−(4−{4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、1−(4−メトキシフェノキシ)−3,3−ジメチルブタン−2−イル 1H−イミダゾール−1−カルボキシレート、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、2,3−ジブチル−6−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−(4−{4−[(5R)−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)エタノン、2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−(4−{4−[(5S)−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)エタノン、2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−{4−[4−(5−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]ピペリジン−1−イル}エタノン、2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピル−4H−クロメン−4−オン、2−クロロ−5−[2−クロロ−1−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−4−メチル−1H−イミダゾール−5−イル]ピリジン、2−フェニルフェノールおよび塩、3,4,5−トリクロロピリジン−2,6−ジカルボニトリル、3−[5−(4−クロロフェニル)−2,3−ジメチル−1,2−オキサゾリジン−3−イル]ピリジン、3−クロロ−5−(4−クロロフェニル)−4−(2,6−ジフルオロフェニル)−6−メチルピリダジン、4−(4−クロロ−フェニル)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジメチルピリダジン、5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−チオール、5−クロロ−N’−フェニル−N’−(プロパ−2−イン−1−イル)チオフェン−2−スルホノヒドラジド、5−メチル−6−オクチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン、エチル(2Z)−3−アミノ−2−シアノ−3−フェニルプロパ−2−エノエート、N−(4−クロロベンジル)−3−[3−メトキシ−4−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル]プロパンアミド、N−[(4−クロロフェニル)(シアノ)−メチル]−3−[3−メトキシ−4−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル]プロパンアミド、N−[(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)−メチル]−2,4−ジクロロピリジン−3−カルボキサミド、N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2,4−ジクロロ−ピリジン−3−カルボキサミド、N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−カルボキサミド、N−{(E)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−フェニル−アセトアミド、N−{(Z)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]−メチル}−2−フェニルアセトアミド、N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}−ピペリジン−4−イル)−N−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−[(1R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−[(1S)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、ペンチル{6−[({[(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)(フェニル)メチリデン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン−2−イル}−カルバメート、フェナジン−1−カルボン酸、キノリン−8−オールおよびキノリン−8−オールスルフェート(2:1)など。
【0106】
(16)さらなる化合物、例えば、1−メチル−3−(トリフルオロ−メチル)−N−[2’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(4’−クロロビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(2’,4’−ジクロロビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(2’,5’−ジフルオロビフェニル−2−イル)−1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[4’−(プロパ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、5−フルオロ−1,3−ジメチル−N−{4’−(プロパ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、2−クロロ−N−{4’−(プロパ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル}ピリジン−3−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−N−[4’−(3,3−ジメチルブタ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−[4’−(3,3−ジメチルブタ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−N−(4’−エチニルビフェニル−2−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(4’−エチニルビフェニル−2−イル)−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、2−クロロ−N−(4’−エチニルビフェニル−2−イル)ピリジン−3−カルボキサミド、2−クロロ−N−[4’−(3,3−ジメチルブタ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]ピリジン−3−カルボキサミド、4−(ジフルオロメチル)−2−メチル−N−[4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−2−イル]−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド、5−フルオロ−N−[4’−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、2−クロロ−N−{4’−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル}ピリジン−3−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−N−[4’−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、5−フルオロ−N−{4’−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル}−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、2−クロロ−N−[4’−(3−メトキシ−3−メチルブタ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]ピリジン−3−カルボキサミド、(5−ブロモ−2−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)(2,3,4−トリメトキシ−6−メチルフェニル)メタノンおよびN−[2−(4−{[3−(4−クロロフェニル)プロパ−2−イン−1−イル]オキシ}−3−メトキシフェニル)エチル]−N2−(メチルスルホニル)バリンアミドなど。
【0107】
それらの「一般名称」により本明細書で特定される活性成分は、公知であり、例えば、有害生物防除剤マニュアル(「The Pesticide Manual」、第14版、British Crop Protection Council 2006年)に記載されている、またはインターネットで検索され得る(例えば、http://www.alanwood.net/pesticides)。
【0108】
良好な植物の耐性および温血動物に対する好ましい毒性の組合せならびに環境によって十分に耐容される、本発明による化合物は、植物および植物器官の保護、収穫量の増加、収穫された物質の品質の向上、ならびに(農業、園芸、畜産業、林業、庭園およびレジャー施設、貯蔵生産物および原料の保護、ならびに衛生分野において遭遇される)害虫、特に昆虫類、クモ形類動物、蠕虫類、線虫類および軟体動物の防除に適切である。それらは、好ましくは植物保護剤として用いることができる。それらは、通常の感受性種および耐性種に対して、および発達のすべてまたは一部の期に対して活性である。上記害虫としては、以下が挙げられる:
目:節足動物門(Arthropoda):アラクニダ(Arachnida)綱から、例えば、アカルス属種(Acarus spp.)、アケリア・シェルドニ(Aceria sheldoni)、アクロプス属種(Aculops spp.)、アクルス属種(Aculus spp.)、アムブリュオンマ属種(Amblyomma spp.)、アムピテトラニュクス・ウィエンネンシス(Amphitetranychus viennensis)、アルガス属種(Argas spp.)、ボオピルス属種(Boophilus spp.)、ブレウィ−パルプス属種(Brevi−palpus spp.)、ブリュオビア・プラエティオサ(Bryobia praetiosa)、ケントルロイデス属種(Centruroides spp.)、コリオプテス属種(Chorioptes spp.)、デルマニュッスス・ガッリナエ(Dermanyssus gallinae)、デルマトパゴイデス・プテロニュッシウス(Dermatophagoides pteronyssius)、デルマトパゴイデス・ファリナエ(Dermatophagoides farinae)、デルマケントル属種(Dermacentor spp.)、エオテトラニュクス属種(Eotetranychus spp.)、エピトリメルス・ピュリ(Epitrimerus pyri)、エウテトラニュクス属種(Eutetranychus spp.)、エリオピュエス属種(Eriophyes spp.)、ハロティデウス・デストルクトル(Halotydeus destructor)、ヘミタルソネムス属種(Hemitarsonemus spp.)、フュアロンマ属種(Hyalomma spp.)、イクソデス属種(Ixodes spp.)、ラトロデクトゥス属種(Latrodectus spp.)、ロクソスケレス属種(Loxosceles spp.)、メタテトラニュクス属種(Metatetranychus spp.)、ヌペルサ属種(Nuphersa spp.)、オリゴニュクス属種(Oligonychus spp.)、オルニトドルス属種(Ornithodorus spp.)、オルニトニュッスス属種(Ornithonyssus spp.)、パノニュクス属種(Panonychus spp.)、ピュッロコプトルタ・オレイウォラ(Phyllocoptruta oleivora)、ポリュパゴタルソネムス・ラトゥス(Polyphagotarsonemus latus)、プソロプテス属種(Psoroptes spp.)、リピケパルス属種(Rhipicephalus spp.)、リゾグリュプス属種(Rhizoglyphus spp.)、サルコプテス属種(Sarcoptes spp.)、スコルピオ・マウルス(Scorpio maurus)、ステノタルソネムス属種(Stenotarsonemus spp.)、タルソネムス属種(Tarsonemus spp.)、テトラニュクス属種(Tetranychus spp.)、ワエヨウィス属種(Vaejovis spp.)、ワサテス・リュコペルシキ(Vasates lycopersici)、
シラミ目(Anoplura)(プティラプテラ(Phthiraptera))の目から、例えば、ダマリニア属種(Damalinia spp.)、ハエマトピヌス属種(Haematopinus spp.)、リノグナトゥス属種(Linognathus spp.)、ペディクルス属種(Pediculus spp.)、プティルス・プビス(Ptirus pubis)、トリコデクテス属種(Trichodectes spp.)。
【0109】
ゴキブリ目(Blattodea)の目から、例えば、ブラテッラ・ゲルマニカ(Blatella germanica)、ペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta americana)、レティクリテルメス・スペラトゥス(Reticulitermes speratus)、コプトテルメス・フォルモサヌス(Coptotermes formosanus)。
【0110】
唇脚目(Chilopoda)目から、例えば、ゲオピルス属種(Geophilus spp.)、スクティゲラ属種(Scutigera spp.)。
【0111】
コウチュウ目(Coleoptera)の目から、例えば、アカリュンマ・ウィッタトゥム(Acalymma vittatum)、アカントスケリデス・オプテクトゥス(Acanthoscelides obtectus)、アドレトゥス属種(Adoretus spp.)、アゲラスティカ・アルニ(Agelastica alni)、アグリオテス属種(Agriotes spp.)、アルピトビウス・ディアペリヌス(Alphitobius diaperinus)、アムピマッロン・ソルスティティアリス(Amphimallon solstitialis)、アノビウム・プンクタトゥム(Anobium punctatum)、アノプロポラ属種(Anoplophora spp.)、アントノムス属種(Anthonomus spp.)、アントレヌス属種(Anthrenus spp.)、アピオン属種(Apion spp.)、アポゴニア属種(Apogonia spp.)、アトマリア属種(Atomaria spp.)、アッタゲヌス属種(Attagenus spp.)、ブルキディウス・オプテクトゥス(Bruchidius obtectus)、ブルクス属種(Bruchus spp.)、カッシダ属種(Cassida spp.)、ケロトマ・トリフルカタ(Cerotoma trifurcata)、ケウトル−リュンクス属種(Ceutor−rhynchus spp.)、カエトクネマ属種(Chaetocnema spp.)、クレオヌス・メンディクス(Cleonus mendicus)、コノデルス属種(Conoderus spp.)、コスモポリテス属種(Cosmopolites spp.)、コステリュトラ・ゼアランディカ(Costelytra zealandica)、クテニケラ属種(Ctenicera spp.)、クルクリオ属種(Curculio spp.)、クリュプトリュンクス・ラパティ(Cryptorhynchus lapathi)、キュリンドロコプトュルス属種(Cylindrocopturus spp.)、デルメステス属種(Dermestes spp.)、ディアブロティカ属種(Diabrotica spp.)、ディコクロキス属種(Dichocrocis spp.)、ディロボデルス属種(Diloboderus spp.)、エピラクナ属種(Epilachna spp.)、エピトリクス属種(Epitrix spp.)、ファウスティヌス属種(Faustinus spp.)、ギッビウム・プシュッロイデス(Gibbium psylloides)、ヘッルラ・ウンダリス(Hellula undalis)、ヘテロニュクス・アラトル(Heteronychus arator)、ヘテロニュクス属種(Heteronyx spp.)、フュラモルパ・エレガンス(Hylamorpha elegans)、フュロトルペス・バイユルス(Hylotrupes bajulus)、フュペラ・ポスティカ(Hypera postica)、フュポテネムス属種(Hypothenemus spp.)、ラクノステルナ・コンサングイネア(Lachnosterna consanguinea)、レマ属種(Lema spp.)、レプティノタルサ・デケムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata)、レウコプテラ属種(Leucoptera spp.)、リッソロプトルス・オリュゾピルス(Lissorhoptrus oryzophilus)、リクスス属種(Lixus spp.)、ルペロデス属種(Luperodes spp.)、リュクトゥス属種(Lyctus spp.)、メガスケリス属種(Megascelis spp.)、メラノトゥス(Melanotus spp.)、メリゲテス・アエネウス(Meligethes aeneus)、メロロンタ属種(Melolontha spp.)、ミグドルス属種(Migdolus spp.)、モノカムス属種(Monochamus spp.)、ナウパクトゥス・クサントグラプス(Naupactus xanthographus)、ニプトゥス・ホロレウクス(Niptus hololeucus)、オリュクテス・リノケロス(Oryctes rhinoceros)、オリュザエピルス・スリナメンシス(Oryzaephilus surinamensis)、オリュザパグス・オリュザエ(Oryzaphagus oryzae)、オティオッリュンクス属種(Otiorrhynchus spp.)、オクシケトニア・ユクンダ(Oxycetonia jucunda)、パエドン・コクレアリアエ(Phaedon cochleariae)、ピュッロパガ属種(Phyllophaga spp.)、ピュッロトレタ属種(Phyllotreta spp.)、ポピッリア・ヤポニカ(Popillia japonica)、プレムノトリュペス属種(Premnotrypes spp.)、プロステパヌス・トルンカトゥス(Prostephanus truncatus)、プシュッリオデス属種(Psylliodes spp.)、プティヌス属種(Ptinus spp.)、リゾビウス・ウェントラリス(Rhizobius ventralis)、リゾペルタ・ドミニカ(Rhizopertha dominica)、シトピルス属種(Sitophilus spp.)、スペノポルス属種(Sphenophorus spp.)、ステゴビウム・パニケウム(Stegobium paniceum)、ステルネクス属種(Sternechus spp.)、シュムピュレテス属種(Symphyletes spp.)、タニュメクス属種(Tanymecus spp.)、テネブリオ・モリトル(Tenebrio molitor)、トリボリウム属種(Tribolium spp.)、トロゴデルマ属種(Trogoderma spp.)、テュキウス属種(Tychius spp.)、クシロトレクス属種(Xylotrechus spp.)、ザブルス属種(Zabrus spp.)。さらに、カッロソブルクス・キネンシス(Callosobruchus Chinensis)、シトピルス・ゼアマイス(Sitophilus zeamais)、トリボリウム・カスタネウム(Tribolium castaneum)、エピラクナ・ウィギンティオクトマクラタ(Epilachna vigintioctomaculata)、アグリテソグラエ・フスキコッリス(Agriotesogurae fuscicollis)、アノマラ・ルフォクプレア(Anomala rufocuprea)、レプティノタルサ・デケムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata)、ディアブロティカ属種(Diabrotica spp.)、モノカムサルテルナトゥス・エンダイ(Monochamusalternatus endai)、リッソルホプトルソリュゾピルス(Lissorhoptrusoryzophilus)、リュクトゥス・ブルンネウス(Lyctus brunneus)。
【0112】
トビムシ目(Collembola)の目から、例えば、オニュキウルス・アルマトゥス(Onychiurus armatus)。
【0113】
倍脚目(Diplopoda)の目から、例えば、ブラニウルス・グットゥラトゥス(Blaniulus guttulatus)。
【0114】
双翅目(Diptera)の目から、例えば、アエデス属種(Aedes spp.)、アグロミュザ属種(Agromyza spp.)、アナストレパ属種(Anastrepha spp.)、アノペレス属種(Anopheles spp.)、アスポンドュリア属種(Asphondylia spp.)、バクトロケラ属種(Bactrocera spp.)、ビビオ・ホルトゥラヌス(Bibio hortulanus)、カッリポラ・エリュトロケパラ(Calliphora erythrocephala)、ケラティティス・カピタタ(Ceratitis capitata)、キロノムス属種(Chironomus spp.)、クリュソミュイア属種(Chrysomyia spp.)、クリュソプス属種(Chrysops spp.)、コクリオミュイア属種(Cochliomyia spp.)、コンタリニア属種(Contarinia spp.)、コルドュロビア・アントロポパガ(Cordylobia anthropophaga)、クレクス属種(Culex spp.)、クリコイデス属種(Culicoides spp.)、クリセタ属種(Culiseta spp.)、クテレブラ属種(Cuterebra spp.)、ダクス・オレアエ(Dacus oleae)、ダシュネウラ属種(Dasyneura spp.)、デリア属種(Delia spp.)、デルマトビア・ホミニス(Dermatobia hominis)、ドロソピラ属種(Drosophila spp.)、エキノクネムス属種(Echinocnemus spp.)、ファンニア属種(Fannia spp.)、ガステロピルス属種(Gasterophilus spp.)、グロッシナ属種(Glossina spp.)、ハエマトポタ属種(Haematopota spp.)、フュドレッリア属種(Hydrellia spp.)、フュレミュイア属種(Hylemyia spp.)、フュッポボスカ属種(Hyppobosca spp.)、フュポデルマ属種(Hypoderma spp.)、リリオミュザ属種(Liriomyza spp.)、ルキリア属種(Lucilia spp.)、ルトゾミア属種(Lutzomia spp.)、マンソニア属種(Mansonia spp.)、ムスカ属種(Musca spp.)、ネザラ属種(Nezara spp.)、オエストルス属種(Oestrus spp.)、オス−キネッラ・フリト(Os−cinella frit)、ペゴミュイア属種(Pegomyia spp.)、プレボトムス属種(Phlebotomus spp.)、ポルビア属種(Phorbia spp.)、ポルミア属種(Phormia spp.)、プロディプロシス属種(Prodiplosis spp.)、プシラ・ロサエ(Psila rosae)、ラゴレティス属種(Rhagoletis spp.)、サルコパガ属種(Sarcophaga spp.)、シムリウム属種(Simulium spp.)、ストモクシス属種(Stomoxys spp.)、タバヌス属種(Tabanus spp.)、タンニア属種(Tannia spp.)、テタノプス属種(Tetanops spp.)、ティプラ属種(Tipura spp.)。さらに、ムスカ・ドメスティカ(Musca domestica)、アエデス・アエギュプティ(Aedes aegypti)、デリア・プラトゥラ(Delia platura)、クレクス・ピピエンス(Culex pipiens)パッレンス(pallens)、アノペレス・シネンシス(Anopheles sinensis)、クレクス・トリタエニリュンクス(Culex tritaeniorhynchus)、リリオミュザ・トリフォリイ(Liriomyza trifolii)。
【0115】
半翅目(Hemiptera)の目から、例えば、ネポテッティクス・キンクティケプス(Nephotettix cincticeps)、ニラパルワタ・ルゲンス(Nilaparvata lugens)、プスエウドコックス・コムストクキ(Pseudococcus comstocki)、ウナスピス・ヤノネンシス(Unaspis yanonensis)、ミュズス・ペルシカス(Myzus persicas)、アピス・ポミ(Aphis pomi)、アピス・ゴッシュピイ(Aphis gossypii)、リパピス・エリュシミ(Lipaphis erysimi)、ステパンニティスナシ(Stephannitisnashi)、ネザラ属種(Nezara spp.)、トリアレウロデス・ワポラリオルム(Trialeurodes vaporariorum)、プシュッラ属種(Psylla spp.);アザミウマ目(Thysanoptera)、例えば、トリプス・パルミ(Thrips palmi)、フランクリネッラ・オッキデンタリス(Franklinella occidentalis);バッタ目(Orthoptera)有害生物、例えば、グリュッロタルパ・アフリカナ(Gryllotalpa africana)、ロクスタ・ミグラトリア(Locusta migratoria);
異翅目(Heteroptera)の目から、例えば、アナサ・トリスティス(Anasa tristis)、アンテスティオプシス属種(Antestiopsis spp.)、ボイセア属種(Boisea spp.)、ブリッスス属種(Blissus spp.)、カロコリス属種(Calocoris spp.)、カムピュロンマ・リウィダ(Campylomma livida)、カウェレリウス属種(Cavelerius spp.)、キメクス属種(Cimex spp.)、キメクス・レクトゥラリウス(Cimex lectularius)、キメクス・ヘミプテルス(Cimex hemipterus)、コッラリア属種(Collaria spp.)、クレオンティアデス・ディルトゥス(Creontiades dilutus)、ダシュヌス・ピペリス(Dasynus piperis)、ディケロプス・フルカトゥス(Dichelops furcatus)、ディコノコリス・ヘウェッティ(Diconocoris hewetti)、ドュスデルクス属種(Dysdercus spp.)、エウスキストゥス属種(Euschistus spp.)、エウリュガステル属種(Eurygaster spp.)、ヘリオペルティス属種(Heliopeltis spp.)、ホルキアス・ノビレッルス(Horcias nobilellus)、レプトコリサ属種(Leptocorisa spp.)、レプトグロッスス・ピュッロプス(Leptoglossus phyllopus)、リュグス属種(Lygus spp.)、マクロペス・エクスカワトゥス(Macropes excavatus)、ミリダエ(Miridae)、モナロニオン・アトラトゥム(Monalonion atratum)、ネザラ属種(Nezara spp.)、オエバルス属種(Oebalus spp.)、ペントミダエ(Pentomidae)、ピエスマ・クワドラタ(Piesma quadrata)、ピエゾドルス属種(Piezodorus spp.)、プサッルス属種(Psallus spp.)、プセウダキュスタ・ペルセア(Pseudacysta persea)、ロドニウス属種(Rhodnius spp.)、サルベルゲッラ・シングラリス(Sahlbergella singularis)、スカプトコリス・カスタネア(Scaptocoris castanea)、スコティノポラ属種(Scotinophora spp.)、ステパニティス・ナシ(Stephanitis nashi)、ティブラカ属種(Tibraca spp.)、トリアトマ属種(Triatoma spp.)。
【0116】
同翅目(Homoptera)の目から、例えば、アキュルトシポン属種(Acyrthosipon spp.)、アクロゴニア属種(Acrogonia spp.)、アエネオラミア属種(Aeneolamia spp.)、アゴノスケナ属種(Agonoscena spp.)、アレウロデス属種(Aleurodes spp.)、アレウロロブス・バロデンシス(Aleurolobus barodensis)、アレウロトリクスス属種(Aleurothrixus spp.)、アムラスカ属種(Amrasca spp.)、アヌラピス・カルドゥイ(Anuraphis cardui)、アオニディエッラ属種(Aonidiella spp.)、アパノスティグマ・ピリ(Aphanostigma piri)、アピス属種(Aphis spp.)、アルボリディア・アピカリス(Arboridia apicalis)、アスピディエッラ属種(Aspidiella spp.)、アスピディオトゥス属種(Aspidiotus spp.)、アタヌス属種(Atanus spp.)、アウラコルトゥム・ソラニ(Aulacorthum solani)、ベミシア属種(Bemisia spp.)、ブラキュカウドゥス・ヘリクリュシイ(Brachycaudus helichrysii)、ブラキュコルス属種(Brachycolus spp.)、ブレウィコリュネ・ブラッシカエ(Brevicoryne brassicae)、カッリギュポナ・マルギナタ(Calligypona marginata)、カルネオケパラ・フルギダ(Carneocephala fulgida)、ケラトワクナ・ラニゲラ(Ceratovacuna lanigera)、ケルコピダエ(Cercopidae)、ケロプラステス属種(Ceroplastes spp.)、カエトシポン・フラガエフォリイ(Chaetosiphon fragaefolii)、キオナスピス・テガレンシス(Chionaspis tegalensis)、クロリタ・オヌキイ(Chlorita onukii)、クロマピス・ユグランディコラ(Chromaphis juglandicola)、クリュソムパルス・フィクス(Chrysomphalus ficus)、キカドゥリナ・ムビラ(Cicadulina mbila)、コッコミュティルス・ハッリ(Coccomytilus halli)、コックス属種(Coccus spp.)、クリュプトミュズス・リビス(Cryptomyzus ribis)、ダルブルス属種(Dalbulus spp.)、ディアレウロデス属種(Dialeurodes spp.)、ディアポリナ属種(Diaphorina spp.)、ディアスピス属種(Diaspis spp.)、ドロシカ属種(Drosicha spp.)、ドュサピス属種(Dysaphis spp.)、ドュスミコックス属種(Dysmicoccus spp.)、エムポアスカ属種(Empoasca spp.)、エリオソマ属種(Eriosoma spp.)、エリュトロネウラ属種(Erythroneura spp.)、エウスケリス・ビロバトゥス(Euscelis bilobatus)、フェッリシア属種(Ferrisia spp.)、ゲオコックス・コッフェアエ(Geococcus coffeae)、ヒエログリュプス属種(Hieroglyphus spp.)、ホマロディスカ・コアグラタ(Homalodisca coagulata)、フュアロプテルス・アルンディニス(Hyalopterus arundinis)、イケリュア属種(Icerya spp.)、イディオケルス属種(Idiocerus spp.)、イディオスコプス属種(Idioscopus spp.)、ラオデルパクス・ストリアテッルス(Laodelphax striatellus)、レカニウム属種(Lecanium spp.)、レピドサペス属種(Lepidosaphes spp.)、リパピス・エリュシミ(Lipaphis erysimi)、マクロシプム属種(Macrosiphum spp.)、マハナルワ属種(Mahanarva spp.)、メラナピス・サッカリ(Melanaphis sacchari)、メトカルフィエッラ属種(Metcalfiella spp.)、メト−ポロピウム・ディロドゥム(Meto−polophium dirhodum)、モネッリア・コスタリス(Monellia costalis)、モネッリオプシス・ペカニス(Monelliopsis pecanis)、ミュズス属種(Myzus spp.)、ナソノウィア・リビスニグリ(Nasonovia ribisnigri)、ネポテッティクス属種(Nephotettix spp.)、ニラパルワタ・ルゲンス(Nilaparvata lugens)、オンコメトピア属種(Oncometopia spp.)、オルテジア・プラエロンガ(Orthezia praelonga)、パラベミシア・ミュリカエ(Parabemisia myricae)、パラトリオザ属種(Paratrioza spp.)、パルラトリア属種(Parlatoria spp.)、ペムピグス属種(Pemphigus spp.)、ペレグリヌス・マイディス(Peregrinus maidis)、ペナコックス属種(Phenacoccus spp.)、プロエオミュズス・パッセリニイ(Phloeomyzus passerinii)、ポロドン・フムリ(Phorodon humuli)、ピュッロクセラ属種(Phylloxera spp.)、ピンナスピス・アスピディストラエ(Pinnaspis aspidistrae)、プラノコックス属種(Planococcus spp.)、プロトプルウィナリア・ピュリフォルミス(Protopulvinaria pyriformis)、プセウダウラカスピス・ペンタゴナ(Pseudaulacaspis pentagona)、プセウドコックス属種(Pseudococcus spp.)、プシュッラ属種(Psylla spp.)、プテロマルス属種(Pteromalus spp.)、ピュリッラ属種(Pyrilla spp.)、クワドラスピディオトゥス属種(Quadraspidiotus spp.)、クウェサダ・ギガス(Quesada gigas)、ラストロコックス属種(Rastrococcus spp.)、ロパロシプム属種(Rhopalosiphum spp.)、サイッセティア属種(Saissetia spp.)、スカポイデス・ティタヌス(Scaphoides titanus)、スキザピス・グラミヌム(Schizaphis graminum)、セレナスピドゥス・アルティクラトゥス(Selenaspidus articulatus)、ソガタ属種(Sogata spp.)、ソガテッラ・フルキフェラ(Sogatella furcifera)、ソガトデス属種(Sogatodes spp.)、スティクトケパラ・フェスティナ(Stictocephala festina)、テナラパラ・マラユエンシス(Tenalaphara malayensis)、ティノカッリス・カリュアエフォリアエ(Tinocallis caryaefoliae)、トマスピス属種(Tomaspis spp.)、トクソプテラ属種(Toxoptera spp.)、トリアレウロデス属種(Trialeurodes spp.)、トリオザ属種(Trioza spp.)、テュプロキュバ属種(Typhlocyba spp.)、ウナスピス属種(Unaspis spp.)、ウィテウス・ウィティフォリイ(Viteus vitifolii)、ジグニア属種(Zygina spp.)。
【0117】
膜翅目(Hymenoptera)の目から、例えば、アクロミュルメクス属種(Acromyrmex spp.)、アタリア属種(Athalia spp.)、アッタ属種(Atta spp.)、ディプリオン属種(Diprion spp.)、ホプロカムパ属種(Hoplocampa spp.)、ラシウス属種(Lasius spp.)、モノモリウム・パラオニス(Monomorium pharaonis)、ソレノプシス・インウィクタ(Solenopsis invicta)、タピノマ属種(Tapinoma spp.)、ウェスパ属種(Vespa spp.)。
【0118】
等脚目(Isopoda)の目から、例えば、アルマディッリディウム・ウルガレ(Armadillidium vulgare)、オニスクス・アセッルス(Oniscus asellus)、ポルケッリオ・スカベル(Porcellio scaber)。
【0119】
シロアリ目(Isoptera)の目から、例えば、コプトテルメス属種(Coptotermes spp.)、コルニテルメス・クムランス(Cornitermes cumulans)、クリュプトテルメス属種(Cryptotermes spp.)、インキシテルメス属種(Incisitermes spp.)、ミクロテルメス・オベシ(Microtermes obesi)、オドントテルメス属種(Odontotermes spp.)、レティクリテルメス属種(Reticulitermes spp.)。
【0120】
鱗翅目(Lepidoptera)の目から、例えば、アクロニクタ・マイヨル(Acronicta major)、アドクソピュエス属種(Adoxophyes spp.)、アエディア・レウコメラス(Aedia leucomelas)、アグロティス属種(Agrotis spp.)、アラバマ属種(Alabama spp.)、アミュエロイス・トランシテッラ(Amyelois transitella)、アナルシア属種(Anarsia spp.)、アンティカルシア属種(Anticarsia spp.)、アルギュロプロケ属種(Argyroploce spp.)、バラトラ・ブラッシカエ(Barathra brassicae)、ボルボ・キンナラ(Borbo cinnara)、ブックラトリクス・トゥルベリエッラ(Bucculatrix thurberiella)、ブパルス・ピニアリウス(Bupalus piniarius)、ブッセオラ属種(Busseola spp.)、カコエキア属種(Cacoecia spp.)、カロプティッラ・テイウォラ(Caloptilla theivora)、カプア・レティクラナ(Capua reticulana)、カルポカプサ・ポモネッラ(Carpocapsa pomonella)、カルポシナ・ニポネンシス(Carposina niponensis)、ケイマトビア・ブルマタ(Cheimatobia brumata)、キロ属種(Chilo spp.)、コリストネウラ属種(Choristoneura spp.)、クリュシア・アムビグエッラ(Clysia ambiguella)、クナパロケルス属種(Cnaphalocerus spp.)、クネパシア属種(Cnephasia spp.)、コノポモルパ属種(Conopomorpha spp.)、コノトラケッルス属種(Conotrachellus spp.)、コピタルシア属種(Copitarsia spp.)、キュディア属種(Cydia spp.)、ダラカ・ノクトゥイデス(Dalaca noctuides)、ディアパニア属種(Diaphania spp.)、ディアトラエア・サッカラリス(Diatraea saccharalis)、エアリアス属種(Earias spp.)、エクドュトロパ・アウランティウム(Ecdytolopha aurantium)、エラスモパルプス・リグノセッルス(Elasmopalpus lignosellus)、エルダナ・サッカリナ(Eldana saccharina)、エピスティア属種(Ephestia spp.)、エピノティア属種(Epinotia spp.)、エピピュアス・ポストウィッタナ(Epiphyas postvittana)、エティエッラ属種(Etiella spp.)、エウリア属種(Eulia spp.)、エウポエキリア・アムビグエッラ(Eupoecilia ambiguella)、エウプロクティス属種(Euproctis spp.)、エウクソア属種(Euxoa spp.)、フェルティア属種(Feltia spp.)、ガッレリア・メッロネッラ(Galleria mellonella)、グラキッラリア属種(Gracillaria spp.)、グラポリタ属種(Grapholitha spp.)、ヘドュレプタ属種(Hedylepta spp.)、ヘリコウェルパ属種(Helicoverpa spp.)、ヘリオティス属種(Heliothis spp.)、ホフマンノピラ・プセウドスプレテッラ(Hofmannophila pseudospretella)、ホモエオソマ属種(Homoeosoma spp.)、ホモナ属種(Homona spp.)、フュポノメウタ・パデッラ(Hyponomeuta padella)、カキウォリア・フラウォファスキアタ(Kakivoria flavofasciata)、ラピュグマ属種(Laphygma spp.)、ラスペイレシア・モレスタ(Laspeyresia molesta)、レウキノデス・オルボナリス(Leucinodes orbonalis)、レウコプテラ属種(Leucoptera spp.)、リトコッレティス属種(Lithocolletis spp.)、リトパネ・アンテンナタ(Lithophane antennata)、ロベシア属種(Lobesia spp.)、ロクサグロティス・アルビコスタ(Loxagrotis albicosta)、リュマントリア属種(Lymantria spp.)、リュオネティア属種(Lyonetia spp.)、マラコソマ・ネウストリア(Malacosoma neustria)、マルカ・テストゥラリス(Maruca testulalis)、マメストラ・ブラッシカエ(Mamestra brassicae)、モキス属種(Mocis spp.)、ミュティムナ・セパラタ(Mythimna separata)、ニュムプラ属種(Nymphula spp.)、オイケティクス属種(Oiketicus spp.)、オリア属種(Oria spp.)、オルタガ属種(Orthaga spp.)、オストリニア属種(Ostrinia spp.)、オウレマ・オリュザエ(Oulema oryzae)、パノリス・フランメア(Panolis flammea)、パルナラ属種(Parnara spp.)、ペクティノポラ属種(Pectinophora spp.)、ペリレウコプテラ属種(Perileucoptera spp.)、プトリマエア属種(Phthorimaea spp.)、ピュッロクニスティス・キトレッラ(Phyllocnistis citrella)、ピュッロノリュクテル属種(Phyllonorycter spp.)、ピエリス属種(Pieris spp.)、プラテュノタ・ストゥルタナ(Platynota stultana)、プロディア・インテルプンクテッラ(Plodia interpunctella)、プルシア属種(Plusia spp.)、プルテッラ・クシロステッラ(Plutella xylostella)、プライス属種(Prays spp.)、プロデニア属種(Prodenia spp.)、プロトパルケ属種(Protoparce spp.)、プセウダレティア属種(Pseudaletia spp.)、プセウドプルシア・インクルデンス(Pseudoplusia includens)、ピュラウスタ・ヌビラリス(Pyrausta nubilalis)、ラキプリュシア・ヌ(Rachiplysia nu)、スコエノビウス属種(Schoenobius spp.)、スキルポパガ(Scirpophaga spp.)、スコティア・セゲトゥム(Scotia segetum)、スパルガノティス属種(Sparganothis spp.)、スポドプテラ属種(Spodoptera spp.)、スタトモポダ属種(Stathmopoda spp.)、ストモプテリュクス・スブセキウェッラ(Stomopteryx subsecivella)、シュナンテドン属種(Synanthedon spp.)、テキア・ソラニウォラ(Tecia solanivora)、テキア・ソラニウォラ(Tecia solanivora)、テルメシア・ゲンマタリス(Thermesia gemmatalis)、ティネア・ペッリオネッラ(Tinea pellionella)、ティネオラ・ビッセリエッラ(Tineola bisselliella)、トルトリクス属種(Tortrix spp.)、トリコパガ・タペトゼッラ(Trichophaga tapetzella)、トリコプルシア属種(Trichoplusia spp.)、トゥタ・アブソルタ(Tuta absoluta)、ウィラコラ属種(Virachola spp.)。さらに、リュマントリア・ディスパル(Lymantria dispar)、マラコソマネウストリア(Malacosomaneustria)、ピエリス・ラパエ・クルキウォラ(Pieris rapae crucivora)、スポドプテラ・リトゥラ(Spodoptera litura)、マメストラ・ブラッシカエ(Mamestra brassicae)、キロ・スップレッサリス(Chilo suppressalis)、オストリニア・ヌビラリス(Ostrinia nubilalis)、カドラ・カウテッラ(Cadra cautella)、アドクソピュエス・ホンマイ(Adoxophyes honmai)、キュディア・ポモネッラ(Cydia pomonella)、アグロティス・セゲトゥム(Agrotis segetum)、ガッレリア・メッロネッラ(Galleria mellonella)、プルテッラ・クシロステッラ(Plutella xylostella)、ヘリオティス・ウィレスケンス(Heliothis virescens)、およびピュッロクニスティス・キトレッラ(Phyllocnistis citrella);
さらに、ダニ類として、例えば、テトラニュクス・キンナバリヌス(Tetranychus cinnabarinus)、テトラニュクス・ウルティカエ(Tetranychus urticae)、パノニュクス・キトリ(Panonychus citri)、アクロプス・ペレカッシ(Aculops pelekassi)、タルソネムス属種(Tarsonemus spp.)がある。
【0121】
バッタ目(Orthoptera)の目から、例えば、アケタ・ドメスティクス(Acheta domesticus)、ブラッタ・オリエンタリス(Blatta orientalis)、ブラッテッラ・ゲルマニカ(Blattella germanica)、ディクロプルス属種(Dichroplus spp.)、グリュッロタルパ属種(Gryllotalpa spp.)、レウコパエア・マデラエ(Leucophaea maderae)、ロクスタ属種(Locusta spp.)、メラノプルス属種(Melanoplus spp.)、ペリプラネタ属種(Periplaneta spp.)、プレクス・イッリタンス(Pulex irritans)、スキストケルカ・グレガリア(Schistocerca gregaria)、スペッラ・ロンギパルパ(Supella longipalpa)。
【0122】
ノミ目(Siphonaptera)の目から、例えば、ケラトピュッルス属種(Ceratophyllus spp.)、クテノケパリデス属種(Ctenocephalides spp.)、トゥンガ・ペネトランス(Tunga penetrans)、クセノプシュッラ・ケオピス(Xenopsylla cheopis)。
【0123】
コムカデ目(Symphyla)の目から、例えば、スクティゲレッラ属種(Scutigerella spp.)。
【0124】
アザミウマ目(Thysanoptera)の目から、例えば、アナポトリプス・オブスクルス(Anaphothrips obscurus)、バリオトリプス・ビフォルミス(Baliothrips biformis)、ドレパノトリス・レウテリ(Drepanothris reuteri)、エンネオトリプス・フラウェンス(Enneothrips flavens)、フランクリニエッラ属種(Frankliniella spp.)、ヘリオトリプス属種(Heliothrips spp.)、ヘルキノトリプス・フェモラリス(Hercinothrips femoralis)、リピポロトリプス・クルエンタトゥス(Rhipiphorothrips cruentatus)、スキルトトリプス属種(Scirtothrips spp.)、タエニオトリプス・カルダモニ(Taeniothrips cardamoni)、トリプス属種(Thrips spp.)。
【0125】
シミ目(Zygentoma)(=シミ目(Thysanura))の目から、例えば、レピスマ・サッカリナ(Lepisma saccharina)、テルモビア・ドメスティカ(Thermobia domestica)、例えば、レピスマ・サッカリナ(Lepisma saccharina)、テルモビア・ドメスティカ(Thermobia domestica)。
【0126】
目:軟体動物門(Mollusca):二枚貝綱(Bivalvia)の綱から、例えば、ドレイッセナ属種(Dreissena spp.):マキガイ綱(Gastropoda)の綱から、例えば、アリオン属種(Arion spp.)、ビオムパラリア属種(Biomphalaria spp.)、ブリヌス属種(Bulinus spp.)、デロケラス属種(Deroceras spp.)、ガルバ属種(Galba spp.)、リュムナエア属種(Lymnaea spp.)、オンコメラニア属種(Oncomelania spp.)、ポマケア属種(Pomacea spp.)、スッキネア属種(Succinea spp.)。
【0127】
目:扁形動物門(Plathelminthes)、線虫類(Nematodes)(動物寄生虫):ゼンチュウ綱(Helminths)の綱から、例えば、アンキュロストマ・ドゥオデナレ(Ancylostoma duodenale)、アンキュロストマ・ケユラニクム(Ancylostoma ceylanicum)、アキュロストマ・ブラジリエンシス(Acylostoma braziliensis)、アンキュロストマ属種(Ancylostoma spp.)、アスカリス属種(Ascaris spp.)、ブルギア・マラユイ(Brugia malayi)、ブルギア・ティモリ(Brugia timori)、ブノストムム属種(Bunostomum spp.)、カベルティア属種(Chabertia spp.)、クロノルキス属種(Clonorchis spp.)、コオペリア属種(Cooperia spp.)、ディクロコエリウム属種(Dicrocoelium spp)、ディクテュオカウルス・フィラリア(Dictyocaulus filaria)、ディピュッロボトリウム・ラトゥム(Diphyllobothrium latum)、ドラクンクルス・メディネンシス(Dracunculus medinensis)、エキノコックス・グラヌロスス(Echinococcus granulosus)、エキノコックス・ムルティロクラリス(Echinococcus multilocularis)、エンテロビウス・ウェルミクラリス(Enterobius vermicularis)、ファキオラ属種(Faciola spp.)、ハエモンクス属種(Haemonchus spp.)、ヘテラキス属種(Heterakis spp.)、フュメノレピス・ナナ(Hymenolepis nana)、フュオストロングルス属種(Hyostrongulus spp.)、ロア・ロア(Loa Loa)、ネマトディルス属種(Nematodirus spp.)、オエソパゴストムム属種(Oesophagostomum spp.)、オピストルキス属種(Opisthorchis spp.)、オンコケルカ・ウォルウルス(Onchocerca volvulus)、オステルタギア属種(Ostertagia spp.)、パラゴニムス属種(Paragonimus spp.)、スキストソメン属種(Schistosomen spp)、ストロンギュロイデス・フエッレボルニ(Strongyloides fuelleborni)、ストロンギュロイデス・ステルコラリス(Strongyloides stercoralis)、ストロニュロイデス属種(Stronyloides spp.)、タエニア・サギナタ(Taenia saginata)、タエニア・ソリウム(Taenia solium)、トリキネッラ・スピラリス(Trichinella spiralis)、トリキネッラ・ナティワ(Trichinella nativa)、トリキネッラ・ブリトウィ(Trichinella britovi)、トリキネッラ・ネルソニ(Trichinella nelsoni)、トリキネッラ・プセウドプシラリス(Trichinella pseudopsiralis)、トリコストロングルス属種(Trichostrongulus spp.)、トリクリス・トリクリア(Trichuris trichuria)、ウケレリア・バンクロフティ(Wuchereria bancrofti)。
【0128】
目:線虫類(Nematodes)(植物寄生虫(phytoparasites)):植物寄生性線虫類の群から、例えば、アペレンコイデス属種(Aphelenchoides spp.)、ブルサペレンクス属種(Bursaphelenchus spp.)、ディテュレンクス属種(Ditylenchus spp.)、グロボデラ属種(Globodera spp.)、ヘテロデラ属種(Heterodera spp.)、ロンギドルス属種(Longidorus spp.)、メロイドギュネ属種(Meloidogyne spp.)、プラテュレンクス属種(Pratylenchus spp.)、ラドポルス・シミリス(Radopholus similis)、トリコドルス属種(Trichodorus spp.)、テュレンクルス・セミペネトランス(Tylenchulus semipenetrans)、クシピネマ属種(Xiphinema spp.)。さらに、メロイドギュネ・インコグニタ(Meloidogyne incognita)、ブルサペレンクス・クシュロピルス(Bursaphelenchus xylophilus)、アペレンコイデス・ベッセイイ(Aphlenchoides besseyi)、ヘテロデラ・グリュキネス(Heterodera glycines)、プラテュレンクス属種(Pratylenchus spp.)。
【0129】
亜門:原虫類(Protozoa):原虫類、例えば、エイメリア(Eimeria)を防除することがさらに可能である。
【0130】
さらに、本発明の化合物は、例えば、有害な吸汁性昆虫、咀しゃく性昆虫およびその他の植物寄生性有害生物、貯蔵穀物有害生物、工業材料を破壊する有害生物、および衛生有害生物を含む広範な種類の有害生物、ならびに獣医学分野における、寄生虫を含む有害生物を防除するために使用することができ、それらの防除、例えば、撲滅および駆除などのために施用され得る。したがって、本発明は、有害な有害生物を防除する方法も包含する。
【0131】
任意の種類の植物および植物部分が、本発明によって処理され得る。本発明では、植物は、望ましいおよび望ましくない野性植物または作物植物(天然に存在する作物植物を含む)などを含む植物および植物個体群のすべてと理解されるべきである。作物植物に関して、これらは、従来の改良品種を育種する方法および最適化法、もしくはバイオテクノロジー法および遺伝子工学法、またはこれらの方法の組合せによって得ることができる植物であることができ、これらは、トランスジェニック植物を含む。さらに、品種改良者によって保護されるまたは保護されない植物品種も含まれる。植物部分は、地上または地下に存在する植物の部分および器官のすべてと理解されるべきである。これらの例には、苗条、葉類、花類および根類などが含まれる。これらの具体例には、葉、針状葉、茎、幹、花、果実、子実体、種子、根、塊茎および地下茎などが含まれる。植物部分には、収穫物質、および性的にまたは非性的に伝播する物質、例えば、挿穂、塊茎、地下茎、側枝および種子も含まれる。
【0132】
本発明によるアリールピロリジン化合物は、種子の処理に使用することができ、したがって、本発明はまた、種子および種子から出現する植物の保護のための本発明によるアリールピロリジン化合物の使用に関する。本発明はまた、種子を本発明による化合物、または殺虫性組成物で処理することによって、種子および種子から出現する植物を保護する方法に関する。従来の植物由来の種子ならびに遺伝子組換え植物由来の種子は、本発明による化合物または殺虫性組成物で処理され得ることが理解される。
【0133】
本発明によるアリールピロリジン化合物または殺虫性組成物を用いる植物および植物部分(種子を含む)の処理は、該化合物が、これらの周囲、生息場所環境、または保存場所に施用されるように、直接に、または含浸、噴霧、蒸発、特殊化、分散、コーティングおよび注入などの従来の方法によって、もしくは物質の伝播のために、特に種子のために、1種または複数の化合物でコーティングすることによって実施され得る。
【0134】
本発明の化合物は、浸透活性を有し、これは、該化合物が、植物体に浸透することができ、植物の地下部分から地上部分へ移動できることを意味する。
【0135】
本明細書で記載されてきたように、本発明によって、植物およびこの部分のすべてが処理され得る。本発明を実施するための好ましい実施形態によれば、野性植物種および植物突然変異体、または交配もしくは原形質融合などの従来の植物育種法によって得られるもの、ならびにこれらの部分が処理される。本発明を実施するためのより好ましい実施形態によれば、遺伝子工学法と適切に組み合わせて従来の方法によって得られるトランスジェニック植物および植物品種(遺伝的に組み換えされた生物)、ならびにこれらの部分が処理される。「部分」、「植物の部分」および「植物部分」という用語は、上に定義されたとおりである。
【0136】
なおより好ましくは、それぞれの具体的場合について、市販されているまたは現に使用中である植物品種の植物は、本発明によって処理される。植物品種は、従来の品種改良、突然変異の導入または組換えDNA技術によって得られる新規な特性(「形質」)を有する植物と理解される。これらは、植物品種、生物型または遺伝子型であり得る。
【0137】
植物種または植物品種、これらの生息場所および成長条件(土壌、天候、成長期間、栄養など)に依存して、本発明による処理は、相乗効果(supra−additive(「synergy」))を有し得る。したがって、例えば、予期される効果を超えて、施用率の低減および/もしくは活性スペクトルの拡大、ならびに/または本発明によって使用され得る物質および組成物の活性増加、植物成長の向上、高温または低温に対する耐性の増強、干ばつ、湿気または土壌中に含まれる塩に対する耐性の増強、開花特性の改善、収穫方法の簡単化、突然変異の促進、収穫量の増加、収穫産物の品質および/もしくは栄養価の改善、ならびに保存安定性および/もしくは収穫産物の加工性の向上を含む、いくつかの効果を得ることができる。
【0138】
本発明によって処理される好ましいトランスジェニック植物または植物品種(遺伝子工学法によって得ることができる)は、遺伝子組換えに基づく非常に有利で、有用な形質を有する植物を提供し得る遺伝物質を有するすべての種類の植物を含む。このような形質の例には、植物成長の向上、高温または低温に対する耐性の増強、干ばつ、湿気または土壌中に含まれる塩に対する耐性の増強、開花特性の改善、収穫方法の簡単化、突然変異の促進、収穫量の増加、収穫産物の品質および/もしくは栄養価の改善、ならびに保存安定性および/もしくは収穫産物の加工性の向上が含まれる。このような形質が特により強調されるさらなる例には、有害動物および有害微生物(例えば、昆虫、ダニ、植物病原性真菌、細菌および/またはウイルス)に対する植物の保護向上、ならびにある種の除草効果を有する化合物に対する植物の耐性改善が含まれる。トランスジェニック植物の例には、穀類(オオムギ、コメ)、トウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ、甜菜、トマト、マメおよびその他の組換え植物種、有用な植物(例えば、ワタ、タバコ、セイヨウアブラナ、および果実植物(リンゴ、西洋ナシ、カンキツ類のような果実およびその他の果実の付く木(ブドウのような)など))が含まれる。特に、トウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ、ワタ、タバコおよびセイヨウアブラナが重要である。重要であると考えられる形質に関して、昆虫類、クモ様動物、線虫類、ナメクジ類、およびカタツムリ類に対して、植物により産生される毒素に基づく、特にバキルルス・トゥリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)由来の遺伝物質(例えば、CryIA(a)、CryIA(b)、CryIA(c)、CryIIA、CryIIIA、CryIIIB2、Cry9c、Cry2Ab、Cry3BbおよびCryIF、ならびにこれらの組合せを含む遺伝子)の作用を有する植物(本明細書で、「Bt植物」と呼ばれる)により産生される毒素に基づく植物防御の改善を挙げることができる。重要であると考えられる他の形質には、全身性獲得耐性(SAR)、システミン、ファイトアレキシン、誘導因子、耐性遺伝子ならびにこの遺伝子から発現される対応するタンパク質および毒素に基づく、真菌、細菌およびウイルスに対する植物防御の改善が含まれる。さらに、特に重要な形質は、除草効果を有するある種の活性化合物、例えば、イミダゾリノン、スルホニル尿素、グリホサートまたはホスフィノトリシン(例えば、「PTA」遺伝子)に対する植物の耐性改善である。望ましい形質を対象に与え得る遺伝子は、トランスジェニック植物において互いに組み合わせて存在することもできる。「Bt植物」の例には、それぞれ、YIELD GARD(登録商標)(例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、KnockOut(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、StarLink(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Bollgard(登録商標)(ワタ)、Nucotn(登録商標)(ワタ)およびNew Leaf(登録商標)(ジャガイモ)の商品名の下で市販されているトウモロコシの組換え品種、ワタの組換え品種およびジャガイモの組換え品種が含まれる。除草剤に耐性を有する植物の例には、それぞれ、Roundup Ready(登録商標)(グリホサート耐性、例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、Liberty Link(登録商標)(ホスフィノトリシン耐性、例えば、セイヨウアブラナ)、IMI(登録商標)(イミダゾリノン耐性)およびSTS(登録商標)(スルホニル尿素耐性、例えば、トウモロコシ)の商品名の下で市販されているトウモロコシの組換え品種、ワタの組換え品種およびジャガイモの組換え品種が含まれる。除草剤耐性を有する植物(すなわち、除草剤耐性を有するように従来の育種法によって得られる植物)の例には、組換え品種、例えば、Clearfield(登録商標)(例えば、トウモロコシ)の商品名の下で市販されているものも含まれる。当然、これらの説明は、遺伝形質を既に有したまたは将来開発される遺伝形質を有している植物品種にも適用される。このような植物品種は、将来、開発される、および/または上市される。
【0139】
適当な濃度における本発明の化合物によって、上に挙げた植物は、有利に処理され得る。
【0140】
有害生物防除剤として使用される場合、本発明の活性化合物は、一般的な調製物(殺虫性組成物)の形態で調製され得る。このような調製物の形態には、例えば、液剤、エマルション剤、水和剤、粒状水和剤、懸濁剤、粉剤、泡沫剤、ペースト剤、錠剤、粒剤、エアゾール剤、活性化合物を含浸させた天然または合成薬剤、マイクロカプセル剤、種子用被覆剤、燃焼装置(燃焼装置は、燻蒸または煙霧カートリッジ、カンまたはコイルなどであり得る。)を備えた製剤およびULV(コールドミスト(cold mist)、ウォームミスト(warm mist))などが含まれ得る。
【0141】
これらの製剤は、それ自体知られた方法で調製され得る。例えば、それらは、活性化合物を、場合によって、界面活性剤、すなわち、乳化剤および/または分散剤および/または泡形成剤と、展着剤、すなわち、液体希釈剤または担体;液化ガス希釈剤または担体;固体希釈剤または担体と一緒に混合することによって調製され得る。
【0142】
例えば、展着剤として水が用いられる場合、有機溶媒を、補助溶媒として用いてもよい。
【0143】
液体希釈剤または担体には、例えば、芳香族炭化水素(例えば、キシレン、トルエン、アルキルナフタレンなど)、塩素化芳香族または塩素化脂肪族炭化水素(例えば、クロロベンゼン、塩化エチレン、塩化メチレンなど)、脂肪族炭化水素(例えば、シクロヘキサン)またはパラフィン(例えば、鉱油留分)、アルコール(例えば、ブタノール、グリコールおよびこれらのエーテルまたはエステルなど)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなど)、強極性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど)、水などが含まれ得る。
【0144】
液化ガス希釈剤または担体には、大気温度でガスとして、および蒸発により存在するもの、例えば、ブタン、プロパン、窒素ガス、二酸化炭素、およびエアゾール噴射剤(ハロゲン化炭化水素など)が含まれ得る。
【0145】
固体希釈剤の例には、粉砕天然鉱物(例えば、カオチン、クレー、タルク、チョーク、石英、アタパルガイト、モンモリロナイト、珪藻土など)および微粉砕合成鉱物(例えば、高度に分散したケイ酸、アルミナおよびケイ酸塩など)などが含まれる。
【0146】
顆粒としての固体担体の例には、微細に粉砕し、ふるいにかけた岩石(例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石および白雲石など)、無機または有機粉末の合成顆粒および有機物質(例えば、おがくず、ココナッツ殻、トウモロコシ穂軸およびタバコ茎など)などの微細化顆粒が含まれ得る。
【0147】
乳化剤および/または泡形成剤の例には、非イオン性およびアニオン性乳化剤、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコールエーテル(例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル)、アルキルスルホネート、アルキルスルフェートおよびアリールスルホネート、およびアルブミン加水分解物などが含まれ得る。
【0148】
分散剤の例には、リグニン亜硫酸塩廃液およびメチルセルロースが含まれる。
【0149】
結合剤も、製剤で用いられ得る(粉剤、粒剤およびエマルション剤)。結合剤の例には、カルボキシメチルセルロース、天然または合成ポリマー(例えば、アラビアゴム、ポリビニルアルコールおよびポリ酢酸ビニルなど)が含まれ得る。
【0150】
着色剤も用いられ得る。着色剤の例には、無機顔料(例えば、酸化鉄、酸化チタンおよびプルシアンブルーなど)、有機染料(アリザリン染料、アゾ染料または金属フタロシアニン染料など)、およびさらに、微量元素(鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデンまたは亜鉛の塩)が含まれ得る。
【0151】
一般に、製剤は、上記活性成分を、0.1から95重量%、好ましくは0.5から90重量%の量で含み得る。
【0152】
本発明の化合物は、他の活性化合物、例えば、有害生物防除剤、毒入りベイト剤、滅菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、成長調節剤、および除草剤との混合物として、商業的に有用な製剤の形態でまたはこれらの製剤から変更された適用形態で提供され得る。
【0153】
商業的に有用な適用形態の本発明の化合物の量は、広い範囲にわたって変わり得る。
【0154】
実際の使用のための本発明の活性化合物の濃度は、例えば、0.0000001から100重量%、好ましくは0.00001から1重量%であり得る。
【0155】
本発明の化合物は、それぞれの適用形態に適した任意の一般的な方法によって使用され得る。
【0156】
本発明の化合物は、この化合物が衛生有害生物および他の貯蔵産物有害生物に対して使用される場合、石灰物質上に存在するアルカリ物質に有効である安定性を有する。さらに、それらは、木材および土壌に対して優れた残効性を示す。
【0157】
獣医学分野において、すなわち、獣医学の薬剤分野において、本発明による活性化合物は、動物寄生虫、特に外部寄生虫または内部寄生虫に対して活性である。内部寄生虫という用語には、特に蠕虫類、例えば、多節条虫類、線虫類または吸虫類、および原虫類、例えば、コクシジウム類を含む。外部寄生虫は、典型的におよび好ましくは節足動物、特に昆虫類、例えば、ハエ類(flies)(刺咬性(stinging)および舐性(licking))、寄生性ハエ幼虫、シラミ類(lice)、ケジラミ類(hair lice)、ハジラミ類(bird lice)、ノミ類など;またはコナダニ類、例えば、マダニ類(ticks)、例えば、マダニ類(hard ticks)もしくはヒメダニ類(soft ticks)、またはダニ類(mites)、例えば、疥癬ダニ類(scab mites)、ツツガムシ類(harvest mites)、鳥ダニ類などである。
【0158】
これらの寄生虫としては、以下が挙げられる:
アノプルリダ目(Anoplurida)の目から、例えば、ハエマトピヌス属種(Haematopinus spp.)、リノグナトゥス属種(Linognathus spp.)、ペディクルス属種(Pediculus spp.)、プティルス属種(Phtirus spp.)、ソレノポテス属種(Solenopotes spp.);特定の例は、リノグナトゥス・セトスス(Linognathus setosus)、リノグナトゥス・ウィトゥリ(Linognathus vituli)、リノグナトゥス・オウィッルス(Linognathus ovillus)、リノグナトゥス・オウィフォルミス(Linognathus oviformis)、リノグナトゥス・ペダリス(Linognathus pedalis)、リノグナトゥス・ステノプシス(Linognathus stenopsis)、ハエマトピヌス・アシニ・マクロケパルス(Haematopinus asini macrocephalus)、ハエマトピヌス・エルリュステルヌス(Haematopinus erurysternus)、ハエマトピヌス・スイス(Haematopinus suis)、ペディクルス・フマヌス・カピティス(Pediculus humanus capitis)、ペディクルス・フマヌス・コルポリス(Pediculus humanus corporis)、ピュッロエラ・ワスタトリクス(Phylloera vastatrix)、プティルス・プビス(Phthirus pubis)、ソレノポテス・カピッラトゥス(Solenopotes capillatus)である;
マッロパギダ目(Mallophagida)の目ならびにアムブリュケリナ亜目(Amblycerina)およびイスクノケリナ亜目(Ischnocerina)の亜目から、例えば、トリメノポン属種(Trimenopon spp.)、メノポン属種(Menopon spp.)、トリノトン属種(Trinoton spp.)、ボウィコラ属種(Bovicola spp.)、ウェルネクキエッラ属種(Werneckiella spp.)、レピケントロン属種(Lepikentron spp.)、ダマリナ属種(Damalina spp.)、トリコデクテス属種(Trichodectes spp.)、フェリコラ属種(Felicola spp.);特定の例は、ボウィコラ・ボウィス(Bovicola vovis)、ボウィコラ・オウィス(Bovicol ovis)、ボウィコラ・リムバタ(Bovicola limbata)、ダマリナ・ボウィス(Damalina bovis)、トリコデクテス・カニス(Trichodectes canis)、フェリコラ・スブロストラトゥス(Felicola subrostratus)、ボウィコラ・カプラエ(Bovicola caprae)、レピケントロン・オウィス(Lepikentron ovis)、ヴェルネクキエッラ・エクィ(Werneckiella equi)である;
双翅目(Diptera)の目ならびにネマトケリナ亜目(Nematocerina)およびブラキュケリナ亜目(Brachycerina)の亜目から、例えば、アエデス属種(Aedes spp.)、アノペレス属種(Anopheles spp.)、クレクス属種(Culex spp.)、シムリウム属種(Simulium spp.)、エウシムリウム属種(Eusimulium spp.)、プレボトムス属種(Phlebotomus spp.)、ルトゾミュイア属種(Lutzomyia spp.)、クリコイデス属種(Culicoides spp.)、クリュソプス属種(Chrysops spp.)、オダグミア属種(Odagmia spp.)、ヴィルヘルミア属種(Wilhelmia spp.)、フュボミトラ属種(Hybomitra spp.)、アテュロトゥス属種(Atylotus spp.)、タバヌス属種(Tabanus spp.)、ハエマトポタ属種(Haematopota spp.)、ピリポミュイア属種(Philipomyia spp.)、ブラウラ属種(Braula spp.)、ムスカ属種(Musca spp.)、フュドロタエア属種(Hydrotaea spp.)、ストモクシス属種(Stomoxys spp.)、ハエマトビア属種(Haematobia spp.)、モレッリア属種(Morellia spp.)、ファンニア属種(Fannia spp.)、グロッシナ属種(Glossina spp.)、カッリポラ属種(Calliphora spp.)、ルキリア属種(Lucilia spp.)、クリュソミュイア属種(Chrysomyia spp.)、ヴォルファルティア属種(Wohlfahrtia spp.)、サルコパガ属種(Sarcophaga spp.)、オエストルス属種(Oestrus spp.)、フュポデルマ属種(Hypoderma spp.)、ガステロピルス属種(Gasterophilus spp.)、ヒッポボスカ属種(Hippobosca spp.)、リポプテナ属種(Lipoptena spp.)、メロパグス属種(Melophagus spp.)、リノエストルス属種(Rhinoestrus spp.)、ティプラ属種(Tipula spp.);特定の例は、アエデス・アエギュプティ(Aedes aegypti)、アエデス・アルボピクトゥス(Aedes albopictus)、アエデス・タエニオリュンクス(Aedes taeniorhynchus)、アノペレス・ガムビアエ(Anopheles gambiae)、アノペレス・マクリペンニス(Anopheles maculipennis)、カッリポラ・エリュトロケパラ(Calliphora erythrocephala)、クリュソゾナ・プルウィアリス(Chrysozona pluvialis)、クレクス・クウィンクウェファスキアトゥス(Culex quinquefasciatus)、クレクス・ピピエンス(Culex pipiens)、クレクス・タルサリス(Culex tarsalis)、ファンニア・カニクラリス(Fannia canicularis)、サルコパガ・カルナリア(Sarcophaga carnaria)、ストモクシス・カルキトランス(Stomoxys calcitrans)、ティプラ・パルドサ(Tipula paludosa)、ルキリア・クプリナ(Lucilia cuprina)、ルキリア・セリカタ(Lucilia sericata)、シムリウム・レプタンス(Simulium reptans)、プレボトムス・パパタシ(Phlebotomus papatasi)、プレボトムス・ロンギパルピス(Phlebotomus longipalpis)、オダグミア・オルナタ(Odagmia ornata)、ヴィルヘリマ・エクィナ(Wilhelmia equina)、ボオプトラ・エリュトロケパラ(Boophthora erythrocephala)、タバヌス・ブロミウス(Tabanus bromius)、タバヌス・スポドプテルス(Tabanus spodopterus)、タバヌス・アトラトゥス(Tabanus atratus)、タバヌス・スデティクス(Tabanus sudeticus)、フュボミトラ・シウレア(Hybomitra siurea)、クリュソプス・カエクティエンス(Chrysops caecutiens)、クリュソプス・レリクトゥス(Chrysops relictus)、ハエマトポタ・プルウィアリス(Haematopota pluvialis)、ハエマトポタ・イタリカ(Haematopota italica)、ムスカ・アウトゥマリス(Musca autumalis)、ムスカ・ドメスティカ(Musca domestica)、ハエマトビア・イッリタンス・イッリタンス(Haematobia irritans irritans)、ハエマトビア・イッリタンス・エクシグア(Haematobia irritans exigua)、ハエマトビア・スティムランス(Haematobia stimulans)、フュドロタエア・イッリタンス(Hydrotaea irritans)、フュドロタエア・アルビプンクタ(Hydrotaea albipuncta)、クリュソミュア・クロロピュガ(Chrysomya chloropyga)、クリュソムヤ・ベッジアナ(Chrysomya bezziana)、オエストルス・オウィス(Oestrus ovis)、フュポデルマ・ボウィス(Hypoderma bovis)、フュポデルマ・リネアトゥム(Hypoderma lineatum)、プルゼワルスキアナ・シレヌス(Przhevalskiana silenus)、デルマトビア・ホミニス(Dermatobia hominis)、メロパグス・オウィヌス(Melophagus ovinus)、リポプテナ・カプレオリ(Lipoptena capreoli)、リポプテナ・ケルウィ(Lipoptena cervi)、ヒッポボスカ・ウァリエガタ(Hippobosca variegata)、ヒッポボスカ・エクィナ(Hippobosca equina)、ガステロピルス・インテスティナリス(Gasterophilus intestinalis)、ガステロピルス・ハエモッロイダリス(Gasterophilus haemorroidalis)、ガステロピルス・イネルミス(Gasterophilus inermis)、ガステロピルス・ナサリス(Gasterophilus nasalis)、ガステロピルス・ニグリコルニス(Gasterophilus nigricornis)、ガステロピルス・ペコルム(Gasterophilus pecorum)、ブラウラ・コエカ(Braula coeca)である;
シポナプテリダ目(Siphonapterida)の目から、例えば、プレクス属種(Pulex spp.)、クテノケパリデス属種(Ctenocephalides spp.)、トゥンガ属種(Tunga spp.)、クセノプシュッラ属種(Xenopsylla spp.)、ケラトピュッルス属種(Ceratophyllus spp.);特定の例は、クテノケパリデス・カニス(Ctenocephalides canis)、クテノケパリデス・フェリス(Ctenocephalides felis)、プレクス・イッリタンス(Pulex irritans)、トゥンガ・ペネトランス(Tunga penetrans)、クセノプシュッラ・ケオピス(Xenopsylla cheopis)である;
ヘテロプテリダ目(Heteropterida)の目から、例えば、キメクス属種(Cimex spp.)、トリアトマ属種(Triatoma spp.)、ロドニウス属種(Rhodnius spp.)、パンストロンギュルス属種(Panstrongylus spp.)。
【0159】
ブラッタリダ目(Blattarida)の目から、例えば、ブラッタ・オリエンタリス(Blatta orientalis)、ペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta americana)、ブラッテラ・ゲルマニカ(Blattela germanica)、スペッラ属種(Supella spp.)(例えば、スッペッラ・ロンギパルパ(Suppella longipalpa));
アカリ亜綱(Acari)(ダニ目(Acarina))の亜綱ならびにメタ−(Meta−)およびメソスティグマタ目(Mesostigmata)の目から、例えば、アルガス属種(Argas spp.)、オミトドルス属種(Omithodorus spp.)、オトビウス属種(Otobius spp.)、イクソデス属種(Ixodes spp.)、アムブリュオンマ属種(Amblyomma spp.)、リピケパルス(ボオピルス)属種(Rhipicephalus(Boophilus) spp.)、デルマケントル属種(Dermacentor spp.)、ハエモピュサリス属種(Haemophysalis spp.)、フュアロンマ属種(Hyalomma spp.)、デルマニュッスス属種(Dermanyssus spp.)、リピケパルス属種(Rhipicephalus spp.)(多宿主マダニ類の原属)、オルニトニュッスス属種(Ornithonyssus ssp.)、プネウモニュッスス属種(Pneumonyssus spp.)、ライッリエティア属種(Raillietia spp.)、プネウモニュッスス属種(Pneumonyssus spp.)、ステルノストマ属種(Sternostoma spp.)、ワッロア属種(Varroa spp.)、アカラピス属種(Acarapis spp.);特定の例は、アルガス・ペルシクス(Argas persicus)、アルガス・レフレクスス(Argas reflexus)、モミトドルス・モウバタ(Omithodorus moubata)、オトビウス・メグニニ(Otobius megnini)、リピケパルス(ボオピルス)・ミクロプルス(Rhipicephalus(Boophilus)microplus)、リピケパルス(ボオピルス)・デコロラトゥス(Rhipicephalus(Boophilus)decoloratus)、リピケパルス(ボオピルス)・アッヌラトゥス(Rhipicephalus(Boophilus)annulatus)、リピケパルス(ボオピルス)・カルケラトゥス(Rhipicephalus(Boophilus)calceratus)、フュアロンマ・アナトリクム(Hyalomma anatolicum)、フュロンマ・アエギュプティクム(Hylomma aegypticum)、フュアロンマ・マルギナトゥム(Hyalomma marginatum)、フュラロンマ・トランシエンス(Hyalomma transiens)、リピケパルス・エウェルトシ(Rhipicephalus evertsi)、イクソデス・リキヌス(Ixodes ricinus)、イクソデス・ヘキサゴヌス(Ixodes hexagonus)、イクソデス・カニスガ(Ixodes canisuga)、イクソデス・ピロスス(Ixodes pilosus)、イクソデス・ルビクンドゥス(Ixodes rubicundus)、イクソデス・スカプラリス(Ixodes scapularis)、イクソデス・ホロキュクルス(Ixodes holocyclus)、ハエマピュサリス・コンキンナ(Haemaphysais concinna)、ハエマピュサリス・プンクタタ(Haemaphysalis punctata)、ハエマピュサリス・キンナバリナ(Haemaphysalis cinnabarina)、ハエマピュサリス・オトピラ(Haemaphysalis otophila)、ハエマピュサリス・レアキ(Haemaphysalis leachi)、ハエマピュサリス・ロンギコルニ(Haemaphysalis longicorni)、デルマケントル・マルギナトゥス(Dermacentor marginatus)、デルマケントル・レティクラトゥス(Dermacentor reticulatus)、デルマケントル・ピクトゥス(Dermacentor pictus)、デルマケントル・アルビピクトゥス(Demacentor albipictus)、デルマケントル・アンデルソニ(Dermacentor andersoni)、デルマケントル・ワリアビリス(Dermacentor variabilis)、フュアロンマ・マウリタニクム(Hyalomma mauritanicum)、リピケパルス・サングイネウス(Rhipicephalus sanguineus)、リピケパルス・ブルサ(Rhipicephalus bursa)、リピケパルス・アッペンディクラトゥス(Rhipicephalus appendiculatus)、リピケパルス・カペンシス(Rhipicephalus capensis)、リピケパルス・トゥラニクス(Rhipicephalus turanicus)、リピケパルス・ザムベジエンシス(Rhipicephalus zambeziensis)、アムブリュオンマ・アメリカヌム(Amblyomma americanum)、アムブリュオンマ・ワリエガトゥム(Amblyomma variegatum)、アムブリュオンマ・マクラトゥム(Amblyomma maculatum)、アムブリュオンマ・ヘブラエウム(Amblyomma hebraeum)、アムブリュオンマ・カイェンネンセ(Amblyomma cajennense)、デルマニュッスス・ガッリナエ(Dermanyssus gallinae)、オルニトニュッスス・ブルサ(Ornithonyssus bursa)、オルニトニュッスス・シュルウィアルム(Ornithonyssus sylviarum)、ワッロア・ヤコブソニ(Varroa jacobsoni)である;
アクティネディダ目(Actinedida)(プロスティグマタ(Prostigmata))およびアカリディダ目(Acaridida)(アスティグマタ(Astigmata))の目から、例えば、アカラピス属種(Acarapis spp.)、ケユレティエッラ属種(Cheyletiella spp.)、オミトケユレティア属種(Omithocheyletia spp.)、ミュオビア属種(Myobia spp.)、プソレルガテス属種(Psorergates spp.)、デモデクス属種(Demodex spp.)、トロムビクラ属種(Trombicula spp.)、リストロポルス属種(Listrophorus spp.)、アカルス属種(Acarus spp.)、テュロパグス属種(Tyrophagus spp.)、カログリュプス属種(Caloglyphus spp.)、フュポデクテス属種(Hypodectes spp.)、プテロリクス属種(Pterolichus spp.)、プソロプテス属種(Psoroptes spp.)、コリオプテス属種(Chorioptes spp.)、オトデクテス属種(Otodectes spp.)、サルコプテス属種(Sarcoptes spp.)、ノトエドレス属種(Notoedres spp.)、クネミドコプテス属種(Knemidocoptes spp.)、キュトディテス属種(Cytodites spp.)、ラミノシオプテス属種(Laminosioptes spp.);特定の例は、ケユレティエッラ・ヤスグリ(Cheyletiella yasuguri)、ケユレチエッラ・ブラケイ(Cheyletiella blakei)、デモデクス・カニス(Demodex canis)、デモデクス・ボウィス(Demodex bovis)、デモデクス・オウィス(Demodex ovis)、デモクス・カプラエ(Demodex caprae)、デモデクス・エクィ(Demodex equi)、デモデクス・カバッリ(Demodex caballi)、デモデクス・スイス(Demodex suis)、ネオトロムビクラ・アウトゥムナリス(Neotrombicula autumnalis)、ネオトロムビクラ・デサレリ(Neotrombicula desaleri)、ネオスコンガスティア・クセロテルモビア(Neoschongastia xerothermobia)、トロムビクラ・アカムシ(Trombicula akamushi)、オトデクテス・キュノティス(Otodectes cynotis)、ノトエドレス・カティ(Notoedres cati)、サルコプティス・カニス(Sarcoptis canis)、サルコプテス・ボウィス(Sarucoptes bovis)、サルコプテス・オウィス(Sarcoptes ovis)、サルコプテス・ルピカプラエ(Sarcoptes rupicaprae)(=S.カプラエ(S.caprae))、サルコプテス・エクィ(Sarcoptes equi)、サルコプテス・スイス(Sarcoptes suis)、プソロプテス・オウィス(Psoroptes ovis)、プソロプテス・クニクリ(Psoroptes cuniculi)、プソロプテス・エクィ(Psoroptes equi)、コリオプテス・ボウィス(Chorioptes bovis)、プソエルガテス・オウィス(Psoergates ovis)、プネウムモニュッソイディク・マンゲ(Pneumonyssoidic mange)、プネウモニュッソイデス・カニヌム(Pneumonyssoides caninum)、アカラピス・ヴォオディ(Acarapis woodi)である。
【0160】
本発明による活性化合物は、動物を攻撃する節足動物、蠕虫類および原虫類を防除するためにも適する。動物としては、農業家畜類、例えば、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ブタ、ロバ、ラクダ、スイギュウ、ウサギ、ニワトリ、シチメンチョウ、アヒル、ガチョウ、養殖魚、ミツバチなどが挙げられる。さらに、動物としては、飼育動物(domestic animal)−コンパニオンアニマルとも呼ばれる−、例えば、イヌ、ネコ、籠のトリ、水槽の魚、および実験動物として知られているもの、例えば、ハムスター、モルモット、ラットおよびマウスなどが挙げられる。
【0161】
これらの節足動物、蠕虫類および/または原虫類を防除することによって、死亡を低減させ、ならびに生産性(肉、ミルク、羊毛、皮革、卵、蜂蜜などの場合)および宿主動物の健康状態を改善することが意図され、その結果、本発明による活性化合物を使用することによって、より経済的で、より容易な動物飼育が可能となる。
【0162】
例えば、宿主からの寄生虫による血液の摂取を防止しまたは妨げることが望ましい(施用可能な場合)。また、寄生虫の防除は、感染性物質の伝染を防止するのに役立ち得る。
【0163】
獣医学分野に関して本明細書で使用される場合の「防除する」という用語は、活性化合物が、このような寄生虫に感染した動物における個々の寄生虫の発生率を無害のレベルまで低減させるのに有効であることを意味する。より具体的には、本明細書で使用される場合、「防除する」は、活性化合物が、個々の寄生虫を死滅させ、その成長を阻害し、またはその増殖を阻害するのに有効であることを意味する。
【0164】
一般に、動物の処置に使用される場合、本発明による活性化合物は、直接適用され得る。好ましくは、それらは、当技術分野で知られている薬学的に許容される賦形剤および/または補助剤を含有し得る医薬組成物として適用される。
【0165】
獣医学分野および動物飼育において、活性化合物は、例えば、錠剤、カプセル剤、ドリンク剤、水薬(drench)、顆粒剤、ペースト剤、ボーラス剤、フィールドスルー法、坐剤などの形態で腸内投与によって;非経口投与によって、例えば、注射(筋内、皮下、静脈内、腹腔内など)、移植など、鼻腔適用によって、例えば、薬浴(bathing)または浸漬、スプレー、ポアオンおよびスポットオン、洗浄、散粉の形態で経皮適用によって、ならびに活性化合物含有成形物品、例えば、首輪、耳標、尾標、四肢バンド、端綱、マーキング装置などを用いて、知られた様式で適用(=投与)される。活性化合物は、シャンプーとして、またはエアゾール、非加圧スプレー、例えば、ポンプスプレーおよびアトマイザースプレーで使用できる適切な製剤として製剤化され得る。
【0166】
家畜類、家禽、飼育動物などに使用される場合、本発明による活性化合物は、1から80重量%の量で活性化合物を含む製剤(例えば、散剤、水和剤[「WP」]、エマルション剤、乳剤[「EC」]、フロアブル剤、均一溶液剤、および懸濁剤[「SC」])として、直接にもしくは希釈(例えば、100から10000倍希釈)後に、または化学浴として適用され得る。
【0167】
獣医学分野で使用される場合、本発明による活性化合物は、適当な共力剤または他の活性化合物、例えば、殺ダニ剤、殺虫剤、抗蠕虫剤、抗原虫薬と組み合わせて使用され得る。
【実施例】
【0168】
本発明による化合物は、以下に例証されるとおりに調製され得る:
1.N−[(1S)−1−(4−{3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル}フェニル)エチル]シクロプロパンカルボキサミド(化合物番号11−b)の合成
【0169】
【化16】

反応容器に、N−[(1S)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]シクロプロパンカルボキサミド(134mg)、3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン(211mg)、ナトリウムt−ブトキシド(96mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)−クロロホルム付加体(10mg)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(18mg)およびトルエン(6ml)を添加し、マイクロ波反応器(Initiator(商標)、Biotage製)中120℃で10分間反応させた。反応の終了後、酢酸エチルを添加し、シリカゲルを用いることによって沈殿物をろ過した。溶媒を減圧下で留去させ、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、N−[(1S)−1−(4−{3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル}フェニル)エチル]シクロプロパンカルボキサミド(269mg)を得た。H−NMR(CDCl)は表2に示すとおり。
【0170】
2.N−[(1S)−1−(4−{3−[2,6−ビス(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]−3−(トリフルオロメチル)−ピロリジン−1−イル}フェニル)エチル]シクロプロパンカルボキサミド(化合物番号17−b)の合成
(1)式(II)の化合物の調製方法−工程(i)
4−[1−ベンジル−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−イル]−2,6−ビス(トリフルオロメチル)ピリジンの合成
【0171】
【化17】

2,6−ビス(トリフルオロメチル)−4−(3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(1.25g)およびN−ベンジル−1−メトキシ−N−[(トリメチルシリル)メチル]メタナミン(5.0g)のジクロロメタン中溶液に、トリフルオロ酢酸(0.038g)のジクロロメタン中溶液を氷で冷却しながら滴下した。滴下の終了後、混合物を室温に加温し、一晩撹拌した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤をろ別後、溶媒を減圧下で留去させ、次いで、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、4−[1−ベンジル−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−イル]−2,6−ビス(トリフルオロメチル)ピリジン(1.52g)を得た。H−NMR(CDCl)δ:2.23−2.29(1H,m)、2.65−2.69(2H,m)、2.96(1H,d)、3.05−3.15(2H,m)、3.58(1H,d)、3.82(1H,d)、7.26−7.37(5H,m)、8.00(2H,s)。
【0172】
(2)式(II)の化合物の調製方法−工程(ii)
2,6−ビス(トリフルオロメチル)−4−[3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−イル]ピリジンの合成
【0173】
【化18】

4−[1−ベンジル−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−イル]−2,6−ビス(トリフルオロメチル)ピリジン(1.4g)および1−クロロエチルクロロホルメート(0.905g)のジクロロエタン中溶液を、3時間加熱還流させた。この混合物を室温に冷却し、次いで、減圧下で濃縮した。得られた残渣にメタノールを添加し、次いで、これを60℃で2時間撹拌しながら加熱した。混合物を室温に冷却し、次いで、これに水を添加した。この溶液をヘキサンの混合物溶媒で2回洗浄した。溶液を水酸化ナトリウムで中和し、次いで、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせ、次いで、これをブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。乾燥剤をろ別後、溶媒を減圧下で留去させて、2,6−ビス(トリフルオロメチル)−4−[3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−イル]ピリジン(0.781g)を得た。H−NMR(CDCl)δ:1.86(1H,br s)、2.27−2.36(1H,m)、2.63−2.69(1H,m)、3.05−3.14(1H,m)、3.26−3.33(2H,m)、3.83(1H,d)、7.87(2H,s)。
【0174】
(3)本発明による化合物の調製の方法:調製方法(a):
【0175】
【化19】

N−[(1S)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]シクロプロパンカルボキサミド(0.134g)および2,6−ビス(トリフルオロメチル)−4−[3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−3−イル]ピリジン(0.195g)のトルエン中溶液に、ナトリウムtert−ブトキシド(0.096g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムクロロホルム複合体(0.010g)およびキサントホス(xantphos)(0.017g)を添加し、この容器をArガスにより適用した。容器を密封し、マイクロ波反応器に120℃で10分間かけた。混合物を室温に冷却し、次いで、水中に注ぎ入れ、次いで、これを酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合わせて、次いで、これを水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水した。乾燥剤をろ別後、溶媒を減圧下で留去させ、次いで、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、N−[(1S)−1−(4−{3−[2,6−ビス(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル]−3−(トリフルオロメチル)ピロリジン−1−イル}フェニル)エチル]シクロプロパンカルボキサミド(0.272g)を得た。H−NMR(CDCl)δ:0.64−0.77(2H,m)、0.86−1.01(2H,m)、1.25−1.31(1H,m)、1.48(3H,d)、2.53−2.63(1H,m)、2.91−3.00(1H,m)、3.48−3.62(2H,m)、3.85(1H,d)、4.11(1H,d)、5.03−5.13(1H,m)、5.80(1H,d)、6.62(2H,d)、7.27(2H,d)、7.90(2H,s)。
【0176】
例として、以下に記載される式A、B、C、D、E、F、G、H、およびJ(式中、Rは、表1に示すとおりの意味を有する。)の化合物は、前に記載したとおりの同じまたは類似の調製方法によって得ることができるが、本発明をそれらの化合物に制限するものではない。
【0177】
【表1】



【0178】
表において、「−a」または「−b」を伴う化合物番号は、以下を意味する:
「−a」は、(R)−配置の化合物を意味する。このような化合物は、(R)−(+)−1−(4−ブロモフェニル)エチルアミンから合成される式(III)の化合物を介して調製方法(a)を用いて合成される。「−b」は、(S)−配置の化合物を意味する。このような化合物は、(S)−(−)−1−(4−ブロモフェニル)エチルアミンから合成される式(III)の化合物を介して調製方法(a)を用いて合成される。
【0179】
【表2】


【0180】
【表3】



【0181】
生物試験:
特に断りがない限り、試験溶液は以下のとおりに調製した:
溶媒:ジメチルホルムアミド 3重量部
乳化剤:ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、 1重量部
試験溶液を調製するために、1重量部の活性化合物を、上記量の乳化剤を含有する、上記量の溶媒と混合し、この混合物を水で所望の濃度に希釈する。
R.H.は、相対湿度を意味し;hrsは、時間を意味する。
【0182】
生物試験実施例1.1:タバコヨトウムシ(スポドプテラ・リトゥラ(Spodoptera litura))幼虫
サツマイモの葉を適切な濃度の試験溶液中に浸漬させ、この葉を空気中で乾燥させた。次いで、葉を9cmの直径を有するペトリ皿に入れ、この中に10匹の第3虫齢の幼虫のスポドプテラ・リトゥラ(Spodoptera litura)を放した。このペトリ皿を25℃の温度調節室に置いた。2日および4日後に、さらにサツマイモの葉を追加した。7日後、死亡した幼虫の数を数え、殺虫力(insecticidal activity)を計算した。100%の殺虫力は、すべての幼虫を死滅させたことを意味する一方、0%の殺虫力は、死滅させた幼虫がいなかったことを意味する。現行試験において、それぞれの処理に対する2枚のペトリ皿の結果を平均した。
【0183】
この試験において、以下の化合物が、20ppmの活性化合物濃度で100%の殺虫力を示した:1、1−b、2、2−b、3、3−b、4、4−b、5、5−b、6、6−b、7、7−b、8、8−b、9、9−b、10、10−b、11、11−b。化合物番号11−bは、0.8ppmの濃度で100%の殺虫力を示した。
【0184】
比較において、以下の式
【0185】
【化20】

を有する、WO2008/128711に開示された化合物番号3−66は、200ppmの濃度でちょうど20%の殺虫力を示した。
【0186】
生物試験実施例1.2:人工飼料を用いる、タバコヨトウムシ(スポドプテラ・リトゥラ(Spodoptera litura))幼虫
2.3gの人工飼料粉末をPETカップ(7.5cm直径、4cm深さ)中に入れる。この粉末を平らにし、カップの底部に層を作った。5mlの化学溶液を粉末上に注ぎ、均一に広がらせる。処理された飼料粉末を有するカップを静かに置いて、飼料をゼリー状にさせる。それぞれの試験カップ中に、5匹の第3虫齢の幼虫を放した。試験カップを蓋で閉じ、25℃および50−60%相対湿度、16L8D照明条件の温度調節室に置く。
【0187】
死亡率(%)を、以下の基準に従って決定した:
1匹の幼虫死亡:20%効力
5匹の幼虫死亡:100%効力
【0188】
以下の化合物が、20ppmの活性化合物濃度で100%の殺虫力を示した:1、1−b、2、2−b、3、3−b、4、4−b、5、5−b、6、6−b、7、7−b、8、8−b、9、9−b、10、10−b、11、12、12−b、13、13−b、14、14−b、15−b、16−b、17−b。
【0189】
生物試験実施例2:2個所にスポットしたハダニ(テトラニュクス・ウリティカエ(Tetranychus urticae))
50から100匹のテトラニュクス・ウリティカエ(Tetranychus urticae)の成虫ダニを、直径6cmのポットに植えた2葉期のインゲンマメの葉に接種した。1日後、適切な濃度の試験溶液をその上に十分な量でスプレーガンを用いて噴霧した。噴霧後、植物ポットを温室内に置き、7日後、殺ダニ力を計算した。100%の殺ダニ力は、すべてのダニを死滅させたことを意味し、0%の殺ダニ力は、死滅させたダニがいなかったことを意味する。
【0190】
以下の化合物が、100ppmの活性化合物濃度で100%の殺虫力を示した:1−b、2。
【0191】
以下の化合物が、20ppmの活性化合物濃度で100%の殺虫力を示した:3、3−b、4、4−b、5、5−b、6、6−b、7、7−b、8、8−b、10、10−b、11、11−b、12、12−b、13、13−b、14、14−b、15−b、16−b、17−b。化合物番号11−bは、4ppmの活性化合物濃度で100%の殺虫力を示した。
【0192】
生物試験実施例3:ウリハムシ(アウラコポラ・フェモラリス(Aulacophora femoralis))
キュウリの葉を適切な濃度の試験溶液に浸漬させ、その葉を空気中で乾燥させた。次いで、葉を滅菌黒色土が入っているプラスチック製カップに入れ、5匹の第2虫齢幼虫のアウラコポラ・フェモラリス(Aulacophora femoralis)をカップ中に放した。カップを25℃の温度調節室に置いた。7日後、死んだ幼虫の数を数えて、殺虫力を計算した。100%の殺虫力は、幼虫をすべて死滅させたことを意味する一方、0%の殺虫力は、死滅させた幼虫がいなかったことを意味する。
【0193】
以下の化合物が、100ppmの活性化合物濃度で100%の殺虫力を示した:1、7、7−a、12−b、13−b、14、14−b、15−b。
【0194】
以下の化合物が、20ppmの活性化合物濃度で100%の殺虫力を示した:1−b、2、2−b、3、3−b、4、4−b、5、5−b、7b、8、8−b、9−b、10、10−a、10−b、11、11−b、16−b、17−b。化合物番号11−bは、4ppmの活性化合物濃度で100%の殺虫力を示した。
【0195】
比較において、以下の式
【0196】
【化21】

を有する、WO2008/128711に開示された化合物番号3−66は、20ppmの濃度でちょうど50%の殺虫力を示した。
【0197】
生物試験実施例4:アムブリュオンマ・ヘブラエウム(Amblyomma hebraeum)−試験(AMBYHE)
溶媒:ジメチルスルホキシド
活性化合物の適切な調製物を作るために、10mgの活性化合物を0.5mlの溶媒に溶解させ、この濃縮物を水で所望の濃度に希釈する。マダニ(アムブリュオンマ・ヘブラエウム(Amblyomma hebraeum))の若虫を有孔プラスチック製ビーカーに入れ、化合物水溶液に1分間浸漬させる。マダニをペトリ皿中のろ紙に移し、人工気象室で42日間インキュベートする。
【0198】
42日後、死亡率(%)を測定する。100%は、マダニのすべてを死滅させたことを意味し;0%は、死滅させたマダニはいなかったことを意味する。
【0199】
実施例としてのこの試験において、調製実施例からの以下の化合物が、100ppmの施用率で100%の良好な活性を示した:2、4、5、7、8、11、2−b、3−b、4−b、6−b、7−b、8−b、10−b。
【0200】
生物試験実施例5:ボオピルス・ミクロプルス(Boophilus microplus)(浸漬)
溶媒:ジメチルスルホキシド
活性化合物の適切な調製物を作るために、10mgの活性化合物を0.5mlの溶媒に溶解させ、この濃縮物を水で所望の濃度に希釈する。8から10匹の成虫の充血したメスのボオピルス・ミクロプルス(Boophilus microplus)マダニを有孔プラスチック製ビーカーに入れ、化合物水溶液に1分間浸漬させる。マダニをプラスチック製トレイ中のろ紙に移した。その後、受精卵の産卵をモニターする。7日後、死亡率(%)を測定する。100%は、マダニのすべてを死滅させたことを意味し;0%は、死滅させたマダニはいなかったことを意味する。
【0201】
実施例としてこの試験において、調製実施例からの以下の化合物が、100ppmの施用率で80%の良好な活性を示した:15−b。
【0202】
実施例としてこの試験において、調製実施例からの以下の化合物が、100ppmの施用率で100%の良好な活性を示した:2,3、4、5、6、7、8、11、12、14、7−a、1−b、2−b、3−b、4−b、5−b、6−b、7−b、8−b、10−b、11−b、14−b。
【0203】
生物試験実施例6:ボオピルス・ミクロプルス(Boophilus microplus)(注射)
溶媒:ジメチルスルホキシド
適切な活性化合物の調製物を作るために、10mgの活性化合物を0.5mlの溶媒に溶解させ、この濃縮物を溶媒で所望の濃度に希釈する。5匹の成虫の充血したメスのマダニ(ボオピルス・ミクロプルス(Boophilus microplus))に、1μlの化合物溶液を腹部に注射する。マダニをレプリカプレート中に移し、人工気象室中で一定期間インキュベートする。受精卵の産卵をモニターする。
【0204】
7日後、死亡率(%)を測定する。100%は、卵すべてが不妊性であることを意味し;0%は、卵すべてが妊性であることを意味する。
【0205】
実施例としてのこの試験において、調製実施例からの以下の化合物が、動物1匹当たり20μgの施用率で100%の良好な活性を示した:1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、7−a、10−a、1−b、2−b、3−b、4−b、5−b、6−b、7−b、8−b、9−b、10−b、11−b、14−b、15−b。
【0206】
生物試験実施例7:クテノケパリデス・フェリス(Ctenocephalides felis)(CTECFE)
溶媒:ジメチルスルホキシド
活性化合物の適切な調製物を作るために、10mgの活性化合物を0.5mlの溶媒中に溶解させ、この濃縮物をウシの血液で所望の濃度に希釈する。約20匹の餌を与えていない成虫(クテノケパリデス・フェリス(Ctenocephalides felis))をノミチャンバ(flea chamber)に置く。底部をパラフィンで封止した血液チャンバを、化合物溶液を補充したウシ血液で満たし、ノミが血液を吸うことができるように、ノミチャンバの上部に置く。血液チャンバを37℃に加熱する一方、ノミチャンバは室温に保つ。
【0207】
2日後、死亡率(%)を測定する。100%は、ノミのすべてを死滅させたことを意味し;0%は、死滅させたのみがいなかったことを示す。
【0208】
実施例としてのこの試験において、調製実施例からの以下の化合物が、100ppmの施用率で80%の良好な活性を示した:7−a。
【0209】
実施例としてのこの試験において、調製実施例からの以下の化合物が、100ppmの施用率で90%の良好な活性を示した:14、10−a。
【0210】
実施例としてのこの試験において、調製実施例からの以下の化合物が、100ppmの施用率で95%の良好な活性を示した:2、12、8−b。
【0211】
実施例としてのこの試験において、調製実施例からの以下の化合物が、100ppmの施用率で100%の良好な活性を示した。1,3、4、5、6、7、8、9、10、11、13、1−b、2−b、3−b、4−b、5−b、6−b、7−b、9−b、10−b、11−b、14−b、15−b。
【0212】
生物試験実施例8:ルキリア・クプリナ(Lucilia cuprina)(48時間)
種:ルキリア・クプリナ(Lucilia cuprina)第1虫齢幼虫(虫齢24時間)
溶媒:ジメチルスルホキシド
10mgの活性化合物を0.5mlのジメチルスルホキシドに溶解させる。所望の率を得るために一連の希釈液を作製する。約20匹のルキリア・クプリナ(Lucilia cuprina)の第1虫齢幼虫を、1cmのミンチした馬肉および試験化合物の希釈水溶液0.5mlが入っている試験管中に移す。
【0213】
2日後、幼虫死亡率(%)を記録する。100%効力=幼虫をすべて死滅させる、%効力=48時間後に幼虫が正常に発達。
【0214】
実施例としてのこの試験において、調製実施例からの以下の化合物が、100ppmの施用率で100%の良好な活性を示した:1,2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、7−a、10−a、1−b、2−b、3−b、4−b、5−b、6−b、7−b、8−b、9−b、10−b、11−b、14−b、15−b。
【0215】
生物試験実施例9 ムスカ・ドメスティカ(Musca domestica)−試験
溶媒:ジメチルスルホキシド
活性化合物の適切な調製物を作るために、10mgの活性化合物を0.5mlの溶媒に溶解させ、この濃縮物を水で所望の濃度に希釈する。アッセイ前に、一片のキッチンスポンジをショ糖および化合物溶液の混合物に浸し、容器中に入れる:10匹の成虫(ムスカ・ドメスティカ(Musca domestica))を容器中に入れ、有孔蓋で閉じる。
【0216】
2日後、死亡率(%)を測定する。100%は、ハエのすべてを死滅させたことを意味する;0%は、死滅させたハエがいなかったことを示す。
【0217】
実施例としてのこの試験において、調製実施例からの以下の化合物が、100ppmの濃度で80%の良好な活性を示した:2、5、7、1−b、2−b、5−b、6−b、14−b。
【0218】
実施例としてのこの試験において、調製実施例からの以下の化合物が、100ppmの施用率で90%の良好な活性を示した:3、8、10、9−b。
【0219】
実施例としてのこの試験において、調製実施例からの以下の化合物が、100ppmの施用率で100%の良好な活性を示した:4、9、11、3−b、4−b、7−b、8−b、10−b、11−b。
【0220】
調製実施例1(顆粒剤)
10部の本発明の化合物(例えば、化合物番号1)、30部のベントナイト(モンモリロナイト)、58部のタルクおよび2部のリグニンスルホネートを含む混合物に、25部の水を添加し、この混合物を十分に混練し、押出し造粒機によって10から40メッシュで粒状にし、40から50℃で乾燥させて、顆粒剤を得た。
【0221】
調製実施例2(顆粒剤)
95部の0.2から2mmの範囲内の粒径分布を有するクレー鉱物粒を、回転式混合器に入れ、次いで、回転状態下で液体希釈剤と一緒に5部の本発明の化合物(例えば、化合物番号1)を噴霧することによって均一に湿らせ、40から50℃で乾燥させて、顆粒剤を得た。
【0222】
調製実施例3(エマルション剤)
30部の本発明の化合物(例えば、化合物番号1)、55部のキシレン、8部のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルおよび7部のアルキルベンゼンスルホン酸カルシウムを一緒に混合して、エマルション剤を得た。
【0223】
調製実施例4(水和剤)
15部の本発明による化合物(例えば、化合物番号1)、80部の、ホワイトカーボン(水和非晶質二酸化ケイ素微粉)および粉末クレー(1:5)の混合物、2部のアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムおよび3部のアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物を一緒に混合し、この混合物を破砕して、水和剤を得た。
【0224】
調製実施例5(顆粒水和剤)
20部の本発明による化合物(例えば、化合物番号1)、30部のリグニンスルホン酸ナトリウム、15部のベントナイトおよび35部の焼成珪藻土粉末を十分に混合し、水を添加後、この混合物を0.3mmのスクリーンで押出し、乾燥させて、顆粒水和剤を得た。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

(式中、
Aは、C−Xまたは窒素であり;
、X、XおよびXは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、C1−4ハロアルキルチオ、C1−4ハロアルキルスルフィニルおよびC1−4ハロアルキルスルホニルであり;
は、C1−4ハロアルキルであり;
は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキルまたはシアノであり;
は、水素、C1−4アルキルまたはC1−4ハロアルキルであり;
は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル;C3−6ハロシクロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−C1−4アルキル、C1−4ハロアルコキシ−C1−4アルキル、C1−4アルキルチオ−C1−4アルキル、C1−4アルキルスルフィニル−C1−4アルキル、C1−4アルキルスルホニル−C1−4アルキル、C1−4ハロアルキルチオ−C1−4アルキル、C1−4ハロアルキルスルフィニル−C1−4アルキル、C1−4ハロアルキルスルホニル−C1−4アルキルまたはC1−4アルキルアミノ、ハロゲン置換フェニルであり;
Gは、OまたはSである。)
のアリールピロリジン化合物。
【請求項2】
請求項1に記載のアリールピロリジン化合物であって、
Aが、C−Xであり;
、X、XおよびXが、それぞれ独立して、水素、ハロゲンまたはC1−4ハロアルキルであり;
が、トリフルオロメチルであり;
が、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり;
が、水素であり;
が、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−メトキシエチル、メチルチオメチル、メチルスルフィニルメチル、メチルスルホニルメチルまたは2,4,6−トリフルオロフェニルであり;
Gが、Oである、アリールピロリジン化合物。
【請求項3】
請求項1に記載のアリールピロリジン化合物であって、
Aが、C−H、C−ClまたはCCFであり;
、X、XおよびXが、それぞれ独立して、水素、フッ素、塩素もしくは臭素またはCFであり;
が、トリフルオロメチルであり;
が、メチルであり;
が、水素であり;
が、メチル、エチルまたはシクロプロピル、シクロプロピルメチル、メトキシエチル、2,4,6−トリフルオロフェニルであり;
Gが、Oである、アリールピロリジン化合物。
【請求項4】
式(I−b)
【化2】

で示されるとおりの(S)−配置の、請求項1から3のいずれか一項に記載のアリールピロリジン化合物。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載のアリールピロリジン化合物であって、
Aが、C−Xであり;
、X、XおよびXが、それぞれ独立して、水素、塩素またはCFであり;
が、トリフルオロメチルであり;
が、メチルであり;
が、水素であり;
が、メチル、エチルまたはシクロプロピル、シクロプロピルメチル、メトキシエチル、2,4,6−トリフルオロフェニルであり;
Gが、Oである、アリールピロリジン化合物。
【請求項6】
請求項1から4のいずれか一項に記載のアリールピロリジン化合物であって、
Aが、C−Xであり;
、X、Rがそれぞれ、水素であり;
、X、Rがそれぞれ、CFであり;
が、メチルであり;
が、メチル、エチルまたはシクロプロピル、シクロプロピルメチル、メトキシエチル、2,4,6−トリフルオロフェニルであり;
Gが、Oである、アリールピロリジン化合物。
【請求項7】
請求項1から4のいずれか一項に記載のアリールピロリジン化合物であって、
Aが、C−Xであり;
、X、Rがそれぞれ、水素であり;
、Xがそれぞれ、塩素であり;
が、CFであり;
が、メチルであり;
が、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり;
Gが、Oである、アリールピロリジン化合物。
【請求項8】
請求項1から4のいずれか一項に記載のアリールピロリジン化合物であって、
Aが、C−Xであり;
、X、Rがそれぞれ、水素であり;
が、塩素であり;
、Xがそれぞれ、CFであり;
が、メチルであり;
が、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり;
Gが、Oである、アリールピロリジン化合物。
【請求項9】
請求項1から4のいずれか一項に記載のアリールピロリジン化合物であって、
Aが、C−Xであり;
、Rがそれぞれ、水素であり;
、X、Xがそれぞれ、塩素であり;
が、CFであり;
が、メチルであり;
が、メチル、エチルまたはシクロプロピル、シクロプロピルメチル、メトキシエチルであり;
Gが、Oである、アリールピロリジン化合物。
【請求項10】
請求項1から4のいずれか一項に記載のアリールピロリジン化合物であって、
Aが、窒素であり;
、Xがそれぞれ、水素であり;
、X、Rがそれぞれ、CFであり;
が、メチルであり;
が、シクロプロピルであり;
Gが、Oである、アリールピロリジン化合物。
【請求項11】
昆虫類、クモ形類動物、蠕虫類、線虫類および軟体動物を防除するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の少なくとも1種のアリールピロリジン化合物を含む殺虫性組成物。
【請求項12】
殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、生物学的防除剤および殺菌剤から選択される少なくとも別の活性成分をさらに含む、請求項11に記載の殺虫性組成物。
【請求項13】
内部寄生虫または外部寄生虫を防除するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の少なくとも1種のアリールピロリジン化合物を含む医薬組成物。
【請求項14】
請求項1から10のいずれか一項に記載のアリールピロリジン化合物の調製方法であって、
式(II)
【化3】

の化合物を、式(III)
【化4】

の化合物と希釈剤中で、場合によって塩基の存在下、および場合によって触媒の存在下で反応させる工程を含む、ここで、式(II)および式(III)において、
Aは、C−Xまたは窒素であり;
、X、XおよびXは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、C1−4ハロアルキルチオ、C1−4ハロアルキルスルフィニルおよびC1−4ハロアルキルスルホニルであり;
はC1−4ハロアルキルであり;
は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキルまたはシアノであり;
は、水素、C1−4アルキルまたはC1−4ハロアルキルであり;
は、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル;C3−6ハロシクロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−C1−4アルキル、C1−4ハロアルコキシ−C1−4アルキル、C1−4アルキルチオ−C1−4アルキル、C1−4アルキルスルフィニル−C1−4アルキル、C1−4アルキルスルホニル−C1−4アルキル、C1−4ハロアルキルチオ−C1−4アルキル、C1−4ハロアルキルスルフィニル−C1−4アルキル、C1−4ハロアルキルスルホニル−C1−4アルキルまたはC1−4アルキルアミノ、ハロゲン置換フェニルであり;
Gは、OまたはSであり;
は、ハロゲンまたはC1−4ハロアルキルスルホニルオキシである、アリールピロリジン化合物の調製方法。
【請求項15】
式(II)の化合物の調製方法であって、
(i)式(VI)
【化5】

の化合物を、N−ベンジル−1−メトキシ−N−[(トリメチルシリル)メチル]メタナミン、N−ベンジル−1−ブトキシ−N−[(トリメチルシリル)メチル]−メタナミンおよびN−(ブトキシメチル)−N−[(トリメチルシリル)メチル]シクロヘキシルアミンから選択される置換トリメチルシリルメチル(C1−6)アルキルアミン化合物と、触媒の存在下で反応させて、式(VII)
【化6】

のアリールピロリジン化合物を得る工程と、
(ii)式(VII)の化合物からベンジル基を除去する工程とを含む、ここで、式(VI)および式(VII)において、
Aは、C−Xまたは窒素であり;
、X、XおよびXは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、C1−4ハロアルキルチオ、C1−4ハロアルキルスルフィニルおよびC1−4ハロアルキルスルホニルであり;
は、C1−4ハロアルキルである、式(II)の化合物の調製方法。

【公表番号】特表2013−515699(P2013−515699A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545342(P2012−545342)
【出願日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【国際出願番号】PCT/EP2010/070629
【国際公開番号】WO2011/080211
【国際公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(512151078)バイエル・インテレクチユアル・プロパテイー・ゲー・エム・ベー・ハー (15)
【Fターム(参考)】