説明

毛髪におけるオイルの付着を改善するための新規な薬剤

本発明は、毛髪に用いることが意図される、オイルおよび両性界面活性剤とアルキルポリグルコシドとからなる混合物を含む組成物における、毛髪に付着されるオイルの量を増加するための新規な薬剤の使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康な毛髪または傷んだ毛髪におけるオイルの付着の改善が意図される新規な薬剤に関する。
【背景技術】
【0002】
大気中元素の作用下(太陽放射、大気汚染、風、海水、塩素処理水などへの曝露)または機械的処理(ブラッシング、梳毛、乾燥、さまざまな支持体に対する摩擦など)または化学処理(染色、ブリーチおよび/またはパーマネントウェーブ、光沢を出す、もしくはストレートにするなど)の作用下で脆くなった、または傷んだ毛髪は、多くの場合、もつれをほどく、またはスタイリングすることが困難になり、手触りが粗く、滑らかさまたは輝きがなくなることが知られている。この外観は、一般的に、ケラチンの薄片の剥離、侵食または摩耗を伴うキューティクルの状態の劣化に関連し、皮質を、多かれ少なかれ将来的にある程度の攻撃にさらす。
【0003】
従って、脆くなった、または傷んだ毛髪に用いることが意図される洗浄用組成物の化粧品特性を改善するために、主な機能が、毛髪繊維に頻繁に供されるさまざまな処理または攻撃によって引き起こされる悪影響を制限し、または修復するコンディショナーを、洗浄用組成物に導入することが現在一般的である。これらのコンディショナーはまた、天然の毛髪のための化粧品作用、特に、解きほぐしおよび梳毛の容易さに関して改善できる。今日、洗浄性毛髪用組成物にもっとも一般的に使用されるコンディショナーは、カチオン性または両性のポリマー、シリコーンおよび/またはシリコーン含有誘導体、植物油であり、これらは、コンディショナーを含有しない対応する洗浄用組成物により得られるものと比較して、濡れた毛髪または乾いた毛髪に解きほぐしおよび梳毛の容易さ、滑らかさおよび光沢の増加、または著しい輝きの改善をもたらす。一般的に「ツーインワン」と呼ばれるこれらのシャンプーにおいて、シリコーンオイルと、カチオン性もしくは両性のポリマーとの混合物を使用することが好ましいことが知られている。
【0004】
現在のツーインワンシャンプー製剤は、許容されるレベルのオイル、特にシリコーンを、天然の毛髪上に付着させることができる。これに反して、染色、ブリーチおよび/またはパーマネントウェーブ、光沢を出す、もしくはストレートにするなどの化学処理後の傷んだ毛髪に、相当量のオイル、より具体的にはシリコーンおよびより具体的にはジメチコンの付着を得ることはより困難である。従って、このようなオイルの付着の改善を探求する。特に、染色、ブリーチおよび/またはパーマネントウェーブ、光沢を出す、もしくはストレートにするなどの化学処理により傷んだ毛髪への、これらの付着の改善を探求する。付着を改善することにより、特に、製剤化されたオイルの量を(これらを減らすことによって)最適にすることが可能となり得る。このことは経済的に有利であり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って本発明の目的は、シャンプー中に存在する、前記シャンプーを毛髪に用いた際に、健康な毛髪または傷んだ毛髪におけるオイルの付着を改善できる新規な薬剤を提供することである。
【0006】
従って本発明は、毛髪に用いることが意図される、オイルおよび両性界面活性剤とアルキルポリグルコシドとからなる混合物を含む組成物における、毛髪における前記オイルの付着を改善するための前記混合物の使用に関する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
特に明記しない限り、本発明において「オイル」という表現は、水と混合できない任意の疎水性液体を意味すると理解される。
【0008】
特に示さない限り、本出願において「毛髪における前記オイルの付着の改善」という表現は、毛髪に付着されるオイルの量の増加を意味すると理解される。
【0009】
本発明に関連して使用される組成物は、毛髪に用いることが意図される。この毛髪用組成物は、シャンプーの形態であることが好ましい。この毛髪用組成物は、毛髪の洗浄およびコンディショニングを提供する、いわゆるツーインワンシャンプーからなることが好ましい。
【0010】
オイルの付着の改善は、以下の試験に従って測定される:
天然の茶色の毛髪(本文書では以降「健康な毛髪」と呼ぶ)およびブリーチされた毛髪(本文書では以降「傷んだ毛髪」と呼ぶ)の房を使用する。
【0011】
シリコーンの付着量を評価するためのプロトコルは、4つのステップ:活性物質ナトリウムラウリルエーテルスルファートの10%溶液を用いて髪の房を前処理するステップ、被験シャンプーを用いて髪の房を処理するステップ、テトラヒドロフラン(THF)を用いてシリコーンを抽出するステップ、および抽出したシリコーンをELSD検出器(蒸発光散乱検出器)用いてGPCによってアッセイするステップ、を含む。毛髪におけるシリコーンオイル付着の収率は、シリコーンのμgで表された付着したオイルの量(Qdeposited)/毛髪のg対シリコーンのμgで表された、毛髪の処理のためにシャンプー中に使用したシリコーンの量/毛髪のgの比である。
【0012】
オイルおよび両性界面活性剤とアルキルポリグルコシドとからなる混合物を含有する組成物は、オイルと、両性界面活性剤またはアルキルポリグルコシドのいずれかとを含有する組成物と比べて、30%を超えるオイルの付着における改善を得ることが可能である。好ましくは、この改善は30%および150%の間であり、好ましくは45%および130%の間である。
【0013】
本発明は、毛髪におけるオイルの付着に関する、両性界面活性剤およびアルキルポリグルコシドの間の作用の相乗効果の実証に基づく。
【0014】
本出願において、特に明記しない限り、量は、物質のそのままの重量として示される量とは対照的に、活性物質の重量として示される。
【0015】
有利なことに、上記の組成物は、両性界面活性剤(イオン基および対立する電荷の潜在的イオン基または2つの対立する電荷を同時に含む双性イオン基を含む真の両性化合物)を含み、アルキルアンホアセタート、アルキルアンホジアセタート、スルタイン、アンホスルホナート、ベタイン、アルキルアンホプロピオナートおよびアルキルアンホジプロピオナートならびにこれらの混合物からなる群から選択される。
【0016】
好ましい両性界面活性剤のうち、特に以下の製品を挙げることができる。
Miranol(登録商標)Ultra L−32(ナトリウムラウロアンホアセタート)およびMiranol(登録商標)Ultra C−32(ナトリウムココアンホアセタート)の商標でRhodia社により市販されているアルキルアンホアセタート;
Miranol(登録商標)C2M Conc NP(二ナトリウムココアンホジアセタート)、Miranol(登録商標)BM CONCおよびMiranol(登録商標)H2M CONC(二ナトリウムラウロアンホジアセタート)の商標でRhodia社により市販されているアルキルアンホジアセタート;
スルタイン、特にヒドロキシスルタイン、例えば、Mackam(登録商標)CBS−50G(コカミドプロピルヒドロキシスルタイン)、Mackam(登録商標)CBS(コカミドプロピルヒドロキシスルタイン)、Mackam(登録商標)LSB−50(ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン)、Mackam(登録商標)50−SB(コカミドプロピルヒドロキシスルタイン)およびMackam(登録商標)LHS(ラウリルヒドロキシスルタイン)の商標でRhodia社により市販されている;
Miranol(登録商標)CSおよびMiranol(登録商標)CSE(ナトリウムココアンホヒドロキシプロピルスルホナート)およびMackam(登録商標)LS(ナトリウムラウロアンホヒドロキシプロピルスルホナート)の商標でRhodia社により市販されているアンホスルホナート;
ベタイン、特にMirataine(登録商標)BB(ラウラミドプロピルベタイン)、Mirataine(登録商標)BB FLAおよびMackam(登録商標)CB−35(ココ−ベタイン)、Mackam(登録商標)LAB(ラウリルベタイン)、Mirataine(登録商標)BET C−30およびMackam(登録商標)50UL(コカミドプロピルベタイン)、Mirataine(登録商標)BET O−30(オレアミドプロピルベタイン)の商標でRhodia社により市販され、TEGO(登録商標)ベタインF(コカミドプロピルベタイン)の商標でEvonik社により市販されている、カルボキシベタインおよびアミドアルキルベタイン;
Mackam(登録商標)CSF−CG(ナトリウムココアンホプロピオナート)の商標でRhodia社により市販されているアルキルアンホプロピオナート;ならびに
Miranol(登録商標)C2M−SF Conc、Mackam(登録商標)2CSF−70またはMackam(登録商標)2CSF−40 CG(二ナトリウムココアンホジプロピオナート)、Mackam(登録商標)168L(ナトリウムラウリミノジプロピオナート)の商標でRhodia社により市販されているアルキルアンホジプロピオナート。
【0017】
アルキルポリグルコシドとして、6個から30個の炭素原子、好ましくは8個から16個の炭素原子を含むアルキル基を含有し、好ましくは1.2から3の糖ユニットを含む親水基(グリコシド)を含有するアルキルポリグルコシドの使用が好ましい。アルキルポリグルコシドとしてアルキルグリコシドが挙げられ、例えば、デシルグルコシド(C9/C11−アルキルポリグルコシド(1.4))例えば、MYDOL 10(登録商標)の名称で花王ケミカル(Kao Chemicals)社により、PLANTAREN 2000 UP(登録商標)の名称でCognis社により、ORAMIX NS 10(登録商標)の名称でSeppic社により、またはMACKOL DG(登録商標)の名称でRhodia社により市販されている製品;カプリリルグルコシド/カプリルグルコシド、例えばORAMIX CG 110(登録商標)の名称でSeppic社により市販されている製品;ラウリルグルコシド、例えばPLANTAREN 1200 N(登録商標)およびPLANTACARE 1200(登録商標)の名称でCognis社により市販されている製品;ならびにココグルコシド、例えばPLANTACARE 818/UP(登録商標)の名称でCognis社により市販されている製品。
【0018】
好ましくは、上記の組成物のアルキルポリグルコシドは、アルキルグルコシドの群から選択され、より好ましくはココグルコシド、デシルグルコシドおよびラウリルグルコシドならびにこれらの混合物からなる群から選択される。
【0019】
本発明に従った有利な使用は、上記組成物中に存在するオイルが合成油および植物油から選択されることで特徴付けられる。
【0020】
このようなオイルは、アルキルモノグリセリド、アルキルジグリセリド、植物および野菜(ヤシ、コプラ、綿の実、大豆、ヒマワリ、オリーブ、ブドウの種子、ゴマ、ピーナッツ、トウゴマ、アボカド、ホホバおよび杏のオイルなど)から抽出されたオイルなどのトリグリセリドまたは動物起源のオイル(動物油、魚油など)、硬化油などのこれらのオイルの誘導体、ラノリン、ペトロラタム、鉱物油またはパラフィン油の誘導体、ペルヒドロスクアラン、スクアレン、1,2−ドデカンジオールなどのジオール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、パルミチン酸イソプロピルなどの脂肪酸エステル、2−エチルヘキシルココアート、ミリスチン酸ミリスチル、乳酸のエステル、ステアリン酸、べヘン酸、イソステアリン酸から選択され得る。
【0021】
最後に、シリコーンオイル(またはポリオルガノシロキサン)が挙げられ、特にポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、またはこれらの非水溶性官能性誘導体およびこれらの不揮発性混合物から選択される。適切なポリオルガノシロキサンは、特に、ポリジメチルシロキサン(ジメチコン)、ポリフェニルジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、アルコキシ化ポリオルガノシロキサン、アミノ置換ポリオルガノシロキサン、アミド置換ポリオルガノシロキサンおよびこれらの混合物である。特に好ましい方式において、25℃において少なくとも6×10mPa.sに等しい粘度を有するポリジメチルシロキサンを使用し、より好ましくは、25℃において2×10mPa.sを超える粘度を有するポリジメチルシロキサン、例えばBlueStar Siliconesにより市販されているMirasil DM 500000(登録商標)を使用する。
【0022】
非水溶性および不揮発性のシリコーンまたはオルガノポリシロキサンは、これを含有する化粧品組成物中に、分散された形態で存在する。これは、サイズが化粧品組成物の特性または前記組成物の所望の性能に従って選択することができる粒子の形態である。概して、このサイズは0.02から70ミクロンで変動してよい。好ましくは、このサイズは0.05から70ミクロン程度であり、もっとも好ましくは0.05から30ミクロン程度である。
【0023】
これらのシリコーン粒子は、その存在が化粧品組成物中において化粧品的に有利なシリコーン剤を使用する方法による、シリコーンの混合物からなることができる。従って、化粧品的に有利なオルガノポリシロキサンは、低粘度の揮発性または非揮発性シリコーン誘導体において、あらかじめ分散化または可溶化され、その後化粧品組成物中で乳化されてもよい。これらの低粘度シリコーンの中で、環状揮発性シリコーンおよび低質量のポリジメチルシロキサンを挙げることができる。
【0024】
ポリオルガノシロキサンとして、アミン含有誘導体、例えばRhone−Poulenc社により市販されているMirasil ADM−E(登録商標)などの官能化シリコーン誘導体を挙げることができる(化粧品組成物においてエマルジョンの形態で、またはあらかじめ形成されたマイクロエマルジョンから直接使用される。)。
【0025】
好ましくは、上記組成物中に存在するオイルは、植物油、鉱物油またはシリコーンオイルから選択される。
【0026】
好ましくは、上記組成物は、前記組成物の合計重量に対するオイルの重量で、0.1%から10%、好ましくは1%から5%を含む。
【0027】
有利な実施形態に従って、上記の組成物はアニオン性界面活性剤をさらに含む。
【0028】
アニオン性界面活性剤は、以下の界面活性剤から選択され得る:
アルキルエステルスルホナート、例えば、式R−CH(SOM)−CHCOOR’またはアルキルエステルスルファート例えば式R−CH(OSOM)−CHCOOR’、式中RはC−C20、好ましくはC10−C16のアルキル基を表し、R’はC−C、好ましくはC−Cのアルキル基を表し、Mはアルカリ土類のカチオン、例えばナトリウムまたはアンモニウムのカチオンを表す。とりわけ、R基がC14−C16であるメチルエステルスルホナートを挙げることができる;
アルキル、より好ましくはC−C20のアルキル、ベンゼンスルホナート、第1級または第2級アルキル、特にC−C22のアルキルスルホナート、アルキルグリセロールスルホナート;
アルキルスルファート、例えば式ROSOM、式中RはC10−C24、好ましくはC12−C20のアルキルまたはヒドロキシアルキル基を表し;Mは上記の同じ定義を有するカチオンである;
アルキルエーテルスルファート、例えば式RO(OA)SOM、式中、RはC10−C24、好ましくはC12−C20のアルキルまたはヒドロキシアルキル基を表し、OAはエトキシ化および/またはプロポキシ化された基を表し、Mは上記と同じ定義を有するカチオンを表し、nは全般に1から4で変動し、例えばラウリルエーテルスルファートはn=2である;
アルキルアミドスルファート、例えば式RCONHR’OSOM、式中RはC−C22、好ましくはC−C20のアルキル基を表し、R’はC−Cのアルキル基を表し、Mは上記と同じ定義を有するカチオンおよびこれらのポリアルコキシ化(エトキシ化および/またはプロポキシ化)誘導体(アルキルアミドエーテルスルファート)を表す;
飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸の塩、例えばC−C24、好ましくはC14−C20のものなどおよびアルカリ土類のカチオンの塩、N−アシルN−アルキルタウラート、アルキルイセチオナート、アルキルスクシナマートおよびアルキルスルホスクシナート、スルホスクシナートのモノエステルまたはジエステル、N−アシルサルコシナート、ポリエトキシカルボキシラート;
モノ−およびジエステルホスファート、例えば以下の式を有する:(RO)P(=O)(OM)x’、式中Rはアルキル、アルキルアリール、アリールアルキルまたはアリール基を表し、これらは場合によりポリアルコキシル化されており、xおよびx’は1または2に等しく、ただしxおよびx’の和は3に等しく、Mはアルカリ土類のカチオンを表す。
【0029】
好ましくは、上記の組成物中に存在するアニオン性界面活性剤は、アルキルスルファートおよびアルキルエーテルスルファートから選択される。
【0030】
特に好ましい方式において、ナトリウムラウリルエーテルスルファート(SLES)を、アニオン性界面活性剤として使用する。
【0031】
好ましくは、上記組成物は、前記組成物の合計重量に対するアニオン性界面活性剤の重量で5%から25%、好ましくは5%から15%を含む。
【0032】
有利な実施形態に従って、上記の組成物はカチオン性または両性のポリマーをさらに含む。
【0033】
これらのカチオン性または両性のポリマーのうち、特に以下の化合物を挙げることができる:ポリクオタニウム−1、ポリクオタニウム−2、ポリクオタニウム−4、ポリクオタニウム−5、ポリクオタニウム−6、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−8、ポリクオタニウム−9、ポリクオタニウム−10、ポリクオタニウム−11、ポリクオタニウム−12、ポリクオタニウム−13、ポリクオタニウム−14、ポリクオタニウム−15、ポリクオタニウム−16、ポリクオタニウム−17、ポリクオタニウム−18、ポリクオタニウム−19、ポリクオタニウム−20、ポリクオタニウム−22、ポリクオタニウム−24、ポリクオタニウム−27、ポリクオタニウム−28、ポリクオタニウム−29、ポリクオタニウム−30、ポリクオタニウム−31、ポリクオタニウム−32、ポリクオタニウム−33、ポリクオタニウム−34、ポリクオタニウム−35、ポリクオタニウム−36、ポリクオタニウム−37、ポリクオタニウム−39、ポリクオタニウム−43、ポリクオタニウム−44、ポリクオタニウム−45、ポリクオタニウム−46、ポリクオタニウム−47、ポリクオタニウム−48、ポリクオタニウム−49、ポリクオタニウム−50、ポリクオタニウム−52、ポリクオタニウム−53、ポリクオタニウム−54、ポリクオタニウム−55、ポリクオタニウム−56、ポリクオタニウム−57、ポリクオタニウム−58、ポリクオタニウム−59、ポリクオタニウム−60、ポリクオタニウム−63、ポリクオタニウム−64、ポリクオタニウム−65、ポリクオタニウム−66、ポリクオタニウム−67、ポリクオタニウム−70、ポリクオタニウム−73、ポリクオタニウム−74、ポリクオタニウム−75、ポリクオタニウム−76、ポリクオタニウム−85、ポリクオタニウム−86、ポリβ−アラニン、ポリエプシロン−リジン、ポリリジン、PEG−8/SMDIコポリマー、PPG−12/SMDIコポリマー、PPG−51/SMDIコポリマー、PPG−7/コハク酸コポリマー、IPDI/PEG−15コカミンコポリマー、IPDI/PEG−15コカミンコポリマーニ量体ジリノレアート、IPDI/PEG−15ソイアミンコポリマー、IPDI/PEG−15ソイアミンオキシド(Soyamine Oxide)コポリマー、IPDI/PEG−15ソイエトニウムエトスルファート(Soyethonium Ethosulfate)コポリマー、ポリクオタニウム−4/ヒドロキシプロピルデンプンコポリマー、カッシアヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、キトサンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、デキストランヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ガラクトアラビナンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ジンセン(ginseng)ヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、キャロブヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、塩化ヒドロキシプロピルトリモニウムデンプン、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解コムギデンプン、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解コーンスターチ、ヒドロキシプロピル加水分解デンプンPGトリモニウムクロリド、タマリンドインジカヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ポリアクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド、ポリメタクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド、ポリメタクリルアミドプロピルトリモニウムメトスルファート、プロピルトリモニウムクロリドメタクリルアミド/ジメチルアクリルアミドコポリマー、アクリルアミド/エタルコニウムクロリドアクリレートコポリマー、アクリルアミド/エチルトリモニウムクロリドアクリレート/エタルコニウムクロリドアクリレートコポリマー、アクリレート/カルバメートコポリマー、アジピン酸/メチルDEAポリマー、ジエチレングリコール/DMAPアクリルアミド/PEG−180/HDIコポリマー、ジヒドロキシエチルタローアミン/IPDIコポリマー、ジメチルアミン/エチレンジアミン/エピクロロヒドリンコポリマー、HEMAグルコシド/エチルメタクリレートトリモニウムクロリドコポリマー、加水分解コムギタンパク/PEG−20アセタートコポリマー、加水分解コムギタンパク/PVPコポリマー、およびエチルトリモニウムクロリドメタクリレート/ヒドロキシエチルアクリルアミドコポリマー。
【0034】
好ましくは、上記組成物中に存在するカチオン性または両性のポリマーは、カチオン性グアー、カチオン性セルロース、カチオン性デンプン、MAPTAC、DADMAC、DIQUATまたはTRIQUAT由来のユニットおよび場合によりアクリルアミド由来および/またはビニルピロリドン由来および/またはアクリル酸由来のユニットを含むカチオン性または両性のポリマーからなる群から選択される。
【0035】
本発明に従った好ましいカチオン性ポリマーのうち、特に以下の市販の製品が挙げられる:Rhodia社により市販されているJaguar(登録商標)Excel(グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド)、Rhodia社により市販されているPolycare(登録商標)400(ポリクオタニウム−10)、Dow−Amerchol社により市販されているUcare(登録商標)JR−400(ポリクオタニウム−10)およびRhodia社により市販されているJaguar(登録商標)C−162(ヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド)。
【0036】
好ましくは、上記組成物は、前記組成物の合計重量に対するカチオン性または両性のポリマーの重量で0.05%から0.5%、好ましくは0.1%から0.4%を含む。
【0037】
別の実施形態に従って、上記組成物はまた、アルキルポリグリコシドとは異なる非イオン性界面活性剤を含むことができる。
【0038】
好ましくは、上記組成物は、前記組成物の合計重量に対する非イオン性界面活性剤の重量で0%から5%を含む。
【0039】
非イオン性界面活性剤として、とりわけ、エトキシ化脂肪アルコール、特に、ラウリルアルコール、セチルステアリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコールおよびオレオセチルアルコール由来のものを挙げることができる。スクログリセリドもまた使用できる。
【0040】
好ましい実施形態に従って、これらの非イオン性界面活性剤は、場合によりアルコキシ化されたアルカノールアミド、アミンオキシド、場合によりアルコキシ化された脂肪アルコール、アルコキシ化アルキルフェノール、コカミドDEA、コカミドMIPA、PEG−5コカミドMEA、ラウラミドDEA、ラウラミンオキシド、コカミンオキシド、ステアラミンオキシド、ステアラミドプロピルアミンオキシド、パルミトアミドプロピルアミンオキシド、デシルアミンオキシド、ステアリルアルコール、ソルビタンモノラウラート、ポリソルバート、エトキシ化ラウリルアルコールなどの脂肪酸エステルおよびこれらの混合物から選択される。
【0041】
別の実施形態に従って、上記組成物はまた、電解質を含むことができる。
【0042】
電解質のうち、有機塩、無機塩およびこれらの混合物を挙げることができる。塩のうち、アルカリ金属またはアルカリ土類金属、アンモニウム、アミンまたはアミノアルコールの塩を挙げることができる。好ましい塩は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、酢酸ナトリウム、硫酸銅およびクエン酸ナトリウムから選択される。
【0043】
特に好ましい実施形態に従って、電解質は塩化ナトリウムである。
【0044】
好ましくは、上記組成物は、前記組成物の合計重量に対する電解質の重量で0%から3%、好ましくは0または0.5%から1.5%を含む。
【0045】
別の実施形態に従って、上記の組成物はまた、シャンプー型組成物において当業者により伝統的に使用される1種以上の添加剤を含むことができる。これらの添加剤は、特に、保存料、真珠光沢剤、香料、着色料、pH調整剤、安定化ポリマー、固定ポリマー、レオロジー改良剤、捕捉剤、セルロース誘導体、ふけ防止剤または抗脂漏薬、有機または無機の日焼け防止剤、乳白剤、タンパク質およびタンパク質誘導体、ビタミン、プロビタミン、ヒドロキシ酸、懸濁化剤、発泡調節剤、湿潤剤からなる群から選択される。
【0046】
好ましくは、本発明に関連して使用される組成物は、両性界面活性剤 およびアルキルポリグルコシドからなる混合物の重量で、0.5%から10%を含む。
【0047】
両性界面活性剤およびアルキルポリグルコシドからなる混合物において、前記界面活性剤の重量および前記アルキルポリグルコシドの重量の比は、4/1から1/4で変動することが好ましく、2/1から1/2が好ましく、例えば1に等しい。
【0048】
特に有利な方式において、本発明は上記の使用に関し、組成物が、傷んだ毛髪に用いることを意図されることを特徴とする。好ましくは、本発明は、組成物が用いられる毛髪が傷んだ毛髪であることを特徴とする。好ましくは、本組成物の使用は、傷んだ毛髪におけるオイルの付着量の増加が意図される。
【0049】
傷んだ毛髪は、顕微鏡、好ましくは走査型電子顕微鏡により検査され得る。通常、傷んだ毛髪は以下の特徴を有する:ケラチンの薄片の剥離、侵食または摩耗、空隙率、ブリーチ領域および/または枝毛の増加。
【0050】
傷んだ毛髪はまた、例えば90°未満の接触角を有する、著しい親水性特徴により特徴付けることができる。
【0051】
毛髪に引き起こされる傷みは、化学的または物理的性質などのさまざまな現象の結果であり得る。
【0052】
化学製品の使用、パーマネントウェーブ、染色処理およびブリーチ/脱色などの処理の使用は、毛髪を非常に傷める原因となる。これらの化学製品の幾つかは、キューティクルの膨張を引き起こし、ケラチンの薄片の剥離、侵食または摩耗を伴うこの劣化につながり、皮質を、多かれ少なかれ将来的にある程度の攻撃にさらす。アルカリ溶液の使用および還元剤または酸化剤の使用を含む処理は、システインの分解およびケラチンのアミノ酸およびペプチドの可溶化を誘導する。
【0053】
ブラッシング、梳毛、乾燥、さまざまな支持体、例えば枕カバーに対する摩擦、ヘアアクセサリの使用などの機械的処理もまた、毛髪繊維の状態を傷める。同様に、ヘアアイロン(curling tongs)およびヘアドライヤーなどの加熱ヘアスタイリング機器の激しい使用は、毛髪を非常に傷める。
【0054】
太陽放射および大気汚染への曝露もまた、毛髪繊維の状態の劣化を促進する。
【0055】
本発明に従った組成物は、湿った毛髪に用いることができる。
【0056】
本発明に従った組成物は、傷んだ毛髪におけるオイルの付着の改善に特に有効であることが観察されている。オイル、特にシリコーンの付着が傷んだ毛髪において特に困難であることが当業者には知られているので、このことは特に有利である。
【実施例】
【0057】
実験の部
製剤を調製するためのプロトコルは以下のとおりである:
必要量の水をビーカーに導入し、カチオン性ポリマーを撹拌しながら(300回転/分(rpm)、パドルフレーム)、ゆっくりと分散させた。一度ポリマーを完全に分散させたら、これらの水和を促進するために、カチオン性グアー(Jaguar Excel、Jaguar C−162)のpHを、10%クエン酸溶液を用いて4と5の間に調整し、PQ−10(Ucare JR−400、Polyquat 400KC)のpHを、20%水酸化ナトリウム溶液を用いて10以上に調整した。一度溶液が均一になったら、必要に応じて両性界面活性剤を加え、その後アルキルポリグルコシドなどの非イオン性界面活性剤を加えた。アニオン性界面活性剤を、その後加えた。15分間撹拌後、シリコーンエマルジョンを、100rpmで撹拌しながら加えた。一度溶液が均一になったら、保存料を加え、15%クエン酸溶液を用いて溶液をpH5.5±0.2に調整し、その後塩を加えた。
【0058】
実施例1
両性界面活性剤およびアルキルポリグルコシドを含むJaguar(登録商標)Excelに基づく製剤F1の調製
以下の組成物を有する製剤F1を調製した:
【0059】
【表1】

【0060】
比較実施例1および1の2
Jaguar(登録商標)Excelに基づく製剤F1’およびF’’1の調製

以下の組成物を有する製剤F’1(アルキルポリグルコシドを含まない。)を調製した:
【0061】
【表2】

【0062】
以下の組成物を有する製剤F’’1(両性界面活性剤を含まない。)を調製した:
【0063】
【表3】

【0064】
実施例2
両性界面活性剤およびアルキルポリグルコシドを含むJaguar(登録商標)Excelに基づく製剤F2の調製

以下の組成物を有する製剤F2を調製した:
【0065】
【表4】

【0066】
比較実施例2
Jaguar(登録商標)Excelに基づく製剤F’2の調製

以下の組成物を有する製剤F’2(アルキルポリグルコシドを含まない。)を調製した:
【0067】
【表5】

【0068】
実施例3
両性界面活性剤およびアルキルポリグルコシドを含むPQ−10に基づく製剤3の調製

以下の組成物を有する製剤F3を調製した:
【0069】
【表6】

【0070】
比較実施例3および3の2
PQ−10に基づく製剤F’3およびF’’3の調製

以下の組成物を有する製剤F’3(アルキルポリグルコシドを含まない。)を調製した:
【0071】
【表7】

【0072】
以下の組成物を有する製剤F’’3(両性界面活性剤を含まない。)を調製した:
【0073】
【表8】

【0074】
実施例4、5および6
両性界面活性剤およびアルキルポリグルコシドを含むUcare(登録商標)JR−400に基づく製剤F4、F5およびF6の調製

以下の組成物を有する製剤F4を調製した:
【0075】
【表9】

【0076】
以下の組成物を有する製剤F5を調製した:
【0077】
【表10】

【0078】
以下の組成物を有する製剤F6を調製した:
【0079】
【表11】

【0080】
比較実施例4、5および6
Ucare(登録商標)JR−400に基づく製剤F’4、F’5およびF’6の調製

以下の組成物を有する製剤F’4(アルキルポリグルコシドを含まない。)を調製した:
【0081】
【表12】

【0082】
以下の組成物を有する製剤F’5(アルキルポリグルコシドを含まない。)を調製した:
【0083】
【表13】

【0084】
以下の組成物を有する製剤F’6(アルキルポリグルコシドを含まない。)を調製した:
【0085】
【表14】

【0086】
実施例7
両性界面活性剤およびアルキルポリグルコシドを含むJaguar(登録商標)C−162に基づく製剤7の調製

以下の組成物を有する製剤F7を調製した:
【0087】
【表15】

【0088】
比較実施例7および7の2
Jaguar(登録商標)C−162に基づく製剤F7’およびF’’7の調製

以下の組成物を有する製剤F’7(アルキルポリグルコシドを含まない。)を調製した:
【0089】
【表16】

【0090】
以下の組成物を有する製剤F’’7(両性界面活性剤を含まない。)を調製した:
【0091】
【表17】

【0092】
実施例8
毛髪におけるシリコーンの付着の測定

IHIP(International Hair Importers & Products Inc.)において以下のように言及された天然の茶色の毛髪の房およびブリーチした毛髪の房を使用した。
−「未処理の中程度の茶色の白色人種の毛髪」−4.5g−長さ15−20cm
−「標準的にブリーチされた白色人種の毛髪」−4.5g−長さ15−20cm
【0093】
シリコーンの付着量を評価するためのプロトコルは、4つのステップ:活性物質のナトリウムラウリルエーテルスルファートの10%溶液を用いて髪の房を前処理するステップ、被験シャンプーを用いて髪の房を処理するステップ、テトラヒドロフラン(THF)を用いてシリコーンを抽出するステップ、およびGPCにより抽出したシリコーンをアッセイするステップ、を含む。
【0094】
髪の房の前処理:毛髪の房を、活性物質の10%SLES溶液を用いて前処理し、その後水で1分間すすいだ。プロトコルは以下のとおりである:水の流速150ml/秒および温度を38℃に設定し、髪の房を、水の噴流下に配置することによって1分間湿らせ、活性物質の10%SLES溶液3mlを、髪の房の全長に付着させ、1分間髪の房の全長にわたって揉み、水の噴流下に1分間配置することによって髪の房をすすいだ。
【0095】
髪の房の処理:約450mgのシャンプーを正確にカップに秤量する。正確な質量、mshampooを書き留める。髪の房を指に巻きつけ、シャンプーを回収する。45秒間揉む(泡を立てる。)。30秒間すすぐ(流速:150ml/秒;温度38℃)。髪の房を、人差し指と中指との間を通すことによって水気を切る。髪の房を、環境制御室(21℃、50%RH)において一晩乾燥させる。
【0096】
シリコーンの抽出:各髪の房に関して、250mlのポリエチレンボトルの風袋を量る。髪の房を、ボトルの外側の接着剤部分を維持しながら、ボトル内に導入する。髪の房を接着剤のすぐ下で短く切り、ボトルに導入した毛髪の正確な質量、mhair(g)を書き留める。約100mlのTHFをボトルに導入し、ボトルを閉める。ボトルを振とう台に配置し、200回転/分で24時間振とうさせる。安全キャビネットの下で、手袋をし、THF抽出溶液を150mlの結晶皿にそそぐ。安全キャビネットの下で、24時間蒸発させる(最大吸引速度)。
【0097】
抽出されたシリコーンをアッセイする:時計皿を載せている結晶皿の風袋を量る。安全キャビネットの下で、約4mlのTHFを結晶皿に導入する。すべての付着物を可溶化するために、スパチュラを使用して、結晶皿の底およびこの壁面を掻き取る。時計皿を載せた結晶皿を再度秤量し、導入されたTHFの正確な質量、mTHF(g)を書き留める。注射器を使用して、ジメチコン溶液を2mlのボトルに移し、その後ボトルを閉める。ボトル内のジメチコンの濃度を、GPC、ELSD(蒸発光散乱検出器)によりアッセイする。
【0098】
シリコーンのμg/毛髪のgで表された、毛髪に付着したシリコーンの量、Qdepositedは、方程式(1)により計算される:
deposited(シリコーンのμg/毛髪のg=
【0099】
【数1】

式中、Csiliconeは、2mlボトルにおいてGPCにより抽出されたシリコーンの濃度であり、ppm(シリコーンのμg/THFのg)で表した。
【0100】
毛髪を処理するためにシャンプーに使用されたシリコーンの量は、方程式(2)により計算される:
used(シリコーンのμg/毛髪のg)=
【0101】
【数2】

式中、Фsiliconeは、シャンプー中のシリコーン活性物質の質量分率である。
【0102】
これらの結果から、付着収率(3)を推定する。
【0103】
【数3】

【0104】
最小の2つのアッセイ(即ち2つの髪の房)を、評価される各製剤に関して実施し、2つのアッセイの平均を決定する。
【0105】
シリコーンの付着の収率を、上記の製剤、即ち本発明に従った製剤、F1、F2、F3、F4、F5、F6およびF7ならびに比較のための製剤、F’1、F’’1、F’2、F’’2、F’3、F’’3、F’4、F’5、F’6、F’7およびF’’7に関して測定した。
【0106】
実施例8.1
製剤F1、F’1およびF’’1
健康な毛髪について得られた結果は以下のとおりである:
【0107】
【表18】

【0108】
従って、アルキルポリグルコシドおよび両性界面活性剤を含む製剤F1は、製剤F’1(両性界面活性剤を含むがアルキルポリグルコシドは含まない。)およびF’’1(アルキルポリグルコシドを含むが両性界面活性剤は含まない。)と比較して、シリコーンの付着を増加させることが観察される。従って、このことは、アルキルポリグルコシド/両性界面活性剤の組み合わせの、シリコーンの付着に関する改善効果を真に実証している。
【0109】
実施例8.2
製剤F2、F’2およびF’’1
健康な毛髪について得られた結果は以下のとおりである:
【0110】
【表19】

【0111】
従って、アルキルポリグルコシドおよび両性界面活性剤を含む製剤F2は、製剤F’2(両性界面活性剤を含むがアルキルポリグルコシドは含まない。)およびF’’1(アルキルポリグルコシドを含むが両性界面活性剤は含まない。)と比較して、シリコーンの付着を増加させることが観察される。従って、このことは、アルキルポリグルコシド/両性界面活性剤の組み合わせの、シリコーンの付着に関する改善効果を真に実証している。
【0112】
実施例8.3
製剤F3、F’3およびF’’3
健康な毛髪について得られた結果は以下のとおりである:
【0113】
【表20】

【0114】
従って、アルキルポリグルコシドおよび両性界面活性剤を含む製剤F3は、製剤F’3(両性界面活性剤を含むがアルキルポリグルコシドは含まない。)およびF’’3(アルキルポリグルコシドを含むが両性界面活性剤は含まない。)と比較して、シリコーンの付着を増加させることが観察される。従って、このことは、アルキルポリグルコシド/両性界面活性剤の組み合わせの、シリコーンの付着に関する改善効果を真に実証している。
【0115】
実施例8.4
製剤F4、F5、F6、F’4、F’5およびF’6
健康な毛髪について得られた結果は以下のとおりである:
【0116】
【表21】

【0117】
従って、アルキルポリグルコシドおよび両性界面活性剤を含む製剤F4、F5およびF6は、製剤F’4、F’5およびF’6(両性界面活性剤を含むがアルキルポリグルコシドは含まない。)と比較して、シリコーンの付着を増加させることが観察される。従って、このことは、アルキルポリグルコシド/両性界面活性剤の組み合わせの、シリコーンの付着に関する改善効果を真に実証している。
【0118】
実施例8.5
製剤F7、F’7およびF’’7
健康な毛髪について得られた結果は以下のとおりである:
【0119】
【表22】

【0120】
傷んだ毛髪について得られた結果は以下のとおりである:
【0121】
【表23】

【0122】
従って、アルキルポリグルコシドおよび両性界面活性剤を含む製剤F7は、製剤F’7(両性界面活性剤を含むがアルキルポリグルコシドは含まない。)およびF’’7(アルキルポリグルコシドを含むが両性界面活性剤は含まない。)と比較して、シリコーンの付着を増加させることが観察される。従って、このことは、アルキルポリグルコシド/両性界面活性剤の組み合わせの、健康な毛髪および傷んだ毛髪の両方に関する、シリコーンの付着に関する改善効果を真に実証している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛髪に用いることが意図される、オイルおよび両性界面活性剤とアルキルポリグルコシドとからなる混合物を含む組成物における、毛髪に付着されるオイルの量を増加するための、前記混合物の使用。
【請求項2】
両性界面活性剤が、アルキルアンホアセタート、アルキルアンホジアセタート、アルキルアンホプロピオナート、アルキルアンホジプロピオナート、スルタイン、アンホスルホナートおよびベタインからなる群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
アルキルポリグルコシドが、ココグルコシド、デシルグルコシドおよびラウリルグルコシドならびにこれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1または2に記載の使用。
【請求項4】
オイルが、植物油、鉱物油およびシリコーンオイルからなる群から選択されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の使用。
【請求項5】
組成物が、好ましくはアルキルスルファートおよびアルキルエーテルスルファートからなる群から選択されるアニオン性界面活性剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項6】
組成物が、好ましくはカチオン性グアー、カチオン性セルロース、カチオン性デンプン、MAPTAC、DADMAC、DIQUATまたはTRIQUAT由来のユニットおよび場合によりアクリルアミド由来および/またはビニルピロリドン由来および/またはアクリル酸由来のユニットを含むカチオン性または両性のポリマーからなる群から選択されるカチオン性または両性のポリマーをさらに含むことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の使用。
【請求項7】
組成物が、アルキルポリグリコシドとは異なる非イオン性界面活性剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の使用。
【請求項8】
組成物が電解質をさらに含むことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の使用。
【請求項9】
組成物が、保存料、真珠光沢剤、香料、着色料、pH調整剤、安定化ポリマー、固定ポリマー、レオロジー改良剤、捕捉剤、セルロース誘導体、ふけ防止剤または抗脂漏薬、有機または無機の日焼け防止剤、乳白剤、タンパク質およびタンパク質誘導体、ビタミン、プロビタミン、ヒドロキシ酸、懸濁化剤、発泡調節剤、湿潤剤からなる群から選択される、1種以上の添加剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の使用。
【請求項10】
組成物が、両性界面活性剤およびアルキルポリグルコシドからなる混合物の重量で0.5%から10%を含み、好ましくは両面界面活性剤対アルキルポリグルコシドの重量比が4/1から1/4であることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の使用。
【請求項11】
組成物が用いられる毛髪が傷んだ毛髪であることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の使用。

【公表番号】特表2013−521266(P2013−521266A)
【公表日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−555474(P2012−555474)
【出願日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際出願番号】PCT/FR2011/050442
【国際公開番号】WO2011/107713
【国際公開日】平成23年9月9日(2011.9.9)
【出願人】(508183151)ロデイア・オペラシヨン (70)
【Fターム(参考)】