説明

毛髪処理剤組成物

【課題】 染毛剤、脱色剤、パーマネントウェーブ用剤、縮毛矯正剤等、アンモニア及びアンモニウム塩を使用する毛髪処理剤のアンモニア臭の低減を目的とする。
【解決手段】 毛髪処理剤を、(A)直鎖飽和高級アルコールと、(B)油脂、ロウ、炭化水素、エステル、エーテル、シリコーン油のいずれか1種類以上,と、(C)炭素数16以上の直鎖アルキル基を持ったカチオン性界面活性剤、またはアニオン性活性剤を含有する毛髪処理剤組成物とすることにより上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンモニア及びアンモニウム塩を使用する毛髪処理剤のアンモニウム刺激臭を低減することに関し、具体的には染毛剤、脱色剤、パーマネントウェーブ用剤、縮毛矯正剤等のアンモニア及びアンモニウム塩を使用する毛髪処理剤において、該毛髪処理剤の刺激臭を低減することに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば染毛剤組成物、脱色剤組成物、パーマネントウェーブ用剤組成物及び縮毛矯正剤組成物中にはアルカリ剤が配合されている。アルカリ剤としては主としてアンモニアを使用しているが、アンモニアによる刺激臭の問題から例えば特許文献1や特許文献2ではアンモニアの代わりにアルカノールアミンや無機アルカリを使用してきた。しかし、アルカノールアミン単独では脱色、縮毛矯正等の十分な効果が得られず、その効果を補うためにアンモニアを併用すると刺激臭の低減が十分でないと言う欠点があった。
また、高級アルコール及び油剤を乳化することで得られた乳化物がアンモニア等の刺激臭の抑制効果が特許文献3及び特許文献4に示されているが、未だ十分とは言い難い。
【特許文献1】特開昭60−155108号公報
【特許文献2】特開平1−213220号公報
【特許文献3】特開2002−363049号公報
【特許文献4】特開2003−73243号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明者らは上記の問題点について鋭意検討した結果、ある種の毛髪処理組成物が極めて有効にアンモニア臭を低減させ得ることを見いだし、本発明を完成したもので、本発明の目的はアンモニア臭を低減させた毛髪処理剤組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の要旨は、アンモニア及びアンモニウム塩を使用する毛髪処理剤において、該毛髪処理剤は(A)直鎖飽和高級アルコールと、(B)油脂、ロウ、炭化水素、エステル、エーテル、シリコーン油のいずれか1種類以上と、(C)炭素数16以上の直鎖アルキル基を持ったカチオン性界面活性剤、またはアニオン性活性剤を含有することを特徴とする毛髪処理剤組成物である。
【発明の効果】
【0005】
本発明にかかる毛髪処理組成物はアンモニア及びアンモニウム塩を使用する毛髪処理剤のアンモニア刺激臭を極めて有効に低減することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明について詳細に述べる。
本発明においてアンモニア及びアンモニウム塩を含む毛髪処理組成物としては、アンモニア及びアンモニウム塩を使用してアルカリ条件下で毛髪を処理する組成物であって、具体的には染毛剤、脱色剤、パーマネントウェーブ用剤、縮毛矯正剤等をいうのである。本発明ではこのような毛髪処理組成物の刺激臭を低減することができる毛髪処理剤組成物を提供する。
【0007】
本発明の毛髪処理剤では(A)直鎖飽和高級アルコールと、(B)油脂、ロウ、炭化水素、エステル、エーテル、シリコーン油のいずれか1種類以上と、(C)炭素数16以上の直鎖アルキル基を持ったカチオン性界面活性剤、またはアニオン性活性剤を使用する。
本発明で使用することが出来る各薬剤は従来毛髪処理剤において使用できるものであるが、具体的にそれぞれについて説明する。
(A)成分の直鎖飽和高級アルコールとしては、セタノール、ミリスチルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコ−ル等を挙げることが出来る。
【0008】
(B)成分は油脂、ロウ、炭化水素、エステル、エーテル、シリコーン油のいずれか1種類以上である。油脂類としては、具体的にはサフラワー油、オリーブ油、ヒマシ油、アボカド油、ゴマ油、茶油、月見草油、小麦胚芽油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、ククイナッツ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、パーシック油、ティートリー油、ハッカ油、硬化ヒマシ油、カカオ脂、シア脂、木ロウ、ヤシ油、パーム油、パーム核油、牛脂、乳脂、馬脂、卵黄油、ミンク油、タートル油等が挙げられる。
【0009】
ロウ類としては、具体的にはカルナウバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、水素添加ホホバ油、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、オレンジラッフィー油等が挙げられ、エステル類としては、具体的には低級アルコール脂肪酸エステル類(オレイン酸エチル、アボカド油脂肪酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソトリデシル、ラノリン脂肪酸イソプロピル等);高級アルコール脂肪酸エステル類(ミリスチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、コハク酸ジオクチル等);高級アルコールオキシ酸エステル類(乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル等);多価アルコール脂肪酸エステル類(トリオレイン酸グリセリド、トリイソステアリン酸グリセリド、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリド、ジオレイン酸プロピレングリコール等)が挙げられる。
また、エーテル類としては、ジオクチルエーテル類等が挙げられ、シリコーン類としては、具体的にはメチルポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、有機変性ポリシロキサン、環状ジメチルシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン等が挙げられる。
【0010】
(C)成分は、炭素数16以上の直鎖アルキル基を持ったカチオン性界面活性剤またはアニオン性活性剤である。炭素数16以上の直鎖アルキル基を持ったカチオン性界面活性剤としては、塩化セチルルトリメチルアンモニウム、臭化セチルルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム(ベヘントリモニウムクロリド)等が、炭素数16以上の直鎖アルキル基を持ったアニオン性界面活性剤としては、セチル硫酸ナトリウム、セチルリン酸ジエタノールアミン、セトステアリル硫酸ナトリウム、ステアロイル-L-グルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ステアリン酸塩、ベヘニン酸塩等が挙げられる。
【0011】
これら(A)成分〜(C)成分を含有する本発明にかかる毛髪処理剤において、更に(D)成分としてステアリン酸グリセリルを含むことによってアンモニア臭が更に低減させるので好ましく、この(D)成分の含有量としては(A)/(D)が1〜10重量比の範囲であることが好ましい。
また、(B)成分の内、融点53℃以下のパラフィンワックス及び/または分岐脂肪酸と分岐アルコールのエステルであるとアンモニア臭が更に低減され、特に53℃以下のパラフィンワックスを配合することはアンモニア臭の低減の効果に加えて、それが配合されたI剤の粘度、II剤の粘度との混合後の粘度を高めるので便利である。
分岐脂肪酸と分岐アルコールのエステルとしてはイソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソノニル等が挙げられる。
(C)成分としては直鎖アルキル基が22である、または臭化ステアリルトリメチルアンモニウムであることが好ましい。炭素数が22である直鎖アルキル基を持ったカチオン活性剤は塩化アルキルトリメチルアンモニウム(ベヘントリモニウムクロリド)等が、アニオン活性剤はベヘニン酸等が挙げられる。
【0012】
本発明はアンモニア及びアンモニウム塩を含む毛髪処理剤組成物に関するものであるが、具体的には染毛剤、脱色剤、パーマネントウェーブ用剤、縮毛矯正剤等が挙げられる。
本発明の染毛剤は、染料を毛髪中に浸透させ、酸化重合を行わせることによって発色させ、毛髪を染色するものであり、アルカリ剤、染料を含有する第一剤と、酸化剤を含有する第二剤とから成り、さらに第三剤として過硫酸塩等の酸化剤を用いる場合がある。また、脱色剤は、毛髪中のメラニンを酸化分解させることで毛髪を脱色するものであり、アルカリ剤を含有する第一剤と、酸化剤を含有する第二剤とから成り、さらに第三剤として過硫酸塩等の酸化剤を用いる場合がある。染毛剤、脱色剤ともにアルカリ剤は薬液の浸透と、酸化剤の作用の効果を高める為に添加されている。
【0013】
本発明の染毛剤または脱色剤の第一剤に配合されるアルカリ剤としては、アンモニア及び/又は炭酸水素アンモニウム等のアンモニウム塩が発明の特徴から必須となる。その配合量は使用時の濃度でNH3として0.05%〜2.0%、(特に0.1%〜1.4%)が好ましい。0.05%未満では酸化剤の反応促進効果が十分に得られず、また2.0%以上では毛髪へのダメージ等に悪影響が出る。その他、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン等のアルカノールアミン又はその塩、水酸化ナトリウム等の無機アルカリが併用されていてもかまわない。
【0014】
本発明の染毛剤第一剤に配合される染料としては、酸化染料及び/又は直接染料が挙げられる。酸化染料としては、例えば染料中間体及び/又はカップラーが挙げられる。
酸化染料において染料中間体としては、例えばフェニレンジアミン類、アミノフェノ−ル類、ジアミノピリジン類およびそれらの塩等が挙げられる。具体的には酸化染料において染料中間体としては、パラフェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、2−クロロ−パラフェニレンジアミン、N−メトキシエチル−パラフェニレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−パラフェニレンジアミン、2−(2−ヒドロキシエチル)−パラフェニレンジアミン、2,6−ジメチル−パラフェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、パラアミノフェノ−ル、パラメチルアミノフェノ−ル、オルトアミノフェノ−ル、2−アミノ−5−メチルフェノ−ル、2−アミノ−6−メチルフェノ−ル、及びこれらの塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等が挙げられ、これらの一種以上を使用してよい。
酸化染料においてカップラーとしては、具体的にはメタフェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノキシエタノ−ル、メタアミノフェノ−ル、2−メチル−5−アミノフェノ−ル、2−メチル−5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)フェノ−ル、レゾルシン、2−メチルレゾルシン、4−クロロレゾルシン、1−ナフト−ル、1,5−ジヒドロキシナフタレン2,6−ジアミノピリジン、及びこれらの塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等が挙げられ、これらの一種以上を使用してよい。
【0015】
直接染料としては、ニトロ染料、アゾ染料、ニトロソ染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料、キノリン染料、アントラキノン染料、インジゴ染料等が挙げられる。具体的には、ニトロ−p−フェニレンジアミン、p−ニトロ−o−フェニレンジアミン、p−ニトロ−m−フェニレンジアミン、2−アミノ−4−ニトロフェノ−ル、2−アミノ−5−ニトロフェノ−ル、ピクラミン酸、N1,N4,N4−トリス(2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、4−〔(2−ニトロフェニル)アミノ〕フェノ−ル、N1−(2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、2,2’−〔(4−アミノ−3−ニトロフェニル)イミノ〕ビスエタノ−ル、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロアニリン、2−〔〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−ニトロフェニル〕アミノ〕エタノ−ル、N1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ニトロ−o−フェニレンジアミン並びにこれらの塩酸塩、硫酸塩及び酢酸塩等、1,4−ジアミノアントラキノン等が挙げられる。
【0016】
他の直接染料としては、タ−ル色素、例えば赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色201号、赤色218号、赤色225号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色501号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色505号、赤色506号、だいだい色201号、だいだい色205号、だいだい色207号、だいだい色402号、だいだい色403号、黄色4号、黄色5号、黄色201号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、黄色204号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色404号、黄色405号、黄色406号、黄色407号、青色1号、青色2号、青色201号、青色202号、青色203号、青色205号、青色403号、緑色3号、緑色201号、緑色202号、緑色205号、緑色401号、緑色402号A、褐色201号、紫色201号、紫色401号及び黒色401号等が挙げられる。
【0017】
さらに他の直接染料としては、例えばベーシック(Basic) ブルー(Blue) 3、ベーシック ブルー 7 ベーシック ブルー 9、ベーシック ブルー 26、ベーシック ブルー 47、ベーシック ブルー 99、ベーシック ブラウン(Blown) 4、ベーシック ブラウン 16、ベーシック ブラウン 17、ベーシック グリーン(Green) 1、ベーシック グリーン 4、ベーシック オレンジ(Orange) 1、ベーシック オレンジ 2、ベーシック レッド(Red) 1、ベーシック レッド 2、ベーシック レッド 22、ベーシック レッド 46、ベーシック レッド 76、ベーシック レッド 118、ベーシック バイオレット(Violet) 1、ベーシック バイオレット 3、ベーシック バイオレット 4、ベーシック バイオレット 10、ベーシック バイオレット 11:1、ベーシック バイオレット 14、ベーシック バイオレット 16、ベーシック イエロー(Yellow) 28、ベーシック イエロー 57、ダイレクト(Direct) ブラック(Black) 51、ダイレクト レッド 23、ダイレクト レッド 80、ダイレクト レッド 81、ダイレクト バイオレット 48、ダイレクト イエロー 12、ディスパース(Disperse) ブラック 9、ディスパース ブルー 1、ディスパース ブルー 3、ディスパース ブルー 7、ディスパース ブラウン 1、ディスパース オレンジ 3、ディスパース レッド 11、ディスパース レッド 15、ディスパース レッド 17、ディスパース バイオレット 1、ディスパース バイオレット 4、ディスパース バイオレット 15、HC ブルー No.2、HC ブルー No.4、HC ブルー No.5、HC ブルー No.6、HC ブルー No.7、HC ブルー No.8、HC ブルー No.9、HC ブルー No.10、HC ブルー No.11、HC ブルー No.12、HC ブルー No.13、HC ブルー No.14、HC ブラウン No.1、HC ブラウン No.2、HC グリーン No.1、HC オレンジ No.1、HC オレンジ No.2、HC オレンジ No.3、HC オレンジ No.5、HC レッド No.1、HCレッド No.3、HC レッド No.7、HC レッド No.8、HC レッド No.13、HC レッド No.14、HC バイオレット No.1、HC バイオレット No.2、HC イエロー No.2、HC イエロー No.4、HC イエロー No.5、HC イエロー No.6、HC イエロー No.7、HC イエロー No.8、HC イエロー No.9、HC イエロー No.10、HC イエロー No.11、HC イエロー No.12、HC イエロー No.13、HC イエロー No.14、HC イエロー No.15、ソルベント(Solvent) ブラック 3、ソルベント ブラック 5、ソルベント ブルー 35、ソルベント イエロー 172等が挙げられる。
【0018】
本発明の毛髪処理剤における染毛剤または脱色剤第二剤に配合される酸化剤としては、過酸化水素、過硫酸塩(過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム等)、過ホウ酸塩(過ホウ酸ナトリウム等)、過炭酸塩(過炭酸ナトリウム等)、臭素酸塩(臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム等)が挙げられ、これらの一種以上使用してよい。好ましくは、過酸化水素である。
【0019】
本発明の毛髪処理剤におけるパーマネントウェーブ用剤、または縮毛矯正剤は毛髪中に含まれるジスルフィド結合を還元剤で切断した後、酸化剤で処理し新たな部位でジスルフィド結合を再生することで毛髪を変形させるものであり、アルカリ剤及び還元剤を含む第一剤と酸化剤を含む第二剤とからなる。パーマネントウェーブ用剤、縮毛矯正剤ともにアルカリ剤は効果を高めるために添加されている。
本発明の毛髪処理剤におけるパーマネントウェーブ用剤、または縮毛矯正剤の第一剤に配合されるアルカリ剤としては、アンモニア及び/又は炭酸水素アンモニウム等のアンモニウム塩が発明の特徴から必須となる。その配合量は使用時の濃度でNH3として0.05%〜2.0%、(特に0.1%〜1.2%)が好ましい。0.05%未満では十分な毛髪変形効果が得られず、また2.0%以上では毛髪へのダメージ等に悪影響が出る。その他、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン等のアルカノールアミン又はその塩、水酸化ナトリウム等の無機アルカリが併用されていてもかまわない。
【0020】
本発明の毛髪処理剤におけるパーマネントウェーブ用剤、または縮毛矯正剤第一剤に配合される還元剤としてはL−システイン、アセチルシステイン、チオ乳酸、システアミン、チオグリコール酸、及びそれらの塩や亜硫酸ナトリウム等が挙げられる。
本発明の毛髪処理剤におけるパーマネントウェーブ用剤、または縮毛矯正剤第二剤に配合される酸化剤としては、過酸化水素、過ホウ酸塩(過ホウ酸ナトリウム等)、臭素酸塩(臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム等)が挙げられ、これらの一種以上使用してよい。好ましくは、過酸化水素、臭素酸ナトリウムである。
【0021】
本発明の毛髪処理剤である染毛剤、脱色剤、パーマネントウェーブ用剤、または縮毛矯正剤においては、適宜必要に応じ、各種添加剤を加えてよい。添加剤としてはキレート剤、酸化防止剤、乳化剤、油剤、天然または合成の高分子、保湿剤、増粘剤、防腐剤、pH調整剤、香料、色素、その他等が挙げられる。
例えば、毛髪のコンディショニング効果向上のために、油剤、カチオン化ポリマー(ポリ塩化ジメチルピペリジニウム等)、シリコーン類(メチルポリシロキサン等)を加えても良い。
【0022】
添加剤において、乳化剤としては、例えば陰イオン性界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、高分子界面活性剤等を挙げることが出来る。請求項の活性剤以外にも刺激臭の低減効果を損なわない範囲で添加しても良い。
添加剤の乳化剤に於いて陰イオン性界面活性剤としては、具体的には脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、アシルN−メチルタウリン塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩等が挙げられる。
【0023】
添加剤の乳化剤に於いて非イオン界面活性剤としては、具体的にはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルソルビタン脂肪酸部分エステル、多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルポリグリコシド等が挙げられる。
添加剤の乳化剤に於いて陽イオン性界面活性剤としては、具体的にはアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、短鎖ポリオキシエチレンアルキルアミン及びその塩または四級塩、塩化ベンザルコニウム等が挙げられる。
【0024】
添加剤の乳化剤に於いて両性界面活性剤としては、具体的にはアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシ−N−ヒドロキシイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
添加剤の乳化剤に於いて高分子界面活性剤としては、具体的にポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、デンプン誘導体、トラガントガム、アクリル酸、メタアクリル酸アルキル共重合体等が挙げられる。
【0025】
添加剤において油剤としては、例えば高級アルコール類、高級脂肪酸類、金属石鹸、炭化水素類、油脂類、ロウ類、エステル類、シリコーン類等が挙げられる。
添加剤の油剤において高級アルコール類としては、具体的にはセタノール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、キミルアルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール等が挙げられる。
【0026】
添加剤の油剤において高級脂肪酸類としては、具体的にはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、イソヘキサデカン酸、アンテイソペンタデカン酸、長鎖分岐脂肪酸等が挙げられる。
添加剤の油剤において金属石鹸としては、具体的には上記高級脂肪酸類のアルミニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、カリウム塩等が挙げられる。
【0027】
添加剤の油剤において炭化水素類としては、具体的には流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、ワセリン、固形パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
添加剤の油剤において油脂類としては、具体的にはサフラワー油、オリーブ油、ヒマシ油、アボカド油、ゴマ油、茶油、月見草油、小麦胚芽油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、ククイナッツ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、パーシック油、ティートリー油、ハッカ油、硬化ヒマシ油、カカオ脂、シア脂、木ロウ、ヤシ油、パーム油、パーム核油、牛脂、乳脂、馬脂、卵黄油、ミンク油、タートル油等が挙げられる。
【0028】
添加剤の油剤においてロウ類としては、具体的にはカルナウバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、水素添加ホホバ油、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、オレンジラッフィー油等が挙げられる。
添加剤の油剤においてエステル類としては、具体的には低級アルコール脂肪酸エステル類(オレイン酸エチル、アボカド油脂肪酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソトリデシル、ラノリン脂肪酸イソプロピル等);高級アルコール脂肪酸エステル類(ミリスチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、コハク酸ジオクチル等);高級アルコールオキシ酸エステル類(乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル等);多価アルコール脂肪酸エステル類(トリオレイン酸グリセリド、トリイソステアリン酸グリセリド、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリド、ジオレイン酸プロピレングリコール等)が挙げられる。
【0029】
添加剤の油剤においてシリコーン樹脂としては、具体的にはメチルポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、有機変性ポリシロキサン、環状ジメチルシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン等が挙げられる。
添加剤において天然高分子としては、具体的にはデンプン等が挙げられる。合成の高分子としては、例えばカチオン化ポリマー、具体的にはポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体等の4級化窒素原子を有する高分子等が挙げられる。
【0030】
添加剤において保湿剤としては、具体的にはプロピレングリコール、グリセリン、3−メチル−1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類;ヒアルロン酸ナトリウム、クエン酸塩、尿素、ベタイン、セラミド、ポリエチレングリコール、ソルビトール、カルビトール、乳酸ナトリウム;コラーゲン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、エラスチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、コンキオリン分解ペプチド、シルク蛋白分解ペプチド、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペプチド、カゼイン分解ペプチド等の蛋白ペプチド類及びその誘導体;アルギニン、セリン、グリシン、スレオニン、グルタミン酸、システイン、メチオニン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類;胎盤抽出液、エアラスチン、コラーゲン、アロエ抽出物、ハマメリス水、ヘチマ水、カモミラエキス、カンゾウエキス、コンフリーエキス等の動物・植物抽出成分等が挙げられる。
【0031】
添加剤において増粘剤としては、具体的にはグアーガム、クインスシードガム、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタアクリル酸エステル共重合体、ポリビニルピロリドン、両性メタクリル酸エステル共重合体、カチオン化セルロース、ニトロセルロース等の高分子化合物類等が挙げられる。
添加剤において防腐剤としては、具体的にはフェノール類、安息香酸及びその塩類、ハロゲン化ビスフェノール類等が挙げられる。
添加剤においてpH調整剤としては、具体的にはクエン酸、コハク酸、塩酸、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アンモニア水、水酸化ナトリウム等が挙げられる。
【0032】
添加剤において香料としては、具体的にはリモネン、リナノール、シトラール、β−イオノン、ベンジルベンゾエート、インドール、オイゲノール、オーランチオール、ゲラニオール、リラール、ダマスコン、ベンジルアセテート、ジャスミンラクトン、ガラクソリッド、精油等が挙げられる。
添加剤において色素としては、具体的には無機顔料(二酸化チタン等);天然色素(β−カロチン等);有機合成色素類(染料、レーキ、有機顔料等)が挙げられる。
【0033】
添加剤においてキレート剤としては、エデト酸、エデト酸・2Na、エデト酸四ナトリウム、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(塩)、ヒドロキシエタンジホスホン酸、シュウ酸ナトリウム、エチレンジアミンテトラ(メチレンスルホン酸)・5Na、アミノトリ(メチレンスルホン酸)、ヒドロキシエチレンジアミントリ酢酸・3Na、クエン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、フィチン酸等が挙げられる。
【0034】
その他の添加剤としては、具体的にはリン脂質類(大豆リン脂質、卵黄リン脂質等);リン脂質誘導体類(水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質等);ステロール類(コレステロール、フィトステロール等);ステロールエステル類(ステアリン酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル等)が挙げられる。
【実施例】
【0035】
以下、実施例、比較例を挙げて本発明を詳細に説明するが、これらの実施例に限定されるものではない。なお、各処理剤調製は以下のように行った。
実施例1及び比較例1
表1に示されているA部の各薬剤を約80℃まで加熱、均一に溶解した後、約80℃に過熱した精製水と混合する、攪拌しながら冷却し40℃以下になった後、表1に示されているB部の各薬剤を添加して調製を行い一剤を作製した。
他方、精製水に、リン酸水素二ナトリウム 0.26部、60%ヒドロキシエタンジスルホン酸 0.17部、35%過酸化水素水 17部を順次、添加均一に溶解させ、全体を100部となるように調製を行い二剤を作製した。
【0036】
脱色剤についてアンモニアガス濃度測定試験及び刺激臭官能評価試験を行った。
1)アンモニアガス濃度測定試験
アンモニアガス濃度測定試験は前記一剤5gと二剤5gとを135リットルのグローボックス中で1分30秒間攪拌し均一に混合する。更に1分間放置後アンモニアガス検知管((株)ガステックス製No.3Laアンモニア)で測定を行った。
2)刺激臭官能評価試験
刺激臭官能評価試験は前記一剤5gと二剤5gを攪拌、混合し、臭いをかいだ。刺激臭の強さは以下のように評価した。
◎:刺激臭をほとんど感じない。
○:刺激臭を僅かに感じる。
×:刺激臭を強く感じる。
【0037】
【表1】

表中1)はイソプロパノール18%、水2%含有のものである。
【0038】
実施例2〜11,比較例2
表2に示されているA剤及びB剤を、実施例1及び比較例1と同様にして一剤を調整し、他方、表1に示されている二剤を用いて脱色剤を調整した。
そして、これらの脱色剤について、実施例1及び比較例1と同様の方法によって刺激臭官能評価試験及びアンモニアガス濃度測定試験を行い、その結果を表2に示した。
【0039】
【表2】

【0040】
実施例12〜16、比較例3〜7
表3に示されているA剤及びB剤を、実施例1及び比較例1と同様にして一剤を調整し、他方、表1に示されている二剤を用いた。
そして、これらの脱色剤について、実施例1及び比較例1と同様の方法によって刺激臭官能評価試験及びアンモニアガス濃度測定試験を行い、その結果を表3に示した。
表中、2)はイソプロパノール30%含有のものであり、3)はイソプロパノール31%、水5%含有のものである。また、4)は水70%含有、5%)は水32%、イソプロパノール18%含有のものである。
【0041】
【表3】

【0042】
実施例17〜24
表4に示されているA剤及びB剤を、実施例1及び比較例1と同様にして一剤を調整し、他方、表1に示されている二剤を用いた。
そして、これらの脱色剤について、実施例1及び比較例1と同様の方法によって刺激臭官能評価試験及びアンモニアガス濃度測定試験を行い、その結果を表4に示した。
【0043】
【表4】

【0044】
実施例25,比較例8
表5に示されているA部を約80℃加熱、均一に溶解したのち、約80℃に加熱した精製水と混合する、攪拌しながら冷却し、40℃以下になった後、事前に均一に溶解してあるB部を添加して調整した。
これを実施例1と同様に官能試験及びアンモニア濃度を測定し表5に示した。
【0045】
【表5】

【0046】
実施例26, 比較例9
表6に示されている A部を約80℃まで加熱、均一に溶解した後、B部を約80℃に加熱した精製水で溶解させた液と混合する、攪拌しながら冷却し40℃以下になった後、C部を添加して染毛剤一剤の調製を行った。二剤については実施例1と同様にして調製した。
得られた染毛剤についてアンモニアガス濃度測定試験及び刺激臭官能評価試験を行い、その結果を表6に示した。染毛剤のアンモニアガス濃度測定試験及び刺激臭官能評価試験は脱色剤の場合と同じである。
【0047】
【表6】

【0048】
実施例27、比較例10
表7に示されている A部を約80℃まで加熱、均一に溶解した後、約80℃に加熱した精製水と混合し、攪拌しながら冷却し40℃以下になった後、B部を添加してパーマネントウェーブ用剤一剤の調製を行った。
得られたパーマネントウェーブ用剤一剤についてアンモニアガス濃度測定試験及び刺激臭官能評価試験を行い、その結果を表7に示した。
1)アンモニアガス濃度測定試験
アンモニアガス濃度測定試験は前記一剤10gを135リットルのグローボックス中で3分間放置後アンモニアガス検知管((株)ガステックス製No.3Laアンモニア)で測定を行った。
2)刺激臭官能評価試験
刺激臭官能評価試験は前記一剤10gを計量し、臭いをかいだ。刺激臭の強さは以下のように評価した。
◎:刺激臭をほとんど感じない。
○:刺激臭を僅かに感じる。
×:刺激臭を強く感じる。
【0049】
【表7】

【0050】
実施例28,比較例11
表8に示されているA部を約80℃まで加熱、均一に溶解した後、約80℃に加熱した精製水と混合する、攪拌しながら冷却し40℃以下になった後、B部を添加して縮毛矯正剤一剤を調整した。
そして、これらの縮毛矯正剤一剤について、アンモニアガス濃度測定試験及び刺激臭官能評価試験を行い、その結果を表8に示した。
1)アンモニアガス濃度測定試験
アンモニアガス濃度測定試験は前記一剤10gを135リットルのグローボックス中で1分30秒間攪拌を行った。更に1分間放置後アンモニアガス検知管((株)ガステックス製No.3Laアンモニア)で測定を行った。
2)刺激臭官能評価試験
刺激臭官能評価試験は前記一剤10gを計量し臭いをかいだ。刺激臭の強さは以下のように評価した。
◎:刺激臭をほとんど感じない。
○:刺激臭を僅かに感じる。
×:刺激臭を強く感じる。
【0051】
【表8】

6)はイソプロパノール36%、水14%含有のものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンモニア及びアンモニウム塩を使用する毛髪処理剤において、該毛髪処理剤が、(A)直鎖飽和高級アルコールと、(B)油脂、ロウ、炭化水素、エステル、エーテル、シリコーン油のいずれか1種類以上,と、(C)炭素数16以上の直鎖アルキル基を持ったカチオン性界面活性剤、またはアニオン性活性剤を含有することを特徴とする毛髪処理剤組成物。
【請求項2】
更に、(D)ステアリン酸グリセリルを含み、(A)と(D)の重量比((A)/(D))が1〜10の範囲内である請求項1に記載の毛髪処理剤組成物。
【請求項3】
(B)の成分が、融点が53℃以下のパラフィンワックス及び/または分岐脂肪酸と分岐アルコールのエステルである請求項1又は2に記載の毛髪処理剤組成物。
【請求項4】
(C)の成分の直鎖アルキル基の炭素数が22である、または臭化ステアリルトリメチルアンモニウムである請求項1ないし3の何れかの項に記載の毛髪処理剤組成物。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンモニア及びアンモニウム塩を使用する毛髪処理剤において、該毛髪処理剤が、(A)直鎖飽和高級アルコールと、(B)油脂、ロウ、炭化水素、エステル、エーテル、シリコーン油のいずれか1種類以上,と、(C)炭素数16以上の直鎖アルキル基を持ったカチオン性界面活性剤、またはアニオン性界面活性剤を含有することを特徴とする毛髪処理剤組成物。
【請求項2】
更に、(D)ステアリン酸グリセリルを含み、(A)と(D)の重量比((A)/(D))が1〜10の範囲内である請求項1に記載の毛髪処理剤組成物。
【請求項3】
(B)の成分が、融点が53℃以下のパラフィンワックス及び/または分岐脂肪酸と分岐アルコールのエステルである請求項1又は2に記載の毛髪処理剤組成物。
【請求項4】
(C)の成分の直鎖アルキル基の炭素数が22である、または臭化ステアリルトリメチルアンモニウムである請求項1ないし3の何れかの項に記載の毛髪処理剤組成物。

【公開番号】特開2006−143616(P2006−143616A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−333199(P2004−333199)
【出願日】平成16年11月17日(2004.11.17)
【出願人】(591028980)山栄化学株式会社 (45)
【Fターム(参考)】