説明

毛髪処理用組成物

【課題】非化学処理による毛髪内部の改質によって、毛髪を傷めることなく、自然な手触りのまま、毛髪のセット性を向上できる毛髪処理組成物及び該組成物による毛髪手入れ方法を提供する。
【解決手段】一般式(1)で表される脂肪酸アスコルビル、
【化1】


〔ROは炭素数1〜30のアシル基、ROは炭素数1〜30のアシル基又はOHである〕
を含む毛髪処理組成物である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪処理用組成物および毛髪手入れ方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
理想のへスタイル実現は、生活者において最大の関心事である。さらに、TPOに合わせて所望のヘアスタイルへ自在にアレンジ出来ることは、理想である。
毛髪は、その内部に存在する水素結合を、水・熱・整髪時の加重(テンション)を利用して組み換えることにより新たな形状を付与し、その後、水で濡らすことによって、再び元の形状に戻すといった、可逆的な形状付与ができる性質(セット性)を有している。しかし、特殊な美容技術を持たない一般の生活者が、自分の髪を所望のヘアスタイルへ自在にアレンジするには、生来の毛髪がもつセット性では不十分であった。そのため、生来のセット性を改善し自在にアレンジしやすく毛髪改質する技術が提案されてきた。
【0003】
そのようなセット性を改善する毛髪改質技術としては、毛髪を還元又は還元及び酸化等の化学処理を利用する改質技術(特許文献1〜2)、毛髪内部に糖やアミノ酸や酵素を浸透させることによる改質技術(特許文献3〜4)、皮膜形成能を有する粘着性ポリマー又は粘着性ポリマーを毛髪表面に残留付着させることによる改質技術(特許文献5〜6)が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−232791号公報
【特許文献2】特表2007−505819号公報
【特許文献3】特開2007−131581号公報
【特許文献4】特開2009−108085号公報
【特許文献5】特開2000−086463号公報
【特許文献6】特開2010−126521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は非化学処理による毛髪内部の改質によって、毛髪を傷めることなく、自然な手触りのまま、毛髪のセット性を向上できる毛髪処理組成物及び該組成物による毛髪手入れ方法の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、一般式(1)で表される脂肪酸アスコルビル、
【化1】

〔ROは炭素数1〜30のアシル基、ROは炭素数1〜30のアシル基又はOHである〕
を含む毛髪処理組成物に関する。
【0007】
又、本発明は、毛髪処理組成物を頭髪の一部又は全体に馴染ませ、加温しながら整髪する毛髪手入れ方法に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、非化学処理による毛髪内部の改質によって、毛髪を傷めることなく、自然な手触りのまま、毛髪のセット性を向上できる毛髪処理組成物及び該組成物による毛髪手入れ方法を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について説明する。
本発明は、一般式(1)で表される脂肪酸アスコルビル、
【化2】

〔ROは炭素数1〜30のアシル基、ROは炭素数1〜30のアシル基又はOHである〕
を含む毛髪処理組成物である。
【0010】
脂肪酸アスコルビルは、一般式(1)で表されるように、2位のヒドロキシル基がアシル化されるため、アスコルビン酸のような還元能を有さない。このため、本発明で使用する脂肪酸アスコルビルは、毛髪への化学的影響を抑える。本発明により、毛髪のセット性の向上効果が得られるのは、2位単独又は2位及び6位とを同時にアシル化することで、毛髪内部での毛髪との相互作用に基づき毛髪の内部改質機能が強化されるためと考えられる。
【0011】
本発明の脂肪酸アスコルビルは、毛髪内部の特定部位に相互作用するという観点から、アシル基の総炭素数(以下、R0の炭素数とROの炭素数の合計炭素数をいう)が8〜32が好ましい。アシル基は、飽和又は不飽和、直鎖又は分岐鎖のいずれであってもよい。なお、R0とROがアシル基であった際、同じアシル基であってもよいし、異なるアシル基であってもよい。
【0012】
脂肪酸アスコルビルの具体例としては、2−カプリル酸アスコルビル(8,0,8(この表記はROの炭素数=8、ROの炭素数=0、アシル基の総炭素数=8であることを意味する。以下の化合物も同様))、2-カプリン酸アスコルビル(10,0,10)、2−ラウリン酸アスコルビル(12,0,12)、2−パルミチン酸アスコルビル(16,0,16)、2−ステアリン酸アスコルビル(18,0,18)、2−オレイン酸アスコルビル(18,0,18)、2−リノール酸アスコルビル(18,0,18)、2−リノレン酸アスコルビル(18,0,18)、2−アラキジン酸アスコルビル(20,0,20)、2−ベヘン酸アスコルビル(22,0,22)、2−リグノセリン酸アスコルビル(24,0,24)、2−ヘキサコサン酸アスコルビル(26,0,26)、2−オクタコサン酸アスコルビル(28,0,28)、2−トリアコンタン酸アスコルビル(30,0,30)、2−ドトリアコンタン酸アスコルビル(32,0,32)、2.6−ジ酪酸アスコルビル(4,4,8)、2.6−ジカプリン酸アスコルビル(10,10,20)、2.6−ジラウリン酸アスコルビル(12,12,24)、2.6−ジパルミチン酸アスコルビル(16,16,32)が挙げられる。
【0013】
毛髪内部の特定部位との相互作用には、組成物の親、疎水のバランスが重要であるという観点から、より好ましくは、アシル基部分の基数(デービス法H.L.B計算法に基づく)の合計が−5〜−14である、2−パルミチン酸アスコルビル、2−ステアリン酸アスコルビル、2−オレイン酸アスコルビル、2−リノール酸アスコルビル、2−リノレン酸アスコルビル、2−アラキジン酸アスコルビル、2−ベヘン酸アスコルビル、2−リグノセリン酸アスコルビル、2-ヘキサコサン酸アスコルビル、2-オクタコサン酸アスコルビル、2-トリアコンタン酸アスコルビル、2-ドトリアコンタン酸アスコルビル、2.6-ジカプリン酸アスコルビル、2.6−ジラウリン酸アスコルビル、2.6−ジパルミチン酸アスコルビルが好ましい。
【0014】
脂肪酸アスコルビルは、1種又は2種以上を使用して良く、組成物の生地臭に対する悪影響、およびコスト等の観点から、本発明の毛髪処理組成物に対して、0.1〜5.0質量%を使用することができ、より好ましくは0.2〜4.5質量%、さらには、0.3〜4.0質量%使用することがより好ましい。
【0015】
更に、脂肪酸アスコルビルの選択的相互作用を高めることによるセット性の向上効果の観点から、以下の特定のポリオールを使用することが好ましい。特定のポリオールとは、分子構造中に、炭素数3〜6の直鎖であり、かつ分子量が100〜200のアルカン又はエーテル構造を主鎖として有しており、さらに2〜6個のヒドロキシル基を官能基として有している。具体的には、エリトリトール、D-トレイトール、L-トレイトール等のテロリトール(ヒドロキシル基:4、分子量:122.12)、D−アラビニトール、L−アラビニトール、キシリトール、リビトール等のペンチトール(5、152.15)、D−イジトール、ガラクチトール、ソルビトール、マンニトール等のヘキシトール(6、182.17)等の糖アルコール、ジプロピレングリコール(2、134.17)、ジブチレングリコール(2、149.17)等が挙げられる。中でも、より選択性を高めるものは、エリトリトール、キシリトール、ジプロピレングリコールであった。
【0016】
本発明の特定のポリオールは、1種又は2種以上を使用して良く、脂肪酸アスコルビルの特定の部位への吸着を高める観点から、本発明の毛髪処理組成物に対して、0.1〜20.0質量%を使用することができ、より好ましくは0.5〜15.0質量%、一層好ましくは1.0〜10.0質量%使用することができる。
【0017】
脂肪酸アスコルビルに対するポリオールの比率(質量比)は脂肪酸アスコルビルの不要な部位への吸着を排除し、且つ、吸着量を妨げないとの観点から、1/10〜5/1であり、好ましくは1/2〜2/1である。
【0018】
更に、脂肪酸アスコルビルによるセット性の向上効果をより高めることを目的に、芳香族アルコールを使用することが好ましい。芳香族アルコールの具体例としては、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、2−フェノキシエタノール、2−フェニルエタノール、2−ベンジルオキシエタノールが挙げられる。組成物の生地臭に対する悪影響の観点から、ベンジルアルコールがより好ましい。
【0019】
本発明の芳香族アルコールは、1種又は2種以上を使用してよく、においの観点から、本発明の毛髪処理組成物に対して、0.01〜20.0質量%を使用することができ、より好ましくは0.05〜10.0質量%、さらには、0.1〜5.0質量%がより好ましい。
【0020】
本発明の毛髪処理組成物は、毛髪への適用後に洗い流して用いることも、洗い流さずに用いることもできる。また、ヘアシャンプー、カラーリングリンス、ヘアマニキュア、ヘアリンス、コンディショナー、トリートメント、洗い流さないトリートメント、パーマ剤やヘアカラー剤として製剤化することができる。製剤化においては、上記成分の他に、通常毛髪用の化粧品原料として用いられる他の成分を加えることができる。
【0021】
このような任意成分の配合目的としては、乳化、可溶化、浸透促進、感触向上、毛髪補修、パール化、抗炎症、防腐、金属封鎖、酸化防止、紫外線吸収、保湿、pH調整、製品着色、賦香等を挙げることができる。
【0022】
本発明の毛髪手入れ方法としては、毛髪処理組成物を頭髪の全部又は一部に馴染ませる工程があり、頭髪に塗布することが考えられるが、毛髪全長に亘って塗布しても、根元側あるいは毛先側の一部に塗布してもよい。手を用いて塗布しても、あるいは道具を用いて塗布してもよい。塗布後すぐから60分後、手入れの簡便性から、好ましくは30分以内にすすぎ流すか(リンスオフ)又はすすぎ流さずそのまま(リーブオン)の状態に保つ。その後、頭髪を加熱器具などを使って加温しながら整髪する工程がある。
【0023】
毛髪へのダメージの観点から、整髪時の加熱温度は60℃以上100℃未満が好ましい。美容室などで使用する場合には、本組成物を塗布後、加熱器具で加温するのもよい。例えば、シャンプー、リンス、又は一時染毛剤のような、洗い流す毛髪処理組成物として使用した場合、その後の毛髪手入れ方法は、処理後の塗れた髪の水分をタオルなどでふき取った後に、ドライヤーを使用し、ヘアブラシや手で、ヘアスタイルを整えながら乾かすと良い。あるいは、前日の晩に同処理を行い、翌朝に乾いた髪または、霧吹き等で軽く湿らせた髪を、ドライヤーを使用し、ヘアブラシや手で、ヘアスタイルを整えながらセットしたり、低温(100℃未満)のヘアアイロンでセットをしてもよい。また、洗い流さないトリートメントのような、毛髪に馴染ませる毛髪処理組成物として使用した場合には、その後の毛髪手入れ方法は、塗布直後の髪や、塗布後から次の洗髪までの間の如何なるときでも、乾いた髪または、霧吹き等で軽く湿らせた髪を、ドライヤーを使用し、ヘアブラシや手でヘアスタイルを整えながらセットしたり、低温のヘアアイロン(100℃未満)でセットしてもよい。
【実施例】
【0024】
次に、具体的な実施例と比較例により、更に詳細に本発明を説明する。
【0025】
【表1】

【0026】
<セット性の向上効果の確認方法>
1.直毛を使用したカールセット試験
(1)非化学処理で日本人女性の直毛を使い、長さ20cm質量0.1gのトレスを作製する。
(2)表1に従い調整した実施例1〜3及び比較例1〜2を、(1)で作製したトレスに、浴比1:2(毛髪質量:剤質量)で塗布し、ラップで覆う。室温で15分間静置した後、40℃の水道水で30秒間すすぎ流し、水分をタオルでふき取り、20℃、相対湿度65%の恒温恒湿室で8時間静置する。
(3)処理と調湿を行ったトレスを、75℃に加熱した直径26mmのカーラーに巻きつけ、その状態で10秒間保持する。
(4)保持後、カーラーからトレスを外した直後、該トレスを吊り下げた状態でウェーブの長さを測定し、その結果をl1(mm)とし、式1に従い、ウェーブ率を決定する。尚、今回使用した日本人女性の非化学処理毛の生来のセット性(何の処理も行わない状態でのセット性)は35%であった。
【0027】
式1
ウェーブ率(%):(200−l)/200×100
【0028】
<セット性の判定方法>
式1にて決定したウェーブ率は、式2に従い、セット性の向上効果として算出・決定され、さらに、下記の判定基準に従い、合格・不合格を判定した。
【0029】
式2
セット性の向上率(%)=処理後のウェーブ効率−35
<判定基準>
生来のセット性(35%)と前述の方法で決定する処理後のセット性から、式2に従いセット性の向上率を求めた。
セット性の向上率は高いほど良い。一般に、10%未満ではその向上効果が認知できにくい。
【0030】
【表2】

【0031】
実施例及び比較例の結果は、特定の脂肪酸アスコルビルを含む組成物によって、セット性効果が向上したことを示している。比較例2のように、アスコルビン酸では効果が認められない。
【0032】
<人頭でのセット性の向上効果の検証方法>
以下の手順に従い、人頭でのセット性の向上効果の確認を行った。ここでは、毛髪処理の前後で、普段のスタイリングの場合に比べてどの程度セット性の向上が認められるのかを2つのセル(各セル5人)で評価した。2つのセルのうち、Aのセルは、カールセット、Bのセルはブラシブローで直毛にセットをしたときのセット効果や手触り等によるダメージ感を指標に確認した。
【0033】
<手順>
(1)シャンプー後の髪に、表3に記載の洗い流すタイプの毛髪処理組成物(実施例4及び比較例3)を左右ハーフヘッドで塗布し、各々馴染ませたあとそのままの状態で5分間保持する。
(2)保持終了後、水ですすぎ流し、タオルドライし、次にヘアドライヤーで乾燥する。この乾燥の際は、形付けは行わない。
(3)乾燥後の髪をモニターAでは、75℃設定のカールアイロンでカールセットを、モニターBでは、くせ毛をドライヤーとブラシを使いながら、髪をまっすぐになるようにセットし、表4に記載の評価項目に従い評価した。
【0034】
【表3】

【0035】
<評価基準>
評価基準を表4に示す。
【0036】
【表4】

【0037】
<評価結果>
表4にしめした評価基準に習い、評価した結果を、表5に示す。
【0038】
【表5】

【0039】
カールセット及びブラシブローによる直毛化の各効果において、人頭でもセット性の向上効果を確認した。その結果、化学処理に見られるような髪の傷みもなかった。更に、実施例4を使用した場合に、髪の手触りが向上したのは、セット効果向上によって、毛髪形状がそろったためであると推察される。
【0040】
実施例5.シャンプー組成物と毛髪手入れ方法
表6、および表7に示す処方に従い調製した、本発明のシャンプー組成物を用いて洗髪した後、水で洗い流した。タオルドライした濡れた髪を、ヘアドライヤー(吹き出し口付近の温風温度は75℃)とヘアブラシを使いながらヘアスタイルを整えた。結果、手触りは良好で、パサつき等のダメージを受けた実感もなく所望のヘアスタイルが完成した。
【0041】
シャンプー組成物(pH5.0)
【0042】
【表6】

【0043】
コンディショニングシャンプー組成物(pH3.5)
【0044】
【表7】

【0045】
実施例6.コンディショナー組成物
表8に示すようなコンディショナーは、表12に示すシャンプーで洗浄し、すすぎ流した毛髪に、適量(毛髪重量に対して、1/10重量〜等重量)塗布し、馴染ませ、すすぎ流して使用する。塗布前には、髪の水分を乾いたタオルでふき取っても良い。また、馴染ませた後は、1分〜60分間、保持してから流すのも良い。保持のときには、シャワーキャップやタオルターバンなどで覆っても良い。また、毛髪改質のみを目的として、シャンプーを使用せずに、本品だけを使用しても良い。この場合、塗布時の毛髪は、塗れていても、乾いていても良い。タオルドライした濡れた髪を、ヘアドライヤー(髪から15cm離して使用したときの、毛髪表面温度は75℃)とヘアブラシを使いながらヘアスタイルを整えたり、翌朝に乾いたまま又は、霧吹き等で髪を湿らせて、ヘアドライヤー等の加熱器具を使用し、ヘアスタイルを整えると、手触りは良好で、パサつき等のダメージ実感もなく所望のヘアスタイルが完成する。
【0046】
ヘアコンディショナー(pH3.3)
【0047】
【表8】

【0048】
実施例7.洗い流さないトリートメント組成物
表9示すような、洗い流さないトリートメントは、毛髪重量に対して、1/10重量〜等重量を毛髪に塗布し、馴染ませて使用する。
この場合、洗髪後の塗れた髪に使用しても、乾いた髪に使用しても良い。また、髪全体に塗布しても、毛先や前髪など部分のみに使用しても良い。塗布直後から次の洗髪までの間のいつでも、ドライヤー等で加温しながら、ブラシや手を使って整髪をすると良い。
【0049】
洗い流さないトリートメント(pH3.7)
【0050】
【表9】

【0051】
実施例8.ヘアオイル組成物
表10に示すヘアオイルも、洗い流さないトリートメントと同様に使用することが出来る。
必要に応じては、塗布前にボトルを振り、混ぜても良い。
【0052】
ヘアオイル剤(pH3.7)
【0053】
【表10】

【0054】
実施例9.半永久染毛剤組成物
表11に示す半永久染毛剤は、毛髪に適量(毛髪重量に対して、1/10重量〜等重量)塗布し、馴染ませた後10〜60分間保持してからすすぎ流して使用する。塗布前には、髪の水分を乾いたタオルでふき取っても良い。保持のときには、シャワーキャップやタオルターバンなどで覆っても良い。
タオルドライした濡れた髪を、ヘアドライヤー(髪から15cm離して使用したときの、毛髪表面温度は75℃)とヘアブラシを使いながらヘアスタイルを整えたり、翌朝に乾いたまま又は、霧吹き等で髪を湿らせて、ヘアドライヤー等の加熱器具を使用し、ヘアスタイルを整えると、手触りは良好で、パサつき等のダメージを受けた実感もなく所望のヘアスタイルが完成する
【0055】
半永久染毛剤(pH3.0)
【0056】
【表11】

【0057】
シャンプー(pH5.0)
【0058】
【表12】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(1)で表される脂肪酸アスコルビル、
【化1】

〔ROは炭素数1〜30のアシル基、ROは炭素数1〜30のアシル基又はOHである〕
を含む毛髪処理組成物。
【請求項2】
前記RO及び前記ROの各アシル基の炭素数の和が8〜32である、請求項1に記載の毛髪処理組成物。
【請求項3】
前記RO及び前記ROが、いずれも飽和、且つ直鎖のアシル基である、請求項1又は2に記載の毛髪処理組成物。
【請求項4】
前記脂肪酸アスコルビルを0.1〜5.0質量%含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の毛髪処理組成物。
【請求項5】
炭素数3〜6の直鎖であり、かつ分子量が100〜200のアルカン又はエーテル構造を主鎖として有しており、さらに2〜6個のヒドロキシル基を官能基として有しているポリオールを含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の毛髪処理組成物。
【請求項6】
芳香族アルコールを含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の毛髪処理組成物。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の毛髪処理組成物を頭髪の一部又は全体に馴染ませる工程、その後、頭髪を加温しながら整髪する工程を含む毛髪手入れ方法。
【請求項8】
前記加温温度が60℃以上100℃未満である、請求項7に記載の毛髪手入れ方法。

【公開番号】特開2013−18720(P2013−18720A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−151534(P2011−151534)
【出願日】平成23年7月8日(2011.7.8)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】