説明

毛髪化粧料

【構成】(A)(R)3SiO1/2単位及びSiO2単位からなり、(R)3SiO1/2単位のSiO2単位に対する比が1/2〜3/2である有機シリコーン樹脂(ただし、Rは炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖の炭化水素基又はアリール基を示す) 0.01〜50重量%、(B)カチオン化シリコーン 0.01〜20重量%、(C)カチオン性界面活性剤 0.01〜20重量%、(D)成分(A)の有機シリコーン樹脂を溶解することのできる溶媒 0.05〜99重量%を含有する毛髪化粧料。
【効果】 枝毛や切れ毛などのできた損傷毛に対して、充分な接着力を有するため、毛先のパサつきを抑え、サラサラ感、平滑性を与え、しかもべたつきがなく、良好な感触を付与することができる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、枝毛などのできた損傷毛に対して毛先のパサつきを抑え、サラサラ感、平滑性を与え、べたつきのない、良好な感触を髪に付与する毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、毛髪に柔軟性、湿潤性を付与し、毛髪を保護すると共に感触を向上させる目的で、毛髪化粧料中に種々の油剤が配合されている。これらの油剤のうち、ジメチルポリシロキサン重合体に代表されるシリコーン類は、高級アルコール、グリセライド、流動パラフィン、エステル類等と比較して、滑らかで潤滑性に優れ、サラッとした感触及び毛髪に光沢を与えることが知られているため、多くの毛髪化粧料に使用されている。しかしながら、ジメチルポリシロキサン重合体においても、高重合度のものを用いると、シリコーン特有のべたつきがあるという問題があった。
【0003】また、毛髪に光沢や滑らかな感触を与える化粧料としては、例えば高分子量のシリコーン重合体を用いた毛髪化粧料(特開昭63−313714号公報)、有機シリコーン樹脂を用いた毛髪化粧料(特開平3−193718号公報、特開平5−65216号公報)高分子量シリコーン及び有機シリコーン樹脂を用いた毛髪化粧料(特開昭63−313713号公報)等が知られている。
【0004】しかしながら、これらの毛髪化粧料は、傷みの少ない毛髪については多少の効果があるものの、枝毛や切れ毛が発生した損傷毛に対しては効果がなく、また、充分な効果を得るために多量に使用すると、毛髪の油性感が強くなり、べとつくという欠点があった。従って、損傷毛に対して平滑性を与え、しかもべたつかず良好な感触を与える毛髪化粧料が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本発明者らは鋭意研究を行った結果、特定の有機シリコーン樹脂、窒素原子を含有するシリコーン化合物、カチオン性界面活性剤及び溶媒を特定量組み合わせて用いれば、上記課題を解決した優れた毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(D):(A)(R)3SiO1/2単位及びSiO2単位からなり、(R)3SiO1/2単位のSiO2単位に対する比が1/2〜3/2である有機シリコーン樹脂(ただし、Rは炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖の炭化水素基又はアリール基を示す) 0.01〜50重量%(B)カチオン化シリコーン 0.01〜20重量%(C)カチオン性界面活性剤 0.01〜20重量%(D)成分(A)の有機シリコーン樹脂を溶解することのできる溶媒 0.05〜99重量%を含有する毛髪化粧料を提供するものである。
【0007】本発明で用いられる(A)成分の有機シリコーン樹脂は、枝毛部分を接着させる性質を付与するものであり、(R)3SiO1/2単位及びSiO2単位からなる樹脂である。ここで、(R)3SiO1/2単位中のRは、炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖の炭化水素基又はアリール基を示すが、該炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、ビニル基等が挙げられ、アリール基としては、例えばフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。これらの基には、ハロゲン原子等の他の置換基が存在していてもよい。
【0008】また、(R)3SiO1/2単位のSiO2単位に対する比は1/2〜3/2である。
【0009】これらの有機シリコーン樹脂の平均分子量は、目的とする毛髪化粧料の特性などにより異なるが、充分な損傷毛髪の接着効果を得るためには、一般には1,500〜10,000、特に2,000〜8,000であるのが好ましい。
【0010】なお、このような成分(A)の有機シリコーン樹脂は、常法により製造することができる。例えば、(R)3SiX、(R)2SiX2、RSiX3及びSiX (Xは、塩素などのハロゲン原子、メトキシ基などのアルコキシ基、アセチルオキシ基などのアシロキシ基等の加水分解可能な基を示す)で示される化合物を、目的とする樹脂組成となるようにトルエンなどの溶媒に溶解して重合させ、加水分解することにより製造することができる。この方法により製造された有機シリコーン樹脂は、トルエンやキシレン等の溶剤に可溶である。
【0011】(A)成分の有機シリコーン樹脂は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、全組成中に0.01〜50重量%(以下、単に%で示す)、好ましくは0.1〜30%配合される。0.01%未満では損傷毛髪の接着効果が不充分となり、50%を超えると有機シリコーン樹脂皮膜の硬化の度合が強くなり、毛髪に対する接着力が低下する。
【0012】(B)成分のカチオン化シリコーンとしては、例えば次の(B−1)〜(B−2)のものが挙げられる。
【0013】(B−1)一般式(1)で表わされるカチオン化シリコーン。
【0014】
【化1】


【0015】〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びR5 は同一又は異なって炭素数1〜12の置換基を有していてもよい炭化水素基、末端酸素原子にアルキル若しくはアシル基が置換していてもよいポリオキシアルキレン基又はポリシロキサン基を示し、Aは
【0016】
【化2】


【0017】(式中、R6 、R7 、R9 、R10、R12、R13、R15及びR16は同一又は異なって炭素数1〜12の置換基を有していてもよい炭化水素基、末端酸素原子にアルキル若しくはアシル基が置換していてもよいポリオキシアルキレン基又はポリシロキサン基を示し、R8 、R11、R14及びR17は同一又は異なって炭素数1〜12の置換基を有していてもよい2価の炭化水素基を示し、X′はハロゲン原子を示す)で示される基を示し、Bはハロゲン原子、
【0018】
【化3】


【0019】(ここでR18、R19、R20、R21、R22、R23及びR24は同一又は異なって炭素数1〜12の置換基を有していてもよい炭化水素基、末端酸素原子にアルキル若しくはアシル基が置換していてもよいポリオキシアルキレン基又はポリシロキサン基を示し、X′はハロゲン原子を示し、nは1〜10の数を示し、oは0〜400の数を示す)で示される基を示し、kは0〜400の数を示し、lは1〜10の数を示し、mは1〜20の数を示す〕
【0020】式(1)中、R1 〜R5 、R6 、R7 、R9 、R10、R12、R13、R15、R16、R18〜R24は炭素数1〜12の炭化水素基、特に炭素数1〜6のアルキル基が好ましい。また、R8 、R11、R14及びR17は炭素数1〜12のアルキレン基が好ましい。更に、Bは-NR18R19の構造を有するものが特に好ましい。
【0021】また、上記シリコーン部位の数平均分子量は、シリコーン本来の機能を発揮させるために300〜30,000、特に500〜20,000とすることが好ましい。
【0022】一方、第四級アンモニオ部位の繰り返し単位数は、感触が良好なことから、1〜20が好ましく、1〜10が更に好ましい。
【0023】このようなシリコーン化合物(1)は、例えば下記の3種の単量体成分(a)、(b)及び(c)、(a)ジハライド化合物、(b)第三級ジアミノ化合物、(c)片末端ジアルキルアミノ変性シリコーン及び/又は片末端ハロアルキル変性シリコーンの各群から選ばれるそれぞれ1種又は2種以上を反応させることにより合成することができる。また、重合体の反応末端を封止する場合に限ってモノハライド化合物、第三級モノアミノ化合物を使用することもできる。
【0024】成分(a)のハロゲン原子は、種類を問わず使用でき、2個のハロゲン原子がそれぞれ異なるものでもよい。2個のハロゲン原子は、その間にアルキル基、アリル基、アリール基等の通常有機反応に供される基を介在させることができる。更に、成分(a)はハロゲン原子及びジアルキルアミノ基に対し不活性なものであれば他に種々の官能基を有していてもよい。
【0025】成分(a)の具体例としては、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジブロモエタン、1,2−ジヨードエタン、1,2−ジクロロプロパン、1,2−ジブロモプロパン、1,2−ジヨードプロパン、1,3−ジクロロプロパン、1,3−ジブロモプロパン、1,3−ジヨードプロパン、1,3−ジクロロブタン、1,3−ジブロモブタン、1,3−ジヨードブタン、1,4−ジクロロブタン、1,4−ジブロモブタン、1,4−ジヨードブタン、2,3−ジクロロブタン、2,3−ジブロモブタン、2,3−ジヨードブタン、1,2−ジクロロ−2−メチルプロパン、1,2−ジブロモ−2−メチルプロパン、1,2−ジヨード−2−メチルプロパン、1,4−ジクロロペンタン、1,4−ジブロモペンタン、1,4−ジヨードペンタン、1,5−ジクロロペンタン、1,5−ジブロモペンタン、1,5−ジヨードペンタン、1,1−ジクロロ−3,3−ジメチルブタン、1,2−ジブロモ−3,3−ジメチルブタン、1,6−ジクロロヘキサン、1,6−ジブロモヘキサン、1,6−ジヨードヘキサン、1,7−ジクロロヘプタン、1,7−ジブロモヘプタン、1,7−ジヨードヘプタン、1,8−ジクロロオクタン、1,8−ジブロモオクタン、1,8−ジヨードオクタン、1,4−ジクロロ−2−ブテン、1,4−ジブロモ−2−ブテン、1,4−ジヨード−2−ブテン、α,α′−ジクロロ−o−キシレン、α,α′−ジブロモ−o−キシレン、α,α′−ジヨード−o−キシレン、α,α′−ジクロロ−p−キシレン、α,α′−ジブロモ−p−キシレン、α,α′−ジヨード−p−キシレン、α,α′−ジクロロ−m−キシレン、α,α′−ジブロモ−m−キシレン、α,α′−ジヨード−m−キシレン、ビス(クロロメチル)ジメチルシラン、1,3−ビス(クロロメチル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ビス(ブロモメチル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ビス(ヨードメチル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ビス(3−クロロプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、α,ω−ビス(クロロメチル)ポリジメチルシロキサン、α,ω−ビス(3−クロロプロピル)ポリジメチルシロキサン等が挙げられる。
【0026】成分(b)のアミノ基には4個のそれぞれ任意の鎖長のアルキル基を結合させることができる。それぞれのアミノ基の間には、アルキル基、アリル基、アリール基等の通常有機反応に供される基を介在させることができる。更に、成分(b)にはハロゲン原子及びジアルキルアミノ基に対し不活性なものであれば、他に種々の官能基を有していてもよい。
【0027】成分(b)の具体例としては、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルプロピレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,3−ブタンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,4−ブタンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,6−ヘキサンジアミン、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン、N,N,N′,N′−テトラメチル−2−ブテン−1,4−ジアミン、1,4−ジメチルピペラジン、1,3−ビス(3−N,N−ジメチルアミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、α,ω−ビス(3−N,N−ジメチルアミノプロピル)ポリジメチルシロキサン、1,1,4,4−テトラメチル−1,4−ビス(N,N−ジメチルアミノ)ジシルエチレン等が挙げられる。
【0028】成分(c)は、下記一般式(2)又は(3)
【0029】
【化4】


【0030】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、X、k及びlは前記と同じ意味を示す)で表わされる。ここでkは3以上であることが好ましい。3未満ではシリコーン系化合物が本来有する特長を充分に発揮できないことがある。
【0031】成分(c)の具体例としては、下記のものが挙げられる。
【0032】
【化5】


【0033】成分(c)は、例えばヘキサメチルシクロトリシロキサンとアルキルリチウム・ジメチルクロロシランにより片末端Si−H変性シリコーンを合成した後、白金酸触媒の存在下にジメチルアリルアミン又はアリルブロマイド、アリルクロライド等とのヒドロシリル化反応により容易に合成することができる。
【0034】上記成分(a)、(b)及び(c)からそれぞれ選択される化合物を反応させることにより、シリコーン−第四級アンモニオブロックポリマー又はシリコーン−第四級アンモニオ−シリコーンブロックポリマーを合成することができる。
【0035】上記反応において使用される溶媒は特に限定されない。例えば成分(a)、(b)及び(c)からそれぞれ選択される化合物同士の相溶性が高い場合には、無溶媒で反応させることが可能であるが、更に、成分(a)と(b)とによる4級化反応を一層促進させるため、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等の極性溶媒を添加してもよい。
【0036】一方、これら化合物の相溶性が低く均一に溶解されない場合には相溶性を確保するために溶媒を添加することが好ましい。この場合、成分(a)、(b)及び(c)からそれぞれ選択される化合物を均一に溶解し得る溶媒なら特に限定はされないが、上記4級化反応を一層促進させるため、更にジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、エチレングリコーンジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等の極性溶媒を用いることが好ましい。
【0037】この反応の反応温度及び反応時間は、成分(a)、(b)及び(c)からそれぞれ選択される化合物及び相溶性を高めるために添加された溶媒、更には4級化反応を促進するために添加された極性溶媒の性状や沸点により異なるが、好ましくは40〜160℃、2〜48時間、より好ましくは60〜120℃、4〜24時間である。
【0038】シリコーン化合物(1)のシリコーン部位又は第四級アンモニオ部位の分子量及びシリコーン部位と第四級アンモニオ部位との組成比は成分(a)、(b)及び(c)からそれぞれ選択された化合物の仕込比、仕込方法、仕込順序により調節することが可能である。また、使用する原料の反応性が大きく異なる場合には、使用する原料の一方を過剰に添加し、逐次、反応を完結させ精製を繰り返す方法が有利である。
【0039】(B−2)一般式(4)で表わされるシリコーン化合物。
【0040】
【化6】


【0041】(式中、R25、R26、R27、R28、R29、R30及びR31は同一又は異なってハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜20の1価炭化水素基を示し、R32及びR33はそれぞれ水素原子又は水酸基で置換されていてもよい炭素数1〜10の1価炭化水素基を示し、R35は水素原子又は水酸基で置換されていてもよい炭素数1〜20の1価炭化水素基を示し、R34はハロゲン原子若しくは水酸基で置換されていてもよい炭素数1〜10の2価炭化水素基、又は該炭化水素基における炭素の1/2以下を酸素に置き換えた基を示し、X′はハロゲン原子を示し、pは0≦p≦20なる数を示す)
【0042】これらのシリコーン化合物(4)は、例えば特開平2−157285号公報に記載の方法に従って、製造することができる。
【0043】これらのカチオン化シリコーンは、親水化された毛髪の損傷部に選択的に吸着し、(A)成分の吸着安定性を高めるものであり、これらのうち、特に(B−1)のカチオン化シリコーンが好ましい。
【0044】(B)成分は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、全組成中に0.01〜20%、好ましくは0.1〜10%配合される。0.01%未満では、パサつきを充分に抑えることができず、20%を超えるとべたつきを生じる。
【0045】成分(C)のカチオン性界面活性剤は、毛髪化粧料に毛髪どうしの接着を防止するという特性を付与するものであり、例えば以下に示すような式(5)又は(6)
【0046】
【化7】


【0047】(式中、R36、R37、R38及びR39はそれぞれ独立的に総炭素数8〜28のアルキル基若しくはアルケニル基(これらの基は、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基又はアルケノイルアミノ基で置換されていてもよい)、ベンジル基、炭素数1〜5のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示す。ただし、式(5)において、R36、R37、R38及びR39の少なくとも一つは総炭素数8〜28のアルキル基若しくはアルケニル基である。R40及びR41はそれぞれ炭素数2又は3のアルキレン基を示し、X- はハロゲンイオン又は有機アニオンを示し、qは1〜20の整数を示す)で表わされる第四級アンモニウム塩を例示できる。中でも式(5)で表わされる第四級アンモニウム塩を好ましく使用できる。
【0048】また、成分(C)のカチオン性界面活性剤としては、式(7)〜(9)
【0049】
【化8】


【0050】(R54はメチル基又はエチル基を示し、rは分岐アルキル基の総炭素数が8〜19となるような整数である)で表わされる分岐アルキル基、及び式(11)
【0051】
【化9】CH3-(CH2)s- (11)
【0052】(sは7〜15の整数である)で表わされる直鎖アルキル基の混合物であるが、但しその分岐率〔式(10)の分岐アルキル基の個数/式(10)の分岐アルキル基の個数+式(11)の直鎖アルキル基の個数〕が10〜100%であり、R44、R45、R49、R50、R52、及びR53はそれぞれ独立的にベンジル基、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示し、R46及びR47は炭素数2〜12のアルキル基であり、R48は式(12)
【0053】
【化10】


【0054】(R46及びR47は前記と同じ意味を示す)で表わされる分岐アルキル基又は炭素数1〜3のアルキル基であり、R51は式(13)
【0055】
【化11】


【0056】(tは2〜14の整数を示し、uは3〜11の整数を示し、tとuとの和は9〜21である)で表わされる分岐アルキル基又は炭素数1〜3のアルキル基であり、X- はハロゲンイオン又は有機アニオンである〕で表わされる分岐第四級アンモニウム塩を例示できる。
【0057】式(7)の分岐第四級アンモニウム塩は、通常、炭素数8〜19のオキソ法型アルコールを原料として合成されるものである。この分岐第四級アンモニウム塩の例としては、オキソ法型アルコールから導かれるアルキル基を有するジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルキルメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジアルキルメチルベンジルアンモニウム塩などを挙げることができる。
【0058】本発明においては、式(7)の分岐第四級アンモニウム塩を用いる場合には、通常、その分岐率が10〜100%のものを使用するが、特に10〜50%のものを使用することが好ましい。また、その総炭素数が8〜19のものを使用するが、一定の分布を有するものを使用することが好ましく、特にR42、R43が以下に示す分布を有するものを好ましく使用することができる。
【0059】R42、R43の炭素数分布炭素数8〜11 :5%以下炭素数12 :10〜35%炭素数13 :15〜40%炭素数14 :20〜45%炭素数15 :5〜30%炭素数16〜19:5%以下
【0060】このような式(7)の分岐第四級アンモニウム塩の特に好ましい例としては、炭素数8〜19で分岐率10〜50%のアルキル基を有するジアルキルジメチルアンモニウムクロライドを挙げることができる。
【0061】式(8)の分岐第四級アンモニウム塩は、通常、式(14)
【0062】
【化12】


【0063】(式中、R46及びR47は前記と同じ意味を示す)で表わされるゲルベ型アルコールを原料として合成されるものである。この分岐第四級アンモニウム塩の好ましい例としては、ゲルベ型アルコールから導かれるアルキル基を有するアルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルキルメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジアルキルメチルベンジルアンモニウム塩などを挙げることができる。これらの特に好ましい具体例としては、2−デシルテトラデシルトリメチルアンモニウムクロライド、2−デシルヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ジ−2−ヘキシルデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジ−2−ヘキシルデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジ−2−オクチルドデシルジメチルアンモニウムクロライドなどを挙げることができる。
【0064】また、式(9)のメチル分岐第四級アンモニウム塩としては、tとuとの和が15となるものが好ましい。
【0065】また、成分(C)のカチオン性界面活性剤としては、脂肪族基又は脂肪族鎖を有するエーテル残基、エステル残基若しくはアシル基及び二級又は三級アミノ基を有する式(15)
【0066】
【化13】


【0067】〔式中、R55は炭素数7〜21の直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基を示し、R56、R57及びR58はそれぞれ独立的に炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示し、Mは-CONG-(Gは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基を示す)、-O- 又は-COO- を示し、Yは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基、又は式(16)
【0068】
【化14】


【0069】(式中、R56、R57、R58、w及びX- は前記と同じ意味を示し、Zは水素原子又はヒドロキシ基を示す)で表わされる基を示し(但し、Gが炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基である場合、Yは炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基ではない)、Zは水素原子又はヒドロキシ基を示し、Xはハロゲンイオン又は有機アニオンを示し、vは2又は3を示し、wは0又は1〜5の整数を示す(但し、wが1の場合には、Zは水素原子又はヒドロキシ基であり、wが0、2、3、4又は5の場合には、Zは水素原子である)〕で表わされる第四級アンモニウム塩も使用することができる。
【0070】式(15)のカチオン性界面活性剤の中でも式(17)
【0071】
【化15】


【0072】(式中、R55、R56、R57、R58、v、w、G、Y、Z及びX- は前記と同じ意味を示す)で表わされるものが好ましく、更に式(18)
【0073】
【化16】


【0074】(式中、R55、R56、R57、R58及びX- は前記と同じ意味を示す)で表わされるものがより好ましく使用できる。
【0075】式(15)の第四級アンモニウム塩は、既知の方法に従って製造することができる。例えば式(18)の第四級アンモニウム塩は、以下の製造スキーム:
【0076】
【化17】


【0077】(式中、R55、R56、R57、R58及びX- は前記と同じ意味を示す)に従い、まず対応する脂肪酸とアミノエチルエタノールアミンとを反応させてイミダゾリン誘導体を形成し、この誘導体をアルカリ処理し、更に対応するアンモニウム化合物と反応させることにより製造することができる。なお、生成物を更に電気透析などにより脱塩することにより、溶解特性や粘度特性を向上させることが好ましい。
【0078】更に、成分(C)のカチオン性界面活性剤としては、式(19)
【0079】
【化18】


【0080】(式中、R59は、分岐鎖を有する総炭素数8〜28のアルキル基を示し、R60は直鎖の炭素数8〜22のアルキル基若しくはアルケニル基、例えばドデシル、オクタデシル、ドコシル等を示し、R61及びR62はそれぞれ独立的に炭素数1〜4のアルキル基又は水素原子(但し、R61及びR62は同時に水素原子ではない)を示す)で表わされる非対称型第四級アンモニウム塩を使用することができる。この場合、R59のアルキル基は、すでに述べたようにゲルベ型アルコールやオキソ法型アルコールから誘導されるものであり、例えば、2−(3−メチルヘキシル)−7−メチル−1−デシル、2−(1−メチル−3,3−ジメチルブチル)−5−メチル−7,7−ジメチルオクチル、2−ヘキシル−1−デシルなどを挙げることができる。
【0081】なお、ゲルベ型アルコールとは、一般には式(20)
【0082】
【化19】


【0083】(式中、xは4〜14の整数を示す)で表わされるアルコールを意味する。また、オキソ法型アルコールとは、一般にα−オレフィンを原料としてオキソ法によって得られるアルコール及びそのアルコール誘導体の総称であり、例えば式(21)及び(22)で表わされるアルコールである。
【0084】
【化20】


【0085】(式中、R63は炭素数1〜5のアルキル基を示し、R64は炭素数5〜10のアルキル基を示す。但し、R63及びR64の合計の炭素数は10〜11である。
【0086】これらのアルコールの具体例としては、日産化学株式会社製の商品名「ファインオキソアルコール140、同1600、同180、同180N、同1800、同2000あるいは同2600」、三菱化成工業株式会社製の商品名「ダイヤドール18G」、三菱油化株式会社製の商品名「ドバノール23−1」、エクソン化学株式会社製の商品名「EXXAL18、EXXAL20」、エメリー株式会社製の商品名「エマゾール871」などにより特定されるアルコールや、エマゾール871をメチルエステル化し、更に還元することにより得られるイソステアリルアルコールなどを挙げることができる。
【0087】なお、式(19)の非対称型第四級アンモニウム塩の好ましい例としては、N−(3−メチルヘキシル)、7−メチル−1−デシル−N−ドデシル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド、N−2−(3−メチルヘキシル)、7−メチル−1−デシル−N−オクチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド、N−2−ヘキシル−1−デシル−N−ドデシル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド、あるいは式(23)
【0088】
【化21】


【0089】(式中、R63及びR64は前記と同じ意味を示す)で表わされる化合物を例示することができる。
【0090】なお、成分(C)のカチオン性界面活性剤に含まれる各第四級アンモニウム塩化合物におけるX- のハロゲンイオンとしては塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオンを例示でき、また、有機アニオンとしてはメトサルフェートイオン、エトサルフェートイオン、メトフォスフェートイオン、エトフォスフェートイオンなどを例示することができる。
【0091】これらのカチオン性界面活性剤は1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、全組成中に0.01〜20%、好ましくは0.2〜10%配合される。0.01%未満であると本発明の効果が得られなくなり、20.0%を超えると毛髪がべたついて感触が劣化する傾向にある。
【0092】成分(D)の溶媒としては、成分(A)の有機シリコーン樹脂を溶解することができることが必要である。成分(D)の溶媒として、成分(A)の有機シリコーン樹脂を実質的に溶解しない貧溶媒を用いた場合には、成分(A)の有機シリコーン樹脂の取扱い性が低下し、また、毛髪処理組成物の安定性も低下する。このような成分(D)の溶媒の具体例としては、環状シリコーン、イソパラフィン、低分子量のジメチルポリシロキサンなどを好ましく例示することができる。
【0093】環状シリコーンとしては、環を構成する原子としてケイ素原子を一般には4〜6個含有する環状シリコーンが好ましく、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、テトラデカメチルシクロヘプタシロキサンなどを好ましく例示できる。
【0094】また、イソパラフィンとしては、常圧における沸点が60〜260℃程度の炭化水素溶媒、例えばエクソン社の登録商標「アイソバー」A、同C、シェル社製の登録商標「シェルゾール」71、フィリップ社製の登録商標「ソルトール」100などで特定されるものを好ましく例示することができる。
【0095】低分子量のジメチルポリシロキサンとしては、重合度が好ましくは2〜6のジメチルポリシロキサンを例示でき、例えばヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ヘキサデカメチルヘプタシロキサンなどを具体的に例示することができる。
【0096】これら成分(D)の溶媒は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、全組成中に0.05〜99%、好ましくは0.5〜50%配合される。0.05%未満ではシリコーン樹脂を均一に付着させることが困難になり、99%を超えると充分に良好な感触を与えることができない。
【0097】また、成分(D)の溶媒は、成分(A)の有機シリコーン樹脂と成分(B)の窒素原子を含有するシリコーン化合物との合計に対して1〜5倍(重量)配合することが好ましい。これにより、成分(A)と成分(B)との相溶性を高め、これらから形成される樹脂皮膜を効果的に可塑化し、これにより損傷毛髪の接着効果をより高めることができる。
【0098】本発明の毛髪化粧料には、前記必須成分(A)〜(D)以外に、油脂類を配合すると、しっとり感を与え、更に良好な感触を得ることができ好ましい。かかる油脂類としては、通常の毛髪化粧料に用いられるものであれば特に制限されないが、融点20〜90℃、特に30〜80℃のものが好ましい。
【0099】このような油脂類としては、例えばラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコールなどの高級アルコール類;ワセリン、パラフィン、オゾケライト、セレシン、マイクロクリスタリンワックスなどの炭化水素類;カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パンタデカン酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグセリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ラノリン脂肪酸などの脂肪酸類;ラウリン酸ドデシル、ラウリン酸オクタデシル、ミリスチン酸テトラデシル、パルミチン酸デシル、パルミチン酸テトラデシル、パルミチン酸オクタデシル、ステアリン酸プロピル、ステアリン酸ヘキサデシル、ベヘン酸ドコシル、ステアリン酸プロピレングリコール、酢酸ラノリン、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド、トリメチロールメタン若しくはペンタエリスリトールと脂肪酸とのエステルなどのエステル類、ミツロウ、カルバナロウ、鯨ロウ、カンデリラロウ、カポックロウ、水添ラノリン、硬質ラノリンなどのロウ類;カカオ脂、パーム油、ヤシ油、牛脂、豚脂、硬化油などの動植物油類などを例示することができる。
【0100】これらの油脂類は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、全組成中に0.01〜50%、特に1〜20%配合するのが好ましい。
【0101】更に、本発明の毛髪化粧料には、通常の毛髪化粧料に使用される成分、例えば非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、スクワレン、液状ラノリン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、パーフルオロポリエーテル、特開昭58−53996号公報や特開平1−117821号公報に記載されているようなカチオン性ポリマー等の感触向上剤、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール等の保湿剤、メチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ポリオキシエチレングリコールジステアレート、エタノール等の粘度調整剤、パール化剤、香料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、トリクロサン、トリクロロカルバン等の殺菌剤、グリチルリチン酸カリウム、酢酸トコフェノール等の抗炎症剤、ジンクピリチオン、オクトピロックス等の抗フケ剤、メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤、その他にEncyclopedia of Shampoo Ingredients(Micellepress,1985)に記載されているような成分等を、本発明の効果を損なわない範囲において任意に添加することができる。
【0102】本発明の毛髪化粧料は、常法に従って製造することができ、公知の酸性若しくはアルカリ性薬剤により、好ましくはpH3〜10、より好ましくは3.5〜8に調整する。
【0103】本発明の毛髪化粧料は、剤型として、用途により水溶液、エタノール溶液、エマルジョン、サスペンション、ゲル、固体、エアゾール等の形態とすることができ、毛髪に適用される種々の化粧料の態様、例えばプレシャンプー剤、シャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、セットローション、ブロースタイリングローション、ヘアスプレー、泡状スタイリング剤、ジェル状スタイリング剤、ヘアリキッド、ヘアトニック、ヘアクリーム、一時染毛剤などとして使用することができる。
【0104】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、枝毛や切れ毛などのできた損傷毛に対して、充分な接着力を有するため、毛先のパサつきを抑え、サラサラ感、平滑性を与え、しかもべたつきがなく、良好な感触を付与することができる。
【0105】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0106】なお、実施例において使用したカチオン化シリコーン(a)〜(d)は以下の構造を有するものである。
【0107】
【化22】


【0108】
【化23】


【0109】実施例1表6に示す組成のヘアトリートメントを、常法により製造し、これを使用したときの平滑性、サラサラ感、パサつきのなさ、べたつきのなさ及びまとまりについて評価した。結果を表1に示す。
【0110】(評価方法)枝毛のある日本人女性の毛髪20g(長さ20cm)を束ね、すすぐタイプの毛髪化粧料についてはこの毛髪束に2gの剤を均一に塗布し、次いで30秒流水ですすぎ洗いをし、タオルドライを行った後ドライヤーで乾燥した。またすすがないタイプの毛髪化粧料についてはこの毛髪束に所定量の剤を塗布した後、風乾した。この毛髪束について下記の基準に従って官能評価した。
【0111】
【表1】
平滑性◎:非常にある○:ある△:どちらともいえない×:ない
【0112】
【表2】
サラサラ感◎:非常にサラサラする○:サラサラする△:どちらともいえない×:サラサラしない
【0113】
【表3】
パサつきのなさ◎:まったくパサつかない○:パサつかない△:どちらともいえない×:パサつく
【0114】
【表4】
べたつきのなさ◎:まったくべたつかない○:ほとんどべたつかない△:ややべたつく×:べたつく
【0115】
【表5】
まとまり(目視)
◎:非常に良好○:良好△:不充分×:非常に不充分
【0116】
【表6】


【0117】
【表7】
実施例2ヘアトリートメント:次に示す組成のヘアトリートメントを常法により製造した。
(%)
(成分)
1)2−ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウム クロリド 1.52)ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 2.03)セタノール 3.04)有機シリコーン樹脂 [(CH3)3SiO0.5/SiO2=1/1] 3.05)カチオン化シリコーン(b) 1.06)イソパラフィン 10.07)ジメチルポリシロキサン(重合度2000) 5.08)ポリオキシエチレンステアリルエーテル(EO=5) 0.59)メチルパラベン 0.210)香料 0.311)精製水 バランス
【0118】
【表8】
実施例3コンディショニングムース:次に示す組成のコンディショニングムースを常法により製造した。
(%)
(成分)
1)ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 0.52)有機シリコーン樹脂 [(CH3)3SiO0.5/SiO2=0.5/1] 1.03)カチオン化シリコーン(D) 0.54)メチルポリシロキサン(3cs) 3.05)ミリスチン酸イソトリデシル 1.06)グリセリン 2.57)流動パラフィン 2.08)モノイソステアリン酸ジグリセリル 1.09)95%エチルアルコール 5.010)メチルパラベン 0.111)香料 0.112)LPG(4.0kg/cm2G,20℃) 10.013)精製水 バランス

【特許請求の範囲】
【請求項1】 次の成分(A)〜(D):(A)(R)3SiO1/2単位及びSiO2単位からなり、(R)3SiO1/2単位のSiO2単位に対する比が1/2〜3/2である有機シリコーン樹脂(ただし、Rは炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖の炭化水素基又はアリール基を示す) 0.01〜50重量%(B)カチオン化シリコーン 0.01〜20重量%(C)カチオン性界面活性剤 0.01〜20重量%(D)成分(A)の有機シリコーン樹脂を溶解することのできる溶媒 0.05〜99重量%を含有する毛髪化粧料。
【請求項2】 更に、油脂類を0.01〜50重量%含有する請求項1記載の毛髪化粧料。

【公開番号】特開平7−53332
【公開日】平成7年(1995)2月28日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平5−198655
【出願日】平成5年(1993)8月10日
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)