説明

毛髪矯正方法および装置

【目的】 くせ毛,縮毛等に均一な圧力を加えることにより,

で表される毛髪指数を100に近ずけるようにすることを特徴とする毛髪矯正方法およびそれに使用する装置
【構成】 互いに曲率の異る曲面で構成され,かつ把手を有する加圧子3を,把手4に設けた支点5を中心として開閉可能に構成した装置,あるいは可撓部の両側に平面部を設けた作動子からなる装置等を使用して,毛髪を押圧あるいは転動させることにより,均一な圧力を加え,毛髪指数を100に近ずけることにより,くせ毛,縮毛を矯正することを特徴とする毛髪矯正方法およびそれに使用する装置

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,毛髪の矯正方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,毛髪の矯正方法としては,毛髪にパーマネント剤の1液を塗布して,膨潤軟化させ,毛髪を引張る方法,1液を塗布した後,熱を加える操作を繰り返すことにより,相当量の毛髪を膨潤軟化させ,直毛にする方法,熱を加えながら直接引張り直毛にする方法等がある。
【0003】しかしながら,これらの方法は,毛髪を損傷する程度が極めて大きく,特に熱を過度に加えることにより,毛髪内部の充填物質が溶出してしまい,また引張ることにより,毛髪の内部の繊維組織が破壊されてしまう等々の問題があった。
【0004】また,矯正に長時間を要する等の問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,このような従来技術における問題点を解決しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち,本発明は,毛髪を束にし,あるいは並列させ,該毛髪に均一な圧力を加え,その形状を,図1に示すように毛髪の短径(a)と毛髪の長径(b)との比によって決定される毛径指数が100に近ずくように矯正することを特徴とするものである。
【0007】本発明者は,長年にわたり,くせ毛や縮毛の髪の断面を観察したところ,これらの毛の断面形状は,図2に示すような長方形や,図3に示すような三角形になっていることを確認した。
【0008】さらに,本発明者は,このような長方形や三角形の断面の毛髪を円形に変形させることによって,すなわち,前記のように,毛髪の短径(a)と毛髪の長径(b)との比によって決定される毛径指数を100に近けることによって,毛髪を損傷することなく,しかも短時間で直毛に矯正することができるとの知見を得た。
【0009】例えば,日本人の平均毛径指数は75〜85であるが,くせ毛の場合は60〜70,縮毛の場合は50〜60であり,この指数が低いほど,毛髪によじれがあり,強いくせを有している訳である。そこで,a=b=100に近けることにより,くせをなくし,直毛にすることができるのである。本発明は,このような理論に基づき毛髪の矯正を行うものである。
【0010】
【作用】以下,図面により,本発明を詳細に説明する。
【0011】図1は本発明における毛径指数の説明図,図2はくせ毛の断面図,図3は縮毛の断面図,図4は本発明の実例の作用前,図5は作用後を示す説明図,図6は本発明の他の実例の作用前,図7は作用後を示す説明図,図8は本発明実施後の毛髪の断面図,図9および図1010は本発明に使用する装置の説明図,図11および図1212は本発明に使用する装置の他の実施例を示す説明図,図13(ア)(イ)および図14(ア)(イ)は本発明に使用されるストローパネルの説明図である。
【0012】図1においてaは短径,bは長径である。また図2および3において1は毛髪,2は繊維である。さらに図4および図9において,3,3’は毛髪1を束ね,かつ圧力を加えるための加圧子で,ステンレス鋼の薄板等の材料からなり,両側が互いに曲率の異る曲面で構成され,支点5を軸として作動する把手4によって開閉する。また図11および12において6,6は毛髪1を抑止し,かつ互いに反対方向に運動可能に構成した作動子,7は該作動子6,6間に設けられた可撓部である。また図13において,8はロール状ストローパネル,図14において,9は螺旋状ストローパネルであり,それぞれ(ア)は使用状態,(イ)は展開状態を示す。
【0013】本発明により,毛髪の矯正を行うには,図4R>4に示すように,適当量の毛髪1を束ね,コールドパーマ剤の1液を毛髪1に塗布し,毛髪1を膨潤軟化させた後,加圧子3’内に挟み,把手4を閉じると,図10に示すように加圧子3’の曲率は1/2程度まで小さくなり,加圧子3’内の毛髪1は加圧子3および3’により外側から均一に加圧され,毛髪1は変形し,次第に円形に近ずいていく。その結果毛皮質のケラチン質の繊維の束のよじれが矯正される。この際外部から間充物質を添加して,再びよじれないようにし,さらにコールドパーマ液の2剤を塗布して,毛髪を矯正状態に固定する。
【0014】また,本発明は図6図7および図11に示すようにして毛髪を矯正することもできる。すなわち,前記と同様の処理を施した毛髪1を適当量並列し,図11R>1に示す作動子6,6間に挟持して,親指と人指指の腹により可撓部7を中心として相対する作動子6,6を互いに反対方向に5mm程度運動させると(しごくと),挟持された毛髪1は作動子6,6内で転動され変形し,次第に円形に近ずいていく。そこで,前項の場合と同様にコールドパーマ液の2剤を塗布し,毛髪を矯正状態に固定する。
【0015】なお,本発明においては,前記のコールドパーマ剤の2液の作用に対しても,毛髪を直毛状態に保持しておくために,図13および図14に示すようなストローパネル8あるいは9が必要となる。
【0016】すなわち,毛髪は薬液のみでは,直毛処理後も頭の形と骨格に従って大きくうねってしまい,直毛にならないのである。
【0017】そこで,本発明においては,ストローパネル8あるいは9を使用するのである。このストローパネル8はロール状を呈しており,またストローパネル9は螺旋状を呈しており,常時は円柱状態になるようにしてある。
【0018】従ってストローパネル8あるいは9を少々押し拡げ,その中に適当量の毛髪1を入れた後手を離すと,ストローパネル8あるいは9は円柱状に復元し,その結果,内部の毛髪には圧力が加わり,直毛に変化する。この場合ストローパネル9のように螺旋状に形成すると復元力はさらに強くなる。
【0019】このストローパネルはいずれも,素材は反復使用できるプラスチックス系のものと,使捨て用の紙製のものがある。
【0020】
【実施例】本発明により,毛髪の矯正を行ったところ,従来の方法より30分乃至1時間短い時間で,毛髪の矯正を行うことができた。しかも毛髪に損傷を与えることなく,処理後ドライヤーで乾燥するのみで直毛状態を保持することができた。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように,本発明は,毛髪の矯正に際して,従来技術のように,強制的に引張ったり,あるいは毛髪に薬液を塗布し,かつ高熱を長時間加えるような操作を行うことなく,毛髪の健康状態を保持したまま,くせ毛,縮毛に圧力を加えることにより,毛径指数を100に近づけ,直毛に矯正することができる。
【0021】また,矯正に使用する器具も簡易な構造であるので,安易に製造することができる等々優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における毛径指数の説明図
【図2】くせ毛の断面図
【図3】縮毛の断面図
【図4】本発明の実例の作用前を示す説明図
【図5】本発明の実例の作用後を示す説明図,
【図6】本発明の他の実例の作用前を示す説明図
【図7】本発明の実例の作用後を示す説明図
【図8】本発明実施後の毛髪の断面図
【図9】本発明に使用する装置の説明図
【図10】図9に示す装置の作動状態を示す説明図
【図11】本発明に使用する装置の他の実例を示す説明図
【図12】図11に示す装置の作動状態を示す説明図
【図13】本発明に使用されるストローパネルの説明図
【図13】本発明に使用されるストローパネルの説明図
【符号の説明】
a 短径
b 長径
1 毛髪
2 繊維
3 加圧子
3’加圧子
4 把手
5 支点
6 作動子
7 可撓部
8 ロール状ストローパネル
9 螺旋状ストローパネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】 毛髪に均一な圧力を加え,該毛髪の形状が,(1)式で表される毛径指数を100に近ずけるようにすることを特徴とする毛髪矯正方法

【請求項2】 毛髪を束にして,その側面から均一な圧力を加えることを特徴とする請求項1記載の毛髪矯正方法
【請求項3】 毛髪をコールドパーマネント剤の作用により,膨潤軟化させた後,該毛髪を束状にし,圧力を加え,毛径指数50〜60のくせ毛.縮毛等を毛径指数100に近ずけるようにすることを特徴とする請求項1記載の毛髪矯正方法
【請求項4】 毛髪を並列させ,転動させつつ,均一な圧力を加え,毛径指数を変化させ100に近ずけるようにすることを特徴とする請求項1記載の毛髪矯正方法
【請求項5】 両側が互いに曲率の異る曲面で構成され,かつ把手を有する加圧子を設けるとともに,該把手を支点を軸として回動可能に構成し,加圧子を開閉可能に形成したことを特徴とする毛髪矯正装置
【請求項6】 中央部に可撓部を設け,かつ両側に平面部を有する作動子からなることを特徴とする毛髪矯正装置
【請求項7】 常時は管状を呈し,かつ展開可能に構成されたロール状あるいは螺旋状ストローパネルからなることを特徴とする毛髪矯正装置

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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