気泡発生浴槽
【発明の詳細な説明】
(イ)産業上の利用分野 本発明は、気泡発生浴槽のリモートコントローラ構造に関するものである。
(ロ)従来の技術 従来、気泡発生浴槽の一実施例として、浴槽本体と循環ポンプとの間に浴槽循環流路を介設し、同浴湯循環流路に空気取入部を連通連結して、浴槽本体内へ気泡混じりの浴湯を噴出可能とし、かつ、循環ポンプの回転数を制御部により制御して、気泡混じりの浴湯の噴出量を調整可能としたものがある。
そして、制御部を介した循環ポンプの操作は、浴室の壁面に固定状態に取付けられている操作部により行なうことができるようにしている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 ところが、上記した気泡発生浴槽の操作部の場合、浴室の壁面に取付けられているために、操作部を操作する際には、入浴者は同操作部に手がとどく位置まで近づかなければならず、くつろいだ入浴姿勢では操作ができないという問題がある。
また、上記操作部では、循環ポンプの回転数の変更操作を行なって、噴流形態を変更することができるようにしているが、入浴者にとって、かかる変更操作による噴流形態の変化は、体感により知る以外になく、かかる体感も噴流になれてくると分らなくなるという問題があった。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、浴槽本体と循環ポンプとの間に浴湯循環流路を介設し、同浴湯循環流路に空気取入部を連通連結して、浴槽本体に設けた複数の噴出ノズルより浴槽本体内へ気泡混じりの浴湯を噴出可能とし、かつ、各駆動部を制御部を介して操作部により操作可能とした気泡発生浴槽において、噴流形態操作スイッチと噴流形態表示部を具備し、噴流形態を図により動的に表示可能としたことを特徴とする気泡発生浴槽に係るものである。
また、本発明は、上記操作部に噴流形態表示部と、噴流形態を表示した噴流形態操作スイッチを並設し、噴流形態操作スイッチが操作されると、操作された噴流形態操作スイッチに対応する噴流形態表示部に設けられた指標部が点灯することにも特徴を有する。
さらに、本発明は、上記噴流形態表示部を液晶表示式とし、液晶表示素子の点滅により噴流形態を動的に表示可能としたことにも特徴を有する。
(ホ)作用・効果 本発明によれば、以下のような作用効果が生起される。
すなわち、本発明では、1)入浴者が操作した噴流形態が図で動的に表示されるために、視覚的に操作状況を確認できるので、操作しやすく、安心して入浴することができる。また、噴流形態の変化を見ながら入浴を楽しむことができる。
2)入浴者が、噴流形態を表示した噴流形態操作スイッチを操作すると、同スイッチに対応する噴流形態表示部の指標部に表示されるために、視覚的に操作状況を確認できて操作しやすく、安心して入浴することができる。
3)液晶表示素子の点滅により、噴流形態の変化をより視覚的に確認できるので、入浴の楽しさが増し、噴流形態の変更操作も楽しく行える。
(ヘ)実施例 以下に、本考案の実施例を図面を参照しながら説明する。
〔気泡発生浴槽の全体構成〕
まず、本考案に係る操作部スイッチ構造を具備する気泡発生浴槽の全体構成について説明する。
第1図及び第2図において、(A)は気泡発生浴槽であり、同気泡発生浴槽(A)は、上面開口の箱型に形成した浴槽本体(1)の前後壁及び左右側壁に、それぞれ噴出量自動可変の足側・背側・胸側用の噴出ノズル(2)(2)、(3)(3)、(4)(4)を合計六個設けている。
かかる噴出ノズル(2)(3)(4)の具体的な構造は、先に出願人が出願した特願平1−73367号に記載のものと同様に構成している。
そして、上記浴槽本体(1)は、周縁に一定幅の鍔状の縁部(1a)を形成し、同縁部(1a)に空気取入部(5)と操作部としての操作パネル部(6)を一体的に取付け、左右側壁の略中央部に、横断面略V字状の縦長凹部(1b)(1b)を形成し、同凹部(1b)(1b)の後壁(背側)に面する側の傾斜面(1′b)(1′b)に、上記胸側噴出ノズル(4)(4)を後壁の中央部に向けて取付けている。
また、かかる気泡発生浴槽(A)の外部にはポンプ保護ケース(K)を配設しており、同ケース(K)内には、浴湯を循環させる循環ポンプ(P)と、同ポンプ(P)により循環される浴湯を濾過する濾過機(F)と、同ポンプ(P)を駆動させるポンプ駆動用モーター(M)と、同モーター(M)や各噴出ノズルのノズル用弁体開閉作動用モーター(M1)及び電動三方弁(G)の駆動を制御する制御部(C)とを設けている。
制御部(C)は、第2図に示すように、マイクロプロセッサ(MPU)と、入出力インターフェース(a)(b)と、ROMとRAMとからなるメモリ(m)と、タイマー(t)とから構成している。
また、上記循環ポンプ(P)と気泡発生浴槽(A)との間には、浴湯循環流路(D)を介在させている。
すなわち、浴湯循環流路(D)は、気泡発生浴槽(A)から循環ポンプ(P)へ浴湯を送るための浴湯吸込パイプ(10)と、同循環ポンプ(P)から、同浴湯(A)へ浴湯を送るための浴湯強送パイプ(11)とより構成している。
そして、同浴湯吸込パイプ(10)は、浴槽本体(1)の下部に開口いた吸入口(1m)に一端を連通連結し、循環ポンプ(P)の吸水口に他端を連通して同循環ポンプ(P)に浴湯を吸込むようにする一方、浴湯強送パイプ(11)は、循環ポンプ(P)の吐出口に一端を連通し、前記噴出ノズル(2)(3)(4)にそれぞれ他端を連通連結している。
また、上記した吸入口(1m)は、足側・背側用の噴出ノズル(2)(3)よりも低位置に設けている。
また、前記した空気取入部(5)と各噴出ノズル(2)(3)(4)との間には、吸気パイプ(12)(13)(14)を介設しており、各噴出ノズル(2)(3)(4)の浴湯噴出時に生じる負圧を利用して、空気取入部(5)より取入れた空気を、上記吸気パイプ(12)(13)(14)中を通して各噴出ノズル(2)(3)(4)内へ吸入させ、各噴出ノズル(2)(3)(4)より浴湯本体(1)内へ気泡混じりの浴湯を噴出可能としている。
また、循環ポンプ(P)を駆動させるポンプ駆動用モーター(M)と制御部(C)との間には、第2図に示すように、インバータ(I)を介設し、同インバータ(I)の出力周波数を変化させて循環ポンプ(P)の回転数を制御することにより、循環ポンプ(P)の回転数の変更を円滑かつ確実に行なえるようにしている。
また、浴湯吸込パイプ(10)の中途部(循環ポンプ(P)内の吸込側とすることもできる)には、第2図に示すように圧力検出センサ(S)を取付けており、浴槽本体(1)内のお湯張り量、すなわち水位を検出するとともに、浴湯吸込パイプ(10)内を通して循環ポンプ(P)に吸込まれる浴湯の圧力を検出することができる。
そして、かかる圧力検出センサ(S)からの出力によって測定した水位レベルによって、制御部(C)によるブロー運転、凍結防止運転、濾過機洗浄運転及び自動濾過機洗浄運転の開始及び停止を制御するように構成している。
なお、これら各運転の内容は、先に出願人が出願した特願平1−73367号に記載しているものと同様である。
また、浴湯強送パイプ(11)の中途部には、第2図に示すように、同パイプ(11)内を圧送される浴湯の温度を検出する浴湯温度検出センサ(T)を取付け、同センサ(T)からの検出結果を制御部(C)に送り、同制御部(C)によりポンプ駆動用モーター(M)及び各噴出ノズル(2)(3)(4)を制御するようにしている。
そして、かかる浴湯温度検出センサ(T)を用いることによって、給湯が一定の水温に満たない場合には、制御部(C)によるブロー運転が開始されないようにしている。
このように、制御部(C)によるブロー運転は、浴湯が一定の水位と一定の水温に満たない場合には運転が開始されないようにしている。
また、上記したブロー運転では、前記した特願平1−773367号に記載のマイルドブロー、指圧ブロー(本実施例ではスポットブロー)、パルスブロー、ウェーブブロー、サイクルブロー、及びプログラムブロー(本実施例ではランダムブロー)の各噴流形態が採れるようにしていると共に、各噴流形態での強弱レベルの変更が行えるようにしている。
また、上記のように構成した気泡発生浴槽(A)には、操作パネル部(6)とは別個に、やはり操作部として、手に持った状態で前記した制御部(C)に駆動出力を送ることのできるリモートコントローラ(30)を、浴室側壁(W)に設けたコントローラ収納ケース(30′)内に出し入れ自在に収納している。
〔リモートコントローラの説明〕
以下、リモートコントローラ(30)について、第3図〜第9図を参照して説明する。
すなわち、リモートコントローラ(30)は、全体を防水構造としており、第3図に示すように、前後方向に縦長の偏平箱型のコントローラケース(31)内に、電気回路部(32)と噴流形態表示部としてのブロー状態表示部(59)と電池(B)を設けると共に、同ケース(31)の表面に操作スイッチ部(33)を設けている。
なお、本実施例では、噴流形態表示部(ブロー状態表示部)の液晶表示素子をドットで表わした場合について説明する。
コントローラケース(31)は、第5図〜第7図に示すように、上側ケース(34)と、下側ケース(35)と、両ケース(34)(35)の前端間に介設した赤外線透過窓(36)(いわゆるスモークトップ)と、両ケース(34)(35)の後部間に介設して電気回路室(39)と電池室(40)とを隔離形成する隔壁(37)と、両ケース(34)(35)の右側壁後部間に着脱自在に取付けて電池室(40)を開閉する蓋体(38)とから形成している。
また、上側ケース(34)は、第6図及び第7図に示すように、左側半部に長方形状の開口部(34a)を開口して、同開口部(34a)より本考案の要旨をなすブロー状態表示部(59)の表面を露出可能とし、同開口部(34a)の前後側方及び右側方に沿わせて平面視コ字状の段付凹状の操作スイッチ取付用凹部(34b)を形成している。
また、操作スイッチ部(33)は、第4図及び第6図に示すように、操作スイッチ部取付用凹部(34b)内に、クリック感を付与したシート状のメンブレンスイッチ(70)を取付け、同スイッチ(70)の表面に表面シート(71)を張設している。
そして、メンブレンスイッチ(70)には多数個の各種操作スイッチを設け、同各種操作スイッチを操作することにより、操作パネル部(6)とは別個にブロー運転等を開始することができるようにしている。
また、第3図に示す各種操作スイッチは、噴流形態操作スイッチ(72)と運転スイッチ(73)からなり、噴流形態操作スイッチ(72)中、(74)はマイルドブースイッチ、(75)はスポットブロースイッチ、(76)はパルスブロースイッチ、(77)はウェーブブロースイッチ、(78)はサイクルブロースイッチ、(79)はランダムブロースイッチ、(80)(81)は浴湯噴出強・弱側スイッチ、(82)は足側噴出ノズル使用パターンスイッチ、(83)は背側噴出ノズル使用パターンスイッチ、(84)は胸側噴出ノズル使用パターンスイッチである。
また、(85)は、チャイルドロック表示部である。
そして、チャイルドロック操作は、前記したいずれかのブロースイッチの内の一つを、例えば続けて2回押すと、あらかじめ設定したシリアルコード送信信号に基づいて、コード信号が赤外線をキャリアとして送信され、かかる赤外線を赤外線受信部(9)が検知すると、制御部(C)が循環ポンプ(P)の動作ができないように制御し、いくら操作パネル部(6)を操作してもブロー運転を始動できないようにしている。
これは、子供の入浴時に大人があらかじめ上記の操作をしておくことにより、子供が操作パネル部(6)を誤って操作してもブロー運転が動作しないようにして、子供の安全を確保しているものである。
また、電気回路部(32)は、第5図及び第6図に示すように、電気回路部室(39)内に基板(45)(プリント回路基板)を配設し、同基板(45)にブロー状態表示部(59)と赤外線発信体として三個の発光ダイオード(47)(48)(49)を導電状態に取付けると共に、同基板(45)に操作スイッチ部(33)のメンブレンスイッチ(70)をリード線(50)を介して接続する一方、同基板(45)に電池(B)を接続端子(51)を介して接続している。
また、第5図に示す赤外線発信体としての発光ダイオード(47)(48)(49)は、操作パネル部(6)に設けた赤外線受信部(9)に向けて赤外線を赤外線透過窓(36)を通して発信するためのものであり、基板(45)の前端中央部と前部左右側部にそれぞれ取付けて、中央部の発光ダイオード(47)は、前方へ向けて赤外線を発信可能とし、左右側部の発光ダイオード(48)(49)は、それぞれ左右側下方ヘ向けて赤外線を発信可能としている。
また、各発光ダイオード(47)(48)(49)からは、操作スイッチ部(33)を操作することにより、あらじめ設定したシリアルコード送信信号に基づいて、各種操作スイッチに応じた所定のコード信号が赤外線をキャリアとして送信されるものであり、かかる赤外線が赤外線受信部(9)により検出されるようにしている(第2図参照)。
また、ブロー状態表示部(59)は、第6図及び第7図に示すように、基板(45)上に載置した左右一対のラバーコネクタ(60)(60)と、同コネクタ(60)(60)上に載置したブロー状態表示板(61)と、上半部を上側ケース(34)の開口部(34a)に内方より嵌合させたブロー状態視認窓板(63)と、同視認窓板(63)とブロー状態表示板(61)との間に介在させた緩衝部材(64)とから構成している。
また、ブロー状態表示板(61)は、第3図に示すように、ドライバーにより動作する液晶表示器(LCD)により、入浴者が操作スイッチ部(33)を操作して選択した各種噴流形態をドット表示するようにしている。かかるブロー状態表示板(61)による液晶表示は、本発明の要旨をなすものであり、後に詳説する。
また、ブロー状態視認窓板(63)は、透明なポリカーボネートやポリサルホンやアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂等の合成樹脂により成形して、ブロー状態表示板(61)を透視可能とすると共に、同表示板(61)を保護している。
また、第8図に示すブロー状態表示部(59)中、(86)は噴流形態ドット表示部、(87a)(87b)(87c)は、それぞれ足側・背側、胸側浴湯噴出位置表示部、(88)は強弱レベル表示部、(89)はランダム表示部、(95)(96)(97)は、それぞれA・B・Cモード表示部(90)(91)(92)(93)(94)は、それぞれ噴流形態指標部であり、(90)はマイルドブロー指標部、(91)はスポットブロー指標部、(92)はパルスブロー指標部、(93)ウェーブブロー指標部、(94)はサイクルブロー指標部である。
また、噴流形態ドット表示部(86)は、第8図に示すように、縦一列が14個のドット列を、横方向に5列配列して、各ドットの点滅により噴流形態の動態表示、浴湯の噴出量及び噴出箇所(足側、背側、胸側)を表示可能としている。
そして、液晶表示する噴流形態ドット表示部(86)、浴湯噴出位置表示部(87a)(87b)(87c)、強弱レベル表示部(88)、ランダム表示部(89)、及び噴流形態指標部(90)(91)(92)(93)(94)は、第9図に示すピン接続図において、通電されたピン接続縦線(P1)(P2)(P3)と、ピン接続横線(P4)〜(P37)とが交わる個所が点灯するようにしている。
例えば、ピン接続縦線(P3)とピン接続横線(P9)が通電されると左上隅のドットが点灯する。
そして、各ブロースイッチを押すと、噴流形態ドット表示部(86)にそれぞれ第10図〜第15図に示すような動態表示がなされるようにしている。
以下、各噴流形態、すなわち、マイルドブロー、スポットブロー、パルスブロー、ウェーブブロー、サイクルブロー、及びランダムブローの各動態表示を、第10図〜第15図を参照して説明する。
(マイルドブロー)
マイルドブローは、各噴出ノズル(2)(3)(4)からの浴湯の噴出量が多くかつ噴出圧が低い噴流形態であり、かかる噴流形態を動態表示すべく、第10b図に示すように、上部十段が横五列で、その直下方の段が横三列、そして、下部三段が中央に一列のドットが点滅するようにして、かかる下部のみが先細り状の形態により、下方より上方へ向けて大量の浴湯が噴出されるマイルドブローを入浴者にイメージさせている。
すなわち、マイルドブロースイッチ(74)をONすると、第10a図に示すように、まず、最下段のドットが点灯し、一定時間、例えば0.1秒毎に上方へ一段ずつ積重ね状に点灯していき、第10b図に示すような形態で全灯する。
かかる全灯表示によりマイルドブロー運転が開始されたことを入浴者にイメージをさせるようにしている。
そして、全灯後、一定時間、例えば0.1秒後、第10c図に示すように、最下段に位置するドットより二段だけ消滅し、かかる消滅した二段が1段ずつ上方へ移行するように、下段側を点灯させると共に、その二つ上の上段側を消灯させるという表示を順次繰返し、最上段に至って、第10d図に示すように全灯する。
かかるドットの点滅により、消灯ドットが下方から上方へ一段ずつ移行して、マイルドブロー形態の浴湯が下方から上方へ向けて噴出されていることを入浴者にイメージさせるようにしてる。
また、全灯後、例えば、1.0秒後に第10e図に示すように、全消し、例えば0.5秒経過後、再度第10a図に示すドット表示に戻り、上記した動態表示を繰返す。
(スポットブロー)
スポットブローは、各噴出ノズル(2)(3)(4)からの浴湯の噴出量が少なくかつ噴出圧が高い噴流形態であり、かかる噴流形態を動態表示すべく、第11b図に示すように、上部二段が横五列で、中途部七段が三列、そして下部五段が中央に一列のドットが点滅するようにして、かかる下方へ漸次先細り状の形態により、下方より上方へ向けて噴出される指圧感のあるスポットブローを入浴者にイメージさせるようにしている。
そして、スポットブロースイッチ(75)をONすると、第11a図に示すように、最下段のドットが点灯し、一定時間、例えば0.1秒毎に上方へ一段ずつ積重ね状に点灯していき、第11b図に示すような形態で全灯する。
かかる全灯表示によりスポットブロー運転が開始されたことを入浴者にイメージさせる。
そして、全灯後、一定時間、例えば0.1秒後、第11c図に示すように、最下段に位置するドットより二段だけ消滅し、かかる消滅した二段が1段ずつ上方へ移行するように、下段側を点灯させると共に、その二つ上の上段側を消灯させるという表示を順次繰返し、各段を順次点滅させ、最上段に至って、第11d図に示すように、全灯する。
かかるドットの点滅により、消灯ドットが下方から上方へ一段ずつ移行して、指圧的な浴湯が下方から上方へ向けて噴出されていることを入浴者にイメージさせるようにしている。
また、全灯後、例えば1.0秒後に、第11e図に示すように、全消し、例えば、0.5秒経過後に、再度第11a図に示すドット表示に戻り、上記した動態表示を繰返す。
(パルスブロー)
パルスブローは、個々の噴出ノズル(2)(3)(4)を周期的に開閉作動させ、浴湯の噴出・停止を交互に行なう噴流形態であり、第12図に示すように、スポットブローと同一形態、すなわち、下方へ漸次先細り状の形態を、一定時間、例えば1.5秒間、第12a図に示すように全灯させ、その後一定時間、例えば0.5秒間、第12b図にしめすように全消させて、噴流がパルス的に出たり出なかったりするブローを入浴者にイメージさせることができるようにしている。
(ウェーブブロー)
ウェーブブローは、循環ポンプ(P)の回転数を周期的に変更して、浴湯の噴出量・噴出圧を周期的に変化させる噴流形態であり、かかる噴流形態を動態表示すべく、第13a図に示すように、38個の点灯ドットにより上下に大小二つの三角形を表示した形態を、二画面連続させて表示するようにプログラムしておくことにより、入浴者に寄せては返す波のイメージを与えるようにしている。
すなわち、ウェーブブロースイッチ(76)をONすると、第13a図に示すように、例えば、0.1秒毎に点灯ドットが上段より下段に向って一段ずつ移行して、上方から下方へ向けて大小二つの波が二回連続して流れ、波状に浴湯が噴出されていることを入浴者にイメージさせるようにしている。
また、上記のように38ドットが移行した後は第13b図に示すように、例えば、0.1秒毎に点灯ドットが下方より上方へ向って一段ずつ移行して、下方から上方へ向って大小二つの波が二回連続して流れ、波状に浴湯が噴出されていることを入浴者にイメージさせるようにしている。
このようにして、第13a図及び第13b図に示すような点灯ドットの移行により、寄せては返す波のイメージを入浴者に与えることができる。
(サクルブロー)
サイクルブローは、浴湯が噴出される個所を自動的かつ周期的に変更することにより、浴湯の噴出個所の変化を楽しむことのできる噴流形態である。
すなわち、サイクルブローは、例えば、背側噴出ノズル(3)(3)→胸側噴出ノズル(4)(4)→足側噴出ノズル(2)(2)の順に一定時間各噴出ノズルを開放して浴湯を噴出するものであり、この際、各噴出ノズル(2)(3)(4)より噴出する浴湯形態は、前記マイルドブロー、スポットブロー、ウェーブブロー、さらには、マイルドブローと指圧ブローとを周期的に変化させる噴流形態を採ることができる。
また、上記のような噴流形態を動態表示すべく、第14b図に示すように、マイルドブローと同一形態、すなわち、下部のみが先細り状の形態と、第14c図に示すように、左側列から右側列に向って漸次拡散する二等辺三角形状の形態と、第14d図に示すように、右側列から左側列に向って漸次拡散する二等辺三角形状の形態と、第14f図に示すように、マイルドブローの形態を上下反転させた上部のみが先細り状の形態とにより、噴出個所が変化する状態を入浴者に視認させることができるようにしている。
すなわち、サイクルブロースイッチ(77)をONすると、第14a図に示すように、最下段のドットが点灯し、一定時間、例えば0.1秒毎に上方へ一段ずつ積重ね状に点灯していき、第14b図に示すような形態で全灯する。
かかる動態表示により背側噴出ノズル(3)(3)より浴湯が噴出されていることを入浴者に視認させることができる。
また、上記全灯から例えば0.5秒後に全消し、例えば0.5秒後に、第14c図に示すように、左側のドット列が点灯し、一定時間、例えば、0.1秒毎に右側方へ一列ずつ並列状に点灯して全灯し、例えば0.5秒後に全消する。
かかる動態表示により、左側の胸側ノズル(4)から浴湯が噴出されていることを入浴者に視認させることができる。
また、上記全消から、例えば0.5秒後に、第14d図に示すように、右側のドット列が点灯し、一定時間、例えば、0.1秒毎に左側方へ一列ずつ並列状に点灯して全灯し、例えば0.5秒後に全消する。
かかる動態表示により、右側の胸側ノズル(4)から浴湯が噴出されていることを入浴者に視認させることができる。
また、上記全消から例えば0.5秒後に、第14e図に示すように、最上段のドットが点灯し、一定時間、例えば0.1秒毎に下方へ一段ずつ追加状に点灯していき、第14f図に示すような形態で全灯する。
かかる動態表示により、足側噴出ノズル(2)(2)より浴湯が噴出されていることを入浴者に視認させることができる。
また、上記全灯から例えば0.5秒後に全消し、例えば0.5秒経過後に再度第14a図に示すドット表示に戻り、上記した動態表示を繰返す。
(ランダムブロー)
ランダムブローは、噴流形態や噴流強さや噴流個所の選択を、予め設定したプログラムに応じて任意に組合せ或は経時変化させて、噴流の変更を多様化させたものであり、定形のおしつけ方式でない意外性のある噴流形態の組合せ順序が楽しめるものである。
そして、かかる噴流形態を動態表示すべく第15a図に示すマイルドブローの動態表示、第15b図に示すスポットブローの動態表示、第15c図に示すパルスブローの動態表示、第15d図及び第15e図に示すサイクルブローの動態表示、第15f図に示すウェーブブローの動態表示により、意外性のある噴流形態の変化を入浴者に視認させることができるようにしている。
すなわち、第15a図に示すマイルドブローの動態表示では、まず最下段のドットが点灯し、例えば、0.1秒毎に上方へ一段ずつ積重ね状に点灯していき全灯する。
また、第15b図に示すスポットブローの動態表示では、まず、最下段のドットが点灯し、例えば、0.1秒毎に上方へ一段ずつ積重ね状に点灯していき全灯する。
また、第15c図に示すパルスブローの動態表示では、スポットブローと同一形態で例えば1.0秒間全灯し、その後、例えば、0.5秒間全消するという表示を2回繰返して、次のブローの動態表示に移行するようにしている。
また、第15d図に示すサイクルブローの動態表示では、マイルドブローの動態表示と同一形態で、ドットが最下段から上方へ一段ずつ積重ね状に点灯して、背側噴出ノズル(3)(3)からマイルドブロー形態の浴湯が噴出していることを視認可能としている。
また、第15e図に示すサイクルブローの動態表示では、マイルドブローの動態表示を上下に反転させた形態で、ドットが最上段から下方へ一段ずつ追加状に点灯して、足側噴出ノズル(2)(2)からマイルドブロー形態の浴湯が噴出していることを視認可能としている。
また、第15f図に示すウェーブブローの動態表示では、上下方向へそれぞれ38ドットが移行する動態変化の後、次のブローの動態表示に移行するようにしている。
また、各ブローの動態表示に移行する際には、例えば0.5秒間は一旦全消するようにしている。
また、本実施例では、パルスブロー、ウェーブブロー、サイクルブロー、及びランダムブローに、それぞれ三種類のモードを設定しており、同モードは、本出願人が先に出願した特願平1−73367号に記載のものと同様である。
また、各噴流形態において、各モードを変更した場合には、最初の動態表示から始まるようにしている。
また、入浴者が選択したモードは、A・B・Cモード表示部(95)(96)(97)の内、いずれかの選択したモードと一致する表示部が点灯して、入浴者が視認できるようにしている。
また、ドット表示による各噴流形態の動態表示は、上記した表示に限定されるものではななく、噴流形態や噴流強さや噴流個所を入浴者に視覚的にイメージさせることのできる動態表示パターンであればよい。
また、噴流形態ドット表示部(86)では、噴流形態のみでなく、ドット表示によるタイマー表示等も可能である。
例えば、マイルドブローを1分間運転した直後に、上記ドット表示部(86)に1分間経過を視認させるための「1」をドット表示することができる。
また、本実施例では、ブロー状態表示部(59)をリモートコントローラ(30)に設けているが、同表示部(59)は、操作パネル部(6)に設けることも、また、独立して浴室の壁面に取付けるようにすることもできる。
また、リモートコントローラ(30)と制御部(C)とを、赤外線をキャリアとして双方向通信可能とし、実際に運転しているブロー形態と同一の動態表示をリアルタイムに行なうことができるようにすることもできる。
本発明の実施例は、上記のように構成しているものであり、本実施例によれば、以下のような作用効果が生起される。
すなわち、本実施例では、リモートコントローラ(30)により、循環ポンプ(P)及び各噴出ノズル(2)(3)(4)を制御部(C)を介して操作可能としているために、入浴者は同リモートコントローラ(30)を手に持って、自由な入浴姿勢で楽に噴流形態の変更等を行なうことができる。
また、リモートコントローラ(30)にはブロー状態表示部(59)を設け、同表示部(59)によりブロー状態を図形表示可能としているために、入浴者は、図形表示されたブロー状態を視認しながら入浴を楽しむことができる。
この際、ブロー状態表示部(59)は、液晶表示器によりドット表示し、ドットの点滅により噴流形態の動態表示を可能としているために、入浴者は、表示された噴流形態の動的変化を視認することができて、入浴の楽しさが増大する。
さらに、液晶表示器によるドット表示の形態及び動態により浴湯の噴出量及び噴出個所を表示可能としているために、浴湯の噴出量及び噴出個所に体感がなれた場合にも、ブロー状態表示部(59)により浴湯の噴出量及び噴出個所を視認することができて、続いて行なう噴流形態の変更等を楽しく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るリモートコントローラ構造を具備する気泡発生浴槽の説明図。
第2図は、同気泡発生浴槽の概念的構成説明図。
第3図は、リモートコントローラの平面図。
第4図は、リモートコントローラの一部切欠平面図。
第5図は、同リモートコントローラの断面底面図。
第6図は、同リモートコントローラの断面左側面図。
第7図は、リモートコントローラの分解説明図。
第8図は、ブロー状態表示部の平面図。
第9図は、ピン接続図。
第10図は、マイルドブローの動態表示説明図。
第11図は、スポットブローの動態表示説明図。
第12図は、パルスブローの動態表示説明図。
第13図は、ウェーブブローの動態表示説明図。
第14図は、サイクルブローの動態表示説明図。
第15図は、ランダムブローの動態表示説明図。
(A):気泡発生浴槽
(P):循環ポンプ
(C):制御部
(1):浴槽本体
(2):足側用の噴出ノズル
(3):背側用の噴出ノズル
(4):胸側用の噴出ノズル
(6):操作パネル部
(10):浴湯吸込パイプ
(11):浴湯強送パイプ
(59):ブロー状態表示部
(30):リモートコントローラ
(イ)産業上の利用分野 本発明は、気泡発生浴槽のリモートコントローラ構造に関するものである。
(ロ)従来の技術 従来、気泡発生浴槽の一実施例として、浴槽本体と循環ポンプとの間に浴槽循環流路を介設し、同浴湯循環流路に空気取入部を連通連結して、浴槽本体内へ気泡混じりの浴湯を噴出可能とし、かつ、循環ポンプの回転数を制御部により制御して、気泡混じりの浴湯の噴出量を調整可能としたものがある。
そして、制御部を介した循環ポンプの操作は、浴室の壁面に固定状態に取付けられている操作部により行なうことができるようにしている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 ところが、上記した気泡発生浴槽の操作部の場合、浴室の壁面に取付けられているために、操作部を操作する際には、入浴者は同操作部に手がとどく位置まで近づかなければならず、くつろいだ入浴姿勢では操作ができないという問題がある。
また、上記操作部では、循環ポンプの回転数の変更操作を行なって、噴流形態を変更することができるようにしているが、入浴者にとって、かかる変更操作による噴流形態の変化は、体感により知る以外になく、かかる体感も噴流になれてくると分らなくなるという問題があった。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、浴槽本体と循環ポンプとの間に浴湯循環流路を介設し、同浴湯循環流路に空気取入部を連通連結して、浴槽本体に設けた複数の噴出ノズルより浴槽本体内へ気泡混じりの浴湯を噴出可能とし、かつ、各駆動部を制御部を介して操作部により操作可能とした気泡発生浴槽において、噴流形態操作スイッチと噴流形態表示部を具備し、噴流形態を図により動的に表示可能としたことを特徴とする気泡発生浴槽に係るものである。
また、本発明は、上記操作部に噴流形態表示部と、噴流形態を表示した噴流形態操作スイッチを並設し、噴流形態操作スイッチが操作されると、操作された噴流形態操作スイッチに対応する噴流形態表示部に設けられた指標部が点灯することにも特徴を有する。
さらに、本発明は、上記噴流形態表示部を液晶表示式とし、液晶表示素子の点滅により噴流形態を動的に表示可能としたことにも特徴を有する。
(ホ)作用・効果 本発明によれば、以下のような作用効果が生起される。
すなわち、本発明では、1)入浴者が操作した噴流形態が図で動的に表示されるために、視覚的に操作状況を確認できるので、操作しやすく、安心して入浴することができる。また、噴流形態の変化を見ながら入浴を楽しむことができる。
2)入浴者が、噴流形態を表示した噴流形態操作スイッチを操作すると、同スイッチに対応する噴流形態表示部の指標部に表示されるために、視覚的に操作状況を確認できて操作しやすく、安心して入浴することができる。
3)液晶表示素子の点滅により、噴流形態の変化をより視覚的に確認できるので、入浴の楽しさが増し、噴流形態の変更操作も楽しく行える。
(ヘ)実施例 以下に、本考案の実施例を図面を参照しながら説明する。
〔気泡発生浴槽の全体構成〕
まず、本考案に係る操作部スイッチ構造を具備する気泡発生浴槽の全体構成について説明する。
第1図及び第2図において、(A)は気泡発生浴槽であり、同気泡発生浴槽(A)は、上面開口の箱型に形成した浴槽本体(1)の前後壁及び左右側壁に、それぞれ噴出量自動可変の足側・背側・胸側用の噴出ノズル(2)(2)、(3)(3)、(4)(4)を合計六個設けている。
かかる噴出ノズル(2)(3)(4)の具体的な構造は、先に出願人が出願した特願平1−73367号に記載のものと同様に構成している。
そして、上記浴槽本体(1)は、周縁に一定幅の鍔状の縁部(1a)を形成し、同縁部(1a)に空気取入部(5)と操作部としての操作パネル部(6)を一体的に取付け、左右側壁の略中央部に、横断面略V字状の縦長凹部(1b)(1b)を形成し、同凹部(1b)(1b)の後壁(背側)に面する側の傾斜面(1′b)(1′b)に、上記胸側噴出ノズル(4)(4)を後壁の中央部に向けて取付けている。
また、かかる気泡発生浴槽(A)の外部にはポンプ保護ケース(K)を配設しており、同ケース(K)内には、浴湯を循環させる循環ポンプ(P)と、同ポンプ(P)により循環される浴湯を濾過する濾過機(F)と、同ポンプ(P)を駆動させるポンプ駆動用モーター(M)と、同モーター(M)や各噴出ノズルのノズル用弁体開閉作動用モーター(M1)及び電動三方弁(G)の駆動を制御する制御部(C)とを設けている。
制御部(C)は、第2図に示すように、マイクロプロセッサ(MPU)と、入出力インターフェース(a)(b)と、ROMとRAMとからなるメモリ(m)と、タイマー(t)とから構成している。
また、上記循環ポンプ(P)と気泡発生浴槽(A)との間には、浴湯循環流路(D)を介在させている。
すなわち、浴湯循環流路(D)は、気泡発生浴槽(A)から循環ポンプ(P)へ浴湯を送るための浴湯吸込パイプ(10)と、同循環ポンプ(P)から、同浴湯(A)へ浴湯を送るための浴湯強送パイプ(11)とより構成している。
そして、同浴湯吸込パイプ(10)は、浴槽本体(1)の下部に開口いた吸入口(1m)に一端を連通連結し、循環ポンプ(P)の吸水口に他端を連通して同循環ポンプ(P)に浴湯を吸込むようにする一方、浴湯強送パイプ(11)は、循環ポンプ(P)の吐出口に一端を連通し、前記噴出ノズル(2)(3)(4)にそれぞれ他端を連通連結している。
また、上記した吸入口(1m)は、足側・背側用の噴出ノズル(2)(3)よりも低位置に設けている。
また、前記した空気取入部(5)と各噴出ノズル(2)(3)(4)との間には、吸気パイプ(12)(13)(14)を介設しており、各噴出ノズル(2)(3)(4)の浴湯噴出時に生じる負圧を利用して、空気取入部(5)より取入れた空気を、上記吸気パイプ(12)(13)(14)中を通して各噴出ノズル(2)(3)(4)内へ吸入させ、各噴出ノズル(2)(3)(4)より浴湯本体(1)内へ気泡混じりの浴湯を噴出可能としている。
また、循環ポンプ(P)を駆動させるポンプ駆動用モーター(M)と制御部(C)との間には、第2図に示すように、インバータ(I)を介設し、同インバータ(I)の出力周波数を変化させて循環ポンプ(P)の回転数を制御することにより、循環ポンプ(P)の回転数の変更を円滑かつ確実に行なえるようにしている。
また、浴湯吸込パイプ(10)の中途部(循環ポンプ(P)内の吸込側とすることもできる)には、第2図に示すように圧力検出センサ(S)を取付けており、浴槽本体(1)内のお湯張り量、すなわち水位を検出するとともに、浴湯吸込パイプ(10)内を通して循環ポンプ(P)に吸込まれる浴湯の圧力を検出することができる。
そして、かかる圧力検出センサ(S)からの出力によって測定した水位レベルによって、制御部(C)によるブロー運転、凍結防止運転、濾過機洗浄運転及び自動濾過機洗浄運転の開始及び停止を制御するように構成している。
なお、これら各運転の内容は、先に出願人が出願した特願平1−73367号に記載しているものと同様である。
また、浴湯強送パイプ(11)の中途部には、第2図に示すように、同パイプ(11)内を圧送される浴湯の温度を検出する浴湯温度検出センサ(T)を取付け、同センサ(T)からの検出結果を制御部(C)に送り、同制御部(C)によりポンプ駆動用モーター(M)及び各噴出ノズル(2)(3)(4)を制御するようにしている。
そして、かかる浴湯温度検出センサ(T)を用いることによって、給湯が一定の水温に満たない場合には、制御部(C)によるブロー運転が開始されないようにしている。
このように、制御部(C)によるブロー運転は、浴湯が一定の水位と一定の水温に満たない場合には運転が開始されないようにしている。
また、上記したブロー運転では、前記した特願平1−773367号に記載のマイルドブロー、指圧ブロー(本実施例ではスポットブロー)、パルスブロー、ウェーブブロー、サイクルブロー、及びプログラムブロー(本実施例ではランダムブロー)の各噴流形態が採れるようにしていると共に、各噴流形態での強弱レベルの変更が行えるようにしている。
また、上記のように構成した気泡発生浴槽(A)には、操作パネル部(6)とは別個に、やはり操作部として、手に持った状態で前記した制御部(C)に駆動出力を送ることのできるリモートコントローラ(30)を、浴室側壁(W)に設けたコントローラ収納ケース(30′)内に出し入れ自在に収納している。
〔リモートコントローラの説明〕
以下、リモートコントローラ(30)について、第3図〜第9図を参照して説明する。
すなわち、リモートコントローラ(30)は、全体を防水構造としており、第3図に示すように、前後方向に縦長の偏平箱型のコントローラケース(31)内に、電気回路部(32)と噴流形態表示部としてのブロー状態表示部(59)と電池(B)を設けると共に、同ケース(31)の表面に操作スイッチ部(33)を設けている。
なお、本実施例では、噴流形態表示部(ブロー状態表示部)の液晶表示素子をドットで表わした場合について説明する。
コントローラケース(31)は、第5図〜第7図に示すように、上側ケース(34)と、下側ケース(35)と、両ケース(34)(35)の前端間に介設した赤外線透過窓(36)(いわゆるスモークトップ)と、両ケース(34)(35)の後部間に介設して電気回路室(39)と電池室(40)とを隔離形成する隔壁(37)と、両ケース(34)(35)の右側壁後部間に着脱自在に取付けて電池室(40)を開閉する蓋体(38)とから形成している。
また、上側ケース(34)は、第6図及び第7図に示すように、左側半部に長方形状の開口部(34a)を開口して、同開口部(34a)より本考案の要旨をなすブロー状態表示部(59)の表面を露出可能とし、同開口部(34a)の前後側方及び右側方に沿わせて平面視コ字状の段付凹状の操作スイッチ取付用凹部(34b)を形成している。
また、操作スイッチ部(33)は、第4図及び第6図に示すように、操作スイッチ部取付用凹部(34b)内に、クリック感を付与したシート状のメンブレンスイッチ(70)を取付け、同スイッチ(70)の表面に表面シート(71)を張設している。
そして、メンブレンスイッチ(70)には多数個の各種操作スイッチを設け、同各種操作スイッチを操作することにより、操作パネル部(6)とは別個にブロー運転等を開始することができるようにしている。
また、第3図に示す各種操作スイッチは、噴流形態操作スイッチ(72)と運転スイッチ(73)からなり、噴流形態操作スイッチ(72)中、(74)はマイルドブースイッチ、(75)はスポットブロースイッチ、(76)はパルスブロースイッチ、(77)はウェーブブロースイッチ、(78)はサイクルブロースイッチ、(79)はランダムブロースイッチ、(80)(81)は浴湯噴出強・弱側スイッチ、(82)は足側噴出ノズル使用パターンスイッチ、(83)は背側噴出ノズル使用パターンスイッチ、(84)は胸側噴出ノズル使用パターンスイッチである。
また、(85)は、チャイルドロック表示部である。
そして、チャイルドロック操作は、前記したいずれかのブロースイッチの内の一つを、例えば続けて2回押すと、あらかじめ設定したシリアルコード送信信号に基づいて、コード信号が赤外線をキャリアとして送信され、かかる赤外線を赤外線受信部(9)が検知すると、制御部(C)が循環ポンプ(P)の動作ができないように制御し、いくら操作パネル部(6)を操作してもブロー運転を始動できないようにしている。
これは、子供の入浴時に大人があらかじめ上記の操作をしておくことにより、子供が操作パネル部(6)を誤って操作してもブロー運転が動作しないようにして、子供の安全を確保しているものである。
また、電気回路部(32)は、第5図及び第6図に示すように、電気回路部室(39)内に基板(45)(プリント回路基板)を配設し、同基板(45)にブロー状態表示部(59)と赤外線発信体として三個の発光ダイオード(47)(48)(49)を導電状態に取付けると共に、同基板(45)に操作スイッチ部(33)のメンブレンスイッチ(70)をリード線(50)を介して接続する一方、同基板(45)に電池(B)を接続端子(51)を介して接続している。
また、第5図に示す赤外線発信体としての発光ダイオード(47)(48)(49)は、操作パネル部(6)に設けた赤外線受信部(9)に向けて赤外線を赤外線透過窓(36)を通して発信するためのものであり、基板(45)の前端中央部と前部左右側部にそれぞれ取付けて、中央部の発光ダイオード(47)は、前方へ向けて赤外線を発信可能とし、左右側部の発光ダイオード(48)(49)は、それぞれ左右側下方ヘ向けて赤外線を発信可能としている。
また、各発光ダイオード(47)(48)(49)からは、操作スイッチ部(33)を操作することにより、あらじめ設定したシリアルコード送信信号に基づいて、各種操作スイッチに応じた所定のコード信号が赤外線をキャリアとして送信されるものであり、かかる赤外線が赤外線受信部(9)により検出されるようにしている(第2図参照)。
また、ブロー状態表示部(59)は、第6図及び第7図に示すように、基板(45)上に載置した左右一対のラバーコネクタ(60)(60)と、同コネクタ(60)(60)上に載置したブロー状態表示板(61)と、上半部を上側ケース(34)の開口部(34a)に内方より嵌合させたブロー状態視認窓板(63)と、同視認窓板(63)とブロー状態表示板(61)との間に介在させた緩衝部材(64)とから構成している。
また、ブロー状態表示板(61)は、第3図に示すように、ドライバーにより動作する液晶表示器(LCD)により、入浴者が操作スイッチ部(33)を操作して選択した各種噴流形態をドット表示するようにしている。かかるブロー状態表示板(61)による液晶表示は、本発明の要旨をなすものであり、後に詳説する。
また、ブロー状態視認窓板(63)は、透明なポリカーボネートやポリサルホンやアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂等の合成樹脂により成形して、ブロー状態表示板(61)を透視可能とすると共に、同表示板(61)を保護している。
また、第8図に示すブロー状態表示部(59)中、(86)は噴流形態ドット表示部、(87a)(87b)(87c)は、それぞれ足側・背側、胸側浴湯噴出位置表示部、(88)は強弱レベル表示部、(89)はランダム表示部、(95)(96)(97)は、それぞれA・B・Cモード表示部(90)(91)(92)(93)(94)は、それぞれ噴流形態指標部であり、(90)はマイルドブロー指標部、(91)はスポットブロー指標部、(92)はパルスブロー指標部、(93)ウェーブブロー指標部、(94)はサイクルブロー指標部である。
また、噴流形態ドット表示部(86)は、第8図に示すように、縦一列が14個のドット列を、横方向に5列配列して、各ドットの点滅により噴流形態の動態表示、浴湯の噴出量及び噴出箇所(足側、背側、胸側)を表示可能としている。
そして、液晶表示する噴流形態ドット表示部(86)、浴湯噴出位置表示部(87a)(87b)(87c)、強弱レベル表示部(88)、ランダム表示部(89)、及び噴流形態指標部(90)(91)(92)(93)(94)は、第9図に示すピン接続図において、通電されたピン接続縦線(P1)(P2)(P3)と、ピン接続横線(P4)〜(P37)とが交わる個所が点灯するようにしている。
例えば、ピン接続縦線(P3)とピン接続横線(P9)が通電されると左上隅のドットが点灯する。
そして、各ブロースイッチを押すと、噴流形態ドット表示部(86)にそれぞれ第10図〜第15図に示すような動態表示がなされるようにしている。
以下、各噴流形態、すなわち、マイルドブロー、スポットブロー、パルスブロー、ウェーブブロー、サイクルブロー、及びランダムブローの各動態表示を、第10図〜第15図を参照して説明する。
(マイルドブロー)
マイルドブローは、各噴出ノズル(2)(3)(4)からの浴湯の噴出量が多くかつ噴出圧が低い噴流形態であり、かかる噴流形態を動態表示すべく、第10b図に示すように、上部十段が横五列で、その直下方の段が横三列、そして、下部三段が中央に一列のドットが点滅するようにして、かかる下部のみが先細り状の形態により、下方より上方へ向けて大量の浴湯が噴出されるマイルドブローを入浴者にイメージさせている。
すなわち、マイルドブロースイッチ(74)をONすると、第10a図に示すように、まず、最下段のドットが点灯し、一定時間、例えば0.1秒毎に上方へ一段ずつ積重ね状に点灯していき、第10b図に示すような形態で全灯する。
かかる全灯表示によりマイルドブロー運転が開始されたことを入浴者にイメージをさせるようにしている。
そして、全灯後、一定時間、例えば0.1秒後、第10c図に示すように、最下段に位置するドットより二段だけ消滅し、かかる消滅した二段が1段ずつ上方へ移行するように、下段側を点灯させると共に、その二つ上の上段側を消灯させるという表示を順次繰返し、最上段に至って、第10d図に示すように全灯する。
かかるドットの点滅により、消灯ドットが下方から上方へ一段ずつ移行して、マイルドブロー形態の浴湯が下方から上方へ向けて噴出されていることを入浴者にイメージさせるようにしてる。
また、全灯後、例えば、1.0秒後に第10e図に示すように、全消し、例えば0.5秒経過後、再度第10a図に示すドット表示に戻り、上記した動態表示を繰返す。
(スポットブロー)
スポットブローは、各噴出ノズル(2)(3)(4)からの浴湯の噴出量が少なくかつ噴出圧が高い噴流形態であり、かかる噴流形態を動態表示すべく、第11b図に示すように、上部二段が横五列で、中途部七段が三列、そして下部五段が中央に一列のドットが点滅するようにして、かかる下方へ漸次先細り状の形態により、下方より上方へ向けて噴出される指圧感のあるスポットブローを入浴者にイメージさせるようにしている。
そして、スポットブロースイッチ(75)をONすると、第11a図に示すように、最下段のドットが点灯し、一定時間、例えば0.1秒毎に上方へ一段ずつ積重ね状に点灯していき、第11b図に示すような形態で全灯する。
かかる全灯表示によりスポットブロー運転が開始されたことを入浴者にイメージさせる。
そして、全灯後、一定時間、例えば0.1秒後、第11c図に示すように、最下段に位置するドットより二段だけ消滅し、かかる消滅した二段が1段ずつ上方へ移行するように、下段側を点灯させると共に、その二つ上の上段側を消灯させるという表示を順次繰返し、各段を順次点滅させ、最上段に至って、第11d図に示すように、全灯する。
かかるドットの点滅により、消灯ドットが下方から上方へ一段ずつ移行して、指圧的な浴湯が下方から上方へ向けて噴出されていることを入浴者にイメージさせるようにしている。
また、全灯後、例えば1.0秒後に、第11e図に示すように、全消し、例えば、0.5秒経過後に、再度第11a図に示すドット表示に戻り、上記した動態表示を繰返す。
(パルスブロー)
パルスブローは、個々の噴出ノズル(2)(3)(4)を周期的に開閉作動させ、浴湯の噴出・停止を交互に行なう噴流形態であり、第12図に示すように、スポットブローと同一形態、すなわち、下方へ漸次先細り状の形態を、一定時間、例えば1.5秒間、第12a図に示すように全灯させ、その後一定時間、例えば0.5秒間、第12b図にしめすように全消させて、噴流がパルス的に出たり出なかったりするブローを入浴者にイメージさせることができるようにしている。
(ウェーブブロー)
ウェーブブローは、循環ポンプ(P)の回転数を周期的に変更して、浴湯の噴出量・噴出圧を周期的に変化させる噴流形態であり、かかる噴流形態を動態表示すべく、第13a図に示すように、38個の点灯ドットにより上下に大小二つの三角形を表示した形態を、二画面連続させて表示するようにプログラムしておくことにより、入浴者に寄せては返す波のイメージを与えるようにしている。
すなわち、ウェーブブロースイッチ(76)をONすると、第13a図に示すように、例えば、0.1秒毎に点灯ドットが上段より下段に向って一段ずつ移行して、上方から下方へ向けて大小二つの波が二回連続して流れ、波状に浴湯が噴出されていることを入浴者にイメージさせるようにしている。
また、上記のように38ドットが移行した後は第13b図に示すように、例えば、0.1秒毎に点灯ドットが下方より上方へ向って一段ずつ移行して、下方から上方へ向って大小二つの波が二回連続して流れ、波状に浴湯が噴出されていることを入浴者にイメージさせるようにしている。
このようにして、第13a図及び第13b図に示すような点灯ドットの移行により、寄せては返す波のイメージを入浴者に与えることができる。
(サクルブロー)
サイクルブローは、浴湯が噴出される個所を自動的かつ周期的に変更することにより、浴湯の噴出個所の変化を楽しむことのできる噴流形態である。
すなわち、サイクルブローは、例えば、背側噴出ノズル(3)(3)→胸側噴出ノズル(4)(4)→足側噴出ノズル(2)(2)の順に一定時間各噴出ノズルを開放して浴湯を噴出するものであり、この際、各噴出ノズル(2)(3)(4)より噴出する浴湯形態は、前記マイルドブロー、スポットブロー、ウェーブブロー、さらには、マイルドブローと指圧ブローとを周期的に変化させる噴流形態を採ることができる。
また、上記のような噴流形態を動態表示すべく、第14b図に示すように、マイルドブローと同一形態、すなわち、下部のみが先細り状の形態と、第14c図に示すように、左側列から右側列に向って漸次拡散する二等辺三角形状の形態と、第14d図に示すように、右側列から左側列に向って漸次拡散する二等辺三角形状の形態と、第14f図に示すように、マイルドブローの形態を上下反転させた上部のみが先細り状の形態とにより、噴出個所が変化する状態を入浴者に視認させることができるようにしている。
すなわち、サイクルブロースイッチ(77)をONすると、第14a図に示すように、最下段のドットが点灯し、一定時間、例えば0.1秒毎に上方へ一段ずつ積重ね状に点灯していき、第14b図に示すような形態で全灯する。
かかる動態表示により背側噴出ノズル(3)(3)より浴湯が噴出されていることを入浴者に視認させることができる。
また、上記全灯から例えば0.5秒後に全消し、例えば0.5秒後に、第14c図に示すように、左側のドット列が点灯し、一定時間、例えば、0.1秒毎に右側方へ一列ずつ並列状に点灯して全灯し、例えば0.5秒後に全消する。
かかる動態表示により、左側の胸側ノズル(4)から浴湯が噴出されていることを入浴者に視認させることができる。
また、上記全消から、例えば0.5秒後に、第14d図に示すように、右側のドット列が点灯し、一定時間、例えば、0.1秒毎に左側方へ一列ずつ並列状に点灯して全灯し、例えば0.5秒後に全消する。
かかる動態表示により、右側の胸側ノズル(4)から浴湯が噴出されていることを入浴者に視認させることができる。
また、上記全消から例えば0.5秒後に、第14e図に示すように、最上段のドットが点灯し、一定時間、例えば0.1秒毎に下方へ一段ずつ追加状に点灯していき、第14f図に示すような形態で全灯する。
かかる動態表示により、足側噴出ノズル(2)(2)より浴湯が噴出されていることを入浴者に視認させることができる。
また、上記全灯から例えば0.5秒後に全消し、例えば0.5秒経過後に再度第14a図に示すドット表示に戻り、上記した動態表示を繰返す。
(ランダムブロー)
ランダムブローは、噴流形態や噴流強さや噴流個所の選択を、予め設定したプログラムに応じて任意に組合せ或は経時変化させて、噴流の変更を多様化させたものであり、定形のおしつけ方式でない意外性のある噴流形態の組合せ順序が楽しめるものである。
そして、かかる噴流形態を動態表示すべく第15a図に示すマイルドブローの動態表示、第15b図に示すスポットブローの動態表示、第15c図に示すパルスブローの動態表示、第15d図及び第15e図に示すサイクルブローの動態表示、第15f図に示すウェーブブローの動態表示により、意外性のある噴流形態の変化を入浴者に視認させることができるようにしている。
すなわち、第15a図に示すマイルドブローの動態表示では、まず最下段のドットが点灯し、例えば、0.1秒毎に上方へ一段ずつ積重ね状に点灯していき全灯する。
また、第15b図に示すスポットブローの動態表示では、まず、最下段のドットが点灯し、例えば、0.1秒毎に上方へ一段ずつ積重ね状に点灯していき全灯する。
また、第15c図に示すパルスブローの動態表示では、スポットブローと同一形態で例えば1.0秒間全灯し、その後、例えば、0.5秒間全消するという表示を2回繰返して、次のブローの動態表示に移行するようにしている。
また、第15d図に示すサイクルブローの動態表示では、マイルドブローの動態表示と同一形態で、ドットが最下段から上方へ一段ずつ積重ね状に点灯して、背側噴出ノズル(3)(3)からマイルドブロー形態の浴湯が噴出していることを視認可能としている。
また、第15e図に示すサイクルブローの動態表示では、マイルドブローの動態表示を上下に反転させた形態で、ドットが最上段から下方へ一段ずつ追加状に点灯して、足側噴出ノズル(2)(2)からマイルドブロー形態の浴湯が噴出していることを視認可能としている。
また、第15f図に示すウェーブブローの動態表示では、上下方向へそれぞれ38ドットが移行する動態変化の後、次のブローの動態表示に移行するようにしている。
また、各ブローの動態表示に移行する際には、例えば0.5秒間は一旦全消するようにしている。
また、本実施例では、パルスブロー、ウェーブブロー、サイクルブロー、及びランダムブローに、それぞれ三種類のモードを設定しており、同モードは、本出願人が先に出願した特願平1−73367号に記載のものと同様である。
また、各噴流形態において、各モードを変更した場合には、最初の動態表示から始まるようにしている。
また、入浴者が選択したモードは、A・B・Cモード表示部(95)(96)(97)の内、いずれかの選択したモードと一致する表示部が点灯して、入浴者が視認できるようにしている。
また、ドット表示による各噴流形態の動態表示は、上記した表示に限定されるものではななく、噴流形態や噴流強さや噴流個所を入浴者に視覚的にイメージさせることのできる動態表示パターンであればよい。
また、噴流形態ドット表示部(86)では、噴流形態のみでなく、ドット表示によるタイマー表示等も可能である。
例えば、マイルドブローを1分間運転した直後に、上記ドット表示部(86)に1分間経過を視認させるための「1」をドット表示することができる。
また、本実施例では、ブロー状態表示部(59)をリモートコントローラ(30)に設けているが、同表示部(59)は、操作パネル部(6)に設けることも、また、独立して浴室の壁面に取付けるようにすることもできる。
また、リモートコントローラ(30)と制御部(C)とを、赤外線をキャリアとして双方向通信可能とし、実際に運転しているブロー形態と同一の動態表示をリアルタイムに行なうことができるようにすることもできる。
本発明の実施例は、上記のように構成しているものであり、本実施例によれば、以下のような作用効果が生起される。
すなわち、本実施例では、リモートコントローラ(30)により、循環ポンプ(P)及び各噴出ノズル(2)(3)(4)を制御部(C)を介して操作可能としているために、入浴者は同リモートコントローラ(30)を手に持って、自由な入浴姿勢で楽に噴流形態の変更等を行なうことができる。
また、リモートコントローラ(30)にはブロー状態表示部(59)を設け、同表示部(59)によりブロー状態を図形表示可能としているために、入浴者は、図形表示されたブロー状態を視認しながら入浴を楽しむことができる。
この際、ブロー状態表示部(59)は、液晶表示器によりドット表示し、ドットの点滅により噴流形態の動態表示を可能としているために、入浴者は、表示された噴流形態の動的変化を視認することができて、入浴の楽しさが増大する。
さらに、液晶表示器によるドット表示の形態及び動態により浴湯の噴出量及び噴出個所を表示可能としているために、浴湯の噴出量及び噴出個所に体感がなれた場合にも、ブロー状態表示部(59)により浴湯の噴出量及び噴出個所を視認することができて、続いて行なう噴流形態の変更等を楽しく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るリモートコントローラ構造を具備する気泡発生浴槽の説明図。
第2図は、同気泡発生浴槽の概念的構成説明図。
第3図は、リモートコントローラの平面図。
第4図は、リモートコントローラの一部切欠平面図。
第5図は、同リモートコントローラの断面底面図。
第6図は、同リモートコントローラの断面左側面図。
第7図は、リモートコントローラの分解説明図。
第8図は、ブロー状態表示部の平面図。
第9図は、ピン接続図。
第10図は、マイルドブローの動態表示説明図。
第11図は、スポットブローの動態表示説明図。
第12図は、パルスブローの動態表示説明図。
第13図は、ウェーブブローの動態表示説明図。
第14図は、サイクルブローの動態表示説明図。
第15図は、ランダムブローの動態表示説明図。
(A):気泡発生浴槽
(P):循環ポンプ
(C):制御部
(1):浴槽本体
(2):足側用の噴出ノズル
(3):背側用の噴出ノズル
(4):胸側用の噴出ノズル
(6):操作パネル部
(10):浴湯吸込パイプ
(11):浴湯強送パイプ
(59):ブロー状態表示部
(30):リモートコントローラ
【特許請求の範囲】
【請求項1】浴槽本体と循環ポンプとの間に浴湯循環流路を介設し、同浴湯循環流路に空気取入部を連通連結して、浴槽本体に設けた複数の噴出ノズルより浴槽本体内へ気泡混じりの浴湯を噴出可能とし、かつ、各駆動部を制御部を介して操作部により操作可能とした気泡発生浴槽において、噴流形態操作スイッチと噴流形態表示部を具備し、噴流形態を図により動的に表示可能としたことを特徴とする気泡発生浴槽。
【請求項2】浴槽本体と循環ポンプとの間に浴湯循環流路を介設し、同浴湯循環流路に空気取入部を連通連結して、浴槽本体に設けた複数の噴出ノズルより浴槽本体内へ気泡混じりの浴湯を噴出可能とし、かつ、各駆動部を制御部を介して操作部により操作可能とした気泡発生浴槽において、上記操作部に噴流形態表示部と、噴流形態を表示した噴流形態操作スイッチを並設し、噴流形態操作スイッチが操作されると、操作された噴流形態操作スイッチに対応する噴流形態表示部に設けられた指標部が点灯することを特徴とする気泡発生浴槽。
【請求項3】上記噴流形態表示部を液晶表示式とし、液晶表示素子の点滅により噴流形態を動的に表示可能としたことを特徴とする請求項1または2に記載の気泡発生浴槽。
【請求項1】浴槽本体と循環ポンプとの間に浴湯循環流路を介設し、同浴湯循環流路に空気取入部を連通連結して、浴槽本体に設けた複数の噴出ノズルより浴槽本体内へ気泡混じりの浴湯を噴出可能とし、かつ、各駆動部を制御部を介して操作部により操作可能とした気泡発生浴槽において、噴流形態操作スイッチと噴流形態表示部を具備し、噴流形態を図により動的に表示可能としたことを特徴とする気泡発生浴槽。
【請求項2】浴槽本体と循環ポンプとの間に浴湯循環流路を介設し、同浴湯循環流路に空気取入部を連通連結して、浴槽本体に設けた複数の噴出ノズルより浴槽本体内へ気泡混じりの浴湯を噴出可能とし、かつ、各駆動部を制御部を介して操作部により操作可能とした気泡発生浴槽において、上記操作部に噴流形態表示部と、噴流形態を表示した噴流形態操作スイッチを並設し、噴流形態操作スイッチが操作されると、操作された噴流形態操作スイッチに対応する噴流形態表示部に設けられた指標部が点灯することを特徴とする気泡発生浴槽。
【請求項3】上記噴流形態表示部を液晶表示式とし、液晶表示素子の点滅により噴流形態を動的に表示可能としたことを特徴とする請求項1または2に記載の気泡発生浴槽。
【第10図】
【第1図】
【第11図】
【第2図】
【第3図】
【第4図】
【第12図】
【第13図】
【第5図】
【第6図】
【第14図】
【第7図】
【第8図】
【第15図】
【第9図】
【第1図】
【第11図】
【第2図】
【第3図】
【第4図】
【第12図】
【第13図】
【第5図】
【第6図】
【第14図】
【第7図】
【第8図】
【第15図】
【第9図】
【特許番号】第2761071号
【登録日】平成10年(1998)3月20日
【発行日】平成10年(1998)6月4日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平2−16931
【出願日】平成2年(1990)1月28日
【公開番号】特開平3−221048
【公開日】平成3年(1991)9月30日
【審査請求日】平成8年(1996)5月20日
【出願人】(999999999)東陶機器株式会社
【登録日】平成10年(1998)3月20日
【発行日】平成10年(1998)6月4日
【国際特許分類】
【出願日】平成2年(1990)1月28日
【公開番号】特開平3−221048
【公開日】平成3年(1991)9月30日
【審査請求日】平成8年(1996)5月20日
【出願人】(999999999)東陶機器株式会社
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