説明

気相中のホルムアルデヒド分解機能を有する塗料

【課題】マイナスイオンを発生する機能を有する、天然のジルコニウム鉱石に注目し、鉱石の微粉末を塗料中に分散させことにより、シックハウス症候群の原因となる、空気に含まれる微量のホルムアルデヒドを、分解除去する優れた機能を有する塗料その他、アンモニア、黄色ブドウ球菌及び大腸菌を滅菌する機能を有する、塗料の開発を目的とする。
【解決方法】ウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含む、ヘビーミネラルコンセントレイト、ピュアジルコン等粉砕・混合・焼成後更に粉砕した微粒子をて得られた生成物を含む、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの分解機能、黄色ブドウ球菌または大腸菌の殺菌性を有する塗料である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
天然のジルコニウム鉱石より得られた、複合酸化物を分散質として含む、屋内用或いは屋外用のペイントである。本発明のペイントを使用すれば、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの分解機能、黄色ブドウ球菌または大腸菌の殺菌性を示す。このため特に屋内塗料に使用した場合、シックハウス症候群の抑制に有効となる特徴を有する。
【背景技術】
【0002】
天然のジルコニウム鉱石の中には、微量なウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含むものがあることが知られている。これらの天然の鉱物から発生する放射能は微弱で、地球上どこの空気中にも微量に存在する、いわゆるバックグラウンドと有意差が認められない程度である。電離放射線障害防止規則による、放射性物質の許容限度内(74Bq/g以下) であり、地球上どこの大気中にも微量に存在するいわゆるバックグラウンドと言われる程度である。また、太古から地球上に存在して人類と共存してき鉱物であり、殆ど健康上の障害にはならないとされている。
【0003】
これらの天然のジルコニウム鉱石或いは、更にそれらの複合酸化物を焼成して得られた、セラミックスが知られている。また、これらのセラミックスはマイナスイオンを発生する特徴を有することが知られている。例えば、
【特許文献1】特開2003-321267
【特許文献2】特開2003-321269 である。これらの文献には、天然のジルコニウム系鉱石を粉砕して得られた複合酸化物及び、更にそれらの複合酸化物を焼成後粉砕して得られたセラミックスの製法、それらのセラミックス等から発生する、マイナスイオンを利用す方法が記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような機能を有する天然鉱物の粉砕物または複合粉砕物或いは、更にそれらの複合粉砕物を焼成して得られたセラミックスの機能に注目し、これらのセラミックスから発生するマイナスイオンを、直接利用する利用する方法以外に、その他の利用方法の可能性について検討した。その結果、これらの天然鉱物の複合粉砕物或いは、またはそれらの複合粉砕物を更に焼成して得られたセラミックスを、粉砕した極微粒子を分散質として、屋内用エマルジョン塗料に含ませて塗布した結果、シックハウス症候群の原因となる、室内の空気に含まれる微量のホルムアルデヒドを、分解除去する優れた機能を有することを見出した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
更にこれらの天然鉱物の複合粉砕物或いは、またはそれらの複合酸化物を更に焼成して得られたセラミックスを、粉砕した極微粒子を分散質として、屋内用エマルジョン塗料に含ませて塗布した場合の作用効果について検討した。その結果、病室の空気等に微量含まれることがあるアンモニアの分解除去作用、及び塗装面に接触した黄色ブドウ球菌または、大腸菌の滅菌作用にも優れていることを見出した。
【0006】
更に、塗料ベースとしては主として屋内用に使用されるエマルジヨン塗料の他、主として屋外用、建築構造物等の塗装に使用される合成樹脂調合ペイントまたは、更にその他広範囲な塗料にその分散質として含有させた場合にも、同様な作用効果を有することを見出して本発明に到達した。
【0007】
すなわち、分散質としてウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含む、ヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトの1種または2種以上の粉砕・混合物または、粉砕・混合・焼成後更に粉砕して得られた生成物を含む、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの分解機能、黄色ブドウ球菌または大腸菌の殺菌性を有する塗料である。
【0008】
または、主成分としてアクリル樹脂エマルジョンを含み、その他の成分として着色体質、顔料、添加剤及び、水を加えてなるエマルジョンに、分散質の主成分としてウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含む、ヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトの混合・粉砕物を加えてなる、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの1種または2種以上の分解機能、黄色ブドウ球菌または大腸菌の殺菌性を有する、エマルジョンペイントである。
【0009】
或いは、主成分としてアクリル樹脂エマルジョンを含み、その他の成分として着色体質、顔料、添加剤及び、水を加えてなるエマルジョンに、分散質の主成分としてウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含む、ヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトの1種または2種以上の混合物の粉砕・混合・焼成後、更に粉砕して得られたセラミックスを加えてなる、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの分解機能、黄色ブドウ球菌または大腸菌の殺菌性を有する、エマルジョンペイントである。
【0010】
または、主成分として長油性フタル酸樹脂ワニスを含み、乾燥剤、溶剤、着色用顔料を加えてなる混合物に、分散質の主成分としてウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含み、ヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトの1種または2種以上の粉砕・混合物を加えてなる、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの分解機能、黄色ブドウ球菌または大腸菌の殺菌性を有する、合成樹脂調合ペイントである。
【0011】
或いは、主成分として長油性フタル酸樹脂ワニスを含み、乾燥剤、着色用顔料を加えてなる混合物に、分散質の主成分としてウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含み、ヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトの1種または2種以上の混合物の粉砕・混合・焼成後更に粉砕して得られたセラミックスを加えてなる、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの分解機能、黄色ブドウ球菌または大腸菌の殺菌性を有する、合成樹脂調合ペイントである。
【0012】
ここで、主原料のヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)は、微量のウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含んでいる、天然に産出するジルコニウム鉱石である。これを図1に示す工程によって選鉱・分別・精製処理して、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトが得られる。また、その他の原料であるバストネサイトは図2に示す工程によって、セリウム鉱石及びランタン鉱石に分離される。本発明においては、これらの選鉱・分別された成分の他、主原料のヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)も含めた成分の、1種または2種以上の混合・粉砕物または更に、それらの複合酸化物を焼成して得られたセラミックスを、粉砕した極微粒子が塗料の分散質として使用される。
【0013】
前記ウラン系列核種元素は、238Uを親核種として226 Ra、214Pb 、214Bi 等を経て、206Pb に至る放射性崩壊を行う一連の核種元素である。同様にトリウム系列元素は、232Th を親核種として、228Ac 、212Pb 、208Tl 、212Bi 等を経て、208Pb に至る放射性崩壊を行う一連の核種元素である。ウラン系列及びトリウム系列に含まれる各元素は、後述の表中に示される化合物を形成して、鉱物原料中に含有されている。以下本発明について詳しく説明する。
【0014】
図1における主原料であるヘビーミネラルコンセントレイト(重砂) (1) は、オーストラリア、南アフリカ、ブラジル、インド、ロシア、ウクライナ、ベトナム、アメリカ合衆国、マレーシア等の産地において、主に酸性火成岩が風化して堆積した漂砂鉱床から、ジルコンサンドとして産出される。また、東南アジアでは錫やカオリンを採取した後の重砂(アマン)として得られる。図1に示すようにヘビーミネラルコンセントレイト(1) から、磁力選鉱及び静電選鉱によってスタンダードジルコン(2) が得られる。このとき磁性を有する鉱物はイルメナイト中間品(7) として分離される。更に静電選鉱によりピュアジルコン(3) とモナザイト原砂(5) が得られる。モナザイト原砂(5) からは選鉱によりイットリュウム原砂(ゼノタイム)(6)が得られる。前記ピュアジルコン(3) から、酸洗い及び磁力選鉱によってプライムジリコン(4) が得られ、更にジルコニウムの組成比率を高めたものがバテライト(8) 及びジルコニア(9) である。
【0015】
また、図2に示すバストネサイト(10)は、主にアメリカ合衆国、中国等のカーボナイト鉱床から、鉄、チタン、錫、ウラン、トリウム等を採掘した際の副産物として得られる。バストネサイト(10)をさらに選鉱することにより、セリウムに富むセリウム鉱石(11)とランタンに富むランタン鉱石(12)が得られる。
【0016】
上記の鉱物(1) 〜(12)の成分及び含有量(重量%)を表1及び表2に示す。尚、これらの数値は理学電気工業(株)製、蛍光X 線分析装置(RIX3000)により分析したものである。
【0017】
【表1】

【0018】
【表2】

【0019】
本発明において、塗料中への分散質として前述のヘビーミネラルコンセントレイト(重砂) 等の成分の、1種または2種以上の粉砕・混合物を使用する場合には、それらの成分を 400℃の雰囲気中で乾燥させた後、ボールミル、振動ミル等の粉砕手段により、平均半径を10μm 以下、好ましくは 5μm 以下、更に好ましくは 2.5μm 以下に湿式粉砕(第1粉砕工程)して使用される。
【0020】
湿式粉砕工程において、2〜5%程度の粘土類を添加すれば、沈澱防止のためにより好ましい。また、粘土類の代わりに塩化カルシウム、塩化マグネシウム等を、沈澱防止剤として加えてもよい。粉砕後スプレードライヤーにより乾燥し、更にサイクロン、エアセパレーター等によって分級し、粒径を均一化した粉砕・混合物が分散質として使用される。平均粒径を10μm 以下と、10μm 以上の粉砕・混合物を分散質として使用した場合の、同一条件における、ホルムアルデヒド分解能力を比較すると、平均粒径を10μm 以下の微粒子を使用した場合には、分解能力が数%向上することが認められる。尚、平均粒径はレーザ回折/ 散乱方式による粒度測定装置により測定した。
【0021】
前述のヘビーミネラルコンセントレイト(重砂) 等の成分の、1種または2種以上の混合・粉砕物を更に焼成して得られたセラミックスを、粉砕して得られた極微粒子を塗料中への分散質として使用する場合には、次のようにして調製される。ヘビーミネラルコンセントレイト(重砂) 等の成分の1種または2種以上の成分は、 400℃の雰囲気中で乾燥させた後、ボールミル、振動ミル等により、平均半径を10μm 以下、好ましくは 5μm 以下、更に好ましくは 2.5μm 以下に湿式粉砕(第1粉砕)される。尚、粉砕工程においては後続の焼成工程における温度上昇を抑制するため、粘土類或いは塩化カルシウム、塩化マグネシウム等の沈澱防止剤の他、要すれば長石、ガラス、フリット類が添加される。ここで、長石類、ガラス、フリット類の中、長石類の代わりにガラス、フリット類を添加してもよい。
【0022】
更に前記の乾燥後、トンネルキルン、ロータリーキルン等により、1100〜1500℃で焼成される。より好ましくは1100〜1350℃である。焼成によって揮発成分、結晶水、有機物等が除去されると共に、ジルコン中に含まれる微量成分の放射性同位元素が、主成分のジルコン(ZrSiO4)と焼結される。焼成によってそれ以降の加工工程において、微量の放射性同位元素が主成分のジルコン(ZrSiO4)からの分離、脱落することが防止される。更に、湿式粉砕後スプレードライヤーにより乾燥され、分級機(クラシファイヤー) により分級されて分散質が調製される。
【0023】
本発明の塗料中への分散質のように、微量の放射性同位元素が予め主成分のジルコン(ZrSiO4)に焼結されていると、その後の塗料の調製、塗装による塗膜の形成時にも、微量の放射性同位元素が脱落してその効果が低下するおそれがない。また、焼成後の粉砕・分級工程によって粒子の平均粒径を10μm 以下、好ましくは 5μm 以下、更に好ましくは 2.5μm の微粒子とすることにより、ジルコン(ZrSiO4)粒子の表面積が増加して、塗膜のホルムアルデヒドの分解能力等が高められると共に、安定的に保持される効果がある。
【0024】
本発明において、塗料中への分散質として使用される、ウラン系列核種又はトリウム系列核種の放射性同位元素を含有する成分は、原子力基本法、核原料物質および原子炉の規制に関する法律等の法的規制を受けない放射線強度 370Bq/g以下に、また、内装材等に使用される塗膜は、通常の大気中に存在するいわゆるバックグラウンドと言われる放射能レベルである、74Bq/g程度に保持することが可能である。
【0025】
本発明において、前述の微量の放射性同位元素を含む、ジルコン鉱石から調製された分散質の分散媒として使用される塗料の種類は、特に限定されず広範囲な塗料が使用可能である。これらの中、シックハウス症候群の主な原因となる、気相中のホルムアルデヒド分解・除去用には、エマルジヨンペイントが主として使用される。シックハウス症候群の多くは、建築後余り年月が経過していない家屋の室内で発生する場合が多い。室内等の内装用の塗料には、一般に艶消しのエマルジヨンペイントが多用されることか多い。従って、このような用途に使用される塗料に、ホルムアルデヒド分解・除去機能を付与することが好ましい。
【0026】
エマルジヨンペイントは、通常主成分としてアクリル樹脂エマルジョンを含み、その他の成分として着色体質、顔料、添加剤及び、水を加えエマルジョンとして使用される。主成分のアクリル樹脂はアクリル酸または、メタクリル酸誘導体を主成分とする共重合樹脂で、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等を含み、その用途によってその他の成分を加えて変性して使用される。アクリル樹脂の重合度は通常2,000 〜30,000程度であり、共重合樹脂の含有量は20%程度、水分は約30%程度含まれている。
【0027】
その他本発明の塗料は、建築物・構築物内部等のアンモニア除去用、塗装面に接触した黄色ブドウ球菌または、大腸菌の滅菌用等の広範囲の用途に使用される。これらの用途には主として合成樹脂調合ペイントが使用される。合成樹脂調合ペイントは主成分として長油性フタル酸樹脂ワニスを含み、その他の成分として着色・体質顔料、乾燥剤、添加剤、溶剤等が含まれている。長油性フタル酸樹脂の主成分は通常フタル酸と、ペンタエリスリトールとの共重合エステルで、通常はその他の成分を加えて変性して使用される。油長は55〜65のポリエステルが使用される。長油性フタル酸樹脂ワニスの含有量は43〜47%程度であり、その他、着色・体質顔料が35〜38%、乾燥剤・添加剤がそれぞれ7〜9%含まれている。
【0028】
粒径 2.5μm 以下の微粒子からなる本発明の分散質は、極微粒子であるため前述の塗料中に容易に安定した状態で分散させることが可能であり、また、分散質に含まれる成分はいずれも化学的に安定な化合物であるから、長期間保存しても変質するおそれはない。
【発明の効果】
【0029】
本発明の天然のジルコニウム鉱石より得られた、微量の放射性同位元素を含む、複合酸化物の極微粒子を分散質として含む塗料は、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの分解機能、黄色ブドウ球菌または大腸菌の殺菌性を有する。特にホルムアルデヒドの分解性に優れているため、エマルジョン塗料中に分散させて屋内塗料に使用した場合には、シックハウス症候群の抑制に有効となる特徴を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。
【実施例1】
【0031】
本発明のエマルジョン塗料の分散質としては、ピュアジルコン95%, 粘土、炭酸カルシウム, 炭酸マグネシウム5%の混合物を、前述の「課題を解決するための手段」(0020)及び(0021)に記載した工程によって調整した、平均半径 1.5μm に湿式粉砕された微粒子混合物を使用した。尚、平均粒径はレーザ回折/ 散乱方式による粒度測定装置により測定した。分散媒はその主成分がポリアクリル酸メチル及びポリメタクリル酸メチルの変成共重合体樹脂22%であり、その他、顔料として酸化チタン6%、体質顔料、乳化剤及び水31%を含むエマルジョン塗料を使用した。これに前述のピュアジルコン微粒子を主成分とする、分散質10%を加えて攪拌・混合して均一で安定な分散液が得た。
【0032】
攪拌装置を有する、内容量3リットルの空気が入ったテドラーバッグに、気相中の濃度が15ppm となるようにホルムアルデヒドガスを注入した。常温のテドラーバッグの内部に試料としてガラス板の片面に、170mm ×105mm 角の範囲内に前記のエマルジョン塗料を塗布した試料を挿入した。試料の塗料塗布量は3.60g であった。バッグ内部の空気を攪拌しながら所定時間毎にホルムアルデヒドの濃度を測定した。その結果を表3に示す。
【0033】
【表3】

【比較例1】
【0034】
比較試験のため、塗料を塗布しない前記試料と同サイズのガラス板を挿入して、本試験と同じ条件で所定時間毎に、ホルムアルデヒドの濃度を測定した。その結果も併せて表3に示した。これらの結果によって本発明のエマルジョン塗料の塗布面は、高いホルムアルデヒドの分解・除去作用を有することが認められる。
【実施例2】
【0035】
本発明のエマルジョン塗料の分散質としては、実施例1で使用した、ピュアジルコン95%, 粘土、炭酸カルシウム, 炭酸マグネシウム5%の混合・粉砕物を、更に前述の「課題を解決するための手段」(0022)及び(0023)に記載した工程によって焼成・湿式粉砕・乾燥・分級して、平均半径 1.2μm に湿式粉砕された微粒子混合物を使用した。尚、平均粒径はレーザ回折/ 散乱方式による粒度測定装置により測定した。分散媒は実施例1と同一のエマルジョン塗料を使用し、これに前述のピュアジルコン微粒子を主成分とする分散質10%を加えて、本発明の建築内装用塗料を調整した。
【0036】
実施例1と同様に、攪拌装置を有する内容量3リットルの空気が入ったテドラーバッグに、濃度15ppm となるようにホルムアルデヒドを注入した。常温のテドラーバッグの内部に、試料としてガラス板の片面に、170mm ×105mm 角の範囲内に前記で調整したエマルジョン塗料を塗布した試料を挿入し、バッグ内部の空気を攪拌しながら所定時間毎にホルムアルデヒドの濃度を測定した。その結果も併せて表3に示す。尚、試料の塗料塗布量は3.60g であった。
【0037】
本発明の塗料中への分散質のように、微量の放射性同位元素が予め主成分のジルコン(ZrSiO4)に焼結されていると、その後の塗料の調製、塗装による塗膜の形成時にも、微量の放射性同位元素が脱落してその効果が低下するおそれがない。また、焼成後の粉砕・分級工程によって粒子の平均粒径を10μm 以下、好ましくは 5μm 以下、更に好ましくは 2.5μm 以下の微粒子とすることにより、ジルコン(ZrSiO4)粒子の表面積が増加して、塗膜のホルムアルデヒドの分解能力等が高められると共に、安定的に保持される効果がある。
【0038】
表3に示したように、エマルジョン塗料の塗布面は、前記の実施例1よりも高いホルムアルデヒドの分解・除去作用を示す。これは前述のように微量の放射性同位元素微粒子が、予め主成分のジルコン(ZrSiO4)に焼結されているため、塗料の調製、塗装による塗膜の形成時に脱落等によりその効果が低下しないためと考えられる。
【実施例3】
【0039】
本発明の合成樹脂調合ペイントの分散質としては、ピュアジルコン50%, プライムジルコン20%及び、モナザイト原砂20%の混合物に、粘土、炭酸カルシウム, 炭酸マグネシウム10%の混合物を加えた粉砕物を、更に前述の「課題を解決するための手段」(0022)及び(0023)に記載した工程によって焼成・湿式粉砕・乾燥・分級した、平均半径1.2μm の微粒子混合物を使用した。尚、平均粒径はレーザ回折/ 散乱方式による粒度測定装置により測定した。
【0040】
分散媒の主成分はが油長61のポリエステルである、フタル酸及びペンタエリスリトールの変成共重合樹脂である。変成共重合樹脂ワニスの含有量は45%であり、その他、酸化チタンを含む着色・体質顔料が38%、乾燥剤・溶剤15%からなっている、建築内装用の合成樹脂調合ペイントを使用した。これに前述のピュアジルコン、プライムジルコン及び、モナザイト原砂の微粒子を主成分とする、分散質10%を加えて攪拌・混合して均一で安定な分散液を調整した。
【0041】
底部に攪拌装置を有する容量11.4Lの常圧の空気が入ったガラス容器に、濃度50ppm となるようにアンモニアガスを注入した。常温のガラス容器の内部に、試料として 220mm×84mm角のガラス板の片面に、192mm ×84mm角の範囲内に前記のエマルジョン塗料を塗布した試料を挿入した。試料の塗料塗布量は3.25g であった。容器内部の空気を攪拌しながら所定時間毎にアンモニアのガス濃度を測定した。その結果を表4に示す。
【0042】
【表4】

【比較例3】
【0043】
比較試験のため、試料として塗料を塗布しないガラス板を容器内に挿入して、本試験と同じ条件で所定時間毎にアンモニアのガス濃度を測定した。その結果も併せて表4に示した。これらの結果によって本発明のエマルジョン塗料の塗布面は、高いアンモニアガスの分解作用を有することが認められる。
【実施例4】
【0044】
本発明のエマルジョン塗料の分散質としては、実施例2で使用した、ピュアジルコン95%, 粘土、炭酸カルシウム, 炭酸マグネシウム5%の混合・粉砕物を、前記「課題を解決するための手段」(0022)及び(0023)に記載した工程によって、焼成・湿式粉砕・乾燥・分級した、平均半径 1.2μm に湿式粉砕された微粒子混合物を使用した。尚、平均粒径はレーザ回折/ 散乱方式による粒度測定装置により測定した。分散媒は実施例1と同一のエマルジョン塗料を使用し、これに前述のピュアジルコン微粒子を主成分とする分散質10%を加えて、本発明の建築内装用塗料を調整した。
【0045】
ブイヨン培地 (0.3 %肉エキス、1 %ペプトン、0.5 %食塩:栄養化学(株)製) を、0.85%の食塩を含む無菌水で50倍に希釈した培養液を調整した。この培養液に前記の培地と同一組成のブイヨン培地で培養した、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus FDA209PIAM 12082) を懸濁させた。この菌懸濁液(0.4ml) を、前記のエマルジョン塗料を、60mm×60mm角のガラス板の片面に塗布した、プラスチックシャーレ中の試料上に置いた。このシャーレをポリエチレンシート(4cm×4cm)で覆い、シャーレを密封して30℃に静置した。接種直後及び24時間後に菌懸濁液を4.5ml の0.85%食塩を含む無菌水中に回収し、10倍ずつ4段階希釈を行なった後、これらの菌懸濁液0.5ml 中の生菌数を計数した。その結果を検体に接種した生菌数濃度に換算して表5に示した。
【0046】
【表5】

【比較例4】
【0047】
比較試験のため前記のプロセスにおいて、菌懸濁液(0.4ml) をプラスチックシャーレ中の、エマルジョン塗料を塗布しない60mm×60mm角のガラス板上に置いた。このシャーレをポリエチレンシート(4cm×4cm)で覆い、シャーレを密封して30℃に静置した。静置直後及び24時間後に菌懸濁液の試料を、前記の計測プロセスと同様に、菌懸濁液を4.5ml の0.85%食塩を含む無菌水中に回収し、10倍ずつ4段階希釈を行なった後、これらの菌懸濁液0.5ml 中の生菌数を計数した。その結果を検体に接種した生菌数濃度に換算して表5に示した。これらの結果によって本発明のエマルジョン塗料の塗布面は、高い黄色ブドウ球菌の殺菌製を有することが認められる。
【実施例5】
【0048】
本発明の合成樹脂調合ペイントの分散質としては、ピュアジルコン65%、モナザイト原砂10%及び、イットリウム原砂15%の混合物に、粘土、炭酸マグネシウム10%の混合物を加えた粉砕物を、更に前述の「課題を解決するための手段」(0022)及び(0023)に記載した工程によって焼成・湿式粉砕・乾燥・分級した、平均半径 1.2μm の微粒子混合物を使用した。尚、平均粒径はレーザ回折/ 散乱方式による粒度測定装置により測定した。
【0049】
分散媒にはその主成分が、油長61のポリエステルであるフタル酸及びペンタエリスリトールの変成共重合樹脂であり、変成共重合樹脂ワニスの含有量は45%であり、その他、酸化チタンを含む着色・体質顔料が38%、乾燥剤・溶剤15%からなっている、建築内装用の合成樹脂調合ペイントを使用した。これに前述のピュアジルコン、プライムジルコン及び、モナザイト原砂の微粒子を主成分とする、分散質10%を加えて攪拌・混合して均一で安定な分散液が得られた。
【0050】
ブイヨン培地 (0.3 %肉エキス、1 %ペプトン、0.5 %食塩:栄養化学(株)製) を、0.85%の食塩を含む無菌水で 500倍に希釈した培養液を調整した。この培養液に前記の培地と同一組成のブイヨン培地で培養した、大腸菌(Escherichia coli IFO 3972) を懸濁させた。この菌懸濁液(0.4ml) を、前記のエマルジョン塗料を、60mm×60mm角のガラス板の片面に塗布した、プラスチックシャーレ中の試料上に置いた。このシャーレをポリエチレンシート(4cm×4cm)で覆い、シャーレを密封して30℃に静置した。接種直後及び24時間後に菌懸濁液を4.5ml の0.85%食塩を含む無菌水中に回収し、10倍ずつ4段階希釈を行なった後、これらの菌懸濁液0.5ml 中の生菌数を計数した。その結果を検体に接種した生菌数濃度に換算して表6に示した。
【0051】
【表6】

【比較例5】
【0052】
比較試験のため前記のプロセスにおいて、菌懸濁液(0.4ml) をプラスチックシャーレ中の、エマルジョン塗料を塗布しない60mm×60mm角のガラス板上に置いた。このシャーレをポリエチレンシート(4cm×4cm)で覆い、シャーレを密封して30℃に静置した。静置直後及び24時間後に菌懸濁液を4.5ml の0.85%食塩を含む無菌水中に回収し、10倍ずつ4段階希釈を行なった後、これらの菌懸濁液0.5ml 中の生菌数を計数した。その結果を検体に接種した生菌数濃度に換算して表6に示した。これらの結果によって本発明のエマルジョン塗料の塗布面は、高い黄色ブドウ球菌の殺菌性を有することが認められる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
天然のジルコニウム鉱石の中には、微量なウラン系列核種またはトリウム系列核種を含むものがあることが知られている。これらの天然の鉱物から発生する放射能は微弱で、大気中に含まれる、いわゆるバックグラウンドと有意差が認められない程度の強度である。これらの鉱石より得られた、複合酸化物を分散質として含む、屋内用或いは屋外用のペイントである。本発明のペイントを使用すれば、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの分解機能、大腸菌または黄色ブドウ状球菌の殺菌性を示す。このため特に屋内塗料に使用した場合、シックハウス症候群の抑制に有効となる特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明における主原料の精製・分離工程のフローを示す。
【図2】本発明における主原料の一部の精製・分離工程のフローを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分散質としてウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含む、ヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトの1種または2種以上の粉砕・混合物または、粉砕・混合・焼成後更に粉砕して得られた生成物を含む、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの分解機能、黄色ブドウ球菌または大腸菌の殺菌性を有する塗料。
【請求項2】
主成分としてアクリル樹脂エマルジョンを含み、その他の成分として着色体質、顔料、添加剤及び、水を加えてなるエマルジョンに、分散質の主成分としてウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含む、ヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトの混合・粉砕物を加えてなる、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの1種または2種以上の分解機能、黄色ブドウ球菌または大腸菌の殺菌性を有する、エマルジョンペイント。
【請求項3】
主成分としてアクリル樹脂エマルジョンを含み、その他の成分として着色体質、顔料、添加剤及び、水を加えてなるエマルジョンに、分散質の主成分としてウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含む、ヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトの1種または2種以上の混合物の粉砕・混合・焼成後、更に粉砕して得られたセラミックスを加えてなる、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの分解機能、黄色ブドウ球菌または大腸菌の殺菌性を有する、エマルジョンペイント。
【請求項4】
主成分として長油性フタル酸樹脂ワニスを含み、乾燥剤、溶剤、着色用顔料を加えてなる混合物に、分散質の主成分としてウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含み、ヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトの1種または2種以上の粉砕・混合物を加えてなる、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの分解機能、黄色ブドウ球菌または大腸菌の殺菌性を有する、合成樹脂調合ペイント。
【請求項5】
主成分として長油性フタル酸樹脂ワニスを含み、乾燥剤、着色用顔料を加えてなる混合物に、分散質の主成分としてウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含み、ヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトの1種または2種以上の混合物を粉砕・混合・焼成後、更に粉砕して得られたセラミックスを加えてなる、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの分解機能、黄色ブドウ球菌または大腸菌の殺菌性を有する、合成樹脂調合ペイント。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分散質としてウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含む、ヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトの1種または2種以上の粉砕・混合物または、粉砕・混合・焼成後更に粉砕して得られた生成物を含む、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの分解機能、黄色ブドウ球菌または大腸菌の殺菌性を有する塗料。
【請求項2】
主成分としてアクリル樹脂エマルジョンを含み、その他の成分として着色体質、顔料、添加剤及び、水を加えてなるエマルジョンに、分散質の主成分としてウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含む、ヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトの混合・粉砕物を加えてなる、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの1種または2種以上の分解機能、黄色ブドウ球菌または大腸菌の殺菌性を有する、エマルジョンペイント。
【請求項3】
主成分としてアクリル樹脂エマルジョンを含み、その他の成分として着色体質、顔料、添加剤及び、水を加えてなるエマルジョンに、分散質の主成分としてウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含む、ヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトの1種または2種以上の混合物の粉砕・混合・焼成後、更に粉砕して得られたセラミックスを加えてなる、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの分解機能、黄色ブドウ球菌または大腸菌の殺菌性を有する、エマルジョンペイント。
【請求項4】
主成分として長油性フタル酸樹脂ワニスを含み、乾燥剤、溶剤、着色用顔料を加えてなる混合物に、分散質の主成分としてウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含み、ヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトの1種または2種以上の粉砕・混合物を加えてなる、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの分解機能、黄色ブドウ球菌または大腸菌の殺菌性を有する、合成樹脂調合ペイント。
【請求項5】
主成分として長油性フタル酸樹脂ワニスを含み、乾燥剤、着色用顔料を加えてなる混合物に、分散質の主成分としてウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含み、ヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトの1種または2種以上の混合物を粉砕・混合・焼成後、更に粉砕して得られたセラミックスを加えてなる、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの分解機能、黄色ブドウ球菌または大腸菌の殺菌性を有する、合成樹脂調合ペイント。
【請求項6】
主成分として水溶性ウレタン樹脂を含み、その他の成分として溶剤及び水を加えてなる溶液に、分散質としてウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含む、ヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトの1種または2種以上の混合物を粉砕・混合・焼成後、更に粉砕して得られたセラミックスを加えてなる、気相中に含まれるホルムアルデヒドまたはアンモニアの分解消臭、大腸菌、黄色ブドウ球菌、メチシリン耐性ブドウ球菌の殺菌機能を有する、家具及びハンガー、フローリング、壁材用の水溶性ポリウレタン塗料。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−143787(P2006−143787A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−332481(P2004−332481)
【出願日】平成16年11月16日(2004.11.16)
【出願人】(501299370)株式会社イージー循環研究所 (3)
【出願人】(504424524)
【Fターム(参考)】