説明

水上照明装置

【課題】水面に浮かべて水面上を照らすものであって、浮遊物や石等との衝突による破損を防ぎ得る水上照明装置を提案する。
【解決手段】発光体11が内底面に座着された装着基盤12の、その上方が開口された口縁上に、透光板13が乗載され、この透光板13の上面に押圧環板14が被着されて該透光板13を装着基盤12の口縁に固着してなる照明基体10と、この照明基体10が収納空隙31に装着基盤12の口縁以下で内嵌されて、照明基体10に周設されるフロート30とを備えたものである。この水上照明装置1は、その上方を明るく照らすことができると共に、その周囲の水面をほのかに照らすことができる。さらに、浮遊物等と衝突した場合に、フロート30が緩衝材となり、照明基体10の損傷を抑止でき得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水に浮かび、水面上を照らす水上照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
海、川、湖、池等の水辺の観光地や、人工的な噴水や滝等のウォータディスプレイを備えたプールでは、主に夜間、ライトアップによる演出効果を得るため、観賞用の照明装置を設置するところが増えている。このような照明装置としては、陸上に設けられて水面や水面上に存在する対象物をライトアップするもの、水中に設けられて水上や水中で発光させるもの等が存在する。
【0003】
このような観賞用の照明装置として、例えば、特許文献1のように、沿岸や水底に固定されて、ウォータディスプレイをライトアップする構成の照明装置が提案されている。かかる構成は、ウォータディスプレイを比較的強い光量で照射することができるようにしたものであるから、水より重く、沿岸や水底に固定されるようにして、配設されるものである。
【0004】
また、水中や水面上を明るくするための照明装置として、例えば、特許文献2のように、細長い円筒状体又は中空螺旋状体からなる中空外側保護体内に、その長さ方向に沿って発光体を配設してなる構成が提案されている。この照明装置は、中空外側保護体の両端開口を、ゴムパッキン付きのキャップ等により密閉している。このような照明装置の利用法として、錘が繋がれた鎖を連結されて、浮遊深さを定めると共に位置決めされることが開示されている。さらに、複数個を連結させて水面に浮かぶようにすることが開示されている。
【特許文献1】特開2000−164005号公報
【特許文献2】特開平5−266705号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、観賞用の照明装置にあっては、プールのように、常時ほぼ一定の水深が保たれている所だけでなく、海や河口近く等で潮位が変化したり、川や湖等のように季節や天候によって水位が変化したりするところでも利用される。観賞用の照明装置として、陸上や船上から水面上に照らし出された空間を観賞するために設けられるものにあっては、前記のように水位が変化した場合にも、ほぼ同じ光量により水面上を照らし出すことができ、常にほぼ同等の演出効果を発揮できることが求められる。
【0006】
ところが、上述した特許文献1の照明装置にあっては、海や川等の水底に固定されて設置された場合に、水位が上昇又は下降すると、これに従って発光体の深度が変化することとなる。このため、水面上の対象物を照らす光量が変化し、常時一定の明るさで照らすことができなくなる。この照明装置は、一般的に、プール等の水深が一定の場所で、その水底に設置されるものである。また、この照明装置は、上述したように重量物であることから、設置作業や撤去作業が繁雑化するという問題もある。特に、海や川等の自然場所の水底又は沿岸に設置すると、大雨や台風などの自然災害が発生した場合に、一時的な撤去及び再設置に多大な労力と時間とを要することとなる。
【0007】
一方、上述した特許文献2の照明装置にあっても、錘を付けて深度を定めている場合には、水位の上昇下降に従って、光量が変化するという問題を生じる。また、この照明装置を水面上に浮遊させる場合には、その中空保護体の有する浮力で浮かばせるか、又は、浮体を取り付けることとなる。ここで、浮体を取り付ける場合には、当然ながら、照明の妨害にならないようにすることが開示されており、中空保護体の両端に配設されたキャップに取り付ける構成が示されている。このような浮体の有無のいずれの場合でも、細長い形状の中空保護体が水面に露出した状態となっている。ところで、海や川や湖では、常に水の流れがあるため、これに従って流木等の浮遊物が流れてきて、水面に浮かぶ照明装置に接触することもあり得る。また、比較的強い水流や大きな波が発生すると、浮遊物が照明装置に激しく接触したり、照明装置自体が沿岸の石や岩等に接触したりすることもあり得る。このような場合に、この照明装置は、全体として中空保護体が水面に露出していることから、この中空保護体と浮遊物や石等が接触し易く、この接触により、中空保護体が破損し易い。そして、この破損したところから内部に浸水すると、照明装置として使用できなくなってしまう。このような破損が、仮に、観光地の特定行事中に発生すると、大きなイメージダウンともなりかねない。すなわち、この構成の照明装置は、観賞用として充分な耐久性を有していないという問題があった。
【0008】
本発明は、海や川や湖等に水面に浮かべて、水面上を照らすものであって、詳細には、浮遊物や石等との衝突による破損を抑制でき得る水上照明装置を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上方が開口された有底皿状の装着基盤と、装着基盤の内底面に座着され、上方に放光する発光体と、装着基盤の口縁上に乗載して開口を閉鎖する所定板厚の透光板と、透光板の上面に被着されて、装着基盤の口縁との間で透光板を固着して、装着基盤内を水密に保持する環形の押圧環板とを具備した照明基体と、内部に装着基盤が内嵌する収納空隙を備え、取り付け状態で上面が装着基盤の口縁以下となって、照明基体に周設されるフロートとを具備してなる浮遊照明具を備えると共に、装着基盤内に配設された発光体に電力を供給する電力供給手段を備えたものであることを特徴とする水上照明装置である。
【0010】
かかる構成にあっては、浮遊照明具がそのフロートにより水面に浮かび、照明基体の内部に設けられた発光体により、水面上を照らすことができるようにしたものである。このように水面に浮かばせる照明であるから、水位が変化しても、同様に水面上を照らすことができるのである。ここで、発光体から上方に発せられた光は、主に透光板を通過して透光板の上方に放射されると共に、透光板により屈折した光の一部が透光板の外周端からも放射される。この透光板の外周端は露出されていることから、透光板の外周端から放射された光は、その周囲に照らす。すなわち、発光体の発光により、上方を明るく照らすと共に、周囲の水面を薄明るく照らすことができる。そして、このような明るさのバランスによって生成される光空間によって、水面上の暗がりに、幻想的な雰囲気や情趣に富んだ雰囲気を演出できる。
【0011】
透光板は、使用環境に応じて、透光率や色等を適宜設定することができ、所望の色調や色彩の光を放射することができる。すなわち、発光体を変えることなく、透光板を変更することによって、様々な光を放射することが可能であり、そして、この変更は、押圧環板を脱着することにより、容易かつ低コストで実施でき得る。そのため、透光率や色の異なる透光板を複数種類用意し、所定時期(例えば、季節)毎に透光板を取り替えることによって、随時、周囲の環境に適した光の演出ができるのである。
【0012】
また、本構成にあっては、照明基体にフロートが周設されたものであるから、浮遊物が衝突したり、岸辺の岩や石に衝突した場合に、フロートと直接衝突する。このため、照明基体に浮遊物等が直接衝突することを防止できると共に、照明基体への衝撃を緩和することができる。これにより、照明基体の破損や故障の発生を抑止することができ、観賞用としての優れた耐久性を発揮でき得る。尚、本構成は、そのフロートによって浮かぶものであるから、全体として比較的軽量であり、大雨や台風等の自然災害が発生した場合に、一時的に水上から撤去したり、その後に再設置する作業を比較的容易かつ短時間で実施できるという利点も有している。
【0013】
本構成にあって、装着基盤としては、平底部と、該平底部の周囲から起立した周壁部とからなるシャーレ形のものが好適に用いられる。また、装着基盤の材料としては、軽量化のために比重の小さいもの、耐久性や耐衝撃性に優れたものが好ましい。さらには、発光体が発光することによって生ずる熱量を外部に効率良く発散できるように、伝熱性に優れた材料が好ましい。これらのことを考慮すると、装着基盤は、アルミニウム合金等の軽金属材料からなるものが好適である。
【0014】
また、発光体としては、電球や発光ダイオード(以下、LED)等を用いることができ、特に、消費電力が小さく、かつ耐久性に優れたLEDが好適に用い得る。さらにまた、フロートとしては、浮遊照明具を水面に浮かばせた状態で維持可能な浮力を有するものであり、この浮力を有する形態及び材料により設定される。ここで、フロートの形態としては、円盤や角盤などの盤形が好ましい。このフロートの材料としては、プラスチック、ゴム、発泡スチロール等を用いることができ、特に耐衝撃性に優れた発泡ウレタンが好適に用い得る。
【0015】
また、電力供給手段としては、照明基体内に電源を配設して、この電源と発光体を接続するようにした構成や、照明基体の外側又はフロートに電源を配設して、この電源と発光体を接続するようにした構成などとすることができる。さらには、外部電源と接続するための電気コードを備えた構成とすることも可能である。このように、電力供給手段にあっては、電源と、電源から発光体へ電力を送電する電気コード等の送電手段とを備えたものである。
【0016】
上述した水上照明装置にあって、押圧環板が、透光板の上面に被着される被着面に、その内外を連通する通水溝を備えた構成が提案される。
【0017】
ここで、本発明の照明基体は、透光板上に押圧環板を被着して、透光板を押圧環板と装着基盤とにより固着するものであるから、透光板上には押圧環板で囲まれた領域が存在する。この領域に水が侵入して貯留すると、その水の影響で透過率が変わったり、透光板の内外の温度差が大きくなって、透光板が曇ってしまうこともある。これによって、上方を照らす明さが鈍ることともなり得る。
【0018】
このような明さの鈍化を防ぐことを目的として、かかる構成は、押圧環板に囲まれた領域に侵入した水を排水可能とする通水溝を備えたものである。これにより、透光板上に水が溜まることを防ぎ、上方を照らす光の明るさをほぼ一定に保つことができるようにしている。
【0019】
尚、通水溝としては、排水効率を高めるため、押圧環板の内周縁と外周縁とを短距離かつ直線的に連通する形態とすることが好ましい。また、この通水溝を一個設けた構成、複数設けた構成のいずれでも良い。ここで、通水溝の配設数は、排水効率を考慮すれば、複数個とすることが好ましく、その場合には、ほぼ等間隔で配設することが好適である。
【0020】
上述した水上照明装置にあって、装着基盤に一端が固結され、他端を沿岸に固定保持する所定長さの繋鎖索条を備えてなる構成が提案される。
【0021】
かかる構成にあっては、繋鎖索条によって、水面に浮かぶ照明基体とフロートとからなる水上照明装置の本体(以下、浮遊具本体)を、沿岸に係留し、繋鎖索条の長さに応じて浮遊範囲を制限するようにしたものである。そして、繋鎖索条により係留されていても、この繋鎖索条の長さ範囲内で、水位の変化に従って、浮遊具本体は、その水面に浮かんだ状態に保たれる。また、繋鎖索条を引張ることで、浮遊具本体を引き寄せることもできるため、比較的容易に水上から退避させることが可能である。このため、故障した場合やメンテナンスを実施する場合、又は大雨や台風等の災害時等に、陸上に退避させる作業を容易かつ短時間に実行可能である。尚、この繋鎖索条としては、金属又は樹脂製の鎖、ロープ等を用いることができる。
【0022】
ここで、電力供給手段が、浮遊照明具と別に設けられた外部電源と、繋鎖索条に沿って付設された、外部電源と発光体とを接続する電気コードを備えたものである構成が提案される。
【0023】
かかる構成は、発光体の電力を得るための外部電源を設けると共に、この外部電源から供給するための電気コードを配設したものである。外部電源から電力を得るものとしたことにより、発光体を安定して発光させることができると共に、電力量の調整を行い易く、適正な光量に容易に制御可能である。また、電気コードが繋鎖索条に付設することにより、浮遊具本体が沿岸から離れるように浮遊した場合等に生じる張力を、繋鎖索条に確実に作用させ、電気コードに作用させないようにしている。これにより、電気コードの破損や、外部電源から外れてしまうことを防ぎ得る。尚、電気コードは、繋鎖索条に絡み付けるように付設されるものとしたり、所定長さ毎に、繋鎖索条にワイヤ等で結合されるもの等とすることができる。
【0024】
上述した水上照明装置にあって、電力供給手段が、フロートの上面に設けられたソーラーパネルと、該ソーラーパネルと発光体とを接続する電気コードとを備えた構成が提案される。
【0025】
かかる構成にあっては、発光体に供給する電力をソーラーパネルにより発生させるようにしたものである。これにより、浮遊照明具だけで電力を賄うことができるため、上記したように外部電源を用いる構成に比して、長尺な電気コードを必要とせず、かつ、電気コードが破損し難いという利点を有する。また、蓄電池を用いる場合のように、比較的短期間隔での定期的な電池交換を行う作業を要しないという利点もある。
【0026】
尚、この構成では、ソーラーパネルが、その上面を、照明基体を取り付けた状態で装着基盤の口縁以下となるように、フロート上面に配設されるものとする。これにより、透光板の外周端を露出でき、この外周端から放射された光によって周囲の水面を照らし出すという本発明の作用効果が発揮されるようにする。
【発明の効果】
【0027】
本発明の水上照明装置は、上述したように、発光する発光体が内底面に座着された装着基盤の、その上方が開口された口縁上に、透光板が乗載され、さらにこの透光板の上面に押圧環板が被着されて、該透光板が装着基盤の口縁に固着されてなる照明基体と、照明基体を収納空隙に装着基盤の口縁以下で内嵌させて、照明基体に周設されたフロートとを具備する浮遊照明具、及び、発光体に電力を供給するための電力供給手段を備えたものであるから、発光体による上方への放光によって、上方を明るく照らす共に、透光板の外周端から放射される光により周囲の水面をほのかに照らすことができるため、このような光に照らし出される空間を効果的に演出することができる。また、透光板を、その透光率や色等の異なる種類のものに変更するだけで、様々な光の空間を生成可能であるため、周囲の環境に適した光の演出を比較的容易かつ低コストで実施でき得る。さらにまた、浮遊物が衝突したり、岩や石へ衝突した場合に、フロートが緩衝材としての働くため、照明基体の破損や故障を抑止でき、観賞用の照明装置として高い耐久性を有する。
【0028】
上述した水上照明装置にあって、押圧環板が、透光板の上面に被着される被着面に、その内外を連通する通水溝を備えた構成では、押圧環板の内側領域に侵入した水が通水溝から排出されるため、透光板上に水が溜まることを防ぎ、上方を照らす明るさをほぼ一定に保つことができ得る。
【0029】
上述した水上照明装置にあって、装着基盤に一端が固結され、他端を沿岸に固定保持する所定長さの繋鎖索条を備えてなる構成では、繋鎖索条によって、水上照明装置の本体(浮遊具本体)を沿岸に係留したから、浮遊範囲を制限すると共に、水量や水流が急激に増加した場合に流失することを防止できる。また、浮遊具本体を陸上に退避させる作業を容易かつ短時間で実施できる。
【0030】
ここで、電力供給手段が、浮遊照明具と別に設けられた外部電源と、繋鎖索条に沿って付設された、外部電源と発光体とを接続する電気コードとを備えたものである構成にあっては、外部電源から安定的に供給される電力により、発光体を安定して発光させることができる。そして、浮遊具本体が浮遊するに伴って作用する張力が、電気コードに作用せず、電気コードの破損や外部電源から外れてしまうことを防止でき得る。
【0031】
上述した水上照明装置にあって、電力供給手段が、フロートの上面に設けられたソーラーパネルと、該ソーラーパネルと発光体とを接続する電気コードとを備えてなる構成では、浮遊照明具自体でその発光体の電力を賄うことができると共に、比較的短期間隔となる定期的な電源の交換作業を必要としない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
本発明の実施例を添付図面を用いて説明する。
水上照明装置1は、図4のように、水面に浮かぶ浮遊照明具2と、この浮遊照明具2を沿岸に係留するための繋鎖索条3とを備えてなるものである。ここで、浮遊照明具2は、図1〜図3のように、発光体11を内設した照明基体10と、該照明基体10に周設されたフロート30とからなる。さらに、水上照明装置1は、陸上に配設された外部電源8(図4参照)と、この外部電源8から照明基体10に設けられた発光体11に電力を供給するための電気コード5とを備えている。
【0033】
浮遊照明具2の照明基体10は、図1〜図3のように、有底皿状の装着基盤12と、複数の発光体11と、所定板厚の透光板13と、透光板13の上面に被着される押厚環板14とを備えたものである。
【0034】
上記した装着基盤12は、円板形の平底部12aと平底部12aの外周から起立する周壁部12bとからなる断面コ字形状となっている。すなわち、装着基盤12は、その上方が開口されており、その周壁部12bにより開口12cが形成されたものである。そして、この開口12cを形成した周壁部12bの上端面は、面一となっている。この周壁部12bの上端面には、その周方向でほぼ均等間隔となる四箇所に、夫々螺子穴22が形成されている。また、装着基盤12の平底部12aには、上下方向に貫通された貫通孔19が形成されている。この貫通孔19は、上記した電気コード5を挿通させるためのものであり、詳しくは後述する。さらに、平底部12aの裏面側には、そのほぼ中心に、上記した繋鎖索条3を螺合する索用螺子穴18が形成されている。
【0035】
尚、本実施例にあっては、装着基盤12をアルミニウム合金の鋳造により成形している。アルミニウム合金は、比重が比較的小さく、耐久性や耐衝撃性に優れ、熱伝導率に優れたものである。そのため、装着基盤12は、軽量なものとなり、浮遊物などの衝突にも強く、発光体11が発光して生ずる熱を外部に放熱する作用にも優れたものとなっている。
【0036】
上記した装着基盤12には、その平底部12aの上面(いわゆる、内底面)に、支持基板16が支持固定されている。この支持基板16には、複数の発光体11が、主に上方へ向いた状態で固結されていると共に、各発光体11を並列に接続する回路(図示省略)が形成されている。尚、本実施例にあっては、発光体11に、耐久性に優れ、かつ消費電力の小さいLEDを用いている。
【0037】
また、このような装着基盤12の周壁部12bの上端面には、上記した透光板13が乗載される。この透光板13は、円板形を成し、その外径が装着基盤12の周壁部12bの外径とほぼ同径となっており、周壁部12bの上端面に乗載されて、装着基盤12の開口12cを閉鎖するものである。そして、装着基盤12に配設された発光体11から放光された光が、透光板13を通過するのである。
【0038】
ここで、透光板13に入射した光は、屈折し、そのほとんどが上方へ放射されるが、一部が、透光板13の外周端から放射される。すなわち、透光板13の外周端から放射される光によって、装着基盤12の側方を直接的に照らすことができるのである。この透光板13の外周端から放射される光量は、透光板13の板厚に従うことから、上方へ放射される光と側方へ放射される光とをバランス良くするために、透光板13の板厚が適宜設定され得る。尚、透光板13の板厚が薄すぎれば、透光板13の外周端から放射される光が弱くなりすぎてしまう。
【0039】
上記した透光板13の板厚としては、例えば、上面露出面の直径(面積)に対して、板厚(外周端の面積)を定めることにより、上方へ放射される光量と側方へ放射される光量とのバランスを好適に設定し得る。ここでは、板厚を、上面露出面の直径に対して、0.01〜0.5倍となるようにすることが好適である。しかし、板厚の絶対値が小さければ、側方へほとんど放射されないから、板厚1mm以下ではその作用が極めて小さくなってしまう。このようなことから、本実施例にあっては、透光板13を、外径200mm(露出面の直径が約160mm)、板厚15mmのものとしている。
【0040】
このような透光板13には、その外周縁に、周方向にほぼ均等間隔で、板厚方向に貫通する四個の挿通孔23が形成されている。この挿通孔23は、透光板13が装着基盤12の周壁部12bの上端面に乗載された場合に、周壁部12bの四個の螺子穴22と重なるようになっている。尚、この挿通孔23は、螺子穴22に螺合する締付け螺子25を挿通可能とする内径に形成されている。
【0041】
このような透光板13は、水上照明装置1を用いる環境に応じた所望の透光率と所望の色を有する材質のものを用いている。本実施例にあっては、この透光板13をアクリルパネルからなるものを用いている。
【0042】
また、上述した透光板13の上面には、押圧環板14が被着される。この押圧環板14は、円環形を成し、その外径と内径とがそれぞれ、装着基盤12の周壁部12bの外径と内径とほぼ等しくなっている。さらに、押圧環板14には、その周方向にほぼ均等間隔で、板厚方向に貫通する四個の挿通孔24が形成されている。この挿通孔24は、押圧環板14を透光板13の上面に乗載した場合に、透光板13の挿通孔23を夫々に重なる位置に設けられている。ここで、挿通孔24の内径は、装着基盤12の螺子穴22に螺合する締付け螺子25を挿通可能とし、かつ、締付け螺子25の頭部を挿通不能とするように設定されている。
【0043】
この押圧環板14が、装着基盤12の開口12cを閉鎖した透光板13の上面に、装着基盤12の螺子穴22と透光板13の挿通孔23と押圧環板14の挿通孔24とそれぞれ重なるようにして、乗載される。そして、四本の締付け螺子25が、押圧環板14の上側から螺子穴22に螺合されて、押圧環板14が透光板13の上面に被着される。これにより、透光板13は、押圧環板14と装着基盤12の周壁部12bの上端面とに挟圧されて固着される。これによって装着基盤12の内部が水密となっている。このように締付け螺子25によって装着基盤12と透光板13と押圧環板14とが一体化され、照明基体10が形成されるのである。
【0044】
さらに、押圧環板14には、透光板13の上面に被着する被着面14aに、径方向に沿って内外に連通する通水溝27が四箇所設けられている。この四箇所の通水溝27は、隣り合う挿通孔24の間のほぼ中央位置に形成されている。通水溝27は、押圧間板14が、透光板13の上面に被着されている状態で、透光板13上に侵入した水を排水可能とするために設けられたものである。
【0045】
一方、フロート30は、図1〜図3のように、円盤形をなし、その上面中央部に、有底状の円形穴からなる収納空隙31が形成されている。この収納空隙31は、上記した照明基体10を嵌合するものであり、その深さを装着基盤12の高さとほぼ等しくしている。これにより、収納空隙31に照明基体10が嵌合された状態で、収納空隙31の穴周縁と、装着基盤12の周壁部12bの上端面とがほぼ同じ高さ位置となり、透光板13がフロート30の上面よりも上方となるようにしている。すなわち、浮遊照明具2では、透光板13の外周端が側方に露出した状態となっている。
【0046】
このフロート30には、その収納空隙31の底部中央に、下面へ貫通する索用孔32が形成されている。この索用孔32は、収納空隙31に照明基体10が嵌合された場合に、上述した装着基盤12の索用螺子穴18と重なる。さらに、収納空隙31の底部には、照明基体10が嵌合された場合に、上述した装着基盤12の貫通孔19と重なる位置に、下面へ貫通するコード用孔33が形成されている。
【0047】
フロート30にあっては、その収納空隙31に照明基体10が嵌合されて浮遊照明具2を成した状態で、この浮遊照明具2を水面で浮遊させるために必要な浮力を有するものである。すなわち、水位が上昇又は下降した場合にも、浮遊照明具2が水面で浮遊するようになっている。ここで、本実施例にあっては、フロート30の上面が水面上となるように、浮遊照明具2を水面に浮かべる浮力を有するように、フロート30を設定している。
【0048】
さらに、フロート30は、上記したように照明基体10の周囲に配されるものであるから、水面を流れてきた浮遊物が衝突したり、波に揺られて水辺の岩や石等に衝突することもあり得る。特に、比較的速い水流や波が生じた場合には、浮遊照明具2に、浮遊物が強く衝突したり、岩や石等と強く衝突することもあり得る。このような衝突によっても、フロート30が、その衝撃を緩和できることから、照明基体10が破損することを抑止し得る。尚、本実施例にあっては、フロート30を、耐衝撃性に優れた発泡ウレタンからなるものとしている。
【0049】
上述したように、水上照明装置1には、図4のように、浮遊照明具2と別に陸上に配設された外部電源8と、この外部電源8から、照明基体10に設けられた発光体11に電力を供給するための電気コード5とが配設されている。この電気コード5は、外部電源8と発光体11とに夫々接続され、外部電源8から供給される電力を発光体11へ送電するものである。電気コード5は、装着基盤12の貫通孔19を挿通し、その一端を装着基盤12の内部側とし、この一端が上述した支持基板16の回路に接続されている。一方、電気コード5の他端には、外部電源8と接続する接続部6が設けられている。すなわち、外部電源8に接続部6が接続されて、電気コード5を通じて電力が供給されることにより、発光体11が発光するのである。本実施例にあっては、外部電源8を、電力量を調整できるものとしており、発光体11の光量を制御可能としている。
【0050】
ここで、電気コード5が挿通した貫通孔19には、この貫通孔19を塞ぐように、シール材(図示省略)が埋め込まれており、挿通孔24からの浸水を防止し、装着基盤12内の水密を保持している。また、この電気コード5は、照明本体10がフロート30の収納空隙31に収納された場合に、フロート30のコード用孔33を通じて、フロート30の下面から外部へ出るようになっている(図2参照)。尚、本実施例にあって、上記した外部電源8と電気コード5により、本発明にかかる電力供給手段を構成している。
【0051】
このような水上照明装置1には、図4のように、上述した浮遊照明具2を沿岸に係留するための繋鎖索条3が取り付けられている。この繋鎖索条3は、金属製の鎖から成り、図2のように、その一端に、円環状の支持部43が形成されており、該支持部43の先端側に、上述した装着基盤12の索用螺子穴18に螺合する螺子部41が設けられている。ここで、支持部43は、上述したフロート30の索用孔32に比して大径に形成されている。そして、繋鎖索条3の螺子部41は、照明基体10が装着されたフロート30の索用孔32を通して、装着基盤12の螺子穴22に螺合されることによって、支持部43がフロート30の下面を支持し、照明基体10とフロート30とを一体化させるようになっている。
【0052】
この繋鎖索条3の他端には、図4のように、沿岸に固定保持することができる係留保持部42が設けられている。この係留保持部42の形態は、沿岸で固定される相手方の形態に応じて適宜設定され得る。
【0053】
このような繋鎖索条3は、その長さに従って、上述した浮遊照明具2の浮遊範囲を限定するものである。この繋鎖索条3の長さは、浮遊照明具2を浮遊させる所望の位置と沿岸との距離よりも長尺としている。繋鎖索条3は、上記したように金属製であるから、その重量により、中央部分が水中で垂れ下がった状態となる。そして、繋鎖索条3を動かせるだけの水流が生じなければ、波により水面が揺れても、浮遊照明具2も揺れるだけで、その浮遊位置はほとんど変わらない。尚、フロート30の浮力は、浮遊照明具2を浮遊させるものであるから、水位の上昇に従って、繋鎖索条3の中央部を引き上げることが可能となっている。
【0054】
また、繋鎖索条3には、上述した電気コード5が螺旋状に絡み付けられている。そして、電気コード5は、繋鎖索条3に、所定長さ毎にワイヤーにより結び付けられている。このように、電気コード5を繋鎖索条3に絡ませた状態で保持したことにより、浮遊照明具2が浮遊中に沿岸から遠ざかる方向へ流された場合に、浮遊照明具2を係留しておく張力が、電気コード5に作用しないようにしている。すなわち、前記張力によって、電気コード5が損傷することを防止しているのである。
【0055】
このような水上照明装置1を配設したことについて説明する。
図4のように、浮遊照明具2を所定の水面に浮かぶように、繋鎖索条3を沿岸に係止すると共に、電気コード5を陸地に配設した外部電源8に接続する。外部電源8をオン作動することにより、浮遊照明具2の照明基体10に配設された発光体11に電力が供給されて発光する。ここで、発光体11から上方へ発せられた光は、透光板13を通じてその上方に放射されて、浮遊照明具2の上方を明るく照らすと共に、透光板13で屈折してその外周端から側方へ放射されて、浮遊照明具2の周囲の水面をほのかに照らす。このような光による空間は、あたかも水面に浮かぶように水面上の暗がりに生成されて、幻想的な雰囲気や情緒豊かな雰囲気を演出できる。さらに、この浮遊照明具2は、水面に浮遊するものであるから、水位が上昇したり下降しても、上記した水面上を照らし出す作用効果を常に発揮し得るものである。
【0056】
この浮遊照明具2は、水面で浮遊するものであるから、水流や波によって水面で揺れると、その光により照らし出された空間も水面上を揺れ動く。これにより、水面上に垂らし出された空間を演出する作用効果が、一層高まる。
【0057】
この浮遊照明具2は、上述したようにフロート30が照明基体10の周囲に配設されてなるものであるから、浮遊物が衝突したり、岩や石などと衝突した場合にも、その衝撃により照明基体10が損傷することを抑止できるものである。したがって、水上照明装置1は、観賞用の照明装置として充分な耐久性を有している。
【0058】
上述したように、この浮遊照明具2の押圧環板14は、その被着面14aに通水溝が設けられていることから、透光板13上に水が侵入しても、この通水溝から排水可能であり、透光板13上に水が溜まることを抑制している。これにより、透光板13を通して上方に放射される光の透過率が変化することを抑制でき、その上方空間を常にほぼ同等の光によって照らし出すことができるようにしている。
【0059】
また、上述した水上照明装置1にあって、透光板13の色を適宜設定することにより、照らし出される空間の雰囲気を容易に変えることが可能である。この透光板13の色は、水上照明装置1を用いる場所や、季節などに応じて設定することにより、その観賞用照明としての効果を一層際立たせることができるのである。すなわち、この透光板13の色の設定により、水面上に照らし出される空間を、幻想的な雰囲気に演出したり、情緒豊かな雰囲気に演出する等、様々に実施可能である。尚、この透光板13の変更は、照明基体10の締付け螺子25を取り外すことにより、容易に実施可能であるから、季節毎や、所定行事毎に変更する場合にも、短時間で実施できる。
【0060】
また、上述した水上照明装置1にあっては、繋鎖索条3により沿岸に係留していることから、上記した透光板13を取り替える場合や、故障時、メンテナンス時に、繋鎖索条3を引張ることにより、浮遊照明具2を容易に引き揚げることができる。したがって、前記作業の作業性に優れている。さらに、大雨や台風等の災害発生時には、事前に、水上照明装置1を短時間に陸上に退避させることができるという利点も有している。
【0061】
さらにまた、本実施例にあっては、発光体11の電力を外部電源8から供給するようにしているため、安定して電力を供給でき、光に照らし出される空間を安定的に維持できる。さらに、上述したように、外部電源8の電力量を調整可能であることから、発光体11の光量を調整でき、適宜最適な光を放射し得る。
【0062】
一方、上述した水上照明装置1を、図5のように、浮遊照明具2を複数連結して、沿岸に沿って並べるように浮かべることもできる。この場合、所定の浮遊照明具2に螺合した繋鎖索条3を沿岸に係止して係留させ、他の浮遊照明具2は、その繋鎖索条3’を順次一列となるように連結するのである。また、電気コード5’は、浮遊照明具2の連結数に応じて分岐して、夫々に並列接続する。このように水面に浮べた複数の浮遊照明具2は、それぞれが上述したようにその周囲の空間を照らし、かつ、波に従って、照らし出した空間が揺れ動くこととなる。尚、複数の浮遊照明具2を連結する形態としては、二列や三列としたり、環状とする等、様々に設定できる。また、繋鎖索条3を沿岸に係止する所定の浮遊照明具2に、所定個数の浮遊照明具2を連結して一グループを形成し、このグループを順次並べるようにして浮かべることも可能である。
【0063】
さらにまた、本実施例にあっては、上述したように、発光体の電力を外部電源から供給するようにした構成であるが、その他の構成として、電源を浮遊照明具に配設した構成とすることもできる。このように浮遊照明具に配設する電源としては、ソーラーパネルや蓄電池を用いることができる。
【0064】
例えば、図6のように、浮遊照明具52が、そのフロート60の上面をほぼ覆うようにソーラーパネル62を配設し、このソーラーパネル62から、照明基体10に配設された発光体11に電力を送電する電気コード55を設けた構成とする。この構成では、フロート60の収納空隙61の深さが、装着基盤12の高さよりも、ソーラーパネル62のパネル厚だけ小さくなるように設定されている。すなわち、フロート60に照明基体10を取り付けた状態で、収納空隙61の穴周縁と、フロート60上に配設されたソーラーパネル62の内側端縁とがほぼ同じ高さ位置となる。これにより、透光板13の外周端が側方に露出した状態となり、上述したように、浮遊照明具2の周囲の水面をほのかに照らすという作用効果を生じ得るようになっている。
【0065】
この浮遊照明具52にあって、フロート60は、その収納空隙61の内周面に、ソーラーパネル62に接続された電気コード55を配置するためのコード配置溝63を備えている。このコード配置溝63は、収納空隙61の穴周端から、収納空隙61に内嵌された照明基体10の貫通孔19と対向する位置まで連成されている。すなわち、電気コード55は、コード配置溝63に従って配置され、かつ貫通孔19を通じて配されており、その一端がソーラーパネル62の内側部分に接続され、他端が照明基体10の支持基板16に接続されているのである。
【0066】
このようにソーラーパネル62を配設した浮遊照明具52を備えた水上照明装置51にあっては、上述した外部電源を備えた構成のように、水中に電気コード配する必要がなく、この電気コードの損傷する等の問題を生じない。また、蓄電池を配設する構成では、比較的短期間で、定期的に蓄電池を交換しなければならないが、ソーラーパネル62を配した構成では、その必要がなく、定期的なメンテナンスを実施すれば良い。従って、ランニングコストを抑制できるという利点もある。
【0067】
この水上照明装置51にあって、ソーラーパネル62と電気コード55とから、本発明にかかる電力供給手段が構成されている。尚、ソーラーパネル62は、半導体の光起電力効果を利用して光エネルギーを電力エネルギーに変換するものであり、この電気エネルギーを取り出す出力端部に、上記した電気コード55の他端が接続されている。この構成の水上照明装置51にあって、上述した外部電源を配設した構成と同じ構成部位には、同じ符号を記し、その説明を省略している。
【0068】
本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で適宜用いることができる。例えば、本実施例では、透光板13の板厚を5mmとしたが、もっと厚いものを用いて、周囲へ放射される光量を多くすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】水上照明装置1を構成する浮遊照明具2の斜視図である。
【図2】浮遊照明具2の縦断面図である。
【図3】浮遊照明具2の分解図である。
【図4】水上照明装置1を水辺に浮かべた状態を表す説明図である。
【図5】水上照明装置1を複数連結して浮かべた状態を表す説明図である。
【図6】別例の水上照明装置51を表す縦断面図である。
【符号の説明】
【0070】
1 水上照明装置
3 繋鎖索条
5 電気コード(電力供給手段)
8 外部電源(電力供給手段)
10 照明基体
11 発光体
12 装着基盤
13 透光板
14 押厚環板
14a 被着面
27 通水溝
30 フロート
31 収納空隙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方が開口された有底皿状の装着基盤と、装着基盤の内底面に座着され、上方に放光する発光体と、装着基盤の口縁上に乗載して開口を閉鎖する所定板厚の透光板と、透光板の上面に被着されて、装着基盤の口縁との間で透光板を固着して、装着基盤内を水密に保持する環形の押圧環板とを具備した照明基体と、
内部に装着基盤が内嵌する収納空隙を備え、取り付け状態で上面が装着基盤の口縁以下となって、照明基体に周設されるフロートと
を具備してなる浮遊照明具を備えると共に、
装着基盤内に配設された発光体に電力を供給する電力供給手段を備えたものであることを特徴とする水上照明装置。
【請求項2】
押圧環板が、透光板の上面に被着される被着面に、その内外を連通する通水溝を備えたものである請求項1に記載の水上照明装置。
【請求項3】
装着基盤に一端が固結され、他端を沿岸に固定保持する所定長さの繋鎖索条を備えてなる請求項1又は請求項2に記載の水上照明装置。
【請求項4】
電力供給手段が、浮遊照明具と別に設けられた外部電源と、繋鎖索条に沿って付設された、外部電源と発光体とを接続する電気コードとを備えたものである請求項3に記載の水上照明装置。
【請求項5】
電力供給手段が、フロートの上面に設けられたソーラーパネルと、該ソーラーパネルと発光体とを接続する電気コードとを備えたものである請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の水上照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−280686(P2007−280686A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−103267(P2006−103267)
【出願日】平成18年4月4日(2006.4.4)
【出願人】(594000457)日本街路灯製造株式会社 (5)
【Fターム(参考)】