水中ペレタイザにおけるカッターハブの位置を制御するシステム
水中ペレタイザ内でブレードを調整するカッターハブの位置制御装置は、ペレタイザカッターハブに取り付けられたモーションロッドに連結され、ペレタイザモータの中空軸を貫通して延びている。カッターハブの位置制御装置は、この位置制御装置が取り付けられたモーションロッドの軸と共線であり、横断し、または平行する面内にあってもよい。カッターハブ位置制御装置の調整は、フィードバック制御機構を利用することにより自動化されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2009年6月18日に出願された同時継続の米国仮出願No.61/213,550の優先権を有し、主張する。
【0002】
本発明は水中ペレタイザの改良に関し、より詳しくは、手動操作、増分操作および自動化された操作を含む水中ペレタイザ用のカッターハブ位置制御装置を提供することに関する。
【背景技術】
【0003】
水中ペレタイザは公知であり、多数の開口を備えたダイプレートを有し、前記開口をダイプレート上のダイス面で終端させて溶融ポリマまたは他の溶融加工可能なストランド(strand)が、開口を介して押し出される。動力回転カッターは、モータシャフト上に配設されたカッターハブを有し、カッターハブから複数のブレードが支持され、ポリマがダイス面を超えて押し出されたときに、押し出されたストランドをペレットに分けるダイス面が付属されている。流体輸送ボックス(transport fluid box)は、ダイス面、カッターハブおよびブレードを含み、輸送流体が流れる切断チャンバを形成し、押し出されたストランドを冷却して堅め、これにより、一層、切断ブレードが押し出されたストランドをペレットに切断することを可能にする。モータが流体輸送ボックスを貫通するペレタイザ軸を駆動し、これにより回転カッターに動力を供給する。上述したペレタイザ、特に水中ペレタイザは、全て本発明の出願人が所有する米国特許第4,123,207、第4,251,198号、第4,728,276号、第5,059,103号、第6,332,765号および第7,033,152号を含む関連米国特許の中で開示されている。
【0004】
多くの公知型式の水中ペレタイザは、ダイス面に対するブレードのオペレータによる手動調整に依存している。この手動調整は、全てのオペレータが同じ方法で、または同じ間隔でブレードの調整を行うわけではないので、再現性が限られる結果となる。手動調整はまた、異なるオペレータは特定型式の機械を調整することに対して経験のレベルが異なるという事実により影響される。更に、オペレータはブレードの耐用期間に悪影響を及ぼす非常に大きな調整を行うかもしれない。非常に小さな調整は、最終生成物の特性に影響を与えるであろう。
【0005】
他の型式のペレタイザは、ダイス面に対しブレードを保持するためにばねを使用する。手動調整と同様に、ブレード上に付与される力はばねが圧縮される度合いに依存するので、ばねはまた、力の量の不一致を引き起こす。ばねの圧縮はダイプレート上の摩耗量とブレード上の摩耗量に影響される。流体輸送ボックス内の流体はまた、ダイス面に対向するブレードの絞りに寄与するような影響とは別に、ブレードの耐用期間を短くする。
【0006】
公知ペレタイザの他の型式は、ブレードをダイプレートまで移動するために、気圧シリンダに依存する。前記シリンダ内の空気が圧縮可能であるという事実により、この手法はまた、水の影響とは別になる傾向がある。気圧シリンダから油圧シリンダに代えることは可能であるが、調整を行う方法は非常に複雑になる。油圧システムはまた、高価な油圧制御要素に依存する。時間と共に、これらの構成要素が漏れ、ペレタイザブレードの望まない移動を引き起こすであろう。高圧では、油圧ラインは拡張し、ブレードの移動を許容する。
【0007】
油圧システムはまた、制御システムに必要とされるブレードの調整動作が行われるかを知らせるために、複数種類のフィードバックを必要とする。このフィードバックは、ダイプレートに配設された数種類の荷重検出装置、またはペレタイザのモータから付加されたアンペアにより提供される。しかし、これらのフィードバック機構は常に、適切に生じている伝達に十分に正確であるとは言えない。
【0008】
より具体的には、水中ペレタイザの出願の多くは、ペレットを切断し、できるだけ素早くダイから放出するために、ブレードをダイプレートに対し傾斜させることを必要としている。ブレードを傾斜させ、ペレタイザの軸から所定の径方向距離だけ離れて配設することは、ボートのスクリューがボートを移動させるのと同様に、水中にあるブレードの動作がダイプレートと反対側にブレードを押圧する傾向にある状態を生み出す。先に特定された荷重検出機構では、単に流体の動作に起因する誤った読みを得ることがある。
【0009】
更に、ペレタイザにより押し出され切断された所定のポリマは、潤滑する性質を有している。ペレタイザモータの負荷アンペアがダイプレートでの荷重を検出するのに使用されるのであれば、ブレードがポリマの潤滑性によりダイプレート上での摩擦を生み出せなくても、アンペアの増加は生じない。このアンペアの増加がないことは、所望の負荷を生み出すのに必要とされるよりも大きな力になり、ブレードの耐用期間に弊害をもたらす結果となる。
【0010】
つまり、カッターハブ上のブレードの数、ブレードの幅、輸送流体の流量、生成される素材、素材の流量、およびペレタイザの速度は全て、ペレタイザモータに付加される荷重の一因となる。これらの要因のいずれかが変化すると、別のモータ負荷が増加することがあり、ブレード調整が困難になり、調整ができなければ、これが繰り返される。
【0011】
米国特許第3,832,114号は、カッターハブの位置決め、すなわちダイス面に対するカッターブレードの位置決めを最適化するのに独立して使用され、手動粗密調整機構が開示されている。米国特許第3,912,434号は、粗さ調整を自動化し、粗密調整が圧縮空気シリンダの使用によりなされ、適切な調整が電気制御式ウォームギヤアッセンブリを利用することで達成される。フィードバックは、ブレードに接触する面上のダイス面に埋め込まれた振動および/または電気センサを使用することで達成される。限度は、発生する電気インパルスの大きさにより決定される。
【0012】
ペレタイザの動きを制御するステッピングモータの使用は、米国特許第4,529,370号に開示されており、ステッピングモータは、カッターハブを徐々に移動するために、第1メインピストンと噛み合うギヤを制御している。ギヤは第2ピストンの動きに抗する止めフランジを位置決めし、付属するカッターハブでメインピストンをダイス面に向かって引っ張る。ステッピングモータは除々に回転するので、第2ピストンはメインピストンを引きつけることが可能になり、カッターブレードをダイス面に一層係合させる。カッターブレードとダイス面との間の伝導率は、より具体的にはキャパシタンスブリッジ回路(capacitance bridge circuit)が、フィードバック機構として作用し、ステッピングモータ調整の自動化を促進する。
【0013】
米国特許第5,330,340号(“'340特許”)に開示されたように、カッターハブおよびブレードの動きの制御は、ねじ式シリンダの周りに円周方向にメインギヤと噛み合うギヤを備えた第2同軸シャフトを横断するように方向付けられたギヤ機構を備え、カッターハブとカッターブレードをダイ面と反対側に調整するために、シリンダを前方または後方に移動させる適合するねじ式駆動の付加的駆動モータを組合せることで、軸を含んだねじ式シリンダを位置決めすることにより達成される。‘340特許は、圧電型加速度計により測定されるように、ダイス面に対向するカッターブレードの振動に依存するフィードバ近接度を関係を監視し、これに応じて調整するために使用される。’340特許で開示されたカッターハブ機構は、米国特許第4,529,370号で開示され上述した同様の機構と反対に、上流またはポリマの供給側から作用する。
【0014】
サーボモータを利用するペレタイザの指標付け(indexing)は、米国特許第6,217,802号(‘802特許)で開示されている。’802特許で開示された装置は自動的に、ペレタイザナイフを予め決められた距離だけダイス面に向かって、予め決められた時間間隔が満了するまでに、前に進める。好ましくは、均等距離だけ前進する定数は自動的に、ナイフの耐用期間を決定する固定された間隔で決められる。ペレタイザナイフは最初に、ダイス面に向かって、および反対側にそれらを前進することにより調整され、駆動モータ上に生じる負荷または耐性を測定するアンペアは予め決められた範囲内にある。この調整から、徐々に前進する数字が決められる。
【0015】
サーボモータを用いたブレード調整はまた、ブレード上の力を測定する米国特許第6,663,372号(‘372特許)で開示されており、ブレードを調整することで、最終的にブレード上の所定の力の量を保持する。材料が異なると作用が異なり、ある材料は他よりも大きな力を必要とするので、‘372特許で開示されたユニットは、それぞれのポリマに対して構成されなければならない。ダイス面に対するカッターハブおよびカッターブレードの位置の調整は、ペレタイザが搭載される台車の動作を支持フレームに対して制御することにより達成される。
【0016】
前述した観点から、高い再現性のある成果を生み出し、ブレードの調整が設定された時間間隔で、自動はもちろん手動で行われ、カッターハブの位置制御装置が、ブレードの外的影響に順応し補償することができる水中ペレタイザ内のブレードを調整する手段に対する要求がある。
【発明の概要】
【0017】
本発明は、水中ペレタイザ内でブレード位置の調整を行うために、ダイプレートのダイス面に関してカッターハブおよびブレードを軸方向に移動させる。カッターハブの位置制御装置に関する。カッターハブの位置制御装置は一端で、中空モータ軸を貫通して延び、モータ軸後部の外側にある軸受けアッセンブリに取り付けられたモーションロッドと連通している。モーションロッドの前端は、摺動可能なスプライン駆動結合部により、モータ軸およびダイス面に関するカッターハブおよび切断ブレードの軸方向移動のためにカッターハブホルダに連結している。中空モータ軸、モーションロッドおよび摺動可能な連結部は、本発明の出願人が所有する米国特許第7,033,152号(‘152特許)で開示されており、その開示はここで十分に説明したように参照により本願に明確に取り込まれている。
【0018】
カッターハブの位置制御装置は、高い再現性を実現するプログラマブル論理制御装置(PLC)により制御することができ、このため、調整はオペレータから影響を受けずに、またオペレータから独立して、常時行うことができる。更に、ロック可能なブレーキは、輸送流体が有する、ブレードの耐用期間に関する任意の外部の影響を取り除くために提供される。カッターハブの位置制御装置はまた、自動化を採用することにより、手動制御機能を妥協していない公知型式のペレタイザと比較して、制御上の問題点を簡略化している。
【課題を解決するための手段】
【0019】
前述の観点から、本発明の1つの目的は、ペレタイザモータの中空駆動軸を貫通するモーションロッドの線上位置を調整する回転運動カッターハブの位置制御装置を有するペレタイザを提供することである。これにより、カッターブレードの取り付けられたカッターハブは、溶融された成形品のエネルギ、輸送流体の高流量およびカッターハブ自体の回転により影響を受けず、常に、また再現性良く、押し出された素材から均一のペレットを形成するために、前記切断面に対して位置決めされる。
【0020】
本発明の他の目的は、ペレタイザが、ペレタイザモータ駆動軸を介して前記モーションロッドと共線(collinear)である回転動作のカッターハブ位置制御装置を包含することである。
【0021】
本発明の更なる他の目的は、ペレタイザモータ駆動軸を貫通するモーションロッドの面に平行な面内にあり、前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられた回転動作のカッターハブ位置制御装置を包含するペレタイザを提供することである。
【0022】
本発明の異なる目的は、前記目的に基づくカッターハブの位置制御装置が、チェーンおよびベルトを利用する前記モーションロッドに取り付けられた被駆動機構に駆動可能に連結された駆動機構を用いて、前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられた回転動作のカッターハブ位置制御装置を提供することである。
【0023】
本発明の更に異なる目的は、前記目的に基づくカッターハブの位置制御装置が滑車、プーリおよびスプロケットを利用できる前記駆動機構と被駆動機構とを有することである。
【0024】
本発明の他の目的は、前記目的に基づくカッターハブの位置制御装置が、化学的耐性および滑り抵抗があるベルトを有していることである。
【0025】
本発明の異なる目的は、前記目的に基づくカッターハブの位置制御装置が、平らな、円形の、V字形の、回転ベルトおよび歯状ベルトを有することである。
【0026】
本発明の更に異なる目的は、ペレタイザモータ駆動軸を介して前記モーションロッドを横断するように方向付けられ、前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられた回転動作のカッターハブ位置制御装置を包含するペレタイザを提供することである。
【0027】
本発明の他の目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置が、ペレタイザモータ駆動軸を介してモーションロッドを横断し、ベルトを利用する前記モーションロッドに取り付けられた被駆動機構に駆動可能に連結された動作制御装置上の駆動機構を用いて、前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられたことである。
【0028】
本発明の更に他の目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置が、モーションロッドを横断し、滑車、プーリ、スプロケットおよびギヤの少なくとも1つである駆動機構と被駆動機構とを有することである。
【0029】
本発明の異なる目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置が、モーションロッドを横断し、横断方向、および同一面内で噛み合うことができる少なくとも2つのギヤを包含する駆動機構と被駆動機構とを有することである。
【0030】
本発明の更に異なる目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置が、横断方向、および同一面内で噛み合うことができる少なくとも2つのギヤを包含し、好ましくは化学的耐性および滑り抵抗があるベルトに駆動可能に取り付けられた駆動機構と被駆動機構とを有することである。
【0031】
本発明の他の目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置が、横断方向、および同一面内で噛み合うことができる少なくとも2つのギヤであり、平らな、円形の、V字形の、回転ベルトおよび歯状ベルトに駆動可能に取り付けられた駆動機構と被駆動機構とを有することである。
【0032】
本発明の更に他の目的は、手動制御装置をモーションロッドに共線上に取り付けることを許容する動作制御ロッドの面と異なる面内にある回転動作のカッターハブ位置制御装置を包含するペレタイザを提供することである。
【0033】
本発明の更に異なる目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置がステッピングモータを有することである。
【0034】
本発明の他の目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置がマイクロステッピングモータを有することである。
【0035】
本発明の更に他の目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置がサーボモータを有することである。
【0036】
本発明の更に異なる目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置が、交流電流および直流電流を組み合わせて使用するサーボモータを有することである。
【0037】
本発明の他の目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置がプログラマブル論理制御装置を介してフィードバック機構により制御されることである。
【0038】
本発明の更に他の目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置がトルク、アンペア、線形距離、回転角度、振動および/または伝導性を包含するフィードバック機構により制御されることである。
【0039】
本発明の異なる目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置が、エンコーダ、回転角センサ(resolver)、シンクロ、回転変圧器、ホール装置(Hall device)および/またはタコメータ用のフィードバックを受けることである。
【0040】
本発明の更に他の目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置が、線形ねじおよび線形アクチュエータを介して回転動作を直線動作に変換することである。
【0041】
本発明の他の目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置が、線形ボールねじであってもよい線形ねじを介して回転動作を直線動作に変換することである。
【0042】
本発明のこれらのおよび他の目的は、多くの意図された利点と同じく、添付図面と併せて取り入れられた以下の説明を述べるときに、すぐに明確になる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】ペレタイザがダイプレート、カッターハブおよびカッターブレードを備えた共線カッターハブの位置制御装置および流体輸送ボックスの図である。
【図2】カッターハブホルダを備えた従来のカッターハブとカッターブレードの部分斜視図である。
【図3a】モーションロッドとモータシャフトを備えた従来のカッターハブとペレタイザシャフトアッセンブリの部分断面図である。
【図3b】カッターハブアッセンブリとモーションロッド構成要素の詳細を示す図3aの拡大断面図である。
【図4a】本発明に係る線形ねじを有するカッターハブの位置制御装置を備えたペレタイザの断面図である、
【図4b】図4aに示すペレタイザで使用する取付フランジを備えた線形ボールねじの部分破断図である。
【図4c】図4aに示すペレタイザで使用するハウジングと引っ張りバネを備えた線形ねじの部分破断図である。
【図4d】図4aに示すペレタイザで使用する線形ボールねじとハウジングの部分破断図である。
【図4e】図4aに示すペレタイザで使用する線形ねじとハウジングの部分破断図である。
【図4f】本発明に係る共線一体化ペレタイザとカッターハブの位置制御装置の断面図である。
【図5】ペレタイザに対し平行方向にあるカッターハブの位置制御装置を備えたペレタイザの断面図である。
【図6】図5に示すペレタイザに対し代案の方向にあるカッターハブの位置制御装置を備えたペレタイザの断面図である。
【図7a】図5で構成されたカッターハブの位置制御装置を備えたペレタイザの部分詳細断面図である。
【図7b】切断面に沿った駆動機構、および被駆動機構を貫通する図7aに示すペレタイザの水平方向断面図である。
【図7c】切断面に沿った補助装置、およびカッターハブの位置制御装置上にあるコネクタを貫通する図7aに示すペレタイザの水平方向断面図である。
【図8】ペレタイザを横断し駆動機構を制御する噛合ギヤを有するカッターハブの位置制御装置を備えたペレタイザの断面図である。
【図9】カッターハブの位置制御装置が、駆動機構を制御する噛合ギヤを備えたペレタイザを横断する図8に対して代案配置されたペレタイザの断面図である。
【図10】連続的に回帰するカッターハブの位置制御装置のフローチャートである。
【図11】ブレードが連続的に位置決めされるカッターハブの位置制御装置のフローチャートである。
【図12】連続的に運転するカッターハブの位置制御装置のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本発明の唯一の好適な実施形態が詳細に説明されているが、実施形態は実例のみによって付与されると理解すべきである。本発明は、以下の詳述で説明され、または図面に示された構成要素の構造および配置の詳細の範囲内に限定されることは意図しない。また、好適な実施形態を述べる中で、特定の専門用語が明確にする目的で用いられている。個々の特定の用語は、同様の目的を達するために同様の方法で作用する全ての技術的な均等物を包含すると理解すべきである。
【0045】
最も典型的なペレタイザの作用は、アダプタによりダイプレートに取り付けられた押出成形器または溶融器、およびギヤポンプなど複数種類の溶融加工および供給設備から構成されている。更に、例えばフィルタ装置、スクリーン切替器またはろうそくフィルタなど他の設備、ポリマ誘導弁および他の装置は、溶融/供給装置と、押出成形産業で使用されている公知の金型との間で利用することができる。
【0046】
図1を参照すると、カッターハブの位置制御装置を備えた水中ペレタイザが本発明の実施形態に従って示されている。ペレタイザ10は、ダイプレート16のダイス面に関連する複数のカッターブレード14を支持する回転可能なカッターハブ12を備えており、このカッターハブ12により溶融ポリマまたは他の押出し成形可能な素材がダイプレート16の押出開口18を貫通して押し出され、カッターブレード14がダイス面から出てペレットまで至るストランドを切る。流体輸送ボックスは概略的に参照番号20で示されており、互いに対向する輸送流体入口24と、輸送流体およびペレットスラリーの出口26とを有する裁断チャンバ22を備えている。裁断チャンバ22を通過する輸送流体は、ストランドがペレット状に切り分けられ、出口26を介してペレットを放出するために輸送流体に混入するように、溶融プラスチックまたは押出成形品を冷却し、凝固する。上述した構造は‘152特許で開示された従来の水中ペレタイザである。流体輸送ボックス20は、締め付けボルト32によりモータ50の端部に配設されたフランジ30に隣接して係合している傾斜フランジ28を備えている。フランジ28と30は2カ所の溝状クランプ34により係合するために反対方向に周縁端部を傾け、従来の方法でモータを配設するフランジ30に対して流体輸送ボックスの組立および分解を可能にする。
【0047】
図2に示すように、付属のカッターブレード14を備えたカッターハブ12は、ねじ式の雄型をねじで螺合されるように軸受けする中央に配設された内面ねじ孔38を有し、カッターハブホルダ42の雄ねじのある縮径端部40と螺合する。図3aに示すように、更に図3bに詳述するように、カッターハブホルダ42は、米国特許第6,332,765号で開示され、および更に‘152特許の中で参照されるのと同様の方法で、長手方向溝および隆起形状の摺動可能なスプライン駆動結合部46により、ペレタイザシャフト44に摺動し駆動可能に連結されている。ペレタイザシャフト44は、電気駆動モータ50(図1)の中心を貫通して延びるモータシャフト48を軸受けするカッターハブホルダ42と係合するペレタイザシャフトの一部よりも径が大きい長手方向凹部47を有している。ペレタイザシャフト44は、モーションロッド54を中心としたペレタイザシャフト44とモータシャフト48との同期した共回転を可能にするため、少なくとも1セットのねじで、モータシャフト48に嵌合して取り付けられている。
【0048】
図1、図3a、および図3bに示すように、モータシャフト48は中空で、モータシャフト48とモータ50とを完全に貫通して延びる細長い一部品であるモーションロッド54を包含している。モータシャフト48の内側およびモーションロッド54と同軸上で、線形軸受けが、モーションロッド54の自由、かつ無制限な直線移動を容易にしている。モーションロッド54は、カッターハブホルダ42の内面ねじ端部58とねじ式に係合する小径ねじ端部56を有している。モーションロッド54の小径端部56は、モーションロッド54とカッターハブホルダ42の組立および分解を可能にするドライバ受入れ切り口57を有している。ロッド54上の小径ねじ端部56はまた、カッターハブホルダ42の端部に位置する内面ねじ端部58の内側末端で、内側肩部62に隣接する肩部60を規定し、これにより、モーションロッド54のねじ端部56をカッターハブホルダ42の内部に螺合して連結する。ロックねじ64は、カッターハブホルダ42の内面ねじ端部58にねじ込まれることで、モーションロッド54の端部に隣接して係合し、モーションロッド54上の外面ねじとカッターハブホルダ42の端部にある内面ねじ端部58との間を固定する。カッターハブホルダ42は、カッターハブ12内で内面ねじ38に係合する外面ねじ40により、カッターハブ12内に螺入される。
【0049】
スプライン継ぎ手46は、カッターハブホルダ42をモーションロッド54の動きによって決められるように、延ばしまたは短くすることができる。ロックねじ64は、カッターハブホルダ42の組立およびモーションロッド54からの分解を可能にし、カッターハブホルダ42とカッターハブ12とをモーションロッド54に固定するが取り外し可能に組み付ける。
【0050】
図1を参照すると、モータ50は、細長いボルト65によってモータ50から支持されているハウジング拡張部66を有している。ハウジング拡張部66はその外見上、好ましくは後部筐体74内にある共線カッターハブ(collinear cutter hub)の位置制御装置100を支持する端板70によって遠位端で閉塞されている。ハウジング拡張部66内でモータファン76は、モーションロッド54が貫通するモータシャフト48に取り外し可能に接続されている。更なる線形軸受け(図示せず)が、モーションロッド54の周りで、かつ、中空モータシャフト48の内部に配設されている。
【0051】
モータシャフト48を貫通して延びるモーションロッド54には、ハウジング拡張部66の内部に軸受けアッセンブリ80が設けられている。モーションロッド54は、モーションロッド54が内部に、遠位端にねじで取り付けられた軸受けスリーブ82内を延在し貫通している。軸受けスリーブ82の周りには同軸上に円周方向に、推力軸受けが配設されている。軸受けスリーブ82の内部にねじで取り付けられた軸受けナット86は、推力軸受けの位置を保持している。軸受けカバー90がボルトで取り付けられた軸受けハウジング88が、推力軸受け84を囲んでいる。カッターハブ位置制御装置100の位置決めシャフト102は、軸受けカバー90の内面にねじで取り付けられたねじ式端子部104を有している。固定ナット92は、軸受けカバー90の外面にねじで取り付けられている。
【0052】
本発明は好ましくは、少なくとも1つの連通ポート150を有し、図1には限定する意図はなく3つの連通ポート150が示されている。後述する電源152、プログラマブル論理制御装置154または“電力線通信(PLC)”の少なくとも1つ、および入力/出力装置またはI/Oデバイスが、連通ポート150に取り付けられてもよい。接続ケーブル156が直接、それぞれの連通ポート150に取り付けられ、必要に応じて後部筐体74内の開口を貫通する。当業者にとって公知なように、種々の装置の位置を他の配置にすることができ、ここで示された配置は限定する意図がなく、図示し明確にする目的で示されている。
【0053】
図4aに示すペレタイザ10は、軸106が貫通する軸用ナット71を包含する端板70にボルトで取り付けられた共線カッターハブの位置制御装置100を有している。位置決めシャフト102は、一端がねじ山104を介して軸受けハウジング80の内側に固定され、他端が線形自在継ぎ手110の端部に固定された軸106からなる。線形自在継ぎ手の他方の端部は、ギヤボックス101のスプライン駆動軸108に連結されており、このスプライン駆動軸108は、モーション制御ハウジング148内に包含されたモータ146に直接連結されている。
【0054】
任意設計のバックラッシュ構成要素を包含する従来の線形ねじは、当業者によって理解されるように、本発明に基づいて使用されてもよい。限定する意図はなく、線形ねじが取付けフランジ114(図4b)またはハウジング116(図4d)を備えた軸受けねじ112を有してもよい。代案として、線形ねじは、円周方向に引っ張りばね122(図4c)が配置されたハウジング120内のねじ118(図4cおよび図4e)を含むことができる。線形ねじはまた、好ましくは耐摩耗性、最も好ましくは真鍮を備えたハウジング124(図4e)内のねじ118を含んでもよい。任意の理屈により跳ねることを意図しないがたつく構成要素が、ねじのねじ山と、それぞれのハウジング要素の内部にある補完的なねじ山との間の任意の自由移動を減らし、または取り除くように作用し、正確な制御、およびカッターハブの位置制御装置によってなされる調整の再現性が保証される。
【0055】
図4fは、本発明の代案の実施形態を示し、ペレタイザ10が一体化されたカッターハブの位置制御装置190を備え、線形ねじ要素が、前述したカッターハブの位置制御装置の本体に一体化されている。
【0056】
より大きなペレタイザを考慮する中で、図1のペレタイザ10のハウジング拡張部66は、モータファン76によるハウジング拡張部内の容積の適切な冷却が問題となる十分なサイズであってもよい。サイズが大きくなることは、線形軸受けの適切な配置に関する追加の懸念が生じ、軸の撓みが支持部と支持部の外部との間で生じないことを保証するために支持する。寸法は単独で、空間制限が問題になるときに法外であると判明できる。
【0057】
寸法を考察するに伴い、本発明の追加の実施形態が図5と図6に示され、カッターハブの位置制御装置がモータシャフトの面に平行な面に移転されている。図5と図6とは、モータの方向に対するカッターハブの位置制御装置の方向においてのみ異なる。図示するため、および限定する意図なく、カッターハブの位置制御装置は、カッターハブの位置制御装置100または一体化されたカッターハブの位置制御装置190を包含することができ、また、カッターハブの位置制御装置100として以下に示されている。
【0058】
図5を参照すると、ペレタイザ10は、ベースプレート202にボルトで取り付けられたペレタイザベースプレート200に固定して取り付けられている。ベースプレート202は好ましくはボルトにより、支持部204に固定して取り付けられている。カッターハブの位置制御装置100は、角ブラケット208に固定して取り付けられ、その後に、ペレタイザベースプレート200に固定して配設される。少なくとも1つの補助装置210がケーブル212により、カッターハブの位置制御装置上の連結部214に接続されている。補助装置210は、電力線通信、電源、およびプログラマブル論理制御装置の少なくとも1つを備えることができる。
【0059】
支持部204は、台のようにペレタイザの下方で垂直であってもよく、上方で垂直なことによりペレタイザ10を吊してもよい。カッターハブ位置制御装置の位置決めシャフト216の軸は、モータ50の中まで延在して貫通するモーションロッド54に平行である。駆動装置218は、位置決めシャフト216のねじ端部にねじ止めされている。駆動装置218は、当業者にとって公知なように付着機構を使用する滑車、プーリ、スプロケットまたは他の均等な装置として具体化されてもよい。同様に、軸受けアッセンブリ220は、軸受けカバーに取り付けられた均等な駆動装置を有することができ、好ましくは被駆動機構の改良軸受けカバー222であってもよい。駆動コネクタ224は、駆動装置218を被駆動機構の改良軸受けカバー222に接続し、チェーン、または平ベルト、丸ベルト、Vベルト、回転ベルト、チェーンベルト、歯状ベルト、またはタイミングベルトを含むベルトなどであってもよい。歯状ベルトは、駆動機構と被駆動機構との間でのいずれの望ましくないスリップまたはがたつきを回避するために好まれて使用される。より好ましくは、歯状ベルトは滑る傾向がなく、化学的に耐性があり、通常使用において最小の伸びまたは拡張を伴う。最も好ましくは、歯状ベルトは低速で大きいトルクが付加していても滑りおよび伸びがなく、駆動機構から被駆動機構まで再現可能な動きの変換を提供する。駆動コネクタ224は、ペレタイザベースプレート200内の開口226を貫通する。駆動装置218および駆動コネクタ224の下部は、カッターハブの位置制御装置100、角ブラケット208およびペレタイザベースプレート200の少なくとも1つに取り付け可能なハウジング228内に収容されている。安全スカート230が、ほこりのない運転を確保しオペレータの予想外のけがを防止するため、少なくとも1つのペレタイザベースプレート200および後部筐体74の少なくとも1つの表面に取り付けられている。
【0060】
図7aは更に、前述した駆動機構および被駆動機構を示す。カッターハブの位置制御装置100が、駆動コネクタ224の使用により被駆動機構の改良軸受けカバー222に接続される駆動装置218に嵌合している。駆動コネクタ224は、ペレタイザベースプレート200内の開口(図示せず)と、安全スカート230を貫通している。図7bは同様に、横断面の構成を示している。図7cは、更に少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つのカッターハブ位置制御装置100に取り付けられた連結ポート214を示す横断面である。少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つの補助装置210が、個々のケーブル212によりカッターハブの位置制御装置上の連通ポート214に接続されている。補助装置は、前述した電力線通信、電源、およびプログラマブル論理制御装置の少なくとも1つを備えることができる。2つの補助装置を図示する目的で、個々の連結が限定する意図なく示されている。
【0061】
図8と図9は、モータ50の軸方向に対する横断方向にあるカッターハブの位置制御装置100を示す。図8に限定する意図なく示すように、カッターハブの位置制御装置100はブラケット250と共にベースプレート200にボルトで取り付けられている。ブラケット252は、細長いボルト68を利用する端板70にボルトで取り付けられている。カッターハブ位置制御装置100の位置決めシャフト254は、横断方向でギヤ258と噛み合う駆動ギヤ256に固定して取り付けられている。ギヤ258は、ブラケット252の軸受け(図示せず)内で自由に回転する軸260に固定して取り付けられている。ギヤ258は、軸264に固定して取り付けられた駆動装置262のギヤ要素と同一平面方向で噛合している。軸264は、ブラケット252の軸受け(図示せず)内で自由に回転する。駆動装置262は、駆動コネクタ266を介して、軸受けアッセンブリ220上の被駆動機構の改良軸受けカバー222に接続されている。ギヤの集合体が、ベースプレート202、ペレタイザベースプレート200および後部筐体74の少なくとも1つに取り付けられ、接続されたハウジング268内に収容されている。ギヤの割合は同じであってもよく、異なってもよい。
【0062】
同様に図9において、位置決めシャフト270を備えたカッターハブの位置制御装置100が、後部筐体74内の開口(図示せず)を貫通している。更に、軸受けアッセンブリ220に取り付けられた被駆動機構の改良軸受けカバー274のギヤ要素と横断方向で噛合する駆動ギヤ272が、位置決めシャフト270に接続されている。図9に限定する意図なく示すように、カッターハブの位置制御装置100が、ブラケット250を備えたベースプレート202にボルトで取り付けられている。ギヤの割合は同じであってもよく、異なってもよい。
【0063】
カッターハブの位置制御装置100が後部筐体74の外側で移動するおかげで(図5,図6,図7a−図7c,図8,および図9)、ペレタイザの従来の手動制御をカッターハブの位置制御装置による制御に加えて維持できることが利点であると理解すべきである。明確にするため、構成要素が図6においてのみ特定されており、共通する図5,図6,図7a−図7c,図8,および図9で示された個々の構成要素は、同様に特定されていると理解すべきである。
【0064】
図6では、真鍮からなることが好ましいフランジ280が端板70にボルトで取り付けられている。手動調整装置284用の連動装置として機能するハンドル282を備えた薄ナットが、フランジ280にねじで取り付けられている。手動で操作するため、ハンドル282を備えた薄ナットが回転することにより手動で緩められ、このため手動調整装置284は回転でき、位置決めシャフト286を共線上に必要に応じて内方または外方に移動する。位置決めシャフト286は、被駆動機構の改良軸受けカバー222(図5,図6,図7a,図7b,および図8)または被駆動ギヤ改良軸受けカバー274(図9)にねじで取り付けられたねじ式の終端(図示せず)を有し、回転可能にフランジ280を貫通して移動する少なくとも一部に螺入される。駆動装置および被駆動装置は、直線運動に対する回転を制御するために比率の最適化を容易にする限り、同じまたは異なる寸法であってもよい。
【0065】
図1,図4a,図5,図6,図7a,図7b,図7c,図8,および図9に関するカッターハブの位置制御装置100は、高度に制御化された位置決めを行うために、トルクが掛かった状態でゆっくりと回転を可能にする任意のモータ駆動装置であってもよい。カッターハブの位置制御装置100はステッピングモータ、サーボモータであってもよく、特に優れた制御のために圧電性のモータであってもよい。ステッピングモータは、モータ巻線が単線または2本巻きである可変磁気抵抗、永久磁石およびハイブリッド型式であってもよい。ステッピングモータは、全て、半分またはマイクロステップを達成することができ、好ましくはマイクロステッピングモータである。ステッピングモータの制御は、単極、抵抗制限または双極性チョッパであってもよいモータを駆動するステップを備えている。索引能力は、単独の操作であってもよく、一体化された制御によってもよい。
【0066】
サーボモータは、交流電流、直流電流、またはそれらの組合せであってもよい。好ましくは、サーボモータは、反応性のため交流電流を直流電流に変換し、交流電流により周期を遂行する。
【0067】
上述したように、カッターハブの位置制御装置100は、図1,図4a,および図4bのように共線上を作動することができ、図5,図6,図7a,図7b,および図7cのように平行軸上を作動することができ、また図8および図9のように横断的に作動することができる。共線上を作動する機構は、カッターハブの位置制御装置100の回転運動を、当業者にとって公知な線形ねじ、および同程度の線形アクチュエータを使用することによって直線動作に変換する結果をもたらす。平行軸動作のため、カッターハブの位置制御装置100の回転動作は、回転動作として軸受けアッセンブリ220に伝達される。この軸受けアッセンブリ220は、フランジ280内の位置決めシャフト286(図6)のねじ部が回転するときに、直線運動に変換される。横断動作において、カッターハブの位置制御装置100の回転動作は、軸受けアッセンブリ220を回転するために垂直に伝達され、その後、位置決めシャフト254(図8)と駆動ギヤ256が回転するため、直線運動に変換される。手動操作において、手動調整装置284の回転動作は同様に、上述した位置決めシャフト286により直線動作に変換される。
【0068】
フィードバック機構が自動的な微調整をするのに必要な入力を提供することで、カッターハブの位置制御装置100は回転し、十分な共線運動を発生して、最終的には許容範囲内でフィードバックを行うのに必要な距離だけモーションロッド54を移動する。フィードバック機構は、当業者にとって公知なように、モータ駆動トルク若しくはアンペア数、カッターハブ位置制御装置のトルク若しくはアンペア数、移動された直線距離、回転度、カッターブレードとダイス面との間の伝導率、振動エネルギ、回転速度、およびこれらの組合せの少なくとも1つを含むことができる。フィードバック入力は、ホール装置、タコメータ、回転角センサ、回転エンコーダ、直線エンコーダ、シンクロ、回転変圧器など従来の用途を介して得ることができる。演算は当業者にとって公知なように、プログラマブル論理制御の利用比率、積分、微分または粒子画像流速測定法(PIV)よる計測を通じて、比率、積分、速度または粒子画像流速測定法の利用を通じて、また、比率、微分、速度または粒子画像流速測定法の利用を通じて達成される。
【0069】
カッターハブの位置制御装置を備えたペレタイザ10の作動は一般的に、(1)循環適応およびフィードバック下限値の設定(図10)、(2)ブレードの設置およびフィードバック上限値(図11)の設定、(3)自動運転動作(図12)、および(4)手動制御のプロセスを有している。
【0070】
帰還プロセスは本質的に、カッターハブをダイから固定されたホーム位置まで移動させる。図10は、一連の事象を示す。最初に、300のモータ電源オンでモータがオンされる。305のモータがホーム位置に配置されているかでは、モーションロッドの位置を認識することで、カッターハブが十分に後退しているか、またはホーム位置に後退させる必要があるかに関する決定を行う。330のはいで、カッターハブがホーム位置にあれば、帰還プロセスが完了する。310のいいえで、カッターハブがホーム位置になければ、315の手動で後退するで、モーションロッドが手動で後方に移動され、可能であればまたは機械的にオペレータが320でホームボタンを押し下げる。プロセスが自動化されていれば、モーションロッドは特定の時間間隔を超えて、規定の割合で引き下げられる。325のホーム位置が規定されるで、最も後退した位置が下限の設定点として規定され、330のはいで、モータがその位置を知る。400のホーム位置で、本質的に、モータは任意のトルクまたはアンペア数から開放される。
【0071】
図11の400で示すホーム位置から、加熱ダイ面を交差して輸送流体を活発に通過させ、またはさせないで、カッターハブの位置制御装置はダイの位置を探索する。モーションロッドがダイの面と対向するカッターハブを上限まで移動させるのであれば、この決定要因は405のブレードが適所にある、まで到達する。425のはい、でブレードがホーム位置にあれば、500の連続運転開始でシステムが運転準備をする。410のいいえ、でブレードがホーム位置になければ、415のダイボタンを発見するに進み、カッターハブの位置制御装置がモーションロッドを移動させ、420のホーム位置までブレードを移動するでカッターハブおよびブレードをダイス面に対向するように位置決めし、これにより、上限設定点を規定する。上限設定点では、モーションロッドがダイの面と対向するカッターハブを上限まで移動させ、425のはい、に到達する。一旦、425のはい、に到達すれば、システムは500の連続運転開始で自動的に運転準備をする。
【0072】
図12を参照すると、500の連続運転開始で、装置が始動し、505の装置始動で遅延タイマーが起動し、510の遅延タイマー機能で、調整のために適切な時間を設定する。適切な時間に到達すると、515のはい、でカッターハブの位置制御装置はモーションロッドを調整し、ダイス面に対向するカッターハブおよびカッターブレードの位置を維持し、これにより、520の範囲維持でフィードバック機構で決定された範囲が維持される。525の連続的に繰り返すで、範囲内で遅延タイマーが一旦、再び起動すると、遅延時間が決定されるまで510の遅延タイマー機能で、設定され、前記限度に到達すると、520の範囲維持より前の515のはいで、サイクルが繰り返される。
【0073】
限定する意図無く例示するモータトルクまたはアンペア数を使用すると、一般的なペレット化プロセスはモータから利用可能な出力の約10%から90%を使用できる。概略的に、例えば滑らかな素材が約20%から40%利用することができる一方、侵襲性(aggressive)の素材、高粘性素材または高充填材料などは利用可能な出力の約80%を必要としてもよい。ほとんどの素材にとって例示するように、約30%から60%のトルクは妥当であり、これがプロセスに対し作動領域として設定される。一旦、動作トルクが30%から60%の範囲を外れると、カッターハブの位置制御装置はダイス面に向かってモーションロッドを移動し、トルクを少なくとも30%まで増加し、または、モーションロッドを引き下げ、60%以下にトルクを下げる。更に、カッターハブの位置制御装置はモーションロッドを特定の速度で移動させることにより、これらを調整するために制御されることができる。遅延時間は、フィードバック機構が起動される回数を決定し、これにより調整の回数も決定する。
【0074】
代案として、最小および最大の設定点が分かっているカッターハブの位置制御装置は、これら設定点の間を移動する距離を細分化でき、例えば、規定された限度内で所望の範囲を維持するため、固定された増加分で、または固定化された時間間隔で徐々に増加するようにこの距離を超えて移動できる。ブレードを移動するために前進し、または後退する外部軸により移動される距離は、プログラムされることができ、前記軸はブレードの調整に必要とされるいつも同じ距離を移動する。もし、利用可能なブレードの耐用期間が知られ、ブレード調整および増加分が公知のパラメータであれば、ブレードを交換する最適時間は、補助的に計画生産工程の中で予め決められ、故障時間を推定する。当業者に公知の他のフィードバック機構および上述した詳細は、プロセスを制御するために比較可能な方法で利用できる。
【0075】
油圧で調整されるペレタイザと比較するとき、本発明に係るカッターハブの位置制御装置は摩耗部品をほとんど有さず、ユーザは低額の維持費で摩耗部品を変換する。更に、多くの水中ペレタイザシステムはすでに、システム全体を制御するために電力線通信を使用し、ほとんどの現行システムにおいて、電力線通信はすでに存在し、最小限だけ改良されたカッターハブの位置制御装置に使用される。
【0076】
前述の説明および図面は本発明に係る原理の解説のみに考察されるべきである。本発明は種々の形状および寸法で構成され、好適な実施形態の範囲に限定されない。本発明に係る多数の応用は、当業者にとって容易になされる。従って、開示された特定の例や正確な構成、および図示され説明された動作に本発明を限定するのは望まれていない。むしろ、本発明の範囲から逸脱することなく、全ての適切な改良および均等物が適用される。
【符号の説明】
【0077】
10 ペレタイザ
12 カッターハブ
14 カッターブレード
54 モーションロッド
100 カッターハブの位置制御装置
【技術分野】
【0001】
この出願は、2009年6月18日に出願された同時継続の米国仮出願No.61/213,550の優先権を有し、主張する。
【0002】
本発明は水中ペレタイザの改良に関し、より詳しくは、手動操作、増分操作および自動化された操作を含む水中ペレタイザ用のカッターハブ位置制御装置を提供することに関する。
【背景技術】
【0003】
水中ペレタイザは公知であり、多数の開口を備えたダイプレートを有し、前記開口をダイプレート上のダイス面で終端させて溶融ポリマまたは他の溶融加工可能なストランド(strand)が、開口を介して押し出される。動力回転カッターは、モータシャフト上に配設されたカッターハブを有し、カッターハブから複数のブレードが支持され、ポリマがダイス面を超えて押し出されたときに、押し出されたストランドをペレットに分けるダイス面が付属されている。流体輸送ボックス(transport fluid box)は、ダイス面、カッターハブおよびブレードを含み、輸送流体が流れる切断チャンバを形成し、押し出されたストランドを冷却して堅め、これにより、一層、切断ブレードが押し出されたストランドをペレットに切断することを可能にする。モータが流体輸送ボックスを貫通するペレタイザ軸を駆動し、これにより回転カッターに動力を供給する。上述したペレタイザ、特に水中ペレタイザは、全て本発明の出願人が所有する米国特許第4,123,207、第4,251,198号、第4,728,276号、第5,059,103号、第6,332,765号および第7,033,152号を含む関連米国特許の中で開示されている。
【0004】
多くの公知型式の水中ペレタイザは、ダイス面に対するブレードのオペレータによる手動調整に依存している。この手動調整は、全てのオペレータが同じ方法で、または同じ間隔でブレードの調整を行うわけではないので、再現性が限られる結果となる。手動調整はまた、異なるオペレータは特定型式の機械を調整することに対して経験のレベルが異なるという事実により影響される。更に、オペレータはブレードの耐用期間に悪影響を及ぼす非常に大きな調整を行うかもしれない。非常に小さな調整は、最終生成物の特性に影響を与えるであろう。
【0005】
他の型式のペレタイザは、ダイス面に対しブレードを保持するためにばねを使用する。手動調整と同様に、ブレード上に付与される力はばねが圧縮される度合いに依存するので、ばねはまた、力の量の不一致を引き起こす。ばねの圧縮はダイプレート上の摩耗量とブレード上の摩耗量に影響される。流体輸送ボックス内の流体はまた、ダイス面に対向するブレードの絞りに寄与するような影響とは別に、ブレードの耐用期間を短くする。
【0006】
公知ペレタイザの他の型式は、ブレードをダイプレートまで移動するために、気圧シリンダに依存する。前記シリンダ内の空気が圧縮可能であるという事実により、この手法はまた、水の影響とは別になる傾向がある。気圧シリンダから油圧シリンダに代えることは可能であるが、調整を行う方法は非常に複雑になる。油圧システムはまた、高価な油圧制御要素に依存する。時間と共に、これらの構成要素が漏れ、ペレタイザブレードの望まない移動を引き起こすであろう。高圧では、油圧ラインは拡張し、ブレードの移動を許容する。
【0007】
油圧システムはまた、制御システムに必要とされるブレードの調整動作が行われるかを知らせるために、複数種類のフィードバックを必要とする。このフィードバックは、ダイプレートに配設された数種類の荷重検出装置、またはペレタイザのモータから付加されたアンペアにより提供される。しかし、これらのフィードバック機構は常に、適切に生じている伝達に十分に正確であるとは言えない。
【0008】
より具体的には、水中ペレタイザの出願の多くは、ペレットを切断し、できるだけ素早くダイから放出するために、ブレードをダイプレートに対し傾斜させることを必要としている。ブレードを傾斜させ、ペレタイザの軸から所定の径方向距離だけ離れて配設することは、ボートのスクリューがボートを移動させるのと同様に、水中にあるブレードの動作がダイプレートと反対側にブレードを押圧する傾向にある状態を生み出す。先に特定された荷重検出機構では、単に流体の動作に起因する誤った読みを得ることがある。
【0009】
更に、ペレタイザにより押し出され切断された所定のポリマは、潤滑する性質を有している。ペレタイザモータの負荷アンペアがダイプレートでの荷重を検出するのに使用されるのであれば、ブレードがポリマの潤滑性によりダイプレート上での摩擦を生み出せなくても、アンペアの増加は生じない。このアンペアの増加がないことは、所望の負荷を生み出すのに必要とされるよりも大きな力になり、ブレードの耐用期間に弊害をもたらす結果となる。
【0010】
つまり、カッターハブ上のブレードの数、ブレードの幅、輸送流体の流量、生成される素材、素材の流量、およびペレタイザの速度は全て、ペレタイザモータに付加される荷重の一因となる。これらの要因のいずれかが変化すると、別のモータ負荷が増加することがあり、ブレード調整が困難になり、調整ができなければ、これが繰り返される。
【0011】
米国特許第3,832,114号は、カッターハブの位置決め、すなわちダイス面に対するカッターブレードの位置決めを最適化するのに独立して使用され、手動粗密調整機構が開示されている。米国特許第3,912,434号は、粗さ調整を自動化し、粗密調整が圧縮空気シリンダの使用によりなされ、適切な調整が電気制御式ウォームギヤアッセンブリを利用することで達成される。フィードバックは、ブレードに接触する面上のダイス面に埋め込まれた振動および/または電気センサを使用することで達成される。限度は、発生する電気インパルスの大きさにより決定される。
【0012】
ペレタイザの動きを制御するステッピングモータの使用は、米国特許第4,529,370号に開示されており、ステッピングモータは、カッターハブを徐々に移動するために、第1メインピストンと噛み合うギヤを制御している。ギヤは第2ピストンの動きに抗する止めフランジを位置決めし、付属するカッターハブでメインピストンをダイス面に向かって引っ張る。ステッピングモータは除々に回転するので、第2ピストンはメインピストンを引きつけることが可能になり、カッターブレードをダイス面に一層係合させる。カッターブレードとダイス面との間の伝導率は、より具体的にはキャパシタンスブリッジ回路(capacitance bridge circuit)が、フィードバック機構として作用し、ステッピングモータ調整の自動化を促進する。
【0013】
米国特許第5,330,340号(“'340特許”)に開示されたように、カッターハブおよびブレードの動きの制御は、ねじ式シリンダの周りに円周方向にメインギヤと噛み合うギヤを備えた第2同軸シャフトを横断するように方向付けられたギヤ機構を備え、カッターハブとカッターブレードをダイ面と反対側に調整するために、シリンダを前方または後方に移動させる適合するねじ式駆動の付加的駆動モータを組合せることで、軸を含んだねじ式シリンダを位置決めすることにより達成される。‘340特許は、圧電型加速度計により測定されるように、ダイス面に対向するカッターブレードの振動に依存するフィードバ近接度を関係を監視し、これに応じて調整するために使用される。’340特許で開示されたカッターハブ機構は、米国特許第4,529,370号で開示され上述した同様の機構と反対に、上流またはポリマの供給側から作用する。
【0014】
サーボモータを利用するペレタイザの指標付け(indexing)は、米国特許第6,217,802号(‘802特許)で開示されている。’802特許で開示された装置は自動的に、ペレタイザナイフを予め決められた距離だけダイス面に向かって、予め決められた時間間隔が満了するまでに、前に進める。好ましくは、均等距離だけ前進する定数は自動的に、ナイフの耐用期間を決定する固定された間隔で決められる。ペレタイザナイフは最初に、ダイス面に向かって、および反対側にそれらを前進することにより調整され、駆動モータ上に生じる負荷または耐性を測定するアンペアは予め決められた範囲内にある。この調整から、徐々に前進する数字が決められる。
【0015】
サーボモータを用いたブレード調整はまた、ブレード上の力を測定する米国特許第6,663,372号(‘372特許)で開示されており、ブレードを調整することで、最終的にブレード上の所定の力の量を保持する。材料が異なると作用が異なり、ある材料は他よりも大きな力を必要とするので、‘372特許で開示されたユニットは、それぞれのポリマに対して構成されなければならない。ダイス面に対するカッターハブおよびカッターブレードの位置の調整は、ペレタイザが搭載される台車の動作を支持フレームに対して制御することにより達成される。
【0016】
前述した観点から、高い再現性のある成果を生み出し、ブレードの調整が設定された時間間隔で、自動はもちろん手動で行われ、カッターハブの位置制御装置が、ブレードの外的影響に順応し補償することができる水中ペレタイザ内のブレードを調整する手段に対する要求がある。
【発明の概要】
【0017】
本発明は、水中ペレタイザ内でブレード位置の調整を行うために、ダイプレートのダイス面に関してカッターハブおよびブレードを軸方向に移動させる。カッターハブの位置制御装置に関する。カッターハブの位置制御装置は一端で、中空モータ軸を貫通して延び、モータ軸後部の外側にある軸受けアッセンブリに取り付けられたモーションロッドと連通している。モーションロッドの前端は、摺動可能なスプライン駆動結合部により、モータ軸およびダイス面に関するカッターハブおよび切断ブレードの軸方向移動のためにカッターハブホルダに連結している。中空モータ軸、モーションロッドおよび摺動可能な連結部は、本発明の出願人が所有する米国特許第7,033,152号(‘152特許)で開示されており、その開示はここで十分に説明したように参照により本願に明確に取り込まれている。
【0018】
カッターハブの位置制御装置は、高い再現性を実現するプログラマブル論理制御装置(PLC)により制御することができ、このため、調整はオペレータから影響を受けずに、またオペレータから独立して、常時行うことができる。更に、ロック可能なブレーキは、輸送流体が有する、ブレードの耐用期間に関する任意の外部の影響を取り除くために提供される。カッターハブの位置制御装置はまた、自動化を採用することにより、手動制御機能を妥協していない公知型式のペレタイザと比較して、制御上の問題点を簡略化している。
【課題を解決するための手段】
【0019】
前述の観点から、本発明の1つの目的は、ペレタイザモータの中空駆動軸を貫通するモーションロッドの線上位置を調整する回転運動カッターハブの位置制御装置を有するペレタイザを提供することである。これにより、カッターブレードの取り付けられたカッターハブは、溶融された成形品のエネルギ、輸送流体の高流量およびカッターハブ自体の回転により影響を受けず、常に、また再現性良く、押し出された素材から均一のペレットを形成するために、前記切断面に対して位置決めされる。
【0020】
本発明の他の目的は、ペレタイザが、ペレタイザモータ駆動軸を介して前記モーションロッドと共線(collinear)である回転動作のカッターハブ位置制御装置を包含することである。
【0021】
本発明の更なる他の目的は、ペレタイザモータ駆動軸を貫通するモーションロッドの面に平行な面内にあり、前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられた回転動作のカッターハブ位置制御装置を包含するペレタイザを提供することである。
【0022】
本発明の異なる目的は、前記目的に基づくカッターハブの位置制御装置が、チェーンおよびベルトを利用する前記モーションロッドに取り付けられた被駆動機構に駆動可能に連結された駆動機構を用いて、前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられた回転動作のカッターハブ位置制御装置を提供することである。
【0023】
本発明の更に異なる目的は、前記目的に基づくカッターハブの位置制御装置が滑車、プーリおよびスプロケットを利用できる前記駆動機構と被駆動機構とを有することである。
【0024】
本発明の他の目的は、前記目的に基づくカッターハブの位置制御装置が、化学的耐性および滑り抵抗があるベルトを有していることである。
【0025】
本発明の異なる目的は、前記目的に基づくカッターハブの位置制御装置が、平らな、円形の、V字形の、回転ベルトおよび歯状ベルトを有することである。
【0026】
本発明の更に異なる目的は、ペレタイザモータ駆動軸を介して前記モーションロッドを横断するように方向付けられ、前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられた回転動作のカッターハブ位置制御装置を包含するペレタイザを提供することである。
【0027】
本発明の他の目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置が、ペレタイザモータ駆動軸を介してモーションロッドを横断し、ベルトを利用する前記モーションロッドに取り付けられた被駆動機構に駆動可能に連結された動作制御装置上の駆動機構を用いて、前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられたことである。
【0028】
本発明の更に他の目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置が、モーションロッドを横断し、滑車、プーリ、スプロケットおよびギヤの少なくとも1つである駆動機構と被駆動機構とを有することである。
【0029】
本発明の異なる目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置が、モーションロッドを横断し、横断方向、および同一面内で噛み合うことができる少なくとも2つのギヤを包含する駆動機構と被駆動機構とを有することである。
【0030】
本発明の更に異なる目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置が、横断方向、および同一面内で噛み合うことができる少なくとも2つのギヤを包含し、好ましくは化学的耐性および滑り抵抗があるベルトに駆動可能に取り付けられた駆動機構と被駆動機構とを有することである。
【0031】
本発明の他の目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置が、横断方向、および同一面内で噛み合うことができる少なくとも2つのギヤであり、平らな、円形の、V字形の、回転ベルトおよび歯状ベルトに駆動可能に取り付けられた駆動機構と被駆動機構とを有することである。
【0032】
本発明の更に他の目的は、手動制御装置をモーションロッドに共線上に取り付けることを許容する動作制御ロッドの面と異なる面内にある回転動作のカッターハブ位置制御装置を包含するペレタイザを提供することである。
【0033】
本発明の更に異なる目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置がステッピングモータを有することである。
【0034】
本発明の他の目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置がマイクロステッピングモータを有することである。
【0035】
本発明の更に他の目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置がサーボモータを有することである。
【0036】
本発明の更に異なる目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置が、交流電流および直流電流を組み合わせて使用するサーボモータを有することである。
【0037】
本発明の他の目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置がプログラマブル論理制御装置を介してフィードバック機構により制御されることである。
【0038】
本発明の更に他の目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置がトルク、アンペア、線形距離、回転角度、振動および/または伝導性を包含するフィードバック機構により制御されることである。
【0039】
本発明の異なる目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置が、エンコーダ、回転角センサ(resolver)、シンクロ、回転変圧器、ホール装置(Hall device)および/またはタコメータ用のフィードバックを受けることである。
【0040】
本発明の更に他の目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置が、線形ねじおよび線形アクチュエータを介して回転動作を直線動作に変換することである。
【0041】
本発明の他の目的は、回転動作のカッターハブ位置制御装置が、線形ボールねじであってもよい線形ねじを介して回転動作を直線動作に変換することである。
【0042】
本発明のこれらのおよび他の目的は、多くの意図された利点と同じく、添付図面と併せて取り入れられた以下の説明を述べるときに、すぐに明確になる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】ペレタイザがダイプレート、カッターハブおよびカッターブレードを備えた共線カッターハブの位置制御装置および流体輸送ボックスの図である。
【図2】カッターハブホルダを備えた従来のカッターハブとカッターブレードの部分斜視図である。
【図3a】モーションロッドとモータシャフトを備えた従来のカッターハブとペレタイザシャフトアッセンブリの部分断面図である。
【図3b】カッターハブアッセンブリとモーションロッド構成要素の詳細を示す図3aの拡大断面図である。
【図4a】本発明に係る線形ねじを有するカッターハブの位置制御装置を備えたペレタイザの断面図である、
【図4b】図4aに示すペレタイザで使用する取付フランジを備えた線形ボールねじの部分破断図である。
【図4c】図4aに示すペレタイザで使用するハウジングと引っ張りバネを備えた線形ねじの部分破断図である。
【図4d】図4aに示すペレタイザで使用する線形ボールねじとハウジングの部分破断図である。
【図4e】図4aに示すペレタイザで使用する線形ねじとハウジングの部分破断図である。
【図4f】本発明に係る共線一体化ペレタイザとカッターハブの位置制御装置の断面図である。
【図5】ペレタイザに対し平行方向にあるカッターハブの位置制御装置を備えたペレタイザの断面図である。
【図6】図5に示すペレタイザに対し代案の方向にあるカッターハブの位置制御装置を備えたペレタイザの断面図である。
【図7a】図5で構成されたカッターハブの位置制御装置を備えたペレタイザの部分詳細断面図である。
【図7b】切断面に沿った駆動機構、および被駆動機構を貫通する図7aに示すペレタイザの水平方向断面図である。
【図7c】切断面に沿った補助装置、およびカッターハブの位置制御装置上にあるコネクタを貫通する図7aに示すペレタイザの水平方向断面図である。
【図8】ペレタイザを横断し駆動機構を制御する噛合ギヤを有するカッターハブの位置制御装置を備えたペレタイザの断面図である。
【図9】カッターハブの位置制御装置が、駆動機構を制御する噛合ギヤを備えたペレタイザを横断する図8に対して代案配置されたペレタイザの断面図である。
【図10】連続的に回帰するカッターハブの位置制御装置のフローチャートである。
【図11】ブレードが連続的に位置決めされるカッターハブの位置制御装置のフローチャートである。
【図12】連続的に運転するカッターハブの位置制御装置のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本発明の唯一の好適な実施形態が詳細に説明されているが、実施形態は実例のみによって付与されると理解すべきである。本発明は、以下の詳述で説明され、または図面に示された構成要素の構造および配置の詳細の範囲内に限定されることは意図しない。また、好適な実施形態を述べる中で、特定の専門用語が明確にする目的で用いられている。個々の特定の用語は、同様の目的を達するために同様の方法で作用する全ての技術的な均等物を包含すると理解すべきである。
【0045】
最も典型的なペレタイザの作用は、アダプタによりダイプレートに取り付けられた押出成形器または溶融器、およびギヤポンプなど複数種類の溶融加工および供給設備から構成されている。更に、例えばフィルタ装置、スクリーン切替器またはろうそくフィルタなど他の設備、ポリマ誘導弁および他の装置は、溶融/供給装置と、押出成形産業で使用されている公知の金型との間で利用することができる。
【0046】
図1を参照すると、カッターハブの位置制御装置を備えた水中ペレタイザが本発明の実施形態に従って示されている。ペレタイザ10は、ダイプレート16のダイス面に関連する複数のカッターブレード14を支持する回転可能なカッターハブ12を備えており、このカッターハブ12により溶融ポリマまたは他の押出し成形可能な素材がダイプレート16の押出開口18を貫通して押し出され、カッターブレード14がダイス面から出てペレットまで至るストランドを切る。流体輸送ボックスは概略的に参照番号20で示されており、互いに対向する輸送流体入口24と、輸送流体およびペレットスラリーの出口26とを有する裁断チャンバ22を備えている。裁断チャンバ22を通過する輸送流体は、ストランドがペレット状に切り分けられ、出口26を介してペレットを放出するために輸送流体に混入するように、溶融プラスチックまたは押出成形品を冷却し、凝固する。上述した構造は‘152特許で開示された従来の水中ペレタイザである。流体輸送ボックス20は、締め付けボルト32によりモータ50の端部に配設されたフランジ30に隣接して係合している傾斜フランジ28を備えている。フランジ28と30は2カ所の溝状クランプ34により係合するために反対方向に周縁端部を傾け、従来の方法でモータを配設するフランジ30に対して流体輸送ボックスの組立および分解を可能にする。
【0047】
図2に示すように、付属のカッターブレード14を備えたカッターハブ12は、ねじ式の雄型をねじで螺合されるように軸受けする中央に配設された内面ねじ孔38を有し、カッターハブホルダ42の雄ねじのある縮径端部40と螺合する。図3aに示すように、更に図3bに詳述するように、カッターハブホルダ42は、米国特許第6,332,765号で開示され、および更に‘152特許の中で参照されるのと同様の方法で、長手方向溝および隆起形状の摺動可能なスプライン駆動結合部46により、ペレタイザシャフト44に摺動し駆動可能に連結されている。ペレタイザシャフト44は、電気駆動モータ50(図1)の中心を貫通して延びるモータシャフト48を軸受けするカッターハブホルダ42と係合するペレタイザシャフトの一部よりも径が大きい長手方向凹部47を有している。ペレタイザシャフト44は、モーションロッド54を中心としたペレタイザシャフト44とモータシャフト48との同期した共回転を可能にするため、少なくとも1セットのねじで、モータシャフト48に嵌合して取り付けられている。
【0048】
図1、図3a、および図3bに示すように、モータシャフト48は中空で、モータシャフト48とモータ50とを完全に貫通して延びる細長い一部品であるモーションロッド54を包含している。モータシャフト48の内側およびモーションロッド54と同軸上で、線形軸受けが、モーションロッド54の自由、かつ無制限な直線移動を容易にしている。モーションロッド54は、カッターハブホルダ42の内面ねじ端部58とねじ式に係合する小径ねじ端部56を有している。モーションロッド54の小径端部56は、モーションロッド54とカッターハブホルダ42の組立および分解を可能にするドライバ受入れ切り口57を有している。ロッド54上の小径ねじ端部56はまた、カッターハブホルダ42の端部に位置する内面ねじ端部58の内側末端で、内側肩部62に隣接する肩部60を規定し、これにより、モーションロッド54のねじ端部56をカッターハブホルダ42の内部に螺合して連結する。ロックねじ64は、カッターハブホルダ42の内面ねじ端部58にねじ込まれることで、モーションロッド54の端部に隣接して係合し、モーションロッド54上の外面ねじとカッターハブホルダ42の端部にある内面ねじ端部58との間を固定する。カッターハブホルダ42は、カッターハブ12内で内面ねじ38に係合する外面ねじ40により、カッターハブ12内に螺入される。
【0049】
スプライン継ぎ手46は、カッターハブホルダ42をモーションロッド54の動きによって決められるように、延ばしまたは短くすることができる。ロックねじ64は、カッターハブホルダ42の組立およびモーションロッド54からの分解を可能にし、カッターハブホルダ42とカッターハブ12とをモーションロッド54に固定するが取り外し可能に組み付ける。
【0050】
図1を参照すると、モータ50は、細長いボルト65によってモータ50から支持されているハウジング拡張部66を有している。ハウジング拡張部66はその外見上、好ましくは後部筐体74内にある共線カッターハブ(collinear cutter hub)の位置制御装置100を支持する端板70によって遠位端で閉塞されている。ハウジング拡張部66内でモータファン76は、モーションロッド54が貫通するモータシャフト48に取り外し可能に接続されている。更なる線形軸受け(図示せず)が、モーションロッド54の周りで、かつ、中空モータシャフト48の内部に配設されている。
【0051】
モータシャフト48を貫通して延びるモーションロッド54には、ハウジング拡張部66の内部に軸受けアッセンブリ80が設けられている。モーションロッド54は、モーションロッド54が内部に、遠位端にねじで取り付けられた軸受けスリーブ82内を延在し貫通している。軸受けスリーブ82の周りには同軸上に円周方向に、推力軸受けが配設されている。軸受けスリーブ82の内部にねじで取り付けられた軸受けナット86は、推力軸受けの位置を保持している。軸受けカバー90がボルトで取り付けられた軸受けハウジング88が、推力軸受け84を囲んでいる。カッターハブ位置制御装置100の位置決めシャフト102は、軸受けカバー90の内面にねじで取り付けられたねじ式端子部104を有している。固定ナット92は、軸受けカバー90の外面にねじで取り付けられている。
【0052】
本発明は好ましくは、少なくとも1つの連通ポート150を有し、図1には限定する意図はなく3つの連通ポート150が示されている。後述する電源152、プログラマブル論理制御装置154または“電力線通信(PLC)”の少なくとも1つ、および入力/出力装置またはI/Oデバイスが、連通ポート150に取り付けられてもよい。接続ケーブル156が直接、それぞれの連通ポート150に取り付けられ、必要に応じて後部筐体74内の開口を貫通する。当業者にとって公知なように、種々の装置の位置を他の配置にすることができ、ここで示された配置は限定する意図がなく、図示し明確にする目的で示されている。
【0053】
図4aに示すペレタイザ10は、軸106が貫通する軸用ナット71を包含する端板70にボルトで取り付けられた共線カッターハブの位置制御装置100を有している。位置決めシャフト102は、一端がねじ山104を介して軸受けハウジング80の内側に固定され、他端が線形自在継ぎ手110の端部に固定された軸106からなる。線形自在継ぎ手の他方の端部は、ギヤボックス101のスプライン駆動軸108に連結されており、このスプライン駆動軸108は、モーション制御ハウジング148内に包含されたモータ146に直接連結されている。
【0054】
任意設計のバックラッシュ構成要素を包含する従来の線形ねじは、当業者によって理解されるように、本発明に基づいて使用されてもよい。限定する意図はなく、線形ねじが取付けフランジ114(図4b)またはハウジング116(図4d)を備えた軸受けねじ112を有してもよい。代案として、線形ねじは、円周方向に引っ張りばね122(図4c)が配置されたハウジング120内のねじ118(図4cおよび図4e)を含むことができる。線形ねじはまた、好ましくは耐摩耗性、最も好ましくは真鍮を備えたハウジング124(図4e)内のねじ118を含んでもよい。任意の理屈により跳ねることを意図しないがたつく構成要素が、ねじのねじ山と、それぞれのハウジング要素の内部にある補完的なねじ山との間の任意の自由移動を減らし、または取り除くように作用し、正確な制御、およびカッターハブの位置制御装置によってなされる調整の再現性が保証される。
【0055】
図4fは、本発明の代案の実施形態を示し、ペレタイザ10が一体化されたカッターハブの位置制御装置190を備え、線形ねじ要素が、前述したカッターハブの位置制御装置の本体に一体化されている。
【0056】
より大きなペレタイザを考慮する中で、図1のペレタイザ10のハウジング拡張部66は、モータファン76によるハウジング拡張部内の容積の適切な冷却が問題となる十分なサイズであってもよい。サイズが大きくなることは、線形軸受けの適切な配置に関する追加の懸念が生じ、軸の撓みが支持部と支持部の外部との間で生じないことを保証するために支持する。寸法は単独で、空間制限が問題になるときに法外であると判明できる。
【0057】
寸法を考察するに伴い、本発明の追加の実施形態が図5と図6に示され、カッターハブの位置制御装置がモータシャフトの面に平行な面に移転されている。図5と図6とは、モータの方向に対するカッターハブの位置制御装置の方向においてのみ異なる。図示するため、および限定する意図なく、カッターハブの位置制御装置は、カッターハブの位置制御装置100または一体化されたカッターハブの位置制御装置190を包含することができ、また、カッターハブの位置制御装置100として以下に示されている。
【0058】
図5を参照すると、ペレタイザ10は、ベースプレート202にボルトで取り付けられたペレタイザベースプレート200に固定して取り付けられている。ベースプレート202は好ましくはボルトにより、支持部204に固定して取り付けられている。カッターハブの位置制御装置100は、角ブラケット208に固定して取り付けられ、その後に、ペレタイザベースプレート200に固定して配設される。少なくとも1つの補助装置210がケーブル212により、カッターハブの位置制御装置上の連結部214に接続されている。補助装置210は、電力線通信、電源、およびプログラマブル論理制御装置の少なくとも1つを備えることができる。
【0059】
支持部204は、台のようにペレタイザの下方で垂直であってもよく、上方で垂直なことによりペレタイザ10を吊してもよい。カッターハブ位置制御装置の位置決めシャフト216の軸は、モータ50の中まで延在して貫通するモーションロッド54に平行である。駆動装置218は、位置決めシャフト216のねじ端部にねじ止めされている。駆動装置218は、当業者にとって公知なように付着機構を使用する滑車、プーリ、スプロケットまたは他の均等な装置として具体化されてもよい。同様に、軸受けアッセンブリ220は、軸受けカバーに取り付けられた均等な駆動装置を有することができ、好ましくは被駆動機構の改良軸受けカバー222であってもよい。駆動コネクタ224は、駆動装置218を被駆動機構の改良軸受けカバー222に接続し、チェーン、または平ベルト、丸ベルト、Vベルト、回転ベルト、チェーンベルト、歯状ベルト、またはタイミングベルトを含むベルトなどであってもよい。歯状ベルトは、駆動機構と被駆動機構との間でのいずれの望ましくないスリップまたはがたつきを回避するために好まれて使用される。より好ましくは、歯状ベルトは滑る傾向がなく、化学的に耐性があり、通常使用において最小の伸びまたは拡張を伴う。最も好ましくは、歯状ベルトは低速で大きいトルクが付加していても滑りおよび伸びがなく、駆動機構から被駆動機構まで再現可能な動きの変換を提供する。駆動コネクタ224は、ペレタイザベースプレート200内の開口226を貫通する。駆動装置218および駆動コネクタ224の下部は、カッターハブの位置制御装置100、角ブラケット208およびペレタイザベースプレート200の少なくとも1つに取り付け可能なハウジング228内に収容されている。安全スカート230が、ほこりのない運転を確保しオペレータの予想外のけがを防止するため、少なくとも1つのペレタイザベースプレート200および後部筐体74の少なくとも1つの表面に取り付けられている。
【0060】
図7aは更に、前述した駆動機構および被駆動機構を示す。カッターハブの位置制御装置100が、駆動コネクタ224の使用により被駆動機構の改良軸受けカバー222に接続される駆動装置218に嵌合している。駆動コネクタ224は、ペレタイザベースプレート200内の開口(図示せず)と、安全スカート230を貫通している。図7bは同様に、横断面の構成を示している。図7cは、更に少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つのカッターハブ位置制御装置100に取り付けられた連結ポート214を示す横断面である。少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つの補助装置210が、個々のケーブル212によりカッターハブの位置制御装置上の連通ポート214に接続されている。補助装置は、前述した電力線通信、電源、およびプログラマブル論理制御装置の少なくとも1つを備えることができる。2つの補助装置を図示する目的で、個々の連結が限定する意図なく示されている。
【0061】
図8と図9は、モータ50の軸方向に対する横断方向にあるカッターハブの位置制御装置100を示す。図8に限定する意図なく示すように、カッターハブの位置制御装置100はブラケット250と共にベースプレート200にボルトで取り付けられている。ブラケット252は、細長いボルト68を利用する端板70にボルトで取り付けられている。カッターハブ位置制御装置100の位置決めシャフト254は、横断方向でギヤ258と噛み合う駆動ギヤ256に固定して取り付けられている。ギヤ258は、ブラケット252の軸受け(図示せず)内で自由に回転する軸260に固定して取り付けられている。ギヤ258は、軸264に固定して取り付けられた駆動装置262のギヤ要素と同一平面方向で噛合している。軸264は、ブラケット252の軸受け(図示せず)内で自由に回転する。駆動装置262は、駆動コネクタ266を介して、軸受けアッセンブリ220上の被駆動機構の改良軸受けカバー222に接続されている。ギヤの集合体が、ベースプレート202、ペレタイザベースプレート200および後部筐体74の少なくとも1つに取り付けられ、接続されたハウジング268内に収容されている。ギヤの割合は同じであってもよく、異なってもよい。
【0062】
同様に図9において、位置決めシャフト270を備えたカッターハブの位置制御装置100が、後部筐体74内の開口(図示せず)を貫通している。更に、軸受けアッセンブリ220に取り付けられた被駆動機構の改良軸受けカバー274のギヤ要素と横断方向で噛合する駆動ギヤ272が、位置決めシャフト270に接続されている。図9に限定する意図なく示すように、カッターハブの位置制御装置100が、ブラケット250を備えたベースプレート202にボルトで取り付けられている。ギヤの割合は同じであってもよく、異なってもよい。
【0063】
カッターハブの位置制御装置100が後部筐体74の外側で移動するおかげで(図5,図6,図7a−図7c,図8,および図9)、ペレタイザの従来の手動制御をカッターハブの位置制御装置による制御に加えて維持できることが利点であると理解すべきである。明確にするため、構成要素が図6においてのみ特定されており、共通する図5,図6,図7a−図7c,図8,および図9で示された個々の構成要素は、同様に特定されていると理解すべきである。
【0064】
図6では、真鍮からなることが好ましいフランジ280が端板70にボルトで取り付けられている。手動調整装置284用の連動装置として機能するハンドル282を備えた薄ナットが、フランジ280にねじで取り付けられている。手動で操作するため、ハンドル282を備えた薄ナットが回転することにより手動で緩められ、このため手動調整装置284は回転でき、位置決めシャフト286を共線上に必要に応じて内方または外方に移動する。位置決めシャフト286は、被駆動機構の改良軸受けカバー222(図5,図6,図7a,図7b,および図8)または被駆動ギヤ改良軸受けカバー274(図9)にねじで取り付けられたねじ式の終端(図示せず)を有し、回転可能にフランジ280を貫通して移動する少なくとも一部に螺入される。駆動装置および被駆動装置は、直線運動に対する回転を制御するために比率の最適化を容易にする限り、同じまたは異なる寸法であってもよい。
【0065】
図1,図4a,図5,図6,図7a,図7b,図7c,図8,および図9に関するカッターハブの位置制御装置100は、高度に制御化された位置決めを行うために、トルクが掛かった状態でゆっくりと回転を可能にする任意のモータ駆動装置であってもよい。カッターハブの位置制御装置100はステッピングモータ、サーボモータであってもよく、特に優れた制御のために圧電性のモータであってもよい。ステッピングモータは、モータ巻線が単線または2本巻きである可変磁気抵抗、永久磁石およびハイブリッド型式であってもよい。ステッピングモータは、全て、半分またはマイクロステップを達成することができ、好ましくはマイクロステッピングモータである。ステッピングモータの制御は、単極、抵抗制限または双極性チョッパであってもよいモータを駆動するステップを備えている。索引能力は、単独の操作であってもよく、一体化された制御によってもよい。
【0066】
サーボモータは、交流電流、直流電流、またはそれらの組合せであってもよい。好ましくは、サーボモータは、反応性のため交流電流を直流電流に変換し、交流電流により周期を遂行する。
【0067】
上述したように、カッターハブの位置制御装置100は、図1,図4a,および図4bのように共線上を作動することができ、図5,図6,図7a,図7b,および図7cのように平行軸上を作動することができ、また図8および図9のように横断的に作動することができる。共線上を作動する機構は、カッターハブの位置制御装置100の回転運動を、当業者にとって公知な線形ねじ、および同程度の線形アクチュエータを使用することによって直線動作に変換する結果をもたらす。平行軸動作のため、カッターハブの位置制御装置100の回転動作は、回転動作として軸受けアッセンブリ220に伝達される。この軸受けアッセンブリ220は、フランジ280内の位置決めシャフト286(図6)のねじ部が回転するときに、直線運動に変換される。横断動作において、カッターハブの位置制御装置100の回転動作は、軸受けアッセンブリ220を回転するために垂直に伝達され、その後、位置決めシャフト254(図8)と駆動ギヤ256が回転するため、直線運動に変換される。手動操作において、手動調整装置284の回転動作は同様に、上述した位置決めシャフト286により直線動作に変換される。
【0068】
フィードバック機構が自動的な微調整をするのに必要な入力を提供することで、カッターハブの位置制御装置100は回転し、十分な共線運動を発生して、最終的には許容範囲内でフィードバックを行うのに必要な距離だけモーションロッド54を移動する。フィードバック機構は、当業者にとって公知なように、モータ駆動トルク若しくはアンペア数、カッターハブ位置制御装置のトルク若しくはアンペア数、移動された直線距離、回転度、カッターブレードとダイス面との間の伝導率、振動エネルギ、回転速度、およびこれらの組合せの少なくとも1つを含むことができる。フィードバック入力は、ホール装置、タコメータ、回転角センサ、回転エンコーダ、直線エンコーダ、シンクロ、回転変圧器など従来の用途を介して得ることができる。演算は当業者にとって公知なように、プログラマブル論理制御の利用比率、積分、微分または粒子画像流速測定法(PIV)よる計測を通じて、比率、積分、速度または粒子画像流速測定法の利用を通じて、また、比率、微分、速度または粒子画像流速測定法の利用を通じて達成される。
【0069】
カッターハブの位置制御装置を備えたペレタイザ10の作動は一般的に、(1)循環適応およびフィードバック下限値の設定(図10)、(2)ブレードの設置およびフィードバック上限値(図11)の設定、(3)自動運転動作(図12)、および(4)手動制御のプロセスを有している。
【0070】
帰還プロセスは本質的に、カッターハブをダイから固定されたホーム位置まで移動させる。図10は、一連の事象を示す。最初に、300のモータ電源オンでモータがオンされる。305のモータがホーム位置に配置されているかでは、モーションロッドの位置を認識することで、カッターハブが十分に後退しているか、またはホーム位置に後退させる必要があるかに関する決定を行う。330のはいで、カッターハブがホーム位置にあれば、帰還プロセスが完了する。310のいいえで、カッターハブがホーム位置になければ、315の手動で後退するで、モーションロッドが手動で後方に移動され、可能であればまたは機械的にオペレータが320でホームボタンを押し下げる。プロセスが自動化されていれば、モーションロッドは特定の時間間隔を超えて、規定の割合で引き下げられる。325のホーム位置が規定されるで、最も後退した位置が下限の設定点として規定され、330のはいで、モータがその位置を知る。400のホーム位置で、本質的に、モータは任意のトルクまたはアンペア数から開放される。
【0071】
図11の400で示すホーム位置から、加熱ダイ面を交差して輸送流体を活発に通過させ、またはさせないで、カッターハブの位置制御装置はダイの位置を探索する。モーションロッドがダイの面と対向するカッターハブを上限まで移動させるのであれば、この決定要因は405のブレードが適所にある、まで到達する。425のはい、でブレードがホーム位置にあれば、500の連続運転開始でシステムが運転準備をする。410のいいえ、でブレードがホーム位置になければ、415のダイボタンを発見するに進み、カッターハブの位置制御装置がモーションロッドを移動させ、420のホーム位置までブレードを移動するでカッターハブおよびブレードをダイス面に対向するように位置決めし、これにより、上限設定点を規定する。上限設定点では、モーションロッドがダイの面と対向するカッターハブを上限まで移動させ、425のはい、に到達する。一旦、425のはい、に到達すれば、システムは500の連続運転開始で自動的に運転準備をする。
【0072】
図12を参照すると、500の連続運転開始で、装置が始動し、505の装置始動で遅延タイマーが起動し、510の遅延タイマー機能で、調整のために適切な時間を設定する。適切な時間に到達すると、515のはい、でカッターハブの位置制御装置はモーションロッドを調整し、ダイス面に対向するカッターハブおよびカッターブレードの位置を維持し、これにより、520の範囲維持でフィードバック機構で決定された範囲が維持される。525の連続的に繰り返すで、範囲内で遅延タイマーが一旦、再び起動すると、遅延時間が決定されるまで510の遅延タイマー機能で、設定され、前記限度に到達すると、520の範囲維持より前の515のはいで、サイクルが繰り返される。
【0073】
限定する意図無く例示するモータトルクまたはアンペア数を使用すると、一般的なペレット化プロセスはモータから利用可能な出力の約10%から90%を使用できる。概略的に、例えば滑らかな素材が約20%から40%利用することができる一方、侵襲性(aggressive)の素材、高粘性素材または高充填材料などは利用可能な出力の約80%を必要としてもよい。ほとんどの素材にとって例示するように、約30%から60%のトルクは妥当であり、これがプロセスに対し作動領域として設定される。一旦、動作トルクが30%から60%の範囲を外れると、カッターハブの位置制御装置はダイス面に向かってモーションロッドを移動し、トルクを少なくとも30%まで増加し、または、モーションロッドを引き下げ、60%以下にトルクを下げる。更に、カッターハブの位置制御装置はモーションロッドを特定の速度で移動させることにより、これらを調整するために制御されることができる。遅延時間は、フィードバック機構が起動される回数を決定し、これにより調整の回数も決定する。
【0074】
代案として、最小および最大の設定点が分かっているカッターハブの位置制御装置は、これら設定点の間を移動する距離を細分化でき、例えば、規定された限度内で所望の範囲を維持するため、固定された増加分で、または固定化された時間間隔で徐々に増加するようにこの距離を超えて移動できる。ブレードを移動するために前進し、または後退する外部軸により移動される距離は、プログラムされることができ、前記軸はブレードの調整に必要とされるいつも同じ距離を移動する。もし、利用可能なブレードの耐用期間が知られ、ブレード調整および増加分が公知のパラメータであれば、ブレードを交換する最適時間は、補助的に計画生産工程の中で予め決められ、故障時間を推定する。当業者に公知の他のフィードバック機構および上述した詳細は、プロセスを制御するために比較可能な方法で利用できる。
【0075】
油圧で調整されるペレタイザと比較するとき、本発明に係るカッターハブの位置制御装置は摩耗部品をほとんど有さず、ユーザは低額の維持費で摩耗部品を変換する。更に、多くの水中ペレタイザシステムはすでに、システム全体を制御するために電力線通信を使用し、ほとんどの現行システムにおいて、電力線通信はすでに存在し、最小限だけ改良されたカッターハブの位置制御装置に使用される。
【0076】
前述の説明および図面は本発明に係る原理の解説のみに考察されるべきである。本発明は種々の形状および寸法で構成され、好適な実施形態の範囲に限定されない。本発明に係る多数の応用は、当業者にとって容易になされる。従って、開示された特定の例や正確な構成、および図示され説明された動作に本発明を限定するのは望まれていない。むしろ、本発明の範囲から逸脱することなく、全ての適切な改良および均等物が適用される。
【符号の説明】
【0077】
10 ペレタイザ
12 カッターハブ
14 カッターブレード
54 モーションロッド
100 カッターハブの位置制御装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
切断面を有する押出ダイを介してポリマを押し出す押出成型機と、
押し出されたポリマを受けるために輸送流体が通過する水室と、
通過する動作制御ロッドを有する中空駆動軸により駆動される複数の切断ブレードを備えたカッターハブと、
前記カッターハブおよびブレードを軸方向に前記金型の切断面に向かって、および前記金型の切断面から離れるように位置決めするため、前記駆動軸内で前記動作制御ロッドを直線的に移動するように、前記カッターハブを前記動作制御ロッドに動作可能に連結する位置制御装置と、
前記押し出されるポリマのエネルギ、輸送流体の流量およびカッターハブ自体の回転からなる群から選択された少なくとも1つのパラメータに基づいて前記カッターハブの位置制御装置に自動化されたフィードバックを提供することで、カッターブレードの取り付けられたカッターハブが常に、また再現性良く、押し出された素材から均一のペレットを形成するために、前記切断面に対して位置決めされる制御装置と、
を備えたことを特徴とする水中ペレタイザ。
【請求項2】
前記カッターハブの位置制御装置が、前記中空駆動軸を介して前記モーションロッドと共線であることを特徴とする請求項1に記載のペレタイザ。
【請求項3】
前記カッターハブの位置制御装置の長手方向軸が、前記中空駆動軸を貫通する前記モーションロッドの面に平行な面内にあり、前記位置制御装置が前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のペレタイザ。
【請求項4】
前記カッターハブの位置制御装置が、チェーンおよびベルトの少なくとも1つを利用する前記モーションロッドに取り付けられた被駆動機構に駆動可能に連結された前記カッターハブの位置制御装置上の駆動機構を用いて、前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられたことを特徴とする請求項3に記載のペレタイザ。
【請求項5】
前記駆動機構と被駆動機構とが、滑車、プーリおよびスプロケットの少なくとも1つを有することを特徴とする請求項4に記載のペレタイザ。
【請求項6】
前記駆動機構が、化学的耐性および滑り抵抗があるベルトにより前記被駆動機構に連結されていることを特徴とする請求項4に記載のペレタイザ。
【請求項7】
前記カッターハブの位置制御装置の長手方向軸が、前記モーションロッドと前記中空軸を横断し、前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載のペレタイザ。
【請求項8】
前記カッターハブの位置制御装置が、ベルトを利用する前記モーションロッドに取り付けられた被駆動機構に駆動可能に連結された前記カッターハブの位置制御装置上の駆動機構を用いて、前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられたことを特徴とする請求項7に記載のペレタイザ。
【請求項9】
前記駆動機構と被駆動機構とが、滑車、プーリ、スプロケットおよびギヤの少なくとも1つを有することを特徴とする請求項8に記載のペレタイザ。
【請求項10】
前記駆動機構と被駆動機構とが、横断方向、および同一面内の少なくとも1つで噛み合うことができる少なくとも2つのギヤを有することを特徴とする請求項9に記載のペレタイザ。
【請求項11】
前記駆動機構と被駆動機構とが、ベルトにより駆動可能に互いに連結されたことを特徴とする請求項10に記載のペレタイザ。
【請求項12】
前記カッターハブの位置制御装置が、前記動作制御ロッドの面と異なる面内にあり、更に、前記モーションロッドと共線上に取り付けられた手動制御装置を含むことを特徴とする請求項1に記載のペレタイザ。
【請求項13】
前記カッターハブの位置制御装置が、ステッピングモータ、マイクロステッピングモータまたはサーボモータを含むことを特徴とする請求項1に記載のペレタイザ。
【請求項14】
前記カッターハブの位置制御装置が、交流電流と直流電流の組み合わせを用いたサーボモータを含むことを特徴とする請求項13に記載のペレタイザ。
【請求項15】
前記制御装置が、プログラマブル論理制御装置を含むことを特徴とする請求項1に記載のペレタイザ。
【請求項16】
前記カッターハブの位置制御装置が、トルク、アンペア数、直線距離、回転角度、振動および伝導率の少なくとも1つに関してフィードバックを得ることを特徴とする請求項15に記載のペレタイザ。
【請求項17】
前記カッターハブの位置制御装置が、エンコーダ、回転角センサ、シンクロ、回転変圧器、ホール装置およびタコメータの少なくとも1つからフィードバックを得ることを特徴とする請求項15に記載のペレタイザ。
【請求項18】
前記カッターハブの位置制御装置が、線形ねじおよび線形アクチュエータの少なくとも1つを介して、回転運動を直線運動に変換するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のペレタイザ。
【請求項19】
ダイス面を有する金型と、
ペレタイザ駆動モータに操作可能に連結された中空駆動軸と、
前記中空駆動軸内を直線的に移動可能で、前記中空駆動軸と共にペレタイザハウジング内に収容された動作制御ロッドと、
少なくとも1つの付属されたブレードを有し、前記動作制御ロッドの一端に係合するカッターハブと、
前記動作制御ロッドの面と異なる面内に位置決めされ、前記駆動軸内で前記モーションロッドの直線位置を調整するため前記ペレタイザハウジングの外側に配置され、前記カッターハブとブレードとを前記ダイス面に向かって、および前記ダイス面から離れるように移動させ、前記カッターハブとブレードがフィードバック機構により設定された値の範囲の外側であることを示すフィードバック機構から受ける入力に応えて前記モーションロッドの移動を開始するカッターハブの位置制御装置と、
を備えたことを特徴とする水中ペレタイザ。
【請求項20】
前記カッターハブの位置制御装置の長手方向軸が、前記中空駆動軸を貫通する前記モーションロッドの面に平行な面内にあり、前記回転カッターハブの位置制御装置が前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項19に記載のペレタイザ。
【請求項21】
前記カッターハブの位置制御装置の長手方向軸が、前記モーションロッドと前記中空軸を横断し、前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられたことを特徴とする請求項19に記載のペレタイザ。
【請求項22】
動作制御ロッドが延在して貫通するモータにより駆動される中空駆動軸に連結されたカッターハブとブレードとを有する水中ペレタイザ内のダイプレートの切断面に関しカッターブレードを制御する方法において、前記動作制御ロッドが、前記カッターハブとブレードとを軸方向に前記金型の切断面に向かって、および前記金型の切断面から離れるように移動するため、前記駆動軸内を線上に移動可能であり、
前記方法が、
動作制御ロッドの位置に基づいて、前記カッターハブを前記ダイス面から離れ、ホーム位置とフィードバック下限値を規定する第1位置まで移動させるステップと、
前記カッターハブを前記ダイプレートに向かって、前記ブレードが前記ダイス面に対向するまで前記動作制御ロッドを用いて、フィードバック上限値を規定する第2位置まで移動するステップと、
前記ペレタイザを始動し、時間間隔を設定するステップと、
前記時間間隔が経過するまで前記ペレタイザを動作させるステップと、
フィードバック機構を起動し、前記フィードバック機構から受ける入力に基づいて前記ダイス面に対し前記カッターハブとブレードの位置を調整するステップと、
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項23】
前記調整するステップが、前記ダイス面に対する前記カッターおよびブレードの位置を前記フィードバック機構により決定された値の範囲内、かつ、フィードバックの上限値および下限値の間に、保持するステップを備えたことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項1】
切断面を有する押出ダイを介してポリマを押し出す押出成型機と、
押し出されたポリマを受けるために輸送流体が通過する水室と、
通過する動作制御ロッドを有する中空駆動軸により駆動される複数の切断ブレードを備えたカッターハブと、
前記カッターハブおよびブレードを軸方向に前記金型の切断面に向かって、および前記金型の切断面から離れるように位置決めするため、前記駆動軸内で前記動作制御ロッドを直線的に移動するように、前記カッターハブを前記動作制御ロッドに動作可能に連結する位置制御装置と、
前記押し出されるポリマのエネルギ、輸送流体の流量およびカッターハブ自体の回転からなる群から選択された少なくとも1つのパラメータに基づいて前記カッターハブの位置制御装置に自動化されたフィードバックを提供することで、カッターブレードの取り付けられたカッターハブが常に、また再現性良く、押し出された素材から均一のペレットを形成するために、前記切断面に対して位置決めされる制御装置と、
を備えたことを特徴とする水中ペレタイザ。
【請求項2】
前記カッターハブの位置制御装置が、前記中空駆動軸を介して前記モーションロッドと共線であることを特徴とする請求項1に記載のペレタイザ。
【請求項3】
前記カッターハブの位置制御装置の長手方向軸が、前記中空駆動軸を貫通する前記モーションロッドの面に平行な面内にあり、前記位置制御装置が前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のペレタイザ。
【請求項4】
前記カッターハブの位置制御装置が、チェーンおよびベルトの少なくとも1つを利用する前記モーションロッドに取り付けられた被駆動機構に駆動可能に連結された前記カッターハブの位置制御装置上の駆動機構を用いて、前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられたことを特徴とする請求項3に記載のペレタイザ。
【請求項5】
前記駆動機構と被駆動機構とが、滑車、プーリおよびスプロケットの少なくとも1つを有することを特徴とする請求項4に記載のペレタイザ。
【請求項6】
前記駆動機構が、化学的耐性および滑り抵抗があるベルトにより前記被駆動機構に連結されていることを特徴とする請求項4に記載のペレタイザ。
【請求項7】
前記カッターハブの位置制御装置の長手方向軸が、前記モーションロッドと前記中空軸を横断し、前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載のペレタイザ。
【請求項8】
前記カッターハブの位置制御装置が、ベルトを利用する前記モーションロッドに取り付けられた被駆動機構に駆動可能に連結された前記カッターハブの位置制御装置上の駆動機構を用いて、前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられたことを特徴とする請求項7に記載のペレタイザ。
【請求項9】
前記駆動機構と被駆動機構とが、滑車、プーリ、スプロケットおよびギヤの少なくとも1つを有することを特徴とする請求項8に記載のペレタイザ。
【請求項10】
前記駆動機構と被駆動機構とが、横断方向、および同一面内の少なくとも1つで噛み合うことができる少なくとも2つのギヤを有することを特徴とする請求項9に記載のペレタイザ。
【請求項11】
前記駆動機構と被駆動機構とが、ベルトにより駆動可能に互いに連結されたことを特徴とする請求項10に記載のペレタイザ。
【請求項12】
前記カッターハブの位置制御装置が、前記動作制御ロッドの面と異なる面内にあり、更に、前記モーションロッドと共線上に取り付けられた手動制御装置を含むことを特徴とする請求項1に記載のペレタイザ。
【請求項13】
前記カッターハブの位置制御装置が、ステッピングモータ、マイクロステッピングモータまたはサーボモータを含むことを特徴とする請求項1に記載のペレタイザ。
【請求項14】
前記カッターハブの位置制御装置が、交流電流と直流電流の組み合わせを用いたサーボモータを含むことを特徴とする請求項13に記載のペレタイザ。
【請求項15】
前記制御装置が、プログラマブル論理制御装置を含むことを特徴とする請求項1に記載のペレタイザ。
【請求項16】
前記カッターハブの位置制御装置が、トルク、アンペア数、直線距離、回転角度、振動および伝導率の少なくとも1つに関してフィードバックを得ることを特徴とする請求項15に記載のペレタイザ。
【請求項17】
前記カッターハブの位置制御装置が、エンコーダ、回転角センサ、シンクロ、回転変圧器、ホール装置およびタコメータの少なくとも1つからフィードバックを得ることを特徴とする請求項15に記載のペレタイザ。
【請求項18】
前記カッターハブの位置制御装置が、線形ねじおよび線形アクチュエータの少なくとも1つを介して、回転運動を直線運動に変換するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のペレタイザ。
【請求項19】
ダイス面を有する金型と、
ペレタイザ駆動モータに操作可能に連結された中空駆動軸と、
前記中空駆動軸内を直線的に移動可能で、前記中空駆動軸と共にペレタイザハウジング内に収容された動作制御ロッドと、
少なくとも1つの付属されたブレードを有し、前記動作制御ロッドの一端に係合するカッターハブと、
前記動作制御ロッドの面と異なる面内に位置決めされ、前記駆動軸内で前記モーションロッドの直線位置を調整するため前記ペレタイザハウジングの外側に配置され、前記カッターハブとブレードとを前記ダイス面に向かって、および前記ダイス面から離れるように移動させ、前記カッターハブとブレードがフィードバック機構により設定された値の範囲の外側であることを示すフィードバック機構から受ける入力に応えて前記モーションロッドの移動を開始するカッターハブの位置制御装置と、
を備えたことを特徴とする水中ペレタイザ。
【請求項20】
前記カッターハブの位置制御装置の長手方向軸が、前記中空駆動軸を貫通する前記モーションロッドの面に平行な面内にあり、前記回転カッターハブの位置制御装置が前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項19に記載のペレタイザ。
【請求項21】
前記カッターハブの位置制御装置の長手方向軸が、前記モーションロッドと前記中空軸を横断し、前記モーションロッドに駆動可能に取り付けられたことを特徴とする請求項19に記載のペレタイザ。
【請求項22】
動作制御ロッドが延在して貫通するモータにより駆動される中空駆動軸に連結されたカッターハブとブレードとを有する水中ペレタイザ内のダイプレートの切断面に関しカッターブレードを制御する方法において、前記動作制御ロッドが、前記カッターハブとブレードとを軸方向に前記金型の切断面に向かって、および前記金型の切断面から離れるように移動するため、前記駆動軸内を線上に移動可能であり、
前記方法が、
動作制御ロッドの位置に基づいて、前記カッターハブを前記ダイス面から離れ、ホーム位置とフィードバック下限値を規定する第1位置まで移動させるステップと、
前記カッターハブを前記ダイプレートに向かって、前記ブレードが前記ダイス面に対向するまで前記動作制御ロッドを用いて、フィードバック上限値を規定する第2位置まで移動するステップと、
前記ペレタイザを始動し、時間間隔を設定するステップと、
前記時間間隔が経過するまで前記ペレタイザを動作させるステップと、
フィードバック機構を起動し、前記フィードバック機構から受ける入力に基づいて前記ダイス面に対し前記カッターハブとブレードの位置を調整するステップと、
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項23】
前記調整するステップが、前記ダイス面に対する前記カッターおよびブレードの位置を前記フィードバック機構により決定された値の範囲内、かつ、フィードバックの上限値および下限値の間に、保持するステップを備えたことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図4e】
【図4f】
【図5】
【図6】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図4e】
【図4f】
【図5】
【図6】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2012−530622(P2012−530622A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−516332(P2012−516332)
【出願日】平成22年6月18日(2010.6.18)
【国際出願番号】PCT/US2010/039152
【国際公開番号】WO2010/148295
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(500092365)ガラ・インダストリーズ・インコーポレイテッド (23)
【氏名又は名称原語表記】Gala Industries, Inc.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月18日(2010.6.18)
【国際出願番号】PCT/US2010/039152
【国際公開番号】WO2010/148295
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(500092365)ガラ・インダストリーズ・インコーポレイテッド (23)
【氏名又は名称原語表記】Gala Industries, Inc.
【Fターム(参考)】
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