説明

水中油型乳化皮膚化粧料

【課題】グリセリン10%以上という高配合を行うことなく、優れた肌改善効果を得られ、のびが軽く、べたつかず、浸透感に優れる水中油型乳化化粧料を提供する。
【解決手段】(a)IOB値が0.1〜0.6のエステル油5.0〜12.0質量%と、(b)水素添加リン脂質0.1〜3.0質量%と、(c)トリカプリル酸グリセリルおよび/またはトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルおよび/または(カプリル酸・カプリン酸・ヤシ油脂肪酸)グリセリル1.0〜5.0質量%と、(d)グリセリン3.0〜8.0質量%と、(e)親水性界面活性剤と、(f)水とを含有する水中油型乳化皮膚化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用性及び肌改善効果に優れた水中油型乳化皮膚化粧料に関する。さらに詳しくは、エステル油を高配合し、水素添加リン脂質およびトリカプリル酸グリセリルおよび/またはトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルおよび/または(カプリル酸・カプリン酸・ヤシ油脂肪酸)グリセリルを配合した系であって、使用性、肌改善効果に優れる水中油型乳化皮膚化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、グリセリンは高い保湿効果、肌荒れ改善効果といった肌改善効果を有した化粧品成分として知られている。しかし、優れた肌改善効果(しっとりさの改善、はりの改善)を得るために、グリセリンを高配合する場合、高い肌改善効果が得られる反面、配合量に応じて、みずみずしさ、有効成分が肌に浸透していく感じの浸透感に欠け、べたつきを生じるという欠点を有するようになる。
【0003】
そこで近年、グリセリン配合によるべたつきを低減させ、さっぱりさせるために、脂肪酸グリセリンエステル、特定の水溶性固型シリコーン、オルガノポリシロキサンエラストマー粉末を配合することなどが試みられている(例えば、特許文献1〜3参照)。しかしながら、これらの従来技術では、グリセリンによる高い肌改善効果を確実に得るためにグリセリンを10質量%以上という高配合する系においては、べたつきの低減効果を十分に満足し得るまでには至っていない等の不具合があるのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−246329号公報
【特許文献2】特開2000−191428号公報
【特許文献3】特開2002−356416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来の事情に鑑みてなされたもので、グリセリンを10質量%以上という高配合を行うことなく、優れた肌改善効果を確実に得ることができ、かつ皮膚上でののびが軽く、べたつかず、有効成分が肌に浸透していく感じ(浸透感)に優れ、かつ優れた肌改善効果(しっとりさの改善、はりの改善)を発揮する水中油型乳化皮膚化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明は、(a)IOB値が0.1〜0.6のエステル油5.0〜12.0質量%と、(b)水素添加リン脂質0.1〜3.0質量%と、(c)トリカプリル酸グリセリルおよび/またはトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルおよび/または(カプリル酸・カプリン酸・ヤシ油脂肪酸)グリセリル1.0〜5.0質量%と、(d)グリセリン3.0〜8.0質量%と、(e)親水性界面活性剤と、(f)水とを含有する水中油型乳化皮膚化粧料を提供する。
【0007】
また本発明は、(a)成分がミリスチン酸イソプロピル(IOB=0.18)、イソノナン酸イソデシル(IOB=0.19)、ネオペンタン酸オクチルドデシル(IOB=0.13)、ネオペンタン酸イソステアリル(IOB=0.14)、パルミチン酸イソプロピル(IOB=0.16)、ラウリン酸ヘキシル(IOB=0.17)、
エチルヘキサン酸ヘキシルデシル(IOB=0.13)、イソノナン酸イソトリデシル(IOB=0.16)、イソステアリン酸イソプロピル(IOB=0.15)、イソステアリン酸エチル(IOB=0.15)、パルミチン酸エチルヘキシル(IOB=0.13)、ネオデカン酸オクチルドデシル(IOB=0.11)、テトライソステアリン酸ポリグリセリル−2(IOB=0.17)、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル(IOB=0.15)、ミリスチン酸イソセチル(IOB=0.10)、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン(IOB=0.16)、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール(IOB=0.32)、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン(IOB=0.33)、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル(IOB=0.35)、アジピン酸ジイソプロピル(IOB=0.46)、リンゴ酸ジイソステアリル(IOB=0.28)、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(IOB=0.25)、ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール(IOB=0.52)、イソデシルベンゾエート(IOB=0.23)、ジカプリル酸プロピレングリコール(IOB=0.32)、イソノナン酸イソノニル(IOB=0.2)、イソノナン酸エチルヘキシル(IOB=0.2)、ネオペンタン酸イソデシル(IOB=0.22)、エチルヘキサン酸エチルヘキシル(IOB=0.2)、エチルヘキサン酸セチル(IOB=0.13)、トリエチルヘキサン酸グリセリル(IOB=0.36)、コハク酸ジエチルヘキシル(IOB=0.32)からなる群から選ばれた一種または二種以上である上記水中油型乳化皮膚化粧料を提供する。
【0008】
また本発明は、(b)成分水素添加リン脂質に含まれるホスファチジルコリンの含有量が50質量%以上である上記水中油型乳化皮膚化粧料を提供する。
【0009】
また本発明は、(c)成分トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルに含まれるカプリル酸:カプリン酸の比が、60〜80:40〜20である上記水中油型乳化皮膚化粧料を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、皮膚上でのびが軽く、べたつかず、有効成分が肌に浸透していく感じの浸透感に優れ、うるおいを与え、しっとりとし、かつグリセリンを高配合しなくても高い肌改善効果を発揮し得る水中油型乳化皮膚化粧料が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明について詳述する。
【0012】
本発明では(a)成分としてIOB値が0.1〜0.6のエステル油を用いる。(a)成分の具体例としては、以下のものが例示されるが、これらに限定されるものではない。例えば、ミリスチン酸イソプロピル(IOB=0.18)、イソノナン酸イソデシル(IOB=0.19)、ネオペンタン酸イソデシル(IOB=0.2)、ネオペンタン酸オクチルドデシル(IOB=0.13)、ネオペンタン酸イソステアリル(IOB=0.14)、パルミチン酸イソプロピル(IOB=0.16)、ラウリン酸ヘキシル(IOB=0.17)、エチルヘキサン酸ヘキシルデシル(IOB=0.13)、イソノナン酸イソトリデシル(IOB=0.16)、イソステアリン酸イソプロピル(IOB=0.15)、イソステアリン酸エチル(IOB=0.15)、パルミチン酸エチルヘキシル(IOB=0.13)、ネオデカン酸オクチルドデシル(IOB=0.11)、テトライソステアリン酸ポリグリセリル−2(IOB=0.17)、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル(IOB=0.15)、ミリスチン酸イソセチル(IOB=0.10)、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン(IOB=0.16)、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール(IOB=0.32)、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン(IOB=0.33)、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル(IOB=0.35)、アジピン酸ジイソプロピル(IOB=0.46)、リンゴ酸ジイソステアリル(IOB=0.28)、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(IOB=0.25)、ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール(IOB=0.52)、イソデシルベンゾエート(IOB=0.23)、ジカプリル酸プロピレングリコール(IOB=0.32)、イソノナン酸イソノニル(IOB=0.2)、イソノナン酸エチルヘキシル(IOB=0.2)、ネオペンタン酸イソデシル(IOB=0.22)、エチルヘキサン酸エチルヘキシル(IOB=0.2)、エチルヘキサン酸セチル(IOB=0.13)、トリエチルヘキサン酸グリセリル(IOB=0.36)、コハク酸ジエチルヘキシル(IOB=0.32)等が挙げられ、
上記(a)成分は1種または2種以上を用いることができる。
【0013】
上記エステル油は、さっぱりしてべたつかないという点から、有機概念図におけるIOB値が0.1〜0.6のエステル油である。IOB値が0.1未満のエステル油では、使用感の面でさっぱりせず、べたつく感触を生じる傾向にあり、一方IOB値が0.6を超えるものでは、水に溶解しやすくなり、油分としての機能を発揮しなくなる傾向にある。有機概念図とは、すべての有機化合物の根源をメタン(CH)とし、他の化合物はすべてメタンの誘導体とみなして、その炭素数、置換基、変態部、環等にそれぞれ一定の数値を設定し、そのスコアを加算して有機性値、無機性値を求め、この値を有機性値をX軸、無機性値をY軸にとった図上にプロットしていくものである。この有機概念図は、「有機概念図−基礎と応用−」(甲田善生著、三共出版、1984)等に示されている。有機概念図におけるIOB値とは、有機概念図における有機性値(OV)に対する無機性値(IV)の比、すなわち、「無機性値(IV)/有機性値(OV)」を言う。
【0014】
上記エステル油の配合量は、さっぱり感、浸透感、肌なじみの観点から化粧料全量に対して5.0〜12.0質量%、好ましくは6.0〜10.0質量%である。配合量が5.0質量%未満であると、本発明の効果であるべたつかず、浸透感のある感触を十分に感じるには不十分であり、12.0質量%を超えて配合しても本発明の効果を増強させるわけではなく、かえって油っぽさを感じさせるようになる。
【0015】
(b)成分としての水素添加リン脂質は、ホスファチジルコリンの含有量が50質量%以上であることが好ましい。リン脂質中のホスファチジルコリンの含有量が低いと、肌の保湿性に欠け、化粧料として匂いが悪くなるなどの問題が生じる場合がある。ホスファチジルコリン(以下PC)の含有量が50質量%以上である水素添加リン脂質の具体的なものとしては、例えば、大豆レシチン、卵黄レシチン、あるいはそれらの精製物または水素添加物などが挙げられる。市販のものとしては、COATSOME NC−21(PC含有量90%以上、日本油脂株式会社製)、COATSOME NC−61(PC含有量60%以上、日本油脂株式会社製)、NIKKOL レシノール S−10E(PC含有量75〜85%、日光ケミカルズ株式会社製)、NIKKOL レシノール S−10EX(PC含有量95%以上、日光ケミカルズ株式株式会社製)、NIKKOL レシノール S−10M(PC含有量55〜65%、日光ケミカルズ株式会社製)、ベイシス LP−60HR(PC含有量62〜68%、日清オイリオ株式会社製)等が挙げられる。本発明においては、これらの1種または2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0016】
本発明において、上記以外のリン脂質として、さらに酸性リン脂質を含有することが望ましい。酸性リン脂質を本発明にかかる化粧料に配合すると、乳化した際の水への分散性が良好となる。
前記酸性リン脂質としては、ホスファチジルイノシトール(PI)、ホスファチジルセリン(PS)、ホスファチジルグリセロール(PG)、ホスファチジン酸(PA)、リゾホスファチジルイノシトール、リゾホスファチジルセリン等が挙げられる。本発明においては、これらの1種または2種以上を、上記の(A)のホスファチジルコリンの含有量が50質量%である水素添加リン脂質と適宜組み合わせて用いることができる。
【0017】
上記水素添加リン脂質の配合量は、0.1〜3.0質量%である。配合量が0.1質量%未満であると、本発明の効果である水素添加リン脂質による肌へのやわらかさの付与効果が十分に発揮されず、さらにはグリセリンのべたつき抑制効果が十分に発揮されない。一方で、3.0質量%を超えて配合しても本発明の効果を増強するものではない。
【0018】
(c)成分はトリカプリル酸グリセリルおよび/またはトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルおよび/または(カプリル酸/カプリン酸/ヤシ油脂肪酸)グリセリルである。(c)成分は市販品を用いることができ、トリカプリル酸グリセリルの市販品としては、MYRITOL 888(Cognis社製)、Captex 8000(Abitec Corporation社製)、Dub TG8(Stearine Dubois Fils社製)、Estol 1803(Croda Europe Ltd社製)、Hest TC(Global Seven Inc社製)等が挙げられる。トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルの市販品としては、O.D.O(日清オイリオ(株)社製,カプリル酸:カプリン酸の比=75:25)、TCG−M(高級アルコール工業(株)社製,カプリル酸:カプリン酸の比=60:40)、MYRITOL 318(Cognis社製,カプリル酸:カプリン酸の比=70:30)、Crodamol GTCC(Croda社製, カプリル酸:カプリン酸の比=60:40)、MYRITOL 325(Cognis社製,カプリル酸:カプリン酸の比=85:15)等が挙げられる。本発明においては、特にトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルが好ましく、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルに含まれるカプリル酸:カプリン酸の比が、60〜80:40〜20であるものが使用時の軽いのびのよさの点から最も好ましい。(カプリル酸/カプリン酸/ヤシ油脂肪酸)グリセリルの市販品としては、MYRITOL 331(Cognis社製)、AEC Cocoglycerides(A&E Connock)Perfumery & Cosmetic)Ltd社製)Dub Cog(Stearine Dubois Fils社製)等が挙げられる。これらの成分(c)は、1種または2種以上が用いられる。
【0019】
上記トリカプリル酸グリセリルおよび/またはトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルおよび/または(カプリル酸/カプリン酸/ヤシ油脂肪酸)グリセリルの配合量は1.0〜5.0質量%である。1.0質量%未満では、本発明の効果であるべたつかずにしっとりさせる効果が不十分であり、一方で、5.0質量%を超えて配合しても本発明の効果を増強するものではなく、かえって使用時に油っぽくなり、べたつきを生じさせる。
【0020】
上記(c)成分は、化粧品に使用されるトリグリセライドとして知られてはいるが、本発明の必須成分である成分(a)IOB値0.1〜0.6のエステル油、成分(b)の水素添加リン脂質および成分(d)のグリセリンと共に使用することにより、皮膚上でののびが軽く、べたつかず、有効成分が肌に浸透していく感じ(浸透感)に優れ、うるおいを与え、しっとりとし、しかもグリセリンを高配合しなくても高い肌改善効果を発揮し得る水中油型乳化皮膚化粧料が提供されることは知られていなかった。これらの成分が組み合わされることにより、相乗的に使用感が良好となり、高い肌改善効果が発揮される。
【0021】
(d)成分としてのグリセリンは、通常化粧料に用いられるものであれば、特に限定はされない。
【0022】
上記グリセリンの配合量は、3.0〜8.0質量%である。この範囲内の配合量であっても、本発明によれば、成分(b)の水素添加リン脂質と成分(c)のトリカプリル酸グリセリルおよび/またはトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルおよび/または(カプリル酸/カプリン酸/ヤシ油脂肪酸)グリセリルを併用することにより、グリセリンを10質量%以上高配合したものと同等の肌改善効果が得られる。
【0023】
(e)成分として、水中油型の乳化形態を取り得る親水性界面活性剤は、通常化粧料に用いられるものであれば、特に限定はされない。例えば、モノラウリン酸ヘキサグリセリル(HLB14.5)、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル(HLB11)、モノステアリン酸ヘキサグリセリル(HLB9.0)、モノオレイン酸ヘキサグリセリル(HLB9.0)、モノラウリン酸デカグリセリル(HLB15.5)、モノミリスチン酸デカグリセリル(HLB14.0)、モノステアリン酸デカグリセリル(HLB12.0)、モノイソステアリン酸デカグリセリル(HLB12.0)、モノオレイン酸デカグリセリル(HLB12.0)、ジステアリン酸デカグリセリル(HLB9.5)、ジイソステアリン酸デカグリセリル(HLB10.0)等のポリグリセリン脂肪酸エステル類。モノステアリン酸ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)(5)グリセリル(HLB9.5)、モノステアリン酸POE(15)グリセリル(HLB13.5)、モノオレイン酸POE(5)グリセリル(HLB9.5)、モノオレイン酸POE(15)グリセリル(HLB14.5)等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類。モノヤシ油脂肪酸POE(20)ソルビタン(HLB16.9)、モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン(HLB15.6)、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン(HLB14.9)、モノステアリン酸POE(6)ソルビタン(HLB9.5)、トリステアリン酸POE(20)ソルビタン(HLB10.5)、モノイソステアリン酸POE(20)ソルビタン(HLB15.0)、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン(HLB15.0)、モノオレイン酸POE(6)ソルビタン(HLB10.0)、トリオレイン酸POE(20)ソルビタン(HLB11.0)等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類。モノラウリン酸POE(6)ソルビット(HLB15.5)、テトラステアリン酸POE(60)ソルビット(HLB13.0)、テトラオレイン酸POE(30)ソルビット(HLB11.5)、テトラオレイン酸POE(40)ソルビット(HLB12.5)、テトラオレイン酸POE(60)ソルビット(HLB14.0)等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル類。POE(10)ラノリン(HLB12.0)、POE(20)ラノリン(HLB13.0)、POE(30)ラノリン(HLB15.0)、POE(5)ラノリンアルコール(HLB12.5)、POE(10)ラノリンアルコール(HLB15.5)、POE(20)ラノリンアルコール(HLB16.0)、POE(40)ラノリンアルコール(HLB17.0)、POE(20)ソルビットミツロウ(HLB9.5)等のポリオキシエチレンラノリン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体類。POE(20)ヒマシ油(HLB10.5)、POE(40)ヒマシ油(HLB12.5)、POE(50)ヒマシ油(HLB14.0)、POE(60)ヒマシ油(HLB14.0)、POE(20)硬化ヒマシ油(HLB10.5)、POE(30)硬化ヒマシ油(HLB11.0)、POE(40)硬化ヒマシ油(HLB13.5)、POE(60)硬化ヒマシ油(HLB14.0)、POE(80)硬化ヒマシ油(HLB16.5)、POE(40)硬化ヒマシ油(100)硬化ヒマシ油(HLB16.5)等のポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油類。POE(5)フィトステロール(HLB9.5)、POE(10)フィトステロール(HLB12.5)、POE(20)フィトステロール(HLB15.5)、POE(30)フィトステロール(HLB18.0)、POE(25)フィトスタノール(HLB14.5)、POE(30)コレスタノール(HLB17.0)等のポリオキシエチレンステロール・水素添加ステロール類。POE(2)ラウリルエーテル(HLB9.5)、POE(4.2)ラウリルエーテル(HLB11.5)、POE(9)ラウリルエーテル(HLB14.5)、POE(5.5)セチルエーテル(HLB10.5)、POE(7)セチルエーテル(HLB11.5)、POE(10)セチルエーテル(HLB13.5)、POE(15)セチルエーテル(HLB15.5)、POE(20)セチルエーテル(HLB17.0)、POE(23)セチルエーテル(HLB18.0)、POE(4)ステアリルエーテル(HLB9.0)、POE(20)ステアリルエーテル(HLB18.0)、POE(7)オレイルエーテル(HLB10.5)、POE(10)オレイルエーテル(HLB14.5)、POE(15)オレイルエーテル(HLB16.0)、POE(20)オレイルエーテル(HLB17.0)、POE(50)オレイルエーテル(HLB18.0)、POE(10)ベヘニルエーテル(HLB10.0)、POE(20)ベヘニルエーテル(HLB16.5)、POE(30)ベヘニルエーテル(HLB18.0)、POE(2)(C12−15)アルキルエーテル(HLB9.0)、POE(4)(C12−15)アルキルエーテル(HLB10.5)、POE(10)(C12−15)アルキルエーテル(HLB15.5)、POE(5)2級アルキルエーテル(HLB10.5)、POE(7)2級アルキルエーテル(HLB12.0)、POE(9)アルキルエーテル(HLB13.5)、POE(12)アルキルエーテル(HLB14.5)等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類。ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)(1)ポリオキシプロピレン(以下、POPと略す)(4)セチルエーテル(HLB9.5)、POE(10)POP(4)セチルエーテル(HLB10.5)、POE(20)POP(8)セチルエーテル(HLB12.5)、POE(20)POP(6)デシルテトラデシルエーテル(HLB11.0)、POE(30)POP(6)デシルテトラデシルエーテル(HLB12.0)等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類。モノラウリン酸ポリエチレングリコール(以下、PEGと略す)(10)(HLB12.5)、モノステアリン酸PEG(10)(HLB11.0)、モノステアリン酸PEG(25)(HLB15.0)、モノステアリン酸PEG(40)(HLB17.5)、モノステアリン酸PEG(45)(HLB18.0)、モノステアリン酸PEG(55)(HLB18.0)、モノオレイン酸PEG(10)(HLB11.0)、ジステアリン酸PEG(HLB16.5)、ジイソステアリン酸PEG(HLB9.5)等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル類。イソステアリン酸PEG(8)グリセリル(HLB10.0)、イソステアリン酸PEG(10)グリセリル(HLB10.0)、イソステアリン酸PEG(15)グリセリル(HLB12.0)、イソステアリン酸PEG(20)グリセリル(HLB13.0)、イソステアリン酸PEG(25)グリセリル(HLB14.0)、イソステアリン酸PEGグリセリル(30)(HLB15.0)、イソステアリン酸PEG(40)グリセリル(HLB15.0)、イソステアリン酸PEG(50)グリセリル(HLB16.0)、イソステアリン酸PEG(60)グリセリル(HLB16.0)等のイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル類が挙げられる。
これらの成分(e)は、1種または2種以上を用いることができる。特に、安定性の面からは、HLB9.0〜10.0の界面活性剤を使用する場合には、HLB15.0以上のものと併用することが好ましい。
イオン性の親水性界面活性剤としては、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルナトリウム等が挙げられる。
【0024】
本発明の水中油型乳化皮膚化粧料には、上記成分の他に、本発明の目的・効果を損なわない範囲で、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる他の任意添加成分、例えば、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、ロウ類、炭化水素油、脂肪酸エステル、シリコーン油、多価アルコール、水溶性高分子、高級アルコール、高級脂肪酸、薬剤等を必要に応じて適宜配合することができる。ただし、これら例示に限定されるものでない。
【0025】
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート、トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキサン)シリルイソペンチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、ビス−エチルヘキシルオキシフェノール−メトキシフェニル−トリアジン、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]1,3,5−トリアジン、ジモルホリノピリダジノン、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等が挙げられる。
【0026】
紫外線散乱剤としては、例えば、平均粒径10〜100nmの微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化鉄、微粒子酸化セリウムなどの粉末が挙げられる。また、メチルハイドロジェンポリシロキサンやシランカップリング剤などのシリコーン処理;金属石鹸処理;パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩やパーフルオロアルキルシラン等のフッ素処理、デキストリン脂肪酸エステル処理等により、疎水化処理した紫外線散乱剤も、剤型に応じて適宜配合できる。
【0027】
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、カルナウバロウ、ラノリン、液状ラノリン、ジョジョバロウ等が挙げられる。
【0028】
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプッシュワックス等が挙げられる。
【0029】
脂肪酸エステルとしては、パルミチン酸セチル、ステアリン酸コレステリル、ミツロウ脂肪酸2−オクチルドデシル等が挙げられる。
【0030】
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、平均分子量20万以上のシリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げられる。
【0031】
多価アルコールとしては、例えば、ポリエチレングリコール,グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール,エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、1,2−ペンタンジオール、ヘキシレングリコール等が挙げられる。
【0032】
水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、カラギーナン、ペクチン、トウモロコシデンプン等);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、プルラン、ヒアルロン酸ナトリウム等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム等);ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);アクリル酸系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等)等が挙げられる。
【0033】
高級アルコールとしては、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セリルアルコール、ベヘニルアルコール、トリアコンチルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等が挙げられる。
【0034】
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等が挙げられる。
【0035】
薬剤としては、例えば、L−アスコルビン酸およびその誘導体の塩、トラネキサム酸およびその誘導体の塩、アルコキシサリチル酸およびその誘導体の塩、グルタチオンおよびその誘導体の塩などが挙げられ、より具体的には、L−アスコルビン酸誘導体としては、L−アスコルビン酸モノステアレート、L−アスコルビン酸モノパルミテート、L−アスコルビン酸モノオレートなどのL−アスコルビン酸モノアルキルエステル類;L−アスコルビン酸モノリン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルなどのL−アスコルビン酸モノエステル類;L−アスコルビン酸ジステアレート、L−アスコルビン酸ジパルミテート、L−アスコルビン酸ジオレートなどのL−アスコルビン酸ジアルキルエステル類;L−アスコルビン酸トリステアレート、L−アスコルビン酸トリパルミテート、L−アスコルビン酸トリオレートなどのL−アスコルビン酸トリアルキルエステル類;L−アスコルビン酸トリリン酸エステルなどのL−アスコルビン酸トリエステル類;L−アスコルビン酸2−グルコシドなどのL−アスコルビン酸グルコシド類などが挙げられる。本発明では、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステル、L−アスコルビン酸2−グルコシドの各塩の形で好適に用いられる。
トラネキサム酸誘導体としては、トラネキサム酸の二量体、(例えば、塩酸トランス−4−(トランス−アミノメチルシクロヘキサンカルボニル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、等)、トラネキサム酸とハイドロキノンのエステル体(例えば、4−(トランス−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸4’−ヒドロキシフェニルエステル、等)、トラネキサム酸とゲンチシン酸のエステル体(例えば、2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸、等)、トラネキサム酸のアミド体(例えば、トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸メチルアミド、トランス−4−(p−メトキシベンゾイル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、トランス−4−グアニジノメチルシクロヘキサンカルボン酸、等)などが挙げられる。本発明ではトラネキサム酸の塩あるいはトラネキサム酸誘導体の塩の形で好適に用いられる。
アルコキシサリチル酸は、サリチル酸の3位、4位または5位のいずれかの水素原子がアルコキシ基にて置換されたものであり、置換基であるアルコキシ基は、好ましくはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基のいずれかであり、さらに好ましくはメトキシ基またはエトキシ基である。具体的に化合物名を例示すれば、3−メトキシサリチル酸、3−エトキシサリチル酸、4−メトキシサリチル酸、4−エトキシサリチル酸、4−プロポキシサリチル酸、4−イソプロポキシサリチル酸、4−ブトキシサリチル酸、5−メトキシサリチル酸、5−エトキシサリチル酸、5−プロポキシサリチル酸などが挙げられる。本発明ではアルコキシサリチル酸およびその誘導体(エステルなど)の各塩の形で好適に用いられる。
上記薬剤の塩としては、特に限定されないが、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩のようなアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩のほか、アンモニウム塩、アミノ酸塩等の塩が挙げられる。
また、ビタミンA、ビタミンAパルミテート、ビタミンAアセテート等のビタミンA誘導体、ビタミンB塩酸塩、ビタミンBトリパルミテート、ビタミンBジオクタノエート、ビタミンBおよびその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15およびその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン等のビタミン類;γ−オリザノール、アラントイン、グリチルリチン酸(塩)、グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、ヒノキチオール、ビサボロール、ユーカルプトーン、チモール、イノシトール、サイコサポニン、ニンジンサポニン、ヘチマサポニン、ムクロジサポニン等のサポニン類、パントテニルエチルエーテル、アルブチン、セファランチン等の各種薬剤、ギシギシ、クララ、コウホネ、オレンジ、セージ、ノコギリソウ、ゼニアオイ、センブリ、タイム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、ヘチマ、マロニエ、ユキノシタ、オウゴン、アルニカ、ユリ、ヨモギ、シャクヤク、アロエ、クチナシ、サクラリーフ等の植物の抽出物、β−カロチン等の色素等も配合することができる。
【0036】
その他、エタノール等の低級アルコール;ブチルヒドロキシトルエン、δ−トコフェロール、フィチン等の酸化防止剤;安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、フェノキシエタノール、ヘキサクロロフェン、ε−ポリリジン等の防腐剤;クエン酸、乳酸、ヘキサメタリン酸等の有機または無機酸よびその塩等が挙げられる。
【0037】
本発明の水中油型乳化皮膚化粧料としては、乳液、クリーム、美容液等の乳液状あるいはクリーム状の製品が挙げられる。これらの製品の製造は、前期した必須成分および化粧料に通常配合される成分を配合して常法により製造することができる。
【実施例】
【0038】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれによってなんら限定されるものではない。配合量は特記しない限りすべて質量%である。
【0039】
(使用感および保湿効果)
得られたクリーム(試料)について、女性専門パネル(10名)により実使用試験を行った。
具体的には、洗顔後、就寝前に試料を左右の頬部に0.1を塗布して塗布時の評価(塗布時の肌へののび、塗布時の肌へのなじみ、塗布時のべたつきのなさ、塗布直後の肌のやわらかさ、塗布直後の肌のしっとりさ)を評価し、次に、25℃に保たれた室内で就寝した翌朝にも肌のやわらかさ、しっとりさを評価した。
【0040】
[塗布時の肌へののび]
女性専門パネル(10名)により、肌へののびについて、下記評価基準に基づき評価した。
(評価基準)
◎:10名全員が、のびが軽く、なめらかであると判定した。
○:7〜9名が、のびが軽く、なめらかであると判定した。
△:3〜6名が、のびが軽く、なめらかであると判定した。
×:0〜2名が、のびが軽く、なめらかであると判定した。
【0041】
[塗布時の肌へのなじみ]
女性専門パネル(10名)により、肌なじみについて、下記評価基準に基づき評価した。
(評価基準)
◎:10名全員が、肌なじみがよいと判定した。
○:7〜9名が、肌なじみがよいと判定した。
△:3〜6名が、肌なじみがよいと判定した。
×:0〜2名が、肌なじみがよいと判定した。
【0042】
[塗布時のべたつきのなさ]
女性専門パネル(10名)により、塗布時のべたつきのなさについて、下記評価基準に基づき評価した。
(評価基準)
◎:10名全員が、べたつきがないと判定した。
○:7〜9名が、べたつきがないと判定した。
△:3〜6名が、べたつきがないと判定した。
×:0〜2名が、べたつきがないと判定した。
【0043】
[塗布直後および翌朝の肌のやわらかさ]
女性専門パネル(10名)により、塗布直後および翌朝の肌のやわらかさについて、下記評価基準に基づき評価した。
(評価基準)
◎:10名全員が、肌がやわらかいと評価した。
○:7〜9名が、肌がやわらかいと評価した。
△:3〜6名が、肌がやわらかいと評価した。
×:0〜2名が、肌がやわらかいと評価した。
【0044】
[塗布直後および翌朝の肌のしっとりさ]
女性専門パネル(10名)により、塗布直後および翌朝の肌のしっとりさについて、下記評価基準に基づき評価した。
(評価基準)
◎:10名全員が、しっとりさがあると評価した。
○:7〜9名が、しっとりさがあると評価した。
△:3〜6名が、しっとりさがあると評価した。
×:0〜2名が、しっとりさがあると評価した。
【0045】
[塗布直後および翌朝の肌のはり]
女性専門パネル(10名)により、塗布直後および翌朝の肌のはりについて、下記評価基準に基づき評価した。
(評価基準)
◎:10名全員が、肌にはりがあると評価した。
○:7〜9名が、肌にはりがあると評価した。
△:3〜6名が、肌にはりがあると評価した。
×:0〜2名が、肌にはりがあると評価した。
【0046】
(実施例1〜22、比較例1〜29)
下記表1〜5に示す各成分、配合量の処方で、水中油型乳化皮膚化粧料であるスキンクリームを下記方法により製造した。製造した試料を用いて、上記評価方法に従い、使用性を評価した。結果を表1〜5に示す。
(製法)
油相を70℃にて均一に混合溶解し、他方、水相を70℃にて均一に混合溶解した。次いで、70℃を保持した水相に、70℃の油相を徐添しながら、ホモミキサーで乳化した。乳化を終了したら、40℃以下まで急冷し、目的の水中油型の乳化スキンクリームを得た。
【0047】
まずは、表1に本発明の必須構成成分である成分(a)IOB値が0.1〜0.6のエステル油についての効果を示す。

【表1】

*1:商品名:O.D.O(日清オイリオ株式会社社製)
*2:商品名:MYRITOL 331(コグニスジャパン株式会社製)
*3:商品名:NIKKOL MYS−55V(日光ケミカルズ株式会社製)
*4:商品名:NIKKOL SMT(日光ケミカルズ株式会社製)
*5:商品名:COATSOME NC−21(日油株式会社製)
*6:商品名:NIKKOL レシノールS−10E(日光ケミカルズ株式会社製)
*7:商品名:SIMULGEL EG(有効分37.5%,SEPIC社製)
【0048】


【表2】

【0049】
表1の結果から明らかなように、本発明の構成を満たした実施例1〜10は、肌へののび、肌へのなじみ、べたつきのなさ、塗布直後の肌のやわらかさ、塗布直後の肌のしっとりさ、塗布直後の肌のはり、翌朝の肌のやわらかさ、翌朝の肌のしっとりさ、翌朝の肌のはりに優れた効果を発揮することがわかる。すなわち、べたつくが、肌改善効果のあるものとして知られているグリセリンを10.0質量%以上というような多い配合を行わなくても、高い肌改善効果がみられ、かつ使用性も良好なものが得られることがわかる。
一方、表2の結果からわかるように比較例1〜10においては(a)成分の配合量が本発明の範囲外であるため上記使用性の効果に劣る。
【0050】
次に、本発明の必須構成成分である成分(b)水素添加リン脂質についての効果を表3に示す。
【表3】

*8:商品名:NIKKOL レシノールS−10(PC含有量25〜30%,日光ケミカルズ株式会社製)
【0051】
表3から明らかなように、本発明の構成を満たした実施例11〜16は、肌へののび、肌へのなじみ、べたつきのなさ、塗布直後の肌のやわらかさ、塗布直後の肌のしっとりさ、塗布直後の肌のはり、翌朝の肌のやわらかさ、翌朝の肌のしっとりさ、翌朝の肌のはりに優れた効果を発揮することがわかる。0.1質量%未満では、成分(b)の効果である塗布直後の肌のやわらかさ、塗布直後の肌のしっとりさ、翌朝の肌のやわらかさ、翌朝の肌のしっとりさに対する効果が十分に発揮されない。また、3.0質量%を超えると、べたつきを生じることもわかる。また、本発明の必須成分であるPC含有量50質量%以上を満たしていない水素添加リン脂質を使用した比較例15は、塗布直後の肌のやわらかさ、塗布直後の肌のしっとりさ、翌朝の肌のやわらかさ、翌朝の肌のしっとりさに欠けることがわかる。
この結果からも、肌改善効果のあるものとして知られているグリセリンを10.0質量%というような多い配合を行わなくても、高い肌改善効果がみられ、かつ使用性も良好なものが得られることがわかる。
【0052】
次に、本発明の必須構成成分である成分(c)トリカプリル酸グリセリルおよび/またはトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルおよび/または(カプリル酸/カプリン酸/ヤシ油脂肪酸)グリセリルについての効果を表4に示す。

【表4】

【0053】
表4から明らかなように、本発明の構成を満たした実施例17〜22は、肌へののび、肌へのなじみ、べたつきのなさ、塗布直後の肌のやわらかさ、塗布直後の肌のしっとりさ、塗布直後の肌のはり、翌朝の肌のやわらかさ、翌朝の肌のしっとりさ、翌朝の肌のはりに優れた効果を発揮することがわかる。1.0質量%未満では、塗布直後の肌のしっとりさ、塗布直後の肌のはりに対して、十分に効果が発揮されない。また、5.0質量%を超えると、べたつきを生じることもわかる。
この結果からも、べたつくが、肌改善効果のあるものとして知られているグリセリンを10.0質量%以上というような多い配合を行わなくても、高い肌改善効果がみられ、かつ使用性も良好なものが得られることがわかる。
【0054】

【表5】

【0055】
表5からわかるように、比較例20は、本発明の構成必須成分である成分(a)IOB値が0.1〜0.6のエステル油を欠いているため、肌へののび、肌へのなじみ、べたつきのなさに劣るものである。翌朝の肌のはりも不十分である。比較例21は、本発明の構成必須成分である成分(b)水素添加リン脂質を欠いているため、塗布直後の肌のやわらかさ、塗布直後の肌のしっとりさ、翌朝の肌のやわらかさ、翌朝の肌のしっとりさに劣るものである。比較例22は、本発明の構成必須成分である成分(c)トリカプリル酸グリセリルおよび/またはトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルおよび/または(カプリル酸/カプリン酸/ヤシ油脂肪酸)グリセリルを欠いているため、肌へののび、肌へのなじみ、べたつきのなさの点では優れるものの、塗布直後の肌のしっとりさ、塗布直後の肌のはり、翌朝の肌のしっとりさ、翌朝の肌のはりに劣るものである。比較例23は、本発明の構成必須成分(a)〜(f)で構成されているが、成分(d)のグリセリンの量が本発明の範囲3.0〜8.0質量%を超えて10質量%であるために、塗布直後の肌のやわらかさ、塗布直後の肌のしっとりさ、塗布直後の肌のはり、翌朝の肌のやわからかさ、翌朝の肌のしっとりさ、翌朝の肌のはりには優れるものの、肌へののび、肌へのなじみ、べたつきのなさに劣るものである。比較例24は、本発明の構成必須成分である成分(d)グリセリンを欠いており、肌へののび、肌へのなじみ、べたつきのなさには優れるものの、塗布直後の肌のやわらかさ、塗布直後の肌のしっとりさ、塗布直後の肌のはり、翌朝の肌のやわらかさ、翌朝の肌のしっとりさ、翌朝の肌のはりに劣るものである。比較例25は、本発明の構成必須成分である成分(a)IOB値が0.1〜0.6のエステル油、成分(b)水素添加リン脂質、成分(c)トリカプリル酸グリセリルおよび/またはトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルおよび/または(カプリル酸/カプリン酸/ヤシ油脂肪酸)グリセリルを欠いており、肌へののび、肌へのなじみ、べたつきのなさ、塗布直後の肌のやわらかさ、翌朝の肌のやわらかさに劣るものである。比較例26は、本発明の構成必須成分である成分(a)IOB値が0.1〜0.6のエステル油と成分(b)水素添加リン脂質を欠いているため、肌へののび、肌へのなじみ、べたつきのなさ、塗布直後の肌のやわらかさ、翌朝の肌のやわらかさに欠けるものである。以上、本発明の構成必須成分のどれかを欠いても本発明の効果である肌へののび、肌へのなじみ、べたつきのなさ、塗布直後の肌のやわらかさ、塗布直後の肌のしっとりさ、塗布直後の肌のはり、翌朝の肌のやわらかさ、翌朝の肌のしっとりさ、翌朝の肌のはりのすべてを満足させることはできない。
また比較例27、28、29は、成分(a)IOB値が0.1〜0.6のエステル油が5.0〜12.0質量%、(c)トリカプリル酸グリセリルおよび/またはトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルおよび/または(カプリル酸・カプリン酸・ヤシ油脂肪酸)グリセリルが1.0〜5.0質量%の配合量が本発明の範囲外のため、使用性の評価項目全般にわたり、評価が悪い。
【0056】
以下、さらに本発明の水中油型乳化皮膚化粧料の処方例を示す。
【0057】
〔実施例23:美白クリーム〕
(配 合 成 分) (質量%)
(1)α−オレフィンオリゴマー 2.0
(2)ジメチルポリシロキサン2mPa・s 4.0
(3)ネオペンタン酸イソデシル(IOB=0.22) 6.0
(4)POE(21)ステアリルエーテル(HLB=15.5) 2.0
(5)POE(2)ステアリルエーテル(HLB=4.9) 0.5
(6)セチルアルコール 2.5
(7)バチルアルコール 1.5
(8)トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 4.0
(商品名:O.D.O,日清オイリオ株式会社製)
(8)香料 0.1
(9)イオン交換水 残余
(10)水素添加リン脂質 1.5
(商品名:COATSOME NC−61,日油株式会社製)
(12)1,3−ブチレングリコール 3.0
(13)グリセリン 7.0
(14)トラネキサム酸 2.0
(15)パラベン 3.0
(16)エタノール 3.0
(17)水酸化ナトリウム 適量
(18)ビニルピロリドン/アクリルアミドメチルプロパンスルホン 0.5
酸ナトリウム共重合体
(商品名:ARISTOFLEX AVS, CLARIANT社製)
(19)クエン酸 0.09
(20)クエン酸ナトリウム 0.01
(製法)
(1)〜(8)を70℃にて均一に混合溶解した(油相)。一方、(9)〜(20)を70℃にて均一に混合溶解した(水相)。70℃に保持した水相に油相を徐添しながら、ホモミキサーで乳化した。乳化が終了したら、40℃以下に急冷し、目的美白クリームを得た。
(製品の性状)
得られたクリームについて、実施例1〜22と同様の評価を行ったところ、使用性に優れ(肌へののび、肌へのなじみ、べたつきのなさとも◎)、皮膚に塗布した場合、塗布直後の肌のやわらかさ、塗布直後の肌のしっとりさ、塗布直後の肌のはり、翌朝の肌のやわらかさ、翌朝の肌のしっとりさ、翌朝の肌のはりとも◎であった。
【0058】
〔実施例24:日焼け止めローション〕
(配 合 成 分) (質量%)
(1)パラメトキシケイ皮酸オクチル 6.0
(2)ジパラメトキシケイ皮酸グリセリルオクチル 2.0
(3)4−tert−ブチル−4’−ベンゾイルメタン 2.0
(4)テトラ(オクタン酸/パラメトキシケイ皮酸)ペンタエリスリット 3.0
(5)ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール(IOB=0.52) 5.0
(6)ジメチルポリシロキサン1.5mPa・s 5.0
(7)ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール(IOB=0.52) 5.0
(8)トリカプリル酸グリセリル 1.0
(商品名:MYRITOL 888 ,Cognis社製)
(9)イソステアリン酸PEG(40)グリセリル(HLB15) 1.2
(商品名:EMALEX GWIS−140,日本エマルジョン株式会社製)
(10)イオン交換水 残余
(11)ジプロピレングリコール 3.0
(12)グリセリン 3.0
(13)水素添加リン脂質 1.0
(商品名:NIKKOL S−10E,日光ケミカルズ株式会社製)
(14)エタノール 3.0
(15)フェノキシエタノール 0.1
(16)アクリル酸アミド/アクリルアミドアミノメチルプロパン 1.0
スルホン酸ナトリウム共重合体
(商品名:SEPIGEL 305,有効分:40%,SEPIC社製)
(17)香料 0.1
(製法)
(1)〜(9)を70℃にて均一に混合溶解した(油相)。一方、(10)〜(17)を70℃にて均一に混合分散した(水相)。70℃に保持した水相に油相を徐添しながら、ホモミキサーで乳化した。乳化が終了したら、40℃以下に急冷し、目的の日焼け止めローションを得た。
(製品の性状)
得られた日焼け止めローションについて、実施例1〜22と同様の評価を行ったところ、使用性に優れ(肌へののび、肌へのなじみ、べたつきのなさとも◎)、皮膚に塗布した場合、塗布直後の肌のやわらかさ、塗布直後の肌のしっとりさ、塗布直後の肌のはり、翌朝の肌のやわらかさ、翌朝の肌のしっとりさ、翌朝の肌のはりとも◎であった。
【0059】
〔実施例25:アンチエイジングクリーム〕
(配 合 成 分) (質量%)
(1)水添ポリイソブテン 2.0
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0
(3)(カプリル酸・カプリン酸・ヤシ油脂肪酸)グリセリル 4.0
(商品名:MYRITOL 331,Cognis社製)
(4)イソノナン酸イソトリデシル(IOB=0.16) 7.0
(5)POE(30)ベヘニルアルコール(HLB18.0) 2.7
(6)トリオレイン酸ソルビタン(HLB4.0) 0.3
(7)ミリスチン酸ミリスチル 1.0
(8)ワセリン 0.5
(9)ステアリン酸 1.0
(10)ベヘニン酸 2.0
(11)香料 0.1
(12)グリセリン 8.0
(13)1,3−ブチレングリコール 2.0
(14)水素添加リン脂質 2.0
(商品名:NILLOL レシノールS−10E,日光ケミカルズ株式会社製)
(15)カルノシン 1.0
(16)パラベン 0.15
(17)水酸化カリウム 適量
(18)ジメチルアクリルアミド/アクリルアミドメチルプロパン 0.5
スルホン酸ナトリウム共重合体
(商品名:Supolymer G−1,東邦化学工業(株)社製)
(19)クエン酸 0.01
(20)クエン酸ナトリウム 0.09
(21)イオン交換水 残余
(製法)
(1)〜(11)を70℃にて均一に混合溶解した(油相)。一方、(12)〜(21)を70℃にて均一に混合溶解した(水相)。70℃に保持した水相に油相を徐添しながら、ホモミキサーで乳化した。乳化が終了したら、40℃以下に急冷し、目的のアンチエイジングクリームを得た。
(製品の性状)
得られたアンチエイジングクリームについて、実施例1〜22と同様の評価を行ったところ、使用性に優れ(肌へののび、肌へのなじみ、べたつきのなさとも◎)、皮膚に塗布した場合、塗布直後の肌のやわらかさ、塗布直後の肌のしっとりさ、塗布直後の肌のはり、翌朝の肌のやわらかさ、翌朝の肌のしっとりさ、翌朝の肌のはりとも◎であった。
【0060】
〔実施例26:乳液〕
(配 合 成 分) (質量%)
(1)グリセリン 7.0
(2)1,3−ブチレングリコール 5.0
(3)水素添加リン脂質 1.5
(商品名:COATSOME NC−21, 日油株式会社製)
(4)モノステアリン酸ポリエチレングリコール(100モル) 0.5
(HLB19.0)
(商品名:SIMULSOL M59,SEPIC社製)
(5)カルボキシビニルポリマー 0.12
(6)(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30) 0.05
共重合体
(商品名:PEMULEN TR−2, NOVEON社製)
(7)キサンタンガム 0.01
(8)セトステアリルアルコール 1.0
(9)エチルヘキサン酸セチル(IOB=0.13) 10.0
(10)ジメチルポリシロキサン6mPa・s 1.5
(11)トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 4.0
(商品名:TCG−M,高級アルコール工業株式会社製)
(12)イソヘキサデカン 1.0
(13)ヘキサメタリン酸ソーダ 0.01
(14)水酸化カリウム 適量
(15)フェノキシエタノール 0.5
(16)香料 適量
(17)イオン交換水 残余
(製法)
(4)、(8)〜(12)、(16)を70℃に加温して、均一に混合し、油相を得た。一方、(1)〜(3)、(5)〜(7)、(13)、(14)、(15)、(17)を70℃にて均一に混合して水相を得た。70℃に保持した水相に油相を徐添しながら、ホモミキサーで乳化した。乳化が終了したら、40℃以下に急冷し、目的の乳液を得た。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明により、グリセリン10%以上という高配合を行うことなく、優れた肌改善効果を得られ、のびが軽く、べたつかず、浸透感に優れる水中油型乳化化粧料が提供される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の成分(a)〜(f)を含有する水中油型乳化皮膚化粧料。
(a)IOB値が0.1〜0.6のエステル油が5.0〜12.0質量%
(b)水素添加リン脂質が0.1〜3.0質量%
(c)トリカプリル酸グリセリルおよび/またはトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルおよび/または(カプリル酸・カプリン酸・ヤシ油脂肪酸)グリセリルが1.0〜5.0質量%
(d)グリセリンが3.0〜8.0質量%
(e)親水性界面活性剤
(f)水
【請求項2】
IOB値が0.1〜0.6のエステル油が、ミリスチン酸イソプロピル(IOB=0.18)、イソノナン酸イソデシル(IOB=0.19)、ネオペンタン酸オクチルドデシル(IOB=0.13)、ネオペンタン酸イソステアリル(IOB=0.14)、パルミチン酸イソプロピル(IOB=0.16)、ラウリン酸ヘキシル(IOB=0.17)、
エチルヘキサン酸ヘキシルデシル(IOB=0.13)、イソノナン酸イソトリデシル(IOB=0.16)、イソステアリン酸イソプロピル(IOB=0.15)、イソステアリン酸エチル(IOB=0.15)、パルミチン酸エチルヘキシル(IOB=0.13)、ネオデカン酸オクチルドデシル(IOB=0.11)、テトライソステアリン酸ポリグリセリル−2(IOB=0.17)、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル(IOB=0.15)、ミリスチン酸イソセチル(IOB=0.10)、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン(IOB=0.16)、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール(IOB=0.32)、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン(IOB=0.33)、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル(IOB=0.35)、アジピン酸ジイソプロピル(IOB=0.46)、リンゴ酸ジイソステアリル(IOB=0.28)、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(IOB=0.25)、ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール(IOB=0.52)、イソデシルベンゾエート(IOB=0.23)、ジカプリル酸プロピレングリコール(IOB=0.32)、イソノナン酸イソノニル(IOB=0.2)、イソノナン酸エチルヘキシル(IOB=0.2)、ネオペンタン酸イソデシル(IOB=0.22)、エチルヘキサン酸エチルヘキシル(IOB=0.2)、エチルヘキサン酸セチル(IOB=0.13)、トリエチルヘキサン酸グリセリル(IOB=0.36)、コハク酸ジエチルヘキシル(IOB=0.32)からなる群から選ばれた一種または二種以上である請求項1記載の水中油型乳化皮膚化粧料。
【請求項3】
水素添加リン脂質に含まれるホスファチジルコリンの含有量が50質量%以上である請求項1に記載の水中油型乳化皮膚化粧料。
【請求項4】
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルに含まれるカプリル酸:カプリン酸の比が、60〜80:40〜20である請求項1に記載の水中油型乳化皮膚化粧料。

【公開番号】特開2011−144130(P2011−144130A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−6012(P2010−6012)
【出願日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(000001959)株式会社 資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】