説明

水切り装置を備えた炊飯設備

【課題】一種類の炊飯釜により炊飯工程の全行程(浸漬工程も含む)を連続的に行え、その上、浸漬中に溶出した米澱粉を炊飯前に十分に除去することが可能な水切り装置を備えた炊飯設備を提供することを技術的課題とする。
【解決手段】米供給部と、浸漬水を供給する給水部と、米に水分を浸透させる浸漬部と、浸漬水及び米からの溶出物を取り除く水切り部と、炊飯部と、蒸らし部と、米飯を取り出す反転部と、米飯を取り出した炊飯釜を洗浄する釜洗浄部とを含み、これら各部が同一搬送ライン上に配置され、複数の炊飯釜が循環搬送される炊飯設備であって、前記水切り部において、炊飯釜を傾斜又は反転させ、該炊飯釜の内容物を取り出し、前記内容物を、複数の孔を有する傾斜プレート上を流下させながら洗浄水で洗浄し、洗浄後の米を炊飯釜に再投入する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務用の炊飯設備に関し、特に浸漬後に水切り装置を設けた一釜浸漬式連続炊飯設備に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、業務用の炊飯設備において、浸漬中に米から溶出した米澱粉を除去するために、浸漬後の浸漬水を炊飯釜内から取り除き、新たに炊飯水を前記炊飯釜に供給することが行われている。これは、米澱粉を炊飯釜内に滞留させた状態で炊飯を行うと、焦げ等が発生するおそれがあるからである。
【0003】
この様なことから、例えば、特許文献1には、水を通し米を通さない蓋を浸漬後の炊飯釜に装着し、その蓋を装着したまま炊飯釜を傾け、炊飯釜内の浸漬水を排出させることが記載されている。
【0004】
しかし、浸漬水を取り除くよりも炊飯釜内の米から溶出した米澱粉を除去することが重要であるのに、特許文献1に記載の方法では、浸漬水の排出はある程度行えると思われるが、溶出した米澱粉の多くは米とともに炊飯釜内に残留してしまうと考えられる。
【0005】
また、特許文献2には、浸漬専用の容器を設け、この容器内で米の浸漬を行い、浸漬後に水切りした米を炊飯釜に移し替えることが記載されている。しかし、この方法では、溶出した米澱粉を移し替え時に除去することは可能であるが、炊飯釜とは異なる複数の容器を別途用意する必要があり、その上、炊飯釜だけではなくそれら容器をも制御しなければならず、炊飯手順が煩雑になると思われる。さらに、炊飯釜用の洗浄装置とは別に前記容器用の洗浄装置を設ける必要があるので、設備が大型し、かつイニシャルコストも増加すると考えられる。
【0006】
以上のことから、浸漬中に溶出した米澱粉を炊飯前に十分に除去することができ、その上、炊飯工程の全行程を一種類の炊飯釜で行えるようにし、炊飯手順がシンプルで、かつ、小型化された炊飯設備が望まれている。
【0007】
【特許文献1】特許第3921478号公報
【特許文献2】特許第3608074号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記問題点にかんがみて、一種類の炊飯釜により炊飯工程の全行程(浸漬工程も含む)を連続的に行え、その上、浸漬中に溶出した米澱粉を炊飯前に十分に除去することが可能な水切り装置を備えた炊飯設備を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため本発明は、米を投入する米供給部と、浸漬水を供給する給水部と、米に水分を浸透させる浸漬部と、浸漬後の浸漬水及び米からの溶出物を取り除く水切り部と、炊飯釜を加熱する炊飯部と、炊飯後の米飯を蒸らす蒸らし部と、蒸らし後に炊飯釜内の米飯を取り出す反転冷却部と、米飯を取り出した炊飯釜を洗浄する釜洗浄部とを含み、これら各部が同一搬送ライン上に関連的に配置され、これら各部を経由して複数の炊飯釜が循環搬送される炊飯設備であって、前記水切り部において、炊飯釜を傾斜又は反転させて、該炊飯釜の内容物を取り出し、前記内容物を、米粒よりも小さい複数の孔を有する傾斜プレート上を流下させながら洗浄水で洗浄し、洗浄後の米を炊飯釜に再投入する、という技術的手段を講じた。
【0010】
また、浸漬後の米を十分に洗浄するために、傾斜した前記プレートの下方において、前記内容物を所定の時間、滞留させ、その間に洗浄水で洗浄する、という技術的手段を講じた。
【0011】
さらに、洗浄水等が外部に飛散するのを防ぐために、前記プレートを覆うためのカバーを設ける、という技術的手段を講じた。
【0012】
その上、炊飯における工程及び制御をシンプルな構成とするために、炊飯工程の全行程を一種類の炊飯釜で行う、という技術的手段を講じた。
【発明の効果】
【0013】
本発明の炊飯設備に設けた水切り装置によれば、浸漬完了後に炊飯釜内の内容物を全て取り出し、洗浄された米のみを炊飯釜に再投入するので、浸漬中に浸漬水に溶出した米澱粉をほぼ完全に除去することが可能である。
【0014】
また、水切り装置に、外部に洗浄水等が飛散するのを防ぐ構造を施したので、米を洗浄する際に、洗浄水等が周囲に飛散することを防止することができる。
【0015】
さらに、炊飯工程の全行程を一種類の炊飯釜のみで行うので、炊飯における工程及び制御をシンプルに設定でき、かつ、装置の小型化も図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明を実施するための最良の形態を図1〜図6を参照しながら説明する。図1は炊飯設備1での炊飯手順を示したフロー図であり、各装置は省略して示してある。なお、各装置は搬送ライン13上に配設されており、該搬送ライン13により炊飯釜2が順次搬送される。
【0017】
まず、炊飯釜2は、米供給部3にて洗米が完了した米が供給され、給水部4において浸漬に用いる浸漬水が供給される。米及び浸漬水が供給された炊飯釜2は、装着部20で蓋を装着された後、浸漬のための時間を確保するために浸漬部5へ送られる。そして、浸漬部5で所定の浸漬時間が経過した後、蓋取り部21で蓋が取り外され、蓋を取り外した状態で水切り部22を構成する水切り装置23に搬送される。
【0018】
水切り装置23について図4、図5及び図6により説明する。図4は、水切り装置23の構造を説明するための図であり、図5は水切り装置23の外観を示した斜視図、そして、図6は水切り装置23の下方部分の断面図である。水切り装置23は、フレーム31に設置された反転装置30や水切りシュート32等からなる。
【0019】
反転装置30は、浸漬が終了した炊飯釜2内の内容物を、釜を傾斜又は反転させることによって下方に位置する水切りシュート32に投入するためのものであって、一般的に使用されているものを用いることができる。
【0020】
また、傾斜又は反転した炊飯釜2内に内容物が残留しないようにするための釜洗浄シャワーノズル33が設けられている。釜洗浄シャワーノズル33の取り付け位置や設置個数は特に限定されないが、炊飯釜2内に内容物が残留しないように設置することが望ましい。
【0021】
ところで、前記内容物は、浸漬が終了した米、浸漬水、溶出物、米表面に付着していた糠、砕米の破片等である。
【0022】
次に、水切りシュート32について説明する。水切りシュート32の上方には、前記内容物を投入するための投入口29が設けられている。投入口29は、前記内容物が投入された時に、該内容物が装置外に飛び散らないようにするための受け部34が設けられている。
【0023】
また、炊飯釜2から投入された内容物が残留することなくスムーズに水切りシュート32の下方に流下するように、洗浄水を噴射する一つ又は複数個の洗浄シャワーノズル35が設けられている。なお、洗浄シャワーノズル35の取り付け位置や設置個数は特に限定されないが、流下する米を効率良く洗浄でき、かつ、水切りシュート32内を洗浄可能なように配設することが望ましい。
【0024】
水切りシュート32の下方には排出口42が設けられており、排出口42は、開閉可能な開閉扉36により開閉される。開閉扉36は、モータ等の駆動手段を用いて排出口42の開閉を行う。なお、開閉扉36は、流下してきた米の重みによって撓まないように構成されている。また、開閉扉36を閉じた状態の時に、洗浄水等が漏出しないように、パッキン43を取り付けている。
【0025】
符号37は、炊飯釜2から投入された前記内容物が洗浄水で洗い流されながら流下するための傾斜プレートである。傾斜プレート37には複数の孔38が設けられている。孔38は、前記内容物のうち、米だけが通過できない大きさに形成されている。また、傾斜プレート37の角度は、表面に水分が付着した浸漬後の米が、自重で滑り落ちる程度にすればよい。前記角度が緩い(水平に近い)と、傾斜プレート37上に米が残留する可能性がある。逆に、前記角度が垂直に近くなると、傾斜プレート37上に米が残留するおそれはなくなるが、米以外の内容物が、十分に孔38から落下しないおそれがある。
【0026】
孔38からは、米以外の浸漬水や溶出物等の前記内容物が受け部39に排出されるので、排出された前記内容物を受け部39下端に配設された排出管40から、図示しない処理施設に排出するように構成されている。
【0027】
排出口42には、案内筒41が設けられており、洗浄された米を案内筒41の下方に搬送されている該炊飯釜2内に投入させる。
【0028】
また、水切りシュート32の下方には、給水ノズル44が設けられている。この給水ノズル44から浸漬済みの米が投入された前記炊飯釜2に炊飯水が供給される。なお、炊飯水は、洗浄シャワーノズル35から供給する構成としてもよいし、水切り装置23とは別の給水手段を配設してもよい。
【0029】
水切り装置23は、図5に示すように、投入口29及び排出口42以外はカバー28によって筒状に形成されているため、装置外に洗浄水等が飛散することはない。なお、カバー28は前記受け部34と一体に形成すればよく、また、カバー28の形状は、円柱状や角柱状などに適宜設計すればよい。
【0030】
なお、符号図示していないが、案内筒41と炊飯釜2との間に、ドレン受けを設け、排出口42から落下する滴等を受けるようにしてもよい。また、排出口42から米が排出される時には、前記ドレン受けを移動させる構造にするのが望ましい。
【0031】
ところで、釜洗浄シャワーノズル33、洗浄シャワーノズル35及び給水ノズル44は、それぞれ図示しない配水手段に接続されており、該配水手段により水の供給が適宜制御されている。
【0032】
次に、水切り装置23の作用について説明する。蓋取り部21で蓋が外された炊飯釜2は、図示しない搬送手段により反転装置30に搬送される。なお、前記搬送手段には、例えば、特開2005−052432号公報に記載されているような産業ロボットを使用してもよい。
【0033】
反転装置30に搬送された炊飯釜2は、その位置で傾斜又は反転され、釜内の内容物が水切りシュート32内に投入される。この際、釜洗浄シャワーノズル33から噴射される洗浄水により炊飯釜2内の内容物が全て水切りシュート32に排出されると同時に釜内が洗浄される。この洗浄により、炊飯釜2内には浸漬中に溶出した溶出物が残存することはない。
【0034】
内容物が排出された炊飯釜2は、図示しない搬送手段により、反転装置30から、搬送ライン13上の水切り装置23の排出口42の下方に配設された計量部9に搬送される。計量部9に搬送された炊飯釜2には、この位置で、浸漬後に洗浄された米と、浸漬水とは別の新たな炊飯水とが供給される。なお、前記搬送手段には、炊飯釜2を反転装置30に搬送した搬送手段と同様なものを使用すればよい。
【0035】
水切りシュート32に投入された炊飯釜2内の内容物は、該水切りシュート32の傾斜プレート37に沿って流下する。その際、洗浄シャワーノズル35から噴射される洗浄水により洗い流される。また、前記内容物が水切りシュート32の内壁面に残留することもない。
【0036】
傾斜プレート37には複数の孔38が設けられているので、洗浄水で洗い流されながら傾斜プレート37上を流下する前記内容物のうち、米以外の内容物は、孔38から受け部39に落下していく。また、洗浄水を噴射している間は、開閉扉36が閉じられているので、内容物が排出口42に漏出することはない。
【0037】
水切りシュート32の下端の排出口42は、この時点では開閉扉36により閉じられているので、前記内容物は、水切りシュート32の下方に所定の時間、滞留する。その間に、傾斜プレート37に設けられた複数の孔38からは、前記内容物のうち、米以外のものが全て受け部39に排出される。このため、水切りシュート32の下方には洗浄水により洗浄された米だけが滞留することとなる。
【0038】
前記所定の時間は、米以外の内容物が洗浄水によって十分に受け部39に落下するのに必要な時間とすればよく、炊飯釜の循環搬送に影響がない範囲で適宜設定すればよい。このため、60秒以内とすればよく、また、10秒以内と設定してもよい。
【0039】
前記排出を促進させるためには、洗浄シャワーノズル35から洗浄水を前記内容物に供給することが望ましい。水切り装置23では、浸漬後の炊飯釜内の溶出物を除去することを主な目的としており、浸漬水を除去することが直接の目的ではない。
【0040】
本発明の水切り装置23では、内容物を水切りシュート32の下方に滞留させる時間と、内容物を洗浄する洗浄水の量とを組み合わせて制御することができるので、浸漬後の米の洗浄度合いを容易に変更することが可能である。
【0041】
水切りシュート32の下方に滞留している前記米は、開閉扉36を開くことで案内筒41を流下し、排出口42の下方に搬送されている炊飯釜2に投入される。この投入の際、給水ノズル44から炊飯水が供給されるので、前記米は、水切りシュート32及び案内筒41に残留することなく、前記炊飯水により洗い流されるようにスムーズに炊飯釜2に投入される。
【0042】
前記投入においては、前記米を、浸漬時に使用していた釜と同一の炊飯釜2に再投入するようにしてもよいし、炊飯釜2の搬送効率によっては、先行して搬送ライン13上を搬送されている別の炊飯釜2に投入するようにしてもよい。後者の場合は、浸漬時と炊飯時とで炊飯釜が異なることになるが、本発明のように、炊飯工程の全行程を一種類の炊飯釜で行う構成であれば何ら問題は生じない。
【0043】
また、給水ノズル44からは、所定の量の炊飯水を供給するようにすればよいが、例えば、蓋取り部21で蓋を外され水切り装置23の反転部30に搬送される時点での、内容物を含めた炊飯釜2の重量を計量し、その重量を基準値として記憶するとともに、炊飯水の給水時に計量部9において内容物を含めた炊飯釜2の重量を計量し、前記基準値と比較して、炊飯釜2への給水量を制御するようにすることができる。
【0044】
なお、前記基準値を求めるタイミングは、炊飯釜2が搬送ライン13上の給水部4と水切り部22との間にあって、米及び浸漬水供給された後で反転装置30により釜内の内容物が排出される前であればいつでもよい。
【0045】
また、米供給部3で供給した米の重量を基準にして供給する炊飯水の量を求めるようにしてもよい。
【0046】
水切り装置23にて浸漬水及び浸漬水中に溶出した米澱粉(溶出物)等が取り除かれた米を投入された炊飯釜2には、具材・調味液供給部6で必要に応じて具材や調味液が添加され、添加後に撹拌部24にて撹拌される。該撹拌では、炊飯釜2内の内容物のならしも行えるようにするとよい。そして、装着部25で再度蓋を装着してから炊飯部7へ送られる。
【0047】
炊飯部7で炊飯され飯米となった後、炊飯釜2は、飯米の蒸らしのための時間を確保するために蒸らし部8へ送られる。所定の蒸らし時間が経過してから、炊飯釜2は蒸らし部8から取り出されて蓋取り部26で蓋が取り外され、反転冷却部10で反転されて炊飯釜2内の飯米が取り出される。反転冷却部10では反転、撹拌、ほぐし冷却等が行われ、この後、必要に応じて冷却部11にて冷却される。ここで取り出された飯米は、次工程に搬送される。
【0048】
反転冷却部10に飯米が投入された後の炊飯釜2は、炊飯釜洗浄部12で洗浄され、そして、米供給部3に搬送されて最初からの工程が繰り返される(循環)。
【0049】
上記の炊飯設備1は、図2に示すように、炊飯釜2内に供給する米、浸漬水、炊飯水、具材及び調味液の量を入力する入力部15と、この入力部15が接続された制御部16と、この制御部16により総合的に制御される米供給部3、給水部4、浸漬部5、具材・調味液供給部6、炊飯部7、蒸らし部8、計量部9、反転冷却部10、洗浄部12及び水切り部22がそれぞれ接続してある。
【0050】
なお、入力部15での入力値により、米供給部3及び給水部4で炊飯釜2に所定量の米及び浸漬水を供給し、浸漬後の炊飯釜2に炊飯水、具材及び調味液を投入するので、搬送ライン13上の炊飯部7の上流の位置に、水切り部22及び具材・調味液供給部6を設けてある。
【0051】
各炊飯釜2に供給する炊飯水は、水切り部22を形成する水切り装置23において供給され、具材及び調味液は炊飯水供給後に炊飯釜2に投入されるので、米供給後であっても、通常60分を要する浸漬後に、炊飯釜2毎に供給する炊飯水、具材及び調味料の供給量を変更することが可能である。
【0052】
図3により更に詳細に説明すると、搬送ライン13上を順に搬送される炊飯釜2には、まず、米供給部3により規定の量である、例えば6.5kgの米が投入される。さらに給水部4により9kgの浸漬水が給水される。
【0053】
米及び浸漬水が投入された炊飯釜2は、浸漬部5に搬送され約60分間、浸漬のための時間が確保される。本発明の炊飯設備1では、浸漬後に炊飯釜2へ炊飯水、具材及び調味液が供給される。このため、浸漬時間内に炊飯釜2へ供給する炊飯水、具材及び調味液の量に変更が発生しても全く支障がない。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明による一釜浸漬連続炊飯設備のフローを示す図である。
【図2】炊飯設備1の制御ブロック図を示す図である。
【図3】炊飯設備1の制御を示す概略図である。
【図4】水切り装置23の構造を説明するための図である。
【図5】水切り装置23の外観を示した斜視図である。
【図6】水切り装置23の下方部分の断面図である。
【符号の説明】
【0055】
1 炊飯設備
2 炊飯釜
3 米供給部
4 給水部
5 浸漬部
6 具材・調味液供給部
7 炊飯部
8 蒸らし部
9 計量部
10 反転冷却部
11 冷却部
12 洗浄部
13 搬送ライン
15 入力部
16 制御部
20 装着部
21 蓋取り部
22 水切り部
23 水切り装置
24 撹拌部
25 装着部
26 蓋取り部
28 カバー
29 投入口
30 反転装置
31 フレーム
32 水切りシュート
33 釜洗浄シャワーノズル
34 受け部
35 洗浄シャワーノズル
36 開閉扉
37 傾斜プレート
38 孔
39 受け部
40 排出管
41 案内筒
42 排出口
43 パッキン
44 給水ノズル


【特許請求の範囲】
【請求項1】
炊飯釜内に米を投入する米供給部と、
炊飯釜内に浸漬水を供給する給水部と、
米に水分を浸透させる浸漬部と、
浸漬後の浸漬水及び米からの溶出物を取り除く水切り部と、
炊飯釜を加熱する炊飯部と、
炊飯後の米飯を蒸らす蒸らし部と、
蒸らし後に炊飯釜内の米飯を取り出す反転部と、
米飯を取り出した炊飯釜を洗浄する釜洗浄部とを含み、
これら各部が同一搬送ライン上に配置され、これら各部を経由して複数の炊飯釜が循環搬送される炊飯設備であって、
前記水切り部において、炊飯釜を傾斜又は反転させて、該炊飯釜の内容物を取り出し、前記内容物を、米粒よりも小さい複数の孔を有する傾斜プレート上を流下させながら洗浄水で洗浄し、洗浄後の米を炊飯釜に再投入することを特徴とする水切り装置を備えた炊飯設備。
【請求項2】
前記プレートの下方において、前記内容物を所定の時間、滞留させ、その間に洗浄水で洗浄することを特徴とする請求項1に記載の炊飯設備。
【請求項3】
前記プレートを覆うためのカバーを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の炊飯設備。
【請求項4】
炊飯工程の全行程を一種類の炊飯釜で行うことを特徴とする請求項1乃至3に記載の炊飯設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−284118(P2010−284118A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−140939(P2009−140939)
【出願日】平成21年6月12日(2009.6.12)
【出願人】(000001812)株式会社サタケ (223)
【Fターム(参考)】